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火薬バカ一代さんの発言一覧(評価・コメント) - 時系列順 3201-3300

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火薬バカ一代さんの発言一覧(評価・コメント) - 時系列順 3201-3300

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SHY - Shy - Pray ★★★ (2013-09-10 22:43:00)

アルバム前半のハイライトが“SO MANY TEARS”なら
アルバム後半のハイライトはこの曲で決まり。
歌メロにしろGソロにしろ猛烈な哀愁を背負っていますが
適度にファッショナブルなKeyを用いることで
重さを巧みに緩和しています。


SHY - Shy - So Many Tears ★★★ (2013-09-10 22:37:50)

絶好調時のPRAYING MANTISにも匹敵する
リー・スモールが熱唱するあまりに哀しい歌メロ、
それにスティーヴ・ハリス入魂のGソロが
涙腺にびんびんきますね。
まさしくハイライト。


SHY - Shy ★★★ (2013-09-09 23:05:51)

楽曲を壮麗に肉付けするKeyサウンドを積極的に取り入れつつ、OPナンバー①の重厚なイントロが示す通り、SHYのカタログの中ではかなりハード&へヴィな方向に振られている本作ですが、これだけ全編に亘って哀愁のメロディが大盤振る舞いされていれば、そりゃ大味感なんぞが入り込む余地は絶無ってもんですよ。
力んで歌っても押し付けがましくならない、青い炎が揺らめくような熱唱ぶりが正しく英国シンガー然とした風情漂わす新Vo.リー・スモールの歌声、弾きまくっても、一音一音を丁寧に紡いでも、常に歌心を失わないスティーヴ・ハリスのGプレイとが、それを見事に援護射撃。いつもならイチャモン付けたくなる70分オーバーという長尺に関してもまるで気にならないのは、別に故人に遠慮して・・・等というヌルイ理由からではなく、ただ単純に、捨て曲皆無の本編のハイクオリティさゆえです。
ドラマティックにしてあまりに哀しいメロディ展開に悶絶させられる年間ベスト級の名曲②⑥だけでも「勝負あり」ですが、他にも①④⑧⑩等、これ1曲を聴くためだけにでもアルバムを購入しても損はない!と思わされる楽曲がゴロゴロ収録されているのだから凄まじい。
しかし絶賛すればするほどに、スティーヴ・ハリス不在という現実が重く圧し掛かる、そんな1枚でもあります。合掌。


RENAISSANCE - Grandine Il Vento - The Mystic and the Muse ★★★ (2013-09-08 22:06:10)

結成から40年以上を数えるベテラン・プログレ・グループの
作る8分に迫る大作・・・と書くと、何だかマッタリとして
HR/HMファン的には刺激に欠ける楽曲が想起されるやもしれませんが
果たしてこの名曲を聴いてもそんなことが言えるかな?フフフ・・・
などと、思わず上から目線で語りたくなるほど
緩急とメリハリの効いた劇的な名曲。


RENAISSANCE - Grandine Il Vento - Grandine Il Vento ★★★ (2013-09-08 22:01:01)

名作『燃ゆる灰』に入っていても
不思議じゃない出来栄えのアルバム表題曲。
美しいだけでなく、血肉の通ったエモーションの
迸りも感じさせるアニー・ハズラムの歌う、
哀愁に満ち満ちたメロディがとにかく絶品。
静謐なピアノの旋律が更にそれを
効果的に援護射撃しています。


RENAISSANCE - Grandine Il Vento ★★★ (2013-09-07 23:59:23)

脳出血により急逝したマイケル・ダンフォード(G)の遺作でもある、'13年振りに発表されたニュー・アルバム。
のっけから12分超えの長編①で幕が上がる大作主義や、往年の名作『燃ゆる灰』を彷彿とさせる邦題『消ゆる風』(まるでダンフォードに捧げるかのような泣かせるタイトル)が表す通り、本作は意識的に70年代RENAISSANCEサウンドの再現が試みられ、しかも大成功を収めています。
不変の輝きを保つ、アニー・ハズラムのクリスタルなソプラノ・ボイスが歌い上げる哀愁のメロディが「これぞRENAISSANCE!」と感動を呼ぶ③、イアン・アンダーソンのフルートが生き生きと躍動する⑤、RENAISSANCEサウンドの魅力の一端を担う、クラシカルなピアノが流麗に奏でられる⑥、ジョン・ウェットンが濡れ濡れジェントリー・ボイスで参戦する⑦、素朴な美しさのみならず、HR/HMファンにも十分アピールし得るダイナミズムとスケール感を有した劇的な①⑧・・・と、優美/壮麗/ドラマティックな楽曲の数々は、まさしく黄金時代のRENAISSANCEに匹敵する輝きを放っています。
マイケル・ダンフォードとアニー・ハズラム、両者のコラボの有終の美を飾るに相応しい逸品であり、と同時に、これほどの作品を生み出せる顔合わせがもう実現しないことが惜しまれてならない1枚。


ARCANGEL - Harlequins of Light - Legend of the Mary Celeste ★★★ (2013-09-05 22:07:42)

タイトルはこんなんですが不気味さは皆無。
仄かな哀愁を含んだメロディが軽やかに舞う曲調は
80年代初頭のSTYX、BOSTON、KANSASに通じる
魅力を放っています。


ARCANGEL - Harlequins of Light - Diamonds and Gold ★★★ (2013-09-05 22:03:32)

確信的にデビュー作を彷彿とさせる
プログレ・ハードのエッセンスを取り込んだ、
ある意味ファン・サービス的な1曲。
それが悪いなんてことはある筈もなく、
ドラマティックにアルバムの山場を飾っています。
また、劇的な曲展開を盛り込みつつも
ランニング・タイムが4分台にまとめられているのも
このバンドらしいところ。


ARCANGEL - Harlequins of Light - As Far As the Eye Can See ★★★ (2013-09-05 21:58:21)

カラフルなKeyがプログレ的な味わいを植え付けつつも
美麗なハーモニーとキャッチーなコーラスが
楽曲のポップな躍動感を増幅する名曲。
1stに入っていてもおかしくない仕上がりです。


ARCANGEL - Harlequins of Light - Harlequins of Light ★★★ (2013-09-05 21:53:47)

零れるように奏でられるピアノに
スペーシーなシンセが絡む流麗なイントロだけで
ご飯が3杯はいけますね。
重厚且つ劇的な曲調に乗せて、かつてより格段に
表現力を増したジェフ・カンナタが歌うメロディも
ヴァース、コーラス、ブリッジ、
いずれも大変美味しゅうございます。


ARCANGEL - Harlequins of Light ★★★ (2013-09-04 22:47:50)

アメリカン・プログレ・ハードの名盤『ARCANGEL』('83年)1枚のみを残して消えたジェフ・カンナタ率いるARCANGELが、イタリアの必殺仕掛人セラフィノ・ペルジーノのバックアップを受けて復活、実に30年ぶりに発表した2ndフル・アルバム。(ジェフ・カンナタ自身はCANNATAでもって活動を続けていましたが)
Keyによるスペーシーなイントロからスタートする、重厚感と哀愁漂うOPナンバー①の名曲ぶりに、早くもアルバム自体の出来の良さを確信する本作は、幻想的なアートワークをそのままサウンド化したかのような、メロディアスでロマンティック、且つ美しいハーモニーと仄かなプログレ・フレーバーに包まれたメロハー・ソングが目白押し。
ジェフが年相応の落ち着きを感じさせる声でしっとりと歌っていることもあって、前作に比べると少々アダルトな雰囲気も漂ってきますが、序盤①②③、終盤⑪⑫には立体的なアレンジを施されたもろプログレ・ハード調の楽曲が配置され(特に⑪は名曲“STARS”を彷彿)、何よりこれだけ哀メロの魅力が充実していれば全く文句はありません。
どこか郷愁をそそられる曲調の④、中期KANSASに通じる泣きを発するバラード⑤、アコギがポップな躍動感と乾いた哀愁を運んでくる⑧といった優れた楽曲を聴くと、もしかして1stよりも良い出来なんじゃね?と思ったりも。ブランクを全く感じさせない1枚ですね。


V.A. (VARIOUS ARTISTS) / OMNIBUS - New Wave of British Heavy Metal/'79 Revisited ★★★ (2013-09-03 22:29:37)

『LOAD』『RELOAD』発表に伴うインタビューでは、NWOBHMについて「今聴くとあまり良いとは思えないものが多い」「年の取り方が下手な音楽」といった発言をカマしてHR/HMファンをかなりムッとさせたMETALLICAのラーズ・ウルリッヒですが、'89年にNWOBHM10周年を記念して企画、ラーズ自身が収録バンド及び収録曲の選定を担当して'90年にリリースされた本作は、彼の尽きせぬNWOBHM愛が詰め込まれたコンピレーション・アルバムの名盤です。
収録バンドは、大御所から中堅クラス、更にはこのアルバムを聴くまで名前さえ知らなかった(勉強不足で申し訳ない)マイナーどころまでバランスよく取り揃えられていて、後追いファン的には、NWOBHM第一期('79年)を手っ取り早く勉強することの出来る最良のテキストとして、当時非常に重宝しました。「へー、BLACK AXEが改名してWOLFになったんだ」とか「ほうほう、これがトム・G・フィッシャーと交流のあったというPARALEXか」とか「WEPONやHOLLOW GROUNDはアルバムも出して欲しかったなぁ」とか。
選曲も概ね美味しいところが押さえられており、資料的価値のみならず、1枚(2枚組ですが)のHR/HMアルバムとしても十分なエキサイトメントが得られる労作。10年おきのペースでもいいから、できれば第二弾、第三弾を出して欲しかったなぁ。


Death SS - Heavy Demons - Baphomet ★★★ (2013-09-02 22:38:11)

