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火薬バカ一代さんの発言一覧(評価・コメント) - 時系列順 4101-4200

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火薬バカ一代さんの発言一覧(評価・コメント) - 時系列順 4101-4200

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ROYAL HUNT - Land of Broken Hearts - Heart of the City ★★★ (2012-02-26 00:16:15)

デビュー作で最も愛する名曲。
この曲(の2コーラス目で一瞬ピアノが閃く部分)を
耳にした瞬間、「よし、このバンドの作品はずっとチェックしよう」
と決意させられましたよ。


ROYAL HUNT - 1996 ★★★ (2012-02-26 00:10:14)

ROYAL HUNTの日本での人気が頂点に達したのは4th『PARADOX』を発表した時だと思われますが、D.C.クーパー加入第1作『MOVING TARGET』のリリースに伴う日本ツアーの模様をフル・セットで収録したこの2枚組ライブ・アルバムは、上り調子のバンドの勢いとファンの熱気が余すところなく記録されており、聴き応え十分の内容。
次々に繰り出される悲哀とドラマに彩られたハイクオリティな楽曲の数々、それらをエモーショナルに表現する楽器陣の達者な演奏ぶり(女性2人による生のバックコーラスも効果的)にも瞠目させられますが、個人的に耳奪われるのは、やはり何と言ってもROYAL HUNTの音世界に更なる深みと広がりをもたらしたD.C.クーパーの歌唱力。ライブでも表現力に全く鈍りのないその抜群の歌声のみならず、観客を絶妙にエンターテイメントする華のあるステージ・アクションもこの人の大きな魅力なので、そういう意味ではビデオ版(祝・DVD化)も必見です。
DISC-2に収められている名曲“EPILOGUE”は、そうしたD.C.のVoを手始めに、猛烈に泣きまくるJ.K.のGソロ、クラシカルにしてシンフォニックなアンドレ・アンダーセンのKeyといった各パートの見せ場が、起承転結のバッチリと決まったドラマティックな曲展開の中で次々に繰り広げられる「ショウの中のショウ」とでも言うべき構成が取られており、まさしくコンサートのハイライトと呼ぶに相応しい盛り上がりっぷりが演出されていて必聴。
5月に迫った彼らの来日公演の予習として、またROYAL HUNT入門編としてもお薦めの1作。


ROYAL HUNT - Land of Broken Hearts ★★★ (2012-02-25 02:12:45)

'93年に発表されるや「凄い新人バンドが現れた!」と輸入盤市場で話題となり、すぐさま国内盤のリリースも実現したデビュー作。
今では北欧メタル・マニアに留まらぬ幅広い層からの支持されるROYAL HUNTなれど、この頃のサウンドからは現在の彼ら程のスケール感やドラマ性は感じられず、スピーディな様式美HMナンバーにしろ、軽快に弾むシャッフル・チューンにしろ、ストレートに「北欧メタル」している印象の方が強い。スリリング且つ劇的なインスト・パートの充実度に比べ、ヘンリック・ブロックマンの生硬い歌声が弱く感じられる辺りも、いかにも北欧メタル的だ。
尤も、この朴訥としたVoが歌う寒々としたメロディはこれはこれで案外魅力的。また時にクラシカルに、時にシンフォニックに、冷やかな旋律を奏でて楽曲をドラマティックに彩るアンドレ・アンダーセンのKeyワークや荘厳さ漂う美しいコーラス等、後々までこのバンドの重要な個性となる要素も既に確認する事ができる。
中でも一押しは、GとKeyがバトルを繰り広げながら疾走する“HEART OF THE CITY”。この手の様式美HMナンバーは本作以降姿を消してしまう上、2コーラス目で一瞬閃くピアノ・サウンドが印象的でカッコイイったらないですよ。
ROYAL HUNTと言えばやはりD.C.クーパー加入以降のアルバムこそが必聴作でしょうが、衝撃度で言えば個人的にはこのデビュー作がやはり一番大きかった気がします。


DEMON - The Unexpected Guest - Beyond the Gates ★★ (2012-02-25 00:51:49)

邦題は“地獄のゲート”。物々しいですなぁ。
湿り気やミステリアスな雰囲気を
演出するKeyが隠し味的に用いられた
HRナンバーで、ここでも耳を奪われるのは
やはりデイヴ・ヒルの情熱的な歌声と
レス・ハントが紡ぐ泣きのメロディ。


DEMON - The Unexpected Guest - Have We Been Here Before? ★★★ (2012-02-25 00:45:03)

2ndアルバム後半の山場となる泣きのバラード。
全身全霊を込めて振り絞るように歌うデイヴ・ヒルの絶唱と、
濃厚に咽び泣くレス・ハントの哀愁に満ちた
Gプレイには涙腺を刺激されずにはいられません。


DEMON - The Unexpected Guest - Don't Break the Circle ★★★ (2012-02-23 23:19:22)

和風(?)メロディが聴かれるイントロ“監視”から
繋がっていく、適度な疾走感も伴ったドラマティックな曲展開、
一度聴いただけで「Don'T break the circle~♪」と
合唱せずにはいられないキャッチーな歌メロに、
全編に溢れる泣きのGメロディetc・・・と、この曲には
初期DEMONの魅力がギュギュッと凝縮されていますね。
BLIND GUARDIANのスピード・メタル・バージョンからは
感じられなかった「大英帝国の威厳」が漂って来るあたりも◎


DEMON - The Unexpected Guest ★★★ (2012-02-23 05:30:37)

本邦初登場作となった'82年リリースの2ndアルバム(邦題は『招かれざる客』)。
不気味なアートワークに仰々しい邦題、オカルト趣味を前面に打ち出した歌詞、それでいてダークさやオドロオドロしさは控えめに、ブリティッシュな哀愁を湛えて時にポップな表情さえ見せる楽曲の数々・・・と、デビュー作の作風を忠実に受け継いだHRサウンドは健在。
寧ろ、Keyをアクセントに用いて、よりキャッチーに、よりメロディアスに洗練された収録楽曲のクオリティには確かな向上の跡が見て取れ、中でもその筆頭に上げられるのがOPナンバー“DON'T BREAK THE CIRCLE”。和風メロディを取り入れた怪しげな序曲から繋がる劇的な曲展開、味のあるオヤジ声を駆使して憂いを帯びた歌メロをエネルギッシュに歌い上げるデイヴ・ヒルのVo、エモーショナルな泣きメロ携えて切り込んで来るツインG、そして思わず一緒に歌いたくなる強力なキャッチネスと、この名曲には初期DEMONの魅力の全てが詰め込まれていると言っても過言ではありません。
他にも、濃厚に咽び泣くバラードの名曲“HAVE WE BEEN HERE BEFORE?”もあったりして、個人的にはDEMONの代表作と言われるデビュー作より愛聴している1枚だったりします。


DEMON - Night of the Demon - Father of Time ★★★ (2012-02-22 23:00:54)

1stアルバムでは“NIGHT OF THE DEMON”に
匹敵する名曲ではないでしょうか。
華はないけど、Vo並に歌い、泣く、
レス・ハントのGプレイが存在感を発揮する
哀愁のバラード。


DEMON - Night of the Demon - Into the Nightmare ★★ (2012-02-22 22:56:28)

邦題は“悪夢への誘い”。
シンプルだが非常にキャッチーな
Gメロディが耳に残る逸品。
レス・ハントが紡ぐメロディには
哀愁成分が多く含まれているのですが、
じめじめしていないのでポップな
曲調の躍動感を殺していない点も
素晴しい。


DEMON - Night of the Demon - One Helluva Night ★★ (2012-02-21 22:11:47)

邦題は“恐怖の一夜”ですが、そんな雰囲気は
露とも感じさせぬノリノリの曲調が逆に印象に残りますね。
但し、鋭角的なGリフや、ツインGが奏でる
湿り気を帯びたメロディはいかにもNWOBHM出身バンド
といった趣き。


DEMON - Night of the Demon - Night of the Demon ★★★ (2012-02-21 22:08:13)

デイヴ・ヒルの暑苦し・・・もとい情熱的な歌声と
泣きを含んだツインGがヨーロピアン・メタル然とした
湿り気と怪しげな雰囲気を発散しているが、
同時にどこか楽しげでキャッチーなノリも同居したDEMONは、
「オカルト・メタルでもサタニック・メタルでもなく
《お化け屋敷メタル》である」と評していた人がいましたが
まさに言いえて妙。


DEMON - Night of the Demon ★★ (2012-02-20 23:34:51)

'81年発表の1stフル・アルバム。(邦題は『魔夜』)
BLIND GUARDIANが“DON'T BRAKE THE CIRCLE”をカヴァーした事でこのバンドに興味を持ち、当時折り良くCD化された本作を購入したのですが、BGのカヴァーがバキバキにビルドアップされたスピード・メタル・バージョンであったこと、NWOBHMに属するバンドだし、この名前で、ホラー映画調のジャケット・アートワーク、そしてハッタリの効いた邦題の数々もあって、さぞかしオカルティックでオドロオドロしい(それこそKING DIAMONDみたいな)サウンドが聴けるものとワクワクしながら再生ボタンを押してみたら、始まったのはキャッチーで、時にポップとさえ表現出来そうな展開もみせるハードロック・・・。「期待してたのと違うじゃねぇか!」と勝手に憤慨し、長らく放置プレイの刑に処していたのですが、その後、改めて聴き直してみたら「あれ?これってこんなに良いアルバムだったの?」と目と耳から鱗がボロボロ落ちまくりましたよ。
確かに軽快なノリの楽曲が本編の大半を占めているものの、デイヴ・ヒル(Vo)の暑苦しいオヤジ声と、マル・スプーナー&レス・ハントのツインGコンビが泣きの入ったメロディを随所に差し込んで来るため、明るくハジけ切れない雰囲気が纏わり付く辺りはいかにもブリティッシュ。
特にA面サイドの楽曲の充実っぷりには目を瞠るものがあり、「RISE・・・RISE・・・」という不気味な呪文詠唱に導かれてスタートするアルバム表題曲“NIGHT OF THE DEMON”は、キャッチー且つ泣きを伴ったメロディとGプレイが強く印象に残る、DEMON屈指の名曲ですね。


HEAVENS GATE - Live for Sale! ★★ (2012-02-19 15:55:06)

