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火薬バカ一代さんの発言一覧(評価・コメント) - 時系列順 1-100

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LITTLE ANGELS - Don't Prey For Me ★★ (2018-01-15 00:39:10)

80年代後半、斜陽の季節を迎えた英国HR/HMシーンを活性化させる期待の新人バンドとして、QUIREBOYSやTHUNDERと共に注目を集めたイギリス北部スカボロー出身の5人組が、シングルやEPのリリース、国内クラブ・ツアーを経て、満を持して英POLYDOR RECORDSから'89年に発表した1stフル・アルバム。
嘗てBURRN!!誌で、2ndだったか3rdだったかが酒井編集長から「こんなのロックじゃねえ」と酷評されていたのが妙に記憶に残っているのですが、このデビュー作に関して言えば、元気一杯に声を張るVoといい、弾きまくりのGといい、要所に疾走ナンバーを散らした本編の構成といい、HR/HMアルバムの範疇で語るべき作品であることに異論は出ない筈。明るくハジけるロックンロールをサウンドの基盤に据えつつ、土の匂いが殆ど漂って来なかったり、またメロディから漂うそこはかとない哀感が、大陸産とは一味異なるブリティッシュな味わいだなぁと。あと③④を始め、随所で軽快に奏でられるエレピが楽曲にナイスなアクセントを加えてくれている点も、ピアノ好きとしては非常にポイントが高い。
流石に13曲、50分オーバーのボリュームだと影の薄い楽曲も幾つかあったりするわけですが、だとしても、踊り出さずにはいられないノリノリな①③⑨や、へヴィ・メタリックとさえ言えそうな⑦のような疾走ナンバー、あるいは熱っぽく盛り上がるバラード⑤⑩、シンガーのエモーション迸る熱唱と哀愁を湛えたメロディがドラマティックに交錯する⑤といった優れた楽曲は、そうした弱点を帳消しにして余りあるというものですよ。
「英国HR/HMシーンを背負って立つ逸材」として評判を呼んだのも納得の1枚。


CHROME MOLLY - Angst - Cut Loose ★★★ (2018-01-13 23:32:43)

元々は'85年発表の1stアルバム収録曲のリミックスということで
リフ主導で突っ走る様はそこはかとなくNWOBHM的な雰囲気も漂う。
少々野暮ったいながらも愁いを帯びた魅力的な歌メロを拾っていくVo、
盛られたコーラスとツインGのハーモニーが一緒くたに疾走する
終盤の盛り上がりが熱い。久々に聴き直しましたが名曲ですよ、これ。


CHROME MOLLY - Angst ★★★ (2018-01-13 23:23:38)

その昔、帯付の中古盤が安く売られていたので「ビクターが出してるし、ジャーマン・メタルかな」ぐらいのテキトーな認識で購入してみたら、聴いて吃驚。思わぬ完成度の高さに瞠目させられた1枚であります。尚CHROME MOLLYはドイツではなくイギリス北西部レスター出身。本作は’88年発表の3rdアルバム…ではなく、解説によればメジャー・デビュー用に1st『YOU CAN'T HAVE IT ALL…OR CAN YOU?』(’85年)収録曲の幾つかにリミックスを施し、そこに未発表曲を加えて再構成した特別編集盤とのこと。
音楽性は一言で言えばポップ・メタル。ただ本場アメリカの芯からネアカなその手のバンドに比べると、こちらはやはり英国産。溌剌とハジけきれていないというか、いまいち垢抜けない印象で、雑誌では「どっちつかず」「中途半端」と酷評されていましたっけ。ただ今にして思うのは寧ろ、その洗練され過ぎないどっちつかずな部分こそが、このバンドならではの個性だったのではないか?と。ハーモニー重視のアメリカンなポップ・メタル・テイストと、ブリティッシュHM然とした湿ったメロディやハードネスの融合という試みが、本作では結構上手く機能しているんですよ。ピアノの瀟洒な味付けが効果的な②、愁いを帯びたメロディが駆け抜ける⑤、キャッチーなんだけど明るくはなりきれない⑨、ドラマティックなバラード⑩等、噛めば噛むほど旨み成分が染み出してくる楽曲が本編には揃っていて、中でもメタリックに刻まれるGリフが、透明感を湛えた哀メロと共に疾走する②はほんのりNWOBHMの薫りも漂ってくるCHORME MOLLY屈指の名曲。
この文章を書くにあたって久し振りに聴き直してみて、オランダのHELLOISEに通じる魅力を感じた次第。Voの歌い回しや声質がどことなく似ているせいかな?


MARSHALL LAW - Power Game - No Justice ★★★ (2018-01-11 23:52:36)

Gが奏でる泣きのメロディ、アンディ・パイク入魂の熱唱に
彩られたドラマティックな曲展開と、
1stアルバムに収録されていてもおかしくない
アルバムのハイライトを飾る名曲です。


MARSHALL LAW - Power Game ★★ (2018-01-11 23:42:36)

名盤『MARSHALL LAW』(’89年)を引っ提げて登場し、地盤沈下が続く英国HR/HMシーンの救世主として一部マニアから注目を集めたビリンガム出身5人組が、ドラマーをリー・モリス(PARADISE LOST他)に代え、'93年に発表した2ndフル・アルバム。
パワー/スピード/メロディに加え「気高さ」まで兼ね備え、「JUDAS PRIEST以上にJUDAS PRIESTらしい」とまで言わしめた(俺の中で)、お粗末な音質をモノともしない正統派HMサウンドの結晶体だった1stに比べると、ミッド・テンポの楽曲を主体に、切れ味の鋭さよりも破壊力重視のモダンなパワーメタル・スタイルでズンズン攻めて来る本作は、如何にも90年代のメタル・アルバムらしい仕上がり。…と書くと安易にPANTERA路線に走った作品かと思われるかもしれませんが、それもちょっと違う。
オールドスクールなHM成分や、英国産らしい湿ったメロディの魅力はしっかり担保されていて、特にドラマティックに盛り上がる⑤は1stに収録されていても違和感のない泣きの名曲。またプロダクションが格段に向上し、アンディ・パイクのVoが野太さを増したことで、鉈の如きGリフが振り下ろされる迫力に満ちた②や、活き活きと動き回るツインGがフィーチュアされた⑨、緊迫感を孕んで突き進む⑩といった、アップテンポで畳み掛ける楽曲のカッコ良さも底上げしてくれています。
単純に1枚のアルバムとして評価すれば、聴き応え十分の好盤として評価できる作品。…なのですが、彼らの場合1stが比類なきブリティッシュHMの名盤であったため、本作における路線変更をどうしても勿体なく感じてしまうんですよね…。


SAXON - Solid Ball of Rock - Requiem (We Will Remember) ★★ (2018-01-10 23:58:49)

ゴッドに「まるでBON JOVIじゃねえか」と叱られた
シングル曲ですが、80年代の音楽的変遷(迷走とも言う)
を経て、この手の楽曲も上手くこなせるようになった
SAXONなのでありました。良い曲で結構好きです。


SAXON - Solid Ball of Rock - Baptism of Fire ★★★ (2018-01-10 23:53:22)

疾走ナンバーですが、かつてに比べると
格段に洗練を感じさせる仕上がりです。
歌メロからそこはかとなく哀感が漂ってくる辺り
いかにもブリティッシュHMらしくて良し。


SAXON - Solid Ball of Rock ★★ (2018-01-10 23:48:31)

湾岸戦争がメタル・バブルに暗い影を落とし、グランジ/オルタナティブ・ロック勢の台頭により、80年代型HR/HMの黄金時代に終止符が打たれた’91年。未だ暗中模索の時期を過ごしていたSAXONはこの10thアルバムを発表しました。
思い切ってメロハー路線にフルスイングした前作『DESTINY』(’89年)は流石にやり過ぎと思ったのか、今回はKeyによる装飾は控えめに、再びGの存在を前面に押し出して、幾分かでも本来のSAXONらしいサウンドへ軌道修正を図ろうとした跡が伺える仕上がり。
但し、こぢんまりとした音作りはあまりメタルっぽくはなく、ハード・ドライヴィンな疾走ナンバーから、BON JOVIばりのポップ・メタル・チューンまで並んだ本編は、バラエティ豊か…と言うよりも、当時のSAXONの「どっちへ向かって進めばいいのやら」という迷いが、そのまんま音に表れてしまっている感がありあり。『DESTINY』が異色の名盤足り得たのは、方向性はどうあれ全力でやり切ったからこそであり、それに比べると本作におけるバンドの姿勢は些か中途半端と言わざるを得ないわけで。
…ってな具合にどうしても苦言が先立つアルバムではありますが(デビュー10周年を記念する作品でもありますし)、それでも実は1曲1曲を取り出してみると然程悪くないんですよ、これが。土煙立ててブッ飛ばす疾走ナンバー②⑥や、英国産メタルらしい湿気ったメロディラインにグッとくる④みたいな楽曲がカッコイイのは当然のこととして、ゴッドに「まるでBON JOVI」と評されたシングル③とかも個人的には悪くない出来だと思う次第。
真っ先にチェックすべき作品でなくとも、見掛けたら押さえておいて損はない1枚ですよ。


ANNIHILATOR - For the Demented - Altering the Alter ★★★ (2018-01-09 23:38:43)

浮遊感のあるイントロを鋭利なGリフが蹴散らして
スラッシーな激走へと転じるスピード・ナンバー。
この手の楽曲は打ち込みでなくドラマーに叩いて欲しいとか
プロダクションは作り込み過ぎない方が豪快さが演出できるのでは?
といった無い物ねだりは、ジェフの流麗且つドラマティックなGソロによって
綺麗サッパリ昇華されていきました。


ANNIHILATOR - For the Demented - Pieces of You ★★★ (2018-01-09 23:12:45)

歌詞はカニバリズムを扱ったゴアゴアなものなのに
曲調はバラードでメロディはどこまでも美しい。
倒錯したセンスと歪んだ詩情がANNIHILATOR印の逸品。


AIR PAVILION - Cutting AIR(Act 1) - Trapped ★★★ (2018-01-08 23:43:03)

アルバムでも1、2を争う名曲ぶりを発揮する
哀愁のメロハー・ナンバー。
ここでもリー・ハートとダグ・アルドリッジの共演が実現しています。
後に自身のソロ・アルバムでこの楽曲を使い回すリーは
抜け目ないというかちゃっかりしているというか…。


BEAST IN BLACK - Berserker ★★★ (2018-01-08 23:37:45)

中心メンバーとして創作面を一手に担ってきたものの、民主化を求める他メンバーのクーデターに遭い新日…もといBATTLE BEASTから放逐されてしまったアントンが、「元気があれば何でもできる!」と発奮(違うアントンと混同した文章)。新たにWARDRUMのヤニス・パパドプロス(Vo)らと共に別団体を旗揚げし、’17年に発表したデビュー作。
バンド名は勿論、獅子をあしらったアートワークや、漫画『ベルセルク』を題材に取った歌詞まで、本作にはBATTLE BEAST時代を彷彿とさせるモチーフが山盛り。男臭いシャウトのみならず女性と聴き紛うソフトな歌い上げまで器用に使い分けるヤニスのVo、煌びやかでシンフォニックなKeyによる装飾、サブVoとして随所で濁声コーラスを噛ませて来るアントンの歌声とが相俟って、勇ましくドラマティック、それでいてキャッチーな正統派HMサウンドは、知らずに聴いたらBATTLE BEASTの新譜だと思うこと必定ですよ。
これは別にアントンが新しいことにチャレンジしたくてバンドを追ん出たわけじゃなく、他メンバーとの対立の末に解雇されてしまった経緯を考えれば実に自然なこと。寧ろ、新体制へ移行したBATTLE BEASTが今後一層の音楽性の拡散を予感させることを踏まえると、こっちのバンドこそがこのサウンド・スタイルの継承者なのかも…と、アントンの溜った鬱憤を晴らすかの如きシャウトからスタートするOPナンバー①、メタル版ABBAとでも言うべき②、高らかに響き渡る③、スラッシーなアグレッション迸る⑤、“THE FINAL COUNTDOWN”を彷彿とさせる⑨といった優れた楽曲の数々を聴きながら思った次第。
ただ、どうせならダンス・ビートはもちっと減らしてくれても良かったかなぁ、なんて。


AIR PAVILION - Cutting AIR(Act 1) - A Lonely Heart's Bleedin' ★★★ (2018-01-08 01:12:40)

