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火薬バカ一代さんの発言一覧(評価・コメント) - 時系列順 3801-3900

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火薬バカ一代さんの発言一覧(評価・コメント) - 時系列順 3801-3900

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STRIDE (2012-11-19 00:15:38)

80年代末、ジョエル・グレゴアー(G)とマット・カンズラー(Ds)が出会ったことを切っ掛けに誕生。
当初はLAで活動していたものの、どちらも音楽学校卒のインテリゆえ彼の地の狂騒的なノリが肌に合わなかったのか、後にテキサス州ヒューストンに拠点を移している。
才能は豊かだったがシンガーには恵まれないバンドで、'01年に発表したデビュー作はシンガー不在のまま制作されたインスト・アルバム。ようやく正式メンバーとしてゲイリー・べリン(Vo)が加入するも、この人、確かな実力を有しながらも個人的事情から脱退したり再加入したりを繰り返す問題児だったというオチ。
それでも、彼が歌い'06年に発表された2nd『IMAGINE』は素晴しい完成度を誇り、各方面で高評価を獲得。バンドはこの作品をもって日本デビューも飾った・・・のですが、その後彼らの活動は停滞。現在バンドがどうなっているのかは不明。多分、シンガーは脱退してるんじゃないでしょうか。


JIMI JAMISON - Never Too Late - Bullet in the Gun ★★★ (2012-11-17 23:10:42)

エリック・マーテンソンの趣味なのか、
アルバム『NEVER TOO LATE』はピアノのイントロから
始まる楽曲が結構収録されているのですが、
その何れも「名曲」と評価するに十分なくクオリティを
備えているのだから、ピアノ好きとしては嬉しい限りです。
特にこの曲は、一際ハードでメリハリの効いた曲展開が
印象に残る逸品。


JIMI JAMISON - Never Too Late - Street Survivor ★★★ (2012-11-17 06:01:10)

タイトルからして良いですね。
シャープなハードロック・ナンバーで
SURVIVORと北欧メタルの幸せな結婚
とでも言うべき名曲に仕上がっております。


JIMI JAMISON - Never Too Late ★★★ (2012-11-14 22:09:14)

VOICE OF ROCK、ジミ・ジェイミソンが'12年に発表した3rdソロ・アルバム。
今回、彼の相棒を務めているのはエリック・マーテンソン。W.E.T.やECLIPSE、それにトビー・ヒッチコックとの仕事等で既にメロディアスHRファンから篤い信頼を獲得している彼氏ですが、ここでもメロハー職人として期待に違わぬ仕事振りを披露してくれています。
経年劣化とは無縁の、パワフル且つ雄弁なジミ・ジェイミソンの歌声を、透明感と叙情味を湛えた北欧ミュージシャン勢の的確な演奏がバックアップするサウンドは、もろSURVIVORを思わせる爽快さとポップな高揚感が溢れ出す①②③の畳み掛けを挨拶代わりに、ジミが歌うに相応しい洗練されたアメリカン・メロディアスHRのシルエットを、アルバム全編に亘って美しく描き出しています。
SURVIVOR時代の盟友ジム・ピートリックがブレイン役を務めた前作『CROSSROAD MOMENT』(これまた捨て曲なしの傑作)に比べると、幾分ハードな味わいも堪能させてくれる本作ですが、取り分け、タイトルからしてニヤリとさせられるアップテンポ⑤と、ポロポロと奏でられるピアノのイントロから劇的に盛り上がっていくメリハリの効いたHRナンバー⑧⑨は、そうしたアルバムの方向性が理想的な形で表現された名曲と言えるのではないでしょうか。


JIMI JAMISON - Crossroads Moment - Battersea ★★★ (2012-11-13 23:12:00)

エキゾチックなイントロから一転、
軽やかに、爽快に疾走を開始する
OPナンバーに相応しいパワフルなロック・ソング。
涼やかなKeyの音色も良いアクセントとなっていますね。


JIMI JAMISON - Crossroads Moment - As Is ★★★ (2012-11-13 23:09:20)

こんな素晴しくエモーショナルな歌を目の前で
聴いたら、そりゃミッキー・トーマス(STARSHIP)
でなくとも泣くわ、と思わせられる
感動的な名バラード。
泣きのGも良い感じに雰囲気を盛り上げてくれています。


JIMI JAMISON - Crossroads Moment - Behind the Music ★★★ (2012-11-13 22:26:10)

ジミ・ジェイミソンとジム・ピートリックの
組み合わせにはやっぱりマジックが働くのだなぁ、と
しみじみと納得する名曲。
心躍る爽快な曲調と、滲み出す哀愁に
胸締め付けられるサビメロ、
それにジミのジムに対するリスペクトが
綴られた歌詞にもグッと来ますね。


JIMI JAMISON - Crossroads Moment ★★★ (2012-11-13 22:14:14)

ジミ・ジェイミソンが、盟友ジム・ピートリックの全面的な協力を仰いで制作、'08年に発表した2ndソロ・アルバム。
この2人の組み合わせにはSURVIVORマジックを期待せずにはいられないわけですが、実際本作には、鮮やかにアルバムの幕開けを飾る名曲①を手始めに、心憎いまでにフックの効いたメロディ、胸のすく爽快感、それに心踊らせられるポップ・フィーリングまで、天才メロディ・メイカー、ジム・ピートリックの匠の業が冴えまくるメロディアスHRサウンドがスシ詰め。
フランキー・サリヴァンを中心に再編されたSURVIVORの復活作『REACH』を聴いて物足りなく思った要素が、ここには漏れなく網羅されています。
ジミ・ジェイミソンも自身のソロ・アルバムということで全身全霊を込めた歌唱を全編に亘って披露。特にバラード⑩における声域/声量/表現力、いずれもパーフェクトな情熱迸る歌声には心震わされずにはいられません。そして本編のハイライト・ナンバー、両者の才能が余すところなく引き出された(ジムに対するジミのリスペクトが感じられる歌詞も秀逸な)⑥は、もう名曲中の名曲ですよ。
全15曲、70分オーバーの収録時間はいくらなんでもトゥーマッチですが、「じゃあお前、どの曲を外せばいいんだよ?」と聞かれたら「うーん・・・」と考え込まざるを得ないぐらい、優れた楽曲がズラリ揃った力作。ある意味、本家SURVIVOR以上にSURVIVORらしい1枚です。


SURVIVOR - Reach ★★ (2012-11-12 22:38:41)

泥沼の裁判劇を経て、正式にバンド名を背負ったフランキー・サリヴァン(G)がSUVIVORを再建。恩讐を越えてフロントマンにジミ・ジェイミソン(Vo)を迎え入れると(再結成当初はデイヴィッド・ビックラーも在籍)、スタジオ盤としては『TOO HOT TOO SLEEP』以来、実に18年ぶりに発表した8thアルバム。
ジム・ピートリック不在で制作された初めてのSURVIVORのアルバムとは言え、フランキー・サリヴァンとて、ギタリストとして、ソングライターとして長きに渡ってバンドを支え続けてきたオリジナル・メンバーの1人。名シンガー、ジミ・ジェイミソンの伸びやかな歌声を活かした、アルバム・カバーの世界をそのまま音に移し変えたようなOPナンバー①や、暖かみに溢れたバラード④、小粋でメロディアスな⑥(フランキーがリードVoを担当)は、そうした彼の矜持が強く感じられるナイスな逸品。
そんなわけで、1枚のメロディアスHRアルバムとしては非常に良く出来た作品なのですが、ただSURVIVORのアルバムとしては・・・フランキーのGをこれまで以上に前面に押し出し、ミッドテンポの楽曲中心に組み立てられた本編は、ハードな反面「高揚感を誘われる劇的なメロディ展開」や「胸躍るポップ・フィーリング」に乏しく、地味な印象は拭い切れない部分もあり。少しばかり物足りなさが残るかなぁ。
でも、折角ジミ・ジェイミソンがフロントマンの座に再就任したのだから(ロビン・マッコーリーがシンガーを務めるSURVIVORのアルバムってのも聴いてみたかったですけど)、一日も早く次の新作を宜しく。


STEFFANIE - Pink Noise - Burnin' Up The Night ★★★ (2012-11-11 22:22:48)

何となく「スクールウォーズ」の主題歌を
彷彿とさせるものがある、
ハードでキャッチーな名曲。
1作目に比べて硬さが取れて
ぐっと魅力を増したステファニー嬢の
エネルギッシュな歌唱も良いですね。


STEFFANIE - Pink Noise ★★ (2012-11-11 22:15:02)