HEAVENS GATEの日本での人気が頂点に達した瞬間の記録であると同時に、その凋落の始まりの証ともなってしまった、何とも皮肉なライブ・アルバム。
当サイトにおける獲得ポイント数の少なさからも察しが付く通り、バンドの経験不足をもろに露呈してしまった垢抜けないパフォーマンスに対し、手厳しい意見が続出した初来日公演の模様が克明に捉えられていることから余り評判の芳しくない本作ですが、どっこい個人的には「仰る通り。ご尤も」とそれらの意見に全面同意しつつも、どうしても嫌いになれず、今でも機会があれば聴き返している作品であります。
まず第一に楽曲が良い。“LIVIN' IN HYSTERIA”“GATE OF HEAVEN”“IN CONTROL”といった代表曲を筆頭に、ベスト盤状態で次々に繰り出される楽曲はいずれもジャーマン・メタル好きなら一聴の価値がある名曲ばかり。そして第二に挙げられるのがファンの熱烈な盛り上がりっぷりで、コーラス部分を客に任せきりにするシンガーのパフォーマンスには苛々させられるものの、一方でそれに見事な反応を返す観衆の一体感溢れる大合唱には「お見事!」と素直に賛辞を贈りたくなります。
例え残念なクオリティでも、こうしたバンドとファンの熱いエネルギーの交歓がしっかりとフィーチュアされているライブ・アルバムには点数が甘くなるというもの。「良い曲と熱心なファンを沢山抱えているバンドは強いなぁ」と思わせてくれる1枚ですよ。


GLENN HUGHES - Burning Japan Live ★★★ (2012-02-18 01:46:04)

ドラッグで身を持ち崩して過去の人になりつつあったグレン・ヒューズ、起死回生の一撃となった力作『FROM NOW ON・・・』リリースに伴う日本公演(前座はスウェーデンのFORTUNEでしたっけね)の模様を捉えたライブ・アルバム。
「THE VOICE OF ROCK」コールに導かれ、いきなりド級の名曲“BURN”によって幕が開き「掴みはOK!」となるショウは、当時の最新作『FROM~』からのナンバーを中心に据えつつ、DEEP PURPLE、TRAPEZE、HUGHES/THRALLの名曲も要所に配置される等、その豪勢なセットリストはまさしく「ヒストリー・オブ・グレン・ヒューズ」といった趣き。その上でクスリ断ちに成功し、心身ともに絶好調なグレンが熱の篭ったパフォーマンスを繰り広げてくれるのだから、これで盛り上がらない訳がない。
バックを固める北欧ミュージシャン勢も、テクニカル&ヘヴィ・メタリックな演奏で彼を的確にサポート。のみならず、彼の地独特の透明感をもってグレンの「黒っぽさ」や「ファンキーなノリ」を中和する役割も果たしており、特に、メロウな叙情HRナンバー“FROM NOW ON・・・”と、TRAPEZE時代の名バラード“COAST TO COAST”におけるパフォーマンスは、両者の持ち味の最良の部分が見事に引き出されていて圧巻の一言。ソウルフルに炸裂するグレンのハイトーン・シャウトには魂が震えるってもんですよ。
それまで知識としてしか知らなかったグレン・ヒューズというシンガーの凄味を、実感を伴って理解させてくれる1枚。ゼロ・コーポレーションが残した数々の遺産の中でも一際眩い輝きを放つ「LIVE IN JAPAN」物の傑作だと思います。(あからさまに手が加えられている歓声の処理は評価が割れるところかもしれませんが、個人的にはこれは「有り」)


MALICE - License to Kill - Sinister Double ★★★ (2012-02-16 23:22:38)

いかにもマックス・ノーマン的な
ソリッドな音作りの援護射撃を受けて
良く伸びるハイトーンVoと楽器陣が
一体となって突き進む様が
まさに「メタル!」な2ndアルバムOPナンバー。


MALICE - License to Kill - Vigilante ★★ (2012-02-16 23:19:46)

ダーク且つ重厚に迫り来るヘヴィ・ナンバー。
LAのバンドらしからぬ劇的な構築美を放つ
Gソロが聴かせてくれますね。


MALICE - License to Kill - Chain Gang Woman ★★ (2012-02-16 22:48:03)

荒々しく駆け抜ける
アップテンポのHMソング。
バックVoとして当時親交のあった
MEGADETHのデイヴ・ムスティンと
デイヴ・エレフソンが参加しています。


MALICE - License to Kill - Murder ★★★ (2012-02-16 22:46:10)

アグレッシブでキャッチー。
2ndアルバムの中では最も強く
JUDAS PRIEST風味が感じられた名曲です。


MALICE - License to Kill ★★ (2012-02-16 22:41:20)

JUDAS PRIESTが憑依したかの如き、LAのバンドらしからぬ劇的なブリティッシュHMサウンドを詰め込んだ1st『IN THE BEGINING』でデビューを飾ったMALICEなれど、プロデューサーをマイケル・ワグナーからマックス・ノーマンに代えた本2ndアルバムにおいては、逞しさを増し「ロブ・ハルフォードのそっくりさん」から「ロブ・ハルフォード型ハイトーン・シンガー」へとクラス・チェンジを果たしたジェイムズ・ニールの歌唱、ミッドテンポのヘヴィ・チューンが中核を成す本編の構成等、全体的にソリッドなアメリカンHM(LAメタル)テイストが強化されている印象を受ける。
このJUDAS PREIST成分の減量をプラス/マイナスどちらに評価するかは人それぞれだが、個人的には、身も心もJUDAS PRIESTになりきった“HELLRIDER”や“GODS OF THUNDER”のような強力なキメ曲が見当たらなくなってしまった点は明らかに減点要素。
それでも、挑みかかるようなOPナンバー“SINISTER DOUBLE”を手始めに本作で聴くことが出来るのは紛れもない正統派HMサウンドであり、光沢を帯びた音色で構築美を備えたメロディを奏でるツインGも相変わらずの存在感を発揮。ダークで重厚な“VIGILANTE”、MEGADETHのWデイヴがゲスト参加しているアグレッシブな“CHAIN GANG WOMEN”(ギタリストのジェイ・レイノルズは一時MEGADETH入りが取り沙汰されたりしてましたね)、そして本編中最も濃厚なJP風味を発散する“MURDER”といった、前作を気に入った人を失望させることのない楽曲の数々を収録したアルバムのクオリティは実に堂の入ったもの。
近年、再結成を果たして活動中とも聞くが、だったら新作を作って欲しいなぁ。


PRAYING MANTIS - Captured Alive in Tokyo City ★★★ (2012-02-13 23:33:41)

「2枚組&ベスト選曲で贈るPRAYING MANTIS初のライブ・アルバム!」と聞いて「おおっ」と身を乗り出した人達が、「但しシンガーはゲイリー・バーデン」と付け加えられた途端、ざざーっと引き潮の如く醒めていく様が目に浮かぶような実況録音盤。
そのゲイリーは本作に於いても、OPナンバーの時点で早くも歌声がヨレヨレというミラクルなパフォーマンスを披露。にも拘らず、不思議と腹立ちよりも「流石ゲイリー」「それでこそゲイリー」的な安心感や微笑ましさが先立ってしまうという、愛すべきキャラクター性をアピールしており、ある意味、何者にも変え難い人材ですよ、この人は。
幕開けから既にアップアップの様相を呈している彼の歌唱ですが、その後は大崩れすることなく持ち堪えますし(=ずっとヨレヨレ)、またそのガラッパチなオヤジ声が、ライブでも霞む事のない美しさを誇るPRAYING MANTIS必殺の三声ボーカル・ハーモニーの華麗さを際立ててくれてもいます。え?美醜の対比?いやいやいや・・・。
そして何よりこのライブ盤を語る上で外せないのが、観客の盛り上がりっぷり。天下のRAINBOW公演を蹴ってまで駆けつけた熱心なファンが揃っているだけに、例えば“RISE UP AGAIN”のサビメロ部分なんて「そんな長いパートを客に歌わせるなんざ無茶だよ、ゲイリー!」とのこちらの不安を観客が一蹴し、息の合った見事な合唱を澱みなく展開してくれる場面は、本編のハイライトと言っても過言ではないカッコ良さ。そりゃメンバーだって「君ら、バンドに入ってよ!」と感動を露わにしますよって。
一方でメンバーの演奏は終始緩いし危なっかしく、とても「傑作」と絶賛できる内容ではないのですが、個人的には聴く度にほっこりした気持ちになれる味わい深い逸品として、90年代に連発された「LIVE IN JAPAN」物の中では、BLIND GUARDIANの『TOKYO TALES』、グレン・ヒューズの『BURNIG JAPAN LIVE』と並んで愛聴しているライブ盤です。ビデオ版もお薦め。


MALICE - In the Beginning... - Godz of Thunder ★★★ (2012-02-12 23:16:37)

身も心もJUDAS PRIESTになりきった名曲。
フォロワーもここまで徹底されれば、もはや至芸です。
ロブ・ハルフォードそっくりのハイトーンを
聴かせてくれるこのVo、今改めて聴き直すと、
8:2ぐらいでデーモン小暮成分も入っているような。


PRAYING MANTIS - Demorabilia ★★★ (2012-02-12 23:01:23)

デビュー作『TIME TELLS NO LIES』リリース後、荒波に浮かんだ木の葉の如くマネージメントとレコード会社に翻弄され続けていた時期にレコーディングが行われ、発表する機会のないまま長らく埋もれてしまっていた未発表曲の数々を取りまとめた発掘音源集。ちなみにタイトルは「DEMO」と「MEMORABILIA(記録)」を組み合わせた造語なのだとか。
目玉となるのは、現URIAH HEEPのバーニー・ショウ(Vo)を迎えたラインナップでレコーディングされた幻の2ndアルバム(一部被っている楽曲もあるけど基本的には『PREDATOR IN DISGUISE』とは別物)用楽曲群と、PRAYING MANTISとしての活動が行き詰まった後、元IRON MAIDENのクライヴ・バー(Ds)らと結成したESCAPE時代に制作されたデモテープに収められていた楽曲の数々。
特に後者は、日本のレコード会社と契約を結ぶ決め手となったクオリティを有しながら、全く異なるバンド名(STRATUS)と異なる楽曲を用いたアルバムでデビューを飾った後は行方不明になっていたという、PRAYING MANTIS史上屈指のレア音源として度々取り沙汰されていただけに今回のリリースはまさしく快挙。しかもこれが、PVも作られた“TOP OF THE WORLD”を筆頭に、キャッチネス/ハードネスのバランスも良好な叙情HRの名曲揃いときたもんだ。(PRAYING MANTISと同一路線を期待すると少々ポップ過ぎるかもしれませんが)
元がデモテープゆえ音質の悪さは相当なものですが、評価は当然「素晴らしい!!」。PRAYING MANTISファンなら一度はチェックしておいて損のない作品だと思いますよ。


