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ANTHEM - Black Empire - Walk Through the Night ★★★ (2011-10-08 01:10:21)

バラード・・・かどうかは聴く人の判断に
委ねられるところでありますが、無性に泣ける
叙情ナンバーの名曲であることは間違いありません。
この手のメロディ歌わせたら、坂本英三の歌声の涙腺破壊力は
半端ないです。


ANTHEM - Black Empire - Go Insane ★★★ (2011-10-08 01:02:25)

イントロのGリフだけで「勝負あり!」となりますが、
実際のところ本曲の主役は図太くタイトな演奏で全体を牽引する
本間大嗣のドラミングのような気がしなくもありません。


ANTHEM - Black Empire - Heat of the Night ★★★ (2011-10-08 00:58:51)

本間大嗣がパワフルに叩き出すリズムが
気持ち良いったらありゃしない。
坂本英三の熱いVoが映える歌メロに
思わずコブシを突き上げたくなるアルバム屈指の名曲。


ANTHEM - Black Empire - Black Empire ★★★ (2011-10-08 00:53:48)

ヴァース部分は“GYPSY WAYS”辺りを想起させる
古き良きANTHEM節なのですが、Keyを巧みに用いて
鮮烈に展開するキャッチーなサビメロは
これまで余り聴かれなかったパターン。
「ならでは」の魅力と新鮮さが同居した名曲ですね。


ANTHEM - Black Empire ★★★ (2011-10-08 00:49:01)

レコーディング終盤、出来上がってきたサウンドに不満が生じたため、クリス・タンガリーディスにミックス作業のやり直しを依頼するというゴタゴタが発生したものの、その甲斐あってか、硬質でタイトなリズムの「鳴り」の良さにかけては過去最高レベルを獲得した、'08年発表の12thアルバム。
時にKeyを交えて、屈強さよりもメロディ重視の姿勢が貫かれた作風は前作『IMMORTAL BIND』と同様だが、所謂「昭和歌謡メタル」的な臭みを伴ったメロディが聴かれる場面は徐々に減少傾向にあり、特にそれは坂本英三(Vo)の歌メロに顕著に表れている。
例えばアルバム表題曲“BLACK EMPIRE”はヴァース部分こそ森川時代を彷彿とさせるANTHEM節なのだが、サビメロに関しては、より洗練されたスマート且つキャッチーな歌い回しでまとめられていて、従来の思わずコブシが回る歌唱は影を潜めている。
尤も、涙なしには聴けない叙情HRナンバー“WALK THROUGH THE NIGHT”や、へヴィに刻まれるリフ&リズムとその上を舞う哀メロのコントラストが絶妙な“EMPTINESS WORLD”辺りを聴けば分かる通りクサメロが皆無なんて事はなく、何より前述の“BLACK~”や、リズム隊が主役を張る“HEAT OF THE EMOTION”“GO INSANE”といった楽曲に代表される、唯一無二のANTHEM流HMサウンドのフォーミュラはきっちりと固守しながら、マンネリに陥ることなく、似て非なる名曲を次々に生み出すこのバンドの曲作りセンスには毎度感心させられっ放しですよ。名盤?勿論ですとも。


ANTHEM - Immortal - Soul Motor ★★ (2011-10-06 22:27:19)

MOTORHEADというか、80年代前半のスピード・メタリックな
Gリフに当初は違和感感じまくりでしたが、
聴き込む内に愛着が湧いてきました。
クセになる味がありますよね。


ANTHEM - Immortal - The Beginning ★★★ (2011-10-06 22:24:54)

リフとリズムは図太いが
哀愁を纏って歯切れ良く弾む曲調はキャッチー。
サビが良いねぇ。


ANTHEM - Immortal - Mob Groove ★★★ (2011-10-06 22:17:49)

Keyを巧みに用いて
ミステリアスに浮遊するサビメロが出色。
ちょっとRAINBOWっぽさを感じたりも。
個人的にもアルバムのハイライト・ソングに推したい1曲。


ANTHEM - Immortal ★★★ (2011-10-06 22:13:09)

新生ANTHEMのハード&へヴィな側面を追求したかのような屈強な作風に仕上がっていた10th『ETERNAL WARRIOR』から一転、曲によってはKeyを導入し、キャッチーなメロディ重視の姿勢を打ち出す等、新味を増量して曲調の幅を広げに掛かった'06年発表の11thアルバム。
“ONSLAUGHT”や“LIFE GOES ON”クラスの名曲が見当たらないため、購入当初は「前作には及ばない出来かなぁ」とも思ったものですが、繰り返し聴き込む内にジワジワと楽曲の良さが五臓六腑に浸透し始め、印象が向上。
“IMMOTAL BIND”や“ECHOES IN THE DARK”といったANTHEM印の名曲を手始めに、フック満載のメロディに彩られた捨て曲なしの楽曲群がぎゅう詰めの本作は、トータルの完成度ではラスト2曲が弱かった『ETERNAL~』をも上回るクオリティを有する印象。(その代わり前作のストロング・テイストを期待すると肩透かしを食う事になりますが)
スピード・メタリックなGリフが軽快に駆け抜けて行く“SOUL MOTOR”、Keyを効果的に味付けに使い、ミステリアスに浮遊するサビメロがRAINBOW風味も漂わす“MOB GROOVE”、哀メロとキャッチネスが絶妙に塗された歯切れの良いHRナンバー“THE BEGINING”といった、このアルバムならではの新味を携えた楽曲をきっちりと「名曲」レベルに昇華させる手腕は、流石ANTHEM、そして流石柴田直人といったところか。


ANTHEM - Eternal Warrior - Distress ★★★ (2011-10-05 22:15:34)

これ清水昭男が作った楽曲だったんですね。
ギタリストのみならず、作曲者としての彼の豊かな才能が
如何なく発揮された、濃厚な哀愁に胸が詰まりそうになる
ヘヴィ且つメランコリックな名曲。


ANTHEM - Eternal Warrior - Life Goes On ★★★ (2011-10-05 22:12:05)

まさに男泣き!
こんな悲壮なメロディを思いつく柴田直人のセンスは脱帽もの。
そして、それをコブシ効かせてエモーショナルに歌い上げる
坂本英三の哀愁背負った歌唱も絶品です。


ANTHEM - Eternal Warrior ★★★ (2011-10-05 22:07:27)

再結成から早3作目を数え、内容的にもホップ・ステップ・ジャンプの要領でグレードアップを遂げた、'04年発表の記念すべき10thアルバム。
坂本英三の劇画チックな灼熱Vo、清水昭男のテクニカル且つキャッチーなGプレイ、タイトなビートを刻む柴田直人&本間大嗣のパワフルなリズム隊・・・と、メンバー間のコンビネーションやケミストリーは更に磐石なものとなり、タフネスと哀愁兼備の「情に篤いマッチョ」とでも表したくなる(?)新生ANTHEM流HMスタイルは、前2作を軽く凌駕するハード&へヴィなアグレッションを有するだけなく、硬派な哀愁を湛えたメロディのフックにも益々磨きが掛けられているのが強み。
特に、熱く激しく、それでいてキャッチーに畳み掛けて来る屈強なOPナンバー“ONSLAUGHT”と、胸抉られる程の悲壮感を湛えたメロディに、坂本の男泣きVoが映えまくる“LIFE GOES ON”は、アルバムのハイライトを飾る必聴の名曲だ。
この2つ以外にも、清水のペンによるメロウなヘヴィ・チューン“DISTRESS”等、本編には優れた楽曲がズラリ敷き詰められ、1曲目から8曲までの流れはグゥの音も出ない程の隙のなさ。これでラスト2曲がもうちょい締まった出来栄えだったなら完璧レベルだったのですが・・・。
とは言えそれも贅沢な文句か。個人的には復活ANTHEMの最高傑作に推したいぐらい気に入っている1枚です。


ANTHEM - Overload - Gotta Go ★★ (2011-10-04 23:02:09)

ああ、そうか。
言われて見れば一時期のLOUDNESSを
思わせる1曲かもしれませんね。
“GOTTA FIGHT”辺りと(タイトルだけでなく曲調的にも)
共通点が見出せるかも。


ANTHEM - Overload - Revenge ★★★ (2011-10-04 22:56:21)

こういう曲を歌わせると坂本英三は天下一品。
昭和のスポ根アニメばりに燃えながら泣いている歌声に
メタル魂を炙られますね。


ANTHEM - Overload - The Voices ★★★ (2011-10-04 22:54:10)

歌メロのカッコ良さと華のある清水のGプレイが光る名曲。
先行シングルに相応しく、アグレッシブだけどキャッチーな
仕上がりなのも素晴しい。


ANTHEM - Overload ★★★ (2011-10-04 22:50:21)

