この曲を聴け!
火薬バカ一代さんの発言一覧(評価・コメント) - 時系列順 5301-5400

MyPage

火薬バカ一代さんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順
0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 | 31 | 32 | 33 | 34 | 35 | 36 | 37 | 38 | 39 | 40 | 41 | 42 | 43 | 44 | 45 | 46 | 47 | 48 | 49 | 50 | 51 | 52 | 53 | 54 | 55 | 56 | 57 | 58 | 59 | 60 | 61 | 62 | 63 | 64 | 65 | 66 | 67 | 68 | 69
モバイル向きページ 
火薬バカ一代さんの発言一覧(評価・コメント) - 時系列順 5301-5400

0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 | 31 | 32 | 33 | 34 | 35 | 36 | 37 | 38 | 39 | 40 | 41 | 42 | 43 | 44 | 45 | 46 | 47 | 48 | 49 | 50 | 51 | 52 | 53 | 54 | 55 | 56 | 57 | 58 | 59 | 60 | 61 | 62 | 63 | 64 | 65 | 66 | 67 | 68 | 69


TARGET ★★ (2009-12-15 21:43:00)

'85年、METALLICAやSLAYER、UFOといったバンドに触発されたメンバー達によって結成。メンバー・チェンジを
繰り返しながら制作したデモテープがラルフ・ヒューベルト(MEKONG DELTA)の耳に止まり、彼のプロデュースを
受けて2本目のデモテープを制作した後、そのラルフが主催するAAARRGH RECORDSと契約を交わし、
'86年に1stアルバム『MISSION EXECUTED』を発表する。
PARADOXやTANKARDとのドイツ・ツアー後、再度、プロデューサーにラルフを迎えて2ndアルバムのレコーディングを開始、
'87年に傑作と名高い『MASTER PROJECT GENESIS』を発表。スラッシーなスピード感を保持しつつ、
テクニカルでプログレッシブ且つアバンギャルドなスラッシュ・メタル・サウンドが注目を集める。
ダイナモ・オープン・エアーに出演する等ツアーも好評だったが、所属マネージメントとの軋轢が原因で
バンドは分裂、解散へと至っている。ちなみにGのレックスは、後にデス・メタル・バンドORPHANAGEを結成。
WITHIN TEMPTATIONのアルバムをプロデュースしたりも。


STRYPER - Murder by Pride ★★ (2009-12-13 21:09:00)

良く言えばチャレンジング、悪く言えば流行に左右された作風で賛否両論を呼んだ前作『REBORN』から一転、
全盛期のサウンド復活を願うファンの声に後押しされる形でレコーディングされたという6thアルバム。
今ひとつキャッチーさに欠けるGリフと、ヴァースからブリッジにかけての歌メロの弱さを、コーラス部分の
素晴しさでカバーして帳尻を合わせるという手法は、前作やマイケル・スウィートのソロ作と同様だが、今回は
「原点回帰」を念頭に制作されただけあって、時に物悲しく、時にポップで爽快なメロディのフックが大幅強化。
良い曲と捨て曲の差が大きかった前作に比べコンスタントに優れた楽曲が並べられており、これ聴いてガッカリする
STRYPERファンはおらんでしょう。(パンキッシュな①のイントロが始まった時は一瞬ヒヤリとしたけど)
特に、これぞSTRYPERたる美旋律が炸裂する、ストリングスをフィーチュアした物悲しげなバラード④は泣ける。
それにしてもマイケルは本当に優れたシンガーだ。STRYPER休止中もソロ活動をしていたとはいえ、未だ全く衰えを
感じさせない、色艶と表現力に溢れた歌声には心底惚れ惚れ。本作の魅力の一翼は間違いなく彼のVoが担っていますね。


STRYPER - Reborn - Passion ★★ (2009-12-13 20:44:32)

ポジティブな雰囲気を纏ったポップ・チューン。
『REBORN』収録曲の中では最も全盛期の匂いを漂わせた1曲。
神々しくキャッチーなメロディ・ラインと、ライブで合唱するには
ちょっと躊躇を覚えそうな歌詞の組み合わせを聴くと、
名曲“MAKES ME WANNA THING"を思い出します。


STRYPER - Reborn - When Did I See You Cry ★★★ (2009-12-13 20:39:33)

Gリフとヴァース部分は平凡だが、
曲が進むにつれて徐々に叙情性が高まっていく。
突き抜けるような壮麗さを纏ったサビメロが
最高に素晴しいったら。
『REBORN』ではこの曲が一番好きだ。


STRYPER - Reborn - Reborn ★★ (2009-12-13 20:36:13)

復活作のタイトル・トラック。
ヘヴィなGリフに一瞬ゲッとなるが
サビメロから滲み出す哀愁には
紛うかたなきSTRYPER印が刻まれております。


STRYPER - Reborn ★★ (2009-12-13 02:02:00)

マイケル・スウィートのソロ作『TRUTH』に通じるドンヨリ薄曇り系サウンドや、シンプルで飾り気に乏しい
音作りが「STRYPERらしからぬ」と議論を呼んだ再結成第1弾スタジオ・アルバム。(通算5作目)
正直、フックに欠ける大味なHRチューン①が始まった時は、「ダメだこりゃ」と思わず天を仰いだのだが、
②以降は、そうした色合いを残しつつもメロディの魅力が急上昇を描くのでホッと一安心。各楽曲ともモダンな
ヘヴィ・ロック風味のGリフやヴァース部分の歌メロは結構凡庸だったりするんだけど、その代わりマイケル・スウィートの
衰え知らずの美声によって歌われる、すこぶるキャッチー、壮麗にして劇的なサビメロの充実っぷりが、その弱点を
カバーして余りある素晴しさ。特に、悲哀に満ちたメロディが堪らなく美しい②③や、飛翔感と爽快感を兼ね備えた④、
神々しくポジティブなフィーリングに溢れた⑤といった名曲が連打される、中盤の盛り上がりっぷりは本編の白眉。
(賛美歌をメタリックにアレンジし直した⑩や、往年の名曲“IN GOD WE TRUST"のリメイク⑪の存在も良いねぇ)
全盛期のような、イントロを耳にしただけでガッチリと掴まれてしまうような即効性はないが、
聴けば聴くほど美旋律が五臓六腑に染み渡ってくる、スルメ盤的魅力に溢れた1枚。


ARCARA - A Matter of Time - Far Cry from You ★★★ (2009-12-12 10:10:11)

メロウに始まり、Voの熱唱とハードに泣くG(アコギの取り入れ方も秀逸)、
そして重厚なコーラスを纏って熱く、劇的に盛り上がっていく
2ndアルバム後半のハイライト・ナンバー。


ARCARA - A Matter of Time - Never Tell Your Dream Goodbye ★★★ (2009-12-12 10:02:50)

泣きまくるラッセル・アルカラの歌声とGソロに
涙腺を刺激されまくる哀愁のバラード。
2ndアルバムの頭3曲は何れも甲乙付け難い名曲ばかりです。


ARCARA - A Matter of Time - Eternal Affair ★★★ (2009-12-12 09:59:44)

美しいアレンジと胸に沁みる哀愁のメロディに
満たされたメロディアスHRチューン。
ブルージーな味わいもあるVoと、的確に歌うGの存在もあって
ロック然とした「熱さ」もちゃんと備えてる点が○。


ARCARA - A Matter of Time - Lost in Time ★★★ (2009-12-12 09:53:35)

ジャジーで都会的な雰囲気を演出するピアノの旋律に、
STYXばりの溌剌としたボーカル・ハーモニーが被さり、
ラッセル・アルカラの深いエモーションに満ちた歌声が流れ出す・・・
というイントロだけでご飯3杯はいけちゃう劇的な名曲。


ARCARA - A Matter of Time ★★ (2009-12-11 21:46:00)

元PROPHETのラッセル・アルカラ(Vo)が、自身の名を冠して立ち上げたバンドの2ndアルバム。('97年発表)
作曲担当はGのスティーヴ・ディアキューティスなのだが、とにかくこの人、曲作りがメチャウマ。個人的には
アーバンなピアノの旋律と華やかなボーカル・ハーモニーに、ラッセルの深い情感を湛えたVoが絡むOPナンバー①の
イントロ部分を聴いただけでハート鷲掴み状態ですが、勿論②以降も、エモーショナルなVoに、
的確な仕事っぷりが光るよく歌うG、そして心打つ叙情メロディに彩られた楽曲の数々が連発され
(叙情性を増幅するアコギとKey、重厚なボーカル・ハーモニーを巧みに用いた技ありのアレンジも素晴しい)、
その全盛期のSTYXやKANSASを彷彿とさせるメロディアスHRサウンドに、哀メロ愛好家なら蕩けること請け合い。
流石に「捨て曲なし」というわけには行かず、終盤ではちょっと息切れが感じられるものの、それも傷という程ではないし、
何より中期KANSAS風の名曲①に始まり、「洗練されたメロディアスHRチューン」のお手本のような②、メロウなムードに
どっぷりと酔えるバラード③という強力極まりない頭3曲の畳み掛け、そしてVoとGの熱演が息苦しい程の
盛り上がりを演出する後半のハイライト⑧までの、圧倒的完成度の前にはグウの音も出ません。
本作は発表当時から高く評価され、CDもかなりの売り上げを記録したらしいが、そのお陰で(?)
今じゃ中古盤がダブついてるようで、悲しいぐらいの安値で購入が可能。良いのか悪いのか・・・。


OUTRAGE - Outrage(2009) - Terrorizer ★★★ (2009-12-09 22:48:38)

2ndアルバム収録の名曲“BLIND TO REALITY"や
“NAME YOUR POISON"を彷彿とさせる破壊的なGリフと
リズムが怒涛の如く突進する、
ストレートなスラッシュ・ソング。
この曲が聴けただけでもアルバムを買った価値はあった。
(いや、他も良い曲だらけですが)


OUTRAGE - Outrage(2009) - Shine On ★★★ (2009-12-09 22:45:36)

長いこと第一線から引いていたとは思えぬ
橋本直樹の絶品の歌唱力が堪能できる名バラード。
こんな人が堅気をやってちゃいけません。
HR/HM界の損失です。


OUTRAGE - Outrage(2009) - Rise ★★ (2009-12-09 22:41:36)

“MY FINAL DAY"程のインパクトがあるとは思わないが、
4thアルバムの頃を思い起こさせる、掴みには持って来いの
名曲であることは確か。


SILVER MOUNTAIN - hibiya –LIVE IN JAPAN ’85– ★★ (2009-12-08 19:49:00)

SILVER MOUTAINが'85年に日比谷野外音楽堂で行った来日公演の模様を捉えたライブ盤。(助っ人Keyはマッツ・オラウソンだ)
廃盤状態の続く国内盤CDには法外なプレミア価格が付けられているが、記録的価値こそ高いものの、発表当時から
指摘されてる通り、バンドの経験不足が露呈してしまったラフで荒削りなパフォーマンスが収められた本作(選曲もイマイチ)を
楽しめるのは、実際にこのライブを生で目撃した人か、もしくは余程のマニア・・・それこそ野音を目にしただけで
「ここでSILVER MOUTAINがあのライブ盤をレコーディングしたのか!」と思わず感極まって涙したという(?)
故チャック・シュルデナー級の人でなければ厳しかろう・・・なんて思ってたんだけど、先日、再発された
リマスター盤を購入してみたら、これが案外、最初から最後まで楽しく聴く事が出来て我ながら驚いた。
VoやGに若干の修正が施されたLP音源が元になってるってのも大きいんだろうが、昔は気になった、ガナリ気味のVoや
走りまくりのラフな演奏は、今では「ライブならではの臨場感」とポジティブに受け止められるし、何より、
スタジオ盤以上の泣きっぷりを炸裂させる、ヨナス・ハンソンのGプレイが素晴しいったら。(⑤なんて号泣もんでしょう)
お世辞にも「ライブ盤の名作」とは言えない内容だが、個人的にはひっそりと愛聴していきたい1枚。せっかく
再発された事ですし、また廃盤になる前に未聴のSILVER MOUNTAINファンの方はこの機会に是非どうぞ。スタジオ盤
未収録曲⑥を聴けますよ。(なかなかの佳曲なのに何で『BREAKIN' CHAINS』でリメイクしてくれなかったんだろう?


