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火薬バカ一代さんの発言一覧(評価・コメント) - 時系列順 6201-6300
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HORRORSCOPE - Evoking Demons - Branded ★★ (2008-02-06 23:04:47)

スパニッシュ・タッチのアコギ・ソロからスタートし、
いきなりメロディックなGプレイが炸裂する、
3rdアルバムの中でも一際ドラマティックな仕上がりのナンバー。


HORRORSCOPE - Evoking Demons - Traumatic Legacy ★★ (2008-02-06 23:03:07)

ザクザク刻まれるGリフ、タイトなリズム、歌えるVo、
そしてメロディックなツインGが、一丸となって突進する
「まさにHORRORSCOPE」な高速スラッシュ・チューン。


BLACKFOOT - Siogo - Teenage Idol ★★★ (2008-02-06 22:59:23)

BLACKFOOTが大化けしたことを、如実に物語る超名曲。
産業ロックにも通じるキャッチーさと、哀愁を兼ね備えたメロディが
胸に沁みるったらないが、Voを始めとして、演奏には一本芯が
ビシッと通っているため、軟弱な印象は全くない。


BLACKFOOT - Siogo - Send Me an Angel ★★★ (2008-02-06 22:56:05)

ケン・ヘンズレーによるシンセサイザーのイントロだけで、
その完成度の高さを確信し、ドラマティックなリフがスタートした
瞬間に、あまりのカッコ良さに思わずガッツポーズを決めてしまう必殺の名曲。
邦題は“嘆きのエンジェル”。
男の哀愁を背負った、リッキー・メドロックの歌声がまた泣かせます。


BLACKFOOT - Siogo ★★ (2008-02-06 22:51:00)

80年代初頭に勃発したNWOBHMは、新人バンドの台頭だけでなく、中堅~ベテラン・バンドの活性化を促した事でも
よく知られているが、それはこの、リッキー・メドロック(Vo、G)率いるサザン・ロック・バンドBLACKFOOTが、
新メンバーとして元URIAH HEEPの天才Key奏者ケン・ヘンズレーを加え、'83年に発表した6thアルバムにも当てはまる話。
シンセサイザーを大胆に導入したサウンドからは、サザン・ロック的な豪快さや埃っぽさが大幅に後退。代わって、
キャッチーなメロディを重視した、コンパクトに練り込まれた楽曲が数多く並ぶ作風は、従来の路線とはかなり異なる
「洗練されたヘヴィ・メタル」とでも言うべき内容に仕上がっていて、本作発表当時、ファンの間で賛否両論が
巻き起こったというのもむべなるかな。(まさに邦題「革命と反乱」通り)
だが、個人的にはこの路線を断固支持!とにかく曲が圧倒的に素晴しい。特に、シンセのイントロ部分だけでその完成度の
高さを確信し、ドラマティックなリフがスタートした瞬間に思わずガッツポーズを決めてしまう①と、産業ロック的な
キャッチーさと哀メロが胸に沁みる⑤は、全ロック・ファンに必聴を義務付けたい程の超名曲。その他にも、
まるで「哀愁を帯びたHRチューン」の手本の如き②、爽やかに駆け抜ける③、“I SURRENDER"クリソツの
ポップな⑥を筆頭に、収録曲は何れも粒揃い。それでいてリックのVoを始めとして、演奏には
太い芯が一本通っているため軟弱な印象は皆無と、全く以って隙がない内容を誇る。
BLACKFOOTのみならず、80年代HM/HRシーンをも代表する名作の1つ。


HORRORSCOPE - Evoking Demons ★★ (2008-02-05 22:59:00)

2nd『THE CRUSHING DESAIGN』の世界的な好評を受け、ポーランド国外でも長期ツアーを行う等、
積極的な活動で勢いに乗るHORRORSCOPEが、'06年に発表した、現時点での最新作となる3rdアルバム。
基本的には『THE CRUSHING~』で聴かせた、スラッシュ・メタル(+モダンな味付け)路線を順当に継承/発展させた
作風ながらも、バキバキにビルドアップされまくったサウンド・プロダクションや、ヴァース部分はチャック・ビリー風の咆哮で、
サビはブルース・ディッキンソンばりにメロディアスに歌い上げる・・・といった具合に、歌唱スタイルを
使い分けるVoの存在ゆえか、かなり北欧エクストリーム・メタル勢からの影響が感じられる内容に仕上がった本作。
(一番近いのは、最近惜しくも解散してしまったらしいスウェーデンのSILENT SCYTHEかな)
全体的にスラッシュ・メタル色はやや薄れた印象だが、とは言え、ザクザクと刻まれる鋭利なGリフのカッコ良さ、
メロディックなツインGの練り込み具合、ダイナミックな曲展開、そして前回のDIOに続き、今回はMERCYFUL FATEの
カヴァー⑪をきっちりと歌いこなす器用なVoと、あらゆる面において、前2作を上回るクオリティが備わっている点は
間違いなく、特に、歌えるVo、EXODUSばりに切れ味鋭いリフ、タイトで強靭なリズム、劇的なツインGとが、
一丸となって突進する③④⑥⑦は、スラッシャーなら1度は聴いておきたいカッコ良さを誇っている。
(スパニッシュ・タッチのアコギ・ソロからスタートする、一際メロディックでドラマティックな⑤も素晴しい曲だ)
個人的には、これ以上のエクストリーム化は止めて欲しいところなれど、ともあれ、そろそろ4thアルバムが聴きたいぞ、と。


HORRORSCOPE - The Crushing Design - Disbelife ★★ (2008-02-04 22:02:16)

国内盤のみに収録されているボーナス・トラックだが、
これがオマケにしておくのが勿体無い程のクオリティ。
本編収録曲よりも、よりメロディックで正統派HM色が強いので、
こちらの方が気に入ったという人もいるかも。


HORRORSCOPE - The Crushing Design - Burden of Faith ★★ (2008-02-04 21:52:11)

ドラマティックなインスト曲“ROOM NO.2"から繋がる、
高速スラッシュ・チューン。メロディックなツインGと、
歌えるVoを活かした劇的な構成が光るが、それ以上に
寒々しさや無骨さといった印象が勝っている辺りが、
まさに東欧のスラッシュ・メタル・バンドといった感じ。


HORRORSCOPE - The Crushing Design ★★ (2008-02-04 21:45:00)

昨今のスラッシュ・メタル・ブームの一角を担う、ポーランド出身の5人組スラッシャーHORRORSCOPEが
'04年に発表した、彼らの日本デビュー作でもある2ndアルバム。
ダークでヘヴィ、且つパワフルな、ANNIHILATOR風味のモダンなパワー・メタルを演っていた1st『PICTURES OF PAIN』に比べ、
本作は、Gプレイにジェフ・ウォーターズからの影響を残しつつも、楽曲単位ではANNIHILATOR色は後退。それよりも
鋭角的にザクザクと刻まれる分厚いGリフといい、歯切れ良く疾走感抜群のリズムといい、EXODUSやTESTAMENTに代表される
ベイエリア・スラッシュ・メタル・テイストが強調された、スピーディで痛快極まりない内容に仕上がっている。
DIOのカヴァー曲⑥を、しっかりと歌いこなせるだけの力量を備えたVoと、メロディックでテクニカルなソロをビシバシと
決めまくるツインGを擁している辺りもベイエリア・スラッシュっぽいが、キャッチーさよりも、無骨な荒々しさや、
寒々とした感覚が勝っている辺りが、如何にも東欧出身のバンドといったところか。(先入観かもしらんけど)
タイトだが、やや面白味に欠けるリズム面にもう少しフックが出てくれば、更に良くなるのでは・・・等とも思うが、
とりあえず現時点でも、歌えるVoを活かした劇的な構成が光る④、炸裂するように疾走する⑧、序曲⑨から繋がる、
本編のハイライト・チューン足る⑩といった楽曲は十分にカッコイイ。また、国内盤にはボーナス・トラック2曲が
追加収録されているのだけど、これが本編収録曲よりも正統派HM色が強く出た仕上がりで、かなり美味しい。
下手すりゃ「メインよりもこっちの方が良い」と言う人もいたりして・・・なんて。


HORRORSCOPE - Picture Of Pain - Deal WIth The Devil ★★ (2008-02-03 22:17:45)

アルペジオを用いた怪しげな雰囲気漂うインスト曲“THE DEAL"を経てスタートする、
ドラマティカルなスラッシュ・ナンバー。
リズミックに歯切れ良くリフを刻むGや、歌メロの組み立て方、
メロウなリズムを紡ぎ出すツインG、緩急の組み込まれた劇的な曲展開、
そしてアルペジオの用い方と、ANNIHILATORからの強い影響が伺える1曲。


HORRORSCOPE - Picture Of Pain ★★ (2008-02-03 22:12:00)

ポーランドはシュレジン地方、ホジュフ出身のツインGを擁する5人組スラッシュ・メタル・バンドが、'01年に
ポーランド国内のみでリリースした1stアルバム。(翌年にジャケット・デザインを変更して国外でも発売)
日本デビュー作となった2nd『THE CRUSHING DESIGN』では、OVERKILLの5thアルバムのタイトルをバンド名に
頂いているだけあって、古き良きスラッシュ・メタルに、現代的なアグレッションを加えて、再構築したかの如き
サウンドでスラッシャーから好評を得たが、このデビュー作の時点では、まだスラッシュ色は希薄。
速い曲がないわけではないが、重苦しいミドル・チューンを中心としたダークでヘヴィな作風は、モダンな要素を
飲み込んだパワー・メタルといった感じ。(オランダのHARROWとか、あの線)
リフのアイデアや、リズムGの刻みっぷりに、ANNIHILATORのジェフ・ウォーターズからの強い影響が滲んでいて、特に、
病的な雰囲気漂うイントロから始まる⑦や、荒々しくも勇壮な⑧といった楽曲は、劇的なメロディを奏でるツインGといい、
歌メロの組み立て方といい、アルペジオの使い方といい、もろ初期ANNIHILATOR路線を彷彿とさせる仕上がり。
スラッシュ・メタルそのものを期待するとスカされるし、次作以降の完成度には流石に及ばないものの、
デビュー作としては十分及第点が与えられる内容。ANNIHILATORファンにお薦め?(ANNIHILATORのフォロワーって珍しいしね)


