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火薬バカ一代さんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 1-100
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火薬バカ一代さんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 1-100
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1ST AVENUE - Daily Battle ★★ (2013-05-05 21:59:09)

90年代にちょっとしたセンセーションを巻き起こしたオランダの貴公子、ロビー・ヴァレンタインがソロ活動以前に在籍していたことで知られるバンドが
、'94年に発表した2ndアルバム兼最終作。
その彼がKey奏者として全面参加、一部曲作りにもタッチしている本作で披露されているのは、グルーヴィなロック・ソングから壮大なバラードまでバラエティ豊かに取り揃えられた、ロビー様のソロ作と趣きを同じゅうするメロディックHRサウンド。尤も、アレほどの大仰さやシアトリカルなドラマ性は感じられず、全体的にモダンで、よりAOR路線を志向しているのが特色。
強力なキメ曲が見当たらない本編は小粒にまとまっている印象も拭えませんが、そのぶん妙なクセがないので、すんなりと彼らが作り出す(国内盤解説で評されているところの)「シネマ・ロック・ワールド」へと入っていくことが出来るのが魅力。
爽快な曲調にロビーのKeyがフレッシュな色彩を加える①⑤、キャッチーなハードポップ⑥、ドラマティックな曲展開が感動を盛り上げるバラード⑧なんかは、VALENTAINEファンにも大いにアピールする魅力を備えた楽曲ではないでしょうか。


220VOLT - 220 Volt ★★★ (2013-05-28 22:08:41)

'83年発表の1st。かつて本作を購入しに店へ足を運んだ際、何をトチ狂ったのか「220ワットのアルバムありませんか」と電球感覚で店員に尋ねてしまい、いらん恥をかいたことでも思い出深い1枚であります。
前面に押し立てられたツインGが奏でる、陰りを湛えた美旋律/叙情メロディとがてんこ盛りに盛られたサウンドは、「ザ・北欧メタル」な魅力を判り易く体現する一方で、安普請な四畳半プロダクションと、肺に穴が開いててそこから空気が漏れてんじゃねえの?と思ってしまうぐらいパワー不足なVoの存在がネックとなり、どうにも垢抜けない雰囲気によって作品全体が覆われています。
尤も、こうした頼りなさが、良くも悪くも本作の「北欧メタルっぽさ」を底上げしている感もあるので、個人的には大してマイナス・ポイントとは思っていないのですが・・・。
特に、全編に亘って胸に沁みる泣きメロと叙情フレーズをぶっ込んで来るツインGは、そうした部分を十全にカバーする素晴しさを発揮。女性Voとデュエットを聴かせる陰気な泣きのバラード④や、RIOTの“WARRIOR”ばりに疾走する⑨は、アルバムのハイライトにして初期220VOLTの魅力が凝縮された名曲。
飽くまでジャンル・ファン向けの内容ですが、だからこそ、ジャンル・ファンなら必聴の1枚ではないかと思うわけです。


220VOLT - 220 Volt - Child of the Night ★★ (2013-05-29 22:32:58)

3分弱のタイトなランニング・タイムの中を
エッジの立ったGリフ主導でアグレッシブに
突っ走る様は、NWOBHMからの影響を強く伺わせます。
疾走するツイン・リードGの劇的に☆二つ。


220VOLT - 220 Volt - Nightwinds ★★★ (2013-05-29 22:13:27)

どこか素っ頓狂な女性Voと、パワー不足の
男性Voのデュエットは不安定極まりないですが
彼らが歌う憂いを帯びたメロディ、
それに陰気且つ劇的な2本のGの泣きっぷりは
それらをカバーして余りあるほどに魅力的。


220VOLT - 220 Volt - Prisoner of War ★★ (2013-05-29 22:27:34)

シンプル且つ荒々しくギャロップするHMナンバー。
デビュー・シングルとしてリリースするや
なぜか海を越えたアメリカのラジオ局で人気を博し
結果的に、バンドにメジャー・レーベルCBSとの
契約をもたらした220VOLTの代表曲の一つ。


220VOLT - 220 Volt - Woman in White ★★★ (2013-05-29 22:21:38)

RIOTの“WARRIOR”を彷彿とさせるイントロで
いきなりテンションMAX。非力な歌が入ってきて
ズッコケますが、その彼が拾う歌メロは十分魅力的ですし、
疾走しても透明感を失わないメロディ、哀愁を帯びて
乱舞するツインGの旨みには、北欧メタル・バンドとしての
220VOLTの魅力が凝縮されています。


220VOLT - Eye to Eye ★★ (2015-10-06 01:27:08)

EUROPEの成功劇に刺激され、その後に続かん!とばかりに、アメリカナイズされたコマーシャル路線へと転進を試みた'88年発表の4thアルバム。
売れっ子マックス・ノーマンのプロデューサー起用、タイトに締まった音作りから、分かりやすく整理された曲展開、キャッチーさをいや増したメロディ、そして盛り盛りのコーラスに至るまで、バンド側の「アメリカで売れたるでぇ!」との熱い野望をヒシヒシと伝えるかのように躍動するサウンドは、「田舎臭さも北欧メタルの魅力だよな」とかのたまう難儀なジャンルファン(俺)以外にも十分アピールし得る、220VOLTの代表作に相応しい洗練された佇まいを獲得しています。
さりとて、北欧メタル・テイストが完全に失われてしまったわけじゃなく、例えば疾走ナンバー⑦におけるスリリングなツイン・リードGの用い方や、淡い哀感に覆われたアルバム表題曲④、名曲と評判のバラード⑤等からは、隠そうとしても隠し切れないバンドの出自がチラ見え。1st『220VOLT』をこよなく愛する我が身を安堵させてくれます。
結果的に本作は思ったような成功を収めることができず、220 VOLTは解散の道を選択するものの(後に復活)、彼らとしてはここまでやり切ったのなら、無念さはあっても後悔はなかったのでは?と思わせてくれる1枚でありました。


3 INCHES OF BLOOD - Advance and Vanquish ★★★ (2011-01-27 23:05:37)

メタルコアか、はたまたラウド・ロックかというバンド名とは裏腹に、NWOTHMがブームとなる以前からオールドスクールなメタルを追求し続けていたカナダ出身の6人組が、ROADRUNNER RECORDSと契約後の'04年に発表した(日本デビュー作でもある)2ndアルバム。
同一のテーマを掲げる楽曲①⑥⑬を要所に配して本編をドラマティックに盛り上げる構成に、コッテコテの歌詞世界、IRON MAIDEN直系のツインGや骨太な疾走感に満ちたリズムなど聴き所は多々あれど、何と言っても本作(というかこのバンド)最大のセールスポイントは、耳をつんざくカミソリ・ハイトーンVoと、ブラック・メタル型絶叫Voを繰り出す2人のシンガーの存在。特に「ロブ・ハルフォード+キング・ダイアモンド」とも評されるカム・パイプスのシャウトは強烈極まりなく、また、この手の個性的な声質を誇るシンガーってのは案外歌メロが退屈な事が多いのだが、彼の場合、自分の武器にべったり頼り切ることなく、ちゃんと練った歌メロを聴かせてくれる点が頼もしい。劇的な⑤なんて歌メロのカッコ良さがあったればこその名曲だ。(スラッシーな②も良いね)
「この御時世に正統派HMを演ってるから偉い」のではなく、「クオリティの高い正統派HMを演ってるから偉い」と評価したい1枚。まぁ、チープに感じられる部分がないわけじゃないけど、それも本作に宿るメタル魂の圧倒的熱量の前には些細な問題ですって。


3 INCHES OF BLOOD - Battlecry Under a Winter Sun ★★ (2011-02-12 01:07:15)

ツインG(結成当初はトリプルG編成だったらしい)のみならず、ヒステリックなハイトーンを武器に歌いまくるカミソリVoと、ギャアギャア喚き倒すブラック・メタル型Voというタイプの異なる2人のリード・シンガーも擁する6人編成の大所帯バンドが、'02年に発表した自主制作の1stアルバム。
この時点で既に「NWOBHM、スラッシュ・メタル、デス/ブラック・メタルのエッセンスも取り込んだトラディショナルな正統派HM」という方向性が、全くブレずに見据えられていることに先ず感心。
プロフェッショナルな制作環境が整う次作以降と比較すると、音質はチープだし楽曲も荒削り、未整理なハイトーンVoとデス声Voの絡み具合などアレンジ面の詰めの甘さも目に付くが、ともかく勢いと熱さ(暑さ?)は有り余るぐらいに十分。
ドラマティックなツインGの重ね方や小気味良いBの動きっぷり等、IRON MAIDENへの熱烈な憧憬を、猥褻物陳列罪レベルでモロ出しにしつつ突っ走る収録楽曲の数々は後の躍進を予感させるに十分な輝きを放っており、特に、MANOWAR辺りに通じるヒロイックな空気を纏った蛮勇ソング①④、繊細に爪弾かれるアコギが東欧民謡風の物悲しさを漂わすインスト曲⑥から繋がっていく攻撃的な⑦、そして思わず一緒に叫びたくなるコール&レスポンス・パートをフィーチュアする⑪といった楽曲は、メタル者の魂に訴えかけて来るサムシングを備えた逸品です。
元ネタを消化することなくそのまま誇示しちゃうフルチンっぷりも含めて、デビュー作ならではの荒っぽさが微笑ましい1枚。


3 INCHES OF BLOOD - Fire Up the Blades ★★ (2011-02-15 23:00:56)

本作リリース後、デス声担当のジェイミー・フーパーがバンドから離脱したため、ツインVo編成としては最後の作品となった、'07年発表の3rdアルバム。
プロデューサー兼アドバイザーとして、ツアーを通じて知り合ったSLIPKNOTのジョーイ・ジョーディソンが迎えられた影響か、硬質にビルドアップされたサウンド・プロダクションの下、デス声パートを増量し、時にブラスト・ビートを交えつつソリッドに突っ走る楽曲の数々は、これまでになく攻撃的でハードコアな面構えを覗かせる。
勿論、IRON MAIDENからの濃厚な影響を基調とする、野蛮で勇壮な彼ら流の正統派HMサウンドは不変であり、それは、マーチング・ドラムに乗って2本のGが劇的にハモリ倒す序曲①を皮切りに、切っ先鋭く攻め込んでくる②③④といったスピード・ナンバーによる序盤の畳み掛けに明らか。ガッツポーズ物のツインGのみならず、様式美BLACK SABBATH的な展開部も組み込まれた⑥なんて、これまでの彼らの楽曲の中でも頭抜けた名曲の一つですよ。
また今回は④⑤⑬等、Keyサウンドがアクセントとして導入されている楽曲がチラホラ目に付くが、モダンさやデジタリィな雰囲気演出のためではなく、飽くまでHMの様式に則った使用法でドラマティックな効果を上げているのため無問題。
全体的に、スピード感やデス/ブラック・メタル分の増強に焦点が当てられているため、カム・パイプス(Vo)が歌うメロディのフックが弱まったように感じられるのが残念だが(特に本編後半)、まぁこの辺は好みの問題かな。
完成度は高いです。