URIAH HEEP - Official Bootleg Vol.Ⅲ Live in Kawasaki Japan 2010 ★★★ (2012-02-12 00:14:49)

'10年秋に行われたURIAH HEEPの来日公演は、個人的にその年のベスト・ライブに推したくなるほどの素晴しさでしたが、あの時の感動を鮮烈に蘇らせてくれるのが、10月24日(日)に川崎クラブチッタで繰り広げられたコンサートの模様をほぼフルセットで収録している、この2枚組実況録音盤。
タイトルこそ「BOOTLEG」となっているものの、クリアな音質は正規のライブ・アルバムと比較しても何ら遜色のないクオリティ(流石「公式」)で、顔の前で手をヒラヒラさせるあの奇妙なアクションが思い出されるミック・ボックスの楽しげなGプレイを筆頭に、メンバー(&ステージに出たり入ったり忙しかったミッキー“戦場カメラマン”ムーディ)の熱気溢れるパフォーマンスと、華麗なるボーカル・ハーモニーまでしっかりと再現された名曲の数々が余すところなく収められた本編を聴くと、気分はもうすっかりあの夜にタイム・スリップ。生で見た際は“CIRCLE OF HANDS”に甚く感動した覚えがありますが、こうして改まってCDで聴くと“LOVE IN SILENCE”のドラマティックな盛り上がりっぷりにも心打たれるものがありますね。
観客の歓声があまりフィーチュアされていない点には物足りなさを覚えますし、何より「なぜ(俺が行った)23日を音源化してくれなかったんだ!」と地団駄を踏みたくもなりますが、ともあれ現在のURAIH HEEPがライブ・アクトとして高い実力を誇っている事が良く分かる作品である事は間違いなし。「買い」の1枚ですよ。


PRAYING MANTIS - Metalmorphosis (30th Anniversary album - Japanese Edition) ★★ (2012-02-11 01:19:15)

選曲が初期作に偏っているので、入門者向けベスト盤としての機能を果たすかどうかは微妙な線ですが、繊細な泣きと叙情メロディを満載にしたツインG&ボーカル・ハーモニーが伸びやかに駆け抜けていく楽曲の数々を聴いていると、つくづく「名曲を山ほど抱えたバンドだなぁ」と実感させてくれる1枚であることは確か。
特に、普段は“CHILDREN OF THE EARTH”と“LOVER TO THE GRAVE”という2大名曲の陰に隠れがちなデビュー作収録楽曲が意外なほど魅力的に蘇っており、「ああ、そういえばこの曲ってこんなにカッコ良かったんだ」と再認識させられましたね。
近年のライブに倣ったのか、テンポを落とし気味に楽曲が再構築されているため、何やらマッタリとした空気にアルバム全体が包み込まれてしまっている点は頂けませんが、逆に“LOVER~”のようにテンポが落とされたことでメロディの魅力が際立った楽曲もあるにはありますよ!と、一応はファンとして擁護しておきたい。
何より、個人的に一度聴いてみたいと願っていた幻のバンドのテーマ曲(?)“PLAYING MANTIS”が遂に聴けた事が嬉しいったら。解説等でその存在は知っていても、長らく公式音源は耳にした事がなかっただけに喜びも一入ですよ。(例えその結果、大した曲でなかった事が判明したとしても・・・/苦笑)


WARRANT(GERMAN) - The Enforcer - Nuns Have No Fun ★★ (2012-02-11 00:38:02)

アルバム『THE ENFORCER』の中では
一番好きな曲かもしんない。
腰の据わったリフ&リズムが刻まれるヴァースから
テンポアップして、勇壮にしてダーク且つ
緊迫感に満ちたサビメロへと展開していく様が
非常にカッコ良く決まっております。


WARRANT(GERMAN) - The Enforcer - Torture in the Tower ★★ (2012-02-11 00:35:09)

猪突猛進型のスピード・ナンバー。
ピロピロと威勢良く弾きまくり、
楽曲にヨーロピアン風味の湿り気を与える
Gの仕事振りが印象に残ります。


WARRANT(GERMAN) - The Enforcer - The Rack ★★ (2012-02-11 00:33:47)

OPナンバーは短いイントロ&勇壮なスピード・ナンバー
という、パワー・メタル・バンドとしての様式美に則った
展開が非常に美しい。良い曲ですよ。


WARRANT(GERMAN) - The Enforcer ★★ (2012-02-10 07:22:41)

デビューEP『FIRST STRIKE』と同じ年('85年)にリリースされた初のフル・アルバムだが、短期間のうちにバンドが大きな成長を遂げた事が如実に表れた力強い内容に仕上がっている。
スラッシュと言うよりも「ACCEPT影響下のパワー・メタル」と評したくなる作風だった前作に対し、4人(ツインG)編成でレコーディングが行われている本作はサウンドの切れ味や厚みが覿面に増強され、ミッド・テンポの楽曲も重心低くド迫力に迫ってくる。
より逞しさを増したメロディに頓着しない喚き型Vo、切り立って刻まれる速射リフの壁、野太く突進するリズム隊、それにヨーロピアンHM然としたドラマ性を擁するGとがガンガン押し出してくる攻撃的なサウンドを聴いていると、個人的にはANGEL DUSTなんかを思い出しますね。
これぞ!という強力な名曲を生み出せなかった事が、このバンドがHR/HM史に人知れず埋もれてしまった理由なのでしょうが、とは言え、序曲付きのOPナンバー②や、ダークで緊迫感に満ちた④、テクニカルなGの存在が生きる⑨といったスピード・ナンバーの数々は、メタル者なら頭を振らずにはいられないカッコ良さを有しているように思われ。
尚、バンドは'99年に再結成を果たして現在も活動中。本作とデビューEPを2in1にしたリマスター編集盤もリリースされているので、興味を持たれた方は是非どうぞ。


WARRANT(GERMAN) - First Strike ★★ (2012-02-08 22:48:35)

勿論、アメリカの同名ハードポップ・バンドとは何の関係もない・・・というか、メンバー全員で汚ねぇアナルを晒しているお下劣なブックレットを見るまでもなく、ルックス的にも音楽的にも100万光年以上かけ離れたムサ苦しさを発散するドイツはデュッセルドルフ出身のパワー・トリオが'85年に発表したデビューEP。(BURRN!!表記を参考にするなら、向こうは「ウォレント」でこっちは「ウォーラント」)
幾つかの楽曲で聴くことの出来る、ガリガリとした破壊的なGリフの刻みはSLAYER辺りからの影響を感じさせますが、よりスラッシュ・メタル色の強い次作『THE ENFORCER』に比べると、未だそのサウンドは「ACCEPTの薫陶を受けたオーソドックスなパワー・メタル」という範囲に留まっており、Dsの疾走感は飽くまで他のパートと歩調を合わせたものだし、ウド・ダークシュナイダー風味のダーティな声質のVoも何とかメロディアスに歌おうと頑張っています。
全体的に青臭い仕上がりなのは隠しようもないですが、この時点で既に曲作りの上手さ、及び弾きまくりのGソロで楽曲に欧州風味の湿り気を付与するトーマス・クレイン(G)のセンスにはキラリと光るモノが感じられ、特に荒々しくも勇壮な“BANG THAT HEAD”は「名曲」と評価しても構わないクオリティを備えているように思えます。


WARRANT(GERMAN) - First Strike - Bang That Head ★★ (2012-02-08 22:47:55)

喧しく炸裂するDsに引っ張られる形で
突進するパワー・メタル・ソング。
ダークで湿り気を帯びたメロディが
きっちりとフックを構築しており、
ACCEPTブレイク後、HELLOWEEN登場以前の
古き良きジャーマン・パワー・メタルの
様式美が堪能できるEP屈指の名曲ではないかと。


WARRANT(GERMAN) - First Strike - Scavenger's Daughter ★★ (2012-02-08 22:45:18)

“SATAN”と共にスラッシュ・メタル色が
強く打ち出されたスピード・ナンバー。
序曲“CONDEMED FOREVER”とセットで
お楽しみ下さい。


WARRANT(GERMAN) - First Strike - Satan ★★ (2012-02-08 22:43:14)

とにかく力一杯叫びまくるVo、
ガリガリと破壊的に刻まれるGリフ、
ドッカンドッカン炸裂するDs・・・と
VENOMやSLAYERの遺伝子を受け継いだ
若気の至り感溢れるアグレッシブな
OPナンバー。


BLACKLACE - Unlaced - Devil in Disguise ★★ (2012-02-07 22:34:50)

歌メロがジャパメタ風で
初めて聴いた時はちょっと笑ってしまいました。
(確かに一頃のLOUDNESSに似てます)
いやしかしカッコイイ。


BLACKLACE - Unlaced - Runner in the Night ★★★ (2012-02-07 22:33:39)

どちらかと言えばパワー重視のアルバムの中にあって
この曲には流れるようなメロディ・ラインが確認できます。
曲だけ聴いたらNYのバンドだとは思わんですよ、これ。


BLACKLACE - Unlaced - Call of the Wild ★★★ (2012-02-07 22:32:20)

オドロオドロしいイントロから一転、
切れ味鋭く疾走を開始するOPナンバーにして
アルバムのハイライト・ナンバー。
IRON MAIDEN風の転調パートがクールです。
都会のコンクリの如き硬質感を身に纏っていますが、
マリアン嬢の歌声の威力もあって
無機質な感じはまるでありませんね。


BLACKLACE - Unlaced ★★ (2012-02-06 22:21:47)