JOHANSSON - The Last Viking - Fading Away ★★★ (2009-12-06 19:59:10)

猛烈に泣きの入ったクサいメロディを
コブシを効かせてドラマティックに歌い上げる
ヨラン・エドマンの歌声が大いなる感動を呼ぶ
スロー・ナンバー。
個人的には『THE LAST VIKING』で一番好きな曲かも。


JOHANSSON - The Last Viking - Samurai ★★★ (2009-12-06 19:56:25)

日本市場を意識して制作された『THE LAST VIKING』の中でも
更に日本人向けに作られたスピード・ナンバー。
尤も、ここまで素晴しい楽曲なら文句はない。
クラシカルなイントロからぐっと引き込まれてしまいます。


JOHANSSON - The Last Viking ★★ (2009-12-06 19:51:00)

ブックレットのクレジットや写真から推察するに、前作『SONIC WINTER』の成功に気を良くした日本のレコード会社からの
「今度は全編ネオクラなヤツを作ってくださいよ~」とのリクエストに応えて、イェンスとアンダースが
日本市場向けにちゃちゃっとレコーディングした・・・かどうかは定かじゃないが、ともかく非常に
日本人好みの作風に仕上がっている、99年発表の2nd(兄弟コラボ物としては3作目か)アルバム。
特に“SAMURAI"の名を持つ疾走チューン⑦は、生真面目なメタル・ファンなら失笑を漏らしかねないタイトルに反して、
これが北欧ネオクラ・メタルの美味しい部分を凝縮したかのようなクサメロ満載の名曲で思わずガッツポーズ。
こうした楽曲のクオリティをガッチリと支えるのは、勿論、今回もネオクラシカル風味全開で贈るイェンス・ヨハンソンの
流麗なKeyプレイなわけだが、本作においてその彼と同レベルの存在感を発揮するのが、ゲストVo、ヨラン・エドマンその人。
「Mr.北欧ボイス」の異名を取り、元々歌の上手さには定評のある人だったが、ここで披露する歌声・・・取り分け、泣きの入った
④⑥のようなスロー/バラード・ナンバーにおける強烈にコブシの効いた熱唱は、息苦しい程にエモーショナルで感動的。
作品全体としては、イェンスのピアノの早弾きが聴けなかったり、せっかくGとして全面参加しているSYMPHONY Xの
マイケル・ロメオが、イマイチ本領を発揮し切れていなかったり(イングヴェイの時のような化学反応は起きなかったか)と
些細な不満点はあれど、OPナンバー①を皮切りに、絵に描いたような北欧ネオクラ・メタルが全編に渡って
繰り広げられる充実した内容を誇る1枚であり、様式美HMファンならこれを聴かずに済ます手は無い!・・・ような。


JOHANSSON - Sonic Winter ★★ (2009-12-02 22:41:00)

イェンスとアンダースのヨハンソン兄弟がJOHANSSON名義で'95年に発表、様式美HMファンの間では、
イングヴェイ・マルムスティーン(G)がゲスト参戦を果たし、ヨハンソン兄弟と火花散る楽器バトルを
繰り広げる超ド級の名インスト・ナンバー、“ENIGMA SUITE"を収録している事で有名な作品。
SILVER MOUNTAIN時代、“VIKINGS"における劇的極まりないピアノ・ソロを以って世のHR/HMファンに計り知れぬ
衝撃を与え、RISING FORCE、DIO、STRATOVARIUSなど数々の様式美HMバンドを渡り歩いて、ドン・エイリーに
次ぐKeyヒーローの座を嘱望されながらも、ついぞSILVER MOUNTAIN時代を超えるインパクトを放つKeyプレイを
披露してくれる事のなかったイェンスが遂にやりやがった!と、本作を初めて聴いた時は思わず感涙に咽んだ。
まぁ、実際のところ本編のメインとなるのは、歪んだ音色のKeyがリード楽器の役割を果たす、ブルージーな味わいも
ある渋めのHRサウンドなんだけど、リーフ・スンディンのソウルフルなVoの説得力もあって退屈せずに聴く事が出来るし、
こうした楽曲におけるイェンスの指捌きもなかなかに味わい深く乙なモノ(⑤の軽快なピアノ・プレイとかね)。
とは言え、やはり本編のハイライトは冒頭で述べた名曲④であり、それと同系統のインスト・ナンバー⑥。
特に④は、かの“VIKINGS"を彷彿とさせる華麗且つ流麗なピアノ・ソロを手始めに、全編に渡ってイェンスの
ネオクラシカル・プレイが炸裂しまくった(イングヴェイも良い仕事をしてくれています)失禁モノの名曲。
フュージョン好きが高じて、なかなかこうした楽曲を手掛けてくれなかったイェンスに対する不満は、
この名曲の存在をもって完全に雲散霧消した・・・と言っても過言ではない、かも。


LEVERAGE - Circus Colossus - Wolf and the Moon ★★★ (2009-11-30 22:33:47)

前2作を大きく上回るシンフォニックなドラマ性で
聴き手を圧倒する、劇的極まりないアルバムのOPナンバー。


LEVERAGE - Circus Colossus ★★ (2009-11-30 22:25:00)

上手いVoに上手いG、楽曲を壮麗に飾り立てるKeyと分厚いコーラス・ハーモニー、それに北欧のバンドならではの
ヒンヤリとした冷気を孕む叙情メロディに彩られた劇的な楽曲の数々・・・と、格調高い
北欧正統派HMサウンドを聴かせてくれるフィンランドの6人組が'09年に発表した3rdアルバム。
シンフォニックな序曲①に導かれアルバムの開巻を飾る、前2作を大きく上回るスケール感を有したドラマティックな
名曲②を聴いただけで、本編のクオリティに対する期待は高まるが、実際、③以降の流れでその期待が裏切られる事はない。
プログレ・メタル的な凝った曲展開とアレンジで聴かせきる④や、VAN HALEN風のメジャー・キーを用いたKeyリフが
印象的なアクセントとなっている⑦など新味を備えた楽曲を収録しつつも、要所を締めるのは②⑤⑨⑩といった
キャッチーな疾走感が心地良い、劇的なメロディ展開に心震わせられるLEVERAGE独自の魅力が光る正統派HMチューンの数々。
無論、ペッカ・ヘイノの絶品の歌唱は今回も健在で、特に⑧における色気と情感に満ちた歌いっぷりは腰にキます。
流石に3作目ともなると(完成度が高いからこそ)余りに優等生的なまとまり具合が物足りない、といった贅沢な不満を
覚えなくもないのだけど、静と動の対比も鮮やかにアルバムのラストを締め括る本編屈指の名曲⑩を聴けば、そんな些細な
不満は綺麗に吹き飛ばされる。ボートラ2曲含めて全13曲収録で捨て曲はなし。素晴しく良く出来た作品です。


SILVER MOUNTAIN - Roses and Champagne - Romeo and Juliet ★★★ (2009-11-28 12:47:48)

SILVER MOUTAINの新生面が打ち出された
3rdアルバムの作風を象徴するかのような名曲。
クラシカルな要素もあるが、ドラマティックで厳粛な
バロック音楽よりも、もっと優美でロマンティックな
ルネッサンス音楽的な味わいが心地良い1曲。


SILVER MOUNTAIN - Roses and Champagne ★★★ (2009-11-28 12:38:00)

北欧メタルならではの様式美や疾走感が減少し、ポップさを増した作風が「売れ線に走った」と批判され、リリース当時の評判は余り芳しくなかったものの、90年代の再発を期に評価が逆転、今では「隠れた名盤」とまで言われるようになった'89年発表の3rdアルバム。
実際、音質といい、甘い声質で(ピッチも甘いが)ポップなメロディを歌い上げる新Voの歌唱力といい、前2作よりも確実にレベルUPを遂げており、勿論、ヨナス・ハンソンのクラシカルなGプレイも健在。
但し、今回は同じクラシックでもバロック調と言うよりはルネッサンス音楽的(?)な優美さが強く感じられ、取り分け、ロマンティックな美旋律に彩られたOPナンバー①や、思わずステップ踏みたくなる北欧民謡風の哀感漂う⑧⑨といった楽曲は、SILVER MOUNTAINの新たな魅力が顕在化した名曲。これらの楽曲に限らず、ノスタルジーを刺激される哀愁を猛烈に撒き散らすヨナスのGプレイは、ホント胸に沁みますなぁ。
その一方で、多少ポップになったとは言え、北欧のバンドならではの陰気さが完全に消し去れるわけもなく(褒め言葉)、ヨナスのいなたいVoが寒々しい曲調を一層強化するバラード③や、本編随一のネオ・クラシカル・チューン⑤等、1stや2ndの頃を想起させるタイプの楽曲もしっかりと収録。
全体的には前2作とは若干趣きを異にするものの、これはこれで素晴しい作品。気になる事と言えば若気の至り感が炸裂しまくりの、裏ジャケに載ったメンバーのルックスぐらいのもんです。(ソフトフォーカス効き過ぎ)


SILVER MOUNTAIN - Shakin' Brains ★★★ (2009-11-27 21:46:00)

音質の酷さはデモテープ並、様式美HM的なドラマ性よりも、NWOBHM由来の荒っぽさが前面に押し出された楽曲は、後の作品に比べ随分と荒削りな上、調子っ外れなヨナスのVoといい、危なっかしいアンダースのDsといい、演奏はかなり不安定・・・と、控えめに評価しても欠点だらけのB級メタル然としたSILVER MOUNTAINのデビュー作('84年発表)なのだが、にも関わらず、個人的に「北欧メタル」と聞くとなぜだか数多ある名盤を差し置いて、本作の事が真っ先に思い浮かんでしまう。
その最大の魅力は、やはり何と言ってもヨナスのクラシカルなフィールに溢れたGによって紡ぎ出される、寒々しく朴訥とした泣きを湛えたメロディの数々。
特に、フランス国歌“マルセイユの歌"のフレーズをフィーチュアしたOPナンバー①は、高揚感を誘う勇ましさと、どこか郷愁をそそられる物悲しさを兼ね備えた必殺の名曲。鼻が曲がりそうなぐらいのクサメロが炸裂する(殆ど演歌の世界)③のGソロも良いねぇ。
また、本編においてそのヨナスのGとタメを張る存在感を発揮するのが、当時から「天才キーボーディスト」の称号を受けていたイェンス・ヨハンソンのKeyプレイで、GとKeyがスリリングに火花を散らす疾走チューン②⑥のような楽曲の劇的なまでのカッコ良さは、彼の華麗なKeyワークがあったればこそ。取り分け⑥のクライマックスにおける鬼気迫るピアノ・ソロは、未だに北欧メタル・ファンの間では語り草であり、ぶっちゃけ本作はこの流麗なピアノ・ソロを聴くためだけに購入しても損はない!と断言したくなるほど。


SACRIFICE (CANADA) - The Ones I Condemn - Hiroshima ★★ (2009-11-24 22:37:05)

日本人なら興味を引かれずにはいられないタイトルだが、
実際、優れた内容に仕上がっている高速スラッシュ・ナンバー。


SACRIFICE (CANADA) - The Ones I Condemn - The Ones I Condemn ★★ (2009-11-24 22:35:29)

