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MOTORHEAD - Ace of Spades - Please Don't Touch ★★★ (2017-08-20 01:05:34)

JOHNNY KIDD & THE PIRATESのデビュー・ヒット曲のカヴァーにして、
MOTORHEADとGIRLSCHOOLが合同で発表した3曲入りEP(全英チャート最高第4位)
『St. Valentines Day Massacre』のリーダー・トラック。
メインVoはレミーとケリー・ジョンソンが分け合い、
ドラムは首の骨折って入院中だったフィルシー・テイラーの代わりに
GIRLSCHOOLのデニス・デュフォードが叩いている。
3分弱のランニング・タイムをヤサグレ気味に突っ走る無頼な名曲。

ちなみに動画サイトで見られるTV番組出演時のライブ映像が非常にクール。
ドラム叩かんとウロチョロ踊るフィルシーが何度見ても笑えます。


MOTORHEAD - Motorhead Vs Girlschool ★★★ (2017-08-20 00:18:33)

タイトルに「VS」なんて付いてますが、MOTORHEADとGIRLSCHOOLの電流デスマッチの模様を収めた実況録音盤…なわけは勿論なくて。2バンドが共同でBRONZ RECORDSから発表したEP『St. VALENTINES DAY MASSACRE』をメインディッシュに、そこに彼らのシングルB面曲、更にはBRONZとワン・ショット契約を交わしていたYOUNG & MOODY BAND(レミーを始め、STATUS QUOのボブ・ヤング、WHITESNAKEのミッキー・ムーディやコージー・パウエルらが参加)が発表したシングル2枚等の音源を「取りあえず全部入れとけ!」ってな勢いでブッ込んだテイチクお得意の企画盤。これ1枚で入手困難音源を手軽に振り返れるので便利っちゃ便利なんすが、CD容量の関係で数曲カットされていたりするので、結局は元作品も集める必要が出て来てしまう点は痛し痒しという。
内容については、やはり目玉は「HEADGIRL」とも「MOTORSCHOOL」とも評されたプロジェクトからの楽曲であり、特にJOHNNY KIDD & THE PIRATESのヒット曲のカヴァー①は、レミーのやさぐれVoと、GRILSCHOOLの楽器隊が生み出す無頼な疾走感がマッチした仕上がり。それぞれの持ち曲を交換カヴァーした②③も流石のハマリ具合です。
あと、ボートラ的に収められたYOUNG & MOODY BAND(Voは名曲“孤独のナイト・ゲームス”の作曲者エド・ハミルトン。コーラスはTHE NOLANDSが担当)の⑪⑫⑬は全曲リラックスしまくりのロックンロールで、火花散るような緊張感を求めると落胆確実なれど、参加面子が面子だけに個人的には非常に興味深く聴けることが出来ましたよ。
マニア向けアイテムとはいえ、見かけたらチェックする価値は十分にあるのではないかと。


LIONHEART - Second Nature - Give Me the Light ★★★ (2017-08-18 00:25:24)

幻想的な“PRELUDE”からスタート。
仄かな哀愁を湛えつつ、煌びやかなKeyを身に纏って
爽やかに躍動する曲調は、まさしく往年の
LIONHEARTサウンドを現代にそのままよみがえらせたかのよう。
OPナンバーの大役を任されたのも納得の輝きを放つ名曲です。


LIONHEART - Second Nature - Don't Pay The Ferryman ★★★ (2017-08-18 00:21:21)

アイルランドで活躍する英国人シンガー/ソングライター
クリス・デ・バーが'82年に英米でヒットさせた
『THE GATEWAY』収録曲のカヴァー…と教えて貰わなかったら
LIONHEARTのオリジナル曲と信じて疑わなかったであろうぐらい
見事にハマっている哀愁のHRナンバー。
(確かドイツのDOMAINもカヴァーしていたはず)


LIONHEART - Second Nature ★★★ (2017-08-17 23:11:26)

英国のLIONHEART(スティーヴ・グリメットのLIONSHEARTに非ず)が、約30年ぶりに発表した2ndアルバム。
再編されたバンドのラインナップは、デニス・ストラットン(G)、ロッキー・ニュートン(B)、スティーヴ・マン(Key)のオリジナル・メンバーに加えて、旧知の間柄であるクライヴ・エドワーズ(Ds)、そしてSHYのリー・スモール(Vo)という布陣。1st『HOT TONIGHT』で素晴らしい喉を披露していたチャド・ブラウンの不参加を惜しみつつも、リーとてシンガーとしての実力は折紙付きゆえ不安は微塵もなし。LIONHEARTが得意とするハードポップ寄りの楽曲を歌うには声質的にやや「重い」かと思わなくもありませんでしたが、本作の方向性自体がハード気味に振られていることもあり、危惧したような違和感はありませんでしたね。
蔵出し音源集『UNEARTHED』収録曲のリレコと、書下ろしの新曲が半々で構成された本編は、コンピ盤的色合いが感じられなくもないものの、それでもイントロ①に続いて、爽やかな曲調にKeyが涼し気な彩りを加える②、カヴァー曲とは思えぬハマリ具合でアルバムのハイライトを飾る③、デニスがIRON MAIDEN在籍時代に書き上げた(スティーヴ・ハリスと共作予定だったという)⑤、キャッチーな⑩、実質的なデビュー曲であった疾走ナンバーにしてバンドのテーマ曲⑫等、「LIONHEART is BACK!」と確信させられるに十分な高品質な楽曲の数々を耳にすれば、そんなことは些細な問題であると。
今更ながら、PRAYING MANTISと共同で行われたという彼らの来日公演に足を運べなかったことが悔やまれる、復活作として十分な手応えを感じさせてくれる1枚です。


JETBOY - Feel the Shake - Hard Climb ★★ (2017-08-15 22:39:01)

派手な見た目に反して落ち着きすら感じさせる
ロックンロールを聴かせてくれたデビュー作において
この曲のみ売れ線ハードポップ・ナンバー風。
ハッキリ言って本編からは浮いているのですが
いやでも良い曲なんですよ、これが。
甘くキャッチーなサビメロに虫歯が疼きますよ。


JETBOY - Feel the Shake (2017-08-15 22:34:26)

デビュー直前にELEKTRA RECORDSとの契約を破棄されるという辛酸を舐めるも、《NO PAIN, NO GAIN》(苦労なくして得られるものなし)のポリシーの下、自棄を起こさず踏ん張って、再度メジャー・レーベルMCA RECORDSとディールを交わすことに成功したLAの4人組が、'88年に発表したデビュー作。(プロデュースはトム・アロムが担当)
シンガーのミッキー・フィン(Vo)がモヒカン頭だったり、メンバーの1人が元HANOI ROCKSのサム・ヤッファ(B)だったりと、センセーショナルなアピアランスが注目を集め、GUNS’N ROSESの対抗馬とも目された(当時)彼らゆえ、さぞかしエネルギッシュでデンジャラスなサウンドを聴かせてくれるものと思いきや、意外にも本作で聴かれるのは、ブルーズやグラム・ロックからの影響を散りばめつつシンプルにプレイされる、時に渋みすら漂わすロックンロール。帯に書かれた惹句《LAメタルのトリは俺達が務める!》の勇ましさからすると「もっと派手にハジけて、パンキッシュに攻めてくれてもいいんじゃない?」と。これではミドル~スロー・テンポの楽曲中心の本編に物足りなさを感じる方がいるのも無理からぬことのような。
泣きや哀愁とは無縁の作風であり、嘗てはガン無視を決め込んでおりましたが、HR/HM名盤ガイド本に本作が取り上げられていたことに興味を引かれ中古盤をゲット。決して主食にはなり得ない作品だとは思いつつも、例えば作中では浮いてるようにすら感じられる、キャッチーなハードポップ・ナンバー⑧の名曲ぶりは大したものだと感心させられたりも。
バンドの地力の高さは十分に伝わって来る出来ゆえ、あとは好みの問題でしょうか。


LIZZY BORDEN - Terror Rising - No Time to Lose ★★★ (2017-08-14 23:56:20)

LIZZY BORDEN屈指の名曲。
疾走する曲調、その上に乗るリジーのけたたましいハイトーン、
何より「ここぞ!」というタイミングで劇的にハモってみせる
ツインGの妙技がガッツポーズ物ですがな。


LIZZY BORDEN - Terror Rising ★★★ (2017-08-14 23:52:56)

2ndフル『MENACE OF SOCIETY』を以て、ここ日本で一躍評価を高めたLIZZY BORDENが、リジー曰く「新作が出るまでズーっとLIZZY漬けなって欲しい」との目的の下、次のアルバムまでの繋ぎとして'87年に発表したミニ・アルバム。
日本盤とUS盤とでは内容が異なっており、JEFFARSON STARSHIPの代表曲“WHITE RABIT”や、BITCHのベッツィ・ウェイスとリジーの「美女と野獣」デュエットが楽しいTUBESの“DON’T TOUCH ME THERE”といったカヴァー曲①②、及び新曲③④に関しては両盤共通な一方、日本盤はB面サイドに国内未発売だったデビューEP『GIVE ‘EM THE AXE』を丸ごと収録。個人的に本作の購入動機はこれ目当てだったぐらいでしてね。
キャッチーな表題曲⑤、リジーの個性的なハイトーン(歌の巧くなったオジー風)が勇ましい曲調に花を添える⑥、切れ味鋭く切り込み、劇的にハモるツインGの威力がガッツポーズ物のスピード・ナンバーの名曲⑦、バンドの名を一躍HR/HMシーンに広めるのに大きく貢献したRAINBOWの代表曲“LONG LIVE ROCK’ N ROLL”のカヴァー⑧等、『MENACE~』以降の作品よりも明確に欧州風味の正統派HM路線が志向されている楽曲の数々がカッコイイの何のって。勿論、バラード風に始まり、印象的に歌う2本のGを伴ってノリ良く駆け抜ける③のような新曲の出来栄えもお見事ではありますが。
本編全体に占めるカヴァー曲の割合の高さや、3分未満の楽曲がテンポ良く繰り出されていく構成といい、全体的に肩の力を抜き、バンド側も楽しんでレコーディングを行ったであろうことが伝わって来る1枚ですね。


