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MESSIAH - Choir of Horrors - Münchhausen Syndrom ★★ (2009-03-08 18:16:44)

禍々しい咆哮を響かせるVo、刻みの細かい猛々しいGリフに、
起伏に富んだ曲展開とが畳み掛けるように疾走する名曲。
ブルータルな曲調に反して、メロディアスなフレーズと
ソロ、そして美しいアコギを奏でるGの仕事っぷりがナイス。


MESSIAH - Choir of Horrors ★★ (2009-03-08 02:40:00)

スイスは、ツーク州バール出身のデス/スラッシュ・メタル・バンドが、'91年に発表した3rdアルバム。
MESSIAHと言えば、コープス・ペイント施したメンバーが、低音の全く効いていないスカスカなサウンドの下、
邪悪でチープなブラック・メタルを全力で演奏していた1st『HYMN TO ABRAMELIN』しか知らなかったので、
アンドレアス・マーシャルが手掛けたダーク・ファンタジー調のジャケット・アートワークも美麗な本作を
初めて聴いた時は、向上著しいサウンド・プロダクションといい、疾走感はそのままによりドラマ性を高め、
ズッシリとしたヘヴィネスが宿った楽曲のクオリティといい、全体的に大幅なグレードアップが図られた
内容の充実っぷりに「化けやがったなぁ」と、かなり驚かされた覚えあり。
重々しく疾走する刻みの細かいGリフや、低音咆哮型(以前はギャアギャアとした喚き型だった)Voのグロウルこそ、
デス・メタリックなブルータリティを発散しているもののの、本編にはデス・メタル特有のドロドロとした粘着性や
病的な雰囲気は薄く、その作風はどちらかと言えばヨーロピアン・スラッシュ・メタル寄り。ダイナミックな曲展開に、
しっかりと構築されたフレーズを奏でるメロディックなG、そしてアコギを有効に用いて、楽曲に「静」と「動」の
ドラマを演出する手腕は、同時代のジャーマン・パワー・メタル的ですらあり(スヴェン・コンクエストを
プロデューサーに招いた成果か?)、取り分け、賛美歌調の荘厳なイントロで幕を開ける①、起伏に富んだ曲展開で
畳み掛けて来る⑤、荒涼とした雰囲気を撒き散らしながら疾走するインスト曲⑦、そこから繋がり、ラストを劇的に
締め括る⑧といった名曲を聴いていると、「より正統派HM色を強めたMORGOTH」なんて形容詞も思い浮かぶ。
デス・メタル/スラッシュ・メタル、双方のファンにお薦めできる優れもモノの1枚かと。


NUCLEAR SIMPHONY - Lost in Wonderland - Evil Spray ★★★ (2009-03-03 21:21:00)

本編において、最もドラマティックな仕上がりを聴かせる
アルバムのハイライト・ナンバー。
スラッシーな攻撃力と、プログレッシブ・ロック風味の構築美を
湛えた曲展開も聴き応え十分だが、やはり白眉はメロディアスな
フレーズを豊かに紡ぎ出すツインG。時々IRON MAIDENっぽい。


NUCLEAR SIMPHONY - Lost in Wonderland - Cry ★★ (2009-03-03 21:17:06)

次曲へのイントロの役割も果たす、
まさにタイトル通り泣きまくりの1曲。
イタリアのバンドらしい濃い口の哀愁が涙腺を刺激する
バラードで、Voも(息も絶え絶えといった感じだが)
メロディアスに歌い上げている。


NUCLEAR SIMPHONY - Lost in Wonderland - Lustful for Desaster ★★ (2009-03-03 21:14:08)

アルバム随一のアグレッションを撒き散らして
せかせかと疾走するスラッシュ・メタル・ナンバー。
とはいえ、随所で印象的なメロディが聴かれる辺り、
このバンドならでは。


NUCLEAR SIMPHONY - Lost in Wonderland - Mr.i.d.g.a.f. ★★ (2009-03-03 21:12:06)

ささくれ立ったGリフが荒々しく疾走するOPナンバー。
ストレートな疾走感と、美しくもドラマティックな曲展開が
同居した、NUCLEAR SIMPHONYというバンドの魅力を
判り易く伝える1曲。


NUCLEAR SIMPHONY - Lost in Wonderland ★★ (2009-03-02 23:12:00)

NUCLEAR ASSAULTとかNUCLEAR DEATHとかNUCLEAR VALDEZとか、NUCLEARの名を持つHR/HMバンドは幾つか存在するが、
こちらはイタリアはシシリー島出身のスラッシュ・メタル・トリオで、本作は、その彼らが'89年に
SPV/STEAMHAMMER RECORDSより発表した最初で最後のフル・アルバムに当たる。
結成は'82年とそのキャリアは結構長く、元々はプログレ・バンドだっただけあって、高い演奏スキルの活かされた楽曲は、
静と動の対比も鮮やかなOPナンバー①を筆頭に、スラッシュ・メタル然としたササクレ立ったアグレッションと、プログレ風味の
変拍子やリフ/リズム・チェンジを多用した曲展開、そして凝ったアレンジとが同居した一筋縄では行かない仕上がり。
とは言うものの、それに続く②を聴けば明らかなように、楽曲の基盤は飽くまでオーソドックスなスラッシュ・メタルに
置かれており、全編を貫くのはスピーディな疾走感。そこには頭でっかちな小難しさや、作品への没入を阻害する
難解なノリ等は皆無なので(Voも音程無視のシャウト・スタイル)安心されたし。
イタリアのバンドならではの、濃い口の叙情メロディが炸裂する③⑦といった楽曲の泣きっぷりや、そこから間髪入れずに
展開していく④⑧に、構築美に溢れたメロディをフィーチュアした、劇的なスラッシュ・メタルの名曲を
しっかりと配置できる曲作りの上手さ、センスの良さにも侮れないものがあり、本作を聴くとつくづく、これ1枚のみで
バンドが解散してしまったことが惜しまれるのであった。(近年、再結成を果たしてツアーに出たらしいが)


NUCLEAR SIMPHONY ★★ (2009-03-02 23:09:00)

風光明媚な観光地としても有名な、イタリアはシシリー島、パレルモにて'82年に結成。
元々はプログレッシブ・ロックをプレイしていたらしいが、メンバー・チェンジを
繰り返しながら徐々にスラッシュ/スピード・メタル色を強めて行き、'86年~'87年に
制作したデモテープ『CHOIR OF THE DESPERATION』と『THE REALITY SO NEAR』が評判を呼び、
それが切っ掛けとなって'89年にSPV/STEAMHAMMER RECORDSと契約。
同年には、プロデューサーに名手ハリス・ジョンズを起用したデビュー作『LOST IN WONDERLAND』を発表する。
(尚、国内盤のライナー・ノーツには「ツインG編成でレコーディング」と書かれているが、
内ジャケには、シロ(B)、ジーノ(G、Vo)、ジョヴァンニ(Ds)という
3人のメンバーの写真しか載っていない。ヘルプ要員?)
バンドは90年代に入り活動を停止しているが、'06年4月にイタリア国内を
ツアーしたとの情報あり。再結成したのかな?


NAPALM - Cruel Tranquility - Kranked Up and Out ★★ (2009-03-01 19:21:03)

COMBAT時代のナンバーで、他の1st収録曲と比べると
かなりパンキッシュな仕上がりながら
終始ハイテンションに突っ走る
楽曲のカッコ良さは流石。


NAPALM - Cruel Tranquility - Act of Betrayal / Nightmare Administrator ★★★ (2009-03-01 19:19:40)

BLACK SABBATHばりのへヴィネスが横溢する前半と、
歯切れ良く、畳み掛けるように疾走する後半のスピード感の
対比も鮮やかな、2部構成、10分近くに及ぶ大作ナンバー。
長尺を全く飽きさせない、山あり谷ありの曲展開と、
それを支える確かな演奏力が痛快極まりない。


NAPALM - Cruel Tranquility - Attack on America ★★ (2009-03-01 19:18:03)

怒涛の如く押しまくる、1stアルバムにおいて
“A.O.A."と双璧を為すハイスピード・ナンバー。
注釈無用のスラッシュ・メタル・ソングですね。


NAPALM - Cruel Tranquility - Combat Zone ★★★ (2009-03-01 19:16:42)

ガッツポーズ物のGリフに、緊迫感を煽るツインVo、
印象的に唸りを上げるB、緩急自在のDs、
そして印象的なハーモニー・プレイを聴かせてくれるツインG・・・
余りにカッコ良過ぎるドスの効いたミドル・ナンバー。


NAPALM - Cruel Tranquility - Gag of Steel ★★ (2009-03-01 19:14:42)

挑みかかるような前半を経て、
後半は、Bにリードされる形で猛烈に疾走開始。
構築感のあるGソロも印象的。


NAPALM - Cruel Tranquility - A.O.A. ★★★ (2009-03-01 19:13:07)

1stアルバム最速ナンバーにして、NAPALM屈指の名曲。
小難しい理屈は無用。鬼のように畳み掛ける疾走感が
ただひたすらにカッコイイ。ストレス解消にもってこい。
ちなみにタイトルは“ALL OUT ASSAULT"の略。


OUTRAGE - Metal-ikka - Fight Fire with Fire ★★★ (2009-03-01 02:09:56)

言わずと知れたMETALLICA屈指の超名曲を
橋本直樹復帰後のOUTRAGEがカヴァー。
これがカッコ良くないわけがない。

『メタル一家』というアルバム自体は、HR/HMファン的には
かなり好き嫌いが分かれる内容だったけどね。


NAPALM - Cruel Tranquility ★★ (2009-02-28 02:35:00)

METAL MANIAと言えば、マイナーなスラッシュ・メタル・バンドの国内盤を積極的にリリースしてくれた
レーベルとして知られているが、数多あるそのカタログの中でも、個人的に特にお気に入りの1枚だったのが、
NY出身の4人組スラッシュ・メタル・バンドNAPALMが、'89年に発表したこの1stアルバム。
リリース形態こそ、ドイツのプログレ・スラッシャーSIEGES EVEN(RHAPSODYのDs、アレックス・ホルツワースが嘗て
在籍していた事で知られる)のデビュー作との抱き合わせ仕様という、やっつけ仕事感がプンプンと漂ってくるモノながら、
内容の方は非常にハイクオリティ。エド・レプカが手掛けたジャケット・アートワークは伊達じゃないですよ!
噛み付くように歌う様が非常にカッコイイ濁声Vo、重厚なリフを刻む一方、都会的な憂いを帯びたメロディも紡ぎ出すG、
そして、楽曲にコンクリートの如き質感を付与するソリッドなリズム隊とが、猛然と突貫しまくるクールなスラッシュ・サウンドは、
畳み掛けるように疾走する必殺の名曲②⑦を筆頭に、NUCLEAR ASSAULTやD.R.I.に通じるクロスオーバー臭を濃厚に撒き散らしつつも、
緩急に富む⑥⑨を収録する等、スピード一辺倒に偏ることなく、ヘヴィ・メタリックなドラマ性や、ダイナミズム、
ヘヴィネス演出にも抜かりなし。丁度、2nd『BEST WISHES』を発表した頃のCRO-MAGSを彷彿とさせるカッコ良さ、
と言えばその作風が伝わるだろうか。あれを更に硬質にビルドアップした感じ?
昔購入した国内盤は、収録時間の都合上、1曲オミットされた不完全版だったので、
ここは是非とも完全収録のリマスター盤を再発して欲しいなぁ。


NAPALM ★★ (2009-02-28 02:32:00)

