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火薬バカ一代さんの発言一覧(評価・コメント) - 時系列順 3601-3700
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火薬バカ一代さんの発言一覧(評価・コメント) - 時系列順 3601-3700

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ROB MORATTI - Victory ★★★ (2013-03-21 07:36:36)

お、ロブ・モラッティって登録されていたんですね。
MORATTIでデビューを飾り、VON GROOVEのムラデンと組んだメロハー・プロジェクト、FINAL FRONTIERで日本のメロディアスHRファンから篤い信認を得た彼氏が、SAGAでのアルバイトを間に挟んで'12年に発表した初のソロ・アルバム。
一貫して80年代風アメリカン(カナディアンと言うべきか)メロディアスHRに拘ってきた人だけに、本作で追求しているのも、自身のちょっと鼻に掛かった甘いハイトーン・ボイスが映える、AOR/産業ロック寄りのメロハー・サウンド。(ゲスト参加のレブ・ビーチが的確なGプレイで楽曲に華を添えてくれているのも高ポイント)
Keyの効いたOPナンバーから、ボーカル・ハーモニーが印象的なラスト・ナンバーに至るまで、これまで彼の活動をフォローして来たファンなら安心してポップ&キャッチーな音世界に浸り切れる内容に仕上がっていますが、(上で別の方が仰られている通り)特にアルバム前半の完成度は出色。哀愁とポップ・センスが適度にブレンドされ鮮やかに繰り出される①②④とか聴いていると、もう心躍らされずにはいられませんよ。
これでFINAL FRONTIERも復活させてくれたら文句なしなのですが。


HOLY GRAIL - Ride the Void - Ride the Void ★★★ (2013-03-18 22:00:27)

叙情的なイントロから疾走へと転じるアルバム表題曲。
眉が八の字になってしまう程の猛烈な憂いを発散する
サビメロがとにかく秀逸で、こうした優れたメロディ・センスも
彼らが凡百のNWOTHMバンドとは一線を画す存在であることを
物語ってくれています。


HOLY GRAIL - Ride the Void - Bestia triumphans ★★★ (2013-03-18 21:57:51)

序曲“ARCHEUS”から繋がるドラマティックにして
技巧の凝らされた曲展開は、正統派HMを基盤としつつ、
デス・メタルからプログレ、メタルコアにエピック・メタル等、
様々なジャンルからの影響がぶち込まれていて、
まさしくこのバンドの音楽性が明確に表された1曲。
OPナンバーに選ばれたのも納得ですよ。


HOLY GRAIL - Ride the Void ★★★ (2013-03-17 10:07:12)

デビュー作リリース後、さっぱり音沙汰がなかったので「解散したんかいな」と思っていたら、単にそれはこっちがモノを知らなかっただけで、実際には全世界津々浦々を忙しくツアーして回っていたというHOLY GRAILが、'13年に発表した2ndアルバム。
ピロピロとテクニカルに弾き倒し、派手にハモリまくるSHRAPNEL系ツインGを擁するオールドスクールな正統派HMに軸足を置きながら、マット・ハイド謹製の弾力性に富んだ音作りと、怒号やデス声を織り交ぜつつ、中音域をメインに浮遊感のある歌メロを拾うVoがモダンな感触も付与するこのバンド独自の音楽性は、今回もブレることなく健在。劇的なインスト曲①から繋がっていく、プログレ・メタルばりの技巧/ドラマティックな曲展開がバッチリと決まった②、憂いを帯びたメロディに悶絶させられるアルバム表題曲⑤、アグレッシブ且つキャッチーな疾走ナンバー⑦、クラシカルなアコギがイントロで奏でられる⑫⑬のメドレー等、「これぞ!」な名曲の数々を耳にすれば、誰しもがこのアルバムのクオリティを確信できる筈。
デビュー作ほどのインパクトは備わっていないような気もしますが、その分、アルバム全体の構成にはまとまり(統一感)が出てきて、彼らが新人バンドの枠を脱し「本格派」の風格を身に付けつつあることが伝わって来る1枚です。


5X - CARMEN MAKI'S 5X - FANTASY ★★★ (2013-03-15 23:02:13)

前作でも“MIDNIGHT TRAIN”に歌詞を提供していた
春日博文ですが、今回もアルバムのハイライト級の
名曲を提供してくれています。
付き合いの長さゆえか、やはりこの人が作る楽曲は
カルメン・マキというシンガーの実力を
120%引き出してくれているような気がしますね。


5X - CARMEN MAKI'S 5X - LOVE CONFESSION ★★★ (2013-03-15 22:59:50)

まさしくアルバムのクライマックス。
ヘヴィ・メタルというよりは70年代HR的な
タメの効いた盛り上がりっぷりで
だからこそシンガー/楽器陣の達者さが光ります。
特にジョージ吾妻のGプレイは圧巻!


5X - CARMEN MAKI'S 5X ★★★ (2013-03-15 22:57:35)

高崎晃(G)やミッキー吉野(Key)がゲスト参加している、'83年発表の2ndアルバム。
あんまりメタルっぽくないアートワークに訝しみつつ再生してみると、流れ出すのは、来生悦子提供のバラード“LOVE IS FAIDING”や、ボビー・ヘヴの代表曲“SUNNY”のカヴァーを収録する等、やや音楽性を拡散させたサウンド。
勿論ハードネスやヘヴィネスは必要にして十分保たれてはいるのですが、全体的にヘヴィ・メタリックな猛りや疾走感よりも、カルメン・マキの「歌」が主役に据えられている印象があって、その作風は丁度、カルメン・マキ&LAFFと5Ⅹの1stの中間ぐらい。あ、だから本作は「CARMEN MAKI'S 5X」名義で発表されたのか?
とは言え、この質の高さはお見事。マキ姐さんのシンガーとしての資質が十全に活かされた、春日博文作曲のOPナンバー“FANTASY”から、ジョージ吾妻(G)を筆頭に、楽器陣の緩急自在の演奏が映える70年代HR風ラスト・ナンバー“LOVE CONFESSION”に至るまで、派手さはなくとも、聴き込むほどにどんどん味わいが増す1枚に仕上がっております。
よくぞ再発してくれました。感謝。


ZAR - WELCOME ★★★ (2013-03-13 23:03:15)

アコースティック・バラード“WELCOME”をリーダー・トラックとして、1000枚限定で'94年にリリースされた未発表曲を含む4曲入りEP。日本人的には、武道を嗜むバンドのリーダー、トミー・クラウスの和風趣味が強く出た、民謡“黒田節”のカヴァーを収録した作品として押さえておきたい1枚でしょうか。
その他3曲も悪い曲ではないのですが、やはり主役はトリを務める“KURODABUSHI”の存在。「酒ぇは~呑~め~呑~めぇ~、呑むな~ら~ばぁ~♪」の歌入りではなく、インスト・バージョンなのがチト残念ですが、重厚且つドラマティックな仕上がりは些細な不満を彼方へと吹き飛ばすカッコ良さ。濃い口のメロディと勇壮なジャーマン・メタルは相性ばっちりですよ。
個人的に、その昔“KURODA BUSHI”を伊藤政則氏のラジオで聴いて早速CD屋へ買いに走った帰り道、電車の網棚に購入したてのCDを置き忘れてしまい、結局一度も聴くことないまま紛失してしまったことでも思い出深い1枚なのですが、先日、そんな本作の中古盤がお手頃な値段で売られているのを発見。思わず「こいつぁ春から縁起が良い!」と小躍りしながら購入してしまいましたよ。
そんな思い入れ込みで星3つ進呈をば。


LIONVILLE - Ⅱ - SHINING OVER ME ★★ (2013-03-12 23:21:28)

楽曲自体は歌心に溢れたメロハー・ソングですが
途中で挿入されるKeyソロが秀逸なアクセントなって
そこはかとなくプレグレ・ハードっぽい空気を
運んでいるような、別にそうでもないような。


LIONVILLE - Ⅱ - WAITING FOR A STAR TO FALL ★★ (2013-03-12 23:16:17)

ポップな曲調と、さらっと取り入れられたサックスに
バンドの洗練されたセンスがキラリと光る佳曲。


LIONVILLE - Ⅱ - HIGHER ★★★ (2013-03-12 23:09:40)

ラーズ・サフスンド、ステファノ・リオネッティ、
それにビル・チャップリンという3人のリード・シンガーの
競演が生み出すハーモニーが、えも言われぬ美しさと
高揚感を演出しながら疾走するハードポップの名曲。
個人的には、日本盤にボートラとして収録されている
よりボーカルを強調したバージョンの方がお気に入りです。


LIONVILLE - Ⅱ ★★★ (2013-03-11 23:05:29)

