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火薬バカ一代さんの発言一覧(評価・コメント) - 時系列順 5401-5500
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LAZARUS A.D. - The Onslaught - Who I Really Am ★★ (2009-09-06 22:40:33)

ブラスト・ビートも炸裂するデス・メタリックな
ブルータリティと、メロディックに弾きまくるGソロの同居が
このバンドならではの個性を主張する
アルバムのラスト・ナンバー。


LAZARUS A.D. - The Onslaught - The Onslaught, Part 1: Revolution ★★ (2009-09-06 22:31:25)

正統派へヴィ・メタリックなツインGの
ドラマティックな絡みを活かして突っ走る、
タフ&ストロングな高速スラッシュ・ナンバー。
個人的には1stアルバムのハイライト・ソング。


LAZARUS A.D. - The Onslaught - Last Breath ★★ (2009-09-06 22:28:23)

リフに次ぐリフという、歌に入る前の一捻りが印象的な
デビュー作のOPナンバー。
一聴しただけで、LAZARUS A.D.がどんなサウンドを標榜する
スラッシュ・メタル・バンドなのか良く理解できる
まさに名刺代わりの1曲。


LAZARUS A.D. - The Onslaught ★★ (2009-09-06 22:22:00)

アメリカはウィスコンシン州出身で、LOUD PARK 09において早くも来日公演が決まっているツインG編成の
4人組スラッシュ・メタル・バンドが、'07年に自主制作したデビュー作にリミックス/リマスター、曲順の変更、
ジャケット・アートワークの差し替え、ブックレットの刷新といった諸々の手を加えてパワーアップを施し、
'09年、新たにMETAL BLADE RECORDSから出し直したのがこれ。
エンジニアとしてクレジットされている、クリス・ジュリチッチ、ジェイムズ・マーフィといった錚々たる面子の
名前を見ただけで、ある程度本作のクオリティの高さは推測できるが、実際、メロディアスにも歌える
ドスの効いたVo、リフにソロにと両ワークに冴えをみせるG、安定感あるリズムを叩き出すB&Dsが一塊となって
猛然と突貫しまくるタフでストロングなスラッシュ・サウンドは、現代的な骨太ヘヴィネスと、時にTESTAMENTや
ロン・ラインハート在籍時代のDARK ANGELを彷彿とさせる、80年代スラッシュ・メタルばりの爽快感を兼ね備えており
非常に魅力的。中でも、豊富なリフのアイデアに圧倒される①、正統派HM然としたドラマティックな
ツインGの絡みをフィーチュアする⑤⑩といった高速スラッシュ・ナンバーのカッコ良さは格別だ。
楽曲が画一的で山場に乏しいとか、全体的にもう少しキャッチーさが欲しいとか、折角のツインGが活かしきれていないとか
色々もどかしさを覚える場面も多いが、それもこれもアルバムの完成度の高さゆえ、ということで。


RIOT V - Thundersteel ★★ (2009-09-06 21:28:00)

RIOT復活作にして、多くのファンが「彼らの最高傑作」と太鼓判を押す'88年発表の6thアルバム。個人的にも自分の
お金で初めて購入し、HR/HMにのめり込む切っ掛けとなった作品という事で、非常に思い入れを感じている1枚。
豊かな声量を活かして歌いまくるトニー・ムーアと、元JUGGERNAUTの名ドラマー、ボビー・ジャーゾンベクを得て
(但し、本編の半分でDsを叩いているのはLION時代のマーク・エドワーズ)、かつてのオーセンティックな
HMサウンドから一気にパワー・メタル色を強めた本作の魅力は、痛快なハイトーンVo、手数の多いダイナミックな
ドラミング、そしてシャープに切り込んで来るツインG(でもバンドはシングルG編成)が一丸となって
都会的な哀愁を伴い疾走する、アルバム表題曲①に集約されているといっても過言ではない。
HMのカッコ良さを余す所なく体現した、この超弩級の名曲だけでもお腹一杯だが、本作にはこれ以外にも
ライブでお馴染みの④を手始めに、スピーディな②⑤、重厚且つ劇的な③、憂いに満ちた歌メロが秀逸な⑥⑧、
これぞマーク・リアリ!という演歌ばりの泣きメロが炸裂する⑦等、「この1曲のためにアルバムを買う価値あり」
クラスの名曲をゴロゴロと収録。これ聴いてピンと来ないようなら、RIOTはおろかへヴィ・メタルすら
聴く必要はない・・・と思わず極論したくなる鮮烈な魅力を備えた傑作。
スピード/パワー/メロディという「へヴィ・メタル三種の神器」が高い次元で融合を果たした
HR/HM史に燦然と輝く名盤ゆえ、RIOT入門編のみならず、ヘヴィ・メタル入門編としてもどうぞ。
10月に行われる予定の、トニー擁する編成での来日公演も楽しみだ。


RIOT V - Born in America ★★ (2009-09-05 11:09:00)

比較的に入手が容易だったにも関わらず、RIOTのカタログの中では飛び抜けた影の薄さを誇った不遇の5thアルバム。
よりゴージャスで華やかな方向へとHR/HMシーンが推移していた'84年という時期にあっては、まず売れなさそうな
(そして実際売れなった)男臭くマイナー調のHMサウンドが詰め込まれた本作は、タイトルからして「メタル」してる
スピーディな④を筆頭に、前作『RESTLESS BLEED』に比べるとヘヴィ・メタリックなアグレッションや疾走感がやや回復。
代わりに哀愁や泣きといった要素が薄れ、大味になってしまった気がしなくもないが、レット・フォリスターの
小手先のテクニックだけでは表現不可能な、素敵なサムシングを備えたやさぐれチンピラ風味のVoが楽曲にえも言われぬ
エモーションを与えており、特に、バラード調に始まりテンポアップして盛り上がっていくHMの様式美を備えた⑥、
重厚な⑦、雄々しくギャロップするリズムの上に哀愁のメロディが乗っかる⑧、ウェスタン風味を漂わす⑨といった
名曲/佳曲が連続する、アルバム後半の盛り上がりっぷりは前半の地味さを覆す圧倒的テンションの高さ。
楽曲のクオリティにバラつきが見られるのが残念だが(あとジャケットも・・・)、これもまたRIOTならではの名盤。


BULLDOZER - Unexepected Fate ★★ (2009-09-05 10:47:00)

BOXセットの発売や、旧譜リイシュー等の再評価機運の高まりを受け、ACワイルド率いる
イタリアの古参スラッシャーBULLDOZERがプロジェクト体制ながらも復活を果たし、
豪華ゲストの協力を得て完成に至った、'09年発表の5thアルバムがコレ。
いつの間にやらユーロビート界で大成功を収めていたACだが、本作では、ラッパーと組んでファンの度肝を抜いた
問題作(でも秀作)『DANCE GOT SICK!』で聴かせた様な実験色は一切排除。クラシカルなイントロに次いでブラスト・ビートが
炸裂する①を手始めに、全編をスピーディでアグレッシブな疾走系ナンバーで固めつつ、Keyを効果的に用いて
荘厳さや劇的さの演出が為された作風は、まさしくラスト作となった『NEURODELIRI』の後に続くべき内容に仕上がっている。
ただ、良くも悪くもベテラン・バンド然とした貫禄や、ヘヴィ・メタリックな整合性が前面に押し出された
パワー/スラッシュ・サウンドゆえ、初期(1st~2nd)の頃のような「狂気」や破天荒な炸裂感を求めて
本作を聴くと、その真面目さ加減に肩透かしを食らう事になりかねないので注意が必要かと。
とは言え、曲作りの上手さに鈍りはなく、特に、パワフルで好戦的な④、ゲスト参戦のビリー・シーン&キコ・ルーレイロが
流麗なソロを炸裂させる高速スラッシュ・ソング⑧、女流ギタリスト、ジェニファー・バトゥン入魂の
仕事っぷりが堪能できるドラマティックな⑨~⑩といった楽曲は本編の白眉で、これまでにBULLDOZERが
生み出して来た名曲群と比較したって何ら遜色はないクオリティの高さを誇る。
BULLDOZERの今後の活動に対する期待を高める役割を十分に果たす1枚かな、と。


RIOT V - Restless Breed ★★ (2009-09-02 22:05:00)

『FIRE DOWN UNDER』同様、長らく入手困難な状態が続いていた'83年発表の4thアルバム。邦題は『非常警戒』。
と言っても、「RIOT屈指の名盤」「ガイ・スペランザ時代の最高傑作!」と評価の高い『FIRE~』に比べると、
レット・フォリスター(Vo)加入第1作となった本作は、「音楽性が拡散したRIOTらしからぬ問題作」と否定的に
紹介される事が多かったため(最近はそうでもないけど)、別に聴けなくともそれほど惜しいとは思っていなかったのだが、
'90年代末になってようやっと再発されたのを期に購入し、聴いてみて驚いたの何のって。何じゃこの傑作は?!
確かに、気持ち良さげにハーモニカが吹き鳴らされる⑤のような異色曲が収録されているし、ミディアム・テンポの
楽曲を中心にまとめられた本編は疾走感を減じている。どっこい、「RIOTの魅力=哀愁のメロディ」と捉えてる
身としては、自身の破滅的な生き様が刻印されたレットのチンピラ風Voを得て、聴いていると、大都会の暗く薄汚れた
裏通りの光景が脳裏に浮かぶような、乾いた哀愁を漂わせたハードにしてクールな楽曲の数々はムチャクチャ魅力的に響く。
分けても、やさぐれ感と背中合わせの孤独や悲哀が匂い立つレットのVoと、マーク・リアリのエモーショナル
なGプレイの素晴しさが際立つ、③⑧といったスロー/バラード系ナンバーは絶品。聴く度に男泣きを誘われます。
個人的には『THUNDERSTEEL』に匹敵する名盤として愛して止まない捨て曲なしの大傑作。聴き終えた後、
「女子供にゃ分かるめぇ」とか嘯きながら、新宿ゴールデン街を肩で風切って闊歩したくなる1枚。


RIOT V - Fire Down Under ★★ (2009-09-01 22:04:00)

完成度の高さに反して、契約上の問題から長らく廃盤状態が続き、'90年代末に再発されるまで後追いファン(俺です)
には聴く事が叶わなかった、ガイ・スペランザ在籍時代最後の作品となった'81年発表の3rdアルバム。
当時、日本と共にRIOTが高い支持を取り付けていたイギリスでのNWOBHM勃発に影響を受けたのか、従来のロックンロール色が
大幅に減退し、ソリッドなGリフ主導で疾走する楽曲の数々は、よりハードに、よりスピーディにと、
これまで以上にエッジの効いた、最早ハードロックというよりもヘヴィ・メタルと表現すべき作風に仕上がっており、
その筆頭が、アルバムのOPを勇ましく駆け抜けていく高揚感溢れる名曲①。それ以降も、①の勢いを受け継ぐ
アルバム表題曲②、シンプル且つミステリアスなGリフが印象的なミッド・チューン③、ライブでも
お馴染みのウェスタンな雰囲気漂わせる④・・・と、優れた楽曲が畳み掛けるように連打され、
本編ラストを締め括るヘヴィ・メタリックな疾走ナンバー⑨に至るまで、捨て曲の類は一切なし。
正直『ROCK CITY』や『NARITA』は、今聴き直すと若干の古臭さを感じなくもないのだが、本作に関しては
そうした部分は皆無。まさしく、ガイ・スペランザ在籍時代のRIOTの最高傑作と評価するに相応しい1枚。
彼の亡き今、マーク・リアリとの再コラボが不可能になってしまった事が無性に残念でなりません。