ジェフとレックスのロスバック兄弟が結成したCOMBATを前身に、NYにて'85年に誕生。
COMBAT RECORDSとの契約を期に、バンド名をNAPALMと改める。COMBAT RECORDSから
12インチ・シングルをリリースした後、オリジナル・メンバーのロスバック兄弟が離脱してしまうが、
バンドは積極的にライブ活動を展開し、'88年には西ドイツのSPV/STEAMHAMMERと
ディールを交わし、翌年、1stフル『CRUEL TRANQUILITY』を発表。ハードコアな疾走感と、
HM然としたダイナミズムが融合を果たした硬派なスラッシュ・メタル・サウンドが好評を博す。
'91年リリースの2nd『ZERO TO BLACK』では、早くも大幅に音楽性を拡散させ、
脱スラッシュを試みるも失敗。バンド活動はその後停滞するが、現在ではロスバック兄弟が復帰し、
バンド名もCOMBATに戻して、NY周辺でライブ活動を繰り広げていると聞く。


KREATOR - Hordes of Chaos ★★ (2009-02-23 22:47:00)

10th『VIOLENT REVOLUTION』で王道ジャーマン・スラッシュ・メタル路線に復帰を遂げて以来、KREATORの作り出す
アルバムの完成度の高さには、毎度瞠目させられっ放しなのだが、この12thアルバムもそれは変わらず。
と言うか購入してから結構経つというのに、毎回「いや~カッコイイなぁ」と聴き惚れてる間に
アレヨアレヨと本編が終わってしまうので、感想が書き難いったらありゃしない。>本作。
ミレ・ペトロッツァの「歌心」を感じさせる激情Voに、欧州風味の劇的なメロディを紡ぎ出すツインGを乗せて
切り裂くように突っ走るカミソリの如きアグレッションと、強力なフックを兼ね備えたスラッシュ・サウンドは、
前作『ENEMY OF GOD』の作風を継承しつつ、一層タイト&キャッチーに磨き上げられており、無駄なく30分台に
絞り込まれた収録時間の中、ズラリ揃ったスピード・チューンのカッコ良さといい、まるで実際のライブのように
澱みなく展開していく本編の流麗な構成といい、そのクオリティは傑作だった『ENEMY~』にも匹敵。(というか凌駕?)
印象的なテーマ・メロディに導かれてスタートするアルバム表題曲①、それ以上のスピードで畳み掛けて来る②⑥⑦、
キャッチーな③⑤、緩急の効いた曲展開が光る④⑧、そして本編のハイライトたる、叙情的なインスト曲⑨から繋がり、
IRON MAIENばりの勇壮さと、スラッシュ・メタル然とした攻撃力が見事に融合を果たした名曲⑩といった、
捨て曲なしの収録楽曲の数々を聴けば、「KREATORの最高傑作」という評価もあながち冗談には聞こえません。
「本作と『ENEMY OF GOD』、どちらを選ぶか?」と問われたならば、微妙な判定ながら個人的には本作を選ぶ・・・かなぁ。


THRASHER - Burning at the Speed of Light - Bad Boys (2009-02-15 21:00:41)

まぁ、どーっつう事のないロックンロール・ソングなんですが、
これをレット・フォリスターが、あの独特の声質を駆使して
熱唱すると、途端に聴き応えのある佳曲に早変わり。
得難いシンガーでしたねぇ・・・。R.I.P.


THRASHER - Burning at the Speed of Light - Slipping Away ★★ (2009-02-15 20:57:19)

アメリカン・へヴィ・メタル調の楽曲が並ぶ本編の中にあって、
この曲はGリフといい、Voの歌うメロディといい、
ブリティッシュHMテイストが色濃く感じられる仕上がり。
ドラマティックなGソロも○。


THRASHER - Burning at the Speed of Light - Burning at the Speed of Light ★★ (2009-02-15 20:52:38)

アルバム表題曲にして、本編のハイライト的存在の名曲。
ダン・ビーラー(EXCITER)のカミソリVoもインパクト十分ながら、
やはり本曲最大の聴き所は、アンディ・マクドナルド、ダン・スピッツ(ANTHRAX)、
ジャック・スター(VIRGIN STEELE)、そしてSAVOY BROWNのキム・シモンズによる
豪華なGバトルでしょうか。


THRASHER - Burning at the Speed of Light ★★ (2009-02-15 18:14:00)

THE RODSのドラマーにして、ANTHRAX、OVERKILLといったバンドの初期作のプロデュースを手掛ける等、
当時、NYへヴィ・メタル・シーンのちょっとした顔役でもあったカール・カネディが、元SHAKIN' STREETの
アンディ・マクドナルド(G)と共に立ち上げたHMプロジェクトTHRASHERが、'85年に唯一残した作品で、
ビリー・シーンやダン・スピッツら、日本でも名の知れたミュージシャン連中が多数参加している事でも話題となった1枚。
RIOTファンゆえ、故レット・フォリスター(Vo)の名前に釣られて購入した本作だったが、THRASHERというプロジェクト名に反して、
内容にスラッシュ・メタル色は皆無。どちらかと言えば、豪快なアメリカンHMサウンドがその持ち味で、カールの本職バンドである
THE RODSを思わせる部分もあり、あのバンドから欧州風味の泣きメロを薄めた感じ・・・と言えば判り易いか?
正直、余り好みの作風とは言えないし、面子の強力さに比べると完成度自体は「並」ってな気がしなくもないが、
とは言え、メロディにフックの効いた②、ハイテンションなロックンロール・ソング③、JUDAS PRIEST風味のGリフを備えた
正統派ヘヴィ・メタリックな⑥、そして、このプロジェクトを代表するパワー・チューン⑦といった楽曲のカッコ良さは流石。
CD屋だと「スラッシュ・メタル」の棚に置かれているのをよく見かける本作だが、スラッシャーよりもアメリカン・ロック・ファンに
お薦めの1枚・・・なのかな。上記した楽曲は、スラッシャーにだって必ずやアピールし得るカッコ良さだと思うけど。


THRASHER ★★ (2009-02-15 17:58:00)

'83年、THE RODSのドラマー(MANOWARの1stデモでもドラムを叩いていた事で知られる)
カール・カネディが、これまたMANOWARのメンバーと関係の深いギタリスト、
元SHAKIN' STERRTのアンディ“DUCK"マクドナルドと共に立ち上げたHMプロジェクト。
'85年にMUSIC FOR NATIONSから発表したアルバムには、ビリー・シーン(MR.BIG)、
故レット・フォリスター(RIOT)、ダン・スピッツ(ANTHRAX)、ジェイムズ・リヴェラ(HELSTAR)、
ダン・ビーラー(EXCITER)、ジャック・スター(VIRGIN STEELE)ら、有名ミュージシャンが
多数参加している事が話題を呼んだ。
THRASHERというプロジェクト名に反して、アルバムで聴けるサウンドは豪快なアメリカンHM路線だが、
面子が面子だけに、流石に質は高い。


SLAYER - Seasons in the Abyss ★★ (2009-02-12 19:15:00)

『REIGN IN BLOOD』のアグレッションと、『SOUTH OF HEAVEN』の重厚感を併せ持った作品として
高い評価を獲得し、'90年にリリースされるや過去最高の売り上げを記録、SLAYERのオーバーグラウンド浮上を
後押しした傑作5thアルバム・・・なんてこたぁ今更説明するまでもないですね。
触れれば切れそうな鋭利なGリフが、デイヴ・ロンバートの凄まじいドラミングに乗って激走する、SLAYER屈指の名曲①に
代表されるよう、アルバム全編に亘って殺傷力満点のGリフ、怒涛の如きリズム、ヒステリックなGソロ、そして、
比較的「歌っていた」前作から一転、激情を吐き出しまくるトム・アラヤのVoが荒れ狂い、曲間を開けずに殺気立った
楽曲群が波状攻撃を仕掛けて来る様は、まさにデイヴ在籍時代を総括するかの如きハイテンションなカッコ良さ。
スラッシュ・メタルならではの尖がった攻撃性を十分に保ちつつも、初期のマイナーな(病んだ)雰囲気は払拭され、
大物バンドとしての洗練と貫禄が感じられるサウンドは、良い意味でキャッチー。
と言っても、それは別にポップに日和ったなんて意味ではなく(どう聴いたって取っ付き易い音楽ではない)、
スラッシュ・メタル・バンドとしての基本ラインを損なうことなく、その一方で、より幅広いリスナー層に
アピールし得る作品を作り上げた(そして期待通り大ヒットさせた)SLAYERの曲作りの才には、ただただ感服するのみ。
ある意味、このバンドの入門編としては『REIGN IN BLOOD』以上に相応しい1枚と言えるかも。


LAST AUTUMN'S DREAM - Dreamcatcher - Silent Dream ★★★ (2009-02-11 21:36:59)

胸締め付ける悲哀に満ちたサビメロを歌う、
ミカエルの熱唱に涙がちょちょ切れる名曲。
毎度、アルバムは高いクオリティを誇っている彼らだが、
ここまで心揺さぶられたナンバーは久し振りに聞いた思い。
もう少し早く聴いていたら、確実に'08年のベスト・チューン候補でした。


DEFIANCE - Beyond Recognition ★★ (2009-02-11 19:07:00)

HEATHENとの仕事等で知られるロブ・ビートンをプロデューサーに迎えて制作、
残念ながらDEFIANCE最後の作品となってしまった、'93年発表の3rdアルバム。
ベイエリア・スラッシュ・メタル然とした作風に仕上がっていた前2作に比べ、今回は素っ気ない音作りといい、
作品全体を覆う暗く澱んだ雰囲気といい、重心を低く落とし、疾走感よりもヘヴィネスやグルーヴ重視で押し出してくる
楽曲といい、グランジ・サウンドやPANTERA型ヘヴィ・ロックといった、当時、アメリカのロック・シーンを
席巻しつつあった新興勢力からの影響が、如実に反映された内容に仕上がっている。
①⑤等、スラッシーなスピード・チューンがなくなったわけじゃないし、Gも相変わらず流麗に弾きまくっているのだが、
そのメロディは従来の正統派HMに由来するドラマティックなモノではなく、ダークで浮遊感の漂うシアトル系のそれだし、
メロディアスな歌い上げよりも、ハードコアなシャウトを主体としたVoのパフォーマンスも、そうした印象に拍車をかけている。
メロウで物憂げなパートと、スラッシーなパートが上手く組み合わされた⑥のような優れた楽曲もちゃんと収録されており、
決して完成度が低いわけではないのだが、かといって強力なキメ曲があるわけでもなく、TESTAMENTのフォロワー色が
薄れた代わりに、スラッシュ・メタル・バンドとしての魅力も低下してしまった感のある、何とももどかしさの残る1枚なのであった。


DEFIANCE - Void Terra Firma - Last Resort (Welcome to Poverty) ★★★ (2009-02-11 00:47:59)

本編をスピーディに締め括るスラッシュ・ナンバー。
触れれば切れそうなエッジの立ちまくったGリフのカッコ良さも
然る事ながら、ドラマティックな掛け合いを展開しながら
疾走するツインGのカッコ良さは、また格別。


DEFIANCE - Void Terra Firma - Skitz-Illusions ★★ (2009-02-11 00:45:03)

激烈に突っ走りまくる、2ndアルバムの中では
最もスラッシュ・メタルらしいアグレッションに満ち溢れた1曲。


DEFIANCE - Void Terra Firma - Deception of Faith ★★ (2009-02-11 00:42:14)

全体的にIRON MAIDEN色が強まった2ndアルバムの中にあって、
この曲は1stの頃の面影を強く残す。
まぁ要するにTESTAMENTっぽいってことなんだが、
非常に格好良いスラッシュ・チューンなので、
それも別に気にならない。


DEFIANCE - Void Terra Firma - Void Terra Firma ★★★ (2009-02-11 00:39:56)