CRACK JAW - Branded ★★ (2017-08-11 09:20:21)

SPV/STEAMHAMMER RECORDSとアルバム3枚分の契約を交わし、'85年に名盤『NIGHTOUT』でデビューを飾った西ドイツ・フランクフルト出身の5人組の2ndアルバム。…になる筈が、レーベルとの関係が拗れたことでリリースはご破算。やる気を失ったバンドも解散してしまったためそのままお蔵入りの憂き目に遭った不遇な1枚が、’16年に初お目見え。正式発売に際しては、リマスター音源、再結成後にレコーディングされた新曲(これがなかなかの出来栄えで良い感じ)等の大量ボーナス・トラックに加えて、更にはブックレットにはバンド・ヒストリーから詳細な各曲解説まで収録。如何にもドイツ人らしい几帳面な仕事ぶりが発揮された本作の仕様からも、バンド側の本作のリリースが叶ったことに対する喜びの程が伝わって来るかのようです。
音の方は、1stのスタイルを順当に引き継いだ哀愁のヨーロピアンHR。プロダクションの冴えなさはお蔵入り音源ゆえ目を瞑るとして、“STRUCK BY THUNDER”のようなインパクトあるスピード・ナンバーの名曲が見当たらず、全体的にミッド・テンポの楽曲中心にまとめられた「歌重視」の作風には若干の物足りなさを覚えなくもないという。
それでも、イントロから2本のGが泣きまくるドラマティックな②、重厚に突き進むアルバム表題曲③、キレのある疾走ナンバー⑥、泣きに満ちたバラード⑨、哀メロがキャッチーに躍動する⑩等、きっちりと耳を捉えるハイクオリティな楽曲の数々が収められている辺りは流石。このバンドのポテンシャルの高さは侮れません。「リリースしてくれてありがとう!」と、思わずメンバーに駆け寄って握手を求めたくなる1枚でしたよ。


Alice'n Thunderland - Alice'n Thunderland - Mine, All Mine! ★★★ (2017-08-09 21:50:33)

アルバムのジャケットに描かれた猫バスもどき
(トトロのとは違ってちびっ子を頭から喰らいそうな感じ)
の凶悪な咆哮からスタートするOPナンバー。
エミのハスキーなシャウトと、ライブ映えしそうな
パワフルなコーラスをフィーチュアして
重心低く突き進むドスの効いた曲調が非常にカッコイイ。


Alice'n Thunderland - Alice'n Thunderland ★★ (2017-08-09 21:20:39)

ランディ・ローズ門下生にして、ギターを肩に担いだ状態でタッピングを行うという、斬新且つ壮絶に無意味な(そこがいいんじゃない!)「アップサイド・ダウン奏法」で一世を風靡し損なったチェット・トンプソン(G)と、MOTLEY CRUEのバック・コーラスも務めたNASTY HABITSのメンバーで、ミック・マーズの元奥方としても知られるエミ・キャニン(Vo)によるバンドが、’95年に世に放った唯一作。
参加面子に興味をそそられたのと、中古盤が安かったので購入はしたものの、モダン・ヘヴィネスが猛威を振るった時期のUS産HMバンドの作品ゆえ、内容に関しちゃ殆ど期待していませんでした。事実、飾り気皆無のプロダクションから歪んだGの音作り、中~低速/音域メインの収録曲に至るまで、その作風は90年代の流行にばっちり則っていますし。
しかしながら、エミの姐御系に分類されるワイルドな歌唱と、リフ/リード両面において冴え渡るチェットのテクニカルなGプレイとが、モダンなパワー・メタル・サウンドにキレとフックを生み出していて、本作が単に重苦しくてカッタルイだけの内容になることを防いでくれています。特に腰を低く落としてズンズン突き進むが如き①は、中期VICIOUS RUMORSを思わす迫力満点の名曲。まぁ地味な楽曲も散見されますけど、にしたってラストを〆る⑪がエミの熱唱を活かして盛り上がる秀曲ゆえ聴後感は上々。あと付け加えると、へヴィ&アグレッシブな音楽性に反して歌詞からはクリスチャン・メタルの姿勢も伺えたり。
何となく、チェットが一時的に参加していたマンディ・ライオン率いるWWⅢのアルバムに通じる魅力を感じた1枚。勿論USパワー・メタル愛好家にもお薦めです。


Alice'n Thunderland (2017-08-09 21:19:50)

ランディ・ローズに師事し、タッピングの名手として知られたチェット・トンプソン(G)が、アン・ボレイン率いるHELLIONに参加して知名度を高めた後、90年代に入って結成したバンド。(バンド名は彼が10代の頃にやっていたバンドの名前をそのまま再利用している)
相棒役を務めたのは、MOTLEY CRUEのバック・コーラスを務めたNASTY HABITSのメンバーで、一時期ミック・マーズの奥方でもあったエミ・キャニン(Vo)。
バンドは'95年にアルバム1枚のみを残して、大きな成功を収めることなく消滅するが、ミック・マーズは女房(当時)のバンドということで彼らに金銭面や機材面で支援を惜しまなかったため素寒貧になってしまったという。ちょっといい話――いい話か?――あり。


BLOODGOOD - Detonation - Eat the Flesh ★★★ (2017-08-07 22:17:49)

彼らがクリスチャン・メタル・バンドだからというわけじゃないのですが
どことなく讃美歌チックな荘厳さを湛えて響き渡るサビメロが印象に残ります。
作品全体としては硬派な正統派HMサウンドを志向しつつも
こうしたボーカル・ハーモニーを活かしたコーラスの組み立ての巧みさは、
やはりアメリカのバンドだなぁと。


BLOODGOOD - Detonation - Vagrant People ★★★ (2017-08-07 22:13:49)

メタル魂を燃え上がらせる勇壮な曲調と重々しい疾走感、
地響き立てて炸裂する男性コーラスとが相俟って
そこはかとなくACCEPTを思い出させる逸品に仕上がっております。


BLOODGOOD - Detonation - Battle of the Flesh ★★★ (2017-08-07 22:09:20)

イントロから派手な速弾きが炸裂する、OPナンバーらしい疾走曲。
リーダーのマイケル・ブラッドグッドがゴリゴリ鳴らしまくるBが
楽曲の持つハードネスを際立たせます。
シャープに切り込んでくるGに負けじとパワー全開のVoが歌う
ライブ映えしそうなコーラスも印象的。


BLOODGOOD - Detonation ★★★ (2017-08-06 23:48:53)

ワシントン州シアトルにてマイケル・ブラッドグッド(B)により結成され、後にプロデューサー業やソロ・アーティストとしても活躍するデヴィッド・ザフィーロがフロントマンを務めていたことで知られるバンドが、’87年にFRONTLINE RECORDから発表した2nd。
STRYPER、WHITECROSS、BARREN CROSSを含めた「4大クリスチャン・メタル・バンド」(そんな括りがあったんかい)の中では唯一国内盤がリリースされていないこともあり、日本での知名度は今一つな印象ですが、作品の質の高さでは上記3バンドに勝るとも劣りません。
派手なライブ・パフォーマンス等がキリスト教右派から批判され、本国よりも欧州での人気が先行したという逸話に相応しく、本作において彼らが聴かせてくれるのは、ヨーロピアンな風情も漂わす硬派な正統派HM。特にイントロからフラッシーに炸裂するG、ゴリゴリと骨太なアクセントを加えてくるB、粗い声質のシャウトがメタル向きのシンガーが歌う、思わず合唱を誘われるキャッチーなメロディを伴い疾走するOPナンバー①は、挨拶代わりの一撃とでも言うべき名曲。更にACCEPTばりの重低音コーラスをフィーチュアした勇壮な②がその後に続いた時点で、個人的には本作の出来の良さを確信させられた次第。そして勿論その期待は裏切られることなく、本編にはこれ以降も、讃美歌調に響き渡る重厚なサビメロがドラマティックな⑥、攻撃的な曲調とミュージカル仕立ての歌詞(キリスト処刑にまつわるピラト総督の伝承)を組み合わせた⑧等、印象に残る楽曲が途切れることなく連続します。
インディーズ制作ゆえのパサついた音作りには難ありなれど、気合迸る本編はそれを補って余りあるカッコ良さ。彼らの他の作品もチェックせねばという気にさせられる1枚です。


UNLEASH THE ARCHERS - Apex - Apex ★★★ (2017-08-05 10:03:35)

叙情的に始まり、テンポ・アップしつつツインGのハモリを
散りばめつつパワフルに盛り上がっていく様が、
なるほど確かに、ブリトニー・スレイズが
「まさにそういうノリが楽曲が作りたかった」
とインタビュー等で正直の答えているように、IRON MAIDENの
“審判の日”を彷彿とさせる、本編ラストを〆る大作ナンバー。


UNLEASH THE ARCHERS - Apex - Cleanse the Bloodlines ★★★ (2017-08-05 09:59:18)

アルバムのコンセプトに沿ったファンタジー映画風のPVも作られている
アルバムのリーダー・トラック。ブリトニー・スレイズのパワフルな熱唱が
映えるプログレ・メタル調の劇的な曲展開と、エピック・メタリックな
勇壮な盛り上がりっぷりにぐいぐい引き込まれてしまいます。


UNLEASH THE ARCHERS - Apex - The Matriarch ★★★ (2017-08-05 09:51:26)

タイト且つテンポ良く攻めて来るHMナンバー。
国内盤の解説でも触れられている通り、
エピック・メタルというよりは
80年代のUSパワー・メタルに通じる
ガッツが感じられます。


UNLEASH THE ARCHERS - Apex ★★★ (2017-08-04 07:18:07)