静謐なイントロをハードなGリフが切り裂いて
疾走を開始するOPナンバー。
リー・ハートがシンガーとして、
ダグ・アルドリッジがGで客演。
特にダグはハードな曲調に拮抗する
鮮烈なソロを提供してくれています、


AIR PAVILION - Cutting AIR(Act 1) ★★ (2018-01-08 01:07:14)

ミュージシャン業のみならず、ライター業でも知られたVo兼Gの米持孝秋氏により結成されたバンドが’89年に発表した1stアルバム。
大阪万博か、はたまた愛・地球博か…ってなバンド名のふんわりとしたイメージから、何となく売れ線のメロハーでもやってんだろうと思い込み購入はパスっていましたが、再発を機に聴いてみたらば、元FASTWAYのリー・ハートが歌い、LION(当時)のダグ・アルドリッジが鮮烈に弾きまくるOPナンバー①からして結構ハードに疾走する楽曲で、思わず居住まいを正してしまったという(数作あるAIR PAVILLIONのカタログ中、本作が最もHR/HM寄りの作風なのだとか?)。尤も、2曲目以降はポップでアメリカンなノリの楽曲もチラホラ見受けられ、全体としてはメロディアスHRというジャンルに属する作品であることは間違いないのですが。
前述の①のみならず、Keyの仕事振りが光る③、キャッチーに駆け抜ける⑤、再びリーとダグが共演する、アルバムでも1、2を争う優れた出来栄えの哀愁のメロハー⑥等、収録曲の質も演奏も安定しています(その名曲⑥をちゃっかり自作でも使い回すリー・ハートは抜け目ねぇな)が、だのにどういうわけか、各メンバーのパフォーマンスがイマイチ馴染み合っていないというか、バンドとしての一体感に欠けるように感じられてしまうのは、プロダクションのせいなのか何のか(俺の気のせい説もあり)。あとは本編に「このバンドと言えばこれ」というキメの1曲があれば尚良かったかな、とも。
ともあれ、再発してくれて感謝しかない1枚であることは間違いありません。


EARTHSHAKER - Live in Budohkan ★★★ (2018-01-08 00:54:35)

デビュー以来破竹の快進撃を続けて来たEARTHSHAKERが、国産HR/HMバンドとして初めて日本武道館という檜舞台で行ったライブの模様を収めた’86年発表の実況録音盤。メジャー・デビューから僅か3年足らずで武道館に辿り着いてしまったのですから、当時の彼らにどんだけ勢いがあったか分かろうというものですよ。ちなみに以前のCDは容量の関係上数曲カットされてしまっていましたが、現行バージョンはLPに準じた2枚組仕様に戻っていますので、安心してお買い求め下さい。
収録曲は永川敏郎(Key)が正式メンバーとして加入し、音楽性が拡散し始める5th『OVERRUN』以前の初期4作からチョイス。つまり「哀愁のメロディ」と「独特の歌詞世界」とを大切にした歌謡HRチューンばかりがセットリストに並ぶ上に、シンフォニックなOP序曲に導かれて、のっけから劇的に炸裂するのが名曲中の名曲“MORE”ですよ。そりゃあーた、ハートを鷲掴まれないわけがない。
以降も、大合唱を巻き起こす“RADIO MAGIC”“COME ONE”を始め、個人的に愛して止まない“THE NIGHT WE HAD”や、今にもチャイコフスキーの“序曲1812”が聴こえてきそうな(?)工藤義弘のドラム・ソロを組み込んだ“流れた赤い血はなぜ!”から“記憶の中”に“FUGITIVE”まで、名曲・代表曲の数々が目白押し。これらを聴くと、西田昌史のVoにしろ石原慎一郎のGにしろ、一音一音に「歌心」を込めるバンドの姿勢が、ライブという場であっても全くブレていないことがビンビンに伝わって来ますよ。
EARTHSHAKER入門盤として下手なベスト盤に手を出すぐらいなら、まず本作をどうぞ。


ANTHEM - Official Bootleg ★★★ (2017-12-30 23:33:47)

これまで未発表だったデモ音源やライブ映像、それに現在では入手困難なEXPLOTION RECORDS発のオムニバス盤『HEAVY METAL FORCE』に提供した楽曲等を、蔵から引っ張り出して来て柴田直人(B)監修のもと取りまとめた、CD2枚・DVD1枚からなる正に『OFFICIAL BOOTLEG』の名に相応しい作品。この手の高価なBOXセットは、資料価値に釣られて大枚はたいて購入するも、その行為自体に達成感を覚えてしまい、結局本編は大して聴かずに放置という本末転倒なことになりがちで、本作もしばらく棚で埃を被ってしまっていたのですが、EP『READY TO RIDE』の再発を切っ掛けに初期ANTHEMに対する情熱が再燃。ここ暫くは毎日のように聴いている次第で。
特にANTHEM初代フロントマンにして、ジャパメタ愛好家からは藤本泰司(G)率いるDANCERのシンガーとして有名な前田“トニー”敏仁が歌う“WARNING ACTION!”や“WILD ANTHEM”といった名曲や、完全未発表のDisk-B③④、更には中間英明(G)擁する編成でのライブDisk-A⑦⑧⑨まで聴けてしまうという大盤振る舞いは最大のトピック。これらに耳を傾けていて、自分の本作購入動機が上記楽曲群聴きたさだったことを今更思い出したぐらいですよ。トニーに関してはDANCER時代は「線の細いハイトーン・シンガー」との印象だったのですが、ここでのパワフルな歌いっぷりは柴田御大をして「エグイ」と言わしめるだけのことはあるな!と。余談ながら、彼が歌う“WILD ANTHEM”は何となくDANCERの名曲“BLUE FIRE”に通じるものがあるような、ないような?
あと、できれば『HEAVY METAL FORCE』シリーズの再発も是非お願いしたいところであります。


ANTHEM - Ready to Ride ★★★ (2017-12-29 09:59:41)

バンド自身のプロデュースでレコーディング作業を行い’85年に発表された、初見時に思わず「ダサッ」と呟いてしまった若気の至り感溢れるジャケットと、レーベル面に印刷された《今やパワー・メタル全開!A面に針を落とした瞬間からもうインパクトの連続!成長したアンセムの怒涛のようなサウンドにメタルゾンビも逃げ出す!?》という昭和センス爆発のひょうきん(死語)な叩き文句が目印の5曲入りEP。
長らくCD化が待望され続けたレア・アイテムで、内容は福田洋也(G)のペンによるキャッチー&ワイルドな“READY TO RIDE”と、終盤に繰り出される扇情的なGフレーズにグッとくる疾走ナンバー“SHED”という2曲の新曲に、1st『ANTHEM』収録曲である“STEELER”“ROCK’N ROLL STARS”“LAY DOWN”の英詞バージョンを加えた全5曲からなる構成。新曲・既発曲共に若さ漲るパワー・メタル・ナンバーばかりで、今聴くとコーラスの軽さといい、音質のラフさといい、坂本英三のVoの青さといい、どうしたって微笑ましさが先立つ部分がありつつも、この火傷しそうな熱さ、空回り上等の前のめりな爆発力には、やはり問答無用でメタル魂に火を点けられてしまいますよ。
収録曲はどれも1stや2ndのリイシュー盤でボーナス・トラックとして聴けてしまうため、現在では音源としての貴重度はそれほどじゃないかもしれませんが、やはりファンとしちゃEP単品でちゃんと所持したかったところなので、今回のCD化はまさに快挙。ありがとう、ネクサス!


LANCIA - Lancia - Goodbye ★★★ (2017-12-29 09:28:17)

スカッと抜けの良いパーティ・メタルがメインのアルバムにおいて
良いアクセントとなっている哀愁のHRナンバー。
本編から浮くことなく、きっちり自分たちらしさを付与して
料理している辺りに、このバンドの地力の高さが感じられます。


LANCIA - Lancia - Sweet Melody ★★★ (2017-12-29 09:23:58)

キャッチーなメロディが溌剌とハジける、
ポップ・メタル・チューン。
思わず「う~ん、あざとい!」と膝を打ってしまいましたよ。
別に批判しているわけじゃなく、それぐらい良い曲であると。
世が世なら大ヒットしていてもおかしくなかったのですが…。


LANCIA - Lancia ★★ (2017-12-27 22:53:57)

'89年に結成されたLA出身の4人組が、AIE RECORDSから’92年に(日本盤はポニー・キャニオンを通じて’93年に)リリースした最初で最後のフル・アルバム。
フロントマンであるポール・ランシアの名前をバンド名に冠しているため、何となくBON JOVIフォロワーの連中なのかと思っていましたが、イントロからDsの派手なフィル・インが炸裂し、エネルギッシュなVo、フラッシーに弾きまくるヴァン・ヘイレン・タイプのG、それに対抗するかの如く躍動するBという、全メンバーが対等に火花を散らして疾走するOPナンバー①が、いきなり挨拶代わりにブチかまされることからも明らかなように、スカッと豪快で抜けの良いパーティ・メタル・サウンドがその持ち味だったという。
90年代当時は、華やかなルックスも含めて完全に時代遅れ扱いされていた音であり、殆ど話題に上ることもありませんでしたが、確かな技量及び熱量を有するメンバーのパフォーマンス、及びメタリックなエッジや重量感と、ポップなメロディ・センスとを併せ持つ曲作りの巧さは決して侮れません。特に80年代にシングル・カットされていたならチャート上位に食い込むことは必至だったろうと思わされる、キャッチーなポップ・メタル・チューン⑤は名曲。また都会的な哀愁が効いたHRナンバー⑦、ほんわかバラード④といった、しっとりと聴かせるタイプの楽曲も底抜けに明るい本編の丁度いいアクセントとなってくれています。
このバンドが本作のみを残して消えたことを思うと、せめて80年代にデビュー出来ていれば状況も少しは違っていたろうに…と、惜しまずにはいられません。なかんずく、中古盤がそれなりの価格で取引されている現状を見聞きすると尚のこと。


LANCIA (2017-12-27 22:52:52)

バンド名を頂くシンガーのマイク・ランシアと幼馴染のDsを中心に、'89年にLAで結成。メンバーはGITで学び、クレイマーギター主催のコンテストではカート・ジェイムズ(ご存知?)を破って優勝を果たしたというG、ジョーイ・タフォーラの来日公演に帯同していたらしいB等、なかなかの腕利き揃い。ただ既にLAメタルは下火となっており、活動開始からレコード契約を得るまでに3年の歳月を必要とし、'92年にようやくAIE RECORDSからセルフ・タイトルのアルバムでデビューを飾る。
国内盤の解説では「ヨーロッパでチャート急上昇中」と書かれていますが、本国(並びにここ日本)では大きな話題になることもなく、バンドはアルバム1枚を残して消滅した模様。


DAKOTA - Mr. Lucky ★★★ (2017-12-26 23:14:04)

ESCAPE MUSICを通じて’95年にリリースされると、BURRN!!誌の輸入盤レビューで高得点を叩き出す等、世のメロハー・マニアの間で評判を呼び、久々にDAKOTAの名前に注目が集まる切っ掛けにもなった1枚。‘86年発表の3rd『LOST TRACKS』は、'84年から’86年頃にかけて書かれた楽曲のデモ・レコーディングに近い音源を集めたアルバムだったそうで、本作はそのうちの一部収録曲を差し替えた上でレコーディングをやり直し、曲順とタイトルを変更してリリースされたお色直し盤(?)なのだとか。
まぁそんな成り立ちはどうあれ、本作には良い曲が山ほど揃っていることは間違いありません。ラジオでオン・エアされるやリクエストが殺到したというヒット・バラード⑩を始め、ここには「手っ取り早くアウトテイクを寄せ集めてみました」的な急造感は皆無。つか、このレベルで残りカスだったら正規アルバムはどんだけの完成度の高さだと、DAKOTA未聴の方は余計興味を引かれるんじゃなかろうか?と。
また、’97年発表の復活作『THE LAST STANDING MAN』が、どちらかと言えばしっとりと聴かせる熟成を感じさせる作風だったのに比べ、本作は哀愁とフックの効いたメロディの大盤振る舞いは当然として、曲によってはツインVoをフィーチュアして溌剌とした躍動感溢れる楽曲も多数収録するという、聴かせると共に「ノらせる」ことも念頭に置いた如何にも80年代らしい作り。中でも軽快な疾走感とフックに富む哀愁のメロディが同居した⑥は名曲ですよ。
発表当時から今に至るまで、日本盤が発売されていない現実に首を捻りたくなる1枚です。