タイトルはアレですが、ワイルドでセクシーなビジュアルは結構良い感じの'87年発表の2ndアルバム。
大映ドラマの主題歌として麻倉未稀あたりが歌いそうな(?)ハード&キャッチーな名曲①(実際、ドラマとのタイアップ・ソングだったそうな)で幕が上がる本編は、ステファニー嬢のパンチの効いた歌声と、バックの達者な演奏を活かしたハードロックという前作のノリを継承する一方、表現力を増した彼女の歌声をこれまで以上に前面に押し出し、またALICE COOPERの代表曲“SCHOOL'S OUT”のカヴァーを収録する等、サウンドのバリエーションが一層の広がりを見せているのもその特徴と言えるかも。
前作に比べると収録楽曲のクオリティにバラつきが感じられなくもないのですが、元FASTWAYのリー・ハートが提供した②④は哀愁味とキャッチネス、適度なハードさが調和を見た名曲ですし(リー自身も気に入っていたのか後に別プロジェクトでセルフ・カヴァーしてる)、何より前述のOPナンバー①は女性シンガーをフィーチュアした歌モノHRの理想型が垣間見える名曲ゆえ、これらの楽曲目当てでも買う価値は十二分にある1枚かと。
尚、本作リリース後にソロ路線に区切りを付けたステファニー嬢は、脱退した寺田恵子の後任としてSHOW-YAに加入、'95年にはアルバム『TOUCH THE SUN』も発表しています。


STEFFANIE - Hideway - Survival In The Streets ★★★ (2012-11-10 10:08:06)

これが聴けただけでもアルバムを購入して良かった!
と思わせてくれる類の名曲。
(勿論、他にも優れた楽曲は収録されていますが)
ハードに弾きまくるGが生み出す疾走感と
痒い所に手の届く哀愁のメロディとが
ベストマッチしています。


STEFFANIE - Hideway ★★ (2012-11-10 09:47:36)

70年代から歌手として活動していたステファニー・レイコ・ボージェスが、HM路線に転身を図って'85年に発表した1stアルバム(?)が遂にリマスター再発。'92年にCD化された際に買い逃してしまっていたので、今回の再発は嬉しい限りですよ。
時代を感じさせるジャケット・アートワークを見ただけで「勘弁して」となる方もいるかもしれませんが、その判断は一度中身を聴いてからでも遅くはありません。プリプリのメタル・アイドル路線ではなく、ロッカー然としたワイルドなルックスのステファニー嬢の歌声は、アメリカのライブハウスで鍛えていたというだけあって、しなやかな中にも一本芯の通ったパワフルさを誇っています。その彼女の歌声をフィーチュアした正統派HMサウンドは、優れた楽器陣やソングライター勢のバックアップもあって、確かな手応えの感じられるクオリティ。
特にシャープなOPナンバー①や、デビュー・シングルにしてアニメ『うる星やつら』とのタイアップ・ソングでもある⑥(作曲はゴダイゴのタケカワユキヒデ)、リッチー・ズィトー謹製の哀愁のメロハー⑧辺りは出色の出来栄えです。
心機一転のデビュー作ということで力み過ぎたのか、本編にはハードな疾走ナンバーから、Keyを取り入れた軽快なポップ・ソングまでバラエティ豊かに取り揃えられているのですが、それらを歌うステファニー嬢の歌声にちょっとばかり余裕が欠けるため、全体的に生硬い仕上がりなのが玉に瑕かな。でも良いアルバムですよ。


LIV MOON - The End of the Beginning ★★★ (2012-11-08 22:32:56)

北欧神話をテーマに据えて制作されたコンセプト作で、そのためか(?)フィンランド在住のキコ・ルーレイロや、マグナス・ローゼン、EUROPEのキー・マルセロら北欧のミュージシャン達が多数参加している'12年発表の4thアルバム。
J-POPアルバムと見紛う飾り気のないジャケット・アートワークに意表を突かれる本作(通常盤の方ね)は、中身に関しても、ハードな方向に振られていた前作『SYMPHONIC MOON』とは若干異なる味わい。壮大なスケール感やシンフォニックなドラマ性は十二分に保持されていますが、ゴシック・メタル的なダークネスが抑制されたサウンドは、妖艶さを控えめにしたアカネ・リヴ嬢の歌声から、ポピュラリティ重視のメロディの組み立てに至るまで、全体的に神話世界を綴るに相応しい清廉な空気が色濃く漂ってきます。前作を愛する向きにはやや物足りなく思える部分もあるのですが、まぁこっちの方が幅広いリスナーにアピール出来る作風ではあるのかな。
特にキー・マルセロが楽曲提供し、一緒にデュエットまで披露するモダンなメロハー・ソング④と、ファンタジックに躍動するハードポップ・ナンバー⑧は、LIV MOONの新境地を切り開く名曲。勿論「掴み」に相応しい劇的さを有する①から②への流れ、ミュージカル・テイストの入った(ちょっと笑っちゃうぐらい)大仰な⑤、映画で主人公の旅立ちのシーンに流れそうな勇壮さを備えた⑭といった、従来のLIV MOON節が堪能できる楽曲の素晴しさは言うに及ばず。
前3作同様、ファンの皆様におかれましては安心してお買い求め下さい。


LIV MOON - The End of the Beginning - Voyage ★★★ (2012-11-08 22:31:23)

映画のサントラの如き壮大さとドラマ性を
感じさせる曲調は、まさしく「旅立ち」に
相応しい力強さに満ち溢れています。
それをアルバムのラストに置くという構成もニクイね。
バイオリンの導入も非常に効果を上げています。


LIV MOON - The End of the Beginning - Midsummer Eve ★★★ (2012-11-08 22:23:25)

北欧の草原を吹き抜けて行く
微風のように爽やかなハードポップ・ナンバー。
ファンタジックに躍動する曲調の
あまりの心地良さに、「シングル・カットしたら
ヒット間違いなし!」と思わず主張したくなるほど
魅力的な名曲です。


LIV MOON - The End of the Beginning - The End of the Beginning ★★★ (2012-11-08 22:16:48)

アルバム表題曲にして、大仰なアカネ・リヴ嬢の
歌声や曲展開といい、アルバム中、
最もシアトリカルな仕上がりの1曲。
ミュージカル的な雰囲気も感じられ、
あまりに芝居掛かった彼女の歌声に
ちょっと笑ってしまいましたよ。


LIV MOON - The End of the Beginning - And Forever More ★★ (2012-11-08 22:12:16)

EUROPEのキー・マルセロが
楽曲提供のみならずアカネ嬢と
デュエットまで披露する
モダンなメロハー・ソング。
特別上手いわけではないものの
淡い歌声は楽曲の雰囲気にマッチしています。


LIV MOON - The End of the Beginning - Free Your Soul ★★★ (2012-11-08 22:08:32)

神秘的な“PROLOGUE”からドラマティックに
繋がっていく曲展開に、
アカネ・リヴ嬢の神々しい歌唱から
荘厳なオーケストラ・アレンジ、
オペラティックなコーラスまで
「LIV MOONここに在り」な1曲。


SABER TIGER - Messiah Complex - Hate Crime ★★★ (2012-11-05 22:57:44)

小気味良くアルバムを締め括る名曲。
重厚な存在感とキャッチーなメロディが
無理なく同居した、先行シングルに
選出されたのも納得の逸品ですね。


SABER TIGER - Messiah Complex - Bad Visions ★★★ (2012-11-05 22:54:37)

下っ腹にズンズン響くヘヴィネスと
憂いを含んだメロディアスなサビメロが
描き出すコントラストも秀逸なラスト・ナンバー。
振れ幅の大きな下山の歌声が素晴しい。


SABER TIGER - Messiah Complex - Casualties ★★★ (2012-11-05 22:49:10)

各楽器のテクニカルな見せ場を設けつつも
テクニックのみに耽溺することなく、
メロディも強力なフックを有する
SABER TIGER印の名曲。
シャープに、メロディアスに踊るGが印象的です。


SABER TIGER - Messiah Complex - Reminiscence: Path Of Light ★★★ (2012-11-05 22:37:35)

“SPIRAL LIFE”の系譜に連なる
激しくも哀しい劇的な名曲です。
この手の激情迸る楽曲を歌わせると
下山のパフォーマンスには「最高」以外の
形容詞が思い浮かびませんね。
前菜的な小曲“THE MOMENT OR OUR LOVE”と
2曲続けてお楽しみ下さい。


SABER TIGER - Messiah Complex - Engrave ★★★ (2012-11-05 22:34:31)

OPナンバーらしい疾走感を湛えつつ
リフもリズムも徹底的に捻くれまくっているという
久保田陽子時代のサウンドを一層ビルドアップしたかのような名曲。
勿論焼き直しなどではなく、
テクニカルでありながら挑みかかるような
アグレッションをも備えているのは
現編成のSABER TIGERならではです。


SABER TIGER - Messiah Complex ★★★ (2012-11-04 22:20:15)