鋭利に回転するGリフ、ヒステリックなシャウトを繰り出すVo、
忙しなく疾走するタイトなリズム、耳に突き刺さってくるかのような
テンションの高いGソロ・・・と、カナダのSLAYERと呼ばれた
往年のサウンドを彷彿とさせる高速スラッシュ・ナンバー。
SACRIFICE復活!を強く印象付ける。


SACRIFICE (CANADA) - The Ones I Condemn ★★ (2009-11-24 22:29:00)

スラッシュ・メタル再評価機運の高まりに乗じて、ANVIL CHORUSとかAT WARとかBULLDOZERとか、思わぬバンドの
リユニオンが相次ぐ昨今、とうとうカナダのSACRIFICEまで再結成を果たして復活アルバム(5th)をリリース。
しかもこれが、全盛期を彷彿とさせる勢いが全編に渡って横溢した内容に仕上がっているんだから嬉しいじゃありませんか。
活動後期には、スラッシーな疾走感はそのままに、ある程度正統派HM寄りのドラマ性やキャッチーな要素も
打ち出していた彼らだが、この復活作では、ダーティなシャウト型Voに、ドリルの如く高速回転するGリフと、
忙しなく疾走するリズムが組み合わさった②を手始めに、「カナダのSLAYER」と評された1st~2ndの頃を思い出させる
バイオレントなスラッシュ・メタル・サウンドを志向。何せ初期作からのリメイク曲⑬⑭と並べて聴いても
全く違和感がないのだから、メンバーが本作で目指した方向性は明らか(多分)。
勿論、嘗てのようなヤケクソ気味なテンションの高さは望むべくもないし、正直なところ、強力なキメ曲にも
欠く印象なのだが、とは言え緩急の効いた④、“HIROSHIMA"の名を持つ高速スラッシュ・ナンバー⑦、
同郷のカルト・スラッシャーSLAUGHTERのメンバーも参加している⑧、そこはかとない構築美を備えた劇的な⑩等
収録楽曲の平均レベルは十分に高く、SACRIFICEファンならコレ聴いて失望する事はまずない筈。


SHOOTING STAR - Silent Scream - Summer Sun ★★★ (2009-11-22 17:38:22)

AOR/産業ロック・アルバムのOPナンバー斯くあるべし!な
ポップでキャッチー、爽快で躍動感に溢れた名曲。
タイトル通り「夏の日差し」的な雰囲気を漂わせたKeyが
いい仕事をしてますね。


SHOOTING STAR - Silent Scream ★★★ (2009-11-22 17:35:00)

フロントマンの座にケヴィン・チャルファントを迎えて現在もしぶとく活動中(多分)の、ミズーリ州はカンザスシティ出身の5人組ロック・バンドがプロデューサーにロン・ネヴィソンを迎えて制作、'85年に発表した彼らの最高傑作と評価の高い5thアルバムにして、取り敢えずのラスト作。(後にリユニオン)
結成は60年代まで遡り、メンバーにヴァイオリン奏者を含む編成が同郷の先輩バンドKANSASを彷彿とさせるが、実際のところ、本作にプログレ色は殆どないと言ってよく(KANSASっぽさはあるけどね)、ヴァイオリンの使用は味付け程度に留められ、本編の叙情性を増幅し、作風を決定付ける重要な働きっぷりを披露するKeyを中心に丁寧にまとめ上げられた楽曲の数々は、強力なフックを有する叙情メロディに豊かに彩られ、まさに洗練されたAOR/産業ロック系サウンドのお手本のような仕上がり具合を聴かせてくれる。
殊に、アルバム前半の完成度の高さには目を瞠るものがあり、中でも“SUMMER SUN"のタイトル通り、夏の鮮烈な日差しを想起させる躍動感と爽快感に溢れたOPナンバー①は、ビルボード・チャートで健闘したという話も大いに納得の行く名曲だし、また、印象的なKeyのイントロからスタートする⑤も素晴しい哀メロ・チューン。
再発CDには映画のサントラに提供した楽曲も追加収録され、全13曲収録で捨て曲なしの充実度を誇る1枚。
バックVoとしてエリック・マーティンも参加しているので、メロディ愛好派のみならずMr.BIGファンも是非どうぞ。


SHY - Excess All Areas ★★ (2009-11-20 22:16:00)

SHYと言えば「IRON MAIDENのスティーブ・ハリスと同姓同名のGがいるバンドだっけ?」程度の認識しか持たない
不届き者でも、本作の完成度の高さ・・・分けても名曲“EMERGENCY"の魅力には素直に脱帽せざるを得ません。
トニー・ミルズの透明度の高いハイトーンVo、スティーヴ・ハリスのウェット且つコンパクトに練り込まれたG、
そしてビバ80年代!的なキラキラさ加減で本編を華やかに彩るKeyとが組み合わさって生み出される楽曲の数々は、
ソング・ライターとしてマイケル・ボルトン、ドン・ドッケンら錚々たる面子が名を連ねてるだけあって、
ポップでキャッチー、それでいてヨーロピアンな叙情性をたっぷりと含んだ隙のない仕上がり。
イントロからして名曲の風格が漂う①(作曲はマイケル・ボルトン)のインパクトがデカ過ぎるせいで、②以降の
楽曲の存在が霞んでしまっている気がしなくもないが、とは言えそれらも十二分に秀曲揃いで、例えばラストに
置かれた哀愁のHRチューン⑩なんて生半可なバンドじゃ逆立ちしたって書けっこないレベルの名曲。無論、捨て曲はない。
多数の外部ライターが参加しようとも、SHYならではの個性にブレがないのだから大したもの。文句なしの名盤でしょう。


TYTAN - Rough Justice ★★ (2009-11-18 23:12:00)

LOIN~BAD MOON RISINGのカル・スワンがフロントマンを務めていた事で知られる、元ANGEL WITCHのリズム隊によって
結成されたバンドが唯一残したフル・アルバム。レコーディング自体は'82年に完了していたのだが、所属レーベルの
崩壊に巻き込まれてお蔵入りの憂き目に会い、漸くリリースが叶ったのはバンド解散後の'85年。権利関係の複雑さから
長らくCD化が見送られ続けマニアをヤキモキさせた、所謂「幻の名盤」として有名な1枚でもある。('04年に初CD化)
いかにもNWOBHM出身バンドらしいドライブ感を十二分に保ちつつ、英国HR/HMシーン指折りの実力派シンガー、カル・スワンの
熱唱が活かされた、欧州仕立ての哀愁とドラマ性を兼備した収録楽曲群は、「幻の名盤」の評価に違わぬ素晴しさ。
特に、TYTANを語る上で欠かせない劇的な①は本編のハイライトで、この名曲を手始めに、キャッチーなポップ・メタル②、
RIOTの代表曲“ROCK CITY"を欧州風にアレンジし直した感じの③・・・と続くアルバム序盤の流れも掴みとして文句なし。
まぁ流石に30年近く昔の作品ゆえ、中盤には多少地味な印象の楽曲が幾つかあるし(とは言え捨て曲レベルではない)、
音の悪さも相当なもんだが、そうした諸々の不満を差し引いても、①に匹敵するカッコ良さを発散する名曲⑦に始まり、
憂いに満ちたスロー・ナンバー⑨や、ハード・ドライヴィンな⑪といった楽曲を経て、70年代ブリティッシュHRの
伝統を濃厚に伝える大作⑫にて締め括られる、アルバム後半のドラマティックな構成の輝きがくすむ事はない。


BLIND FURY - Out of Reach ★★ (2009-11-16 23:10:00)

英国はニューカッスル出身で、BLITZKRIEGのブライアン・ロス(Vo)が在籍していた事でも知られるNWOBHMを代表する
名バンドの1つSATANが、そのブライアンの脱退(というか解雇)や、音楽性の変化を契機にBLIND FURYと改名。
'85年にROADRUNNER RECORDSから発表した唯一の作品で、NWOBHM後期屈指の名盤と謳われる1枚。
手数の多いGリフの刻みから、息の合ったハーモニー・プレイに至るまで、スティーブ・ラムゼイとラス・ティッピンズの
絶妙なコンビネーションが堪能できるツインGを楽曲の中心に据え、如何にも英国的な煮え切らない湿り気を帯びた
HMサウンドは、SATANの作風を継承しつつも、前任者と異なり、ボーカル・ハーモニーなんかも似合う明るい声質の
持ち主である新Vo、ルー・テイラーの存在もあって、SATAN時代に比べるとグッとメロディアスに垢抜けた、
NWOBHMのみならず「80年代HM」的な魅力も放つ内容に仕上がっている。
特に、変幻自在のツインGハーモニーを伴って颯爽と駆け抜けていくOPナンバー①(IRON MAIDEN+PRAYING MANTIS?)や、
本編屈指のドラマ性の高さを誇るアルバム表題曲②、鋭角的に疾走するアグレッシブな⑤、
そしてラストを劇的に締め括る⑧といった楽曲のカッコ良さは格別。
今改めて聴き直すと、流石にサウンド・プロダクションは古臭いし、全体的に未洗練な印象が
否めないものの、それを差し引いてもHR/HMファンなら一聴の価値がある作品かと。


SLAYER - World Painted Blood ★★ (2009-11-15 22:15:00)

【ジャンル:帝王】と表記されたアルバムの帯に、凄い自信やなーと思わず笑ってしまったが、
相変わらず「尖がってるのに聴き易い」という高難易度の曲作りを、易々とこなすメンバーの
ソング・ライティング能力の高さに瞠目せざるを得ないSLAYERの新作。
本編のリーダー・トラックたる①がイマイチ地味な仕上がりゆえ、掴みに失敗してる印象は拭えないものの、
ガリガリと高速回転するGリフに、デイヴ・ロンバートの鬼のようなドラミング、トム・アラヤの切っ先鋭いシャウトが
一丸となって突っ走る②、初期の頃を思わせるヒステリックなGソロからスタートする③といった、
SLAYER印の高速スラッシュ・ナンバーの連発ですぐさまテンションは急上昇。聴き終えてみれば、
前作『CHRIST ILLUSION』に勝るとも劣らぬ優れた作品である、との評価に行き着く。
ただ、「攻め」の姿勢に終始していた『CHRIST~』に比べ、今回はトムのVoが時にムーディに呟き、時にメロディアスに
歌い・・・といった具合に、より幅広い表現力を駆使しているため、スピード重視の作風とは言え、前作のような
尋常ならざる攻撃性は控えめ。これを帝王の「余裕」「貫禄」と取るか、はたまた「地味」「緩い」と取るかは、
聴く人次第。個人的には、初期の頃を思わせるハイスピード・チューン②③⑥⑨⑪よりも、邪悪で大仰な④、
冒頭の冷酷なリフの刻みっぷりからゾクゾクさせられる⑦といった、ミドル/スロー・チューンがお気に入り。
解散も噂されるSLAYERだが、これを聴く限りではまだまだ大丈夫。イケてますよ。


LILLIAN AXE - Psychoschizophrenia ★★ (2009-11-13 22:53:00)

