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BLIZARD - Hard Times ★★★ (2011-10-25 21:58:41)

アルバムを重ねる毎にマイナー臭を薄れさせ、洗練の度合いを高めていったBLIZARDゆえ、このWARNER MUSIC在籍時代最後の作品となった'86年発表の4thアルバムに至っては、思わず一緒に歌いたくなる明朗なコーラスと、アリーナ・ロック調のスケール感を有するOPナンバー“HARD TIMES”を皮切りに、全編が最初から最後まで、メジャー感溢れる溌剌として爽快なポップ・メタル路線で統一されている。
“SHADE OF BLUE”みたいな、歌謡ロック調の情念揺らめく楽曲が姿を消してしまった点は残念だが、表現力を増し、もはや余裕と貫禄すら感じさせる下山成二郎のVoに、「和製ランディ・ローズ」との評価に相応しい鮮烈な輝きを放つ松川敏也のGプレイ(リズムGの村上孝之も良い仕事してます)、そしてメタリックな重量感とノリ良さを併せ持つリズム隊によって作り出される垢抜けた収録楽曲の質の高さは、完璧に初期作を凌駕。
本作に捨て曲は一つもないが、中でも哀愁のHRナンバー“LOOKIN' FOR YOU,LOOKIN' FOR ME”、爽やかに掻き鳴らされるアコギが心地良い“TOO LATE TO LOVE YOU”、同じくアコギを用いながら“TOO~”とは逆を行く物悲しさ漂う“CRYIN' FOR YOUR HEART”、そしてまさしく「RUNNING WILD」を地で行くエネルギッシュな疾走ナンバー“BOY”といった名曲が連続する本編後半は出色の出来栄え。
前作『HOT SHOT!』と共にBLIZARDの最高傑作の一つに推したい力作です。


BLIZARD - 暗黒の警鐘〜KAMIKAZE KILLERS MY TEARS EVAPORATE〜 - Fallin' angel (罠に落ちた天使たち) ★★★ (2011-10-23 00:08:59)

メンバーが2ndアルバムの自信曲に挙げていると聞きますが、
実際、ゴリゴリのHMに留まらぬ、BLIZARDというバンドが備えた
幅広い音楽的才能が見事に発揮された名曲。
アルバムのOPでも序曲として用いられたポップな浮遊感を湛えた
キャッチーなコーラス・メロディや、スケールの大きな曲展開は
確かにプログレ方面からの影響も感じさせてくれますね。


BLIZARD - 暗黒の警鐘〜KAMIKAZE KILLERS MY TEARS EVAPORATE〜 - Love Don't Stay ★★★ (2011-10-23 00:05:59)

デビュー作から格段の進歩の跡が伺える
下山成二郎の歌声が主役を張るバラード。
流石、喉を潰すだけ歌い込んだだけの事はあります。


BLIZARD - 暗黒の警鐘〜KAMIKAZE KILLERS MY TEARS EVAPORATE〜 - Burning Sky ★★ (2011-10-22 23:57:01)

2ndアルバムの中では最も勇ましく
ヘヴィ・メタリックな疾走ナンバー。
鋭く切り込んで来る松川の才気迸るGはもとより、
硬質なBラインもカッコイイっす。


BLIZARD - 暗黒の警鐘〜KAMIKAZE KILLERS MY TEARS EVAPORATE〜 ★★ (2011-10-22 23:51:06)

BLIZARDは後期の作品しか知らなかったので、後追いで初期作に触れた時は、ド直球にヘヴィ・メタリックな作風にかなり驚かされた覚えがあります。'84年発表のこの2ndアルバムなんて、日章旗があしらわれたジャケットにタイトルからして『KAMIKAZE KILLER』ですからね。KAMIKAZEでKILLER・・・くっ付けりゃいいってもんじゃない気もしますが、ともかく主張したい事はビンビンに伝わってくるタイトルですよ。
尤も内容に関して言えば、いきなり美しいアカペラ・コーラスで幕が開く事からも分かる通り、早くもガチガチのHM路線からは脱却が図られており、重厚な“THE SECOND DIAMOND”に“DEAD OR ALIVE”、そして勇ましい疾走ナンバー“BURNING SKY”等の硬派なHMソングで要所を引き締めつつも、ボーカル・ハーモニーとメロディの増量がなされた本編は、ミッド・テンポを中心に意欲的に幅広いタイプの楽曲が取り揃えられているのが特徴。
バラード“LOVE DON'T STAY”は喉を潰すほど歌い込んだという下山成二郎のシンガーとしての進歩がハッキリと刻まれたドラマティックな出来栄えだし、スケールの大きな曲展開と浮遊感を湛えたポップなコーラスがプログレ方面からの影響を伺わせる“FALLIN' ANGEL”も、本作ならではの名曲だ。これらの楽曲を生み出すだけでなく、鮮烈なGプレイをもって華やかな彩りを加える松川敏也(G)の存在も相変わらず圧倒的輝きを放っている。
デビュー作から確かな経験値の上積みが感じ取れる1枚ではないでしょうか。


GALNERYUS - Phoenix Rising - Future Never Dies ★★★ (2011-10-21 23:06:36)

ガチガチにメタリックなハイテク全開のアグレッシブな曲調と
J-POP風味の爽快なポップ・フィーリングを湛えたメロディの
組み合わせがユニークな味わい。
この曲は日本語詞で正解ですね。


GALNERYUS - Phoenix Rising - No More Tears ★★★ (2011-10-21 22:59:40)

この1曲を聴くためだけにでもアルバムを買う価値はあった!
と、思わず聴きながら天を仰ぎ見てしまった絶品のバラード。
“YOU’RE MY ONLY”を数倍ドラマティックにしたような曲調で
日本語詞ゆえ小野の歌唱も一層ダイレクト且つエモーショナルに
迫ってきます。
Gとヴァイオリン、そして小野のVoが泣きまくる余りに切なくも
美しいサビメロに思わず絶句。沁みるわー。


GALNERYUS - Phoenix Rising ★★★ (2011-10-21 22:53:17)

前作『RESUTTRCTION』は非常に楽しませて頂いたアルバムだったのだが、一方でGALNERYUSと小野正利の組み合わせにイマイチ脈絡が感じられなかったため、「1枚限りで終わっちゃうんじゃねぇの?このタッグ」との疑念が拭いきれずにいたのですが、無事、こうして2作目(7th)をリリースしてくれて先ずは一安心。しかも内容の方も前作に劣らぬ高品質さとあっては、最早何も言う事はありません。
ハイテクニックを駆使して縦横無尽に駆け巡る楽器陣、そして屹立する小野のクリアなハイトーンによって生み出される、独特の高揚感と飛翔感を湛えたドラマティックなメロパワ・チューンの数々は相変わらずの素晴しさを誇るが(ハイライトは⑦かな)、今回、それ以上に心打たれたのは日本語詞で歌われる③や⑧といったJ-POP風味も感じられるタイプの楽曲。特に後者は小野のポップ・シンガーとしてのキャリアが存分に活かされた切なくも劇的な名バラード。泣きまくるSYUのGとヴァイオリンの調べ、そして余りに美しく哀しいサビメロには涙ちょちょ切れずにはいられませんて。
ちなみに本作にはカヴァー・ソングの数々を収めたボーナスCDも付属しているのだが、こちらもなかなの聴き応え。取り分けSILVER MOUNTAINの名曲“1789”を超強力にバージョンUPしてカヴァーしてくれたことが嬉しいったらないですね。


HURRY SCUARY - Break It up - Nothin' New ★★★ (2011-10-20 22:13:01)

バラードの小曲だけど、実はアルバムの中でも
1、2を争うぐらいお気に入りのナンバー。
この曲における南 安秀のマイルドな歌声は素晴しい!
英詞の発音に難があるようですが、
こちとら英語が大の苦手なので無問題。


HURRY SCUARY - Break It up - Reaching for the Sun ★★★ (2011-10-20 22:09:28)

松澤浩明流の“EYE OF THE TIGER”って感じでしょうか。
北欧的な透明感を湛えた哀メロが胸を打ちます。


HURRY SCUARY - Break It up ★★★ (2011-10-20 22:01:35)

TERRA ROSAと並んで、関西圏を代表する様式美HMバンドとして勇名を馳せたHURRY SCUARYが'88年に発表した唯一のフル・アルバム。
映画のサントラとしての役割も背負わされた作品ゆえ、元MAKE UPの天才メロディ・メイカー、故松澤浩明&河野陽吾ら外部から招聘されたライター陣も楽曲を提供しているため本編にコテコテの様式美HM色は薄く(音楽的には間違いなくそっち路線なのだが)、Keyの使い方からコーラスの重ね具合に至るまで、スマートな洗練が施された作風はどちらかと言えば関東出身バンドに近しいノリ。
そういう意味ではバンドの真価が発揮されたアルバムとは言い難いのかもしれないが、とは言え、本作が美旋律と哀メロに満ち溢れた捨て曲皆無の名盤である事は疑う余地のない事実。取り分け、中間英明の華やかにしてドラマティックのGプレイは、劇的なリフ・ワークからフラッシーなGソロまで随所で眩い輝きを放っており、また一方で、バラード“NOTHIN' NEW”を筆頭に素晴しく伸びやかな歌声を披露する南 安秀(Vo)や、安定感抜群のリズム隊等、決して中間の存在のみが突出した一発芸バンドではないことも彼らの強みだ。
ただ余りにスマートな佇まいゆえ、TERRA ROSA程のインパクトの強さを持ち得ておらず、この辺がアルバム1枚で解散へと至った要因でもあるのかな・・・と思ったりも。


