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火薬バカ一代さんの発言一覧(評価・コメント) - 時系列順 5001-5100
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火薬バカ一代さんの発言一覧(評価・コメント) - 時系列順 5001-5100

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SOLITUDE - Brave The Storm ★★ (2010-03-02 21:21:00)

デビューEP『VIRTUAL IMAGE』を発表したきり音沙汰がなく、てっきり解散したものと思っていた元SACRIFICEの
杉内哲(Vo)と西田亨(B)が結成した4人組HMバンドSOLITUDEから、今年ひょっこり届けられた1stフル・アルバム。
劇的なGリフの数々に、屈強なリズム、そして唯一無二の個性を備えた杉内のダーティなVoとが一丸となって
怒涛の如く進撃する、NWOBHM由来の男気溢れるパワー・メタル・サウンドはデビューEPから不変。
但し今回は、よりオーセンティックなメタル色が強まっており、曲展開がドラマティック且つキャッチーに
練り上げられた分、全体的に取っ付き易さが増した印象で、一層の歌心と表現力を獲得した、
杉内のアルジー・ワードばりのシャウトがその印象に拍車を掛ける。
海外スタジオにて最終的なマスタリングが施されただけあって、サウンド・プロダクションも大幅に向上を遂げ、
本作より新たにバンドに加わった元ANTHEM、大内MAD貴雅のパワフルなドラミングと併せて、サウンドの
迫力増強に大きな貢献。その真価が発揮された、美しいアコギに導かれてスタートする強靭なOPナンバー①
(前任者以上にGをメロディアスに歌わせる新ギタリストの存在が頼もしい)を筆頭に、「これぞブリティッシュ!」
——日本のバンドですが——な湿り気とドラマ性を湛えた楽曲の数々を聴いていると、個人的には
デモリションマンを擁する4人編成時代のVENOMの姿が脳裏を過ぎります。(これ聴いて気に入った人は、
是非とも過小評価されがちな『PRIME EVIL』以降のVENOMも宜しく)
沈黙期間の長さが、見事に完成度の高さに反映された渾身の1枚。再発されたデビューEPと併せてどうぞ。


SURVIVOR - Too Hot to Sleep ★★ (2010-02-28 22:32:00)

リズム隊が去り、正式メンバーはジム・ピートリック、フランキー・サリヴァン、ジミ・ジェイミソンの
3人のみという、殆ど末期JOURNEY状態でレコーディングが行われ、'88年に発表された7thアルバム。
前作『WHEN SECONDS COUNT』が優れた内容にも関わらず、それに見合うだけの成功を収められなかった事から、
本作では音楽シーンの潮流の変化も踏まえて、よりハードな方向へと軌道修正。Gサウンドがこれまで以上に
強調され骨太感を増した本編は、その分メロディの叙情性(フック)がやや割を食ってしまった印象が
無きにしも非ずで、収録曲のクオリティにバラつきが見られるという点では、4th『CAUGHT IN THE GAME』を
思い起こさせたりも。(あのアルバムも、従来より心持ちハードな方向へ振られた作風だったし)
とは言え、力強くドラマティックなアルバム表題曲③や、70年代HRにも通じるスケール感で本編を締め括る
ラスト・ナンバー⑩は、SURVIVORならではの美しいメロディと、ハードなGの調べが巧みに組み合わされた
名曲だし、勿論、従来の「らしさ」が存分に堪能できる哀愁のハードポップ・チューン②、スペーシーな
雰囲気漂う一風変わった味わいのバラード⑦といった楽曲も収録。
SURVIVORのアルバムとしてはやや地味な存在ながら、決して駄作と切り捨てられるようなクオリティではなかった
本作なれど、セールス的にはビルボード・チャート100位以内に入る事すら叶わず、結果、
バンドはこれを最後に(とりあえず)解散の道を選択する事となるのであった・・・。合掌。


SURVIVOR - Caught in the Game ★★ (2010-02-25 22:03:00)

前作『EYE OF THE TIGER』の大ヒットを受け、アルバム制作費が大幅増。エンジニアにマイク・クリンクを
起用し、一説には2億円以上の巨費を注ぎ込んでレコーディングされたという、'83年発表の4thアルバム。
『制覇への誓い』という邦題に反して、本作は米ビルボード最高82位と全くの期待ハズレの成績に終わって
しまったため、商業的には失敗作と見なされる事が多いが(実際その通りだから仕方ない)、内容自体は
↑上の方々が仰られている通り、『EYE~』と比較しても決して聴き劣りするものではない。
シングル・カットされたアルバム表題曲①(最高77位)がイマイチ弾けない地味めな楽曲ゆえ、「掴み」に
失敗してる印象は否めないものの、それを乗り越えれば、ポジティブなフィール漂うバラード③、
爽快にロックしまくるアップテンポの④・・・と「これぞSURVIVOR!」たる楽曲が連続。ラストを劇的に締め括る
6分以上に及ぶ大作⑩に至るまで、ダレを感じる場面は殆どない。本作以降は姿を消す事となる、
プログレ・ハード調の⑦のような楽曲も、本編の流れに良いアクセントを加えてくれています。
尚、今回も伸びやかでクリアーな極上の歌唱を提供してくれているフロントマンのデイヴ・ビックラーは、
このアルバムを最後にSURVIVORから脱退。バンドは新Voとしてジミ・ジェイミソンを迎える事となる。


SURVIVOR - Eye of the Tiger ★★ (2010-02-24 21:39:00)

映画『ロッキー3』のテーマ曲として知られ、ヒット・チャートにおいて6週連続で1位の座をキープした結果、
SURVIVORに'82年度グラミー賞「最優秀ロック・バンド」の栄冠をもたらした超有名曲“EYE OF THE TIGER"を
収録する、'82年発表の3rdアルバム。一般的に、SURVIVORの代表作と言えば本作と言う事になるのだろうか?
ロックに興味がなくとも1度は耳にした事があるであろう、無性にシャドー・ボクシング始めたくなる
その勇壮な名曲①以外にも、本作には、爽快なポップ・チューン②あり、泣きのバラード⑤あり、ハードロッキンな
⑥あり、本編後半のハイライトを飾る感動的な⑦(映画『ロックアップのED曲としても知られる)あり、
スマッシュ・ヒットを飛ばした(16位)リズミックでキャッチーな⑧あり・・・といった具合に、ハイクオリティ且つ
バラエティ豊かな楽曲が全編に渡って取り揃えられていて、成功の階段を駆け上がっていくバンドの勢いが
如実に反映された、充実した内容に仕上がっている。FLEETWOOD MACの大ヒット作『MIRAGE』(陽炎)に阻まれ
チャート1位の座こそ逃したものの、アルバム自体、ビッグ・セールスを記録したのも流石伊達じゃない・・・と
納得させられるだけの品質を備えた、デイヴ・ビックラー時代屈指の名作。メロディアスHRファン的には、
バックVoとしてファーギー・フレデリクセンが参加している事もセールス・ポイントかな。


SURVIVOR - Premonition ★★ (2010-02-23 21:48:00)

元CHASEのリズム隊が脱退、曲作りがジム・ピートリック(G)とフランキー・サリヴァン(G)の2本柱に委ねられた事で、
いよいよSURVIVORと聞いて想起する音楽性が形成され始めたとの印象を受ける、'81年発表の2ndアルバム。
(言葉の意味はよう分からんが、なにやら期待感を煽る『予戒』という邦題も秀逸だ)
この頃はまだ、曲によってはプログレ・ハード風味も感じられるアメリカンHRサウンドが持ち味ながら、
メロディのフック/叙情性がいや増し、一層キャッチーに磨き上げられた楽曲は前作を大きく上回る輝きを放っている。
それは、軽快に駆け抜けていく爽やかなOPナンバー①、一夏の恋の終わりを感傷的に歌い上げる②、
力強いレッドネック賛歌(?)③、ボーカル・ハーモニーの組み立てや濃い口の哀愁漂うメロディからプログレ・ハード
っぽさも感じられる劇的な④、それに秀逸なサビメロの展開にグッとくる⑦等、優れたメロディアスHRチューンの
数々からも一聴瞭然。また、確かな歌唱能力を余す所なく発揮する機会(楽曲)を得たデイヴ・ビックラーが、
これまで以上に存在感をアピールし、アルバムのクオリティ底上げに大きく貢献している事も本作の強みか。
シングル・カットされた②が米ビルボードで62位、③が33位と、それぞれスマッシュ・ヒットを飛ばし
SURVIVORの知名度向上に大きく寄与。次作の大成功への布石となった事でも重要な1枚。


SURVIVOR - Survivor ★★ (2010-02-22 22:54:00)

イリノイ州はシカゴにて元THE IDES OF MARCHのジム・ピートリック(G)を中心に、フランキー・サリヴァン(G)、
デイヴ・ビックラー(Vo)、それにブラス・ロック・バンドCHASEのリズム隊ら、名うてのミュージシャン達に
よって結成されたSURVIVORが、'79年にSCOTTI BROTHERS RECORDSから発表した1stアルバム。
この頃はまだメンバー全員が曲作りに参加しているせいか、次作以降とはやや趣きを異にする作風で、
先にジミ・ジェイミソン時代を体験して、それから遡って本作へと辿り着いた後追いファンとしては、
美しい叙情メロディや心浮き立つポップ・センスといった産業ロック的要素よりも、シンプルでオーソドックスな
(有体に言ってやや地味な)アメリカンHR色が濃厚なサウンドに若干の物足りなさを覚えなくもないが、尤も、
デビュー作にして既に漂うこの安定感は流石SURVIVOR。何より本作は、後の大化けを予感させるポップで
躍動感溢れる名曲⑥を聴くためだけにでも購入する価値有り。(軽快に跳ねる③、劇的に盛り上がる⑤も良い曲)
SURVIVORのアルバムとしては影が薄い1枚ながら、良質のアメリカンHRサウンドが詰め込まれた好盤かと。


STATETROOPER - Statetrooper ★★ (2010-02-17 21:36:00)

MSGを追い出されたゲイリー・バーデン(Vo)が'85年に結成。翌年、NEAT RECORDSから3曲入りEPを発表した後、
WILDFIREのメンバー(Dsは、後にゲイリーと共にPRAYING MANTIS入りするブルース・ビスランド)と合流して
レコーディング、'87年にFM RECORDSからリリースした1stフル・アルバムがこれ。
デモテープをそのまま商品化してしまったような音質や、弾不足が原因で、全9曲中ライブ音源2曲収録(うち1曲はMSGの
“ARMED AND READY"のカヴァー)という中途半端な構成は頂けないが、英国らしい湿り気を帯びたメロディ・ラインと、
元WILDFIREのGコンビの優れたポップ・センスが活かされた楽曲のクオリティは、そうした欠点を補って大いに
余りある素晴しさ。伸び伸びと動き回るツイン・リードGを聴いているとPRAYING MANTISを思い出したりもするが、
あのバンドほど哀愁味は強くなく、彼らから泣き成分を薄めた代わりに爽快感を補充したようなサウンド・・・か?
何より、本作の主役たるゲイリー・バーデンのVoですよ、お客さん。無理にヘヴィに歌おうとすると「息も絶え絶え」
ってな感じになってしまう彼氏だが、ここで聴かせてくれるリラックスした歌声は、唯一無二の個性と、生来の
歌メロ作りの上手さが際立っていて非常に魅力的。特に、スリリングでアップテンポのOPナンバー①、ツインGが
軽やかに踊るポップで爽やかな③、流麗なKeyが曲調を壮麗に演出する④、そして本編随一のハードさを誇る劇的な⑤
といった楽曲は、両者の魅力がガッチリと噛み合った名曲じゃないでしょうか。(Keyの良い仕事っぷりも見逃せない)
PRAYING MANTIS、STRATUS、LIONHEARTetc・・・といったバンド名を聞いて、食指が動く人に強くお薦めする1枚。


ERIKA - Cold Winter Night ★★ (2010-02-14 14:11:00)

