アルバム・デビュー前に製作した2本のデモ・テープ『ANGEL OF DEATH』と『VIRGIN METAL INVASION FROM DOWNUNDER』を 1つにまとめ、デジタル・リマスターを施してCD化した初期音源集。 流石にリマスターしたとはいえ、デモ音源ゆえ音質的には少々厳しい場面も散見されるが、バンドの音楽的方向性は この頃からハッキリと定まっていて、SLAYERからの影響が色濃く薫る、ダークでスピーディ且つイーヴルな スラッシュ・サウンドは、音の悪さを差し引いても遥かに余りある、ハイレベルなカッコ良さを誇る。 全11曲中、よりストレートなサウンドを聴かせる①~⑥が『ANGEL~』から、邪悪なドラマ性や荘厳さを 強調した感じの⑦~⑪が『VIRGIN~』からの音源。ここから後に①②③④⑤⑥⑨⑪がデビュー作に 収録される事になるわけで、中には「1st持ってるからいらないや」と敬遠する人もいるかもしれないが、 いやいや、何を仰いますやら。本作のみ収録で、⑨と並んでバンドの極初期からの レパートリーでもあったらしい⑧は名曲ですよ?(序曲⑦も◎) HOBBS' ANGEL OF DEATHのファンのみならず、スラッシュ・メタル好きなら聴いて損はない作品。勿論、1stアルバムはもっと必聴だが。