前作『DECISIVE』の感想で「次はもっと早く出して欲しい」と書いたら、本当に1年間隔でのリリースが実現したニュー・アルバム。最初、本作をCD屋で見かけた時は企画盤か何かだと思いましたよ。
勿論、SABER TIGER作品に限って粗製濫造なんてことはある筈もなく、感情剥き出しの下山のVoに、高度な技術力とエモーショナルな表現力を両立させた楽器隊とが一糸乱れずに畳み掛ける、テクニカルなパワー・メタル・サウンドには微塵の曇りもありません。テクニカルと言っても、下手なプログレ・メタル・バンドのごとき些末な辻褄合わせに汲々とするような閉塞感はまるでなく、むしろ豪快さ全開。隙あらば相手の喉笛を食いちぎらんとするアグレッションが全編に亘って渦を巻いているのも、このバンドならではの味。
前作では歌メロのフックに物足りなさを感じたのですが、今回は短いインスト曲を経てスタートする②を聴いただけで、バンドがきっちりとその弱点を克服したことが伝わってきます。パワー/メロディ/構築美と三拍子揃った②、哀愁に満ちたメロディ・センスと「静」の表現力が堪能できるメドレー仕立ての⑥⑦、重厚な(でもキャッチーでもある)存在感でラストを〆る先行シングル⑫と、ポイントポイントに要石のように置かれた名曲の存在が本編をキリリと引き締めてくれています。
ただ一点、別の方が指摘されているのを読んで「あ、そう言えばそうかも」と思ったのですが、確かに他のパートに比べてDsのトルク不足は気にならないこともないような・・・。贅沢な話ですが。


YNGWIE MALMSTEEN - Perpetual Flame - Magic City ★★ (2012-11-04 00:26:48)

これまでブルージーな楽曲で気持ち良さげに歌声を
披露してきたイングヴェイが遂にバラードに挑戦。
しかもこれが楽曲の良さにも助けられて案外様になってます。
よくぞここまで成長した、と生暖かい気持ちになれますよ。
まぁ、「リッパー押し退けて歌うほどかよ」と言われれば
「ぐう」と言葉に詰まるのも確かなんですけどね(笑)


YNGWIE MALMSTEEN - Perpetual Flame - Be Careful What You Wish for ★★★ (2012-11-04 00:22:06)

個人的にはアルバムで一番お気に入りの1曲。
「こういう曲を演りたいなら、なるほど、
リッパー加入は必然だな」と思わせられる
劇的に疾走する名曲で、青筋立てながら(想像)
パワー全開で歌う彼の歌唱はどことなく
グラハム・ボネットを思わせます。
Gソロも◎。


YNGWIE MALMSTEEN - Perpetual Flame - Death Dealer ★★★ (2012-11-04 00:16:55)

歌と演奏が水と油状態で、最初聴いた時は「勘弁してよ」と
思わされましたが、慣れてしまえばどうということはない。
イングヴェイのお約束が詰まった疾走ナンバーですが
Voがリッパーということで、いつになく新鮮に響きますね。


YNGWIE MALMSTEEN - Perpetual Flame ★★★ (2012-11-04 00:13:57)

弛んだ下っ腹をギターで隠し、精一杯のおちょぼ口で頬をへこませる等、痩せて見せるよう涙ぐましい努力の後が重ねられたジャケ写に思わずホロリとさせられる'08年発表の15thアルバム。
「同一シンガーとの仕事は2枚まで」という鉄の掟(?)に則ってイングヴェイの元を去ったドゥギー・ホワイトの後任は誰あろう、元JUDAS PRIESTのティム“リッパー”オーウェンズ。リリース当時は「繊細な歌い回しが要求されるイングヴェイ・サウンドにリッパーはないわー」との思いと、実際に聴いて感じた歌と演奏の猛烈な乖離っぷりに引いてしまったのですが、しかし本作、繰り返し聴き込んでこの組み合わせに慣れさえすれば、違和感は逆に新鮮さへと変わります。米国でのブレイクを果たさんとするイングヴェイの意気込みが全編に亘って横溢し、何より今回は曲数がちゃんと絞り込まれているので、トップの“DEATH DEALER”から全開で飛ばしまくっても途中でダレることはありません。“BE CAREFUL WHAT YOU WISH FOR”におけるリッパーのパワフルな歌声を聴いていると、まるでグラハム・ボネットの勇姿が二重写しになるようです。(一方で“RED DEVIL”のようなキャッチーな楽曲では、太い歌声が折角の躍動感を殺していて痛し痒し)
そして本作のもう1つのトピックと言えば、シンガー・イングヴェイがバラードに挑戦した“MAGIC CITY”。今までは他所の家の子の発表会を無理矢理見せられているような気分でしたが、今回はかなりの力作。彼のシンガーとしての成長振りにも感無量ですよ。


PRETTY MAIDS ★★★ (2012-11-02 22:54:25)

今年はLOUD PARKを蹴ってPRETTY MAIDSの久々の来日公演に足を運びました。
「何で日程被せ気味にするかなー。客入り悪いに決まってるじゃん」
とかぶちぶち文句タレながら会場に入って吃驚。ほぼ満員の盛況ぶりじゃないですか。
PRETTY MAIDSファンの忠誠心を舐めていて申し訳ない。
 
ライブの内容に関してはもう文句なし。ロニーは流石に高音がキツそうでしたし、
ケン・ハマーは「?!」と思うぐらい体型が丸くなってましたが、
客を乗せるパフォーマンスの上手さ、それに何より次から次へと繰り出される
名曲の数々の威力は抜群。ファンも終始ノリまくり歌いまくりで
今年見た中で最も楽しめたライブでした。
・・・ってよく考えたら今年はROYAL HUNTぐらいしかライブ行けてねえや。


YNGWIE MALMSTEEN - Unleash the Fury - Russian Roulette ★★★ (2012-11-02 22:30:16)

勝手に体が動く独特のリズムと、
哀愁を帯びたメロディに酔いしれる
キャッチーなロック・ナンバー。
こりゃ確かにアルバム後半の
ハイライト・ナンバーですね。


YNGWIE MALMSTEEN - Unleash the Fury - Beauty and a Beast ★★★ (2012-11-02 22:27:01)

「俺は曲作りでは歌詞に最も時間をかける!」と
豪語するイングヴェイが、この曲で歌い上げるのは
己の愛車のフェラーリのカッコ良さについて・・・
それでこそイングヴェイ。
あ、楽曲もカッコイイですよ。


YNGWIE MALMSTEEN - Unleash the Fury - Crown of Thorns ★★★ (2012-11-02 22:23:48)

伸びやかなドゥギーの歌声が活きる
イングヴェイ印の様式美ナンバー。
堪んないですよ、この歌メロ。
全体的な完成度は前作とどっこいな印象の
『UNLEASH THE FURY』ですが、
早い段階でこの名曲が登場して本編を
引き締めてくれるので、受ける印象は
前作よりもかなり良好です。


YNGWIE MALMSTEEN - Attack!! ★★ (2012-11-02 00:14:55)

「RAINBOW四代目フロントマン」の肩書きも今は昔。最近じゃすっかり便利屋シンガー稼業が板に付いたドゥギー・ホワイトを迎えてレコーディング、'02年に発表した12thアルバム。
CDをトレイに乗せると表示される《16曲:73分》という超ボリュームに、いきなりテンションが下がります(苦笑)。最終的な絞込み作業をさぼったのか、とにかく仕上がったものを片っ端から収録していったような本編は、楽曲の出来・不出来の差がかなり大きい。というか、イングヴェイのアルバムでここまで収録各曲のクオリティにバラつきがあるのって初めてでは・・・。
ドゥギーのVoに関しても、伸びやかな歌唱はイングヴェイの作り出す楽曲に良くマッチしているのですが、勢い任せでフックに乏しい歌メロが彼の実力を十全に活かしきれているとは思えません。特に前半の楽曲にそれは顕著で、いっそのこと3曲目の“VALLEY OF THE KINGS”他、1、2曲を除くアルバム前半の楽曲はばっさりオミットして、9曲目の疾走ナンバー“IN THE NAME OF THE GOD”から本編をスタートさせた方が、クオリティ的にも収録時間的にも丁度良かったのでは?なんて思ったりも。
実際アルバム後半には、勇壮且つキャッチーな“VALHALLA”、Keyが良い仕事している“TOUCH THE SKY”など優れた楽曲が並んでいますし。中でも疾走ナンバー“IRON CLAD”はイングヴェイ流HMの真骨頂が堪能できる名曲ですよ。


YNGWIE MALMSTEEN - Attack!! - Valley of Kings ★★★ (2012-11-02 00:13:59)

パッとしない曲が並ぶアルバム前半にあって
イングヴェイ流の“GATES OF BABYLON”に対する
アンサー・ソングみたいな(イントロだけですが)
この曲の存在感は際立っています。


YNGWIE MALMSTEEN - Attack!! - Valhalla ★★ (2012-11-02 00:12:37)

勇壮でキャッチー。中間部のクラシカルなアレンジも
ドラマティックな、ライブ映えしそうな名曲です。
ただ、6分は長過ぎる。
もうちょいコンパクトにまとめて欲しかった。


YNGWIE MALMSTEEN - Attack!! - Iron Clad ★★★ (2012-11-02 00:11:03)

アルバム全体では不完全燃焼感を
漂わせていたドゥギー・ホワイトですが、
この疾走ナンバーでは持てる実力を
フルに発揮してくれています。
ぎゅんぎゅんコブシ回りまくりなサビメロの
カッコイイこと!