「元イングヴェイの嫁」ことエリカが'90年に発表したデビュー作で、リリース当時は主にイングヴェイのゲスト参加に
注目が集まっていたが、その後、BURRN!!の藤木記者の啓蒙活動が奏功したのか(?)、現在では寧ろ
「良質なメロディが詰め込まれた北欧ハードポップの名盤」との評価が大勢を占めるようになった(気がする)1枚。
女の趣味は余り良くないイングヴェイだが、その中にあってルックス的には一番イケてた彼女(但しこの時期限定)。
歌唱力の方もなかなかのものだし、何より本作で発揮されている、ABBAばりにポップでキャッチーな哀メロ作りの
センスには瞠目させられるモノ有り。北欧らしい透明感と涼しげな爽やかさを湛えた楽曲は、全曲がシングル・カット
できそうなフックを有する逸曲揃いだが、中でもプレリュード①を経てスタートする②は、北欧ハードポップの粋を
結集したかの様な、煌びやかさと華やかさを兼ね備えた名曲。また失恋船長さんの仰る通り、堀ちえみや伊藤かずえの
顔が次々に思い浮かんでは消えていく、80年代大映ドラマ主題歌風の⑥(それにしてもこの曲の印象的なKeyリフ、
どっかで聴いた事あるような?)、そして夫婦共演を果たした一際ハードな⑨といった楽曲も素晴しい完成度を
誇っており、流石、スウェーデン国内でゴールド・ディスクを獲得したという実績は伊達じゃないな、と。
ハードな調べ好きには、打ち込みっぽいリズムや、Key主体のダンサンブルなアレンジ等、エッジに乏しい音作りが
物足りなく感じられるかもしれないが、ともあれ、メロディ愛好家なら間違いなく必聴・必須の1枚。


BAD COMPANY - Run With the Pack ★★ (2010-02-13 22:40:00)

エンジニアとしてロン・ネヴィソン(但し製作途中で更迭)、ミキシングをエディ・クレイマー、プロデュースは
バンド自身が担当してレコーディングが行われ、'76年に発表された3rdアルバム(邦題は『バッド・カンパニーⅢ』)
大ヒット・デビュー作『BAD COMPANY』や傑作2nd『STRAIGHT SHOOTER』の影に隠れてその印象はやや薄いものの、
全英チャート4位、全米チャート5位、アメリカのみで100万枚以上のセールスを達成・・・と、実に立派な成績を
残した本作は、内容的にもバドカン全盛期の勢いとオーラを存分に堪能できる優れモノの1枚。
前2作の作風を受け継ぎつつも、アダルトなバラード④、ポップでメロウな⑥、本編ラストをムーディに飾る⑩等、
小粋でメロディアスな楽曲が数多く顔を揃えた本編は、これまで以上に都会的な洗練の度合いを高めた印象で、
その最たる例と言えそうなのが、優美なストリングスと流麗なピアノをフィーチュアしてドラマティックな
盛り上がりを演出するアルバム表題曲の⑤。“ロックで突っ走れ"との邦題が付けられた従来にはなかったタイプの
この名曲。個人的に、数あるBAD COMPANYの名曲の中でも、最も愛聴させて頂いている1曲だったり。
BAD COMPANY入門篇には1stや2ndの方が相応しいかもしれないが、そちらが気に入ったなら本作も間違いなく「買い」ですよ。


PAUL RODGERS - Now - Nights Like This ★★★ (2010-02-13 19:43:48)

『NOW』の中では、比較的産業ロック寄りの
大衆性が魅力と言えそうな、
肩の力を抜いて哀愁のメロディに酔える叙情ナンバー。
こうした楽曲でもポール・ロジャースの歌声は魅力的だし、
ジェフ・ホワイトホーンのGも良い仕事してくれてます。


PAUL RODGERS - Now - I Lost It All ★★★ (2010-02-13 19:35:26)

咽び泣くジェフ・ホワイトホーンのGと
タメの効いたビートを叩き出すリズム隊をバックに
入魂の熱唱っぷりを披露してくれるポール・ロジャースに
ただただ平伏するバラードの名曲。
上手い。上手すぎる。十万石ま


PAUL RODGERS - Now ★★ (2010-02-13 16:54:00)

ガッツとグルーヴと哀愁を兼ね備えた粒よりの楽曲を、熱く歌い上げるポール・ロジャースの極上の歌唱を聴くにつけ、
「やはり凄い人だなぁ」と、その実力派シンガーっぷりをしみじみ実感させられる、'96年発表の3rdソロ・アルバム。
勿論、これ以前にFREEやBAD COMPANYも聴いていたわけだけど、やはり後追いではなくリアルタイムで聴く、しかも
「レコーディング:LIVE!」との誇らしげなクレジット通り、まるで本人が目の前で歌っているかの如く
生々しく臨場感たっぷりに録られた、ポール・ロジャースの熱唱の威力は格別なもの有り。
特に本作は、濃厚な泣きを発散する名曲⑨⑪を筆頭に、ピッチの正確さ以上に、間合い、節回し、
感情表現といったスキルが要求されるタイプの楽曲が揃っているため、その上手さが際立つ際立つ。
ラフな服装でマイクに向かうポール・ロジャースの勇姿を捉えたシンプルなジャケット・アートワークが
端的に示す通り、虚飾を排した骨太な作風が魅力の1枚。ポール・ロジャース入門篇にどうぞ。
(ちなみに一部楽曲には、JOURNEYのニール・ショーンが曲作りに参加しとります)


ANVIL CHORUS - The Killing Sun - Once Again ★★ (2010-02-11 09:00:01)

'82年発表のデビュー・シングル『BLONDES IN BLACK』にも
収録されていた、彼らの代表曲の一つで、
本編収録曲中、最もプログレ方面からの影響が感じられる
メロディアスでドラマティックな名曲。
KeyとGが良い仕事してます。


ANVIL CHORUS - The Killing Sun - European ★★ (2010-02-11 08:53:32)

ポップ且つ憂いを帯びたメロディを歌うVo、
そのVoに負けないぐらい歌うGに、
曲展開の鍵を握るKey、そして軽快な曲調と、
全体を包み込むプログレ・ハード的な雰囲気が魅力。


ANVIL CHORUS - The Killing Sun - The Blade ★★ (2010-02-11 08:48:31)

エッジの立ったGリフの刻みや、
リフとリズムが低い姿勢でズンズンと進んでいく様が
初期VICIOUS RUMORSを思わせるパワフルな1曲。
IRON MAIDEN調のツインGが印象に残ります。


ANVIL CHORUS - The Killing Sun - Phase to Phase ★★ (2010-02-11 08:44:59)

アメリカのバンドとは信じられないぐらい
NWOBHMの遺伝子が組み込まれた哀愁のHRナンバー。
泣きながらハモるツインGがPRAYING MANTISを
彷彿とさせるが、実際、メンバーはマンティスから
影響を受けているのだとか。


ANVIL CHORUS - The Killing Sun ★★ (2010-02-11 01:24:00)

元HEATHENのダグ・ピアシー(G)が在籍し、EXODUSやMETALLICAといった数多くのスラッシュ・メタル・バンドに
影響を与えた事で知られるベイエリアのレジェンド、ANVIL CHORUS、デビュー20数年にして初となるフル・アルバム。
とはいえ、そうしたゴツいイメージを持って本作に挑むと、⑤⑧のような「ポップ」と表現して差し支えない
楽曲をも収録したオーセンティックな作風に(cri0841さんの仰る通り)肩透かしを食らう事は必至。
どこか浮遊感のあるメロディを歌うヘタウマVo、劇的にハモるG、分厚くスペーシーなボーカル・ハーモニー、
単なるバック・グラウンドの埋め草に留まらぬ活躍っぷりを魅せるKey、そして作り込まれた曲展開から成る楽曲は、
メンバーがNWOBHMとプログレッシブ・ロックからの影響を公言する通り、丁度、両者を足して2で割った様な感じで、
無理に音を詰め込むことなく、空間を上手く活かしたアレンジからは70年代HR的な味わいも感じられたりも。
パワフルに疾走する①、大仰な導入部を持つ②、初期VICIOUS RUMORSチックな⑨と、パワー・メタリックな楽曲も
あるにはあるが、個人的にはそうした力押しの楽曲よりも、泣きながらハモリまくるツイン・リードGが
PRAYING MANTISを彷彿とさせる③や、プログレ・ハード的な雰囲気漂う⑩⑫のような、ウェットなメロディと
ポップさ、劇的さがバランス良く同居した楽曲の方が、このバンドならではの個性が強く感じられてお気に入り。
ちなみに本作収録曲は、その殆どが初期デモテープに収められた楽曲ばかりなわけだが、だったら'82年に発表され、
現在では入手困難なデビュー・シングル“BLONDES IN BLACK"もリメイクして欲しかったなぁ、と。


JOE LYNN TURNER - Second Hand Life ★★ (2010-02-07 17:37:00)

俺も見に行きました、ジョー・リン・ターナー&再結成ALCATRAZZのカップリング・ツアー。正直、ライブに冠しては
真剣なのかジョークなのか図りかねる(多分天然)、グラハム・ボネットの爆笑パフォーマンスに全部持って行かれて
ジョー組の印象は殆ど残っていないのだけれど、その後購入した本作の完成度の高さには、大いに感心させられた次第。
DEEP PURPLE風のハード・ロックンロール有り、RAINBOW風の劇的なナンバー有り、『RESCUE YOU』を思い起こさせる
ポップ・チューン有り・・・と、自身のこれまでのキャリアを総括するかのように、バラエティ豊かに取り揃えられた
収録曲の数々は、何れもがキャッチーなメロディに彩られ、しかもそれを、ジョーが持ち前のソウルフルなVoを
駆使して歌い上げているのだから、素晴しい仕上がりにならないわけがない。
実際、伸びやかで爽快な①、ブルージーな泣きとポップ・センスがガッチリ噛み合った本編屈指の名曲②、
元々はDEEP PURPLE用に書かれた、SURVIVORのジム・ピートリックとの共作曲③、ジョーの歌の上手さを
再確認させられるエモーショナルなバラード④、コブシの効いたメロディがどうしたってRAINBOWを思わせる
ミステリアスな⑤・・・と、優れた楽曲が連続する本編は、シンガー及びソング・ライターとしての
ジョー・リン・ターナーの才能を立派に証明するクオリティ。
円熟味を増したミュージシャンの余裕と貫禄が感じられる、充実した内容を誇る1枚かと。


JOE LYNN TURNER - Rescue You ★★ (2010-02-06 19:54:00)

これまで数々の優れたソロ・アルバムを残して来たジョー・リン・ターナーだが、個人的に、それらの作品の中でも
最も愛して止まないのは、RAINBOW解散後の'85年に発表された、この1stソロ・アルバム。
ジョーと共に、元FOREIGNERのアラン・グリーンウッド(Key)が制作の中核を担った本作で聴く事が出来るのは、
G以上にVoとKeyが前面に押し出され、曲によってはダンサブルなアレンジが施されてたハードポップ・サウンド。
発表当時、HR/HMとはかけ離れたコマーシャルな作風が批判に晒され、セールス的にも惨敗を喫したらしいが、
フックを備えたキャッチーなメロディの組み立ての上手さは流石だし、「産業ロック寄りになった後期RAINBOW」か、
はたまた「洗練されたFANDANGO」かといった趣きの収録曲は、どれも非常にハイクオリティ。
何より、楽曲にポップスやAORとは一線を画するエネルギーやダイナミズムを付与する、本編の主役たる
ジョーのパッション漲るソウルフルな歌声が素晴しいったら!
歌唱力とヘアスタイルは今も全く変わらぬ彼氏だが、この頃の「売れたるでー!」というギラギラした野心と
若々しいパワーに満ちたVoはまた格別な味わいで、特に、高いヒット・ポテンシャルを備えた楽曲がズラリ揃った
本編前半(①~⑤)の完成度の高さは、このアルバム最大の聴き所。短いアカペラ曲をイントロ代わりに
スタートする、切ない哀愁漂うメロディアス・ハード④なんて、聴く度に感動が味わえる本編屈指の名曲よ?
DEEP PURPLEやRAINBOWもいいけど、個人的には、またこの路線のソロ・アルバムを作って欲しいなぁ。


CAUGHT IN THE ACT - Heat of Emotion ★★ (2010-02-03 22:48:00)