RIOT V - Narita ★★ (2009-08-31 22:44:00)

デビュー作『ROCK CITY』の日本での成功に感謝の意を捧げてこのタイトルになったという、'79年発表の2ndアルバム。
「力士」+「アザラシ」(そしてフジヤマ&ジャンボジェット機)というジャケット・アートワークの出来は
不憫極まりないが、中身は前作の路線を順当に受け継ぐ、アメリカのバンドらしいシンプルなノリの良さに、
NY出身バンドならではのストリート感覚と乾いた哀愁をまぶした、硬派でハード・ドライヴィンなロックンロール・サウンド。
熱く弾ける②や、こっ恥ずかしくも勢いよく疾走する⑦といった楽曲に明らかなように、これまで以上にハードな
ツインGの絡みが前面に押し出され、攻撃性を増した作風はHR度が前作から格段にレベルアップ。
その最大の成果と言うべきが、成田空港の三里塚闘争に着想を得たという、印象的なテーマ・メロディを備えた
スリリングなインストの名曲⑤であり、そして哀愁を帯びたメロディがシャープに疾走するRIOT屈指の名曲の一つでもある⑩。
“WARIRIOR"級の超名曲こそ見当たらないが(当たり前)、HR/HMファン的な取っ付き易さではデビュー作以上と言える力作。


RIOT V - Rock City ★★ (2009-08-31 22:34:00)

疾走感溢れる曲調、哀愁のメロディ、そしてエモーショナル且つドラマティックなツインGという、
RIOTというバンドの魅力がギュッと凝縮された名曲中の名曲にして、HR/HMファン永遠のアンセム“WARRIOR"を
収録した'78年発表の1stアルバム。(『怒りの廃墟』って邦題の意味はよう分からんが)
傑作『THUNDERSTEEL』でRIOTファンとなり、遡って本作を購入したクチなので、初めて聴いた時は
(ライブに欠かせないバンドの代表曲③⑥を収録しつつも)、本編に詰め込まれたその余りに飾り気のない、
シンプルなロックンロール・サウンドに思わず拍子抜けしてしまったわけだが、とは言え、ガイ・スペランザの
パッショネイトなVoによって歌われる楽曲は、NY出身バンドならではの硬質感と乾いた哀愁をそこはかとなく漂わせ、
「如何にもアメリカン」といった感じの能天気なノリは薄い。その筆頭が前述の名曲②であり、また、後半の
「オーバードライブ」っぷりがイカス④、爽やかな曲調と、ガイの伸びやかな歌唱がマッチした⑧といった優れた楽曲の数々。
今では『NIGHTBREAKER』以降、無理めのパワー・メタル路線を突き進んだ時期の作品よりも、遥かに愛聴している1枚。


ARTILLERY - When Death Comes - When Death Comes ★★ (2009-08-30 14:46:34)

『BY INHERITANCE』とも、それ以前の作風とも異なる、
新生ARTILLERYの魅力が詰め込まれた5thアルバムのOPナンバー。
今後もこの路線で突っ走ってくれると嬉しいな、と。


ARTILLERY - When Death Comes ★★ (2009-08-29 23:50:00)

ARTILLERYが'91年に発表した3rd『BY INHERITANCE』をこよなく愛する身としては、初期ブルータル・スラッシュ路線の
復活作『B.A.C.K』は諸手を挙げて絶賛できる内容ではなかったのだが、そんな彼らが10年ぶりに新作を発表、
しかもそれがどうやら『BY~』の頃を彷彿とさせる作風に仕上がってるらしい・・・・と聞いては否が応にも期待が
高まり、それこそ嬉し涙の海で溺死する覚悟を決めて本作('09年、5thアルバム)を購入したのですが・・・。
ARTILLERYのトレードマークである、独特の動きを魅せる手数の多いGリフは健在だし、本編のそこここで聴かれる
東洋風味のメロディは確かに『BY~』を思い起こさせる。——んだけれども、その割に、繰り返し聴いても
今ひとつ己のメタル魂が鼓舞されないのは、歌メロが余りにも普通過ぎるせいかな、と。
ツインGのみならず、フレミング・ロンズドルフが歌う妖しくコブシの効いた歌メロの魅力も、あのアルバムの
特異な個性の醸成に一役買っていたように思うのだが、それに比べると本作で聴かれる歌メロはストレートな
スラッシュ/パワー・メタル路線で、楽曲が3rd風なだけに余計違和感を覚えてしまう。(我ながら度し難い話ですが)
尤も、『BY~』と切り離して評価すれば、本作は間違いなく優れたスラッシュ・アルバムだし、より正統派な歌いっぷりを
披露する新Voの歌唱力も十分。(魅力的な歌メロも端々で聴くことができるし)。特に劇的なOPナンバー①、
アコギを有効活用した一際メロディアスな⑥、そしてどことなく“KHOMANIAC"を彷彿とさせる⑨といった楽曲は、
このバンドでしか作り得ぬスラッシュ・メタルの名曲でしょう。
難儀な3rd信者の愚痴は脇に置いておいて、スラッシュ・メタル・ファンなら素直に「買い」の1枚。


JON LORD - Before I Forget - Tender Babes ★★★ (2009-08-29 21:17:54)

静謐なイントロを豪快にブチ破る、コージー・パウエルの
破壊的なドラミングに総毛立つ。(あと余りに特徴的過ぎてちょっと笑う)
イントロに限らず、終始ジョン・ロードのKeyとコージーのDsが
火花を散らしまくるスリリングなインストの名曲。


JON LORD - Before I Forget - Bach Onto This ★★★ (2009-08-29 21:13:26)

バッハの“トッカータとフーガ"の旋律で幕を開ける、
8分に及ぶクラシカル&プログレッシブなインストの大作ナンバー。
全編を華麗に彩る、攻めの姿勢を持ったジョン・ロードの
Keyプレイがたまらなくカッコイイ。


JON LORD - Before I Forget - Where Are You ★★★ (2009-08-29 21:10:52)

個人的にはアルバムで最も好きなナンバー。
アルコール焼けしたちょいしゃがれ気味の
エルマー・ガントリーの渋い歌声に絡む、
ジョン・ロードの流麗で包み込むような優しさに満ちた
Keyの調べを聴いてるだけでもう泣けてくる絶品のバラード。
星三つじゃ足りません。


JON LORD - Before I Forget - Say It's All Right ★★★ (2009-08-29 21:03:53)

ヴィッキー・ブラウンのエモーショナルな歌声に
どっぷりと酔いしれる、ソウルフルなバラード。
BAD COMPANYから客演している、ミック・ラルフス入魂の
泣きのGソロも涙腺を刺激してくれます。


JON LORD - Before I Forget - Before I Forget ★★★ (2009-08-29 21:01:00)

リッチー・ブラックモアがRAINBOWで演りそうな
美しく幻想的な雰囲気を漂わせたハーフ・インスト・ナンバー。
サビ部分を彩る、PINK FLOYD等との仕事で知られる
サム&ヴィッキー母娘の可憐なコーラス・ハーモニーが印象的。


AMORAL - Show Your Colors ★★ (2009-08-24 22:24:00)

去年、フィンランド・フェスト08を見に行った時の話。2番手として登場したアリ・コイヴネンに対し、ステージ前方に
陣取った外人客が終始、中指を立てて野次を飛ばしまくっているのを目撃して、やはりコアなメタル・マニアからの
風当たりはキツイものがあるのか・・・と暗澹たる気分を味わったのだけど、ニコ・カリオヤルヴィ(Vo)に代わる
新たなフロントマンとして、そのアリを加入させたAMORALが'09年に発表するや、ファンの間で
「問題作」として賛否両論を巻き起こした本作(4th)を聴いていたら、ふとその事が思い出された。
尤も、「エクストリーム・メタル・バンドにメタル・アイドル加入」という経緯こそが問題なのであって、内容自体は、
北欧のバンドならではのメランコリックなメロディを満載にした、非常に優れたHMアルバムに仕上がっているように思うのだが・・・。
ただ、そうした感想を抱くのは自分が別段AMORALというバンドに強い思い入れを持たない人間だからであって、
彼らにブルータルなデス/スラッシュ・サウンドを求める向きには、やはり本作の作風は辛いものがあるか。
しかし繰り返しになるが、クラシカルで美しい序曲①から展開する劇的な②、ブラスト・ビートをフィーチュアして
切れ味鋭く疾走する③、1stシングルとしてリリースされファンの間で賛否両論を巻き起こしたものの、冷静に聴けば
優れた哀メロ・ナンバーである事が分かる④・・・と、本作に収録された楽曲は最初から最後まで、この顔合わせでしか
作り得ない魅力を備えたモノばかりで、アルバム自体の完成度は非常に高い。アリ加入に対するファンからの
風当たりのキツさは相当なものらしく、バンドが抱え込んだストレスの大きさは、フラストレーションに満ちた
歌詞の数々を読んでるだけで嫌というほど伝わってくるが、せっかく質の高い作品を作り上げ、新たな可能性への
扉を開いたのだから、批判に負けてこの編成がアルバム1枚きりで終わってしまわないよう願っております。


WARBRINGER - Waking Into Nightmares - Senseless Life ★★★ (2009-08-23 22:13:41)

正統派へヴィ・メタリックなGリフと、
疾走する泣きGソロをフィーチュアして
ドラマティックに盛り上りつつ激走する
2ndアルバムの(個人的に)ハイライト・チューン。


WARBRINGER - Waking Into Nightmares - Shadow From the Tomb ★★ (2009-08-23 22:08:34)

デス・メタリックな暴力性も発散する
バイオレントな曲調と、劇的なインスト・パートの
コントラストが印象に残る1曲。


WARBRINGER - Waking Into Nightmares - Living in a Whirlwind ★★ (2009-08-23 22:01:46)

リズム・チェンジからブラスト・ビートまで
事も無げにこなす新加入のDsの怒涛の如きドラミングが
炸裂するブルータルな1曲。
こりゃ前任ドラマーじゃ出来ない曲だ。


WARBRINGER - Waking Into Nightmares - Jackal ★★ (2009-08-23 21:57:57)

イントロを聴いただけで、前作から如何に彼らが
成長を遂げたか伝わって来る、タフでストロングな
高速スラッシュ・ナンバー。
相変わらずメロディアスなGソロも○。


WARBRINGER - War Without End - Beneath the Waves ★★ (2009-08-22 01:16:04)

楽曲自体は刺々しく疾走する高速スラッシュ・チューンなのだが
そこに絡むGソロは非常にメロディアス。
冒頭から正統派HMのノリで歌いまくっており、
ちょっと笑ってしまった。いや、良い曲です。


WARBRINGER - War Without End - At the Crack of Doom ★★★ (2009-08-22 01:09:39)

Gリフにインパクトにかけては本編随一。
ブラスト・ビートを織り交ぜてバイオレントに
疾走するリズムに、よく歌うGと練られた曲展開が
絡む様はメロディック・デス・メタル風味ですらある。


WARBRINGER - War Without End - Hell on Earth ★★ (2009-08-22 01:05:47)