森川之雄(Vo)時代の楽曲を坂本英三(Vo)が歌っているような印象もあった再結成第1弾アルバム『SEVENTH HILL』に比べ、メロディのフックライン強化はもとより、星飛馬が瞳を燃やしながら泣いているかの如き(何だそりゃ)劇画チックなOPナンバー“REVENGE”、図太いリフの刻みから繊細なバッキングまで清水昭男の振れ幅の大きなGプレイが光る“VOICES”、ドスの効かせて突き進む“DEMON'S RIDE”という強烈な先制パンチを浴びせてくる冒頭3曲が雄弁に物語る通り、収録楽曲が一層屈強に鍛え上げられて「新生ANTHEMはこの路線で行くぜ!」との柴田直人(B)の気合が伝わってくるかのような、タフでストロングな作風に仕上がった、'02年発表の9thアルバム。
頭3曲は勿論のこと、中盤にはライブに欠かせないアルバム表題曲“OVERLORD”、後半にはノリ良く突っ走る“GOTTA GO”といった名曲が控える等、もしかして前作は小手調べだったんじゃねぇの?というぐらい粒選りの楽曲が並んでいる点も本作の強み。
再結成ANTHEMがいよいよ本領を発揮し始めたことが伝わってくる1枚ですね。


ANTHEM - Seven Hills - Grieve of Heart ★★★ (2011-10-03 21:05:37)

これはまさにANTHEMにしか作り得ないタイプの名曲。
「歌謡メタル」ってのはけだし名言ですね。
個人的には森川時代を思い起こさせる楽曲なのですが、
それを見事に歌いこなす坂本のシンガーとしての
成長っぷりにも瞠目させられます。


ANTHEM - Seven Hills - Running Blood ★★★ (2011-10-03 21:00:58)

聴き手を鼓舞する勇ましさだけでなく、
キャッチーなノリの良さを備えている辺りも
素晴しいですね。


ANTHEM - Seven Hills ★★ (2011-10-03 20:58:21)

柴田直人(B)、坂本英三(Vo)、清水昭男(G)、本間大嗣(Ds)というラインナップで復活を遂げたANTHEMが、'01年に発表した通算では8枚目となるニュー・アルバム。
上記面子での再結成がアナウンスされた当初は「Voは森川之雄じゃないのか・・・」との考えが一瞬脳裏を過ぎりもしましたが、アニメタルの大ヒットにより常に第一線でHMソングを歌い続け、持ち前の「メタルを歌うためにある灼熱声」に磨きを掛けていた坂本ほど新生ANTHEMのフロントマンの座に相応しい男はなく(森川も『まんが日本メタルばなし』を演ってたけどね/笑)、それはHMならではの硬質感と哀愁に満ちたメロディが同居する先行シングル曲“GRIEVE OF HEART”における、彼の堂々たる歌唱を聴けば明らか。
新生ANTHEMがこれ以降も傑作/力作を連発した事もあって、改めて対峙するとやや色褪せて聴こえる部分が無きにしも非ず・・・とは言え、前述の“GRIEVE~”と、本編後半のハイライトを飾る猛々しさ溢るる“RUNNING BLOOD”は、バンドの新たな代表曲と化した名曲であり、それ以外の楽曲にしても凡百のバンドには決して書けっこないレベル。
復活作に相応しいクオリティを有したアルバムである事は疑いようがありません。


TOKYO BLADE - Tokyo Blade - Sunrise in Tokyo ★★★ (2011-09-29 22:40:11)

まさにTOKYO BLADEに求めているのは
こういうノリの楽曲。
しかもそれを単なるネタ曲に堕とすことなく、
きっちりと名曲レベルに仕上げる手腕に
感心させられましたね。


TOKYO BLADE - Tokyo Blade - If Heaven Is Hell ★★★ (2011-09-29 22:38:00)

デビュー・シングルにして1stアルバム1番の名曲。
シンプルな楽曲が並ぶ本編中にあって、
2本のGを効果的に用いたこの曲のドラマティックな構築美は
一際異彩を放っています。


TOKYO BLADE - Tokyo Blade (2011-09-28 22:13:56)

GENGHIS KAHN改めTOKYO BLADEが、デビュー・シングル『IF HEAVEN IS HELL』に続いて'83年に発表したセルフ・タイトルの1stフル・アルバム。
GENGHIS KAHN時代はバンド名からも察しが付く通りIRON MAIDENからの影響が色濃く滲み出たHMを演っていたが、本作では疾走するリズムの上に、鋭角的なGリフとヘタウマ・・・というより単にヘタなVoのシャウトが乗っかった、良くも悪くも典型的なNWOBHMサウンドをもっさりと展開。演奏はB級、サウンド・プロダクションがしょぼく、収録楽曲も次作『NIGHT OF THE BLADE』に比べると今ひとつ面白味に欠ける・・・と、正直手放しに絶賛はしかねる内容ではあるのだが、そうした中にあってギラリと輝きを放っているのが、シングルとしてもリリースされたアルバムのリーダー・トラック“IF HEAVEN IS HELL”や、タイトルからしてまさしくTOKYO BLADE印の名曲“SUNRISE IN TOKYO”。個人的にはこのドラマティックなナンバー2曲が聴けただけでも本作を購入した価値はあったと信じて疑わない次第。(あ、“LIAR”もなかなかカッコイイHMナンバーだ)
2ndが気に入った人なら購入する価値はある1枚。特に、前述の2曲を聴くためだけにでも、是非。


ANTHEM - Heavy Metal Anthem ★★★ (2011-09-27 21:51:04)

セットリストに関してはこちらのサイトが参考になるかもしれません。
ttp://www.geocities.co.jp/MusicStar-Live/7185/
(HYSTORYの項目からセットリストのページに飛ぶ事ができます)

ANTHEMの名曲をグラハム・ボネットが歌い上げるという、ファンに取っちゃまるで盆と正月が一緒に来たような贅沢極まる企画盤。しかもこれがANTHEM再結成への呼び水になったのだから、確かにこんなに嬉しい事はないですね。
選曲に関しては、やはり殆どが「和製グラハム・ボネット」こと森川之雄が歌っていた時代からのチョイスとなっており、また“WILD ANTHEM”や“NIGHT AFTER NIGHT”といった定番曲が外されているのも、本作がベスト盤ではなく、飽くまで柴田直人が「グラハムに歌って欲しい、もしくは彼に合う楽曲」を優先的に選出した結果なのかな、と。
それだけにANTHEMの楽曲と御大の歌唱は、違和感を覚える場面は皆無と言って良いぐらいにぴったりフィットしていますし、正直、本作に関してはANTHEMとやっさんの幸せな共演を楽しむばかりで、いちいち細部を批評する気にはなれないのでありました。(まぁ新曲なんかが収録されていたら尚嬉しかったんだけど)
今となっては難しいだろうが、選に漏れた楽曲で第2弾、第3弾もやって欲しかったなー。


ANTHEM - Domestic Booty - Silent Cross ★★★ (2011-09-26 22:33:50)

“STARGAZER”調の重厚なヘヴィ・チューンなのですが、
タメを効かせつつ、全身全霊を込めて熱唱する森川の歌声が
楽曲全体に猛烈な悲壮感を漂わし、結果、バラード的な
メランコリックな空気を醸成するに至っています。


ANTHEM - Domestic Booty - Cry In The Night ★★★ (2011-09-26 22:05:28)

ドン・エイリーのKeyがしょっぱなから良い仕事しまくりの
哀愁のハードロック・ナンバー。
森川が感情移入たっぷりに歌うメロディが胸に沁みます。
(一部“SHADOW WALK”の歌メロと似てますが)


ANTHEM - Domestic Booty - Gold & Diamonds ★★★ (2011-09-26 22:02:12)

柴田直人のリッチー・フリークぶりが強く出た1曲。
エキゾチックに刻まれるGリフにドン・エイリーのKeyが絡むと
そこはもうくつろぎのRAINBOWワールド。
ミステリアスな歌メロを朗々歌い上げる森川のVoも良い仕事してます。


ANTHEM - Domestic Booty - Venom Strike ★★★ (2011-09-26 19:32:28)

ゴツゴツと角張ったリフ&リズムが
猛然とラッシュしてくるパワー・チューン。
噛み付くように歌う森川のVoも強力だ。


ANTHEM - Domestic Booty ★★ (2011-09-25 21:46:56)