そのまんまなタイトルに相応しく
怪しげな呪文詠唱からスタートしますが
Gリフは意外なぐらい正統派HMしていてカッコイイ。
個人的には本編で一番お気に入りの楽曲かも。


Death SS - Heavy Demons - Lilith ★★★ (2013-09-02 22:34:16)

イタリアン・ホラーとRAINBOWが
悪魔合体したかのようなドラマティックなヘヴィ・ナンバー。
楽曲が醸し出すオドロオドロしさに比べると
Voがノーマルで(下手というわけじゃないのですが)
キング・ダイアモンド程とは言わないまでも
もうちょいエキセントリックだったら尚良かったかなぁ、と。


Death SS (2013-09-01 21:52:18)

ホラーのエレメントを取り入れたHR/HMサウンド(メンバー曰く「ホラー・ミュージック」)を追求すべく、'77年にスティーヴ・シルヴェスター(Vo)によって結成された、デス/ブラック・メタルやオカルト・メタルの源流の1つにも数えられている、カルト的人気を博すイタリア出身の5人組。(ちなみにバンド名はIN DEATH OF STEVE SYLVESTERの略)
・・・といっても、そうした情報を知ったのはインターネット発達以降の話で、結構最近までは単に「妙ちきりんなコスプレ集団」ぐらいにしか思っていなかったのですが。
'88年のアルバム・デビュー以降、無数のメンバー・チェンジを繰り返しながら活動を継続。'13年には最新作もリリースしている様子。


Death SS - Heavy Demons ★★★ (2013-09-01 21:50:13)

吸血鬼、ゾンビ、ミイラ男、狼男、死神の扮装に身を包んだ、前世紀のLORDIか、はたまたイタリアのGWARかといったメンバーの出で立ち、並びにジャケット・アートワークに興味を惹かれて購入した、5人組オカルト・メタル・バンドの'91年発表の2ndアルバム。
結成は70年代まで遡り、時代毎に音楽性を変化させていったと聞く彼らですが、ここで披露しているのはオカルティックな瘴気を纏った正統派HM。荘厳なインスト曲を頭と尻に配置し、シアトリカルに歌うVo、卓越したテクニックとメロディ・センスを併せ持つG、仰々しいドラマを演出するKeyとが一体となって生み出すそのサウンドは、80年代のイタリア製ホラー映画のサントラを彷彿とさせる怪しげなハッタリ感満載。聴いてるとついニヤニヤしちゃいますね。
音質はチープですが、むしろそれが往年のイタリアン・オカルト/ホラー・・・いわゆる「ジャーロ」物が漂わせていた「いかがわしさ」「縁日のお化け屋敷感覚」をイイ感じに底上げしてくれています。
パワフルに疾走する②⑥、濃い口の泣きを湛えたGソロに耳奪われる④⑪やバラード⑦、シャープなGリフのカッコ良さが耳を捉える⑧、ドラマティックな怪奇ムードを湛えた⑤⑨といった楽曲は、このバンドならではの個性を携えて眩しく・・・いやさ、禍々しく黒光りする出来栄え。


CHEAP TRICK - At Budokan the Complete Concert ★★★ (2013-08-28 23:59:15)

中堅ツアー・バンドとして燻っていたCHEAP TRICKを一躍トップ・バンドの地位に押し上げると共に、世界中の音楽ファンに「武道館」の名を知らしめた'79年発表の傑作ライブ・アルバム。
「レディース&ジェントルメン!」と呼びかける“HELLO THERE”で勢い良くスタートする本編なれど、黄色一色に塗り潰された歓声渦巻く会場にジェントルマンは居ませんね(笑)。例えば来日公演を行った海外バンドが、曲と曲の合間に静まり返る日本の観衆の反応に戸惑った・・・なんてのは未だによく聞く話ですが、のべつまくなし絶叫し、圧倒的エネルギーを迸らせ続ける彼女達はその限りにあらず。本作について語る際、先ず「アイドル・コンサートばりに凄まじい女性ファンの嬌声」が話題になるのにも納得です。
勿論そうした声援に鼓舞され、全編に亘ってテンションの高いパフォーマンスを繰り広げるバンドの方も負けておらず(個人的には歯切れ良くボトムを支えるバニー・カルロスのドラミングに感銘を受けました)、取り分けキャッチーな名曲“甘い罠”は、親しみ易い楽曲/メンバーのパフォーマンス/観衆の絶妙な反応(CRYIN'! CRYIN'! CRYIN'!の大合唱が非常に効果的)とが三位一体となった奇跡的な仕上がり。このライブ・バージョンがバンド初のトップ10ソングとなったというのも、さもありなん。
現在は2枚組の完全版も出回っていますが、CHEAP TRICK入門書にするなら、先ずは旨み成分が凝縮されている1枚バージョンの方から購入することをお薦めします。


JOHN NORUM - Face It Live '97 ★★ (2013-08-27 23:40:52)

元GREAT KING RATのリーフ・スンディン(Vo)ら、スウェーデン人ミュージシャンを引き連れて'97年に行われた、ソロとしては初めてのジョン・ノーラム(G)の来日公演の模様を収めた実況録音盤。発売元は勿論「LIVE IN JAPAN商法」でお馴染みのZEROコーポレーションですよ。
“FACE THE TRUTH”で幕が上がり“SCREAM OF ANGER”にて幕が降りる本編は、CDの容量限界ギリギリまで使って、4枚のソロ作(1st~4th)及びEUROPE時代の楽曲から万遍なくチョイスされていた当日のライブのセットリストをほぼ忠実に再現。
選曲はこれがベストか?と問われれば「そうでもない」と即答できますし、何よりバンドと観衆の掛け合いの類が殆どない、ソリッド過ぎる作りも好みが分かれるところではありますが。
それでも、ギターを身体器官の一部のように自在に操るジョン・ノーラムのGプレイ、ヨラン・エドマンやケリー・キーリングは勿論のこと、グレン・ヒューズ時代の楽曲すら不安げなく歌いこなすリーフ・スンディンの熱唱等、白熱のパフォーマンスの前にはそうした不満もフェードアウトしていきます。リリース当時はあまり良い評判を耳にしなかった3rdや4thからの楽曲も、ここで聴く分には十二分にカッコイイ。
ジョン・ノーラムのソロ時代を手っ取り早く振り返りたいという向きにお薦めの1枚かと。


JOHN NORUM - Face the Truth - Face the Truth ★★★ (2013-08-27 23:35:20)

この名曲のインパクトが強烈過ぎて
2曲目以降の存在が霞みまくりですよ。
(良い曲が揃ってるにも関わらず)
北欧的な透明感と、往年のゲイリー・ムーアを
思わすハード・ロッキンなエッジとがスムーズな
融合をみた、ジョン・ノーラム流HRの完成型。
しかもその上に乗るのがグレンのVoですからね。
もう無敵ですよ。


JOHN NORUM - Face the Truth ★★★ (2013-08-26 22:29:22)

北欧メタルの持つ透明感と、ゲイリー・ムーア~THIN LIZZY的HRサウンドとが巧みに溶け合わされた、ソロ・アーティスト、ジョン・ノーラムの最高傑作の呼び声も高い'92年発表の2ndソロ・アルバム。
楽曲のクオリティのみならず、それを支える参加ミュージシャン達も結構豪華。囁かれていた不仲説を粉砕するEUROPEの盟友ジョーイ・テンペスト(Vo)、DON DOKKEN時代の仕事仲間ビリー・ホワイト(G)とピーター・バルテス(B)、そしてアルバムのメイン・シンガーを務めるのは歌神グレン・ヒューズ(Vo)・・・どうです、この布陣。まるでジョン・ノーラムというギタリストの過去/現在/未来を総括するかのようではありませんか。
特にグレンのソウルフルなVoは、アルバムの品質のみならず「格」の向上にも大きく貢献。とても絶賛ヤク中街道邁進中(当時)とは思えぬ、張りも伸びも艶もある歌声を終始響かせていて、流石THE GOD OF VOICE。中でもハード・ドライヴィンに本編OPを飾るアルバム表題曲①は名曲中の名曲ですよ。(ぶっちゃけ、この曲のインパクトが本編の印象を霞ませているきらいもあるのですが)
他にも哀愁のバラード③、ジョーイ・テンペストのエモーショナルな歌声が彩を添える⑥(浮いてないよねぇ)、HUGHES/THRALLコンビ作曲の⑩(PHENOMENAのカヴァー)等、優れた楽曲が目白押しなので、ジョン・ノーラムのソロ作に触れるのならば、まずはこのアルバムからどうぞ。


JOHN NORUM - Total Control ★★ (2013-08-23 23:47:53)

コマーシャル路線に不満を感じてEUROPEから脱退したジョン・ノーラムの初のソロ・アルバムで、キャッチコピーは《俺のギターには金玉がついている》、しかも曲作りの相棒が敏腕ソングライターのマルセル・ヤコブ(B)とあっては、「きっと“SCREAM OF ANGER”風のハードな楽曲だらけの北欧メタル作品に違いない!」と期待に胸膨らませて本作に挑んだので、最初聴いた時は、その思いの外ポップというか歌モノ路線寄りの作風に「ぇえー・・・?」と首をかしげてしまいましたよ。
しかし、よくよく聴けば分かる(いや別によく聴かずとも伝わる)楽曲の出来の良さ。敬愛するゲイリー・ムーア風味のメロディアスHR路線を志向しつつ、②⑤⑥に参加するMr.北欧ボイスことヨラン・エドマンの透明感を湛えたハイトーンVoと、マルセル謹製の甘いメロディが彩りを添えるサウンドは、ジョン・ノーラムのソロ作の中では一際高い北欧メタル度を検出。特にシングル・カットされたヒット曲②は、ジョン・ノーラム版“THE FINAL COUNTDOWN”ライクな名曲です。(“果てしなき想い”という邦題も○)
欲を言えば1、2曲は“SCREAM~”ばりのハードな疾走ナンバーを収録して欲しかったところなんですが、例え曲調はポップであっても、ジョンが伸び伸びと気持ち良さげにGを弾きまくっているので、まぁこれはこれで。確かに金玉付いてるよ。