イタリアン・メロディアスHRバンドの有望株、ステファノ・リオネッティ率いるLIONVILLEが'13年に発表した2ndアルバム。
1stとの連続性を感じさせるアルバム・タイトルやジャケット・アートワーク、そしてWORK OF ARTのラーズ・サフスンド(Vo)、EDEN'S CURSEのアレッサンドロ・デル・ベッキオ(Key奏者兼プロデューサー)ら、お馴染みの参加メンバーetc・・・といった要素が堂々宣言している通り、前作同様、心洗われるような瑞々しく清涼なメロディ満載のメロハー・サウンドを、今回も寸分の迷いもなく実行しています。
取り分け、かのビル・チャップリン(と奥方のタマラ・チャップリン)がゲストVoとして参加する爽やかなハードポップ・ナンバー④は、LIONVILLの魅力の何たるかを如実に表した名曲。また、サックスを導入した都会派の⑧、小粋なKeyの活躍がアクセントになっている⑪なんかも、個人的には外せない楽曲です。
大陸的な洗練の施された作風はイタリアっぽさを殆ど感じさせない一方、このメロディの質の高さは流石イタリア人!とも感じられる「イタリアっぽくないのにイタリアらしい」という、まぁ要するにメロディ愛好家の方なら安心してお求めになれる1枚。


STAN BUSH - Dream the Dream - Dream the Dream ★★★ (2013-03-10 20:59:17)

バラード“IN MY LIFE”と共に
アルバムのハイライトを飾る名曲。
こちらは熱の籠もったスタン・ブッシュの
歌声が劇的さを演出するHRナンバーで
特に終盤の盛り上がりは胸熱です。


STAN BUSH - Dream the Dream - In My Life ★★★ (2013-03-10 20:56:18)

スタン・ブッシュの熱唱と
凛として響くピアノの旋律に
胸焦がされる絶品のバラード。
いちいちツボを突いて来る
サビのメロディ展開が泣かせますなぁ。


STAN BUSH - Dream the Dream ★★★ (2013-03-09 00:56:06)

アメリカン・メロディアスHRシーン屈指の実力派シンガー、スタン・ブッシュ、'10年発表の(現時点での)最新作は、プログレ・バンドばりに美麗なアートワークから高まる本編に対する期待を微塵も裏切ることのない、前作『IN THIS LIFE』から2作続いての大傑作。
スタンの絶品の歌唱と、心打つキャッチーな哀メロ、それにHR然としたエッジという、日本人の琴線に触れる要素を満載にしたサウンドは、よりポジティヴなフィールを強く打ち出したことで、メロディの泣きや哀愁がやや薄まりをみせたような気がしなくもないですが、まぁそんなことは些末なことです。高揚感を伴ってガツンとカマされる②や、映画『トランスフォーマー』(アニメ版)の主題歌として知られる自身の代表曲をモダンなアレンジでリメイクした⑫なんかも素晴しいのですが、圧巻は、凛としたピアノの旋律が良いアクセントとなっているバラード⑤、哀メロとハードネスが巧みにブレンドされた⑦、熱唱が胸に沁みるドラマティックなアルバム表題曲⑧といった「これぞスタン・ブッシュ!」な名曲が並ぶ本編中盤。
何度聴いても飽きることのない力作ですが、そろそろ新作も聴きたいので一つヨロシク。


STAN BUSH - In This Life - In This Life ★★★ (2013-03-07 22:44:29)

HR然とした緊迫感を漂わせたヴァースから
ポジティブな雰囲気を纏ったサビメロへと
繋がっていくメロディ展開にグッとくる
アルバム表題曲。しかし良い曲ばっかですね、
このアルバムは。


STAN BUSH - In This Life - Long, Long Way ★★★ (2013-03-07 22:24:08)

熱さ、ノリの良さ、そしてGが奏でる
印象的な哀メロを伴って駆け抜けていく
キャッチーなHRナンバー。


STAN BUSH - In This Life - The First Time ★★★ (2013-03-07 22:21:42)

アルバム・ハイライト級のエモーション迸る
感動的なVoの熱唱とGソロを聴かされては
星三つを進呈しないわけにはいきませんて。


STAN BUSH - In This Life - I'll Never Forget ★★★ (2013-03-06 23:14:29)

イントロを5秒聴いただけで
名曲であることを確信させてくれる
ドラマティックなOPナンバー。
陰日向になってVoを盛り立てる
Gの仕事振りも特筆に値します。


STAN BUSH - In This Life ★★★ (2013-03-06 07:12:34)

それまで、90年代にゼロ・コーポレーションからリリースされたアルバムをちょろっと聴いたことがある程度だったスタン・ブッシュに再び注目する切っ掛けとなった、'07年発表の・・・何枚目のアルバムでしょうか?
エミー賞の受賞経験もあるシンガーを捉まえて今更な話ですが、やはりこの人、歌がメチャクチャ上手い!声の色艶にその伸び具合、エモーショナルな表現力から節回しに至るまで、こういうのを金払って聴くに値するプロの歌声というんでしょうね。
日本人好みの泣きと哀愁のメロディを前面に押し出しつつも、ハード・ロッキンなエッジも失ってはいない本編は、最初から最後まで捨て曲なし、忘我の境地へと誘われる54分間なのですが、中でも、力強く前向きな曲調が高揚感を演出する①④⑩、そして心ニクイまでにフックの効いたメロディを熱唱するスタンのVoと、随所でハッと耳惹くフレーズを効果的に差し込んでくるボルガー・ファス(プロデューサー/Key奏者としても活躍)のGプレイに琴線掻き乱されまくりなバラード⑥は、アルバムの白眉と言える名曲です。
'07年に聴いたアルバムの中でも、屈指の完成度を誇る傑作でした。


STAN BUSH - Stan Bush - Time Isn't Changing You ★★★ (2013-03-04 22:29:44)

ピアノに始まり、徐々に盛り上がっていくという
典型的なパワー・バラードですが、良いもの良い。
歌の上手さも然ることながら、スタン・ブッシュが
Gソロでも非常に味のある名演を聴かせてくれています。


STAN BUSH - Stan Bush - Say the Word ★★ (2013-03-04 22:24:12)

埃っぽくなりそうな曲調を、アコギと
溌剌としたサビメロが爽やかに
中和してくれているHRナンバー。


STAN BUSH - Stan Bush - Can't Live Without Love ★★★ (2013-03-04 22:22:02)

明るくもどこか甘酸っぱい雰囲気を湛えたバラード。
少ない音数で的確にこちらの泣きのツボを刺激してくる
Gソロが良いですね。スタン・ブッシュが弾いてるのかな?


STAN BUSH - Stan Bush ★★★ (2013-03-03 22:07:40)

後にAXEに参加するボブ・ハリスも在籍していたBOULDERの一員としてプロ・キャリアをスタートさせたスタン・ブッシュが、同バンド解散後の'83年にCBSから発表した1stソロ・アルバム。(OPナンバー①は、そのボブ・ハリスとスタンの共作曲)
セールス的には振るわなかったものの、長らく隠れた名盤としてレア・アイテム化していた本作が、'12年にリマスター再発され漸く気軽に聴くことが出来るようになったわけですが、これが噂に違わぬ素晴しさ。
キャリア30年を数える現在でも、全くブレることなくメロディアスHRを追求し続ける彼氏のこと、ここで披露されているのは当然の如く、歌とメロディを何よりも重視したメロハー・サウンド。ただ、やはりデビュー作ということで、しっとりと聴かせるよりもエネルギーに満ち溢れているとの印象が強く、歌声に関しても、今のような一音入魂の表現力は持ち得ていない代わりに、溌剌として若々しい歌唱はそれだけで胸躍る高揚感が備わっています。エネルギッシュなハードポップ・チューン⑦や、パワー・バラードの名曲③⑧は、メロディ愛好家なら一度は聴いておいて損のない出来栄えですよ。


RAMOS-HUGO - THE DREAM - I CAN TAKE YOU ★★★ (2013-03-02 00:54:47)

基本、アルバムにおいてはヒューゴを立てる演奏に
終始しているジョシュ・ラモスですが、7分に及ぶ
この大作ナンバーの主役は間違いなく彼。
とは言え、派手に弾きまくったり、Voをないがしろに
したりすることはなく、飽くまでそのGプレイは
楽曲最優先の姿勢が貫かれていますが。


RAMOS-HUGO - THE DREAM - BRING BACK THIS LOVE ★★ (2013-03-02 00:49:39)

これまた清涼感を湛えたメロディが
爽快に駆け抜けていく様が、メロディアスHRの
教科書通りの心地良さをもたらしてくれる逸品。


RAMOS-HUGO - THE DREAM - YOU 'RE NOT ALONE ★★★ (2013-03-02 00:46:05)

清涼感溢れるヒューゴのVoと、
ハードでありつつも歌心を忘れないジョシュ・ラモスのG、
両者の相性の良さが如何なく発揮された
身も心も浮き上がっていくような飛翔感に満ちたOPナンバー。


