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火薬バカ一代さんの発言一覧(評価・コメント) - 時系列順 3901-4000

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火薬バカ一代さんの発言一覧(評価・コメント) - 時系列順 3901-4000

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KREATOR - Phantom Antichrist ★★★ (2012-06-11 23:22:43)

『VIOLENT REVOLUTION』以降は、ストレートなスラッシュ・アルバムを連発してきたKREATORですが、この13thアルバムでは攻撃性や疾走感を若干抑え気味にして、その代わりにサミ・ユリ・シルニヨの煽情的なGプレイと、全編で狂い咲くミレ・ペトロツァ&サミの劇的なツインGハーモニーの存在を強調した、幾分メロディアスで聴き易い作風に仕上がっているのは、他の方々が指摘されている通り。
カッチリとまとめられた楽曲はパワー・メタリックな感触を孕んでおり、勇壮にしてエピカルな雰囲気漂う④、起承転結が決まったドラマティックな⑥⑩辺りを聴いていると、個人的には5th『COMA OF SOUL』のことを思い出したりも。
尤も、決してメロディアスに歌っているわけじゃないのにエモーションをかきたてられる歌心に溢れたミレのVoや、ヨーロッパ的ダークネスを湛えたメロディのクオリティは、あの頃とは比べ物にならないぐらいの向上を遂げているんですけどね。
一方で、切っ先鋭いシャウト、殺傷力を宿すリフと尖がったリズムのコンビネーションから生み出される、このバンド独特の切り裂くような疾走感が失われてしまうなんてことはある筈もなく、劇的な序曲に導かれてスタートする激烈なアルバム表題曲②なんて、ライブで披露された日にゃ会場が上下に揺れ、サビ部分では大合唱が起こることを容易に想像できる必殺の名曲っぷり。緩急の効いた③⑤、正統派HMテイストも感じられる⑨の秀逸さも必聴です。
らしさを失わず、丸くもならず、それでいて一見さんにも取っ付き易いキャッチーさを兼ね備えた曲作りの上手さは、既にSLAYERと同じレベルで語られるべき境地にあることを改めて納得した1枚。傑作。


MUNICIPAL WASTE - The Fatal Feast - Residential Disaster ★★★ (2012-06-10 21:49:32)

アルバムのラストを締め括る
切迫感に満ち溢れた高速スラッシュ・ナンバー。
OPナンバー同様、短いが存在感を主張する
Gソロが組み込まれ、非常に効果を上げています。


MUNICIPAL WASTE - The Fatal Feast - Authority Complex ★★ (2012-06-10 21:46:53)

デイヴ・ウィッテの地鳴りのような
ドラミングが小気味良い高速スラッシュ・ナンバー。
2本のGがハモるIRON MAIDENからの影響が伺える
インスト・パートも良い。


MUNICIPAL WASTE - The Fatal Feast - Idiot Check ★★ (2012-06-10 21:27:20)

チラリと奏でられる正統派へヴィ・メタリックな
フレーズが妙に耳に残るスラッシュ・ソング。
OPのSEに始まり、5曲目におかれたこの曲に至るまでの
アルバム序盤の展開は、流れるように無駄がなく美しい(?)


MUNICIPAL WASTE - The Fatal Feast - New Dead Masters ★★ (2012-06-10 21:17:11)

後半は激烈な疾走へと移りますが、
ブンブン唸るBのイントロからスタートする
前半の躍動感に満ちたミドル・パートも
非常にカッコイイ。


MUNICIPAL WASTE - The Fatal Feast - Repossession ★★★ (2012-06-10 21:15:56)

上げ上げなVo、引っ掛かり気味に忙しなく刻まれるGリフ、
性急なリズムとが、短いながらもGソロをフィーチュアして
一塊に突進する、これぞMUNICIPAL WASTE!な名曲。
歌詞の元ネタは、イギリスらしいシニカルさも塗された
SFアクション映画「レポゼッションメン」か。


MUNICIPAL WASTE - The Fatal Feast ★★★ (2012-06-10 01:30:14)

'10年にはWARBRINGER、TOXIC HOLOCAUSTらと共に待望の初来日公演も行っているクロスオーバー・スラッシャー、'12年発表の5thアルバム。
前作『MASSIVE AGGRESSIVE』は社会問題を取り上げた歌詞にしろ、シリアス風味を増した楽曲にしろ、どちらかと言えばハードコア/パンクの色合いが強く出た内容でしたが、今回はアッパーなVo、切っ先鋭く刻まれるGリフ、そして俊敏なリズム・ワークといい、聴いているだけで居ても立ってもいられなくなる「飲めや騒げや」的陽性なノリが復活。
SF映画調のイントロで幕を開いた後は、最初から最後までファスト&タイトにまとめられた楽曲が「イッキ、イッキ」と連続する本編は、まるで新入生を急性アルコール中毒で病院送りにする何処ぞの大学の新歓コンパの如きテンションの高さ。
個人的には、より正統派へヴィ・メタリックな味付けが為されている④⑧⑰といった楽曲が好みですが、シリアス/ユーモア間を軽快なフットワークで行き来する歌詞世界もこのバンド(と本作)の大きな魅力。中でも、ゲロ吐き犯を探す酔っ払いが衝撃の事実に直面する⑤、グリコ・森永事件の怪人20面相について歌った⑬、SFネタで文字通り「人を食った」展開が楽しい⑮(NUCLER ASSAULTのジョン・コネリー(Vo)がゲスト参加)辺りは、歌詞カード片手にアルバムを聴く楽しみを満喫させてくれますね。(はっちゃけた邦題がなくなってしまったのは残念ですが)
3rd『THE ART OF PARTYING』に匹敵する完成度の高さを提示した1枚ではないでしょうか。


DR.MASTERMIND - ABUSER ★★★ (2012-06-09 22:48:31)

イントロのスピード・メタリックなGリフから
一気に惹き込まれてしまうスピード・ナンバー。
この手の直線的な楽曲にはDR.MASTERMINDの
野卑のVoも違和感なくはまっていて、
狭い声域の中で一生懸命カッコイイ歌メロを
拾ってくれていてナイスです。


DR.MASTERMIND - DR.MASTERMIND - THE VILLA(2631) ★★ (2012-06-09 22:46:37)

8分に届かんとする大作ナンバーですが、
前半のパワフルなHMソング・パートと
後半のカート・ジェイムズのネオクラ・ソロ・パートが
乖離しており、何やら独立した2曲を無理矢理1つに
まとめてしまったような印象あり。良くも悪くも
「俺が主役だ!」と言わんばかりのカートの自己主張に満ちた
Gプレイを聴いていると、苦虫を噛み潰したような
ドクターの顔が思い浮かぶようです。
(実際どうだったかは知りませんが)


DR.MASTERMIND - DR.MASTERMIND - DOMINATION ★★ (2012-06-09 22:41:31)

DR.MASTERMINDの自己紹介から始まるOPナンバー。
スラッシーな疾走曲で、ディーン・カストロノヴォの
タイトで痛快なドラミングが映える映える。
この手の曲を聴くと、ディーンにはまたこんな演奏を
聴かせてくんないかなぁ、と思ってしまいますね。
剛直な曲調に大輪の華を咲かせるカート・ジェイムズの
Gソロも聴き応え十分です。


DR.MASTERMIND ★★ (2012-06-09 07:00:27)

オジー・オズボーンとブラッキー・ローレスを足して2で割ったような顔面力を持つ男、Dr. MASTERMINDことマット・マッコート(Vo)率いるトリオ・バンドが'86年に唯一残したフル・アルバム。
首魁マイク・ヴァーニーの肝煎りでレコーディングに参加した速弾ギタリスト、カート・ジェイムズと、マットとはWILD DOGS時代に同じ釜の飯を食った仲間でもある凄腕ドラマー、ディーン・カストロノヴォをバックに従え制作された本作には、団子状の音質といい(エンジニアは勿論スティーヴ・フォンタノ)、パワフルだが大味な楽曲といい、隙あらば弾き倒すGといい、もう典型的なSHRAPNEL流パワー・メタル・サウンドが詰め込まれていて嬉しくなります。
肝心要のマットのVoが、メロディに頓着せずガナリ立てるばかりなのは「しっかりせぇよ、ドクター!」ってな感じですが、その弱点を補うのが鮮烈な輝きを放つカートの流麗なネオクラGと、ディーンのタイトにして痛快極まりないドラミング。
8分に及ばんとする劇的な④や、RAIBOWの“SPOTLIGHT KIDS”が引用された⑤なんて完全に主役の座をGに譲っていますし、ディーンのためにドラム・ソロ・パートまで用意された⑧を聴くと、「あんなナリしてるけど、多分Dr. MASTERMINDって凄く良い人なんだろうなぁ」と思わされますね。(社長に無理矢理ネジ込まれたのかもしれませんが)
無論、シンガーとして全く魅力に欠けるわけではなく、スラッシーなアグレッションに貫かれた①⑦では、お世辞にも広いとは言えない声域の中でもカッコイイ歌メロを拾い上げ、スピード・ナンバーの名曲に仕上げてくれています。


CRYSTAL VIPER - Crimen Excepta - Fire Be My Gates ★★★ (2012-06-08 22:43:07)