HORRORSCOPE ★★ (2008-02-03 22:10:00)

有望なデス・メタル・バンドの産出国として知られる、ポーランドはホジュフ出身の5人組スラッシュ・メタル・バンド。
OVERKILLの5th『HORRORSCOPE』をバンド名として頂き、'97年にGが中心となって結成。3本のデモテープを制作し、
'00年に発表した3rdデモの好評が切っ掛けとなり、地元のインディーズと契約。'01年に1st『PICTURES OF PAIN』でデビューを飾った。
その後、ドイツのSHARK RECORDSへと移籍して、'04年に2nd『THE CRUSHING DESIGN』、'06年に3rd『EVOKING DEMONS』を発表。
デビュー作の頃は、モダンなパワー・メタルといった感じの音楽性だったが、作品を重ねる毎にスラッシュ・メタル度が上昇。
歌えるVoと、メランコリックなメロディを奏でるツインGを擁したそのサウンドは、TESTAMENTやEXODUS、
ANNIHILATORファンなら、グッとくるものがあるんじゃないでしょうか。


PROPHET - Prophet - Power Play ★★ (2008-02-02 22:16:38)

Key大活躍、疾走パートもありと、1stアルバムの中では
最もプログレッシブ・ロック色が強く出ていると言えそうな、
ドラマティックなナンバー。
かと言って難解さは皆無。メロディは叙情的で、且つキャッチー。


PROPHET - Prophet - Slow down ★★★ (2008-02-02 22:14:07)

名曲“EVERYTHING YOU ARE"とは、また違った趣のある
切なくおセンチな泣きのバラード。
かと言ってベタベタすることなく、サラリと都会的な仕上がりが
このバンドならでは。
個人的には“EVERYTIHG~"より、こちらの方がより好み。


PROPHET - Prophet - Away from You ★★ (2008-02-02 22:09:37)

何となく“RUNAWAY"を思わせるイントロのKeyリフだけでなく、
全体的にも、初期BON JOVI的な要素が強く感じられる、
適度なポップさと、哀愁、そしてキャッチーさを
併せ持ったハードロック・チューン。
何でも、スコット・メタクサスが
当時の彼女(FIONA)に捧げる為に書いた曲なのだとか。


PROPHET - Prophet - Everything You Are ★★★ (2008-02-02 22:04:08)

シングル・カットもされたという、
壮大にして、胸に沁みる哀愁のメロディに彩られた名バラード。
開放感に溢れたサビメロにジーンとなります。


PROPHET - Prophet - Street Secrets ★★★ (2008-02-02 22:01:01)

荘厳なKeyのイントロを聴いただけで「名曲!」と判定できる、
ドラマティックなアルバムのOPナンバー。
高い構築美を誇る曲展開と、Voが歌う憂いを帯びたメロディも
グッと胸を締め付けますが、特に、中間部における
一瞬のブレイク後の劇的極まりない曲展開は白眉。


PROPHET - Prophet ★★★ (2008-02-02 21:56:00)

後にNUCLEAR ASSAULTに加入して、ファンの引っくり返らせたスコット・メタクサス(B)を頭に、MESSAGEのディーン・ファザーノ(Vo)、DANGER DANGERのテッド・ポーリー(Ds)ら、メロディ愛好派のリスナーにはグッとくる面子が顔を揃えた、ニュージャージー出身の5人組HRバンドPROPHETが、'85年に発表した1stアルバム。
幻の名盤として一日も早い再発が望まれていた1枚で、'94年に日本で世界初CD化が為された時は大喜びしたものでした・・・が、現在では再び廃盤。なんじゃそりゃ。
スペーシーな音色で、楽曲に奥行きを演出するKeyをたっぷりとフィーチュアした、叙情的でドラマティックなハード・ロック・サウンドは、80年代のKANSASやBOSTONといった、プログレッシブ・ロックと産業ロックの中間を行くバンド群を彷彿とさせ、特に、Keyによるイントロ部分だけで掴みはOKとなる、荘厳なOPナンバー①と、シングル・カットもされた都会的な哀愁漂うバラード⑥は、うるさ型のマニアからも「必聴の名曲」と高く評価される、PROPHETというバンドの魅力が判り易く詰め込まれた仕上がり。しかもこのアルバムには、この2曲以外にも、初期BON JOVI風のキャッチーさと哀愁を兼ね備えた③、切なさ炸裂の泣きメロ・バラード④、本編中ではプログレッシブ・ロック・テイストが最も強く出ていると言えそうな⑤、爽快に疾走するハード・ロック・チューン⑧と、「この1曲のためだけでもアルバムを買う価値あり」級のクオリティの楽曲が目白押しなのだから堪らない。
PROPHETは、他にも2枚のアルバムを発表しているが、取り敢えず、真っ先に押さえるべきは本作で決まり。


VINNIE VINCENT INVASION - All Systems Go - That Time of Year ★★★ (2008-02-02 13:42:11)

“LOVE KILLS"と同タイプの盛り上がりを見せる
ドラマティックな名曲。
超音波ハイトーンで知られるマーク・スローターのVoだが、
個人的には、この曲で聴けるような無理に力まず、
中音域をメインにした歌い回しの方が好み。


VINNIE VINCENT INVASION - All Systems Go - Love Kills ★★★ (2008-02-02 13:38:28)

VINNIE VINCENT INVASIONと言えば、
やはりこの珠玉の名バラードがトドメを刺す。
とてもアメリカのバンドとは思えない、
切なくもドラマティックな曲調が泣けて泣けて仕方がない。
この1曲のためだけでも、「ALL SYSTEMS GO」を買う価値あり。


VINNIE VINCENT INVASION - All Systems Go ★★ (2008-02-02 13:13:00)

KISS相手に訴訟を起こした結果、敗訴。今やケツの毛まで毟られそうな勢いのヴィニー・ヴィンセントが、
嘗て、そのKISS脱退後に結成したVINNIE VINCENT INVASIONから、'88年に発表した2ndアルバム・・・というか、
珠玉の名バラード“LOVE KILLS"を収録した作品としての方が有名か?
斯く言う自分も“LOVE~"目当てで本作を購入し、それ以外の曲は殆どまともに聴いて来なかったりするのだが、
今回、改めて腰を据えて聴き直してみたら、これが結構良い曲が多くて嬉しい驚きを覚えました。
と言っても、やはりカラッと明るいアメリカン・ロック調の楽曲は肌に合わず(クオリティよりも単に好みの問題)、
また、マーク・スローターの超音波ハイトーンVoも、迫力ではあるものの、ずっと聴いていると一本調子で
疲れてしまうので、ここは通して聴くのは遠慮させて貰い、フックの効いたサビと、ユニークで劇的なヴィニーのGプレイが
印象的な①、溌剌と弾ける曲調に思わず体が動く②、名バラードと名高い③、その“LOVE KILLS"と同タイプの
盛り上がりをみせる⑧、大陸的な雄大さが心地良いバラード⑩、そして正統派へヴィ・メタリックな疾走ナンバー⑫
・・・といった楽曲辺りを摘み食いさせて頂きたい。
既に廃盤の国内盤には妙なプレミアがついてしまっているが、現在では安価な輸入盤が出回っているので、未聴の方はそちらをどうぞ。
運や性格の悪さばかり悪目立ちしてしまっているヴィニーだが、豊かな才能を持ったミュージシャンだった事は間違いない。


URIAH HEEP - Firefly ★★ (2008-02-02 01:45:00)

中期URIAH HEEPを代表する名盤の1つにして、永遠の名曲“SYMPATHY"
(「哀れみの涙」という邦題も秀逸)を収録した、'77年発表の8thアルバム。
攻撃的なKeyワークや大作主義など、プログレッシブ・ロック的な要素が影を潜め、代わって、美しくも儚いメロディが
アルバム全編を支配する作風は、まさにジャケット・アートワーク通りの、淡くファンタジックな世界観に包まれた仕上がり。
激しさや刺激には欠けるが、サビメロから滲み出す哀愁が胸に沁みる①、5分間の中に劇的な曲展開が凝縮された②、
しみじみと浸れるスロー・ブルーズ⑥、幻想的な⑨といった楽曲を筆頭に、全編に満ち溢れる
切ない泣きメロの魅力の前には、文句を言う気も失せるというもの。
また、今回より新たにバンドに加わったジョン・ロートン(Vo)の存在も特筆すべき点で、線の細さ(繊細さ)が魅力だった
前任者達とは異なる、張り/艶/伸びと、三拍子揃ったハイトーンを駆使してパワフルに歌いまくる彼の歌唱は、
大人しめの楽曲に、ダイナミズム(陰影)を刻み込む事に大きく貢献。その最大の成果と言うべきなのが、
名曲中の名曲⑧であり、この泣きのロック・チューンの終盤における、ロートンのコブシの効いたシャウトは、
何時如何なる時に聴いても、胸を締め付けられる程の感動を味あわせてくれます。


RED DAWN - Never Say Surrender - Take These Chains ★★★ (2008-01-31 23:35:03)

哀愁のメロディに彩られた、美しくも切ない、
ドラマティックなバラードの超名曲。
曲の良さも然る事ながら、本作最大の聴き所は
ジョー・リン・ターナーを思わせるVoの歌声。
魂を振り絞るかのようなソウルフルな熱唱に、
聴く度に感動で胸が締め付けられます。


RED DAWN - Never Say Surrender - Liar ★★★ (2008-01-31 23:25:39)