数年前に行われた来日公演におけるメタル・ゴッデスぶりが未だ記憶に鮮烈なブリトニー・スレイズ(Vo)率いる、カナディアン・パワー・メタル軍団、’17年発表の4thアルバム。
メタル者の血を滾らせるエピカルな音楽性はそのままに、ブリトニー嬢と共に曲作りの一角を担っていたデス・メタル好きのギタリストが脱退したせいか、前作辺りまで目立っていたグロウルを用いたコーラスやブラスト・ビート等、デス・メタリックな要素は減少傾向。それよりもオールドスクールで正統派な方向へとサウンドの焦点が絞り込まれた印象です。
ジャーマン・メロパワ風のサビメロを持つ①で本編の幕が上がった時は「え?そっち行っちゃうの?」と不安に駆られなくもありませんでしたが、次曲以降は小気味良く疾走する②⑤、パワフル且つ好戦的な③、劇的な曲展開にメタル魂がメラメラと燃え上がる④、ライブ会場で無数の拳が突き上げられる光景が目に浮かぶような⑦…といった具合に、UTA印の勇壮なる楽曲が連続。ラストを〆るIRON MAIDENに対する溢れんばかりの敬意が託された大作ナンバー⑩、サウンド的にもコンセプト的にもハマり過ぎるぐらいハマっているQUEENSRYCHEの名曲カヴァー⑪に至るまで、無駄も隙もない本編には唸らされっ放しという。そして勿論、時に女王の如く威厳たっぷりに、時に戦士の如く凛々しく、そして時に女神の如く麗しく、それらを堂々歌い上げるブリトニー嬢の歌唱こそが本作の主役であることは今更言うまでもありませんわな。
演っている音楽とプロダクションの方向性に若干の齟齬を感じなくもないのですが、ここまで強力なHMアルバムであればそれも大した問題じゃないですよね。


ACCEPT - Eat the Heat - Mistreated ★★★ (2017-08-02 22:59:52)

泣きや哀愁のセンスは従来のACCEPTから引き継ぎつつ
デヴィッドのじっくりと聴かせるエモーショナルな歌唱と
大陸的な雄大なスケール感といった新味も見事に活かした
感動的なロッカ・バラード。尺は9分近くと長めですが
時が経つのも忘れて聞き惚れてしまいますよ。
ウルフ・ホフマンの泣きのGも絶品。


ACCEPT - Eat the Heat - Hellhammer ★★★ (2017-08-02 22:54:41)

メロディック&リズミックに弾む曲調と、
キャッチーなサビメロが非常に秀逸。
(思わず一緒に叫びたくなりますね)
デヴィッド・リース擁するACCEPTが目指したサウンドの
理想形に限りなく近づいた名曲ではないかと。


ACCEPT - Eat the Heat - X-T-C ★★★ (2017-08-02 22:49:24)

ウド在籍時代には既に書かれていた楽曲らしく
ウドも気に入ってU.D.O.のライブでプレイしていた。
つまりは「これぞACCEPT!」な名曲であるという。
下っ腹にズンズン来るパワフルなHMナンバー。


ACCEPT - Eat the Heat ★★★ (2017-08-02 00:38:47)

その昔、ACCEPT最大の問題作と言えば’89年発表のこの8thアルバムが筆頭でした。曰く「売れ線に走るためにウドを追い出した」(実際はもっと込み入った事情有り)、「アメリカナイズされたサウンド」「やっぱACCEPTの声はウドじゃないと」etc…。尤も、ウド擁する編成で復活した再結成ACCEPTの90年代のやらかしっぷりや、マーク・トニーロがフロントマンを務める現行ACCEPTの大躍進を経た今となっては、本作における変化なんぞまるで牧歌的。普通に「良く出来たACCEPT作品」として楽しめますので、若いリスナーの皆様におかれましては安心してご購入下さいませ。
確かに地響きコーラスを控えめに、アメリカ市場を意識したようなライトに弾む楽曲もチラホラ見受けられますが、にしたって余裕でHR/HMの範疇で括れるレベル。流石に捨て曲なしとは行かずとも、「アグレッシブになったSURVIVOR」と評される⑥や、後に続くメロディックな⑦等は、新生ACCEPTの目指す方向性が魅力的に提示された名曲ではないかと。それらを歌うニュー・フロントマン、デヴィッド・リースのVoも、そりゃ前任者ほどのアクの強さはありません(そういう人を敢えて選んだのだから当然の話です)が、声質自体は結構カミソリ系で、バラエティを増した収録曲を柔軟に歌いこなすシンガーとしての実力は、流石ウルフ・ホフマン達のお眼鏡に適っただけのことはありますよ。
U.D.O.のライブでも演奏されていたパワフルなHMナンバー①、激情迸る劇的なバラード⑥、爆走ロックンロール⑫といった、従来から引き継ぐ「このバンドらしさ」全開の楽曲も要所を締め、嘗て、長らく聴かず嫌いをしていた己を猛省させられた力作であります。


CANDLEMASS - Ancient Dreams ★★★ (2017-08-01 00:12:03)

オジー期のBLACK SABBATHに、北欧然とした神秘性やドラマ性、更にはメタリックなエッジの鋭さを加味することで、「エピック・ドゥーム・メタル」なる音楽性に先鞭をつけたCANDLEMASS。本作は、その彼らが英国輸入盤チャートで№1の座をゲットする成功を収めた『NIGHTFALL』(’87年)の勢いを駆り、’88年に発表した2ndフル・アルバム。
前作のジャケットにはトマス・コール画伯の代表作の一つ『人生の航路』より『老年期』が用いられていましたが、今回は同シリーズより『青年期』を採用。連続性を感じさせるこのアートワークが物語る通り、サバシーなリフ・ワークから漆黒のメロディを奏でるGソロまで、高い「トニー・アイオミ度数」を誇るレイフ・エドリングのGプレイ、タメの効きまくったリズム、その上で歌唱力も体型も横綱級のフロントマン、メサイア・マコーリンが朗々響き渡らせる(歌唱というよりも)「詠唱」と評したくなるオペラティックなVoをフィーチュアした唯一無二の音楽性には、些かのブレもありません。むしろ重厚長大にして、ゴシカルなドラマティシズムに磨きが掛けられた楽曲群からは、より一層闇の世界の深淵へズブズブと沈み込んで行くような暗黒オーラが濃密に立ち昇っています。
重々しく荘厳な立ち上がりから、ラストのこの上ないハマリ具合のBLACK SABBATHのカヴァー・メドレーに至るまで、ドゥーム・メタルと聞くと敷居の高さを感じてしまうリスナーも、要は「スローな様式美HM」と思えば恐るるに足らず。METAL BLADE RECORDSを通じてアメリカでのリリースも実現した結果、インディーズ配給ながらビルボード・チャートに飛び込む好成績を残したCANDLEMASSの代表作と言われるのも納得の1枚です。


ZINATRA - Zinatra ★★ (2017-07-30 10:28:15)

80年代末期のダッチ・メタル・シーンを盛り上げたバンドが、DEF LEPPARDが愛用していたことで知られる地元オランダのWISSELORDスタジオにてレコーディングを行い、’88年にNT RECORDSから発表した1stアルバム。それが縁なのかLEPPSのフィル・コリンがゲストとして客演、バラード⑩にGソロを提供してくれています。
本作のトピックと言えばそれぐらいで、ソロ・ワークやDANGER DANGER他の活動で認知を得る敏腕ソング・ライターのポール・レインが楽曲提供、オランダの貴公子ことロビー・ヴァレンタインがKey奏者として参加、更に珠玉の名バラード“LOVE NEVER DIES”を収録…と、フックだらけだった次作『THE GREAT ESCAPE』('90年、2nd)に比べるとどーにも地味に感じられてしまい、ずっとスルーし続けて来ておりまして。ところが先日格安で購入する機会に恵まれ、試しに再生してみたら「うーむ。これはこれで捨てたもんじゃねぇ!」と認識を改めさせられたという。
キラキラ・シンセを効かせたハードポップ・サウンドはもろ80年代風で、今となっては赤面を誘われたり、少々軽過ぎると感じる向きもありましょうが、それでも煌めくシンセを纏ってキャッチーに駆け抜ける①や、映画主題歌に起用され本国ではTOP 20に入るスマッシュ・ヒットとなったという②を始め、煌びやかなハードポップ・チューンから甘いバラードまで優れた楽曲が取り揃えられた本編は、ZINATRAが決してポール・レインやロビー様に頼らなければ良い曲を揃えられないバンドではないことを証明する出来栄えです。
聴けて良かった。2ndが気に入られたら是非本作の方もどうぞ。


LIZZY BORDEN - Menace to Society - Stiletto (Voice of Command) ★★★ (2017-07-28 00:01:46)

もうシャープに踊るイントロのツイン・リードGで
星3つ確定ですよ。
惜しむらくは曲調全体に湿り気が不足気味な点なのですが
そこがこのバンドの個性でもあるわけでして。
スピーディに押しまくりりつつ、メリハリも忘れない
曲作りの上手さが光る名曲です。


LIZZY BORDEN - Menace to Society - Notorious ★★★ (2017-07-27 23:57:37)

疾走感溢れるツインGを活かしつつも
キャッチーなコーラスを始め
陰に籠らない曲調はカラッと快活。
確かに『THUNDER IN THE EAST』の頃の
LOUDNESSに通じるものを感じますね。


LIZZY BORDEN - Menace to Society ★★★ (2017-07-27 23:32:21)

リジー・ボーデン(Vo)率いるバンドが’86年に発表した2ndフル。雑誌レビューの高評価に後押しされ、初めて購入した彼らのアルバムだったと記憶しますが、事前に伝え聞いていた情報の数々――曰く、リジーさんが提唱する「サイコ・ロック」に、それを実践するための派手なビジュアル&シアトリカルなライブ・パフォーマンスetc.――こりゃきっとKING DIAMONDばりにオドロオドロしいホラーなメタルが聴けるに違いありませんな!と、ニヤニヤ気色悪い笑み浮かべつつ作品を再生してみたら、妙にアッパーなOPナンバー①が終わった時点で「あの…コレ思ってた音と全然違うんスけど」と呟いてしまいましたよ。
いや確かに歌詞のテーマは「暴力」や「恐怖」ですし、甲高いハイトーンを活かして歌いまくるリジーのVoや、切っ先鋭い2本のGによるハーモニーが散りばめられたアグレッシブ且つ疾走感に溢れたサウンドは、紛うかたなき正統派HMスタイルではあるのですが。湿った泣きや哀愁よりも、カラッと豪快な抜けの良さが勝る作風は、例えばKING DIAMONDが思わずゾッとする心霊/オカルト系ホラーなら、こっちは血がブーブー飛び散る様がいっそキッチュな、皆でワイワイ楽しむ陽性スプラッター・ホラーの趣きという。
まぁそれが分かってしまえば、なぜだか『北斗の拳』主題歌を思い出した②、ツインGがシャープに暴れ回るイントロだけで名曲確定な⑤を始め、「これはこれでOK!」と。イントロから泣きまくりのバラード③、物騒なタイトルに反して哀愁を帯びたツインGが映える⑥、本編終盤を劇的に盛り上げる⑨のようなタイプもしっかりと収録されていますし。
当サイト登録のLIZZY BORDEN作品の中で、一番人気なのも納得の1枚ですよ。