これまたKING DIAMONDを思わせる
オルガンの音色からスタートする
アルバム屈指のドラマティカルな大作曲。
ヒロインの強い怒りと悲しみを見事に表現した
マルタ姐さんの熱唱と、慟哭のメロディを伴った
サビメロには胸を打たれずにはいられませんて。


CRYSTAL VIPER - Crimen Excepta - It's Your Omen ★★ (2012-06-08 22:37:52)

CRYSTAL VIPERお得意のスピード・ナンバー・・・
なのですが、KING DIAMOND風のオルガンが
取り入れられているせいか、勇壮さと共に
ダークな雰囲気が漂ってくるのが本作ならではの味。


CRYSTAL VIPER - Crimen Excepta - Crimen Excepta ★★★ (2012-06-08 22:35:34)

シアトリカルな色合いの強い楽曲が揃った
4thアルバムの中でも、本曲は飛び抜けて
そのテイストが濃く感じられるのは、
やはりHELLのデイヴィッド・ボウアーが
大仰な歌唱で華を添えているからか。
IRON MAIDEN風のインスト部分もドラマティックだし、
アルバムの性格を象徴する、まさしく
タイトル・トラックに相応しい1曲かと。


CRYSTAL VIPER - Crimen Excepta - Child of the Flame ★★★ (2012-06-08 22:32:53)

暗黒時代のヨーロッパに放り込まれたような
不安感を煽る、ダークでミステリアスなヘヴィ・ナンバー。
高低差の激しいメロディを歌いこなす
マルタ・ガブリエルのVoはもとより、
ガッツポーズものの劇的さを誇る
ツインGのハモリっぷりにも拍手。


MPIRE OF EVIL - Hell to the Holy - The Snake Pit ★★ (2012-06-07 22:02:51)

埃っぽくダーティでノイジー、
且つエネルギッシュな曲調といい、
“BANG YOUR HEAD”というお馴染みのフレーズや
JUDAS PRIESTからIRON MAIDEN、SCORPIONSに
RAINBOW、ANGEL WITCHまで登場する歌詞といい、
バンドから80年代メタルへの
愛に溢れたトリビュート・ソング。


MPIRE OF EVIL - Hell to the Holy - Hellspawn ★★ (2012-06-07 21:59:32)

地の底から湧き上るようなドスの効いたVo、
イーブル且つ剛直なGリフと、立ち塞がるものを
薙ぎ倒すように突き進むリズムとが土煙立てる
ブルドーザー・サウンドは、まさしくVENOM。
アグレッシブに弾きまくりつつも、ちゃんと
練られた形跡を感じさせるマンタスのGソロも
存在感を発揮。


CRYSTAL VIPER - Crimen Excepta ★★ (2012-06-06 07:15:02)

「間違いなくCRYASTAL VIPERの音楽だが、これまでとは異なるサウンドを目指した」というマルタ・ガブリエル(Vo)のコメントが、判り易く本作の方向性を表している'12年発表の4thアルバム。
「中世の魔女狩りと宗教裁判」をテーマに据えたコンセプト・アルバムということで、従来前面に出ていたヒロイックなメロディや明快な疾走感が抑制された代わりに、これまで以上に表現力をフル活用してダークなストーリーを歌い綴っていくマルタ姐さんのVo、起伏の激しい曲展開や、楽曲間をSEで繋いだプログレ・メタル的手法等、本編はヨーロッパの暗黒面を暴き出すコンセプト作に相応しい、ミステリアスでシアトリカルな空気が充満している。(解説でも触れられていますが、確かにところどころでKING DIAMONDを思い起こさせます)
バンド史上初の試みということでやや力み過ぎたのか、全体的にキャッチーさに欠ける傾向が見て取れ、特に地味めなOPナンバー①で掴みに失敗している点は痛い。それでも、劇的に絡み合う2本のG主導で展開していく③以降は、オルガンの導入が効果的な疾走ナンバー⑤、HELLのシンガー、デイヴィッド・ボウアーが客演して大仰な曲調に更に華を添える⑦、スラッシーなスピード・ナンバー⑪、怒りと悲しみに満ちたドラマで物語のエンディングを締め括る⑮・・・といった具合に、優れたHMソングの畳み掛けで聴き手の集中力を途切れさせない作りは流石なのですが。今回のテーマとも見事に符合するDEMONの名曲“NIGHT OF THE DEMON”のハマリっぷりも素晴しい。
それとMETALUCIFERの“WARRIORS RIDE ON THE CHARIOTS”をカヴァーしていることにも驚きましたね。日本のHR/HMファンだって「俺、METALUCIFER聴いた事あるぜ」って人は、そうそういないような気がするのですが・・・。


MPIRE OF EVIL - Hell to the Holy - Shockwave ★★★ (2012-06-05 07:19:59)

厄い雰囲気とダーティで埃っぽい
ロックンロール・テイストを伴って
アグレッシブに疾走するアルバム後半の
クライマックス役を担う名曲。
この曲においてもマンタスのGソロは光っています。


MPIRE OF EVIL - Hell to the Holy - Metal Messiah ★★★ (2012-06-05 07:17:57)

NWOBHMチックなGリフと剛直なリズムが
スラッシーに疾走する、マンタスがリーダーを務めてた時期の
VENOMを最も色濃く思い起こさせる名曲。
本人も「会心の出来栄え」と自画自賛する
ドラマティックなGソロも確かに素晴しい。
アルバムのハイライトですね。


MPIRE OF EVIL - Creatures of the Black ★★ (2012-06-04 07:16:43)

「KISSのようなライブを演り、JUDAS PRIESTばりのシャープなエッジと、MOTORHEADに匹敵するラウドさを併せ持ったサウンドを追求する」というVENOM時代の身上に基づき(?)、2曲のオリジナル・ナンバーと共に、JUDAS PRIESTの“EXCITER”、MOTORHEADの“MOTORHEAD”、KISSの“GOD OF THUNDER”、それとAC/DCの“HELL AIN'T A BAD PLACE TO BE”等、彼らのルーツというべきバンドのカヴァー4曲も収録されている'10年発表のデビューEP。
カヴァーのチョイスはハッキリ言ってベタもいいところですが、とにかく個性の強い人たちが集まりゆえ、アレンジは比較的オリジナル・バージョンに忠実にも関わらず、より禍々しく、よりオドロオドロしい色合いが強く感じられる辺りは流石というか何と言うか。
また、カヴァー曲の強烈な存在感に押されて霞がちなオリジナル・ナンバーの方も、単体で聴けばVENOM時代の流儀を受け継いだ、厄いオーラを発散する剛直なメタル・ナンバーであり十分にカッコイイ。(特に4曲目の“REPTILE”は○)
フル・アルバムに対する期待感を煽るには申し分ないクオリティを有した1枚。今なら1stフル『HELL TO THE HOLY』の国内盤を購入すれば漏れなく本作も付いてきますので、おつまみ感覚(?)でどうぞ。


MPIRE OF EVIL - Hell to the Holy ★★ (2012-06-03 16:06:42)

「VENOMつったらクロノス脱退以降こそが最高ッスよ!」という自分のような人間にとっては、現行VENOMよりもテンションが上がる存在、マンタス(G)、トニー“ザ・デモリションマン”ドーラン(B、Vo)、アントン(Ds)ら、旧VENOM構成員らによって結成されたMPIRE OF EVILが'12年に発表した1stフル・アルバム。
80年代アングラ・メタル的な轟然たる音作りの下、スラッシーなリフ捌きから構築美を宿したGソロまでシャープにこなすマンタス、Bプレイも歌声も容貌同様の厳つさを誇るザ・デモリションマン、燃費の悪いアメ車が排ガス撒き散らしながらかっ飛ばしてるようなアントンの豪快なドラミングによって作り出されるサウンドは、トリオ編成とは思えぬヘヴィネスと禍々しい邪気をプンプンと発散しており、イーヴル且つ剛直な①や、ダーティで埃っぽいロックンロール・テイストも塗された⑤⑧といった疾走ナンバーは、VENOMが最もVENOMらしかった時期の音像に忠実に寄り添った作りで、彼らのファンも大満足間違いなし。か?
個人的には、この面子にはもっと後期VENOM寄りのスタイルを期待していたのですが、とは言え、スピード・メタリックなGリフとマンタス会心のGソロが駆け抜ける③や、そこはかとなくメロディアスで荘厳な⑥といった名曲もちゃんと収録されているので、総合的には十分満足行く内容なのは確か。
ちなみに初回盤は、デビューEP『CREATURES OF THE BLACK』も同梱された限定2枚組使用なので、売り切れる前にレコード屋さんへGO!・・・と書こうと思いましたが、間違っても飛ぶように売れるタイプの作品じゃないので、まぁボチボチ聴いてみて下さい。


MPIRE OF EVIL (2012-06-03 16:05:47)

クロノスと共にVENOMの中心的存在であったマンタス(G)、クロノスの実弟でもあるアントン(Ds)、クロノス脱退後のVENOMでフロントマンを務めた巨漢シンガー、ザ・デモリションマンことトニー・ドーランにより'10年結成されたトリオ・メタル・バンド。
元々はVENOMのアルバム・タイトルに因んでPRIME EVILを名乗っていたが、同名バンドがいたことからMPIRE OF EVILに改名し、'11年に、6曲入りEP『CREATURES OF THE BLACK』でデビューを飾り、更に'12年には1stフル『HELL TO THE HOLY』を発表している。('12年にアントンは脱退)
ところで、トニー・ドーランはATOMKRAFTを再結成している筈なのだが、そっちの活動は一体どうなっているのでしょうか。