YNGWIE MALMSTEEN - War to End All Wars - Miracle of Life ★★★ (2012-10-31 20:50:40)

既発曲の美味しい部分を切り貼りして
マーク・ボールズに歌わせたようなバラードですが
逆にそれだけでここまで美しく劇的な
楽曲が完成してしまうのだから凄い。
イングヴェイはGのみならず良いBも弾いています。


YNGWIE MALMSTEEN - War to End All Wars - Crucify ★★★ (2012-10-31 20:44:10)

シタールがエスニックを空気を演出するヘヴィ・チューン。
クラシカルなGソロからBプレイまで
イングヴェイがハジケまくっています。
緩急の効いたドラマティックな曲展開も素晴しい。
返す返すも音質の悪さが(以下略)


YNGWIE MALMSTEEN - War to End All Wars - Prophet of Doom ★★★ (2012-10-31 20:40:33)

今更イングヴェイがここまで
コテコテのネオクラ・チューンを
やるとは思いませんでしたね。
押しの強いサビメロも◎。
音質の悪さでVoが埋もれてしまい
せっかくのカッコ良さが十分に
伝わってこないのが勿体ない。


YNGWIE MALMSTEEN - Alchemy ★★★ (2012-10-30 23:32:33)

「歴代最高シンガー」との評価を得ていたマーク・ボールズが出戻って、'99年に発表された10thアルバム。
久々に「ライジング・フォース」名義を使用している本作ですが、それで何かが大きく変わったということは特になく、ここで聴かれるのは毎度お馴染みのイングヴェイ流HMサウンド。
ただ、今回彼がかなり気合を入れて派手に弾きまくっているのは確かで、「電撃戦」のタイトルに相応しいアグレッシブなOPナンバー“BRITZKREIG”、一転、ブルージーな泣きと哀愁を炸裂させる“BLUE”、そして三部構成からなる大作組曲“ASYLUM”等、攻めの姿勢と気迫が漲るインスト・ナンバーの数々を収録。またロックンロール系やポップなノリの楽曲が姿を消した本編も、ダークでクラシカルなHMナンバーで統一が図られており、こうした初期作を彷彿とさせる要素を端々で確認できる本作は、なるほど、「ライジング・フォース」の名を冠するに相応しいと言えるのかもしれません。
重厚壮大な“LEONARDO”、スピーディな様式美ナンバーのお手本のような“WIELD MY SWORD”や“HANGER 18, AREA 51”は、マークのコブシの効いた歌い回しと、目の覚めるようなハイトーンが琴線にビンビンと響きまくる名曲です。
70分オーバーの長丁場が全く苦に感じられない力作。個人的に、手放しで絶賛できるイングヴェイのアルバムはここら辺りまでかなぁ。


YNGWIE MALMSTEEN - Alchemy - Hangar 18, Area 51 ★★★ (2012-10-30 23:28:59)

「マーク・ボールズ・イズ・バック!」を
実感させてくれる疾走ナンバーの名曲。
こちらのサイトでは“WIELD MY SWORD”の方が
人気が高いようですが、個人的にはコブシ回りまくりの
歌メロ(特にサビ)が炸裂するこっちの方が
マークの実力がフルに発揮されているように
感じられて高ポイントです。


YNGWIE MALMSTEEN - Alchemy - Blue ★★★ (2012-10-30 23:23:49)

これまで、ありそうでなかった(よね?)
ブルージーなインスト・ナンバー。
もしかして本作のハイライトじゃないでしょうか、
つーぐらい、楽曲全体が濃厚な泣きと哀愁を発散しています。


YNGWIE MALMSTEEN - Alchemy - Leonardo ★★★ (2012-10-30 23:20:19)

レオナルド熊・・・ではなく、
レオナルド・ダ・ヴィンチについて歌った
壮大にうねるドラマティックな大作ナンバー。
荘厳なイントロで「何かやってくれる」と
期待させられますが、勿論、それが裏切られることは
ありません。この曲の主役は(皆さんが指摘されている通り)
マーク・ボールズの壮絶な歌いっぷり。
特に4分前のシャウトにはゾクゾクさせられます。


YNGWIE MALMSTEEN - Facing the Animal - My Resurrection ★★★ (2012-10-29 21:54:18)

キャッチー且つ劇的なメロディ展開と
これぞコージー!なドラミングに
痺れっ放しな、アルバムでも1、2を
争う名曲ですが、今となっては
「来日してこの曲をコージーに叩いて欲しかったなぁ」
(そうすれば事故死せずに済んだかも知れなかったのに)
と、聴く度にセンチな気分にもなってしまいます。


YNGWIE MALMSTEEN - Facing the Animal - Only the Strong ★★★ (2012-10-29 21:49:46)

ガッツィーな曲調をコージーの重たいドラミングが
後押しする、イングヴェイ流“EYE OF THE TIGER”。(?)
聴いていると沸々と闘志が湧き上がって来るような
気がしますね。


YNGWIE MALMSTEEN - Facing the Animal - Like an Angel (For April) ★★★ (2012-10-29 21:47:21)

イングヴェイのGソロが80年代の輝きを
取り戻している名バラード。
「フォー・エイプリル」なんてクレジットして
また離婚しても知らんぞ、とか当時は思いましたが
現在でも上手くいってるようですね。


YNGWIE MALMSTEEN - Facing the Animal - Another Time ★★★ (2012-10-29 21:43:43)

アルバムのハイライト・ナンバーですよね。
とにかく心憎いばかりにフックの効きまくった
歌メロに終始ニコニコさせられます。
煌びやかなKeyの活躍もお見事で、
ポップなのにドラマティックという
アクロバティックな名曲に仕上がっています。
ヘヴィな楽曲のみならず、こういうタイプの
楽曲を味わい深く叩けるのがコージーの強みですね。


YNGWIE MALMSTEEN - Facing the Animal - Braveheart ★★★ (2012-10-29 21:39:16)

疾走曲ではなく、コージーのドラミングが映える
力強く勇壮な楽曲で幕が上がる構成に、イングヴェイの
コージーを尊重する姿勢が感じられて好感度が上がります。
ケルティックなメロディが新生面を感じさせてくれる名曲で、
エンディングのブレイク前でピアノが閃く
ドラマティックなアレンジには、「やられた!」
と額をピシャリと叩いてしまいました。


YNGWIE MALMSTEEN - Magnum Opus ★★★ (2012-10-28 22:49:32)

『MAGNUM OPUS(超大作)』というタイトルの語感と、ジャケットにフィーチュアされたイングヴェイのドヤ顔とが相俟って絶妙にイラッとさせられる(笑)、'95年発表の8thアルバム。
前作『THE SEVENTH SIGN』の作風を継承し、バラエティ豊かに取り揃えられた楽曲1つ1つは良く出来ているのに、通して聴くとどうにもピリッと締まらない印象が強いのは、マイク・ヴェセーラのVoから今ひとつ覇気が感じられないせいか、はたまた生煮えなサウンド・プロダクションのせいか。「イングヴェイは同じシンガーと2枚続けてアルバム作るとテンションが落ちる」なんて囁かれ始めたのはこの頃からでしたっけ?(本作発表後、マイクはイングヴェイの悪妻アンバーとの浮気疑惑も掛けられクビになってしまった)
爪弾かれるアコギから疾走へと転じる華麗なる様式美に満ちた“VENGIANCE”、ヘヴィな“TOMORROW'S GONE”、数あるイングヴェイの名曲の中でもトップクラスのカッコ良さを備えた劇的な疾走ナンバー“FIRE IN THE SKY”etc・・・と、個々の楽曲は本当に良く出来ているのですが。特に“FIRE~”なんて、様式美HM好きならこれ1曲目当てで本作を購入しても損はないぞ!と、未聴の人の肩を叩いて回りたくなる名曲ですよ。


YNGWIE MALMSTEEN - Magnum Opus - Fire in the Sky ★★★ (2012-10-28 22:48:52)

「アルカトラスっぽい」という意見を読んで
ああ、そういえば確かに、と膝を打ちました。
ヘヴィ・メタリックでタイトに締まった“NEVER DIE”や
“VENGIANE”とは異なる、優雅で劇的な疾走感が
堪能できる名曲です。
アルバム自体はやや地味な『MAGNUM OPUS』ですが、
この名曲が終盤にあるお陰で、聴き終えたあとは
何だか凄い名盤を体験したような気分になれますよ。


YNGWIE MALMSTEEN - Magnum Opus - Vengeance ★★★ (2012-10-28 22:42:49)

クラシカルなフレーズから
アコギのイントロから疾走へと転じる
曲展開など、非常に判り易い形で
イングヴェイの魅力が凝縮された
スピード・ナンバーの名曲です。


YNGWIE MALMSTEEN - The Seventh Sign - Seventh Sign ★★★ (2012-10-28 00:13:29)