アメリカはニューヨークにおいて、アンソニー(B)とカルロ(G)のフラグニート兄弟によって結成され、女性Voのマリアンを迎えて制作したデモテープ『ON THE ATTACK』を切っ掛けにMAUSOLEUM RECORDSとディールを結んだ4人組が、MANOWARのロス・ザ・ボスの手を借りてレコーディング作業を行い'84年に発表した1stアルバム。
イギリスが主戦場だったバンドだけに、テクニカルに弾きまくるGと、「日本の浜田麻里も凄いけど、アメリカのマリちゃんも負けてないなぁ」と思わされるマリアン嬢のタフなVoとが主役を張った攻撃的なサウンドからは、勇壮にしてメロディアスな名曲“RUNNER IN THE NIGHT”を筆頭にヨーロピアン・メタル勢&NWOBHMからの影響が色濃く滲む。(続く“DEVIL IN DISGUISE”はなぜかジャパメタ風に聴こえる?)
さりとて叙情性や湿気っぽさは然程でもなく、それよりも寧ろ強く感じられるのは、NY出身バンドならではの硬質なストリート感覚で、特に、インスト序曲“MARCH OF THE BLACK WITCH”を切り裂いてスタートするOPナンバー“CALL OF THE WILD”は、THE RODS辺りに通じる爆発的な疾走感と、IRON MAIDENばりのドラマティックな曲展開とが組み合わされた、NY出身メタル・バンドの面目躍如!といった趣きの名曲。


BRAINFEVER - Brainfever - Hangman ★★ (2012-02-05 20:35:22)

荘厳でクラシカルなイントロが
印象的なアクセントなっている、
馬力勝負のパワー・チューン。


BRAINFEVER - Brainfever - Suicide ★★★ (2012-02-05 11:29:39)

バラード調の導入部は確かにJUDAS PRIESTを
思わせますね。Voも朗々と歌い上げていて
――あまり上手くないですが(笑)――劇的なツインGと
共にアルバムを締め括るラスト・ナンバーに
相応しいドラマ性を演出しようと頑張っています。
エンディングが尻切れとんぼ気味なのが勿体ない。
(これはアルバム収録曲全般に言えることなのですが)


BRAINFEVER - Brainfever - Capture The Night ★★★ (2012-02-05 11:24:44)

シングルとしてもリリースされているようですが、
実際、荒々しい勇壮さとキャッチーなノリの良さが
同居した、アルバムでも1、2を争う名曲です。


BRAINFEVER - Brainfever - Brainfever ★★★ (2012-02-05 11:22:27)

イントロでドカンとかまされる
NWOBHMの流れを汲むGリフの
カッコ良さだけでK.O.さてしまう
バンドのテーマ・ソング。


BRAINFEVER - Brainfever - Into the Sky ★★★ (2012-02-05 11:21:16)

OPナンバーにしてBRAINFEVERの代表曲。
ACCEPTばりの雄々しさと剛直さを発散しつつも
Voはノーマルにメロディアスに歌っており、
また後のHELLOWEEN系メロパワ・メタルに比べると
もっと無愛想で埃っぽいという、
80年代中期のジャーマン・パワー・メタルの
魅力が詰まった逸品。頭振りたくなりますね。


BRAINFEVER - Brainfever ★★ (2012-02-05 09:56:00)

EARTHSHAKER RECORDSに所属していた西ドイツの5人組が、STEELERやLIVING DEATH等との仕事で知られる同レーベルのお抱えエンジニア、現MEKONG DELTAのラルフ・ヒューベルトと、後にSHARK RECORDSを興す事となるプロデューサー、アクセル・デュベアヴィルの手を借りてレコーディングを行い、'84年にベルギーのMAUSOLEUM RECORDSの配給を受けてリリースした1stアルバム。
湿気ったメロディ・ラインを武骨に歌うVoと頑強なリフの壁を築くツインGとが、少々埃っぽく刻まれるリズムに乗り土煙を上げて突貫するサウンドは、いかにもACCEPT登場以降/HELLOWEEN登場前夜の「80年代半ばの独産パワー・メタル・サウンド」といった趣き。
音は良くないしVoの声質も野暮ったいが、聴いているだけで身の内で燻るメタル魂に火が点されるのを感じますよ。特にNWOBHMの流れを汲んで力強く刻まれるGリフは、このアルバムの肝とも言えるカッコ良さ。
BRAINFEAVERの魅力全部入りの名曲“INTO THE SKY”、勇壮なるバンドのテーマ・ソング“BRAINFEAVER”、シングル・カットもされたアルバム表題曲“CAPTURE THE NIGHT”を筆頭に、アルバム全体を見渡すと疾走ナンバーの存在感が際立っておりますが、クラシカルなイントロからスタートする“HANGMAN”、バラード調に始まりパワフルに盛り上がっていく“SUICIDE”etc・・・と、他にも本編には魅力的な楽曲が揃う。
B級メタル・ファンなら外せない1枚ではないでしょうか。


LUCIFER'S FRIEND - Sumo Grip - You Touched Me... ★★★ (2012-02-04 00:11:33)

ブリッジ・パートのコブシとエモーション
効きまくりの熱唱は、何度聴いても
「うぉー」と悶絶させられますね。
たまらん。


LUCIFER'S FRIEND - Sumo Grip - Heartbreaker ★★★ (2012-02-03 23:56:39)

「土俵入り」を表す(?)短い
和風インスト“GET IN”を序曲代わりに
高らかにアルバム開巻を宣言する名曲。
ジョン・ロートンが張りのあるハイトーンを
駆使して歌い上げる、勇壮さと物悲しさが
同居したサビのメロディが実に胸に沁みます。
ちょっと“FINAL COUNTDOWN”に
通じるものを感じたりも。


LUCIFER'S FRIEND - Sumo Grip ★★ (2012-02-03 23:50:07)

「裸の2人が激しく乱れた息遣いで汗塗れに絡み合う写真、売ります」という通販にスケベ心から申し込んだら、相撲の写真が送られて来てガッカリ・・・という笑い話を思い出さずにいられないジャケットが著しく購買意欲を阻害してくれますが(『SUMOGRIP』なるタイトルは力士が四つに組んだ状態を言い表しているのでしょうか?)、聴いて吃驚、これが名作『MEAN MACHINE』の流れを汲んだメロディアスHRの好盤じゃありませんか。
勿論、エネルギーの迸りよりメンバーの年齢相応の落ち着きが強く出た作風ではあるのですが、それでもGがエッジを効かせ、リズム隊が踏ん張り、そしてジョン・ロートンのダイナミックな歌唱がメリハリを演出してくれているので、例えばバンドの代表曲“RIDE THE SKY”のリメイク⑭も浮いては聴こえない。(URAIH HEEP時代のヒット曲“FREE ME”のカヴァー⑮はファン・サービスみたいなもんでしょうが)
それにしても経年劣化とは無縁のロートン先生の歌声には惚れ惚れさせられますねぇ。張りのあるハイトーンを駆使して哀愁に満ちた歌メロを拾っていくその歌唱はまさしく本編の白眉。粘りの効いた納豆Voが映える③や、思わずコブシが回るバラード⑤辺りも堪んないモノがありますが、やはりトドメは和風序曲①に導かれて始まる②。勇壮だが物悲しいテーマ・メロディがずしりと胸に響く『MEAN MACHINE』に収められていてもおかしくない名曲ですよ。
前半の充実度に比べるとアルバム後半がやや物足りないのですが(例え“BANZAI”なる楽曲があろうとも!)、それを差し引いてもこのクオリティは実に立派。


KEN HENSLEY & LIVE FIRE - Faster - Fill Your Head (with Rock) ★★★ (2012-02-02 21:51:38)

ライブ映えしそうなノリの良さも備えた
アップテンポのロック・ナンバーですが、
中間部のドラマティックなアレンジは
流石ケン・ヘンズレーといったところでしょうか。


KEN HENSLEY & LIVE FIRE - Faster - Beyond the Starz ★★★ (2012-02-02 21:50:04)

別項を読んでケン・ヘンズレーがクリスチャンになった事を
知りましたが、この曲にはそうした彼のピースフルな精神と
真摯な祈りが満ち溢れています。
淡々としながらも温もりも感じさせてくれる叙情HRナンバーで、
素朴に歌うGも◎です。


KEN HENSLEY & LIVE FIRE - Faster - The Curse ★★★ (2012-02-02 21:46:50)

伊藤政則氏もお薦めのアルバムのハイライト・ソングの1つ。
“EASY LIVIN'”系の軽快な曲調の前半を経て、
後半は泣きのKeyとGが劇的な盛り上がりを演出してくれる
URAIH HEEPを思い出さずにはいられない名曲。
メタルKEISHOUさんクラスのHEEPマニアなら、
この曲目当てでアルバムを購入しても損はないですよ。
(・・・多分)


KEN HENSLEY & LIVE FIRE - Faster - Set Me Free (From Yesterday) ★★ (2012-02-02 21:40:42)

ロ二ー時代のRAINBOWにも通じる
マジカルでミスティックな雰囲気を湛えた
重厚に盛り上がるOPナンバー。


KEN HENSLEY & LIVE FIRE - Faster ★★ (2012-01-31 22:54:41)

KEN HENSLEY & LIVE FIRE名義で'11年に発表された最新ソロ・アルバム。
ARTCHのフロントマンとして知られ、世のマニア諸氏からは「北欧のブルース・ディッキンソン」との異名を取ったエリック・ホークが、シンガーとして参加している点に興味をそそられて購入した作品でしたが、ここでケン・ヘンズレーが披露しているのは70年代HR・・・というよりもURIAH HEEPのエレメントがあちこちに散りばめられた、僅かに触れただけで英国風味が鼻腔一杯に広がるかのようなヴィンテージ・ワインばりのコクと深み、そして格調の高さを湛えたブリティッシュ・ロック・サウンド。
エリックもそれに併せてリラックスした歌唱スタイルに終始しており、ARTCH時代を思い起こさせる雄々しい歌い上げは残念ながら封印されているのだが、その歌唱力は相変わらずスペシャル。
重厚にしてマジカルな①や、ヒネリの効いたシャッフル・チューン②という、いやが上にもURIAH HEEPを思い起こさせるケン・ヘンズレーの真骨頂と言うべき名曲2連発も難なくこなして一気にリスナーを作品世界に引き込んで以降は、泣きのGが心地良いバラード③、スケール感と包容力を併せ持った⑧、ハード・ロッキンな曲調に哀愁を帯びたメロディとドラマティックな曲展開が絡む⑪、そして生オケを加えてより優雅に蘇ったURIAH HEEPの“CIRCLE OF HANDS”のカヴァー⑫にて幕が降りるエンディングまで、あれよあれよの60分。
繰り返しの傾聴に耐え得る味わい深い魅力に、どっぷりと浸り切ることが出来る1枚です。