DAKOTA - RUNAWAY ★★★ (2017-12-25 22:51:47)

CHICAGO人脈に連なるグループで、大きなヒットにこそ恵まれなかったものの、マニア筋からの支持は非常に根強いペンシルベニア出身のDAKOTAが、リッチー・ズィトー、スティーヴ・ポーカロ、ビル・チャップリン、アーニー・ワッツら豪華ゲストを迎えて制作、'84年に発表した彼らの代表作とされる2ndアルバム。(プロデュースはCHICAGOのドラマー、ダニー・セラフィンが担当しています)
セルフ・タイトルのデビュー作のセールス的不振を鑑みてか、今回はグループの前身であるジェリー・G・ルジックとビル・ケリーのデュオ時代から受け継ぐ、抜けの良いウェスト/コースト・ロック風味は残しつつ、より時代にアジャスト。リバーブを深めに掛けた瑞々しいプロダクションに、本作から参加のリック・マンウィーラーが高らかに鳴り響かせるKeyや、シンセB、トリガーを用いダンサンブルなリズム・アレンジ等、全体的にスペーシーな色合いを強めたサウンドは、イントロからして期待を高めてくれるOPナンバー①、本編中において一際プログレ・ハード色が色濃い⑥、G主導で駆け抜ける重厚なロック・チューン⑦、もしくはボーナス・トラックとして収録されている軽快に弾む⑩etc.といった具合に、当時飛ぶ鳥を落とす勢いだったJOURNEY、BOSTON、TOTO、ELOといったアメリカン・プログレ・ハード~産業ロック勢に通じる魅力を放つようになりました。ロマンティックなピアノ・バラード③や、ツインVoによるハーモニーが哀メロの切なさを引き立たせる⑧辺りを聴いていると、なぜこれが売れなかったのか?と首を傾げること請け合いですよ。
DAKOTAの最高傑作といえばやはりこれではないでしょうか。なお紙ジャケ再発盤が現在でも購入可能の模様。


DAKOTA - The Last Standing Man ★★★ (2017-12-24 10:56:42)

ESCAPE MUSICからリリースされた蔵出し音源集『Mr. LUCKY』が、ここ日本を始め、世界中のメロハー愛好家の間で評判を呼んだことにDAKOTA再評価の機運の高まりを感じ取ったジェリー・G・ルジック(Vo)が、嘗てのバンド・メイト、リック・マンウィーラー(Key)の助力を得て「時は来た。それだけだ」とばかりにDAKOTAを再編。'96年にエイベックス傘下のBAREKNUCKLEから復活アルバムを発表しました。(通算4作目)
のっけの①から、ジェリーのエモーショナルで味わい深いVoと、適度にエッジを効かせて歌うGを活かしたメロディック・ロック・チューンがOPナンバーに相応しい勢いを伴って繰り出され、リックが抒情的に奏でるKeyがしっとりとした哀感を演出する②がその後に続く。そしてインストの小曲③を挟んで始まるのは、どこか中期JOURNEYの名曲“MOTHER, FATHER”を彷彿とさせる④…と、序盤の隙のない流れだけで十二分に伝わって来るよう、本作に託されているのは往年のDAKOTAのシルエットを色濃く留めた、アーバンでアダルトな80年代風味満点のAOR/産業ロック・サウンド。
流石に全13曲も詰め込まれていると途中でダレなくもないですが、それでもフック満載のメロディが胸を打つ名バラード⑦が中盤に配され、ラストにはプログレ・ハード調⑬のような佳曲が要所を締めることで、収録時間50分オーバーの長丁場であっても、終始一定以上の緊張感が保たれています。この辺の構成力の巧みさはやはりベテランの技前だなぁと。
国内盤は既に廃盤のようですが、中古盤屋でも比較的見かける率は高い(あとお値段も良心的な)作品ですので、まずはDAKOTA入門盤としていかがでしょうか


LIZZY BORDEN - Master of Disguise - Psychodrama ★★★ (2017-12-23 10:02:40)

そのまんまなタイトルといい、オーケストラも有用する
シアトリカルなドラマ性と、キャッチーなノリの良さとが
同居した曲調といい、アルバムの方向性を分かり易く伝える
個人的にはアルバムのハイライト的ナンバー。
声質が何となく似ていることもあって、
初期オジー・オズボーンっぽさも感じたり。


LIZZY BORDEN - Master of Disguise ★★ (2017-12-23 09:54:03)

「そしてリジーだけが残った」プロジェクト状態で、多数のゲスト・ミュージシャンを迎えてレコーディング作業が行われ、'89年に発表された4thアルバム。
といっても基本的にリジーが健在ならそれでバンドは問題なく回っていくわけで、ここでプレイされているのは、旧作の延長線上にある正統派HM。但しサウンドの主役たる彼のVoが、ヒステリックなハイトーンを封印して無理のない音域での歌唱(ちょっとオジー風)に終始していること、疾走感を抑えてハーモニー重視の楽曲等とが相俟って、全体から受ける印象はかなりマイルド。KISS+ALICE COOPERなコンセプト・アルバムということで、オーケストラからホーン、クラシカルなメロディの導入、更にはSEや小曲で各曲間を繋いだりと様々な仕掛けが施されていますが、重厚感やドラマ性よりも、ゴージャス感や足取りの軽やかさ(ポップさ)の印象が勝る本作は、むしろ「ミュージカル・アルバム」と評した方がしっくり来る感じです。ぶっちゃけ、グレゴリー・チャールズ・ハージスというミュージシャンが、「リジー・ボーデン」という、ある種イメージを限定しかねない己の芸名を重荷に感じ始めていることが伝わって来る内容であるという。
それでも、ツインGの活躍も聴きモノなスケールの大きなOPナンバー①や、初期オジー・オズボーン風の大仰さを有した⑧、本編唯一の疾走ナンバーとして気を吐く⑩等、質の高い楽曲を多数収録している辺りは流石ですし、LIZZY BORDENの取り敢えずの最終作(21世紀に入って復活を果たす)としての役割を担うに相応しいクオリティを有した1枚ではないでしょうか。


STRAIGHT LINES - Run for Cover - There Are No Secrets ★★★ (2017-12-21 23:46:47)

母国カナダのシングル・チャートでTOP10入りを果たす等
STRAIGHT LINESにとって最大のヒット曲となったバラード。
2nd収録のもう1曲のヒット・バラードが、哀しみに満ちた
曲調だったのに対し、こちらは優しく包み込むような
エモーショナルな盛り上がりが感動を呼びます。


STRAIGHT LINES - Run for Cover - Letting Go ★★★ (2017-12-21 23:34:56)

母国カナダのチャートではTOP40に食い込む成績を残したらしいですが
個人的にはもっと上位でもおかしくねーだろ!と思ってしまう
泣きの名バラード。
この手のバンドとしてはVoが少々アクが弱いのですが
線の細さが曲の哀愁を増幅している側面もあるのではないかと。


STRAIGHT LINES - Straight Lines - The Things You Didn't Do ★★★ (2017-12-19 22:50:47)

ストリングスとピアノによる劇的且つ
哀切なイントロだけで「名曲!」と確信しましたよ。
中期STYX辺りにも通じる哀愁のメロディと
スペーシーなアレンジ、ドラマティックな曲展開の
三位一体でおくるアルバムのハイライト・ナンバー。
“哀しみのステージ”なる邦題もグー。


STRAIGHT LINES - Straight Lines - Roanne ★★★ (2017-12-19 22:47:13)

心地良く風切る疾走感に、ピアノとGが涼し気な彩りを加える
ハードネスとメロウネスが適度な融合をみた名曲。
ブリッジ部分の哀愁が滲むVoハーモニーも胸に沁みます。


THRESHOLD - Wounded Land - Paradox ★★★ (2017-12-18 01:17:47)

確かラジオ『POWER ROCK TODAY』でこの曲を聴いて
CDを買いに走った覚えが…。
劇的なイントロで聴き手をぐっと掴み、
声質自体から泣きが滲むVoの熱唱と、
結構ザクザク刻むG、哀メロと静/動の対比が効いた
ドラマティックな曲展開からなる、
ゴッドが高評価を与えたのも納得の名曲ぶり。


THRESHOLD - Wounded Land ★★★ (2017-12-18 00:42:50)

カール・グルーム(G)率いる英国の6人組が'93年に発表したデビュー作で、国内盤は翌'94年に我らがゼロ・コーポレーションからリリースされました。
DREAM THEATERが人気赤丸急上昇中だった当時、ゼロはオランダのプログレ専門レーベルSI MUSICと提携して、それなりの数のプログレ/ポンプ・ロック系作品を発売。試しにその内の何枚かには手を出したりしてみたものですが、血気盛んなボンクラ・メタラーにはどれもイマイチ刺激に乏しく、ピンと来なかったというのが正直なところ。
そんな中にあって、ゴッド(国内盤の解説も書いている)の耳目に留まり、BURRN!!誌レビューでもそこそこの評価を得た本作は、ザクザクと刻まれるエッジの鋭いGリフ、重厚なリズム、壮麗にサウンドを彩るKey、それに独特の「潤い声」が印象的なシンガーの歌唱を駆使してダーク&ドラマティックに繰り広げられる、メタリックな緊張感と、プログレ然とした技巧やドラマとが綿密に編み上げられた音世界が結構なインパクトを放っていました。特に『POWER ROCK TODAY』で頻繁に流れていた“PARADOX”は、これ聴いてショップへ買いに向かった者がいた(←俺)というぐらいの名曲です。
インディーズ制作ゆえの音質のショボさや、全体的に雰囲気が重苦しく緩急に乏しい点は初聴時から気になっていましたが、しかし8分、10分越えの大作曲をザラに収録しながら、最後まで一定のテンションの保ち続ける演奏と曲作りのセンスは、既に新人バンドとは思えぬ安定感と貫禄が感じられます。現在では欧州において確固たる支持基盤を構築し、息の長い活動を続けているというのも大いに納得できる1枚。


NEVERMORE (2017-12-18 00:41:17)

うぇっ?!と思って調べてみたら、心臓発作で亡くなられたんですね…。


RAM JAM - Portrait of the Artist as a Young Ram - Hurricane Ride ★★★ (2017-12-17 00:20:18)

ハードに弾き出されるGリフ主導でグイグイ飛ばしまくる様は
'78年にして完全にHMのスタイルを先取りしています。
曲調的にはRAINBOWの名曲“KILL THE KING”を彷彿とさせますが
様式美的ドラマ性より、土煙蹴立てて突っ走っる埃っぽさが
勝って聴こえる辺りが、アメリカのバンドならではの魅力かと。


RAM JAM - Portrait of the Artist as a Young Ram - Turnpike ★★★ (2017-12-17 00:12:59)

ムーディに歌うVoに、ピアノが醸し出す重厚な抒情性、
プログレ・ハード的ともいえる曲調といい、
アルバムの中では異色な存在感を放つ
(だがそこがいい)名曲です。


RAM JAM - Ram Jam - Black Betty ★★★ (2017-12-17 00:07:04)

英米チャートでスマッシュ・ヒットとなった
RAM JAMのデビュー・シングルですが、
実は演奏している連中はバンドじゃなかったりするという
色々曰くの多い楽曲でありますが
熱くファンキーに弾む前半から、ハードさいや増す後半へと
ダイナミックな曲展開に思わず体が揺れてしまいます。


RAM JAM - Portrait of the Artist as a Young Ram ★★★ (2017-12-14 22:58:19)