RAMOS-HUGO - THE DREAM ★★★ (2013-02-28 22:56:39)

HUGOことヒューゴ・ヴァレンティと、元JOURNEYのメンバーらと結成したTHE STORMでHR/HMシーンに一躍その名を知らしめたギタリスト、ジョシュ・ラモスとが結成したプロジェクトのデビュー作。('08年発表)
何かとJOURNEYと縁のあるミュージシャン2人の組み合わせ、しかもそれを後押しするのがFRONTIER RECORDSとあって、出来上がった作品はやはりド直球のJOURNEY路線。勿論、こちとらそれにガッカリする筈もなく、美しくキャッチーなメロディと、胸躍るポップ・フィーリングに彩られた絶品のメロディアスHRサウンドに「それを待っていたで!」と膝を打ったわけですが。
本家JOURNEYに比べると、よりエネルギッシュな印象で(間違っても「アグレッシブ」等と形容できる作風ではありませんが)、クリアな清涼感漂うヒューゴのハイトーンVoに、歌を引き立ててつつ、決してバックに埋没もしないジョシュのツボを心得たGプレイ、期待通りのご両人のパフォーマンスをフィーチュアした楽曲は、爽快なアップテンポのOPナンバー①から、Gが主役を張った7分に及ぶ大作曲⑫に至るまで、夢見心地へと誘われる小一時間。
ヒューゴの1stソロ『HUGO』の完成度にも匹敵する、メロディアスHRアルバムの力作です。


RAMOS-HUGO (2013-02-28 22:55:36)

スティーヴ・ペリーのそっくりさん(声が)として知られ、地元ではJOURNEYのトリビュート・バンドEVOLUTIONでも活動しているというシンガー、ヒューゴ・ヴァレッティと、グレッグ・ローリー、ロス・ヴァロリー、スティーヴ・スミスという元JOURNEY組と結成したTHE STORMや、ニール・ショーン脱退後のHARDLINEへの参加、またソロ・アルバムの発表等、多岐に渡った活動で知られるギタリスト、ジョシュ・ラモスが、FRONTIER RECORDSの仲介を受けて新たに立ち上げたプロジェクト。
演ってる音楽?勿論、ドJUORNEY路線のメロハーです。


WHITE LION - Pride ★★★ (2013-02-26 23:42:56)

“WAIT”(8位)と“WHEN THE CHILDREN CRY”(3位)という2曲のヒット・シングルを生み出し、アメリカだけで200万枚以上を売り上げたWHITE LIONの自他共に認める最高傑作、'87年発表の2ndアルバム。(プロデュースはマイケル・ワグナー)
当初は先入観から「どうせLAメタルだから能天気なんだろ?いいよ、俺は」と及び腰だったのですが、実際に聴いてみれば、本作はそうした思い込みをまるっと覆される見事な出来栄え。(我ながらこのパターンが多い)
ザラついたハスキーな声質のマイク・トランプが歌うメロディや、エディ・ヴァン・ヘイレンばりのフラッシーさ&エモーショナルな表現力を併せ持ったヴィト・ブラッタのGプレイが発散するウェットなヨーロピアン風味と、思わず合唱を誘われるキャッチーなサビメロに、美しいハーモニーといったアメリカンな味わいとがバランス良く配合されたサウンドは、能天気どころか、6対4ぐらいの割合でヨーロピアン風味の方が勝っていますよね、これ。
特に、ヴィトの劇的な構築美を湛えたGプレイが映える冒頭3曲の流れ、そしてハードにして繊細、且つドラマティックな5曲目“LADY OF THE VALLEY”は、イントロからして猛烈な求心力を発揮するWHITE LION屈指の名曲ではないかと。
幅広い層のHR/HMファンにアピールし得る魅力を備えた名盤です。


MAESTRO ALEX GREGORY - Paganini's Last Stand - Fairytales Won't Die ★★★ (2013-02-25 22:30:38)

マーク・ボールズ、90年代のベスト・ワークに挙げられる
凄まじい歌唱が炸裂するクラシカルなバラード。
8年後には“誰も寝てはならぬ”をカヴァーする彼氏ですが、
この曲の終盤におけるオペラティックなハイトーンで
その才能の片鱗を伺わせてくれます。


MAESTRO ALEX GREGORY (2013-02-25 22:23:07)

自らマエストロを名乗るも、CDをスタートすると聴こえて来るのは、調子っ外れでたどたどしいGプレイ・・・という完全に出落ち系なイギリス人ギタリスト。
当然、'92年発表のデビュー作『PAGANINI'S LAST STAND』1枚きりで消えたものとばかり思っていましたが、その後も7弦ギターを開発したり、LA MUSIC AWARDを受賞したりと、活発に活躍していたようで意外。
'09年には2nd『13 JOKES FOR HEAVY METAL MANDOLIN』も発表していますが、聴いてみたいような、そうでもないような・・・。


MAESTRO ALEX GREGORY - Paganini's Last Stand (2013-02-25 22:07:01)

自称「マエストロ」のアレックス・グレゴリーなるギタリスト(単なるジョーク野郎かと思いきや、後に芸術一家出身で7弦ギターの開発者だったりと、結構出自のしっかりした人物であることが判明して吃驚)が'92年に発表した準インスト・アルバム。
そのマエストロが、イングヴェイやスティーヴ・ヴァイの墓に立ち小便しているというアートワークがインパクトを放つ本作ですが、内容の方はかなりポンコツ。有名クラシック曲のフレーズを随所に散りばめた、ネオクラ路線の楽曲はそれほど悪くはないのですが、肝心のマエストロの腕前が全く頂けない。リードはメロメロ、リズムはグダグダとそのGプレイは猛烈にたどたどしく、これで「ニコロ・パガニーニを主人公にしたコンセプト・アルバム」と胸を張られても「10年早いんじゃボケ」としか言いようがないよなぁ、と。
そんな本作を救っているのが、ゲスト参加して③⑦⑪で神憑り的な歌唱を披露しているマーク・ボールズの存在。特にBURRN!!誌の藤木記者を「鳥肌&号泣&失禁」せしめたバラード③における、コブシの効いた劇的な熱唱は圧巻。
イングヴェイやRING OF FIREのアルバムでマーク・ボールズのVoに痺れた方は、是非、この曲を聴くためだけにでも本作の購入をご一考下さい。


FIONA - Fiona - Over Now ★★★ (2013-02-24 22:23:23)

これまたフィオナ嬢の熱唱が映える
ミディアム・テンポのエモーショナルなロック・ナンバー。
負けてらんねぇ!とばかりに
ボビー・メッサーノのGソロも熱いですよ。


FIONA - Fiona - Rescue You ★★★ (2013-02-24 22:16:51)

エモーショナルな熱唱を感動を呼ぶ、
アルバムでも1、2を争う名曲。
力を振り絞るようにして歌うフィオナ嬢の歌唱は
華奢な外見と相俟って(実際どうなのかはともかく)
「健気」で「一生懸命」な印象が強く感じられ、
聴いてるこっちも何やら応援したくなってしまいます。


FIONA - Fiona - Talk to Me ★★★ (2013-02-24 22:09:28)

全米チャートでも64位と健闘したシングル曲。
ボー・ヒルが手掛けており(ジョニ・ミッチェルとの共作)、
サックスがモダンでアーバンな空気を演出する一方、
フィオナ嬢の性根の座った歌いっぷりが
メタル魂をもビンビンに刺激してくれる名曲。


寺田恵子 - 悪い夢 - 悪い夢 ★★★ (2013-02-24 22:02:38)

二度の逮捕を経て麻薬禍から抜け出した
カルメン・マキが自身の心情を綴った渾身の一編で
5Xのデビュー作『HUMAN TARGET』収録曲。
基本に忠実でありつつ、オリジナル版にはない
アコギを導入して独自色も主張する好カヴァー。
元々の楽曲の良さと相俟って、寺田嬢がアルバム表題曲に
選出したのも納得のカッコ良さ。


寺田恵子 - 悪い夢 - 崩壊の前日 ★★★ (2013-02-24 21:35:43)

カルメン・マキ&OZの2nd『閉ざされた町』収録曲。
歌いこなすのはかなり難しい楽曲だと思うのですが、
メインの演奏にワンテンポ間を置いて歌メロを
追っ付けていく歌唱法まで見事に再現した
寺田恵子のパフォーマンスに痺れます。
ちなみに、ギタリストとして大谷令文が参加。


FIONA - Fiona ★★★ (2013-02-24 01:19:24)