THE MAGNIFICENT - The Magnificent ★★ (2012-01-30 07:07:55)

CIRCUS MAXIMUSのマイケル・エリクセン(Vo)と、LEVERAGEのトースティ・スプーフ(G)が立ち上げたメロディック・ロック・プロジェクトのデビュー作。
HR/HMファンからの信頼も篤い両バンドの組み合わせ、更に彼らをバックアップするのは、トースティの盟友&天才メロディ・メイカーとして鳴らすツォーマス・ヘィッキネン(G)と来た日にゃ、本作の比類なき完成度の高さは約束されたも同然。
実際、マイケルのまろやかで良く伸びる歌声に、豊かな大衆性を備えたキャッチーなメロディと、アーティスティックな拘り/洗練を感じさせるアレンジとが無理なく同居した楽曲の数々は見事な出来栄えを提示しており、特に、抜けるような青空が目に浮かぶような爽快なメロディック・ロック・チューン③、“DRIVE ME”というタイトル通りの躍動感溢れる⑬(ボートラ扱いなのが勿体ない!)は、CIRCUS MAXIMUSともLEVERAGEとも異なる、このプロジェクトならではの魅力が如何なく発揮された名曲ではないかと。
収録時間60分オーバーの長尺がネックとなったのか、はたまた、雑誌等の高評価に釣られてハードルを高く設定し過ぎたせいか、購入当初は今ひとつピンと来ずに「あれぇ?」と聴きながら首を捻ってばかりいたのですが、この全編に漂う安定感には「流石」と感心させられますね。


BLACKTHORNE - Afterlife - All Night Long ★★ (2012-01-29 21:19:25)

うがいしてるのか、痰が絡んでるのか
っつーぐらい力みまくったシャウトが
当時は聞き苦しかった印象なのですが、
改めて聴くとこの全力の空回りっぷりも
「それでこそグラハム!」と愛しく
感じられてしまうのだから不思議です。


BLACK KNIGHT - MASTER OF DISASTER - MASTER OF DISASTER ★★★ (2012-01-29 10:14:01)

デビューEPのタイトル・トラック。
ハイトーンVoが映える疾走ナンバーで、
勇壮な荒々しさのみならず、
キャッチーなのも特筆すべき美点かと。


BLACK KNIGHT - MASTER OF DISASTER - AARALGATHOR ★★★ (2012-01-29 10:12:17)

Bのグレン“ザ・ハンマー”ホフマンが
リードVoを担当するエピック・ソング。
この人のシアトリカルな歌声は、2ndや3rdアルバムを
発表した頃のMANOWARを彷彿とさせる大仰且つ劇的な
曲調に見事にマッチしていて、この曲のみ
他の収録曲とは異なるダークでオカルティックな
雰囲気を発散しています。ド級の名曲ですよ。


BLACK KNIGHT - MASTER OF DISASTER - WARLORD'S WRATH ★★★ (2012-01-29 10:03:57)

戦闘開始を予感させるイントロだけで
テンション上がりまくり。
実際、楽曲自体も勇猛且つ劇的な出来栄えで
その予感は裏切られませんし。
単なるリズム楽器に留まらない活躍を
聴かせてくれるBが良い仕事してますね。


BLACKTHORNE - Afterlife - We Won’t Be Forgotten ★★★ (2012-01-29 00:11:24)

私はラジオでこの名曲を聴いて
アルバム『AFTERLIFE』の購入を決意しました。
ライブで演って欲しいなぁ、これ。
案外盛り上がると思うのですが。


BLACKTHORNE - Afterlife ★★ (2012-01-29 00:08:28)

表ジャケットでは美しく咲き誇っている薔薇が裏ジャケでしんなりと萎れてる様が、まるでこのアルバムを聴く前⇒聴いた後のグラハム・ファンの心理を代弁しているようで笑ってしまう、BLACKTHRONEが'93年に発表した唯一の作品。
RAINOBWやALCATRAZZ、MSG、さもなくばインペリテリの系譜に連なる様式美HMサウンドを期待するグラハム・ファン(俺俺)に、大味且つ豪快なアメリカン・メタル・サウンドでうっちゃりをカマした本作ですが、今回殆ど十数年ぶりぐらいで引っ張り出して来て聴き直してみたら、これが意外なぐらい楽しめてしまって我ながら吃驚ですよ。
まぁ、確かに力み返ったグラハムの歌声は空回り気味な上に痰が絡んでいるようでかなり聞き苦しいのですが、まるでやっさんの生き様をそのまま具現化したかのような、この全力で空回る熱い(暑い?)シャウトが妙にハートに沁みるんですな。恐らく彼が生涯歌い続けるであろう“ALL NIGHT LONG”のニュー・バージョンなんて、青筋浮かび上がらせながら大口開けて熱唱する姿がありありと目に浮かぶようで、初めは「うひー、暑苦しいー」と半笑いで聴いていたのに、終わる頃には一緒になって「おーなーいーろぉーん!」と拳を振り上げて合唱していましたからね。(ちょっと嘘)
グラハム・ファン以外には到底薦められない作品ですが、本作発売に伴うプロモ来日で彼が『笑っていいとも』に出演していた事実と共にひっそりと語り継いでいきたい1枚ではあります。


GALAXY - GALAXY - LADY MUSIC ★★★ (2012-01-27 23:05:47)

力強く、ドラマティックにアルバム後半の
山場を飾る本編でも指折りの名曲。
痒い所に手の届く歌メロを、猛烈な悲哀を
発散しながら歌い上げるVoの存在が
光りまくりの1曲で、聴く度にしみじみと
「良いシンガーだなぁ」と感心させられます。


GALAXY - GALAXY - JULIE ★★★ (2012-01-27 23:02:58)

ネオクラシカルなフレーズを連発するGや、
そのGとKeyの絡み具合など、イングヴェイからの
影響が感じられるネオクラ様式美チューン。
線は細いが魅力的な歌メロを構築するVoが
ここでも存在感を発揮していますね。


BLACK KNIGHT - MASTER OF DISASTER ★★★ (2012-01-27 06:56:11)

カナダはバンクーバー出身の5人組HMバンドが、'85年に500枚限定で自主製作/リリースしたデビューEP。
猛烈なダメダメ臭が漂って来るチープなアートワークに早くも心を折られそうになりますが、どっこい、重厚なイントロ部分だけでメタル者的にはテンションを上げざるを得ない勇猛なOPナンバー“WARLORD'S WRATH”で幕が上がり、スピーディでキャッチーな表題曲“MASTER OF DISASTER”で締め括られる本編は、ロブ・ハルフォード型の光沢を感じさせるハイトーンVo、正統派HM然としたドラマティックなフレーズを次々に紡ぎ出すツインG、そして重量感溢れるパワフルなリズム隊とが一体となった、とてもカナダのバンドとは思えぬヨーロピアン風味のダークネスと湿り気を帯びたパワー・メタル・サウンドが雄々しく展開されており、非常に高品質。
わずか5曲収録でも十分な満腹感を味わえてしまう栄養価の高さが魅力の本作には、当然のように駄曲は1つも見当たりませんが、中でもお薦めしておきたいのが4曲目に置かれたエピック・ソング“AARAIGATHOR(METAL ANTHEM)”の存在。
バンド自ら「メタル・アンセム」と言い切ってしまう臆面のなさも素敵なこの曲のみBがリードVoを担当しているのですが、エリック・アダムスが憑依したかの如き大仰で芝居がかった歌唱がダーク&厳粛にうねる曲調に見事にマッチしており、まるで『INTO GLORY RIDE』を発表した頃のMANOWARを思わせる、血沸き肉踊る壮大な名曲に仕上がっています。


GALAXY - GALAXY - SWEET ROSANNA ★★★ (2012-01-26 22:23:14)

どっぷりとセンチメンタルな気分に浸れる
美しくも切なさを満載にした叙情ナンバー。
邦題は“可愛いロザンナ”。
胸を締め付ける繊細な情感を湛えた
パフォーマンスを聴かせてくれるGとVoの
泣きっぷりはお見事の一言に尽きます。
この名曲の存在を持って、GALAXYの名は
私の胸にしかと刻まれましたよ。


GALAXY - GALAXY ★★★ (2012-01-26 05:29:01)

今から20年前ほど前に、西新宿のCD屋でDOMAINのベスト盤と一緒に購入した事をいやに鮮明に覚えている、ロシアはモスクワ出身のHRバンドが'91年に発表した2ndアルバム。
線は細いが泣きをたっぷりと含んだ歌声が魅力のVo、時にネオクラシカルなフレーズも紡ぐG、ゆるふわ系とは一線を画すメリハリの効いたビートを刻むリズム隊、それに水晶細工の如き繊細さと透明感を演出するKeyらによって形作られる叙情HRサウンドは、淡い色彩で描かれたファンタジックなジャケット・アートワークがそのまま音となって抜け出して来たかのような美しさ。
全曲が英詞で綴られた楽曲からも(薄っぺらい録音状態を除けば)イモっぽさは殆ど感じられず、ロシアン・メタルと言うよりも一線級の北欧メタルに近しい作風かな?と。
捨て曲/埋め曲の類は一つも見当たらない比類なき完成度を誇る本編ですが、取り分け、哀愁と美旋律が溢れ出すセンチメンタルな⑤、イングヴェイからの影響も感じられる様式美HMナンバー⑥、そして力強く劇的な曲展開に痺れる(歌メロが良い!)アルバム後半のハイライト・ナンバー⑨といった楽曲は、このバンドの何たるかも見事に体現した名曲。
東欧メタル・ファンのみならず、メロディ愛好家なら必ずや心打たれること間違いなしの逸品ですよ。


GALAXY (2012-01-26 05:27:48)