3 INCHES OF BLOOD - Here Waits Thy Doom ★★★ (2010-12-25 22:55:39)

昨今流行の長めなバンド名といい、SLIPNOTのジョーイ・ジョーディソンがお気に入りバンドとして彼らの名を挙げ、3rdアルバムのプロデューサー兼アドバイザー役を買って出たというエピソードといい、てっきり「オーセンティックなメタルの要素も取り入れたラウド・ロック、ないしはメタルコア・バンド」かと思っていたのですが、聴いてびっくり。'10年発表のこの4thアルバム(邦題『破滅のへヴィ・メタル』)に詰め込まれているのは、カナダ出身らしく(?)EXCITERのダン・ビーラーの系譜に連なるカミソリ・シャウトを轟かせるVo、劇的なハーモニー・プレイからIRON MAIDENに対する熱烈な憧憬が滲み出るツインG、頭を振るのに丁度良いスピードでビートを刻むリズム隊とがパワフルに押し出してくる、野蛮で武骨で勇壮な、混じりっけなしの正統派HMサウンドじゃありませんか。
力強く疾走する好戦的なOPナンバー①、刺々しくもキャッチーな③、スラッシーなアグレッションを発散する⑥、2本のGを活かしたドラマティックなエピック・チューン⑨等、収録曲は何れも一騎当千の強者揃いながら、取り分け、豪快に鳴りまくるDs主導でガンガン突進する⑦は、これ聴いて血が滾らないメタル者はおらんでしょう!と、思わずクリスマスの街行くカップル達に詰め寄りたくなるぐらい力瘤る名曲。各曲につけられているMANOWARばりに大仰な邦題もイカしてますねぇ。


3 INCHES OF BLOOD - Here Waits Thy Doom - All of Them Witches ★★★ (2010-12-25 23:28:51)

邦題は“魔女を燃やせ!”
抑え気味のイントロからスタートする
本編随一の長尺を誇るドラマティックな
エピック・チューン。
よっ、正統派!と思わず声を掛けたくなる
劇的なユニゾン・プレイを聴かせてくれる
ツインGが良い仕事をしてくれています。


3 INCHES OF BLOOD - Here Waits Thy Doom - Battles and Brotherhood ★★★ (2010-12-25 23:09:33)

刺々しいリフ、ヤスリ声のVo、
適度なスピードで疾走するリズム、
一緒に叫びたくなるサビメロ、
そしてドラマティックに絡む2本のG・・・と、
好戦的で野蛮な「これぞメタル!」なOPナンバー。


3 INCHES OF BLOOD - Here Waits Thy Doom - Call of the Hammer ★★ (2010-12-25 23:16:47)

畳み掛けるような疾走感がスラッシュ・メタルからの
影響を伺わせる、3rdアルバム随一のスピード・ナンバー。
無心に頭振るには持ってこいの1曲ですね。


3 INCHES OF BLOOD - Here Waits Thy Doom - Silent Killer ★★ (2010-12-25 23:12:58)

邦題は“静かなる殺人者”
初期IRON MAIDENを思わせる尖がった疾走曲だが、
のみならず、ノリ良くキャッチーな曲調が素晴しい。


3 INCHES OF BLOOD - Here Waits Thy Doom - Snake Fighter ★★★ (2010-12-25 23:22:18)

邦題は“蛇戦士”(そのまんまだな)
豪快且つキャッチーなドラムが楽曲のカッコ良さを
一層引き立てている名曲で、炸裂感満点のDs、
バックに薄っすらと流れるKey、そしてVoが独特の
カミソリ声を駆使して曲タイトルを連呼するクライマックス部分は
「メタル好きでこれ聴いて血が滾らねぇ奴はいねえ!」
と思わず断言したくなるほどのカッコ良さ。
個人的にはアルバムで一番好きな曲かも。


3 INCHES OF BLOOD - Long Live Heavy Metal ★★★ (2012-05-31 22:55:57)

RAINBOWとメタルに対してリスペクトを捧げるタイトルのみならず、内容の方も最高な'12年発表の5thアルバム。
ウド・ダークシュナイダーを先鋭化させたようなカム・パイプス(Vo)のカミソリ熱血ハイトーンVoを筆頭に、隙あらば劇的なユニゾン・プレイを決めまくるツインG、それにガッチリとボトムを支える骨太且つ強固なリズム・セクションに至るまで、各パートが益々ビルドアップされており、バンドが前作『破滅のへヴィ・メタル』以来、より強靭に、よりドラマティックに成長を遂げたことがひしひしと伝わってくる仕上がり。これで更にサウンドに重厚感が加われば「新世代のACCEPT」にすらなれる逸材だと思うのですが、一方でこの荒っぽい前のめり感覚も失っては欲しくないような・・・。
JUDAS PRIEST調のイントロとIRON MAIDENばりのインスト・パートを兼ね備えた勇猛にして劇的な①、デス・メタルのエッセンスも飲み込んだ刺々しく緊迫感に満ちた③、スラッシーに突貫する⑧、ノーマル・ボイスによる歌い上げも導入された男泣きのエピック・ソング⑪等、本編に収められた楽曲はいずれも聴いているだけで血沸き肉踊る逸品揃いですが、中でも一際強烈なインパクトを誇るのが、故ロニー・J・ディオに捧げられている⑥。GリフとサビメロはDIO風、ツインGとオルガンが活かされたスリリングなインスト部分はDEEP PURPLE風、それでいて出来上がった楽曲は紛う方なき3 INCHES OF BLOOD印という隙のない名曲です。
「バンドの最高傑作」との評価にも大いに頷けるクオリティが提示されている、益荒男メタルの力作。


3 INCHES OF BLOOD - Long Live Heavy Metal - Look Out ★★★ (2012-06-02 00:01:59)

ロブ・ハルフォード、キング・ダイアモンド、
ウド・ダークシュナイダー、ダン・ビーラーといった
攻撃的なハイトーンを聴かせてくれるシンガーと
比較される機会の多いカム・パイプスですが、
ロニー・J・ディオに捧げられたこの疾走ナンバーでは、
その歌唱はそこはかとなくロニー風に聴こえます。
キャッチーなGリフとサビメロがDIO風だからかもしれませんが。
それにして、劇的なツインGと、DEEP PURPLEか
はたまたURIAH HEEPかといった趣きのオルガン・ソロが
駆け抜けていくインスト・パートが無茶苦茶クール!


3 INCHES OF BLOOD - Long Live Heavy Metal - Men of Fortune ★★★ (2012-06-02 00:04:44)

押しと引きを心得た曲展開でもって、
7分に及ぶ長尺を飽きさせることなく
聴かせ切る、本編のクライマックスを
飾るに相応しいエピック・ソング。
珍しく(初?)ノーマル・ボイスでの
メロディアスな歌い上げがフィーチュアされた
中盤における、哀愁に満ちたメロディが
素晴しく胸を打ちます。


3 INCHES OF BLOOD - Long Live Heavy Metal - Metal Woman ★★★ (2012-06-02 00:06:49)

このタイトルで、2本のGがその威力を如何なく発揮した
JUDAS PRIESTを思わせる劇的なイントロダクションと、
IRON MAIDENばりの構築美に満ちたインスト・パートを
備えているのですから、素晴しくないわけがありません。


5X (2011-09-15 22:44:39)

5X!
失恋船長さんはアルバムをお持ちなんですね。羨ましい限りです。
90年代にCD化されていたことを当時は全く知らず、
その後、カルメン・マキ絡みの作品が次々に紙ジャケ化された時も、
なぜか5Xの作品だけはスルーされていましたし・・・。
 
ダウンロードしたろかいな。


5X - CARMEN MAKI'S 5X ★★★ (2013-03-15 22:57:35)

高崎晃(G)やミッキー吉野(Key)がゲスト参加している、'83年発表の2ndアルバム。
あんまりメタルっぽくないアートワークに訝しみつつ再生してみると、流れ出すのは、来生悦子提供のバラード“LOVE IS FAIDING”や、ボビー・ヘヴの代表曲“SUNNY”のカヴァーを収録する等、やや音楽性を拡散させたサウンド。
勿論ハードネスやヘヴィネスは必要にして十分保たれてはいるのですが、全体的にヘヴィ・メタリックな猛りや疾走感よりも、カルメン・マキの「歌」が主役に据えられている印象があって、その作風は丁度、カルメン・マキ&LAFFと5Ⅹの1stの中間ぐらい。あ、だから本作は「CARMEN MAKI'S 5X」名義で発表されたのか?
とは言え、この質の高さはお見事。マキ姐さんのシンガーとしての資質が十全に活かされた、春日博文作曲のOPナンバー“FANTASY”から、ジョージ吾妻(G)を筆頭に、楽器陣の緩急自在の演奏が映える70年代HR風ラスト・ナンバー“LOVE CONFESSION”に至るまで、派手さはなくとも、聴き込むほどにどんどん味わいが増す1枚に仕上がっております。
よくぞ再発してくれました。感謝。


5X - CARMEN MAKI'S 5X - FANTASY ★★★ (2013-03-15 23:02:13)

前作でも“MIDNIGHT TRAIN”に歌詞を提供していた
春日博文ですが、今回もアルバムのハイライト級の
名曲を提供してくれています。
付き合いの長さゆえか、やはりこの人が作る楽曲は
カルメン・マキというシンガーの実力を
120%引き出してくれているような気がしますね。


5X - CARMEN MAKI'S 5X - LOVE CONFESSION ★★★ (2013-03-15 22:59:50)

まさしくアルバムのクライマックス。
ヘヴィ・メタルというよりは70年代HR的な
タメの効いた盛り上がりっぷりで
だからこそシンガー/楽器陣の達者さが光ります。
特にジョージ吾妻のGプレイは圧巻!


5X - HUMAN TARGET ★★★ (2013-02-11 19:06:10)

何気なく5Xの名前を検索したら、いつの間にか彼らのカタログがリイシューされていた事実に辿り着き、思わず盛大に鼻水を噴射。しかも更に調べてみれば、来る3月にはライブ盤や2ndアルバムの再発も控えているというじゃありませんか。90年代にCD化された時に買い逃して以来、涙を飲んで待ち続けて幾年月。「来たか長さん待ってたホイ」と思わず小躍りしたくなりましたよ(古いか)。
本作は'82年発表のデビュー作で、ジョージ吾妻が刻む回転の速いGリフ、ソリッド且つアッパーなリズム隊、そしてニール・ケイが「女ゲディ・リー」と評したカルメン・マキの貫禄のシャウトとが一堂に会するOPナンバー“MOVIN' ON”や、Bリフ主導で突っ走る「ジャパニーズMOTORHEAD」な“MIDNIGHT TRAIN”、マキ姐さんのスケ番カミソリVoが映える“DOWN TO PICES”らスピード・ナンバーの存在が物語る通り、その作風はまさしくHM。タイトな音作りといい、バラード不在で押しまくる構成といい、この面子でここまでメタリックなサウンドってのは何か新鮮ですね。
と言っても、荒々しい攻撃性を迸らせつつ、グルーヴ感やウネリ演出も余裕綽々で捌く辺りは流石70年代ハード・ロッカー軍団。特に「HM版カルメン・マキ&OZ」といった趣きの“悪い夢”には心底痺れさせて頂きました。
いやー、それにしてもこの再発は快挙。ダウンロード版に手を出さず、我慢し続けた甲斐があったというものですよ。


5X - HUMAN TARGET - DOWN TO PIECES ★★★ (2013-02-11 21:58:23)

スケ番チックなカミソリVoと
シャープな曲調の切れ味の鋭さとが相俟って、
なんとなく『BRITISH STEEL』を発表した頃の
JUDAS PRIEST的な雰囲気を感じてしまいます。


5X - HUMAN TARGET - MIDNIGHT TRAIN ★★ (2013-02-11 22:01:38)

Bリフ主導でガンガン突っ走る様は
確かにニール・ケイが評する通り
「ジャパニーズMOTORHEAD」。
歌詞はOZ時代の僚友、春日博文が提供していて
やっぱりカルメン・マキは日本語詞を
歌った方がしっくり来るなぁ、と思ったり。