全米チャート最高18位、全英チャート最高7位にランクインしたファンキーな名曲“BLACK BETTY”(ジョニー・デップ主演映画『ブロウ』でも印象的な使われ方をしていました)のシングル・ヒットで知られるNYの4人組が、'78年に発表した2ndアルバム。
RAM JAMに関しては“BLACK BETTY”しか知らず、もしかして一発屋?ぐらいにさえ思っていたのですが、国内盤再発を機に本作にも手を出してみたら、いやいやいや、とんでもねぇ。HR/HMリスナーにとっちゃ寧ろこっちの方が重要作じゃねえか!という。
いかにも70年代HR然としたグルーヴを纏った、土の匂い漂わす豪快なロックンロールという基本的ノリは前作を踏襲しつつ、今回は楽曲がよりハード&タイトに引き締まっています。吼えるG、唸るB、轟くDs、その上でハスキー声で熱っぽく歌うVoとがダイナミックに交錯するサウンドは、曲によっては(⑥とか⑨とか)「これもう殆どHMじゃね?」と思わされることもしばしば。特に重厚な曲調に抒情的に奏でられるピアノがアクセントを加えるドラマティックな“TURNPIKE”と、RAINBOWの名曲“KILL THE KING”を埃っぽくしたような疾走ナンバー“HURRICANE RIDE”は、'78年にしてNWOBHMに先んじてしまった感溢れるアルバムのハイライトですよ。
現在は1st『RAM JAM』と2nd『PORTRAIT OF THE ARTIST AS A YOUNG RAM JAM』が2㏌1仕様の便利なベスト盤が安価で入手可能ですので(自分が買ったのもこれ)、そちらをどうぞ。代表曲“BLACK BETTY”や、後にジョーン・ジェットがカヴァーした“TOO BAD YOUR BIRTHDAY”とかもまとめて聴けちゃいますしね。


RAM JAM (2017-12-14 22:52:16)

60年代に“GREEN TAMBOURINE”で全米№1の座を獲得したLEMON PIPERSのメンバーだったビル・バートレット(G)を中心にニューヨーク・シティで結成。
’77年にシングル“BLACK BETTY”(レッドベリーのカヴァー)が全米チャート17位、全英チャート8位のヒットとなり、デビュー・アルバム『RAM JAM』も全米チャート34位にランクインというまずまずの成績を収める。
しかし、ジミー・サントロ(G)が曲作りの主導権を握り、よりハード且つメタリックなサウンドを聴かせるようになった2nd『PORTRAIT OF THE ARTIST AS A YOUNG RAM』(’78年)は、その出来栄えに反して全く鳴かず飛ばずで、バンドはその後間もなく解散。メンバー達も表舞台から姿を消している。


HUSTLER - Hot Street - The Hustler ★★★ (2017-12-14 00:01:53)

身体を揺するグルーヴや、女性コーラス、熱を帯びたVoの熱唱といった、
70年代HR然としたダイナミズムと、プログレッシブ・ロック的な
スリリングな楽器陣の掛け合いを伴ってアルバムを締め括る
バンドのテーマ曲(なのか?)に相応しい劇的な逸品。


HUSTLER - Hot Street - Miranda ★★★ (2017-12-13 23:54:30)

とっぷりと哀愁を湛えたバラード調の前半からテンポ・アップ。
緩急を効かせた曲展開を引っ張る泣きのGと、
オッサン声でうら悲しいメロディを歌い上げるVoの熱演に
グイグイと引き込まれていってしまう名曲です。


HUSTLER - Hot Street - Piranhas ★★★ (2017-12-12 23:43:07)

「エロ本みてえなバンド名だなぁ」とか舐めてかかったら
攻撃的なGとKeyが緊張感を保って並走するこのハードな楽曲で
バシッと姿勢を正されてしまいましたよ。
DEEP PURPLEやURIAH HEEPにも通じるものを感じる名曲です。


HUSTLER - Hot Street ★★★ (2017-12-12 23:28:28)

その昔、行きつけの中古CDショップが閉店セールをやった際、遅ればせながら駆け付けてみれば既にめぼしい品は粗方買われてしまっていて、唯一目を引いたのが、イギリス出身のHUSTLERが'74年に発表した、この1stアルバムだったという。
今でこそ「Voは38 SPECIALに参加」とか「Dsは後にSFXを結成」とか、ネット上で彼らに関する情報を集めることが出来ますが、当時は手に取った中古盤に帯がついてなかった為どういった出自の連中なのか分からず、バンド名は輸入エロ雑誌みたいだし、ヒゲ面のメンバーがおどけるジャケットはイケてないし、解説担当のゴッドも初渡英時の思い出話に終始しているだけだしで(でもこれが読み応えあり)、事前のアルバムに対する期待値は高性能レーダーだって探知不可能なぐらいの低空飛行っぷり。
しかし家に持ち帰って聴いてみると、これが実に良かった!軽快に弾むメロディとリズムに、ねちっこく歌うVoが絡む①で「おっ」と思わされ、ハードなGとKeyがDEEP PURPLEばりにユニゾンしながら駆け抜ける②が始まった瞬間、こちとら姿勢を正座へと改めざるを得ませんでしたよ。一般的には方向性が定まり洗練もされた2nd『PLAY LOUD』が代表作とされているようですが、曲の良さでは本作だって引けを取らないのではないかと。
特に哀愁に満ちた前半からスリリングにテンポアップする⑧、熱い盛り上がりで本編を締め括るバンドのテーマ曲⑨というラスト2曲は、前述の②同様DEE PURPLEを大いに彷彿とさせる名曲。オルガンと泣きのG、熱唱型Voが互いに高め合ってクライマックスへ雪崩れ込む劇的な曲展開にゃアガらずにはいられませんて。70年代HRアルバムの秀盤です。


SANDROSE - Sandrose - Vision ★★★ (2017-12-11 23:10:10)

エキゾチックな響きを湛えてかき鳴らされるアコギと
オルガンやメロトロンの幽玄な音色に彩られた曲調は
どちからといえば「静」の魅力を湛えているのですが
その上に乗るローズ嬢のVoは今にも泣き出しそうというか、
感情が溢れ出さんばかりに熱を帯びてソウルフル。
この取り合わせの妙が本曲を名曲たらしめています。


SANDROSE - Sandrose ★★★ (2017-12-10 23:32:01)

紅一点の女性シンガー、ローズ・ポドウォイニーを擁するフレンチ・プログレッシブ・ロック・グループが'72年に残した唯一作。
歌詞は全曲英詞で、サウンドの基軸を成すのは、妖艶な歌唱から感極まったような「泣き」の入った熱唱まで、パンチの効いた歌声が耳惹くローズ嬢のVoと、ジャン・ピエール・アラルサンの繊細さと豪胆さを併せ持つ変幻自在のGワーク。そこに全編を抒情的に包み込むオルガンやメロトロンの幽玄な旋律が絡み、2~3分台の美しい小曲と、10分以上に及ぶドラマティックな大作曲が交互に配置される等、非常に分かり易くKING CRIMSONやGENESIS辺りに通じるプログレ・スタイルが提示されています。フレンチ・バンドらしいメランコリックな泣き――少年漫画や劇画チックな滂沱の如く溢れる熱い滝涙ではなく、キラキラ光りながら零れ落ちていくような少女漫画ライクな感傷的な泣き――のメロディを前面に配した実験精神控えめの姿勢も、ボンクラ・メタル野郎には非常に入り込み易くてありがたいという。
どこかエキゾチックな響きを湛えたG、パッション溢れるVo、幻想的なオルガンとが、テンション高め合いながらじわじわ盛り上がる①、一転して包み込むようにしっとり聴かせるバラード②、G主導で劇的に展開していく大作③、今にも泣き出さんばかりの勢いのVoとGがエモーショナルに溢れ出す④…といった具合に、本作は終盤に置かれたジャジーでスリリングなHRインスト・ナンバー⑦まで、頭から順に1曲ずつ語れてしまうぐらい秀曲が揃っています。リー・ドリアンでなくても、これ1枚切りで解散してしまったことを惜しみたくなる1枚。


SANDROSE (2017-12-10 23:28:07)

60年代からキャリアを積んでいたジャン・ピエール・アラルサン(G)が、自身の音楽を追求するべく、それまでの活動を通じて知己を得たミュージシャン達をメンバーに迎えて結成したプログレッシブ・ロック・バンド。特に女性シンガー、ローズ・ポドウォイニーのパンチの効いた歌唱はこのバンド大きな個性。
音楽性の相違やメンバー間の対立もあって、僅か1年足らずでバンド活動には終止符が打たれてしまったものの、彼らが唯一残したアルバム『SANDROSE』は、CATHDRALのリー・ドリアンを始めとする70年代ロック好事家から今も熱烈な支持を受け続けている模様。


GOBLIN - Zombi(colonna Sonora Originale Del Film) - Zombi ★★★ (2017-12-10 01:29:49)

タイトルそのまんまですね。
映画開巻から間もなく、警察が包囲するアパートを舞台に、
不法移民とSWATが繰り広げる銃撃戦に、ゾンビ軍団が乱入する
カオスな名場面を彩るアゲアゲな名曲です。
シーンの緊迫感を高めるだけでなく、
ダリオ・アルジェント監修版が持つ「サバイバル・アクション映画」
としての雰囲気も大いに盛り上げてくれているという。


GOBLIN - Zombi(colonna Sonora Originale Del Film) ★★★ (2017-12-10 01:17:07)

ホラー映画史に燦然と輝く金字塔、故ジョージ・A・ロメロ監督作『ゾンビ』(原題『DAWN OF THE DEAD』)と言えば、米国劇場公開版、ディレクターズ・カット版、そしてダリオ・アルジェント監修版の3パターンを基本に、派生型である日本TV初公開版やら、ドイツのマニアが勝手に作ってしまった最長版やら、無数のバージョン違いが存在していることで知られています。で、お前はどのバージョン派?と問われたならば、コンマ数秒たりとも躊躇うことなく「アルジェント版!」と即答する準備は万端。ロメロが作品に込めた消費社会・文明に対する批評性が薄められているとしてマニア受けはイマイチなれど、カット割りがスピーディ且つアップテンポで、『ゾンビ』のサバイバル・アクション物としての側面がより強調された同バージョンの味付けが、個人的に一番グッときましてね。それに何より、ここにはGOBLINが手掛けた最高にイカした劇伴がある!と。特に映画序盤、警察/不法移民/ゾンビが三つ巴の地獄絵図を繰り広げるアパートの場面で、名曲②が流れないなんてちょっと考えられないですよ。この勇ましく緊迫感に満ちた名曲を聴く度に、ウーリー大暴れの図が脳裏に浮かんでほっこりするという(それはどうか)。
そんなアルジェント版の劇中使用曲をまとめて収録したサントラ盤たる本作ですが、『ゾンビ』を見たことがない方が、単純にプログレッシブ・ロック作品として触れると、唐突に陽気なピアノ曲やカントリー、更には民族音楽風コーラスが挿入されたりと、ロック色の薄い、少々アバンギャルドな作りに戸惑う危険性あり。映画を見てからだと、聴く度に劇中の名場面の数々が瞼の裏に蘇って感動に浸れる名盤なのですが…。


Exarsis - New War Order - Human Project ★★★ (2017-12-08 00:28:15)

前作のタイトル・トラックがここに収録されている理由は不明。
本編の幕引き役に相応しく7分以上に及ぶ大作ですが、
鋭利なリフ、小回りの利くリズム、アッパーなVoが緊迫感を伴い
一塊に突っ走って、勿体ぶった雰囲気が皆無なのがこのバンドらしい。
ただよくよく聴くとVoはハイピッチを活かしてメロディを
歌っていますし、何より劇的にハモりながら駆け抜けて行く
ツインGが、楽曲が持つドラマ性を効果的に高めてくれています。


Exarsis - New War Order - Twisted Logic ★★★ (2017-12-08 00:23:02)

普通、序曲とそれに続く楽曲ってのはシームレスに
繋がって行くもんだと思うのですが、ここでは曲と曲の継ぎ目が
くっきりと露呈していて、「いいんだよ、細けぇことは!」
というノリ一発(雑な)姿勢が微笑ましくて良い。
濁声とハイトーンを使い分けテンション高く迫るVo
Gリフを痙攣気味に刻み倒したかと思えばソロは劇的に響かせるツインG、
それらを乗せてわっせわっせと一心不乱に突っ走るリズムとが畳み掛ける
炸裂感に溢れたOPに打ってつけのスピード・ナンバー。


Exarsis - New War Order ★★★ (2017-12-06 22:16:14)