前作から、バンドが更にドラマティックな方向へと
進化を遂げたことをハッキリと物語る、2ndアルバムの
OPナンバーにしてアルバム表題曲。
小気味良い疾走感に乗せて、劇的に奏でられる
IRON MAIDEN風のメロディが勇壮な雰囲気を煽る名曲。


DEFIANCE - Void Terra Firma ★★ (2009-02-11 00:37:00)

色々と個人的問題を抱えていたケン・エルキントン(Vo)の首を切り、元LOUGHING DEADのスティーヴ・エスコヴァルを
新Voとして加入させる事で、結成以来、長らくの懸案事項だった「定着しないフロントマン」問題に決着を付けた
DEFIANCEが'91年に発表した、ファンからもメンバーからもバンドの最高傑作と高い評価を得る2ndアルバム。
FORBIDDENやXENTRIX等との仕事で知られるジョン・カニヴァルティがプロデュースを手掛け、クランチの効いた、
如何にもベイエリア・スラッシュ然としたサウンド・メイクが施された本作は、TESTAMENTのフォロワーっぷりが揶揄された
1st『PRODUCT OF SOCIETY』に比べ、名曲“KILLERS"のカヴァーが何の違和感もなく本編の流れに馴染んでいる事からも明らかな通り、
今回は楽曲がよりドラマティックに練り上げられ、サウンドのIRON MAIDEN(パワー・メタル)化が進行。
これは、力強くメロディアスに歌える実力派Voの加入と、演奏が更に骨太に逞しくなり、ヘヴィネス面が一層強化された事に
よる効果と思われ、特に、ツインGがドラマティックなフレーズを奏でるアルバム表題曲①は、その好例かと。
それでいて、スラッシーなアグレッションや疾走感は全く失われてはおらず、相変わらずTESTAMENTテイストが
色濃く滲む②や、本編随一のスピードで押し切る④、ドスを効かせて畳み掛けて来る⑦、勇壮なメロディを奏でる
ツインGをフィーチュアして突っ走る⑩といった楽曲は、スラッシャーならガッツポーズ物のカッコ良さを誇っている。
日本デビュー作となった作品でもあり、現在でも容易に国内盤の入手が可能なので、DEFIANCE入門編としてお薦めの力作。


DEFIANCE - Product of Society - Tribulation ★★ (2009-02-11 00:33:11)

TESTAMENTのそっくりさんっぷりが揶揄される事の多かった
DEFIANCEだが、刻みの細かいGリフといい、畳み掛けるように
次々と展開していく曲構成といい、この曲はどことなくANNIHILATORっぽい。
プロデュースを担当したジェフ・ウォーターズから
何らかのインプットがあったんじゃなかろうか。


DEFIANCE - Product of Society - Hypothermia ★★★ (2009-02-11 00:28:04)

デモテープのタイトル・トラックでもあった、
バンドの代表曲の一つ。
畳み掛けるようなスラッシーな疾走感と、
印象的なメロディを伴ったドラマティックな曲展開が
見事に組み合わされた名曲。


DEFIANCE - Product of Society ★★ (2009-02-11 00:22:00)

'85年、スラッシュ・メタルの聖地、サンフランシスコ・ベイエリア(オークランド)にて結成された
5人組スラッシュ・メタル・バンドが、ROADRUNNER RECORDSと契約後、'89年に発表した1stアルバム。
ジャケット・アートワークを手掛けたのは、スラッシャーにはお馴染みのエド・レプカ画伯で、プロデュースは、
ちょうどデビュー作『ALICE IN HELL』を作り終えたばかりだったレーベル・メイト、ANNIHILATORのジェフ・ウォーターズが担当。
(ちなみに、バンド側はジェフの仕事っぷりを讃えつつも、クリーン過ぎるプロダクション自体は気に入っていないのだとか)
よくTESTAMENTのソックリさんぶりが揶揄されていた彼らだが、流麗なメロディを紡ぐツインGといい、カッチリと
構築された曲展開といい、実際、そのサウンドはTESTAMENTに酷似(④とかね)。但し、あそこまで強力な泣きメロが
炸裂するわけじゃないし、もっと武骨なノリがメインなため(イマイチ頼りないシャウト型のVoにチャック・ビリー程の
貫禄もない)、クローン的な印象は然程強くはない。個人的には、インスト・メドレー⑧~⑨を筆頭に、刻みの細かい
Gリフを駆使してスピードよりも曲展開重視で畳み掛けて来るスタイルには、ANNIHILATORっぽさを感じたりも。
あと何と言っても本作は、デモテープにも収録されていたバンドの代表曲⑩の存在に尽きる。
スラッシュ・メタルならではの攻撃性と、ドラマティックなメロディが一体となって突っ走る様には、
DEFIANCEというバンドの個性がしっかりと刻印されているんじゃなかろうかな、と。
彼らのアルバムの中では、最もスラッシュ・メタル色が強く打ち出された1枚。


DEFIANCE ★★ (2009-02-11 00:18:00)

'85年にカリフォルニア州オークランドにて結成された、ベイエリア・スラッシャーとしては第3世代に属する5人組。
メンバー・チェンジを繰り返しながら制作したデモ・テープが、ROADRUNNER RECORDSの名物A&Rモンテ・コナーの耳に止まり、
同レーベルと契約。'89年にジム・アダムス(G)、ダグ・ハリントン(G)、マイク・カウフマン(B)、マット・ヴァンダー・エンデ(Ds)、
ケン・エルキントン(Vo)というラインナップで1st『PRODACT TO SOCIETY』を発表する。
(プロデュースはANNIHILATORのジェフ・ウォーターズが担当)
翌'90年に、Voを元LOUGHING DEADのスティーヴ・エスコヴァルに変え、最高傑作と名高い2nd『VOID TERRA FIRMA』を
(プロデューサーはジョン・カニバルティ)、'93年にはヘヴィ・ロック寄りの3rd『BEYOND RECOGNITION』
(プロデュースはロブ・ビートン)を発表するも、スラッシュ・シーンの衰退には抗いきれず解散。
どっこい、2005年に入ってから再結成を遂げ、翌年にはMETAL MINDより過去3作をまとめたBOXセット『INSOMNIA』が
リイシューされた。現在は新作アルバムをレコーディング中の筈。
尚、癌により中心メンバーの一人だったダグ・ハリントンが'06年に死去。BOXセットはその彼に捧げられている。


JURASSIC JADE - 黒い果実 the Early Years 1985-1988 ★★ (2009-02-08 18:59:00)

『LIVE AT EXPLOSION』('85年)、『A CRADLE SONG』('86年)、『WAR OF PROXY』('87年)という3枚のEPに、
蔵出しのライブ映像を加えてリイシューした、JURASSIC JADEのスラッシュ・メタル時代を総括する2枚組初期音源集。
EXPLOSION LABELから発売された作品は、現在ではその殆どが入手困難なモノばかりゆえ(3月には、SABBLABELLSやDOOMが
残した名盤の数々が一斉再発されるそうですが)、こうした企画盤は自分のような後追いファンには非常に有り難い。
で、肝心のサウンドの方は、一筋縄では行かないエクストリーム・ミュージックを演っている現在に比べると、
音質面等は多少(というか、かなり)チープな印象が否めないものの、ガリガリとシュレッドされる鋭利なGリフと、
ひたすら直線的に刻まれるリズム、ドリル状に突き刺さってくるGソロ、そして女性ブルータル・シンガーの先駆けたる
HIZUMIの吐き出す、パンキッシュな日本語詞の数々と、強烈なシャウトが一丸となって突っ走るSLAYER型スラッシュ・サウンドは、
1stフル『GORE』以上に初期衝動に忠実な仕上がりで、既に唯一無二。個人的には、HMらしい様式を備えたイントロから
スタートする⑧や、禍々しくも荘厳なスロー・チューン⑩を収録した『WAR BY PROXY』が本編のハイライトかな、と。
スラッシュ・メタル・ファンなら、とりあえず1stフル『GORE』と共に是非とも押さえておいて頂きたい1枚。


BABYLON(清水保光) - FAREWELL… - BABYLON ★★★ (2009-02-07 21:30:09)

元となったデモテープには収録されておらず、'91年の初CD化の
際にボーナストラックとして収録された、様式美HMならではの
魅力に溢れたインストの名曲。(だったと思う)
この曲のみ、他と違って大河内香(Vo)、木本高伸(B)、
玉村冬樹(Ds)という面子でレコーディングされている。
テクニカル且つメロディアスな清水のGプレイ
(一瞬閃くアコギが素晴しい)はもとより、
裏メロを取る木本のBも印象に残ります。


BABYLON(清水保光) - FAREWELL… ★★ (2009-02-07 21:21:00)

元HELLEN~現CYCLONのファイティング・ギタリスト、清水保光率いる様式美HMバンドBABYLONが、
'88年に制作したデモテープをバンド解散後の'91年にCD化した作品。
音楽的には、HELLENの流れを汲むジャパニーズ様式美HM路線で、主役はやはり、テクニカル且つドラマティックな
清水のGプレイ。速弾きのみならず「静」の表現力にも冴えを見せる緩急自在のGワークには、グイグイと惹き込まれてしまいます。
特に、バンド名を冠した①(CD化に際して追加収録されたボーナス・トラックでもある)は、スリリングなGプレイ、
ドラマティックな曲展開、そして木本高伸(現CONCERTO MOON)の主張の強いBがガッチリと噛み合って
劇的な盛り上がりを演出する、必殺のインスト・ナンバー。また、繊細な泣きメロを紡ぎ出すGソロにグッとくる④、
ちょっぴりPRECIOUSを思わせる劇的な疾走チューン⑤のカッコ良さも特筆モノだ。
大河内香(Vo)の余りにクセの強い歌唱(特に語尾の歌い回し)には苦笑いが抑えられないが、清水自身が
「この声あってのBABYLON」と断言してるぐらいなのだから、まぁ仕方がない。決して下手なシンガーではないしね。
先日、CD屋に立ち寄ったら本作のリマスター盤が再発されており(MANDRAKE ROOTがあんな事になってしまったのに)
しかも、清水が個人的に保管していたカセット・テープからライブ音源2曲がオマケ収録されているのだから、
様式美HMファンは是非ともこの機会に御一聴を。①を聴くためだけにでも買う価値のある1枚ですよ!