5X - HUMAN TARGET - MOVIN'ON ★★★ (2013-02-11 21:44:41)

攻撃的なVoに硬質なGリフ、
タイト且つスピーディに疾駆するリズムと、
まさに「80年代型」のHMナンバー。
鮮烈に5Xサウンドを叩き付けて来る
バンドの代表曲です。


5X - HUMAN TARGET - 悪い夢 ★★★ (2013-02-11 21:53:25)

歌詞が日本語なこともあって、そこはかとなく
OZ的なムードも漂うナンバー。
これぞカルメン・マキ!といった趣きの
大仰な歌メロ、ハードなGと図太いBにソリッドなDs等、
若々しさとベテランならではの味が同居した
個人的にアルバムでも一押しの名曲です。


91 SUITE - Times They Change ★★★ (2015-01-30 23:47:15)

廃盤の1stがプレミア価格で取引される等、メロハー愛好家の間で根強い人気を誇るスペインの5人組が'05年に残した2ndアルバムにして最終作。
日本盤こそ出ませんでしたが(当時の所属レーベルが国外での活動に協力的でなかったせいだとか)、ドメスティックな色合いよりも、むしろ北欧のバンドに通じる透明感と哀愁が美味しいメロディック・ロック・サウンドは、変わらぬ品質の高さを提示。
美しい序曲①の余韻を、ハードなGの調べが覆す②のカマしっぷりが物語る通り、今回はGの存在感をグッと強調。全体のハードネスの底上げを図ると共に、この手のアルバムにありがちな弱点「メリハリ不足」解消に着手しています。それでいてメロディは大味に堕することなくしっかりと潤いを保持。で、またギタリストのイヴァン・ゴンザレスが良いソロを弾くんですよ。彼のコンパクトに練り上げられたGソロは、ヘスス・エスピンの甘くエモーショナルな歌声と共に、間違いなく本編のハイライト。
南欧出身とは思えぬ憂いに満ちた②から、フラッシーなGソロが駆け巡る⑤、心洗われるような清涼感が溢れ出す⑧、哀メロとハードネスが会心の融合をみた⑩といった名曲が要所に配置され、全14曲収録というボリューミーな内容にも関わらず中弛み一切なしの力作。BURRN!!の藤木記者が1stより高評価したって話も「確かに」な1枚ですね。


91 SUITE - Times They Change - Hopes and Dreams ★★★ (2015-02-03 23:06:55)

アルバムでも1、2を争う秀曲。
涼やかな爽快感を湛えたサビメロが絶品で
スペインのバンドというよりも
北欧のバンドに通じる透明感も美しい。


91 SUITE - Times They Change - Wings of Fire ★★★ (2015-02-03 23:34:04)

メロディの潤いとフックを失うことなく
よりハードさを増量するという試みが
ぴたりとハマった、2ndアルバムの魅力を
体現したかのような名曲。
コンパクトに締まったGソロからも
センスの良さが迸ってます。


ABATTOIR - The Only Safe Place ★★★ (2006-11-02 22:03:00)

昔、EVILDEADのアルバムを買ってライナーを読むまで、バンド名をどう発音するのか知らなかった、元HERETICのVoマイク・トレスを擁するLAの5人組スラッシャー「アバトール」(最近のデータだとアバトワール?)の'86年発表の2ndアルバム。
後にAGENT STEELを結成するジョン・サイリースやフォアン・ガルシアが在籍していた事でも知られるバンドだが、両名とも本作発表以前に既に脱退済み。とは言え、作品の完成度には微塵も揺るぎなく、寧ろ、クオリティの高さは1作目をも凌ぐ。
前掛かりのスラッシーなビートに乗って、劇的なメロディ、シャープに斬り込んで来るツインG、強力なハイトーンVoが一丸となって疾走するサウンドは、やはりAGENT STEELを想起させるが、あちらよりもグッと骨太な印象が強く、IRON MAIDEN寄りのテイスト。②⑧⑩等、魅力的なスピード・チューンを揃える一方で、④のようなミドル・チューンもしっかりと聴かせる曲作りの巧さが光り、個人的にはAGENT STEELよりも贔屓にしていたりする。
ラインナップの不安定さが最後まで足を引っ張り、残念ながら本作発表後に解散してしまった。


ABATTOIR - The Only Safe Place - Bring on the Damned ★★★ (2006-11-02 22:21:10)

泣きのインスト序曲“BEYOND THE ALTAR"で徐々に高められたテンションは、
勇壮なリフがドカンと炸裂するイントロ部分で早くも頂点に達する。
慌しい疾走感、野卑なハイトーンVoによって歌われる力強いコーラス、
そして中間部の劇的なツイン・ギター・ソロにも耳奪われます。


ABATTOIR - Vicious Attack ★★ (2011-04-09 01:28:23)

AGENT STEELのジョン・サイリース(Vo)、EVILDEADのフォアン・ガルシア(G)を含むラインナップでレコーディングされ、『METAL MASSACRE Ⅳ』に提供した名曲“SCREAM FOR THE GRAVE”が評判を呼んでCOMBAT RECORDSとの契約を手に入れたABATTOIRが、Voを現ANGER AS ARTのスティーヴ・ゲインズに変えて'85年に発表した1stアルバム。
自分は2nd『THE ONLE SAFE PLACE』を先に聴き、そのJUDAS PRIESTやIRON MAIDENを更に攻撃的にしたかのようなパワー/スラッシュ・サウンドに感銘を受け、後に遡って本作を購入したのだが、ある程度ドラマティックな整合性も感じさせてくれた『THE ONLY~』に対し、こっちはMOTORHEADに通じる破天荒なノリが全編に渡って炸裂。「ハードコアHM」とでも表したくなるヤケッパチ感溢れる作りに思いっきり意表を突かれましたよ。(実際にMOTORHEADの代表曲“ACE OF SPADES”をカヴァーしており、しかも半端ないハマリっぷり)
野卑に叫びまくるスティーヴ・ゲインズのVoに、レミーばりの豪快さでのた打つメル・サンチェスのB、けたたましく耳をつんざくツインGと、とにかく全力投球なDsとが破れかぶれ気味に突っ走るサウンドは、チープっちゃチープだし音質は劣悪、楽曲も(“SCREAM FOR THE GRAVE”を除けば)どれもドングリの背比べ状態なのだが、それでも、バンドの剥き出しの初期衝動と、その熱量の高さには圧倒されざるを得ないわけで。
スラッシャーなら案外「ABATTOIRは1stアルバムの方が好き」という人も多かったりするんじゃなかろうか。


ABATTOIR - Vicious Attack - Ace of Spades ★★★ (2011-04-09 01:38:36)

上手いVo(元HERETICのマイク・トレス)を加えて
JUDAS PRIEST/IRON MAIDEN型のパワー/スラッシュ・メタルを
演っていた2ndに対し、1stではMOTORHEADに通じる
破天荒さを備えたハードコアHMをプレイ。
で、実際にMOTORHEADの代表曲であるところの本曲を
カヴァーしているわけだが、これが見事なハマリっぷりで
他のオリジナル曲の存在が霞む霞む。


ABATTOIR - Vicious Attack - Screams From the Grave ★★★ (2011-04-09 02:00:34)

『METAL MASSACRE Ⅳ』に提供したところ、
ラジオにてヘヴィ・ローテンションされ
バンドの知名度向上に一役買ったという名曲。
実際、正統派HMとMOTORHEADがガップリ
四つに組んだような荒々しくもスピーディな
曲調は非常にカッコイイ。


ACCEPT - Blind Rage ★★★ (2014-09-08 22:38:17)

絶好調の波に乗る、マーク・トニーロ(Vo)擁する再々結成ACCEPTが、前作から2年という順調なリリース・ペースを守って発表した3枚目のスタジオ・アルバム。
へヴィでアグレッシブだがフックに乏しいという、ACCEPTのアルバムで時々見かける捨て曲パターンにハマったOPナンバー①が始まった時は、さすがに3枚目ともなると曲作りのアイデアが尽きたか?と一瞬不安がよぎりました。
しかし同曲後半で炸裂する、ウルフ・ホフマンの「歌えるGソロ」でグッと盛り返すと、後には硬派な哀愁が光る②が続き、以降は、グリーグ作曲“ペールギュント”の“朝”のメロディを引用しながら突っ走るラス曲⑪まで、荘厳に響き渡るバンカラ・コーラスをフィーチュアしたACCEPT以外の何者でもない、例えるなら昭和の工業高校の応援団哀歌みたいな(?)、雄々しく剛毅なHMナンバーが目白押し。(前述の①も繰り返し聴く内にすっかりお気に入りに)
特に、チェロキー族の悲劇について取り上げた歌詞に相応しい、胸に突き刺さる慟哭を巻き散らかしてハードに疾走する⑤は全ACCEPTファン必聴の名曲。また哀愁渦巻く⑩のような叙情HRナンバーで発揮される、悶絶モノのメロディ・センスもお見事です。
個人的結論としましては「前2作に勝るとも劣らない力作」との評価に落ち着いた1枚であります。ただ、確かに今回はボートラは蛇足だったかなぁ・・・とも。


ACCEPT - Blood of the Nations ★★★ (2010-10-09 01:54:29)

失望の連続だった90年代の長い長い回り道を経て、もはやACCEPTのスタジオ・アルバムには何の期待感も持っていなかったのだが、その彼らが、ここまで完成度の高い作品を引っ提げて再々結成を遂げるとは全くの予想外。
金属を削り出すかの如くガツガツと刻まれる屈強なリフ&リズムに、男臭さ満点の金切りVo、ドラマティックに絡む2本のG、それにお馴染みの「地響きコーラス隊」が堅牢なスクラム組んで威風堂々と突き進むサウンドは、正しく7th『RUSSIAN ROULETTE』の後に来るべき、マッチョで勇壮な「ACCEPT流HM」が徹頭徹尾貫かれ、怒涛のOPナンバー①からラス曲⑭(日本盤のみのオマケ扱いなのが勿体ない程のクオリティ)に至るまで、捨て曲は皆無。
その最大の推進力となっているのが、ウド級の特異性は持ち得ずとも、よりメロディアスな歌唱で楽曲を雄々しく彩る新Vo.マーク・トニーロと、起承転結のドラマを有する楽曲内楽曲的Gソロを連発するウルフ・ホフマンのGプレイ。
中でも、思わず拳を振り上げたくなる高揚感と重厚感に満ち満ちた④、マークの熱唱と演歌ばりの濃厚な泣きメロが炸裂するバラード⑦、悶絶モノのGソロが疾走する⑫、そしてアラビア風(と言うかRAINBOW風)のGリフをフィーチュアした劇的な⑬といった楽曲は、両者の個性が特に強く刻み込まれたアルバムのハイライト・ソングかと。
全14曲収録、70分オーバーのボリュームは何ぼなんでも胃にもたれるが、これだけ良い曲が揃っていれば、その取捨選択に迷いの生じたバンド側の気持ちも分からんでもない。
全盛期の作品群に匹敵する完成度を備えた力作。いや、御見逸れ致しました。


ACCEPT - Blood of the Nations - Bucket Full of Hate ★★ (2010-10-10 01:31:54)

オルゴールの音色によるイントロからスタートする
猛々しさに満ちたアルバムのラスト・ナンバー。
アラビア風味を湛えたGリフとメロディが初期RAINBOWを彷彿とさせます。
壮大なエンディングが非常にドラマティックで、
ライブの締めに演奏したらさぞかし盛り上がることでしょう。