冗長だった『FIRE & ICE』と異なり
『THE SEVENTH SIGN』が構成的に
引き締まって聴こえるのは、この名曲が
アルバムのクライマックス役をきっちりと
果たしてくれているから。
ドラマティックなだけでなく、ライブ映えする
キャッチーさも兼ね備えた正しく
アルバムのハイライト・ソングです。


YNGWIE MALMSTEEN - The Seventh Sign - Crash and Burn ★★★ (2012-10-28 00:08:36)

“NEVER DIE”と双璧を為す疾走ナンバーですが、
こちらはよりクラシカルで優美な雰囲気も漂ってきます。
チェンバロを用いた劇的なアレンジ・センスに
思わず唸らされましたね。


YNGWIE MALMSTEEN - The Seventh Sign - Never Die ★★★ (2012-10-28 00:07:09)

クラシカルな優美さも漂っていた
前作収録の疾走ナンバーと比較すると、
こちらはストレート且つヘヴィ・メタリック。
(&キャッチー)
熱く歪んだマイク・ヴェセーラの
パンチの効いた歌声も楽曲のカッコ良さを
効果的に引き立ててくれています。


YNGWIE MALMSTEEN - The Seventh Sign ★★★ (2012-10-28 00:04:05)

VoをOBSESSION~LOUDNESSのマイク・ヴェセーラに代えて'93年に発表された7thアルバム。オリコン・チャート初登場第2位を記録し、アルバム・リリースに伴う日本ツアーでは武道館公演も実現。更にその模様がWOWOWで放映される等、我が国におけるイングヴェイ人気は本作をもって頂点に達しました。(多分)
彼の最高傑作候補として度々名前が挙がる作品だけに、そのクオリティの高さは指折り。スピード・ナンバーからバラード、ブルージーだったりクラシカルだったりキャッチーでノリが良かったりと、バラエティ豊かに取り揃えられた楽曲はいずれも耳に訴えかける強力なフックを有しています。
収録曲数が絞り込まれたことで前作『FIRE AND ICE』を覆っていた冗長感も取っ払われ、また当初は懸念材料の1つに数えられるぐらいだったマイク・ヴェセーラの歌声が、想像以上にイングヴェイの作る楽曲にハマッていることも嬉しい驚きでした。
名曲“RISING FORCE”にも匹敵するインパクトを放つ“NEVER DIE”や、チェンバロの響きも麗しい“CRUSH & BURN”といった疾走ナンバーや、ドラマティックなアルバム表題曲“THE SEVENTH SIGN”は、元々ハイクオリティな楽曲な上に、マイクの熱く歪んだメタリックな歌声がそれを更に上の次元へと飛翔させた名曲。
本作がイングヴェイの最高傑作かどうかはともかく、上で別の方が仰られている通り非常にトータル・バランスに優れたアルバムゆえ、イングヴェイ入門編に最適なのは確か。サクサク聴けちゃいますよね、これ。


YNGWIE MALMSTEEN - Fire and Ice - Final Curtain ★★★ (2012-10-26 23:18:09)

これまた生オケが非常に効果的な
荘厳、重厚、クラシカルと
三拍子揃ったドラマティックなヘヴィ・ナンバー。
悲壮美を帯びたサビメロの素晴しいこと!


YNGWIE MALMSTEEN - Fire and Ice - No Mercy ★★★ (2012-10-26 23:15:06)

“FOREVER IS A LONG TIME”の兄弟みたいな
ドラマティックな疾走曲。
生オケが非常に効果を上げていて、
今にして思うと、後のコンチェルト・アルバムの
布石となった1曲かもしれませんね。


YNGWIE MALMSTEEN - Fire and Ice - Forever Is a Long Time ★★★ (2012-10-26 23:12:57)

皆様の意見に付け加えることは殆どありません。
劇的に疾走するイングヴェイ印の様式美ナンバーにして
アルバムのハイライト・ソングで御座います。


YNGWIE MALMSTEEN - Eclipse - Motherless Child ★★★ (2012-10-25 22:30:59)

高音域で哀愁が滲み出すヨラン・エドマンの
歌声が映える劇的な疾走ナンバーの名曲。
アルバム自体は前作に比べると地味な印象ですが、
この曲におけるGソロを筆頭に、イングヴェイの
Gプレイは完全に事故の後遺症から脱していることが
良く分かります。


YNGWIE MALMSTEEN - Eclipse - Save Our Love ★★★ (2012-10-25 22:25:16)

多くの方が指摘されている通り
溢れんばかりの感情が込められた
泣きのGソロが壮絶なまでに心を打つ
名バラード。まさしく珠玉。


YNGWIE MALMSTEEN - Eclipse - Judas ★★★ (2012-10-25 22:22:29)

水晶細工の如き気品と美しさを放つ
「ザ・北欧メタル」な名曲。
ヨラン・エドマンの泣きを帯びた
歌声が絶品ですね。
透明感を増幅するKeyも◎。


YNGWIE MALMSTEEN - Eclipse ★★★ (2012-10-25 22:18:20)

ジョー・リン・ターナーに引っ掻き回されたことがトラウマになったのか、旧友イェンス&アンダースのヨハンソン兄弟を含む全メンバーを解雇。そして新たに元MADISONのヨラン・エドマン(Vo)ら、自由にコントロール出来そうな(有体に言って地味な)ミュージシャンと共にレコーディングを行い、'89年に発表した5thアルバム。(初回盤はダブルパック仕様)
泣きを伴うクリアなハイトーンVoを筆頭に、北欧出身メンバーによる透明感溢れるパフォーマンスを活かしつつも、従来には見られなかったブルージーな楽曲も収録するなど、作風を意欲的に広げに掛かった姿勢は『ODYSSEY』同様で、あのアルバムにまつわる経験が、(人間関係はともかく)曲作りに関してはイングヴェイに大きな実りをもたらしたことが分かります。
但し、本作はあまり曲順がよろしくない。序盤に並べられたミッド・テンポの“MAKIN' LOVE”や“BEDROOM EYES”は歴代のOPナンバー群と比較するとインパクトに欠け、3曲目の“SAVE OUR LOVE”は感動的なバラードの名曲ですが、この位置だと折角のクオリティが十分に活かし切れていない。素直に疾走ナンバーの“DEMON DRIVER”や“MOTHERLESS CHILD”で始めておいた方が、アルバムの印象は上向いたと思うんだけどなぁ。
それでも中盤以降はグングンとテンションが上がり始め、その勢いが最後まで持続する辺りは流石イングヴェイ。彼のカタログの中では比較的地味な扱いを受けがちな1枚ですが、個人的には、本作もまた「捨て曲なしの名盤」であると評価いたします。


YNGWIE MALMSTEEN - Odyssey - Hold On ★★★ (2012-10-24 22:24:50)

イングヴェイとジョーの組み合わせの
最良の部分が表れたメロディアスな逸品。
こういう曲を熱唱させるとやはり彼は上手い。
バラードか否かが取り沙汰されていますが、
個人的には、これはバラードではなく
哀愁のメロハーソング、という意見に一票。


YNGWIE MALMSTEEN - Odyssey - Dreaming (Tell Me) ★★★ (2012-10-24 22:18:36)

イングヴェイが手掛けた数あるバラードの
名曲の中でも、個人的にはこれがベスト。
演歌レベルの泣きを湛えたジョーの歌唱と
メロディ、それにGプレイには
号泣せずにはいられませんよ。
ライブ・バージョンも素晴しい出来栄えです。


YNGWIE MALMSTEEN - Odyssey - Faster Than the Speed of Light ★★★ (2012-10-24 22:15:36)

無理矢理詰め込んでるのに
それがキャッチーな味にもなってるサビメロが印象的。
歌詞はレーシング・カーについてですが
明らかに自分に対してのダブル・ミーニングにも
なっていますよね(笑)


YNGWIE MALMSTEEN - Odyssey - Rising Force ★★★ (2012-10-24 22:09:49)

イントロのドラムの連打を聴く度に
血が滾りますね。
ゴリゴリの様式美HMナンバーですが、
適度な遊び心も感じさせるジョーの
歌声がこの曲に独特の個性を付与しています。


YNGWIE MALMSTEEN - Trilogy - Magic Mirror ★★★ (2012-10-23 19:40:04)

個人的には、スピード・ナンバーよりも
この手の楽曲に、より「イングヴェイらしさ」を
感じてしまいます。
歌謡曲ばりにコブシの効いたマーク・ボールズの
歌メロに星三つ。


YNGWIE MALMSTEEN - Trilogy - Liar ★★★ (2012-10-23 19:35:47)

故マルセル・ヤコブへの恨み節が綴られた歌詞は
正直くだらないが、曲のカッコ良さは文句なし。
マーク・ボールズの絡み付くような歌い回しと
目の覚めるようなハイトーンを聴くと
「ネオクラシカルってのはこういうことだ!」
と人知れずガッツポーズを決めたくなりますよ。