“I SURRENDER"“FIRE DANCE"“STREET OF DREAMS"等、
後期RAINBOWの名曲群の美味しい部分を寄せ集めて
再構築したかのような、哀愁のハードロック・チューン。
この曲を聴くためだけに、このアルバムを購入しても損はない。


RED DAWN - Never Say Surrender ★★ (2008-01-31 23:18:00)

元RAINBOWのキーボーディストで、近年では、イングヴェイがオーケストラと共演した際、
そのオーケストレーションを手掛ける等、多彩な活動っぷりで知られるデイヴ・ローゼンタール率いる
ハード・ロック・プロジェクトRED DAWNが、'93年に発表した唯一のアルバムがこれ。
鮮やかなKeyのイントロだけで心が浮き立つ、爽快なロック・チューン①、まるで「キャッチーな哀メロ・チューン」の
お手本の如き②という、強力な名曲2連発で幕が開く本作のサウンドは、デイヴの演りたい音楽と、ファンが彼に演って欲しいと
望む音楽が幸福な一致をみた、哀愁とフック満載の、メロディアスでキャッチーな楽曲がギュッと詰め込まれた産業ロック路線。
デイヴの華麗なKeyワークを楽曲の中心に据えつつも、ポップになり過ぎることなく、きっちりとハード・ロッキンな
エッジを効かせた作風は、名盤『VITAL SIGNS』の頃のSURVIVERを思わせる(・・・ような気がする)。
特に、ジョー・リン・ターナー風味の実力派Voが、ソウルフルに歌い上げる感動的なバラード⑧や、デイヴに、
チャック・バーキ(Ds)にグレッグ・スミス(B)、そしてジョー似の声質のVoという、RAINBOW人脈に連なる組み合わせが
生み出すファンの期待に見事に応えた、後期RAINBOW型のハード・ロック・チューン③といった楽曲は、
哀メロを愛するリスナーならば、一度は聴いておきたい超名曲じゃなかろうか。
ロック・シーンから、急速に華やかさが失われつつあった時期にリリースされた為、ハイクオリティな内容にも関わらず、
本作はさして話題になる事無く廃盤となってしまったが、俺は今でも2ndアルバムを待ってますよ、デイヴ?


SACRIFICE(日本) - TEARS - BREAKING THE SILENCE OF THE NIGHT ★★ (2008-01-31 19:38:26)

爆走するリズムの上を、メロディアスで劇的なGソロが
舞う様が、なんとなく4人編成時代のVENOMを思い起こさせる
高速スラッシュ・チューン。個人的には2ndアルバムで一番好きな曲だ。


SACRIFICE(日本) - TEARS - NEVER LAND NEVER AGAIN ★★ (2008-01-31 19:36:26)

重苦しいイントロを経て、へヴィなリフが走り出す
2ndアルバムのOPナンバー。
ダークな雰囲気は如何にも90年代的だが、
正統派パワー・メタリックなリフのカッコ良さと、
劇的なインスト・パートの存在が、凡百のへヴィネス系バンドとの
格の違いを見せ付ける。


SACRIFICE(日本) - TOTAL STEEL - TOTAL STEEL ★★ (2008-01-31 19:33:05)

パワフルで勇壮な、1stアルバムのタイトル・トラック。
重々しく刻まれるリフ・ワークと、ライブでの盛り上がりが
容易に想像できるコーラス・パートのカッコ良さが際立っています。


SACRIFICE(日本) - TOTAL STEEL - CLUMSY LIFE ★★ (2008-01-31 19:30:14)

エンジン音と共に爆走を開始する高速スラッシュ・チューン。
埃っぽい疾走感と、メロディックで劇的なインスト・パートの
組み合わせには、NWOBHMからの影響も伺えます。


SACRIFICE(日本) - TEARS ★★ (2008-01-30 21:37:00)

旧川崎クラブチッタの動員新記録を作った事で知られる、SODOMの初来日公演のオープニング・アクトを務め、
洋楽志向のメタル・ファンの間でも、知名度を高める事に成功したSACRIFICEが、その勢いに乗って'92年に発表した3rdアルバム。
MORTORHEADやTANKを彷彿とさせる、荒々しく埃っぽい疾走感と、ズッシリ手応えの感じられるヘヴィネス、
そして正統派へヴィ・メタリックで劇的なインスト・パートを組み合わせた、バイオレントなスラッシュ・メタル・・・という
基本路線に変わりはないものの、サウンド・プロダクションが大幅に向上した事により、楽曲の迫力が倍増。速い曲はより速く、
へヴィな曲はよりへヴィにと、全体の構成にも前作『TOTAL STEEL』以上のメリハリが生まれ、聴いていてもダレるという事が全くない。
特に、重心低く刻まれる力強いリフ・ワークや、荒々しくも勇壮なコーラスをフィーチュアした、パワフルな
ミドル・ナンバーの数々の、尋常ならざるカッコ良さはこのバンドならではの魅力。また、爆走するリズムの上を、
メロディックなGソロが舞う①⑤のような高速スラッシュ・チューンを聴いていると、個人的には4人編成時代の
VENOMを思い出したりも。(Voも、クロノスやデモリションマンと似たタイプだし)
・・・と、これだけ充実した内容のアルバムを作り上げながらも、バンドは本作を最後に解散。Voの杉内哲とBの西田亨は、
現在はより正統派HM色の濃いサウンドを聴かせるバンドSOLITUDEで活動中、の筈。


SACRIFICE(日本) - TOTAL STEEL ★★ (2008-01-30 21:33:00)

SACRIFICEの名を持つメタル・バンドはやたら多いが、こちらは、日本は東京出身の4人組スラッシュ・メタル・バンドが、
'90年にHOWLING BULL RECORDSからリリースした2ndアルバム。
メンバーが着ているバンドTシャツのロゴや、THANKS LISTにA.C.WILDの名前が挙げられている事、
そしてバイクのエンジン音から本編の幕が開く構成が物語る通り、本作で聴く事ができるのは、
MORTORHEADやTANK、BULLDOZERといったバンドから影響を受けつつ、そこにドッシリとした重量感を加えた感じの、
埃っぽくもバイオレントなスラッシュ・メタル・サウンド。
メロディを一切無視して、吠えまくる濁声Voは好き嫌いが分かれるところなれど、VENOMやSABBAT辺りがイケル口の人なら
全然問題ないレベルだし、何より、日本人らしい木目細かく組み立てられた、メロディックなソロを紡ぎ出すGが、
Vo以上に歌いまくっているので、個人的には無問題。(⑤のGソロなんて、かなりグッと来るものがあります)
特に、爆発的な疾走感と、ドラマティックなインスト・パートを備えた①、重々しく刻まれるリフと
力強く勇壮な曲調に痺れる②という、冒頭2発の「掴み」はかなり強力。
今ひとつなサウンド・プロダクションや、後半にもう1曲スピード・チューンが欲しかったとか、気になる点も
なくはないが、ともあれ、正統派HMファンとスラッシャー、双方にアピールし得る魅力を備えたアルバムなのは確か。


ZAR ★★ (2008-01-28 23:18:00)

3rdアルバムが好評を呼び、その影響で傑作と名高い、1stアルバム(ジョン・ロートン参加)と
2ndアルバムの国内盤が再発。EPでカヴァーした“黒田節"も話題となり、
さあ一気に日本でブレイクだ!というタイミングでリリースされた4thが、
半端にヘヴィ・ロックから影響を受けた作風でズッコケ、そのままフェードアウト。
何とも間の悪いバンドでしたよね・・・。


ZAR - Live Your Live Forever - Cry of the Nile ★★★ (2008-01-28 21:30:56)

ヘヴィ・メタリックなアグレッションを発散しつつも、
アレンジは非常に繊細で、メロディはたっぷりと叙情味を
帯びているという、感動的な2ndアルバムのハイライト・チューン。


ZAR - Live Your Live Forever - Live Your Life Forever ★★★ (2008-01-28 21:25:39)

悲哀に満ちたメロディを、ジョン・ロートンが熱唱する
冒頭部分を聴いただけでグッと胸を締め付けられる、
メロディアスでドラマティック、且つキャッチーな超名曲。
華麗なKeyワークと、痒い所に手の届くメロディを紡ぎ出すGの
良い仕事っぷりもキラリと光る。


ZAR - Live Your Live Forever ★★ (2008-01-28 21:19:00)

トーマス・クラウス(G)とジェリー・シェファー(Key)が中心となって80年代末に、ドイツは
シュツットガルトにて結成された4人組ハードロック・バンドZARが、'90年に発表した傑作1stアルバム。
ボーカリストとして、URIAH HEEPやLUCIFER'S FRIEND等での活動で知られる名シンガー、ジョン・ロートンが
参加している事でマニアから注目を集めたバンドだが、本作で聴かれる彼の凄まじい歌声は、声の張りといい、艶といい、
高音の伸び具合といい、多くのファンが「これぞロートンのベスト・ワーク!」と太鼓判を押すのも納得の、
殆ど神憑り的と言っていいレベルを誇る。何せこれを聴いたリッチー・ブラックモアが、自分のバンドのシンガーに
ならないかと声を掛けた・・・というエピソードが残っているぐらいなのだから、その凄さが分かろうと言うもの。
無論、幾らVoだけ素晴しくても、楽曲がお粗末だったら話にならないわけだが、ここに収められている楽曲の数々は、
メロディアスにしてキャッチー、かつドラマティックという、何れもヨーロピアン・ハードロックの美意識を
凝縮したかのような、ハイクオリティなナンバーばかりで、当然の如く捨て曲は皆無。
中でも、雄弁に「歌う」トーマスのGと、プログレ感覚溢れる華麗さで劇的さを高めるジェリーのKey、
そして目の覚めるようなハイトーンを響かせるパワフルなロートンのVoという、ZARの三本柱が
揃って高いレベルで機能している必殺の名曲③⑤が並ぶ、アルバム前半の完成度の高さは驚異的。
これだけ日本人好みのサウンドにも関わらず、リリース当初は日本未発売だったという事実と、現在では国内盤廃盤という
状況が俄かには信じ難い、隠れたメロディアス・ハードロックの名盤。メロディ愛好派は聴かずに死ぬことなかれ。