福田洋也の後任に無名の新人ギタリスト、清水昭男を抜擢してレコーディング、'92年に発表するも、残念ながらANTHEMのラスト作となってしまった7thアルバム。
新メンバー加入で気持ちが若返ったのか、はたまた90年代HR/HMシーンの潮流の変化を読んだのか、ともかくサウンドがマッチョにビルドアップされているのが本作の特色で、情念は抑え気味にパワー重視の歌唱を聴かせる森川之雄のVoも、そうした印象に拍車を掛けている。パワフルに畳み掛けて来るOPナンバー“VENOM STRIKE”はそうしたアルバムの特性が見事結実した名曲ですね。
まぁ、正直に申さば、艶に欠ける森川のガナり気味Voは一部楽曲の大味さを冗長させており、必ずしもアルバムにとってはプラスに作用していない印象なのですが・・・。
個人的には、前作『NO SMOKE WITHOUT FIRE』に引き続きゲスト参加を果たしたドン・エイリーのKeyサウンドが華麗な彩りを加える、RAINBOW風味のエキゾチックなGリフが印象的な“GOLD & DIAMONDS”、物悲しくもキャッチーに駆け抜けて行く“CRY IN THE NIGHT”、タメを効かせて劇的に盛り上がる“SILENT CROSS”といった、ANTHEMらしい哀愁のメロディと、本作ならではの骨っぽい味わいが上手く溶け合わされた楽曲がお気に入りです。


ANTHEM - No Smoke Without Fire - Blinded Pain ★★★ (2011-09-25 21:44:41)

この手の情念渦巻くムーディな楽曲歌わせると
森川は天下一品ですね。
終盤のエロチック(?)な熱唱が
息苦しい程の盛り上がりを演出してくれます。


ANTHEM - No Smoke Without Fire - Love on the Edge ★★★ (2011-09-25 21:42:46)

“SHADOW WALK”と並ぶ、アルバム『NO SMOKE WITHOUT FIRE』の
ハイライト・ナンバー。Keyが演出する軽快さはある意味「ポップ」とさえ
表現できそうだが、メロディはしっかりと泣いています。


ANTHEM - No Smoke Without Fire - Shadow Walk ★★★ (2011-09-25 21:39:29)

イントロのGリフ一発で虜となってしまう
“HUNTING TIME”と並ぶ森川時代屈指の名曲。


ANTHEM - No Smoke Without Fire ★★ (2011-09-24 22:04:15)

初の海外(ロンドン)レコーディング、元RAINBOWのドン・エイリー(Key)のゲスト参加、そして福田洋也(G)最後の参加作品・・・と、様々な話題を背負って'90年にリリースされた6thアルバム。(ちなみにタイトルは『火のない所に煙りは立たぬ』の意)
爆走する“THE VOICE OF THUNDERSTORM”“DO YOU UNDERSTAND?”のようなパワー・メタル・ナンバーを収録しつつも、作品自体は、これまではサウンドの隙間を埋めるための小道具程度の扱いに過ぎなかったKeyが完全にアレンジの一部に組み込まれて機能していたり(ドン・エイリーの存在が影響しているのかな)、またアリーナ・ロック調の“POWER & BLOOD”みたいな楽曲も収録する等、ANTHEMのアルバムの中では比較的ライトな作風に仕上がっている・・・と言えるかも。(飽くまで「彼らにしては」レベルだけどね)
尤も、泣きの入ったメロディとキャッチーに跳ねるKeyフレーズが印象的な“LOVE ON THE EDGE”はこのアルバムならではの名曲だし、森川之雄の情念迸る熱唱に昂ぶらずにはいられない“BLINDED PAIN”、そして何と言っても、個人的に森川時代の楽曲としては5指に入るぐらい愛聴している名曲“SHADOW WALK”の存在が本編をキリリと引き締め、本作もやっぱり「ANTHEMらしい名盤」との評価に揺らぎはない。


ANTHEM - Hunting Time - Tears for the Lovers ★★★ (2011-09-24 22:01:47)

濃厚なエモーション背負って絡み付くような歌メロに
「よっ森川節!」と大向こうから声をかけたくなる、
重厚且つ劇的なヘヴィ・ナンバー。
収録位置もばっちりですね。


ANTHEM - Hunting Time - Hunting Time ★★★ (2011-09-24 21:55:28)

獲得票数を見れば一目瞭然な通り、
ANTHEMの数ある名曲の中でも特に高い人気を誇る
起承転結が完璧に決まった名曲中の名曲。
個人的にも「ANTHEM=この曲」なイメージがあります。


ANTHEM - Hunting Time ★★★ (2011-09-23 22:19:00)

ANTHEMファンなら一度ぐらいは、自分が「坂本英三派」と「森川之雄派」のどちらに属するのか考えた事があるかと思いますが、活動後期にバンドに興味を持った我が身は断然森川派で(飽くまで再結成以前の話)、特に'89年リリースの本5thアルバムは、そんな彼のパワーと表現力を併せ持った絶品の歌声と、起承転結が完璧に決まった劇的極まりない曲展開とがガップリ四つに組んだ名曲中の名曲“HUNTING TIME”を収録した作品として、ファン人気の高い1枚として知られている。
全8曲とボリューム的にはやや小ぶりな内容ながらも、無駄に詰め込み過ぎるよりはずっと賢明な構成だし、収録曲一つ一つの完成度もハイレベル。前作『GYPSY WAYS』は森川の情念に満ちた歌声が映える歌謡曲的なメロディ使いが目立っていたが、今回はそうした要素は抑え気味に骨太でストレートな楽曲が顔を揃えており、殊に前述の“HUNTING~”を含む1曲入魂の名曲が連打される本編前半の隙のない流れはお見事。
その分アルバム後半が弱く感じられる点は惜しいが、それでもラストを締める“BOTTLE BOTTOM”がキレのあるHMナンバーゆえ聴後感はすこぶる快調。
森川を擁するANTHEMの創作意欲がいよいよピークを迎えていたことを如実に物語る充実作ですね。


ANTHEM - Gypsy Ways - Cryin' Heart ★★★ (2011-09-23 22:17:15)

アルバム中盤の山場を飾る疾走ナンバーだが、
ガチガチのHM路線をひた走っていた1st~3rdの頃と比べると、
肩の力が抜けて、より哀愁を帯びたメロディを
「聴かせる」姿勢が感じられる仕上がり。
ポップになったわけではなく、貫禄がついたと表現すべきか。


ANTHEM - Gypsy Ways - Legal Killing ★★ (2011-09-23 20:26:25)

大内貴雅のドスの効いたドラミングがこの曲の肝。
森川が凄んで歌うメロディは案外キャッチーだ。


ANTHEM - Gypsy Ways - Silent Child ★★ (2011-09-23 20:21:07)

雄々しさと歌謡曲的な哀愁が同居した曲調は
何となく昭和アニメのOP曲っぽい雰囲気が漂います。


ANTHEM - Gypsy Ways - Love in Vain ★★★ (2011-09-23 20:19:04)

これまでになかった、
都会的な洗練と哀愁を湛えて駆け抜ける
HRナンバーの名曲。


ANTHEM - Gypsy Ways - Shout It Out! ★★★ (2011-09-23 19:27:59)

ライブでの盛り上がりを約束する
勇壮且つキャッチーなHMナンバー。
アルバム・バージョンもカッコイイが、
『LAST ANTHEM』で聴ける観客との掛け合いを
効果的に取り入れたライブ・バージョンも素敵だ。


ANTHEM - Gypsy Ways - Gypsy Ways (Win, Lose or Draw) ★★★ (2011-09-23 19:25:15)

同じようにパワフルさを誇りながら、
直線的な坂本英三のVoとは趣きを異する
まろやかな感触も備えて朗々と歌い上げる
森川のVoが、楽曲にこれまでになかった
スケール感を与えている。


ANTHEM - Gypsy Ways ★★★ (2011-09-22 22:54:10)

『BOUND TO BREAK』という名盤をモノにしながら坂本英三が脱退。バンドは直ちに後任として「和製グラハム・ボネット」の異名を取る逸材Vo、森川之雄を加入させ、再びクリス・タンガリーディスをプロデューサーに起用してレコーディング作業に突入、'88年にこの4thアルバムを発表した。
まさにメタルを歌うのに打ってつけだった坂本の金属質な歌声を「剛」とするなら、日本人離れしたパワーのみならず、情の深さも感じさせる森川の歌声は「柔」。そうした彼のしなやかな歌唱を得た事で、HM以外の何者でもなかった前3作のガチガチに硬派な鋼鉄路線に比べると、今回はKeyを隠し味に使用しサウンドが一気にスケールアップ。また、時に歌謡曲的臭みを発するメロディがこれまで以上に哀愁を帯びてキャッチーに練り込まれる等、より幅広いリスナー層にアピールし得る魅力を備えるに至った。
本作のハイライト・ナンバーたる“GYPSY WAYS”“LOVE IN VAIN”“CRYIN' HEART”“SHOUT IT OUT”を筆頭に、収録曲全てについて詳細に語れてしまうほど名曲が詰まった本編は『BOUND~』にも匹敵する捨て曲皆無の充実っぷりで、個人的にはANTHEMの全アルバムの中でもトップレベルで愛して止まない1枚。
確か柴田直人も、このアルバムが最もお気に入りだったんじゃなかったっけ?