EUROPE - Out of This World ★★ (2013-08-22 23:09:35)

サウンドのポップ化が益々進行した結果、BURRN!!誌において「?点」を頂戴したことでも知られる、'89年発表の4thアルバム。尤も「HR/HMを忘れたカナリア」が⑤みたいなヘヴィな楽曲を演るとは思えないし、個人的には十分ハードロックの範疇で語れる作品だと思いますが、まぁEUROPEの不運はレビュアーが酒井康編集長だったことでしょうかね(?)。
期待した程のセールスを上げられなかった本作以降、EUROPEには「一発屋」なる不名誉な称号が付いて回りますが、それは飽くまで売上面に限った話で、このアルバムとてメロディの魅力で前3作に後れを取るようなことはありません。(但しキメ曲も見当たりませんが)
中でも聴きモノはジョーイ・テンペストの歌声で、初期作ばかり聴いて来た身には、いくら彼が実力派シンガーと評されても「それ程のもんかぁ?」とピンと来なかったのですが、これ聴いて納得。こりゃ実力派シンガー以外の何者でもないわ。特にバラード③⑥⑫におけるソウルフルな歌声は絶品。マイク一本だけで十分生計を立てられるレベルですよ。
これまで積極果敢に攻め続けて来たEUROPEが、初めて「守りに転じた」との印象を受けた1枚。ただ、その守りは非常に堅固です。


EUROPE - The Final Countdown - Ninja ★★★ (2013-08-21 23:19:57)

80年代のニンジャブームの勢いを伝えてくれる(?)名曲。
これを聴いていると「燃えよNINJA」とか「アメリカン忍者」とか
「仁義なきニンジャ」とか、ビデオでパチモノニンジャ映画を
山ほど見まくった日々のことを思い出します。
しかもこの曲の後に続くのが、ネイティブ・アメリカンの悲劇を歌った
“CHEROKEE”ですからね。大魔神・佐々木のフォークボールばりの
落差のデカさについつい笑ってしまいますよ。


EUROPE - The Final Countdown - The Final Countdown ★★★ (2013-08-21 23:00:46)

イントロなファンファーレ聴くと無性に行進したくなるんで
武藤敬司がこれを入場テーマ曲に選んだ気持ちが良く分かる。
「プロレスラーのテーマ曲=名曲」説を裏付ける逸品と言えましょう。
(いや、名曲だから入場曲に選ばれるのか?)


EUROPE - The Final Countdown ★★★ (2013-08-20 22:31:27)

どこの誰の曲かは知らなくとも、誰もがみんな知っている。月光仮面・・・じゃねEUROPEの大ヒット曲“THE FINAL COUNTDOWN”を収録した、'86年発表の3rdアルバム。
華やかなKeyをふんだんに取り入れて、ポップ&コマーシャルなシルエットを描き出すサウンドからは、初期の「暗さ」「マイナー臭」「疾走感」といった北欧メタル的要素が払拭されていて、世界を舞台に戦うメジャー・アクトとして洗練されたEUROPEの勇姿が前面に押し出されています。
初期作を愛する身としては一抹の寂しさを覚えなくもない作風ですが、それはそれとして本作の完成度には瞠目せざるを得ません。例えポップになっても透明感を湛えたメロディの質が下がっていないこと、アルバムの主役の座を担うジョーイ・テンペストの歌唱力の益々の向上、相対的にスポットを浴びる機会は減ったものの、コンパクトに締まった演奏で歌を盛り立てる(当人的には甚だ不本意でしょうが)ジョン・ノーラムのGプレイ・・・この辺りが成功の要因でしょうか。
代表曲①を皮切りに、アリーナ・ロック調のノリの良さを伴う②、大ヒット・バラード③といった具合に、高いヒット・ポテンシャルを秘めた楽曲が連なる本編ですが、個人的に最も大きな感銘を受けたのは、“NINJA”なるタイトルからしてワクワクが止まらない⑤。しかもこれがキャッチーな哀メロと胸踊るポップ・センスという、新旧EUROPEの良いトコ取りの北欧ハードポップの名曲なのだから素晴しいじゃありませか。
EUROPEのみならず、HR/HM史においてもマイルストーン的役割を果たした名盤。


EUROPE - Wings of Tomorrow - Aphasia ★★★ (2013-08-19 22:34:04)

EUROPEのインスト曲ではこれが一番好きですね。
マイケル・シェンカーかゲイリー・ムーアか
といった勢いでGが泣きまくっていますが
濃厚さよりも水晶細工のような透明感が印象に残る辺り
きっちりと個性を打ち出すことに成功しています。


EUROPE - Wings of Tomorrow - Scream of Anger ★★★ (2013-08-19 22:28:56)

歪んだGリフにパワー・メタリックな疾走感、
それでいて煌きを失わない美麗なメロディ・・・と
EUROPEのハード・サイドを代表する名曲中の名曲。
曲調に力負けすまいと、必死に声を張る
ジョーイ・テンペストの歌唱も初々しくて微笑ましいですよ。


EUROPE - Wings of Tomorrow - Stormwind ★★★ (2013-08-19 22:18:56)

OPナンバーとしては少々覇気に欠けますが
楽曲の完成度自体は非常に高い。
イントロ数秒だけでその名曲ぶり
ひいてはアルバムの名盤ぶりを確信させてくれますよ。


EUROPE - Europe - Boyazont ★★ (2013-08-15 00:36:18)

北欧民謡調の風情漂う前半と、
クレイジーに弾きまくるスピーディな後半の
二部構成からなるインスト曲。
荒々しく野心溢れる若き日のジョン・ノーラムの
ダイヤの原石の如き煌きが封じ込められた逸品です。


EUROPE - Europe - Seven Doors Hotel ★★★ (2013-08-15 00:30:19)

グロ描写満載のルチオ・フルチのスプラッタ・ホラー映画
『ビヨンド』に着想を得て、ここまで美しくドラマティックな
楽曲を作り出すジョーイ・テンペストって凄ぇな、と。
無数のアイデアを録り溜めて、その最良の部分だけを
繋ぎ併せて組み立てられたというジョン・ノーラムの
劇的極まりないGソロも素晴し過ぎますよ。


EUROPE - Europe ★★★ (2013-08-14 00:15:19)

EUROPEと言えば“SEVEN DOORS HOTEL”派か“THE FINAL COUNTDOWN”派かで意見が割れるところですが(俺調べ)、こちとら断然“SEVEN~”派なので、プロダクションが貧相だろうが、楽曲が荒削りでアレンジがイモ臭かろうが、開巻早々のジョーイ・テンペスト(Vo)の遠吠えシャウトに膝から崩折れそうになろうが、とにかくこの1st('83年)は問答無用の名盤である!と信じて微塵も揺るぎません。
ここには、『幻想交響詩』なる秀逸な邦題、美麗なアートワーク、クラシカルな美旋律満載のメロディ&起承転結の決まったドラマティックな曲展開を有する楽曲の数々etc・・・と、自分が「北欧メタル」というジャンルに求める要素の殆どが凝縮されています。と言うか、本作こそが同ジャンルの出発点といっても過言ではないわけで。
殊に、HR/HM史に残る名曲中の名曲“SEVEN DOORS HOTEL”は、ジョーイの青臭い歌唱や、垢抜けない「オ~オオ~オ~♪」のコーラスさえも「なぁに、却って北欧らしい寒々しさを補強してくれているぜ!」と好意的に受け止めさせる程の魅力に満ち満ちていますよ。
昔は、その“SEVEN~”ばかり繰り返し再生していたのですが、ジョン・ノーラム(G)のメロディアス且つ攻撃的なGプレイが閃くインスト曲⑤や、ラストを締めるアップテンポの⑨なんかも十分名曲足りえる出来栄え。
個人的にEUROPEのアルバムでは(欠点込みで)これが一番好きですね。入門盤にゃお薦めしかねますが。


MALICE - Crazy in the Night ★★ (2013-08-12 23:46:12)

2枚のアルバムを残して米メジャーのATLANTICからドロップしたMALICEが、新たにMETAL BLADE RECORDSと契約を結んで'89年に発表した4曲入りミニ・アルバム。
どうもこの時期の彼らはメンバーの出入りが激しくて、一応クレジット上のシンガーはジェイムズ・ニール1人ですが、実際にはマーク・ウェイツと、(現在ではソロ・アーティストとして活動している)ポール・サブーも参加しているらしく、国内盤の解説ではこの辺のことには触れられていないのでこっちでテキトーに推測すると、①④がジェイムズ、映画『VICE VERSA』に提供した②がポール、アルバム表題曲③がマーク担当って感じかな?と。(全然違う可能性も有り)
本編については、従来のMALICE節を継承する「アメリカンな解釈を施した正統派HM」路線で、シンガーはパワフルに歌い、ジェイ・レイノルズ(G)もテクニカルに弾きまくっているのでファンも安心です。
ただ、たった4曲ではやはり欲求不満が残る・・・というか、ぶっちゃけ、満足するに十分なインパクトを備えた楽曲が見当たらないことが最大の弱点。③④辺りはそれなりにカッコイイ出来栄えなんですけどね。
尚、本作の国内盤リリースが実現したのは、バンド解散後の'94年になってからでした。(その後、再結成を果たしていますが)