母体となるバンドの誕生はソビエト連邦時代('81年頃)まで遡るというベテランHRバンド。正式名称はGALAXY GROUP。日本盤だと「ガラクチカ」表記でしたっけね。
'88年に1stアルバム『В Атмосфере Гласности』を発表してデビューを飾り、同時期のロシアン・メタルの盛り上がりの波に乗ってアメリカ進出も狙ったようだがが、結局は上手く運ばなかったらしい。
'91年にインディー・レーベルから全曲英詞で歌ったセルフ・タイトルの2ndアルバムを発表。ハイレベルな叙情HRサウンドが詰め込まれた素晴しい内容とCDのプレス枚数の少なさから、現在では同作はかなりのプレミア価格で取引されている模様。
尚バンドは今も存続しており、'11年には『GALAXY』から発表20周年を記念するアニバーサリーEP『Последний Летний День』をリリースしている。


LIONS PRIDE - Breaking out - Working Class ★★★ (2012-01-24 22:59:28)

アルバム屈指の名曲。
雄々しいリフとリズムのコンビネーション、
熱く炸裂するツインG、それにアコギも有用された
起伏に富んだドラマティックな曲展開等、
いずれの要素もメタル魂をビンビンに鼓舞してくれます。


LIONS PRIDE - Breaking out - A Real Friend ★★★ (2012-01-24 22:56:19)

全編で炸裂する不器用な泣きっぷりに
男泣きを誘われるヘヴィ・バラード。
Voは率直に言ってヘタクソなのだが、
テクニックよりもエモーションに偏った
暑苦しい歌声が、この曲調には似合っています。
名曲。


LIONS PRIDE - Breaking out - Let the Music Rule the World ★★ (2012-01-24 22:50:02)

回転の速い鋭角的なGリフが疾走する
NWOBHMテイスト溢れるラスト・ナンバー。
この手の勢いで押しまくるタイプの楽曲では
Voの下手さもさほど気になりません。


LIONS PRIDE - Breaking out ★★ (2012-01-23 22:26:22)

ベルギー出身の5人組が'84年に残した唯一作で、聴き手に媚びない硬派な佇まいや雄々しいコーラスはACCEPTから、忙しないテンポ・チェンジが仕込まれた曲展開や、劇的に絡むツインGはIRON MAIDENからの影響が伺える、剛直なパワー・メタル・サウンドが全編に亘って炸裂する1枚。
Voが「超」の付く音痴っぷりを露呈しており、いっそメロディ無視で開き直る手もあったろうに、オヤジ臭い声質に反して案外真面目な好青年らしく、丁寧に歌い上げようとするあまり却って傷口を広げてしまっている感バリバリなのですが、ある意味、このVoがバンドの個性になっていると好意的に評価する事も可能・・・イヤイヤ、流石に無理がある。でも男泣きのへヴィ・バラード③に関しては、上手い/下手といった技術的な問題をぶっちぎった熱いエモーションの迸りに心打たれますよ。マジで。またパワーで押し切る⑤⑧のようなNWOBHM系の楽曲も似合っている。
Voの弱さをカバーするかの如くツインGがメロディアスに歌いまくっており、この2本のGが紡ぐ勇壮なキメのフレーズを追いかけているだけで、本作を楽しむ事は十分に可能。特に猛々しいリフ&リズムと、緩急の効いた劇的な曲展開にメタル魂が猛る②は必殺の名曲です。
多少Voが弱くてもイカした男気メタルを堪能したいというマニアなら楽しめること請け合いの力作。


LIONS PRIDE (2012-01-23 07:06:33)

「MAUSOLEUM CLASSIX」は、貴重音源の再発は非常にありがたかったものの、当時、CD化大国と持てはやされていた日本で贅沢に慣れきっていた身としては、海賊盤と紙一重(ブックレットがペラ紙1枚とか)のソリッド過ぎる仕様がネックとなって何となく購入に二の足を踏むシリーズだったのですが、最近は「贅沢抜かしてないで、もっと色々買っておけば良かった・・・」と悔やむ事しきり。
・・・で、そのMAUSOLEUM RECORDS所属バンドの中でも特にマニアから高い評価を受けていたのが、このLIONS PRIDE。

ttp://users.telenet.be/denofiniquitybe/lionspride.htm

上記リンク先のバンド・フォトで馬面のシンガーが着用している日章旗プリントのTシャツには、マジックで「有名」と手書きされているが、実際はインターネットが発達した現在でも、殆ど情報が手に入らない謎のベールに包まれた(?)ベルギーの5人組。
海外のサイトを見て回っても「ブリュッセル出身」「'84年に唯一のフル・アルバムを発表」ぐらいの事しか分からない正体不明さだが、YOUTUBEで見る事が出来るTV出演時の模様やライブ映像から察するに、本国ではそれなりに人気を博していたのかな?と。


浜田麻里 - PROMISE IN THE HISTORY - PROMISE IN THE HISTORY ★★★ (2012-01-22 10:15:48)

前半のハイライトを飾る壮大なバラード。
各音域を自由自在に行き来し、且つ豊かな表現力も
失わない浜田麻里嬢の声の出具合が
気持ち良いったらないですね。


浜田麻里 - PROMISE IN THE HISTORY - Earth-Born ★★★ (2012-01-22 10:10:50)

増田隆宣が手掛けているからか、
Keyを上手く用いて壮大なアレンジが施された、
プログレ・タッチのドラマティックな曲展開を
堪能する事が出来るアルバム・ラスト・ナンバー。


浜田麻里 - PROMISE IN THE HISTORY ★★ (2012-01-22 10:04:28)

HR/HM時代の区切りとなった'86年発表の6thアルバム。これ以降はレコーディング拠点を海外へと移し、脱HR/HMに拍車が掛かっていくので、個人的には(楽曲単位ではなく)アルバム単位で楽しめる浜田麻里作品はここら辺までかなぁ、と。
ギンギンのHRナンバー“COME AND GO”から壮大なバラード“PROMISE IN THE HYSTORY”まで、バラエティ豊かな楽曲が取り揃えられた本編は、前作においてハイレベルな領域にまで高められた「哀愁に満ちた歌モノHR路線」を継承しつつも、リバープが深めに掛けられた音作りやファッショナブルなKey等、サウンド全体は益々モダンにソフティケイト。
過密なレコーディング・スケジュールが祟って弾不足に陥っていたのか、ボリュームは30分台とコンパクトなのにカヴァー曲が多数収録されていたここ数作に対し、今回は全編がオリジナル曲で固められており、特にBLAZEの増田隆宣(Key)が作曲を手掛けているシャープな疾走ナンバー“TIME AGAIN”と、プログレ・ハード風味も感じられるドラマティックな“EARTH-BORN”というアルバム終盤の2連発は強力な存在感を放っています。


浜田麻里 - MISTY LADY - TURNING POINT ★★ (2012-01-21 01:36:30)

雄大なバラード“MORE FINE FEELING”から
繋げる展開が心憎い3rdアルバム随一のハード・ナンバー。
Voに負けじと火花を散らすGとKeyのバトルも熱い。


浜田麻里 - MISTY LADY - MORE FINE FEELING ★★★ (2012-01-21 01:33:07)

MAKE UPの山田信夫作曲の劇的な名バラード。
楽曲のスケール感を見事に表現する
「この人にゃ限界なんでないんじゃなかろうか?」
と思わされる、サビメロの声の伸びっぷりは
感動的ですらあります。


浜田麻里 - ROMANTIC NIGHT - DON’T CHANGE YOUR MIND ★★★ (2012-01-21 01:27:36)

「女性」と書いて「おんなさが」と読ませたり、
歌わされてる感満載の歌詞がかなり苦しいですが、
コブシの回るスピーディな曲調には合致しているかな。
ビブラートをびんびんにかけまくった浜田麻里の
パワフルなハイトーンVoに圧倒されまくりですよ。


浜田麻里 - MISTY LADY - Heart Line ★★★ (2012-01-21 01:20:22)

前2作のハードさを受け継ぎつつ、
ポップでキャッチー、思わず踊りたくなる
ノリの良さも備えているという、
一皮向けた魅力を放つ名曲。
俺も3rdじゃこの曲が一番好きですね。


浜田麻里 - MISTY LADY - SWEET LIE ★★★ (2012-01-21 01:16:54)

山本恭司のペンによる
華麗さと劇的さを併せ持った
まさにVOW WOWライクなHRナンバー。
(人見元基のVoでも聴いてみたくなりますね)
Gの泣きっぷりも山本節です。
弾いているのは北島健二ですが。


浜田麻里 - RAINBOW DREAM ★★ (2012-01-21 01:02:05)

ジャケットを飾る生瀬範義画伯の手による浜田麻里嬢のイラストが妙に怖い、'85年発表の4thアルバム。
ゲイリー・ムーアの“LOVE CAN MAKE A FOOL OF YOU”のリメイク曲“LOVE,LOVE,LOVE”と、SURVIVORの“MOMENT OF THE TRUTH”のカヴァーが収録されているので、舶来志向のHR/HMファン的にも取っ掛かり易い(?)本作。前者でゲイリーを彷彿とさせる濃厚な泣きのGを炸裂させリスナーから涙を搾り取るのは現B'zの松本孝弘で、彼氏はこの曲のみならず本編に全面参加し若さ溢れるGプレイを披露。また映画『ベストキッド』の主題歌としても知られる後者に関しては、恐らく日本でも大ヒットした同作の知名度を当て込んでの選曲なんでしょうね。個人的には好きな曲なので楽しませて頂きましたが。
オリジナル曲に関して言えばHM色は徐々に薄れ始めており、前作に比べると若干小粒な印象も否めないものの、浜田麻里嬢の曲作りの手腕は益々洗練されて来ているし、何より稀代のメロディ・メイカー、MAKE UPの松澤浩明が彼女と共に大半の楽曲を手掛けているのだから、低クオリティの作品が出来上がるわけがありません。特に、松本のGと河野陽吾のKeyが火花を散らすスリリングな疾走ナンバー“LOVE MAGIC”や、ローからハイへと一気に駆け上げる歌声が気持ちいい“FREE WAY"は名曲。
『MISTY LADY』と『BLUE REVOLUSION』という名盤2枚の間に挟まれてイマイチ影の薄い作品ですが、この質の高さは流石です。


浜田麻里 - MISTY LADY ★★★ (2012-01-20 07:07:28)