ANTHEM - The Show Carries On! ★★★ (2011-09-21 22:27:21)

2nd『TIGHTROPE』がアメリカでCMJチャート入りした事を追風に、渡米してLAのクラブで敢行したコンサートの模様を捉えたライブ盤。坂本英三最後の参加作品であり、ビデオ版も3ヵ月後にリリースされている。
これ以前にも、既にLOUDNESSやVOW WOWが海外でのライブを成功させていたわけだが、彼らは英詞メインで活動していたバンドであり、果たして日本語で歌うANTHEMが海外で受け入れられるもんなの?と恐る恐る聴いてみたら、これが大ウケしていて驚くやら安心するやら。
英会話能力の不足からかMCが単純なセンテンスの繰り返しに終始していたり、時々気不味い「間」が開いてしまったりする辺りには親近感を覚えずにはいられませんが(笑)、例えそれらを差し引いたとしても、全身全霊を込めてシャウトする坂本の灼熱のVoを手始めに、和製エディ・ヴァン・ヘイレンこと福田洋也のフラッシーなGプレイ、柴田直人の快調なBラン、そして走りまくりの大内貴雅のドラミング等、ANTHEMの魅力が余すところなく捉えられたライブ内容は火傷しそうなぐらいに熱い。
現在はリマスタリングが施され、語り継がれる伝説の「落雷Gソロ」まで収録した2枚組完全版(坂本英三のラスト・ライブ音源もオマケ収録)がリリースされているので、旧盤を持ってる方も買い直す価値大いに有りだ。


ANTHEM - Bound to Break - Show Must Go On! ★★★ (2011-09-20 22:50:23)

イントロの劇的なGリフだけで完全に掴まれましたね。
これといい、“HEAD STORNG”や“MACHINE MADE DOG”といい
『BOUND TO BREAK』は優れたミドル・チューンが多数収録された
アルバムだったんだなぁ。


ANTHEM - Bound to Break - Headstrong ★★★ (2011-09-20 22:48:35)

重厚でキャッチーなヘドバン・ソング。
ライブ映え前提の勇壮な曲調には
問答無用でコブシを振り上げたくなります。


ANTHEM - Bound to Break - Machine Made Dog ★★★ (2011-09-20 22:44:43)

骨太で力強くも、どこか哀愁漂う曲調が大変美味。
スタジオ盤も良いが、ライブ・バージョン(『THE SHOW CARRIES ON!』)
の独特の高揚感も捨て難い。


ANTHEM - Bound to Break - Empty Eyes ★★★ (2011-09-20 22:39:36)

ダークな緊迫感を孕んだ疾走ナンバー。
音質の向上により、よりクリアに聴こえるようになった
柴田直人の快調なBランも気持ち良いです。


ANTHEM - Bound to Break - No More Night ★★★ (2011-09-20 22:37:47)

あまり顧みられる機会のない楽曲ながら、
個人的にはアルバム中、1、2を争う名曲と確信する
埋もれてしまった名曲。
サビメロにシャープに絡む
福田洋也のGプレイがカッコイイったら!


ANTHEM - Bound to Break ★★★ (2011-09-20 22:31:30)

国内アーティストには点が辛いBURRN!!誌のレビューコーナー(当時)において、90点台のハイスコアを叩き出した事でも話題となった、'87年発表の3rdアルバム。
多くのファンが「初期ANTHEMの最高傑作」と太鼓判を押す本作は、名手クリス・タンガリーディスのプロデューサー起用がドンピシャでハマリ(以後、長い付き合いとなる)、サウンド・プロダクションの格段の向上はもとより、ヘヴィ・メタリックな硬質感やアグレッションは維持したまま、これまで作品全体を濃厚に覆っていたNWOBHM風味のマイナー臭や荒っぽさが取っ払われ、よりメロディアスに、よりキャッチーに洗練された楽曲からはメジャー・アクトとしての風格さえ感じられるようになった。
前2作にはやや地味めな存在の楽曲も散見されたが、今回はアルバム表題曲“BOUND TO BREAK”を手始めに、緊迫感を孕んで切り込んで来る“EMPTY EYES”、雄々しく重厚なミッド・チューン“THE SHOW MUST GO ON!”・・・といった具合にOPから名曲が連打され、トリを締めるファストなヘドバン・ソング“FIRE'N’THE SWORD”に至るまで、埋め曲や捨て曲の類は皆無。中でも個人的にプッシュしておきたいのが“NO MORE NIGHT”で、ツインG風のアレンジを施されて疾走するサビメロのカッコ良さに震える度、「埋もれた名曲」との評価に力強く同意するのであった。
ANTHEM入門編としても強くお薦めする、日本のHR/HM史にその名を刻む名盤です。


ANTHEM - Tightrope - Night After Night ★★★ (2011-09-19 21:45:51)

整合性よりパワー重視の楽曲が並んだ
2ndアルバムの中にあって、
後のANTHEMの方向性を指し示した必殺の名曲。
バンカラちっくな哀愁背負って疾走する
キャッチーなメロディに思わず男泣き。


ANTHEM - Tightrope - Driving Wire ★★★ (2011-09-19 21:35:51)

確かにバンド史上最速ナンバーかも。
それでいてメロディにもちゃんとフックが効いていて
大味に流さない辺りが流石ANTHEM。


ANTHEM - Tightrope ★★ (2011-09-19 21:33:31)

1st『ANTHEM』との間にEP『READY TO RIDE』のリリースを挟んで'86年に発表された2ndフル・アルバム。
セルフ・プロデュースの上、殆ど一発録りに近いノリでレコーディングされたという本作は、音の悪さにかけてはANTHEMのアルバムの中でも1、2を争うが、その分ホットで荒々しい勢いが損なわれる事なく封入されており、全編に満ちる攻撃性の高さにおいてもANTHEMのカタログ中トップクラス。
デビュー作だって相当に荒っぽい内容だったが、未熟さゆえ図らずもラフな仕上がりになってしまったあちらに対し、今回は意図的に荒々しさが前面に押し出されているのが大きく異なる点で、例えばキャッチーなアカペラ・パートからスタートする“VICTIM IN YOUR EYES”、スラッシュ・メタルばりの突進力を誇る“DRIVING WIRE”、激烈にラストを締め括る“BLACK EYED TOUGH”といった怒涛の如きスピード・ナンバーの数々にも今回はきっちりとコントロールが効いている。硬派な哀愁背負って疾走する名曲“NIGHT AFTER NIGHT”なんて、一層逞しさと表現力を増したメンバーの成長っぷりがしかと刻まれた(未だライブでも欠か事の出来ない)初期ANTHEMを語る上で忘れてはならない本編のハイライト・ナンバーですね。


ANTHEM - Anthem - Warning Action! ★★★ (2011-09-19 00:39:18)

イギリスで高い人気を誇ったという、
初期ANTHEMならではのパワー・メタル・チューン。
ACCEPTばりのGリフのカッコ良さも然る事ながら
福田洋也のドラマティックに疾走するGソロが
大変素晴しい。


ANTHEM - Anthem - Wild Anthem ★★★ (2011-09-19 00:32:34)

まさにANTHEMのアンセム。
坂本の声は未だ青臭いが、曲の良さは文句なし。
先日リマスター盤を購入したらボーナストラックとして
歌い直しバージョンが収録されていて、
聴き比べてみたら坂本の歌唱力の違いっぷりに
思わず笑ってしまいましたよ。


ANTHEM - Anthem ★★ (2011-09-19 00:20:21)

BURRN!!の大野奈鷹美女史がライナーを執筆しているのが今となっては時代を感じさせる、ANTHEM、'85年発表の1stアルバム。(副題は『パワー・メタル戒厳令』)
5Xのジョージ吾妻がプロデュースを手掛けている本作だが、全体的にとにかくラフで荒削り。音質はもとより収録曲にしても、ファンに広く認知されている現在のANTHEMサウンドとは大きく異なる、整合性よりも初期衝動をダイレクトに叩きつけて来る勢い任せな作風で、再結成以降にバンドのことを知ったリスナーがコレ聴いたらさぞかし面食らうに違いない。取り分け、青さ全開の坂本英三の歌唱にはほっこりさせられますねぇ。
しかし、ギラギラとした若さ剥き出しのANTHEMサウンドってのはここでしか聴けないレア物であり、その筆頭たるACCEPTばりの突撃パワー・メタル・チューン“WARNING ACTION!”は、発表当時イギリスにおいて高く評価されたという話も納得のいく、初期ANTHEMならではの逸曲。また重心低く押し出してくる“LAY DAWN”や、切れ味鋭い疾走ナンバー“STEELER”も問答無用で頭を振りたくなるカッコ良さだし、それに何より本作は、バンドのテーマ・ソングにして後の彼らの音楽的方向性を指し示す名曲中の名曲“WILD ANTHEM”の存在がトドメを刺す!
月並みな表現ですが、まさしく「磨けば光るダイヤの原石」的輝きが感じられるデビュー作ですね。