NOIZ ★★ (2008-01-27 19:51:00)

カルメン・マキ&OZの春日博文(G)と川上茂幸(B)、スペース・サーカスの小川宣一(Ds)、
そして無名の新人Vo、人見元基という布陣で結成されたハード・ロック・バンド。
ソリッドなロックンロール・サウンドはOZ時代とはかなり異なるが、
春日のパワフルなGと、川上の強烈にうねりまくるB、そして、とても大学生のものとは思えぬ
声域/声量/表現力を兼ね備えた人見のVoが彩る楽曲の数々は、十分ハイクオリティ。
アルバム1枚きりで解散してしまった事が惜しまれます。


NOIZ - NOIZ - EVEの夜 ★★★ (2008-01-27 19:34:17)

垢抜けたメロディを持った曲が多いアルバムの中にあって、
この曲が放つ猛烈な哀愁は、一際目立っています。
春日博文のGが、人見元基のVoが、ゲスト参加の厚見玲衣のKeyが
咽び泣く、絶品のバラード。


NOIZ - NOIZ - MELLOW YELLOW ★★ (2008-01-27 19:31:14)

アコギを上手く取り入れた曲調は爽やかさすら感じさせるが、
演奏自体は非常にパワフル。
軟弱さは欠片もない、アップテンポのロック・ナンバー。


NOIZ - NOIZ - SHININ' ★★ (2008-01-27 19:26:49)

華麗なピアノ・サウンドをフィーチュアした
曲調自体は、結構爽やかだったりするのだが、
川上茂幸の唸りを上げるヘヴィ・ベースと、
人見元基のダイナミズム溢れる歌唱が
楽曲をパワフルなものに仕上げている。


NOIZ - NOIZ ★★★ (2008-01-27 17:46:00)

卓越した歌唱力をもって、日本ロック史上、屈指の実力派ボーカリストの1人として、高い評価を得る人見元基が嘗て在籍していた、元カルメン・マキ&OZの春日文博(G)率いるハードロック・バンドNOIZが、'83年に発表した唯一の作品。
但し、VOW WOWやOZの如き、ドラマティックなブリティッシュ・ハードロック路線を期待すると、全曲日本語歌詞で歌われる、ソリッドなロックンロール・サウンドに肩透かしを食らう事になりかねないので注意が必要かと。
如何にも80年代的な屈託のなさが炸裂した歌詞は、今耳にするとかなりムズ痒い部分が多く、それを人見元基が持ち前のディストーション・ボイスを駆使して熱唱する様は、正直なところ、かなりこっ恥ずかしい。ただ、春日博文の爽やかでキャッチーなメロディを活かした曲作りの上手さは流石で、剛柔を兼ね備えたGの腕前も相変わらず冴えまくり。彼の盟友、川上茂幸の強烈にうねるベース・サウンドもOZ時代を彷彿とさせる迫力だし、そして何より、とても新人とは思えぬ貫禄の歌声を響かせる人見のVoは、既にこの時点で独自のスタイルを完成済み。特にこのアルバムには、Voが稚拙だとダサくて聴いてられないタイプのノリの楽曲が多く収録されているため、彼の本作における貢献度はデカイ。
尚、ラストを締める⑪において、一聴してそれと分かる特徴的な歌声で人見と掛け合いを繰り広げているのは、RCサクセション時代の忌野清志郎。また本作には、Keyとして厚見玲衣もゲスト参加していて、これが後のVOW WOW参加への切っ掛け(の1つ)となったことはファンにはよく知られた話。


LUCIFER'S FRIEND - Mean Machine - Hey Driver ★★★ (2008-01-27 00:11:23)

哀愁のメロディを纏ってキャッチーに駆け抜けて行く
アップテンポの名曲。
叙情味を増幅させるKeyが、非常に良い仕事をしてくれています。


LUCIFER'S FRIEND - Mean Machine - Cool Hand Killer ★★★ (2008-01-27 00:06:12)

弾きまくりのギター・インスト曲“MEAN MACHINE"から
劇的に展開していく、へヴィ・メタリックなスピード・ナンバー。
NWOBHMの影響を受け、一気に若返ったLUCIFER'S FRIENDの
魅力が炸裂する名曲で、インスト・パートにおける
GとKeyのハイテンションなバトルは最大の聴き所。


LUCIFER'S FRIEND - Mean Machine - One Night Sensation ★★★ (2008-01-27 00:02:32)

イントロ・リフがZEPの“移民の歌"を思わせるが、
Keyを有効活用した、プログレシッブ・ロックの薫り漂う
ドラマティックな曲展開は、このバンドならではの味わい。
サビメロの強烈な「憂い」は、何度聴いても悶絶モノです。
ジョン・ロートンのパワフルな歌いっぷりも完璧。


LUCIFER'S FRIEND - Mean Machine ★★ (2008-01-26 23:50:00)

中期URIAH HEEPを支えた名シンガー、ジョン・ロートンが在籍していた事で知られ、70年代のドイツ・ロック・シーンを
SCORPIONSと共に牽引したハード/プログレッシブ・ロック・バンドLUCIFER'S FRIENDが、音楽的変遷とジョン・ロートンの
出戻りという紆余曲折を経て、'81年に発表した8thアルバムにして、ラスト・アルバム。
丁度、イギリスで盛り上がりを見せていたN.W.O.B.H.M.に影響を受け、サウンドが一気に若返っているのが本作の
大きな特徴で、その作風は、声域/声量/表現力と三拍子揃ったロートンのパワフルなVoといい、鋭く刻まれるエッジーな
Gリフといい、スピーディに疾走するリズムといい、とても過去に7枚もアルバムを発表してきたベテラン・バンドとは
思えぬ、エネルギッシュな仕上がり。最早ハード・ロックと言うよりも、ヘヴィ・メタルと表現した方がしっくりくる
感じだが、とは言え、流麗なKeyによる技ありのアレンジや、プログレッシブ・ロック時代の残り香が漂う
ドラマティックな曲展開といった要素には、ぽっと出の新人バンドにはとても真似できない、ベテランならでは技が光る。
それにしても素晴しいアルバムだ。哀メロを伴ってシャープに疾走する②、GとKeyが激しいバトルを繰り広げるヘヴィ・メタリックな
スピード・ナンバー⑤、“移民の歌"を思わせるイントロ・リフから、プログレ風味を効かせつつドラマティックに
展開していく⑧を始めとして、強力なフックとヨーロピアンな哀愁に彩られた収録曲の数々は、全10曲、一切捨て曲なし。
ハードロック史に残る名盤として名高い、1stや2ndと比較しても何ら遜色のない、圧倒的クオリティを誇る名作。必聴。


PRECIOUS - To Glory We Steer - Wasting My Time ★★ (2008-01-26 10:49:28)

楽曲全体から、強烈な憂いと泣きを発散するミドル・チューン。
劇的なリフ・ワークといい、エモーショナルなGソロといい、
ここで炸裂する梶山のGプレイを聴けば、彼がテクニックのみを
売りにした速弾きギタリストとは、一線を画すことが分かる筈。


PRECIOUS - Singles Collection - Burnig Vengeance ★★ (2008-01-26 10:45:22)

アルバムのOPを飾るに相応しいスピード・チューン。
Voの声域の狭さが祟って、サビが思うように盛り上がらない点が
辛いが、劇的な梶山のGソロが、その弱さを補って余りある。


PRECIOUS - To Glory We Steer ★★ (2008-01-25 23:40:00)

梶山章(G)、二代目Voの深川英二、岡野健太郎(Ds)、後にSABER TIGERに加入する木本高伸(B)、高浜裕輔(Key)
という布陣で制作、'90年に発表されたPRECIOUSの1stフル・アルバムにして、ラスト・アルバム。
従来の様式美HM路線を追求しつつも、楽曲のバラエティは確実に幅を広げていて、お約束の王道スピード・ナンバーは
①のみに留まり、それ以降はフックに富む哀メロを活かした、ミドル~ミドル・ハイ・テンポの楽曲が数多く並ぶ。
また、単なる装飾を超えて、これまで以上にKeyを大々的にフィーチュア、「ポップさ」「キャッチーさ」といった
要素を意識した曲作りが為されているのも、本作の大きな特徴と言える・・・かも。
尤も、軟弱の印象は微塵もなく、様式美HMチューン①に始まり、ポップ・フィーリングを上手く取り込んだ③、
猛烈な憂いを発散する⑥等、収録曲は何れも粒揃い。また、その中を縦横無尽に動き回り、無闇に音を詰め込むのではなく、
緩急を駆使したドラマティックなソロを連発する梶山のGプレイも、相変わらず絶品極まりない。
単なる「様式系速弾きギタリスト」として狭い枠内で括られる事を嫌い、本来はもっとハードロック寄りの
サウンド・スタイルを嗜好する梶山のセンスが、より前面に押し出された内容の作品だが、
ともあれ、様式美HMファンなら「買い」の1枚なのは間違いない。


PRECIOUS - Singles Collection - Crazy for Your Love ★★★ (2008-01-24 22:52:43)

疾走するイントロの劇的なリフ・ワークのカッコ良さだけで
K.O.は確実だが、更に梶山章による華麗にして流麗、
且つドラマティックなGソロがトドメを刺す、
ジャパニーズ・へヴィ・メタル史上屈指の、
様式美HMチューンの超名曲。


PRECIOUS - Singles Collection ★★ (2008-01-24 22:42:00)