LION - Dangerous Attraction - Never Surrender ★★★ (2012-06-03 02:16:54)

自分の中では「LION=この曲」ですね。
その昔、テレビでしょっちゅう放送されていた
B級アクション『処刑ライダー』という映画の
劇中歌に採用されていて、「このカッコイイ曲はなんぞ?」
と思ったのがLIONに興味を持つ切っ掛けでした。


3 INCHES OF BLOOD - Long Live Heavy Metal - Metal Woman ★★★ (2012-06-02 00:06:49)

このタイトルで、2本のGがその威力を如何なく発揮した
JUDAS PRIESTを思わせる劇的なイントロダクションと、
IRON MAIDENばりの構築美に満ちたインスト・パートを
備えているのですから、素晴しくないわけがありません。


3 INCHES OF BLOOD - Long Live Heavy Metal - Men of Fortune ★★★ (2012-06-02 00:04:44)

押しと引きを心得た曲展開でもって、
7分に及ぶ長尺を飽きさせることなく
聴かせ切る、本編のクライマックスを
飾るに相応しいエピック・ソング。
珍しく(初?)ノーマル・ボイスでの
メロディアスな歌い上げがフィーチュアされた
中盤における、哀愁に満ちたメロディが
素晴しく胸を打ちます。


3 INCHES OF BLOOD - Long Live Heavy Metal - Look Out ★★★ (2012-06-02 00:01:59)

ロブ・ハルフォード、キング・ダイアモンド、
ウド・ダークシュナイダー、ダン・ビーラーといった
攻撃的なハイトーンを聴かせてくれるシンガーと
比較される機会の多いカム・パイプスですが、
ロニー・J・ディオに捧げられたこの疾走ナンバーでは、
その歌唱はそこはかとなくロニー風に聴こえます。
キャッチーなGリフとサビメロがDIO風だからかもしれませんが。
それにして、劇的なツインGと、DEEP PURPLEか
はたまたURIAH HEEPかといった趣きのオルガン・ソロが
駆け抜けていくインスト・パートが無茶苦茶クール!


3 INCHES OF BLOOD - Long Live Heavy Metal ★★★ (2012-05-31 22:55:57)

RAINBOWとメタルに対してリスペクトを捧げるタイトルのみならず、内容の方も最高な'12年発表の5thアルバム。
ウド・ダークシュナイダーを先鋭化させたようなカム・パイプス(Vo)のカミソリ熱血ハイトーンVoを筆頭に、隙あらば劇的なユニゾン・プレイを決めまくるツインG、それにガッチリとボトムを支える骨太且つ強固なリズム・セクションに至るまで、各パートが益々ビルドアップされており、バンドが前作『破滅のへヴィ・メタル』以来、より強靭に、よりドラマティックに成長を遂げたことがひしひしと伝わってくる仕上がり。これで更にサウンドに重厚感が加われば「新世代のACCEPT」にすらなれる逸材だと思うのですが、一方でこの荒っぽい前のめり感覚も失っては欲しくないような・・・。
JUDAS PRIEST調のイントロとIRON MAIDENばりのインスト・パートを兼ね備えた勇猛にして劇的な①、デス・メタルのエッセンスも飲み込んだ刺々しく緊迫感に満ちた③、スラッシーに突貫する⑧、ノーマル・ボイスによる歌い上げも導入された男泣きのエピック・ソング⑪等、本編に収められた楽曲はいずれも聴いているだけで血沸き肉踊る逸品揃いですが、中でも一際強烈なインパクトを誇るのが、故ロニー・J・ディオに捧げられている⑥。GリフとサビメロはDIO風、ツインGとオルガンが活かされたスリリングなインスト部分はDEEP PURPLE風、それでいて出来上がった楽曲は紛う方なき3 INCHES OF BLOOD印という隙のない名曲です。
「バンドの最高傑作」との評価にも大いに頷けるクオリティが提示されている、益荒男メタルの力作。


NIVA - Gold from the Future - Final Warning ★★★ (2012-05-30 23:19:07)

キビキビとした緊迫感に溢れたヴァースから
開放感を伴う爽やかなサビメロへの展開が
秀逸な本編後半のハイライト・ナンバー。
フラッシーなGソロも印象に残りますね。


NIVA - Gold from the Future - Gold from the Future ★★★ (2012-05-29 22:47:48)

適度なハードさを保ちつつ、思わず身悶えする程に
フックの効きまくった物悲しい哀メロが駆け抜けていく
アルバムのハイライト・ナンバーにして表題曲。
ちょっとGRAND ILLUSIONを思い出したりもする
(それも傑作『VIEW FROM THE TOP』の頃)
'11年屈指の名曲の1つですよ。


NIVA - Gold from the Future ★★★ (2012-05-28 21:23:24)

トニー・ニヴァ(Vo)率いるスウェーデンのメロディアスHRバンドが17年ぶりに発表した2ndアルバム。
'94年リリースの1st『NO CAPITULATION』は、かのゼロ・コーポレーションを通じて国内盤もリリースされていたらしいのですが、正直、脳みそ絞ってみても全く記憶に残っておらず、しかし本作の完成度の高さに触れるとそっちも是非聴いてみたくなりますね。(・・・と思ったのは自分だけではなかったようで、中古盤市場で一気にレア・アイテム化していてちょっと笑った)
音楽性の方は、いかにも北欧のバンドらしい涼しげな哀メロが堪能できるメロハー路線で、サウンドが甘くなり過ぎぬよう適度にエッジを効かせてくれるG、リズム隊、歌いっぷりの良いハイトーンVo、それに溌剌としたボーカル・ハーモニーが爽快感を運んで来てくれる点もセールス・ポイント。
哀愁を帯びたメロディが躍動する②⑨や、喉越し爽やかな清涼感溢れる③、エコ精神漲るキビキビとした曲調にフラッシーなGソロが華を添える⑧といった楽曲を筆頭に、全編これ捨て曲なし!と思わず太鼓判押したくなるクオリティの高さを誇る本編ですが(バラード④⑩も美しい)、中でも最高なのがアルバム表題曲でもある⑤。もう心憎いばかりにフックの効いた哀メロが疾走する様は、GRAND ILLUSIONを彷彿とさせる劇的さで辛抱堪らんですよ。
ボーナストラックを含めても40分に満たないボリュームに物足りなさを覚える向きもあるかもしれませんが、この収録楽曲の充実振りは、それを補って余りありますよって。
1stアルバムの再発を是非ともお願いしたくなる力作です。


DEMON - Breakout - Standing in the Shadow ★★★ (2012-05-27 20:44:50)

全体的にハード志向が貫かれた6thアルバムですが
この曲は案外にポップ。スティーヴ・ワッツの
流麗にして軽快なKeyワークが心踊る高揚感を
演出していて、やはりこの人の適性は
こっち路線なんだな~と。
とは言え、中間部には泣きのGが配され、
曲展開にはきっちり緩急も設けられています。


DEMON - Breakout - Through these Eyes ★★★ (2012-05-27 20:41:37)

テクニックよりも味で勝負!なヘタウマ系シンガーに
分類されることの多いデイヴ・ヒル氏ですが、
この劇的且つ感動的な名バラードにおける歌声は
並のシンガーじゃ太刀打ちできないほどにエモーショナル。
哀愁の親父ボイスに男泣き必至ですよ。


DEMON - Breakout - England's Glory ★★★ (2012-05-27 20:38:07)

聖歌隊のイノセントな歌声をイントロに、
大英帝国の栄光の歴史を高らかに謳い上げる
ノリノリのHRチューン。
ご当地のライブではさぞかし盛り上がったことでしょう。


DEMON - Breakout ★★★ (2012-05-27 01:00:39)

'87年発表の6thアルバム。DEMONのカタログの中では比較的影の薄い存在ですが(全部影が薄いじゃん?とか言わないように!)、実はこれがなかなかの力作。
勇ましいファンファーレ調のKeyを伴った重厚な①、“HURRICANE”のタイトルに恥じぬ勢いを感じさせてくれる②・・・という開始早々のハードな展開に象徴されるように、今回は近作に顕著だったプログレ風味が後退し、代わって1st~2ndアルバムの頃を思わせるハード・ロッキン/へヴィ・メタリックなエッジとエネルギッシュな躍動感が戻って来ており、特に、子供達による賛美歌調のイントロに導かれて疾走を開始する⑤は、“ENGLAND’S GLORY”というタイトルが物語る通り、大英帝国の輝かしい歴史を高らかに謳い上げる逸品。(本国のライブではさぞかし盛り上がったに違いない)
また、ただ勢い任せなだけでなく、軽快なタッチで奏でられるピアノがポップな高揚感を運んでくる⑥や、デイヴ・ヒルが自身の「ヘタウマ系シンガー」とのイメージを粉砕し感動的な歌声を披露するバラード⑨等、本編にはタイプの異なる名曲が配置。それ以外にも――ドラマ性が薄れてしまった点に若干の物足りなさを覚えなくもないのですが――聴けば聴くほど味が染み出してくる楽曲が顔を揃えている。
名盤として名高い次作『TAKING THE WORLD BY STORM』誕生の重要な布石となった1枚として、再評価を望みたい隠れた力作です。