CRAIG GOLDY - Hidden in Plain Sight - Forever More ★★★ (2017-07-25 23:13:45)

哀愁を帯びた曲調と、それをドラマティックに盛り上げる
デヴィッドの情熱的な歌唱に胸揺さぶられる名バラード。
楽曲に寄り添った、クレイグの歌心を感じさせるGソロも素晴らしい。


CRAIG GOLDY - Hidden in Plain Sight - Eye for An Eye ★★ (2017-07-25 23:06:20)

跳ねるリズムに乗ってトリッキーに躍動する
クレイグ・ゴールディのフラッシーなGプレイが聴きモノ。
都会的なクールネスを湛えたデヴィッドの歌メロも良い感じですよ。


CRAIG GOLDY - Hidden in Plain Sight ★★ (2017-07-24 23:20:15)

DIO脱退後のキャリアが今一つパッとしないクレイグ・ゴールディが、CRAIG GOLDY’S RITUAL名義で’90年にGRAND SLAM RECORDSから発表した作品。
まず、売れないSF漫画家の没イラストをリサイクルしたみたいな駄目ジャケで1ストライク(読めそうで読めない日本語にイラッ/笑)。書く内容について苦慮を感じさせるゴッドの歯切れの悪い国内盤解説で2ストライク。そしてA面にGIUFFRIA時代の僚友デヴィッド・グレン・エイズレー(Vo)と共作した音源を収録し、B面にはバンド形式(Voはマイク・ストーンが担当)でレコーディングされた楽曲が並ぶという、変則的な…ぶっちゃけ「寄せ集め音源集」とも言える構成で、3ストライク!バッター・アウト!となる1枚。
そんなわけで聴き始めの期待値は限りなくゼロに等しかったのですが、聴き終えてみるといやいやどうして。アメリカンな埃っぽさとも、欧州風味の湿っぽさとも異なる、都会的なクールネスを漂わすベタつかないHMサウンドに、「あれ、これ案外悪くないかも?」と。
トリッキーなGリフが刻まれるOPナンバー①の時点で早くも「おっ」と思わせてくれますし、デヴィッドの熱唱が光る哀愁のバラード⑤、Keyも効いたメロディアスなミッド・チューン⑧、これまた独特なGワークとメロディが耳に残る⑪といった楽曲は、モダンなセンスに裏打ちされたクレイグのGプレイが映える秀逸な仕上がりと言えましょうや。
ただ全体的に地味な感は否めないというか。クレイグ・ゴールディというギタリストがそうであったように、彼の演りたいことや、「この人と言えばコレ!」みたいな強烈なカラーがイマイチ伝わって来ない作品なんですよね…。ファンの方には申し訳ないのですが。


TANGIER - Four Winds - On the Line ★★★ (2017-07-23 02:27:57)

小粋なハミングに哀愁のGが被さる導入だけで
「渋っ!」となる、パワフルなブルーズ・ロック・ナンバー。
シングル・カットされ(最高第67位)、
PVも作られたTANGIERの代表曲でしょうか。


TANGIER - Four Winds - Four Winds ★★★ (2017-07-23 02:19:14)

イントロからして砂塵吹き荒ぶ西部のゴーストタウンが
脳裏に浮かぶような渋さ。
骨太な哀愁漂わすGと、タメの効いたリズム、
(さりげなくKeyも有用されています)
そしてビル・マットソンのエモーショナルなVoが
徐々に熱を帯びながら盛り上がっていく曲展開に
くぅーっと唸らされますよ。


TANGIER - Four Winds ★★ (2017-07-21 00:19:31)

80年代後半、浮かれポンチなLAメタルに対するカウンター的に発生したブルーズ・ブーム。GREAT WHITEやCINDERELLAが人気を集める中、その盛り上がりにいっちょ噛みすべく米メジャーのATCOが送り込んで来た、《嵐を呼び起こす5つの風》ことフィラデルフィア出身のTANGIERが’89年に発表した1stアルバム。…と思ったら実はインディーズ時代に既にデビュー作は発表済みで、一度解散した後、GとVo中心のバンド再編を経てレコーディングされたのが本作だったという。つまりこれは2ndってことか。
サウンドの方は、WHITESNAKEからゴージャス感を差っ引いた代わりに、アメリカンな埃っぽさを増量したようなブルーズ・ロック。リリース当時は、いくらゴッドが激賞してようが音楽性的に全くのアウト・オブ・眼中で、最近になって中古盤が安く投げ売られているのを発見し、ようやく落穂拾い気分で購入してみたのですが…ああ、良いじゃんか!コレと。
一発で掴まれるような派手さは控えめながらも、適度なノリの良さや乾いた哀愁のメロディに彩られた収録楽曲は、メインストリーム・ロック然としたキャッチネスも備えていて、必要以上に地味に落ち着き過ぎることがありません。一度聴き始めるとスルスルと楽しめてしまいますよ。骨太なGプレイと、何より歌詞と歌詞の行間をエモーションで埋めていくタイプのシンガーの、デヴィカバやポール・ロジャースに連なる歌いっぷりが最高です。ハミングからスタートするヒット・シングル③や、哀愁を湛えて熱く盛り上がっていくバラッド⑤等は、このバンドならではの個性が渋い輝きを放つ名曲ではないでしょうか。
こんな逸材Voが、本作を最後にバンドを脱退してしまったのは返す返すも残念ですね。


LITA FORD - Lita - Kiss Me Deadly ★★★ (2017-07-20 00:02:47)

ハッキリと「売れ線」を意識しているハードポップ・ナンバーですが
実際、ポップでキャッチーな素晴らしい楽曲で
ビルボード・チャート最高第12位も納得。
セクシーに次ぐセクシーなPVも脳裏に焼き付いておりますですよ。


LITA FORD - Lita - Close My Eyes Forever ★★★ (2017-07-19 23:56:19)

全米シングル・チャート最高第8位にランクインした
オジー・オズボーンとのデュエット・バラード。
邦題“永遠の眠り”が物悲しくもドラマティックな曲調にマッチしています。
曲調といい、Voの比率といい、主役の座はオジーに譲って
(シャロンにブッ込まれたのか?とか邪推したくなりますが/笑)
リタ姐さんはギタリストとして楽曲を支えることに専念している印象です。
実際、エモーションが溢れ出すGプレイは非常に素晴らしい。


LITA FORD - Lita ★★★ (2017-07-18 23:28:45)

元RUNAWAYSのセクシー・ダイナマイツ、またNITROマニアからは「ジム・ジレットの嫁」('11年に離婚)として知られるリタ・フォードが’88年に発表した3枚目のソロ・アルバム。PHANTOM BLUEの1stや、LIV MOONの3rd(初回限定盤)同様、「ジャケットのオッパイに釣られて買ってしまった。だが後悔はしていない」作品の一つでもあります。
自らの名を表題に冠していることからも、彼女が本作に賭ける意気込みの程が伝わって来ますが、更に今回からマネージメントをシャロン・オズボーンが担当。加えて、ゴージャスな疾走ナンバー②にはMOTORHEADのレミーが、どことなくFREEの“WISHING WELL”を思わす⑤にはMOTLEY CRUEのニッキー・シックスが、そして“永遠の眠り”なる邦題付き劇的なバラード⑨には、オジー・オズボーンの名前がそれぞれ共作者としてクレジット。かような「水も漏らさぬ」バックアップ体制が功を奏したのか、本作からシングル・カットされたオジーとのデュエット・バラード⑨がシングル・チャート最高第8位にランクイン、アルバム自体も第26位に食い込むヒット作として立派な成績を収める結果に。
それでいて、本作がゲストの知名度におんぶに抱っこな代物なのかと言えば、さに非ず。OPナンバー①でのっけからGを渋く歌わせたかと思えば、エロティックな③では大人の色気を振り撒き、逆にハジけるパワー・ポップ・チューン④では溌剌とした歌唱を披露…といった具合に、これまでに比べ格段にキャッチーなメロディが増量/洗練された本編中において、リタ姐さんは歌にギターに、その才を存分に振るって生き生きと躍動しまくっています。
彼女の名前は知ってても聴いたことはない方は、本作辺りから入ってみるのが宜しいかと。


CLOVEN HOOF - Cloven Hoof - Return of the Passover ★★★ (2017-07-17 22:43:04)

チリチリと不吉なイントロが
幾ばくかのオカルト臭を醸し出すものの、
湿ったメロディを豊かに紡ぐGに主導される形で
長尺をドラマティックに紡いでいく楽曲自体は
正統派のブリティッシュHMの伝統美に満ち溢れていますよ。


CLOVEN HOOF - Cloven Hoof - Laying Down the Law ★★★ (2017-07-17 22:33:20)

ギミックは排して、シンプルなGリフで押して行く
メタリックな曲調は、『STAND UP AND FIGHT』を
発表した頃のQUARTZに通じるものあり。
NWOBHMらしさを前面に出した、こういう楽曲も
また味わい深くてカッコイイ。


CLOVEN HOOF - Cloven Hoof - Gates of Gehenna ★★★ (2017-07-17 22:28:48)

デビューEP『THE OPENING RITUAL』のOPナンバーでもあった楽曲。
1stアルバム・バージョンでは、重厚なインスト曲“MARCH OF DAMMED”から
繋がっていくドラマティックな構成が用意されています。
Voの歌唱法といい、G主導で導かれる少々プログレ掛かった劇的な曲展開といい、
『運命の翼』を発表した頃のJUDAS PRIESTからの影響が濃厚に息衝く逸品。


CLOVEN HOOF - Cloven Hoof - Cloven Hoof ★★★ (2017-07-17 22:23:01)