日本が世界に誇る凄腕ギタリスト、梶山章率いる様式美HMバンドPRECIOUSが、80年代に発表した2枚のシングル
『CRAZY FOR YOUR LOVE』と『BLASTING YOUR HEAD』を1枚にまとめてCD化し(③のみリミックス・バージョン)、
PRECIOUS解散後の'92年にリリースされた4曲入りEP。
本作最大のトピックは、何と言ってもジャパメタ史上に残る名曲中の名曲“CRAZY FOR YOUR LOVE"の存在に尽きる。
このシングルがリリースされた'87年頃は、PRECIOUSはバンドというより「若き天才Gを世に出すためのプロジェクト」的な
性格が強かったようだが、大谷レイヴン(プロデュース)、岡垣正志(Key)、堀江睦夫(Ds)、西條幸男(Vo)、
マイク・ハマー(B)ら、強力なミュージシャン達のバックアップを受けて、持ち前の超絶技巧をスパークさせまくる
梶山のGプレイは、まさに圧巻。華麗にして流麗、ただ速く正確なだけでなく、ドラマ性にも富んだメロディが
しっかりと構築されたGソロの素晴らしさも然る事ながら、個人的にそれ以上に感銘を受けたのが、劇的なリフ・ワークや
歌メロの組み立て等に見られる曲作りの上手さ。これを聴いてしまうと「またこの路線の曲を演ってくんねえかなー」と、
どうしても思ってしまいます。いや、GOLDBRICKとかも好きなんだけどね。
この突出した様式美HMチューンのインパクトゆえ、その他の収録曲の影は非常に薄いが
(RISING FORCE時代のイングヴェイが演りそうな②は良い曲)、①のためだけにでも本作を購入する価値あり!と断言しておきたい。


PRECIOUS ★★ (2008-01-24 22:39:00)

MANDRAKE ROOT RECORDSのバックアップのもと、'87年にシングル『CRAZY FOR YOUR LOVE』でデビュー。
楽曲自体のクオリティの高さと、梶山章の超絶Gプレイで世のメタラー諸氏の度肝を抜いた。
スタート時は、梶山をシーンに送り出すためのプロジェクトに過ぎなかったPRECIOUSだったが、シングルの好評を受け
正式にバンド化。'88年に2ndシングル『BLASTING YOUR HEAD』、'91年に1stアルバム『TO GLORY WE STEER』を発表。
しかし、メンバー間の音楽的嗜好の不一致や、度重なるメンバー・チェンジに思うように活動できず、結局'90年に解散。
'92年には、2枚のシングルをCD化した『SINGLE COLLECTION』がリリースされている。


SLAMMER - The Work of Idle Hands... - Hellbound ★★ (2008-01-23 22:27:26)

アコギのイントロを経て、リフ/リズム・チェンジを
繰り返しながら、ダイナミックに盛り上がっていくナンバー。
アコギに始まりアコギに終わる、起承転結を備えた
ドラマティックな曲展開を備えた楽曲ながら、
聴き終えてみて一番印象に残るのは、
やはりその走りっぷりだったりする。


SLAMMER - The Work of Idle Hands... - If Thine Eye ★★ (2008-01-23 22:23:14)

アルバム最速とも思えるスピードで
一気に畳み掛けてくる高速スラッシュ・チューン。
個人的には、この曲が1stアルバムのハイライトかな。


SLAMMER - The Work of Idle Hands... - Tenement Zone ★★ (2008-01-23 22:21:35)

前置きなしに猛然と疾走を開始するOPナンバー。
その疾走感と、ジェイムズ・ヘッドフィールド似のVoの歌唱が
あまりにMETALLICAっぽくて笑ってしまうが、
曲自体はかなりカッコ良い出来。
劇的なメロディを紡ぎ出すツインGパートも○。


SLAMMER - The Work of Idle Hands... ★★ (2008-01-23 22:10:00)

いきなりメジャー・レーベルのWEAからデビューを飾り、イギリスHMシーンの低迷を打破する可能性を秘めた
バンドの1つと期待されながらも、結局、大きな成果を残せないままアルバム2枚を残して解散してしまった、
イギリスはブラッドフォード出身の5人組スラッシャーが、'89年に発表した1stアルバム。
ちなみにプロデュースは、METAL CHURCHやANTHRAXとの仕事で知られるマーク・ドッソンが担当。
ジェイムズ・ヘッドフィールド風のVoの歌唱スタイルといい、起承転結がハッキリと打ち出された楽曲といい、
露骨にMETALLICAの『MASTER OF PUPETTS』からの影響が表れた音楽性ながら、あれ程の大作主義ではなく、
また、スラッシュ・メタルならではの荒々しい疾走感がより強調された作風ゆえ、結構取っ付き易く、
最後までサクサクと聴けてしまう。特に、前置きなしに疾走を開始する①、畳み掛けるようなスピード感が心地良い②、
アコギを用いてダイナミックに展開する③⑤といった楽曲は、なかなかに良く出来たスラッシュ・ナンバーだ。
『MASTER~』路線を演るには、楽曲のドラマ性の乏しさ、分けてもツインGの存在感の薄さが大きな弱点で、
そのせいか全体的に華に欠ける地味な印象が拭いきれない作品・・・なのだが、暗く湿ったリフ、煮え切らないメロディ、
ハジけない曲展開と、NWOBHMの伝統を受け継いだ「これぞ正調ブリティッシュ・スラッシュ・メタル!」
なサウンドが個人的にツボなので、どうしても評価が甘くなってしまうなー、と。
XENTRIX、D.A.M.、APCALYPSE、PARAIAHといったバンド名にピンと来たスラッシャーは、トライしてみる価値のある1枚。


AVERSION - The Ugly Truth - Inertia ★★★ (2008-01-22 22:56:17)

畳み掛けるように疾走する曲調と、
噛み付くようにシャウトする硬派なVo、
短いながらもハイテンションなGソロ、
そしてIRON MAIDEN風のテーマ・メロディが
一丸となって突進する、1stアルバム屈指の名曲。
個人的にはAVERSIONの全楽曲の中でも、この曲が一番好きだ。


AVERSION - The Ugly Truth - Welcome to Society ★★ (2008-01-22 22:52:50)

不穏さの漂うイントロでグッとエネルギーを溜め込み、
それを本編で一気にスパークさせる高速スラッシュ・ナンバー。
「童貞!」「童貞!」と連呼するコーラスが最高。
(本当は「GONE MAD!」と言ってるのかな?)


AVERSION - The Ugly Truth - Death Trip Picture Show ★★ (2008-01-22 22:49:25)

ベースによるイントロを聴いただけで、
「あ、名曲だ」と分かってしまう、
ソリッドでスピーディなアルバムのOPチューン。


AVERSION - The Ugly Truth ★★ (2008-01-22 22:46:00)

スラッシュ・メタルが斜陽の時を迎えていた90年代に、優れた作品を連続して発表し、マニア筋から高い評価を得た
カリフォルニア出身のトリオ・スラッシャーAVERSION、'91年発表の1stアルバム。
噛み付くようなシャウトがイカスVo、切迫感を煽りまくるG、タイト極まりないリズム隊とが一丸となって突っ走る、
ソリッドでスピーディな楽曲といい、1曲平均2分とコンパクトに凝縮された楽曲でガンガン畳み掛け、30分ちょいの本編を
一気呵成に駆け抜ける構成といい、このデビュー作の時点で、既にAVERSIONならではの個性はガッチリと確立済み。
何より、メンバーの確かな演奏技術によって生み出される、カタルシスに満ち満ちた疾走感と、
極めて中毒性の高いキャッチーさは、このバンドの強力な武器だ。
中でも、印象的なベースのイントロから間髪いれずに加速する①、性急に動き回るGがスピード感を倍増させる②、
不穏なイントロで溜め込んだエネルギーを、スピード・パートで一気に炸裂させる④、そして本編のハイライト足る、
IRON MAIDEN風のメロディと、ハイテンションなGソロが猛然と疾駆する⑨は、聴いてるだけで
運動中枢にポッと灯が点り、暴れ出したくて仕方なくなる必殺の名曲。
本作はGソロのフィーチュア度も高く、彼らの作品の中では2nd『FIT TO BE TIED』に匹敵するスラッシュ・メタル色の
濃さを誇るので、最近話題のMUNISIPAL WASTEやS.S.S.といったバンドが気に入った人なら
「必聴!」と断言できる、クロスオーバー・スラッシュ・メタルの力作。


高浜裕輔 ★★ (2008-01-20 16:16:00)

数々のセッションや、FOR COLLECTION等のバンド活動を経て
梶山章率いる様式美HMバンドPRECIOUSに加入したキーボーディストで、
メンバーの脱退などでPRECIOUSの活動が休止した'91年に
DANCERの藤本泰司(G)、MARINOの大谷レイヴン(G)、ANTHEMの坂本英三(Vo)、
WOLFの松本龍以(Vo)ら、豪華ゲスト・ミュージシャンを迎えて、
ソロ・アルバム『PROTOTYPE』を発表している。現在は何をやってるんでしょうかね?
尚、『PROTOTYPE』は1度廃盤になった後、'94年に藤本泰司人気を当て込んで
日本クラウンから再発されたが(ジャケットが酷い)、現在はそちらも廃盤の様子。
高品質なヘヴィ・メタル・アルバムなので、何とか復刻して欲しいところなのだが・・・。


高浜裕輔 - PROTOTYPE - STRAY DOG ★★★ (2008-01-20 16:06:44)

アルバムのラストを締める、スピーディな様式美HMナンバー。
華麗に楽曲を彩る高浜裕輔のKeyワーク、女性Vo吉越由美の
力強い歌声も絶品だが、それ以上の存在感を放つのが
グイグイと胸を締め付けるメロディを連発して、
時にVo以上に雄弁に「歌う」大谷レイヴンのG。
個人的にはこの曲が、アルバムで一番好きかな。


高浜裕輔 - PROTOTYPE - FIRE AWAY ★★★ (2008-01-20 15:54:20)