DEMON - Hold On to the Dream - Hold On to the Dream ★★★ (2012-05-26 01:10:28)

VoとGがゆったりと哀愁のメロディを歌い上げ、
DARE辺りに通じるアイリッシュ風味が
仄かに香ってくる高品質な叙情HRナンバー。


DEMON - Hold On to the Dream - Eastern Sunset ★★★ (2012-05-26 01:06:24)

神秘的なイントロに始まり、
じっくりと盛り上げてから疾走へと転じ、
壮大なスケール感を伴ってエンディングを迎えるという
これぞブリティッシュHM、な起承転結が決まった
ドラマティックな名曲。
間違いなくアルバムのハイライトですよ。


DEMON - Hold On to the Dream ★★ (2012-05-24 06:52:09)

優れたソングライターとして、そして腕利きミュージシャンとして、デイヴ・ヒル(Vo)と共にDEMONを支えてきたKey奏者、スティーヴ・ワッツの参加最終作となった'91年発表の8thアルバム。とは言え別に両者の関係が険悪化したとか、そういうマイナス要素が脱退の理由ではなかったようで、それはデイヴが本作をDEMONの重要作品の1つに挙げ、スティーヴのバンドに対する貢献の大きさに謝辞を捧げている再発盤CDの解説からも読み取れます。
んで、そのスティーヴ・ワッツの手によるドラマティックなKeyのイントロに導かれ、溌剌として勇ましいOPナンバー①で幕が上がる本作は、大枠としてはブリティッシュHM路線の名盤だった前作の流れを汲みながらも、全体的にドラマ性とヘヴィ・メタリックな荒々しさは薄らいでいる。起承転結がバッチリ決まった雄々しく力強い③はアルバム屈指の名曲と言えますし、続くこれまた劇的な④、どこかノスタルジックな雰囲気を喚起するバラード⑤、アイリッシュ風味漂う⑧辺りもグッと聴き手を惹き込むパワーとクオリティを有してはいるのですが、アルバム全体を見渡すと強く印象に残る曲とそうでない曲がハッキリと分かれてしまっているため、やや盛り上がりには欠けるかな、と。
尤も、これは前作『TAKING THE WORLD BY STORM』が素晴し過ぎたがゆえにそう感じるのであって、本作単体で評価すれば決してつまらない作品というわけではないのですが。


DEMON - Heart of Our Time - Genius? ★★ (2012-05-23 07:15:27)

ポップ&モダンな曲調の上で
伸びやかに歌うジョン・ウォータハウスの
Gプレイが胸に沁みます。
デイヴ・ヒルも歌が上手くなったなぁ、と
しみじみ実感させられる1曲。


DEMON - Heart of Our Time - Expressing the Heart ★★★ (2012-05-22 23:06:58)

コンパクトにまとめられた楽曲が並ぶ作中にあって
この曲のみは6分以上の長尺を誇りますが、
実際、神秘的なイントロに始まり、DEMONらしい
泣きを伴ったメロディや曲展開はそれも納得の
ドラマティックな仕上がり。
ところで、Keyが時折奏でる印象的なフレーズは
映画「未知との遭遇」を元ネタにしているのでしょうかね。


HOLY GRAIL - Crisis in Utopia - Cherish Disdain ★★ (2012-05-21 22:53:03)

鮮烈なGソロがアグレッシブな曲調に華を添え、
叙情的なアウトロがアルバムのエンディングを
締め括るに最適なドラマを演出する
スリリングなスピード・ナンバー。
ちょっとメロデスからの影響も感じられますかね。


HOLY GRAIL - Crisis in Utopia - The Blackest Night ★★★ (2012-05-21 22:47:19)

プログレ・タッチの軽快なインスト・ナンバー
“NOCTURNE IN D MINOR”から一転、
勇猛にして重厚、且つドラマティックに展開される
アルバム中盤のハイライト的名曲。
熱く粗いVoの声質が、この曲のような
聴き手を奮い立たせるサビメロを歌うのに打って付けですよ。


HOLY GRAIL - Crisis in Utopia - Crisis in Utopia ★★★ (2012-05-21 22:41:55)

本編前半の山場にして、個人的にはアルバムで
最もお気に入りの疾走ナンバー。
畳み掛けるような曲調はスラッシュ/デス・メタルからの
影響が滲みますが、勿論Voはメロディアスに
歌っていますし、かっちりと構築されたネオクラシカルな
ソロをフラッシーに紡ぐGソロもグー。


HOLY GRAIL - Crisis in Utopia - Fight to Kill ★★★ (2012-05-21 22:38:13)

OPナンバー“MY LAST ATTACK”と、続くこの曲の
カッコ良さでアルバムの出来の良さは約束されたようなもんです。
(実際その約束は破られません)
小気味良く疾走するリズムとライブ映えしそうな
シンガロング・パートがIRON MAIDENチックですね。


HOLY GRAIL - Crisis in Utopia - My Last Attack ★★★ (2012-05-21 22:35:32)

テクニカルに弾きまくる2本のGが
高速且つ劇的にハモるイントロ部分だけで
耳を奪われてしまう勇ましいOPナンバー。
フェードアウトで終わってしまうのが惜しまれる。


DEMON - Heart of Our Time ★★ (2012-05-21 09:21:19)

オリジナル・メンバーのレス・ハント(G)脱退と、喜多郎から影響を受けたというKey奏者スティーヴ・ワッツの加入が重なって、脱HR/HM志向が加速した4th『BRITISH STANDARD APPROVED』と同じ年にリリースされている5thアルバム。このリリース・ペースの早さには盟友マル・スプーナー(G)が肺炎により死去したことが大きく関わっており、後にデイヴ・ヒル(Vo)は「マルの病没後、すぐにでも行動を起こさなければDEMONの歴史はあの時で終わっていたと思う」と述懐している。
で中身の方は、前作よりはHRテイストを回復しているとは言え、Keyが全体の雰囲気を決定付ける役割を担い、コンパクト且つシンプルにまとめられた楽曲はやっぱり随分とポップ。OPナンバー①なんてお洒落な女性コーラスまで取り入れられていて、1stや2ndの頃しか知らない人がこれを聴いたらDEMONだと気付かない可能性さえあるのでは・・・と書こうとして「それはないか」と思い止まった。何しろここには新G.ジョン・ウォーターハウスが紡ぐ燻し銀の泣きメロがある上、何と言っても一聴してすぐそれと分かる強力な個性と哀愁を背負ったデイヴ・ヒルの親父声Voが、本作がどうしようもなくDEMONのアルバムであることを主張しているわけですからね。
ポップな曲調にプログレ・タッチのKeyサウンドと泣きのGが交錯する②③、映画『未知との遭遇』の交信音チックなフレーズを伴って展開していく涙なしには聴けない名バラード④、7thで結実するドラマティック・メタル路線の試し打ち的な⑨は、本作ならではの魅力を湛えた名曲。
MAGNUMと比較しているレビューをどこぞで見かけましたが、「確かに!」と膝を打ちたくなる1枚です。


HOLY GRAIL - Crisis in Utopia ★★★ (2012-05-19 21:33:17)

JUDAS PRIESTの“EXCITER”とACCEPTの“FAST AS A SHARK”の(ベタだけどハマってる)カヴァーを収録している事からも察しの付く通り、直球勝負の正統派/パワー・メタル・サウンドに軸足が置かれているこのデビュー作ですが、一方で「もうちょい色々な要素を取り入れたHMを追求したい」との理由でWHITE WIZARDと袂を別った人達が作ったアルバムなだけに、ワイルドな声質のVoが歌うメロディからはモダンなセンスが感じられたり、SHRAPNELメタルばりに派手に弾きまくり高速でハモるツインG、時にスラッシュ/デス・メタリックなビートを織り交ぜて畳み掛けるリズム、そしてエピック・メタル調のドラマティックな曲展開・・・といった具合に、彼らが強く影響を受けたジャンルのエッセンスが随所で顔を覗かせている。
2本のGがRACER Xを思わせる暴れっぷりを披露するOPナンバー①、雄々しいシンガロング・パートと小気味良く動き回るBがIRON MAIDENからの影響を実感させる②、スラッシュ・メタル風味のアグレッシブな曲調に劇的なネオクラGソロが華を添える④、ちょいとプログレ入ったインスト曲⑥を序曲代わりにドラマティック且つ勇壮に盛り上がっていく⑦、ブラスト・ビートやデス声をアクセントに、ラストをスリリングに〆る疾走ナンバー⑪辺りは、彼らが目指すサウンド・スタイルが判り易い形で具現化された名曲ではないでしょうか。
高い評価を獲得した本作リリース直後に、LOUD PARKに参戦するため初来日を果たす等、一躍NWOTHMのトップランナーに躍り出たにも拘らず、その後、活動の噂がさっぱり伝わってこないのがもどかしくも残念至極。