ACCEPT - Blood of the Nations - Kill the Pain ★★★ (2010-10-10 01:25:42)

個人的にアルバム『BLOOD OF THE NATIONS』の
ハイライト・ソングの一つと位置付けている慟哭のバラード。
聴く者の悶絶を誘うウルフ・ホフマンのGの泣きっぷりと来た日にゃ
演歌も真っ青。
また、歪みを抑えた歌声で、哀愁に満ちたメロディを切々と歌い上げる
マーク・ト二ーロのVoが堪らなくエモーショナルで胸を抉る。


ACCEPT - Blood of the Nations - No Shelter ★★★ (2010-10-10 01:19:37)

マーク・ト二ーロの熱いVo、立ち塞がるもの全てを薙ぎ倒す勢いで疾駆する
リフ&リズム、そして力強いコーラスと、いずれの要素も
「これぞメタル、これぞACCEPT!」と主張しまくっているが
何より心奪われるのはウルフ・ホフマンのGソロ。
『BLOOD OF THE NATIONS』では構築美を備えたGソロを連発してくれている
彼氏なれど、特にこの曲におけるGソロは強力無比。
初めて聴いた時は余りの素晴しさに膝から崩れ落ちそうになりましたよ。


ACCEPT - Stalingrad ★★★ (2012-06-20 07:09:50)

ACCEPTの新作アルバムを聴くに当たって、全く不安を感じずに済んだのって一体いつ以来でしょうかね・・・と、ふと考え込んでしまった'12年発表の最新作。
前作『BLOOD OF THE NATIONS』発表に伴う長期ツアーで得た手応えと自信は、しっかりと本作の内容の方にもフィードバックされており、参加2作目にして完全にバンドの「看板」としての存在感と説得力をモノにしたマーク・トニーロの金属質な歌声に、聴く者を鼓舞する雄々しいメロディ、マッチョなリフ&リズムの鉄壁を築く楽器隊、そして厳粛極まりない地響きコーラスとが一体となって、威風堂々と突き進むACCEPT流HMサウンドは相変わらず強力無比。シンガーばりにエモーショナルに歌うウルフ・ホフマンの泣きに満ちたGプレイをフィーチュアする、屈強な疾走ナンバー①と、戦争の激しさと悲しみを歌い上げる戦場の挽歌チックな②を聴いただけで完璧にハート鷲掴みですよ。
欲を言えば、マークの歪みを抑えた歌声が気に入っていた身としては“KILL FOR PAIN”のようなバラードが1曲ぐらい欲しかったところですが、代わりに今回は、猛烈な哀愁を背負った男泣きの名曲⑤が収録されているので無問題。
ロックンロール系の楽曲すら排された本編は、ある意味、80年代をも凌駕するメタル魂が荒ぶりまくりで、全11曲、捨て曲なし。復活ACCEPTが新たな全盛期に突入した事を物語る力作に仕上がっております。


ACCEPT - Stalingrad - Hung Drawn and Quartered ★★★ (2012-06-20 22:01:12)

アルバムのOPをパワフル&雄々しく疾走する
コレ1曲でアルバムが傑作であることを確信させてくれる名曲。
戦う男の哀愁を背負った
ウルフ・ホフマンのGプレイも素晴しい。


ACCEPT - Stalingrad - Shadow Soldiers ★★★ (2012-06-20 22:15:32)

イントロのアコギからして「演歌かい!」
っつーぐらい泣き倒していて涙腺が緩みます。
濃厚な哀愁を背負いつつも、メソメソした軟弱さを
微塵も感じさせないあたりがACCEPT印。
ウルフ・ホフマンのGに負けないエモーションを
迸らせるマーク・トニーロの熱唱も胸を打ちますよ。


ACCEPT - Stalingrad - Stalingrad ★★★ (2012-06-20 22:03:54)

地響きコーラスが映える重厚なヘヴィ・ナンバー。
今の彼らなら、もっとドラマティックに
磨き上げられたのでは・・・と思わなくもないですが、
ウルフ・ホフマンの入魂のGソロがとにかく圧巻なので
文句なしの星三つ進呈。


ACCUSER - Agitation ★★ (2011-06-08 22:30:48)

一時はSCARTRIBEと変名して活動を行っていたドイツのベテラン・スラッシャーが、バンド名をACCUSERに戻して'10年に発表した復活作。
嘗ての中心メンバー、エーベルハルド・ヴェイエルの名はラインナップに見当たらず、フランク・トムスがバンドの牽引役を担っている事からも察せられる通り、本作で聴く事が出来るのは80年代のパワー/スラッシュ路線ではなく、90年代にフランク主導で制作された『REPENT』や『REFLECTIONS』といった作品を彷彿とさせる、ある程度モダンな要素も飲み込んだゴリゴリの強面サウンド。
フィル・アンセルモ風味の怒号Voや、歪みまくった音色のGに、迫力不足のドラム・サウンドといった味気ない音作りには不満を覚えなくもないが、とは言え、スラッシーな疾走感を大幅回復させて突っ走る硬質な楽曲のカッコ良さ、それに何より、デビュー当時から一貫してこのバンド最大の武器であり続けた、ヨーロピアンな憂いを湛えたメロディを流麗に奏でる劇的なツインGの魅力の前には、そうした不満も雲散霧消。
掴みに最適な高速ナンバー①、繊細な叙情インスト曲⑤から一転して猛然と畳み掛けて来る⑥、ラストを締め括るデスラッシュ・ソング⑨等もいいが、本編のハイライトは何と言っても③。スピーディな曲調に緩急を効かせたドラマティックなインスト・パートが組み込まれた、バンドの新たな代表曲になり得るこの名曲を聴くためだけにでも本作は購入する価値あり。


ACCUSER - Agitation - Century of the Fall ★★★ (2011-06-09 19:47:25)

Voこそマックス・カヴァレラ+フィル・アンセルモ
といった趣きの怒号スタイルだが、外向きに
アグレッションを撒き散らしながら疾走する曲調は
スラッシュ・メタルならではの旨みに満ちている。
それに何といっても、時に美しく、時にドラマティックに
ハモるツインGの素晴しさときたら!


ACCUSER - Agitation - Prophecies ★★ (2011-06-09 22:08:23)

一気に畳み掛けて来るスラッシュ然とした
スピード・ナンバーながら、メランコリックな
インスト・パートも強い印象を残す。
物悲しいが、決してベタベタしない
硬派な味わいがこのバンドならでは。


ACCUSER - Double Talk ★★★ (2008-01-01 21:47:00)

ドイツはルール地方、ズィーゲン出身の4人組スラッシュ・メタル・バンドACCUSERの日本デビュー作となった、'91年発表の3rdアルバム。
これを最後に、バンドの中心人物だったエーバハルト・ヴェイエルが脱退。4th『REPENT』以降は、スピードよりも重さ
重視の所謂「モダン・へヴィネス」路線へと傾倒していく事となる彼らだが、とりあえず本作までは、
男らしいシャウトを響かせるVoといい、ガツガツと刻まれる硬派なGリフといい、ダイナミックに
疾走するリズムといい、バリバリの正統派ジャーマン・スラッシュ・メタル路線を邁進。
CD用ボーナス・トラックとして収録されている、初期の代表曲⑨⑩⑪と聴き比べてみれば明らかなように、
リフ・ワークやリズム・パターンに更なるヒネリが加えられ(一筋縄では行かない曲展開が炸裂する④はその筆頭か)、
俄然ダイナミズムを増した楽曲の数々は、よりメロディックに練り込まれたGソロの威力もあってか、
例え長尺曲であろうとも、殆どダレることなく一気に聴かせ切る。また、バキバキと鳴りまくり、
楽曲の引き締めに大きく貢献しているマッチョなB(Voが兼任)の存在もポイントか。
個人的には、切り裂くように刻まれるGリフと、タイトな疾走感のカッコ良さ、そして効果的に導入されたアコギが演出する、
静と動の対比がドラマティックな名曲③が、本編のハイライトとしてお気に入りなれど、①⑤のようなストレートな
高速スラッシュ・チューンも捨て難い出来だし、美しいアコギの序曲⑥から繋がっていく緩急の効いた⑦は、
バンドの確かな成長を如実に物語るナンバーだしで、その他の収録曲もかなり充実。
ACCUSERの初期スラッシュ・メタル路線を総括する内容に仕上がっている、入門編に持って来いの1枚じゃないかと。


ACCUSER - Double Talk - Money ★★★ (2008-01-01 21:53:47)

男らしく硬派なシャウトを響かせるVo、切り裂くように
刻まれるシャープなGリフ、バキバキと鳴りまくるB、
ダイナミックなリズムを叩き出すDs、そしてメロディックな
Gソロと、4thアルバムの魅力をギュッと凝縮したかのような名曲。
静と動の対比を劇的に演出する、メロウなアコギの導入も
非常に効果を上げています。


ACCUSER - Double Talk - Revolution ★★★ (2008-01-01 22:02:59)

アコギによって爪弾かれる序曲“INDISTINCT ARTICULATION"から
繋がっていく、4thアルバムのハイライト・チューンの1つ。
歌に入る前の一捻りなど、凝ったリフ・ワークや
リズム・パターン、アコギの導入といった
豊富なアイデアが詰め込まれた、劇的且つダイナミックな曲展開が素晴しい。


ACCUSER - Reflections ★★ (2011-06-12 00:23:55)

前作『REPENT』は「90年代に発表されたスラッシュ・メタルの名盤コンテスト」でも開催した日にゃ上位入りは確実の力作だったが、唯一、最後にオマケ収録されていたDIE KRUPPSのカヴァー曲の存在に妙な胸騒ぎを覚える内容でもあった。果たして、その一抹の不安は'94年リリースのこの5thアルバムにおいてバッチリと的中する。
痛快な疾走感を薄れさせ、スピードよりもヘヴィネスとグルーヴ感重視のリズムに乗って、ジェイムズ・ヘッドフィールド・フォロワーからフィル・アンセルモ・フォロワーへとスタイル・チェンジを果たしたVoの怒号と、無機質に刻まれるGリフとが重心低く押し出してくる作風は、まさしく90年代に猛威を振るった「モダン・へヴィネス症候群」の作法に則った仕上がりで、正直、初めて聴いた時は結構落胆させられた次第。(まぁジャケット見た時点である程度覚悟は出来てましたけどね)
尤も今こうして改めて聴き直してみると、激烈なスピード感こそ影を潜めたものの疾走パートはちゃんと健在だし、ザクザクな極太Gリフのカッコ良さ、それに何より、硬派な憂いを背負うメロディアスなツインGが組み込まれたパワフルな楽曲の数々は、意外なくらい美味しい事にも気付かされる。
猛烈に体に訴えかけて来るモノがある③、エレアコ独演の叙情インスト⑤から展開する、スラッシュ路線の面影を最も色濃く宿した⑥なんかは十分評価に値する名曲であり、当時は兎も角、現在なら客観的に楽しむ事も可能な1枚かと。


ACCUSER - Repent ★★★ (2011-05-28 10:52:17)