濁り気味のGサウンドや、へヴィさを増したリズム・セクションなど、当時ロック・シーンを席巻していた
グランジ・ミュージックからの影響を感じさせるダークな作風がファンの間で賛否両論を呼んだ、'93年発表の4thアルバム。
キャッチーでポジティブな空気が全体を包み込んでいた前作『POETIC JUSTICE』に比べ、今回はシリアスな
雰囲気漂わす楽曲を数多く収録。とは言え、ハートウォーミングなロン・テイラーのVo、劇的な構築美を備えた
スティーヴィー・ブレイズのG(相変わらずアコギの腕前が冴え渡る)、美麗なボーカル・ハーモニー、
そして繊細な泣きを湛えた叙情メロディetc・・・と、LILLIAN AXEの「肝」とでも言うべき魅力の数々は
しっかりと健在であり、特に、悲哀に満ちた泣きメロが胸に突き刺さる④、劇的且つメランコリックに盛り上がって行く⑦、
透明度の高いボーカル・ハーモニーが重たげな曲調を儚く彩る⑧といった楽曲は、従来のおセンチな叙情性に、
仄暗くシリアスなテイストがブレンドされた、本作でしか聴く事の出来ないタイプの名曲。勿論、胸キュンを誘う
バラード⑥⑪のような、前作に収録されていてもおかしくないタイプの楽曲もちゃんと聴く事ができるのでご安心を。
正直、キャッチーさの薄れた作風は地味だし、収録曲の出来・不出来にバラつきが見られる点もマイナスながら、
個人的には、哀メロ・ファンなら上記した楽曲を聴くためだけにでも購入する価値は十分にある1枚かと。


LILLIAN AXE - Poetic Justice ★★ (2009-11-10 23:13:00)

とんちんかんなジャケット・アートワークに関しては擁護のしようもないが、名曲“THE PROMISED LAND"を
収録する等、内容の方は、前作『LOVE AND WAR』を最後にメジャー・レーベルからドロップしたとは思えぬ
充実っぷりを誇り、LILLIAN AXEの最高傑作とファンの間でも評価の高い'91年発表の3rdアルバム。
アメリカのバンドらしい快活さと、ポップでロマンティックな叙情メロディ、それに美麗なボーカル・ハーモニーが
同居したLILLIAN AXE流メロディアスHRサウンドは本作を以って完成の域へと至り、ここに収められた楽曲の
平均レベルの高さは、彼らのカタログの中でも屈指。取り分け、ロン・テイラーの暖かみのある歌声が映える
ハートウォーミングなバラード⑤や、民俗音楽調の旋律を奏でるアコギに耳奪われる⑨、そして、数あるLILIANE AXEの
名曲の中でも燦然と輝く、美しく劇的な泣きの逸品⑩といった楽曲の素晴しさは筆舌尽くし難いほど。
こうした楽曲を更に引き立てるのがスティーヴィー・ブレイズの華やかさと構築美を湛えたGプレイで、特に、
繊細且つ味わい深く爪弾かれ、楽曲に強力なフックを生み出すアコギ・プレイは何度聴いても胸に沁みます。
LILLIAN AXEの作品の中では比較的入手が容易な1枚であり、クオリティの高さと併せて入門編に最適な作品かと。


DECADENCE - Chargepoint - Be Home When I'm Gone ★★ (2009-11-08 20:42:57)

4thアルバムの締めを飾るラスト・ナンバー。
スラッシーな疾走感を保ちつつ、
北欧メタルならではの湿ったメロディが全編を彩る
4thの中では最も正統派へヴィ・メタリックな1曲。


DECADENCE - Chargepoint - Discharge ★★ (2009-11-08 20:36:14)

怪しげなイントロから疾走へと転じる
4thアルバムのOPナンバー。
攻撃的だが、同時にメロディックでキャッチーな部分を持った
このバンドならではの魅力が伝わる1曲。


DECADENCE - Chargepoint - Silent Weapon (for a Quiet War) ★★★ (2009-11-08 20:29:35)

Gが奏でる、雄々しさと悲哀を兼ね備えた
印象的なテーマ・メロディがとにかく秀逸。
このメロディがスラッシーに疾走する様は
思わず身を乗り出してしまうぐらいのカッコ良さ。
スラッシャーのみならず、メタル者なら1度は聴いておいた方が吉。


DECADENCE - Chargepoint ★★ (2009-11-08 20:19:00)

前作『3rd STAGE DECAY』まで幾らか残っていた北欧デスラッシュの薫りがほぼ一掃され、乾いた音色で刻まれる
ササクレ立ったGリフに、良い意味で軽快に疾走するリズム、そして、ますます劇的に煽情度を高めたツインGと、
バンドが標榜する「メロディック・スラッシュ」サウンドに、より相応しい内容に仕上がった4thアルバム。
見目麗しい女性Voをフロントマンに頂く編成や、雄弁に「歌う」ツインG等、ARCH ENEMYと共通点の多い音楽性は
相変わらずながら、こちらの方が、時に女性らしさの感じ取れるVoの凶悪度は低く、デス・メタル特有の
ヘヴィネスや粘着性も薄いため、人によっては「ARCH ENEMYよか聴き易い」と感じられるかも。
(逆に音が軽過ぎて物足りないと思う人も多かろうが)
スピーディでアグレッシブ、尚且つドラマ性とキャッチーさも兼ね備えた曲調にメロディックなGが絡む、
このバンドならではの魅力がしっかりと刻印された逸曲①⑧が頭とケツを締める本編は、全8曲(+ボートラ1曲)収録で
40分弱とタイトに磨き上げられ、捨て曲の類は皆無。特に、強力なキメ曲に欠けた前作の反省を踏まえ、今回は
雄々しくも物悲しいメロディを纏ってドラマティックに疾走する必殺の名曲②も収録。メタル・ファンならこの1曲の
ために本作を買っても後悔はない!・・・と思うのだけど、どうか?(個人的には今年のベスト・チューン候補の1つ)
かなり出来が良かった前作から、更に大きな成長を遂げた1枚。バンドの最高傑作と言っても良いんじゃないでしょうか。


HOLY MOSES - Reborn Dogs - Five Year Plan ★★★ (2009-11-01 00:30:27)

どっかで聴いたことある曲だなー
と思ったら、D.R.I.の名曲のカヴァーでした。
違和感なくハマッているし、
バンドが『REBORN DOGS』でどういう方向性を
目指していたのか良く分かる選曲かと。


HOLY MOSES - Finished With the Dogs - Current of Death ★★★ (2009-11-01 00:15:12)

2ndアルバムの頭4曲に漲るテンションの高さは
半端じゃないんだけど、その中でも、この曲と
“IN THE SLAUGTER HOUSE"は頭一つ抜きん出た
インパクトのデカさを誇る。
度を越したアグレッションを発散しつつも
キャッチーなのが良いねぇ。


PARADOX - Riot Squad - Psychofficial ★★ (2009-11-01 00:11:38)

速い速い。アルバム最速・・・
いや、PARADOX史上最速のスラッシュ・ナンバーか?


PARADOX - Riot Squad - Hollow Peace ★★★ (2009-11-01 00:08:41)

正統派へヴィ・メタリックなドラマ性と
スラッシュ・メタル然とした攻撃性が
バランス良く配合されたアルバム屈指の名曲。
終盤のツインGが奏でるフレーズの美味しさときたらもう。


PARADOX - Riot Squad - Suburban Riot Squad ★★★ (2009-11-01 00:06:54)

劇的なイントロを経て金属質なGリフが刻まれ、
重厚なリズムが怒涛の如く突進を開始した瞬間、
「よし、今回も大丈夫」と確信できる
ツカミに持って来いの名曲。
硬派な哀愁を背負ったVo、独特の憂いに満ちたメロディを
紡ぎ出すツインGの良い仕事っぷりも相変わらず。


PARADOX - Riot Squad ★★ (2009-10-28 22:01:00)

個人的に、数あるジャーマン・パワー/スラッシュ系バンドの中でも最も愛して止まない、
苦労人チャーリー・シュタインハウアー率いるPARADOXが'09年に発表した5thアルバム。
溜まりに溜まったフラストレーションを晴らすべく、叙情的なバラードや、起承転結を備えた様式美タッチの楽曲は
収録せず、ガンガン力押しに終始するアグレッシブな作風だった4th『ELECTRIFY』と同一路線を行く内容ながら、
どことなくサイバーな雰囲気が漂い、曲間にインストの小曲を配するなど、コンセプト・アルバム的な色合いも
感じられた前作に比べると、今回はややオーソドックスなHM路線へと引き戻された印象を受ける。
「掴み」には持ってこいインパクトのデカさを誇る名曲①を筆頭に、金属質なGリフと機関銃の如く刻まれるリズムが
一丸となって突進するハイパーな⑤⑦⑩等、昨今のスラッシュ・メタル・リバイバル現象に触発されたのか、
これまで以上に「スピード」に拘りの感じられる楽曲が数多く並んでいるのも本作の特徴であり、全11曲の
収録楽曲のうち、実に疾走系のナンバーが半数以上を占める。それでいて、男の背負った哀愁と憂いを伝える
チャーリーの歌メロや、ツインGが紡ぎ出す、如何にもヨーロピアンな風情を湛えた、暗い湿り気を帯びた
メロディに鈍りは皆無で、特に、スラッシーな攻撃性と疾走感を兼ね備えた曲調に、
勇ましくも劇的なツインGが絶妙に絡む②は本編屈指の名曲かと。
HOLY MOSESも来日するこの御時世、ぼちぼちPARADOXの来日公演も実現して欲しいなぁ、と。


GROUND ZERO - GATE OF DEATH - SUICIDE! ★★ (2009-10-25 17:40:12)

EP収録曲の中では最も正統派HM色が
強く感じられるナンバー。
静と動の大きな落差を備えた
劇的な曲展開が印象に残る。


GROUND ZERO - GATE OF DEATH - WORLD WAR 3 ★★ (2009-10-25 17:37:40)

鋭利なGリフがガリガリと刻まれ、ハイテンションに疾走する
ストレートなスラッシュ・ソングながら、
ちゃんとキャッチーさが効いてる辺りに曲作りの上手さが光る。


PRAYING MANTIS - A Cry for the New World - Journeyman ★★★ (2009-10-25 17:32:47)

個人的には“LETTING GO"と双璧を為す
3rdアルバムのハイライト・ナンバー。
中間部のスペーシーな雰囲気漂うインスト・パートが
どこかNEW ENGLANDの名曲“果てしなき冒険"を思わせる。
厳かなGインスト曲へと繋がって本編の幕が閉じる
構成も美しいね。


PRAYING MANTIS - A Cry for the New World - Rise Up Again ★★ (2009-10-25 17:30:18)

シャープに疾走する3rdアルバムのOPナンバー。
もしPRAYING MANTISのライブに足を運ぶ機会があるのなら
この曲のポップなサビメロは歌えるようになっておいた方が
良いかと。


PRAYING MANTIS - A Cry for the New World ★★ (2009-10-25 17:26:00)

得票数の高さからも伺える通り、多くのファンが「PRAYING MANTISの最高傑作」と太鼓判を押す、'93年発表の3rdアルバム。
“CAN'T SEE THE ANGEL"のような飛びっきりの名曲を収録しつつも、全体としてはティノ&クリスのトロイ兄弟が
得意とする叙情派HR路線と、デニス・ストラットンが持ち込んだアメリカンHR路線とに、その作風が分裂気味だった
復活作『PREDETOR IN DISGUISE』に比べ、今回は意図的に原点回帰が図られ、美しく劇的なツインG、STRYPERにも
匹敵する壮麗な三声ボーカル・ハーモニー、そしてジワジワと涙腺を刺激する繊細な泣きメロ等、ファンが
PRAYING MANTISに求める要素が満載。原点回帰と言いつつも、名作と名高いデビュー作にだって明るいノリの楽曲は
収録されていたわけで、ここまで本編が叙情HR路線で統一された作品は初めて。(この時点では)
取り分け、印象的且つドラマティックな旋律を奏でるツインGと、コリン・ピールの感傷的で伸びやかな
歌声が生み出す哀メロの洪水に圧倒される④と、どこかNEW ENGLANDの名曲“果てしない冒険"を彷彿とさせる、
スペーシーな雰囲気とドラマ性を湛えた大作ラスト・ナンバー⑩は、本編の白眉のみならず、PRAYING MANTISを
語る上でも決して欠かす事の出来ない名曲中の名曲でしょう。
ファンの期待に見事に応える素晴しい内容を誇る反面、その余りの完成度の高さゆえ、以降バンドは
「本作を如何に越えるか」という方向に悩まざるを得なくなってしまった、良くも悪くも非常に罪作りな1枚。