STRYPER (2011-10-18 22:11:47)

“IN GOD WE TRUST”を聴けなかった事だけが残念でしたが
HR/HMシーン屈指の三声ハーモニーの美しさと、
“SOLDIERS UNDER COMMAND”を筆頭とする必殺の名曲の連打の前に、
多少の不満も綺麗さっぱり洗い流されてしまいました。
ライブでもマイケル・スウィートの美声には
全く陰りが感じられませんでしたね。


TERRA ROSA (2011-10-16 21:16:14)

数年前にリユニオンしたという噂を見聞きしましたが
新作発表に至っていないのが残念でなりません。


KROKUS (2011-10-16 01:56:22)

今年はKROKUS(とSTRYPER)目当てでLOUD PARK 11に参加してまいりました。

前座のAMARANTHEが終わった途端、若人が一斉にスタンディング・スペースから
引き上げてしまったため、アリーナ内の客数が少々寂しいことになっていた点と
(代わりにメンバーを間近で拝む事が出来て嬉しいような悲しいような)
期待していた名曲“HEADHUNTER”が聴けなかった点は残念でしたが、
それ以外は概ね満足行くライブだったんじゃないかな、と。・・・まぁファンの欲目ですが。
(Gの1人が病気で急遽帰国したとかで、マンディ・メイヤーが
UNSONICと掛け持ちで助っ人参加してました)

セットリストはやはり『HEADHUNTER』と『METAL RENDEZVOUS』からの選曲を中心に
組み立てられており、個人的には“TOKYO NIGHTS”を生で聴けたことが嬉しかったなぁ。
いやそれにしてもマーク・ストレイスの歌いっぷりの良さと来たら、
ルックスは完全にお爺ちゃん風味入っているというのに、歌声は全く衰えていない
どころか、上記2作品を発表した頃より明らかに上手くなっていて驚かされましたね。


TERRA ROSA - 刹那の甘露—SASE— ★★ (2011-10-14 21:43:29)

ギタリストを今井芳継にチェンジして'90年に発表するも、残念ながらラスト作となってしまった3rdアルバム。
1stのリマスター盤を買い直したら、解説でウリ川本氏が本作について「TERRA ROSAは作品を重ねる毎に音楽性を拡散させた。特に3rdは×」と批判気味に書いていたが、いやいや、んな事はないでしょう。今回もミステリアス且つ重厚なOPナンバー“刹那の甘露”を手始めに「これが様式美HMでなくて何なのか?」と言いたくなる程バリバリのそっち系路線を猛進していますよ!
・・・というか、自分の中では「TERRA ROSA=和製様式美HMそのもの」という図式が確立しているので、彼らが演った音楽がそのまま様式美HMとして認定されるんですけどね。(猪木/一休さん的に言うなら「踏み出せばその一歩が道となる」みたいな)
前2作に比べると楽曲のクオリティにバラつきが見られる点こそ惜しまれるものの、今井のGと岡垣正志のKeyがよく歌うインスト曲“A TERRIBLE DREAM”や、畳み掛けるようなサビメロが印象的な“A SNAKE IN ONE'S BOSOM”、そしてラストに控えし必殺の疾走ナンバー“SHOVE OFF FOR NAUGHT”等は流石の完成度。また後にシングル・カットもされた“火の中の影”は、従来のTERRA ROSAらしさとキャッチーなメロディとが融合をみた、本作ならではの名曲ではないかと。


TERRA ROSA - Honesty ★★★ (2011-10-13 23:15:22)

ギタリストを三宅庸介から鈴木広美にチェンジして'88年に発表された2ndアルバム。(正式ドラマーとして元MARINOの板倉淳も加入している)
その新Gの腕前が如何なく発揮されたインスト序曲“ME 262”、それに続く軽快且つ劇的な疾走ナンバー“DO YOU GO AS YOU ARE?”を聴いただけで本編のクオリティの高さは確信出来るが、個人的には、赤尾和重(Vo)の歌唱力が大幅UPしている点が何よりの評価ポイント。
男と聴き紛うばかりの迫力を誇っていた反面(昔彼女の名前を「かずしげ」と間違って読んで、男だと思い込んでいた事は内緒だ)、ドスを効かせようと力み過ぎて音程と表現力に堅さも感じられたデビュー作に比べ、今回は、力強さや歌謡曲ばりのコブシの効き具合はそのままに、歌い回しがよりナチュラルな伸びやかさを獲得しており、収録楽曲のクオリティの底上げに大きく貢献。
“湖底のヴィジョン”クラスのインパクトを放つ名曲は見当たらないまでも、同時に捨て曲も見当たらない本編は流石TERRA ROSAといったところで、鋭角的なGリフが疾走する“Mr. FREELANCE”、美しいインスト曲“セント・エルモの灯”から繋がっていく11分越えの大作ナンバー“EVELYN”辺りは、赤尾はもとよりバンドの成長の跡が如実に刻まれた逸品じゃないかな、と。


TERRA ROSA - The Endless Basis ★★★ (2011-10-12 23:04:32)

日本が誇る様式美HMの雄・・・というよりも、寧ろ「和製様式美HMそのもの」と言った方が手っ取り早い気すらするTERRA ROSA、'87年発表の1stアルバム。(まずMANDRAKE ROOT RECORDSからリリースされ、その後新たにGやB、Keyの一部等を録り直してジャケットも差し替えた新装盤が、メジャーのKING RECORDSから再リリースされた)
頻発するメンバー・チェンジにもめげることなく、バンドとしてのポテンシャルを高め続けて来た強者だけに、本デビュー作の時点で既に、RAINBOW/DEEP PURPLEからの多大なる影響と、日本の(というか大阪の?)バンド独特のコブシの効いたメロディ・ラインとの組み合わせからなる、劇的且つコテコテな様式美HMサウンドの完成形を耳にすることが出来る。
聴き馴染んだ現在はともかく、昔は赤尾のクドイ歌唱が苦手だったんだけど、足立裕二作曲の“FRIDAY'S FREE FAIR”や、アルバム表題曲“THE ENDLESS BASIS”、そして10分近くに及ぶ大作ナンバー“もの言わぬ顔”といった楽曲の魅力は、彼女のコブシ回りまくりの歌声に依るところ大だし、何より、ドラマティックに疾走する曲展開に乗って、赤尾のVo/三宅庸介のG/岡垣正志のKeyがスリリングに火花を散らす名曲“湖底のヴィジョン”をハイライトに、捨て曲なしの本編のクオリティにはそうした好き嫌いを捻じ伏せるだけの説得力が宿る。
「TERRA ROSAの最高傑作」との評価に違わぬ1枚。


HELLOWEEN - Unarmed - Best of 25th Anniversary ★★★ (2011-10-11 22:03:12)

今更購入して聴いてみたのですが、こりゃ素晴しい作品ですね。
70人編成のオーケストラとオペラティックな男女混成コーラスを加えて、元々ドラマティックだった楽曲が一層壮麗且つシンフォニックに蘇った“ THE KEEPER'S TRILOGY(守護神伝3章を一つに編曲したアルバムのリーダー・トラック)や、バラード“FOREVER & ONE”“A TALE THAT WASN'T RIGHT”といった名曲のリアレンジ・バージョンを聴くためだけにでも購入する価値が大いにある本作だが、そうした大仰な仕上がりの楽曲はどちらかと言えば少数派で、本編の大半はアコースティカルだったりバラード調だったりと、肩の力を抜いた軽快なアレンジが施されたナンバーが占めている。
HELLOWEENのコミカルな側面が打ち出された作風には賛否が分かれるやもしれませんが、別にメロディまで能天気になってしまったわけではなし。サックスが景気良く吹き鳴らされる“DR.STEIN”、アコーティック化された事により叙情性がいや増した“IF I COULD FLY”、女性Voも取り入れて見事にお洒落なポップ・ソングへと変換された“EAGLE FLY FREE”辺りを聴くにつけ、こうした陽性なアレンジが施された事で逆に元曲のメロディの良さが浮き上がってきたように感じられる次第。


ANTHEM - HERALDIC DEVICE - WAYFARING MAN ★★★ (2011-10-09 02:09:52)

これこれ。こういう坂本英三の熱唱が映える、
劇的且つ胸締め付ける哀愁を帯びた
メロディ展開がないと、ANTHEMのアルバムを
聴いた気がしませんね。


ANTHEM - HERALDIC DEVICE - THE SIGN ★★★ (2011-10-09 02:07:55)