前作『DOUBLE TALK』を最後に、中心メンバーだったVo兼Bのエーベルハルド・ヴェイエルが脱退。元メンバーのレネ・シュッツ(G)を呼び戻し、セカンドGのミラン・ペシェルがBにチェンジ、更にリードGのフランク・トムスがVoも兼任する・・・というドラスティックなバンド内改革でこの難局を乗り越えたACCUSERが、'92年に発表した4thフル・アルバム。
お馴染みの「ULTORON 6」のイラストを止め、よりシリアスなデザインが採用されたジャケット・アートワーク、場面によってはメロディアスにも歌っていた前任者に対し、ジェイムズ・ヘッドフィールド似の野太い咆哮を轟かすVo、ダウン・チューニングでヘヴィさをいや増したリフ&リズム、生々しい音像のもとマッチョにビルドアップされた楽曲の数々・・・と、いかにも90年代然としたダークな雰囲気(というかMETALLICAからの影響)が全体を支配する本作だが、ザクザク重厚に刻まれるGリフの切れ味、ソロからユニゾンまで、硬派な憂いを湛えたメロディを劇的に紡ぐツインGの存在感、そして何より、爆発的疾走を繰り返すリズムによってもたらされるカタルシスに全く翳りがないため、例えモダンな要素が増量されていようとも、アルバムを楽しむ上では何ら障害になっていない。
重心低く突っ走る怒涛のスピード・ナンバー①③⑧、アコギも交えてドラマティックに畳み掛けてくる④なんぞ、こめかみの血管が逝きそうになるぐらいのカッコ良さですよ。
「80年代から活動してきたスラッシュ・メタル・バンドが94年に発表した作品」としては、殆ど奇跡的とも言えるクオリティを誇る名盤です。


ACCUSER - Repent - Rotting From Within ★★★ (2011-06-08 21:38:27)

重々しいイントロから一転、地響きが聴こえてきそうな勢いで
突貫するOPナンバー。デス・メタルばりのダークネスが渦巻いているが、
ジェムムズ・ヘッドフィールド+マックス・カヴァレラといった趣きのVoは
デス声の一歩手前で力強く踏み止まっているし、歯切れの良い演奏が
もたらすカタルシスは、間違いなくスラッシュ・メタルならではの味わい。
マッチョな曲中で流麗に奏でられるツインGも素晴しいアクセントになっていますね。


ACCUSER - The Conviction ★★★ (2016-08-10 23:07:24)

現在も元気に活動中のドイツのベテラン・スラッシャー、ACCUSERが’87年にATOM H RECORDSから発表した記念すべきデビュー作。
80年代の彼らは作を重ねる毎に大作主義に磨きを掛けて、よりテクニカルな方向へ突き進んで行きましたが、この1stの時点ではまだ前身のBREAKER時代に演っていた、ACCEPTをハチャメチャにしたようなパワー・メタル路線の残滓を明瞭に聴き取ることができます。金属質な濁声シャウトがウド・ダークシュナイダー的なVoと、MG42機関銃の連射を思わす破壊力満点のリフ&リズムによる波状攻撃は、ライブの重要なレパートリーとして君臨することとなる代表曲②を始め、馬力にモノ言わせて突進する独産スラッシャーらしい、豪快なドカスカ感と特攻精神に満ち溢れていて、弥が上にもテンションが上がる上がる。
とは言え、ジャーマン・スラッシュ三羽鴉のように極悪ブラック・メタル・バンドとしてスタートを切り、徐々に整合性を獲得していったタイプではなく、ACCUSERがお手本にしたのはMETALLICAやTESTAMENTといったアメリカ勢(多分)。なのでアコギを用いて緩急を演出したり、7~10分台の大作にもチャレンジする等、楽曲をカッチリとまとめ上げる手腕が早くも発揮されています。特に「スラッシュ化したACCEPT」といった趣きの③は、勇壮なコーラス・ワークに思わずメタルの血が滾る名曲。あと10分以上に及ぶバンドのテーマ曲⑤も、ちょいダレますけどチャレンジ精神は大いに買えるのではないかと。
時々元ネタが透けて見えちゃったりする辺りがまだまだ微笑ましいものの、「この頃の彼らの方が好きだった」と表明するファンの気持ちも分かる気がする、愛すべき1枚。


ACCUSER - The Conviction - Down by Law ★★★ (2016-08-12 08:36:42)

「ダウン!ダウン!ダウンバイロウ!」と叫び倒すVoの金属質な
濁声シャウトと、サビメロにうっすら被さる「オーオーオー🎵」という
野郎コーラス、そしてドラマティックなイントロから緩急を盛り込んだ
マッチョな曲展開まで、ACCEPTからの影響が濃厚に匂い立つ
初期ACCUSERならではのパワー・メタリックな名曲。


ACCUSER - Who Dominates Who? ★★★ (2013-01-04 22:34:25)

アートワークに託された、実験に失敗して半人半機の身となり次第に人間性を失っていくキャラクター「ウルトロン6」の内部で起こる“人間”と“機械”の葛藤を描き出す・・・というコンセプトは実に立派なのだけど、肝心のイラストがパッと見、赤ん坊とロボットが戯れてるだけにしか見えずトホホ・・・な、'89年発表の2ndフル・アルバム。
野太いVoに、滅法男臭いコーラス、鉄材から削り出したようなソリッドなGリフを刻み倒す一方、ヨーロピアンな湿り気を帯びたメロディも劇的に紡ぎ出すツインGとが、切迫感を湛えたタイトなリズムに乗って猛進するパワー・サウンドが、まさしくドイツ産ならではの質実剛健さを伝えてくれて、ひたすらにカッコイイ。
大作主義を打ち出している割に、リズム・パターンのバリエーションが乏しいせいで長尺曲だと中弛みを感じてしまうのが玉に瑕ですが、逆にコンパクトに締まった①⑤⑥みたいな楽曲は、鋭利なGリフのカッコ良さやパワフルな疾走感が心行くまで堪能でき、文句なしの出来栄え。(①は7分以上ありますがイントロ込みですからね)
僅か2週間で突貫レコーディングされたという本作ですが、むしろそれを荒々しいエネルギーへと転化したジャーマン・スラッシュ・メタルの力作です。
せっかく良いバンドなのに、旧譜が入手困難な現状は何とかならんもんでしょうかね。


ACCUSER - Who Dominates Who? - Master of Disaster ★★★ (2013-01-05 23:00:49)

OPナンバーにして、いきなり7分半もある
大作ナンバーですが、噛み付くように歌う剛直なVo、
鋭利且つソリッドに刻まれるGリフ、
タイトなリズム・ワークで焦燥感を煽るDsとが
押せ押せで畳み掛けてくるので退屈する暇はありません。
トラディショナルなメロディを奏でるGソロも良い感じです。


ACCUSER - Who Dominates Who? - Symbol of Hate ★★★ (2013-01-05 23:07:41)

アルバム中では比較的ストレートに
畳み掛けて来るスラッシュ・ソング。
濁声で男臭さを撒き散らすVoと
ガチムチ感演出に大きく貢献するリフ&リズム、
メロディアスに切り込んでくるGソロの
カッコ良さにはテンションが上がりますね。


ACCUSER - Who Dominates Who? - Who Dominates Who ★★★ (2013-01-05 23:16:04)

滅法男臭ぇ野郎コーラスによりシャウトされる
“WHO!DOMINATES WHO!”のサビメロにアガリまくる
男おいどん系スラッシュの名曲。
ライブで聴いたらさぞかし盛り上がること請け合い。


ACID - Acid ★★ (2007-05-04 20:31:00)

ベルギアン・メタルの草分け的存在、女性Voを擁する5人組HMバンド、ACIDの'83年発表の1stアルバム。
モコモコと不明瞭なサウンド・プロダクションは要改善だが、「VENOMやMERCYFUL FATEに対するベルギーからの返答」
と評されたそのダークでアグレッシブなサウンドは、前記2バンドの名前から想像されるほどの
オドロオドロしさは感じられないものの、アルバムOPを飾るバンドのテーマソング①、
その勢いを受け継ぐパワフルな②、起承転結の組み込まれたドラマチックな⑥、ラストを締める
本編最速ナンバー⑩といった楽曲を筆頭に、ギャンギャンと騒々しく刻まれるリフにスピーディに疾走するズムと、
まさにスラッシュ・メタル誕生前夜的なエネルギーに満ち溢れていて、非常にカッコイイ。
そして何より、このバンドを特別な存在にしているのが、女性Voケイトの存在。HMバンドの女性シンガーに
ありがちなドスを効かせまくった歌声ではなく、メロディを大切にして歌い上げるその歌唱は、
荒々しい楽曲と絶妙なミスマッチ感を演出していてナイス。あと、ルックスもイケてます。(ここ重要)
NWOBHMファンだけでなく、スラッシュ・メタル・ファンにも自信を持ってお薦め出来る1枚。


ACID - Acid - Acid ★★ (2007-05-04 20:40:49)

1stアルバムのOPを飾る、バンドのテーマ・ソング。
ギャンギャンと刻まれる騒々しいリフに、
スピーディに疾走するリズムは、丁度、NWOBHMと
スラッシュ・メタルの中間に位置する感じ。
荒々しくも歌心を失わないケイトのVoが素晴しい。


ACID - Acid - Woman at Last ★★ (2007-05-04 20:45:16)

1stアルバムの(個人的に)ハイライト・チューン。
ヘヴィに幕を開け、徐々にスピードを上げながら
盛り上がっていくという、3分44秒の中に起承転結が
きっちり織り込まれた、ドラマチックな名曲。


ACID - Maniac ★★ (2007-05-10 21:11:00)

'83年1月にセルフ・タイトル・アルバムでデビューを飾ったACIDが、同年の11月に早くも発表した2ndアルバム。
RAINBOWの名曲“SPOTLIGHT KIDS"を思わせる疾走チューン①で幕を開ける本作は、荒削りだったデビュー作に比べて
サウンド・プロダクションが格段に充実。リフやメロディも一層練り込まれた事で、全体的に
かなり洗練された、聴き易いヘヴィ・メタル・アルバムに仕上がっている。
黎明期のスラッシュ・メタル的な、破天荒な勢いが薄れてしまったのは残念だが、①④⑥⑧と
本編の半数を占めるスピード・チューンは健在だし、バラ付きなく良い曲が揃っている分、
トータルの完成度では前作を上回るんじゃなかろうか。そして何より、それらの楽曲を歌うバンドの
紅一点ケイト(Vo)の、メタル・クイーン時代の浜田麻里を彷彿とさせる歌唱が素晴しいったらありゃしない。
また、MAXIM METAL RECORDから発売されたリイシュー盤には、'83年12月発表のシングル音源3曲が
ボーナス・トラックとして追加収録されているのだが、本編に比べてこちらはかなりパワー/スラッシュ・メタル色が
濃厚なので、スラッシャーにはこちら(再発盤)がお薦め。特に、MANOWARばりの大仰な曲展開が魅力の⑪は、
とてもオマケ収録とは思えぬ存在感を放つドラマチックな名曲だ。
尚、バンドはこの後、更にポップ方向に舵を切った3rd『ENGINE BEAST』(未聴)を発表して解散してしまった。


ACID REIGN - Obnoxious ★★ (2015-02-16 23:30:24)

メイン・カラーがピンクという、スラッシュ・メタル・アルバムにあるまじき配色のアートワークを見た途端「こりゃアカン」と頭を抱えてしまった、'90年発表の3rdアルバム。しかも1曲目からミドル・チューンだよ、おい・・・。
というわけで当時はあまり良い印象を持てなかったのですが、殆ど十数年ぶりぐらいに聴き直してみれば、これが普通に良く出来たスラッシュ・アルバムに感じられ、おや?と。速度を落として展開を重視し、大作化に拍車の掛かった楽曲や、これまで以上にメロディを意識しているVo等からは、90年代に突入したスラッシュ・シーンの潮流の変化を感じないわけにはいきませんが、しかしながらミッド・テンポの①さえもテンション高く聴かせ切ってしまう、バンドの曲作り/パフォーマンスの熟達振りは大したもの。自殺した青年の日記を歌詞として抜粋するメランコリック且つ劇的な③なぞは、90年代だからこそ生み出し得た名曲と言えましょうや。
あと個人的に本作を語る上で忘れ難いのが⑤。ドン・コスカレリのカルト作『ファンタズム』を題材に、デビューEPの『サイコ』に続いて彼らのホラー映画愛が炸裂した逸品で、二部構成、10分に迫る長尺をアイデア満載で畳み掛ける本編のハイライト・ナンバーですよ。
(結果論なれど)これを最後に解散したACID REIGNの有終の美を飾った1枚でした。