小細工抜きでガンガン攻め立ててくる、
正統派のスラッシュ・メタル・ナンバー。
聴いてるだけで暴れ出したくなりますね。


WARBRINGER - War Without End - Total War ★★★ (2009-08-22 01:01:49)

1stフルのOPナンバーにして、WARBRIGNERというバンドの
何たるかが詰め込まれた彼らの代表曲。
(デビューEP収録曲のリメイクでもある)
荒々しく好戦的な曲調の割りに、フラッシーに弾きまくる
ツインGや一緒に叫びたくなるサビといい
結構キャッチーな仕上がりなのも好ポイント。


WARBRINGER - Waking Into Nightmares ★★ (2009-08-19 22:31:00)

一聴して「うぉ、化けやがった」と驚かされる、カリフォルニア出身の5人組スラッシャーが
プロデューサーにEXODUSのゲイリー・ホルトを迎えて制作、'09年に発表した2ndフル・アルバム。
荒削りな演奏、楽曲、それに音作りと、濃厚に80年代風味が薫るオールドスクールなスラッシュ・メタルを
演っていたデビュー作『WAR WITHOUT END』に対し、本作は、コケ脅し臭の消えたジャケット・アートワーク
(手掛けたのはダン・シーグレイヴ)から、グッと引き締まったサウンド・プロダクション、そしてよりスピーディに、
よりダイナミックに、より劇的に磨き上げられた収録楽曲に至るまで、過酷なロード生活で得た経験値が見事に
本編のクオリティに反映された、あらゆる面においてデビュー作から格段のパワーUPを遂げた内容に仕上がっている。
取り分け、一層のへヴィネスとダイナミズムを獲得したリズム面強化の成果は大きく、その効果は、イントロだけで
総毛立つ①を聴いただけでもハッキリと実感できる。やはり腕の立つDsとBの存在はこの手のバンドには必須だよなぁ、と。
圧倒的手数の多さを活かして怒涛の如く突進するこのリズム隊に、迫力と説得力を増したVo、より練り込まれた劇的な
メロディを紡ぎ出すツインGが絡む、攻撃性と緻密性を兼ね備えた①③⑤⑧⑨といった楽曲が撒き散らす
有無を言わせぬカッコ良さは、前作までのバンドとは殆ど別人レベル。
「懐古型スラッシュ」の枠を飛び出したWARBRIGERの、「今を生きるエクストリーム・メタル・バンド」としての
気概がヒシヒシと伝わって来る力作。


WARBRINGER - War Without End ★★ (2009-08-19 22:28:00)

カリフォルニア出身の5人組スラッシュ・メタル・バンドが、プロデューサーにビル・メトイヤーを迎えて制作、
'08年にCENTURY MEDIAからリリースした1stフル・アルバム。
新世代スラッシャーの多くがそうであるように、彼らもまた、ヒステリックなシャウトを繰り出すVo、ヤスリで削り
出したような刻み目の荒いGリフ、それにバタバタ忙しなく疾走するリズムと、メンバー全員の平均年齢が20歳とは思えぬ、
80年代テイスト満載のオールドスクールなスラッシュ・メタルを実践。ジャケット・アートワークに戦車をあしらい、
歌詞のモチーフに「戦争」を選ぶ姿勢からも明らかなように、アグレッシブで高揚感に満ちた好戦的なサウンドが
その持ち味ながら、フラッシーに弾きまくるツインGと、正統派HM由来の構築性を湛えた曲展開をフィーチュアした
楽曲は存外キャッチーで(ポップという意味ではない)、個人的には1st~2ndの頃のEXODUSとの共通点を見出したりも。
方々で指摘されているように、ドタバタと落ち着きのないリズム・ワークや、荒削りなサウンド・プロダクションのせいで
「B級」との印象は免れないものの、血沸き肉踊る①④、アグレッシブな曲調にメロディックなGソロが映える②⑥⑩、
メロウなイントロをメロデス風味のクールなGリフが引き裂く⑤といった、WARBRINGERというバンドの魅力が
上手いこと表現された強力無比なスラッシュ・ナンバーの数々を聴くにつけ、これくらい自棄っぱちな勢いが
感じられる方が、スラッシュ・メタル・バンドのデビュー作としては好感が持てるってもんです。
個人的には「大化けした」と評判の2ndアルバムより愛聴してたりして。・・・なんて書くとバンドに怒られるか?


WARBRINGER ★★ (2009-08-19 22:27:00)

カリフォルニアにて、ONSLAUGHTとZOMBIEという2つのスラッシュ・メタル・バンドが
合流する形で誕生し、'06年に自主制作した5曲入りEP『ONE BY ONE, THE WICKED FALL』でデビュー。
幾つかのコンピ盤に参加して知名度を高めた後、CENTURY MEDIA RECORDSと契約を交わすと、
'08年に『WAR WITHOUT END』を、'09年には2ndフル『WAKING INTO NIGHTMARE』を発表。
荒々しく尖がった楽曲にイマイチな音質、それにドタバタした演奏がどこか郷愁を誘う、オールドスクールな
スラッシュ・サウンドが詰め込まれた1st、メンバー・チェンジと過酷なツアー生活の成果が
そのクオリティに見事に反映された、よりビルドアップされた内容の2nd、
どちらも聴き応え十分の作品に仕上がっており、近年デビューを飾った
若手スラッシャーの中では頭一つ抜きん出た存在感を放つバンドかな、と。


VANDENBERG - Alibi - Fighting Against the World ★★★ (2009-08-17 21:48:16)

やや大人しめにまとめられた3rdアルバムの中にあって、
重厚且つドラマティックなこの曲のへヴィ・メタリックな
カッコ良さは一際耳を引く。


VANDENBERG - Alibi - Kamikaze ★★★ (2009-08-17 21:35:29)

“KAMIKAZE"というタイトルを名乗るなら
これぐらいカッコ良くないとね、
と実感させられる、アルバムのハイライトを
飾るインストの名曲。


VANDENBERG - Alibi ★★ (2009-08-17 21:12:00)

若さや爽やかさをイメージさせた「青色」から、落ち着きを感じさせる「赤色」へと、ジャケット・アートワークの
変化が物語る通り(?)、ヘヴィ・メタリックな疾走感やエッジが後退し、より成熟したHRバンドへと
その音楽性を変化させた、'85年発表の3rdアルバムにしてVANDENBERGのラスト作。
角が取れ、丸みを帯びたモダンなサウンド・プロダクションに、ボーカル・ハーモニーが強化され、ミドル・テンポの
楽曲がズラリ取り揃えられた楽曲と、以前に増して「聴かせる」姿勢が前面に押し出されており、
エイドリアンのGプレイも相変わらずの泣きとドラマ性を湛えつつ、今回は楽曲の1パートに徹しているとの印象で、
前2作で聴かれたような鮮烈な「華」を感じさせるGソロが炸裂する場面は少ない。
有体に言ってしまうとかなり地味な仕上がりの本作なのだが、ポップで溌剌とした③、重厚で劇的な⑥、
そして本編のハイライトと言っても過言ではない、“KAMIKAZE"の名を持つインストの名曲⑨といった魅力的な楽曲も
収録されており、駄作と切って捨てるのは早計というもの。VANDENBERG入門編にはお薦めしないものの、
前2作を気に入った人なら、やはり避けては通れない作品かと。


BIGHORN - BIGHORN - SPARROW ★★★ (2009-08-16 20:47:37)

アルバム『BIGHORN』のハイライトを飾る名曲中の名曲。
叙情的なイントロから一転、軽やかに駆け抜けていく曲調が
「旅」について綴った歌詞世界と絶妙にマッチ。
全体的にポジティブな雰囲気を漂わせつつ、
仄かに薫る哀愁が胸に沁み、なぜだか無性に泣けて仕方がない。


BIGHORN - BIGHORN - MARY-ANNE ★★★ (2009-08-16 20:42:05)

儚げなイントロを聴いただけで胸を締め付けられる名バラード。
やや頼りなさげなVoが切々と歌い上げる泣きメロと、
それを援護する哀切なストリングスとピアノの調べ、
そして透明感を湛えたボーカル・ハーモニーが絶品です。


BIGHORN - BIGHORN - PENNY FOR YOUR DREAMS ★★★ (2009-08-16 20:37:26)

5分足らずという短い時間の中に、
BIGHORNというバンドの魅力が余す所なく詰め込まれた
代表曲と呼ぶに相応しい名曲。


BIGHORN - BIGHORN ★★ (2009-08-16 19:56:00)

90年代末期のCD化大国日本において、ソニーから再発された数多くの「隠れた名盤」の中でも、ARCANGELや
TRILLIONと並んで特に愛聴させて貰ったのが、カナダはバンクーバー出身の5人組メロディアスHRバンドが
唯一残した、'78年発表のこのセルフ・タイトルのデビュー・アルバム。
いきなりQUEENばりに美しいボーカル・ハーモニーで幕が開く名曲①によく表れている通り、キャッチーで繊細な
泣きメロ、透明感を湛えた華麗なボーカル・ハーモニー、そして優美にして流麗なピアノとKeyがタップリと
フィーチュアされたサウンドは、良い意味で典型的なアメリカン・プログレ・ハード路線で、その内容と来た日にゃ、
同時期のSTYXやBOSTONにも匹敵するクオリティの高さ。(もっとポップ寄りだけど)
凝ったアレンジと曲展開を備えた楽曲は、堪らなくドラマティックな一方、そのいずれもがランニング・タイムは
4分台以下とコンパクトにまとめられており、大仰さやクサみを感じさせる場面は殆どない。
取り分け、前述のOPナンバー①、哀切なるピアノとストリングスの調べが聴く者から涙を搾り取るバラード④、
高揚を誘う溌剌とした曲調と、仄かに漂う哀愁のコントラストが絶品な名曲⑦(歌詞が素晴しいったら!)といった、
都会的な洗練と、親しみ易い叙情メロディ、それにロックンロールに根差したノリの良さが絶妙に同居した
楽曲の数々を聴くにつけ、「ああ、カナダのバンドだなぁ」と心底惚れ惚れさせられますね。
現在でも本作が入手可能かどうかは知らないが、取り合えず、見かけたら即ゲットをお薦めする名盤。


BIGHORN ★★ (2009-08-16 19:54:00)

カナダはヴァンクーバーにて結成された5人組メロディアスHRバンド。
'78年にセルフ・タイトルの1st『BIGHORN』でデビュー。
システム・エンジニアとして、駆け出し時代のボブ・ロックの名前がクレジットされている
この作品には、ポップな泣きメロと美しいボーカル・ハーモニー、そして劇的な曲展開に
全編が彩られた、全盛期のSTYXを彷彿とさせるサウンドが詰め込まれており、
マニア筋から高い評価を得るが、成功を掴むまでには至らず、結局彼らは
このアルバム1枚を残して消息を絶つ。
'99年、当時「CD化大国」の称号を欲しい侭にしていた日本において
世界初CD化がなされ、世のメロディ愛好諸氏派を喜ばせた事は記憶に新しい。
でももう廃盤?