AXEのリーダー、ボビー・バースのバックアップを受けて'95年にデビューを飾ったコロラド州はデンヴァー出身の
5人組メロディアスHRバンドが、翌'96年に発表するや、1st『RELAPSE REASON』を更に上回る快作として
雑誌等で高く評価され、(特に日本に於いて)好セールスを記録した2ndアルバム。
聴き手の期待感を煽る重厚なイントロに始まり、同じフレーズを用いたアウトロで本編の幕が閉じるという
ドラマティックな循環構造が取られた本作は、アレンジのメリハリに関してはGUILD OF AGES時代に一歩及ばないまでも、
ポジティブなフィーリングと哀愁を兼ね備えた叙情メロディの威力に関しては、彼らの全作品の中でもトップクラス。
中でも、華には乏しいが情感豊かな節回しで聴かせるVo、美旋律を1音1音丁寧に紡ぎ出すG、そして
メンバー全員が「歌える」強みを活かした分厚いボーカル・ハーモニー(ハスキーなボブ・ハリスの
シャウトは絶品)が楽曲の持つ爽快感を数倍にも引き上げる名曲⑨は、アルバムのハイライト・ナンバー
であるだけでなく、個人的に、このバンドの全楽曲の中で最も愛して止まない1曲だったり。
似通ったテンポの楽曲が続く本編の流れには単調さを感じなくもないが、メロディの充実度はその欠点を補って
大きく余りある。既に廃盤の作品ながら中古が安く入手可能なので、メロディアスHRファンは是非。


STONE FURY - Burns Like A Star ★★★ (2010-02-03 22:12:00)

ドイツから遠路遥々LAへとやってきたレニー・ウルフ(Vo)が、UNLURY CHILDのブルース・ゴウディ(G)らと結成した4人組HRバンド(但しリズム隊は即席メンバー)による'83年発表のデビュー作・・・だったかな。
レニーと言えば“LED CLONES”として、ゲイリー・ムーアやオジー・オズボーン、酒井康からクソミソに貶された事で良くも悪くも有名だが、当時、さしてLED ZEPPELINやKINGDOM COMEに興味のなかった身には対岸の火事でしかなく、「災難やな~」ぐらいにしか思っていなかったのだが(申し訳ない)、そんな不届き者が本作を購入した理由は、ひとえに「LAメタル屈指の名曲の一つ」と謳われる、STONE FURYの代表曲“BREAK DOWN THE WALLS”を聴いてみたかったがゆえ。
如何にもLAメタルらしい、即効性の高いキャッチーなGリフの上に、欧州風味の哀愁を帯びたメロディが乗っかったその①は、確かにビデオ・クリップがMTVでヘヴィ・ローテーションされ話題を呼んだというのも納得の劇的なカッコ良さ。
ヒステリックな声質のレニーのVoは好き嫌いが分かれるところかもしれないが、歌の上手さは折紙付きだし、何より、聴き手の感性のツボを刺激するフックを備えた、歌メロ構築能力の高さは侮れない。切なくメロウな③や都会的な雰囲気漂うバラード⑨といった楽曲の魅力は、彼の確かな歌唱力に拠るところ大だ。勿論、時に劇的に時に叙情的に、曲調に合致した的確なGプレイで楽曲を盛り上げる、ブルース・ゴウディの良い仕事っぷりも忘れちゃいけない。
作品全体としては本編前半(A面サイド)に優れた楽曲が集中しているため、後半の印象がやや弱いのだが、ともあれ、①~④の流れと、ラスト・ナンバー⑨を聴くためだけでも購入する価値は十二分にある1枚。
本作、既に廃盤らしいが、調べてみるとリプロ盤なら入手は可能のようだ。


RUFFIANS - Ruffians - You're All I Need ★★ (2010-01-31 12:14:37)

いかにもパワー・メタル・バンドらしい
硬派な哀愁が漂うドラマティックなバラード。
カール・アルバートのVoも、この時点で既に
実力の片鱗を伺わせてくれる。


RUFFIANS - Ruffians - Wasteland ★★ (2010-01-31 12:12:00)

「アメリカン忍者2」の挿入歌に使用されているらしいが
あんなバカ映画じゃ余り自慢にはならねえよなぁ。
とはいえ、曲自体はカッコイイ。
パワフルな疾走ナンバーながら、ポップ・センスの感じられる
サビメロが印象に残ります。


RUFFIANS - Ruffians - Fight for Your Life ★★ (2010-01-31 12:07:01)

カール・アルバートのVoにもっとドスが効いていれば
VICIOUS RUMORSの楽曲といっても通用しそうな
パワフルさを誇る勇壮な疾走ナンバー。


RUFFIANS - Ruffians ★★ (2010-01-31 10:55:00)

希代の名シンガー、故カール・アルバートのプロ・キャリアの出発点となった、サンフランシスコ出身の
5人組HMバンドRUFFIANSが、'85年にVICTORY RECORDSから発表した6曲入りデビューEP。
JUDAS PRIESTを始めとするヨーロピアンHM、そしてEXODUS、DEATH ANGEL等のご近所ベイエリア・スラッシュ勢からの
影響を元に構築されたパワー・メタル・サウンドは、アメリカのバンドらしからぬ湿り気を帯びたメロディといい、
劇的なツイン・リードGといい、VICIOUS RUMORSやVILLAINといった、後にカールが在籍する事になるバンドを彷彿。
尤も、上記2バンドに比べると本作は幾分オーセンティックな味わいで、吃驚するような名曲が収録されているわけでも
ないが、それでも、スピーディ且つ勇壮に作品の幕開けを飾る①、攻撃的な曲調ながらポップな味わいも感じられる②、
そして憂いを帯びたパワー・バラード⑥といった楽曲は、パワー・メタル好きのツボをしっかりと刺激する佳曲だし、
何より、デビュー作にして既に実力の片鱗を伺わせるカール・アルバートの歌唱を、ファンなら一度聴いておいて
損はない。まぁこの時点では問答無用の迫力は余り感じられず、全体として「ごく普通のメタル・シンガー」との
印象に留まっているのだが、高音域においてもパワーの落ちないハイトーンVoは既に健在だし、何と言っても
「線の細いカール・アルバートの歌声」ってのは、ここでしか聴く事が出来ないのだから結構貴重だ(?)。
国内盤は既に廃盤ながら、再発輸入盤(ライブ音源がオマケ収録されていてお得)は安価での入手が可能なので、是非。


RUFFIANS ★★ (2010-01-31 10:52:00)

'83年、カリフォルニア州サンフランシスコにおいて誕生。Voとしてカール・アルバートが加入した事により
最終的なラインナップが完成。バンドはLOUDNESSやY&T、DOKKEN、UFOといったバンドの前座を経験しながら
腕を磨き、'84年、4曲入りデモテープを制作した後、地元のインディー・レーベルVICTORY RECORDSから
セルフ・タイトルの6曲入りEPを発表してレコード・デビューを飾っている。
この作品はFEMSの配給で日本でも国内盤がリリースされ、当時、BURRN!!誌において
結構な高得点・高評価を獲得。(90年代にはCD化もされている)
幸先のいいスタートを切ったのも束の間、マネージメントの貧弱さに不安を感じたカール・アルバートが
早くもバンドから離脱(その後VILLAINに加入)。残されたメンバーは後任シンガーとして
アラスカ出身のリッチ・ワイルドを加入させて、どうにかこの逆境を乗り越えようとするも、
結局解散を余儀なくされている。
ところがどっこい、'03年、バンドは初期デモ音源をまとめた『THERE & BACK』を引っ提げて突如再結成。
欧州をツアーして回った後、翌年には、実に十数年ぶりの復活作にして、初のフル・アルバムとなる
『DESART OF TEARS』を発表。往年の作風を踏襲したサウンドがBURRN!!の輸入盤レビューで
伊藤政則氏から高く評価されていたことは記憶に新しい。(・・・が、まだ聴いた事がない)
尚、その『DESART~』には、オリジナル・メンバーのBが死去してしまったため、
助っ人としてVICIOUS RUMORSのトミー・シスコが参加している。


GUILD OF AGES - Citadel - SO THE COULD BE YOU ★★★ (2010-01-30 11:06:34)

アルバム『CITADEL』のハイライト・ナンバー。
とにかくメロディ愛好派を自認する方なら、
この曲のクライマックスのサビメロを一度聴いてみて頂戴。
よくこんな、美しくも涙を誘う、劇的極まりない
泣きメロを思いつくなぁと、唸らされること請け合いですから。


GUILD OF AGES - Citadel ★★ (2010-01-30 10:59:00)

コロラド州出身で、AXEのボビー・バースのバックアップを受けてデビューを飾ったメロディアスHRバンド、
CAUGHT IN THE ACT改めGUILD OF AGESが'01年に発表した3rdアルバム。(CITA時代も含めると5枚目のスタジオ作)
バンド名を巡ってポップ・グループと揉めた事がトラウマになったのか(?)、改名以降の彼らはどんどん
ヘヴィな方向へと歩みを進め、『神聖なる城塞』という欧州メロパワ・バンドばりの仰々しい邦題が
付けられた本作も、そのタイトルに相応しく、更にHM路線へと踏み込んだ内容に仕上がっている。
尤も、フックの効いた哀メロ作りの上手さには定評あるバンドゆえ、大味だったり無機質だったりする印象は全くなく、
特に今回は、ボビー・バースの伝手でJADED HEARTのマイケル・ボーマン(今や立派なグラミー賞ノミネート・シンガー)が
助っ人として曲作りに全面的に関わっているためか、練られたサビメロのキャッチーさは前作以上。粒揃いの楽曲の中でも、
へヴィ・メタリックな攻撃性、キャッチネス、そして鮮やかなハーモニーが一体となって疾走するOPナンバー①、
印象的なGリフがノリ良く刻まれる②、重厚且つメロディアスな③、悲哀に満ちた旋律が胸に沁みるバラード④・・・
といった逸曲が並ぶ、本編前半のクオリティの高さは際立っており、トドメはアルバムのハイライトを飾る
名曲⑤の存在。曲終盤の、美しくも切ない、そして堪らなくドラマティックなサビのメロディ展開を初めて
聴いた時は、感動の余り「オオゥ・・・」と、思わずニセ外人みたいなリアクションを取ってしまいましたよ。
斯様な名曲を含むハイクオリティなアルバムを作り上げながら、雑誌等ではパッとした評価を得る事が叶わず、
その後、バンドの消息が不明になってしまったことはつくづく残念。今も元気にしてるんでしょうか?


AXE - The Crown ★★ (2010-01-28 22:07:00)

'97年発表の5th『FIVE』で復活を果たしたAXEが、新メンバーとしてCAUGHT IN THE ACTの
ダニー・マルティネスを加え、ツインG編成となって'00年に発表した6thアルバム。
そのせいと言うワケでもないのだろうが、重たいGサウンドとBラインが強調された楽曲は、これまでにない
輪郭線の太さを誇っており、正直、のっけの①のヘヴィなイントロを耳にした時はヒヤリとしたのだが、
曲そのものは、キャッチーなサビの哀メロが耳を捉える秀曲だし、アルバム自体も、ラストに置かれたカヴァー曲⑪
(ケヴィン・チャルファントのソロ作収録のバラード)まで、聴き終えてみれば「いかにもAXEらしい作品」との
評価に落ち着くので安心されたし。特に、OPナンバー①や重厚な⑥は、HM然としたアグレッションと、AXEならではの
ドラマ性が巧みに組み合わされた、本作の魅力を判り易く体現した楽曲だし、何より、咽び泣くバラードの名曲⑨!
イントロや間奏パートで炸裂する「これぞボビー・バース」たるエモーショナルなGソロには思わず涙、涙・・・。
ヘヴィ志向と、収録曲の出来にややムラが見られる本編を聴いていると、個人的に4th『NEMESIS』を
思い出しますが、どちらかと言えばアメリカンHM寄りの作風だった『NEMESIS』に対し、本作は飽くまで
欧州風味のウェットな作風が貫かれているため、AXEファンにはこちらの方が取っ付き易く感じられるかも。
尚、バンドはこの作品を最後に休眠状態に入ってしまうが、近年、ボビー・バースのEDGE OF FOREVER脱退に伴い、
活動を再開したとの噂も。


THE PRESIDENT - BY APPOINTMENT OF - THAT'S THE WAY THAT IT IS ★★★ (2010-01-26 22:14:15)

憂いを帯びた曲調に、JOURNEY風のシンセ・リフを
取り入れた産業ロック風味漂う名曲。
しっかりと主張するGソロもフィーチュアし、
本編で最もHR寄りの仕上がりか?