REVEREND - Reverend ★★ (2013-08-11 08:09:22)

METAL CHURCHを去ったデヴィッド・ウェイン(Vo)と、そのMETAL CHURCHにフロントマンのマイク・ハウを一本釣りされたHERETIC。因縁浅からぬ両者が結成したREVEREND(バンド名はMETAL CHURCH時代のデヴィッドの渾名に因む)が、'89年に発表した4曲入りデビューEP。
国内盤も出た1stや2ndに比べ、輸入盤のみのリリースだった本作は長いこと購入のチャンスに恵まれずにいたので、数年前に何の気なしに立ち寄った中古屋の片隅でこれが埃を被っているのを発見した時には、思わず我が目を疑ってしまいましたよ。
ウェインの鼓膜震わす金属声と、角張ったGリフ&リズムが緊迫感を孕んで威圧的に押し出してくるサウンドは、後に発表されるREVERENDの1stフル『WORLD WON'T MISS YOU』と同様・・・もっと言えばウェイン在籍時代のMETAL CHURCHと趣きを同じくするパワー/スラッシュ路線。
但しここにはバラードの類や、METAL CHURCHの十八番「メロウに始まりドラマティックに盛り上がっていく」タイプの楽曲は見当たらず、最初から最後までひたすら攻撃的に畳み掛けてきます。
ボリューム感には欠けますが、フル・アルバムへの飢餓感を煽り、且つ名刺代わりの先制の一撃としては十分な威力を誇る1枚でした。


HIBRIA - Silent Revenge ★★★ (2013-08-08 22:04:44)

ライブでの盛り上がりを念頭に置いて作った筈が、肝心のライブでも(ライブ盤を聴く限りにおいて)1st、2nd収録曲ほどの人気は得られなかった模様の3rd『BLIND RIDE』。この皮肉な結果を踏まえ、HIBRIAが4thアルバムではどういったサウンドを提示してくるかに注目していたのですが(Gの交代劇もありましたし)、結論から言えば、メロディとグルーヴを重視した『BLIND~』の作風を踏襲していて、フックに乏しい①②が始まった時には「こりゃアカン」と思わず頭を抱えてしまいましたね。
ところが、劇的な③を境に楽曲のクオリティが一変。図太いGリフの刻み具合やリズム・ワークにPANTERA辺りからの影響を滲ませつつも、火を噴くような楽器陣のぶつかり合いから生じるスリリングな疾走感は回復基調にあり、加えて、よりメロディアスに練り込まれたユーリ・サンソン(Vo)の情熱的な歌唱にはメタル魂にガソリン注がれまくり。
歌メロのフックも前作とは比較にならないほど熱を帯びていて、特に、メランコリック且つキャッチーに駆け抜けていく⑤、激情渦巻くバラード⑥、南米産ならではの熱い哀愁が迸る疾走ナンバー⑧なんて、HIBRIA流HMサウンドの新境地を切り開く名曲と言えるのではないかと。
いっそのこと1、2曲目はカットして、ボートラ⑩をOPナンバーに据えりゃ良かったのに・・・とか思ったりもしますが、でも十分優れたアルバムですよ、これ。


SAXON - Dogs of War - Walking Through Tokyo ★★ (2013-08-07 23:33:07)

楽曲自体は「まあまあ」レベルですが
サムライ気分で街を見物し、
カミカゼに乗って天皇に会いに行き
最終的にはゲイシャさんと遊ぶという
SAXON版ウルルン滞在記な歌詞は大変素晴しい。
ので間を取って星二つ進呈。


SAXON - Dogs of War ★★ (2013-08-07 23:25:12)

SAXONの熱心なファンとは言い難い自分が、なぜか所持している'95年発表の・・・・・・何枚目のアルバムでしょうか?
購入目的は勿論、日本ネタが炸裂する珍曲⑧聴きたさゆえ。実際のところ、楽曲自体の出来は(SAXON的には)並レベルなんですが、琴っぽい音色で「和」の雰囲気を強引に演出するアレンジと、サムライ気分で街を練り歩くわ、カミカゼに乗って天皇に会いに行っちゃうわ、かと思えば下半身の欲望に忠実にゲイシャさんと遊ぶことも忘れない歌詞には三ツ星級のインパクト有り。
アルバム全体としては、00年代以降のSAXON作品ほどのスケール感や威厳は備わっておらず、硬質なGリフが弾丸の如く鼓膜に食い込むアルバム表題曲①と、「SAXON版“BURN”」とも評された②という名曲2連発で勇ましくスタートした本編の勢いが、後半へ進むに従って尻すぼみになってしまう構成には、少々難が有るように感じられる次第。
それでも、雄々しくも何処か物悲しい雰囲気が感じられる⑥、ハードな曲調の中からやさぐれた哀愁が匂い経つ⑩といった優れた楽曲が要所を固めているので、聴き終えてみると満足度は案外高い。
この時期のSAXONが既に復調の兆しを見せ始めていたことが確認できる作品であります。


BATTLE BEAST - Battle Beast - Black Ninja ★★★ (2013-08-06 22:46:59)

ロニー時代のBLACK SABBATHを思わせる
重厚且つパワフルなミッド・チューン。
「黒忍者」の文字をバックに外人クノイチが
MP奪われそうな不思議な踊りを披露する
PVが面白過ぎて何度も見てしまうのですが
楽曲自体も名前負けしないカッコ良さで最高です。
いやホントに。
是非来日して、この曲を演奏して欲しい。
その時は「ニンジャー♪」のコーラスは任せとけ。


BATTLE BEAST - Battle Beast ★★★ (2013-08-06 22:41:59)

「女スティーヴ・グリメット」の異名に相応しい熱唱で、当方のメタル・ハートを鷲掴みにしたニッテ・ヴァロ嬢が脱退してしまい、デビューして早々に行く手に立ち込めた暗雲を、しかし見事に雲散霧消させてみせた気迫漲る2ndアルバム。
やたら眼ぢからのあるニュー・シンガー、ノーラ・ロウヒモの艶と光沢を湛えた歌唱は、前任者のそれと比べても何ら遜色ない堂々たるもので、特に声を張り上げた際のビブラートを伴ってシャープに切れ上がるハイトーンが痺れる程イカしています。
リーダーのアントン・カバネンがウド・ダークシュナイダーばりの金切声でコーラス・パートを担当するパワフルな①、再び漫画『ベルセルク』を題材に取り上げた、エピカルな重厚感とキャッチーなノリの良さが同居した②⑨、それにシャウト一閃、殺気を撒き散らかしながら突進する⑪等、煌びやかなKeyを適宜取り入れたストロング且つしなやかな曲調と、彼女の歌いっぷりの良さが化学反応を起こした楽曲には事欠かない本作ですが、白眉はやはりPVも作られた⑫(タイトルからして“BLACK NINJA”ですからね)で決まりでしょう。
和風メロディから琴の旋律、果ては刀身の風斬音のSEまで詰め込まれた、好事家(俺)垂涎のエキゾチック・ジャパ~ンな逸品・・・と書くと珍曲の類と誤解されそうですが、これが真面目に正統派HMの名曲なんで舐められません。蠱惑的なヴァースから一転、アグレッシブな本性を剥き出しにするサビのシャウトまで、まるでクノイチが憑依したかのようなノーラ嬢の振れ幅の大きな歌唱がグレイト。
デビュー作がまぐれ当たりでなかったことを証明するに十分な力作です。


Rough Silk - Circle of Pain - The Angel and the Raven ★★ (2013-08-05 22:18:50)

3rdはアルバム・タイトルからして共産主義を
テーマにして皮肉をこめたジョークになっているせいか
音楽面でもロシア的な要素が盛り込まれていて
これはそのうちの1曲。
ポルカ(?)のリズムで突進するパートの
なんとカッコイイことよ。


Rough Silk - Circle of Pain - The Mysterious Boot Hill Grave Inscription ★★★ (2013-08-05 22:00:45)

デビュー作以来、久々にポップ・センスの発揮して
溌剌と弾けるような駆け抜けていくHRナンバー。
重厚な楽曲だけでなく、この手のタイプの曲も
書けるのがこのバンドの強みですね。


Rough Silk - Circle of Pain - On the Wrong Side of the Moon ★★★ (2013-08-05 21:45:04)

マンドリンやアコーディオンの哀切な調べが
ロシア民謡風味の哀愁を醸し出すバラード。
STYXの“BOAT ON THE RIVER”的とでも申しましょうか。


Rough Silk - Circle of Pain - Circle of Pain ★★★ (2013-08-04 22:52:10)

10分に及ばんとする大作ナンバー。
ジャーマン・メタルらしいパワーと疾走感から
アバンギャルドなパートも飲み込んで、静と動が
目まぐるしく入れ替わる落差の大きな曲展開まで
メロパワ・メタル、プログレ、QUEEN、SAVATAGE等など
・・・と、バンドの魅力を全て投入した
アルバム前半のハイライト役を担う名曲。


Rough Silk - Circle of Pain - Insania ★★★ (2013-08-04 22:46:18)

気品を湛えた物悲しげなイントロから、
杭を打ち込むようにアグレッシブ且つ重厚な曲調へと
転じる曲展開が冴えています。
バンドの70年代HRからの影響が伺える仕上がりで
聴いていると何故だか初期カルメン・マキ&OZとの
共通点を感じたりも。


Rough Silk - Circle of Pain - The End ★★★ (2013-08-04 22:42:37)

OPナンバーなのに“THE END”とはこれいかに。
壮麗なクワイアが全編を彩る、
ある意味、本編のファンファーレ的
意味合いも兼ねたドラマティックな名曲。


Rough Silk - Circle of Pain ★★★ (2013-08-04 08:50:24)