HUGHES / THRALL - Hughes/Thrall ★★ (2009-08-16 00:05:00)

歌神グレン・ヒューズがギタリストのパット・スロールとタッグを組んで、HUGHES/THRALL名義で
'82年に発表した唯一のアルバムにして、現在でもグレンのライブで必ず演奏される名曲を
数多く収録した、彼を語る上で欠かす事の出来ない重要作品の一つ。
自分がこの作品を購入したのはかなり遅く、'94年に行われたグレンのソロ公演で聴いた名バラード“COAST TO COAST"の
余りの素晴しさに感動した事がその切っ掛けだったのだが、当初の予想ではグレンとパットの組み合わせという事で、
かなり通好みの渋い作風を想像していたのだけれど、実際に聴いてみると、そうした渋みや、如何にもグレン的な
ファンキーな要素を端々に漂わせつつも、全体としては、これが時に産業ロック的なキャッチネスも感じさせる、
非常に洗練されたハードポップ・サウンドが詰め込まれていて良い意味で驚かされた。しかもそれを、グレンが持ち前の
黒いソウルフルな歌唱を駆使して歌い上げるのだから、本作がどんだけ個性的なサウンドに仕上がっているかは想像が付くというもの。
特に、心浮き立つ爽快感に溢れたHRナンバー①、パットの魅力的なGプレイが映える叙情的でキャッチーな②、
ダイナミックな曲展開とフックの効いたメロディが上手く組み合わされた⑨といった楽曲は本編の白眉。
勿論、前述した名バラード⑧もやはり素晴しい名曲だ。(実はTRAPEZE時代の楽曲だったと、この時初めて知りました)
グレン・ヒューズ好きはもとより、「彼の作品は興味の範疇外」というメロディ愛好派リスナーにもお薦めしたい1枚。


HELSTAR - A Distant Thunder - Winds of War ★★★ (2009-08-14 23:07:37)

叙情バラード風のイントロに始まり、
スピーディ且つアグレッシブに盛り上がりつつ
最後はまたバラード調に締め括られるという
起承転結がバッチリ決まった
様式美パワー・メタル・チューンの名曲。
リリカルなピアノ・サウンドの導入も効果的。


HELSTAR - A Distant Thunder ★★ (2009-08-14 23:03:00)

'81年にテキサス州はヒューストンにて結成され、紆余曲折を経た現在もしぶとく活動を続ける
5人組の正統派HMバンドが、METAL BLADE RECORDS移籍第1弾として'88年に発表した3rdアルバム。
スラッシュ/パワー・メタル風味の攻撃性を備えつつ、スピードよりも構築感を重視した曲展開で畳み掛けるスタイルや、
全盛期のロブ・ハルフォードを彷彿とさせるジェイムズ・リヴェラの突き抜けるようなハイトーンVoと、光沢を帯びた音色で
劇的なメロディを豊かに紡ぎ出すJUDAS PRIESTばりのツインGを前面に押し出した作風は、2nd『DIGITAL DICTATOR』を
発表した頃のVICIOUS RUMORSを彷彿とさせる。(後にジェイムズ・リヴェラは本当にVRに加入する事になるのだが)
歌唱能力の高さに比べ、歌メロにキャッチーさが欠ける(フックが弱い)ため、「あともう一息」のレベルで足踏みを
してしまう楽曲にもどかしさを覚えるのも事実なのだが、それをカバーするかのように、2本のGが雄弁に歌いまくっているゆえ
その完成度自体は押し並べて高く(ブリブリ動き回るBも非常に良い仕事をしています)、捨て曲は見当たらない。
中でも、リリカルなピアノの調べを纏ってバラード調に始まり、激しくスピーディに盛り上がっていく⑧は、本編のハイライト
のみならずHELSTAR史上屈指の名曲であり、この曲を聴くためだけに本作を購入しても損はない!・・・と思うのだがどうか。
個人的には、HELSTARの作品ではよりプログレ方面へと歩みを進めた次作『NOSFERATU』がイチオシなのだが、
↑上の方が仰られている通り、入門編としてはよりコンパクトに締まった作風の本作の方が適当かと。
で、これが気に入ったら『NOSFERATU』も是非どうぞ。


ANVIL ★★ (2009-08-11 10:23:00)



SSS - The Dividing Line - Unrest in the Northwest ★★★ (2009-08-11 10:08:24)

前作“BLACK NIGHT WHITE LIGHT"のノリを受け継ぐ
劇的なイントロを聴いただけで思わず笑ってしまう
正統派ヘヴィ・メタリックでドラマティックな大作ナンバー
(といっても4分だけど)
今度はJUDAS PRIESTへのトリビュート・ソングなのだろうか?


SSS - The Dividing Line - Toxic Bee ★★ (2009-08-11 10:04:27)

ハードコア色を強めた2ndアルバムの中では
比較的スラッシュ・メタル寄りな1曲。
ランニング・タイムが2分近くあるし、
何よりイントロのGの刻みっぷりが
えらいカッコイイんだわ。


SSS - The Dividing Line - Oil and Water ★★ (2009-08-11 10:02:12)

正統派へヴィ・メタリックで劇的なイントロ
“THE DIVIDING LINE"の余韻を切り裂いて
1分もないランニング・タイムを息継ぎなしで突っ走る、
まさに「SSSらしい」1曲。


SSS - Short, Sharp, Shock - Black Night White Light ★★★ (2009-08-11 09:55:33)

いきなりアコギから始まって驚かされる
SSSらしからぬ異色の大作ナンバー。
METALLICA(というかクリフ・バートン)について歌った
歌詞といい、メロディックなGソロ(確かに弾き切れていない)といい
初期METALLICAに対するトリビュート・ソングというのも納得な
微笑ましくドラマティックな名曲。


SSS - Short, Sharp, Shock - Overload ★★ (2009-08-11 09:49:23)

ちゃんとソロ・パートが設けられているだけでなく、
全編に渡ってGが大活躍(このバンドにしては)する
一際スラッシュ・メタル色が濃厚なナンバー。
アルバム中盤のハイライトを飾る名曲かと。


SSS - Short, Sharp, Shock - SSS ★★ (2009-08-11 09:41:26)

ゴロンゴロン唸りをあげるBに導かれてスタートする
バンドのテーマソング。この手のバンドの場合、
1曲だけ取り上げてああだこうだ言うのは野暮なような
気がしなくもないが、取り合えずカッコイイものは
カッコイイということで。


SSS - The Dividing Line ★★ (2009-08-10 22:54:00)

いつまで経っても国内盤が発売されず、音楽雑誌に取り上げられる気配もないので、とうとう我慢できずに
輸入盤を購入してしまった、英国はリヴァプール出身の4人組が'08年に発表した2ndフル・アルバム。
スラッシュ・メタル由来の切れ味鋭いGリフを備えながら、短い曲は十数秒、長くても2分台というコンパクトに圧縮された
楽曲が次々に波状攻撃を仕掛けてくる、S.O.D.やD.R.I.といったバンドを思い出すクロスオーバー・スラッシュ・メタルという
基本スタイルは不変ながら、今回は全20曲収録で30分強という前作以上にタイトなランニング・タイムが明確に物語る通り
ハードコア度が大幅増量。これまでよりも更にシンプル且つストレートにまとめられた楽曲群は、
安定感を増した演奏にも支えられ、全編を最初から最期まで息継ぎなしに一気呵成で畳み掛けてくる。
と言ってもメタリックな要素が完全になくなってしまったわけではなく、その手の要素相変わらず本編のあちこちで
確認できるし、何よりラストに鎮座まします⑳は、ツインGを活かして疾走する堂々4分以上に及ぶ大作(彼らにしては)で、
前作がIRON MAIDENなら今度はJUDAS PRIESTだ!ってな感じの正統派へヴィ・メタリックな仕上がり具合に思わず頬が
緩む名曲。“UNREST FROM THE NORTHWEST"というタイトルからしてJPへのトリビュート・ソングっぽいしね(?)。
デビュー作以上に「SHORT SHARP SHOCK」というバンド名が似つかわしいサウンドが封じ込められた1枚。国内盤は出んのかなー。


SSS - Short, Sharp, Shock ★★ (2009-08-10 22:51:00)

短く(SHORT)鋭く(SHARP)衝撃的(SHOCK)。略してSSS・・・という中坊感覚全開なネーミングセンスが素敵な、
イギリスはリヴァプール出身の4人組スラッシュ・メタル・バンドが'07年に発表した1stフル・アルバム。
「リヴァプールの疾走王」とも「MUNICIPAL WASTEへのイギリスからの回答」とも評される彼らが聴かせてくれるのは、シンプルだが
即効性の高いGリフに、切迫感溢れる上擦りシャウトで畳み掛けてくるVo、そして1~2分台とタイトに絞られた曲展開を備えた、
まさに帯表記の「スラッシュ?パンク?ハードコア? NO, NO, THIS IS クロスオーバー!」を地でいくサウンド。
演奏はやや不安定だが、「でも演るんだよ!」的な心意気に溢れた、このガムシャラで前のめりな疾走感はかなり爽快。
全編でハードコア/パンク指数高めの走りっぷりを炸裂させる一方、リズムにはキッチリと緩急が効かせてあるし、
⑨⑬といったインスト曲では、弾きまくるGがヘヴィ・メタリックな構築美を演出。特にメンバーが
「METALLICAへのトリビュート・ソング」と語る⑰は、アコギに始まりドラマティックに盛り上がりながら、
最後は再びアコギで叙情的に締め括られるという、起承転結を備えた7分以上に及ぶ大作ナンバーで、
直線的な本編の流れにメリハリを生み出す役割も担っている。
MUNICIPAL WASTE、D.R.I.、NUCLEAR ASSAULT辺りが好きな人なら必ずや気に入るであろう、バンド名に恥じぬ1枚。


SSS ★★ (2009-08-10 22:48:00)

'05年、イギリスはリヴァプールにてハードコア畑出身のメンバー達によって結成される。
同年にセルフ・タイトルの4曲入りEP(俗称『バートンEP』)でデビュー。
翌年、半ば自主制作に近い形で発表した1stフル・アルバムが好評を博し、
その評判を聴きつけたEARACHR RECORDSと契約。
'07年にはボーナス・トラック1曲を追加収録した新装盤をリリース。
これが日本デビュー作ともなった。
バンド名を地で行くクロスオーバー・スラッシュ・サウンドが好評を博し、
「リヴァプールの疾走王」という赤面モノの称号を得るまでに
評価を高めたバンドは、矢継ぎ早に2ndフル・アルバム('08年)を発表。
よりハードコア度を高めた作風は、ファンの期待に見事に応える
ハイクオリティな内容だったが、'09年8月現在、未だ国内盤のリリースはなし・・・。
出ないの?


DARK ANGEL - Leave Scars ★★ (2009-08-09 20:51:00)

'89年に発表された、ドン・ドーティに代わる新Voロン・ラインハート加入一発目となる3rdアルバム。
曲作りの主導権がジーン・ホグラン(Ds)へと移り、これまでのストレートなスラッシュ・メタル路線から、複雑化/大作化が著しい本作を初めて聴いた時は、無駄に長く、また煮え切らない楽曲が余り好きになれなかった覚えがあるのだが、今改めて聴いてみると、これが十分「走ってる」ストレートなスラッシュ・メタルに聴こえてしまうんだから、時の流れってのは恐ろしい。
ペラペラで厚みに欠けるサウンド・プロダクションとか、『DARKNESS DESCENDS』から『TIME DOES NOT HEAL』へと至る過渡期の作品ゆえの中途半端さ(アレンジや曲展開の未整理)とか、色々気になる部分もあるにはあるが、何のかんの言いつつも、前2作の作風を迷いなく受け継ぐ高速スラッシュ・ナンバー①②、LED ZEPPELINの超有名曲の豪快なブチ壊しカヴァー⑤、6分以上に及ぶ長尺曲ながら、テンションの高さで聴き手を圧倒する⑥、ラストを激烈に締め括るアルバム表題曲⑨等、名曲/佳曲も数多く収録されており、この完成度の高さは流石DARK ANGEL、抜かりはない。(尚、⑦のバックボーカルにはゲストとしてVIKINGのロン・エリクソンが参加している)
このバンドの入門編としては不向きな作品ですが、やはり避けては通れない1枚。スルメ盤?