イントロ代わりのインスト曲“NIGHTMARE"を経て、
冒頭のKeyリフがスタートした瞬間にガッチリと掴まれる
スピーディな様式美HMチューンの名曲。
松本龍以の雄々しい歌唱、藤本泰司のメロディアスなG、
楽曲を華麗に彩る高浜裕輔のKey、起承転結を備えた曲展開と
いずれの要素も非常に素晴しい。


高浜裕輔 - PROTOTYPE - AMOUR ★★★ (2008-01-20 15:44:07)

序曲“CUSTOMARY"から繋がっていく、アルバムのOPナンバー。
力強い曲調の上に乗る、確かな歌唱力でもって
憂いを帯びた歌メロを歌う松本龍以のVoと、
藤本泰司の緩急を備えた劇的極まりないGソロが
とにかく絶品。


高浜裕輔 - PROTOTYPE ★★ (2008-01-20 15:36:00)

梶山章率いる様式美HMバンド、PRECIOUSのキーボーディストだった高浜裕輔が、藤本泰司(G)、大谷レイヴン(G)、
坂本英三(Vo)、松本龍以(Vo)ら豪華ゲスト・ミュージシャン陣を迎えて制作、'91年に発表したソロ・アルバム。
ソロといっても、超絶技巧が炸裂するテクニカルなインスト物ではなく、アンサンブルを重視した楽曲志向の作風で、
全曲、高浜が作曲を手掛けたメロディックな正統派ジャパメタ・チューンの数々は、聴き応え十分。
楽曲の基盤を支える、高浜の華麗なKeyワークも然る事ながら、きっちりと自身の個性を活かした仕事っぷりを聴かせる
ゲスト・ミュージシャン達の良い仕事っぷりが特筆モノで、アルバムに全面的に参加し、①のソロを筆頭に
期待通りの緩急自在のGワークを披露している藤本や、本編随一の名曲と言うべきスピーディなHMナンバー⑫で、
スリリングなGプレイを披露する大谷レイヴンも素晴しいが、中でも光っているのは、元WOLFの松本龍以。
やはりこの人は歌がメチャウマ。あと、松本のVoをWOLF以外で聴く事が出来るのは本作だけ(だよね?)というのもポイントかと。
しかも、劇的極まりないなアルバムOPナンバー①、アップテンポのメロディック・ロック・チューン③、
Keyリフのカッコ良さがガッツポーズ物の疾走曲⑩と、彼が歌っている楽曲のクオリティ自体も
文句なく高いのだから、何をか況や。(対照的に、坂本英三のVoは艶に乏しく精彩を欠く)
PRECIOUS、DANCER、MARINO、ANTHEM、WOLFといったバンドのファンにもお薦めできる1枚。
それにしても、酷過ぎる再発盤のジャケはもう少しどうにかならんかったのか・・・。


BULLDOZER - IX - The Vision Never Fades ★★ (2008-01-19 17:56:42)

スピード・チューン“NO WAY"のユーロ・プログレ風のアウトロから
組曲形式で繋がる、アルバムのラスト・ナンバー。
A.C.ワイルドの紡ぎ出す、劇的極まりないGメロディが
とにかく圧巻。“NO WAY"とセットでお楽しみください。


BULLDOZER - IX - The Derby ★★ (2008-01-19 17:52:02)

荒々しく勇壮。立ち塞がるもの全てを薙ぎ倒して
突き進むような曲調は、まさにBULLDOZER。
再発リマスター盤(とBOXセット)には、A.C.WILDがLABYRINTHの
来日公演にゲスト出演した時のライブ音源が収録されているのだが、
実はそちらの方が、『IX』のバージョンよりも遥かにカッコイイ。(そちらは☆3級)


BULLDOZER - IX - Desert! ★★ (2008-01-19 17:47:11)

巧みに導入された静と動の対比が
ドラマティックな雰囲気を演出する名曲。
Gが連発する、IRON MAIDEN風のフレーズが印象的に残ります。


BULLDOZER - IX - IX ★★ (2008-01-19 17:45:09)

アルバムの完成度の高さを宣言するかのように
豪快に突っ走る高速スラッシュ・チューン。
忙しなく動き回る単音リフが、90年代以降のブラック・メタル勢を彷彿とさせるが、
勿論、登場はこちらの方が早い。


BULLDOZER - IX ★★ (2008-01-19 17:39:00)

'80年前後から活動を開始、メンバーが大ファンだったというイギリスのTANKからバンド名のヒントを得て、
BULLDOZERを名乗ったイタリアはミラノ出身のトリオ・スラッシャーが、'87年に発表した3rdアルバム。
背徳的(というかお下劣)な歌詞と、エロ本をコラージュしまくったジャケット・デザインが良識者の顰蹙を買い、
KERRANG!やMETAL HAMMERといった雑誌で0点を食らった問題作としても知られるが、収録された楽曲自体は、
0点どころかムチャクチャ高得点モノのカッコ良さを誇る。
作品を重ねる毎に整合性を高めて行き、デビュー当時のVENOM直系の邪悪でノイジーなブラック・メタル・スタイルから
完全に脱却した本作で聴く事が出来るのは、炸裂するような疾走感を基本に据えつつも、そこにイタリアの
バンドならではの濃いめの叙情性を隠し味として加えた、正統派のスラッシュ・メタル・サウンド。
特に、静と動の対比が高いドラマ性を演出する②、まさにBULLDOZERの如き荒々しさで突き進む⑦、そして激烈なスピード・ナンバーの⑧から、
ユーロ・プログレ調のアウトロを経て、ドラマティックな⑨へと繋がっていく後半の組曲形式の展開は、間違いなく本編のハイライトかと。
勿論、忙しなく動き回る単音リフが90年代以降のブラック・メタルを先取りしていた①や、息つく暇なく畳み掛けて来る
⑤⑥を筆頭とした、力押しの高速スラッシュ・チューンのカッコ良さについては、今更言うまでもない。
尚、METAL MINDから再発されたリマスター盤には、日本公演の音源も収録。正直、居合わせたLABYRINTHファンは
ポカーン状態だったに違いないが、こうして聴くと、結構盛り上がっていたようなので一安心(笑)


SANTERS - Top Secrecy - Tearing Us Apart ★★★ (2008-01-18 23:07:30)

産業ロック度をグッと高めた4thアルバムの中でも、
その成果が強く表れた都会的なバラード。
ブルージーな泣きよりも、洗練された哀メロが印象に残る。


SANTERS - Top Secrecy - Top Secrecy ★★★ (2008-01-18 23:02:55)

4thアルバムのタイトル・トラックにして、
アルバムのハイライト・ナンバー。
シャープに駆け抜ける哀メロ・チューンで、
1曲目を飛ばして、2曲目のこの曲から聴き始めると
アルバムの印象がグッと向上する。


SANTERS - Top Secrecy ★★ (2008-01-18 22:31:00)

'86年に制作されながらも、日の目を見ることなくお蔵入りしてしまった、SANTERS幻の4thアルバム。
しかし、その理由が「出来の悪さ」故でない事は一聴瞭然で、今ひとつ求心力に乏しい①こそ掴みとしては弱いものの、
②以降は、如何にもSANTERSらしい、フック満載のメロディアス・ロック・チューンが数多く並ぶので安心されたし。
80年代的なモダンさが強調されたサウンド・プロダクションといい、ブルージーな泣きや劇的さを控えめに、あっさりスッキリ
お洒落にまとめられた楽曲といい、Keyを前面に押し出したアレンジといい、かなり産業ロック的なポップ化が進行した作風ながらも、
相変わらずキャッチーで、哀愁を帯びたメロディの魅力には全く鈍りがないため、それも大きな弱点にはなっていない。
特に、本編のハイライトと言うべき、シャープな哀メロ・チューン②、ポップ且つ爽やかに駆け抜けていく⑦、
物悲しさ漂う都会的なバラード⑩といった楽曲は、このアルバムならではの魅力に名曲に仕上がっている。
尚、本作は長らく未発表の状態が続いていたが(⑧のみリック・サンターズのソロ・アルバムに収録されている)、
ロック系カタログのCD化大国として、ブイブイ言わせてた頃の90年代末期の日本でSANTERSのBOXセットが発売された際、
ボーナスCDとしてそこに収録され、ようやく日の目を見る事となったのだった。BOXセットは現在では廃盤ながら、
中古屋では比較的よく見かける(しかも安価)ので、未聴の方は是非ゲットを。


SANTERS - Guitar Alley - Dreaming ★★★ (2008-01-17 23:14:56)

イントロのGからして既に泣ける名バラード。
この曲を聴くと、リック・サンターズがエモーショナルな
GとVoの腕前に、更なる磨きを掛けていることが良く分かる。
3rdのプロデューサーを務めたリック・エメットに
相当鍛えられたんじゃなかろうか?