シンガーを交代して2作目、通算では4作目ともなるスタジオ・アルバム。(’17年発表)
そろそろ中堅バンドの仲間入りというキャリアを積み重ねながらも、バタバタと落ち着きのない、どこかB級感漂うスラッシュ・サウンドは相変わらず。と言ってもこれは貶しているわけじゃなく、寧ろ褒め言葉。演奏はキレキレですし、普通デビュー当時の初期衝動は作を重ねる毎に貫禄や整合性といった要素に上書きされていくものですが、このバンドの場合はラフい音質の下、ハイテンションで歌いまくるVo、マシンガン・リフを間断なく吐き出すG、せかせか忙しないリズム、テンポ良く炸裂する威勢の良い野郎コーラスetc.と、未だ(良い意味で)「スラッシュ小僧」感を保ち続けててくれているのだから貴重ですよ。
イントロ序曲①をブチっと強引に断ち切って②が突っ走り始める、笑っちゃうぐらい荒っぽい導入で掴みはOK。その後も猛然とラッシュを仕掛けて来る③、これまたインスト小曲⑤が前置きに用意された⑥の激烈メドレーが続き、締めは7分越えの大作ながら、メロディックに駆け巡るツインGをフィーチュアして一気呵成に畳み掛ける⑨。そしてバンドのルーツを詳らかにするSLAYERとRAZORの好カヴァー⑩⑪がボーナス・トラックとしてオマケ収録されているという、全編に亘ってひたすら前のめりな姿勢が貫かれた1枚。
各曲にフックを構築する2本のGの活躍ぶりや、「一発キメたロブ・ハルフォード」てな風情のハイピッチ・シンガーがメロディを追えることもあって、ふとFORBIDDENの1stアルバムのことが頭を過りました。あちらよりも大分荒々しい感じですが。
今後もその意気で走り続けてくれることを切に期待致します。


MANDATOR - Perfect Progeny ★★ (2017-12-05 23:27:12)

専任シンガーが脱退した穴を、GがVoも兼任する形で埋めて’89年に発表されたMANDATORの2ndアルバム。
演奏に安定感が出て来て、リフやリズムの刻みは一層スラッシュ・メタル然としたものとなり、新Voの歌唱法がかなりジェイムズ・ヘッドフィールドを意識したスタイルだったり、またこれまで以上に曲展開にテクニカルな起伏が仕掛けられていたりと、前作が「IRON MAIDEN影響下のパワー・メタル」だったとするならば、今作におけるサウンドは「METALLICA影響下のスラッシュ・メタル」といったところでしょうか。
収録曲の多くが6~7分台と、大作志向が目立ち始めた本編は、(後にメンバーが反省している通り)豊富なアイデアを上手くまとめきれていない印象で、曲によっては少々ダレるというか、即効性に関しては前作に今一歩及ばない印象が無きにしも非ず。しかしスラッシーな疾走感と、ツインGが紡ぐ欧州のバンドらしい湿ったメロディ・ラインは、聴き込むことにより次第にこちらの耳を捉え始め、特に2本のGのメロディックで劇的な絡みにハッとさせられるアルバム表題曲⑥は、本編のハイライトとして存在感を放つ名曲ではないかと。ショパンの“葬送行進曲”のフレーズを取り入れた④もユニークな仕上がり。
数年前に、ディスクユニオンが無料配布していた音楽冊子(読み応えがあって好きでしたね)のスラッシュ・メタル特集号で、NUCLEAR ASSAULTの『SURVIVE』やEXODUSの『OBJECTION OVERRULED』なんかと一緒に「再発が難しそうな廃盤12選」に選出されていた本作ですが、'17年に目出度く初CD化がなりましたので、この機会に是非。


MANDATOR - Initial Velocity - Posers ★★★ (2017-12-05 00:20:35)

イントロ聴いた時はMETALLICAの“FOR WHOM THE BELL TOLLS”
のカヴァーかと思いましたよ。
イントロ後は、劇的なツイン・リードGを伴ったスラッシーな疾走に転じる、
MADATORの魅力が分かり易く体現された逸品です。


MANDATOR - Initial Velocity - Black Rose ★★★ (2017-12-05 00:12:07)

MYSTO DYSTO時代を思わせるパワー・メタル・ナンバーながら
ササクレたGリフの刻み具合からはスラッシュ臭も漂います。
そんな本曲の主役は間違いなく2本のG。
前半の弾きまくりから、スロウダウンしてじっくり聴かせにかかる
後半まで、縦横無尽、メロディックに駆け巡って曲展開を
ドラマティックに彩ってくれています。


MANDATOR - Initial Velocity ★★★ (2017-12-04 22:51:33)

MYSTO DYSTO名義でアルバム1枚を残したオランダ出身の5人組が、ドイツのインディ・レーベルとの契約を機に、よりワールド・ワイドな活動を視野に入れてバンド名をMANDATORと改名(他にもNIGHTMAREやGOBLINも候補だったそうだが同名バンド多数のためボツった)。’88年に発表した再出発デビュー作がこれ。
トレブリーな音色でガンガン暴れ回る「好きやねん、スティーヴ・ハリス」な新Bの演奏にリードされ突き進む、IRON MAIDENからの影響を根っこに据えた荒っぽいパワー/スピード・メタル…という基本スタイルはMYSTO DYSTO時代から変わりなし。と同時に今作では、彼らの主戦場たる欧州でのスラッシュ・メタル人気の高さを踏まえ、噛み付くようなアグレッション剥き出しに歌うVo、ササクレ感倍増のGリフ、畳み掛けるリズム等々、よりスラッシュ・メタル・テイストの底上げが図られています。
前者(パワー・メタル路線)の筆頭が、緩急と泣きのドラマを活かして盛り上げる②、2本のGが勇壮に歌う④、このバンドなりのバラードと言えるドラマティックな⑧辺りであるならば、荒々しく斬り込んで来る①③、躍動するBに引っ張られて突っ走る⑤といったスピード・ナンバーの数々は後者路線の代表格。また、スラッシーな攻撃性と劇的なツイン・リードGの絡みという、両者の特性を併せ持つ⑦のカッコ良さも耳を惹きますし、展開多めの⑥は次作の作風への布石として機能しています。
演奏には相変わらずドタバタ感がつきまとうものの、そうした忙しなさを良質の「スパイス」として受け止められる、業の深い…もとい度量の広いスラッシュ愛好家なら、本作が愛聴盤になることは間違いありませんよ。


POWERLORD - The Awakening - (The Awakening) Powerlord ★★★ (2017-12-03 23:22:05)

インスト・セクションと歌入りセクションの
2部構成からなるバンドのテーマ曲。(カウント上は1曲)
スラッシーなGリフ、ドスの効いたリズム、様々な歌唱スタイルを
使い分ける実力者っぷりが頼もしいVoとが、
ブルドーザーの如く押し寄せて来るパワフルな曲調が迫力。


POWERLORD - The Awakening ★★★ (2017-12-03 23:10:01)

アメリカでHR/HMシーンの炎が勢いよく燃え上がった’84年に、オクラホマ州オクラホマシティーにて結成されたという4人組が、自主制作で'86年に発表した6曲入りEP。
「POWERLORD」のバンド名に相応しく、本作において叩き付けられるのは、音程のないシャウト(MANOWARのエリック・アダムスの得意技であるアレ)と耳をつんざく強烈なハイトーンを使い分ける実力者っぷりが「アメリカのミュージシャン層の厚さは半端ないな」と感心させられるVo、リフにソロに高圧的に攻めてくるG、地響きを立てて突進するリズム隊等、メンバー全員が青筋浮かべてパフォームする姿が目に浮かぶような、限りなくスラッシュ・メタル寄りのアメリカン・パワー・メタル(このバンド名でハードポップを演っていたら、それはそれで斬新だが)。比較対象として即座に思い浮かぶバンドは初期VICIOUS RUMORSやSAVAGE GRACE、最近ならDEATH DEALER辺りで、ムキムキのボディ・ビルダーが物凄い笑顔で、「ところでこの筋肉、どう思う?」と目の前まで迫って来るかの如き迫力満点&高カロリーなサウンドは、全6曲、30分足らずのボリュームにも関わらず、聴き終えた後はぐったりと疲労感すら覚えるという。バラード?あるわきゃねぇだろ。
…と書くと退屈な作品と誤解されるやもしれませんが(実際キャッチーさには乏しい)、その疲れというのは、ライブで思いっきりはっちゃけた後に覚える心地良い疲労感のようなもの。特にバンドのテーマ曲⑥は勇壮なパワー・メタル風味と、刺々しくササクレたスラッシュ・メタル風味とが一緒くたに疾走する、メタル者なら昂らずにはいられない名曲ですよ。
長らくマニアの間でお宝作品扱いされていたのも納得の力作。


POWERLORD (2017-12-03 23:07:58)

‘84年にオクラホマ州オクラホマシティーにて結成。ちなみにドラマーのボブ・ガーリー(LA出身)はデビュー前のSLAYERやDARK ANGELのライブを助っ人として手伝っていた経験もある実力派。
'86年にバンドが自主制作した6曲入りEP『THE AWAKENING』は、欧米のパワー/スラッシュ・メタル愛好家の間で高い人気を誇り、オリジナルLPは勿論のこと、SHARK RECORDSからリリースされた、POWERLORDとその他2バンドをひとまとめにした雑なスプリット仕様の再発盤CDすら高額なプレミア価格で取引されていたという。(現在はSHADOW KINGDOM RECORDSから単独での再発盤CDがリリース済み)


VIPER - Soldiers of Sunrise - Nightmares ★★★ (2017-12-03 00:16:46)

うーん、メイデン。
メロパワ・メタルというよりもIRON MAIDENやNWOBHMからの
影響がストレートに打ち出されたアグレッシブに畳み掛ける疾走チューン。
サビメロに被さる「オ~オオ~♪」コーラスが
ダサイんだけどカッコ良く、聴く度にアガります。
この感覚的EUROPEの“SEVEN DOORS HOTEL”のコーラスに近い感じか
個人的にはアルバムのハイライトですよ。


VIPER - Soldiers of Sunrise - Soldiers of Sunrise ★★★ (2017-12-03 00:11:30)

長尺を物ともしないドラマティックな曲展開といい、
今にも引っ繰り返りそうで危なっかしいVoといい、
確かに『WALLS OF JERICHO』を発表した頃の
HELLOWEENを彷彿とさせます。
バンドの秘めたポテンシャルを感じさせてくれる、
アルバム表題曲に相応しいエピック・ナンバー。


VIPER - Soldiers of Sunrise - Knights of Destruction ★★★ (2017-12-03 00:07:52)

荒々しく刻まれるGリフ、いっぱいいっぱいで危なっかしい
マトスのVoやDs等、全体的に勢い任せな部分が目立ちますが
いやでもカッコイイ。歌メロの組み立てからは次作で
大きく花開くドラマティックなメロパワメタルの萌芽が聴き取れますし、
マーカス・グロスコフばりに派手に動き回り、疾走感溢れる楽曲を
牽引するピット・パシャレルのBプレイにも耳惹かれます。


VIPER - Soldiers of Sunrise ★★★ (2017-12-03 00:01:31)

ブラジルのHR/HMシーン黎明期をSEPULTURAと共に支えた功労者、VIPERの記念すべきデビュー作。('87年発表)
マニアのハートと涙をカツアゲした必殺の名曲“MOONLIGHT”収録の2nd『THEATER OF FATE』は、アンドレ・マトス(Vo)主導でクラシカルなメロディが大幅増量された、後のANGRAにも通じるメロディック・パワー・メタル作品でしたが、収録曲の殆どが’85年~’86年頃に書かれているという本作で聴かれるのは、エピック・メタル調の「いかにも」なアートワークとイマサンな音質の下、スラッシーなササクレ感を撒き散らすGリフが刻まれ、リズムは若さに任せて疾走に次ぐ疾走を繰り返す、IRON MAIDENやNWOBHMの洗礼を受けた荒々しいパワー・メタル・サウンド。
尤も、バンマス役を担うピット・パシャレル(B)の演奏はスティーヴ・ハリスというよりマーカス・グロスコフ風で、マトスが雄々しく歌うメロディやコーラスの組み立て等からは、次作で結実するメロパワ・メタリックな要素を既に十分聴き取ることが可能。特に勇壮に駆け巡るBラインのカッコ良さが肝のOPナンバー①や、ドラマティックなアルバム表題曲⑥は血沸き肉躍る名曲。まぁでも個人的に最もグッとくるのはもろメイデンな②なんですけどね。好戦的曲調のサビで炸裂する「オ~オオ~オ~♪」のコーラスは、聴く度に「ダセェ」「でも最高!」と血中メタル・ゲージがもりもり上昇していくのを感じますよ。
音質にしろパフォーマンスにしろ青さが目立つのは事実ですが、これを平均年齢16歳の新人が作り上げたとあっては、こりゃもう拍手喝采しかありません。2ndより好きだなぁ。


Blue Stealer - Take the Dream - Take the Dream ★★★ (2017-12-02 00:22:20)

力強くキャッチーなサビのリフレインが秀逸なEP表題曲。
佐々木健介の入場テーマ曲として作曲されていて、
EPには歌入りバージョンとインスト・バージョンの2種類が収録。
前者が「ウィナー・バージョン」で後者が「入場バージョン」とのこと。

冒頭の「TAKE THE DREAM, LIKE THE STORM」のコーラス部分だけ使って
あとはBLOOD STAIN CHILDの“THE WORLD”に繋がって行くバージョンもある。
というかそっちの方が有名か?