LAAZ ROCKIT - No Stranger to Danger ★★ (2009-08-09 17:13:00)

「ベイエリアのクランチ軍団」の異名を取るLAAZ ROCKITと言えども、デビュー当時はシンプルなHMを演っており
(飽くまでこのバンドにしてはだけど)、特にこの'85年発表の2ndアルバムは、ブライトな音色で刻まれる
Gリフ、シンプルでノリ易いリズム、メロディアスに歌うマイケル・クーンズのVoに、華やかさすら漂わす
コーラス・ハーモニー、曲によっては(③とか⑤とか)「ポップ」とさえ表現できそうなナンバーが収録されていたりと、
彼らのカタログの中でも、一際LAメタルからの影響が強く感じられる作風に仕上がっている。
尤も、そこはLAAZ ROCKIT。デビュー作『CITY'S GONNA BURN』がそうであったように、メロディは常に欧州風味の
湿り気を帯び、流麗に弾きまくる構築度高めのツインGも健在。JUDAS PRIEST風のクールなGリフが映える②や、
叙情的でドラマティックな⑥、メロウ且つ軽快に駆け抜ける⑦なんてこの頃の彼らでしか作り得ない名曲だし、3rd以降の
作風を予感させる荒々しく畳み掛けて来る③や、ゴジラの咆哮からスタートするスラッシーな⑧のような楽曲もちゃんと収録。
LAAZ ROCKITの名から想起するサウンドとはやや異なる仕上がりながら、この完成度の高さは流石だ。
長らく廃盤で、家には昔友人にダビングして貰ったカセットテープしかなかったのだが、最近になってようやく
オフィシャルなリマスター再発が叶ったので、嬉しいったら。ブート盤買わずに耐えていた甲斐があるってもんです。


DARKNESS - Defenders of Justice - Predetermined Destiny ★★★ (2009-08-08 17:56:30)

パートによっては頑張ってメロディアスに歌い上げる濁声Vo、
IRON MAIDENばりのハーモニーを聴かせてくれるツインG、
起承転結がバッチリ決まった曲展開、
いずれもドラマティックな2ndアルバムのハイライト・ナンバー。


DARKNESS - Defenders of Justice - They Need a War ★★ (2009-08-08 17:50:46)

スピードに頼らずとも良い曲が書ける事を証明してみせた
重厚で緊張感に溢れたヘヴィ・チューン。
実はドイツ語バージョンの方が
(曲調と合っていて)カッコイイ。


DARKNESS - Defenders of Justice ★★ (2009-08-08 17:41:00)

メンバーがプログレッシブ・ロックや、WATCHTOWER等のインテレクチュアル・スラッシュ・メタルからの
影響を告白する、'88年発表の2ndアルバム。
とは言え、本作で聴く事が出来るサウンドは、人を食ったような暢気なイントロ・パートから一転、切れ味鋭く
猛烈な疾走を開始するOPナンバー①を手始めに、濁声Vo、カミソリGリフ、それに性急に突っ走るリズムを兼ね備えた
王道ジャーマン・スラッシュ・メタル以外の何者でもなく、そこには妙な実験精神が入り込む余地なんぞ皆無。
但し、基本的には前作『DEATH SQUAD』の作風を継承しつつも、アレンジや曲展開の複雑化に伴い、一層の長尺化が
進んだ収録楽曲からはこれまで以上に「練り込み」の跡が伺えるのも確かで、取り分け、隠し味的にKeyを用いた④、
下っ腹にズンズン響く重厚なヘヴィ・チューン⑤、メロディアスに歌うVo、IRON MAIDENばりのツインGをフィーチュアして
劇的さを演出する大作ナンバー⑧といった楽曲は、本作でしか聴く事の出来ないタイプの名曲/佳曲かと。
(あと、要所で硬質なアクセントを加えてくる新加入のBの良い仕事っぷりも本作のポイント)
サウンド・プロダクションの洗練と引き替えに、ノイジーなGの迫力が失われしまった点は惜しいが、
それを差し引いてもこのの完成度の高さは立派。DARKNESSの最高傑作として、入門編にもお薦めできる1枚。
尚、本作を最後にバンドから脱退したVoのオリバー・フェルニッケルは、'98年に心不全でこの世を去っている。R.I.P.


DARKNESS - Death Squad - Tarsman of Chor ★★ (2009-08-08 17:40:32)

激烈高速スラッシュ・ソングを演奏する一方、
こういう正統派へヴィ・メタリックなインスト曲も
収録して本編の流れにメリハリを付ける辺り、上手い。
曲自体も「スラッシュ化したIRON MAIDEN」調でカッコイイ。


DARKNESS - Death Squad - Faded Pictures ★★ (2009-08-08 17:36:40)

実にDARKNESSらしい高速スラッシュ・ナンバー。
サビの部分を、濁声Voが一生懸命歌ってる辺りに
好感を感じますね。


DARKNESS - Death Squad ★★ (2009-08-08 00:38:00)

'84年に結成され、独スラッシャーの第1世代に属していたエッセン出身の4人組が、'86年に発表した1stアルバム。
ジリジリとノイジーに荒っぽく刻まれるGリフ、濁声で吼え立てるVo、そして取り憑かれたように性急なビートを
叩き出すリズム隊とが一丸となって突っ走る、実にスラッシュ・メタルらしいスラッシュ・メタルが全編に渡って
繰り広げられる本作は、DARKNESSが残した3枚のフル・アルバムの中でも、特に攻撃的な作風を誇る・・・っても、
まぁこれは彼らに限った話じゃなく、同時代の大概のスラッシュ・メタル・バンドのデビュー作に
当て嵌る話なわけだが、その多くが「やりたい事に技術が追い付いていない」状態だったに対し、このバンドが凄いのは
全編をスピーディに押しまくりつつ、その合間に正統派へヴィ・メタリックなインスト・ナンバー⑤や、
アコギに始まりアコギに終わる重厚な⑧といった楽曲を挟み込んで本編の流れに緩急を演出する等、溢れ出る初期衝動を
きっちりと自身でコントロールし切っているところ。取り分け、イントロ代わりの①を引き裂いて爆走を開始する②、
フックの効いた⑥といった楽曲は、その攻撃性と曲作りの上手さが如実に表れた名曲。
こうした隠れた逸品が、CDで、しかもリマスターを施されて(オマケ音源てんこ盛り)状態で
気軽に聴けてしまうのだから、ホント良い時代になったもんです。


POSSESSED - Beyond the Gates ★★ (2009-08-07 22:50:00)

プロデューサーにTHE RODSのドラマー、カール・キャネディ迎えて制作された'86年発表の2ndアルバム。
劣悪な音質やモタリまくるDsといった、技術的な稚拙さをモロ出しにしつつも、それらの欠点を遥かに超越した
サムシングを備えた異端の名盤として、マニア筋から高く評価される1st『SEVEN CHURCHES』に比べ、
プロデューサーのチョイスや、サウンド・プロダクション&演奏技術の著しい向上等、アングラ臭を薄れさせ
格段にスラッシュ・メタル色を強めた本作の作風は、「普通になってしまった」と嘆かれる機会が多いらしいが、
どっこい、個人的にはこの「聴き易さ」を断固支持。何と言っても音質向上の効果は大きく、これにより
もともと個性的だったリフ・ワークに切れ味の鋭さが加わり、その特異性に一層の磨きが掛かっているし、
また、音にヘヴィネスが宿った事で疾走感やダイナミズムも大幅増(前作で失笑を買ったDsも今回は結構頑張ってます)。
ツインGコンビも、テクニカルに弾きまくってた割りに大して引っ掛かりのなかった前作から一点、今回は要所で
「ハッ」と耳を捉えるメロディアスなフレーズを閃かせてくれており、中でも、美しいイントロに導かれた後、
邪悪な疾走を開始する②や緩急の効いた④は、「劇的」と表現しても差し支えない出来栄えで本編のハイライトを飾る。
全体的にコケ脅し臭が消え、本格派スラッシュ・メタル・バンドとしての貫禄が感じられるようになった充実作。


FEINSTEIN - Third Wish - Masquerade ★★ (2009-08-07 08:10:58)

胸が熱くなるメロディと、ジョン・ウェストの
伸びやかなVoを纏って疾走するHRナンバー。
そのオーソドックスさゆえ「ここが凄い!」ってな
書き方は出来ないのだが、とにかく全体的に完成度高し。


FEINSTEIN - Third Wish - Third Wish ★★★ (2009-08-07 08:09:33)

メロウに始まり、重厚な前半を経て、
後半は疾走へと転じるデビュー作の表題曲にして
本編のハイライトを飾る10分近くに及ぶ大作ナンバー。
今にもロニー・J・ディオの歌声が聴こえて来そうなくらい
ドラマティック。


FEINSTEIN - Third Wish - Streaming Star ★★ (2009-08-07 08:08:25)

これまたジョン・ウェストの雄々しいVoが映えるナンバー。
特に、クライマックスで炸裂する
朗々とした歌い上げの素晴しさと言ったら。
(バックに流れるGメロディも美しい)


FEINSTEIN - Third Wish - Regeneration ★★★ (2009-08-07 08:06:57)

オーソドックスなHMのカッコ良さが
凝縮されたデビュー作のOPナンバー。
疾走曲だが、スピードは飽くまで
ノリ易く速過ぎない。その上に乗る
ジョン・ウェストの雄々しいVoと、
メロディックなGが最高です。


HELSTAR - Nosferatu - Perseverence and Desperation ★★★ (2009-08-06 23:28:22)

ジェイムズ・リヴェラの代わりに、2本のギターが
これでもか!と歌いまくるドラマティックでクラシカルな
インスト・ナンバーの名曲。
テクニカルなだけでなく、胸にグッとくる哀愁を帯びた
メロディを紡ぎ出すツインGの名演に酔える1曲。
そのまま名バラード“THE CURSE HAS PASSED AWAY"に
繋がっていく展開も上手い。


HELSTAR - Nosferatu - The Curse Has Passed Away ★★★ (2009-08-06 23:23:24)

アコギを効果的に取り入れた
HELSTAR流パワー・バラードの名曲。
パワフルな楽曲のみならず、こうした
スロー・ナンバーも説得力十分に
歌いこなせるジェイムズ・リヴェラは
やはり素晴しいシンガーだ。


HELSTAR - Nosferatu - Baptized in Black ★★★ (2009-08-06 23:11:11)