柴田直人のBとKeyがリード楽器の役割を果たす
異色曲だが、その上に乗る硬派な哀愁を帯びた
メロディは紛うかたなきANTHEM印。
アルバムOPナンバーにして、個人的には
本編のハイライト・ソングの一つですね。


ANTHEM - HERALDIC DEVICE - CODE OF THE SILENCE ★★★ (2011-10-09 02:05:05)

アルバム収録曲としても、清水昭男作曲のインスト・ナンバーとしても
ハイライト・ソング級の存在感を放つ名曲。
繰り返される勇壮なテーマ・メロディに、思わずメタル魂が燃え上がります。


ANTHEM - HERALDIC DEVICE ★★ (2011-10-09 02:00:15)

こっちが「新生ANTHEM」だの「復活ANTHEM」だの言っている間に、当のバンドは順調にアルバム・リリースを重ねて本作で早13作目に到達。再結成してからは6枚目のフル・アルバムということで、気が付けば、あと1作で前期ANTHEMの作品数に並ぶところまで来てしまった。随分あっという間な気がするのはバンドの活動がそれだけ順調だった証でしょうね。
で。肝心のアルバムの内容に関しては、ANTHEM以外の何者でもないHMサウンドを展開しつつ、タフネスよりもメロディ重視という11th『IMMORTAL BIND』以降の方向性が今回も堅持されており、また、減少傾向にある昭和歌謡メタル的なクサメロよりも、洗練されたスマートでキャッチーなメロディが多く聴かれる辺りも近作の例に倣う。
それゆえ、柴田直人のB主導で突っ走るOPナンバー“THE SIGN”や、その勢いを引き継いでハジける“CONTAGIOUS”といった、まさしく「今」のANTHEMの魅力が凝縮された名曲を除くと、全体的にやや薄味な仕上がりの印象。
即効性に乏しい点は物足りなくも感じられるのだが、そうは言っても、猛烈な哀愁に思わず呻き声を上げてしまう“WAYFARING MAN”のような楽曲もちゃんと収録されており、決してメロディのクオリティが下がってしまったわけではない。
あと、個人的に本編で推しておきたいのが清水昭男(G)作曲の“CODE OF THE SILENCE”。作品毎に彼のペンによるインスト曲が収録されるのは再結成ANTHEMのお約束だが、その中でもこの曲の完成度はピカイチ。劇的且つ勇壮なテーマ・メロディに心震わされる度に「ソロ・アルバム作ってみない?」なんて思ったりもする次第。


ANTHEM - Black Empire - Emptiness World ★★ (2011-10-08 01:15:37)

ヘヴィに刻まれるリフ&リズムの上を華麗に舞う
サビメロの、何と哀しくキャッチーなことよ・・・


ANTHEM - Black Empire - Walk Through the Night ★★★ (2011-10-08 01:10:21)

バラード・・・かどうかは聴く人の判断に
委ねられるところでありますが、無性に泣ける
叙情ナンバーの名曲であることは間違いありません。
この手のメロディ歌わせたら、坂本英三の歌声の涙腺破壊力は
半端ないです。


ANTHEM - Black Empire - Go Insane ★★★ (2011-10-08 01:02:25)

イントロのGリフだけで「勝負あり!」となりますが、
実際のところ本曲の主役は図太くタイトな演奏で全体を牽引する
本間大嗣のドラミングのような気がしなくもありません。


ANTHEM - Black Empire - Heat of the Night ★★★ (2011-10-08 00:58:51)

本間大嗣がパワフルに叩き出すリズムが
気持ち良いったらありゃしない。
坂本英三の熱いVoが映える歌メロに
思わずコブシを突き上げたくなるアルバム屈指の名曲。


ANTHEM - Black Empire - Black Empire ★★★ (2011-10-08 00:53:48)

ヴァース部分は“GYPSY WAYS”辺りを想起させる
古き良きANTHEM節なのですが、Keyを巧みに用いて
鮮烈に展開するキャッチーなサビメロは
これまで余り聴かれなかったパターン。
「ならでは」の魅力と新鮮さが同居した名曲ですね。


ANTHEM - Black Empire ★★★ (2011-10-08 00:49:01)

レコーディング終盤、出来上がってきたサウンドに不満が生じたため、クリス・タンガリーディスにミックス作業のやり直しを依頼するというゴタゴタが発生したものの、その甲斐あってか、硬質でタイトなリズムの「鳴り」の良さにかけては過去最高レベルを獲得した、'08年発表の12thアルバム。
時にKeyを交えて、屈強さよりもメロディ重視の姿勢が貫かれた作風は前作『IMMORTAL BIND』と同様だが、所謂「昭和歌謡メタル」的な臭みを伴ったメロディが聴かれる場面は徐々に減少傾向にあり、特にそれは坂本英三(Vo)の歌メロに顕著に表れている。
例えばアルバム表題曲“BLACK EMPIRE”はヴァース部分こそ森川時代を彷彿とさせるANTHEM節なのだが、サビメロに関しては、より洗練されたスマート且つキャッチーな歌い回しでまとめられていて、従来の思わずコブシが回る歌唱は影を潜めている。
尤も、涙なしには聴けない叙情HRナンバー“WALK THROUGH THE NIGHT”や、へヴィに刻まれるリフ&リズムとその上を舞う哀メロのコントラストが絶妙な“EMPTINESS WORLD”辺りを聴けば分かる通りクサメロが皆無なんて事はなく、何より前述の“BLACK~”や、リズム隊が主役を張る“HEAT OF THE EMOTION”“GO INSANE”といった楽曲に代表される、唯一無二のANTHEM流HMサウンドのフォーミュラはきっちりと固守しながら、マンネリに陥ることなく、似て非なる名曲を次々に生み出すこのバンドの曲作りセンスには毎度感心させられっ放しですよ。名盤?勿論ですとも。


ANTHEM - Immortal - Soul Motor ★★ (2011-10-06 22:27:19)

MOTORHEADというか、80年代前半のスピード・メタリックな
Gリフに当初は違和感感じまくりでしたが、
聴き込む内に愛着が湧いてきました。
クセになる味がありますよね。


ANTHEM - Immortal - The Beginning ★★★ (2011-10-06 22:24:54)

リフとリズムは図太いが
哀愁を纏って歯切れ良く弾む曲調はキャッチー。
サビが良いねぇ。


ANTHEM - Immortal - Mob Groove ★★★ (2011-10-06 22:17:49)

Keyを巧みに用いて
ミステリアスに浮遊するサビメロが出色。
ちょっとRAINBOWっぽさを感じたりも。
個人的にもアルバムのハイライト・ソングに推したい1曲。


ANTHEM - Immortal ★★★ (2011-10-06 22:13:09)

新生ANTHEMのハード&へヴィな側面を追求したかのような屈強な作風に仕上がっていた10th『ETERNAL WARRIOR』から一転、曲によってはKeyを導入し、キャッチーなメロディ重視の姿勢を打ち出す等、新味を増量して曲調の幅を広げに掛かった'06年発表の11thアルバム。
“ONSLAUGHT”や“LIFE GOES ON”クラスの名曲が見当たらないため、購入当初は「前作には及ばない出来かなぁ」とも思ったものですが、繰り返し聴き込む内にジワジワと楽曲の良さが五臓六腑に浸透し始め、印象が向上。
“IMMOTAL BIND”や“ECHOES IN THE DARK”といったANTHEM印の名曲を手始めに、フック満載のメロディに彩られた捨て曲なしの楽曲群がぎゅう詰めの本作は、トータルの完成度ではラスト2曲が弱かった『ETERNAL~』をも上回るクオリティを有する印象。(その代わり前作のストロング・テイストを期待すると肩透かしを食う事になりますが)
スピード・メタリックなGリフが軽快に駆け抜けて行く“SOUL MOTOR”、Keyを効果的に味付けに使い、ミステリアスに浮遊するサビメロがRAINBOW風味も漂わす“MOB GROOVE”、哀メロとキャッチネスが絶妙に塗された歯切れの良いHRナンバー“THE BEGINING”といった、このアルバムならではの新味を携えた楽曲をきっちりと「名曲」レベルに昇華させる手腕は、流石ANTHEM、そして流石柴田直人といったところか。


ANTHEM - Eternal Warrior - Distress ★★★ (2011-10-05 22:15:34)

これ清水昭男が作った楽曲だったんですね。
ギタリストのみならず、作曲者としての彼の豊かな才能が
如何なく発揮された、濃厚な哀愁に胸が詰まりそうになる
ヘヴィ且つメランコリックな名曲。


ANTHEM - Eternal Warrior - Life Goes On ★★★ (2011-10-05 22:12:05)

まさに男泣き!
こんな悲壮なメロディを思いつく柴田直人のセンスは脱帽もの。
そして、それをコブシ効かせてエモーショナルに歌い上げる
坂本英三の哀愁背負った歌唱も絶品です。


ANTHEM - Eternal Warrior ★★★ (2011-10-05 22:07:27)