THE PRESIDENT - BY APPOINTMENT OF - MAKIN' MILLIONAIRES ★★★ (2010-01-26 22:09:16)

AOR系バラードかくあるべし!といった感じの名曲。
仄かに哀愁を帯びたメロディを
まろやかに歌い上げるVoの上手さ、
楽曲を盛り上げる的確なアレンジの素晴しさが際立つ1曲。


THE PRESIDENT - BY APPOINTMENT OF - WORKIN' GIRL ★★ (2010-01-26 22:04:51)

しっとりとした哀愁を帯びた、
都会的な洗練を感じさせるポップ・ナンバー。
ハーモニカが奏でる泣きのフレーズが心地良い。


THE PRESIDENT - BY APPOINTMENT OF ★★ (2010-01-26 19:36:00)

オランダのプログレッシブ・ロック・バンド、KAYAKのドラマーだったピム・コープマンと、同郷出身のシンガー、
オッキー・ハウズデンスの立ち上げたAORプロジェクトが'83年に発表した1stアルバムで、ジャンル・ファンには
「ロブスターのジャケット」でお馴染みの逸品。(邦題は『ホット・ブラッド・サマー』)
曲によってはちゃんとGが自己主張をしていたりと、AOR系作品群の中では比較的ロック色の強い1枚とされているが、
それでもそのサウンドは、リズム面の淡白なアレンジを筆頭に、HMはおろかHRとすらかなりの距離を感じさせるものだし、
元KAYAKという出自から期待されるようなプログレ色も殆どない。(インスト曲にちょこっと匂う程度?)
但し、「キャッチーとはこういう事だ!」と言わんばかりの、強力なフックを有するメロディのクオリティは
文句なしで素晴しい。リリース当時話題を呼んだという①はそれほど大した曲だとは思わないが、ハーモニカ(?)が
奏でる泣きのフレーズが良いアクセントとなっている②以降は、洗練されたAOR系バラードのお手本のような③、
ドン・ヘンリー風のホロ苦Voに絡む華やかなコーラスが印象に残る④、心地良く弾む⑤、産業ロック調の憂いを帯びた
⑥・・・と、腕利きソングライターによる丁寧な磨き上げがなされた、ポップで小粋な楽曲が目白押し。
激音好きにはとても薦められた代物ではないが、メロディ重視のHR/HMファンなら生涯の愛聴盤になる可能性大の1枚。
(※追記:アルバム・タイトル表記にミス有り。正しくは『BY APPOINTMENT OF』です)


THE PRESIDENT ★★ (2010-01-26 19:35:00)

プログレッシブ・ロック・バンド、KAYAKのドラマーだったピム・コープマンと、「ショッキング・ビートルズ」で
一世を風靡したSTARS ON 45出身のシンガー、オッキー・ハウズデンスが立ち上げ、'83年に『BY APPOINTMENT OF』、
'85年に『MUSCLES』という2枚のスタジオ・アルバムを残したオランダ産AORユニット。
ジャンル・ファンから「あのロブスターのジャケット」として語り継がれる『BY~』は特に人気の高い名作で、
確かBURRN!!誌のAOR/産業ロック特集にて、ORION THE HUNTERやSWEET COMFORD BAND、
FRANKE & THE KNOCKOUTS、それにSHOOTING STAR辺りと共に、5つ星の高評価を受けていたと
記憶している・・・のだが定かではない。(もう手元にないので)
ちなみにピム・コープマンは数年前に発表されたKAYAKの再結成アルバムに参加。
健在ぶりを世にアピールした。


LEROUX - So Fired Up - Turning Point ★★★ (2010-01-24 17:24:35)

TOTO風の華やかなKeyと、エッジの効いたGプレイ、
そして溌剌としたハイトーンVoとがガッチリと組み合った、
アルバムのハイライト・ナンバーの1つ。
猛烈な泣きを発散しながら劇的に盛り上がって行く
中間部のアレンジが技あり。
AOR/産業ロックとしてよりも、HR/HMのフィールドで
語られるべき名曲かと。


LEROUX - So Fired Up - Line on Love ★★★ (2010-01-24 17:18:59)

劇的な泣きのイントロに
バチンと頬を張られるスロー・ナンバー。
クサくならない程度に咽び泣く、エモーショナルなGが
楽曲の備える哀愁を数倍にも引き上げている。
振り絞るように切ない哀メロを歌い上げる
ファーギー・フレデリクセンのVoもいいなぁ。


LEROUX - So Fired Up - Lifeline ★★★ (2010-01-24 17:13:34)

キャッチーなKeyリフとポップに跳ねる曲調の上で、
突き抜けるようなハイトーンを駆使して哀愁を帯びた
メロディを歌い上げるファーギー・フレデリクセンの
鮮烈なVoが映える1曲。
PVが作られたのも納得の名曲。


LEROUX - So Fired Up - So Fired Up ★★★ (2010-01-24 17:08:09)

スカッと爽快に駆け抜けて行くアルバムのOPナンバー。
AOR/産業ロックの枠内で語られる機会の多いバンドなれど、
この曲はHRのフィールドに置いても全く違和感はないような。


LEROUX - So Fired Up ★★ (2010-01-24 16:49:00)

カントリー系HRバンドとしてスタートを切り、作品を重ねる毎にAOR/産業ロック色を強めていった
ルイジアナ州出身の6人組が、新Voとして元TRILLIONのファーギー・フレデリクセンを加入させて
'83年に発表した、彼らの作品の中では最も洗練された作風を誇る、5thアルバムにしてラスト作。
鮮烈なハイトーンVo、エッジの効いたリード・プレイから泣きのソロまで幅広くこなすG、時にキャッチーに
時にドラマティックに楽曲を肉付けするKey、陰影に富んだリズムを叩き出すリズム隊、そして繊細且つ劇的な
アレンジが織り込まれたメロディアスHRサウンドは、ポップで叙情的でありながら、ハード・ロッキンな
ダイナミズムも失っていないという絶妙なバランス感覚を誇り、その魅力は爽快なOPナンバー①から
早くも炸裂。続くPVも作られたという②、憂いに満ちたメロディに心打たれる③④⑤、悲壮感漂う
バラード⑥・・・と、次々にハイクオリティな楽曲が繰り出されて来る、収録曲全てが名曲と言っても過言ではない
本編を聴くにつけ、本作が「LE ROUXのカタログ中最も売れなかった1枚」とは俄かに信じ難いもの有り。
泣きまくりのHRナンバー⑧なんて、全メロディ愛好家に聴取を義務付けたくなるほどの出来栄えなのに・・・。
せっかく国内盤——しかもリマスター仕様——がCD化されているのだから(現在も生きてるかどうかは未確認)、
この機会に1人でも多くのHR/HMファンに触れて欲しいメロディアスHRの名盤。感動しまっせ。


AXE - V ★★ (2010-01-24 11:38:00)

中心メンバーの1人だったマイケル・オズボーンの交通事故死という、突然の悲劇により解散を余儀なくされたAXEが
(それ以外にも解散の理由は色々とあったようだが)、再評価の高まりを受けて再結成を果たし、'97年に発表した復活作。
通算5枚目のアルバムだから『FIVE』と、実にシンプルなタイトルが付けられた本作は、実験的な方向や、
流行の音楽スタイルに妙な色目を使うことなく、過去4作で披露した自分たちのサウンドの美点を素直に受け継ぐ
内容となっており、確かにこのアルバム・タイトルはしっくりと来るな、と。何せ往年の名曲“BATTLES"の
リメイク⑩が全く浮いて聴こえないんだから、(良い意味で)その不変っぷりが分かろうと言うもの。哀愁に満ちた
メロディや、美しいボーカル・ハーモニーを満載した本編を聴いて失望するAXEファンはまずおらんでしょう。
(個人的にはアメリカンHM路線への目配せも感じられた4th『NEMESIS』よりも好きなくらいだ)
CAUGHT IN THE ACTっぽさも感じられる序盤を手始めに、本編に捨て曲は全く見当たらないが、中でも、
泣きメロが冴え渡るエモーショナルなバラード④や、重厚なボーカル・ハーモニーが大活躍する
美麗な⑤といった楽曲は、往年の名曲と比較したって決して引けは取らないクオリティ。ボビー・バースの
衰えぬ作曲能力の高さに(歌も相変わらず上手い。リードVoもやれば良かったのに)、心底感服させられる1枚。


AXE - Nemesis ★★ (2010-01-23 01:52:00)

ATCO RECORDS移籍以降は一気にHM色を強めたAXEだが、'84年発表のこの4thアルバムでもその路線は堅持・・・というか
寧ろ、今回は前作以上にその傾向を強めた内容に仕上がっており、正直、チープなイラスト・ジャケットの下、
フックに乏しい大味なHMナンバー①が疾走し始めた時には、一瞬「やべぇ」と頭を抱えそうになったが、どっこい②以降は
スペーシーな音色で叙情性を高め、楽曲に奥行きを演出するKeyサウンドを上手く活かした、AXEらしい哀愁のメロディを
纏った楽曲が並んでおり、ホッと一安心。曲名といい曲調といい、アメリカンなノリが強く打ち出された⑥のような
ロックンロール・ソングですら、大味にも能天気にも仕上げない彼らの曲作りの手腕はやはり頼もしい。
ただ、全体的に叙情性が薄れ、カラッとしたアメリカンHM風味が増強されているのは間違いなく、また劇的なキメ曲に
欠く後半の構成もあって、聴き終えた後の満足感は前3作に比べるとやや弱い。ウェットなメロディがアップテンポで
駆け抜けていく②(こっちを1曲目にして欲しかった)、AXEらしい哀メロが五臓六腑に染み渡る⑤、幻想的なバラード
⑪辺りは、並みのバンドじゃ逆立ちしたって作れっこない名曲・佳曲だと思うんだけど・・・。本編ラストに隠し
トラックとして収録された“MIDNIGHT DRIVERS ME MAD"も優れた楽曲で、確かシングルB面曲のリメイクだったかな?
中心メンバーの1人、マイケル・オズボーンの事故死に伴い、これがAXEのラスト作になってしまった事が
つくづく惜しまれます。(後に再結成したけどね)


AXE - Offering ★★ (2010-01-21 07:19:00)

MCA RECORDSからのリストラ、Bのメンバー・チェンジといったゴタゴタを乗り越えて、'82年に発表された3rdアルバム。
欧州でのNWOBHM勃発と歩調を合わせるように、荒々しさを増したGサウンドが前面に押し出され、
Keyやボーカル・ハーモニーの使用頻度が下がる等、全体的にHM度が大幅アップを遂げた本作は、
この方向転換が奏功したのか、AXEの作品史上最高のセールスを記録(米ビルボードの81位にランクイン)。
欧米では彼らの代表作としてこのアルバムの名を挙げるファンも多いと聞く。
繊細さよりもヘヴィさ重視の作風とは言え、本編に潤いをもたらすウェットなメロディ・ラインのフックには
相変わらず微塵の鈍りもなく、例えばAXEが誇るヒット曲①なんて、“ROCK'N'ROLL PARTY IN THE STREETS"という
バカっぽさ丸出し(失礼)のタイトルにも関わらず、印象的なKeyリフと哀メロがノリ良く疾走する名曲に仕上がっているし、
それ以外も、アグレッシブな②⑥⑦、重厚且つ劇的な③⑨、ポップでキャッチーな④⑧等、バラエティ豊かに
取り揃えられた楽曲は、何れも「AXEらしさ」がしっかりと刻印されており捨て曲なし。(因みに⑥はMONTROSEのカヴァー)
取り分け、ヘヴィ・メタリックなエッジとキャッチネスが絶妙な融合を見た⑥、そして後にCAUGHT IN THE ACTも
カヴァーするドラマティックなラスト・ナンバー⑨は、本作を代表する名曲ではないかと。
初期作に比べると入手も容易な作品ゆえ、AXE入門篇に最適な1枚。再結成後のアルバムと併せてどうぞ。


AXE - Living on the Edge ★★ (2010-01-18 22:37:00)