'96年発表の3rdアルバム。ROUGH SILKの作品で国内盤が出たのは、今んとこコレが最後の筈。
やや地味な印象もあった前作に比べ、いきなりQUEENばりの華々しいコーラス・ワークをフィーチュアした①で壮麗に幕が上がる本作は、独産メロパワ・メタルの馬力、プログレ・メタリックな構築美、そしてSAVATAGEをお手本にした重厚なリフ&リズムと、ピアノの美旋律との劇的な対比も一層鮮やかに、「ROUGH SILK流HMサウンド」としての個性を明確に主張。特に10分近くに及ぶドラマティックな曲展開が聴きモノのアルバム表題曲③は、彼らの持てる力すべてをブチ込んだ渾身の名曲に仕上がっています。
60分オーバーの長大なランニング・タイムは好き嫌いが分かれるところですが、気品漂うクラシカルなイントロだけで掴まれる②、マンドリンやバラライカを導入した東欧民謡風バラードの⑨とポルカ・メタルとでも言うべき⑪、それにバンドの掲げる信念について高らかに歌い上げた⑩等、本編に捨て曲はなし。
リリース当時も現在も「埋もれてる感」の強い1枚ですが、ぼちぼち再評価の時が来ているのではないでしょうか。


Rough Silk - Walls of Never - Never Say Never ★★★ (2013-08-02 23:22:42)

リフ&リズムは重厚且つアグレッシブですが、
歌メロは独産メタルらしい憂いを感じさせ、
美しく切り込んでくるピアノ/Keyの美旋律が
ヘヴィな曲調と劇的なコントラストを描き出す、
ROUGH SILKというバンドの個性が
強く打ち出されている逸品。


Rough Silk - Walls of Never - Never Loose Again ★★★ (2013-08-02 23:17:20)

表現力を増したVoの歌唱、
美しく閃くアコギと、Key、ピアノ、
それにストリングスの後押しを受けて
潮が満ちるように盛り上がっていく様が
ドラマティック且つ優美なバラード。


Rough Silk - Walls of Never - Walls of Never ★★ (2013-08-02 23:14:47)

薄暗い船倉で、むくつけき野郎どもが
オールを漕きながら歌ってる姿が
目に浮かぶような重厚なコーラスは
殆どヴァイキング・メタルの世界です。


Rough Silk - Walls of Never ★★ (2013-08-01 23:02:10)

ポップな要素を減少させた代わりに、DREAM THEATERに代表されるプログレ・メタルのエレメントを増量。よりシリアスなムードを纏った'94年発表の2ndアルバム。
ある意味、90年代の流行に敏感に反応した作風と言えなくもないのですが、もともと疾走曲よりもミッド・テンポの楽曲構築術、それもKeyを巧みに取り入れた楽曲作りに冴えを感じさせるバンドだっただけに、この音楽的変身は結構的を得ています。「焦点が絞り切れていない」との批判もあったデビュー作に比べ、作品全体に統一感も出てきました。掴みの1、2曲目がモノトーンのヘヴィ・チューンなんで、いかんせん地味っちゃ地味なんですが。
あとは60分オーバーの長大な本編を、もうちょいタイトに刈り込んだ方が、バンドの「SAVATAGEリスペクト」の姿勢が強く伺える、杭を打ち込むような重厚な曲調とピアノ/Keyの美旋律の組み合わせ、そこにQUEEN的な壮麗さ漂うボーカル・ハーモニーの編み込んだ③⑥⑩や、スケールの大きなドラマティックなバラード⑦といった、優れた楽曲の存在が際立ったんじゃないかなぁ、と。
ちなみに本編最後にシークレット・トラックあり。


EBONY EYES - FINAL FIGHT - FINAL FIGHT ★★★ (2013-07-31 22:53:57)

コブシの効いたメロディを歌い上げる
藤本のハイトーンVo、起承転結の決まった
劇的な曲展開から各楽器陣の見せ場まで
盛り込んだ、EBONY EYES全部乗せな名曲。
まぁぶっちゃけ“KILL THE KING”なんですけどね。


EBONY EYES - FINAL FIGHT ★★★ (2013-07-30 23:16:43)

待てば海路の日和あり。
長らく廃盤状態にあったEBONY EYESの2ndアルバムが遂にリマスター再発ですよ、お客さん。'91年のリリース当時は完全スルーだったのですが、その後、金谷幸久(G)のソロ作を聴いたことで一気に変心。以来、ダウンロード版や高額な中古盤に手を出さず、ひたすらCDでのリイシューを待ち続けてきた作品だけに喜びも一入ってもんです。
で。実際に聴いてみた本作は、ジャケットにしろ歌詞や曲調にしろ、90年代というよりは80年代っぽさが濃厚に漂っており(特にアルバム前半)、この辺の野暮ったさというか「ジャパメタ的クサ味」が、発表当時BURRN!!誌のレビューコーナーでこき下ろされた要因なんかな?と。
尤も、80年代はおろか90年代すら遠くへと去った今となっては余り意味のない話で、そういう意味では、今日まで再発が伸び伸びになったのは結果オーライと言えるかも。
前作ほど様式美HM寄りではなく、むしろ歌謡メタル的なポップさも感じられる作風ではありますが、元X-RAYの藤本朗の堂々たるハイトーンVo、メロディアスに踊るツインGをフィーチュアした楽曲・・・特に金谷のソロ作でもリメイクされたクラシカルなインスト曲⑥以降の充実度はなかなかのモノ。本編エンディングを締めるアルバム表題曲⑪なんて、これ1曲のみで「アルバム買って良かった」と思わせてくれるドラマティックな名曲ですよ。
客観的に評価すれば星2つってところですが、待望の再発に対する喜びを加味すれば、星3つでも足りません。ありがてぇありがてぇ。


N.O.W. - Bohemian Kingdom - Bohemian Kingdom ★★★ (2013-07-29 22:41:47)

第二次世界大戦の悲劇について歌い上げる
シリアスな楽曲ですが、壮大な曲調からは
プログレ・ハード的な優美さも感じられますね。


N.O.W. - Bohemian Kingdom - Don't Go Now ★★★ (2013-07-29 22:39:17)

アルバムのジャケットに描かれた月の光りの如く
淡く美しい哀メロが胸に沁み渡るメロハー・ナンバー。
楽曲の叙情性を増幅するピアノの調べも効いていて、
'13年度ベスト・チューン候補の名曲に仕上がっております。


N.O.W. - Bohemian Kingdom - I'M ALIVE ★★★ (2013-07-29 22:35:18)

哀メロ、ポップさ、ハードさが
適切なバランスで配合され駆け抜けていく
技ありのOPナンバー。
優雅にして躍動感溢れるGソロがまた素晴しいんだな。


N.O.W. - Bohemian Kingdom ★★★ (2013-07-28 21:34:38)

ブラジリアン・アーティスト、アレック・メンドンカと、UNRULY CHILDやソロ・シンガーとしての活動で知られるフィリップ・バードウェルがタッグを組んだプロジェクト、'13年発表の2ndアルバム。
オールドスクールな正統派からトライバルな要素を組み込んだエクストリーム系まで、アグレッシブなメタルのメッカ的な印象の強いブラジルですが、当然それ以外のジャンルを追求するミュージシャンだって数多く存在するわけで、本作で聴かれるのは、「NY生まれ」というアレックの出自が生かされた(?)、洗練と哀愁満載の都会派メロディアスHRサウンド。
のっけから哀愁全開で展開される①、及び「'13年度ベスト・チューン」クラスの強力なフックを有する名曲③、お洒落なサックスを取り入れたポップな⑤や物悲しい⑥といった、本作の音楽性を象徴するかのようなAOR/産業ロック風味の楽曲からはドメスティックな色合いは殆ど感じられませんが、それでいて右から左へと聴き流されぬよう、しっかりとしたエッジが適度に備わっている点は、やはりアレックのブラジル人の血がなせる業か。特に、第二次大戦をテーマにドラマティックなスケールで贈るアルバム表題曲⑧は、彼らのHR的側面を刻み込んだ名曲。
未聴の1stが聴いてみたくなりましたよ。


Death Dealer - War Master - Heads Spikes Walls ★★★ (2013-07-25 23:03:21)

タイトルからしてメタルしてますが、
楽曲自体も、のっけからオッス!オッス!と
畳み掛けて来るムサ苦しくも雄々しくHMナンバー。
昭和の応援団の掛け合いみたいなサビもカッコイイ。


Death Dealer - War Master - Children of Flames ★★★ (2013-07-24 22:52:41)

バラードなんですが、疾走曲に負けず劣らず
テンションが高いのがこのバンドらしいところ。
勢いで誤魔化すことなく、ちゃんとメロディの
構築にも心血を注いでいることが伝わって来る
ドラマティックな逸品。
アルバムで一番好きな曲かもしれんです。


Death Dealer - War Master - War Master ★★★ (2013-07-24 22:43:33)

好戦的且つ高圧的に畳み掛ける
ホルモン過積載なスピード・ナンバー。
それでいて、一緒に歌いたくなる
キャッチーなサビメロや、ブリッジ部分での
メリハリの効かせ方など、力押し一辺倒で
ない辺りが素晴しい。


Death Dealer - War Master ★★★ (2013-07-23 23:05:12)