YNGWIE MALMSTEEN - Trilogy - Fire ★★★ (2012-10-23 19:32:06)

この起承転結が完璧に決まったGソロは
イングヴェイ屈指の名演。
メジャーキーを効果的に用いたメロディ使いや
ポップで洗練された曲調など
ある意味、『TRILOGY』の作風を
象徴する1曲と言えるのではないでしょうか。


YNGWIE MALMSTEEN - Trilogy ★★★ (2012-10-23 19:22:21)

'86年発表の3rdアルバム。珍妙なアートワークを見る度に、学校の美術の課題でこのイラストを描いていたメタル好きのクラスメイトのことを思い出さずにはいられないのですが、それはともかく、内容的には珍妙どころか文句の付けようがないクオリティ。
音質の向上といった基礎部分の改善はもとより、キャッチーさを増した楽曲から、ギリギリ限界まで精度を追求し、(劇中歌ならぬ)曲中歌と言うべき高いドラマ性を有するまでに磨き上げられたイングヴェイのGソロ、それに張りよし/伸び良しのマーク・ボールズの歌声に至るまで、本作をマエストロの最高傑作に推す人が多いのにも合点が行くというもの。
Gに対するカウンター・パートのみならず、バッキングでも良い仕事をしているイェンス・ヨハンソンのKeyプレイや、メジャー・キーをアクセントに用いた“FIRE”(Gソロが感動モノ)のような楽曲が物語る通り、前作を分厚く覆っていたダークネスやササクレ具合が緩和され、すっきりと垢抜けたサウンドは、より幅広いHR/HMリスナーにアピールし得る魅力を獲得。
そして何より、個人的に本作を評価するポイントはその歌メロの良さ。前任者に比べると線は細いものの、伸びのある高音域を武器に、納豆のように絡み付くマークのコブシ回りまくりのVoが映える疾走曲②⑤や、緊迫感を湛えた⑥を聴いていると、思わず「これぞネオクラシカル!」と万歳三唱したくなりますよ。
前作『MARCHING OUT』が北欧様式美HMの最高峰なら、本作はイングヴェイ流HMの完成形。彼の入門編としてもお薦めできる名盤です。


YNGWIE MALMSTEEN - Marching Out - Don’t Let It End ★★★ (2012-10-22 22:58:42)

ジェフ・スコット・ソートの
歌唱がドはまりしている、
物悲しいけどバラードとは異なり、
センチメンタルだけどなんだけど
線の細さをまるで感じさせない
熱く激しく物悲しい名曲。


YNGWIE MALMSTEEN - Marching Out - Anguish and Fear ★★★ (2012-10-22 22:52:17)

イングヴェイのGとイェンスのKeyが真っ向ぶつかり合う
ど直球の様式美HMナンバー。
“序曲1383”とセットでお楽しみ下さい。
次作以降、KeyのGのカウンター・パートとしての役割は
どんどん減っていくことになるので、余計にこの曲の
カッコ良さが際立ちます。


YNGWIE MALMSTEEN - Marching Out - I Am a Viking ★★★ (2012-10-22 22:47:06)

イングヴェイも、所謂「ヴァイキング・メタル」の
ルーツの1つに挙げられるよね、とか思わされる名曲。
ジェフ・スコット・ソートが歌うためにあるような
熱く激しく、それでいて悲しくもあるサビメロを
聴く度に血沸き肉踊ります。
ジェフ&マルセル・ヤコブはTALISMANの来日公演でも
この曲をちらっと披露していましたっけね。


YNGWIE MALMSTEEN - Marching Out - Disciples of Hell ★★★ (2012-10-22 22:37:13)

イングヴェイの全ての名曲の中でも
トップ集団に余裕でランクイン可能な名曲。
サタニックな歌詞といい、作品全体を覆う
禍々しくオーラに、ヴァイキング・メタルに
通じる勇壮且つ劇的な曲調・・・
初期様式美HM路線の最高到達点の
1つではないでしょうか。


YNGWIE MALMSTEEN - Marching Out ★★★ (2012-10-22 22:31:41)

VENOMの『WELCOME TO HELL』がSHM-CD化された際、ファンの方が「何という資源の無駄遣い」と自虐的に書いているのを読んで笑ってしまったのですが、イングヴェイ的には、さしずめこのアルバムがそれに該当する・・・のではないかと。
数年前、リマスター&SHM-CD化に釣られて本作の紙ジャケ盤を買い直したのですが、スピーカーの前にぼろいカーテンが垂らされているような筋金入りの低音質に劇的な改善は見受けられず(多少なりとも良くなってはいますが)、「やっぱ元が悪過ぎるとリマスターにも限界があるよなぁ」と溜息をついた次第。
しかし多くの方々が指摘されている通り、ここに収められた楽曲はメチャ強力。どんどん洗練されていく次作以降に比べ、全編を分厚く覆うダーク且つマイナーな雰囲気と、パワー・メタル的なササクレた攻撃性を孕んだネオクラ・チューンの数々は、いずれも甲乙付け難い名曲揃い。
取り分け、本編中盤に並べられた3曲、後にVITAL REMAINSもカヴァーした禍々しくサタニック、それでいて劇的な“DISCIPLES OF HELL”、前作では精彩を欠いたジェフ・スコット・ソートの見(聴)違えるような熱唱振りと、タイトルに相応しい勇壮な曲調に思わず荒ぶる“I AM A VIKING”、“序曲1383”から繋がりGとKeyが火花を散らす“ANGUISH AND FEAR”は、初期・北欧様式美HM路線の最高峰と言うべき至高の逸品にして、このアルバムでしか聴くことの出来ないタイプの楽曲ではないでしょうか。
音質の酷さがあってなお輝きを失わない、個人的には最高傑作と名高い3rd『TORILOGY』よりも聴き直す機会の多い1枚です。


YNGWIE MALMSTEEN - Rising Force - Icarus’ Dream Suite, Op. 4 ★★★ (2012-10-21 17:09:41)

速弾きのみなならず、イングヴェイは
情感豊かにアコギ爪弾かせても
素晴しい腕前を発揮するという事実を
デビュー作にして早くも披露。
冒頭部分だけでご飯のおかわりが
出来ちゃう勢いですよ。


TANK - War Nation ★★ (2012-10-20 00:04:35)

ドゥギー・ホワイト(Vo)が加入して、さてどうなることやらと心配していましたが、取り敢えず順調に新作を発表してくれたので、まずは一安心。
バンドの創設者たるアルジー・ワードが脱退し、彼の歌声が担っていた「傷つき、埃と油塗れになりながらも巨体を軋ませつつ突き進む」TANKのイメージが薄れてしまったことに対し、「こんなのTANKじゃない」との感想を抱く気持ちは分からなくもありません。
しかしながら、荒くれたGリフと男泣きのメロディをクリエイトするミック・タッカー&クリス・エヴァンスの鉄壁のGチームに加えて、ドゥギーという伸びやかに歌えるシンガーを得たことで、よりドラマ性が強化された楽曲の数々がブリティッシュHMとして高い完成度を提示していることは誰の耳にも明らか。
cri0841さんが指摘されている通り、前作収録の“PHOENIX RISING”級のキメ曲が不在の本編は少々小粒な仕上がりですが(だから国内盤にリリースが見送られた?)、戦う漢の哀愁と心意気を伝える①⑤⑧といった名曲を聴いたら、メタル魂を燃え上がらせずにはいられませんよ。
車長が交代し、装甲板やエンジンも取り替えられて、より小型でモダンなデザインになったとはいえ、戦車は戦車。外見が多少変わろうとも根本は揺るぎないTANKサウンドが貫かれています。


UFO - Lights Out in Tokyo ★★★ (2012-10-18 21:25:15)

UFOが'92年に行った来日公演の模様を収めたライブ盤。ちなみにラインナップはフィル・モグ(Vo)&ピート・ウェイ(B)に加えて、元STAMPEDEのローレンス・アーチャー(G)、それにPAT TRAVERS BAND他の活躍で知られるクライヴ・エドワーズ(Ds)という面々。
さて。そんな本作最大の聴き所は、久々に実現したブリティッシュ・レジェンドの降臨にアガりまくる観客の熱狂振り。特に往年の名曲が連打される7曲目以降の怒涛の盛り上がりは、マイケル・シェンカーやアンディ・パーカーの不在を埋めて余りある凄まじさで、観客の好反応に終始ご機嫌で熱の篭ったパフォーマンスを披露するメンバー同様、聴いているこっちも昂ぶりまくりです。
そうした中盤~後半戦に比べると、新曲(当時)中心の前半が物足りなく感じられるのも無理からぬことなわけですが、ただ個人的には、寧ろ思った以上に新曲が好リアクションを得ていることに驚かされました。もっと温度差があからさまなのかと思いきや、この辺の暖かな反応は流石日本の観衆といったところでしょうか。
リリース当時は「邦題は『暴発寸前』だけど中身は湿気ってる」とクサされた『HIGH STAKES AND DANGEROUS MEN』からの楽曲も、こうして改めて聴くと十分魅力的。特にポップなKeyを取り入れたキャッチーな④は名曲ですし、華がないだの地味だの言われたローレンス・アーチャーが泣きのGソロで意地を見せる⑤も名演ですよ。
購入当時、本作を聴いて「あー、やっぱりライブに行っておけば良かった」と後悔しきりだったことを思い出しました。