6分を越えるような大作曲が姿を消し、プログレ・ハード色がやや後退。楽曲が2~3分台とコンパクトに絞り込まれ、
全体的にテンポアップが図られた'80年発表の2ndアルバム。(THE FOUR TOPSの大ヒット曲のカヴァー⑥を収録)
歌モノ志向が強かったBABYFACE時代に始まり、作品を重ねる毎にHM度を高めていくという、普通のバンドとは
逆のパターンを辿ったAXEだが(この手のバンドはAOR路線へと向かうのが通例のような?)、本作で聴けるのは
初期プログレ・ハード路線と後期HM路線の丁度中間を行くサウンド。個人的にAXEと聞くとこの頃の音が真っ先に思い浮かびます。
“FOREVER"や“BATTLES"のようなメロメロに泣きまくるドラマティックな名曲こそ見当たらないものの、
その分、一層キャッチーに磨き上げられ、テンポ良く次々に繰り出される収録楽曲は、デビュー作に勝るとも劣らぬ
クオリティを誇っており、特に、哀感を高めるピアノの調べに、美麗なボーカル・ハーモニーとエモーショナルな
マイケル・オズボーンの熱唱が映える、ポップでロマンティックな②はAXE屈指の名曲の1つ。また、力強く劇的な④、
メンバーの総力を結集した泣きのハード・ナンバー⑨なんかも、本作ならではの魅力を備えた逸曲かと。
AXE入門篇に打ってつけの1枚のように思う・・・んだけども、国内盤は既に廃盤。願・再発。


AXE - Axe ★★ (2010-01-17 21:20:00)

ボビー・バース(Vo、G)を中心にコロラド州にて結成されたBABYFACEが、更なる飛躍を求めて活動拠点をフロリダへと移し、
マイケル・オズボーン(Vo、G)加入を契機にAXEとバンド名を改め、'79年にMCA RECORDSから発表した1stアルバム。
厳ついバンド名とは裏腹に、この時期のAXEが聴かせてくれるのは、STYXやQUEEN辺りからの影響も垣間見える、
ポップなプログレ・ハード・サウンド。殊に「美しさ」「泣き」「哀愁」といった要素にかけては、本作は
AXEの作品の中でも最高クラスで、個人的に彼らのアルバムではこのデビュー作を一番愛聴していたり。
特に、スペーシーなKeyのイントロからして既にメロメロに泣きまくっている大作ラスト・ナンバー⑨は、
哀愁に満ちた美旋律、個性の異なる2人のシンガーによる甘美なツインVoと、まるで水晶細工の如く繊細に
組み立てられたボーカル・ハーモニー、エモーショナルにすすり泣くG、そしてプログレ・ハード・バンドの
面目躍如たるドラマティックな曲展開といった、初期AXEの美味しい部分がギュッと凝縮された不朽の名曲。
それ以外にも、心打つメロディが惜しげもなく注ぎ込まれた収録楽曲に捨て曲の類は皆無で、美しいピアノの調べを
バックに、ボビー・バースが切々と歌い上げる⑤なんて、前述の⑨にも匹敵する絶品のバラードですがな。
本編の最初から最後まで、甘美な哀メロの世界に、時間が経つのも忘れてドップリと浸りきれる1枚。
90年代の再発ブーム時に国内盤がCD化された(で、速攻で廃盤になった)にも関わらず、買い逃してしまった
己の迂闊さを未だに悔やみ続けている名盤。リマスターして再々発してくんないかなー。


LAOS ★★ (2010-01-15 23:20:00)

ヨルグ・マイケルとゴドラン・ラオスって
確か夫婦でしたよね。(違ったかな)


WINTERHAWK - Revival ★★ (2010-01-15 23:11:00)

イリノイ州にて、ギタリストのジョーダン・マカラスによって結成された、
BがVoも兼ねるトリオ編成のHRバンドが残した唯一のフル・アルバム。('82年発表)
プログレ方面(と70年代HR)からの影響を伺わせる、起伏に富んだ曲展開や、前面に押し出された大作主義から
RUSHなんかと比較される事の多いバンドなれど、個人的には、高音域で濃いめの哀愁を醸し出すVoの歌唱スタイルや、
徹底的に泣きに拘ったGがリック・エメットを彷彿とさせることから、TRIUMPHっぽさを強く感じたり。
あのバンドから大衆性を差っ引いた代わりに、NWOBHM由来のマイナーな荒々しさを振りかけて料理した感じ?
一音入魂のエメット師匠に比べると随分軽やかな印象だが、劇的に構築され、猛烈な憂いを発散しながら
収録各曲のハイライトを飾るジョーダン・マカラスのGプレイはとにかく凄まじく、特に、次々に畳み掛けるように
展開しながら濃厚に咽び泣く③⑦のGソロなんて、何度聴いても涙の海で溺死しかねないクオリティ。曲単体としては、
ソリッド且つダイナミックにアルバムのOPを飾るインスト曲①、静と動、メリとハリの効いた曲展開が素晴しく
ドラマティックな②、泣きの入ったハイトーンVoの熱唱に胸を掻き毟られる⑤も名曲だ。
かつて伊藤政則氏が音楽生活誌上で「80年代HR/HMアルバムBEST100」に選出してたのにも納得が行く1枚。


SKAGARACK - Hungry for a Game - This World ★★★ (2010-01-14 06:39:18)

メジャー調の楽曲でまとめられている
2ndアルバムの中にあって、この曲の泣きっぷりは
一際耳を惹くものあり。
切々と歌い上げるVoもいいが、やっぱり主役はGかな?と。


SKAGARACK - Hungry for a Game - Hungry for a Game ★★★ (2010-01-14 06:34:57)

甘いメロディを歌い上げるVo、
印象的なソロを決めるG、
楽曲をキャッチーに飾り立てるKey、
そして溌剌としたコーラスと、
まさに絵に描いたような北欧ハードポップ・ソング。


SKAGARACK - Hungry for a Game - Somewhere in France ★★★ (2010-01-14 06:31:27)

異国の地でのアバンチュールについて書かれた
歌詞はありがちなんだけど、メロディがとにかく素晴しい。
特に爽やかでキャッチーなサビメロは、
聴く度に心が浮き立ちますね。


SKAGARACK - Hungry for a Game ★★ (2010-01-13 21:48:00)

シンガーのトーベン・シュミットを中心にデンマークで結成された5人組HRバンドが、'89年に発表した2ndアルバム。
北欧出身と言っても、本作に詰め込まれたサウンドは様式美HMとは一切無縁のハードポップ路線で、しっかりとした
音作りに垢抜けたアレンジ・センス、キャッチーなボーカル・ハーモニーや煌びやかなKeyサウンドが組み込まれた
楽曲からは、北欧のこの手のバンドにありがちな貧相さは殆ど感じられない。やや表現力には欠けるものの
鼻に掛かった声質で甘いメロディを歌い上げるVo、確かなテクニックで楽曲を効果的に盛り上げるGを
フィーチュアした、JOURNEY、SURVIVORといったバンドを彷彿とさせる、メジャー感溢れる
ハードポップ・サウンドの完成度は実に堂に入ったものだ。
HMはおろかHRとすら若干の距離を感じさせる音楽性ゆえ、リリース当時は「砂糖のロック」なんて批判されたりもしたが、
どっこい、甘党人間にとってはこのスウィートさこそ魅力の肝。①③なんて心地良く涼しげで爽やかな「北欧ハードポップ」
の理想的ラインを描き出す名曲だし、しっとりと泣き濡れるバラード⑧も出色の出来栄え。何度聴いても脱帽モノですよ。
本作の場合、寧ろ今リリースされた方が正統な評価が獲得できたかもしれませんね。


FREDERIKSEN-DENANDER - BAPTISM BY FIRE - NEVER TRY TO LOVE AGAIN ★★★ (2010-01-11 20:45:49)

本編後半のハイライトを飾るポップ・チューン。
心を浮き立たせる、爽快なコーラス・ハーモニーが
鮮烈な印象を残す名曲。


FREDERIKSEN-DENANDER - BAPTISM BY FIRE - RIGHT HEART, WRONG TIME ★★★ (2010-01-11 20:43:46)

『BAPTISM BY FIRE』の中で最も愛する1曲。
とにかく舞い上がっていくような高揚感に満ちた
サビメロの素晴しさを一度聴いて頂きたい。
聴く度にハート鷲掴み状態。


FREDERIKSEN-DENANDER - BAPTISM BY FIRE - LET HIM GO ★★ (2010-01-11 20:37:36)

力強く刻まれるDsに引っ張られて
劇的に展開していくOPナンバー。
とは言え、上手いVoに心打つメロディ、
それに凛としたKeyの存在もあって
ヘヴィな印象はそれほど強くない。


FREDERIKSEN-DENANDER - BAPTISM BY FIRE ★★ (2010-01-11 18:57:00)

TRILLIONやTOTOでの活動で知られるファーギー・フレデリクセン(Vo)と、コンポーザーとしても
ミュージシャンとしても(ついでにプロデューサーとしても)傑出した才能を誇るトミー・デナンダー(G)とが
タッグを組んで'07年に発表した作品。ファーギー・フレデリクセン・ファンとしては、'95年に立ち上げられた
FREDERIKSEN/PHILLIPSに続く「ギタリストとのコラボ・シリーズ第2弾」としても楽しめる1枚、か?
で、その内容はと言えば、これがこの顔合わせに対するファンの期待に見事に応えるメロディアス・ハード/産業ロック路線。
TOTOのメンバーやSURVIVORのジム・ピートリックを筆頭に、名だたるミュージシャン連中が楽曲共作者として名を連ね、
客演もこなしているのだからクオリティが低いわけはないが、実際、洗練された哀愁と高揚感を伴うメロハー・チューンの
数々は捨て曲なしの名曲揃い。特に、力強く勇壮な雰囲気漂う①に始まり、アップテンポな⑥へと至るアルバム前半の
完成度の高さは本編のハイライトで、ファーギーの伸びやかな歌声と、分厚いボーカル・ハーモニー、それに絶妙な
フックラインが炸裂するサビメロを備えた②なんて「とにかく一度聴いてみて頂戴よ、お客さん!」としか
言いようがない素晴しさ。その前半に比べると、後半は楽曲の詰め込み過ぎが災いしてややメロディが弱く感じられる
場面も散見されるが、それでも質は十分に高いし、何より世が世ならビルボード・チャート上位に食い込んでも
おかしくなさそうな、爽やかでキャッチーな名曲⑨が収録されているので、決してつまらないわけではない。
哀愁のメロディを愛するHR/HMファンなら、聴いて損はないクオリティを誇る1枚じゃないでしょうか。


FREDERIKSEN-DENANDER ★★ (2010-01-11 18:55:00)

AORプロジェクトRADIOACTIVEを通じで知り合った、TOTOファミリーに属するファーギー・フレデリクセンと
トミー・デナンダーの2人がタッグを組んで立ち上げたメロディアスHRプロジェクトで、
'07年にFRONTIERS RECORDSからデビュー作『BAPTISM OF FIRE』を発表。
素晴しい楽曲を素晴しい演奏の下、素晴しいシンガーが歌っているんだから質が低いわけはなく、
TOTOのメンバーやSURVIVORのジム・ピートリックら、多彩なゲスト・ミュージシャン達の存在も
本編に華を添える、非常に高品質なメロディアス・ハード/産業ロック・アルバムに仕上がっていた。
RADIOACTIVE、TOTO、SURVIVORといったバンド名にピンと来た人なら、購入する価値が
大いにある作品じゃないかと。これ1枚で終わって欲しくないプロジェクトなんだけどな~。


ORION THE HUNTER - Orion the Hunter ★★ (2010-01-10 02:07:00)

イマジネーションを刺激するバンド名と、美しいジャケット・アートワークが目を惹く1枚。(邦題は『星空のハンター』)
BOSTONのバリー・グドロー(G)が、彼のソロ・アルバムで歌っていたフラン・コスモ(Vo)と再タッグを組んで
作り上げ'84年に発表した作品で、ブラッド・デルプが曲作りやバックVoとして数曲に参加していることもあり、
やはり端々からBOSTONテイストが強く感じられるものの、あのバンド程の綿密な作り込みやドラマ性、
プログレ・ハード的な雰囲気はなく、もっと素朴で爽やかなハードポップ寄りのサウンドがその持ち味。
尤も、仄かな哀愁とスペーシーな透明感を帯びたキャッチーな楽曲は十分に魅力的で、特に、クセのない
真っ直ぐに伸びていくフラン・コスモのハイトーンVoはこのバンドの強力な武器。彼のプレーンな歌声と、
情感豊かなバリーのメロディアスなGワーク、そしてセッション参加ながら、確かな存在感を発揮して楽曲の
スケール感UPに貢献しているKeyをフィーチュアした②(“君のいない朝"という邦題でシングル・カットされた)や、
これまたVoの熱唱が深い感動を呼ぶバラード④、物悲しげなヴァースから一転、サビメロにかけてポジティブに
盛り上がっていく劇的な⑧(ブラッド・デルプが作曲に関与)といった楽曲は、プログレ・ハード、AOR/産業ロック好きなら
一度は聴いておいて損はない名曲かと。勿論それ以外も、メロディ職人達の手による逸曲揃いなわけですが。
BOSTONの作品と比較しても何ら遜色ない1枚。国内盤の再発を切に希望します。