美しく爪弾かれるアコギをフィーチュアした序曲を、
スラッシーに刻まれるGリフが打ち破ってスタートする
スリリングでドラマティックな4thアルバムOPチューン。
ダークで怪しげな雰囲気漂うメロディを朗々と歌い上げ
楽曲に説得力とドラマ性を付与するジェイムズ・リヴェラのVoと、
テクニカル且つ劇的に弾きまくるツインGが素晴しいったら。


HELSTAR - Nosferatu ★★ (2009-08-06 21:02:00)

吸血鬼のイラストが描かれたジャケット・アートワーク、インスト曲やKeyの導入、曲間にSEやダイアログを配置して
本編に芝居懸った流れを演出するなど、「ドラキュラ(ヴラド・ツェペシュ)伯爵をテーマに取り上げた
半コンセプト・アルバム」という内容に相応しい盛り上げが為された、'89年発表の4thアルバム。
音楽性の方は、ジェイムズ・リヴェラの強力なハイトーンVoと、テクニカル且つメロディックに弾きまくるツインGを
活かした、アメリカのバンドらしからぬダークでドラマティカルなパワー・メタル。荒々しいリフの刻みっぷりからは
スラッシュ・メタル的な勢いも感じられるが(プロデューサーはビル・メトイヤーだし)、起伏に富んだ
曲展開重視で畳み掛けてくるスタイルゆえ、疾走感はそれほどでもない。個人的には初期QUEENSRYCHEを
思い出したりしたが、調べてみるとANGEL WITCHと比較している人が結構居て、なるほど言われてみれば確かになぁ、と。
それにしても素晴しきは、ハードな曲のみならず⑥のようなヘヴィ・バラードすら説得力たっぷりに歌いこなす
ジェイムズ・リヴェラのVo。近年は、VICIOUS RUMORSの来日公演で彼の強力無比な歌声に生で接する機会に恵まれたが、
その歌唱スタイルは、本作の時点で既に完成されていることが良く分かる。特にOPナンバーの①は、
朗々と歌い上げるパワフルなVo、流麗且つ劇的なメロディを紡ぎ出すツインG、ドラマティック極まりない
曲展開とパワー/スラッシュ・メタル然としたアグレッションが組み合わさった本編の白眉。
作品全体にもう少しキャッチーな部分が欲しかった気もするが、まぁ贅沢な無い物ねだりということで。


FEINSTEIN - Third Wish ★★ (2009-08-03 22:36:00)

元THE RODSのデヴィッド“THE ROCK"フェインシュテインが新たに結成した、自身の名を冠するプロジェクトのデビュー作。
Voとして実力派シンガー、ジョン・ウェストが全面参加していたり、MANOWARのジョーイ・ディマイオと
ロス・ザ・ボスがプロデュースに関わっていたり、BURRN!!誌のレビューで高得点を獲得したりと、いろいろ
話題性はあったにも関わらず、大して評判になる事なく現在では中古屋の片隅で埃を被っている姿を見かける本作。
スラッシュでもデスでもメロスピでもネオクラシカルでもない、実にへヴィ・メタルらしいヘヴィ・メタルが最初から
最後まで詰め込まれた内容は、「何も足さない、何も引かない」サントリー・ウィスキーの如き芳醇な仕上がりで、
全13曲が収録された長丁場にも関わらず、捨て曲なし。一体なぜこのクオリティで人気が出なかったのか・・・。
この時期、ジョン・ウェストは喉の手術の影響で歌唱力の低下が懸念されていたのだが、本作で披露している
胸焦がす極上の歌声に不安定さは皆無だし、ディヴィッドの古き良き伝統美を今に伝える劇的なGプレイもお見事。
特に、HMのカッコ良さが凝縮された疾走曲①に始まり、重厚な②と勇壮な③を経て、壮大な④へと至るアルバム前半の
流れは、ただ速いだけでも、アグレッシブなだけでも、大仰なだけでも表現し得ない、オールドスクールな
ヘヴィ・メタルの魅力が「これでもか!」と詰め込まれた本編のクライマックス。
とにかくメタル好きなら一度は聴いて頂きたい1枚。MANOWARのメンバーが関わってるのは伊達じゃないですぜ。


FEINSTEIN ★★ (2009-08-03 22:32:00)

ロニー・J・ディオの従兄弟とか、ELFの初代Gとか、THE RODSの司令塔とか、様々な肩書きを持つ
デヴィッド・フェインシュテインが、ARTENSIONやROYAL HUNT等での活動を通して日本でも高い人気を誇る
実力派シンガー、ジョン・ウェストとタッグを組んで立ち上げた新プロジェクト。
エグゼクティヴ・プロデューサーとして、アマチュア時代に同じ釜の飯を食った旧友ジョーイ・ディマイオ(MANOWAR)の
名前がクレジットされており、ライナーを読むと制作にはロス・ザ・ボスも1枚噛んでいるのだとか。
サウンドの方は、80年代の伝統を今に伝える、適度な疾走感と重厚感を併せ持った実にHMらしいHMで、
最も勢いのあった頃のDIOを彷彿とさせるサウンド・・・と言えなくもないような。
スピードやアグレッションで押しまくるタイプではないゆえ古臭く感じられたのか、リリース当時は
余り話題にはならなかったが、オールドスクールなHM好きなら一聴の価値がある名盤。個人的には
'04年に発表された作品の中では、トップクラスの完成度を備えた逸品と信じて疑わない次第。


THE SCOURGER - Dark Invitation to Armageddon - In the Hour of Ruin ★★ (2009-08-02 17:20:05)

前曲“NO REDEMPTION"の勢いを受け継いで疾走する
高速スラッシュ・ナンバー。
隠し味として導入されているKeyや、ノーマルボイスによる
バックVoが良い仕事をしています。


THE SCOURGER - Dark Invitation to Armageddon - Last Nail to the Coffin ★★ (2009-08-02 17:17:39)

重厚且つ劇的に本編ラストを飾る、1stアルバムでは
見られなかったタイプのヘヴィ且つメロディアスな
ミドル・チューン。“TO TAME A LIFE"同様、
美しく劇的なメロディを奏でるGソロが秀逸。


THE SCOURGER - Dark Invitation to Armageddon - Dark Invitation to Armageddon ★★★ (2009-08-02 17:11:24)

エキゾチックなイントロに始まり、
スピーディ且つドラマティックに綴られる
起承転結を兼ね備えた曲展開が耳惹く
2ndアルバムのハイライト・チューンにして
THE SCOURGER屈指の名曲の一つ。


THE SCOURGER - Dark Invitation to Armageddon - To Tame a Life ★★ (2009-08-02 17:08:53)

これまでになかったタイプのミドル・チューン。
リフのカッコ良さゆえスピードがなくとも飽きる事はないし、
何より美しく劇的なメロディを紡ぎ出すツインリードが
素晴しいったら。


THE SCOURGER - Dark Invitation to Armageddon - No Redemption ★★ (2009-08-02 17:05:51)

不穏さ漂う序曲“LEX TALIONIS"を経て
アグレッシブに疾走を開始する2ndアルバムのOPナンバー。
ブラスト・ビートも炸裂するが、音作りとVoの歌唱法が
変化しているせいか、デスラッシュ色よりも
スラッシュ・メタル風味の方が強く感じられる。


THE SCOURGER - Blind Date With Violence - The Oath & the Lie ★★ (2009-08-02 17:00:17)

注釈無用で激走する、1stアルバム最速のスラッシュ・ナンバー。
それでいてGソロはメロディックと、このバンドならではの
魅力が非常に良く表された1曲。


THE SCOURGER - Blind Date With Violence - Enslaved to Faith ★★ (2009-08-02 16:42:50)

Gリフからはパンキッシュなノリも感じられるのだが、
曲調自体は北欧のバンドらしく暗く翳りを帯びているという
ミスマッチの妙。
しつこくない程度に挿入される叙情メロディも効果的。


THE SCOURGER - Blind Date With Violence - Maximum Intensity ★★ (2009-08-02 16:39:15)

一際AT THE GATEからの影響が強く感じられるナンバー。
メロディックなGソロが印象に残る。


THE SCOURGER - Blind Date With Violence - Hatehead ★★ (2009-08-02 16:38:01)

アグレッシブだがキャッチーという、
このバンドならではの強みが良く出てる1曲。
ただ、どう聴いたって直球ど真ん中の
デスラッシュ・ナンバーであり、
これがナショナル・チャートの1位を獲得しちゃうんだから
フィンランドってのは凄い国だなぁ、と。


THE SCOURGER - Blind Date With Violence - Decline of Conformity / Grading: Deranged ★★ (2009-08-02 16:35:57)

冒頭に短いイントロ・パートがくっ付けられた
1stアルバムのOPナンバー。
切れ味鋭く疾走するリフ&リズムの上に、
トーマス・リンドバーグ似の絶叫Voが乗るという
デビュー作の方向性を判り易く示した名曲。
この頃はスラッシュというよりもデスラッシュ・メタル
といった趣きが強く感じられる。


DEATH ANGEL - The Ultra-Violence ★★ (2009-08-02 01:17:00)

3rd『ACT Ⅲ』で初めてDEATH ANGELのサウンドに触れた後、遡って本作を購入したのだが、“THRASHERS"のタイトル通り
ハチャメチャに疾走しまくる①がスタートした瞬間、「これ本当に同じバンド?」と思わず烏龍茶吹いた'87年発表の1stアルバム。
『ACT Ⅲ』で聴かせた整合性や実験精神はここには皆無と言ってよく、頭からケツまで、メンバーの平均年齢が
若干17歳(Dsに至っては当時僅か14歳)というピチピチの若さに任せた、衝動性溢るる前のめりな走りっぷりが全開。
未だ演奏は荒削りだが、それすらも「迫力」に転化してしまう、このウルトラ・ヴァイオレンスな勢いには圧倒されますね。
一方、そうした抜き身のアグレッションを猛り狂わせつつも、Gソロは結構メロディアスだったり、曲によっては
Voがちゃんと歌っていたり、リフ/リズム・チェンジの仕掛けられた曲展開にも緩急が持ち込まれていたりと、
既に2ndアルバム以降の作風への布石もバッチリ。その代表格と言えそうな10分以上に及ぶ大作インスト曲⑤は、
「全くダレない」と言えば嘘になるものの、聴き手を飽きさせないようにあれこれとアレンジに工夫が凝らされており、
非常に好感が持てる仕上がり。プログレ風味よりもIRON MAIDENからの影響が強く感じられる辺りも○。
本作からはDEATH ANGELの「スラッシュ・メタル・バンドとしてやりたい事は全てやり切った」感が強く感じられ、
これ以降、彼らが路線変更をするのも何となく納得できてしまう1枚でもある。


OVERKILL - Bloodletting ★★ (2009-08-01 00:53:00)