再結成から早3作目を数え、内容的にもホップ・ステップ・ジャンプの要領でグレードアップを遂げた、'04年発表の記念すべき10thアルバム。
坂本英三の劇画チックな灼熱Vo、清水昭男のテクニカル且つキャッチーなGプレイ、タイトなビートを刻む柴田直人&本間大嗣のパワフルなリズム隊・・・と、メンバー間のコンビネーションやケミストリーは更に磐石なものとなり、タフネスと哀愁兼備の「情に篤いマッチョ」とでも表したくなる(?)新生ANTHEM流HMスタイルは、前2作を軽く凌駕するハード&へヴィなアグレッションを有するだけなく、硬派な哀愁を湛えたメロディのフックにも益々磨きが掛けられているのが強み。
特に、熱く激しく、それでいてキャッチーに畳み掛けて来る屈強なOPナンバー“ONSLAUGHT”と、胸抉られる程の悲壮感を湛えたメロディに、坂本の男泣きVoが映えまくる“LIFE GOES ON”は、アルバムのハイライトを飾る必聴の名曲だ。
この2つ以外にも、清水のペンによるメロウなヘヴィ・チューン“DISTRESS”等、本編には優れた楽曲がズラリ敷き詰められ、1曲目から8曲までの流れはグゥの音も出ない程の隙のなさ。これでラスト2曲がもうちょい締まった出来栄えだったなら完璧レベルだったのですが・・・。
とは言えそれも贅沢な文句か。個人的には復活ANTHEMの最高傑作に推したいぐらい気に入っている1枚です。


ANTHEM - Overload - Gotta Go ★★ (2011-10-04 23:02:09)

ああ、そうか。
言われて見れば一時期のLOUDNESSを
思わせる1曲かもしれませんね。
“GOTTA FIGHT”辺りと(タイトルだけでなく曲調的にも)
共通点が見出せるかも。


ANTHEM - Overload - Revenge ★★★ (2011-10-04 22:56:21)

こういう曲を歌わせると坂本英三は天下一品。
昭和のスポ根アニメばりに燃えながら泣いている歌声に
メタル魂を炙られますね。


ANTHEM - Overload - The Voices ★★★ (2011-10-04 22:54:10)

歌メロのカッコ良さと華のある清水のGプレイが光る名曲。
先行シングルに相応しく、アグレッシブだけどキャッチーな
仕上がりなのも素晴しい。


ANTHEM - Overload ★★★ (2011-10-04 22:50:21)

森川之雄(Vo)時代の楽曲を坂本英三(Vo)が歌っているような印象もあった再結成第1弾アルバム『SEVENTH HILL』に比べ、メロディのフックライン強化はもとより、星飛馬が瞳を燃やしながら泣いているかの如き(何だそりゃ)劇画チックなOPナンバー“REVENGE”、図太いリフの刻みから繊細なバッキングまで清水昭男の振れ幅の大きなGプレイが光る“VOICES”、ドスの効かせて突き進む“DEMON'S RIDE”という強烈な先制パンチを浴びせてくる冒頭3曲が雄弁に物語る通り、収録楽曲が一層屈強に鍛え上げられて「新生ANTHEMはこの路線で行くぜ!」との柴田直人(B)の気合が伝わってくるかのような、タフでストロングな作風に仕上がった、'02年発表の9thアルバム。
頭3曲は勿論のこと、中盤にはライブに欠かせないアルバム表題曲“OVERLORD”、後半にはノリ良く突っ走る“GOTTA GO”といった名曲が控える等、もしかして前作は小手調べだったんじゃねぇの?というぐらい粒選りの楽曲が並んでいる点も本作の強み。
再結成ANTHEMがいよいよ本領を発揮し始めたことが伝わってくる1枚ですね。


ANTHEM - Seven Hills - Grieve of Heart ★★★ (2011-10-03 21:05:37)

これはまさにANTHEMにしか作り得ないタイプの名曲。
「歌謡メタル」ってのはけだし名言ですね。
個人的には森川時代を思い起こさせる楽曲なのですが、
それを見事に歌いこなす坂本のシンガーとしての
成長っぷりにも瞠目させられます。


ANTHEM - Seven Hills - Running Blood ★★★ (2011-10-03 21:00:58)

聴き手を鼓舞する勇ましさだけでなく、
キャッチーなノリの良さを備えている辺りも
素晴しいですね。


TOKYO BLADE - Tokyo Blade - Sunrise in Tokyo ★★★ (2011-09-29 22:40:11)

まさにTOKYO BLADEに求めているのは
こういうノリの楽曲。
しかもそれを単なるネタ曲に堕とすことなく、
きっちりと名曲レベルに仕上げる手腕に
感心させられましたね。


TOKYO BLADE - Tokyo Blade - If Heaven Is Hell ★★★ (2011-09-29 22:38:00)

デビュー・シングルにして1stアルバム1番の名曲。
シンプルな楽曲が並ぶ本編中にあって、
2本のGを効果的に用いたこの曲のドラマティックな構築美は
一際異彩を放っています。


TOKYO BLADE - Tokyo Blade (2011-09-28 22:13:56)

GENGHIS KAHN改めTOKYO BLADEが、デビュー・シングル『IF HEAVEN IS HELL』に続いて'83年に発表したセルフ・タイトルの1stフル・アルバム。
GENGHIS KAHN時代はバンド名からも察しが付く通りIRON MAIDENからの影響が色濃く滲み出たHMを演っていたが、本作では疾走するリズムの上に、鋭角的なGリフとヘタウマ・・・というより単にヘタなVoのシャウトが乗っかった、良くも悪くも典型的なNWOBHMサウンドをもっさりと展開。演奏はB級、サウンド・プロダクションがしょぼく、収録楽曲も次作『NIGHT OF THE BLADE』に比べると今ひとつ面白味に欠ける・・・と、正直手放しに絶賛はしかねる内容ではあるのだが、そうした中にあってギラリと輝きを放っているのが、シングルとしてもリリースされたアルバムのリーダー・トラック“IF HEAVEN IS HELL”や、タイトルからしてまさしくTOKYO BLADE印の名曲“SUNRISE IN TOKYO”。個人的にはこのドラマティックなナンバー2曲が聴けただけでも本作を購入した価値はあったと信じて疑わない次第。(あ、“LIAR”もなかなかカッコイイHMナンバーだ)
2ndが気に入った人なら購入する価値はある1枚。特に、前述の2曲を聴くためだけにでも、是非。


ANTHEM - Heavy Metal Anthem ★★★ (2011-09-27 21:51:04)

セットリストに関してはこちらのサイトが参考になるかもしれません。
ttp://www.geocities.co.jp/MusicStar-Live/7185/
(HYSTORYの項目からセットリストのページに飛ぶ事ができます)

ANTHEMの名曲をグラハム・ボネットが歌い上げるという、ファンに取っちゃまるで盆と正月が一緒に来たような贅沢極まる企画盤。しかもこれがANTHEM再結成への呼び水になったのだから、確かにこんなに嬉しい事はないですね。
選曲に関しては、やはり殆どが「和製グラハム・ボネット」こと森川之雄が歌っていた時代からのチョイスとなっており、また“WILD ANTHEM”や“NIGHT AFTER NIGHT”といった定番曲が外されているのも、本作がベスト盤ではなく、飽くまで柴田直人が「グラハムに歌って欲しい、もしくは彼に合う楽曲」を優先的に選出した結果なのかな、と。
それだけにANTHEMの楽曲と御大の歌唱は、違和感を覚える場面は皆無と言って良いぐらいにぴったりフィットしていますし、正直、本作に関してはANTHEMとやっさんの幸せな共演を楽しむばかりで、いちいち細部を批評する気にはなれないのでありました。(まぁ新曲なんかが収録されていたら尚嬉しかったんだけど)
今となっては難しいだろうが、選に漏れた楽曲で第2弾、第3弾もやって欲しかったなー。


ANTHEM - Domestic Booty - Silent Cross ★★★ (2011-09-26 22:33:50)

“STARGAZER”調の重厚なヘヴィ・チューンなのですが、
タメを効かせつつ、全身全霊を込めて熱唱する森川の歌声が
楽曲全体に猛烈な悲壮感を漂わし、結果、バラード的な
メランコリックな空気を醸成するに至っています。


ANTHEM - Domestic Booty - Cry In The Night ★★★ (2011-09-26 22:05:28)

ドン・エイリーのKeyがしょっぱなから良い仕事しまくりの
哀愁のハードロック・ナンバー。
森川が感情移入たっぷりに歌うメロディが胸に沁みます。
(一部“SHADOW WALK”の歌メロと似てますが)


ANTHEM - Domestic Booty - Gold & Diamonds ★★★ (2011-09-26 22:02:12)

柴田直人のリッチー・フリークぶりが強く出た1曲。
エキゾチックに刻まれるGリフにドン・エイリーのKeyが絡むと
そこはもうくつろぎのRAINBOWワールド。
ミステリアスな歌メロを朗々歌い上げる森川のVoも良い仕事してます。


ANTHEM - Domestic Booty - Venom Strike ★★★ (2011-09-26 19:32:28)