BEGGARS OPERA - Pathfinder - Madame Doubtfire ★★★ (2012-05-18 23:22:49)

ストレートなHRソングと思わせて
終盤で全パートが一気に狂気の度合いを増し
カオス状態に突入するアルバムのラスト・ナンバー。
特に哄笑を上げるVoとKeyのハジケっぷりは圧巻ですよ。


BEGGARS OPERA - Pathfinder - Hobo ★★ (2012-05-18 23:20:37)

曲名から想起される自由気ままな雰囲気と
一抹の物悲しさが漂う軽快なOPナンバー。
中盤のピアノ・ソロを切っ掛けに
曲調がキリリと引き締まるパートが
ピアノ好きには堪らんポイント。


BEGGARS OPERA - Pathfinder - MacArthur Park ★★★ (2012-05-17 22:31:44)

リチャード・ハリスが歌う原曲は60年代らしい(?)
優雅さが魅力でしたが、こちらのカヴァー・バージョンは
ピアノやチェンバロを大胆に導入することで、
叙情性とクラシカルな気品が強調されており、
またVoの朗々たるジェントルな歌声がドラマティックな曲展開の
メリハリを一層補強してくれています。
何も知らずに聴けばオリジナル曲だと思うぐらい
本編の流れに馴染んでますね。


BEGGARS OPERA - Pathfinder ★★★ (2012-05-17 07:18:05)

アートワークにキーフのデザインを用いたり、“トルコ行進曲”や“トッカータとフーガ”等のクラシック曲を本編に導入する手法等、EL&Pに影響を受けたバリバリのプログレ・バンドとしてデビューを飾り、その後、徐々にメロディへの拘りに目覚めて行ったスコットランドはグラスゴー出身の5人組が'72年に発表し、HR的なエネルギーの迸り、プログレ然としたドラマティックな構成力、そしてポップなメロディ・センスとが絶妙なバランスで配分された傑作としてファンから特に高い人気を誇る3rdアルバム。(邦題は『宇宙の探訪者』)
朗々歌い上げるマーティン・グリフィス(Vo)のジェントルな歌声と、静と動の振れ幅が大きいアラン・パーク(Key)の鍵盤捌きを最大の武器に、豊かな音楽的素養と懐の深さを感じさせる彼らのサウンドの魅力は、風来坊的曲調に一抹の哀愁がまぶされたOPナンバー①から早くも炸裂しまくっておりますが、本編のハイライトは何と言っても続く②。リチャード・ハリスの大ヒット・ナンバーを独自のアレンジでカヴァーしたこの名曲には、クラシカルだが親しみ易く、ドラマティックだが大仰ではないというBEGGERS OPERAサウンドの真髄が理想的な形で体現されています。
以降も、後半に進むに従って熱量が上がっていく③、URIAH HEEPチックな70年代HRソング④、ジグのリズムとメロディが取り入れられた⑤、メロウなインスト曲⑥から繋がり、オカルティックな狂気を帯びたKeyが荒れ狂うラスト・ナンバー⑦まで、無駄のない構成と完成度の高さ。
CATHEDRALのリー・ドリアンやOPETHのミカエル・オーカーフェルトが絶賛するのも納得の1枚ですね。


DEPARTURE - HITCH A RIDE - NO WHERE TO GO ★★★ (2012-05-16 22:14:47)

上手いVoが歌う洗練された叙情メロディ、
歌心を感じさせるGプレイと
気の効いたフレーズを奏でるKeyによって
形作られるこのメロハーの名曲を聴いていると
10年に及ぶブランクがみるみるうちに
埋められていきますよ。


DEPARTURE - HITCH A RIDE ★★ (2012-05-16 08:42:59)

3枚の名作を残して活動休止状態にあったマイク・ウォルシュ(G)率いる産業/メロディアスHRバンドDEPATUREが、10年ぶりに発表した4thアルバム。
デビュー以来、作品を作る度にフロントマンを変えてきた彼らゆえ、本作でもその伝統に倣って(?)スウェーデン出身のニューシンガー、アンディ・クラヴィヤカが加入しているのですが、DEPATUREファンならマイクのお眼鏡に適った彼が確かな実力を有する逸材であることは今更疑わないでしょう。またオリジナル・メンバーのジョン・オコーネル(Key)や、2nd制作時に加入したデューイ・リベステロ(Ds)もバンドに残留しており、意外なところでその結束の高さをアピール。(ちなみにBはマイクのご子息ライアン・ウォルシュが担当)
そうした面々の的確なパフォーマンスもあって、本作はファンの誰もが「おお、DEPATUREだ」と納得するに十分の作風と完成度を提示。過去作以上に生々しい音作りや、新Voの歌声が前任者達に比べHM寄りのスタイルであることもあり、一聴かなりハードな作風との印象を受けますが、OPを飾る“NO WHERE TO GO”は、哀愁を帯びたメロディに美しいハーモニー、そしてマイクのよく歌うGプレイがフィーチュアされたメロディ愛好家必聴の名曲に仕上がっているし、故ディーン・ファザーノに捧げられている②、躍動感溢れる③と続く冒頭の畳み掛けは、アルバムへの没入度を高めるのに最適な流れとなっている。
キメ曲に乏しいアルバム後半、ややメロディの質が下降線を描いてしまう点が残念ですが、10年のブランクを埋めるリハビリ作ということでは然程不満のない1枚ではないかと。
次作はあんまり待たせないで欲しいなぁ。


PASTORE - THE END OF OUR FLAMES - NIGHT AND DAY ★★ (2012-05-15 07:09:35)

重心を低く押し出してくるようなパワー・チューン。
攻撃的な曲の中で劇的に閃く、ツインG風のアレンジを加えて、
印象的なフレーズを奏でるラファエル・ガザルのGプレイが
光る1曲。


PASTORE - THE END OF OUR FLAMES - THE END OF OUR FLAMES ★★ (2012-05-15 07:06:55)

JUDAS PRIESTの『PAINKILLER』からの影響が
強く感じられた前作に比べ、本作はIRON MAIDEN
・・・というかブルース・ディッキンソンの
ソロ作からの影響もそこここで感じられ、
このアグレッシブな疾走曲におけるマリオ・パストーレの
雄々しい歌声は、ロブ・ハルフォードのみならず
ブルースを思わせる場面もちらほら。


PASTORE - THE END OF OUR FLAMES - BRUTAL STORM ★★★ (2012-05-15 07:03:42)

2ndアルバムのOPナンバーにして
JUDAS PRIEST+IRON MAIDEN(というか
ロイZと作ったブルースのソロ作の方が近い)的な
PASTORE屈指の名曲。
劇的なイントロだけで完全に掴まれてしまいますね。


PASTORE - THE END OF OUR FLAMES ★★ (2012-05-14 07:10:57)

デビュー作が各所で高評価を受けたことをモチベーションに変え、遅咲きのブラジル人シンガー、マリオ・パストーレ率いるPASTOREが'12年に発表した2ndアルバム。
現代的なアグレッションも加味されたJUDAS PRIEST直系の正統派HMサウンドという、前作で披露した音楽的立ち位置は守りつつ、ロブ・ハルフォードやブルース・ディッキンソンといった先人たちからの影響を糧とするパワフルなハイトーンVoに益々磨きを掛けたマリオの骨太な歌唱を筆頭に、強靭なビートを叩き出すリズム・セクション、そしてリフからソロまで劇的にこなすラファエル・ガザルのGプレイ等、そのパフォーマンスには更なる説得力が付与。これはバンド形態が整えられ、ライブの経験を積んだ事でメンバー間のコンビネーションが一層密になったことの賜物と思われ、アルバムOPナンバー①なんてHR/HM好きなら胸躍らされずにはいられないカッコ良さに満ち溢れた名曲ですよ。
ただ、剛直なのは大変結構なのですが、もう少しキャッチーな部分が欲しい・・・という点も前作同様で、序盤の興奮は後半へ聴き進むに従って尻すぼみになってしまうのが、個人的には勿体なく感じられたりも。
まぁ、でもこの辺りは好みの問題でしょうか。良く出来た作品である事は疑う余地はありません。


PASTORE - THE PRICE FOR THE HUMAN SINS - OUT OF CONTROL ★★ (2012-05-13 20:48:57)

日本盤のみのボーナス・トラックですが、
それが勿体ないぐらいの秀曲。
アルバム自体は『PAINKILLER』を発表した頃の
JUDAS PRIESTや、ロイZと組んだブルース・ディッキンソンの
ソロ作からの影響が感じられる作風で統一されていますが
この曲のみは80年代のJP/IMスタイル。


PASTORE - THE PRICE FOR THE HUMAN SINS - HORIZONS ★★★ (2012-05-13 20:45:58)

ピアノとアコギを用いたメロウな前半から
バンド・サウンドが加わって劇的に盛り上がる後半まで
悲壮な雰囲気に貫かれたパワー・バラードの逸品。
マリオ・パストーレのエモーショナルな歌いっぷりも
見事で、個人的にはアルバムで一番好きな曲です。


PASTORE - THE PRICE FOR THE HUMAN SINS - THE PRICE FOR THE HUMAN SINS ★★★ (2012-05-13 20:43:59)