まず「ヘヴィ・メタルありき」でアルバム作りが進められていた印象の前2作に対し、浜田麻里自身が全曲の作詞を手掛け、また単独で書き上げた楽曲も収録される等、彼女のアーティストとしての資質を活かしたアルバム作りへと、制作環境に変化の兆しが見え始めた'84年発表の3rdアルバム。
メタル・クィーン度の下がった普通のアイドル風ジャケ写がアートワークを飾る(但し裏ジャケは何故かホラーチックなので油断できない)本作は、故樋口宗孝の手を離れて制作された事により収録楽曲の方もコテコテのHM路線から、明るく弾むタイトル・トラックのような、これまでになかったタイプの楽曲が見受けられる、Keyもふんだんに取り入れられたキャッチーなメロディック・メタル路線へとシフト・チェンジ。
と言っても音楽性が拡散してしまったなんてことはなく、劇的にOPを飾るミッド・チューン“PARADISE”や、山本恭司提供のもろVOW WOW路線の“SWEET LIE”、そしてMAKE UPの河野陽吾(Key)渾身の逸品“HEART LINE”という冒頭の名曲3連打でハート鷲掴みな本編は、山田信夫(MAKE UP)のペンによるドラマティックなバラード“MORE FINE FEELING”から疾走する様式美ナンバー“TURNING POINT”へと展開する終盤の畳み掛けに至るまで、テンションが緩む場面は一切見当たらない隙のない完成度を提示。
初期の名盤の一つではないでしょうか。


浜田麻里 - ROMANTIC NIGHT ★★ (2012-01-18 21:52:44)

聖子ちゃんカットの浜田麻里嬢が日章旗に頬杖ついてニッコリ微笑み、その傍らには謎の人形が置かれている・・・というツッコミどころ満載のジャケット・アートワークが目印の'83年発表の2ndアルバム。(邦題は『炎の誓い』)
個人的に初めて聴いた浜田麻里作品であり、本編の幕開け役を担っている、故樋口宗孝のラウドなドラミングに導かれてスタートするアグレッシブ且つ劇的なスピード・ナンバー“DON'T CHANGE YOUR MIND”は、「浜田麻里=ポップ・シンガー」という自分の中の図式を粉々にぶち壊してくれるインパクトを誇っていました。
と言うか、この初期の代表曲が突出し過ぎているせいで、以降の楽曲の存在が完全に霞んでしまっている点や、時代を感じさせる歌詞やビジュアル・イメージ等、今の感覚で聴くと正直こっ恥ずかしい部分も少なくはないのですが、それでも、前作同様「HIGUCHI PROJECT TEAM」の名の下に腕利きミュージシャン勢が参加しているだけあって作品自体のクオリティの高さは流石。
まぁともかくメタル者を自認する方なら“DON'T~”は一度は聴いて欲しいところ。麻里嬢の凄まじいハイトーンVoに圧倒されること請け合いですよ。


浜田麻里 - Lunatic Doll〜暗殺警告 - SPACER ★★★ (2012-01-18 21:49:15)

小曲“MISTRESS”から繋がっていく展開も
様式美を感じさせる、1stアルバム随一の
ハードさを誇るコテコテの疾走ナンバー。
人によっちゃ笑っちゃうかもしれませんが
浜田麻里の堂々たる歌唱は冗談ごとではありません。
北島健二のシャープなGプレイもカッコイイ。


浜田麻里 - Lunatic Doll〜暗殺警告 ★★★ (2012-01-17 22:50:04)

自分が浜田麻里の名前を認識するようになった頃には、既に彼女は売れっ子ポップ・シンガーとして歌番組にガンガン出まくっていましたが、その後雑誌で「昔《麻里ちゃんはヘヴィ・メタル》だったらしい」との情報を入手し、「ほんじゃ聴いてみっか」ぐらいの軽い気持ちで初期作の数々に手を出してみたら、その圧巻の歌唱力にぶっ飛ばされてしまいましたよ。
LOUDNESSの故樋口宗孝(Ds)の全面バックアップを受けている本作は、メタル・クィーン風味全開のビジュアルや『暗殺警告』なる意味不明な邦題、それに歌詞等からも伝わって来る通りのコテコテなHM路線を猛進。
良くも悪くもトゥー・マッチなこの作風に「ジャパメタ(笑)」と失笑を漏らす人もいるかもしれないが、だがしかし。独特のビブラートを伴ったパワフルなハイトーンVoを駆使して、樋口のドラミングや湯浅晋のGプレイと真っ向張り合い、本編の主役を堂々務め上げる浜田麻里嬢の歌声には間違いなく本物の迫力が宿る。
ヘヴィなサウンドに合わせたのか、無理に歪ませているこの時期の歌唱は少々生硬い印象があるものの、泣きの名バラード“RUNAWAY FROM YESTERDAY”における熱唱は「メタル・アイドル」的な鈍っちょろいイメージを吹き飛ばす、熱いエモーションの迸りに胸打たれますね。


DARK STAR - Dark Star - Lady of Mars ★★★ (2012-01-17 20:58:13)

DARK STAR=LADY OF MARS
と言っても過言ではないバンドの代表曲。
イントロとリズム・パターンは
UFOの“DOCTOR,DOCTOR”ですが、
こちらの方が貧乏臭い分(褒め言葉)、
哀愁が濃厚に感じられますね。


DARK STAR - Dark Star - Green Peace ★★★ (2012-01-17 20:55:38)

NWOBHMというより70年代HR的な
メランコリズムが横溢する陰気な泣きのバラード。
沁みますねぇ。


DARK STAR - Dark Star - Lady Love ★★ (2012-01-17 20:53:31)

Gリフとリズム・パターンはロックンロール調ですが、
哀愁を帯びた美しいツインGとボーカル・ハーモニーが
如何にも英国然とした情緒を伝えてくれるので
能天気な印象は全然ない。良い曲です。


VEKTOR - Outer Isolation - Tetrastructural Minds ★★★ (2012-01-17 20:51:15)

5分というランニング・タイムの中で
ハイテクニックの応酬が生み出すスリルとテンション、
複雑精緻な曲展開、そしてドラマティックなメロディとが
目まぐるしく入り乱れ、終わった瞬間、止めていた息を
「ぶはぁっ」と吐き出してしまいましたよ。


VEKTOR - Outer Isolation ★★★ (2012-01-15 09:16:50)

米HR/HM系サイトNOISECREEPにおいて、イマドキのエクストリーム・メタル・バンド群に混じって「2011年ベスト・アルバム11」に選出される等、海外では既に高い評価を得ているVEKTORの2ndアルバム。
と言っても本作にモダンな要素は皆無と言ってよく(一体何がアメリカ人の琴線に触れたのでしょうかね?)、シュミーアが加入したVOIVODがDESTRUCTIONの楽曲に大胆な解釈を施してカヴァーしているかのような、激烈且つキャッチーな疾走感と、知性迸るプログレ・メタル風味の構築感とが同居した「理数系スラッシュ」とでも表現したくなるユニークなサウンドは今回も健在。
いや寧ろその切っ先は益々鋭利に、曲展開は一層無駄なくソリッドに研ぎ澄まされた印象で、ヒステリックに噛み付いてくるVo、トリッキーなリフの刻みからメロディックなソロまで、端々に不協和音を織り交ぜつつ流麗に動き回るG、そして立体的に組み上げられたリズムで怒涛の如く畳み掛けるBとDsの鬩ぎ合いによって生じる、張り詰めたテンションとスリル、そしてSFタッチのアートワークに通じるスペーシーなスケール感とドラマ性を有する楽曲のカッコ良さは格別です。(お薦めは①④⑧辺りかな)
・・・と頑張って理屈っぽく説明してみましたが、本作の魅力は単純に「チョー速くて、チョーいかしたスラッシュ・メタル・アルバム」の一言で説明可能なので、別に小難しく構える必要なし。目出度く日本デビューを飾ったことですし、是非ともライブを見てみたいですね。


E.L.O. - Out of the Blue - Mr. Blue Sky ★★★ (2012-01-14 01:02:23)

ポップで軽やかなメロディとドラマティックな
曲展開に心浮き立つE.L.O.屈指の名曲。
“雨に歌えば”じゃありませんが、
雨の日に聴いたら傘片手に踊り出したくなりますよ。
いや本気で。


E.L.O. - Out of the Blue ★★★ (2012-01-14 00:52:01)

E.L.O.のアルバムは数枚しか持っていないのですが、その中にあって手の伸びる頻度が高いのが、この'77年発表の7thアルバム。
レコードだと2枚組仕様で収録時間70分オーバーの大作アルバムですが、天才メロディ・メイカー、ジェフ・リンが生み出す「BEATLES以上にBEATLESらしい」とも評されたキャッチーで甘やかな叙情メロディを、エレガントなストリングス、スペーシーなKey、優美なボーカル・ハーモニーを導入した壮麗なアレンジで包み込んで聴かせてくれるスケールの大きなポップ・ロック・サウンドは、あまりの心地良さに時が経つのも忘れてしまいます。
ヘヴィ・メタリックな音像を求める向きには刺激が少な過ぎて聴けたもんじゃないかもしれませんが、本編後半には“雨の日のコンチェルト”と題されたプログレ・ハード・タッチのコンセプト・セクション(⑩~⑬)も組み込まれており、STYXやKANSAS、BOSTONなんかがイケル口の人なら必ずや本作も愛聴盤になり得る筈。
取り分け、軽快なイントロを耳にしただけで雨傘片手に踊り出したくなる躍動感に溢れた“Mr. BLUE SKY”は、ポップでキュート、それでいてドラマティックと、彼らの魅力の真髄が堪能できる名曲ですよ!
予約だけで400万枚に到達したというエピソードからも全盛期のE.L.O.の勢いが感じられる、彼らの入門編にも丁度良い1枚じゃないでしょうか?