ASSASSIN - Breaking the Silence - Breaking the Silence ★★★ (2011-09-18 00:53:17)

Gの独演によるイントロでテンションを高めた後、
手数多めのササクレGリフと上擦り声で強引に畳み掛けるVoが
突っ走り始めた途端、「変わってねー」と思わず笑ってしまいました。
いや、良い意味で。


ASSASSIN - Breaking the Silence ★★ (2011-09-18 00:49:46)

珍曲“BAKA”や2枚のスタジオ・アルバムを発表する等、スラッシュ三羽烏に続く存在として80年代の独産スラッシュ・メタル・シーンの隆盛に一役買った暴走軍団ASSASSIN、'11年発表の再結成第2弾アルバム。(通算だと4thアルバムになるのかな?)
前作『THE CLUB』は未聴なのだが、本作に関して言えば、1st『THE UPCOMING TERROR』を思い起こさずにはいられない戦車ジャケットがバンド側からの強いステイトメントとなっている通り、上擦りシャウトで字余り気味に畳み掛けて来るVo、ささくれ立ったカミソリ・リフを執拗に刻み倒すG、そして猪突猛進のリズム隊とが一塊に突っ走る緩急不在の作風は、まさしく80年代のASSASSINスタイルが確信的に再現されていて思わず頬が緩みます
勿論、あの頃に比べるとサウンド・プロダクションずっと上等だし演奏もタイト。①④⑧のようなハイテンションな高速スラッシュ・ソングを聴いて失望するスラッシャーはまずおらんでしょうし、来日公演にインスピレーションを得て収録された(国産ハードコア・バンドのカヴァーらしい)⑨なんて、“BAKA”二世みたいな仕上がりでニヤニヤさせられますね。
「俺達はこれしか演れねえ!」というバンドの不器用さが微笑ましくも愛しい1枚。


5X (2011-09-15 22:44:39)

5X!
失恋船長さんはアルバムをお持ちなんですね。羨ましい限りです。
90年代にCD化されていたことを当時は全く知らず、
その後、カルメン・マキ絡みの作品が次々に紙ジャケ化された時も、
なぜか5Xの作品だけはスルーされていましたし・・・。
 
ダウンロードしたろかいな。


SNOWBLIND - Snowblind - Now is the Hour ★★★ (2011-09-15 22:39:09)

高らかに鳴り響くKeyサウンドがえもいわれぬ高揚感を演出する、
アルバム中最も大陸的なハードポップ風味を感じさせてくれる名曲。
それでも微妙にフラット気味のメロディを歌うVoの存在には
やはりヨーロッパ的な湿り気が漂うが、それも立派な個性だ。


SNOWBLIND - Snowblind - Possession ★★★ (2011-09-15 22:34:11)

お洒落な産業ロックを目指すには、
イントロから濃厚に泣きまくるGが
存在感を主張し過ぎている印象ですが、
それがどうした!と思わず開き直りたくなるほど
アンディ・シモンズのGプレイが素晴しい。
か細く震えるVoも楽曲の哀愁を高めていますね。


SNOWBLIND - Snowblind - Walk the Line ★★★ (2011-09-14 21:42:15)

教科書通りのイントロで掴みはOKなハードポップ・チューン。
明るくなりきれないVoと、濃いめの泣きを湛えたGの存在が
大陸産のこの手のバンドとは異なる個性を演出している。


SNOWBLIND - Snowblind ★★★ (2011-09-14 07:23:01)

「寒さに凍える小汚いヒゲ面のオッサン」という、バンドが標榜する音楽性との乖離も甚だしいダメジャケがある意味インパクトを放つ、英国出身の5人組HRバンドが'85年にMAUSOLEUMから発表した1stアルバム。
KeyをたっぷりとフィーチュアしたJOURNEYばりに華やかなメロディアスHR路線を志向するも、生来の英国人気質が邪魔するのか、ポップな楽曲を演ってもどこか明るくハジけ切れず、曇天模様を呈するサウンドが彼らの個性。
煮え切らないメロディを歌ういなたいVoと、薄っぺらな音質が「四畳半ハードポップ」とでも評したくなるうらぶれた空気を運んでくるものの、イントロだけで「合格!」となる①や、③のような教科書通りのキャッチーなポップ・チューン、儚げな哀メロを纏って心地良く躍動する②⑦、後にUFOに参加するアンディ・シモンズの、マイケル・シェンカー直系のナイーブな泣きを湛えたGプレイが冴え渡る④⑥⑧、キラキラと眩いKeyがポップな高揚感を演出する⑤等、「嗚呼ブリティッシュ」な叙情性を帯びた収録楽曲の数々は粒揃いな上に非常に日本人好み。捨て曲も見当たりません。
LIONHEARTは勿論、SHY、STRATUS、GRANDPRIX、BRONZといった80年代英国メタルのメロウ・サイドに属するバンドがイケル口の人なら、必ずや気に入るであろうメロハーの好盤。


SNOWBLIND (2011-09-13 22:45:51)

英国においてNWOBHM期に活動するも、デモテープとシングルのみを残して解散したHRバンド、SABREを母体に誕生。
Keyを含む5人編成によって生み出されるサウンドは、如何にも英国的な湿り気を帯びたメロハー路線で、ポップなノリとナイーブな泣きが絶妙に溶け合わされたメロディ・センスにはキラリと光るものがあったにも関わらず、然したる結果を残せないまま解散へと至ったのは、美しい音楽性とは100万光年以上かけ離れた「仏頂面のヒゲ親父」が描かれた汚いジャケット・アートワークのせい、とする説が未だに根強く支持されている。
バンド解散後、本作において素晴しいGプレイを披露していたアンディ・シモンズはUFOに参加。Bのジェフ・ギレスピーはMAJESTIC ROCK LEBEL JAPANのA&Rとして活動、現在は日本に住んでいるのだとか。
そのMAJESTIC ROCK LEBELからはデビュー作の再発盤と初期音源集『DEMOCRACY』がリリースされているのだが、後者ではLIONHEARTの名シンガーとして知られる、チャド・ブラウンが歌っていた貴重なデモ音源を聴く事もできる。


KANSAS - Two for the Show ★★★ (2011-09-12 23:21:31)

音楽雑誌等でライブ・アルバムの特集が組まれたりすると「必聴の名盤」として取り上げられる機会の多い、KANSASが'78年に発表した実況録音版。
70年代後半という最も脂が乗ってた時期のパフォーマンスが収められているだけあって、スティーヴ・ウォルシュの艶やかな歌声を筆頭に、各メンバーの演奏はスタジオ盤を大きく上回るダイナミズムとエネルギッシュな躍動感に満ち溢れ、何より、勢いを駆るこの頃のKANSASはHR/HM史に残る名盤を連発してたので、とにかく収録曲が粒揃い。プログレ・ロック然とした緻密なアレンジや複雑な構成と、強力な哀愁/フック/高いポピュラリティを有するメロディまでも備えた、ドラマティックな名曲が次々に繰り出される様はまさしく圧巻。
ゆえに最初から最後まで全てが聴き所と言っても過言ではない本作なれど、個人的に特にお薦めしたいのは、KANSASの「静」の表現力が如何なく発揮された名バラード⑧から⑨へと至るアコースティック・パート。何気なく爪弾かれるメロディ一つ一つがじんわりと胸に沁み渡り、しみじみと泣けますねぇ。
先日、最初のCD化の際に収録時間の関係上オミットされてしまった楽曲や、未発表ライブ音源が追加収録された紙ジャケ・デラックス盤が再発されたので、また廃盤になってしまう前に是非どうぞ。


TOKYO BLADE - Night of the Blade - Someone to Love ★★ (2011-09-11 19:04:46)

んん~?IRON MAIDENの“CHILDREN OF THE DAMNED”?
と思わされるが、哀愁に満ちた魅力的な楽曲であることは間違いない。
あと、確かに線の細いVoの歌唱が哀感を高めてしますね。


TOKYO BLADE - Night of the Blade - Warrior of the Rising Sun ★★★ (2011-09-11 19:01:59)

