'84年、スウェーデンはストックホルム近郊の街ソルナにて誕生(当初はAGONIと名乗っていたのだとか)。 2本のデモテープ『EXECUTION OF MANKIND』『MFN』と、1枚のスタジオ・アルバムのみを残して解散した 短命なバンドだったが、未だにマニア筋からの評価は高く、彼らがMUSIC FOR NATIONS傘下の UNDER ONE FLAG RECORDSから'88年にリリースしたデビュー作の正規盤は、中古盤市場において 非常に高価な価格で取引されている。個人的にこのバンドの名前はROADRUNNER RECORDSの コンピ盤『STARS ON THRASH』で初めて知ったが、本作の入手にはドえらく苦労させられた覚えあり。 尤も、現在は安価なリプロ盤が出回っているので、聴く事自体は然程難しくないと思われ。 また、テクニカルなスラッシュ・サウンドのカッコ良さと併せて本作を語る上で外せないのが、 荘厳なジャケット・アートワークの美しさ。不遇の英国人画家、ジョン・マーティン (ANGEL WITICHがこの人の代表作の一つ『万魔殿の堕天使』をデビュー作のジャケットに使ってましたね) の晩年の傑作として知られる、『大いなる神の怒りの日』が使用されており、 これはCDじゃなくてレコードで持っていたいよなぁ、と。
“SACRIFICE FOR THE SLAUGHTERGOD"と双璧を為す、 2ndアルバムのラストを締め括るハイライト・ナンバー。 イントロのツインGからしてもろIRON MAIDENしているが、 北欧デス/ブラック+スラッシュ+NWOBHMという このバンドならではの魅力が最も判り易く体感できる逸曲。