OPナンバー兼バンドのテーマ・ソングに相応しく、
静と動を行きつ戻りつする大仰な曲展開といい、
歌ったりガナったり語ったりと忙しいVo、
湿度の高いメロディを奏でるG、
「エコエコアザラク エコエコザメラク」と
オカルト風味全開の歌詞世界etc.と
CLOVEN HOOFというバンドの何たるかが
ギュッと凝縮された名曲です。


CLOVEN HOOF - Cloven Hoof ★★★ (2017-07-14 00:49:08)

CLOVEN HOOFつったら、大英帝国印の正統派HMサウンドが詰め込まれた2nd『DOMINATOR』が愛聴盤でして。ゆえに初めて’84年発表のこの1stを聴いた時は「え。こんなに演ってる音楽性が違ってたの?」と結構驚いたという。まぁ本作と次のアルバムとの間にメンバーの大半が入れ替わっているので、それも道理なわけなのですが。
とは言うものの、シケシケな音質が如何にもNWOBHMな地下室臭を醸し出す中、テクよりも芝居がかった「味」で勝負するVo(後にフランスのメタル・バンド、H-BOMBに参加)や、英国然とした湿気まみれのリフとメロディを紡ぐG等、それぞれ「地」「水」「火」「風」を名乗る4人のメンバー(後で「雲」とか「山」とかも加わると思ったんだがなぁ←それ違う作品)によって奏でられるサウンドは、全編がダークな色彩と大仰な大作主義に貫かれていて、確かにこっちの音の方が「悪魔の蹄」を意味するバンド名には相応しい…かも。
特にバンドのテーマ・ソング①は、荘厳なコーラスをフィーチュアしたシアトリカルな曲展開といい、「エコエコアザラク」なんて古賀新一先生ばりの歌詞まで登場するオカルティックなノリといい、本作の旨みが全て詰まっている名曲っぷり。また重厚なインスト曲③から繋がる、『運命の翼』の頃のJUDAS PRIESTに暗黒色を加味したような④、静と動を飲み込んで10分近い長尺がドラマティックに紡がれる⑦等も、このバンド独自の音世界がガッチリと構築されています。シンプルなGリフで押していくQUARTZ風の⑥もカッコイイなぁ。
ANGEL WITCHやMERCYFUL FATEがイケる諸兄には猛烈にお薦めする1枚。つか、本作を一言で表す表現で最も腑に落ちたのは「英国のWARLORD」という例えなんですが。


MASS - Take You Home - Over You ★★★ (2017-07-12 23:45:48)

メタリックなGリフ、適度な疾走感、哀愁を帯びたメロディ、
キャッチーなコーラスetc.と、MASS屈指の…いやさ、ここは思い切って
クリスチャン・メタル屈指の名曲の一つと言ってしまいたいところ。
まぁイントロだけ聴くと“SOLDIER UNDER COMMAND”でも
始まりそうな感じではあるのですが。


MASS - Take You Home ★★★ (2017-07-11 23:42:03)

ボストンのクリスチャン・メタル・バンド、MASSが翌年発表する2ndフル・アルバムに先駆けて’87年にリリースした6曲入りEP。
その昔。ラジオで耳にしたのか、お店で流れていたのを聴いたのか忘れてしまいましたが、ともかく名曲“OVER YOU”のあまりのカッコ良さにK.O.され、こりゃ是が非でも収録作品をゲットせねば!と探し回ってようやっと購入。しかも実際に本作を聴いてみたら、キレのあるスピード・ナンバー③や、抒情メロディと劇的な構築美を備えた⑥(あと再発盤にボートラとして追加収録されている⑦もドラマティックで素晴らしい)等、それ以外の収録曲も捨て曲なしの名作だったというね。
次作『VOICES IN THE NIGHT』(’88年)ではマイケル・スウィートをプロデューサーに迎え、音作りやキャッチーなコーラス・ワークがより洗練されたことで、更にSTRYPER色が強化されることとなりますが、この頃のサウンドから受ける印象はセルフ・プロデュースによるラフな音質とも相俟って、未だ「アグレッシブな正統派HM」といった趣き(何せ1曲目からタイトルは“PEDAL TO THE METAL”ですからね)。その集大成と言うべきが、イントロの――ちょっとSTRYPERの名曲“SOLDIER UNDER COMMAND”を彷彿とさせる――勇壮なGメロディだけでメタル魂に着火されてしまう、クリスチャン・メタル史に残る(と勝手認定)逸品“OVER YOU”だったのかなと。
ボリュームはタイトながら内容は濃厚。実はMASSの作品の中で最も手が伸びる率の多い1枚だったりします。


BARREN CROSS - Hotter Than Hell! Live ★★★ (2017-07-10 23:53:09)

クリスチャン・メタルと言えば、ロブ・ハルフォードになりきったシンガーの歌声が話題を呼んだSAINTというJUDAS PRIESTタイプのバンドが居ましたが、同じジャンルに属する仲間でも、このBARREN CROSSはブルース・ディッキンソン似の歌唱スタイルのシンガーを擁し、IRON MAIDEN型の正統派HMを聴かせてくれるLAの4人組。
本作はそんな彼らが'90年にMEDUSA RECORDSから発表した実況録音盤で、3rd『STATE OF CONTROL』(’89年)発表に伴う全米ツアーの中から、地元でのライブの模様を収録。序盤から出し惜しみせずに名曲“DYING DAY”を繰り出してこっちのテンションを一気に引き上げてくれるセットリストは、ヒットを飛ばした2nd『ATOMIC ARENA』(’87年)収録曲を中心に過去3枚のスタジオ・アルバムから選曲されていて、ある意味80年代のBARREN CROSSの足跡を総括するベスト盤としての役割も果たしているという。
エネルギッシュに歌いまくるハイトーンVoをフィーチュアし、パワフルな正統派HMナンバーが矢継ぎ早に繰り出される構成から、その合間に組み込まれたソロ・パートにて達者な腕前を披露する楽器隊まで、ライブならではの熱気と勢い、それに堅実なテクニックを併せ持った、バンドの実力の高さが伝わる好ライブ盤。観客も大いに盛り上がっているのですが、シンガーのMCが「イエー!ノッてるかーい?!」みたいな感じじゃなく、生真面目に観客に感謝を捧げていたりして、そんなところがクリスチャン・メタルっぽいなぁと。
本作は1st『ROCK FOR THE KING』と一緒に国内盤が出ていて、レア・アイテム化著しい『ROCK~』に比べると入手は比較的容易ですので、ベスト盤代わりにいかがでしょうか。


BARREN CROSS - Atomic Arena - Cultic Regimes ★★★ (2017-07-09 23:10:49)

キ印の笑い声をイントロ代わりにスタート。
3分弱のランニング・タイムをパワフルに飛ばしまくる
パワー・メタリックなスピード・ナンバー。
これだけ聴いて彼らが「クリスチャン・メタル」だと分かる人は
あまりいないのではないでしょうか。


BARREN CROSS - Atomic Arena ★★★ (2017-07-08 08:03:05)

LAを拠点に活動していた4人組がENIGMA RECORDSからリリースすると、これが全米FMネットワークのラジオ番組で絶賛。CMJのHMチャート20位圏内にもランクインする話題作となった、BARREN CROSSの代表作でもある’87年発表の2ndアルバム。
プロデュース担当がディノとジョンのエレファンテ兄弟であることからも分かるように、彼らもまたクリスチャン・メタル・バンド。ストレートなキリスト賛歌ではなく、麻薬、テロ、自殺etc.といった社会問題を、怒りを込めて取り上げる硬派な歌詞世界は余りそれ系っぽくありませんが、伝聞によればメンバーの中には実際に教会で教えを説いたり、カウンセリングの奉仕をしている者もいたという、クリスチャンとしての経歴は結構な本格派。
但し音の方は、分厚いハーモニーと美旋律に彩られた教科書通りのSTRYPER路線ではなく、もっとハード寄り。ハイトーンVo、切れ味鋭いG、アタッキーに主張しまくるリズム隊がタイトに突き進む正統派HMサウンドは、寧ろIRON MAIDENを始めとする欧州勢からの影響が色濃く感じられる塩梅。②を聴けばお察しの通りシンガーのお手本は間違いなくブルース・ディッキンソンで、彼の力強い歌唱とパワフルな楽器隊が一丸となってACCEPTばりに猛進する⑦等は、いっそパワー・メタルと評したくなる迫力を有する。
全体的に肩に力が入り過ぎというか、もっとキャッチーな部分が出せれば更に良くなるのに…とか思いつつも、80年代のLAのバンドらしくパワー・バラード⑧を収録したり、さりげなく各所でKeyを効かせ収録曲に親しみ易さを付与したりと、バンドの達者な曲作りの手腕を前にすれば顔がほころびます。BARREN CROSS入門盤に如何でしょうか。


GUARDIAN - First Watch - Rock in Victory ★★★ (2017-07-07 00:08:56)

メタリックに切り込むG、ハード・ロッキンな疾走感、
哀愁を帯びたメロディを伸びやかに歌うVoと
キャッチーなコーラスを分厚く彩るハーモニー…と、
クリスチャン・メタルの魅力が「これでもか!」と詰め込まれた
GUARDIAN屈指の名曲。
これ聴いてピンと来なかったらGUARDIANを聴く必要はないのではないかと。


GUARDIAN - First Watch ★★★ (2017-07-06 00:27:16)

「STRYPERの弟分」(お前もか)として注目を集めたLA出身の4人組が、’89年にENIGMA RECORDSから発表した1st。ちなみにバンド名や、「ジーザス・パワー」というお馴染みのフレーズが飛び出す歌詞等からもお察しの通りのクリスチャン・メタル・バンドです。
レーベルから本作のプロデュースを依頼されたSTRYPERのオズ・フォックスが、試しにメンバーと面会してみたところすっかり意気投合。逆にオズの方がGUARDIANのギタリスト、トニー・パラシオスのギター教室の生徒になってしまった…なんて国内盤解説で語られるエピソードが伝えてくれるように、バンドの実力の高さは折紙付き。そんな彼らが奏でるのはジャンル愛好家が手を叩いて喜びそうな哀愁と美旋律、それに分厚いコーラス・ハーモニーを満載にした、STRYPER直系の優等生ライクなクリスチャン・メタル・サウンド。
流石にSTRYPERと比べると収録曲はやや小粒な仕上がりかと。華やかさも然程でもありませんが、それでもVoが伸びやかに歌い上げるドラマティックなパワー・バラード④から、高揚感を湛えて駆け抜ける⑤やアルバム随一のハード・ナンバー⑥といった楽曲に至るまで、ハードネスとメロウネスのバランスを上手く取った本編は高品質。中でも、キャッチーなコーラスが哀切な響きも湛えて疾走する⑩は、個人的に「クリスチャン・メタル」と聞くと思い出す名曲の一つです。フラッシーなGプレイが映えるシャープなメロディック・メタル・チューン⑫もグッとくるカッコ良さですよ。
正統派HMを愛する向きには、とりあえず⑩⑫辺り目当てでも構わないのでチェックをお薦めする1枚であります。


MELIAH RAGE - Kill to Survive - Kill to Survive ★★★ (2017-07-05 00:06:17)

歌詞が過激過ぎてアメリカ盤では収録が許されなかったという
(その後、EPとして別リリース)スピード・ナンバー。
2ndの国内盤で対訳を読むことも出来ますが、
別にそれほど凄いことを歌っているわけでもないような…
ともあれ、ギザギザのGリフとダーティなシャウトVoを伴って
3分弱を一気呵成に突っ走る様は痛快でカッコ良い。
この名曲が中盤で睨みを効かせているのといないのとでは、
1stアルバムのトータルの印象も結構変わるのではないでしょうか?