'12年にはショーケース規模ながらも初来日公演を行う等、未だ根強い支持を集めるFIONAことフィオナ・フラナガンが'85年に発表したデビュー作。
「ボー・ヒルの(元)嫁」のイメージに引き摺られ、本作については「豪勢なソングライター陣のバックアップを受けた産業ロック/ハードポップ作品」的な先入観を持っていたのですが、再発を機に購入して聴いてみたら、作曲はGOOD RATSのペピ・マルチェロ(息子は後にMARCHELLOを率いてデビューを飾るジーン・マルチェロでしたか)がほぼ一手に担っている上、何より、予想よりもずっとハードにロックしているサウンドにガツンと一撃ドツかれた次第。(ボー・ヒルも1曲のみ参加しています)
色気ムンムンではなく、さりとて男勝りなメタル・クィーン風でもない、ガール・ネクスト・ドア的な自然体が魅力のフィオナ嬢は、端正な容姿とは裏腹に、例えば②④⑦といった楽曲に顕著に表れている通り、根性の入ったパワフルな熱唱も披露。華奢なルックスにも関わらず渾身の力を振り絞るように歌うスタイルは確かに保護欲を刺激するものがあって、失恋船長さんが「守ってあげたい」と思わされたのも無理はないなぁ、と。
適度にポップで適度にハード、哀メロのフックもきっちりと効いた侮れない名盤です。


寺田恵子 - 悪い夢 ★★★ (2013-02-22 22:04:08)

寺田恵子(Vo)が、カルメン・マキにリスペクトを捧げた'94年発表のカヴァー・アルバム。(SHOW-YA時代に“私は嵐”とか演ってましたもんね)
SHOW-YA作品はベスト盤ぐらいしか持っておらず、彼女のソロ作に至ってはまともに聴いたことすらなかったので、本作については「どらどら、お手並み拝見」と物凄い上から目線で聴き始めたのですが、これがそうした高飛車な態度をクロスカウンターで粉砕する出来栄え。
カルメン・マキ&OZのドラマティックな楽曲を中心に選り抜かれた選曲はツボをしっかりと押さえている上、岡野はじめ、是永巧一、鈴木亨明らが手掛けたアレンジもオリジナル版を尊重(70年代HR的な泥臭さはだいぶ薄まっていますが)。それに何と言っても、あの難曲“崩壊の前日”すら見事に歌いこなす、寺田恵子嬢の力強い歌いっぷりが本編の白眉!
声域/声量/表現力と、テクニック的に優れているのは勿論のことなのですが、何よりパンチの効いた姐御系の声質がカルメン・マキの楽曲をカヴァーするのに打ってつけ。例え歌が上手くても(声が)優等生タイプだと、ここまでハマらなかったろうからなぁ。
ちなみに、個人的にはアルバム表題曲でもある“悪い夢”が本作のハイライト。アコギを取り入れたアレンジの上手さも然ることながら、この曲のみ5X時代からの選曲で、5Xのアルバムが入手困難だった当時、非常に重宝した記憶が有ります。


寺田恵子 (2013-02-22 22:02:15)

SHOW-YAのフロント・ウーマン。'91年に同バンドから脱退後はソロ・アーティストへと転身し、ヒット作『BODY & SOUL』を手始めに、'03年までに6枚のアルバムを発表。
LOUDNESSのニ井原実、EARTHSHAKERの西田昌史らと結成した西寺実('08年)等のサイド・プロジェクトをこなしつつ、現在は'05年に再結成を果たしたSHOW-YAで絶賛活動中。


PAGAN - THE WEIGHT - STRANGE DESIRE ★★ (2013-02-21 22:15:36)

ザクザクと鋭角的に刻まれるリフ、
重量感溢れるリズム、
無愛想な声質のVoが歌う寒々しいメロディに
それを華麗に彩るボーカル・ハーモニーと
マティアス・エクルンドの鮮烈なGプレイ・・・
PAGANというバンドの魅力を判り易く伝える1曲です。


PAGAN - THE WEIGHT - WEIGHT OF THE WORLD ★★★ (2013-02-21 22:13:03)

時を刻む針の音、サックス、それにKeyをバックに
Voがムーディに歌い上げる異色のバラード。
前任者に比べると、少々がさつで魅力に欠ける声質の
新Voですが、この曲に歌えるパフォーマンスは大変グー。
聴いていると沈み込んでいくような感覚を覚える
寂寥感を湛えたメロディが大きな魅力です。


PAGAN - THE WEIGHT ★★ (2013-02-21 22:00:24)

FREAK KITCHEN等での活動で知られる個性派ギタリスト、マティアス・エクルンドをゲストGとして迎えてレコーディング、'94年に発表された2ndアルバム。ちなみに前作の国内盤のバンド名は「パガン」(今にして思えば少々マヌケな響き)表記でしたが、今作は「ペイガン」表記に変わっています。
そのマティアスのテクニカルなGプレイを存分にフィーチュアした本編は、Keyの使用頻度やプログレ・テイストが後退。代わってザクザクと分厚く刻まれる硬質なGリフが強調され、よりダーク&へヴィ化の推進された灰色のサウンドは、いかにも90年代半ばのモダンさを漂わしています。
尤も、その一方でこうした要素がアルバムに(デビュー作には少々欠けていた)統一感を生み出すというプラスの側面を生んでおり、何よりも、寒々とした歌メロを無愛想に歌い上げる二代目Voを筆頭に、このバンド独特の冷気を帯びたメロディ・センス、それにQUEENばりの華麗なるボーカル・ハーモニーの美しさが損なわれていない点も評価ポイント。特に、物憂げなサックスを取り入れたバラード⑤は、ハードボイルド映画のエンディング・テーマと聴き紛う(?)寂寥感を湛えた名曲ですよ。


PAGAN - PAGAN - DAMNED ★★ (2013-02-20 23:13:44)

どっしりとしたBラインがカッコイイ。
重厚且つメロディアスなアルバムのラスト・ナンバーで
その佇まいはトニー・マーティン時代の
BLACK SABBATHを思わせたり思わせなかったり。
歌メロのツボを押さえた展開が◎。


PAGAN - PAGAN - GREG’S SONG ★★ (2013-02-20 23:10:12)

BISCAYAのカヴァー。プロデューサー繋がりかな?
荒っぽいオリジナル・バージョンに比べ、
Keyや立体的なボーカル・ハーモニーを
ふんだんに取り入れ、このバンド独自の個性が
色濃く付与された出来栄え。


PAGAN - PAGAN - ANYWAY BUT BACKWARDS ★★ (2013-02-20 23:01:14)

バイクのエンジン音と共に爆走を開始する
スピード・ナンバーですが、ルーズな
インスト・パートといい、その曲調は
どちらかと言えばロックンロール寄り。
一方で、ヒンヤリと憂いに満ちたサビメロは
北欧のバンドならではの魅力を主張しています。


PAGAN - PAGAN - ODIN ★★ (2013-02-20 22:57:55)

北欧メタルでこのタイトルとあっては
弥が上にも期待が高まりますが、
がっしりと輪郭の太い曲調は
様式美HMというよりオーソドックスな
正統派HMといった趣き。
どっちにしろ良い曲ですけどね。


PAGAN - PAGAN ★★ (2013-02-19 23:29:08)

80年代前半に勃発した最初のブームが収束し、90年代前半に第二次ブームが起こるまでの間、北欧からはD.A.D.やELECTRIC BOYSといった、従来の「北欧メタル」のイメージからは外れた新人バンドが次々にデビューを飾って話題となりました。
このPAGANも、そうした一群に属していたスウェーデン出身の4人組で、「異教徒」を意味するバンド名や、ファンタジックなヘタウマ・アートワークこそ王道北欧メタルの匂いを伝えてくれますが、内容に関して言えば、プログレ調の風変わりなアレンジと、QUEENばりの重厚且つ立体的なボーカル・ハーモニーを活かした楽曲は、劇的な様式美HMソングあり、爆走ロックンロールあり、更にはLED ZEPPELINの“移民の歌”を、QUEENの“WE WILL ROCK YOU”のリズムに乗せてカヴァーしてみせたりと、そのサウンドは(実験的と評するほど突飛ではないものの)かなり多彩。
それでも散漫な印象がないのは、ヒヤリと寒々しい感触のメロディがアルバムに一本びしっと筋を通しているからで(特に憂いに満ちた歌メロを拾っていくシンガーのセンスは「買い」)、この辺りはやっぱり北欧のバンドだなぁ、と思わせられます。
ちなみに本作のプロデュースを手掛けているのは、あのBISCAYAの中心メンバー、パー・エドワードソンでした。


PAGAN (2013-02-19 23:26:12)

スウェーデンのゴッセンバーグにおいて、'87年にケン・オルソン(B)が立ち上げたプロジェクトが、紆余曲折を経てバンド化。元BISCAYAのパー・エドワードソンのプロデュースの下、ケンが作り溜めていたマテリアルをまとめ上げ、'91年にU.S. RECORDSからセルフ・タイトルの1stアルバムを発表、デビューを飾る。
嘘か誠か、メジャーのATLANTICも興味を持ったという同作の好評を受けて、バンドはセルフ・プロデュースの2nd『THE WEIGHT』を'93年にリリース。尚、そちらにはFATE~FREAK KITCHENのマティアス・エクルンドがゲストとして参加している。(バンドとしては正式メンバーになって欲しかったらしいが、多忙につき断られている)
尚、バンドは2ndアルバム・リリース後まもなく解散。