VILLAIN - CHEQUERED PAST ★★ (2009-02-07 01:03:00)

カール・アルバートにも匹敵する実力派シンガー、ジェリー・デレオンを獲得して復活を遂げたVILLAINが、'95年、
そのカールの死去とほぼ同時期に発表した再結成アルバム。(内パケに載せられた、在りし日のカールの姿を捉えた写真が泣かせます)
'86年に自主制作されたEP『ONLY TIME WILL TELL』が、1st~2ndの頃のVICIOUS RUMORSを思わせる、劇的なパワー・メタルの
名盤だったのに対し、今回は、4th『WELCOME TO THE BALL』以降のVICIOUS RUMORSを思わせるアメリカン・パワー・メタル路線。
当時、アメリカで猛威を振るっていたモダン・へヴィネス症候群に目もくれない硬派な姿勢は非常に好ましいものの、
復活作と言う事でやや力み過ぎたのか、メロディにフックが不足気味で(これは『WELCOME~』以降のVICIOUS RUMORSにも
当てはまる話なんだが)、また、明るいロックンロール・タイプの楽曲を収録したり、アリス・クーパーのカヴァーを
演ってみたりと、音楽性も拡散の方向へと進んでいるため、一聴してのインパクトはデビューEPに比べると少々弱い。
これぞパワー・メタル!な③、メランコリックな④、ヘヴィ・バラード⑩等、ジェリー・デレオンの卓越した
歌唱能力の活かされた名曲・佳曲もしっかりと収録されている辺りは流石なのだけど・・・。
聴き終えた後の満足感は決して小さくはないのだが、個人的にデビューEPへの思い入れが強すぎるため、
どうしても「このVoで『ONLY TIME WILL TELL』路線の音楽を演ってくれたら・・・と思ってしまうわけで。


VILLAIN - ONLY TIME WILL TELL - SHE'LL MAKE YOU FALL(IN LOVE) ★★ (2009-02-06 23:03:53)

ピアノとアコギを用いてバラード調に始まり、
途中、へヴィ且つ雄々しく盛り上がりつつ、
最後は再びバラード調に戻って幕を閉じるという
教科書通りのドラマティックな展開を聴かせてくれる名曲。


VILLAIN - ONLY TIME WILL TELL - KAMIKAZE ★★★ (2009-02-04 21:58:26)

スピーディ且つアグレッシブな、まさにタイトル通りの
勇壮さに満ちたパワー・メタル・チューン。
JUDAS PRIEST直系のシャープなGリフのカッコ良さだけで
正統派HMファンならノックアウトは確実かと。


VILLAIN - ONLY TIME WILL TELL ★★ (2009-02-04 21:49:00)

'95年に突然の交通事故で他界した不世出の名シンガー、カール・アルバートが、VICIOUS RUMORS以前に
参加していたことで知られる、カリフォルニア州モデスト出身の5人組パワー・メタル・バンドVILLAIN。
本作は、その彼らが'86年に200枚限定で自主制作した7曲入りデビューEP(1stフルなのか?)に当たる。
'95年に発表された再結成アルバムでは、幾らかモダンな要素も飲み込んだアメリカン・パワー・メタルを演っていた彼らだが、
ここで聴く事が出来るのは、欧州風味が色濃く薫る、混じりっけなしの正統派パワー・メタル。JUDAS PRIEST直系の
Gリフにドスの効いたリズム。劇的なメロディを紡ぎ出すツインG、そして楽曲を印象的に彩るボーカル・ハーモニー等、
初期VICIOUS RUMORSとの共通点も多々感じられるそのサウンドの要は、やはりカール・アルバートのVo。RUFFIANSの頃は
まだ線の細いハイトーン・シンガーといった趣きだったカールだが、声域/声量/表現力と、ここでは既にVR時代に通じる
歌唱能力が全面開花(迫力に関しては今一歩及ばないけど)。特に、彼のパワフルなVoと、スピーディ且つアグレッシブな
楽曲のカッコ良さとがガップリと組み合った①(タイトルからして“KAMIKAZE"ですぜ?)は名曲中の名曲。
それ以外にも、QUEENのカヴァー③を含む全7曲、捨て曲はなし。VICIOUS RUMORSファンならずとも、
パワー・メタル好きなら是非ともチェックして頂きたい1枚。


VILLAIN ★★ (2009-02-04 21:47:00)

JUDAS PRIEST、IRON MAIDEN、RAINBOWといったバンドに影響を受けたギタリスト、レオン・B・スミスが中心となって
'83年にカリフォルニア州はモデストにて結成。Bはトミー・シスコ、Voの座には、進展のないRUFFIANSでの活動に
見切りをつけたカール・アルバートと、後にVICIOUS RUMORSに参加する事となる面子が顔を揃えていた。
'86年、レコード契約を得るべく自主制作で、7曲入りEP『ONLY TIME WILL TELL』をレコーディング。
非常に優れた内容にも関わらずレコード会社からは完全に無視され、VICIOUS RUMORSにカールが引き抜かれた事もあってバンドは解散へと追いやられてしまう。
'95年、『ONLY TIME WILL TELL』が日本でCD化され(リミックスを担当したのはVICIOUS RUMORSのジェフ・ソープ)、
再評価の機運が高まったタイミングで、再結成アルバム『CHEQUERED PAST』をリリース。
(奇しくもカール・アルバートの事故死と同時期の発表となった)
ややモダン寄りになったとは言え、高品質のパワー・メタル・アルバムに仕上がっており、以後の活動に期待が
高まったが、結局、パッとしないままシーンからフェードアウト・・・。今は何をやってんでしょうね。


DECADENCE - 3rd Stage of Decay - 3rd Stage of Decay ★★ (2009-02-01 18:29:01)

DECADENCEの楽曲の中では、最もメロディアスな
仕上がりと言えそうな3rdアルバムの表題曲。
全編を貫く、北欧のバンドならではの荒涼感を伴った
叙情メロディが良い感じ。
ある意味、へヴィ・バラードと言ってもいいかも。


DECADENCE - 3rd Stage of Decay - Theater of the Absurd ★★ (2009-02-01 18:24:35)

スラッシュ・メタル然とした疾走感に満ちた仕上がりの1曲。
キャッチーなサビメロを歌う、ブルータルでありながら
女性らしさも感じさせるキティ嬢のVoが映える。


DECADENCE - 3rd Stage of Decay ★★ (2009-02-01 18:17:00)

華奢なルックスに似合わぬ、猛々しいシャウトを繰り出す美貌のフロントウーマン、メタリック・キティこと
キティ・サリックが中心となって、スウェーデンはストックホルムにて結成された5人組デスラッシャーが、
自らが運営するHTI RECORDSより'97年に発表した、本邦デビュー作ともなった3rdアルバム。
獣性を帯びた咆哮型のVo、そしてブルータルな曲調と叙情メロディとが組み合わされたサウンドは、どうしたって
ARCH ENEMYを思い起こさせるが、Voは聴きようによっては女性っぽさが感じ取れるタイプだし、楽曲に関しても、
ARCH ENEMYほど起伏に富んだ曲展開が聴かれるわけではなく、もっとシンプルでストレート。全体的に、デス・メタルよりも
スラッシュ・メタル風味が色濃く感じられる(特にリフ・ワーク)、ある意味「軽快」な作風に仕上がっている。
取り分け、ハッキリとした叙情メロディの流れが全編を貫く、ドラマティックなアルバム表題曲③や、
ブルータルながらも女性ならではの色艶も備えたキティの歌唱が活きる、攻撃的且つキャッチーな④は、
バンドが標榜する「メロディック・スラッシュ・メタル」なるスタイルが判り易く示された名曲かと。
もう少し本編の構成にメリハリが欲しいとか、「これぞ!」というキメ曲があと1、2曲用意できれば尚良かったとか、
気になる点も幾つかあれど、ともあれ、完成度は水準ラインを軽くクリア。もうすぐリリースされるという新作も楽しみですね。


CHASTAIN - Ruler of the Wasteland ★★ (2009-01-31 21:42:00)

デビュー作の好評を受け、単なるレコーディング・プロジェクトに過ぎなかったCHASTAINの活動継続を決めたデヴィッド・T・チャステイン(G)は、レザー・レオーネ(Vo)、マイク・スキマーホーン(B)、そしてCINDRELLAへと去ったフレッド・コウリーの後任に、元FIFTH ANGELのケン・メリー(Ds)を加入させバンドを再建。'86年にSHRAPNEL RECORDSより本2ndアルバムを発表する。
「気品を減らした分、アグレッションを増量したJUDAS PRIEST」といった趣きの作風は前作の路線を踏襲しつつも、今回はLAの仕事人ことケン・メリーを得た事でサウンドがグッと引き締まり、楽曲の重厚感、ドラマ性といった要素が大幅向上。デヴィッドのGプレイも前作以上に印象的なフレーズを連発しており、相変わらず力強いレザーのVoと共に、楽曲のハイライトを形成している。
イントロから、切り裂くようにGが踊るOPナンバー①に始まり、ケン・メリーのシャープなドラミングが映える②、ファン人気の高い勇壮な疾走チューン④、後にHAMMERFALLがカヴァーする荘厳なヘヴィ・バラード⑤、小技の効いたGプレイが堪能できる⑥、エピカルな雰囲気を漂わせた⑦⑨といった楽曲に至るまで、収録曲のクオリティは確実にデビュー作を上回る、充実した内容を誇る1枚。
個人的に「SHRAPNEL風メタル」と聴くと、本作のような音を思い出しますね。


CHASTAIN - Mystery of Illusion ★★ (2009-01-28 22:52:00)

デヴィッド・T・チャステイン(G)が、それまで作り溜めてきたマテリアルの数々をレコーディングするため、マイク・ヴァーニーから紹介された元RUDE GIRLSのレザー・レオーネ(Vo)、SPIKEやCJSSの僚友マイク・スキマーホーン(B)、後にCINDRELLAに参加するフレッド・コウリー(Ds)という面子を集めて結成したCHASTAIN。本作は、その彼らが'84年に発表した1stアルバムに当たる。
デビュー作という事で、全体的に未洗練で荒削りな雰囲気が濃厚に漂うものの、ダークでミステリアス、且つドラマティックな様式美パワー・メタル路線という、このバンドの基本的音楽スタイルは既に確立済み。
中でも構築美に溢れたスリリングなGプレイと、赤尾和重(TERRA ROSA)、ドロ・ペッシュ(WARLOCK)、アン・ボレイン(HELLION)と並んで「女ロニー・J・ディオ四天王」と崇め奉られた、レザー姐さんの男勝りなパワフルVoは本作最大の聴き所と言っても過言ではない。
凝ったアレンジで聴かせきる③、スラッシュ/スピード・メタルからの影響が伺える④、重く劇的なバラード⑤、分厚く重ねられたイントロのGハーモニーが印象的な⑥、レザーのハイポテンシャルな歌唱力が堪能できる⑨等、収録曲も粒揃い。
長らく廃盤状態が続き、市場でも中古盤が高額で取引されていたが、先日、遂にリマスター盤の再発が叶ったので、この機会に様式美HMファンの方々は是非ご一聴を。


CHASTAIN - Voice of the Cult - Take Me Home ★★★ (2009-01-26 22:25:08)

4thアルバムのラスト・ナンバー。
効果的に取り入れられたアコギやKey、
そして何より、力押しのみに留まらない、幅広い表現力を備えた
レザー・レオーネのパワフルな歌唱が、楽曲の持つ
荘厳さやドラマ性といった要素を一層引き立てている。
名曲。


CHASTAIN - Voice of the Cult - Voice of the Cult ★★★ (2009-01-26 22:19:17)

劇的なイントロから疾走へと転じる
導入部のカッコ良さだけで完全にノックアウトされる
CHASTAIN屈指の名曲。
この曲におけるレザー姐さんの歌唱は
まさに「女ロニー」の如き迫力を誇る。


CHASTAIN - Voice of the Cult ★★★ (2009-01-26 22:14:00)

ポール・ギルバート、トニー・マカパイン、ヴィニー・ムーアらと共に、「ネオ・クラシカル四天王」として80年代の速弾きブームを彩ったギタリストの一人、デヴィット・T・チャステイン率いるパワー・メタル・バンドCHASTAINが、'88年にチャステイン自身が運営するLEVIATHAN RECORDSから発表した4thアルバム。
ギタリストとしても、コンポーザーとしても確かな実力を備えながら、レーペル運営にプロデューサー業、ソロ・アーティストとしてのインスト・アルバム作り、そして無数の名義でのセッション活動・・・と、軸足のハッキリしない(節操のない)音楽活動が災いしてか、イマイチ日本では評価されなかった彼氏。だが、だからと言ってこのCHASTAINが残した数々の名盤の価値が損なわれる事はない。中でも本作は、ダークでドラマティックな収録曲のクオリティといい、ギタリストとしてのエゴを殆ど感じさせない、楽曲を盛り上げることを最優先にしたデヴィッドのGプレイといい、そして何より「女ロニー・ジェイムズ・ディオ」の称号を戴くレザー・レオーネのパワフルなVoといい、従来の作品よりも一皮向けた貫禄が漂う、バンドの代表作と呼ぶに相応しい内容に仕上がっていると言える。
特に、劇的なイントロに導かれてスタートする「これぞ様式美!」なアルバム表題曲①や、アコギがミステリアスな雰囲気を演出する④、本編クライマックスをドラマティックに飾る、レザーの熱唱が映えるラス曲⑨は、CHASTAINの何たるかを端的に物語る名曲。
既に廃盤状態の国内盤の入手は困難のようだが(願・リマスター再発)、輸入盤ならば安価での購入が
可能なようなので、CHASTAIN未体験の様式美HMファンの方は、入門編として1枚いかがでしょうか。