MELIAH RAGE - Kill to Survive - Beginning of the End ★★★ (2017-07-04 23:57:15)

昔聴いた時は
「スラッシュ・アルバムのOPナンバーとしてはインパクトに欠ける!」
と全く良い印象がなかったのですが、こうして時を経て聴き直すと
NWOBHMから影響も露わな鋭角的なGリフと
煮え切らないメロディを携えて突き進むパワー・メタリックな曲調が
十分カッコイイことに気付かされた次第。


MELIAH RAGE - Kill to Survive ★★★ (2017-07-04 00:37:36)

ボストン出身の5人組が、’89年にEPIC RECORDSから発表した1stアルバム。スラッシャーにも関わらずいきなりメジャー・デビューを飾り、しかも10万枚以上のセールスを上げる成功を収めてしまう辺りが、メタル・バブル爛熟期らしい景気の良さだなぁと。
「危険過ぎて歌詞不掲載」「アルバム表題曲はヤバ過ぎてUS盤からカット」云々と、国内盤解説からもたらされる情報の数々に煽られまくり、「どんだけ過激な音を出してる連中なんだよ!」と事前の期待値はガン上がりでしたが、どっこい。実際にここで聴かれるのは、クリーンな音作りの下、Voが適度に歌い、ツインGは整然とハーモニーを奏でる、スラッシーな尖がりっぷりよりも整合性を重視したサウンド(メジャー・アーティストらしい音ではありますけども)。正直初めて聴いた当時は「物足りねぇ」と盤を放り投げた記憶あり。
しかし、初手からそういうバンドなのだとの認識を持って本作を聴き直すと、かっちりとまとめられたパワー・メタリックなサウンドが、これはこれで案外楽しめます。NWOBHMを思わす鋭角的なGリフを伴い突き進む①、ドラマティックな構築美を持ち込んだインスト③、ツインGを活かした曲展開でラストを盛り上げる⑧等はその好例ですし、勿論⑦のような直線的スラッシュ・ナンバーもカッコイイ。あと何より日本盤には、US盤からはカットされてしまっていた前述のアルバム表題曲⑥が収録されていることが大きい。このスピード・メタルの名曲があるのとないのとでは、本編の締まり具合が全然異なりますからね。
どちらかと言えば正統派HM/パワー・メタル愛好家にお薦めする作品なれど、スラッシャーなら取りあえず⑥を聴くためだけにでも押さえておいて頂きたい1枚です。


WARDRUM - Awakening - Shade Of Hope ★★★ (2017-07-02 22:39:57)

Voの熱唱と、テクとメロディセンスを併せ持ったGという
WARDRUMの2枚看板が、その才能を如何なく発揮したミッド・チューン。
疾走曲ではなくミドル・テンポだからこそ、胸を突きさす
泣きのメロディの威力が余計に際立って聴こえます。


WARDRUM - Awakening - Right Within Your Heart ★★★ (2017-07-02 22:33:46)

ヤニス・パパドプロスの泣きと熱気を孕んだ絶唱に
盛り立てられてパワフルに駆け抜けて行く疾走ナンバー。
このメタル魂を燃え上がらせる歌いっぷりには
謹んで「ギリシャの坂本英三」の称号を進呈したくなります。


WARDRUM - Awakening ★★★ (2017-07-02 10:00:53)

経済の低迷とは裏腹に、優れたHMバンドを次々輩出し続けるギリシャから現れた、灼熱のパワー・ボイスで熱唱するフロントマン、ヤニス・パパドプロス(Vo)と、独創性に富んだGプレイでサウンドをテクニカルに彩るコスタ・ヴレト(G)という2枚看板を擁する5人組が、'16年に発表した3rdアルバム。本邦初登場となった前作『MESSENGER』のセールスが芳しくなかったことから、今回は日本盤発売が見送られてしまうのでは…と危惧していただけに、リリースに踏み切ってくれたレコード会社にゃ感謝感激雨霰ですよ。
内容に関しては、バンドのマスコット・キャラ「メッセンジャー」が登場するアートワークからも明らかなように、全くブレることなく、NOCTURNAL RITES辺りに通じる劇的且つスピーディな正統派へヴィ/パワー・メタル道をこれまで同様に邁進。抒情的なアコギのイントロに続き、音数多めに駆動するリズム隊の存在が映えるパワフルなOPナンバー①の存在だけでアルバムの成功を予感するには十分ですが、後に続く胸熱な疾走チューンの名曲②が始まった途端、その予感は確信へと昇華されるという。
WARDRUMというバンドの魅力を凝縮し、「掴み」として効果的に機能する頭3曲の畳み掛け、テンポアップするサビメロの展開にグッとくる④、クサメロの破壊力にかけては本編随一の⑩といった、思わず昭和ロボット・アニメの主題歌を歌わせてみたくなる熱い泣きを孕んだヤニスのVoと、技術だけでなくメロディの組み立てにも冴えをみせるコスタのGという、バンドの強みが如何なく発揮された楽曲の数々を収録する充実作。前作に勝るとも劣らぬクオリティゆえ、今度こそ好セールスを記録してくれるといいなぁと。


DANGER DANGER - Screw It! - Crazy Nites ★★★ (2017-07-01 10:54:52)

以前、バラエティ番組のサッカーのPKコーナーでBGMとして
使用されてことがあるそうなのですが、
確かに躍動感溢れる曲調といい、ライブ会場を大いに盛り上げる
キャッチーなコーラスといい、その手のスポーツ好プレー集が
よく似合う疾走感と爽快感を兼ね備えた名曲ですよ。


DANGER DANGER - Screw It! ★★★ (2017-06-30 00:40:42)

ポップ・メタルの名盤だったデビュー作をもって、ここ日本では人気が爆発したDANGER DANGER、’91年発表の2ndアルバム。
ファニーなアートワークのノリを反映させたようなSEに導かれてスタートするのは、大らかなコーラスが合唱を誘発する②。そこから哀愁漂う③へと繋ぐ構成が前作と二重写しになることからも明らかに、ファンが支持する自分達の長所をしっかりと把握し、そこを素直に伸ばした、明るく健康的なポップ・メタル・サウンドを本作でも追及してくれています。
というか全体的に更に「ネアカ」な部分が強調されている仕上がりゆえ、“ROCK AMERICA”と“UNDER THE GUN”というタイプの異なる2曲の名曲を収めた1stアルバムには一聴してのインパクトでは今一歩及ばず。しかし甘いバラードからノリノリのロックンロールまでエネルギッシュに歌いこなすテッド・ポーリーのVo、アンディ・ティモンズの益々フラッシーに冴え渡るGプレイの存在、そして巧みにフックを盛り込んだメロディやコーラスに下支えされた楽曲は、トータルの完成度では決して負けていません。特に爽快に疾走する名曲⑥や、ライブには欠かせないアリーナ・ロック・ソング⑧、高いヒット・ポテンシャルを感じさせる⑨、メロウな⑩、爆走ロックンロール⑪、ドラマティックなバラード⑫…と、優れた楽曲が軒を連ねる本編中盤戦以降の充実度は天晴。
1st『DANGER DANGER』と併せて、ポップ・メタル好きなら是非とも押さえておいて頂きたい1枚。これが発表当時、アメリカ市場ではまるで相手にされなかったというのは…やはり時代が悪過ぎたんでしょうかね。


PHENOMENA - Dream Runner - Hearts on Fire ★★★ (2017-06-28 22:59:34)

メロディがポップさを増した2ndアルバムの
新たな側面を象徴するようなハードポップ・ナンバー。
グレン・ヒューズの歌ウマっぷりを堪能するのにもってこい。
「超能力者たちを主人公にしたSFホラー」の
コンセプト・アルバムの筈なのですが
この曲調で一体どんなこと歌っているのか
非常に気になるところであります。


PHENOMENA - Dream Runner - Stop! ★★★ (2017-06-28 22:56:44)

OPナンバーにして、早くもアルバムのハイライトを飾らんとする名曲。
英国産HRらしい憂いに満ちたメロディ・ラインを力強く歌い上げる
レイ・ギランの熱唱が楽曲を一層ドラマティックに
盛り上げてくれています。山本恭司の粘っこいGプレイも良し。


PHENOMENA - Dream Runner ★★ (2017-06-28 00:15:31)