ゴツゴツと角張ったリフ&リズムが
猛然とラッシュしてくるパワー・チューン。
噛み付くように歌う森川のVoも強力だ。


ANTHEM - Domestic Booty ★★ (2011-09-25 21:46:56)

福田洋也の後任に無名の新人ギタリスト、清水昭男を抜擢してレコーディング、'92年に発表するも、残念ながらANTHEMのラスト作となってしまった7thアルバム。
新メンバー加入で気持ちが若返ったのか、はたまた90年代HR/HMシーンの潮流の変化を読んだのか、ともかくサウンドがマッチョにビルドアップされているのが本作の特色で、情念は抑え気味にパワー重視の歌唱を聴かせる森川之雄のVoも、そうした印象に拍車を掛けている。パワフルに畳み掛けて来るOPナンバー“VENOM STRIKE”はそうしたアルバムの特性が見事結実した名曲ですね。
まぁ、正直に申さば、艶に欠ける森川のガナり気味Voは一部楽曲の大味さを冗長させており、必ずしもアルバムにとってはプラスに作用していない印象なのですが・・・。
個人的には、前作『NO SMOKE WITHOUT FIRE』に引き続きゲスト参加を果たしたドン・エイリーのKeyサウンドが華麗な彩りを加える、RAINBOW風味のエキゾチックなGリフが印象的な“GOLD & DIAMONDS”、物悲しくもキャッチーに駆け抜けて行く“CRY IN THE NIGHT”、タメを効かせて劇的に盛り上がる“SILENT CROSS”といった、ANTHEMらしい哀愁のメロディと、本作ならではの骨っぽい味わいが上手く溶け合わされた楽曲がお気に入りです。


ANTHEM - No Smoke Without Fire - Blinded Pain ★★★ (2011-09-25 21:44:41)

この手の情念渦巻くムーディな楽曲歌わせると
森川は天下一品ですね。
終盤のエロチック(?)な熱唱が
息苦しい程の盛り上がりを演出してくれます。


ANTHEM - No Smoke Without Fire - Love on the Edge ★★★ (2011-09-25 21:42:46)

“SHADOW WALK”と並ぶ、アルバム『NO SMOKE WITHOUT FIRE』の
ハイライト・ナンバー。Keyが演出する軽快さはある意味「ポップ」とさえ
表現できそうだが、メロディはしっかりと泣いています。


ANTHEM - No Smoke Without Fire - Shadow Walk ★★★ (2011-09-25 21:39:29)

イントロのGリフ一発で虜となってしまう
“HUNTING TIME”と並ぶ森川時代屈指の名曲。


ANTHEM - No Smoke Without Fire ★★ (2011-09-24 22:04:15)

初の海外(ロンドン)レコーディング、元RAINBOWのドン・エイリー(Key)のゲスト参加、そして福田洋也(G)最後の参加作品・・・と、様々な話題を背負って'90年にリリースされた6thアルバム。(ちなみにタイトルは『火のない所に煙りは立たぬ』の意)
爆走する“THE VOICE OF THUNDERSTORM”“DO YOU UNDERSTAND?”のようなパワー・メタル・ナンバーを収録しつつも、作品自体は、これまではサウンドの隙間を埋めるための小道具程度の扱いに過ぎなかったKeyが完全にアレンジの一部に組み込まれて機能していたり(ドン・エイリーの存在が影響しているのかな)、またアリーナ・ロック調の“POWER & BLOOD”みたいな楽曲も収録する等、ANTHEMのアルバムの中では比較的ライトな作風に仕上がっている・・・と言えるかも。(飽くまで「彼らにしては」レベルだけどね)
尤も、泣きの入ったメロディとキャッチーに跳ねるKeyフレーズが印象的な“LOVE ON THE EDGE”はこのアルバムならではの名曲だし、森川之雄の情念迸る熱唱に昂ぶらずにはいられない“BLINDED PAIN”、そして何と言っても、個人的に森川時代の楽曲としては5指に入るぐらい愛聴している名曲“SHADOW WALK”の存在が本編をキリリと引き締め、本作もやっぱり「ANTHEMらしい名盤」との評価に揺らぎはない。


ANTHEM - Hunting Time - Tears for the Lovers ★★★ (2011-09-24 22:01:47)

濃厚なエモーション背負って絡み付くような歌メロに
「よっ森川節!」と大向こうから声をかけたくなる、
重厚且つ劇的なヘヴィ・ナンバー。
収録位置もばっちりですね。


ANTHEM - Hunting Time - Hunting Time ★★★ (2011-09-24 21:55:28)

獲得票数を見れば一目瞭然な通り、
ANTHEMの数ある名曲の中でも特に高い人気を誇る
起承転結が完璧に決まった名曲中の名曲。
個人的にも「ANTHEM=この曲」なイメージがあります。


ANTHEM - Hunting Time ★★★ (2011-09-23 22:19:00)

ANTHEMファンなら一度ぐらいは、自分が「坂本英三派」と「森川之雄派」のどちらに属するのか考えた事があるかと思いますが、活動後期にバンドに興味を持った我が身は断然森川派で(飽くまで再結成以前の話)、特に'89年リリースの本5thアルバムは、そんな彼のパワーと表現力を併せ持った絶品の歌声と、起承転結が完璧に決まった劇的極まりない曲展開とがガップリ四つに組んだ名曲中の名曲“HUNTING TIME”を収録した作品として、ファン人気の高い1枚として知られている。
全8曲とボリューム的にはやや小ぶりな内容ながらも、無駄に詰め込み過ぎるよりはずっと賢明な構成だし、収録曲一つ一つの完成度もハイレベル。前作『GYPSY WAYS』は森川の情念に満ちた歌声が映える歌謡曲的なメロディ使いが目立っていたが、今回はそうした要素は抑え気味に骨太でストレートな楽曲が顔を揃えており、殊に前述の“HUNTING~”を含む1曲入魂の名曲が連打される本編前半の隙のない流れはお見事。
その分アルバム後半が弱く感じられる点は惜しいが、それでもラストを締める“BOTTLE BOTTOM”がキレのあるHMナンバーゆえ聴後感はすこぶる快調。
森川を擁するANTHEMの創作意欲がいよいよピークを迎えていたことを如実に物語る充実作ですね。


ANTHEM - Gypsy Ways - Cryin' Heart ★★★ (2011-09-23 22:17:15)

アルバム中盤の山場を飾る疾走ナンバーだが、
ガチガチのHM路線をひた走っていた1st~3rdの頃と比べると、
肩の力が抜けて、より哀愁を帯びたメロディを
「聴かせる」姿勢が感じられる仕上がり。
ポップになったわけではなく、貫禄がついたと表現すべきか。


ANTHEM - Gypsy Ways - Legal Killing ★★ (2011-09-23 20:26:25)

大内貴雅のドスの効いたドラミングがこの曲の肝。
森川が凄んで歌うメロディは案外キャッチーだ。


ANTHEM - Gypsy Ways - Silent Child ★★ (2011-09-23 20:21:07)

雄々しさと歌謡曲的な哀愁が同居した曲調は
何となく昭和アニメのOP曲っぽい雰囲気が漂います。


ANTHEM - Gypsy Ways - Love in Vain ★★★ (2011-09-23 20:19:04)

これまでになかった、
都会的な洗練と哀愁を湛えて駆け抜ける
HRナンバーの名曲。


ANTHEM - Gypsy Ways - Shout It Out! ★★★ (2011-09-23 19:27:59)

ライブでの盛り上がりを約束する
勇壮且つキャッチーなHMナンバー。
アルバム・バージョンもカッコイイが、
『LAST ANTHEM』で聴ける観客との掛け合いを
効果的に取り入れたライブ・バージョンも素敵だ。


ANTHEM - Gypsy Ways - Gypsy Ways (Win, Lose or Draw) ★★★ (2011-09-23 19:25:15)

同じようにパワフルさを誇りながら、
直線的な坂本英三のVoとは趣きを異する
まろやかな感触も備えて朗々と歌い上げる
森川のVoが、楽曲にこれまでになかった
スケール感を与えている。


ANTHEM - Gypsy Ways ★★★ (2011-09-22 22:54:10)

『BOUND TO BREAK』という名盤をモノにしながら坂本英三が脱退。バンドは直ちに後任として「和製グラハム・ボネット」の異名を取る逸材Vo、森川之雄を加入させ、再びクリス・タンガリーディスをプロデューサーに起用してレコーディング作業に突入、'88年にこの4thアルバムを発表した。
まさにメタルを歌うのに打ってつけだった坂本の金属質な歌声を「剛」とするなら、日本人離れしたパワーのみならず、情の深さも感じさせる森川の歌声は「柔」。そうした彼のしなやかな歌唱を得た事で、HM以外の何者でもなかった前3作のガチガチに硬派な鋼鉄路線に比べると、今回はKeyを隠し味に使用しサウンドが一気にスケールアップ。また、時に歌謡曲的臭みを発するメロディがこれまで以上に哀愁を帯びてキャッチーに練り込まれる等、より幅広いリスナー層にアピールし得る魅力を備えるに至った。
本作のハイライト・ナンバーたる“GYPSY WAYS”“LOVE IN VAIN”“CRYIN' HEART”“SHOUT IT OUT”を筆頭に、収録曲全てについて詳細に語れてしまうほど名曲が詰まった本編は『BOUND~』にも匹敵する捨て曲皆無の充実っぷりで、個人的にはANTHEMの全アルバムの中でもトップレベルで愛して止まない1枚。
確か柴田直人も、このアルバムが最もお気に入りだったんじゃなかったっけ?