WILDFIRE - Brute Force and Ignorance ★★ (2012-01-12 21:49:36)

MORE、WEAPON、DUMPY'S RUSTY NUTSの元メンバーらによって結成されたご当地スーパーバンド(?)が、'83年に発表したデビュー作。
適度な疾走感を湛えたリズムに乗って、ツイン・リード・ギターが伸びやかなメロディを紡ぎ出しながら生き生きと動き回り、くぐもった声質が如何にもこの時期の英国人シンガー然とした味わいを醸し出すポール・マリオ・デイ(Vo)が、上手いのか下手なのか、明るいのか暗いのかイマイチ分からない歌メロを拾っていくという「嗚呼、NWOBHM」なサウンドが全編に亘って展開。
“PRELUDE IN F FLAT MINOR”から“THE KEY”へと至るような決定的な山場が見当たらないため、一聴してのインパクトは次作『SUMMER LIGHTNING』に及ばないものの、収録曲の粒は十分に揃っており、特にザックリとしたリフ&リズムの刻みが確かにTANKを思わせる②(もっとナイーブな感触ですが)や、2本のGがシャープに踊りアルバムのハイライトを飾る演出するハード・ナンバー③⑥、それに何故かイントロ部分でサイモン&ガーファンクルの“SCARBOLO FAIR”が引用されている⑨等、印象に残る楽曲には事欠かない。
ブリティッシュHM好きなら、2nd『SUMMER~』と併せて外せない1枚ですね。


DARK STAR - Dark Star ★★ (2012-01-11 21:31:25)

NWOBHM史に燦然と輝く1発屋の星、バーミンガム出身の5人組HRバンド、DARK STARが'81年にリリースした1stアルバム『暗黒の星屑』の紙ジャケ/リマスター盤が発売されていたので、「考えてみりゃ、ちゃんと買って聴いたことなかったなぁ」と後学の為に購入。
その昔、バイト先の先輩宅で本作のA面サイドを聴かせて貰った時は「RIOTからドライブ感を差し引いた代わりに湿り気を増量したようなサウンド」との感想を抱き、「つまりNWOBHMの聖歌“LADY OF MARS”は欧州版“WARRIOR”なんスよ!」等と強弁した、一刻も早く忘れたい恥ずかしい記憶があるのですが、今回改めて最後までちゃんと聴き直したら、当然のようにそんな事は全くありませんでした。(いやでも①②はそこはことなくRIOTっぽいか?)
また、↑上記で多くの方がご指摘されている通り“LADY~”以外にも良い曲が多数収録されていることが分かったのも大きな収穫でしたね。バンドのテーマ・ソングと言えそうな⑥や、サビメロがPRAYIN MANTISを思わせる⑦といったツイン・リードGの威力が如何なく発揮された楽曲、それに渋い泣きのロッカ・バラード⑧とか。
でもやはり、本作において別格の存在感を放つのは“LADY OF MARS”。軽快なリズムに乗って、湿気ったメロディをくぐもった声質で歌い上げるVo、切なくも美しいツインG&コーラスのハーモニーが印象的に踊るこのドラマティックな名曲は、聴く度に猛烈に郷愁を刺激してくれて堪らんですな。
また廃盤になっちゃう前に、未聴の方は是非どうぞ。


MORTAL SIN - Psychology of Death - Down in the Pit ★★ (2012-01-11 21:28:10)

不景気なのは日本に限った話ではないようで、
日々の苦しい生活で溜まったストレスは
ピットで暴れて発散しろい!という歌詞や、
そのものズバリなタイトルからして
ストレートなメッセージが込められたスラッシュ賛歌。


MORTAL SIN - Psychology of Death - Paralysed by Fear ★★★ (2012-01-11 21:24:35)

重厚なイントロから徐々にスピードを上げながら
盛り上がっていく、勢いのみに頼らない
このバンドの強みが堪能できるダイナミック且つ
劇的なスラッシュ・ソング。
メロディアスに構築されたGソロも耳を惹きます。


MORTAL SIN - Psychology of Death - Blood of My Enemies ★★★ (2012-01-11 21:21:10)

アルバムでも1、2を争う獰猛さで荒れ狂う
高速スラッシュ・ナンバー。
猛々しいリフの刻みから、派手なリード・プレイ、
しっかりと聴かせるソロ・パートまで
威勢良くこなすGコンビの存在感が際立つ1曲。
ちゃんと「歌っている」マット・モーラーの
Voも存在感抜群。


MORTAL SIN - Psychology of Death ★★ (2012-01-10 21:55:40)

久々に国内盤リリースが実現した'11年発表の5thアルバム。しかも初回盤は日本未発売に終わったデビュー作『MAYHEMIC DESTRUCTION』のディスクも同梱された豪儀な2枚組仕様と来たもんだ。(『MAYHEMIC~』収録曲に付けられている大仰な邦題も良い感じです)
ヘヴィネス重視の4th『AN ABSENCE OF FAITH』を聴いて「でも、元々スピードで押しまくるタイプのバンドではないので落胆には当たらない(キリッ)」とか述べていた自分が赤っ恥もいいところなぐらい、今回は頭からケツまで前のめりな高速スラッシュ・チューンが連打される内容。結成から四半世紀以上を数えるベテラン・バンドの彼らが、今更⑧みたいなストレートなスラッシュ賛歌を演ってくれているのも嬉しいじゃないですか。
デス・メタリックなサウンド・プロダクション、その中で今風のメロディを拾うマット・モーラー(Vo)の歌唱等、デビュー作や2nd『FACE OF DESPAIR』辺りとの連続性を感じ辛い作風ではあるのだが、とは言え本作が「良く出来たスラッシュ・メタル・アルバム」である事は疑いようのない事実。
また、猛々しい②で派手に弾きまくったかと思えば、続くダイナミックな③ではじっくりと聴かせるソロを披露したりと、構築美を有するGプレイをもって各曲のハイライトを形成する、若き2人のギタリストの踏ん張りっぷりは現在のMORTAL SINの大きな財産と言える。
雑誌じゃ辛い評価を受けてましたが、いやいや、十分イケてる1枚ですよ。


BRONZ - Carried by the Storm ★★ (2012-01-08 23:38:36)

アメリカ・ツアー中にオリジナル・ラインナップが崩壊。ただ1人残されたショーン・カークパトリック(G)は英国へと戻ると新メンバーを補充してバンドを再建し、プロデューサーのマックス・ノーマンと共にニュー・アルバムのレコーディング作業を開始。URIAH HEEPのフィル・ランゾン(Key)らの助力を仰いで同作は完成にこそ漕ぎつけたものの、降って沸いた所属レーベルの破産騒動に巻き込まれ、結局正式にはリリースされる事なくお蔵入りとなってしまった。そんな幻の2ndアルバムが数十年の時を経て漸く陽の目を見たのだから、これほど嬉しい事はありません。
エッジが削られソフティケイトされたサウンド・プロダクションの下、“NIGHT RUNNER”系のハード・ロッキンな楽曲が姿を消した本編の大半を占めるのは、アダルトな哀愁漂わすサックスやお洒落な女性コーラスなんかも取り入れられた、よりAOR色を強めた耳に優しいポップ・チューンの数々。
強力なキメ曲の見当たらない内容はデビュー作の完成度には及ばないが、カル・スワン系の熱唱を聴かせてくれる新Voを筆頭にメンバーのパフォーマンスは安定しており、曲作りの上手さ・・・殊にメロディ・センスも相変わらず冴えている。モダンでムーディな②、Gが心地良く泣いてくれる小洒落たバラード⑥等はBRONZの新境地が垣間見える佳曲と言えるのではないでしょうか。
リリース自体に価値が見出せる作品ではありますが、確かな品質もちゃんと備えてますよ。


BRONZ - Taken by Storm - Night Runner ★★★ (2012-01-08 23:27:39)

メロディアス且つ鋭利に切り込んで来る
ツインGが曲展開を牽引する、
BRONZのハード・サイドを代表する名曲。
“SEND DOWN AN ANGEL”と並ぶ
アルバムのハイライト・ナンバーじゃないでしょうか。


BRONZ - Taken by Storm - Send down An Angel ★★★ (2012-01-08 23:22:40)

英国のシングル・チャートで10位入り寸前まで
上昇したというBRONZの代表曲。
軽快なKeyサウンドと華やかなボーカル・ハーモニーが
アメリカン・プログレ・ハード調で
確かにTOUCHやNEW ENGLANDを彷彿とさせます。


BRONZ - Taken by Storm ★★★ (2012-01-08 08:05:45)

GTRのフロントマンとして知られるマックス・ベーコンも在籍していた英国の5ピース・バンドが'84年にBRONZE RCORDSからリリースした1stアルバム。(ちなみにバンドとレコード会社の名前が同じなのは単なる偶然の一致とのこと)
何となく不遇のうちに解散してしまったイメージを彼らに対しては抱いていたのですが、実際はMTVでもオンエアされたシングル曲“SEND DOWN AN ANGEL”がヒット・チャートでそれなりに健闘しており、またアルバム自体も世界中でトータル20万枚に及ぶセールスを記録する等、全くの泣かず飛ばずのままに終わってしまったバンドではなかったようですね。
煌びやかに楽曲を修飾するKeyとボーカル・ハーモニーをふんだんに取り入れつつ、欧州風味の泣きを湛えたツインGできっちりとエッジも効かせられているハードポップ・サウンドは、確かにそれに見合うだけのクオリティの高さを備えています。特に、思わず胸キュンを誘われる哀メロがアメリカのプログレ・ハード・バンドNEW ENGLANDを彷彿とさせる“SEND~”(同バンドのカヴァー“DON'T EVERY WANNA LOSE YOU”もハマっています)と、本編にメリハリをつけるハード・ナンバー“NIGHT RUNNER”、スペーシーなKeyサウンドがELOっぽい“SWEET LADY”といった楽曲は、このアルバムとバンドが志向する音楽的方向性を判り易く示してくれる名曲。
国内盤(邦題『黄金の嵐』)は既に廃盤のうえ、中古盤もプレミア価格で取引され手を出し辛いので、未聴の方はリマスターも施された安価な輸入盤の方をどうぞ。
ただ、アートワークは国内盤(オリジナル版)の方が良いかなぁ。


TOBRUK - Wild on the Run - Falling ★★★ (2012-01-08 08:04:01)

“孤独のランナウェイ”を思わせるKeyのイントロに
ハート鷲掴みな1stアルバムのハイライト・ナンバー。
曲そのものは然程“RUNAWAY”に似てはいるわけでは
ないのですが、哀愁を帯びたHRサウンドという
その方向性自体は明確に初期BON JOVI路線を志向。
メロディはもっとウェットで欧州風味が強いですけどね。


TOBRUK - Wild on the Run - Wild on the Run ★★★ (2012-01-08 07:55:46)

デビュー・シングルにして、1stフル・アルバムの
タイトル・トラックでもあるTOBRUKの代表曲。
シングルとアルバム、どちらのバージョンにも
それぞれの良さがあるのですが、
個人的にはより洗練され躍動感も増している
アルバム・バージョンの方が好み、かな。