SANTERS - Guitar Alley - Baby Blue ★★ (2008-01-17 23:11:40)

軽快なリズムの上で刻まれる、
物悲しくもキャッチーなリフが印象的なロック・チューン。
くいくいと涙腺を刺激するフレーズを積み重ねるGも
良い仕事をしています。


SANTERS - Guitar Alley - Hate to Love You ★★ (2008-01-17 23:07:53)

アップテンポの溌剌としたロック・チューンながら、
曲が進むにつれて哀愁が滲み出してくる展開、
特に終盤における、美麗なVoハーモニーと、切なさを倍増させる
Keyの組み合わせが堪りません。


SANTERS - Guitar Alley - Can't Shake You ★★★ (2008-01-17 23:03:49)

3rdアルバムのOPチューンにして、「掴みはOK」となる
SANTERS屈指の名曲の1つで、
この曲のビデオがMTVでも頻繁に流され、バンドの知名度UPに
大きく貢献したという、まさに代表曲。
躍動感溢れる曲調と、強力なフックを備えた哀メロ、
そしてキラキラとしたKeyのアレンジが秀逸過ぎます。


SANTERS - Guitar Alley ★★★ (2008-01-17 22:50:00)

カナダのメロディアス・ハード・ロック史に残る名盤の1つにして、SANTERSの代表作、そして彼らのラスト・アルバムともなった、'84年発表の3rdアルバム。
質は高いが、やや大人しくまとまり過ぎていた感のあった2nd『RACING TIME』に比べ、ハード・ロッキンなエッジと躍動感を取り戻しただけでなく、都会的とも言える、スマートな哀愁に彩られたメロディにも一層の磨きが掛けられ、まさにバンドの最高傑作の名に相応しい内容に仕上がっている本作。とにかく哀メロ・チューンだろうが、ロックンロールだろうが、バラードだろうが、サビメロには必ず耳を捉える強力なフックが備わっていて、全10曲、捨て曲なし。
中でもSANTERSの代表曲にして指折りの名曲①、リリカルなKeyの装飾が胸に沁みる④、躍動感と叙情性が程好くブレンドされた⑦、キャッチーなリフをフィーチュアした⑨、そして泣きの滲むバラード⑩といった楽曲の出来の良さは別格。
③や⑧(FREEの名曲の秀逸なカヴァー)を聴けば明らかなように、幾多の場数(ライブ)を踏んだ事により、バンド・サウンドも更なるタイトさとダイナミズムを獲得。特に、リック・サンターズのエモーショナルなVoとGは、成長著しく、これは、本作のプロデュースを手掛けたTRIUMPHのリック・エメット師匠の存在も大きかったんじゃなかろうか。
SANTERSの何たるかを知りたければ、まずこのアルバムから聴く事をお薦めさせて頂きます。『蒼きヒーロー』なる邦題もカッコイイ。


SANTERS - Racing Time - Mystical Eyes ★★ (2008-01-16 20:53:36)

OPのリフ一発でガッチリと掴まれる、
コンパクトにまとめられていながらも
憂いを帯びた曲調が非常にドラマティックな名曲。
劇的さを盛り上げるインスト・パートも○。


SANTERS - Racing Time - Mistreatin' Heart ★★ (2008-01-16 20:50:54)

シンプルな楽曲が多く並んでいた1stに比べ、
2ndではグッと哀メロ度がアップした事を端的に物語る
アルバムのOPチューン。
産業ロック的なKeyのアレンジが秀逸で、
シングル・ヒットとなったのも納得のキャッチーさを誇る。


SANTERS - Racing Time - Road to Morocco ★★★ (2008-01-16 20:46:40)

メロディは素晴しいが、やや大人しめな曲が揃った
2ndアルバムの中でも、一際輝く劇的な超名曲。
やや青さが残るものの、声を振り絞るようにして歌う
リック・サンターズのVoが、曲が持つ哀愁を増幅させている。
胸に沁みるフレーズを紡ぎ出すGでも良い仕事をしています。


AIRTIME ★★ (2008-01-16 20:41:00)

来日してくれー。
TRIUMPHが再結成しても、日本公演は飛ばされそうな悪寒がするので、
このAIRTIMEで是非とも。


SANTERS - Racing Time ★★ (2008-01-16 20:33:00)

デビュー作『SHOT DOWN IN FLAMES』の好評を受け、オジー・オズボーンとのツアーを終えてトロントへと
戻ったバンドが、ジャック・リチャードソンをプロデューサーに迎えて制作、'82年に発表した2ndアルバム。
サウンド・プロダクションの向上、曲調の幅の広がり、そして、しっかり腰を据えて制作されたことで、
より練り込まれた収録曲の数々と、上昇気流に乗ったバンドの勢いが如実に反映された、充実した内容を誇る本作。
特に、メロディの哀愁度がググっとアップしている点が大きなポイントで、Keyを導入した洗練されたアレンジが
産業ロック的な雰囲気を感じさせる①、劇的なリフ・ワークをフィーチュアした②、爽やかでキャッチーな③という
冒頭のメロディック・ロック・チューン3連発は、かなり聴き応えあり。そして何より、本編のハイライトにして
SANTERS屈指の名曲の1つ⑤の素晴しさときたら!全体的にコンパクトにまとめ過ぎていて、やや大人し過ぎる印象も
無きにしも非ずだが、本編の締めにはスピーディに疾走する⑩が用意されているで、最後まで聴き応えは十分。


SANTERS ★★ (2008-01-15 22:17:00)

'79年にトロントにて結成された、リック(Vo、G)とマーク(Ds)のサンターズ兄弟と、
リック・ラザロフ(B)の3人編成からなる、カナディアン・ハード・ロック・バンドで、
'81年に1st『SHOT DOWN IN FLAMES』、'82年に2nd『RACING TIME』、'84年に3rd『GUITER ALLEY』を発表、
同郷の先輩バンドTRIUMPHにも通じる、メロディアスなハード・ロック・サウンドで好評を博す。
(制作されたままお蔵入りとなった4th『TOP SECRECY』もある。ボックスセットで聴く事が可能)
そのTRIUMPHとの親交は深く、3rdアルバムのプロデュースを務めたのはリック・エメットだし、
リック・サンターズが『THE SPORT OF KINGS』『SURVEILLANCE』に楽曲提供をしたり、
TRIUMPHのツアーにサイドGとして同行し、エメット脱退後は、彼の後任として
TRIUMPH加入を打診されたりしていたのは、良く知られた話。


SANTERS - Shot Down in Flames ★★ (2008-01-15 21:58:00)

トロントにて'79年に結成された、リック(G、Vo)とマーク(Ds)のサンターズ兄弟と、リック・ラザロフ(B)の
トリオからなる、カナディアン・ハード・ロック・バンドSANTERSが、'81年に発表した1stアルバム。
同郷の先輩バンド(同じくトリオ編成の)TRIUMPHにも通じる、哀愁とフック満載のメロディアスなロック・サウンドで
人気を博したバンドだったが、僅か1週間で突貫レコーディングされたというこのデビュー作の時点では、彼らの
代表曲の1つ④を聴けば分かる通り、未だシンプルでオーソドックスなノリのハードロック色が支配的。ぶっちゃけ荒削り?
楽曲の「練り」や「哀愁」と言う点では物足りなさが残るが、とは言え、既にキャッチーなメロディは
そここで聴く事ができるし、②のソロや、⑦のエンディング・パートにおける盛り上げっぷり等、リック・サンターズの
Gにも、後の作品で全面開花する、スリリングでメロディックなGプレイへの萌芽が確認できる。
本作は、カナダ国内のみでのリリースだったが、欧州のインポート・チャートでも好リアクションを見せたという。


HERETIC - Torture Knows No Boundary - Portrait of Faith ★★ (2008-01-13 22:17:41)

うーん、へヴィ・メタル!と思わず握り拳を作ってしまう
荒々しく勇壮なミドル・チューン。ヨーロッパ的なダークネスを
たっぷりと含んだメロディを紡ぎ出すツインGが良い味。


HERETIC - Torture Knows No Boundary ★★ (2008-01-13 22:11:00)

LAにて結成された正統派パワー・メタル・バンドHERETICが、'86年に発表した5曲入りデビューEP。
METAL CHURCHで強力な歌唱を披露していたマイク・ハウが、嘗て在籍していた事でも知られるバンドだが、このEPで歌っているのは、後にABATTOIRに参加するマイク・トレス(※訂正:本作で歌っているのは2代目フロントマンのジュリアン・メンデス)。音程無視の喚き型Voと、ヒステリックなシャウトは好き嫌いが分かれるところだし、ハウと比べると聴き劣り感は否めないものの、如何にもメタル・シンガー然とした歌唱は、これはこれで十分魅力的だし、何より、楽曲のカッコ良さはこの頃から既に半端ない。
サウンド・プロダクションがイマイチなため、どうにも垢抜けないB級チックな雰囲気が漂うが、アメリカ(それもLA)出身のバンドとは思えぬ、ヨーロッパ的のダークネスと叙情性を備えたメロディを奏でるツインGを中心に据え、パワフル且つアグレッシブに押し出して来る楽曲は、流石に強力な出来栄え。特に、「これぞヘヴィ・メタル!」なミドル・チューン③は、本格派パワー・メタル・バンドとして一皮剥けた1stフル『BREAKING POINT』とはまた一味違った、荒々しく突き刺さってくるかのようなマイナー調の味わいが印象に残る名曲。
現在は『BREAKING~』とのカップリング仕様のMETAL BLADE盤が出回っているようだが、適当なジャケットといい、
歌詞カードも何もついていない不親切な作りといい、板起こしの音源といい、どうもリプロ盤臭いんだよなぁ。


HERETIC - Breaking Point - The Search ★★★ (2008-01-12 02:12:25)

本編のラストをドラマティックに締め括るパワー・バラード。
アメリカのバンドとは思えぬ、ヨーロピアンな湿り気を帯びた
ダークなメロディの素晴しさも然ることながら、
やはりこの曲の肝はマイク・ハウの歌声。
既にこの時点で、彼の歌唱スタイルは確立されています。


HERETIC - Breaking Point - And Kingdoms Fall ★★ (2008-01-12 02:09:38)

デビューEPから、バンドが格段を成長を遂げた事を物語る、
勇壮且つドラマティックなナンバー。
エレアコを巧みに取り入れたアレンジ・センスが光っています。


HERETIC - Breaking Point - Heretic ★★★ (2008-01-12 02:07:31)

叙情的なイントロをソリッドなリフが切り裂き、
疾走を開始するバンドのテーマ・ソングにして
アルバムのOPチューン。
パワー・メタル好きならガッツポーズものの
カッコ良さを誇る名曲。


HERETIC - Breaking Point ★★ (2008-01-12 01:54:00)