SURVIVOR - The Finest Selection~the Serach is Not over Yet~ ★★ (2009-01-25 17:58:00)

'99年にSURVIVERの旧譜が一斉再発された際、新たに編纂され、日本のみでリリースされたベスト盤。
名盤を数多く残しているSURVIVORゆえ、その中から1枚選ぶとなると、大ヒット曲“EYE OF THE TIGER"を収録した
同タイトルの3rdアルバムか、アメリカン・メロディアスHR史に残る傑作と名高い5th『VITAL SIGNS』か、はたまた
円熟味を増した6th『WHEN SECONDS COUNT』か・・・と、非常に悩ましいところなのだが、個人的に、
SURVIVOR未体験者に入門編として1枚お薦めするなら、この便利なベスト盤を推したい。
マニアックなファンが編集した「お好みテープ」を聴いてるかの如き錯覚に陥ってしまう、ツボを突いた選曲センスが
とにかく秀逸な1枚で、“EYE OF THE TIGER"や“BURNIG HEART"等の代表曲は勿論のこと、ヒット曲以外にも
SURVIVERならではの魅力に満ち溢れた隠れた名曲の数々を、CDの容量ギリギリまで使ってしっかりと収録。
鮮やかに疾走する、爽快なハードポップ・チューンの名曲①に始まり、珠玉の名バラード⑮で幕を閉じる
美しく技ありの構成はもとより、曲順も非常に考え抜かれており、ベスト盤にありがちな「やっつけ仕事感」は皆無。
「SURVIVER愛」に溢れた内容に仕上がっているんじゃないかな、と。
とは言え、このバンドが生み出した無数の名曲をCD1枚に収めきるのは不可能なわけで、本作を聴いて気に入った人は、
是非、オリジナル・アルバムの方も揃える様にお願い致します。


ALLEGIANCE - Skinman - Hands of Fate ★★★ (2009-01-25 10:46:40)

メロディアスに歌いこむVoと、アコギに泣きのGソロを
フィーチュアして叙情的にスタートし、
後半はスピーディ且つダイナミックに盛り上がっていく
2ndアルバムのハイライト・チューンにして
ALLEGIANCE屈指の名曲の1つ。


ALLEGIANCE - D.e.s.t.i.t.u.t.i.o.n - Torn Between Two Worlds ★★ (2009-01-25 10:38:40)

切迫感を伴って、畳み掛けるように疾走する様に
勝手に頭が動き出す名曲。
スピーディ且つメロディックなGソロも◎。


ALLEGIANCE - D.e.s.t.i.t.u.t.i.o.n - Hate Frenzy ★★ (2009-01-25 10:34:22)

キャッチーなサビがライヴでの盛り上がりを演出する、
ALLEGIANCEの代表曲の1つ。
荒れ狂ったかと思えば、一転、メロディアスなフレーズを
紡ぎ出してくれるGも良い仕事をしています。


ALLEGIANCE - D.e.s.t.i.t.u.t.i.o.n - Twisted Minds ★★ (2009-01-25 10:30:21)

アグレッシブに畳み掛けてくる曲調の中から、
不意に浮かび上がってくる泣きのGソロが
非常に秀逸な名曲。


ALLEGIANCE - Skinman ★★ (2009-01-24 01:57:00)

ロブ・ハルフォードに気に入られ、1st『D.E.S.T.I.T.U.T.I.O.N』が高評価を得るなど、
上々のメジャー・デビューを飾ったALLEGIANCEが、間に自主制作のスタジオ・ライブ盤『TIME TO REACT-LIVE!』の
リリースを挟んで'96年に発表した2ndアルバム。(ラスト作でもある)
如何にも90年代的なセンスの、実も蓋もないジャケット・アートワークのデザインに嫌な予感を覚えつつCDを再生してみれば、
聴こえて来るのはスラッシーな疾走感が大幅に減退し、へヴィ且つグルーヴィなノリが前面に押し出された、
いわゆる「モダン・へヴィネス」からの影響が色濃いOPナンバー①・・・。フックに乏しい横ノリ・チューンが垂れ流される前半には、
「ALLEGIANCEよ、お前もか・・・」と失望感を隠せなかったのだが、ところどっこい、激烈なスピード・ナンバー④を
過ぎる辺りから、本編のテンションが徐々に上昇線を描き始め、それは、叙情的にスタートし、スピードを上げつつ
ドラマティックに盛り上がって行く本編ラスト・ナンバーにして、ALLEGIANCE屈指の名曲⑩でもって頂点に達する。
その他の楽曲も冷静に聴き直してみれば、速い曲もちゃんと収録されているし、キレのある演奏は相変わらずタイトだし、
ツインGはカッコ良いフレーズをビシバシ決めてくれるしで、クオリティの高さは前作同様、高水準が保たれている事に気付く。
(まぁでも正直に言えば、よりスラッシュ・メタル色の濃厚な前作の方が好きだけどね)
尚、アルバムの印象を一層向上させるために、個人的には頭3曲を飛ばして聴く事を推奨させて頂きます。


ALLEGIANCE - D.e.s.t.i.t.u.t.i.o.n ★★ (2009-01-24 01:53:00)

一緒にツアーしたのが縁で、FIGHT時代のロブ・ハルフォードに気に入られ、ロブ自身が運営するマネージメント会社
E.M.A.S.とディールを結んだオーストラリアはパース出身の5人組スラッシュ・メタル・バンドが、
'94年にID/PHONOGRAM LABELよりリリースした1stアルバム。
とても「モダン・へヴィネス症候群」が猛威を振るってた時期に発表されたとは思えない、SLAYER直系のピュアな
スラッシュ・サウンドが受け、オーストラリア国内ではチャート上位に食い込む好成績を残し、日本でもBURRN!!誌の
輸入盤レビューで高得点を獲得するなど、結構話題を呼んだ本作。(何で国内盤は発売されなかったんだろう?)
非常にオーソドックスな作風ゆえ(3rdアルバムの頃のSADUSを思い出したりも)、個性という点ではやや弱いモノがあるものの、
デビュー以前に数々の音楽賞を受賞するなど、オーストラリア国内では既に確固たる地位を築いていた実力派バンドだけに、
引き締まったサウンド・プロダクション(マスタリングはアティ・バウが担当)、キレのある演奏に支えられた
ダイナミックな曲展開や痛快な疾走感、そしてメロディアスに切り込んで来るツインG・・・と、アルバムの完成度には
新人バンドらしからぬ安定感が漂う。濁声ながらも、ちゃんとメロディを追いかけて歌うタイプのVoをフィーチュアして、
アグレッシブ且つスピーディに畳み掛けて来る曲調の中に、アコギや泣きのGソロを織り交ぜて、さりげなく緩急を
演出する手腕なんざ貫禄すら感じられますよ。
クオリティの高さに反して、中古盤は破格の安値で叩き売られているのを良く見かけるので、買うなら今です。


ALLEGIANCE ★★ (2009-01-24 01:47:00)

'90年に、Gのデイヴ・ハリソンが中心となって、オーストラリアはパースにて結成。地道なライブ活動と、
その合間を縫って制作した数本のデモテープが幾つもの音楽賞を受賞するなど高く評価され、また、FIGHT時代の
ロブ・ハルフォードに気に入られ、彼が運営するマネージメント会社EMASと契約した事も話題となる。
'94年にID PHONOGRAM LABELから、SLAYER直系のスラッシュ・サウンドが詰め込まれた会心のデビュー作
『D.E.S.T.I.T.U.T.I.O.N』を発表。国内外での好リアクションを得て、'95年には自主制作のスタジオ・ライブ盤
『TIME TO REACT-LIVE!』を、'96年には、より流行の音楽スタイルを取り入れた2nd『SKINMAN』をMERCURY LABELから
リリースするなど順調に活動を繰り広げていくが、徐々にメンバー間の緊張感が高まり、
'97年に中心メンバーだったデイヴ・ハリソンがバンドから脱退。そのまま解散へと至る。
但し2000年以降に、限定的ながらも何度か再結成ライブは行っている様子。


Vision - Vision ★★ (2009-01-21 21:27:00)

かのマイク・ヴァーニーに見い出されたフィンランド出身のギタリスト、ラーズ・エリック・マットソン。北欧ならではの透明感と哀愁を湛えたHRサウンドを作り出すセンスには恵まれながら、それを表現する為のテクニックに恵まれなかった彼が遂に化けた!と、北欧メタル・ファンの間でちょっぴり話題になった、ラーズ・エリック・マットソンがバンド名義で'93年に発表した作品。
アレックス・マシとの活動などで知られる、新Voコニー・リンドのメロウな歌声を前面に押し出したポップな作風は、様式美とかネオ・クラシカルHMとかとは全く無縁の歌モノ路線ながら、適度にエッジの効いたGが必要以上に甘口になるのを防いでいるので、安心して、切ない哀メロ・チューンの数々に心地良く浸ることが出来る。
これまで幾度となくズッコケさせられて来たラーズのGプレイも、今回は無理な背伸びはせず、ひたすら「良いメロディ」を紡ぎ出すことに集中しているようで好印象。バラード③なんてかなり泣かせてくれる佳曲で、やれば出来るじゃない!と、思わず駆け寄って肩を叩いてやりたくなる仕上がり。
まぁ、それでも線の細いGサウンドに頼りなさは隠せないし、Voの垢抜けない歌声と相俟って、作品全体を如何にも「B級」な雰囲気が覆っているが、とは言え、欧米のメジャーなハードポップ・バンドとは一線を画する、洗練やゴージャス感とは全く無縁のマイナー臭溢れる素朴な佇まいが、楽曲の持つ儚げな叙情性を増幅しているのでまぁいいかな、と。
「捨て曲なしの名盤!」と言ったら嘘になるが、B級北欧メタルならではの侘び寂びが詰まった1枚である事は確か。
中古盤が格安の値段(三桁)で入手可能なので、見かけたら是非ご一聴の程を。


ANTERIOR - This Age of Silence ★★ (2009-01-18 22:25:00)

イギリスは南ウェールズ・トレデガー出身のツインGを擁する4人組が、METAL BALDEから'07年に発表した1stアルバム。
「BULLET FOR MY VALENTINEやTRIVIUMから影響を受けた若手メタル・バンド」と言うと、嫌でもメタルコア的なモノを
想像してしまうが、このANTERIORの場合、音作りや怒号スタイルのVoにこそソレっぽい雰囲気が漂うものの、
随所で劇的なハーモニー・プレイをキメまくる、メロディックなツインGを大々的にフィーチュアして、スピーディに疾走する
収録楽曲は、かなり正統派HM色が濃厚な仕上がり(と言うか正統派HMそのもの)。ドラマティックな①~②の流れを筆頭に、
日本人好みの作風にも関わらず(RACER Xのカヴァー曲も収録)、国内盤は悲しいぐらい売れなかったとか・・・何故?
Gが兼任するハードコア調のVoには余り魅力を感じないものの、それをカバーするかのように、ツインGがアルバム全編に
渡って雄弁に歌いまくっており、このメロディックなツインGこそANTERIORの強力な武器。単にピロピロと派手に
弾き倒すのではなく、「テクよりもメロディを聴かせたい!」という姿勢が終始徹底された、構築美に溢れるGプレイの数々は
間違いなく本作最大の聴き所で、特に、静と動の対比が鮮やかな③のGソロなんてガッツポーズものですがな。(⑧⑨も◎)
曲のパターンが似通っている為、そのクオリティの高さに反してキメ曲に乏しい点が勿体ないが、まだまだアルバム1枚目。
逆にこれぐらいの弱点(と言うほど大袈裟なもんじゃなけど)があった方が、以後の成長が楽しみになるってもんです。