GROUND ZERO - GATE OF DEATH - GATE OF DEATH ★★ (2009-10-25 00:00:22)

EPのタイトル・トラック。
基本はSLAYERばりの殺傷力を備えた
高速スラッシュ・ナンバーながら、
きっちりと緩急の効いた曲展開や
不穏さを湛えた印象的なインスト・パートが
このバンドならではの個性を主張している。


GROUND ZERO - GATE OF DEATH - DRIVEN TO THE WALL ★★ (2009-10-24 23:49:08)

多少リズムがズレようが「そんなの関係ねえ!」とばかり
前のめりに突貫する高速スラッシュ・ナンバー。
後発のバンドには再現不可能な、この時期のバンドにしか
生み出し得ないガムシャラな疾走感が素敵だ。


GROUND ZERO - GATE OF DEATH ★★ (2009-10-22 22:04:00)

80年代のジャパニーズ・メタル・シーンを彩ったスラッシュ・トリオが、'87年にEXPLOSIONから発表した6曲入りEP。
勉強不足ゆえ、彼らの音は『SKULL THRASH ZONE VOLUM.1』でしか知らなかったのだが、本作に詰め込まれているのは、
その『SKULL~』で聴く事が出来たのと同様、ガリガリと荒っぽく刻まれるGリフ、ちょっとデス・ボイス入った
シャウトを繰り出す濁声Vo、それにつんのめり気味のリズムが一塊となって攻撃性剥き出しで突進する、
VENOM、SLAYERといったバンドを彷彿とさせる、実にスラッシュ・メタルらしいスラッシュ・メタル。
正直音質はかなりチープだし、字余り気味の歌詞を強引に捻じ込んでくるVoや、突っ込み気味のDsなど
ドタバタ感溢れる演奏はかなり不安定なんだけど、それは単にヘタクソと言うよりも、己の身の内から溢れ出る
制御しきれない初期衝動に突き動かされた結果こうなってしまった・・・とポジティブに(?)解釈したいところ。
元々はHRバンドという出自ゆえか、Gは要所でおッと耳を捉えるフレーズを紡ぎ出してくれるし、静と動の
ドラマティックな対比が効いた⑥のような楽曲も収録。個人的には、印象的なGソロを伴って前のめりに突っ走る
①③⑤といった、GROUND ZEROというバンドの個性がきちんと刻印された高速スラッシュ・ナンバーの数々がお薦め。
尚、'09年にキングからリリースされた本作の再発盤には、デビュー・シングル『ETHEREALIZE』とソノシート収録の
ライブ音源の計4曲がボーナストラックとして追加収録。特に、歌える専任Voが在籍していた4人編成時代の
楽曲⑧⑨⑩は、より正統派HM風味が色濃い仕上がりでかなり新鮮。よくぞ発掘してくれました。


GROUND ZERO ★★ (2009-10-22 22:01:00)

'84年に結成。当初はHRバンドとして活動していたようだが、神楽坂EXPLOSIONへの出演を切っ掛けに
スラッシュ・メタル・バンドへと転向。'86年に3曲入りシングル『ETHERIALIZE』でデビューを飾る。
その後、専任Voが脱退するというアクシデントに見舞われるも、トリオ編成で活動を継続。'87年にオムニバス盤
『SKULL THRASH ZONE VOLUM.1』に、DOOM、SHELL SHOCK、X、JURASSIC JADE、ROSE ROSEら錚々たる面子と共に参加。
同年には6曲入りEP『GATE OF DEATH』を発表し、それが米『MAXIMUM R&R』誌で高評価を得るなど順調に活動を
展開していくものの、相次ぐオリジナル・メンバーの脱退などでライナップが固定されない事がネックとなって
やがてバンドは解散・・・と思いきや、再発盤のライナーによればGROUND ZEROは近年活動を再開しており、
新作発表の予定もあるのだとか。本当なら楽しみだ。


APOCRYPHA - The Eyes of Time ★★ (2009-10-18 21:56:00)

速弾きギタリスト、トニー・フレディアンリ率いるネヴァダ州出身の4人組ヘヴィ/パワー・メタル・バンドが、
'88年に発表し、一部では「彼らの最高傑作」と評価の高い2ndアルバム。
プロデュースはマーティ・フリードマン、エンジニアはスティーヴ・フォンタノ、ジャケットはガイ・エイチソンが
担当・・・と、基本的には前作と同じ布陣で制作されていて、作風の方も「SHRAPNELメタル」路線を継承。
その一方で、今回はよりアグレッシブに、よりスピーディにと、パワー・メタル分の一層の強化が
図られており、曲によっては、1st~2ndの頃のVICIOUS RUMORSを思わせるモノもあったり。
ただ、それと引き替えにメロディから叙情性が薄れてしまっている点は痛し痒しで、②④のような勢いで押し切る
疾走曲ならともかく、ミドル・テンポの楽曲においては、フックに欠ける歌メロの平凡さと相俟って、どうしても大味感が漂う。
尤も、前述の疾走曲や、Bのテクニシャンぶりも光る重厚な⑦、メジャー・キーを用いた前作には無かったタイプの
バラード⑨なんかは優れた出来だし、何より、ヨーロピアンなドラマ性を備えたトニー・フレディアンリの
Gプレイの素晴しさは相変わらずメチャ強力。彼のソロがスタートした途端、楽曲がパッと輝きを放ち始める辺りも
前作同様。この華やかなGプレイを聴くためだけにでも、購入する価値がある作品になってるんじゃないかな・・・と。


HARMONY - Chapter II: Aftermath - Inner Peace ★★★ (2009-10-17 01:05:23)

疾走するリズムに乗って流麗にクラシカルなフレーズを
紡ぎ出すGやKeyといい、寒々とした歌メロを熱唱するVoといい、聴いてるだけで「これぞ北欧様式美HM!」と
思わずガッツポーズ取りたくなってしまう名曲。


HARMONY - Chapter II: Aftermath ★★ (2009-10-17 01:00:00)

スウェーデン出身の5人組様式美HMバンドが'08年に発表した2ndアルバム。(国内盤リリースは'09年)
ここ最近、この手の音楽性のバンドとはトンとご縁がなかったのだが、評判の高さに釣られて思わず本作を購入、
早速聴いてみて「なるほど、こりゃ確かに素晴しい作品だ」と膝を打った次第。
重厚に刻まれるリフ&リズムは、デビュー作がMASSACRE RECORDSから出ていたのも納得のいくダーク&へヴィさを
誇っているが、アルバム全編を、北欧のバンドならではの悲哀と冷気に満ちたクラシカルなメロディが劇的に
彩っているため、大味感や無機質さは皆無。流麗にネオ・クラシカルなフレーズ紡ぎ出すGや、重心低くパワフルに
疾走するリズム隊が非常に良い仕事をしているが、何と言っても本作の主役を張るのは、泣きの入ったハイトーンを駆使して
顔が歪む程の強烈な「憂い」を撒き散らすメロディを熱唱するVoと、冷やかに零れ落ちていくようなピアノの音色で
楽曲のドラマ性&叙情性増幅に大きく貢献するKey。特に、この両者の特性が遺憾なく発揮されたパワフルなOPナンバー①や、
アルバム表題曲②、そして名曲中の名曲⑦の素晴しさと来た日にゃ、「この曲を聴くためだけに本作を買え!」と
思わず極論を述べたくなるほど。取り分け、北欧様式美HMの魅力を体現したかのような劇的極まりない疾走チューン⑦は、
個人的に'09年度のベスト・チューン候補の1つ。尚、この曲で強力な喉を披露しているのは、
元LOST HORIZON~現HEEDのダニエル・ハイマン(Vo)である事も付け加えておきます。
いやー、いい買い物した。今度1stアルバムも買って来よう。


INTRUDER(THRASH) - Psycho Savant ★★ (2009-10-13 22:25:00)

バンドの代表作と名高い『LIVE TO DIE』('87年)の頃は、シュールで不気味なジャケット・アートワークが
ピタリとハマる、欧州風味の暗く湿った雰囲気漂うスラッシュ・メタルを演っていた彼らだが、作品を重ねる毎に
そういった要素は薄れていき、この3rdにしてラスト・アルバムでもある本作で聴く事ができるのは、
すっかり垢抜けたアメリカン・スラッシュ・メタル。・・・と言っても能天気さはまるでなく、
それよりもリズミックに疾走するキャッチーな縦ノリのリズムにそうした要素を強く感じてみたり。
フラッシーに弾きまくり、全編を華麗に彩るメロディックなツインG、起伏に富んだメロディを歌うVo、
そして技巧を凝らした(プログレッシブ・ロックからの影響も感じさせる)テクニカルな曲展開を兼ね備えた
①④⑥⑧といった楽曲は、特に本作の方向性と魅力を判り易く伝える名曲かと。
全8曲収録で、その殆どが6~7分台という大作主義には流石に胃もたれを感じざるを得ないものの、
練られたアレンジとスラッシーな疾走感が緊張感を維持してるお陰で冗長さはギリギリのところで回避。
前2作が気に入った人なら買って損はないハイクオリティな内容の1枚・・・なんだけど、既に再発された1stや2nd
に対し、こっちはいつまで経っても全くリイシューされる気配がないのであった。


GRIEF OF WAR - Worship - Lost ★★ (2009-10-12 21:50:04)

劇的な導入部でグッと聴き手を引き込み、
切迫感を纏って疾走する2ndアルバムのラスト・ナンバー。
流麗なGソロがやはり印象に残ります。


GRIEF OF WAR - Worship - Revolt ★★ (2009-10-12 21:48:19)

直球勝負の高速スラッシュ・ナンバー。
それでいて、Gソロがきっちりと練り込まれている辺りが
このバンドの良い所。


GRIEF OF WAR - Worship - Crack of Doom ★★★ (2009-10-12 21:46:46)

刻みの細かいGリフ、男臭い濁声Vo、パワフルに疾走するリズム、
印象的なハーモニー・プレイを聴かせてくれるツインGと、
GRIEF OF WARというバンドの魅力全部入り状態の名曲。


GRIEF OF WAR - A Mounting Crisis... As Their Fury Got Released - Blood Lust ★★ (2009-10-12 00:35:47)

“HATRED BURNS"と並んで、1stアルバムの中では
1、2を争うアグレッションを撒き散らしながら疾走する
高速スラッシュ・ソング。


GRIEF OF WAR - A Mounting Crisis... As Their Fury Got Released - Rat Race ★★ (2009-10-12 00:20:51)

歌入り前のイントロのひと展開、
雄々しくパワフルな走りっぷり、そして劇的なGソロと、
このバンドの魅力を判り易く伝える1曲。


GRIEF OF WAR - A Mounting Crisis... As Their Fury Got Released - Hatred Burns ★★ (2009-10-12 00:16:27)

平穏な日常が突如銃撃戦でブチ破られるSEから幕を開ける
激烈な高速スラッシュ・ナンバー。
ザクザクとクランチの効いたGリフがマシンガンの如く
刻まれるイントロのカッコ良さだけでご飯3杯はイケそうな勢い。
野太い濁声Voが歌う勇ましいメロディも○。