元DUNGEONのステュ・マーシャル(G)、元MANOWARのロス・ザ・ボス(G)とケニー“ライノ”アール(Ds)、元HALFORDのマイク・デイヴィス(B)・・・と、参加面子の名前を書き連ねただけで、むさ苦しさから体感温度が5、6度は上昇する(錯覚)DEATH DEALERの1stアルバム。
遠足前夜の小学生をも凌ぐテンションの高さで歌いまくるショーン・ペック(Vo)を筆頭に、メンバー全員が青筋立てて演奏してる姿が目に浮かぶようなサウンドは、スピーディ&パワフルにパンプアップされたJUDAS PRIEST・・・というよりもSHRAPNEL風パワー・メタル路線。
まるで真夏に特濃豚骨ラーメンをスープまで飲むことを強要されているかのような、もしくはクーラーのない体育館でボディビルを鑑賞させられているかのような脂っこい作風は、この手の音に耐性のない人が聴いたら最後、高脂血症か熱中症で病院送りになること確実の60分一本勝負。
ですが、逆にツボにハマれば、スピード・ナンバー③⑥⑧や、激情迸るロッカ・バラード④といった収録楽曲における、この高圧的且つ好戦的な畳み掛けはクセになるカッコ良さ。何より筋肉一辺倒ではなく、しっかりとメロディの魅力にも気を払っている辺り、なかなかに侮れません。
大量に汗をかいた後は不思議と爽快な気分も味わえる・・・ポジティブな意味で体育会系根性溢れる1枚。


Rough Silk - Roots of Hate - Wasteland Serenader ★★★ (2013-07-22 21:54:22)

ジャーマン・メタルらしいパワーと
大陸的な爽快感を兼ね備えるアルバムの
ハイライト・ナンバーの一つ。
目の前の視界がパッと開けていくような
抜けの良いサビメロが大変気持ち良い名曲。


Rough Silk - Roots of Hate - Roots of Hate ★★★ (2013-07-22 21:52:21)

“怒りの葡萄”(スタインベック?)なる
不気味なピアノのイントロを序曲代わりに
幕を開ける、大仰且つ劇的なアルバム表題曲。
重量感溢れるリフ&リズム、荘厳なコーラスは
独産HMの面目躍如といったところで、
ハスキー声の熱唱型Voが良い具合に
引っ掛かりを生み出してくれています。


Rough Silk - Roots of Hate ★★★ (2013-07-21 23:38:02)

ACCEPTのステファン・カウフマンがプロデュースを手掛けていたことでも話題を呼んだ、ドイツはハノーヴァー近郊の町、バージングハウゼン出身の5人組が'93年に発表した1stアルバム。
劇的なメロディ展開にメタル魂が燃え上がる②⑥⑧等、冴え渡るミッド・テンポの楽曲構築術や雄々しいコーラスが、いかにも独産HMバンドらしい重厚感を伝えてくれる本作。
ざらめのハスキー声で憂いを帯びたメロディを熱唱するVoと、Key奏者が操るハモンド・オルガンの音色が巧みにフックを創出しており、個人的にROUGH SILKと言えば、やはりこのデビュー作のことが真っ先に思い出されます。特に、爽快感とスケール感を併せ持った、このアルバムでしか聴くことの出来ないタイプの名曲⑨はイチオシ。
重量感溢れるミッド・チューン、メロパワ然とした疾走曲から感動的なバラード、更にはアメリカンなノリの楽曲もある・・・といった具合に、バラエティ豊かな本作は、次作以降、ヘヴィ且つモダンな方向へと傾斜していくこのバンドのカタログの中にあっては、実は例外的な作風だったりもするのですが、でもとりあえず、ROUGH SILK入門書にはこちらのアルバムを強くお薦めする次第であります。


COZY MURAKAMI PROJECT - SOUL BOUND -DEDICATED TO COZY POWELL- - THE LAW MAKER ★★★ (2013-07-19 22:45:12)

Vo良し、Gのリフ&ソロ良し、Bのフレーズ良し、Ds完璧と、
Wトニー&コージー・パウエル時代のBLACK SABBATHの
一つの最高到達地点とでも言うべき名曲なのですが、
日本のアーティストぐらいしかカヴァーしない現状が
悲しいですね。ドラムを壊さんばかりの勢いを感じさせる
コージー村上のドラミングは元より、井上貴史のVo、
BLACK SABBATHマニアっぷりを感じさせる和泉慎治(G)と
鈴木研一(B)の人間椅子コンビの仕事ぶりも◎。


MEGADETH - Super Collider - Dance in the Rain ★★★ (2013-07-18 22:17:48)

メランコリックな前半から、緊張感を高めつつ
テンポアップする後半まで、隙なく「MEGADETHらしさ」を
提示してくれるアルバム屈指の名曲。
こういう優れた楽曲にゲスト(DISTURBEDのデイヴィッド・ドレイマン)
をぶっ込むムスティンのセンスも相変わらず冴えています。


MEGADETH - Super Collider ★★ (2013-07-17 22:47:39)

前作の時点で予兆はありましたが、やっぱり更にメロディアスな方向へと踏み込んだ'13年発表の14thアルバム。
聴き手を捻じ伏せるような即効性よりも、訴えかけるような遅効性を、突き刺さってくるようなGリフのインパクトよりも、ジワジワと沁み込んで来るメロディの浸透力を重視した本編は、確かに雑誌等のレビュー通り、問題作『RISK』を発表した頃に顕著だった音楽的挑戦を再び試みたかのような内容です。
正直、手放しでは歓迎できない作風ではあるのですが、にも関わらず予想よりもずっと素直に楽しめてしまったのは、悲壮の滲む劇的な名曲⑥を筆頭とする収録楽曲の出来の良さ、それに無理せずとも自然体でこの手のサウンドをこなせるようになったバンドの(というかムスティンの)成熟ゆえでしょうか。まぁ②みたいな懐っこいメロディをフィーチュアしたポップな楽曲を歌うには、彼の懐っこさの真逆を行くシニカルな声は不向きな気がしますけどね。
全体的に地味ですし、せめて1曲ぐらいはパンチの効いたスピード・ナンバーが欲しかったところですが、ベテランの域に入っても活動のペースを落すことなく次々に新作をリリースしてくれるMEGADETHならば、聴き手としても「まぁこういうのも有りだよね」と、ある程度余裕を持って受け止めることが出来るわけです。


COZY MURAKAMI PROJECT - SOUL BOUND -DEDICATED TO COZY POWELL- ★★★ (2013-07-16 07:38:35)

『OCTPUS』風のフロント・カバー/腕組ポーズの裏ジャケ、ドラムセットの再現具合から、本作の主役たるコージー村上のドラム・プレイに至るまで、どこを切っても「コージー・パウエル愛」が溢れ出すトリビュート・アルバム。
ツボを押さえた選曲も秀逸で、例えばRAINBOWでは定番曲を敢えて外し“LADY OF THE LAKE”や“DANGER ZONE”といった隠れた名曲をカヴァーしている辺りが、流石「マニア目線で作ったアルバム」と嬉しくなりますね。まぁ、どうせWHITESNAKEを演るなら“SLIDE IT IN”よりも“SLOW AN' EASY”とかが聴いてみたかった・・・とか思いますが。
リスペクトが長じて生み出された作品ゆえ、基本的に楽曲は完コピが大前提。そのためコージー御大に特に関心がない場合には「単なるカラオケ大会」に映りかねないのですが、逆にコージー及び参加ミュージシャン勢に思い入れがある人なら、コージー村上のドラミングを筆頭に、下山武徳のロニー、高谷学のデヴィカバ、井上貴史のトニー・マーティン、島紀史のリッチー、足立裕二のシェンカー、和嶋慎治のトニー・アイオミ、日下部正則のゲイリー・ムーアetc・・・と、参加各人の入魂のなりきりプレイに顔が綻ぶこと請け合いですよ。
作品の性格上、続編を出すのは難しいかもしれませんが、ならいっそのことHR/HMの名曲の数々をコージー風に叩いて『地上最強の渡り鳥/コージー・パウエルもし戦わば』的な企画盤を作ってみるってのは如何でしょう。だめか。


COZY MURAKAMI PROJECT (2013-07-15 10:11:14)

BLINDMANにも籍を置いていた村上克敏(Ds)ことコージー村上が、'98年4月に交通事故により急逝した不世出のドラマー、コージー・パウエルに捧げるべく立ち上げたトリビュート・プロジェクト。
アルバム『SOUL BOUND』は、コージーの6回忌に併せて'04年4月にリリースされた。
参加メンバーはANTHEMの柴田直人、MARINOの大谷令文、MAKE-UPの山田信夫ら多士済々。
収録楽曲はコージーがドラム・スティック片手に渡り歩いた代表的バンド(RAINBOW、WHITESNAKE、BLACK SABBATH、M.S.G.、EL&P、JEFF BECK GROUP)やソロ作からピックアップされている。


EBONY EYES ★★★ (2013-07-14 01:17:02)

『FINAL FIGHT』のCDが遂にリマスター再発、
しかも2010年に行われライブ音源を追加収録した2枚組仕様で・・・っ!
何も知らずに立ち寄ったお店で現物を発見した時は
思わず鼻水吹きそうになってしまいましたよ。
ジャケットがシンプルなデザインに変更されたのは、
賢明な判断のような残念なような・・・(笑)


BLACK SABBATH - Born Again - Born Again ★★★ (2013-07-12 22:24:48)

あえて半拍遅れで歌メロをおっ付けるギランのVoと
メランコリックなギーザーのB、それに咽びなくトニーのGソロに
辛抱堪らんほどエモーションをかき立てられます。
BLACK SABBATHっつーより、ブリティッシュHMの威厳に
ひれ伏す名曲。


BLACK SABBATH - Born Again ★★★ (2013-07-10 22:26:15)