METAL CHURCHの二代目フロントマンとして知られるマイク・ハウが、それ以前に在籍していた
LA出身の5人組パワー・メタル・バンドHERETIC、'88年発表の1stフル・アルバム。
METAL CHURCHの司令塔カート・ヴァンダフーフがプロデュースを手掛けた本作は、どうにも垢抜けない印象の漂っていた
デビューEP『TORTURE KNOWS NO BOUNDARY』から一足飛びの成長を感じさせる内容で、前任Voとの格の違いを見せ付ける
マイクの光沢を帯びた歌唱と、叙情的なインスト曲を要所に配した劇的な本編の構成に加えて、アコギ/Keyを巧みに
織り込んだアレンジや、2本のGから紡ぎ出される、ヨーロピアンな湿り気をタップリと含んだメロディにグッと深みが
増したことで、楽曲に宿るドラマ性が急上昇を遂げていて、本格派パワー・メタル・バンドとしての
貫禄に満ちた作風に仕上がっている。また、カートがかなり深く曲作りに関与したのか、Gリフの刻み具合が
強烈な②⑦を始め、METAL CHURCH的な要素を備えた楽曲が収録されているのも、本作の特徴と言えるかも。
尤も、METAL CHURCHに比べるとずっと正統派HM寄り(メロディック)なサウンドが彼らの持ち味であり、
特に、叙情的なイントロを打ち破って、ソリッドに疾走するバンドのテーマ・ソング①は、全メタル・ファン必聴の名曲。
エレアコを効果的に用いた勇壮な③、2本のGがじっくりとドラマを練り上げていく緩急の効いた⑤、
本編ラストをドラマティックに飾るパワー・バラード⑩といった楽曲も、このバンドならではの個性が光る仕上がり。
日本盤が発売されていないのが不思議なくらい、ハイクオリティな内容を誇る名盤です。


ANNIHILATOR - Bag of Tricks - Fantastic Things ★★★ (2008-01-10 22:09:02)

ANNIHILATORのメロウ・サイドの魅力を端的に表した名曲。
個人的には“SNAKE IN THE GLASS"よりも、この曲を3rdに収録して欲しかったが、
これを入れちゃうと、アルバムの作風がポップ方向に傾き過ぎの印象を受けたかな。
Voを取っているのはBのウェイン・ダーレイ。上手い。


ANNIHILATOR - Bag of Tricks ★★ (2008-01-10 21:59:00)

'94年に、ROADRUNNNER RECORDSから離れるに当たってリリースされた、未発表曲&未発表バージョン/テイク集。
この手の企画盤には余り興味が沸かない性質なので、ジェフ・ウォーターズへのお布施のつもりで購入こそしたものの、
碌に聴きもせず長らく放置してしまっていたのだが、ここでの評価の高さにつられて、殆ど10年振りぐらいに
棚から引っ張り出して聴いてみたら・・・いや、確かに良いですよ!これは。
ROADRUNNERの名物A&Rモンテ・コナーが、わざわざ詳細な収録曲解説を寄せている事からも、本作が単なる契約消化用の
企画盤とは一線を画す事が分かるし、楽曲のクオリティの高さは今更に言うに及ばず、1st~3rdの美味しい部分を摘んだ
選曲といい、資料的価値も高い未発表バージョン/テイクの数々といい、ANNIHILATORファンは勿論、
それ以外にもアピールし得るカッコ良さを備えた内容に仕上がっているんじゃないかな、と。
特に個人的にそそられたのが、未発表曲⑪と、2ndデモから収録された名曲⑮⑯の存在。前者はまさに
“SOUND GOOD TO ME"に匹敵するキラー・チューンだし、後者は劣悪な音質に苦笑を覚えつつも、
アマチュア時代とは思えぬ、ジェフのド迫力Voと、演奏/作曲能力の高さに感動すら覚える音源。
ここに更に10th『SCHIZO DELUXE』に収められていた、初代Voジョン・ベイツ時代の楽曲“ANNIHILATOR"('85年)を
加えれば、ジェフが現在に至るまでに辿った音楽的変遷が凡そ把握できるようになり、ファンとしては非常に興味深い。


MORDRED - The Next Room - The Trellis ★★ (2008-01-09 23:06:44)

切迫感を煽るGリフと、聴いてるだけで体が勝手に動き出す
リズムの組み合わせが秀逸な、緊張感に満ち溢れたメタル・チューン。
こしの強いBと、スリリングなソロを奏でるGが印象に残る。
この手の曲を演らせると、やはりこのバンドは巧い。


MORDRED - The Next Room - Splinter Down ★★ (2008-01-09 22:58:54)

徐々に盛り上がっていく、70年代風ハードロック・チューン。
「泣き」を含んだ声質のVoの歌唱と、ウリ・ロートを敬愛する
Gが紡ぎ出す、タメの効いたGソロが涙腺を直撃!


MORDRED - The Next Room ★★ (2008-01-09 22:28:00)

前2作では楽曲の彩りに過ぎなかった、ラップ/ファンク/ヒップホップ色が更に増大。また、ウネリまくるOPナンバー①に
代表されるように、PANTERA型へヴィ・ロックから多大な影響を受けたと思しき本編からは、一切のスピード・チューンが
排除され・・・と、オールド・スラッシャーの落胆を誘う内容に仕上がった、'94年発表の3rdアルバム。
ところが、それから時代が一回りして、もっと過激な音楽が巷に氾濫する現在、改めて本作を聴き直してみると、
これが案外悪くない。というか、結構良くないか?これ。
①はやっぱりツマンナイ曲だし、実験色(?)が強過ぎてピンと来ない曲も多いが、重厚且つ歯切れ良く刻まれるGリフと、
こしの強いリズム隊の組み合わせが生み出す、切迫した緊張感にグイグイと引き込まれる②⑩のカッコ良さは流石だし、
何より、メロウでリズミックな③、70年代風ハードロックの④、ムーディなバラード⑥、物憂げな⑩といった、
哀メロ・ナンバーの数々が素晴しいったらありゃしない。特に、線は細いが「泣き」を感じさせる声質が魅力的な
Voの歌唱と、Gが紡ぎ出す、マイケル・シェンカーばりに「ため」の効いた泣きのGソロをフィーチュアした④は白眉。
正直、スピード命!なスラッシャーにはとても薦められたモノではないが、前2作でMORDREDが披露した独特のメロディ・センスに
感じるものがあった人なら、トライしてみる価値は大いにある1枚。微妙な評価のアルバムゆえ、中古盤もめちゃ安いしね。


POLTERGEIST - Nothing Lasts Forever - Tell Me ★★ (2008-01-08 22:49:40)

徐々にテンポを上げながら、劇的に盛り上がっていく
3rdアルバム後半の山場となる名曲。
アコギを巧みに交えた、インスト・パートのドラマティックな
アレンジが秀逸過ぎる。


POLTERGEIST - Nothing Lasts Forever - Empty Inside ★★★ (2008-01-08 22:43:44)

ザクザクのGリフとタイトに疾走するリズムのカッコ良さも
然ることながら、しっかりメロディを歌う雄々しいVoと、
流麗なメロディを紡ぎ出すGの存在こそが本曲の肝。
劇的なイントロ部分でガッと掴まれる、
高速スラッシュ・ナンバーの超名曲。


POLTERGEIST - Nothing Lasts Forever - Only You Remain ★★ (2008-01-08 22:34:06)

ミステリアスなメロディをフィーチュアした、
シンプルなノリのミドル・チューン。
大胆なアコギの導入といい、
印象的なボーカル・ハーモニーといい、
豊かなメロディといい、3rdアルバムにおける
音楽性の変化を端的に物語る名曲。


POLTERGEIST - Nothing Lasts Forever ★★★ (2008-01-08 22:24:00)

CENTURY MEDIAから離れてしまった為、当初は日本未発売だったが、そのハイクオリティな内容が輸入盤市場で評判を呼び、後に国内盤もリリースされる運びとなった、'93年発表の3rdアルバムにして、ラスト・アルバム。
デス・メタルの聖地MORRI SOUNDスタジオでレコーディングされた、分厚く、ギザギザにささくれ立った鑢状のサウンド・プロダクションが過去最強とも思える迫力を誇る一方、本作を一聴して先ず印象に残るのは、そうした攻撃性よりも、ますます強化されたメロディ重視の姿勢。
前2作にも増して、起伏に富んだメロディを歌うようになったアンドレ・グリーダーのVoが活かされた収録曲の数々は、スラッシーな疾走感や複雑な曲展開がセーブされた分、凝ったアレンジやキャッチーさが強調されていて、特に、意表を突くミステリアスなミドル・チューン①や、アメリカンな空気すら漂う穏やかなバラード⑤なんて、過去の作風とはかなり異なる味わい。
とは言っても、そうした新味の楽曲のクオリティも十分高いし、何より、アコギを隠し味に使った劇的な曲展開が堪能できる⑨や、ヘルプ参加の辣腕ドラマー、ピーター“ラビット"ハースの腕前を活かした、スピード・チューン②④⑦をしっかりと収録する等、作品全体としてはファンの期待を裏切らない内容に仕上げている辺りは流石。中でも②は、スラッシュ・メタル・バンドならではの激烈な疾走感と、このバンドならではの流麗なメロディが見事に融合を果たした、劇的極まりないPOLTERGEIST屈指の超名曲。
本作は、彼らのカタログの中では最も入手が容易な作品ゆえ(中古盤の値段も手頃)、入門編に最適の1枚かと。


POLTERGEIST - Behind My Mask - Chato's Land ★★ (2008-01-07 22:04:25)

勇壮な歌メロと曲調は、スラッシュというよりも
正統派へヴィ/パワー・メタル的と表現したくなる、
チャールズ・ブロンソン主演のアクション映画
『チャトズランド』(表記だと“シャトズ~"になっているけど)に
着想を得たという名曲。


POLTERGEIST - Behind My Mask - Drilled to Kill ★★ (2008-01-07 22:00:18)

ダイナミックな曲展開の中を、アクティブに動き回る
硬質なベース・ラインが非常にカッコイイ。
豊かなメロディを流麗に紡ぎ出すGと、
キャッチーなメロディをちゃんと「歌っている」
Voの仕事っぷりも素晴しい。