VENOM - The Waste Lands - Riddle of Steel ★★ (2009-10-12 00:09:52)

デモリションマンのVoこそメロディに無頓着なシャウト型だが
曲自体はスラッシュ・メタルというよりも正統派の
ブリティッシュ・へヴィ・メタル路線。
しっかりと構築されたメロディを紡ぎ出すGソロ、
そしてドラマティックなツインGのハモリっぷりも素敵だ。


VENOM - The Waste Lands ★★★ (2009-10-11 21:55:00)

キャリアの低迷期として、今や殆んど顧みられる機会のないマンタス(G)リーダー時代、元ATOMKRAFTの巨漢フロントマン、トニー・ドーランことデモリションマン(Vo、B)を擁するラインナップのVENOMが'93年にひっそりと発表した8thアルバム。
全世界的に廃盤状態で入手困難な割に、たまに中古盤屋に並んでも別段プレミア価格が付けられるわけでもない(千円ぐらいで買えちゃう)という、不憫なほど扱いの悪い作品だが、内容の方はこれが非常にハイクオリティ。
プログレ・マインド漂うミステリアスでエキゾチックな①、様式美ヘヴィ・メタリックなインスト曲⑩といった異色曲が本編の最初と最後に配置されている事からも察しの付く通り、もはや初期の頃の面影は微塵もなく、荒々しさよりも整合性や構築美が前面に押し出された作風は、スラッシュ・メタルというよりも正統派ヘヴィ/パワー・メタル。
特に、如何にも英国的な翳りを帯びたメロディが疾走する②③、構築美を湛えたツインGをフィーチュアした本編屈指の名曲④、ダイナミックな起伏に富んだ⑤、アグレッシブに挑みかかって来る⑥⑨といった、スラッシーな攻撃性と、ヨーロピアンHMならではのドラマ性が組み合わされた楽曲の数々は聴き応え十分。
ダイハードなファンからは「何もVENOMがこれをやらんでも」という溜息の1つも聞こえて来そうな感じだが、彼らの好きなアルバムと言えば「『CALM BEFORE THE STORM』『PRIME EVIL』『TEMPLE OF ICE』がベスト3」という我が身としては、本作も初期作品以上に愛して止まない次第。
この頃のVENOMは絶対過小評価されてると思うんだがなぁ。


GRIEF OF WAR - Worship ★★ (2009-10-09 06:57:00)

米インディーズのPROSTHETIC RECORDSからリリースされた2ndアルバム。BURRN11月号の輸入盤レビューで
取り上げられて(好意的な評価を受けて)いたが、と言う事は今回は国内盤は出ないのだろうか・・・?
言われなければ日本出身とは気付かない、EXODUSやLAAZ ROCKIT、TESTAMENTといったベイエリアのバンド群を彷彿とさせる、
パワフルでスピーディなスラッシュ・サウンドは1stから不変なれど、そういった先達からの影響がしっかりと咀嚼吸収された
本作は、サウンド・プロダクションが洗練され、音質が向上した分(マスタリングはテッド・ジャンセン)、演奏のタイトさ、
楽曲の切れ味/疾走感/重厚感、いずれの要素も大幅パワーUP。一方で、より叙情的な旋律を奏でるテクニカルなGソロも
これまで以上に良く練り込まれており、楽曲のドラマ性底上げに大きく貢献(⑨にはKORNのシェーン・ギブソンが客演)。
①④を筆頭に、1stでは余り聴かれなかったドラマティックなハーモニー・プレイを随所でキメてくれるツインGの
活躍っぷりは本作の聴き所の一つだし、無論、ガリガリとササクレ立ったGリフの鬼の様な刻みっぷりも健在だ。
実力は十分ながら、英詞を一語一語区切るように歌うVoの歌唱スタイルが、せっかくの疾走感をややスポイルしている
ような気がしなくもないが、と言っても弱点という程のものではないし、何より怒涛の突進力とドラマティックな
インスト・パートが融合を果たした①③⑤⑩といった強力な楽曲の前には文句を言う気も失せるというもの。
オールドスクールなスラッシュ・メタルに拘りつつも、現代的なモダンさもちゃんと兼ね備えたバタ臭い作風ゆえ、
舶来志向のスラッシャーにもお薦めできる1枚。


GRIEF OF WAR - A Mounting Crisis... As Their Fury Got Released ★★ (2009-10-08 22:37:00)

数年前、帯に踊る「サムライ・クランチ」なる惹句に釣られて予備知識なしに購入した和製スラッシャーの1stアルバム。
FAST KILLやCODE RED等、最近話題になる日本のスラッシュ・メタル・バンドが、どちらかと言えば
プリミティブなスタイルのスラッシュ・メタルを実践している(世界的な傾向か)のに比べ、このバンドは
男臭い濁声ながらメロディアスにも歌えるVoといい、ヘヴィネスの効いたリズム・セクションを活かした
スロー・チューン③⑩を収録していたりと、どこかTESTAMENTやLAAZ ROCKITといったバンドを彷彿とさせる
ベイエリア・スラッシュ寄りの重厚感溢れるサウンドがその持ち味。取り分け、ササクレ立ったGリフの
機関銃の如き刻みっぷりは痛快極まりなく、看板の(ベイエリア・クランチならぬ)「サムライ・クランチ」が
名前倒れに終わっていない点が頼もしい。特に、不穏なSEに続いてザックザクのGリフが猛然と疾走を開始する①や、
しっかりと構築されたメロディを紡ぎ出すリードGの良い仕事っぷりが光る②、本編屈指のアグレッションを誇る
⑨といった楽曲は、このバンドならではの魅力が織り込まれたアルバムを代表する名曲/佳曲じゃないかと。
個人的に好みの音楽性という事もあり、FAST KILLやCODE REDのデビュー作よりも愛聴している1枚だったり。


GRIEF OF WAR ★★ (2009-10-08 22:34:00)

'02年に結成。当初はメロディック・デス・メタル/デスラッシュ・サウンドを目指していたらしいが、
井上裕幸(G)、大浦健吾(B)、田中弘行(Ds)という面子に、広瀬学(Vo、G)が加わった事で
スラッシュ・メタル・バンドへと軌道修正。'04年にYGGRDRASILL RECORDSと契約を交わし、
1stフル『A MOUNTING CRISIS・・・AS THEIR FURY GOT REEASED』を発表。
レコーディング中にDsが脱退するというトラブルに見舞われるも、MNEMICの日本公演のオープニング・アクトを
務める等して知名度を高め、'09年には米インディーズのPROSTHETIC RECORDSから2nd『WORSHIP』を発表している。
(尚、この作品でドラムを叩いているのは、前作を最後に脱退した田中弘行と、BALFLAREの松崎功)


CYCLONE TEMPLE - My Friend Lonely - Killing Floor ★★ (2009-10-03 13:29:19)

全体的にPANTERAっぽさを強めた作風の2ndアルバムの中にあって、
最もデビュー作の頃の面影を留めた高速スラッシュ・ナンバー。
ヨーロッパのバンドとは一味違う、独特の硬質感を湛えて
疾走する憂いを帯びたメロディが素晴しい。
EP『BUILDING ERRORS IN THE MACHINE』にも収録されているので
聞き比べてみるのも一興かと。


CYCLONE TEMPLE - My Friend Lonely ★★ (2009-10-03 13:21:00)

'93年に発表された6曲入りEP『BUILDING ERRORS IN THE MACHINE』を、新加入のVo.ソニー・デルーカを
フィーチュアした編成で再レコーディング、新曲3曲を追加収録して'94年に発表された変則構成の2ndアルバム。
デビュー作で聴かせた、憂いを帯びたメロディが疾走する劇的なスラッシュ・サウンドに、PANTERA型のヘヴィ・リフや
跳ねるリズム、横ノリのグルーヴを加味した音楽性(でも今の耳で聴き直すと非常に真っ当なスラッシュ・メタルに
感じられる)は『BUILDING~』と同様ながら、突貫作業でレコーディングされたが故にかなりラフな仕上がりだったEPに対し、
本作は、サウンド・プロダクションが格段の向上を遂げ、また、新Voの声質が初代フロントマンのブライアン・トロックの
それを彷彿とさせるため、よりデビュー作寄りの作風に仕上がっているとの印象を受ける。独特の憂いを帯びたメロディが、
都会的な硬質感を纏ってスラッシーに疾走する⑦は何度聴いても名曲です。(グレッグ・フルトンの流麗なGソロも○)
追加収録された新曲3曲に関して言えば、③⑥はまぁ「並」ってな感じがなくもないですが、Voの熱唱が映える
CYCLON TEMPLE版バラードとも言えそうな⑧はなかなかの出来栄え。(尚、⑧の後にシークレット・トラックが1曲収録されている)
嘗ては国内盤もリリースされていたが、今となってはデビュー作以上に入手が困難になってしまった事が惜しまれる1枚、か?


FRANKE & THE KNOCKOUTS - Makin' the Point - You Don't Want Me(like I Want You) ★★★ (2009-09-29 21:31:12)

BON JOVIの1stアルバムに収録されている
“SHE DON'T KNOW ME"と異名同曲だが、
こちらはVoとKeyが前面に押し出されたHR色の
薄いアレンジが施されているため、印象はかなり異なる。
といってもどっちも名曲には違いない。
Voの上手さに関しては本曲の方に軍配が上がるかな。


FRANKE & THE KNOCKOUTS - Makin' the Point - You're All That Really Matters ★★★ (2009-09-29 21:28:32)

クサさが漂う一歩手前で踏み止まってさめざめと泣くG、
キャッチーなメロディをエモーショナルに歌い上げるVo、
楽曲の叙情性を効果的に高めるKeyと、
「産業ロック斯くあるべし!」といった感じの
洗練されたバラードの名曲。


FRANKE & THE KNOCKOUTS - Makin' the Point ★★ (2009-09-29 21:23:00)

アメリカはニュージャージー出身で、フランク・プレヴァイト(Vo)率いる5人組AOR系バンドのラスト作となった、
'84年発表の3rdアルバム。(ジャケットがBAD COMPANYの『STRAIGHT SHOOTER』と似てる?)
日本のHR/HMファンの間では、BON JOVIのティコ・トレース(Ds)が一時在籍していたバンドとしても知られ、
また、そのBON JOVIのデビュー作に収録されていた名曲“SHE DON'T KNOW ME"と異名同曲である
“YOU DON'T WANT ME(LIKE I WANT YOU)"が収めれている事でもちょっぴり話題を呼んだ本作。実際ここで
聴く事ができるのは、初期BON JOVIをグッと洗練して産業ロック寄りにしたかのような極上のハードポップ・サウンドで、
キャッチーなメロディを歌う張りのあるハイトーンVo、胸に染み入る叙情フレーズを積み重ねていく味わい深いG、
時に華やかに、時に劇的に曲展開を彩る本編の影番たるKey、そして卓越したアレンジ・センスが「これでもか!」と
堪能できる収録楽曲の数々は、捨て曲皆無なのは勿論のこと、全曲がすぐにでもシングル・カット出来てしまいそうな
強力なフックを装備。中でもバラード④は、その最高峰とでも言うべき極上の魅力を放つ逸品に仕上がっている。
一昔前、雑誌の「産業ロックの名盤特集」で5つ星の高評価を受けていたのも大いに納得の行く1枚。
自分はFRANKE & THE KNOCKOUTSのアルバムはこれしか持っておらず、元DREAM THEATERのチャーリー・ドミニシが
バッキングVoとして参加しているという1stや、2ndアルバムも聴いてみたいのだが、かなりのプレミア価格が
付けられており、再発が掛かるまでは無理っぽいなぁ、と。


FRANKE & THE KNOCKOUTS ★★ (2009-09-29 21:20:00)

