スウェーデンはヴェステロースにて80年代末に誕生。作曲を始め、プロデュースからアートワークの コンセプトまで手掛ける才人Gコンビを中心に活動を展開。デモテープ1本を制作した後、セルフ・プロデュースで 1st『SILENCE』をレコーディング、'91年にBLACK MARK RECORDSから発表してレコード・デビューを飾る。 秘密結社「薔薇十字団」からバンド名のアイデアを頂くだけあって、流麗且つ劇的なネオ・クラシカルGを フィーチュア、北欧的な荒涼感を撒き散らしつつ疾走するミステリアスなスラッシュ・メタル・サウンドが その持ち味で、Vo(元MEZZROW)とDsを変えて、'94年には更なる充実作『NO CAUSE FOR CEREBRATION』を 発表するも、残念ながらバンドはそこで活動を停止。 Voを除くメンバーはそのままヘヴィ・ロック・バンドSLAPDASH結成へと動く事となる。 その後、Gコンビは確かAXENSTARやCARNAL FORGEにも参加していた筈。
'84年、スウェーデンはストックホルム近郊の街ソルナにて誕生(当初はAGONIと名乗っていたのだとか)。 2本のデモテープ『EXECUTION OF MANKIND』『MFN』と、1枚のスタジオ・アルバムのみを残して解散した 短命なバンドだったが、未だにマニア筋からの評価は高く、彼らがMUSIC FOR NATIONS傘下の UNDER ONE FLAG RECORDSから'88年にリリースしたデビュー作の正規盤は、中古盤市場において 非常に高価な価格で取引されている。個人的にこのバンドの名前はROADRUNNER RECORDSの コンピ盤『STARS ON THRASH』で初めて知ったが、本作の入手にはドえらく苦労させられた覚えあり。 尤も、現在は安価なリプロ盤が出回っているので、聴く事自体は然程難しくないと思われ。 また、テクニカルなスラッシュ・サウンドのカッコ良さと併せて本作を語る上で外せないのが、 荘厳なジャケット・アートワークの美しさ。不遇の英国人画家、ジョン・マーティン (ANGEL WITICHがこの人の代表作の一つ『万魔殿の堕天使』をデビュー作のジャケットに使ってましたね) の晩年の傑作として知られる、『大いなる神の怒りの日』が使用されており、 これはCDじゃなくてレコードで持っていたいよなぁ、と。
“SACRIFICE FOR THE SLAUGHTERGOD"と双璧を為す、 2ndアルバムのラストを締め括るハイライト・ナンバー。 イントロのツインGからしてもろIRON MAIDENしているが、 北欧デス/ブラック+スラッシュ+NWOBHMという このバンドならではの魅力が最も判り易く体感できる逸曲。