緩急の効いた曲展開はアルバムでも
1、2を争うドラマ性の高さを誇り、
妙にキャッチーなコーラス“サムラ~イ”は
一緒に歌いたくなる抗い難い魅力を有する。
“旭日の闘士”なる大仰な邦題に
名前負けしていない名曲ですね。


TOKYO BLADE - Night of the Blade - Night of the Blade ★★★ (2011-09-11 18:56:50)

TOKYO BLADEといえばこの曲。
NWOBHMらしい荒っぽいGリフ、
ヘタウマVoが歌う雄々しいメロディ、
そしてIRON MAIDENばりにドラマティックに絡む
ツインGとが一丸となって疾走する、いかにも
「80年代前半のHMソング」的な趣き漂う名曲ですね。


TOKYO BLADE - Night of the Blade ★★ (2011-09-11 18:50:18)

復活作『THOUSAND MEN STRONG』が大変素晴しい出来栄えだったので、久し振りに過去作を聴き直したくなり、お盆に帰省した際に実家の収納棚を漁って発掘してきたTOKYO BLADE、'84年発表の2ndアルバム。(邦題は『闇を裂け』)
近年のモダンなHR/HMサウンドに慣れ親しんだリスナーからすると、貧相な音質や垢抜けないシンガーの歌唱なんぞ拙過ぎて聴けたもんじゃないかもしれませんが、雄々しくドラマティックなツインGパートを配し、NWOBHMライクな荒々しさを纏って疾走する名曲“NIGHT OF THE BLADE”を収録するバンドの代表作として、リリース当時はここ日本でもそれなりに高く評価されたアルバムだけあって、収録楽曲のカッコ良さはこれがなかなか侮れたもんじゃありません。
“NIGHT~”以外にも、人によっては失笑モノだろうが、個人的には聴く度に一緒になって「サムラーイ!サムラーイ!」と合いの手入れたくなる勇壮な②(“旭日の闘士”なる邦題も◎)、IRON MAIDENの“CHILDREN OF THE DAMNED”をパク・・・じゃなくて彷彿とさせる⑧等、ついついリピート再生したくなる魅力を備えたHMナンバーの数々を収録。
まぁ曲作り(特にリフのアイデア)の引き出しが少ないせいで、油断してると、どの曲も似たり寄ったりに聴こえてしまう点は難ありなのですが・・・。
ともあれ非常にお気に入りの1枚。新作も素晴しい内容なのでそちらも是非どうぞ。


SABER TIGER - Decisive ★★ (2011-09-10 01:08:08)

下山武徳(Vo)のみならず田中康治(G)まで復帰を遂げたからなのか、90年代のプログレ・メタル路線と00年代のパワー・メタル路線の丁度中間を行く、アグレッシブにしてスリリングなHMサウンドが全編に亘って展開されている9thアルバム。
ファン的には復活作というだけで無条件に星3つを進呈したいところなれど、客観的に過去作と聴き比べてみた時、本編中盤に並ぶ楽曲の歌メロの弱さが気になった事は指摘しておきたい。
久々のアルバム制作という事で力み過ぎたのか、従来の「更にここで歌メロにもうひと捻り!」がないため、あともう少しで絶頂に達しそうなのに達せない、微妙なもどかしさが残ってしまう。
とは言えその点を除けば、下山の強靭且つエモーショナルな歌声、御大・木下昭仁(G)が田中と共に紡ぐ技巧を凝らしたGリフに流麗なソロ、タフでタイトなリズム、ドラマティックな曲展開に、憂いに満ちたメロディとテクニカルなアレンジとが綿密に編み込まれた「これぞSABER TIGER!」たる楽曲の数々は、悲壮な名曲“REMINISCENCE”を頂点に何れも聴き応え十分。(やや弱い中盤さえも、飽くまで「このバンドにしては」レベルでしかない)
ベテランらしい重厚感と、枯れることのない攻めの姿勢が同居した1枚。次作はもっと早くリリースして欲しいですね。


SIXRIDE - TICKET TO RIDE - DEC. ★★★ (2011-09-08 23:12:38)

普通に邦楽チャートで健闘しそうな
ポピュラリティと高揚感を湛えたサビメロ、
そしてそれを全身全霊を込めて歌い上げる
下山の歌声にグッとくる、アルバム後半の
ハイライト・ナンバー。


SIXRIDE - TICKET TO RIDE - THAT I WISH ★★★ (2011-09-07 23:56:53)

パワフルなのに物悲しく
繊細なのに力強い
下山武徳のシンガーとしての成長が
しかと刻まれた名曲。
クライマックスの盛り上がりっぷりは
息が詰まるほど。
歌詞も良いですね。


SIXRIDE - TICKET TO RIDE - SIGNAL X ★★★ (2011-09-06 23:26:37)

ストレート且つヘヴィ・メタリックな疾走ナンバーだが、
SABER TIGERばりにフックの効いた劇的なメロディが
次々に飛び出すため、全く聞き飽きるということがない。
名曲ですね。


SIXRIDE - TICKET TO RIDE ★★★ (2011-09-06 23:24:17)

SABER TIGERを脱退した下山武徳(Vo)が、現JADESTARの青柳慎太郎(G)らと共に結成したバンドのデビュー作。
SABER TIGERで演ってもおかしくないヘヴィ・メタリックな疾走ナンバー③⑧等を収録しつつも(特に⑧は名曲!)、作品全体としては緻密さやドラマ性は程々に、適度に肩の力が抜けたHRサウンドが展開される本作において主役を張るのは、勿論下山のVoだ。
歌詞は全曲が日本語詞で書かれているのだが、これが大正解。もともとパワーのみならず表現力にも定評のあるシンガーだったが、ここでは母国語で歌う事により声から無駄な力みや歪みが消え、歌い回しが一層のナチュラルさとスムーズさを獲得、言葉一つ一つに込められた深い情感がよりダイレクトに伝わって来るようになった。
①④⑩みたいな、じっくりと力強く盛り上がっていくタイプの楽曲における、伸びやかで太い芯の通った彼の歌声は、琴線にビンビン触れまくるエモーションを備えていて、思わず泣きたくなるぐらいに感動的。
個人的には、下山武徳というシンガーのポテンシャルがフルに発揮された、彼のベストのパフォーマンスが堪能できる名盤として愛して止まない作品。


SABER TIGER - Indignation - Black Eyes ★★★ (2011-09-04 09:25:03)

一瞬たりとも休むことなく動き回る
勤勉な木下のGプレイはもとより、
勇ましく劇的なメロディを堂々と歌い上げる
鈴木のVoが「おぉ」と思わず身を乗り出して
しまうほどにカッコイイ。
このラインナップで作り上げられた
最高の名曲だと思います。


LIONVILLE - LIONVILLE - WITH YOU ★★★ (2011-09-04 09:10:59)

零れ落ちるように奏でられるメロウなピアノ
(生ピアノじゃないのが残念)の旋律が
曲中に漂う哀愁を更に増幅してくれる、
個人的に本編中で最も愛する名曲。
これが聴けただけでも本作を購入した価値が
ありましたね。


LIONVILLE - LIONVILLE ★★★ (2011-09-04 09:03:18)

イタリア出身のマルチ・ミュージシャン、ステファノ・リオネッティが、EDGE OF FOREVERやEDEN'S CURSE等との仕事で知られるプロデューサー兼Key奏者のアレッサンドロ・デル・ヴェッキオの助力を得て立ち上げたメロハー・プロジェクトのデビュー作。
イタリアと言えば、最近だとWHEELS OF FIREの『HOLLYWOOD ROCKS』がポップ・メタルの好盤として話題に上ったが、本作はあれよりも、もっとずっとAOR/産業ロック寄りの瀟洒な音楽性を志向しているものの、完成度の高さでは負けていない。
クセのない歌声で叙情味を帯びたメロディを伸びやかに歌い上げるVoと、心憎いほどにツボを押さえた演奏を聴かせてくれるG&Key、それにマッタリし過ぎぬよう適度に躍動感の効いたリズムがフィーチュアされたメロハー・サウンドは、まさしくメンバーがTOTOやSURVIOVR、GIANTといったバンドからの影響を告白する通り、すこぶるキャッチーでロマンチックな出来栄え。
本編への期待感を気持ちよく煽ってくれるOPナンバー①や、エレガントなKeyが良い仕事しまくりの②、高揚感溢れるロック・ソング(ジョン・ファーナムのカヴァー)④、女性Voもフィーチュアされたトミー・デナンダーのペンによる爽快な⑦等、この手の音楽好きの食指をそそるに十分な、強力なフック満載の名が数多く顔を揃えた力作。
メロディ愛好家の方は是非ともご一聴を。


SABER TIGER - Indignation ★★ (2011-09-02 23:59:12)