DEEP PURPLE再結成のアテが外れて体が空いてしまったイアン・ギランと、ロニー・J・ディオに去られたBLACK SABBATH。振られ者同士(?)の思惑が一致した結果、'83年に産み落とされた《悪魔の落とし子》がこれ。
かつては「サバスの暗黒サウンドと、ギランの明るい歌声が水と油な駄作」と貶され、現在は「そのミスマッチ具合も含めて最高な名盤」と逆に高評価を得る本作。評価の是非はさておき、それだけ「語りたくなる」魔力を秘めた作品っつーことですわな。
個人的に本作を聴いていて思うのは、オジーとギランって案外声質似てるよね?ということで、歯切れの良い歌い回しのギランと後ノリのオジー、陽のギランに陰のオジーetc・・・と、背負うイメージこそ正反対な両者ですが、どっちの声にも共通した浮遊感覚が感じられるんだよなぁ、と。
GILLAN的な疾走感に貫かれた①⑥、BLACK SABBATHらしい引き摺るようなヘヴィネスと邪悪な雰囲気山盛りな③⑤、そして英国産HMの美意識が劇的に炸裂する⑦は、トニー・アイオミのクリエイトする楽曲とイアン・ギランの声の相性の良さを実証するに十分な名曲。
そんなわけで、個人的には名盤派に一票を投じる内容ではあるのですが、ただ本作は飽くまで(当人達も認める通り)BLACK SABBATHというよりはGILLAN/IOMMI/BUTLERであり、「まだBLACK SABBATHって聴いたことない」という新人さんの入門盤には、これより前のアルバムをお薦めする次第。


GILLAN - Magic - Living a Lie ★★ (2013-07-09 22:52:33)

アルバムのポップ・サイド寄りに位置する
哀愁に満ちたメロディアスHRチューン。
ギランは、力の入ったシャウトもいいですが
こうした楽曲で聴ける、肩の力を抜いた
伸びやかな歌声も非常に魅力的です。


GILLAN - Magic - Long Gone ★★★ (2013-07-09 22:45:27)

VAN HALENの“JUMP”の元ネタとも噂される
屈託なく明るく弾むキャッチーなナンバー。
確かにポップですが、個人的にはアルバムでも
1、2を争うぐらいお気に入りな名曲です。


GILLAN - Magic - What's the Matter ★★ (2013-07-09 22:38:36)

ギランのシャウト一発、
ソリッドなGリフと共に滑り出す疾走ナンバー。
トーメ時代のような前のめり感はありませんが、
より80年代らしいヘヴィ・メタリックな仕上がりです。


GILLAN - Magic - Demon Driver ★★★ (2013-07-09 22:31:51)

邦題は“悪魔の暴走”ですが、
疾走ナンバーではなく(疾走パートもありますが)、
8分近くに及ぶ長尺を、カラフルに、シアトリカルに、
ドラマティックに聴かせきる大作ナンバー。
変幻自在な歌声を披露する、ギランのシンガーとしての
技量も聴き所。


GILLAN - Magic ★★ (2013-07-08 22:19:56)

表向きの理由は「ギランの喉に出来たポリープの治療のため」、実際は「DEEP PURPLE再結成に向けての布石」からGILLANのラスト作となってしまった'82年発表の5thアルバム。
ヤニック・ガーズ(G)が曲作りに本格参戦したこともあって、てっきりヘヴィ・メタリックな作風で攻めて来るものと思ったら、意外や、キャッチーに弾む“LONG GONE”や、哀愁漂う伸びやかなメロハー・チューン“LIVING A LIE”といったこれまでになくポップな楽曲を収録。基本的に本作は、前のめりな豪快さよりも整合性を重視していた前作『DOUBLE TROUBLE』のスタイルをそのまま受け継いでいました。
尤も、「とにかく時間がないのでちゃっちゃと作りました」的な粗さも目立った(トーメのペンによる楽曲も収録されていた)『DOUBLE~』に比べると、しっかりと煮詰められている印象で、何よりOPを飾る疾走ナンバー“WHAT'S THE MATTER”、“蒼き海原”なる邦題もカッコイイ重厚な“BLUESY BLUE SEA”を手始めに、本編に「勢い」が戻ってきている点もポイント。
英国HR然としたドラマティックな曲展開の上に、浮遊感を湛えたギランのVoが乗っかることで摩訶不思議な味わいを生んでいる“DEMON DRIVER”は、このアルバムならではの名曲と言えるのではないでしょうか。
まだまだ多様な可能性を感じさせてくれるアルバムだけに、これが最終作とは残念至極。


GILLAN - Double Trouble - Born to Kill ★★★ (2013-07-07 21:16:01)

ギランのVoとKeyによる叙情的な第一部
そこに全楽器が加わる第二部
GILLANらしく疾走する第三部
クライマックスへ向けて上り詰めていく第四部・・・と
10分近くに及ぶランニング・タイムの中で
起承転結がドラマティックに決まった
アルバムのハイライトを飾る名曲。


GILLAN - Double Trouble - Men of War ★★ (2013-07-07 21:09:57)

曲調は結構ポップ寄りなんですが
そこに青筋立ちまくりなギランのシャウトと
空気を読まないコリン・タウンズのKeyソロが
絡むことで、何やら摩訶不思議なインパクトを
残すことに成功しています。


GILLAN - Double Trouble ★★ (2013-07-06 08:50:35)

メンバー・チェンジという事件があったものの、前作『FUTURE SHOCK』から僅か半年のインターバルで発表された4thアルバム。『DOUBLE TROUBLE』なるタイトルは、ライブ盤との2枚組という本作の変則仕様に引っ掛けてあるのでしょうか?
生粋のロックンローラー、バーニー・トーメから、「リッチー・ブラックモアのそっくりさん」改め「赤いリッチー」ことヤニック・ガーズにギタリストが交代。これに伴いサウンドの方も、奔放で刹那的な疾走感が大きく後退し、よりカッチリとまとめ上げられた、整合性重視のスタイルへと軌道修正が図られています。(ヤニックが曲作りに本格参戦するのは次作からですが)
どこか淡々と歌うギランのVoと、洗練すら感じさせる曲調が異色の“NIHTMARE”みたいな、従来のGILLAN節からすると浮いてる楽曲も散見され(悪い曲ではありませんが)、疾走ナンバー不在の本編と併せて「勢いが削がれ、小粒になってしまった」と物足りなさを覚える場面も無きにしも非ずな本作。
それでも、ポップな曲調にギランの青筋シャウトとコリン・タウンズの風変わりなKeyソロが絡む“MEN OF WAR”や、起伏に富んだドラマティックな曲展開が10分近くに亘って綴られる壮大な“BORN TO KILL”といった、思わず「おおっ」と身を乗り出す名曲も収録している辺りは流石。
所謂、過渡期の作品ってヤツですかね。


GILLAN - Future Shock - New Orleans ★★★ (2013-07-04 23:40:50)

誰でも一度は耳にしたことがあるであろう
ロックンロールのスタンダード・ナンバーのカヴァー。
ハマッてるのは当然ですが、メンバー全員が
楽しそうに演奏してるのが伝わってくるのがまた素晴しい。
個人的には、タウンズのゴキゲンなピアノ・ソロだけで
ご飯3杯はいけますよ。


GILLAN - Future Shock - If I Sing Softly ★★★ (2013-07-04 23:13:43)

ブリティッシュHRならではの憂いと劇的さを
有するドラマティックなナンバー。
有名なロックンロール曲のカヴァー6曲目から、
ヘヴィ・メタリックな疾走チューン7曲目、
そして、この名曲へと繋がっていく展開も絶妙で、
GILLANというバンドの音楽的振幅の広さに
気持ち良く翻弄されてしまいます。


GILLAN - Future Shock - Bite the Bullet ★★★ (2013-07-04 23:06:37)

GとKeyとリズム隊が汗と火花を散らしながら
絡み合い、ノリの良さと緊迫感を併せ持って疾走する
アルバムのハイライト・ナンバーの一つ。
バーニー・トーメの華のあるGプレイも聴き所で
この頃の彼は間違いなくギター・ヒーローの資格を
有していたように思います。


GILLAN - Future Shock - No Laughing in Heaven ★★★ (2013-07-04 23:00:02)

香具師の口上を聞いているような
「立て板に水」状態で流暢にまくしたてる
速射Voに圧倒されまくり。
やっぱ凄いシンガーですよ、この人は。
歌というよりはラップに近いのですが
芝居っ気や茶目っ気たっぷりなのが
また独自の味わいを感じさせてくれます。


GILLAN - Future Shock - Future Shock ★★ (2013-07-04 22:46:45)

SFとはどう見ても無縁なGILLANが、
コリン・タウンズの煌びやかなKeyソロだけで
サイバーパンクを主張する上げ底仕様ですが(笑)
アルバムのOPを飾るに相応しい、高揚感溢れる
HRナンバーであることは間違いありません。


GILLAN - Future Shock ★★★ (2013-07-03 21:33:44)

イアン・ギランに対しては、長らく「リッチーを煩わせる厄介者」という(相当に偏った)悪印象を抱えていたのですが、そのような彼に対する過小評価はGILLAN時代のアルバムを体験することによって、遥か彼方へと吹っ飛ばされることになりました。
全英チャート№1の座に輝いた本作(3rd)は、GILLANとNWOBHMを語る上で欠かすことのできない重要作(ジャケットからは想像し難いですけどね/笑)。前2作に比べると破天荒さが幾分薄まりを見せてはいるものの、ワイルドに唸りを上げるバーニー・トーメのG、フラッシーなKeyワークでサウンドを華麗に彩るコリン・タウンズ、スピーディ且つラウドに疾走するジョン・マッコイ&ミック・アンダーウッドのリズム隊・・・と、プレイもアピアランスも個性的な一癖も二癖もある連中を、バンドとして堂々まとめ上げるギランのカリスマ性は、一層研ぎ澄まされて絶好調。
楽器陣が火花を散らしてスリリングに疾走する“BITE THE BULLET”で余裕の喉を響かせたかと思えば、憂いを帯びたドラマティックな“IF I SING SOFTLY”は伸びやかに歌い上げ、更に“NO LAUGHING IN HEAVEN”では字余り気味の歌詞をハイテンションに速射する早口Voを披露・・・といった具合に、その歌声は第二の黄金時代を迎えてもうオーラ全開ですよ。
デビュー以降、ホップ→ステップ→ジャンプの要領で遂に英国HR/HMシーンの頂点に立ったGILLANでしたが、これを最後にトメさんが脱退。後任ギタリストとして現IRON MAIDENのヤニック・ガーズが加入し、バンドは新たな局面を迎えることになります。