ANTHEM - The Show Carries On! ★★★ (2011-09-21 22:27:21)

2nd『TIGHTROPE』がアメリカでCMJチャート入りした事を追風に、渡米してLAのクラブで敢行したコンサートの模様を捉えたライブ盤。坂本英三最後の参加作品であり、ビデオ版も3ヵ月後にリリースされている。
これ以前にも、既にLOUDNESSやVOW WOWが海外でのライブを成功させていたわけだが、彼らは英詞メインで活動していたバンドであり、果たして日本語で歌うANTHEMが海外で受け入れられるもんなの?と恐る恐る聴いてみたら、これが大ウケしていて驚くやら安心するやら。
英会話能力の不足からかMCが単純なセンテンスの繰り返しに終始していたり、時々気不味い「間」が開いてしまったりする辺りには親近感を覚えずにはいられませんが(笑)、例えそれらを差し引いたとしても、全身全霊を込めてシャウトする坂本の灼熱のVoを手始めに、和製エディ・ヴァン・ヘイレンこと福田洋也のフラッシーなGプレイ、柴田直人の快調なBラン、そして走りまくりの大内貴雅のドラミング等、ANTHEMの魅力が余すところなく捉えられたライブ内容は火傷しそうなぐらいに熱い。
現在はリマスタリングが施され、語り継がれる伝説の「落雷Gソロ」まで収録した2枚組完全版(坂本英三のラスト・ライブ音源もオマケ収録)がリリースされているので、旧盤を持ってる方も買い直す価値大いに有りだ。


ANTHEM - Bound to Break - Show Must Go On! ★★★ (2011-09-20 22:50:23)

イントロの劇的なGリフだけで完全に掴まれましたね。
これといい、“HEAD STORNG”や“MACHINE MADE DOG”といい
『BOUND TO BREAK』は優れたミドル・チューンが多数収録された
アルバムだったんだなぁ。


ANTHEM - Bound to Break - Headstrong ★★★ (2011-09-20 22:48:35)

重厚でキャッチーなヘドバン・ソング。
ライブ映え前提の勇壮な曲調には
問答無用でコブシを振り上げたくなります。


ANTHEM - Bound to Break - Machine Made Dog ★★★ (2011-09-20 22:44:43)

骨太で力強くも、どこか哀愁漂う曲調が大変美味。
スタジオ盤も良いが、ライブ・バージョン(『THE SHOW CARRIES ON!』)
の独特の高揚感も捨て難い。


ANTHEM - Bound to Break - Empty Eyes ★★★ (2011-09-20 22:39:36)

ダークな緊迫感を孕んだ疾走ナンバー。
音質の向上により、よりクリアに聴こえるようになった
柴田直人の快調なBランも気持ち良いです。


ANTHEM - Bound to Break - No More Night ★★★ (2011-09-20 22:37:47)

あまり顧みられる機会のない楽曲ながら、
個人的にはアルバム中、1、2を争う名曲と確信する
埋もれてしまった名曲。
サビメロにシャープに絡む
福田洋也のGプレイがカッコイイったら!


ANTHEM - Bound to Break ★★★ (2011-09-20 22:31:30)

国内アーティストには点が辛いBURRN!!誌のレビューコーナー(当時)において、90点台のハイスコアを叩き出した事でも話題となった、'87年発表の3rdアルバム。
多くのファンが「初期ANTHEMの最高傑作」と太鼓判を押す本作は、名手クリス・タンガリーディスのプロデューサー起用がドンピシャでハマリ(以後、長い付き合いとなる)、サウンド・プロダクションの格段の向上はもとより、ヘヴィ・メタリックな硬質感やアグレッションは維持したまま、これまで作品全体を濃厚に覆っていたNWOBHM風味のマイナー臭や荒っぽさが取っ払われ、よりメロディアスに、よりキャッチーに洗練された楽曲からはメジャー・アクトとしての風格さえ感じられるようになった。
前2作にはやや地味めな存在の楽曲も散見されたが、今回はアルバム表題曲“BOUND TO BREAK”を手始めに、緊迫感を孕んで切り込んで来る“EMPTY EYES”、雄々しく重厚なミッド・チューン“THE SHOW MUST GO ON!”・・・といった具合にOPから名曲が連打され、トリを締めるファストなヘドバン・ソング“FIRE'N’THE SWORD”に至るまで、埋め曲や捨て曲の類は皆無。中でも個人的にプッシュしておきたいのが“NO MORE NIGHT”で、ツインG風のアレンジを施されて疾走するサビメロのカッコ良さに震える度、「埋もれた名曲」との評価に力強く同意するのであった。
ANTHEM入門編としても強くお薦めする、日本のHR/HM史にその名を刻む名盤です。


ANTHEM - Tightrope - Night After Night ★★★ (2011-09-19 21:45:51)

整合性よりパワー重視の楽曲が並んだ
2ndアルバムの中にあって、
後のANTHEMの方向性を指し示した必殺の名曲。
バンカラちっくな哀愁背負って疾走する
キャッチーなメロディに思わず男泣き。


ANTHEM - Tightrope - Driving Wire ★★★ (2011-09-19 21:35:51)

確かにバンド史上最速ナンバーかも。
それでいてメロディにもちゃんとフックが効いていて
大味に流さない辺りが流石ANTHEM。


ANTHEM - Tightrope ★★ (2011-09-19 21:33:31)

1st『ANTHEM』との間にEP『READY TO RIDE』のリリースを挟んで'86年に発表された2ndフル・アルバム。
セルフ・プロデュースの上、殆ど一発録りに近いノリでレコーディングされたという本作は、音の悪さにかけてはANTHEMのアルバムの中でも1、2を争うが、その分ホットで荒々しい勢いが損なわれる事なく封入されており、全編に満ちる攻撃性の高さにおいてもANTHEMのカタログ中トップクラス。
デビュー作だって相当に荒っぽい内容だったが、未熟さゆえ図らずもラフな仕上がりになってしまったあちらに対し、今回は意図的に荒々しさが前面に押し出されているのが大きく異なる点で、例えばキャッチーなアカペラ・パートからスタートする“VICTIM IN YOUR EYES”、スラッシュ・メタルばりの突進力を誇る“DRIVING WIRE”、激烈にラストを締め括る“BLACK EYED TOUGH”といった怒涛の如きスピード・ナンバーの数々にも今回はきっちりとコントロールが効いている。硬派な哀愁背負って疾走する名曲“NIGHT AFTER NIGHT”なんて、一層逞しさと表現力を増したメンバーの成長っぷりがしかと刻まれた(未だライブでも欠か事の出来ない)初期ANTHEMを語る上で忘れてはならない本編のハイライト・ナンバーですね。


ANTHEM - Anthem - Warning Action! ★★★ (2011-09-19 00:39:18)

イギリスで高い人気を誇ったという、
初期ANTHEMならではのパワー・メタル・チューン。
ACCEPTばりのGリフのカッコ良さも然る事ながら
福田洋也のドラマティックに疾走するGソロが
大変素晴しい。


ANTHEM - Anthem - Wild Anthem ★★★ (2011-09-19 00:32:34)

まさにANTHEMのアンセム。
坂本の声は未だ青臭いが、曲の良さは文句なし。
先日リマスター盤を購入したらボーナストラックとして
歌い直しバージョンが収録されていて、
聴き比べてみたら坂本の歌唱力の違いっぷりに
思わず笑ってしまいましたよ。


ANTHEM - Anthem ★★ (2011-09-19 00:20:21)

BURRN!!の大野奈鷹美女史がライナーを執筆しているのが今となっては時代を感じさせる、ANTHEM、'85年発表の1stアルバム。(副題は『パワー・メタル戒厳令』)
5Xのジョージ吾妻がプロデュースを手掛けている本作だが、全体的にとにかくラフで荒削り。音質はもとより収録曲にしても、ファンに広く認知されている現在のANTHEMサウンドとは大きく異なる、整合性よりも初期衝動をダイレクトに叩きつけて来る勢い任せな作風で、再結成以降にバンドのことを知ったリスナーがコレ聴いたらさぞかし面食らうに違いない。取り分け、青さ全開の坂本英三の歌唱にはほっこりさせられますねぇ。
しかし、ギラギラとした若さ剥き出しのANTHEMサウンドってのはここでしか聴けないレア物であり、その筆頭たるACCEPTばりの突撃パワー・メタル・チューン“WARNING ACTION!”は、発表当時イギリスにおいて高く評価されたという話も納得のいく、初期ANTHEMならではの逸曲。また重心低く押し出してくる“LAY DAWN”や、切れ味鋭い疾走ナンバー“STEELER”も問答無用で頭を振りたくなるカッコ良さだし、それに何より本作は、バンドのテーマ・ソングにして後の彼らの音楽的方向性を指し示す名曲中の名曲“WILD ANTHEM”の存在がトドメを刺す!
月並みな表現ですが、まさしく「磨けば光るダイヤの原石」的輝きが感じられるデビュー作ですね。