STAMPEDE - A SUDDEN IMPULSE - HOMEWARD BOUND ★★★ (2012-10-17 22:14:11)

抜けよく掻き鳴らされるアコギが
運んでくるアメリカンな開放感と
仄かに哀愁を帯びたメロディと、
ローレンス・アーチャーのGプレイが
絶妙なハーモニーを奏でる、
3rdアルバム屈指の名曲。
リラックスしたリューベン・アーチャーの
歌も美味です。


STAMPEDE - A SUDDEN IMPULSE - HARD ROCK HELL ★★ (2012-10-17 21:59:47)

タイトルからも伝わって来る通り
3rdアルバム中、最もハードにロックしているナンバー。
味わい深い熱唱を聴かせるリューベンと
歌心溢れるフレーズを紡ぐローレンス、
アーチャー親子のブランクを全く感じさせない
パフォーマンスが堪能できます。


STAMPEDE - A SUDDEN IMPULSE ★★ (2012-10-17 19:49:06)

STAMPEDEが'11年に発表した、実に27年ぶりとなる3rdアルバム。
勿論、シンガーはリューベン・アーチャーその人。スケジュールの都合から全面参加とはいかなかったものの、義理の息子ローレンス・アーチャーもギタリストとして、曲作りのパートナーとしてアルバム作りに大きく貢献しています。
1st『THE OFFICIAL BOOTLEG』の如きハード・ロッキンな色合いは望むべくもなく、年齢を重ねたオリジナル・メンバーの外見相応に落ち着きの感じられる、言ってしまえば茶色いサウンドゆえ「STAMPEDEの新たなマスターピース!」とか「入門編にピッタリ!」とか絶賛できる内容ではありません。
ありませんが、還暦をとうに過ぎてなお全く衰えの感じられない、いや寧ろますます燻し銀の魅力を増したリューベンのジェントリーな歌声や、相変わらずエモーショナルに良く歌うローレンスのGプレイが映える作風であることは確かですよ。
程好くポップ&キャッチーにアルバムの幕開けを宣言する①、本編中最も勢いを感じさせる⑤、仄かな哀愁を運んでくるアコギが心地良い⑦といった楽曲は、火傷するような熱さとは無縁の代わりに、聴いていると体の芯からじんわりと温まる遠赤外線を放射しているかのような、ブリティッシュHRならではの滋味深さが秀逸。
ファンなら買っといて損はない1枚かと。


STAMPEDE - HURRICANE TOWN - LOVE LETTERS ★★★ (2012-10-17 19:47:02)

2ndアルバムの方向性を示すかのように
軽快に弾むポップ・チューンながら、
個人的にはアルバムでも1、2を争う名曲ではないかと。
ゲスト参加という枠を逸脱して良い仕事しまくりな
マーク・スタンウェイの高揚感溢れるKeyが
本曲の肝です。


STAMPEDE - HURRICANE TOWN - GIRL ★★ (2012-10-17 19:44:17)

溌剌としたアメリカンなノリも感じられる曲調ながら
ブリッジ部分から滲み出す哀愁と、
華麗且つエモーショナルに歌うローレンス・アーチャーの
Gソロが良いアクセントとなっています。


STAMPEDE - HURRICANE TOWN - HURRICANE TOWN ★★★ (2012-10-17 19:37:57)

デビュー・アルバムにも収録されていましたが、
勿体つけたイントロが装備された分、
こっちのバージョンの方がドラマ性がアップしています。
ゲイリー・ムーアかマイケル・シェンカーか、
といった趣きで泣きまくるローレンス・アーチャーの
Gソロを聴くと、後に彼がUFOに加入した理由も
良く分かります。


STAMPEDE - HURRICANE TOWN ★★ (2012-10-15 22:25:39)

金は出し渋るくせに、アルバム制作にはあれこれと口出したがるPOLYDORの横車によって、英国の曇天を思わせた1st『THE OFFICIAL BOOTLEG』に比べると、(快晴とまではいかないまでも雲間からお日様が覗く程度には)ライト&ポップな方向へとその作風が変化を遂げた'83年発表の2ndアルバム。
ライブならではの熱気と勢いも加味されていた前作と続けて聴くと、和やかさ大幅増の楽曲の変貌振りに驚かれるかもしれません。(両アルバムに収録されている⑥⑧の違いを聴き比べてみるのも一興かと)
尤も、『THE OFFICIAL~』に先んじデビュー・シングルとしてリリースされたキャッチーな名曲“酒と薔薇の日々”や、Keyを上手に取り入れた12インチEPの作風からも明らかな通り、元来ポップ・センスには長けていたバンドゆえ、個人的にはこのサウンド・スタイルも十分「有り」。リューベン・アーチャーの英国人シンガー然とした滋味を湛えた歌声、泣きや哀愁は薄れたものの相変わらずフラッシーなローレンス・アーチャーのGプレイは今回も好調ですよ。
「捨て曲なし」とまではいきませんが、ゲスト参加のマーク・スタンウェイ(MAGNUM)が持ち前の上品且つ華やかKeyプレイで高揚感を演出する“LOVE LETTERS”や、キラキラと眩い“TURNING IN CIRCLES”、仄かに哀愁を帯びたコーラス・ワークが印象的な“GIRL”等は本作ならではの名曲。


STAMPEDE - THE OFFICIAL BOOTLEG - DAYS OF WINE AND ROSES ★★★ (2012-10-14 21:23:40)

“酒と薔薇の日々”という秀逸な邦題で知られる名曲。
STAMPEDEのデビュー・シングルでもありました。
ポップ&キャッチーな曲調が、
バンドの優れた作曲センスを伝えてくれます。
個人的にはライブ・バージョンよりも
Keyがたっぷりと取り入れられた
12インチEPバージョンの方が好きですね。


STAMPEDE - THE OFFICIAL BOOTLEG - MOVING ON ★★★ (2012-10-14 21:20:18)

タイトルに相応しく、せかせかと
忙しなく駆け抜けていくHRナンバー。
ここでもハイライトはローレンス・アーチャーの
構築美溢れるGソロ。
また、Voが下手だと聴いてられないタイプの
楽曲なのですが、これを見事に歌いこなす
(NWOBHMのヘタウマ系とは一線を画す)
確かなテクとハートを兼ね備えた
リューベン・アーチャーのVoも白眉。


STAMPEDE - THE OFFICIAL BOOTLEG - MISSING YOU ★★★ (2012-10-14 21:14:44)

劇的なイントロだけでグッと
コブシを握り締めてしまうアルバムOPナンバー。
ローレンス・アーチャーの華やかでドラマティックな
Gプレイが素晴しいったら!
ライブならではのタメを効かせてブリティッシュな
憂いを帯びたメロディを熱唱するリューベン・アーチャーの歌声、
あと攻撃的なコリン・ボイドのBプレイも秀逸。
要するに全部素晴しい名曲ってことですね。


STAMPEDE - THE OFFICIAL BOOTLEG ★★★ (2012-10-13 21:18:23)

こんなタイトルですが、メジャーのPOLYDORから'82年に発表されたれっきとした1stアルバム。
レーベル側が原盤費用をケチったせいでライブ盤でアルバム・デビュー、オマケにバンド側の意に沿わぬ音源を使用されるというダブル・パンチを食らいながらも、マットに沈むどころか、逆に矢吹ジョーばりのクロスカウンターで聴き手をノックダウンするだけの威力を秘めた1枚となっております。
観客の盛り上がりに後押しされて、フィル・モグ的な滋味を感じさせる、くぐもった歌声で憂いを帯びたメロディを熱唱するリューベン・アーチャー(Vo)と、劇的な構築美&泣きを発散するローレンス・アーチャーのGプレイを軸に、生き生きとしてハイエナジーな楽曲の数々は全8曲、いずれもNWOBHMならではの攻撃性と、耳馴染みの良いキャッチネスを兼備した逸品揃い。(派手に動き回るBもナイス)
取り分け、UFOとPRAYING MANTISを足して2で割ったような①や、躍動感溢れる②といった名曲を収録するA面サイドの充実度は特筆モノ。特に“酒と薔薇の日々”の邦題で知られるキャッチーな③なんて本作のハイライト・ナンバーと言えましょう。
国内盤の入手が容易なうちに、未聴の方は是非にお試しあれ。


STAMPEDE (2012-10-13 21:17:02)