Blue Stealer - Take the Dream - Joker ~聖地へ~ ★★★ (2017-12-02 00:09:46)

アグレッシブなGリフと、それに対抗する
山本朋子の力強い歌唱を両軸に突き進む
様式美メタル・チューン。
新日本のプロレスラー、佐々木健介のテーマ曲…
って、売りになるのそれ?とか思ってしまい
正直、スマンカッタ。


RATA BLANCA - Guerrero del arco iris - La boca del lobo ★★★ (2017-12-01 23:51:30)

邦題は“狼の口”。個人的に愛読していた漫画
『狼の口~ヴォルフスムント』とは無関係ですが。
(当たり前か)
まぁ誰がどう聴いても元ネタがRAINBOWの
“FIRE DANCE”であることは明白なんですけど
スパニッシュ風味というか、南米風味の濃いめに
味付けされた仕上がりが、これはこれで十分カッコイイ。


RATA BLANCA - Guerrero del arco iris ★★★ (2017-12-01 23:43:42)

アルゼンチンの「白ネズミ」団こと、RATA BLANCAが'91年に発表するやいなや、本国では予約だけでプラチナムに到達してしまったという大ヒット3rdアルバム。ついでに自分が初めて購入した彼らの作品でもあります。そら『虹の戦士』なんて邦題付けられたら、RAINBOW信者としてはチェックせんわけに行かんでしょう。
「南米のRAINBOW」の二つ名に託された期待を裏切らない様式美HMサウンドや、中心メンバーたるバルテル・ヒアルディーノの作曲スタイル&テクニカルなGプレイから垣間見える(つかモロ出し)リッチー・フリークぶりは当然今回も健在。1曲目のイントロを聴いた時は“LONG LIVE ROCK’N ROLL”のカヴァーが始まったのかと思ったぐらいのもので。更に“DRINKING WITH THE DEVIL”風の②、④が“FIRE DANCE”に瓜二つで⑤は“KNOCKING AT YOUR BACK DOOR”か?…といった具合に、ロックにオリジナリティを求める向きには失笑の一つも漏れそうな作品ではありますが、個人的にはここまで優れた楽曲を揃え、且つ性根の据わったなりきりぶりを披露されると、これはこれで最早立派な「芸」であり「個性」であると。スペイン語の熱唱によってもたらされるエキゾチックな響きも、彼らと英語圏フォロワー勢との差別化に一役買ってくれています。
音質の向上から、ドメスティックなクサ味が抑えられ、より普遍的様式美HMが志向された(洗練された)楽曲まで、本作を彼らの最高傑作に推す声が多いのも納得の1枚。ただ個人的には、クサメロや歌メロのコブシといった、従来のスパニッシュ・メタル的エッセンスが薄れてしまっている点は少々勿体ないように思ったりもするのですが。


JILL'S PROJECT - Crazy Me ★★★ (2017-11-29 23:16:55)

再結成TERRA ROSAのライブ盤を愛聴しているうちに、ふと「そういや買ったけど聴く暇がなかったなぁ」と思い出し、棚から引っ張り出してきた岡垣“JILL”正志率いるJILL’S PROJECTが'06年に発表した3曲入りマキシ・シングル。余談ですが、この文章を書くにあたって現在プロジェクトがどういう状態なのか調べてみたら、何やらゲーム・ミュージックに絡んだ大量の音源を発表しているようで驚きましたよ。そっち方面に活路を見出していたんですねぇ。(閑話休題)
音楽性は1st『LAST CONTRACT』同様、TERRA ROSAに通じる様式美HMを実践。華麗なる鍵盤捌きでバンマス役を担う岡垣(Key)、パワフルな喉を披露する祇上養一(Vo)、ボトムを引き締める関勝美(パチプロ…もといB)のメイン・メンバーに加え、①で和製マイケル・シェンカーこと足立祐二が、②にGITで学んだアメリカ帰りの井之上剛、そして③では元SNIPERの日下部正則という「腕に覚えあり」なゲスト・ギタリスト勢が、それぞれテクニカルなGプレイで楽曲に華を添えてくれます。
岡垣のKeyと足立のGが火花を散らす①や、祇上の歌いっぷりの良さも際立つ疾走ナンバー②も大変素晴らしい出来栄えですが、やはり本作のハイライトは③。各メンバーの聴かせどころを盛り込みつつ、10分以上に及ぶ長尺が重厚且つドラマティックに押し寄せる名曲で、欲を言えば疾走パートも欲しかったか?とも。(逆にそれだとありがちか)
僅か3曲のボリュームながらも、十分な満足感が味わえる1枚でありました。


Blue Stealer - Take the Dream ★★ (2017-11-28 23:17:20)

VOLFEEDの山本朋子(Vo)や、CONCERT MOONの尾崎隆雄が在籍していたZENITHのメンバーらによって結成された様式美HMバンドが、'96年に発表したデビューEP。
個人的にこの組み合わせにはかなり期待していたので、リリースされてすぐにショップへ買いに行ったのですが、邦楽の「は」行や、念のためにと洋楽の「B」コーナーを探しても見当たらない。マイナーだから入荷してないのか?と思い店員さんに尋ねてみたら、何とプロレス・コーナーに陳列されていたというオチ。そりゃ見つからんわ。
佐々木健介と馳浩の“試合後インタビュー”まで収録された本作は、《新人HMバンド、BLUE STEALERのデビュー作!(タイアップ:プロレスラーのテーマ曲)》というよりも、《佐々木健介ら新日レスラーのテーマ曲集(歌と演奏:BLUE STEALER)》ってなパッケージが前面に押し出されている作品であり、当時は「中途半端なデビュー作だなぁ」「納得いかない、ヴァー!」とか複雑な思いを抱いたものですが、今となっては「何であれ正式な音源を残す機会になったのだから良かったよ」とポジティブ・シンキング。
山本朋子のパワフルなハイトーンVoと、現在はソロ活動等でも知られる戸谷勉(G)を始めとする、楽器陣のスリリングな演奏が交錯する様式美ナンバーは、鋭利なGリフに先導され突き進む①、スピーディなインスト曲③、パワフル&キャッチーな⑤(インストVerの②も有り)等々、どれも良く出来ています。別に新日ファンでなくとも、様式美メタル愛好ならこれらの楽曲目当てでチェックする価値は十分にあるのではないでしょうか。


CROWLEY - Nocturne - Evening Prayer (1985 Demo) ~Bonus Tracks~ ★★★ (2017-11-27 23:01:15)

ボーナス・トラックとして収録された幻の名曲。
この曲のみ歌詞が日本語で、お陰でVoのコブシが
ぐるんぐるん回る回る。
そのせいか、どこかTERRA ROSA辺りにも通じる
関西様式美HMっぽさも感じられたり。
つまりそれぐらい劇的な名曲ということで。


CROWLEY - Whisper of the Evil - Floating Man ★★★ (2017-11-27 22:53:13)

オカルト/サタニック・メタル的な大仰さよりも、
NWOBHMの洗練を受けたダークな正統派HMといった趣きの
ストレートな疾走感が勝るスピード・ナンバー。
特に中間部で劇的に炸裂するツインGハーモニーは
「待ってました!」となりますね。


CROWLEY - Nocturne - Don't Be in a Hurry ★★★ (2017-11-27 22:48:23)

CLOWLEYのライブの定番曲でもあったという
地底深くをウネウネとうねくるかの如きヘヴィネスと
憂いを湛えたメロディが合体したヘヴィ・チューン。
音質並びにVoの技量向上に伴い、
劇的さも更なるパワーアップを遂げています。


CROWLEY - Nocturne ★★★ (2017-11-27 00:30:21)

「和製オカルト/サタニック・メタルの雄」として、SABBRABELLSと並び称された名古屋の5人組が、30年ぶりの復活を果たした上に新作まで発表してくれて、こちとら思わず「姉さん、事件です!」と叫びそうになったという(古い)。SABBRABELLSやDOOMのデビュー作さえ再発される昨今、そりゃあ先ずは廃盤のままほったらかしのEP『WHISPER OF THE EVIL』のリイシューを!と思わなくもありませんが、本作が過去音源のリメイク集であり、またこうしてバンドが復活して活動を継続してくれれば『WHISPER~』再発の可能性だってグンと高まるわけですから、今後に期待すりゃいいだけのことよねと。
内容の方はダークでアグレッシブなHM。「オカルト」「サタニック」と聞くと構えてしまう方もおられましょうが、リメイクに当たって音質が向上を遂げ、また歌詞が英詞化されたことでVoの歌い回しからジャパメタ的なクサ味が緩和される等、全体的にオリジナルと比べるとアングラ感は然程でもなく。聴き易くなった印象もあって、これを「コクが薄まった」と残念がるかどうかは聴き手の判断次第。どちらにせよ英語で歌うことで海外市場へ打って出んとする、バンドの積極果敢な姿勢は大いに支持したいところであります。
何よりも、劇的なツイン・リードGが突っ走る②、怪しく大仰にうねるオドロオドロしい⑦、日本語詞を熱唱するVoのコブシの効き具合にグッとくる⑩等々…ダークなHMの名曲が居並ぶ本編の味わいは、やはり噎せ返るほどに濃厚です。
伝説のバンドの帰還の挨拶に相応しい内容に仕上がっている1枚かと。


OUTRAGE - Raging Out - Heroes Falling ★★★ (2017-11-25 23:36:20)

橋本直樹が歌う、戦う男の哀愁背負った
猛々しくもどこか物悲しいメロディを乗せて、
破壊的に刻まれるリフ&リズムが地響き立てて突進する様に
メタル・ハート鷲掴みなアルバムのハイライト・ナンバー。
構築美を放つGソロにもグッときますね。


OUTRAGE - Raging Out - Outrage ★★★ (2017-11-25 23:28:56)

OUTRAGEが満を持して贈るテーマ・ソング。
折角バンド名を冠してツマラン曲だったらカッコ悪いことこの上なしですが
スピード、パワー、ドラマティックに構築されたGソロまで
きっちり名曲に仕上げて来るあたりは流石。
これからライブにおいて重要な位置を占める楽曲になるかと思いますが、
合唱せずにはいられないメロディやコーラス等、ライブ映えもバッチリですよ。


OUTRAGE - Raging Out ★★★ (2017-11-25 23:15:48)

橋本直樹(Vo)復帰以降、傑作連発のOUTRAGEが'17年に発表した8thアルバム。
ルーツを開陳する70年代邦楽ニュー・ロックのカヴァー集『GENESIS Ⅰ』のリリースを間に挟んだため、そっちに引っ張られたサウンドになっているのでは?と予想しましたが、実際は勇猛果敢なOPナンバー①を皮切りに、徹頭徹尾聴き手を打ちのめすパワー全開な作風で予想は完全にハズレ。「適当なことばっか抜かしてんじゃねぇぞバカヤロー!」「予想1つまともに当てられないたぁ一体どういう了見だコノヤロー!」(別のアウトレイジ風に)
速い曲、重い曲、横ノリの曲、ドラマティックな曲etc.と、本編にはバラエティ豊かな楽曲が並び、そのどれもが、男の闘魂と哀愁を併せ持つVoの豪唱、破壊的に刻まれる図太いリフ&リズム、その間隙を突き歌う泣きのGソロと、自分達の音をしっかりと確立しているメンバーの自信に満ちたパフォーマンスのお陰で、「OUTRAGE流メタル」としか表現しようのない統一感のある光沢を放っています。例えばバンド名が冠されたテーマ曲と言うべき⑪を、パワー/スピード/メロディが詰まった名曲(しかもライブ映えまでバッチリ)にきっちり仕上げてみせた手腕に、現在の彼らの充実ぶりを感じましたよ。
雄々しくもどこか物悲しく突進する、本作のハイライト・ナンバー⑨に拳を振り上げながら、思わず「OUTRAGE」コールを連呼せずにはいられない1枚。


LIZZY BORDEN - Visual Lies - Visions ★★★ (2017-11-23 10:26:05)