TRILLION - CLEAR APPROACH - CITIES ★★★ (2010-01-10 01:13:51)

TRILLIONのアルバムとしては1stの方が好きな我が身だが、
TRILLIONの楽曲で一番好きなのは、上手い歌、上手い演奏、
そして美しいメロディにドラマティックな曲展開と、
このバンドの美点が全て詰め込まれた2nd収録のこの名曲。
サビメロの泣きっぷりには何度聴いても涙を誘われます。


TRILLION - CLEAR APPROACH - LOVE ME ANYTIME ★★ (2010-01-10 01:09:31)

トム・グリフィンの歌の上手さが「これでもか!」と
堪能できる名バラード。
ポロポロと零れ落ちて行くかのような美しいピアノの旋律と
スパイシーな音色で楽曲が甘口になり過ぎぬようアクセントを
加えるGも良い仕事してます。


TURBO - Last Warrrior - Last Warrior ★★ (2010-01-09 16:35:32)

重厚な序曲から繋がっていく、ジャケットに描かれた
むくつけきオッサンのテーマ曲の如き
勇壮且つ荒っぽいスラッシュ・ソング。
久々に聴き直しましたが、調子っ外れのVoやキレに欠ける
Dsも含めて、やっぱり好きな曲だなぁと再認識。
如何にも東欧のバンド的な無愛想な哀愁もいい感じですよね。


AMBITION - AMBITION - SHAPING FATE & DESTINY ★★ (2010-01-09 12:23:53)

歯切れ良く弾む曲調に身も心も浮き立つ
ポップ&キャッチーなメロディアス・ハードの名曲。


AMBITION - AMBITION - HYPOCRITES ★★★ (2010-01-09 12:20:32)

静と動、メリハリの効いた劇的な曲展開が深い感動を呼ぶ名曲。
個人的にはアルバムのハイライト・チューンかな、と。
流石に往年の艶はないトム・グリフィンのVoだが、
表現力と円熟味を増した歌声でその分をしっかりとカバー。
伸びやかに泣くGもいい仕事してまっせ。


AMBITION - AMBITION - HOLD ON ★★★ (2010-01-09 12:17:09)

今も変わらずエモーショナルなトム・グリフィンのVo、
歌を盛り立てつつ、ちゃんと自己主張もするメロディアスなG、
甘口になり過ぎぬようパンチを効かせるリズム隊、
曲調を華やか且つ叙情的に彩るKey(TOTO風?)・・・と
AMBITIONというプロジェクトの魅力を判り易く詰め込んだ1曲。


AMBITION - AMBITION ★★ (2010-01-09 12:08:00)

トム・グリフィンと言えば「素晴しい歌唱力を誇る2代目TRILLIONフロントマン」として知られているが(?)、
それ以降は特に目立った活動をする事もなく、ミュージシャン業からは半ば引退状態にあった彼が久々に
現役復帰を遂げ、AMBITION名義で'06年に発表した作品がこれ。
メロディアスHRファンからの信頼も篤い優良レーベルFRONTIER RECORDSの社長セラフィノ・ペルジーノの
肝煎りで制作されているだけあって、同レーベルの人脈をフル活用し、作曲から演奏まで
実力派ミュージシャン勢が呼び集められた本作は、それに見合うだけのクオリティをしっかりと保持。
キャッチーな哀メロに彩られた叙情HRチューンの数々、それらを的確にサポートする、よく泣きよく歌うGや
楽曲をピリッと引き締めるリズム隊、華やかなKey等、本作の聴き所をいちいち挙げていったら枚挙に暇がないが、
やはり何と言っても、本編の主役たるに相応しい存在感を発揮するのは、経年劣化を全く感じさせないトム・グリフィンのVo。
特に、静と動のメリハリの効いたドラマティックな曲展開に、豊かな表現力を駆使してエモーショナルに歌い上げる
彼のVoが絡む②は、メロディ愛好家を自認する方なら一度は聴いて頂きたい極上の名曲。(泣きのGも良い仕事してます)
この手のプロジェクトにありがちな「楽曲の詰め込み過ぎ」(収録時間は1時間弱)という欠点を抱えて尚、
その完成度の高さには揺ぎないメロディアスHRの力作。当然のように次作を期待しているのだが、もうやらないの?


TRILLION - CLEAR APPROACH ★★ (2010-01-06 22:08:00)

1st『TRILLION』がクオリティに見合うだけの成功を収められなかった事に失望したファーギー・フレデリクセン(Vo)が
バンドから離脱。その後任として、彼に匹敵する実力派シンガー、トム・グリフィン('06年にメロディアスHRプロジェクト
AMBITIONにおいて、衰え知らずの美声を披露していましたね)を加入させ、'80年に発表した2ndアルバム。
デビュー作のセールス的な失敗と、音楽シーンの潮流の変化を踏まえて制作された本作は、先行シングル曲①に強く
表れているように、全体的にハードさが抑制され、アレンジや曲展開もシンプルに整理整頓。より聴き易く、
取っ付き易いアルバム作りが志向されている。前作をこよなく愛する向きには、大人しく脇役に徹する楽器陣の演奏に
少々物足りなさを覚えなくもないが、その分、じっくりと聴くことの出来るメロディの素晴しさはこれまで以上に
際立っているので差し引きゼロ(寧ろプラス?)。尤も、③④のインスト・パートや、終盤⑧⑨の流れからも
強く感じられる通り、プログレ・マインドは消え失せてしまったわけではなく、そうした要素は目立たずとも
本編のそこかしこに息付いている。中でも、妙なるピアノの調べとドラマティックな曲展開をバックに、
トム・グリフィンが溜息モノの歌唱力を駆使して切々と歌い上げる⑥は、繊細な美しさと力強い
ドラマ性を兼ね備えた、本編のハイライトにしてTRILLION屈指の名曲。何度聴いても惚れ惚れさせられますね。
アメリカン・プログレ・ハードから産業ロックへと至る、過渡期的サウンドが詰め込まれた実に魅力な1枚。デビュー作に
勝るとも劣らぬ名盤・・・だったのだが、本作もまたセールス的には全く奮わず、バンドはこれを最後に解散している。


TRILLION - TRILLION - CHILD UPON THE EARTH ★★★ (2010-01-06 22:05:55)

1stアルバム中、最もプログレッシブ・ロック寄りの
アプローチが取られた本編ラスト・ナンバー。
歌うのはGのフランク・バーバレイスだが(上手い!)
しっとりとした歌唱は曲調にぴったりフィット。
タイトル通りスペーシーな雰囲気を演出する
Keyの良い仕事っぷりが光ります。


TRILLION - TRILLION - BRIGHT NIGHT LIGHTS ★★ (2010-01-06 22:00:46)

快活に跳ねるポップ・チューン。
溌剌としたファーギー・フレデリクセンの歌声と
華やかなボーカル・ハーモニーが
楽曲の爽快感を一層高めていますね。


TRILLION - TRILLION - HOLD OUT ★★★ (2010-01-06 21:55:06)

溌剌としたハイトーンVoに壮麗なボーカル・ハーモニー、
雄弁に歌うG、全編を華麗に彩るKey、快活に弾けるB、
そして爽快に叩きまくるDsと、ポップでメロディアス、
且つプログレッシブなTRILLIONというバンドの魅力が
存分に発揮された1stアルバムのOPナンバー。
間髪入れずに次曲“BIG BOY"に繋がっていく構成も○。


TRILLION - TRILLION ★★ (2010-01-05 22:55:00)

'77年、パトリック・レオナルド(Key)とフランク・バーバレイス(G)を中心に、名うてのセッション・ミュージシャン達が
集まってシカゴにて結成、TOTOやLE ROUXでの活動で知られるボーカリスト、ファーギー・フレデリクセンが
在籍したことでも知られる5人組が'78年に発表した1stアルバム。(邦題は『氷牙』)
産業ロックと呼ぶにはハード&テクニカルで、プログレッシブ・ロックと呼ぶにはポップ&キャッチーという、
中期STYXや後発のTOUCH辺りを思い起こさせる、アメリカン・プログレ・ハードのお手本のようなサウンドが
全編に渡って繰り広げられる1枚で、3~5分台というコンパクトにまとめられた楽曲の中に目まぐるしい曲展開を設け、
突き抜けるようなハイトーンで溌剌と歌い上げるVo、欧州風味の湿り気を帯びた旋律を紡ぎ出すG、多彩な音色を駆使して
本編を華麗に彩るKey、ダイナミックに弾けるリズム隊、そして立体的に構築されたボーカル・ハーモニーと、
メンバーそれぞれの見せ場を満遍なく盛り込み、且つ流麗に聴かせ切る曲作りの上手さはまさに匠の技。
特に、①⑤⑦⑨といったポップさとプログレ・テイストが絶妙な匙加減で混ぜ合わされた名曲を聴けば、
成功を掴めぬまま、僅か2枚のアルバムのみを残し消滅してしまったTRILLIONというバンドが、
なぜ未だにHR/HMファンの間で語り継がれているか良く分かります。
'98年に初CD化が為されたものの、現在は廃盤状態の本作、一日も早いリマスター再発が待たれる1枚じゃないでしょうか。


PAVLOV'S DOG - Lost in America - Brown Eyes ★★ (2010-01-04 00:00:44)

4thアルバムの中にあっては珍しくG主導で展開していく、
アルバムのラストを締め括る劇的なバラード。
70年代の面影を僅かなりとも留める1曲と言えるかも。


PAVLOV'S DOG - Lost in America - You & I ★★ (2010-01-03 23:56:38)

心地良く弾む曲調に、洗練された哀メロが絡む
産業ロック調の叙情ナンバー。
デヴィッド・サーカンプの歌声は、この手の楽曲を
歌わせると抜群の破壊力を発揮しますね。


PAVLOV'S DOG - Lost in America - Pantomime ★★ (2010-01-03 23:53:52)

キャッチーながら、どこかやるせない悲哀が漂う叙情ナンバー。
これまたサキソフォンの良い仕事っぷりがキラリと光ります。


PAVLOV'S DOG - Lost in America - Don't Rain On Me ★★ (2010-01-03 23:49:57)

華やかなでソウルフルな女性コーラスを取り入れた
これまでのPAVLOV'S DOGにはなかったタイプの楽曲。
都会的な哀愁を演出するハーモニカとサックスの音色が
良いアクセントとなっていますね。


PAVLOV'S DOG - Lost in America - Lost in America ★★ (2010-01-03 23:46:14)

楽曲自体はサックスと女性コーラスをフィーチュアした
穏やかなメロディアス・ハード調ながら、
メロトロン風の音色のKeyとデヴィッド・サーカンプの
特徴的過ぎるVoがPAVLOV'S DOGとしての個性を
きっちりと主張している。


PAVLOV'S DOG - Lost in America ★★ (2010-01-03 22:41:00)