ACID REIGN - The Fear ★★ (2015-02-15 11:37:09)

斜陽の時を迎えていた80年代末期の英国HR/HMシーンにおいて、独特の音楽性とコメディ方面に振り切ったライブ・パフォーマンスをもって「UNITED KINGDOM APPLE CORE」なるブランドを確立、人気を博したヨークシャー出身の5人組スラッシャー、'89年発表の1stフル・アルバム。ちなみにそのUK APPLE COREが何を意味しているのかは今もって不明。誰か教えて下さい。
アルバム・タイトルでもある『FEAR』をコンセプトに据え、デビューEP『MOSHKINSTEIN』の作風を引き継ぐ一方で、手っ屁からスタートする本編は(そうしたジョーク・センスも含めて)よりクロスオーバー・スラッシュ色を増強。緩急を意識しつつも全体的にスピード感の底上げが図られたサウンドを支えるのは、後にCATHEDRALに加入することになるマーク・ラムゼイ・ワートン(Ds)のドラミングで、彼がジャストなノリで叩き出す硬質なビートが、ツタツタと突っ走った時の気持ち良さにはクセになるものが有りますよ。
これといった決め曲には乏しい印象ですが、収録曲の粒は十分揃っていますし、ACID REIGN未体験のスラッシュ・メタル・ファンに入門盤としてお薦めするなら、やはり本作が最適でしょうかね。


ACID REIGN - The Fear / Moshkinstein ★★★ (2015-02-11 09:35:36)

ハワード・H・スミス(Vo)は後にスタンダップ・コメディアンに転身、更にギャリー“ギャズ”ジェニングス(G)、アダム・レハン(G)、マーク・ラムゼイ・ワートン(Ds)らがCATHEDRAL結成に参画する等、数奇な経歴を辿ったことで知られる英国のスラッシュ・メタル・バンド、'88年発表のデビューEP。(タイトルはモッシュ+フランケンシュタインの造語か)
ハードコア上がりのバンドですが、クロスオーバー・スラッシュの匂いは微々たるもの。Gはメタリックに弾きまくってますし、展開の持ち込まれた収録楽曲の尺も長め(この手の音にしては)。何せインスト曲③まで演ってるぐらいのもので、あえてその手の要素を探すなら歪んだBサウンドぐらいのもんかなぁ?と。あ、ブリブリ鳴りまくるのB主導で突っ走る⑥は痛快な名曲ですよ。
初めて聴いた時は、青臭いVoと、デビュー作にしちゃ覇気に欠けるサウンドにあまり感心しなかったのですが、時を経てリトライしてみれば、英国産スラッシュ・メタルの滋味がじわじわ浸透。特に、映画『サイコ』にオマージュを捧げた④は、スラッシーな攻撃性と、Keyまで取り入れた怪奇な雰囲気とが一体となって突進する、このバンドの風変わりな個性が刻印された逸品ではないかと。
6曲収録と言えども、聴き終えた後の満足度はかなり高め。個人的にACID REIGNのカタログの中ではこれが一押し。


ACROPHET - Corrupt Minds ★★ (2008-02-10 21:59:00)

Dsのジェイソン・ムーニーが中心となって'86年に結成。メンバー全員が同じ高校に通うティーン・エイジャーという事も
話題となって、嘘か誠か、発売一週間で1万枚を売り上げたという、ウィスコンシン州はミルウォーキー郡、
ブルックフィールド出身の4人組スラッシュ・メタル・バンドが、'90年にROADRUNNNER RECORDSから発表した1stアルバム。
高校時代に作り上げた楽曲を元に制作されたという本作、確かなテクニックに支えられ、急かされるような切迫感に
満ち溢れた疾走感と、上擦り気味のシャウトを吐き出すVoのノリはハードコア・チックだが、②を筆頭に、躍動する縦ノリの
リズムを聴いていると、ANTHRAXの姿もチラつく。例えて言うなら、倍速化したANTHRAXから正統派メタル分を薄めた感じ?
とは言え、初期スラッシュやハードコア同様、IRON MAIDENやBLACK SABBATHといったバンドも愛聴していたとメンバーが
語る通り、正統派HMからの影響も確実に作品に影を落としていて、曲によってはGソロが結構メロディックだったりするし、
何より極めつけは、ドラマティックと表現しても差し支えないであろう、ツインGのハーモニー・プレイを聴く事が出来る
⑥。個人的には、この1曲を聴くためだけでもアルバムを買う価値がある!と断言させて頂きたい。
最近、嬉しい事にMETAL MINDからデジタル・リマスター盤が再発されましたので、この機会に是非。


ACROPHET - Corrupt Minds - Crowd Distress ★★ (2008-02-10 22:04:44)

畳み掛けるような性急な疾走感と、
上擦り気味なシャウトを吐き出すVoはハードコア風味、
縦に躍動するリズムはANTHRAX、ドラマティックなGの
ハーモニー・プレイは正統派HMからの影響が薫るという、
ACROPHETというバンドの魅力を判り易く示した1曲。


ACROPHET - Corrupt Minds - Haunting Once Again ★★ (2009-01-03 19:40:14)

抑えたイントロから疾走へと転じるラスト・ナンバー。
その走りっぷりといい、正統派へヴィ・メタリックな
ツインGの絡み具合といい、この曲はもろ
ベイエリア・スラッシュ風味に仕上がっている。


ACROPHET - Faded Glory ★★ (2009-01-03 19:29:00)

メンバー全員が若干17歳のティーン・エイジャーという事も話題になった、ウィスコンシン州はミルウォーキー出身の
4人組スラッシュ・メタル・バンドが、'91年に発表した2ndアルバムにしてラスト作。
デビュー作で披露した「ハードコア/パンクがかったスラッシュ・メタル」という作風に大きな変化は見られないが、
スピードをやや抑え目にして、リズム・パターンや曲展開に起伏を持たせた楽曲は、更にスラッシュ・メタル色を
強めており、前作に比べると「勢い」や「テンションの高さ」という点においては物足りなさが残るものの、
しっかりと練り込まれた楽曲群は、これはこれで聴き応え十分。中でも、メロディが増量された④や、
正統派へヴィ・メタリックな味わいを備えた(特にGソロ)高速スラッシュ・チューン⑨⑩のカッコ良さは、本作ならではの味わい。
あ、勿論⑤の如きハイテンションなハードコア・ナンバーもちゃんと収録されているので心配なきよう。
1st『CORRUPT MINDS』が気に入ったスラッシャーは、こちらもマスト・バイ。
尚、バンドはこの後3rdアルバムもレコーディングしたが、結局、発表することなく解散へと至っている。


ACROPHET - Faded Glory - Forever the Fall ★★ (2009-01-03 19:37:52)

疾走するGリフはちょいパンキッシュだが、
Voはメロディを追いかけているし、
ツインGの絡み具合は正統派へヴィ・メタリック。
良い曲です。


ADX (2016-01-17 10:01:25)

これ、昔気になって調べたことがあるのですが
どうやら「軟鉄」を意味するフランス語
「Acier doux」の略みたいですね。
なので発音はエーディーエックスで良いのではないかと。


ADX - Exécution ★★★ (2014-08-07 00:12:02)

80年代、フランスのHR/HMシーンにおいて確固たる地位を築き、アルバムも複数枚リリースしているADXですが、自分が所有している彼らのアルバムは'84年発表のこのデビュー作のみ。
なので後のカタログと音楽性を比較して語ることは出来ないのですが、取り敢えずここで聴かれるのは、「フランス人ミュージシャン=少女漫画の登場人物みたいな優男」とのイメージを木っ端ミジンコにする、漫画ゴラクの登場人物みたいなメンバーによる、滅法男臭ぇハイボルテージなスピード/スラッシュ・メタル・サウンド。
JUDAS PRIEST、初期IRON MAIDEN、初期DIO等からの影響を糧にハジけるように駆け巡り、スピード・メタル然とした魅力を振りまくGリフ作りの腕前には特にシビれるものがあって、「掴み」としてのインパクト十分なOPナンバー①と、ローマ帝国が誇る暴君カリギュラについて歌った(推測)ラスト・ナンバー⑧という、機動力に富む疾走ナンバーのカッコ良さは出色。力押しだけでなく、欧州メタルらしい構築美を織り込んだインスト曲④やドラマティックな⑥みたいな楽曲も良い。
アルバムを発表する度に、ここ日本では「フランス語はメタルに合わない」と低評価に泣かされ続けた彼らですが(日本語ロック論争を思い出しますね)、少なくともVoについては、多少語感が柔らかいか?と感じるぐらいで、個人的には違和感はナッシング(すっぽ抜けるハイトーンは好き嫌いが分かれるやもしれんけど)。「フランス語はリズムに乗り難い」なんて批判もありましたが、スピード/スラッシュ・メタルがリズム無視で歌詞を強引にねじ込むのなんて日常茶飯事ですからね。
機会があれば、2nd以降の作品もチェックしたいという気分にさせられる1枚です。


ADX - Exécution - Caligula ★★★ (2014-08-08 00:05:54)

初期IRON MAIDEN調のGリフと、
JUDAS PRIESTばりのツインGが
スラッシュ/スピード・メタリックなリズムに乗って大激走。
アッパーなハイトーンVoが歌うのは
「フランス語だから何歌ってるか分からない」との
イチャモンを粉砕する、「カ~リギュラ!カ~リギュラ!」と
シンプルで覚えやすいサビメロ。
まさにバンドの代表曲に相応しい名曲っぷりです。


ADX - Ultimatum ★★ (2015-12-11 22:54:59)

90年代に一度復活して、その後なりを潜めていたかと思ったらいつの間にか再復活していたADX、'14年発表の(現時点での)最新作・・・かな?
お月さんに照らされて、断頭台がぽつねんと佇んでいたデビュー作のアートワークから幾年月。今回のジャケットはギロチンだけじゃなく、悪魔やら骸骨やらが「どこの煉獄か」っつーぐらい執拗に描き込まれていてゴージャスさ(なのか何なのか)大幅UP。
これで内容がショボかったら失笑の一つもお見舞いするところですが、どっこい本作には、鋭角的なGリフから疾走感溢れるリズム、その上で劇的にハモるツインG、「語感がメタルに合わない」との難癖にも屈せず拘り続けたフランス語による歌詞まで、ADXならではの個性がしかと刻印されているのだから侮れません。
「フランスの飛ばし屋」ってな風情のスピード・メタリックな荒々しさは薄れましたが、ベテランらしく安定感と構築感推しの「完成度」で勝負を仕掛けて来るサウンドは、フランス産ワインの如き熟成された味わい。それでいてメンバーのルックスが優男感ゼロの「キープ・オン・ムサ苦しさ」なのも好感度大ですよ。
とりあえず、ドラマティックなOP序曲①を経て、キャッチー且つアグレッシブに突っ走る②は一聴をお薦めしたくなる名曲ではないかと。


ADX - Ultimatum - Comando suicide ★★★ (2015-12-19 09:54:38)