シンガー/ソングライターのフランク・プレヴァイト(Vo)が中心となって、ニュージャージー州にて結成され
3枚のオリジナル・アルバムを持って80年代を彩ったAOR/産業ロック・バンド。
アメリカではセルフ・タイトルのデビュー作に収録された名曲“SWEETHEART"の大ヒットで知られ、
日本のHR/HMファンの間では、BON JOVIのティコ・トレース(Ds)が一時在籍し、またDREAM THEATERの初代Vo、
チャーリー・ドミニシが彼らの1stアルバムにバッキングVoとして参加していた事でお馴染み・・・か?
一度、90年代末に3枚のオリジナル・アルバムがCD化され、ESCAPE RECORDSからリリースされたが、その後速攻で
廃盤となり、現在ではかなり高額なプレミア価格で中古盤が取引されている模様。
「1stや2ndも一緒に買っておけば良かった」と、後悔先に立たず・・・。


APOCALYPSE - Apocalypse - Apocalypse ★★ (2009-09-28 23:09:46)

テクニカルな見せ場を備えた劇的な曲展開や、
ドラマティックなツインGの絡みなど、
このバンドならではの魅力がきっちりと織り込まれた
バンド名を冠するに相応しいクオリティを備えた名曲。


APOCALYPSE - Apocalypse - The Night Before ★★ (2009-09-28 23:07:20)

アルバム中、最もパワー・メタリックな仕上がりを誇る
重厚且つメロディックなヘヴィ・チューン。
重心低く刻まれるGリフがカッコイイ。


APOCALYPSE - Apocalypse - Crash! ★★ (2009-09-28 23:05:44)

バンドの地力の高さが伺えるインスト・ナンバー。
クサくない程度に劇的に絡み合うツインG、
軽快なフットワークでボトムを支えるDs、
メロディアスなソロもとるBと、
Voがなくとも不満は一切ない。


APOCALYPSE - Apocalypse ★★★ (2009-09-27 21:18:00)

'88年に英インディーズのUNDER ONE FLAGから発表した1stアルバム。(ミックスは名手フレミング・ラスムッセンが担当)
長らくイギリス出身バンドと信じて疑っていなかったのだが、この文章を書くに当たって調べてみたら、実はスイスのジェネーブに本拠を置くバンドだったと分かって驚いた。全編を包み込む暗く湿った雰囲気といい、煮え切らないメロディを歌うヘタウマVoに、ドラマティックに絡み合うツインG、スピードよりも、手数の多いGリフの積み重ねと劇的な曲展開を重視した楽曲の数々といい、生半可なイギリスのスラッシュ・メタル・バンドよりもよっぽど英国然とした風格漂うスラッシュ・サウンドを披露してくれているのになー。
鋭角的なGリフが疾走する高速スラッシュ・ナンバー①⑨を筆頭に、2nd~3rd期のMETALLICAからの影響が濃厚に感じられる作風だが、メロディックなツインGを組み込んで、山あり谷ありで展開していくインスト曲③⑧をしっかりと聴かせきる演奏力や構成力の確かさからは、単なるフォロワー・バンドと切って捨てるには勿体ない程の実力の高さが伺えるし、無駄に大作主義に走ることなく、楽曲をタイトにまとめ上げる姿勢にも好感が持てる。
個人的には歌えるVoを活かした④、NWOBHMの薫りが漂ってきそうな重厚なヘヴィ・ナンバー⑤、そしてバンド名を冠するに相応しいドラマ性を誇る⑥といった、よりパワー・メタル路線寄りの楽曲がお気に入り。
XENTRIXやD.A.M、SLAMMERといった英国産スラッシュ・メタル好きなら是非とも手に取って頂きたい1枚。うっかり買い逃してしまった'93年発表の2nd『THE FAITHLESS』が聴いてみたい。


APOCALYPSE ★★ (2009-09-27 21:13:00)

スイスはジェネーブにて結成された、ツインGを擁する5人組スラッシュ・メタル・バンド。
情報が少なく、調べても詳しい活動履歴が分からんのだけれど、ともかく'88年にスイスのインディーズOUT OF TIME RECORDSからセルフ・タイトルの1stアルバム『APOCALYPSE』を発表、デビューを飾っている。
後にこのアルバムはUNDER ONE FLAG RECORDSを通じて海外へと配給される事になるが、この時(多分)アートワークがトゥルー・メタル調のモノからスラッシャーにお馴染みの「ツノ付き蝙蝠」イラストに差し替えられ、また本編もSWEET SILENCE STUDIOにおいてフレミング・ラスムッセンの手によるミックスが施されている。
'93年にはシンガーを代えて2nd『THE FAITHLESS』をリリース。この時加入したニック・ラボーなるシンガーは、後にGOTTHARDに加入することとなるニック・メーダーその人。但し、その彼もアルバム・リリース後すぐに脱退してしまい、主要メンバーの興味が他に移ったこともあってバンドは解散。
Bのペーター・トールスロンドはその後ARTILLERYへ加入。(※↓下の方のご指摘の通り、別バンドでしたね。デンマークの方のARTILLERYの4thアルバムの解説にもハッキリとその旨書かれていました。謹んで訂正します)


APOCRYPHA - The Forgotten Scroll - Broken Dream ★★ (2009-09-26 22:50:27)

無駄に力むことなく、エモーショナルな歌声を
聴かせてくれるVoの歌唱が映える
デビュー作のラストを締める叙情バラード。
メロディを大事にしたGプレイに専念する
トニー・フレディアンリも良い仕事をしています。


APOCRYPHA - The Forgotten Scroll - Tablet of Destiny ★★ (2009-09-26 22:46:05)

「これぞSHRAPNEL!」といった感じのインスト・ナンバー。
トニー・フレディアンリはテクニカルな速弾きのみならず、
楽曲のクラシカルな雰囲気を高めるKeyワークも披露。
あと、何気にBのアル・ラムリーもかなりのテクシャンっぷりを
聴かせてくれている。


CRYSTAL VIPER - The Curse of Crystal Viper - City of the Damned ★★ (2009-09-26 19:59:50)

雄々しくキャッチーに疾走するサビメロが
秀逸且つ痛快極まりない、本編でも1、2を争う名曲。


CRYSTAL VIPER - Metal Nation - Her Crimson Tears ★★ (2009-09-26 19:52:30)

女性シンガーならではの「艶」を活かした
マルタ・ガブリエルのしっとりとした歌声が
楽曲の叙情性を増幅するパワー・バラード。


CRYSTAL VIPER - Metal Nation - Agents of Steel ★★★ (2009-09-26 19:49:34)

言わずと知れたAGENT STEELの代表曲のカヴァー。
見事なハマりっぷりで、個人的にはジョン・サイリースの
ヒステリックなハイトーンVo版よりもこっちの方が
好きなくらいなもので。


CRYSTAL VIPER - Metal Nation - Gladiator, Die by the Sword ★★★ (2009-09-26 19:47:15)

2ndアルバムのクライマックスを飾る、
3部構成からなる力強く重厚なエピック・チューン。
東欧調のテーマ・メロディが印象的。


CRYSTAL VIPER - Metal Nation - Metal Nation ★★★ (2009-09-26 19:40:49)

物悲しげな序曲“BREAKING THE CURSE"を経て、
劇的に疾走を開始する2ndアルバムのタイトル・トラック。
どこか民俗音楽的な風情を湛えた雄々しくもキャッチーな
サビメロが秀逸。


CRYSTAL VIPER - Metal Nation ★★ (2009-09-26 00:05:00)

レザー・ウィッチ改めマルタ・ガブリエル(Vo)率いる、ポーランド出身の4人組パワー・メタル・バンドが、
ミキシング&マスタリング・エンジニアにアンディ・ラ・ロックを迎えて制作、デビュー作との間に
EP『THE LAST AXEMAN』('08年)のリリースを挟んで'09年に発表した、日本デビュー作ともなった2ndフル・アルバム。
新Bとして元DRAGONのトム・ヴォリナが加入したりと陣容に若干の変化はあれど、マルタ(とその旦那で、バンドの
プロデュースも務めるバート・ガブリエル)が健在な以上大勢に影響がある筈もなく、前作『THE CURSE OF CRYSTAL VIPER』で
披露した、彼女のパワフルな歌唱を中心に据えたヒロイックでドラマティック、且つキャッチーな
パワー・メタル・サウンドには一転の曇りもない。寧ろ、よりスピーディに、よりドラマティックに、より大スケールにと
その内容は確実にレベルUPを遂げており、前作ではもろ出しだったIRON MAIDENやMANOWARといったバンドからの影響が、
しっかりと消化吸収され自らの血肉へと変えられている点もポイントかと。Bが随分大人しくなっちゃったのは残念だけど。
特に、美しく物悲しげな序曲に導かれてスタートし、勇ましくもどこか寒々とした(東欧のバンド然とした)
民俗音楽調のメロディを纏って疾走するアルバム表題曲②や、3部構成からなるドラマティックな
ラスト・ナンバー⑩は、今後、CRYASTAL VIPERの代表曲として君臨すること間違いなし(?)の名曲。
(オマケ収録された、AGENT STEELのカヴァー⑪も素晴しいハマりっぷり)
B級チックなジャケットとは裏腹に、本格派の風格すら漂う正統派パワー・メタルが全編に渡って堪能できる力作。


CRYSTAL VIPER - The Curse of Crystal Viper - The Last Axeman ★★ (2009-09-26 00:00:55)

後にEPのタイトル・トラックともなったエピック・チューン。
スピードに頼らずとも、こうした重厚なHMナンバーが
作り出せるのがこのバンドの(というかマルタ・ガブリエルの)
素晴しいところ。


CRYSTAL VIPER - The Curse of Crystal Viper - Shadows on the Horizon ★★ (2009-09-25 22:05:56)

ブンブン唸りまくるBといい、
ドラマティックなフレーズを奏でるGといい、
ブルース・ディッキンソン風の歌い上げを披露するVoといい、
「自分ら、IRON MAIDEN尊敬してますから!」
ってな感じの曲調が微笑ましくもカッコイイ。
1stで一番好きな曲かも。


CRYSTAL VIPER - The Curse of Crystal Viper ★★ (2009-09-24 23:36:00)

才色兼備のフロント・ウーマン、レザー・ウィッチによってポーランドはカトヴィツェにて結成された
4人組パワー・メタル・バンドが、'07年に独インディーズのKARTHAGO RECORDSより発表した1stアルバム。
ファンタジックなコンセプト、マッチョなジャケット・アートワーク、そしてヒロイックな楽曲群が端的に
物語る通り、本作に詰め込まれたサウンドは、MANOWARやIRON MAIDENといったバンドからの影響を叩き台とした、
スピーディでドラマティック、それでいてキャッチーな味わいも備えた正統派パワー・メタル。
その個性確立に大きく貢献しているのが、CRYSTAL VIPERの中心人物でもあるレザー・ウィッチのパワフルなVoであり、
ガテラル系でも、オペラ系でも、ゴシック系でもない、正しく女ロニー・ディオの系譜に連なる彼女の歌声は、
楽曲のキャッチーさを際立たせるだけでなく、マッチョな作風の脂っこさをも中和する絶妙な作用を発揮。これで
曲作りまでこなすんだからホント大したもんだ。(雑誌インタビューでの男前な発言にも大いに痺れさせて頂きました)
力強く朗々と歌い上げるVoに、劇的なフレーズを紡ぎ出すGや活発に動き回るBと、微笑ましい程にIRON MAIDENへの
憧憬が滲み出す③や、疾走感溢れるサビメロのカッコ良さにグッと来る④、壮大且つドラマティックに本編の
クライマックスを飾る⑩といった名曲の数々を収録。国内盤こそ出ていないが、今年リリースされ
高い評価を獲得した2nd『METAL NATION』が気に入った人なら、本作もチェックする価値は大いにあるかと。