3rdアルバムを制作しながら、レコード会社に契約を打ち切られた事で空中分解してしまったバンドを
デヴィッド・サーカンプ(Vo)とダグ・レイバーン(Key)が中心となって再編、'90年に、彼らの地元である
セントルイスのインディー・レーベルからリリースした4thアルバムがこれ。(邦題は『彷徨える大国』)
中途半端にプログレ時代の面影を引き摺ることなく、専任サックス奏者をメンバーに迎え入れ、曲によっては
お洒落な女性コーラスを取り入れる等、思い切り良く洗練されたAOR路線への方向転換が図られている本作。嘗てのような
強烈な「泣き」が影を潜めてしまった点は物足りないし、突出した名曲が収録されているわけでもないが、良質な
サウンド・プロダクションといい、統一感のある作風といい、トータルの完成度では前作を上回っている(ように思う)。
殊に、唯一無二の存在感を誇るVoだけでなく、サーカンプ御大のアコギの妙技も堪能できるアルバム表題曲①や、
華やかな③、産業ロックに通じる⑤⑥⑦等、サキソフォンの音色が物悲しくアーバンな雰囲気を演出する
ポップ・チューンの数々、そして、個人的に本編で最も愛して止まないバラード⑩といった楽曲は、個性的なVoに、
元来のメロディ・センスの良さと、曲作りの上手さが掛け合わさった事で生まれる、PAVLOV'S DOG印の名/佳曲ではないかと。
近年、またメンバーが再結集して活動中らしいが、だったら1度ぐらい来日してくれんもんかなぁ。


PAVLOV'S DOG - Third - Suicide ★★ (2010-01-03 19:55:05)

デヴィッド・サーカンプの熱唱が映える
哀愁のロック・チューン。
3分弱で終わってしまうのが何とも勿体ない。


PAVLOV'S DOG - Third - It's All For You ★★ (2010-01-03 19:50:03)

スティーブ・スコフィーナ(G)がREO SPEEDWAGON在籍時代から
温めていたスロー・ナンバーで、彼自身がリードVoを担当。
メロトロンをフィーチュアし、後半ではプログレ風の
転調をみせるが、そのままフェードアウトで終わってしまう辺りが
この時点でのPAVLOV'S DOGの姿勢を如実に物語る。


PAVLOV'S DOG - Third - Only You ★★★ (2010-01-03 19:45:26)

Vo、G、ピアノ、メロトロンが泣きまくる涙目OPナンバー。
特に強力なのは、やはりデヴィッド・サーカンプの
細かいヴィブラートを伴ったVoの泣きっぷりでしょうか。


PAVLOV'S DOG - Third ★★ (2010-01-03 19:35:00)

プログレ色をほぼ消し去り、更に楽曲をポップ且つシンプルにまとめ、JEFFERSON AIRPLANEのカヴァー曲③を収録する等、
レコード会社からのムチャ振りに応え続けたにも関わらず、最終的には「デヴィッド・サーカンプの声が時代遅れ」との
理不尽な理由で契約を打ち切られ、長らくお蔵入りの憂き目にあった3作目。(邦題は『セント・ルイスの猟犬』)
バンド解散後の'88年に、メンバー自身の手によってST LOUIS HOUNDS名義で発表され漸く陽の目をみた不遇の作品だが、
その完成度の高さは前2作と比べても何ら聴き劣りなし。そりゃまぁサウンド・プロダクションはそれなりな上、
デヴィッド・サーカンプのVoを中心に据え、シンプルにまとめられた歌物調の楽曲からは、最早デビュー当時の
ドラマティックなプログレ風味は殆ど感じ取れないが(⑧に僅かに薫る程度か?)、一聴して耳を奪われる哀愁の
メロディの湿り気には微塵の鈍りもないし、特に、全セクションが泣きまくるOPナンバー①は涙腺決壊必至の名曲。
また、エネルギッシュに盛り上がる②⑨や、ポップで爽やかな⑥といった楽曲を聴くにつけ実感させられるのが、
サーカンプのシンガーとしての能力の高さ。特異なハイトーンVoのみが注目されがちな御仁なれど、
基本的な歌唱能力の確かさ、分けても表現力の豊かさは凡百のシンガーにゃ及びも付かないレベル。
リマスター盤再発を期に初めて本作に触れましたが、こりゃPAVLOV'S DOGの名の下に発表されるに相応しい力作ですよ。


PAVLOV'S DOG - At the Sound of the Bell - Did You See Him Cry ★★★ (2010-01-03 10:27:44)

楽曲を幻想的に包み込むメロトロンの音色といい
スケールの大きさと緊迫感を伴った
力強くドラマティックな曲展開といい、
文句なしでプログレッシブ・ロック然とした仕上がりを
聴かせるアルバムのラスト・ナンバー。
それでも大作主義に走ることなく、5分半ぐらいの長さに
まとめちゃうのがこのバンドならでは。


PAVLOV'S DOG - At the Sound of the Bell - Gold Nuggets ★★★ (2010-01-03 10:20:17)

邦題は“金塊物語"
アコギのストロークからして「あぁPAVLOV'S DOGだなぁ」
と思わされる叙情ナンバー。
切なげに爪弾かれるマンドリンの音色に思わずホロリ。


PAVLOV'S DOG - At the Sound of the Bell - Valkerie ★★★ (2010-01-03 10:17:01)

邦題は“幻のヴァルキリー"
泣き泣きのデヴィッド・サーカンプのVoと
アンディ・マッケイ(ROXI MUSIC)によるサックス、
幻想的なメロトロン、そして無垢な
少年合唱団風コーラス(?)が楽曲の悲哀を増幅する
アルバム前半のハイライト的名曲。


PAVLOV'S DOG - At the Sound of the Bell ★★ (2010-01-03 10:03:00)

バンドの創設メンバーでもあったマイク・サフロン(Ds)とジークフリート・カーヴァー(VIOLIN)が、
「売れるアルバム作り」を目論むレコード会社&マネージメントの策略によって追い出され、代わって、
元YES~KING CRIMOSNのビル・ブラッフォードをゲスト・ドラマーとして迎え制作、'76年に発表された2ndアルバム。
そんな経緯もあって、スリリングな楽器同士の絡みや、ドラマティックな曲展開といったプログレッシブ・ロック的な
要素が薄れ、シンプルにまとめられた楽曲からは、デヴィッド・サーカンプのVoをより前面に押し出した
穏やかな「歌物路線」へのシフト・チェンジが如実に感じ取れる。彼のVoにしても、以前のような鼓膜に
突き刺さる超音波ハイトーンは控えめで、全体的に無難にメロディを歌い上げているとの印象が強いが、
尤も、それでも相変わらず楽曲はハイクオリティな水準を維持しているし、何より、このバンドの生命線たる
「哀愁のメロディ」も——ややポップさが勝っているとは言え——ちゃんと健在。PAVLOV'S DOGにしか作り得ぬ、
美しくも儚い哀メロに彩られた①②はこのアルバムならではの名曲と言えるし、悲哀に満ちたサックスの音色が
堪らなく胸締め付ける劇的極まりない④、泣きまくるサーカンプの熱唱とマンドリンの旋律が涙腺を刺激する⑥、
そしてメロトロンをフィーチュアし、プログレッシブ・ロック然とした壮大さと盛り上がりっぷりでラストを締め括る
⑨といった珠玉の名曲の数々は、泣きメロ好きなら一度は聴いて頂たい!と、握り拳で熱弁奮いたくなる程のクオリティ。
一般的に「デビュー作ほどのインパクトはない」と評される機会の多い本作だが(実際、その通りだと思う)、
凡百のバンドとの格の違いを見せつける、この完成度の高さはやはり圧巻。


PAVLOV'S DOG - Pampered Menial - Song Dance ★★★ (2010-01-02 20:49:44)

G、Key、ヴァイオリンが強烈に自己主張しまくり
まさにタイトル通りの狂騒を繰り広げられる。
凄まじいテンションと親しみ易い哀愁のメロディが
違和感なく同居した、このバンドの曲作りの
上手さが如実に表れた1曲。


PAVLOV'S DOG - Pampered Menial - Julia ★★★ (2010-01-02 20:42:38)

優美且つ深みある音色で奏でられる
イントロのピアノを聴いただけで
この曲はおろか、アルバム自体の完成度の高さをも
確信させられる、儚くも美しい哀愁に満ちた名曲。


PAVLOV'S DOG - Pampered Menial - Theme From Subway Sue ★★★ (2010-01-02 20:39:22)

“地下鉄のスーの詩"という邦題の意味はよう分からんが
とにかく凄いクオリティだ。
Voを含む全楽器が猛烈に泣きまくるクライマックスの
盛り上がりっぷりは、声を失うほどの素晴しさ。
何度聴いても泣けます。


PAVLOV'S DOG - Pampered Menial ★★ (2010-01-02 20:35:00)

好きな70年代HRバンドは山ほどあれど(と言っても、他人に胸張れる程の数を聴いてるわけではないですが)、
好きなアルバムは?と問われて真っ先に思い浮かぶのは、このPAVLOV'S DOGのデビュー作。
Key奏者2人に、ヴァイオリニストを含む7人編成の大所帯にも関わらず、メンバーの誰1人として無駄に遊んでる
奴がいないという、彼らの作品の中では最もプログレ色が強く感じられる1枚ながら、楽曲は
無意味な大作主義に走る事なくコンパクトにまとめられているし、その作風に小難しさは欠片もない。
取り分け、全編を豊かに彩り、聴く者から涙を搾り取る哀愁に満ちたメロディの威力は絶大極まりなく、優美なピアノの
イントロだけで一気に惹き込まれてしまう①や、“晩秋"という邦題通りの、味わい深い哀感を湛えた②の様なメロウさが
前面に押し出され楽曲、各楽器が狂騒を繰り広げるスリリングな③、ラストに鎮座まします劇的な⑨といった
プログレ・テイストが一際色濃い楽曲の数々、そして両者の魅力を兼ね備えた名曲中の名曲⑥の素晴しさはもはや芸術級。
これらの楽曲の魅力を一層引き立てるのが、微細なヴィブラートと強烈な「泣き」を伴うデヴィッド・サーカンプの
超音波ハイトーンVoで、よく「この声を受け入れられるかどうかが、このバンドを受け入れられるかどうかの分水嶺」
と評される彼の歌声だが、好き嫌いは兎も角、この超個性的なVoは一度体験してみる価値あり。
先日再発された紙ジャケ盤は、リマスターによって音質が一段とクリアになり、凝ったアレンジを施され丁寧に組み立てられた
楽曲の緻密さが、よりハッキリと伝わって来る様になっているので、既に旧盤を持ってる方も買い直す価値は大いにありかと。


HEATHEN - The Evolution of Chaos - Dying Season ★★★ (2009-12-31 17:35:50)

エキゾチックでドラマティックな東洋風のメロディを纏って
激走する3rdアルバムのOPナンバー。
まさか、ARTILLERYの新作に感じた不満が、HEATHENの新作で
解消される事になるとは思ってもみませんでした。


HEATHEN - The Evolution of Chaos ★★ (2009-12-31 17:29:00)

THRASH DOMINATION 09での熱演も記憶に新しい再結成HEATHEN、待望のニュー・アルバム。(3作目)
スラドミで“DYING SEASON"が披露された瞬間から、新作の内容に関する不安は全くなかったが、
まさか、ここまで完成度の高い作品を提示して来てくれるとは思わなんだ。
特に、東洋風味のエキゾチカルなメロディを纏ったイントロを経て、パワフルに疾走を開始するOPナンバー②は、
手数多めのGリフといい、起伏に富んだメロディをしっかりと歌うVoといい、劇的な曲展開といい、初めて耳にした時は
「はて?俺はARTILLERYの新作を聴いてるんだっけ?」と一瞬考え込んでしまったぐらい、『BY INHERITANCE』発表時の
ARTILLERYを彷彿とさせる名曲。個人的にはこの名曲が聴けただけでもうお腹一杯といった感じだが、本作はそれ以降も
1st『BREAKING THE SILENCE』の疾走感と、2nd『VICTIMS OF DECEPTION』の構築美を組み合わせたかの如き
スピーディ且つドラマティックな楽曲が並び、テンションが下がる事は最後までない。捨て曲?ないない。
もう少し楽曲はコンパクトにまとてくれた方が良かった気もするが、その分、リー・アルタスとクラーゲン・ラムの
「蝶のように舞い蜂のように刺す」絶品のツイン・リードGがたっぷりと聴けるのだから、文句ばかりも言えまい。
(尚、EXODUSやSADUSのメンバー、ベイエリア・シーンの先輩格テリー・ローダーデイルといった面々がゲスト参加)
2ndアルバムを上回り、1stアルバムに迫るクオリティの高さを誇る1枚だと思います。


SACROSANCT - Tragic Intense ★★ (2009-12-31 11:04:00)