1stアルバム表題曲兼OPナンバー。
『PAINKILLER』を彷彿とさせるアグレッシブ且つ
ストロングなパワー・チューンですが、
そう思えるのはちゃんとロブ・ハルフォードばりに
歌える実力派Voがいるからこそ。


PASTORE (2012-05-13 09:17:12)

スラッシュ・メタル・バンドACID STORMでキャリアをスタートし、ブラジル人ドラマーのエレノ・ヴァーリ企画のメタル・オペラ・プロジェクト、SOULSPELLに参加した事で知名度を高めた実力派シンガー、マリオ・パストーレが、「自分の得意とする方向性を追求する」ことを基本コンセプトに、ACID STORM時代の同僚ファビオ・ブィットヴィダス(Ds)、マリオのボーカル教室の生徒だったラファエル・ガザル(G)らと共に'07年に立ち上げたバンド。
'10年に発表したデビュー作『THE PRICE FOR THE HUMAN SINS』はブラジルで大ヒットとなり、これを追風に、正式メンバーとしてアレックス・ガルッチ(B)を加えてライブ活動を活発化させる等、バンドとしての基盤を整えた彼らは'12年には2nd『THE END OF OUR FLAMES』をリリース。デビュー作の作風を受け継ぐストロングな正統派HMサウンドが詰め込まれたこのアルバムもHR/HMシーンにおいて好意的な評価を受けている。


PASTORE - THE PRICE FOR THE HUMAN SINS ★★ (2012-05-13 08:12:10)

オペラも歌える実力派シンガー、マリオ・パストーレ率いるバンド――というかこの時点ではプロジェクト――が'10年に発表したデビュー作。
BURRN!!誌では90点台の高得点を叩き出す等、『PINKILLER』を発表した頃のJUDAS PRIESTを思わせる骨太で劇的な正統派HMサウンドがここ日本でも高く評価された本作。特筆すべきはやはりマリオ・パストーレの堂々たる歌いっぷりで、若き日のロブ・ハルフォードとブルース・ディッキンソンを足して2で割ったようなパワフルなハイトーンVoは、聴く者のメタル魂をビンビンに刺激してくれます。
JPの『PAINKILLER』といえば、アグレッシブで押しの強いA面よりも、劇的でメロディアスな楽曲が並んだB面サイドをより愛聴している身としては、本作は全体的に肩に力が入り過ぎていて、Voの素晴しさに比べ収録楽曲に(特にメロディに関して)弱さを感じる場面が無きにしも非ずなのですが、とは言え、OPナンバーに相応しい猛々しさで迫り来る①や、ラファエル・ガザル(G)のセンス溢れるGプレイも光るヘヴィ・チューン③、劇的に疾走する⑨、ボートラ扱いなのが勿体ない⑫といった楽曲を聴けば、このバンドが秘めるポテンシャルの高さは十二分に伝わってきます。
特にアコギに導かれてスタートし、ドラマティックに盛り上がっていく⑦は、激情を吐き出すマリオ入魂の熱唱に心震わされること必至の名バラードですよ。


HUMAN TEMPLE - Halfway to Heartache - She Talks to Angels ★★★ (2012-05-11 23:00:15)

Gが咽び泣くイントロの時点で
ぐわしっと涙腺を鷲掴みにされました。
哀愁のみならずスケールの大きさも
感じさせてくれるバラードで、
この手の楽曲がエンディングに用意されていると
アルバムを聴き終えた後の満腹感も向上しますね。


HUMAN TEMPLE - Halfway to Heartache - Bleeding Through ★★★ (2012-05-10 22:11:30)

憂いを帯びた歌メロも良いですが、
この曲の主役は何と言っても
悲哀に満ちた泣きメロを紡ぐG。
2本のGが交錯するインスト・パートの
哀愁には辛抱堪らんものがありますね。
(シングルG編成のバンドなんですが)


HUMAN TEMPLE - Halfway to Heartache - Run Away ★★★ (2012-05-10 22:08:35)

じわじわと冷気と悲哀が滲み出すような
サビ手前の歌メロが抜群に良いのですよ。
これこそ北欧メタル!と思わず膝を打つ、
アルバムで一番ツボにハマった曲でしたね。


HUMAN TEMPLE - Halfway to Heartache - Our World, Our Time ★★★ (2012-05-10 06:51:34)

頭3曲が緊迫感を湛えたハード・ナンバーで
固められているため、一転して美しくポップな
この名曲が始まった途端、曇り空の隙間から
陽の光が差し込んで来たような錯覚を感じますね。
楽曲自体の素晴しさは勿論のこと、
構成(曲順)の勝利でもあります。


HUMAN TEMPLE - Halfway to Heartache - I Will Follow ★★★ (2012-05-09 22:55:37)

太い輪郭で刻まれるGリフ、力強く疾走するリズム、
ソロも取るKeyの存在など、北欧様式美HMばりに
駆け抜けていくOPナンバー。

「サイレン音が取り入れられた楽曲に名曲多し」
の持論を裏付ける事例がまた1つ。


HUMAN TEMPLE - Halfway to Heartache ★★★ (2012-05-09 07:07:50)

6年待たされた前作とは打って変わって、さほど間を空けることなく'12年に発表された3rdアルバム。
例によってメンバー・チェンジが発生していますが、もはやリーダー兼フロントマンのヤンネ・フルメ(Vo)さえ健在ならば、それでHUMAN TEMPLEは問題なく回っていくことが分かってきたので心配の必要はなし。実際今回も、声質こそ少々野暮ったいものの、ソロ・キャリアを積んでいるだけあって実力は折紙つきなヤンネの歌声を中心に据えた、北欧のバンドらしい透明感と冷やかさに彩られた(前2作のスタイルを迷いなく受け継ぐ)メロディアスHRサウンドが徹底されていて心地良いったらないですよ。
Keyがソロを取り、背骨の通ったビートを刻むリズム隊がハードに疾走する様式美へヴィ・メタリックなOPナンバーで幕が開く事からも、本作がアグレッシブな色合いを強調した作風であることが伝わってきますが、勿論メロディのフックに手抜かりがある筈もなく、2本のGがドラマ性豊かな絡みを魅せてくれる②、雲間から差し込む陽光のように美しくポップな④、憂いを帯びた歌メロが出色の⑥、じっくりと泣かせにかかるバラード⑪・・・といった具合に、最初から最後まで優れた楽曲がすし詰め。
今回は国内盤リリースも実現したので、メロディ愛好家の方は是非に。


DEPARTURE - CORPORATE WHEEL - SACRIFICE ★★★ (2012-05-08 22:42:26)

個人的に3rdアルバムで一押しのHRナンバー。
清涼で伸びやかなVoの歌声や、
曲調を美しく彩るKeyのセンス溢れる演奏も
素晴しいですが、本曲の主役は何と言っても
全編に亘って雄弁に歌うマイク・ウォルシュの
Gプレイですよ。


DEPARTURE - CORPORATE WHEEL - TIME ★★★ (2012-05-08 22:38:19)

Voの歌いっぷりといい、
優しく包み込むような曲調といい、
本家よりJOURNEYっぽい(?)
JOURNEY型バラードの名曲。


DEPARTURE - CORPORATE WHEEL - LISTEN TO WHAT I SAY ★★ (2012-05-08 22:37:00)

キャッチー且つ爽快感漂うイントロだけで勝負あり!
本編への期待感を高めるという
OPナンバーとしての役割を見事に果たしている名曲です。


DEPARTURE - CORPORATE WHEEL ★★★ (2012-05-07 21:12:26)

JOURNEY型の産業ロックを得意とするマイク・ウォルシュ(G)率いるメロディアスHRバンドが、三代目シンガーとしてティモシー・ルイスを迎えて'02年に発表した3rdアルバム。
リリース当時は何故かイマイチぴんと来なくて、買ったはいいものの数回聴いたきりでCD棚に放置してしまっていたのですが、「DEPATURE、復活!」のニュースを耳にして、久々に本作を引っ張り出し聴き直してみたら、これが前2作に勝るとも劣らぬ非常に良く出来た内容であることに気付かされ、「あの頃、俺は一体何が気に入らなかったのだろう?」と思わず過去の自分に対して首を捻った次第。
新Voは前任シンガー達に比肩する伸びやかな歌唱を披露してくれていますし、ツボを心得たマイクのGプレイと、楽曲を華やかに飾り立てるKeyサウンド、美しいハーモニーに気の効いたアレンジの数々、そして都会的な洗練の加えられた哀愁のメロディetc・・・と、ファンが期待するDEPATURE節は今回も存分に堪能する事が出来る。
若干「収録曲が小粒かな?」と思わなくもないですが、例えばキャッチーなコーラスに胸躍るOPナンバー①、歌心に溢れたマイクのGプレイが素晴しい③、スティーヴ・ペリー似のVoの歌唱も含めて「ドJOURNEY」路線のバラード④、乾いた音色のアコギが演出する大陸的なノリの良さに思わず体が動く⑦といった楽曲は、このバンドならではの美味なる逸品。
前2作と併せて、これまたメロディ愛好家なら押さえておいて損のない力作です。


HALESTORM - The Strange Case of... - Rock Show ★★★ (2012-05-03 21:50:19)