ドラマティックなインスト序曲に誘われ、
研ぎ澄まされたGリフと勇ましげにハモるツインGを伴って
スピーディに駆け抜けていくOPナンバー。
少々オッサン臭いVoが歌う、思わず一緒に歌いたくなる
キャッチーなサビも良い出来です。


AFFAIR - Face to Face ★★★ (2015-08-03 23:21:02)

ドイツ出身のHRバンド――と言ってもメンバーはVo、G、Keyの3人のみ(Dsは打ち込み)、ライブも行っていないので、正確にはレコーディング・プロジェクトと呼ぶべきか――が、'97年に発表した1stアルバム。
キャッチーなメロディに彩られた、健康的且つ爽快なメロディックHRは、歌詞も含めて80年代風味満点(実際、80年代から作り溜められてきたマテリアルが元になっている)。これらのサウンドをクリエイトしたグループの中心人物は、ドイツ人ギタリストのボビー・アルトヴェイターですが、個人的に本作の購入動機の大半は、フロントマン役を担うピーター・デ・ウィントの存在にありました。
80年代はCROSSFIREやOSTOROGOTHで男臭いパワー・メタルを、90年代はMYSTERYでポップなメロディック・ロックを演って来た、このベルギー人ベテラン・シンガーのパワフルな歌声は、本作でも全く衰えることなく健在。ザックリとエッジの効いた曲調に、フッキーなメロディが彩りを添える①⑪、ノリ良くキャッチーな躍動感溢れる④⑨、そして本編のハイライトを飾る哀愁の名バラード⑥等、MYSTERYと同路線のメロディックHRソングの数々を、今回も持ち前の情熱的な歌い回しを駆使して熱唱してくれています。
ギタリストとしてもソングライターとしても優れた才能を発揮するボビー・アルトヴェイターという相棒を得たことで、ピーターの歌唱力もそのポテンシャルを十二分に引き出された、コラボ作の見本のような仕上がりの1枚。


AFFAIR - No Substitute ★★ (2015-08-04 23:13:35)

ドイツ人ギタリストのボビー・アルトヴェイターと、MYSTERY等の活動で知られるベルギー人シンガー、ピーター・デ・ウィントによるメロディック・ロック・プロジェクトが、5年間の沈黙を経て'02年に発表した2ndアルバム。
過去にコツコツと作り溜めて来たマテリアルが用いられたことで、全体が濃厚な80年代テイストによって覆われていた前作に比べると、新たに書き下ろされた楽曲が大半を占める今回は、時代に即したシリアスさが大幅増(正式メンバーを揃えて「バンドらしさ」をアピールする狙いもあったのかも)。逞しげに疾走するOPナンバー①を聴いていたら、ふと、従来のメロディの魅力はそのままにハードさを増した、MYSTERYの1stから2ndにおける作風の変化を思い出しましたよ。ピーターの粗めな声質も、こうしたサウンドの方がフィット率が高いかな?と。
多少地味になってしまった感は否めないものの、その分メロディはヨーロッパ的な叙情成分が一層蓄えられていて、特に重厚且つドラマティックな⑩なんかは、AFFAIRの新たな魅力を伝えてくれるアルバムのハイライト・ナンバー。この名曲に限らず、ヘヴィネスが悪目立ちしないようにアコースティック・ギターやKeyを有用したアレンジも冴えています。
本作以降、音信が途絶えてしまいましたが、ピーターにしろボビーにしろ、元気でやっているのでしょうか?


AGENT STEEL - Skeptics Apocalypse ★★ (2006-10-09 20:46:00)

ジョン・サイリース(Vo)率いるパワー/スラッシュ・メタル・バンド、'85年発表のデビュー作。
人格的には問題の多い人物らしいが、その歌唱能力は確かだったジョン・サイリースの
パワフル(過ぎて少々鬱陶しく感じられる場面も・・・笑)なハイトーンVoと、鋭く切り込んでくる
ツイン・ギターを前面に押し出したサウンドは、スラッシーになったJUDAS PRIESTといった趣きで、なかなかにカッコイイ。
勿論、本家に比べれば楽曲にも歌唱にも深みはないし、繊細な表現力なんぞを求めるべくもないが、
それでも、この、ただひたすらに押して押して押しまくる、剛球一直線な猪突猛進振りは、聴いてて非常に痛快。
特に、そのコテコテさ加減が嬉しいバンドのテーマ・ソングとも言える①~②と、
華麗なるツイン・ギター(片割れは後にEVILDEADを結成するホアン・ガルシア)プレイが聴きモノの
アルバム後半のハイライト・チューン⑦は、劇的なメタル・ナンバー愛好家なら一聴の価値がある名曲。
尤も、この2曲のインパクトが大き過ぎるせいで、アルバム全体の印象が薄まってしまっているような気が
しないでもないが、まぁ、そんなところもB級(?)バンドらしくて良い、ということで。


AGENT STEEL - Skeptics Apocalypse - Agents of Steel ★★★ (2006-04-02 20:35:11)

短いイントロに導かれて始まるのは、クスリでハイになったロブ・ハルフォード風Voがシャウトしまくる、
JUDAS PRIEST型やけっぱち爆走スラッシュ・チューン。
しかも曲タイトルがバンド名、サビもバンド名の連呼というコテコテ具合がたまりません。
なんの小細工もなし、ひたすら前のめりに突っ走ってランニング・タイムは僅か3分ちょい。
この曲のインパクトが強過ぎて、アルバム自体の印象が薄れてしまうぐらい強力。


AGENT STEEL - Unstoppable Force ★★ (2010-10-06 23:09:42)

刻みの細かいGリフに、光沢を湛えた音色でJUDAS PRIESTばりに劇的にハモるツインG、そして天を突くようなジョン・サイリースのハイトーンVoとが、忙しないビートに乗って疾走する、AGENT STEEL屈指の名曲“UNSTOPPABLE FORCE”を収録した'86年発表の2ndアルバム。
「元祖スピード・メタル・アルバム」とも評されたデビュー作『SKEPTIC APOCALYPSE』に比べると疾走感が抑え気味にされた分、これまで以上に起伏に富んだメロディを歌い上げるジョンのVoと、一層濃密に絡み合うドラマティックなツイン・リードGの存在が前面に押し出され、正統派HMテイストが増強。スピード・メタリックな走りっぷりが薄まった事を残念に思う向きもあろうが、個人的には、ミドル・テンポの重厚な名曲⑤を収録する等、より緩急が意識されドラマ性を高めた本編の流れは、パワフル&スピーディな反面、やや単調な部分も見受けられた前作以上に魅力的に響く。(特にVoの歌メロの魅力向上は大きい)
先頃実現した初来日公演では、オーラ皆無の冴えないルックスは兎も角、高音域が相当苦しげな上にカンペをガン見したままドラムセットの前から動こうとしないシンガーのメロメロなパフォーマンスと、代表曲“AGETNT OF STEEL”を欠いたセットリストがファンの落胆を誘った彼らだが、インストの名曲“THE DAY AT GUYANA”をイントロ代わりに、本作タイトル曲でライブがスタートした瞬間だけは全身の血液が沸騰するかのような興奮を味合わせて頂きました。
知名度では1stアルバムに劣るものの、個人的にはAGENT STEELの最高傑作と信じて疑わない1枚。


AGGRESSION - The Full Treatment ★★ (2007-04-30 19:58:00)

カナダはケベック出身の4人組スラッシャーが、'87年に発表した2ndアルバム。
かつては、あのNew Renaissance Recordsのコンピレーション・アルバムに楽曲を提供したりしていたらしいが、
チープなアルバム・ジャケットにチープなサウンド・プロダクション、終始がなり立てまくるハードコアなVo、
強引極まりない演奏&曲展開等、それも大いに納得の(笑)非常にダーティでノイジーなスラッシュ・メタルを聴かせてくれる。
兎に角、全パートがグシャグシャに絡まり合って、土砂崩れでも起こしたかのように突撃してくるサウンドは
圧倒的迫力を誇り、各楽器がてんでバラバラに自己主張しまくる④なんか、最早曲の輪郭すら定かじゃなくて空中分解寸前。
にも関わらずギリギリのラインで踏み止まって崩壊を免れているのは、彼らの演奏は例え強引ではあっても、
ヘタクソではないからか。特に、このアルバムの作風を象徴するかのような土砂崩れスラッシュ・メタルが堪能出来る①、
気合一発、印象的なリフが走り出す②、疾走パートが殆どノイズの様相を呈している③という、アルバム冒頭の3連発。
そしてブラスト・ビートが炸裂する本編最速の⑥や、ハイテンションなVoの歌メロが非常にカッコイイ⑦といった、
力ずくでがむしゃらに押し込んで来る高速スラッシュ・チューンの数々の迫力は圧巻。
完成度とか、メロディアスとか、キャッチーといった言葉とは無縁の内容ながらも、高い中毒性を有した
不思議な魅力に満ちた1枚。普通のスラッシュ・メタルじゃ物足りないぜ!という重症スラッシャーの貴方に。


AGGRESSION - The Full Treatment - Rotten by Torture ★★ (2007-04-30 21:09:57)

2nd『THE FULL TREATMENT』の中にあっては、
比較的まともな(笑)スラッシュ・メタル・チューン。
ハードコア・スタイルのVoが歌う、キャッチーというのとは
ちょっと違うが、印象的なサビが非常にカッコイイ。


AGNOSTIC FRONT - One Voice ★★ (2007-05-04 23:37:00)

「BURRN!!のレビューで高い評価を受けてたから」という実に単純な理由から購入した、'92年発表の4thアルバム。
Voのロジャー・ミレットが麻薬密売の罪(所持じゃなくて密売という辺りが如何にもこのバンドらしい)で逮捕され、活動停止状態に陥っていたバンドの出直し/再出発作でもあった作品。AGONISTIC FRONTと言えば、NYハードコア・シーンの首領的存在として知られているが、ここで聴けるサウンドはメロディよりもリズム重視で歌うVoこそハードコアちっくながら、重厚なリフといい、ズッシリとしたヘヴィネスを備えたリズムといい、それよりずっとスラッシュ・メタル寄りの印象が強い。
特にインスト③から繋がる、メロディアスなGソロをフィーチュアした疾走曲④なんて、歌さえまともなら
正統派へヴィ・メタルと言って通用するのでは?と思わされる仕上がり。その他にも、①⑤⑩といった楽曲を頂点に、問答無用のカッコ良さを誇る高速スラッシュ・チューンを多数収録。
筋金入りのファンからは、このメタリックな作風は不評だったようだが、個人的には本作は、「スラッシュ・メタル冬の時代にリリースされた質の高いスラッシュ・メタル・アルバム」として、当時、非常に楽しませて頂きました。


AGONY ★★ (2010-05-07 22:32:00)

'84年、スウェーデンはストックホルム近郊の街ソルナにて誕生(当初はAGONIと名乗っていたのだとか)。
2本のデモテープ『EXECUTION OF MANKIND』『MFN』と、1枚のスタジオ・アルバムのみを残して解散した
短命なバンドだったが、未だにマニア筋からの評価は高く、彼らがMUSIC FOR NATIONS傘下の
UNDER ONE FLAG RECORDSから'88年にリリースしたデビュー作の正規盤は、中古盤市場において
非常に高価な価格で取引されている。個人的にこのバンドの名前はROADRUNNER RECORDSの
コンピ盤『STARS ON THRASH』で初めて知ったが、本作の入手にはドえらく苦労させられた覚えあり。
尤も、現在は安価なリプロ盤が出回っているので、聴く事自体は然程難しくないと思われ。
また、テクニカルなスラッシュ・サウンドのカッコ良さと併せて本作を語る上で外せないのが、
荘厳なジャケット・アートワークの美しさ。不遇の英国人画家、ジョン・マーティン
(ANGEL WITICHがこの人の代表作の一つ『万魔殿の堕天使』をデビュー作のジャケットに使ってましたね)
の晩年の傑作として知られる、『大いなる神の怒りの日』が使用されており、
これはCDじゃなくてレコードで持っていたいよなぁ、と。