リジーが歌う勇壮なメロディといい、
Bを効かせて重厚に押し出して来るリズム・ワークといい、
ノリは完全にエピック・メタル。
アルバムのトリ役に相応しいドラマティックな名曲です。


LIZZY BORDEN - Visual Lies - Lord of the Flies ★★★ (2017-11-23 10:24:30)

ジョン・カーペンターの「ハロウィン」テーマ曲を思わせる
サスペンス/ホラー映画風のメロディが、リジーが提唱する
ショック・ロック、サイコ・ロック的雰囲気を盛り上げる
3rdアルバム中において従来作のノリを最も色濃く留めた1曲かと。


LIZZY BORDEN - Visual Lies - Den of Thieves ★★★ (2017-11-23 10:12:48)

疾走するリズムの上に、キレのあるメロディックなツイン・リードGと
朗々歌うリジーの特徴的な歌唱が乗っかったスピード・チューン。
アルバム前半のハイライト役を仰せつかっている
といっても過言ではないカッコ良さ。


LIZZY BORDEN - Visual Lies ★★★ (2017-11-23 10:01:00)

《その血管は電線、その脳はブラウン管、テレビが生んだ虚像の怪人。奴の名は「オブリビオン」》…みたいな体で、リジー・ボーデン(Vo)が考案した新キャラのドヤ顔がアートワークを飾る、「視覚」に関するコンセプト作でもあるという、’88年発表の3rdアルバム。
ジャケットがインパクト大なだけに、音の方も負けず劣らず過激になっているのかと思いきや、別にそんなことはなく。マックス・ノーマンがプロデュースを手掛けたことで音作りはスッキリと垢抜け、これまでに比べ荒削りな部分が研磨された楽曲も、よりキャッチー&メロディックに聴き易さマシマシ。お馴染みの甲高いハイトーンのみならず、低~中音域まで、高低差を活かした歌唱に安定感が出て来たリジーのシンガーとしての成長ぶりも、アルバムの洗練された印象に拍車を掛けてくれています。
聴き始めこそ、破天荒さが薄まったように感じられ「小粒になっちまったなぁ」と物足りなさを覚えたものですが、本編が進行すると、後にオジーのバンドに参加するランディ・ローズ門下生ジョー・ホルムズを片翼に、シャープに踊る2本のGに率いられ疾走する④(邦題“視覚泥棒”)辺りからテンションが急上昇。以降は、メロディアスなミッド・チューン⑤、映画『ハロウィン』のテーマ曲を意識していると思しき⑦(邦題“蠅の大王”)、エピック・メタルばりの重厚さでトリを飾るドラマティックな⑨…と、名曲・佳曲が連打される本作を聴き終えた後の満足度は、傑作と評判の前作にだって引けを取るモノではありません。ポップなACCEPT風の①、哀愁漂う③、キャッチーに弾む⑥なんかも、聴き馴染むとこれはこれで素晴らしいですし。
正に、脂が乗り切った時期のLIZZY BORDENの実力が如何なく発揮されている充実作。


STEELHEART - Steelheart - She's Gone (Lady) ★★★ (2017-11-21 23:37:56)

歌詞だけ取り出せば、ポップ・メタルにありがちな
失恋ソングなのですが、ピアノ、ギター、ハイトーンVoが
泣いて泣いて泣きまくる壮絶なまでの涙腺への食い込みっぷりは
「ありがち」どころじゃ済みません。どんだけ手酷く振られたんだよと。
振られた上に借金背負わされ、同棲してたアパートの家財道具を
全部持ち逃げされて置手紙で「新天地で新しい彼氏と幸せになります」
と書き残されたぐらいの壮絶な絶望感が伝わって来るかのようですよ。


STEELHEART - Steelheart - Rock 'n' Roll (I Just Wanna) ★★★ (2017-11-21 23:26:34)

メタリックなGリフに超絶ハイトーンVoが被さって
リズムが疾走を開始した瞬間に「よし、星三つ!」となる名曲。
このハード・ナンバーからドラマティックな名バラード
“SHE'S GONE”へと繋がって行く流れだけでも
アルバム『STEELHEART』を購入する価値があるのではないかと。
Voにメラメラとライバル心を燃やすかの如く弾き倒すGも痛快です。


STEELHEART - Steelheart ★★ (2017-11-21 23:22:00)

嘗て『ロック・スター』なる映画が公開されまして。無名の新人リッパーがJUDAS PRIESTのフロントマンに大抜擢されたサクセス・ストーリーを元にしておきながら、当のメタルゴッドから無関係を宣言されるぐらい、まぁメタル愛が感じられないこと夥しい作品でした。内容に文句タレ始めると際限がないのでさておき、その劇中「物凄いハイトーンが出せる」という設定の主人公の歌の吹替を担当していたマイク・マティアヴィッチ。その彼がフロントマンを務める米コネチカット出身の5人組で、ここ日本ではデビュー早々に中野サンプラザで初来日公演を成功させるぐらいの人気者だったSTEELHEARTが'90年に発表し、ゴールド・ディスクを獲得するヒットとなったデビュー作がコレであります。
特に9曲目に収められている“SHE’S GONE”の名曲っぷりはつとに有名で、この泣きとドラマに満ちた欧州風味薫るバラードを聴かせて貰い、速攻アルバムを買いに走ったら、その“SHE’S~”以外はノリ重視のアメリカ~ンな楽曲で大半が占められていて「えー…」と何やら釈然としない気持ちになった方も多かったとか。(いや俺のことですが)
ただそれを差し引いても、やはり“SHE’S~”は一聴の価値がある名曲ですよ。またその前に置かれ、Gが派手に弾きまくるメタリックな疾走ナンバー⑧のカッコ良さや、シングル・カットされ全米14位とスマッシュ・ヒットとなった④もなかなかの出来栄え。何より、いずれの楽曲においても目の覚めるようなハイトーンを轟かせるマイクの歌唱がやはり圧巻。彼の歌と上記の楽曲目当てで本作を購入しても、決して損したとは思わないのではないでしょうか?当時売れまくった作品ゆえ、中古盤が格安価格で購入可能ですしね。


TANE CAIN - Tané Cain ★★★ (2017-11-20 23:20:06)

JOURNEYを支えるKey奏者にして、稀代のソングライターでもあるジョナサン・ケイン。その奥方だった(当時)トーニー・ケインが、旦那とキース・オルセンのプロデュースを受けてRCA RECORDSから'82年に発表したソロ・デビュー作。(邦題は『抱きしめて』)
JOURNEYに通じるポップでメロディアスなAOR/産業ロック・サウンドを聴かせてくれる作品で、一流のスタッフ・ワークと、ニール・ショーンら多彩なゲスト陣がそれをバックアップ。その上ジョナサンが全面的な楽曲提供を行っているとあれば、収録曲の粒の揃い具合は疑う余地なし。Mr. MISTERのリチャード・ペイジ(Vo)とのデュエット・バラード⑥には、後の売れっ子プロデューサー、ボー・ヒルの名前も見つけられたりして、そりゃあこんだけ4番バッターが揃っていれば凡打になるわけがありませんよ。
本作のヒロインたるトーニー・ケインも、ハイクオリティな本編に対して聴き劣りしない、素地のしっかりとした歌唱力を披露。哀愁に彩られたキャッチーなメロディを時に伸びやかに、時にしっとりと歌い上げています。特にシングル・カットもされた①⑤は流石の出来栄えで、アルバム表題曲でもある後者は、全米チャートTOP40に食い込むスマッシュ・ヒットを記録しています(最高位は第38位)。ちなみに'84年発表のJOURNEYの代表作『FRONTIERS』に収録されている、ジョナサン作曲の名バラード“時への誓い”は、この曲に対するアンサー・ソングになっているのだとか。ご馳走様。
残念ながらアルバム自体のセールスは振るいませんでしたが、「本業の片手間仕事」「女優の自己満足」と侮ることなかれ。メロディ愛好家から支持されているのも納得の名盤ですよ。


TANE CAIN (2017-11-20 23:17:52)

本名はトーニー(正確な発音は「ターニー」)マクルーア。芸能一家に生まれ、幼少時から女優業をスタートさせる傍ら、70年代にはラテン・ジャズ・バンドを始め、音楽活動も行っていたという。70年代終盤にBABYS時代のジョナサン・ケインと出会い、結婚。
モデル級の美貌に確かな歌唱力、そしてミュージシャン人脈を併せ持つ逸材としてRCA RECORDSの接触を受け、'82年にセルフ・タイトルのアルバムでソロ・シンガーとしてデビューを飾る。
2ndシングル『抱きしめて』がTOP40にランクインするヒットとなるも、アルバム自体はチャート100位圏内に入ることも叶わなかった。(最高第121位)
'84年にはターニー・ケイン&トライアングルズ名義で映画『ターミネーター』のサントラに楽曲提供も行っている。(サラ・コナーとターミネーターの初遭遇シーンのバックで流れている曲がそれ)


REVOLUTION SAINTS - Light in the Dark - Freedom ★★★ (2017-11-19 22:24:35)

作詞・作曲からGソロまで、ディーン・カストロノヴォが
ほぼ独力で書き上げたというミッド・チューン。
重厚なヴァースから、雄大な広がりを感じさせるサビメロへと
繋がって行くメロディ展開も秀逸で、
ディーンの「やる気」がヒシヒシと伝わって来るかのような出来栄えです。


REVOLUTION SAINTS - Light in the Dark ★★★ (2017-11-19 22:17:37)

「歌って叩ける実力派ドラマー」として順風満帆のキャリアを歩んでいたディーン・カストロノヴォでしたが、薬物及びアルコール依存と婚約者への家庭内暴力が発覚したことで運命は暗転。築き上げてきたキャリアは一夜にして完膚なきまでに失われてしまいました。まぁ完全に自業自得であり、事件に関しては全く同情はしておらんのですが、しかしその才能を惜しまずにはいられない身としては、彼氏がリハビリ施設に入って酒とヤクを絶ち、婚約者との関係修復も図り、その上でこのREVOLUSION SAINTSの2ndアルバムで更生の第一歩を踏み出したというならば、応援しないわけにはいきますまい!と。
再出発を祝うように、ダグ・アルドリッジ(G)、ジャック・ブレイズ(B)ら、お馴染みの面子が全員集結して、抒情メロディが華麗に舞うメロディックHRという、デビュー作で確立したサウンドもしっかりと踏襲。但し多数の作曲家が起用されていた1stに対し、今回の収録曲はプロデューサー兼Key奏者のアレッサンドロ・デル・ベッキオとメンバーの共作曲のみ。何より溜め込んでいた鬱憤を晴らすかの如く、本作ではよりハード・ロッキンな方向性が志向されていて、お陰で「バンド感」は過去最高をマークする一方、ことメロディについては“YOU’RE NOT ALONE”と“HERE FOREVER”という年間ベスト級の名曲が揃っていた前作比だと、少々フックが弱く感じられてしまうという。
いやそれでも、重厚な②や、ダグのGがフラッシーに駆け巡るハード・ナンバー③等、疾走曲から美しいバラードまで、優れた楽曲が目白押しの本作が、そこいらのメロハー物とは勝負にならないぐらいの完成度の高さを誇っていることは疑う余地はないんですけどね。


THE EXPLOITED - Beat the Bastards - Sea of Blood ★★★ (2017-11-18 09:40:14)

ノイジーな音色で破壊的に刻まれるGリフがド迫力。
ズドドドッと地響きと共に疾走疾走また疾走な曲調を、
どっしりと支えるドラムの抜群の安定感も
この曲(のみならずアルバム全体)の肝になっています。


THE EXPLOITED - Beat the Bastards - They Lie ★★★ (2017-11-18 09:36:05)

血管ブチきれそうな勢いでガナりたてる怒声Vo、
ガリガリと鼓膜に突き立つGリフ、猪突猛進のリズム、
その合間を縫って迸るGソロとが、3分弱の
ランニング・タイムを一気呵成に走り抜ける。
パンク?ハードコア?クロスオーバー?
いやいや。SLAYER型スラッシュ・ソングの名曲ですよ。


THE EXPLOITED - Beat the Bastards ★★★ (2017-11-18 09:30:51)