野太くパワフル。前任者の下山武徳と似通った歌唱スタイルを持つ新Vo、鈴木勝人を加えた新編成でレコーディング、'05年に発表された8thアルバム。
それゆえシンガー交代による違和感は殆どないのだが、デビュー作ということで気負い過ぎたのか、全体的に歌唱が生硬く、スピーカーを食い破らんばかりの勢いで感情を爆発させていた下山に比べると、表現力という点ではやや物足りない。
尤もそれは『BRAIN DRAIN』で我々の前に登場した際の下山とて同様だったわけで、「あと2、3枚もアルバムを作れば解消される事だろう」と思っていたら、鈴木を擁するラインナップでの作品はこれにて打ち止め・・・。残念。
尚、本作は中庸な魅力を放つミドル・チューン“LORD”が幕開けを飾る事からも察せられる通り、アグレッションに関しては7th『F.U.S.E.』より更に減退している印象なのだが、レコーディングに際して他のメンバーからもインプットを受けていたという前作に比べると、今回はプロデュースから曲作りに至るまで、木下昭仁(G)が自由に裁量を振るった事が奏功したのか、楽曲(特にメロディ)の質は終始高いレベルをキープ。
一糸乱れぬ楽器陣の演奏にゾクゾクさせられる疾走ナンバー“LIFE”、テクニカル且つドラマティックに次々と展開していく“MR.CONFUSION”、そして勇壮な歌メロがガッツポーズ物のカッコ良さを誇る“BLACK EYES”等、満遍なく良い曲が揃っているという意味では、前作以上の完成度の高さを誇る1枚。


SABER TIGER - F.U.S.E. - Reflecting the Railway ★★★ (2011-09-02 23:43:12)

殺気立った曲調から一瞬空気が変わる、
キャッチーで雄大さ漂うサビメロが秀逸な
ヘヴィ・ナンバー。
感情の振幅の激しい下山の歌声と、
木下のメロディ・センスに唸らされる名曲です。


SABER TIGER - F.U.S.E. - 屈辱 ★★ (2011-09-02 23:40:44)

ヘヴィ且つ殺伐とした演奏とドスの効いた下山の歌声が
印象に残るアルバムOPナンバーだが、SABER TIGERらしい
メロディ使いも随所に息衝く。


SABER TIGER - F.U.S.E. ★★ (2011-09-01 23:00:47)

噛み付くように歌う下山武徳のパッション漲るVoと、猛々しいリフの刻みから劇的な構築美を湛えたソロまで、剛柔兼ね備えて流麗に切り込んで来る木下昭仁のGという2本の牙、そしてタフでストロングなリズム隊とが絶妙なフックを効かせつつ猛進する、新生SABER TIGER流メタル・サウンドは健在だが、VoとGとリズムとが激しくぶつかり合って火花を散らしていた前作『SABER TIGER』に比べると、今回はスピードや攻撃性は控えめで若干淡白な作り。
代わりに本編の主役に据えられたのが下山の歌声。グルーヴィなビートやモダンなアレンジの増量で楽曲に適度な隙間(スペース)が生まれた事により、シンガーとして表現力をフルに発揮する機会を与えられた彼氏は、血管がブチ切れそうなパワー全開のシャウトから繊細な表現力に至るまで、アルバム全編に亘ってこれまでの集大成というべき渾身のパフォーマンスを炸裂。下山がここで得た経験値は、後にSIXRIDEで見事に結実する異なるのだが、まぁそれは別の話。
本作について話を戻すならば、疾走ナンバー“屈辱”や劇的なヘヴィ・チューン“REFLECTING THE RAILWAY”といった名曲が並ぶ前半に対し、山場となる楽曲不在の後半の地味さが惜しまれる出来かな、と。1曲1曲を取り出せば決して悪い出来ではないのですが・・・。


SABER TIGER - Saber Tiger - Vague Bless You ★★★ (2011-09-01 22:59:08)

勇壮にして流麗な木下昭仁のGプレイに拮抗する存在感を放つ
日本屈指のパワー・シャウター、下山武徳を擁する編成での
SABER TIGER流パワー・メタル・サウンドの最高到達地点が
この名曲かな、と。


SABER TIGER - Saber Tiger - Because of My Tears ★★★ (2011-09-01 22:47:24)

下山のアカペラでスタートする構成からも分かる通り、
彼のシンガーとしての著しい成長っぷりが
如実に刻まれた哀愁漂うミドル・チューンの逸品。
この名曲における表現力豊かな歌声を聴くと、
下山がパワー一辺倒のシンガーでないことが
良く分かります。


SABER TIGER - Saber Tiger ★★★ (2011-08-31 21:43:59)

前作『BRAIN DRAIN』が仕切り直しの1枚だったとすると、'01年発表のこの6thアルバムは、新生SABER TIGERがいよいよ本領を発揮した1枚と言えるのかも。
『BRAIN~』は、久保田陽子時代の楽曲を下山武徳が歌っているような感触もあったが、本作で木下昭仁(G)は初手から下山の激情迸るVoを念頭に置き、彼専用にチューンアップされた楽曲をクリエイト。そのタフでストロング、それでいて流麗且つ憂いに満ちたメロディが切っ先鋭く切り込んでくるサウンドは、もはや正統派HMというより「パワーメタル」と表現したくなる輪郭線の太さを誇り、取り分けOPナンバー“VAGUE BLESS YOU”は、パワー/スピード/メロディの3拍子揃った、まさしく新生SABER TIGERの魅力を満天下に知らしめる超ド級の名曲。
DUBLE DEALERやアコースティック・ソロ・アルバムの制作といった課外活動を経験した事で、下山の歌声も一層の深みと幅広い表現力を獲得、前作が牙を剥きっ放しのチンピラだったとすれば、本作で聴く事が出来るのは「兄貴」の愛称に相応しい説得力に溢れた歌声だ。バラード“ETERNAL LOPE”(RED & BLUE)やキャッチーで哀愁に満ちた“BECAUSE OF MY TEARS”といったメロディアスな楽曲における彼の歌唱はまさに白眉。
こちらのサイトにおける高評価も大いに得心の行く、捨て曲なしの力作。バンドがセルフ・タイトルを冠した気持ちも分かるというものです。


SABER TIGER - Brain Drain - Money ★★★ (2011-08-31 21:36:30)

歌メロの素晴しさが際立つ疾走ナンバー。
普通のバンドなら最初のサビメロを思い付いただけで
満足しそうなもんですが、このバンドの場合、そこから更に
一捻りも二捻りも加えてメロディを展開させていくところが凄い。


SABER TIGER - Brain Drain - Two Dimensional Sky ★★★ (2011-08-31 21:31:31)

躍動感溢れるリズムの上でテクニカルに踊るGプレイと、
猛烈な憂いを発散するメロディ・センス、双方に冴えを魅せる
木下御大の実力が如何なく発揮された名曲。
勿論、メロディを魅力を損なうことなくパワフルに
歌い上げる下山武徳のVoも忘れちゃいけません。


SABER TIGER - Brain Drain ★★ (2011-08-30 22:32:59)

日本人離れした声量を誇る不世出のシンガー、下山武徳の力強いな歌声を得て、よりへヴィに、よりアグレッシブにパワーアップを遂げた新編成SABER TIGERが'98年に発表した5thアルバム。
この作品について語ろうとすると、毎度下山の声についてばかり言及してしまうのですが、それはつまり、彼の歌声がそんだけのインパクトを持っていたという事なのだろう。
ただでさえ重厚さを増したサウンドに、更にアクの強い彼のVoが乗ると、最早そのエネルギー量は熱中症を引き起こしかねないレベルのクドさなのだが、それを中和する役割を果たしてくれるのが、木下昭仁(G)の絶品のメロディ・センス。特にアグレッシブながらもきちんとメロディにフックの効いた“TWO DIMENSIONAL SKY”や“MONEY”といった、劇的且つ憂いに満ちた疾走ナンバーはその格好のサンプル的名曲。
初の大舞台ゆえ余裕を欠いたのか、次作以降に比べると下山のVoは気張り過ぎな印象で、通して聴くと疲労感を覚えてしまうのが難点なのだが、エモーショナルな歌声が余すところなく活かされた“DISTRESS”のようなドラマティックなナンバーを今改めて聴き直すと、やはりこの人は本作の時点で既に只者じゃなかったんだな~と実感させられますね。


WHITE SPIRIT - White Spirit - Fool for Gods ★★★ (2011-08-27 22:32:07)

スペーシーでドラマティック。
プログレッシブ・ロックや70年代HRからの影響が
最も色濃く反映された大作ラスト・ナンバー。
作曲センス、劇的極まりないGプレイ等、
ヤニックの才能が如何なく発揮された名曲かと。