KIMBALL JAMISON - KIMBALL JAMISON - WORTH FIGHTING FOR ★★★ (2013-02-18 20:56:23)

WORK OF ARTのロバート・サール提供曲。
爽快にして壮大。
聴き手を一気にアルバムへと惹き込んでいく
求心力を備えた、まさしくOPナンバーに
相応しい貫禄を漂わす逸品です。


KIMBALL JAMISON - KIMBALL JAMISON - KICKING AND SCREAMING ★★★ (2013-02-18 20:53:28)

W.E.T.等への楽曲提供もしているエリック・マーテンソンと
ミカエル・パーソンのペンによる楽曲で、
タイトルに相応しいハードネスを効かせつつ、
悲哀を帯びてドラマティックに盛り上がる曲調が
「流石!」と膝を打つ素晴しさ。


KIMBALL JAMISON - KIMBALL JAMISON - CHASING EUPHORIA ★★★ (2013-02-17 23:37:40)

ジム・ピートリック作曲の力強くシャープなHRナンバーで、
これが「アルバムのハイライト!」と太鼓判押したくなるカッコ良さ。
ボビー・キンボールとジミ・ジェイミソンの歌唱はどっちも個性が強過ぎて、
「ハーモニー」と評せるほど調和が取れているわけではないのですが
ご両人とも非常に気持ち良さげに熱唱しておられ、
これはこれで味が合って良いのではないか?と。
いや本当に。


KIMBALL JAMISON - KIMBALL JAMISON ★★★ (2013-02-17 02:06:16)

'12年に発表されたジミ・ジェイミソンのソロ作『NEVER TOO LATE』が非常に優れた出来栄えだったので、今更ながらこちらも落穂拾い。
名前からも分かる通り、TOTOのボビー・キンボールとSURVIVORのジミ・ジェイミソンという大御所2人によるメロハー・プロジェクトで、FRONTIER RECORDSのバックアップを受けて'11年に発表された本作は、そのデビュー作。
SINNER~PRIMAL FEARのマット・シナーがプロデュースを担当し、WORK OF ARTのロバート・サール、ECLIPSEのエリック・マーテンセンら辣腕ライター達が腕を振るう本作は、全編、ボビーの艶やかな歌声と、ジミの太く逞しい歌声が映えるスケールの大きなメロディアスHRサウンドが貫かれています。
どっちのソロ・アルバムとしても十分通用しそうな作風は、裏を返せば別にデュエットする必要性もあんま感じられなかったりもするのですが、まぁそんな野暮なことは言わず、素直にこのゴージャスな競演と、彼らが歌うに相応しいハイクオリティな楽曲の数々を堪能するのが吉というもの。
個人的には、①④⑪といったハード且つドラマティックな楽曲がお気に入りなのですが、中でもハイライト・ナンバー推したい名曲④を手掛けているのがジム・ピートリックってのも、SURVIVORファン的には嬉しいものがありますねぇ。
是非、今後とも継続して欲しいプロジェクトであります。


KIMBALL JAMISON (2013-02-17 02:05:07)

ラッセル・アレンとヨルン・ランデによるALLEN/LANDEといい、マイケル・キスクとアマンダ・ソマーヴィルによるKISKE/SOMERVILLEといい、シンガー同士をコラボさせることにも熱心なFRONTIER RECORDSの後押しを受けて立ち上げられた、TOTOのボビー・キンボールと、SURVIVIORのジミ・ジェイミソンによるボーカル・プロジェクト。
ちなみにプロデューサーはマット・シナー(Bも兼任)で、バックを固めるのもアレックス・バイロット(G)にジミー・クレシック(Key)ら、彼の人脈に連なる面子で固められています。


HERETIC ★★ (2013-02-17 01:59:09)

cri0841様のご指摘の通り、
デビューEPで歌っているのはジュリアン・メンデスですね。
マイク・トレスは『METAL MASSACRE Ⅶ』に楽曲提供した後、
『TORTURE KNOWS NO BOUNDARY』リリース前に脱退していたことを
実は結構最近まで知りませんでした。(あー、恥ずかしい)
 
この機会に謹んで訂正させて頂きます。


カルメン・マキ - Night Stalker - Easy Come, Easy Go ★★ (2013-02-15 23:59:51)

スケールの大きな曲調に、カーマイン・アピスの
ドラミングが映える、個人的にはアルバム中最も愛聴している楽曲。
さして力んで叩いている風ではないのに
やたら重々しいカーマインのドラミングは
やはり強力な存在感を放っています。


カルメン・マキ - Night Stalker - Hey Babe ★★ (2013-02-15 23:56:34)

Key一本をバックにマキの姐御が伸びやかに
歌い上げるバラード。
全くロックではないが、単純に良い曲ですし、
彼女の歌声を堪能するには十分な出来栄えです。


カルメン・マキ - Night Stalker ★★ (2013-02-14 22:22:38)

VANILLA FUDGEやBB&A、CACTUS、KING KOBRA、BLUE MURDER等、多彩な活動で知られるドラマー、カーマイン・アピス(当時はロッド・スチュワート・バンドの一員だった)の全面協力を仰いで制作、'79年に「カルメン・マキ」名義で発表されたソロ・アルバム。
タイトルからして『NIGHT STALKER』と何やらシャープな感じだし、きっとカーマインのド派手なドラミングを活かしたHRアルバムに違いない・・・と期待に胸膨らませて本作に挑んだ人(俺)は、いきなりポウンポウンと気の抜けたドラムが弾むOPナンバー①、レゲエ・カフェのラウンジ・ミュージックみたいな②、そしてディスコ・ビートを取り入れた③という冒頭の三連打に打ちのめされること請け合い。
聴き進めれば、ある程度ロックしてる楽曲も見受けられるようにはなるのですが、それでもHR/HMとはかなりの距離を感じさせられる内容であることは否めません。
バラード④や、カーマインの重たいドラミングが映える⑦みたいな楽曲を聴けば分かる通り、質は低くないですし、カルメン・マキの歌の上手さを堪能するには過不足のない1枚ではあるのですが、やっぱり全体的に薄味かなぁ、と。


カルメン・マキ&LAFF - カルメン・マキ&laff - Fly Hi Fly ★★★ (2013-02-13 23:06:27)

インスト“WIND SONG”から繋がっていく
アルバム後半の山となる劇的な名バラード。
懐の深さを感じさせるカルメン・マキの
歌声が絶品で、やはりこの人は日本語詞の
歌を唄うと段違いのエモーションを発揮します。


カルメン・マキ&LAFF - カルメン・マキ&laff - Everybody Needs the Music ★★ (2013-02-13 23:01:29)

「どんだけロックンロールを欲してるんだ」と思うぐらい
ひたすら“EVERYBODY NEEDS THE MUSIC, ROCK'N ROLL MUSIC♪”
を繰り返すHRソング。
豪快に暴れ回る、ファズの効いたジョージ吾妻のGが主役ですかね。


カルメン・マキ&LAFF - カルメン・マキ&laff - Rock'n Roll Star ★★★ (2013-02-13 22:57:33)

ジャニス・ジョプリンばりのカルメン・マキの熱唱といい、
タメを効かせて楽曲を盛り上げる楽器陣のパフォーマンスといい、
もろ70年代型HRの名曲。
単に譜面通りに歌ったり演奏が出来たりというだけじゃ、
このエモーションは表現できませんよ。


カルメン・マキ&LAFF - カルメン・マキ&laff ★★★ (2013-02-12 22:44:50)

カルメン・マキがジョージ吾妻(G)らと結成、'80年にカルメン・マキ&LAFF名義で発表した作品。
5Xの前身バンドとしても知られていますが、適度にKeyも取り入れたルーズでオーガニックなロックンロール・サウンドにHM成分は薄く、またカルメン・マキが前年に発表したソロ作『NIGHT STALKER』がそうであったように、ここからはOZ時代を想起させる歌謡曲テイストや、大仰なドラマ性も取り除かれていています。
とは言え、本編が発するハード・ロッキンな熱量は『NIGHT~』とは比較にならないぐらい高い上に、ノリ重視の楽曲にしても能天気さは控えめ。いずれもしっかりとしたフックを備えており、それを支えるメンバーも、リラックスした伸びやかな歌声からコブシを効かせたシャウトまで変幻自在にこなすマキ姐さんを筆頭に、ワイルド且つメロディアスなジョージ吾妻のGプレイ、骨太なリズムのみならず、優れた楽曲をも提供するDs&Bと、それぞれ腕利き揃い。
特にムーディなブルーズ・ナンバーの⑤なんか、勢いだけの若造には絶対真似できない雰囲気に酔わせるタイプの楽曲だけに、メンバーの確かな実力が堪能できる名曲ですよ。
快活なロック・チューン②③や、ハード・ドライヴィンな⑥、包容力が滲み出すバラード⑧といった楽曲も聴き応え十分で、全体として肩肘張らずに楽しめるHRアルバムの好盤に仕上がっています。