NWOBHMの親子鷹(義理ですが)ことリューベン・アーチャー(Vo)とローレンス・アーチャー(G)が中心となって結成。STAMPEDEというバンド名は、彼らがそれ以前に在籍していたジミー・ベイン率いるWILD HORSESからヒントを得て名付けられたとのこと。
'82年にPOLYDOR RECORDSからシングル“DAYS OF WINE AND ROSES”を発表してデビュー。翌年にはライブ盤兼1stアルバムの『THE OFFICIAL BOOTLEG』を、'83年にはMAGNUMのKey奏者マーク・スタンウェイのセッション参加を仰いでレコーディングされた2ndフル『HURRICANE TOWN』を相次いでリリースするも、結局その他多くのNWOBHM勢同様、最後までレーベル側のサポートに恵まれずバンドは解散。
父・リューベンは堅気の道を選び、息子・ローレンスはその後フィル・ライノットのGRAND SLAMや復活UFOに参加。'92年にはUFOの一員として来日も果たし、その模様はライブ盤『LIGHTS OUT IN TOKYO』で聴くことが出来る。
そして'09年。STAMPEDEはまさかの復活を果たし、'11年には3rdアルバム『A SUDDEN IMPULSE』を発表。


BABE RUTH - Babe Ruth - Jack O'Lantern ★★★ (2012-10-11 21:31:20)

アッパーなジェニー・ハーンのVo、
賑々しく跳ね回るリフ&リズムと、
ホンキートンク調のピアノが
狂騒的にはしゃぎ回る
寝た子も起きるハイテンションな
ハード・ロックンロール。


BABE RUTH - Babe Ruth - The Dutchess of Orleans ★★★ (2012-10-11 21:22:53)

邦題は“オリアンズの公爵夫人”
『ベルサイユのバラ』でフランスの歴史を勉強した身からすると
“オルレアン公爵夫人”のような気もするのですが。
ともあれ、アルバム中最も濃厚なプログレ・テイストを
伝えるこの曲は、アラン・シャックロックのGと
ジェニー・ハーンのVoが情熱的に泣きまくる
劇的極まりない名曲に仕上がっております。


BABE RUTH - Babe Ruth - A Fistful of Dollars ★★★ (2012-10-10 21:34:32)

1stに続いてマカロニ・ウェスタン
(セルジオ・レオーネの『荒野の用心棒』)の
名曲をカヴァー。前作“THE MEXICAN”はラテン・ロック風の
アレンジで、『夕陽のガンマン』テーマ曲のメロディを
オリジナル曲のブリッジ部分に挿入するスタイルでしたが、
今回は丸々1曲、しかもスピーディ且つアグレッシブに
ハードロックの流儀に則ってカヴァーしているのが特徴です。


BABE RUTH - Babe Ruth ★★★ (2012-10-10 21:24:06)

プログレ・パート担当だったKeyが脇へと下がり大作主義が抑制された代わりに、ジェニー・ハーンのパッショネイトな歌声と、アラン・シャックロックのシャープでエッジの効いたGの存在感が増大。前2作に比べ、よりハード・ロッキンな気骨が全面展開されている'74年発表の3rdアルバム。(邦題は『炎のベーブ・ルース』)
バンドの最高傑作とも評される本作ですが、初めて聴いた時は、Keyの活躍の場の減少と共に楽曲からドラマ性まで薄れてしまっているようで今ひとつノレませんでした。
ただタイトに締まった楽曲の中で、アラン・シャックロックが奏でる熱い泣きメロに関しては不変・・どころか、これまで以上にGサウンドが強調されたことでその威力は倍化。デビュー作に引き続きマカロニ・ウェスタンの名曲(『荒野の用心棒』の“一握りのドルのために)をHRバージョンにビルドアップした③以降、Gが猛烈に咽び泣くカーティス・メイフィールドのカヴァー④、狂騒的ハード・ロックンロール⑤、スパニッシュ・ギターが哀愁を乗せて爪弾かれる⑦、本編随一のプログレ風味がドラマティックに薫る⑨等、多彩な音楽のエッセンスと、ジャニス・ジョプリンの系譜に連なるジェニー・ハーンの力強い歌唱、そして本作を最後にバンドを去ることとなるアランの置き土産的絶品のGプレイが渾然一体となった革新的な楽曲を多数収録。
ちなみにアラン脱退後に、その後任としてバンドに加入したのがバーニー・マースデンであることは良く知られた話。


BABE RUTH - First Base - Black Dog ★★★ (2012-10-09 22:42:44)

ジェシ・ウィンチェスターのオリジナルは
4分台の侘しげなバラードなのですが、
それを劇的に膨らませてカヴァー。
解説を読むまで完全にBABE RUTHの
オリジナル曲だと思ってましたよ。
ピアノの絡み具合も素晴しいのですが、
何と言っても白眉はアラン・シャックロックのギター。
泣きに泣きを重ねて盛り上げていく終盤の展開には涙、涙・・・。


BABE RUTH - First Base - The Mexican ★★★ (2012-10-09 22:40:59)

エスニックな哀愁を帯びたメロディと
横ノリのリズムに、聴いていると身体が
勝手に動き出すラテン・ロック・ソング。
ブリッジ部分に挿入された、マカロニ・ウェスタンの
名作にしてセルジオ・レオーネ監督の代表作の1つ
『夕陽のガンマン』のテーマ・メロディが
非常に印象的&効果的。


BABE RUTH - First Base - The Runaways ★★★ (2012-10-08 22:22:14)

歌い出しが“炎のたからもの”(「カリオストロの城」のED曲)
っぽいですが、哀切と浮遊感を帯びた曲調はKING CRIMSON風味。
後半、淡々としたフレーズの繰り返しから、徐々に悲哀の感情が
溢れ出すかのように暴走を始めるピアノが胸を掻き毟らんばかりに
感動的で、聴くたびに圧倒されてしまいます。


BABE RUTH - First Base ★★★ (2012-10-08 22:15:23)

アラン・シャックロック(G)が結成し、歌姫ジェニー・ハーンを擁する英国出身のBABE RUTH――日本で例えるなら「王貞治」と名乗るようなもんだろうか?――が、'72年にHARVEST RECORDSから発表した1stアルバム。(邦題は『ベーブ・ルース 一塁占領』)
70年代刑事ドラマのアクション場面に使われそうなホットでエネルギッシュな①で本編の幕が上がり、続く②はアドリブ全開で乱れ打たれるピアノがジャジーな空気も醸し出す悲壮な名バラード。更に、張り詰めたテンションでぶつかり合う楽器陣がスリルとドラマを創出するカヴァー曲③④があったかと思えば、エスニックなフレーバー薫る⑤では、映画『夕陽のガンマン』テーマ曲のメロディを引用する遊び心を発揮・・・と言った具合に、繊細さと豪快さを併せ持った大作主義の下、HRやプログレ、ブルーズ、ジャズにクラシックに民俗音楽と、音楽の垣根を悠々横断してみせるカテゴライズ無用の懐の広い作風は、如何にも70年代のバンドならでは。
先に歌姫と書きましたが、そういった表現から想起される可憐さよりも、どこか気骨を感じさせるジェニー・ハーンのソウルフルな歌声も本作の方向性にピタリとフィットしています。
BABE RUTH作品では、最もハードにロックしている3rdアルバムが人気作のようですが、個人的にはやはりこのデビュー作がベスト。


RAINBOW - Stranger in Us All ★★★ (2012-10-07 22:05:30)

熱心なファンの皆様におかれましては言いたいことも多々ありましょうが、個人的には、リアルタイムでリリースに立ち会えた最初の(そして恐らく最後の)RAINBOWのアルバムということで、思い入れも一入の1枚。
この作品発表のちょっと前まで、DEEP PURPLEの新作『紫の聖戦』のしょっぱい出来や、来日公演を直前に控えたDEEP PURPLEからの離脱等で猛烈なバッシングを浴びていたにも関わらず、本作をもってその世評をまるっと引っ繰り返してみせたリッチー・ブラックモアという稀代のトリックスターの実力には、腹の底から感服させられました。
ここに収められた楽曲に関しても、鮮やかなスパニッシュGソロにアガりまくる名曲“BLACK MASQERADE”や、ペールギュントの“山の魔王の宮殿にて”をモチーフにした“HALL OF THE MOUNTAIN KING”を筆頭に、「嘗ては凄かった人」という過去形とは一線を画す、リッチーの現在進行形の凄味をしっかりと伝えてくれる出来栄え。勿論「RAINBOWに駄曲なし」の伝統が今作においてもしっかりと守られていることは言うまでもない。
そして、それらの楽曲を堅実に支える参加メンバー。特にドゥギー・ホワイトは(名前通り)強烈なカラーを感じさせない代わりに、時にロニー風、時にグラハム風、時にジョー風・・・といった具合に歌唱スタイルを変化させることで、御大の要求に柔軟に応えています。尤も、この辺の小器用な立ち回りが、ともするとベテラン・ファンの癇に障る部分なのかもしれませんが。