メル&トムのギャレー兄弟によるロック・オペラ・プロジェクト、全三部作のうちの第2章にあたる’87年発表の2ndアルバム。
顔触れは、グレン・ヒューズ(Vo)やニール・マーレイ(B)といった前作参加組の他、ジョン・ウェットン(B)、スコット・ゴーハム(G)、レイ・ギラン(Vo)、マックス・ベーコン(Vo)etc.といった面々。また当時イギリスを拠点に活動中だったVOW WOWから、山本恭司(G)と新美俊宏(Ds)が参戦したことでも話題になりました。このが縁でニールがVOW WOWに加入したり、またウェットンが『V』にゲスト参加/楽曲提供を行うこととなったりと、様々な気になるトピックを有する作品だったにも関わらず、何故かこれまで聴いたことがなかったため、今年に入って国内盤がリマスター再発されたのは正しく僥倖。欲を言えば対訳を付けて頂ければ尚最高だったのですが…。
荘厳なイントロに胸が高鳴るOPナンバー①、その後に続く、哀愁漂わすキャッチーな②③で早くも宣言する通り、煌びやかなKeyを全面的にフィーチュアしたメロディックHRという基本スタイルは前作から継承する一方で、今回はより時代に即したポップなエッセンスも導入。コンセプト、楽曲、ミュージシャンの実力と三拍子揃った前作と比べてしまうと、全体的にミステリアスな雰囲気が薄く、SFホラーではなく別ジャンルのサントラを聴いているような気分に陥る作風に戸惑う部分もあったりしますが(だからこそ対訳が気になる)。
とは言え、グレンが歌うポップな⑤を始め、「歌モノのメロディックHR作品」としてのクオリティは折り紙付きゆえ、買って損のない名盤であることは保証致します。


GRAND PRIX - Samurai - Samurai ★★★ (2017-06-26 01:52:14)

サ~ム~ラ~イ♪
「元寇」を題材にした曲調はドラマティックではあるのですが
エピック・メタル的な血飛沫飛び散る勇壮さやドキュメンタリズムより
時を越えて語り継がれる伝承を聴いているような気分になれる
壮大にして透明感漂うメロディと曲展開がこのバンドならでは。


PRETTY MAIDS - Pretty Maids ★★ (2017-06-22 23:21:44)

日本でも確固たるファン・ベースを構築済みのPRETTY MAIDS。その彼らのカタログの中で、次作にして名盤『RED, HOT AND HEAVY』のインパクトに存在感を掻き消されてしまい、「え?そんな作品あったっけ?」と極めて影が薄いのが、’84年発表のこの6曲入りデビューEP。人気がないとか以前に、そもそも知名度がないという点ではTNTの1stに通じるものがあるような、ないような…。中古盤屋じゃとんと見かけない割に、特にプレミア価格で取引されているわけでもない辺りが本作の立ち位置を如実に物語っていますよ。
ロニー・アトキンスの看板Voや、攻撃的なツインGの運用法等、バンドとしての基礎が固まりつつあることは既に本作の時点で伺えるものの、NWOBHMやTHIN LIZZYからの影響の痕跡がハッキリとコンニチワする楽曲に関しては、まだまだ荒削り。例えば疾走ナンバー①④は、名曲“BACK TO BACK”の試し打ち的カッコ良さを有する反面、全体的に力押しに終始する仕上がりで、様式美HMというよりはNWOBHMばりの直線的な荒くれ感の方が強く感じられるという。(HELOWEEN登場前の独産パワー・メタルっぽくもある)
逆にそういう意味では、ここでしか聴くことができないタイプのPRETTY MAIDSサウンドが楽しめる作品であると言えますし、何より「磨けば光るダイヤの原石」としてのポテンシャルの高さは、前述の疾走曲①④、ケンさんのGソロも美味な抒情ナンバー⑤(イントロが“孤独のナイト・ゲームス”みたい)からもびんびんに感じ取れます。
90年代にCD化されたきり、ほったらかしになっている作品なんで(多分)、取り敢えずリマスター再発の方をお願いしたいところなのですが。


STAGE DOLLS - Stripped - Life in America ★★★ (2017-06-18 22:46:06)

アルバム『STRIPPED』ではこの軽快にロックする
アップテンポのナンバーが一番好きですね。
音作りもアレンジもシンプルでクリアだからこそ、
温もりを感じさせるシンガーの歌唱や
爽やかなメロディといった、元々楽曲が持っていた
魅力が一層引き立って聴こえます。


STAGE DOLLS - Stripped ★★★ (2017-06-18 10:01:55)

80年代後半から90年代前半にかけ、続々日本デビューを飾ったD.A.D.やSWEDISH ELOTICAといった、所謂「新世代(当時)北欧メタル・バンド」勢の作品を今更チェックしている今日この頃。そうした流れの中でゲットしたのが、ノルウェーのSTAGE DOLLSが’91年にPOLYDOR RECORDSから発表したこの4thアルバムでした。
国内盤の解説によると、本国では過去作を悉くヒットさせて来た人気者で、本作もリリース2週間で3万枚を売り上げ、ゴールド・ディスクに到達したのだとか。そうしたメンバーの輝かしいキャリアと実績、それにTNT等との仕事で知られる名手ビヨルン・ネッショーが手掛けた、奥行を感じさせつつ、それでいて見通しにも優れているという秀逸な音作りに支えられた本編は、北欧メタルと聞いてマニアが想起するような郷愁をそそる田舎メタルっぽさとは無縁の、隅から隅まで洗練され尽くしたハードポップ・サウンドがギュウ詰め。
リリース当時は洟も引っ掛けずスルーしてしまった身ですが、今聴くと完成度の高さに素直に感心させられますよ。爽やかさの中に仄かな哀感が効いた②、映画の主題歌にも起用されヒットを飛ばした抒情ナンバー④、素朴なバラード⑥、哀愁のメロハー⑦、アップテンポで駆け抜ける⑩、そこはかとなくドラマティックな曲展開も有する⑪…と、アルバム・タイトル『STRIPPED』に相応しく、過剰な装飾よりも元々の素材の良さを活かす引き算アレンジが施された収録曲の数々はいずれも秀逸な出来栄え。
同郷のTNTやDA VINCI辺りが楽しめる方なら、間違いなく本作も気に入られる筈。彼らの他のアルバムも是非チェックしてみたくなる1枚でありました。


Tsunami (2017-06-15 23:19:42)

ふと思ったのですが、1stアルバム『TSUNAMI』のジャケットは
彼らなりの葛飾北斎リスペクト(富嶽三十六景)だったのでしょうか。


Tsunami - Tsunami - Ninja ★★★ (2017-06-15 23:12:05)

タイトルだけで「バカにすんな!」とご立腹なされる方も
いらっしゃるやもしれませんが、これがなかなかどうして、
抒情的且つドラマティックな出来栄え。
数あるHR/HM系ニンジャ・ソングの中でも
上位にランクインする名曲ではないかと。
ニ・ン・ジャ~♪


Tsunami - Tsunami - Revenge ★★★ (2017-06-15 22:59:34)

「ゴロジデヤルー!」という日本人ギタリストの
怨嗟の篭った日本語シャウトからスタートする疾走ナンバー。
出オチ系の楽曲かと思いきや、Voの噛み付くようなシャウトといい、
アグレッシブなツインGやパワー全開なリズムといい
USパワー・メタル好きなら聴いて損のないカッコ良さ。
TSUNAMIの代表曲と言えばやはりこれではないでしょうか。


Tsunami - Tsunami ★★★ (2017-06-14 23:06:56)

今となっちゃ少々アウト気味なバンド名を名乗っていたカリフォルニア出身の5人組。ライナーノーツにデカデカと表記された「津波」の漢字ロゴが目に眩しい、トモタカ・ヤマモト(G)とタツヤ・ミヤザキ(G)という2人の日本人メンバーが在籍していたことでも話題を呼んだ彼らが、’83年にENIGMA RECORDSから発表したデビュー作がこれ。
とは言え、メロディからオリエンタルな要素は殆ど聴き取れず、噛み付くようなシャウトがワイルドなVo、豪快に暴れ回るリフ&リズムを従えた硬派な正統派HMサウンドには、もしデビューがあと数年遅かったら『METAL MASSACRE』シリーズに参戦してたんじゃね?という、USパワー・メタルに通じる肉食系アグレッションとノリの良さが備わっています。
かと思えば、シングル・カットされ米ビルボード・チャート最高60位にランクインを果たした劇的なバラード②を始め、テクニカルな日本人Gコンビが奏でるメロディは、時にウェットな陰りとドラマ性を発散。イントロで炸裂する「殺してやるー!」の日本語シャウトに思わず仰け反るトゲトゲしい疾走ナンバー④や、闇に生きるニンジャの哀愁が伝わって来るかのような⑨といった、日本ネタが直球でブッ込まれた楽曲にしても、単なるネタ曲に堕することなく、きっちりと本編のハイライト・ナンバーとして名曲に仕上げてくる辺り、このバンドの曲作りにおける確かな手腕が光っていますよ。
エピック・メタルの大仰さとSHRAPNELメタルばりの攻撃性でラストを〆る⑩まで、高いテンションを保ったまま突き進んでくれる力作。2nd『THROGH UNDER FIRE』(’90年)も正式再発を是非お願いしたいところであります。


PHENOMENA - Phenomena - Phoenix Rising ★★★ (2017-06-13 22:27:53)

グレン・ヒューズって歌が上手いって言われてるけど
実際どんだけ上手い人なの?と尋ねられたら、
黙ってこの曲を聴かせておやりなさい。
というぐらい、グレンの絶品の歌唱が映える名バラード。
嗚呼ソウルフル。


PHENOMENA - Phenomena - Twilight Zone ★★★ (2017-06-13 22:23:12)

次曲“PHENOMENA”はアウトロ的インスト曲なので
実質的な1stアルバムのラスト・ナンバー。
全体的に音作りがソフティケイトされていて
コージーのドラムが目立っていない本作において、
最も彼らしいプレイが楽しめるのがこの曲。
ポップな躍動感溢れるプログレ・ハード調の楽曲自体
素晴らしい出来栄えです。


PHENOMENA - Phenomena - Kiss of Fire ★★★ (2017-06-13 22:18:24)

伸びやかなグレンのVoと
SFタッチなシンセサイザーリフが
深遠な宇宙空間に木霊するかの如く
神秘的に浮遊する、アルバムの方向性を一発で決定付けた名曲。
グレンが初のソロ来日公演でも演ってましたっけね。
クライマックスで印象的なメロディを歌い上げるGも◎


PHENOMENA - Phenomena ★★★ (2017-06-12 23:13:24)