ASSASSIN - Breaking the Silence - Breaking the Silence ★★★ (2011-09-18 00:53:17)

Gの独演によるイントロでテンションを高めた後、
手数多めのササクレGリフと上擦り声で強引に畳み掛けるVoが
突っ走り始めた途端、「変わってねー」と思わず笑ってしまいました。
いや、良い意味で。


ASSASSIN - Breaking the Silence ★★ (2011-09-18 00:49:46)

珍曲“BAKA”や2枚のスタジオ・アルバムを発表する等、スラッシュ三羽烏に続く存在として80年代の独産スラッシュ・メタル・シーンの隆盛に一役買った暴走軍団ASSASSIN、'11年発表の再結成第2弾アルバム。(通算だと4thアルバムになるのかな?)
前作『THE CLUB』は未聴なのだが、本作に関して言えば、1st『THE UPCOMING TERROR』を思い起こさずにはいられない戦車ジャケットがバンド側からの強いステイトメントとなっている通り、上擦りシャウトで字余り気味に畳み掛けて来るVo、ささくれ立ったカミソリ・リフを執拗に刻み倒すG、そして猪突猛進のリズム隊とが一塊に突っ走る緩急不在の作風は、まさしく80年代のASSASSINスタイルが確信的に再現されていて思わず頬が緩みます
勿論、あの頃に比べるとサウンド・プロダクションずっと上等だし演奏もタイト。①④⑧のようなハイテンションな高速スラッシュ・ソングを聴いて失望するスラッシャーはまずおらんでしょうし、来日公演にインスピレーションを得て収録された(国産ハードコア・バンドのカヴァーらしい)⑨なんて、“BAKA”二世みたいな仕上がりでニヤニヤさせられますね。
「俺達はこれしか演れねえ!」というバンドの不器用さが微笑ましくも愛しい1枚。


5X (2011-09-15 22:44:39)

5X!
失恋船長さんはアルバムをお持ちなんですね。羨ましい限りです。
90年代にCD化されていたことを当時は全く知らず、
その後、カルメン・マキ絡みの作品が次々に紙ジャケ化された時も、
なぜか5Xの作品だけはスルーされていましたし・・・。
 
ダウンロードしたろかいな。


SNOWBLIND - Snowblind - Now is the Hour ★★★ (2011-09-15 22:39:09)

高らかに鳴り響くKeyサウンドがえもいわれぬ高揚感を演出する、
アルバム中最も大陸的なハードポップ風味を感じさせてくれる名曲。
それでも微妙にフラット気味のメロディを歌うVoの存在には
やはりヨーロッパ的な湿り気が漂うが、それも立派な個性だ。


SNOWBLIND - Snowblind - Possession ★★★ (2011-09-15 22:34:11)

お洒落な産業ロックを目指すには、
イントロから濃厚に泣きまくるGが
存在感を主張し過ぎている印象ですが、
それがどうした!と思わず開き直りたくなるほど
アンディ・シモンズのGプレイが素晴しい。
か細く震えるVoも楽曲の哀愁を高めていますね。


SNOWBLIND - Snowblind - Walk the Line ★★★ (2011-09-14 21:42:15)

教科書通りのイントロで掴みはOKなハードポップ・チューン。
明るくなりきれないVoと、濃いめの泣きを湛えたGの存在が
大陸産のこの手のバンドとは異なる個性を演出している。


SNOWBLIND - Snowblind ★★★ (2011-09-14 07:23:01)

「寒さに凍える小汚いヒゲ面のオッサン」という、バンドが標榜する音楽性との乖離も甚だしいダメジャケがある意味インパクトを放つ、英国出身の5人組HRバンドが'85年にMAUSOLEUMから発表した1stアルバム。
KeyをたっぷりとフィーチュアしたJOURNEYばりに華やかなメロディアスHR路線を志向するも、生来の英国人気質が邪魔するのか、ポップな楽曲を演ってもどこか明るくハジけ切れず、曇天模様を呈するサウンドが彼らの個性。
煮え切らないメロディを歌ういなたいVoと、薄っぺらな音質が「四畳半ハードポップ」とでも評したくなるうらぶれた空気を運んでくるものの、イントロだけで「合格!」となる①や、③のような教科書通りのキャッチーなポップ・チューン、儚げな哀メロを纏って心地良く躍動する②⑦、後にUFOに参加するアンディ・シモンズの、マイケル・シェンカー直系のナイーブな泣きを湛えたGプレイが冴え渡る④⑥⑧、キラキラと眩いKeyがポップな高揚感を演出する⑤等、「嗚呼ブリティッシュ」な叙情性を帯びた収録楽曲の数々は粒揃いな上に非常に日本人好み。捨て曲も見当たりません。
LIONHEARTは勿論、SHY、STRATUS、GRANDPRIX、BRONZといった80年代英国メタルのメロウ・サイドに属するバンドがイケル口の人なら、必ずや気に入るであろうメロハーの好盤。


SNOWBLIND (2011-09-13 22:45:51)

英国においてNWOBHM期に活動するも、デモテープとシングルのみを残して解散したHRバンド、SABREを母体に誕生。
Keyを含む5人編成によって生み出されるサウンドは、如何にも英国的な湿り気を帯びたメロハー路線で、ポップなノリとナイーブな泣きが絶妙に溶け合わされたメロディ・センスにはキラリと光るものがあったにも関わらず、然したる結果を残せないまま解散へと至ったのは、美しい音楽性とは100万光年以上かけ離れた「仏頂面のヒゲ親父」が描かれた汚いジャケット・アートワークのせい、とする説が未だに根強く支持されている。
バンド解散後、本作において素晴しいGプレイを披露していたアンディ・シモンズはUFOに参加。Bのジェフ・ギレスピーはMAJESTIC ROCK LEBEL JAPANのA&Rとして活動、現在は日本に住んでいるのだとか。
そのMAJESTIC ROCK LEBELからはデビュー作の再発盤と初期音源集『DEMOCRACY』がリリースされているのだが、後者ではLIONHEARTの名シンガーとして知られる、チャド・ブラウンが歌っていた貴重なデモ音源を聴く事もできる。


KANSAS - Two for the Show ★★★ (2011-09-12 23:21:31)

音楽雑誌等でライブ・アルバムの特集が組まれたりすると「必聴の名盤」として取り上げられる機会の多い、KANSASが'78年に発表した実況録音版。
70年代後半という最も脂が乗ってた時期のパフォーマンスが収められているだけあって、スティーヴ・ウォルシュの艶やかな歌声を筆頭に、各メンバーの演奏はスタジオ盤を大きく上回るダイナミズムとエネルギッシュな躍動感に満ち溢れ、何より、勢いを駆るこの頃のKANSASはHR/HM史に残る名盤を連発してたので、とにかく収録曲が粒揃い。プログレ・ロック然とした緻密なアレンジや複雑な構成と、強力な哀愁/フック/高いポピュラリティを有するメロディまでも備えた、ドラマティックな名曲が次々に繰り出される様はまさしく圧巻。
ゆえに最初から最後まで全てが聴き所と言っても過言ではない本作なれど、個人的に特にお薦めしたいのは、KANSASの「静」の表現力が如何なく発揮された名バラード⑧から⑨へと至るアコースティック・パート。何気なく爪弾かれるメロディ一つ一つがじんわりと胸に沁み渡り、しみじみと泣けますねぇ。
先日、最初のCD化の際に収録時間の関係上オミットされてしまった楽曲や、未発表ライブ音源が追加収録された紙ジャケ・デラックス盤が再発されたので、また廃盤になってしまう前に是非どうぞ。


TOKYO BLADE - Night of the Blade - Someone to Love ★★ (2011-09-11 19:04:46)

んん~?IRON MAIDENの“CHILDREN OF THE DAMNED”?
と思わされるが、哀愁に満ちた魅力的な楽曲であることは間違いない。
あと、確かに線の細いVoの歌唱が哀感を高めてしますね。


TOKYO BLADE - Night of the Blade - Warrior of the Rising Sun ★★★ (2011-09-11 19:01:59)

緩急の効いた曲展開はアルバムでも
1、2を争うドラマ性の高さを誇り、
妙にキャッチーなコーラス“サムラ~イ”は
一緒に歌いたくなる抗い難い魅力を有する。
“旭日の闘士”なる大仰な邦題に
名前負けしていない名曲ですね。


TOKYO BLADE - Night of the Blade - Night of the Blade ★★★ (2011-09-11 18:56:50)

TOKYO BLADEといえばこの曲。
NWOBHMらしい荒っぽいGリフ、
ヘタウマVoが歌う雄々しいメロディ、
そしてIRON MAIDENばりにドラマティックに絡む
ツインGとが一丸となって疾走する、いかにも
「80年代前半のHMソング」的な趣き漂う名曲ですね。