カルメン・マキ&LAFF (2013-02-12 22:44:12)

カーマイン・アピスの助力を得て制作したソロ作『NIGHT STALKLER』('79年)発表後、カルメン・マキがジョージ吾妻(G)、盛山キンタ(B)、嶋田ヨシタカ(Ds)らと共に結成。
レコード会社からはかなりの期待をかけられていたもののヒットには繋がらずアルバム1枚で活動停止。バンドはその後、よりHM色を強めたCARMEN MAKI'S 5Xへと発展解消。


5X - HUMAN TARGET - MIDNIGHT TRAIN ★★ (2013-02-11 22:01:38)

Bリフ主導でガンガン突っ走る様は
確かにニール・ケイが評する通り
「ジャパニーズMOTORHEAD」。
歌詞はOZ時代の僚友、春日博文が提供していて
やっぱりカルメン・マキは日本語詞を
歌った方がしっくり来るなぁ、と思ったり。


5X - HUMAN TARGET - DOWN TO PIECES ★★★ (2013-02-11 21:58:23)

スケ番チックなカミソリVoと
シャープな曲調の切れ味の鋭さとが相俟って、
なんとなく『BRITISH STEEL』を発表した頃の
JUDAS PRIEST的な雰囲気を感じてしまいます。


5X - HUMAN TARGET - 悪い夢 ★★★ (2013-02-11 21:53:25)

歌詞が日本語なこともあって、そこはかとなく
OZ的なムードも漂うナンバー。
これぞカルメン・マキ!といった趣きの
大仰な歌メロ、ハードなGと図太いBにソリッドなDs等、
若々しさとベテランならではの味が同居した
個人的にアルバムでも一押しの名曲です。


5X - HUMAN TARGET - MOVIN'ON ★★★ (2013-02-11 21:44:41)

攻撃的なVoに硬質なGリフ、
タイト且つスピーディに疾駆するリズムと、
まさに「80年代型」のHMナンバー。
鮮烈に5Xサウンドを叩き付けて来る
バンドの代表曲です。


5X - HUMAN TARGET ★★★ (2013-02-11 19:06:10)

何気なく5Xの名前を検索したら、いつの間にか彼らのカタログがリイシューされていた事実に辿り着き、思わず盛大に鼻水を噴射。しかも更に調べてみれば、来る3月にはライブ盤や2ndアルバムの再発も控えているというじゃありませんか。90年代にCD化された時に買い逃して以来、涙を飲んで待ち続けて幾年月。「来たか長さん待ってたホイ」と思わず小躍りしたくなりましたよ(古いか)。
本作は'82年発表のデビュー作で、ジョージ吾妻が刻む回転の速いGリフ、ソリッド且つアッパーなリズム隊、そしてニール・ケイが「女ゲディ・リー」と評したカルメン・マキの貫禄のシャウトとが一堂に会するOPナンバー“MOVIN' ON”や、Bリフ主導で突っ走る「ジャパニーズMOTORHEAD」な“MIDNIGHT TRAIN”、マキ姐さんのスケ番カミソリVoが映える“DOWN TO PICES”らスピード・ナンバーの存在が物語る通り、その作風はまさしくHM。タイトな音作りといい、バラード不在で押しまくる構成といい、この面子でここまでメタリックなサウンドってのは何か新鮮ですね。
と言っても、荒々しい攻撃性を迸らせつつ、グルーヴ感やウネリ演出も余裕綽々で捌く辺りは流石70年代ハード・ロッカー軍団。特に「HM版カルメン・マキ&OZ」といった趣きの“悪い夢”には心底痺れさせて頂きました。
いやー、それにしてもこの再発は快挙。ダウンロード版に手を出さず、我慢し続けた甲斐があったというものですよ。


ICED EARTH - Dystopia - Anthem ★★★ (2013-02-10 23:04:12)

オフィシャル・ビデオも作られた
アルバムのリーダー・トラック(なのかな)。
コートの襟を立てて、逆風を突いて
一歩一歩前進していくような気分にさせられる
厳粛且つ重厚な、まさしく「アンセム」な1曲。


ICED EARTH - Dystopia - Dark City ★★★ (2013-02-10 23:00:40)

個人的に大好きなSF映画『ダークシティ』を
題材に取っているだけでも星三つを進呈したいぐらいですが
楽曲自体も相当なカッコ良さ。
ことに疾走するツインGのドラマティックさ加減は
思わずコブシを突き上げたくなる程です。


ICED EARTH - Dystopia - Anguish of Youth ★★★ (2013-02-10 22:58:14)

自殺を試みた女性についての歌なので
ダークでメランコリックな雰囲気が漂いますが、
アコギによって醸し出される叙情性が
このバンドらしい武骨な優しさを伝えてくれるバラード。
マシュー・バーロウでも、ティム・オーウェンズでもなく、
Voがステュウ・ブロックだからこそ演れた楽曲ではないかと。


ICED EARTH - Dystopia - Dystopia ★★★ (2013-02-10 22:55:12)

このイントロ聴いて昂ぶらない奴は偽メタル・ファンだな!
と、思わず物騒なことを口走りたくなるぐらい
劇的な導入部を擁する、まさに掴みにもってこいの名曲。


I-TEN - Taking a Cold Look - Alone ★★★ (2013-02-09 22:10:00)

素晴しい曲なのは間違いないですが、
HEARTバージョンと比べると、
やや地味な印象は否めないかな?
このアルバムでは隠れた佳曲といった趣きですが
聞き比べてみるのも一興かと。


I-TEN - Taking a Cold Look - I Don't Want to Lose You ★★★ (2013-02-09 22:06:53)

REO SPEEDWAGONEが『THE HITS 1973-1988』で
この曲をカヴァーしていますが、さすが良い所に目をつける。
コーラス部分のツインVoアレンジと、メインのサビメロを歌う
ハイトーンVoが醸し出す哀愁に聴き惚れてしまいます。


I-TEN - Taking a Cold Look - Taking a Closer Look ★★★ (2013-02-09 22:00:54)

OPナンバーにしてアルバムのハイライト。
ポップでキャッチーでノリが良く、
且つ心を捉える憂いを帯びた歌メロからは
「大ヒット曲」並の貫禄と聴き応えが
感じられる名曲です。


ICED EARTH - Dystopia ★★★ (2013-02-08 23:36:58)

看板シンガーのマシュー・バーロウが脱退。その後任に元INTO ETERNITYのステュウ・ブロックを迎え入れて'11年に発表された10thアルバム。
マシューのような攻撃的なシャウトから、リッパーの如きハイピッチ・スクリームに至るまで自由自在に歌いこなし、それでいて小器用さよりも、ぶっ太い芯の通ったパワフルさが強烈に印象に残るステュウの見事な歌唱を得たお陰で、マシュー不在の痛手を全く感じることなく本編に没頭できる今作ですが、やはりアルバム最大の求心力たり得ているのは、首魁ジョン・シェイファーが手掛け、唯一無二のICED EARTH印が刻印されている収録楽曲の数々。
ストーリー・アルバムを作ると、コンセプトの構築に熱心になり過ぎて肝心の楽曲がお留守になるパターンの多い彼らですが、今回はノンコンセプトなHMアルバムということもあり(映画が元ネタになっているものが多いようですが)、個々の楽曲がきっちりと練り込まれて高い完成度を提示。ここまで手応えを感じさせてくれたのは7th『THE GLORIUS BARDEN』以来じゃないかなぁ?と。
イントロだけでメタル魂が燃え上がる①、重厚な悲壮感が溢れ出す②、ブルドーザーの如き迫力で畳み掛ける③⑧、武骨さの中から滲み出す叙情性に胸を打たれる④、JUDAS PRIEST、IRON MAIDENの系譜に連なる正統派のツインGが大活躍な⑥⑦⑫・・・と、こう書いているだけで全身の血が沸き立ってくる、勇猛果敢にしてドラマティックな逸品が隙間なく陳列された本作は、なるほど「バンドの最高傑作」との議論が持ち上がるのも納得のカッコ良さです。


I-TEN (2013-02-07 22:28:02)

'81年、パット・べネターのアルバム『PRECIOUS TIME』制作に関わり知己を得たことを切っ掛けにコンビを結成。マドンナの“LIKE A VIRGIN”、シンディ・ローパーの“TRUE COLORS”、BANGLESの“ETERNAL FLAME”、ホイットニー・ヒューストンの“SO EMOTIONAL”etc・・・と、枚挙に暇がない程の大ヒット曲を次々に生み出していった80年代を代表するヒット・メイカー、トム・ケリーとビリー・スタインバーグが立ち上げたAOR/産業ロック・プロジェクト。
HR/HMファン的には、本作収録の“ALONE”を後にHEARTがカヴァーして、全米№1ヒットさせたことがトピックでしょうか?