パワー・メタル色を薄れさせ、みるみるマッチョ化が進んだボビー・ガスタフソン脱退以降のOVERKILLには
嘗て程の思い入れを感じられずにいたのだけれど、そうした意識を一変させてくれたのが、この'00年発表の11thアルバム。
久々に4人編成に戻って制作された本作は、一分の隙もなくビルドアップされまくった、ソリッドでストロングな
作風は相変わらずなれど、勇ましくキャッチーな歌メロをしっかりと「歌う」ブリッツのVoといい、
メロディックなソロを聴かせてくれるデイヴ・リンクスのGといい、ここ数作の中では一際
初期の頃を思い起こさせるパワー/スラッシュ・メタル色が強く表れた仕上がりなのが嬉しい。
また、リズム隊にもスラッシュ・メタル的なフットワークが復活しており、とりわけ、硬質且つダイナミックに疾走する
②③④、メロウなイントロを備えた⑦、重厚にして劇的な⑧、ストレートなスラッシュ・ソング⑨といった楽曲は、
マッチョ路線で培った現代的なパワー&ヘヴィネスと、スラッシーな疾走感、そして初期の頃を思い起こさせる
正統派HMに根差したメロディ・センスが巧みに組み合わされた名曲。
新旧の作風に上手いこと折り合いを付けた、中期OVERKILLの魅力が判り易く詰め込まれたパワー漲る1枚。入門編としてもどうぞ。


MADISON - Best in Show ★★ (2009-07-28 00:28:00)

北欧メタル史に燦然と輝く名曲“RAY DOWN YOUR ARMS"を収録したデビュー作『DIAMOND MISTRESSで、
多くの北欧メタル・マニアのハートを鷲掴みにしたMADISONが、'86年に発表した2ndアルバム。
ポップ化が進んだ作風に賛否両論あったため、購入にはかなり躊躇した覚えもあるのだが、実際に聴いてみれば
これが、以前よりもグッと技量を高めたヨラン・エドマンのクリスタルなハイトーンVoが心地良い
哀メロ・チューン①を筆頭に、透明感と美旋律満載の「これぞ北欧メタル!」な内容に仕上がっており、ホッと一安心。
僅か12日間で突貫レコーディングされ、NWOBHM的な野暮ったさも漂っていたデビュー作に比べると、今回は予算と
制作期間に余裕があったせいか、サウンド・プロダクションが格段に向上。それゆえ、ヘヴィ・メタリックな
ハードネスは若干減退した印象は否めないが、ヨランの歌唱を楽曲の中心に据え、煌びやかなKeyをフィーチュアして
格段に洗練の度合いを高めたサウンドのクオリティは、名盤と謳われる前作と比較したって決して聴き劣りはしない。
中でも前述のOPナンバー①や、強烈なクサメロに思わず悶絶する②、そしてアルバムのハイライト足る、
序曲⑤に始まり、悲哀と感動に満ちた名バラード⑥を経て、GとKeyが激しいバトルを繰り広げる
様式美ナンバー⑦へと繋がっていく流れは、何度聴いても心震わされる素晴しさ。
後半、楽曲のクオリティが尻すぼみになってしまう事など問題点も多々あれど、とりあえず
北欧メタル・ファンなら当然のように「買い」の1枚かと。


THE RODS - Wild Dogs ★★ (2009-07-20 22:28:00)

都会的なクールさ漂う硬派な楽曲に、活きの良いパフォーマンス(おまけに激渋なアートワーク)が
詰め込まれたセルフ・タイトルのデビュー作がNWOBHMに沸く英国で高く評価され、ここ日本でもマニア筋から
「西のY&T、東のTHE RODS」と並び称されたパワー・トリオが、'83年に発表した2ndアルバム。
彼らを語る上で外せない名曲“POWER LOVER"級のキラー・チューンは、残念ながら本作には見当たらないし、
前作に比べると、若干ワイルドさが薄れた気がしなくもないが、代わりに重厚感溢れる硬質な楽曲はHM度が大増量。
特に、メタリックに刻まれるGリフがイカス②、重たい杭が打ち込まれるかの如き③、タイトル通りの
猛々しさを誇る(タイトル・トラックでもある)⑤、VANILLA FUDGEのカヴァーながら違和感なくハマってる⑥、
そして男泣きを誘う熱き名曲⑧といったミドル~スロー・ナンバーのカッコ良さは前作以上といっても
過言ではないかと。(勿論、⑩のようなアップテンポの楽曲のカッコ良さも相変わらず)
1st『THE RODS』のイメージ・カラーをクールな「青」とするなら、本作はまさに燃える「赤」。
HM黎明期を代表する名盤でもある前作の陰に隠れて、知名度的にはイマイチな作品なれど、完成度では
決して聴き劣りしない1枚。・・・とか言いつつ、自分も購入したのは最近だったりするのですが。


SIEGES EVEN - Life Cycle - Apocalyptic Disposition ★★ (2009-07-16 22:11:44)

やや取っ付き難い楽曲が並ぶ本編にあって、
この曲は結構即効性が高い出来。
TESTAMENTの“OVER THE WALL"そっくりのフレーズが
奏でられるのはご愛嬌。


SIEGES EVEN ★★ (2009-07-15 22:08:00)

この項目を見て「SIEGES EVEN!懐かしいな~」と調べてみたら、
まだ現役で活動していると知って驚いた。
てっきりもう解散したものとばかり・・・。


SIEGES EVEN - Life Cycle ★★ (2009-07-15 22:05:00)

81年に西ドイツにて誕生した4人組が、SPV/STEAMHAMMER RECORDSから'88年に発表したデビュー作で、
嘗てはNY出身のスラッシャー、NAPALMの1st『CRUEL TRANQUILITY』とのスプリット仕様で
国内盤もリリースされていた作品。(尺合わせのために2曲ほどカットされてたけど)
生き急ぐかの如く作品毎に音楽性を拡散させていった彼らだが、この頃は、高度な演奏技術を活かした複雑極まりない
曲展開に、素っ頓狂なハイトーンVoが絡むテクニカルなスラッシュ・メタルを演っていて、バンド側は自身の音楽性を
「テクノ・スラッシュ」と呼称していたらしいが、別にKeyやサンプリングが使われているわけでもないのに、なしてテクノ?
BLIND GUARDIANやRHAPSODYなど、引く手数多な腕利きミュージシャン、アレクサンダー(Ds)とオリバー(B)の
ホルツワース兄弟がバンド・サウンドの中心を固めているだけあって、終始、緊張感に貫かれた本編の流れには
素直に「凄い」と唸らされるモノがあるが、この手のバンドの常として楽曲にキャッチーさが欠けるため
(特にVoの歌メロにフックが乏しい)、聴いているとだんだんダレて来てしまうのが勿体ない。
とは言え、Gが紡ぎ出す如何にもドイツのバンドらしい湿り気を帯びたメロディに、スラッシーな疾走感、
そしてプログレHM的な劇的な曲展開が組み合わさった③“APOCALYPTIC DISPOSITION"のような
優れた楽曲も収録されているので、WATCHTOWERやATHEIST、CORONERといった
インテレクチュアル・スラッシュ・メタル・バンドがイケル口の人ならトライする価値は十分ある1枚、かな?


THE SCOURGER - Dark Invitation to Armageddon ★★ (2009-07-12 22:16:00)

デビュー作『BLIND DATE WITH VIOLENCE』をスマッシュ・ヒットさせたTHE SCOURGERが、
その勢いを駆って'09年にリリースした2ndフル・アルバム。
『BLIND~』では、輸入盤店じゃ「AT THE GATESタイプ。GOOD!」とか書かれそうなデスラッシュ・メタルを聴かせてくれていたが、
今回は、刺々しいサウンド・プロダクションの下、不穏なイントロをささくれ立ったGリフが切り裂き、カミソリ度を増した
ハイテンションVoと、前作以上に練り込まれたGソロ(④⑩なんて思わず「おおっ」と前に身を乗り出しそうになる程)、
それにタイトな走りっぷりが痛快なリズム隊とが、一丸となって畳み掛けて来る②を手始めに、オールドスクールな
スラッシュ・メタル色が大幅増。取り分け、中東風味のメロディが奏でられる導入部から劇的に展開していく
アルバム表題曲⑦は、シャープな切れ味と独特のキャッチネスに加えて、モダンなアレンジや北欧のバンドならではの
冷気と哀感が織り込まれて疾走する、THE SCOURGER流スラッシュ・メタルの完成形とでも言うべき名曲かと。
流石にCHILDREN OF BODOMのヤンネ・ウォーマンをして「フィンランド最強のスラッシュ・メタル・バンド」と
言わしめただけの事はある、新世代スラッシャーならではの魅力に満ち溢れた快作。


THE SCOURGER - Blind Date With Violence ★★ (2009-07-12 22:13:00)

セッポ・タルヴァイネン(Ds)が中心となって、フィンランドはヘルシンキにて結成された、元GANDALFの
ヤリ・フルスカイネン(Vo)らを擁する5人組が'06年に発表した1stフル・アルバム。
アルバムからの先行シングルとしてリリースされた“HATEHEAD"が、フィンランドのナショナル・チャートで
第1位を記録するという大ヒットを飛ばし、同国内において若手エクストリーム・メタル・バンドの有望株筆頭に
躍り出た事で知られる彼ら。今年リリースされた2nd『DARK INVITATION TO ARMAGEDDON』では
オールドスクール・テイスト色濃いスラッシュ・メタルを聴かせてくれたが、このデビュー作の時点では
楽曲といい、音作りといい、「デスラッシュ」と形容した方がシックリと来るサウンドで、取り分けリフ・ワークや
Voの歌唱スタイルからはAT THE GATESからの強い影響が伺える。(デモテープでは“COLD"のカヴァーを演っていたとか)
尤も、それが悪いなんてことはなく、北欧のバンドらしくメロディックに切り込んで来るツインGをフィーチュアして、
畳み掛けるように疾駆する楽曲の数々は単純にカッコイイし、何より、前述の大ヒット・シングル②に強く表れているように、
攻撃性のみならず、楽曲が常に一定のキャッチーさをキープしている点も○。特に、聴いてるだけで体が勝手に反応する
タイトなスピード・チューンがズラリ揃った、アルバム前半のクオリティなんて中々のモノじゃないでしょうか。
ちなみに現在は、SLAYERの“GHOSTS OF WAR"、TESTAMENTの“OVER THE WALL"といった名曲のカヴァーや、
新曲、ライブ音源から構成され、初登場3位を記録したヒット・シングル『MAXIMUM INTENSITY』を
追加収録した特別版が出回っているので、買うならそちらがお薦め。


THE SCOURGER ★★ (2009-07-12 22:12:00)

'03年にドラマーのセッポ・タルヴァイネンと、元GANDALFのヤリ・フルスカイネン(Vo)が中心となって
結成した、フィンランドはヘルシンキ出身のツインGを擁する5人組エクストリーム・メタル・バンド。
シングル“HATEHEAD"や“NEVER BURY THE HATCHET"、EP『MAXIMUM OF INTENSITY』をスマッシュ・ヒットさせ、
同国内において確かな地位を確立。ヒステリックなシャウト型Vo、刻み目の荒いGリフ、
タイトなリズム隊をフィーチュアした、切れ味鋭いオールドスクールなスラッシュ・メタルに、
現代的な攻撃性やモダンなアレンジを加えたサウンドがその持ち味で、
早ければ今年年末には3rdアルバムを発表予定。


GUARDIAN'S NAIL - MERODICAL RENAISSANCE - SECOND WIND ★★★ (2009-07-12 18:32:18)

これは名曲。昔、新宿のレコード屋で読んだフリーペーパーに
この曲を絶賛するレビューが載っていて、興味を駆られて
『MELODICAL RENAISSANCE』を購入したのだけど、大正解でした。
Voがもっと上手ければ・・・と思わなくもないが、多少の不満は
ドラマティックな曲展開と痒い所に手の届くメロディの魅力に
吹っ飛ぶと言うもの。
できれば、この路線でEPも作って欲しかった・・・。