CRYSTAL VIPER ★★ (2009-09-24 23:33:00)

'03年、ポーランドはカトヴィツェにてマルタ・ガブリエル(Vo)と、マネージャー兼プロデューサー
(そしてマルタの旦那でもある)バート・ガブリエルが音頭を取って結成。W.A.S.P.、MANILLA ROADといった
バンドのトリビュート・アルバムに参加しつつ知名度を高め、ドイツのインディーズ・レーベル
KARTHAGO RECORDSと契約。'07年にデビュー作『THE CURSE OF CRYSTAL VIPER』を発表、好評を博す。
'08年、VIRGIN STEELEのカヴァーやライブ、未発表音源を収録した企画盤『THE LAST AXEMAN』を、
翌'09年にはジャケットはレベルダウンしたものの、内容はグレードUPを果たした2ndフル・アルバム
『METAL NATION』をリリース。元RAGEのマンニ・シュミット、STORMWARRIORのラーズ・ラムケらが
ゲストに迎えられたこのアルバムが日本デビュー作ともなった。


APOCRYPHA - The Forgotten Scroll ★★ (2009-09-23 21:38:00)

現在は人気バンドTHIRD EYE BLINDに籍を置くトニー・フレディアンリ(G)が中心となって、アメリカは
ネヴァダ州にて結成された4人組パワー/スラッシュ・メタル・バンドが、プロデューサーにCACOPHONY時代の
マーティ・フリードマンを迎えてレコーディング、'87年にSHRAPNEL RECORDSからリリースした1stアルバム。
ダークな雰囲気漂うジャケット・アートワークを、タトゥー・アーティストとして大成したガイ・エイチソンが
手掛けていたりと、今考えると結構豪華な陣容で制作されている本作だが、各楽器の分離の悪いゴチャッとした
音作り(エンジニアはSHRAPNELお抱えのスティーヴ・フォンタノ)や、欧州HMからの影響を伺わせる、アグレッシブだが
キャッチーさに欠けるマイナー調のパワー・メタル・サウンドは、如何にもSHRAPNEL RECORDS謹製といった感じ。
ただ、ドラマティックなバラード⑨に良く表れている通り、声域4オクターブを誇るというロブ・ハルフォード型の
Voがちゃんと歌える実力派である事と、何よりトニーの華のあるGプレイが、作品の完成度をガッチリと底上げ。
緩急もへったくれもなく終始派手に弾きまくっているため、鬱陶しく感じられる場面も無きにしも非ずなれど、
例えば①のような大味なHMチューンでも、彼のGソロが切り込んできた瞬間、パッと楽曲が輝きを放つのだから大したもの。
CACOPHONYやRACER Xといったバンドが楽しめる人なら、購入する価値が大いにある1枚かと。
長らく廃盤状態で国内盤はプレミア価格で取引されてましたが、最近ようやっとリマスター盤が再発されたしね。


EXODUS - Let There Be Blood ★★ (2009-09-23 02:18:00)

ロブ・デュークス(Vo)、ゲイリー・ホルト(G)、リー・アルタス(G)、トム・ハンティング(Ds)、
ジャック・ギブソン(B)という編成に落ち着いたEXODUSが、「黎明期のスラッシュ・シーンに燦然と輝く名盤」と
高く評価される、'85年発表の1st『BONDED BY BLOOD』をセルフ・リメイク。
本作はTESTAMENTの『FIRST STRIKE STILL DEADLY』の方法論に触発されて制作されたらしいが、様式美HMに通じる
構築美やドラマ性を湛えた初期TESTAMENTの名曲群が、リ・レコーディングによって一層魅力的に蘇っていたのに対し、
『BONDED~』の魅力は、楽曲のカッコ良さのみならず、ヘタクソなVoや劣悪な音質といったマイナス要素すらも
強力な武器へと転化してしまう、当時のEXODUSが放っていた圧倒的「初期衝動」や「カリスマ性」にも負うところが
大であり、そうした要素は単純に録り直したからといって再現できるものではなく(というか不可能)、
正直な話、本作からオリジナル版を超えるようなインパクトを受ける場面は殆どない。
とは言うものの、単純に「優れたスラッシュ・ソングの数々が良好な音質で楽しめる作品」としては文句なしの内容であり、
特に名曲⑤なんて、サウンドの切れ味が増したことで明らかに原曲を上回るカッコ良さを獲得しているんじゃなかろうか。
「①~⑤の流れは何度聴いても完璧」とか「ラストを締める⑨はやっぱり名曲」とか、改めて『BONDED BY BLOOD』の
素晴しさを再認識させてくれる1枚。先日行われたTHRASH DOMINATION 09で、本作が完全再現されたのも嬉しかったなぁ。


CYCLONE TEMPLE - Building Errors in the Macine ★★ (2009-09-23 02:02:00)

Voをブライアン・トロックからマルコ・サリナスにチェンジして'93年に発表された6曲入りEP。
跳ねるリズムやヘヴィネスが強調された、所謂「モダン・へヴィネス」影響下にある作風が、リリース当時、
スラッシャー諸氏の落胆を誘った作品で、個人的にも初めて①を聴いた時は「CYCLONE TEMPLEよ、お前もか・・・」と
溜息を吐いたクチなのだが、先日、THRASH DOMINATION 09に足を運んでスラッシュ・メタル熱が高まった勢いを駆って、
久し振りに棚から引っ張り出して本作を聴き直してみたら、これが案外悪くない。と言うか結構良いんですわ、これが。
確かにリズムからはストレートな疾走感が、曲展開からは劇的さが、そしてメロディからは憂い/泣きといった要素が
薄れてしまっているのだけど、それでも尚、スラッシュ・メタル然としたスピード感は必要にして
十分保たれているし(前述の①も後半からは疾走へと転じる)、何より、バンドのブレインである
グレッグ・フルトン(G)のメロディ・センスの冴えっぷりも、本編のそこここで確認する事ができる。
特に④は、1stアルバムに収録されていたって不思議ではない、憂いを帯びたメロディが
スピーディに疾走する名曲。(全体的にGソロが大人しめなのは残念だけどね)
当時は時流に日和った作品として、例えばBURRN!!の輸入盤レビューなんかでも酷評されていたが、
今現在このEPがリリースされたなら、恐らくは「オールドスクールなノリを受け継いだスラッシュ・メタルの好盤」
と高く評価されるじゃなかろうか?・・・などと考えてしまう1枚。1stや2nd程ではないにしろ、良く出来てます。
(まぁ2ndアルバムを既に持ってる人が購入する必要は全くない作品だけどね)


MEGADETH - Endgame ★★ (2009-09-16 22:01:00)

10th『THE SYSTEM HAS FILED』でファンが望む音楽性に帰還を遂げて以降、MEGADETHは(と言うかデイヴ・ムスティンは)
新作を発表する度に、こちらが「ま、これぐらいかな」と予想するラインを、更に大きく上回るクオリティの
アルバムを提供し続けて来てくれたわけだが、それは今回も同様であり、スリリングなインスト曲①に続いて、
(もろ『PEACE SELLS...BUT WHO'S BUYING?』の頃を彷彿とさせる)鋭角的なGリフ、キレのある曲展開、そして
テンション高めのGソロが畳み掛けるように疾駆する②が始まった瞬間、喝采を上げた人も少なくなかったんじゃなかろうか?
“WASHINGTON IS NEXT!"のようなキャッチーな名曲こそ収録されてはいないが、その分、前作『UNITED ABOMINATIONS』には
欠けていた「スラッシーな疾走感」が大幅増量。まぁ最初聴いた時は、楽曲は2nd~3rd風味なのに、その上に乗る
ムスティンのVoが初期とは明らかに異なる、テンションを制御してしっかりと「歌う」スタイル(要するに上手過ぎ/笑)
なのに軽い違和感を覚えたりもしたのだけど、今はもう慣れた。リフ・シュレッダーとしてのデイヴ(②⑨)、
ソロイストとしてのデイヴ(⑥)、シンガーとしてのデイヴ(③⑧)と、ミュージシャン:デイヴ・ムスティンの
魅力全開な名曲の数々に圧倒されている間に、あれよあれよと本編が聴き終えられる1枚。(あ、新加入のGも良い仕事してますよ)
復活後の最高傑作?異議なし。


JUGGERNAUT - Baptism Under Fire - Cut Throat ★★ (2009-09-12 18:05:26)

複雑な事をやろうとすると、
冗長さが気になってしまうこのバンドだが、
こういう小細工なしの突撃スラッシュ・チューンは、
ボビーのDsの威力もあって単純にカッコイイ。


JUGGERNAUT - Baptism Under Fire - Impaler (2009-09-08 21:55:18)

エリザベート・バソリー伯爵夫人を題材に採ったナンバーらしいが、
何度聴いても「ピンクパンサー」のテーマ曲の
スラッシュ・メタル・バージョンにしか聴こえないんだよなぁ。
カッコイイし、好きな曲だけどね。


JUGGERNAUT - Baptism Under Fire ★★ (2009-09-08 21:51:00)

日本のHR/HMファンからはRIOTのメンバーとして親しまれ、現在ではロブ・ハルフォードも一目置く凄腕として
世界的な知名度を誇る名ドラマー、ボビー・ジャーゾンベクのキャリアの出発点となった、テキサス州は
サンアントニオ出身の4人組スラッシュ・メタル・バンドが'86年に発表した最初で最後のフル・アルバム。
プログレッシブ・ロックからの影響を垣間見せる、複雑且つ緊張感に満ちた曲展開を備えたテクニカルな
スラッシュ・メタルを演っており、派手に動き回るB(かなり良い仕事してます)と共にボトムを支えるボビーのDsは、
この時点で既に一級品。力強さと手数の多さを併せ持った彼のドラミングが、その完成度を数段引き上げている
②のような楽曲を聴くと、「やはり巧い人は昔から巧いんだなぁ~」と、感心させられること請け合い。
尤も、いくらリズム隊がサウンドを引き締めようとも、魅力皆無のVoとフック不足の楽曲の冗長さは如何ともし難く、
通して聴くとかなりダレると言うのが正直なところで、ボビー・ファンならともかく、そうでない人にこの内容は
かなり厳しいんじゃないかなぁ、と。個人的には、HM版『ピンクパンサー』といった趣き(?)のOPナンバー①、
勢いで押し切る高速スラッシュ・ナンバー⑤⑪といった楽曲が聴けただけで満足できたけどね。
RIOTファン的には資料的価値は高いように思うが、まぁマニア向けの1枚か。


JUGGERNAUT ★★ (2009-09-08 21:50:00)

'80年代初頭、テキサス州はサンアントニオにてハーラン・グレン(Vo)が中心となって結成される。
元々はKAMIKAZEというバンド名だったらしいが、ハーランのオカンのアイデアを採用してJUGGERNAUTと改名。
『METAL MASACRE Ⅶ』に楽曲を提供する等して知名度を高め、'86年にMETAL BLADE RECORDSより
1st『BAPTISM UNDER FIRE』を発表、レコード・デビューを飾っている。
現在では、凄腕ドラマーとして勇名を馳せるボビー・ジャーゾンベクが世に出る
切っ掛けになったバンドとして知られるが、ボビー以外にも、RIOT休止中のマーク・リアリと一緒に
NARITAをやっていたメンバーが在籍していたりと、何かとRIOTとは縁の深いバンドである。
活動後期にはSACRED REICH~MACHINE HEADの名ドラマー、デイヴ・マクレインも
ラインナップにその名を連ねていた筈。