TOKYO BLADE - Night of the Blade ★★ (2011-09-11 18:50:18)

復活作『THOUSAND MEN STRONG』が大変素晴しい出来栄えだったので、久し振りに過去作を聴き直したくなり、お盆に帰省した際に実家の収納棚を漁って発掘してきたTOKYO BLADE、'84年発表の2ndアルバム。(邦題は『闇を裂け』)
近年のモダンなHR/HMサウンドに慣れ親しんだリスナーからすると、貧相な音質や垢抜けないシンガーの歌唱なんぞ拙過ぎて聴けたもんじゃないかもしれませんが、雄々しくドラマティックなツインGパートを配し、NWOBHMライクな荒々しさを纏って疾走する名曲“NIGHT OF THE BLADE”を収録するバンドの代表作として、リリース当時はここ日本でもそれなりに高く評価されたアルバムだけあって、収録楽曲のカッコ良さはこれがなかなか侮れたもんじゃありません。
“NIGHT~”以外にも、人によっては失笑モノだろうが、個人的には聴く度に一緒になって「サムラーイ!サムラーイ!」と合いの手入れたくなる勇壮な②(“旭日の闘士”なる邦題も◎)、IRON MAIDENの“CHILDREN OF THE DAMNED”をパク・・・じゃなくて彷彿とさせる⑧等、ついついリピート再生したくなる魅力を備えたHMナンバーの数々を収録。
まぁ曲作り(特にリフのアイデア)の引き出しが少ないせいで、油断してると、どの曲も似たり寄ったりに聴こえてしまう点は難ありなのですが・・・。
ともあれ非常にお気に入りの1枚。新作も素晴しい内容なのでそちらも是非どうぞ。


SABER TIGER - Decisive ★★ (2011-09-10 01:08:08)

下山武徳(Vo)のみならず田中康治(G)まで復帰を遂げたからなのか、90年代のプログレ・メタル路線と00年代のパワー・メタル路線の丁度中間を行く、アグレッシブにしてスリリングなHMサウンドが全編に亘って展開されている9thアルバム。
ファン的には復活作というだけで無条件に星3つを進呈したいところなれど、客観的に過去作と聴き比べてみた時、本編中盤に並ぶ楽曲の歌メロの弱さが気になった事は指摘しておきたい。
久々のアルバム制作という事で力み過ぎたのか、従来の「更にここで歌メロにもうひと捻り!」がないため、あともう少しで絶頂に達しそうなのに達せない、微妙なもどかしさが残ってしまう。
とは言えその点を除けば、下山の強靭且つエモーショナルな歌声、御大・木下昭仁(G)が田中と共に紡ぐ技巧を凝らしたGリフに流麗なソロ、タフでタイトなリズム、ドラマティックな曲展開に、憂いに満ちたメロディとテクニカルなアレンジとが綿密に編み込まれた「これぞSABER TIGER!」たる楽曲の数々は、悲壮な名曲“REMINISCENCE”を頂点に何れも聴き応え十分。(やや弱い中盤さえも、飽くまで「このバンドにしては」レベルでしかない)
ベテランらしい重厚感と、枯れることのない攻めの姿勢が同居した1枚。次作はもっと早くリリースして欲しいですね。


SIXRIDE - TICKET TO RIDE - DEC. ★★★ (2011-09-08 23:12:38)

普通に邦楽チャートで健闘しそうな
ポピュラリティと高揚感を湛えたサビメロ、
そしてそれを全身全霊を込めて歌い上げる
下山の歌声にグッとくる、アルバム後半の
ハイライト・ナンバー。


SIXRIDE - TICKET TO RIDE - THAT I WISH ★★★ (2011-09-07 23:56:53)

パワフルなのに物悲しく
繊細なのに力強い
下山武徳のシンガーとしての成長が
しかと刻まれた名曲。
クライマックスの盛り上がりっぷりは
息が詰まるほど。
歌詞も良いですね。


SIXRIDE - TICKET TO RIDE - SIGNAL X ★★★ (2011-09-06 23:26:37)

ストレート且つヘヴィ・メタリックな疾走ナンバーだが、
SABER TIGERばりにフックの効いた劇的なメロディが
次々に飛び出すため、全く聞き飽きるということがない。
名曲ですね。


SABER TIGER - Indignation - Black Eyes ★★★ (2011-09-04 09:25:03)

一瞬たりとも休むことなく動き回る
勤勉な木下のGプレイはもとより、
勇ましく劇的なメロディを堂々と歌い上げる
鈴木のVoが「おぉ」と思わず身を乗り出して
しまうほどにカッコイイ。
このラインナップで作り上げられた
最高の名曲だと思います。


LIONVILLE - LIONVILLE - WITH YOU ★★★ (2011-09-04 09:10:59)

零れ落ちるように奏でられるメロウなピアノ
(生ピアノじゃないのが残念)の旋律が
曲中に漂う哀愁を更に増幅してくれる、
個人的に本編中で最も愛する名曲。
これが聴けただけでも本作を購入した価値が
ありましたね。


LIONVILLE - LIONVILLE ★★★ (2011-09-04 09:03:18)

イタリア出身のマルチ・ミュージシャン、ステファノ・リオネッティが、EDGE OF FOREVERやEDEN'S CURSE等との仕事で知られるプロデューサー兼Key奏者のアレッサンドロ・デル・ヴェッキオの助力を得て立ち上げたメロハー・プロジェクトのデビュー作。
イタリアと言えば、最近だとWHEELS OF FIREの『HOLLYWOOD ROCKS』がポップ・メタルの好盤として話題に上ったが、本作はあれよりも、もっとずっとAOR/産業ロック寄りの瀟洒な音楽性を志向しているものの、完成度の高さでは負けていない。
クセのない歌声で叙情味を帯びたメロディを伸びやかに歌い上げるVoと、心憎いほどにツボを押さえた演奏を聴かせてくれるG&Key、それにマッタリし過ぎぬよう適度に躍動感の効いたリズムがフィーチュアされたメロハー・サウンドは、まさしくメンバーがTOTOやSURVIOVR、GIANTといったバンドからの影響を告白する通り、すこぶるキャッチーでロマンチックな出来栄え。
本編への期待感を気持ちよく煽ってくれるOPナンバー①や、エレガントなKeyが良い仕事しまくりの②、高揚感溢れるロック・ソング(ジョン・ファーナムのカヴァー)④、女性Voもフィーチュアされたトミー・デナンダーのペンによる爽快な⑦等、この手の音楽好きの食指をそそるに十分な、強力なフック満載の名が数多く顔を揃えた力作。
メロディ愛好家の方は是非ともご一聴を。


SABER TIGER - Indignation ★★ (2011-09-02 23:59:12)

野太くパワフル。前任者の下山武徳と似通った歌唱スタイルを持つ新Vo、鈴木勝人を加えた新編成でレコーディング、'05年に発表された8thアルバム。
それゆえシンガー交代による違和感は殆どないのだが、デビュー作ということで気負い過ぎたのか、全体的に歌唱が生硬く、スピーカーを食い破らんばかりの勢いで感情を爆発させていた下山に比べると、表現力という点ではやや物足りない。
尤もそれは『BRAIN DRAIN』で我々の前に登場した際の下山とて同様だったわけで、「あと2、3枚もアルバムを作れば解消される事だろう」と思っていたら、鈴木を擁するラインナップでの作品はこれにて打ち止め・・・。残念。
尚、本作は中庸な魅力を放つミドル・チューン“LORD”が幕開けを飾る事からも察せられる通り、アグレッションに関しては7th『F.U.S.E.』より更に減退している印象なのだが、レコーディングに際して他のメンバーからもインプットを受けていたという前作に比べると、今回はプロデュースから曲作りに至るまで、木下昭仁(G)が自由に裁量を振るった事が奏功したのか、楽曲(特にメロディ)の質は終始高いレベルをキープ。
一糸乱れぬ楽器陣の演奏にゾクゾクさせられる疾走ナンバー“LIFE”、テクニカル且つドラマティックに次々と展開していく“MR.CONFUSION”、そして勇壮な歌メロがガッツポーズ物のカッコ良さを誇る“BLACK EYES”等、満遍なく良い曲が揃っているという意味では、前作以上の完成度の高さを誇る1枚。


SABER TIGER - F.U.S.E. - Reflecting the Railway ★★★ (2011-09-02 23:43:12)

殺気立った曲調から一瞬空気が変わる、
キャッチーで雄大さ漂うサビメロが秀逸な
ヘヴィ・ナンバー。
感情の振幅の激しい下山の歌声と、
木下のメロディ・センスに唸らされる名曲です。


SABER TIGER - F.U.S.E. - 屈辱 ★★ (2011-09-02 23:40:44)

ヘヴィ且つ殺伐とした演奏とドスの効いた下山の歌声が
印象に残るアルバムOPナンバーだが、SABER TIGERらしい
メロディ使いも随所に息衝く。