DEICIDE - Serpents of the Light ★★ (2009-07-12 18:02:00)

前作ほどではないにしろ、相変わらずキリスト教徒の神経を逆撫でにする
挑発的なジャケット・アートワークが目印の、'97年発表の4thアルバム。
重く禍々しいGリフと無慈悲に刻まれるリズムの上で、グレン・ベントンがキリスト教に対する
怒りと憎しみに塗れた咆哮をあげるという、3rd『ONCE UPONE THE CROSS』で確立されたDEICIDE流ブルデス・サウンドに
大きな変化は見られないが、今回はオドロオドロしさや圧迫感の下がった(スラッシュ・メタル的な)音作りと、
よりゆったりとメロディアスなフレーズを奏でるようになったホフマン兄弟のGソロのお陰か、前作よりも
かなり聴き易くなったとの印象を受ける。尤も、そうは言ってもラルフ・サントーラ在籍時代のメロディアスさとは
大幅に異なるし、相変わらずサウンド自体はデス・メタル以外の何者でもない仕上がりなので、
これは聴き易くなったと言うよりも、大御所ならではの「貫禄」を身に付けた、と表現すべきか。
特に、撒き散らされる凄まじいアグレッションと、起伏に富んだ曲展開で聴き手を圧倒する①⑩は、
彼らならではの暴力性と、メロディアスなGソロが劇的なコントラストを描き出す名曲かと。
最高傑作と評価の高い『ONCE~』よりも、実はDEICIDE未体験者には取っ付き易いかもしれない1枚。


BLACK SABBATH - Tyr ★★ (2009-07-05 22:42:00)

トニー・アイオミ(G)、トニー・マーティン(Vo)、コージー・パウエル(Ds)、二ール・マーレイ(B)、
ジェフ・ニコルズ(Key)という、個人的に最も思い入れのあるラインナップ(そしてオリジナル・メンバーにも
匹敵する強力な面子)によって制作された、'91年発表の15thアルバム。
前作『HEADLESS CROSS』に比べると、トニー・アイオミのGプレイがやや大人しいのと、リバーブ過多な音作りの影響か
ヘヴィネス、ダークネスに代表される「BLACK SABBATHらしさ」は若干薄まったとの印象を受けるが、その代わり、
ジェフ・ニコルズが奏でるKeyをこれまで以上に有効活用して、全体のアンサンブルと構築美重視で組み立てられた、
洗練と格調、それと北欧メタルにも通じる透明感を湛えた作風は、これまでのBLACK SABBATHの作品の中では
頭一つ飛び抜けてドラマティック。北欧神話を題材に取り上げたある種のコンセプト・アルバムという点も
楽曲のドラマ性底上げに大きく貢献しており、スケール感と荘厳さを兼ね備えた①、コージー必殺のドラミングが
炸裂するRAIBOW風味の疾走曲②、厳粛且つ劇的な④といった名曲や、本編のクライマックス足る、組曲形式で綴られる
壮大な⑤~⑦の流れを聴くにつけ、本作はBLACK SABBATH云々以前に、単純に「英国様式美HMの名盤!」と
評価したくなる次第。勿論、BLACK SABBATHならではの魅力はしっかりと保持されてるわけだけど。
ああ、一度でいいからこのラインナップでのライブを見てみたかった・・・。


BLACK SABBATH - Headless Cross ★★ (2009-07-04 23:38:00)

様式美HM界究極のパワーUPアイテムことコージー・パウエルを得て'89年に発表された、後期BLACK SABBATHの
最高傑作と言うべき14thアルバム。
SEに続き、ドッスンドッスンと異様に重々しく炸裂するコージーのバスドラに、思わずシャンと背筋が伸びてしまう
名曲②で幕を開ける本作は、トニー・マーティン加入で様式美HM路線へと立ち返った前作『THE ETERNAL IDOL』の
作風を継承しつつ、スケール感、ダークネス、荘厳さと、あらゆる面に置いて桁違いのグレードUPを遂げており、
その最大の推進力は間違いなくコージー御大の存在。凡百のドラマーとは「鳴り」からして違う、厳粛且つヘヴィネス漲る
彼のドラミングの威力はやはり格別で、ドラム・プレイのみでここまで楽曲の「格」を高められる存在が他にいようか?
いや、いない。(ちなみに本作ではアイオミと共同でプロデュースも手掛けている)
そのコージーの熱演に引っ張られる形で、アイオミの燻し銀の魅力に満ち溢れたG、マーティンの麗しきVo、
共に前作以上の冴えを見せ、これでBが二ール・マーレイだったらもう完璧だったのだけど・・・。
尤もそうした些細な不満(なんて大袈裟なものではないが)も、超名曲②、攻撃的な③、緩急に富む劇的な④、
エモーショナルに咽び泣くGソロが絶品な⑤、エキゾチック&ミステリアスなGリフが印象に残る⑥、ノリの良さも
備えた⑦、タイトル通り漆黒の闇を思わせるヘヴィ・バラード⑧と、王者ならではの威厳と風格を湛えた
捨て曲なしの楽曲群の前には雲散霧消。
後期BLACK SABBATHの何たるかが知りたければ、まず本作を聴く事をお薦めさせて頂きます。


KIM KYUNG HO - Chepter Zero ★★ (2009-06-23 23:32:00)

韓国の実力派シンガー、キム・ギョンホがSABER TIGERの木下昭仁を曲作りのパートナーに迎えて制作した、
新曲(①④)、ソロ作のリメイク(②⑤)、そしてFIREHOUSEのカヴァー(③)で構成される5曲入りEP。
圧巻の歌唱力を誇るキム・ギョンホと、Gプレイ及び曲作りの上手さには定評のある木下の組み合わせゆえ、
クオリティが低い筈はなく、全5曲、何れも聴き応え十分の仕上がりながら、新曲に関して言うならば、フックの効いた
メロディの充実度は流石なのだが、全体的にヘヴィ過ぎるというか、やはりこの人にはバラード②のような
メロウな楽曲を情感たっぷりに歌い上げて欲しい、というのが正直な感想。慣れない英詞という事もあってか、
どうにも彼の歌唱が不完全燃焼に感じられ、ソロ作で聴けたような悶絶号泣モノの熱唱が炸裂する場面は少ない。
これなら無理に英語で歌わない方が良かったような・・・でも日本進出の為にはこうじゃなきゃ駄目なんだろうなぁ。
尤も本作は、全5曲というボリュームや、そのものズバリなタイトルからも明らかなように、日本のHR/HMリスナーへの
名刺代わりの作品でしかないわけで、フル・アルバムへの期待を高める意味ではキッチリと役割を果たしていると言える。
そんなわけで、早くフル・アルバムを作ってね。


HEAVEN & HELL - The Devil You Know ★★ (2009-06-22 22:23:00)

『HEAVEN AND HELL』はHR/HM史に残る名盤であり、LOUD PARK 08で見た彼らのライブも大いに楽しませて貰ったが、
とは言え、トニー・アイオミとロニー・J・ディオの組み合わせには『DEHUMANIZER』という前科があるし、
BLACK SABBATHったら『HEADLESS CROSS』が最高傑作でしょ?という厄介なトニー・マーティン支持者的には、本作に寄せる
期待はそう高いモノではなかったのだが、実際に聴いてみるとこれが結構・・・と言うか、かなり良い出来で驚いた。
“HEAVEN AND HELL"や“DIE YOUNG"級の名曲は収録されておらず、一聴地味な印象を受ける作風は
やはり『DEHUMANIZER』を彷彿とさせるのだが、ロニーの歌声の色艶、トニーのGの表現力、そして何より
暗黒のオーラを纏った楽曲自体が放つ「凄み」「格調」「荘厳さ」は『DEHUMANIZER』を遥かに凌駕。
(唯一、地を這うヘヴィネスを宿したリズム隊の迫力に関しては、あの頃から不変だが)
中でも、重厚且つ威厳たっぷりな①、ロニー入魂の歌唱に震える③、軽快なタイトルとは裏腹にトニーのGが渋く
咽び泣く⑤、そして厳粛にして劇的な⑩といった楽曲は、ディオ期のみならず、オジー期、トニー・マーティン期、
その他全てのBLACK SABBATHファンをも魅了する圧倒的完成度の高さを誇る。
正直、この組み合わせでここまでハイクオリティな作品を作り出せるとは思っていなかった。いや、畏れ入りました。


HOLY MOSES ★★ (2009-06-21 21:05:00)

いつの間にか国内盤が発売されておりました。
ボーナス・トラックはSLAYERのトリビュート・アルバムに提供していた
名曲“GHOST OF WAR"のカヴァー。

さて、歌詞とこれ目当てに買ったもんかどうか・・・。


CEREBRAL FIX - Tower of Spite ★★ (2009-06-20 23:19:00)

JUDAS PRIESTやBLACK SABBATH等、数々の名バンドを輩出してきたイギリスはバーミンガム出身の5人組が、
デビュー作の好評を受けROADRUNNER RECORDSと契約後、'91年に発表した2ndアルバム。
巨漢ドラマー、アンディ・ベイカーの叩き出す緩急に富んだ極太のリズムに乗って、濁声Voが吼える
オカルトを題材にした歌詞の数々・・・といった要素から、デス・メタルの枠内で語られる機会の多かったバンドなれど
(実際、それも道理のアグレッションを備えているのだが)、ヘヴィ・リフが引き摺るように刻まれる
もろBLACK SABBATH風味の③を筆頭に、如何にも英国然とした暗さと湿り気、そして、そこはかとないドラマ性が
薫る楽曲の数々からは、70年代HRからの影響も強く匂い立つ。(とか偉そうに言っても、彼らの作品はコレしか持っていない)
取り分け、ドゥーム・メタルばりのヘヴィネスと、スラッシーな疾走感が巧みに組み合わされた②や、ダークで圧迫感に
満ちた曲調の合間から陽光が差し込むかの如く、美しいメロディを紡ぎ出すツインGにハッと胸を突かれる⑧といった楽曲は、
本編のハイライトを飾るに相応しい、CEREBRAL FIXというバンドの魅力が遺憾なく発揮された名曲じゃないでしょうか。
濁声Voを許容できるかどうかによって、好き嫌いがハッキリと分かれそうな作品ではあるが、SEPURTULA時代の
マックス・カヴァレラがリスペクトを捧げていたという話も納得の力作。
スラッシュ/デス・メタル・ファンのみならず、ドゥーム・メタル・ファンもどうぞ。


BLOOD TSUNAMI - Grand Feast for Vultures - Horsehead Nebula ★★★ (2009-06-20 19:12:38)

12分以上に及ぶ長尺を、起伏に富んだドラマティックな
曲展開と、IRON MAIDENばりに勇壮なメロディを紡ぎ出す
ツインGを活かして、ダレることなく聴かせきるインストの大作。
多彩なドラムワークも楽曲を引き締めます。


BLOOD TSUNAMI - Grand Feast for Vultures - Nothing but Contempt ★★ (2009-06-20 18:56:41)

基本は、禍々しさを撒き散らしながら疾走する
スラッシュ・ソングだが、要所にドラマティックな
曲展開が取り入れられ、まるで2ndアルバムの作風を
象徴するかのような仕上がり具合。