名前は知っていても、まともに聴いたことはないパンク・バンドってのは結構多く、UKハードコア/パンク界のリビング・レジェンドこと、ワッティ・バカン(Vo)率いるTHE EXPLOITEDもそうしたバンドの一つ。なので彼らが’96年にMUSIC FOR NATIONSからリリースしたこの12thアルバム(多分)を初めて耳にした時はビックリでしたよ。ガリガリと鼓膜を引っ掻くGリフ、性急に突っ走るビートを抜群の安定感で支えるリズム隊、各曲にフィーチュアされ威勢よく迸るGソロ、怒りに満ちた咆哮で聴き手をアジテートしまくるVo等々。こりゃまた何とイカしたクロスオーバー・スラッシュか…というか、これってもう普通にカッコイイ、ストレートなスラッシュ・メタルの快作じゃん!と。
特に純粋な賛辞として「まるでSLAYER」という言葉を贈りたくなる⑥⑪はスラッシュ魂が燃え上がらずにはいられない名曲。当時流行のキーワード「ラフ&スポンテニアス」を言い訳にせず、しっかりと作り込んだ肉厚なプロダクションも、収録曲が放つ剣呑な殺気と迫力を効果的に倍加してくれています。(プロデュースはコリン・リチャードソンが担当)
このアルバムが発表された'96年頃といえば、モダン・ヘヴィネス・ブームの直撃でスラッシュ・シーンはスピードダウン著しく、またパンク・シーンはもっとポップでメロディアスな音が主流なりつつあった時期。本作はその只中にあって「るせぇ!そんなん知るかボケェ!」とばかりに、両者に中指突き立てて我が道を貫き通す、まさしくパンクな姿勢と、スラッシーなアグレッション/スピード感が全編に亘って横溢した力作に仕上がっています。


CORONER - No More Color - D.O.A. ★★★ (2017-11-16 23:45:14)

イントロだけで三ツ星級の名曲であることを確信。
奇想天外且つ流麗なリフとメロディ、
変拍子山盛りのリズムが嵐の如く吹き荒ぶ、
CORONERの個性爆発な名曲。
安易に大作にせず、タイトに5分以内にランニング・タイムを
まとめるセンスも買い。


SADUS - Chemical Exposure - Undead ★★★ (2017-11-15 23:53:44)

ダハハ、速ぇー速ぇー
というのが初めて聴いた時の感想でした。
Voと楽器隊が一丸となってキチGUYの如く激走を繰り広げるのですが
突っ走った爽快感よりも、何やら病んでそうなというか闇抱えていそうな
雰囲気漂わす辺りが、彼らがデス・メタル分類で語られる機会の多い理由でしょうかね。


CORONER - No More Color ★★★ (2017-11-15 23:32:47)

スイスの技巧派トリオが'89年に発表し、リアル・タイムで初めて聴いた彼らの作品となった3rdアルバム。ちなみにCORONER作品ジャケットに毎回印刷されている黒塗り模様は、日本盤の「帯」にインスパイアされたデザインなのだというプチトリビア。
ジャズの素養を持ち、トリッキーなリフを刻む一方でネオ・クラシカルなメロディも流麗に紡ぐG、変拍子と起伏だらけの曲展開を一部の隙もなく支え、実はリード楽器の役割を果たしているDs、そのGとDs両方に寄り添い変幻自在に動き回るBと、当時最上クラスの技量を誇る楽器陣が、さながら暴風の如く猛威を振るうインテレクチュアル・スラッシュ・メタルに、聴き手はただただ濁流に飲まれた木の葉のように翻弄されるのみ。
スラッシーなアグレッション以上に、研ぎ澄まされたメンバー間のテクニカルな応酬にサウンドの焦点が絞られた今作は、発表時は「テクニカル・メタル方面に突き抜けたCELTIC FROST」とも、「スイスのWATCHTOWER」とも評されましたが、今聴き直すと、複雑精緻に編まれたアンサンブルの中で欧州的ダークネスと耽美性を宿したメロディ・センスが鮮烈に息衝く様からは、DEATHの名作『INDIVIDUAL THOUGHT PATTERNS』に通じる激と情のドラマが感じられたり。特に全楽器が爆発的に疾走した瞬間アドレナリンが噴出する③、劇的なイントロだけでその名曲っぷりを確信させられる④はアルバムの白眉。
物凄い音数が詰め込まれ/荒れ狂うサウンドはお世辞にもキャッチーとは言い難いものの、孤高のインテレクチュアル・スラッシュ・メタル・スタイルが極まったCORONERの代表作として、間違いなく一聴の価値がある名盤ではないかと。


CORONER - Punishment for Decadence - Arc-Lite ★★★ (2017-11-14 23:05:40)

ネオクラシカルなGと、前へ前へと出て来るドラムが
火花バチバチの主導権争いを繰り広げながら
スリリングに突き進む様にグイグイ引き込まれます。
その両者の接着剤的役割を果たすBもテクニシャン。
歌の不在がまったく気にならないインストの名曲ですね。


CORONER - Punishment for Decadence ★★★ (2017-11-13 23:02:11)

オーギュスト・ロダンの代表作『地獄の門』(の一部)がアートワークにあしらわれている、スイスのスラッシュ・メタル・トリオ、’88年発表の2ndアルバム。
高度な演奏技術が狂い咲く、複雑精緻な構築美を有するサウンドはMEGADETHやWATCHTOWER等に通じるインテレクチュアル・スラッシュ(当時はテクノ・スラッシュとも)で括られるスタイルながら、そこに師匠筋であるCELTIC FROSTから受け継いだ禍々しい暗黒色のトーンと、欧州HM流の美意識に裏打ちされた抒情メロディが組み合わさることで、他に類を見ないCORONER独自の音楽性が屹立。
Voの不在を埋めるようにGが歌いまくるネオクラ路線のインスト曲④、爆発を繰り返しながら終局へ向かって昇り詰めていく⑤、メロディック・ブラック・メタルを先取りしてしまったような⑧、ジミヘンの代表曲“紫の煙”をCORONER流にカヴァーしてみせた⑩…といった優れた楽曲の数々が並ぶ本編は、次作『NO MORE~』で頂点に達する(そして4th『MENTAL VORTEX』以降は逆に抑え気味になっていく)テクニック至上主義と、ユーロ・スラッシュならではのダークネスや攻撃性が、グッとくる適切なバランスで組み上げられています。安易に大作主義に走らず、楽曲をタイトにまとめ上げる姿勢も好印象ですよ。
スラッシュ・メタル愛好家にはまず本作をお薦めしたい次第。…というか、本作と次作がカップリング仕様のお得な日本盤を買うのが最良の道ですわな。
マイケル・アモットがCORONERの存在にインスパイアされたことを公言しているのは納得ですし、最近のバンドならVEKTORとかも彼らの存在抜きには語れませんよねと。


LICH KING - The Omniclasm ★★★ (2017-11-12 23:00:25)

米スラッシュ・メタル・シーンの中堅選手となったマサチューセッツ州の5人組が、前作から5年ぶりとなる’17年に発表したニュー・アルバム。
間にシングルやEPのリリースがちょくちょく挟まれていたので、然程待たされた気はしないとは言え、何故こんなにブランクが空いてしまったのか?その理由は…いや全然知らんので誰か教えて欲しいぐらいなのですが、もしかすると本作発表後間もなく、これまでバンドの創作面を一手に担ってきたオリジナル・メンバーである、トム・マーティン(Vo)が脱退してしまったことと何か関係あんのか?と。つかLICH KINGの明日はどっちだ。
とまれ、音楽性の方は何一つ変わっちゃいません。どこかファニーな雰囲気も撒き散らす③や、7分以上の長尺が(全く走ることなく)重厚に迫り出して来る70年代HR風味の⑧辺りは今回の新機軸と言えるかもしれませんが、ラフネス優先の音作りの下、間断なく刻まれるササクレたGリフ、突き動かされるように走り回るリズム、その上でひり出されるハイテンションなシャウトetc.と、基本的なサウンドは、ほぼほぼこれまでのスタイルを固守。全方位にちょっかい掛けていく姿勢も健在で、特に今回のヒットは“CROSSOVER SONGS ARE TOO DAMN SHORT”なるタイトルからして最高な⑥ですかね。(ちなみに彼らはD.R.I.の楽曲をカヴァーしているぐらいの彼らのファン)
本編の最初と最後をサンドイッチし、アグレッシブなだけでなく、そこはかとないドラマ性もその身に纏わせたLICH KINGシリーズ最新作②⑩や、切り裂くように突っ走る⑨等、信頼のブランドとしてスラッシュ愛好家の期待にきっちりと応えてくれる1枚。


LICH KING - The Omniclasm - Lich King VI: The Omniclasm ★★★ (2017-11-12 22:59:09)

ラストに鎮座まします、ファンにはお馴染みLICH KINGシリーズ最新曲。
6分越えの長尺が物語る通り、スラッシュ・ナンバーとしての
攻撃性や疾走感は十二分に保ちつつ、アルバムの締め括り役に相応しい
ツインGを有用してドラマ性とスケール感もさらりと漂わす
堂々たる名曲に仕上がっています。


LICH KING - The Omniclasm - Crossover Songs Are Too Damn Short ★★★ (2017-11-12 22:40:42)

“クロスオーバー・ソングはどれもクソ短い”の
タイトルに相応しく、1分ちょいのランニング・タイムを
畳み込むように突っ走るクロスオーバー・スラッシュ然とした
アグレッションを発散するスピード・ナンバー。
「クロスオーバー・ソングあるある」が綴られた歌詞も
最高なので、国内盤出して対訳付けて欲しい。


MUNICIPAL WASTE - Slime and Punishment - Breathe Grease ★★★ (2017-11-11 23:39:52)

のっけからアクセルベタ踏みで突っ走るOPナンバー
彼らが実践する「パーティ・スラッシュ」の何たるかを
余すところなく捉えたバカとアルコールが
ハイテンションで溢れ出すMVも最高です。


MUNICIPAL WASTE - Slime and Punishment - Under the Waste Command (instrumental) ★★★ (2017-11-11 23:35:27)

イントロとかアウトロの類ではなく、
きっちりと1曲の中に起承転結が仕込まれた
MUNICIPAL WASTEのHMサイドからの影響が
強く打ち出されたインスト・ナンバー。
IRON MAIDENばりにハモりまくるツインGが印象的。


MUNICIPAL WASTE - Slime and Punishment ★★★ (2017-11-11 23:28:00)

‘18年早々に単独での再来日公演が決まっているという、米バージニア州リッチモンド出身の5人組が'17年に発表した6thアルバム。
MUNICIPAL WASTEの作品に触れたのは、日本デビュー作となった3rd『狂気のスラッシュ・パーティー』(’07年)が最初でしたが、以来、彼らの音楽性はずーっと不変。切り返しの鋭いGリフ、名手デイヴ・ウィッテ(Ds)の俊敏なリズム・ワーク、切迫感に溢れたシャウトVo、ところどころで炸裂するユニゾン・プレイがサウンドのメタリックな感触を補強してくれるツインG、2~3分台とタイトにまとめられた楽曲が息継ぐ暇なく次々に畳み掛けて来る本編構成…。アルバムによってハードコア/パンク成分とHM成分の比率に多少の変動はあるものの、クロスオーバー・スラッシュ・メタルという基本スタイルからは微塵たりともブレることなく今日まで至っています。「この人たち、曲作りに関して悩んだことなんて全然なさそう」…と書くと何だかネガティブな意味っぽいので訂正。「こいつら、曲作りに迷いが一切ねえ!」
5年というブランク明けの今回は、どちらかと言えばハードコア/パンク成分に微増傾向が見受けられますが、のっけからフルスロットルでアクセルを踏み込む①、短いながらもイキのいいGソロが迸る③、印象的なツインGハーモニーが聴かれる⑩、そしてIRON MAIDENからの濃厚な影響が息衝くインスト・ナンバー⑬等、スラッシュ・メタル愛好家ならずとも思わず「おっ」と声を上げたくなる楽曲がきちんと要所を押さえてくれています。
来るべき彼らの来日公演に備えて聴きまくるのが、全く苦にならない充実作。


ALCOHOLATOR - Free Beer..... Surf's Up! - Sulfin' Beer ★★★ (2017-11-09 21:46:35)

雄叫び一発。小気味良く回転するGリフと豪快に突っ走るリズムに乗って
ライブじゃ会場が一体となって盛り上がるであろうキャッチーなコーラスが炸裂。
Gソロに、映画『パルプ・フィクション』のOP曲としても有名な
ディック・デイルの“MISIRLOU”を組み込む小技も効いて、
何となくSACRED REICHの“SULF NICARAGUA”リスペクト?
と思わせてくれる名曲です。