前任Voがレコーディング直前に首を切られ、よりメロディアスに歌えるタイプのVoを加入させて'93年に発表した3rdアルバム。
バンドの中核を成すドイツ人ギタリストが、元々はPESTILENCEの結成メンバーの1人だったこともあり、
プログレッシブ・ロック方面への傾倒はデビュー作の時点で既に強く感じられたが、本作ではそれがとうとう
全面に押し出され、初期の頃のスラッシュ・メタル色は消失。全編が重苦しく陰鬱な空気に包まれている。
時節柄、PANTERA辺りからの影響の跡も伺えるサウンドにキャッチーな部分はほぼ皆無。どう聴いても取っ付き易い
タイプの音楽ではなく、正直言って地味だ。個人的には正統派HMに通じる明快さを備えていたデビュー作の
作風の方が遥かに好みなのだが(2ndアルバムは未聴)、その一方で、本編の随所でハッと耳を捉える欧州風味の
ダークネスと耽美性を兼ね備えたメロディは健在で、特に重く怪しげなOPナンバー①や、アコギを使った
メランコリックな③辺りは、初期の頃の楽曲と比べても遜色はない仕上がりを聴かせ、
結構魅力的だったりするのだから評価に困る。(ヨーロッパでは本作の方が前2作よりも評価が高いらしい)
尚、終始レコード会社からのサポートに恵まれなったバンドは、これを最後に解散している


SACROSANCT - Truth Is - What Is ★★ (2009-12-31 00:54:00)

ドイツ出身かと思いきや、実はオランダ出身だったと最近知らされた5人組のスラッシュ・メタル・バンドが、
当時、BLIND GUARADIANやHEVENS GATEといったバンドを抱えていた新興のインディペンデント・レーベルNO REMORSEから
'90年に発表したデビュー作。(SACROSANCTの作品で国内盤がリリースされたのはコレだけだったんじゃないかな)
90年代初頭というスラッシュ・メタルが一気に拡散を始めた時期の作品ゆえ、ストレートな疾走感よりも
シャウトと歌い上げを使い分けるVoや、リフ/リズム・チェンジを多用した複雑な曲展開といったテクニカル・スラッシュ的な
側面が強調された内容に仕上がっており、SF調のアルバム・ジャケットに釣られて購入したものの、切れに欠けるDsと、
カタルシスに乏しい地味めな作風に「頭でっかちなスラッシュ演っとるな~」と余り良い印象は受けず、数回
聴いたきりでCD棚の肥料にしてしまっていたのだが、こうして久し振りに聴き直してみると、モタるDsに対する不満は
変わらないまでも、溜めと疾走を繰り返しながらテンションを高めていく曲展開、練り込みの跡が伺えるアレンジの数々、
そして暗く湿ったメロディを紡ぎ出し、全編でドラマティックにハモりまくるテクニカルなツインGの存在といい、
これが案外悪くないのだ。特にスピーディな①④、叙情的なアコギを導入したヘヴィ且つ劇的な③、プログレ方面からの
影響も伺える大作⑩といった、Gがメロディアスに「歌う」ドラマティックな楽曲には強く耳惹かれるもの有り。
必聴の名盤!と評価するほどではないにしろ、意外に味わい深い1枚かなと。
ただ、NO REMORSE RECORDSがポシャってしまったため、現在は廃盤状態とのこと。


SACROSANCT ★★ (2009-12-31 00:48:00)

テクニカル・デス・メタルの最重要バンド、PESTILENCEの結成メンバーの1人だった
ランディ・メインハード(G)がオランダにて結成したテクニカル・スラッシュ・メタル・バンド。
(国内盤のライナーに「西ドイツ出身」と書かれていた為、長らくドイツのバンドだと思い込んでました)
デモ『THE DIE IS CAST』を制作の後、NO REMORSE RECORDSと契約を交わし、
'90年に1st『TRUTH IS - WHAT IS』を発表。(これは国内盤も出た)
アルバムを全くサポートしてくれないレーベルの姿勢に不満を感じたバンドはそこを離れ、
新たに1 MF RECORDSと契約。'91年に2nd『RECESSES FOR THE DEPRAVED』を、
'93年には3rd『TRAGIC INTENSE』を発表。ただ、結局レコード会社からのサポート不足が
解消される事はなく、バンドは'94年に解散している。
余談ながら、NO REMORSE RECORDSはそのすぐ後に倒産。同レーベル絡みの作品は
全く再発が掛からない状態が今も続く。GRINDERのアルバムとか再発して欲しいんだけどなぁ。


STRYPER - Against the Law ★★ (2009-12-30 11:38:00)

復活作『REBRON』における、モダンなヘヴィ・ロックから影響を受けたと思しき作風が賛否両論を呼んだ事も記憶に
新しいSTRYPERだが、個人的に、彼らのアルバムで初めて聴いた時に最も衝撃を受けたのは、'91年発表の本作。
このバンドに何を求めるかは人によって異なると思いますが、STRYPERには、まず何よりも透明感や美旋律、
ドラマティックな曲展開、そして壮麗なボーカル・ハーモニーといった要素を求めてしまう我が身としては、
そうした要素が影を潜め、ラフでワイルドなノリが前面に押し出された本作の作風には戸惑いが隠しきれず、
特に、彼ららしからぬ大味な楽曲が続く前半には頭を抱えてしまった・・・というのが正直なところ。
ロックンロール風味は初期作でだって確認できたけど、あの頃はちゃんとメロディにフックが効いてたからなぁ、と。
尤も、駄作なのかと言えばそこは天下のSTRYPER。そんな筈もなく、穏やかなバラード⑧以降は、HR然とした
エッジの効いたGリフが疾走する(これをOPナンバーにすれば良かったのに)名曲⑨、サビメロのロック・アンセム的な
盛り上がりが心地良い⑩、本編随一のハードネスを誇るスピード・チューン⑪と、マイケル・スウィートの絶品の歌唱と、
STRYPERならではのメロディ・センス(とツインGの活躍っぷり)が映える聴き応え十分の楽曲が並ぶ。
そんわけでクオリティは決して低くない作品だと思うが、個人的には⑧~⑪ばかりを繰り返し聴いてしまう1枚。
逆に言えば、その流れを聴くためだけにでも購入する価値は十分にある作品だと思うが。


TERRAPLANE - BLACK AND WHITE ★★ (2009-12-29 23:40:00)

ダニー・ボウズ(Vo)、ルーク・モーリー(G)、ハリー・ジェームズ(Ds)が在籍し、THUNDERの前身バンド
としても知られる英国はロンドン出身の5人組が'86年に発表した1stフル・アルバム。
THUNDERのようなブルーズ色は殆ど感じられず、如何にも80年代的な煌びやかなKeyサウンドを大々的に纏った
お洒落(当時)な作風は、ポップに弾む曲調、溌剌としたコーラス・ハーモニー、そしてキャッチーなメロディetc・・・
と絵に描いたようなハード・ポップ路線。この手の音楽を歌うには、ダニー・ボウズのVoはちと声が太過ぎる気が
しなくもないが、歌唱力の高さはこの頃から折り紙付きゆえ、それも弱点という程のものではない。無問題。
個人的には、今のメンバーが聴き返した日にゃ悶死するんじゃないかっつーぐらいポップでキュートな③や、ダニーの熱唱と、
ルークのツボを押さえたGプレイが華やかな盛り上がりを演出する⑤辺りがイチオシなれど、それ以外の楽曲も粒揃いで、
まさに「3分程の曲の中に、耳に残る印象的なコーラス部があって、パワフルにロックしてて、ダンス出来たり、
ブラック・ミュージックからの影響もあったりするんだ」とのルークの言葉通りの内容に仕上がっているんじゃないかと。
コンスタントに好みの楽曲が並んでいる分、個人的にはTHUNDERのアルバムよりも愛聴している1枚だったり。
せっかく同時再発されていたのに、買い逃したまま今に至る2nd『MOVING TARGET』が聴いてみたいなぁ。


LEATHER - Shock Waves - In a Dream ★★ (2009-12-28 21:40:02)

暗く、物悲しげな雰囲気漂うヘヴィ・バラード。
レザーのVoはもとより、美しくエレアコを閃かせる
マイケル・ハリスのGプレイも美味しい1名曲。


LEATHER - Shock Waves - The Battle of Life ★★ (2009-12-28 21:37:32)

メロウに始まり、IRON MAIDENばりに勇壮にギャロップし、
最後は再びメロウに幕が閉じられる、様式美HMならではの
起承転結が美しく決まった名曲。
レザーのパワフルなVoが、曲の持つドラマ性を一層引き立てます。


LEATHER - Shock Waves ★★ (2009-12-28 20:14:00)

男性シンガー顔負けのドスの効いた歌声を誇る、CHASTAINのゴッド姐ちゃんことレザー・レオーネ(Vo)が'89年にLEATHER名義で発表したソロ・アルバム。
ソロという事で女性らしさを強調してポップ路線に冒険してみたり・・・なんて事は全くなく、大半の楽曲をデヴィッド・T・チャステインが手掛けているだけあって、CHASTAINと同一路線の欧州風味漂うダークなHMサウンドが全編に渡って展開されているので安心されたし。
ただ、全体的にミドル・テンポの楽曲が多く収録され、レザーの「歌」を聴かせる事に重点が置かれている辺りがCHASTAINとは異なる点か。(この辺の楽曲の作り分けも含めて、デヴィッドの曲作りの上手さには感服させられますね)
で、その彼の代わりにGとして本作に参加しているのは、デヴィッドの教え子でARCH RIVALのメンバーとしても知られるマイケル・ハリス。ソロ作『DEFENSE MECHANIZMS』収録の名曲“MIND OR HEART"におけるエモーショナルなGプレイで泣きメロ・マニアの涙を搾り取った彼氏だが、ここでも確かなテクニックを以って、楽曲の盛り上がりを的確にサポート。特に、ドラマティックな様式美HMナンバー②、暗く湿ったスロー・ナンバー④は、レザーの見事な歌唱とマイケルのGの魅力がガッチリ噛み合った名曲でしょう。
CHASTAIN程のインパクトはないが、あのバンドのファン以外にもアピールし得る品質を備えたHMアルバムじゃないかと。


LEATHER ★★ (2009-12-28 20:11:00)

一部マニアの間では、TERRA ROSAの赤尾和重、HELLIONのアン・ボレイン、WARLOCKの
ドロ・ペッシュらと共に「女ロニー・J・ディオ四天王」とも呼ばれた女性シンガー。
CHASTAINのフロントマンとしてHR/HMシーンで注目を集め、5枚のスタジオ作に参加。
'89年にはデヴィッド・T・チャステイン(G)のバックアップを受けてソロ・アルバム『SHOCK WAVES』を
ROADRUNNER RECORDSから発表している。(デヴィッドの他に、後にCANNNIBAL CORPSEやNEVERMOREに
参加するパット・オブライエン(G)も正統派へヴィ・メタリックな楽曲を提供してくれている)
シンガーとして最も脂の乗っていた時期の作品ゆえ、ビブラートの効いた雄々しい歌唱は
男性シンガーも裸足で逃げ出す迫力を誇り、逆に迫力があり過ぎてクドく感じてしまう人もいるぐらい。
'91年の『FOR THOSE WHO DARE』を最後にCHASTAINから去り、現在は音楽シーンから
完全に身を引いてしまっている様子。残念。


X-MAS PROJECT - X-Mas Project - Leise rieselt der Schnee (2009-12-23 22:37:52)

HOLY MOSESのザビーネ・クラッセンがリードVoを担当する
ドイツのトラディショナルなクリスマス・ソング。
Voのグダグダっぷりが楽しい1曲で、歌ってる最中に
我慢できずに吹き出してしまうザビーネ姐さんに
思わず頬が緩みます。


X-MAS PROJECT - X-Mas Project - Silent Night, Holy Night ★★ (2009-12-23 22:33:58)

“きよしこの夜"のタイトルでお馴染みの有名曲。
前半は比較的オリジナルに忠実な展開ながら、
アクセル・ルディ・ペルのGに牽引される形で後半は爆走開始。
LIVING DEATHのトトのカミソリVoがその勢いに
拍車を掛けてくれます。


X-MAS PROJECT - X-Mas Project - Jingle Bells ★★ (2009-12-23 22:31:11)

シングルベ~ル、ジングル・ベ~ル、鈴が鳴る~♪
という有名なメロディを、金切り声で絶叫する
トト(LIVING DEATH)のVoを聴いてるだけで笑えてくる1曲。