ダンサブルなビートに乗せて
「ライブの楽しさ」について歌われるロック・ナンバー。
実際、リズミックなノリがライブでは盛り上がりそうな感じで
アレンジだけ取り出すとマドンナとかに通じるものを
感じたり感じなかったり。


HALESTORM - The Strange Case of... - In Your Room ★★★ (2012-05-03 21:46:04)

ピアノをバックにリジー嬢が
切々と歌い上げるバラード。
シンガーの表現力が問われるタイプの楽曲ですが、
難なくクリアされていて何より。
楽器隊が入って盛り上がる後半の展開も良し。


HALESTORM - The Strange Case of... - Break Me ★★★ (2012-05-03 21:40:31)

取り澄ましたような部分や
男勝りたらんと過度に力んだ部分もない、
等身大の親しみ易さを感じさせる声質も
このシンガーの武器なのかな、と
この名曲を聴きながら考えたり。


HALESTORM - The Strange Case of... - Beautiful With You ★★★ (2012-05-03 21:38:23)

世が世なら大ヒットしていてもおかしくない
ポテンシャルの高さを感じさせるメロディアスHRナンバー。
抑えて歌っても振り絞って歌っても、
感情の迸りを感じさせてくれる
リジー・ヘイルはやはり優れたシンガーです。


HALESTORM - The Strange Case of... ★★★ (2012-05-03 09:03:04)

セルフ・タイトルのデビュー作が好評を博した事を受け、再びプロデューサーにハワード・ベンソンを起用してレコーディング、'12年に発表された2ndアルバム。
リジー・ヘイル(Vo)のエネルギッシュな歌声をメインに据え、哀愁とフックの効いたキャッチーなメロディで勝負するメロディックHRサウンドは勿論今回も健在。と言うか、リジー嬢の歌声に関しては前作より更なるパワーアップを遂げていて、アグレッシブなメタル・チューンにおけるガッツ溢れるシャウトから、バラードで聴かせる入魂の歌い込みに至るまで、溢れ出すようにエネルギーが迸る歌唱は唯一無二の個性として昇華され、アルバム最大の聴き所となっています。
また、ヘヴィ・メタリックに疾走するOPナンバー①で幕が開く事に象徴されるように、収録楽曲についても全体的に攻撃性の底上げが図れている印象が強く、それでいてメロディの質に大味化が見られない点にこのバンドのセンスの良さが見て取れる。
“BET U WISH U HAD ME BACK”級の名曲が見当たらないため一聴してのインパクトは前作に及ばないものの、それでも並のバンドじゃ束になっても敵わないほど楽曲のクオリティは充実。特に⑤⑥⑦⑧といったバラード~メロディアスHRナンバーが連続する中盤は強力な求心力をもって耳を捉えて離さない。ちなみに個人的な一押しは、優れたメロディ・センスとモダンなセンスが光る⑧(ライブの楽しさについて歌った歌詞も○)でしょうかね。
1stアルバムの成功がフロックでなかったことを見事に証明する充実作。


HALESTORM - Halestorm - I'm Not an Angel ★★★ (2012-05-03 00:27:09)

この曲が収められた1stアルバム中盤は
スロー~バラード系の似通ったテンポの楽曲が
連続するのですが、にも関わらず全くダレた印象がなく、
寧ろ一気に本編に惹き込まれてしまうのは
やはりこのバンドの並々ならぬメロディ・センス
(とそれを十二分に表現するリジー・ヘイルの歌唱力)
の賜物。この名曲でもそれをしかと確認する事が出来ます。


HALESTORM - Halestorm - Familiar Taste of Poison ★★★ (2012-05-03 00:23:44)

Keyがメロディから漂って来る悲壮感を
一層盛り上げてくれていますね。
ドラマティック且つ哀愁に彩られた
サビのメロディには息苦しさを覚える程ですよ。


HALESTORM - Halestorm - Innocence ★★★ (2012-05-01 22:58:49)

モダンな哀愁を伝えるメロディが
EVANESCENCEにも通じる雰囲気を
発するロック・ソング。
ただ、内向的なノリよりも
弾けるような躍動感が伝わってくるのが
このバンドならでは。
ここでもリジー・ヘイル嬢の熱唱には
いたく胸を打たれます。


HALESTORM - Halestorm - Bet U Wish U Had Me Back ★★★ (2012-05-01 22:55:03)

リジー・ヘイルの情熱的なVoと、
彼女の歌声を効果的に盛り立てる
バックの演奏とが一体となった
感動を呼ぶロッカ・バラード。
'09年屈指の名曲の1つですよ。


HALESTORM - Halestorm ★★★ (2012-05-01 06:52:09)

'09年リリースの1stフル・アルバム。
「80年代メタルから影響を受けたバンド」という前評判やジャケットのイメージから、何となくJUDAS PRIESTやIRON MAIDENの流れを汲む正統派HMが聴けるものと思い込んでいた作品ですが、再生ボタンを押してみたら聴こえてきたのは、ゴリゴリのメタルというよりも、歌物ロックやポップスといった幅広い80年代ミュージックからの影響も内包されたHRサウンド。
無論、最大の影響源がHR/HMであることは疑いようがないわけですが、一方で音作りにしろ、演奏やアレンジにしろ、NWOTHM一派にありがちなチープさ(それはそれで好きなんですけど))が微塵も感じられないのは、ATLANTICというメジャー・レーベルと辣腕プロデューサー、ハワード・ベンソンの後ろ盾、それに叩き上げのライブ・バンドでもある彼ら自身の潜在能力の高さゆえでしょうか。
特に、洗練された哀愁と、強力なフックを擁するメロディの魅力はこのバンドの生命線とでも言うべき輝きを放っており、それをパンチの効いた歌声で熱唱するフロント・ウーマン、リジー・ヘイル嬢のVoがこれまたメチャ強烈。
「女セバスチャン・バック」の異名を取るのも納得の、鮮烈極まりない彼女の歌声が活かされた本編には捨て曲が全く見当たりませんが、取り分け突出して感動的な③を手始めに、更に④⑤⑥と一騎当千の名曲が連続する中盤の盛り上がりはアルバムの白眉。
評判に違わぬクオリティの高さに舌を巻く1枚でしたね。


HALESTORM (2012-04-30 21:45:27)

リジー(Vo)とジョン(Ds)のへイル姉弟が中心となって活動を開始。当初は姉弟以外のメンバーは流動的だったらしいが、'00年発表の6曲入りEP『DON'T MESS WITH THE TIME MAN』の制作を境にラインナップが固まり、更に積極的なライブ活動が実を結んで、'05年には米メジャーのATLANTICとディールが成立。
まずは挨拶代わりにライブEP『ONE AND DONE』('06年)をリリースし、そして'09年には本命の1stフル・アルバム『HALESTORM』を発表。(プロデュースはハワード・ベンソンが担当)
同作は80年代HR/HMからの影響が色濃く打ち出された作風にも関わらず、全米総合チャートの40位にランクインを果たし、シングル“I GET OFF”とIT'S NOT YOU”もメインストリーム・チャートのトップ10に入るという好リアクションを獲得している。
'10年にはLOUD PARK 10に出演するため初来日を果たす等、アルバム・リリース後は積極的にツアーに勤しみ、'12年には再びプロデューサーにハワード・ベンソンを招いて2ndアルバム『THE STRANGE CASE OF・・・』を発表した。


MELLOW CANDLE - Swaddling Songs - Sheep Season ★★★ (2012-04-29 09:18:56)

インスト・パートにもしっかりと時間が
割かれているため、プログレシッブ・ロック的な
味わいも感じさせてくれる名曲。
ピアノ好きとしては、美旋律を振りまく
後半のピアノ活躍っぷりだけで
御飯がおかわり3杯はいけますね。


MELLOW CANDLE - Swaddling Songs ★★★ (2012-04-29 09:00:32)

OPETHやCATHEDRALからもリスペクトを捧げられるアシッド・フォーク・バンドが'72年に残した唯一のフル・アルバム。
・・・と書くと、何やら敷居の高そうな音楽性に思われるやもしれませぬが、これが全編に亘って叙情メロディの魅力がストレートに打ち出されている作品で、非常に取っ付き易い。HR/HMファンからすると些か刺激に欠ける音である事は否定できませんが、ウォームな音色のBや、随所で哀愁のメロディを差し込むG、それに流麗な指捌きで曲調を淡く彩るKeyが取り入れられたサウンドは、フォークそのものというよりもプログレッシブ・ロック的な味わいも感じさせてくれます。
何より、アニー・ハズラム系のクリアなソプラノ・ボイスが持ち味のクロダー・シモンズと、より姐御度の高い(時折カルメン・マキ風な)歌声を聴かせてくれるアリソン・オドンネルという二人の歌姫を擁していることがこのバンド最大の強みで、彼女たちが時に麗しくハモり、時に掛け合いを展開する事で、楽曲には豊潤なエモーションと深い陰影が生み出されており、そのサウンドは意外なほどメリハリが効いている。
フォーク/トラッド的な哀愁を帯びた①、インスト・パートにおけるピアノの活躍っぷりに聴き惚れる②、後期カルメン・マキ&OZチックな⑤、ビートの効いた演奏の上をタイプの異なる二人のシンガーの歌声が華麗に舞う⑥、冷やかな哀愁を湛えた⑦辺りが個人的にはお気に入り。アルバム後半はポップ度が増しますが、それもまた良し。