I-TEN - Taking a Cold Look ★★★ (2013-02-07 22:16:25)

マドンナの“LIKE A VIRGIN”を筆頭に、数々の全米№1ヒット・ソングを手掛けた作曲家コンビ、トム・ケリー(Vo、G、Key)とビリー・スタインバーグ(Vo、G)の立ち上げたメロハー・プロジェクトが、'81年に発表した最初で最後のアルバム。
キース・オルセン、スティーヴ・ルカサー、ジェフ・ポーカロ、アラン・パスカetc・・・と、それまで彼らが培って来た人脈をフル活用して召集した一流どころのプロデューサー/ミュージシャンの力を借りて制作されているだけあって、質の高さは折紙付きの本作ですが、やはり何よりも注視すべきは、トム&ビリーが作り出すメロディの魅力。
OPナンバー①の憂いを帯びたサビメロの絶妙さを聴いただけでも本編にグッと惹き込まれてしまいますが、以降も、後にHEARTがカヴァーして大ヒットさせた③、REO SPEEDWAGONEが取り上げた⑥等、「流石、売れっ子ライター」と唸らされる、キャッチーにして心打つ哀メロてんこ盛りなメロハー・ソングが連続。
個人的には、HR/HMとはかなり距離を感じさせるダンサブルなアレンジが苦手なのですが、ともあれメロディの強力さはその点を補っても大いに余りあります。
現在ではCDの入手も容易ですので、メロディ愛好家で本作を未聴の方は是非一度お試しあれ。


QWEST - Dream Zone - Hold Me ★★★ (2013-02-06 22:28:50)

アルバムを〆るバラードリーなラスト・ソング。
ただでさえ物悲しい曲調の楽曲ですが、
ハスキーなVoが楽曲を包む哀愁の濃度を
数倍にも高めてくれています。


QWEST - Dream Zone - We Need Love ★★★ (2013-02-06 22:24:30)

OPナンバーにして、いきなりアルバムのハイライトを
飾る哀愁のハードポップの名曲。
憂いを帯びたメロディの魅力も然ることながら、
Voと同等に伸びやかに歌うGプレイの
キャッチーなフレーズ・センスも聴き所の一つかと。


QWEST - Dream Zone ★★★ (2013-02-06 20:53:25)

カナダはカルガリー出身の5人組が'82年に発表した2ndアルバム。
これまたBURRN!!誌の「いにしえのメロディック・ロック」特集を読んで購入した1枚で、「AXEを若々しくしたような作風」とレビューされてたら、そりゃAXEファンしてはチェックせずにはいられんでしょう!と、当時早速買いに走ったわけですが、これがもう大当たりでした。
シェリー(Vo、G)とバリー(Vo、B)のゲルナー兄弟による息の合ったツインVoとハーモニーが、楽曲の持つ哀愁を最大限に引き立てつつ、陰に籠もり過ぎることなく、大陸的な開放感や大らかさも感じさせてくれる折衷サウンドは、正しくヨーロッパとアメリカの美味しいトコ取りな「カナディアン・メロディアス・ハード」の真骨頂。また、ハードな楽曲においても透明感を失わない辺りは確かにAXEっぽいかも。
Voに負けず劣らずGがよく歌う、初期BON JOVI的(と言ってもこっちが先輩ですが)名曲①、ポップさと哀愁が巧みに配合された「これぞカナダ産!」と思わず膝を打つ②⑥、リードBが効いている④、そしてハスキー且つエモーショナルな歌声がその泣きっぷりを盛り上げるバラード⑩なんかは、そうしたバンドのキャッチーな曲作りのセンスがいかんなく発揮された逸品。
こうなると、2ndとあまりにテイストの異なる(B級メタル風味)ジャケットに悪印象を持って購入を見送ってしまった1st『TAMPICO GOLD』が聴いてみたくなるなぁ。


QWEST (2013-02-06 20:52:50)

70年代後半に、カナダはカルガリーにおいてシェリーとバリーのゲルナー兄弟によって結成。
ダン・ロウとのレコーディング・セッションに満足がいかず、完成させたテープを破棄するというドタバタを経て、STAMPEDERSを手掛けたことで知られるメル・ショウが興したMUSIC WOLRD CREATIONSからバンドがデビュー作『TAMPICO GOLD』を発表したのは'81年のこと。
'84年には、再びダン・ロウを招いてレコーディングした2nd『DREAM ZONE』をQUALITY RECORDSからリリースし、これがよりKeyのフィーチュア度を高めたAOR/産業ロック路線の名盤に仕上がっていたものの、残念ながら商業的成果には結びつかず(ありがちなパターンですが)、結局メンバーが他のプロジェクトに精を出すようになったことも有り、バンドは程なく解散してしまっている。


SUGARCREEK - LIVE AT THE ROXY ★★ (2013-02-04 22:16:34)

幻の名盤扱いされていたSUGARCREEKのアルバム3枚が、ESCAPE RECORDSの尽力もあって遂に復刻。更に'02年には国内盤のリリースも実現したのだから、ありがてぇありがてぇ。
本作は'81年発表の1st兼実況録音盤で、ライブ・アルバムがデビュー作と言うとまるでNWOBHMバンドのようですが、ここからは「原盤費用の節約」という現実的な理由以上に、彼らのライブ・バンドとしての自信や自負のようなものが強く感じられます。スポットライトに背を向けて(?)地道に各地をサーキットして腕を磨いたSUGARCREEKが「ローカル・ヒーロー」の地位を確立していたこと想像に難くなく、ライブ・レコーディング当日のキャパ900人の会場に、1200人以上の観客が詰め掛けたと言う逸話もその証左ではないでしょうか(多分)。
ライブならではの熱気と勢いを孕んだ本編は、このバンドらしい優れたメロディ・センスと、スタジオ・テイクと比較しても何ら遜色ないボーカル・ハーモニーの華やかさを随所で発揮しつつも、全体的には洗練よりオーセンティックなロックンロール風味を意識させる作風。その辺は多数収録されているカヴァーの選曲センスにもよく表れているんじゃないかな、と。
国内盤の解説でも指摘されている通り、QUEENにBEATLESにLE ROUX・・・と、バンドのルーツが良く分かる1枚ですね。


SUGARCREEK - ROCK THE NIGHT AWAY ★★★ (2013-02-03 01:01:30)

新たにサイド・ギタリストを迎え入れて、ツインGを擁する6人編成の大所帯となったSUGARCREEKが、'84年に発表した3rdアルバムにしてラスト作。
威勢の良い「カモン!」の掛け声と共にスタートするエネルギッシュなOPナンバー①を手始めに、プログレ・ハード色を薄れさせたサウンドは、その代わりに2本のGの存在を前面に押し出して、ザックリ感をいや増したGリフや、よりダイナミックに駆け抜ける曲調等、時節柄、LAメタルへの接近を感じさせる内容に仕上がっています。
とはいえ、このバンド独特のフッキーなメロディ・ラインはその威力を全く鈍らせることなく健在。前作の作風を受け継いだポップ&キャッチーに弾む②⑥⑦があったかと思えば、甘く切ないバラード③⑧あり、そしてメロディの魅力はそのままにシャープさの磨かれたハード・ロッキンな名曲⑤⑪あり・・・といった具合に、本編は非常にバラエティ豊か。
前作収録の“CONQUEST FOR THE COMMONER”のようなプログレ・ハード調の逸品が見当たらないのは残念ですが、この完成度の高さはそれを差し引いてもお釣りが来る素晴しさ。
尚、バンドはこれを最後に活動を停止してしまいますが、後にTHE CREEKと名を改めて復活。80年代後半には2枚のアルバムをリリースしています。


SUGARCREEK - FORTUNE ★★★ (2013-02-02 00:02:46)