AGONY - The First Defiance ★★ (2010-05-07 22:35:00)

英国人画家ジョン・マーティン晩年の大作として知られる、名画『神の大いなる怒りの日』を用いた
壮麗極まりないジャケット・アートワークと、裏ジャケのメンバーの毬藻パーマが強烈な印象を残す、
スウェーデンはストックホルム出身の5人組が、UNDER ONE FLAG RECORDSに残した唯一の作品。
2本のGが猛烈な勢いで刻み倒すエッジの効いたGリフ、威勢の良いシャウト型Vo、安定感と豪快さを併せ持った
リズム隊とがスリリングに絡み合いながら突進する、インテレクチュアルなスラッシュ・サウンドを
身上とするバンドで、複雑なリフ/リズム・チェンジが組み込まれた楽曲群を覆う、
ダークで湿った雰囲気は如何にも北欧的だが、ドラマティックと言うにはメロディや曲展開に
少々愛想が欠ける辺り、英国産スラッシュ(とNWOBHM)に近いノリも感じられたり。
個人的にはややストライク・ゾーンからは外れる音楽性なのだが(Gソロにもう少し華があればなぁ)、
とにかくこのバンド、切れのあるリフ・ワークとドカドカと豪快に鳴りまくり、全編をスピーディに牽引する
Dsのカッコ良さが半端じゃない。特に、ARTILLERY辺りに通じるGリフのクールさは本作の肝。
ラストを締め括る⑧なんて、頭に「超」付けたくなる名曲っすよ。
正規盤には高額なプレミアが付いてしまっているので、今となっては入手が困難な作品ゆえ、
METAL MIND辺りが頑張ってくれて、リマスター盤再発に漕ぎ付けてくないかなー。


AGONY - The First Defiance - Deadly Legacy ★★★ (2010-05-08 01:09:09)

「スラッシュ!」のシャウトと共に
トリッキーなGリフが猛烈に走り始める
高速スラッシュ・ナンバー。
名リフが詰め込まれた『THE FIRST DEFIANCE』なれど、
印象度で言えば、この曲のGリフのカッコ良さはピカイチ。
ラス曲に相応しい劇的な曲展開も○。


AION - Human Griefman ★★ (2008-09-07 22:36:00)

SABBRABELLSの『SABBRABELLS』、DOOMの『NO MORE PAIN』、SACRIFICEの『CREST OF BLACK』なんかと並んで、
個人的に「一度は聴いてみたい廃盤の名作(ジャパメタ編)」の上位にランクインしている、AIONがインディーズ時代の
'87年にリリースした1stアルバム『DEATHRASH BOUND』。本作は、その『DEATHRASH~』を新たな編成で
リ・レコーディングした作品で、発表後、オリコンのインディーズ・チャートで№1を獲得した1枚でもある。
サウンド的には、歌えるVoを擁したパワー/スラッシュ・メタルといった趣きで、当時、ライバル的存在でもあった
Xとの共通点も感じられなくもないが、あれよりもずっとコアでストレートな雰囲気が強く、とにかく、全編をスピード・ナンバーで
ラッシュしまくり、メジャー・デビュー以降目に付くようになる、明るいロックンロール調の楽曲もここには皆無。
畳み掛けるように疾走するOPナンバー①、攻撃的な曲調の中で閃くアコギが鮮烈な印象を残すアルバム表題曲⑦、劇的なGソロが
炸裂するラスト・ナンバー⑩・・・と、ひたすら荒々しく押せ押せの作風に仕上がっていて、痛快極まりない。
個人的には、もう少し歌メロにフックが欲しいとか思ったりもするが、それもここまで完成度が高ければ枝葉末節。
中古屋にて安価(3桁)な値段での入手が可能な作品ゆえ、未聴の方に是非ともお薦めしたい逸品。
こうなるとやはり、HISAYOSHIが歌っているという『DEATHRASH BOUND』が、1度でいいから聴いてみたくなるなぁ。


AIRTIME ★★ (2008-01-16 20:41:00)

来日してくれー。
TRIUMPHが再結成しても、日本公演は飛ばされそうな悪寒がするので、
このAIRTIMEで是非とも。


AIRTIME - Liberty Manifesto ★★ (2008-01-04 20:27:00)

「祝・リック・エメット完全復活!」と思わず小躍りしたくなる、元TRIUMPHのリック・エメットが、VON GROOVEの
マイケル・ショットンとタッグを組んで制作したプロジェクト(現在は正式にバンドとなったらしい)の1stアルバム。
ファンとしては、久し振りにエメット師匠絡みの作品が国内発売されただけでも嬉しいが、そのうえ内容が
師匠がこれまで発表してきたソロ・アルバムは元より、TRIUMPHのオリジナル・アルバムと比べたって、
全く聴き劣りをしないクオリティを備えているのだから、何をか況や。
勿論これには、曲作りに大きく関わっている、才人マイケル・ショットンの貢献も大きかろうが、やはり本作の主役は、
華麗なるリフ・ワークに、パッションに満ち溢れたGソロ、そして多分に「泣き」を含んだエモーションなVoと、
黄金時代のTRIUMPHを思い起こさせるプレイを連発する、リック・エメットその人。
ドライブするハード・ロック・チューン①、エメット師匠の熱唱が劇的な盛り上がりを演出する③、ソロ時代の名曲
“EL CUENTO DEL GADJO"ばりのラテン・テイストにうっとりとなるインスト曲④から繋がっていく、
TRIUMPH時代の名曲“ALL THE WAY"を彷彿とさせる泣きのハード・ナンバー⑤、エメット節が堪能できる
哀メロ・ナンバー⑥といった楽曲が並ぶ、アルバム前半の聴き応えは半端じゃありません。
勿論、後半の充実度も見事なもので(⑨の曲作りにはジム・ピートリックも参加)、後期TRIUMPHよりもTRIUMPHっぽい作風に感動も一入な
(足りないのはプログレッシブな大作ぐらい?)、個人的には、今年のベスト3作品に入れても後悔はないぐらいお気に入りの1枚。


AIRTIME - Liberty Manifesto - Edge of Your Mind ★★★ (2008-01-04 20:45:41)

ドライブする曲調、華麗なリフ、熱を帯びた歌声とGプレイ、
強烈なフックの効き具合に、思わず涙腺と口元が緩むサビメロと、
まさに掴みに持って来い、アルバムの出来の良さを
確信させるに十分なカッコ良さを誇るハード・ロック・ナンバー。


AIRTIME - Liberty Manifesto - Find Your Way ★★ (2008-01-04 20:58:02)

リック・エメットの哀メロ職人としての腕前に、
全く鈍りがないことが確認できる叙情ナンバー。
爽やかなサビメロはマイケル・ショットン風味と言えるかも。


AIRTIME - Liberty Manifesto - Liberty ★★★ (2008-01-04 20:50:05)

胸を締め付けるような、泣きまくりのリック・エメットの歌声が
劇的な盛り上がりを演出する、タメの効きまくった感動的な名曲。
譜面通りに歌っているだけでは、
これほどのエモーションは生み出せませんぜ。


AIRTIME - Liberty Manifesto - River Runs Deep ★★★ (2008-01-04 20:54:36)

ラテン・テイスト溢れるインスト曲“HEADSTREAM"から繋がる、
泣きのハード・ナンバー。
TRIUMPH屈指の名曲“ALL THE WAY"と同タイプの楽曲だが、
この手のメロディを歌わせると、やはりエメット師匠の歌声はハマリます。
隠し味として効いている、仄かなポップ風味も美味しい。


AIRTIME - Liberty Manifesto - Transmutation ★★ (2008-01-04 21:07:53)

本編ラストを締め括る、ハードで劇的なインスト・チューン。
この黄金時代のTRIUMPHを彷彿とさせる配置に思わずニンマリ。
叙情的な“LIBERTY"と併せて、インスト曲を
2曲収録している辺りもTRIUMPHっぽいか?


ALCATRAZZ ★★ (2007-06-01 23:01:00)

7年ぶりぐらいでグラハムの勇姿を拝見しましたが、やっぱり老けたなぁ(笑)
風貌は完全に「お爺ちゃん」といった感じで、パワーはともかく音程は相変わらず怪しく、
しかも堂々とカンペ見まくり。老眼なのか目を眇めてるし・・・(苦笑)と、
普通のシンガーにやられたら大ブーイング物のパフォーマンスも、
何故かこの人がやると「それでこそグラハム!」と妙に安心してしまうから不思議です。
ズボンを開けてチ○コに水をかけた出した時には、すわ伝説の再現か?!とヒヤヒヤさせられましたが・・・。
寝転がったり欽ちゃん走りしたり三転倒立したりと、入魂の熱演(?)に
終始ニコニコ笑いが止まらず、最初から最後まで非常に楽しませて頂きました。


ALCATRAZZ - Dangerous Games ★★★ (2015-03-10 00:02:29)

前任者達に比べると、名前からして既に押しが弱い感じの三代目ギタリスト、ダニー・ジョンソンを迎え、'86年に発表された3rdアルバム。
こちらのサイトの獲得ポイントが厳然と示す通り、ALCATRAZZのカタログの中では断トツの低人気。それ以前に「3rdは聴いたことない」と、のたまうHR/HMファンも多いと聞く不遇の1枚で、斯く言う自分も本作の購入動機は、バンドのファンだからというより「“OHAYO TOKYO”が聴いてみてぇ」が主な理由だった気が・・・。
小洒落たHRナンバー②や、デデデ、デンジャラス!キャッチーな⑥、歌の上手さに聴き惚れる⑧、哀愁の⑨、本編中最もヘヴィな⑩等、前2作のような「個性的なHR/HM」というより『孤独のナイト・ゲームス』辺りに通じる「普遍的な歌物ロック」の魅力を湛えた収録楽曲は、(↑上で多くの方が仰られてる通り)決してクオリティは低くありません。
そして何より本作は⑤ですよ。グラハムが、あの特徴的な青筋声で「オ・ハ・ヨ~、ト~キョ~♪」ってな暢気な歌詞を熱唱するギャップだけで、聴く者を百発百中で笑顔にする、みんなが笑ってるお日さまも笑ってるレベルの名曲。それでいてポップなメロディや立体的なコーラスワークにはNEW ENGLANDを彷彿とさせるフックも備わっていて、単なるネタ曲と舐めたもんじゃない。
まぁ、良い出来だよ!地味だけど・・・とか、いきなりカヴァー曲①で幕が開く構成はどうかな・・・とか、語る上でやたら語尾に「・・・」がついてしまう作品ではありますが、しかし聴き込めば聴き込む程に味わいを増すスルメ盤であることも確か。聴かずに済ますのは勿体無いですよ。


ALCATRAZZ - Dangerous Games - Dangerous Games ★★★ (2015-03-10 22:01:33)

都会的な哀愁を帯びたイントロだけで
「おっ」と身を前に乗り出させるアルバム表題曲。
“デデデ、デンジャラス”なコーラスは
キャッチーで、思わず反芻したくなる魅力が備わっていますね。
GとKeyの的確な仕事ぶりも特筆に値しますよ。