WHITE SPIRIT - White Spirit - Midnight Chaser ★★★ (2011-08-27 22:27:51)

アルバム収録曲の中では最もNWOBHMらしい
ハードなGリフをフィーチュアした疾走ナンバー。
中間部のスリリングなKeyソロはDEEP PURPLEの
“HIGHWAY STAR”を思わせますね。


WHITE SPIRIT - White Spirit ★★★ (2011-08-27 22:25:10)

ヤニック・ガーズ(G)のキャリアの原点、英国はニューカッスル出身の5人組HMバンドが唯一残したフル・アルバム。
この頃のヤニックは、ルックスのみならずギタリストとしてもコンポーザーとしても「リッチー・ブラックモアのそっくりさん」として知られ、実際、本作に収録されている楽曲もDEEP PURPLE/RAINBOWからの絶大なる影響をベースに組み立てられているのだが、そこにスピーディなGプレイや、垢抜けないメロディを熱唱するヘタウマVoといった「いかにもNWOBHM」な要素、そしてWHITE SPIRITのもう1人の主役と言うべき、変幻自在の演奏で多彩に楽曲を色付けるメル・ピアソンのKeyサウンドが絡み、せめぎ合う事で、80年代HMと70年代HRの落とし子的味わいを漂わす、このバンド独特の音楽性が形成されている。
ハードなGとスリリングなKeyが火花を散らす①⑤⑥、URAIAH HEEP辺りを引き合いに出して語りたくなるスペーシーで劇的な②④、心地良くポップな③、そしてプログレッシブ・ロックばりの構築美を備えた10分以上に及ぶ大作ナンバー⑦・・・と、高品質且つ多彩な楽曲がズラリ揃ったNWOBHM史に残る名盤たる本作を聴けば、「ヤニック・ガーズ?ああ、IRON MAIDENで一番影が薄いギタリストね」という認識の人(今時いねぇか)も平伏せざるを得ない筈。
あと、ボーナストラックとしてデビュー・シングル収録の名曲“CEETAH”が収められているのも嬉しいところです。


SABER TIGER - Project One - Give Me All Your Love Tonight ★★★ (2011-08-26 21:10:07)

バラードって程ではないが、本編収録曲中、
最もメロディアスなラスト・ソング。
木下昭仁の優れたメロディ・センスが
如何なく発揮された名曲で、無理に力む必要がないせいか、
ロン・キールもそれなりに歌いこなしている。


SABER TIGER - Project One - Reckless and Young ★★★ (2011-08-26 21:07:11)

前作『TIMYSTERY』に収録されていてもおかしくない、
重厚で劇的なメタル・チューン。
久保田陽子が歌っていたらもっと素晴しい仕上がりに
なっていただろうと思わなくもないが、ロン・キールも
必要十分な仕事はしてくれているし、何より楽曲自体のカッコ良さが
そうした些細な問題を遥か彼方へ吹き飛ばす。


SABER TIGER - Project One - Hard Wire ★★★ (2011-08-26 21:04:53)

秀逸なサビメロは流石、木下昭仁!といったところ。
ベスト盤『凶獣伝説』で下山武徳が歌い直しているが、
あちらのへヴィ・バージョンよりも、メロディの良さが
しっかりと伝わってくる、本作収録の軽快に疾走する
ロン・キール・バージョンの方が好きだ。


SABER TIGER - Project One ★★ (2011-08-26 21:01:13)

限りなく木下昭仁(G)のソロ作に近い、SABER TIGER、4枚目のフル・アルバム。
元KEELのロン・キールがフロントマンとして迎えられた事でも話題となった本作だが、これまで久保田陽子の艶とパワーを併せ持った歌声に慣れ親しんでいた身にしてみりゃ、その後任Voがワイルドで野太いロン・キールってのはギャップがデカ過ぎた。
実際、テクニックより勢いと個性勝負!な彼氏の歌声と、綿密に構築されたSABER TIGERサウンドの相性はあまり良好とは言えず、無理めな高音域を苦しげに歌っているのを耳にすると、そもそも木下御大はもっと広いレンジを備えたシンガーを想定して曲作りを進めていたんじゃねぇかなぁ?と思ったりも。
それでもそこはベテラン、合わないなりに起伏の激しいメロディを何とか歌いこなしているし、他方、余裕綽々でボトムを支える柴田直人&本間大嗣のヘヴィで躍動感溢れる演奏もアルバムの質向上に大きく貢献。
そして何より本作は楽曲が素晴しい。ここに収められたマテリアルを聴く限り、交通事故に端を発するSABER TIGER活動休止騒動が、木下の創作意欲にも、Gプレイの冴えにも何ら影を落していない事がハッキリと分かる。特に“RECKLESS AND YOUNG”と“GIVE ME ALL YOUR LOVE TONIGHT”は本作を代表する名曲!それと“HARD WIRE”も、後の下山が歌い直した『狂獣伝説』よりこっちの軽快なバージョンの方が好きだな。


KATANA - Heads Will Roll - Quest for Hades ★★★ (2011-08-22 22:15:11)

アルバムのクライマックスを飾るに相応しい
スケールの大きさとドラマ性を持ち合わせた
7分近くに及ぶ大作ナンバー。
エキゾチックなメロディ使いや劇的な曲展開など、
元ネタは明らかにIRON MAIDENだが、
ここまで完成度高く作り込んでくれたのなら
文句などありません。良い曲です。


KATANA - Heads Will Roll - Blade of Katana ★★ (2011-08-22 22:06:20)

正直、もろメロパワ調のサビメロは苦手なのだが、
曲名といい、日本に関連したキーワードが頻出する歌詞といい、
バンドのテーマソング的1曲。
ライブで演ったら盛り上がること請け合いで、
思わず一緒に重武装して東京に進撃したくなりますね。


KATANA - Heads Will Roll - Livin' Without Fear ★★★ (2011-08-22 22:00:54)

IRON MAIDENばりに威勢良く駆け回るツインG、
ジャーマン・メロディック・パワー・メタルを思わす曲調、
そしてVoが歌う勇ましくもキャッチーなメロディ・・・と、
KATANAというバンドの魅力が判り易く表現された
まさしくOPナンバーに相応しい名曲。


KATANA - Heads Will Roll - Heart of Tokyo ★★★ (2011-08-22 21:58:16)

曲名と歌詞だけで星三つを進呈したいぐらいですが、
実際、小気味良く疾走する楽曲自体も十分にカッコ良く、
決してタイトル負けしていない辺りも評価ポイント。


KATANA - Heads Will Roll ★★★ (2011-08-22 21:55:45)

このバンド名に、サムライが描かれたジャケット、それに“HEART OF TOKYO”なる楽曲を収録する等、日本のHR/HMファンとして無条件に応援せずにはいられない、スウェーデン出身の5人組正統派HMバンドのデビュー作。(プロデュースはアンディ・ラ・ロックが手掛けている)
IRON MAIDENからの多大なる影響をベースに組み立てられ、そこに独産メロパワ・メタルのエッセンスと、新人らしい溌剌としたノリの良さを加えて仕上げられたサウンドは「まさにNWOTHM」といった感じだが、↑上の方も仰られている通り、彼らの場合はVoが歌うキャッチーなメロディが前面に押し出されているのが大きな特徴で、このシンガー、ポップ風味も取り込んだ躍動感溢れる歌メロの構築センスが抜群に冴えており、IRON MAIDENを思わす2本のGが威勢良く駆け回るOPナンバー①に始まり、日本愛を湛えて(?)小気味良く疾走する⑤へと至る本編前半の充実っぷり、そして山あり谷ありの曲展開とエキゾチックなメロディをもって本編をドラマティックに締め括る大作曲⑨の素晴しさは、彼氏が歌う魅力的な歌メロがあったればこそ。
バンド名や曲名に失笑を漏らす真面目なHR/HMファンもいるかもしれないが、侮れない実力を有する新人バンドであることは確か。ライブが見てみたいな。


SATANICA - WE ARE SATANS PREACHER - KILL OR LOSE ★★★ (2011-08-21 21:21:48)

アルバム後半のハイライト・ナンバーでしょうか。
豪快なドラムに牽引され、ささくれたGリフと
メロディアスなツインGを効果的に用いた
ドラマティックな曲展開とが駆け抜けていく名曲。


HAIL OF BULLETS - On Divine Winds - Kamikaze ★★★ (2011-08-21 17:21:45)

ご存知、神風特別攻撃隊について歌われており、
2本のGが幾度となく奏でるテーマ・メロディが
まるで鎮魂歌の如く重く哀しく響き渡るスピード・ナンバー。
ただ、情緒やエモーションの類がバッサリと
排された歌詞は欧米のバンドならでは。