元THE RIVERASのリック・リー(Vo)率いるカリフォルニア出身のメロディアスHRバンドが、'82年にリック自身が興したBEAVER RECORDSから発表した2ndアルバム。
張りのあるハイトーンVoが歌い上げる親しみ易いメロディ、ポップな躍動感に満ちたリズム、それらを包み込む瑞々しいKey、そしてメンバー全員が歌える強みを活かした華美なボーカル・ハーモニーに彩られた楽曲の数々は、溌剌としたアメリカンなノリの中にも、プログレ風味のアレンジを施されたドラマティックなナンバーがあったりと、その作風は明らかにSTYXからの多大なる影響を感じさせます。
にも拘らず、通して聴くと然程STYXっぽく響かないのは、叩き上げのライブ・バンドゆえ(何せデビュー作がライブ・アルバムだったぐらいのもので)、サウンドがハードにロックしているからかでしょうかね。特に、各楽器が攻めの姿勢を持って火花を散らす⑤は、アルバムのハイライトに推したいアメリカン・プログレ・ハード調の名曲です。
もしこれが自主レーベルなどではなく、ちゃんとしたメジャー・レベールからリリースされていたなら、もっと世の話題に上ってたんじゃねぇかなぁ?と夢想せずにはいられない、ハイクオリティなメロハーの傑作。


MPG - MPG - CAN I COME OVER TONIGHT? ★★★ (2013-01-30 23:03:44)

せかせかと疾走するアルバム随一の
ハード・ナンバーですが、
可愛げを感じさせるポップ・センスや
キャッチーさを見失っていないのが
このバンドらしいところです。


MPG - MPG - WORKIN' OVERTIME ★★★ (2013-01-30 22:58:25)

うきうきとアップテンポに駆け抜けていく
ハードポップ・ナンバーで、
立体的なボーカル・ハーモニーの鮮やかさも
相俟って、TOUCHなんかにも通じる
高揚感を生み出しています。


MPG - MPG - TOO MANY QUESTIONS ★★★ (2013-01-30 22:50:33)

張りのあるハイトーンVoによって歌われる
躍動感溢れるポップ・ナンバーですが、
Voと同等に歌いまくるGと、全編を鮮やかに
彩るKeyがプログレ・ハード調の色合いも
加えてくれています。


MPG - MPG ★★★ (2013-01-29 22:38:06)

ジョージア州はアトランタ出身の5人組、MILES PER GALLONことMPGが、'80年にA&M RECORDSに残した唯一作。
リリース当時はさしたる話題にも上らなかったものの、後に「隠れた名盤」として評価が高騰した作品で、恥ずかしながら、自分も90年代にBURRN!!誌の「いにしえのメロディック・ロック」特集で取り上げられているのを読むまではその存在を知りもしなかったのですが、実際に本作の充実した内容を聴くにつけ「世の中にはまだまだ埋もれた名盤が沢山あるなぁ」と思い知らされた次第。
ポップなメロディを溌剌と歌い上げるVo、ハードな調べをメロディアスに紡ぐG、ビートを効かせて躍動するリズムとが軽快に駆け抜けていく作風は全体としてはAOR/産業ロック寄りな印象ですが、鮮烈なボーカル・ハーモニーとカラフルなKeyが楽曲にアメリカン・プログレ・ハード的な奥行きとスケール感も付与。個人的には、哀メロ、キャッチネス、そして仄かなドラマ性が絶妙なバランスを取ったこのサウンドを聴いていると、NEW ENGLANDやTOUCHなんかのことを思い出しました。特に、身も心も浮き立つ冒頭①②の連打や、疾走感溢れるハードポップ・チューン⑧の名曲っぷりたるや大したもの。
つくづく、アルバムを1枚しか残していないことが悔やまれるバンドです。


MPG (2013-01-29 22:36:45)

元々はTHE MILES BROTHERS名義でブルーアイド・ソウルを演っていたジョージア州アトランタ出身の5人組が、音楽シーンの潮目の変化を受けて、よりHR色を強めたサウンドを実践するべく、バンド名をMPG(MILES PER GALLON)に改めて、'80年にA&M RECORDSからセルフ・タイトルのデビュー・アルバムを発表。この時のラインナップはオリジナル・メンバーのトニー・カレイ(Vo、Key)以下、デヴィッド・ミカエル(G)、キム・スミス(G)、マイケル・ボルト(Ds)、スティーヴ・ロックリン(B)。
アルバムは非常に高品質だったがセールスには繋がらず、バンドはこの作品のみを残して解散。後にデヴィッド・ミカエルはDAVID名義で数枚ソロ・アルバムを発表。本作のCD化に伴うリマスタリング作業も担当しています。


DESPAIR - History of Hate - Never Trust ★★★ (2013-01-28 21:27:56)

ジャーマン・スラッシュ・メタル然とした
アグレッシブな疾走感と、このバンドならではの
美意識に貫かれたドラマティックなメロディとが
無理なく同居した、アルバムでも1、2を争う
名曲ではないでしょうか。


DESPAIR - History of Hate - Constructing the Apocalypse ★★ (2013-01-28 21:19:22)

8分以上に及ぶ長尺の中に、このバンドならではの
美と破壊のドラマが詰め込まれた大作曲。
全体的に未整理で今ひとつキャッチーさには欠けますが
とにかく思い付いたアイデアを手当たり次第に
ぶち込んでみました、ってな感じのチャレンジブルな
姿勢には好感が持てます。


DESPAIR - History of Hate - History of Hate ★★ (2013-01-28 21:15:51)

ブラストするドラムの、いかにもジャーマン・スラッシュらしい
たがの外れた暴走っぷりを筆頭に、各楽器の見せ場を盛り込まれた
アグレッシブ且つドラマティックなスラッシュ・ナンバー。


DESPAIR - History of Hate - Freedom Now ★★★ (2013-01-28 21:13:20)

“THE ENIGMA”から繋がっていく
実質的なアルバムのOPナンバー。
スラッシュ・メタルらしい押せ押せの曲調と、
そこに絡むクラシカルなアコギやGソロが
落差の大きなドラマを演出するDESPAIR印の名曲。


DESPAIR - History of Hate - The Enigma ★★★ (2013-01-28 21:08:28)

アルバムの幕開け役を担うクラシカルな序曲ですが、
これだけでも十分な満足感が得られる勢いの名曲。
テンポアップしてアグレッシブに盛り上がる曲調に
シンフォニックなKeyが絡むクライマックス部分は
何度聴いても総毛立つカッコ良さですよ。


DESPAIR - History of Hate ★★★ (2013-01-27 20:29:10)

国内盤もリリースされている2ndや3rdに対し、長らく入手困難な状態にあった'89年発表の1stアルバムが、CENTURY MEDIA RECORDS創立25周年を記念して待望のリマスター再発。いやー目出度い。
同レーベルの創立者でもあらせられる初代シンガー、ロベルト・カンプフのメロディ無視の吐き捨てVo、時にブラスト・ビート寸前までヒートアップするリズム、むくつけき野郎コーラス(RISKのロム・ケイマーらが参加)、それにハリス・ジョンズが手掛けたササクレた音作りと、DESPAIRのカタログの中でも水際立った「ジャーマン・スラッシュ度」の高さを提示している本作ですが、勿論、既にこの時点で唯一無二の個性はドドンと確立済み。
まだまだ荒削りとは言え、クラシカルなメロディを紡ぐツインG、Key/アコギの効果的な導入、そして対位法を用いた、ドラマティック且つ静と動の落差の大きな曲展開が仕込まれた収録楽曲の数々からは、首魁ヴァルデマー・ゾリヒタ(G)の溢れんばかりの才気が迸りまくり。DESTRUCTIONの『RELEASE FROM AGONY』を彷彿とさせるカッコ良さ、と言えばその魅力の一端が伝わるでしょうか?
特にアルバムの幕開け役を担う①は、嘗てここまでテンションの上がるスラッシュ・メタルの序曲があっただろうか!?と、握り拳振り上げて力説したくなる名曲っぷり。・・・いやまぁ、冷静に考えれば他にも山ほどあるような気もしますが、ここは勢いに任せて「ない!」と無責任に言っておきたい。
正月明け早々、CENTURY MEDIA RECORDSからナイスなお年玉を貰った気分になれる1枚です。


RPM - RPM - YOU ★★★ (2013-01-26 11:04:06)

GRAND FUNK RAILLOADのマーク・ファーナーが
ソロ・プロジェクトでカヴァーしたといのも納得の、
乾いた音色で掻き鳴らされるGと、高揚感溢れる
サビメロが「アメリカン」な空気を醸成する名曲。


RPM - RPM - VIDEO GAMES ★★★ (2013-01-26 10:51:44)

キビキビとしたGプレイと曲調が
ヘヴィ・メタリックと表現したくなる
カッコ良さを演出するハード・ナンバー。
それでいて合唱を誘うサビは
弾むようなポップ・センスもまぶされています。
中間部のドラマティックな展開もお見事。


RPM - RPM - RENDEVOUZ ★★★ (2013-01-26 00:18:38)

TYGERS OF PAN TANGが『THE CAGE』で
カヴァーしてメロディアスなポップ・チューン。
重厚なOPナンバー“A LEGEND NEVER DIES”に始まり、
ノリの良い“2+2”、切なさの滲むバラード
“I DON'T FEEL THE SAME”を経て、
この曲へと繋がる構成は、
ぐうの音も出ないほど隙がありませんよ。