GILLAN - Glory Road - Nervous ★★ (2013-07-02 22:17:36)

疾走曲のイメージが強いGILLANにあって
珍しくジョン・マッコイの重たげなBに導かれてスタート。
まるで、後にギランがBLACK SABBATHに
加入することを予期していたかのような
ヘヴィ・チューン・・・と言ったら言い過ぎですかね。


GILLAN - Glory Road - If You Believe Me ★★★ (2013-07-02 22:08:11)

広く開いた音の隙間を、自由自在に埋めていく
ギランのVoがとにかく圧巻。高い声が出るとか、
音程が正確といったテクニックだけでは決して到達し得ない
ギランの「シンガー力」の高さに感服。
その彼と真っ向ぶつかり合う、コリン・タウンズの
鍵盤捌きにも勿論痺れまくりですよ。


GILLAN - Glory Road - On the Rocks ★★★ (2013-07-02 21:55:41)

Keyが繰り返し奏でる荘厳なフレーズと、
一瞬のブレイクの後、テンポ・アップして
GとKeyがユニゾンするパートの劇的なカッコ良さは
「これぞブリティッシュHR」といった趣き。
文句なしでアルバムのハイライト・ナンバー。


GILLAN - Glory Road - Are You Sure? ★★ (2013-07-02 21:51:06)

ぶっちゃけ疾走曲のインパクトは前作程じゃなく、
それ以外のタイプの楽曲の方が光り輝いる『GLORY ROAD』。
この曲はギランの歌メロの良さが特筆モノで
後年はリッチーに「魅力的な歌メロが書けない」とか
ボロクソ言われてましたが、いやいや。
カッコイイ歌メロ作ってますよ。


GILLAN - Glory Road ★★★ (2013-07-01 07:35:00)

全英チャート・トップ10に食い込むヒットとなった『Mr. UNIVERSE』の好評を受けて、'80年に矢継ぎ早に発表された2ndアルバム。
バーニー・トーメ(G)やジョン・マッコイ(B)らも積極的に曲作りに関与するようになった結果、「バンドらしさ」が強化。要所に配された疾走ナンバーや、先行シングル“SLEEPING ON THE JOB”といったイキの良い楽曲が、70年代HRスタイルに別れを告げ、騒々しくハジける本編の「80年代型HMテイスト」を盛り上げます。
ヨーロッパ的な暗さや重さよりも、イアン・ギランのカラッと陽性な歌声を活かした、ワイルドで豪快なノリの良さを前面に押し出す一方、重厚且つドラマティックな“ON THE ROCKS”、B主導でヘヴィに沈み込んでいくような“NERVOUS”もあったりと、この「何でもあり」な感覚がGILLANの魅力でしょうか。アドリブ全開のギランのVoと、コリン・タウンズによるジャジーなピアノをフィーチュアしたブルーズ“IF YOU BELIEVE ME”も最高にクール。
タイトル通り「栄光への道」をひた走るバンド内部で上昇気流となって渦を巻くエネルギーが見事に封じ込められた、全英チャート最高3位をマークする大ヒットを飛ばしたというのも納得の力作です。


GILLAN - Mr. Universe - Mr. Universe ★★★ (2013-06-29 23:02:23)

トメさんによるジャムっぽいパートを組み込みつつ
疾走するアルバム表題曲。A面はホント名曲ばかりだなぁ。
楽曲のスピード感を高めるコリン・タウンズの
KEYの速弾き、そしてエンディング間際の
喉から血ぃ吐いてそうなギランのシャウトの
カッコ良さは異常。


GILLAN - Mr. Universe - Roller ★★★ (2013-06-29 22:52:37)

ワイルドに切り込んでくるGリフ
ラウドにブチかまされるリズム、
轟音を引き裂いて突き抜けてくるギランのVoが
尋常ならざるテンションを伴ってぶつかり合う
完全に「ヘヴィ・メタル」なスピード・ナンバー。


GILLAN - Mr. Universe - Secret of the Dance ★★★ (2013-06-29 22:45:40)

NWOBHMの隆盛を予期したかのような
前のめりなスピード・ナンバー。
ハイテンションに畳み掛けるギランのVoが
楽曲を貫く疾走感を更に倍化させています。
Keyによるインスト曲“SECOND SIGHT”から
繋がっていく曲展開も効果的。


GILLAN - Mr. Universe - She Tears Me Down ★★★ (2013-06-29 22:38:06)

哀愁に満ちたメロディ、
Keyがリード楽器の役割を果たし、
プログレ風味薫る曲展開など
コリン・タウンズの才能が光る逸品。
このタイプの楽曲が聴かれるのは、
GILLANのアルバムでは本作ぐらいか?


GILLAN - Mr. Universe - Fighting Man ★★★ (2013-06-29 22:32:30)

アルバムのクライマックスを飾る泣きの名曲。
哀愁に満ちたフレーズを紡ぐトーメのG、
タウンズのKey、そして何と言っても白眉は
ギランのVo。エンディングの激情迸るシャウトは
涙なしには聴けませんよ!


GILLAN - Mr. Universe ★★★ (2013-06-29 01:04:30)

GILLANが'79年に発表した本1stフル・アルバムは、アートワークこそAORシンガーのソロ作品のようでHR/HM的な凄みはゼロですが、内容の方はと言えば、これがイアン・ギランのDEEP PURPLE脱退後の試行錯誤を断ち切り、開き直ったかの如くアグレッシブなサウンドがギュウ詰めで最高にエキサイティング。
NWOBHMの隆盛と歩調を併せるかのように突っ込み気味に疾走する“SECRET OF THE DANCE”や“ROLLER”“MESSAGE IN A BOTTOLE”といったスピード・ナンバーの数々は、「ヘヴィ・メタル」と表現しても全く差し支えのないハッちゃけぶりが魅力。
またKey奏者コリン・タウンズの存在が、ギランの強烈なシャウト、バーニー・トーメの豪快なGプレイとタメを張る程に目立ちまくっているのも個人的には嬉しいところです(作曲面でも大きく貢献)。“SHE TEARS ME DOWN”や“MR. UNIVERSE”は、彼の渋さと華麗さの同居した流麗なKeyワーク貢献度大の名曲。そしてラストを締める号泣モノのバラード“FIGHTING MAN”では、その三者の個性がエモーショナルに絡み合うという・・・。
イアン・ギランのVoが真価を発揮するのは次作以降に譲りますが、GILLAN史上最も攻めの姿勢が打ち出された本作は、HR/HMファン向け入門盤としてお薦め1枚です。


OUTRAGE - Outraged - Far Away ★★★ (2013-06-27 22:19:16)

男泣きバラード。
ヴィオラとチェロが楽曲の持つ叙情性を
効果的に増幅してくれていますね。
この路線で橋本直樹のソロ・アルバムが
聴いてみたいなぁと思わされる点では、
ジェイムズ・ヘッドフィールドと
同じ境地に達しています。


OUTRAGE - Outraged - Lost ★★★ (2013-06-27 22:10:58)

物憂げなイントロを蹴破って
破壊力満点に突進を開始するOPナンバー。
これ聴いてアルバムのクオリティを疑う
OUTRAGEファンはおらんでしょう。


OUTRAGE - Outraged - Grip on Changes ★★★ (2013-06-26 22:47:04)

ヴァイキング・メタルばりの
「オ~オ~オ~♪」という勇壮なコーラスが
ライブでの盛り上がりを予感させる
重厚なヘヴィ・チューン。
フレドリック・ノルドストロームから
何かしらインプットがあったんでしょうかね。


OUTRAGE - Outraged ★★★ (2013-06-25 22:58:16)

求められた期待に全力で応え、見事成功を勝ち取った前作に比べると、今回は自分たちの演りたいことを自信を持って追求した、ある種余裕のようなものも感じられる内容に仕上がっています。
・・・と書くと、ユルくなったり、トリオ編成時代のような音楽性の拡散を危惧されるやもしれませんが、心配ご無用。豪快さと繊細さを巧みにスウィッチさせる楽器陣と、橋本直樹のタフな歌声によって形成された屈強なる本編は、スピーディ/へヴィ/グルーヴィ/メロディアス・・・と、表現の幅を意欲的に広げつつも、ブッ太く屹立するOUTRAGEの「芯」には微塵のブレもありません。
破壊力満点の高速スラッシュから、重厚なヘヴィ・チューン、“MY FINAL DAY”型のキャッチーな突撃HMナンバー、更には叙情インストやドラマティックでエモーショナルなバラードといったメンバーの「静」の表現力が冴え渡る楽曲の数々・・・。これだけバラエティに富みながら、40分台と簡潔に引き締まった本編のランニング・タイムもこのバンドらしい。
決してOUTRAGEを見縊ってたわけじゃないのですが、彼らが前作を超えるアルバムを提示してくるとは正直予想しておりませなんだ。申し訳ない。


SATAN - Life Sentence - Testimony ★★★ (2013-06-25 07:33:48)

スピーディな楽曲自体、非常にカッコイイ
出来栄えなのですが、その中を自由自在に
泳ぎ回るスティーヴ・ラムゼイとラス・ティッピンズの
阿吽の呼吸から繰り出されるツイン・リードGを
聴いているだけで顔がニヤニヤしてしまいますよ。