LEATHERWOLF - Leatherwolf (2nd) - Rise or Fall ★★★ (2009-01-17 17:47:52)

重厚にしてドラマティック。
まさにLEATHERWOLFというバンドの魅力を判り易く体現した
名曲中の名曲。


LEATHERWOLF - Leatherwolf (2nd) ★★★ (2009-01-17 17:44:00)

トリプルGの存在と、ダークでドラマティカルなサウンドが、アメリカのバンドらしからぬ異彩を放っていたカリフォルニア州はオレンジ・カウンティ出身の正統派HMバンドLEATHERWOLF。その彼らのメジャー・デビュー作となったのが、'87年にISLAND RECORDSよりリリースされた本作。(邦題は『メタル・コーリング』)
嘗て、ヘヴィ・メタルの空洞化現象が問題となっていた頃、雑誌のパワー・メタル特集で「その穴を埋める存在」として、VICIOUS RUMORSやOBSESSION、CHASTAINなんかと共にこのバンドの名前が挙げられており、その特集を読んだ後に早速本作を購入したのだが、これが大当たり。
荒削りながらも硬軟を使い分けるVoに、艶と光沢を感じさせる音色で暗く湿ったメロディを豊かに紡ぎ出すGと、重々しくダイナミックなビートを叩き出すリズム隊、そして、重厚にして劇的極まりない曲展開を備えた収録曲の仕上がり具合は、まるで欧州のHMバンドの如き。
その一方で、サビメロを華麗に彩るボーカル・ハーモニーの立体的な組み立てには、アメリカのバンドならではのセンスの良さを感じさせ、特に、名曲中の名曲①に始まり、PVも作られたスマッシュ・ヒット・ナンバー②、パワー・バラード調の③、叙情的に始まり力強く盛り上がっていく④を経て、起承転結の決まったドラマティックな⑤へと至るアルバム前半の流れは、LEATHERWOLFというバンドの魅力が判り易く詰め込まれていて、まさに本編のハイライト。(ジョン・フォガティのカヴァー⑥を挟んでスタートする⑦以降の流れも素晴しいが)
LEATHERWOLFのアルバムでは、個人的に最も思い入れがあり、お気に入りの1枚。国内盤を再発してくんないかなー。


HOLY MOSES - Agony of Death - Dissociative Disorder ★★★ (2009-01-17 09:28:57)

隠し味として使われているKeyが非常に効果的な
11thアルバムのハイライト・ナンバー。
アトミック・シュタイフが叩き出す歯切れ良いリズムに、
ラルフ・サントーラの咽び泣くGが絡みつくようにして疾走する
クライマックスの盛り上がりっぷりには思わず悶絶。


HOLY MOSES - Agony of Death - Schizophrenia ★★ (2009-01-17 09:23:37)

サビメロで雄々しい歌声を聴かせるヘニング・バッセの
歌唱の威力もあって、本編中で最も正統派HM寄りの仕上がりとなった1曲。
クライマックスで炸裂するツイン・リード・ギターの
余りのカッコ良さに思わずガッツポーズ。


HOLY MOSES - Agony of Death - World in Darkness ★★★ (2009-01-17 09:20:08)

一聴してそれと分かる、ラルフ・サントーラの濃厚なGソロが頭から炸裂。
全体的にも非常に正統派HM色が濃厚な仕上がりで、
ラルフに引けを取らない、しっかりと構築された
Gプレイを聴かせてくれるミヒャエルのGプレイに星三つを進呈。


HOLY MOSES - Agony of Death - Imagination ★★ (2009-01-17 09:15:49)

HOLY MOSESのアルバムの1曲目を飾るナンバーにハズレはないが、
今回もその例外ではない。
ザビーナ姐さんの強力なシャウト、猛々しいGリフ、
まさにアトミック・シュタイフ以外の何者でもない
小気味良く疾走するDsに支えられた、
高速スラッシュ・チューンの名曲。
AGENT STEELよりゲスト参加のカルロス・メディーナが
閃かすBも印象的。


HOLY MOSES - Agony of Death ★★ (2009-01-15 22:49:00)

ヨルグ・マイケル、ウリ・カッシュと並ぶ、ジャーマン・メタル・シーンの三大凄腕(渡り鳥)ドラマーの1人、
アトミック・シュタイフを加入させたHOLY MOSESが'08年に発表した最新作は、気合の感じられる
ジャケット・アートワークといい、曲間をフューチャリスティックな間奏曲で繋ぎ合わせ、全編を流麗に物語っていく
手法といい、SF的なテーマを備えたコンセプト・アルバムに仕上がっている・・・のだとか。(英語なんで詳細不明)
コンセプト作と言っても、ザビーナ・クラッセン姐さんの野獣の如き咆哮に、猛々しくシュレッドされるGリフ、
そして畳み掛けるような疾走感・・・と、相変わらずのHOLY MOSES節が炸裂しまくった内容の方に、小難しさは皆無。
特に今回は、デス・メタルばりのブルータリティに満ち溢れていた前作に比べ、スラッシュ・メタル度が大幅回復。これはやはり
切れ味の鋭さのみならず、良い意味で「軽快」なドラミングを聴かせてくれるアトミックを獲得した事による
効果かと思われる。(ザビーナ姐さんのVoも表現力重視のシャウト・スタイルで幾分聴き易い印象)
また、前作よりHOLY MOSESの看板を背負って立つ事となったミヒャエル・ハンケル(G)も、リフ・メイカーとしての閃きこそ
アンディ・クラッセンには今一歩及ばないまでも、ジャーマン・メタルならではの雄々しさを湛えた楽曲作りの巧さや、
メロディックなGソロの組み立てセンス、DESTRUCTIONのシュミーア、OBITUARYのラルフ・サントーラ、METALIUMのヘニング・バッセら
豪華ゲスト陣を適材適所に配置して使いこなすプロデューサー的手腕の冴えは見事なもの。取り分け、ラルフの官能的なGソロが
炸裂する③⑧、ヘニングの勇壮なVoと劇的極まりないツイン・リード・パートをフィーチュアした⑦といった楽曲は、従来の攻撃的な
スラッシュ・サウンドと、欧州風味のドラマティックなメロディが融合を果たした、素晴しき名曲に仕上がっている。
再結成後の最高傑作と言っても過言ではない完成度を誇る1枚。後は来日あるのみ!(その時は是非アトミックを連れて来てね)


FORTUNE - Making Gold - Eyes of Ice ★★★ (2009-01-12 22:25:02)

FORTUNEというバンドのみならず、
北欧メタルの魅力の粋を結集したかのような
リリシズム溢れる超名曲。
頼りないVoの歌声が、また哀愁を誘う。

それにしても、悲哀に満ちた曲調と能天気な歌詞のギャップは
何度聴いても凄まじいモノがある。


FORTUNE - Making Gold ★★ (2009-01-12 21:56:00)

スウェーデンはストックホルムにて、ベニー・ズドベルクとジャン・ルンドの2人が中心となって結成された、
4人組HRバンドFORTUNEが'93年に発表した(幻想的なジャケット・アートワークも秀逸な)衝撃のデビュー・アルバム。
90年代前半に、日本のみで勃発した第2次北欧メタル・ブームを代表する名盤として、北欧メタル・ファンの間では
高い人気を誇る本作で聴く事ができるのは、テクニカルなGが紡ぎ出す美旋律と、水晶の如き透明感を演出するKey、
そして哀愁を漂わせた弱々しいVo(笑)によって歌われる、泣きメロ満載の王道様式美HRサウンド。
当時、ラジオから①のリリカルなイントロが流れ出して来た途端、速攻でCD屋へ買いに走った事を思い出しますね。
パワーもピッチも不安定なVoは、確かにこのバンドの弱点だが、個人的には、この何とも頼りなさげなVoが歌う
寒々とした叙情メロディに、えも言われる郷愁をそそられてしまうんだよなぁ。
「捨て曲なし」とまでは行かないものの、見事なクオリティを誇る本作のような傑作を作り上げておきながら、
次作で流行に色目を使ったダーク&へヴィ路線へと鞍替えし(この時期はそんなバンドが本当に多かった)、
ズッコケたままシーンからフェードアウトしてしまった事が惜しまれます。


GRIM REAPER - Fear No Evil - Never Coming Back ★★★ (2009-01-11 19:36:02)

楽曲自体のカッコ良さも然る事ながら、
そのカッコ良さを数倍引き上げているのが
スティーヴ・グリメットの歌う、強烈なフックを備えた歌メロ。
特にサビの展開にはグッと引き込まれますね。


GRIM REAPER - Fear No Evil - Fear No Evil ★★ (2009-01-11 19:34:17)

カッコ悪くてカッコいいヴァイキング風のPVも印象に残る、
アルバム表題曲にしてOPナンバー。
シャープなGリフに、疾走するリズム、勇壮な曲調、
そしてスティーヴの雄々しい歌唱・・・と、
GRIM REAPERというバンドの判り易く詰まった名曲。


MISHA CALVIN - Evolution Ⅱ ★★ (2009-01-10 22:11:00)

デビュー作『EVOLUTION』が好評を得たミシャ・カルヴィンが、矢継ぎ早に発表した2ndソロ・アルバム。('94年)
BLACK SABBATHに出戻ってしまったトニー・マーティンの後任に、無名の新人Voデイヴ・トゥーズを起用していること
以外は制作環境に大きな変化は無いが、代わりに、飾り気のないサウンド・プロダクションといい、ヘヴィに刻まれる
リフ&リズムといい、アルバム全体を包み込むダークで重苦しい雰囲気といい、サウンドの方が大変貌を遂げて(しまって)いる。
露骨に、90年代型モダン・へヴィネスからの影響を前面に押し出した作風に、前作の如き壮麗なメロディアスHR路線を
期待していたファンからは総スカンを食った本作だが(無理はない)、じっくりと聴いてみると、これが案外悪くない・・・ような。
叙情性やドラマ性といった要素は大幅に減退してしまったものの、例えばヘヴィに疾走する①はサビメロが意外なくらい
キャッチーだし、重々しく展開する②にしても、スパニッシュ風味のアコギ・ソロが用意されていたり・・・といった具合に、
各曲とも、必ずどこかしらにハッと耳を捉えるフックが備わっていて、相変わらず、ミシャ・カルヴィンという
ミュージシャンの作曲/アレンジ能力の高さには侮れないものがある。
正直、リリース当時は失望したクチだし、『EVOLUTION』の完成度には遠く及ばない出来だとも思うが、前作に収録されていても
おかしくないポップ・チューン⑤⑧、優れたHMナンバー⑥⑪、そして神秘的な④、泣きまくりの⑩、ブルージーな⑪といった、
ミシャのメロディを大事にした秀逸なGプレイが堪能できるインスト曲の数々には、味わい深い魅力が備わっており、
これを、このまま黙殺したままにしておくのは勿体ない。中古屋じゃ3桁の値段で投売りされてますので見かけたら1枚どうです、お客さん。


大槻ケンヂと絶望少女達 - かくれんぼか 鬼ごっこよ ★★ (2009-01-10 12:36:00)