ANTHRAX - Worship Music - In The End ★★★ (2012-04-28 01:20:35)

弦楽器による短いイントロからスタートする
ヘヴィなミッド・チューン。
故ダイムバック・ダレルに捧げられているだけあって
全編が悲壮感に満ち溢れているが、メソメソせずに
空を仰いで黙って慟哭するかのようなソリッドな曲調が
このバンドならでは。
熱の篭ったジョーイ・べラドナの歌唱も素晴しい。


ANTHRAX - Worship Music - I'm Alive ★★★ (2012-04-28 01:15:37)

ズンズンと力強く刻まれるリフ&リズムに
「オ~オ~オ~♪」というエピック・メタル調の
コーラスが乗った勇壮なメタル・ナンバー。
曲調に併せてエモーショナルなソロを奏でる
ロブ・カッジアーノが良い仕事してます。


ANTHRAX - Worship Music - The Devil You Know ★★★ (2012-04-26 22:12:52)

ジョン・ブッシュが歌ってもハマりそうな曲調ですが、
ジョーイ・べラドナが歌ってこそのこの躍動感でしょうかね。
キャッチーで憂いを帯びたサビメロが秀逸で、
かつてのANTHRAXと現代のANTHRAXのサウンド・スタイルが
無理なく融合をみています。
1stシングルなのも納得。


ANTHRAX - Worship Music - Fight 'Em Til You Can't ★★★ (2012-04-26 22:05:08)

シーン屈指のリフ・カッター、
スコット・イアンの妙技を堪能するならこの1曲。
タテノリで刻まれるリフ&リズムや、メロディックなGソロは
往年のANTHRAXを、憂いを帯びたメランコリックな
メロディ使いからはモダンな感覚も伝わって来る。
つまり両者の美味しいとこ取り。尚且つキャッチーなのも素晴しい。
この曲にピンと来たら、本アルバムは購入する価値ありですよ。


OVERKILL - The Electric Age - Good Night ★★★ (2012-04-24 23:26:40)

こんなタイトルですが、オラオラ状態で煽ってくる
ブリッツのハイテンションなVoを筆頭に、
バンド側に聴き手を眠らせるつもりは一切ないですね。
穏やかなイントロから爆走へと転じる曲展開も
この手の楽曲のお約束として堪らんものがあります。


OVERKILL - The Electric Age - Drop The Hammer Down ★★★ (2012-04-24 23:23:49)

アルバム中、最も正統派HMテイストが漂って来る
重量感溢れる劇的なナンバー。
デイヴ・リンクスのGソロは「名演」と
表現するに相応しいフィーリングと構築感を誇っています。


OVERKILL - The Electric Age - Electric Rattlesnake ★★★ (2012-04-23 22:57:46)

パンクに通じる炸裂感を伴ったノリの良さと、
ヘヴィ・メタルならではのダイナミックな曲展開とが
同居した大作ナンバー。中盤の重厚なヘヴィ・パートからは
このバンドのBLACK SABBATHに対する敬愛の迸りが
感じられますね。


OVERKILL - The Electric Age - Save Yourself ★★★ (2012-04-23 22:54:51)

前作収録の名曲“BRING ME THE NIGHT”の流れを汲む
80年代テイスト背負ったスピード・メタル・ナンバーですが
ブリッツの特徴的なVoと唸りを上げるD.D.のBが
OVERKILLならではの個性を付与してもいるアルバム屈指の名曲。
思いっきり弾きまくりながらも、ドラマティックなメロディの
流れを見失わないデイヴ・リンクスのGソロも秀逸です。
あと、D.D.が担当する合いの手コーラスが「童貞成敗!童貞成敗!」と
聴こえるのは気のせいでしょうか。


OVERKILL - The Electric Age - Come and Get It ★★★ (2012-04-23 21:28:18)

鋼鉄の如く刻まれるGリフとリズムによって生み出される
猛烈な突進力を武器に、6分以上の長尺をダレさすことなく
ダイナミックに駆け抜けていくOPナンバー。
IRON MAIDENを彷彿とさせる雄々しいシンガロング・パートが新味。


OVERKILL - The Electric Age ★★★ (2012-04-22 08:15:59)

噛み付くように捲くし立てるブリッツのハイテンションなVo、野太い音色で存在感を主張するD.D.のB、ボビー・ガスタフソンの幻影を消し飛ばす名演連発のデイヴ・リンクスと、バキバキにビルドアップされたリフを刻むデレク・テイラーのGコンビ、それにコンクリの如き硬質なリズムを鼓膜に叩きつけてくるロン・リップニッキのDs・・・といった具合に、百戦錬磨の猛者達が隊列組んで織り成す、鋼の如き強靭さとハッチャけた炸裂感を伴ったパワー・サウンドのド迫力に、ただただ黙って平伏する'12年発表の16thアルバム。
スピーディ/アグレッシブ/ダイナミックの三拍子揃った名曲①で幕が開く本編は、ここ数作で提示された現行OVERKILLの作法に則った作風を実直に継承しつつ、OPナンバーからして早くもIRON MAIDENを思わせる勇壮な(ライブ映えしそうな)シンガロング・パートを導入。メロディアスなGソロの練り具合といい、重厚感より俊敏なフットワークやドラマ性重視の曲展開といい、今作は全体的にオーセンティックなHM成分が増量されている印象が無きにしも非ず。中でも切れ味鋭く突っ走るスピード・メタル風味の⑤は、メタル者ならハート鷲掴みのキラー・チューンですよ。
キャッチーなノリの良さとヘヴィ・メタリックなダイナミズムが同居した②、パンキッシュな③、アルバム随一の劇的さを誇る⑥、ハイテンションなスラッシュ・ソング⑨に、穏やかなイントロから激烈なスパートへと転じてラストを締める⑩・・・といった王者の風格漂う名曲の数々を聴くにつけ、OVERKILLが今後10年は余裕でスラッシュ・シーンの頂点に君臨し続けるであろうことを確信させられる1枚。


KISSIN' DYNAMITE - Money, Sex & Power - I Will Be King ★★ (2012-04-21 00:27:57)

パワフルなロックンロール・ソング。
思わず合唱を誘われるサビメロに
このバンドの曲作りの上手さが
よく現れています。
ライブで演ったらさぞかし盛り上がるんだろうなぁ。


KISSIN' DYNAMITE - Money, Sex & Power - Dinosaurs Are Still Alive ★★★ (2012-04-21 00:25:10)

タイトル通り、恐竜風の嘶きを上げるGが
印象的なミッド・チューン。
全体的にロックンロール風味が増量された印象のある
3rdアルバムの中にあって、この曲の
力強く重厚な存在感は耳を捉えるものあり。
胸の内のメタル魂に火を点されるVoの熱唱が熱い!


KISSIN' DYNAMITE - Money, Sex & Power - Sex Is War ★★ (2012-04-21 00:20:24)

パーティロックっぽいタイトルですが、
ストレートに押してくる引き締まったHRナンバー。
曲調はHELLOWEENの“I WANT OUT”風で、
彼らもそれを意識して、インスト・パートでは
確信的にそれ風のフレーズを取り入れています。


KISSIN' DYNAMITE - Money, Sex & Power - Money, Sex & Power ★★★ (2012-04-21 00:13:58)

前イタリア首相の乱痴気パーティ
「ブンガブンガ」に着想を得たと思われるOPナンバー。
こんなタイトルですが、独産パワー・メタリックな
重厚感と、アリーナ・ロック調のスケール感、
そして強く耳を捉えるキャッチーなサビメロとを兼ね備えた
このバンドの魅力を判り易く伝える名曲です。


STONE - Free ★★ (2012-04-20 07:08:42)

深雪を踏み締めるかのようにザクザクと刻まれるGリフ、緩急を飲み込んでタイト且つソリッドに疾走するリズム、そして寒々しいメロディをぶっきらぼうに歌うVoとが一体となった、独特の荒涼感漂うスラッシュ・メタル・サウンドを武器に、メタル不毛の地であった前世紀のフィンランドにおいて唯一(?)気を吐いた4人組パワー/スラッシュ・メタル・バンドの最終作となった、'93年リリースのライブ・アルバム。
解散記念盤という作品の性質上、感傷的な空気が充満していてもおかしくないわけですが、どっこい、その手の湿った空気は皆無・・・どころか、MCや観客との掛け合いすら大胆にオミットして、どこか淡々と進行していくライブ運びがこのバンドの作風に合致していて、ちょっと笑ってしまいましたね。(ライブならではの「お遊び」が感じられるのはDOORSの“THE END”が混ぜられた⑫ぐらいか?)
演奏はタイトでパワフル、今や売れっ子プロデューサーとなったミッコ・カーミラが手掛けた生々しい音作りは迫力十分。収録曲は“GET STONED”“SMALE TALES”“SWEET DREAMS”“OVERTAKE”等、その殆どが1stと4thからの選曲となっていますが、美味しいところは押さえられている上に、その2枚がSTONEのアルバムでは最もお気に入りな我が身としては何の問題もなし。
解散云々は脇に置いて、STONE入門用のベスト盤的役割を果たす作品じゃないかな、と。