筋肉少女帯は好きだが、それは橘高文彦や本城聡章が作る楽曲の魅力に依るところが大な為、当初、本作に興味は
なかったのだが、漏れ聞こえて来る評判の高さと、「三柴聡(Key)ゲスト参加」との情報に後押しされて
とうとうアルバムを購入。で、実際に聴いてみたら・・・これがかなり良い出来でした。
「ダメ人間賛歌」とでも言うべき、シニカルでリリカルな歌詞世界は大槻ケンヂ節が全開だし、意外な程のHM度の
高さを誇る収録曲は劇的なメロディに彩られており(本城聡章辺りが書きそう)、アニソン的な匂いは殆ど感じられないしで、
筋肉少女帯ファンが本作を聴いても、まず失望する事はないように思われる。敢えて筋少との相違点を探すならば、
随分とVoが前に出た音作りと、女性声優さんが多数参加しているが故に漂う「華やかな雰囲気」ぐらいのものか?
個人的には、三柴聡による美麗なピアノの調べが重要なアクセントとなっている、③④⑤⑨といった
ハードネスと叙情性が絶妙な融合を見た楽曲がお気に入り(⑨は三柴じゃないのかな?)。ドラマティックな⑥も良い曲だ。
HR/HMファンが聴いても十分満足感が得られるであろう、しっかりと作り込まれた1枚。特撮が聴いてみたくなりました。


MISHA CALVIN ★★ (2009-01-10 00:31:00)

彗星の如く日本のHR/HMファンの前に現れ、
現れたのと同じくらいのスピードでフェードアウトしていった彼氏。
最近は何をやっているのでしょうか。
確かな才能の感じられる逸材だったのですが・・・。


MISHA CALVIN - Evolution - Heaven Only Knows ★★★ (2009-01-10 00:19:16)

自分の中で「バラード・ベスト・コンテスト」でも開催した日にゃ、
必ずや上位にランクインするであろう、重厚且つドラマティックな名バラード。
繊細な指捌きで、楽曲に美しさと温もりを加味するアコギ・プレイが絶品です。


MISHA CALVIN - Evolution ★★ (2009-01-10 00:15:00)

ユーゴスラビア出身で英国在住のギタリスト、ミシャ・カルヴィンが'93年に発表した1stソロ・アルバム。
作品自体のクオリティの高さ、そして元BLACK SABBATHのトニー・マーティンと、後にELEGYに参加する事となる
イアン・パリー(当時はまだ日本では無名に近い状態だった)がゲストVoとして自慢の喉を披露する「掘り出し物」として
輸入盤市場で結構な話題となり、後日、今は亡きゼロ・コーポレーションより国内盤がリリースされるに至った本作。
「東欧出身のギタリストのソロ作」というと、何やら民俗音楽調のメロディに彩られた寒々とした内容を想像してしまうが、
あに図らんや、ここで聴く事が出来るのは、様式美スタイルのドラマティックなナンバーから、キャッチーなコーラスを備えた
爽快なポップ・チューンまで幅広く揃った、適度なメジャー感を漂わせたメロディアスHRサウンド。
Gのみ突出する事のないアンサンブル重視の作風の下、楽曲のアレンジは細部まで綿密に練り上げられており、
しかもそれを、トニー・マーティンとイアン・パリーという現代HR/HMシーン屈指の実力派シンガーが絶品の歌唱力を
持って歌い上げてくれているのだから、素晴しくないわけがない。(両者とも作詞も手掛けている)
勿論、ミシャ・カルヴィンのGプレイも冴えており、中でも、絶妙な指捌きで楽曲に温かみと繊細な美しさを加味する
エレアコの調べをフィーチュアして、本編ラストをドラマティックに締め括る名バラード⑩の素晴しさと来たら!
ミシャ・カルヴィンというミュージシャンの、確かな才能の煌きを感じさせる1枚。
次作で流行に擦り寄ってズッコケた事が未だに悔やまれますな。


HARROW - EMBRACE THE WORLD - DON'T WAIT FOR ME ★★★ (2009-01-09 23:43:48)

3rdアルバムにボーナス・トラックとして収録されている
VICIOUS RUMORS屈指の名曲のカヴァー。
「演ったらハマるだろうなぁ」とは思っていたが、
予想以上のハマリっぷりで思わず笑ってしまった。


HARROW - EMBRACE THE WORLD - NATURE'S CRY ★★ (2009-01-09 23:41:22)

ダークなノリの前半を経て、
メロディアスなGソロ、美しいアコギ、
Keyによるシンフォニックなアレンジなどによって
聴き進むにつれてドラマティックに盛り上がっていく
ヘヴィ・チューン。


HARROW - CALL OF THE UNBORN - ROAD RACIN' ★★★ (2009-01-09 23:35:04)

言わずと知れたRIOTの代表曲のカヴァー。
シャープで軽快な原曲、へヴィ且つパワフルにリメイク。
これがバンドの音楽性ともマッチしていて非常にカッコいい。
2ndアルバムはこの曲を聴くためだけにでも購入する価値あり!
と、思わず断言したくなる出来栄え。


HARROW - CALL OF THE UNBORN - FRIENDS ★★ (2009-01-09 23:32:26)

序盤のクリーンな歌い上げといい、
後半の振り絞るようなシャウトといい、
Voの歌唱力向上がハッキリと確認できる
ドラマティックなバラード。


HARROW - CALL OF THE UNBORN - DEMOLITION ★★ (2009-01-09 23:29:20)

疾走パートも織り交ぜつつ、ダイナミックに盛り上がっていくヘヴィ・ナンバー。
歌メロの構築に難のあるバンドだが、この曲は結構フックが感じられて好印象。
劇的なインスト・パートも良い感じ。


HARROW - EMBRACE THE WORLD ★★ (2009-01-09 21:52:00)

惜しくもHARROWのラスト作となってしまった、'99年発表の3rdアルバム。
今回は「母なる大地、父なる自然を守ろう」というエコな主張の込められたコンセプト・アルバムと言う事で、
曲間をSEで繋ぎ、楽曲にはKeyを積極導入、シンフォニックなアレンジを施す等、よりスケールの大きな曲作りが
試みられている点が特徴で、また、生々しくシンプルなサウンド・プロダクションや、ヒステリックなシャウトを
多用するようになったVo、重心を低く落としてヘヴィにうねるリフ&リズムには、当時のアングリー・ミュージックからの影響が伺える。
流行を取り入れつつも自らの個性は見失わず、メロディとドラマティックな曲展開への拘りをきっちりと
貫き通しているのは流石で、特にイントロ(SE)を経てスタートする、ヘヴィ極まりない演奏の上に憂いに満ちた
歌メロが乗る②、破壊的な曲調の中から美しさが滲み出してくる③は、本作の作風を象徴するかのような見事な出来栄えを誇る。
また、ラップ風のVoを取り入れた⑤や、哀愁を帯びたサックスの音色をフィーチュアした⑥のような楽曲ですら
珍奇な印象は皆無で、普通にカッコいいパワー・メタル・ナンバーに仕上げているのだから大したものだ。
尚、本作にはボーナス・トラックとしてVICIOUS RUMORS屈指の名曲“DON'T WAIT FOR ME"のカヴァーが収録されているのだが、
これが想像通り、ドンピシャなハマリっぷりで嬉しくなってしまった。まぁ、この曲のインパクトで本編の印象が
吹っ飛んでしまうというのはちと問題だけど・・・。


HARROW - CALL OF THE UNBORN ★★ (2009-01-09 21:51:00)

NOISE RECORDSからのドロップ、新たに契約を交わしたレコード会社の倒産、メンバーの脱退といった数々の困難を
乗り越えて'97年に発表された2ndアルバム。
プロデューサーに、当時、OVERKILLに在籍していたジョー・コミューとセバスチャン・マリノを迎えただけあって、
スラッシュ・メタル色を一気に強めた本作は、別人のように逞しいVoの歌いっぷりといい(歌メロの魅力も向上)、
破壊的なGリフの刻み具合、腰の据わったリズムの突進力、そしてダイナミックな曲展開といい、ドスの効いたヘヴィ・サウンドは
前作『PYLON OF INSANITY』からベロリと一皮向けて、ある種、威厳や貫禄のようなモノを漂わすまでに成長。
疾走チューン④⑪、重々しく劇的な⑤⑧、凝ったアレンジで聴かせるインスト曲⑦、ヘヴィ・バラード⑩といった楽曲は、
彼らの影響元であるVICIOUS RUMORSやMETAL CHURCHといったバンドに比べると、一聴してグッと掴まれるような
「キャッチーさ」には欠けるものの、このバンドならではの、ヘヴィネスと叙情メロディの融合を堪能する事ができる。
また本作を語る上で外せないのが、日本盤にオマケ収録され、一部メタル・マニアの間でそのカッコ良さが話題となった
RIOTの名曲“ROAD RACIN"のカヴァー⑪。シャープな原曲をよりパワフルにリメイクしたこのバージョン、
去年だか一昨年だかのTHRASH DOMINATIONの会場でも流れていたので、聴き覚えのあるスラッシャーも多いんじゃなかろうか?
ここ日本ではHARROWの代表作として取り上げられる機会の多い作品であり、個人的にも、彼らの最高傑作として強力にお薦めしたい1枚。


HARROW - THE PYLON OF INSANITY - ETERNAL CHASE ★★ (2009-01-08 22:51:35)

1stアルバムはヘヴィネスに拘った分、歌メロの弱さが気になる
仕上がりだったが、この曲は歌メロの弱さをインスト・パートの
劇的さでカバー。ドスの効いたコーラスもカッコいい。


HARROW - THE PYLON OF INSANITY ★★ (2009-01-08 22:42:00)

'93年に自主制作したEP『THE RISING PHENIX』が評判を呼び、ドイツのNOISE RECORDSとディールを交わした
オランダの5人組HMバンドHARROWが、スヴェン・コンクエストをプロデューサーに迎えてレコーディング、
'94年に発表した(本邦デビュー作ともなった)1stフル・アルバム。
VICIOUS RUMORSやMETAL CHURCHからの影響が伺える、ダークでドラマティックなパワー・メタル・サウンドは
デビューEPの作風の延長線上にあるが、今回は'94年という時節柄、よりへヴィさに拘った内容に仕上がっており、
特に、肉厚な鉈の如きGサウンドと、重厚感をいや増したリズム・セクションにその拘りが顕著に表れている。
とは言え、へヴィネス一辺倒に陥ることなく、疾走曲を要所に配し、叙情メロディにもちゃんと気を配っているのが
このバンドの良い所で、VICIOUS RUMORS風のドスの効いたパワー・チューン⑦や、アコギも取り入れたヘヴィ・バラード⑨、
メロディックに疾走するパワー・メタル然とした⑩等は、まさにこのバンドならではの魅力に満ち溢れたナンバー。
ヘヴィネスが増量された分、歌メロのフックの弱さが浮き彫りになってしまった印象があり、長大な収録時間と併せて
通して聴くとややダレるのが残念だが、不思議と嫌いにはなれない1枚。


HARROW - THE RISING PHENIX - BLUE LIGHTNING ★★ (2009-01-08 22:35:34)

後の作品ではスラッシュ化が進む彼らなれど、
歌い上げるVoといい、強力なGリフといい、疾走感といい、
この曲はもろパワー・メタリックな仕上がり。
初期HARROW屈指の名曲。


HARROW - THE RISING PHENIX ★★ (2009-01-08 22:31:00)

元VANDENBERGのクルーで(同バンドが'84年に行った来日公演にも帯同した)ギタリストのハリー・ヴェイリングが
中心となり、オランダはオーファーアイセル州ロッシャルにおいて結成された5人組パワー・メタル・バンドが、
'91年に発表した自主制作による6曲入りデビューEP。(後に日本のみで、TYTAN、IRON MAIDEN、TYGERS OF PAN TANG、
MSG、DEEP PURPLE等のカヴァー曲を追加収録したスペシャル・エディション盤がリリースされている)
そのサウンドは、ザクザクと力強く刻まれるGリフと重厚なリズム・セクションの上に、ヘタウマなVoとメロディックな
ツインGが乗っかった、NWOBHMにも通じる垢抜けない雰囲気を漂わせたパワー・メタル。よりコアな方向へと歩みを
進める後の作品に比べると、本作はグッとオーセンティックなHM寄りのスタイルが取られており、こと「取っ付き易さ」に
かけてはHARROWの作品の中でも随一。取り分け、雄々しくパワフルに疾走するメロディック・パワー・メタル・チューン③は、
このバンドの代表曲として今でも時々聴きたくなる名曲の1つ。(ドラマティックに盛り上がる⑤⑥も良い曲)
HARROWの最高傑作と言えば、個人的には2nd『CALL OF THE UNBORN』を推すが、パワーとメロディが丁度良い按配で
組み合わされた本作の魅力もまた捨て難い。国内盤のみに収録されたカヴァー曲の数々も美味しいしね。


HARROW ★★ (2009-01-08 22:29:00)

VENDENBERGのギター・ローディとして来日経験もあるハリー・ヴェイリング(G)が、ジョニー・フレイターマン(B)を
誘って結成した、オランダはオーファーアイセル州ロッシャル出身の5人組パワー・メタル・バンド。
'93年に6曲入りEP『THE RISING PHENIX』をリリースしてデビュー。
VICIOUS RUMORSばりのパワー・メタル・サウンドが好評を博し、
'94年には、1stフル『THE PYLON OF INSANITY』で日本デビューも果たす。
次作『CALL OF THE UNBORN』('97年)がBURRN!!誌で高得点を獲得、
同作に収録されていたRIOTの名曲“ROAD RACIN"のカヴァーがちょっとした話題となるなど、
順調に活動を展開していくが、メタル冬の時代の逆風には抗い切れず、
'99年リリースの4th『EMBRACE THE WORLD』を最後に解散。

リーダーのハリーは、現在はオランダにてスタジオを経営をしているのだとか。


VANDENBERG - Heading for a Storm ★★ (2009-01-04 01:53:00)

必殺の名曲“THIS IS WAR"“WATING FOR THE NIGHT"を収録し、VANDENBERGの日本での人気を決定付けた
'83年発表の傑作2ndアルバム。(邦題は『誘惑の炎』)
泣きメロ満載だが湿っぽくならない、適度なポップさを備えた楽曲を、綿密に構築されたエイドリアン・ヴァンデンバーグの
Gプレイが華麗に彩るHRサウンドは、デビュー作の作風を順当に継承しているものの、本作ではブルーズ風味が薄れ、
よりポップでキャッチーなメロディが前面に押し出された内容に仕上がっている。
収録曲のクオリティにややバラつきが見られる(と言っても、並みのバンドなんぞ寄せ付けないレベルの高さなんだけど)
のが難なれど、キャッチーなポップ・メタル・ソング①、哀メロが胸に染み渡る美しいバラード④、
そしてVANDENBERG史のみならず、HR/HM史に残る名曲といっても過言ではない、劇的極まりない⑤⑨といった
極上の楽曲の前には、些細な不満など欠片も残さずに吹き飛ばされてしまうというもの。
HR/HMファンを名乗るなら聴かずには済まされない名盤ゆえ、VANDENBERG未体験者の入門編としても最適な1枚。


VANDENBERG - Vandenberg ★★ (2009-01-04 01:49:00)

オランダの至宝、エイドリアン・ヴァンデンバーグ率いる4人組HMバンドVANDENBERGが'82年に発表した1stアルバム。
VANDENBERGの最高傑作と言えば、やはり名曲中の名曲“THIS IS WAR"“WAITING FOR THE NIGHT"を収録した
2nd『HEADING FOR A STORM』で決まりだろうが、個人的に彼らの作品で一番好きなのは、このデビュー作だったりする。
上記2曲のような強力なキメ曲こそないものの、収録曲は非常に粒が揃っており、何より、ドラマティックな「泣き」を
満載したエイドリアンの華やかなGプレイに関しては、2ndアルバム以上の充実っぷりを誇っていると言っても良いのでは?
アルバム前半(A面)にメロディをじっくり聴かせるタイプの楽曲が、後半(B面)にはハード・ロッキンな楽曲が並ぶ、
メリハリの効いた構成も素晴しい本作。美しいアコギが閃く③、スマッシュ・ヒットを飛ばした名バラード④を山場とした
前半の完成度も見事だが、やはり本編のクライマックスは、フックの効いたメロディがエネルギッシュに疾走する⑤、
劇的なイントロのみで一発K.O.される⑥、泣きを伴ったバート・ヒーリングのVoが映えるシャッフル・チューン⑦、
構築美に溢れたエイドリアンのGソロに悶絶させられる⑧、ヘヴィ・メタリックな疾走チューン⑨といった
ハイクオリティな楽曲が連打される、アルバム後半にこそ有るんじゃないかな、と。
泣きメロ愛好家なら、聴かずには死ねない名盤の1つ。2ndアルバムと併せてどうぞ。


ACROPHET - Corrupt Minds - Haunting Once Again ★★ (2009-01-03 19:40:14)

抑えたイントロから疾走へと転じるラスト・ナンバー。
その走りっぷりといい、正統派へヴィ・メタリックな
ツインGの絡み具合といい、この曲はもろ
ベイエリア・スラッシュ風味に仕上がっている。


ACROPHET - Faded Glory - Forever the Fall ★★ (2009-01-03 19:37:52)

疾走するGリフはちょいパンキッシュだが、
Voはメロディを追いかけているし、
ツインGの絡み具合は正統派へヴィ・メタリック。
良い曲です。


ACROPHET - Faded Glory ★★ (2009-01-03 19:29:00)

メンバー全員が若干17歳のティーン・エイジャーという事も話題になった、ウィスコンシン州はミルウォーキー出身の
4人組スラッシュ・メタル・バンドが、'91年に発表した2ndアルバムにしてラスト作。
デビュー作で披露した「ハードコア/パンクがかったスラッシュ・メタル」という作風に大きな変化は見られないが、
スピードをやや抑え目にして、リズム・パターンや曲展開に起伏を持たせた楽曲は、更にスラッシュ・メタル色を
強めており、前作に比べると「勢い」や「テンションの高さ」という点においては物足りなさが残るものの、
しっかりと練り込まれた楽曲群は、これはこれで聴き応え十分。中でも、メロディが増量された④や、
正統派へヴィ・メタリックな味わいを備えた(特にGソロ)高速スラッシュ・チューン⑨⑩のカッコ良さは、本作ならではの味わい。
あ、勿論⑤の如きハイテンションなハードコア・ナンバーもちゃんと収録されているので心配なきよう。
1st『CORRUPT MINDS』が気に入ったスラッシャーは、こちらもマスト・バイ。
尚、バンドはこの後3rdアルバムもレコーディングしたが、結局、発表することなく解散へと至っている。


RDX - Thrash Metal Ⅲ - Thrash Metal Attack ★★ (2009-01-03 02:24:24)

“PURGE"と並ぶ、本編最速のスピードでアルバムの最後を
締め括る、高速スラッシュ・ナンバーの名曲。
中盤で一度テンポダウンして、Gソロをじっくりと聴かせた後、
再びフルスピードで大仰なエンディングへと雪崩れ込んでいく
曲展開がカッコいいったら。


RDX - Thrash Metal Ⅲ - Crossover? ★★ (2009-01-03 02:17:45)

攻撃的な福島、硬軟を併せ持つ田中、そして構築美に溢れた木下御大・・・と、
個性的な3人のギタリスト達それぞれも持ち味を活かしたGプレイが絡み合う
インスト・パートの劇的さ加減は圧巻。勿論、畳み掛けるような疾走感も痛快極まりない。


RDX - Thrash Metal Ⅲ - Purge ★★ (2009-01-03 02:12:39)

初期ジャーマン・スラッシュ・メタルばりの突進力と、
猛烈なシュレッド・リフ、そして夜叉の福島克彦による
突き刺さってくるかの如きGソロがハイテンションな
カッコ良さを演出する1曲。


RDX - Thrash Metal Ⅲ - Third Eye ★★★ (2009-01-03 02:08:59)

“PROLOGUE"“THIRD EYE-MY LORD"“THIRD EYE-NEW WORLD"“THIRD EYE-BLACK WIND"
の4曲から構成される高速スラッシュ・チューン。
猛烈な勢いでシュレッドされるGリフ、怒涛の如く畳み掛けてくるリズム隊、
男臭い濁声Voと、そこに絡む女性Vo、そしてメロディアス且つドラマティックなトリプルG・・・
と、まさにRDXというバンドの魅力がギュッと凝縮された仕上がりの名曲。


RDX - Thrash Metal Ⅲ ★★ (2009-01-03 01:15:00)

元NEGAROBOの鈴木“AMPAN"政行が、北海道において立ち上げた道産子スラッシュ・メタル・バンドが、
夜叉の福島克彦(G)、HARD GEARの田中“Machine"康治(G)、SILVER BACKの伊熊誠(Vo)、GALATEAのKYOHKO(Vo)、
そしてSABER TIGERの三瓶朋大(B)、木下昭仁(G)御大らの協力を得て制作、'06年にリリースした1stフル・アルバム。
機関銃の如く徹底的に刻みまくるGリフが、鈴木のタイトでパワフルなドラミングに乗っかって畳み掛けるように
爆走するサウンドは、DEATHROW等の初期ジャーマン・スラッシャーを彷彿とさせるアグレッションと切れ味の鋭さを誇るが、
その一方で、男臭い濁声とノーマルな歌い上げを使い分ける伊熊のVo、そしてインスト・パートをドラマティックに盛り上げる、
福島、田中、木下のトリプルGの存在もあって、楽曲自体はバイオレントな作風に反して結構聴き易い。言うなれば、
初期ジャーマン・スラッシュ・メタルに、北海道のバンドならではの木目細かく構築美に溢れたメロディを融合させた感じ?
特に、四部構成から成るOPナンバー“THIRD EYE"(①~④)は、鈴木のDsが生み出す凄まじいスピード感と、
個性豊かな3人のギタリスト達の共演、そしてKYOHKOのクリーンVoをフィーチュアして、激烈な疾走感の中にも
ハッキリとしたメロディの流れとドラマ性を感じさせる、このプロジェクトならではの名曲に仕上がっている。
頭から尻まで全編をひたすらに走りまくって、トータル・ランニング・タイムはタイトに30分ちょい。捨て曲の一切ない、
近年発表された国産スラッシュ・アルバムの中でも屈指の完成度を誇る1枚。このまま活動を続けてくれる事を切に望む次第。


RDX ★★ (2009-01-03 01:11:00)

かつてのFLATBACKERに始まり、NEGAROBO、SILVER BACK、GRADGE CURSE等、優れた
パワー/スラッシュ・メタル・バンドを数多く輩出してきた北海道において、元NEGAROBOのドラマー鈴木政行が、
そのNEGAROBOの空中分解に伴い、新たに立ち上げた道産子スラッシュ・メタル・バンド。
'06年リリースの1stフル『THRASH METAL Ⅲ』には、MEGA METAL WARRIORS名義で、
SABER TIGERの木下昭仁、三瓶朋大、夜叉の福島克彦、HARDGEARの田中“Machine"康治、
SILVER BACKの伊熊誠らがゲスト参加を果たしている。
そのサウンドは、初期ジャーマン・スラッシュを思い起こさせる切れ味と突進力に、
日本人ならではの木目細かいメロディと、ドラマティックな構築美を持ち込んだスラッシュ・メタル。
期間限定と言わず、是非ともこの面子でまた作品を作って欲しいものです。