メルとトムのギャレー兄弟が音頭を取り立ち上げたHRプロジェクトが、'85年に発表した1stアルバム。『フューリー』とか『炎の少女チャーリー』を思い出す(?)「超能力者たちが繰り広げるホラー・タッチのSFストーリー」を有するコンセプト・アルバムであり(ポシャったけど映画化企画もあったのだとか)、全三部作構成の内の第一弾にあたる作品。
毎回豪華なゲスト勢が参加しているのも売りの一つで、本作にはグレン・ヒューズ(Vo)、コージー・パウエル(Ds)を始め、ニール・マーレイ(B)、テッド・マッケンナ(Ds)、ドン・エイリー(Key)ら腕利きミュージシャンが集結。…と言っても、音作りがソフティケイトされているため個人技は然程目立っていません。壮大且つ抒情的なサウンド面において中心的役割を担うのは、曲作りも手掛けるリチャード・ベイリー(元MAGNUM)のスペーシーで煌びやかなKeyワークや、歌神グレンの実に伸びやかなVoといった塩梅。
そうしたパフォーマンスの援護射撃を受けた収録曲の粒の揃いっぷりも特筆モノで、その完成度たるや、重厚且つミステリアスなOPナンバー①、キャッチーな②、アイリッシュ・フレーバー薫る③、ソウルフルなVoが絶品のバラード④、女性スキャットを取り入れたアレンジが秀逸な⑤…といった具合に、頭から順番に語っていけるぐらい。コージーのドラミングに「らしさ」とパワフルさが増す6曲目以降の充実度もお見事です。
3rd『INNERVISION』(’93年)の方を先に聴き、それから遡って本作を聴いたため事前の期待値は実は余り高くなかったのですが、こりゃあ紛うかたなき大名盤。見縊って申し訳ない。「ロック・オペラ・アルバムの先駆け」の名に恥じぬクオリティと存在感を誇る1枚です。


WHITECROSS - In the Kingdom - You Will Find It There ★★★ (2017-06-11 21:46:32)

80年代後半に勃発したブルーズ・ブームに乗っかったとも取れる楽曲ですが、
タメを効かせたシンガーの堂の入った歌いっぷりといい、
泣きのメロディをエモーショナルに奏でるGといい
付け焼刃な印象は殆ど感じられない仕上がり。
本編から少々浮いている感はありますけども
前奏曲たるインスト“THE ETERNAL FLAME”と併せて
楽しみたい名曲です。


WHITECROSS - In the Kingdom ★★ (2017-06-11 21:31:44)

名前が「WHITE」で「CROSS」なことからもお察しの通り、クリスチャン・メタル・バンドであるカリフォルニア出身の4人組が’91年に発表した4thアルバム。(日本盤はテイチクからリリースされました)
勿論、彼らが聴かせてくれるのはSTRYPER直系の正統派HM…と思いきや。既に時代は90年代ということもあり、そうしたありがちな固定イメージから脱するべく(?)、本作では豪快なロックンロールあり、哀愁のブルーズあり、抒情バラードあり、ネオクラシカルなインスト・ナンバーあり…と、よく言えばバラエティに富む、悪く言うと少々まとまりに欠ける作風を志向。「何でもあり」なのはいいのですが、ボートラを含めると全14曲収録という超過ボリュームが本編の散漫な印象に拍車を掛けている感は無きにしも非ず。
一方で、重厚な正統派HMナンバー③、土の匂い薫るアコギ・バラード④、テクニカルなGが縦横無尽に駆け巡る⑦から、泣きまくりのブルーズ・ソング⑧へと繋ぐ構成の妙、美しいハーモニーに聞き惚れる⑨…といった具合に、収録楽曲はどういったタイプの楽曲にせよ、キャッチーなメロディが適宜に盛り込まれ、どれも卒のない仕上がりっぷり。まとまりにこそ欠けるものの、聴き始めるとスルスル最後まで楽しめてしまう辺り、バンドの地力の高さを感じさせます。ラップVoを取り込む⑪なんて半端な連中が演ったなら噴飯モノなところを、印象的なコーラス・ワークを駆使して結構聴かせてくれるのだから大したものですよ。
一聴しただけで掴まれるようなインパクトはないのですが、繰り返し聴き込むことで味わいが増して来る、ベテラン・バンドの経験値の高さが反映された1枚という。


Traitor - Venomizer - Teutonic Storm ★★★ (2017-06-08 23:43:14)

KREATOR、SODOM、DESTRUCTIONの三羽鴉を始め、
EXHUMER、DEATHLAW、DARKNESS、VIOLENT FORCE、TANKARD、
LIVING DEATH、ANGEL DUST…といったドイツの
先輩スラッシャーたちが残した名作のタイトルが散りばめられた歌詞から、
ダーティなシャウト、刻んで刻んで刻みまくるGリフ
それに突進三昧のリズムまで、「ジャーマン・スラッシュ・メタル」
に対するリスペクト精神に満ちた逸品。


Traitor - Venomizer ★★★ (2017-06-07 23:40:07)

デイヴ・ムスティン似の兄ちゃんが描かれた1stアルバムのジャケと、そこに託された超オールドスクールなスラッシュ・メタル・サウンドが印象的だったドイツの5人組が、’15年に発表した2ndアルバム。ちなみにプロデュースは前作同様に元SANVOISENのヴァゲリス・マラニスが担当しています。
んで音楽性はといえば、これが何も変わってない。今やエド・レプカにも匹敵するスラッシャー相手の仕事量を誇る、アンドレイ・ボウジコフ謹製アートワークが与えてくれる信頼感を全く裏切らない、純度100%、混ぜ物なしのスラッシュ・メタルを今回もプレイ。喉よ裂けよとばかりにインテンスなシャウトをひり出すVo、粗挽きリフを絶え間なく撃ち出す2本のG、馬力にあかせてドカスカ突進三昧のリズム隊と、まるでヒネった所のない猪突猛進型パフォーマンスも、もろ80年代のジャーマン・スラッシャーの伝統を受け継いでいます。
とはいえ演奏は非常に達者でサウンドはタイトそのもの。そのため往年の独産スラッシュ勢に顕著だった「でもやるんだよ!」というハチャメチャ感は薄め。そこに物足りなさを覚える剛の者もいらっしゃるでしょうが、個人的には、カッコ良さが何一つスポイルされることなくダイレクトに迫り出して来るこのサウンドを断固支持。特にスラッシュ三羽鴉を筆頭に、EXUMER、TANKARD、DARKNESS等々…ジャーマン・スラッシャーが残した名作タイトル群が歌詞に散りばめられた⑦はリスペクト精神溢れる名曲ではないかと。
その他にも②④⑧等、スラッシュ馬鹿一代っぷりが徹底された充実作。大好きですよ。


DA VINCI - Da Vinci - Young Desperado ★★★ (2017-06-06 00:17:29)

メンバーの解説によれば、間違った選択ばかりしてしまう
若者のもがきについての歌らしい。
要はDA VINCI版「青春の蹉跌」か(?)
美しいコーラスと甘いメロディが、
どこかノスタルジックな雰囲気を醸し出して
感傷的な曲調を盛り上げてくれる名曲です。


DA VINCI - Da Vinci - Tarquinia ★★★ (2017-06-06 00:10:59)

神の怒りに触れ、大地震によって滅ぼされてしまったという
言い伝えの残るローマ帝国の都市タルキニアについて歌ったバラード。
そう聞いてからこの曲に耳を傾けると、
何やら古代のロマンがメロディから薫って来るような来ないような…。
北欧メタルらしい透明感と美旋律が全身に染み渡る名曲で
ラジオ・チャートで大ヒットとなったというのも納得です。


George Murasaki Project - George Murasaki Project - Rocking All Night ★★★ (2017-06-04 09:45:25)

ジョージ紫が操るハモンド・オルガンが楽曲の基盤を作り
そこにホットなVoとGがスリリングに切り込んで来るという
DEEP PURPLE感満点のOPナンバー。
この曲に限らず、随所でセンスフルなオカズをガンガン
叩き込んで来るドラムの仕事ぶりも特筆モノです。


George Murasaki Project - George Murasaki Project - Peaceful ★★★ (2017-06-04 09:34:49)

仲門ウィリーのエモーショナルな歌唱と、
ジョージ紫が優美に奏でるピアノに
しっとりと聞き惚れる美しいバラード。
この曲からEUROPEの“THE FINAL COUNTDOWN”風の
次曲“FAREWELL TO ARMS”に繋げる曲展開も良し。


George Murasaki Project - George Murasaki Project - Fly Away ★★★ (2017-06-04 09:28:45)

「島唄よ風に乗る~🎵」という沖縄民謡“島唄”の
メロディを効果的に取り入れられた、10分以上に亘る長尺ナンバー。
プログレッシブ・ロック的味わいも感じられる曲展開は
聴く者を穏やかに包み込む雄大さと優しさに溢れていて
まるで南国時間の流れに身を委ねているかのような忘我の心持に。


George Murasaki Project - George Murasaki Project - Keep on Rocking ★★★ (2017-06-04 09:20:58)

気持ち良いぐらいタイトなドラムのイントロからスタート。
攻撃的にして華麗なKeyワークと、Gのスリリングな絡み、
音数多めのリズムなど「よ!待ってました!」というぐらい
DEEP PURPLE感溢れる疾走ナンバーの名曲。


DA VINCI - Da Vinci ★★★ (2017-06-04 09:15:14)

ノルウェーのDA VINCIが’87年にPOLYDOR RECORDSから発表し、本国ではグラミー賞を受賞するほどの大ヒット作となった1stアルバム。日本盤は遅れて’93年にゼロ・コーポレーションを通じ、2nd『BACK IN BUSINESS』と同時リリースされました。
自分は先に『BACK~』を聴き、その完成度の高さに感心したことから本作も購入したのですが、涼しげなKeyを取り入れた中期EUROPE辺りに通じるハードポップ・サウンドが、既にこの時点で満開。北欧メタルと聞くと、どうしても「ヘタウマなVo」「貧相な音質」といった垢抜けないイメージが付き纏いますが、本作に関してはメジャー資本のバックアップを受けているだけあって音質は良好ですし、フックを盛り込んだメロディ構築術に抜かりがない上に、アレンジもハイセンスときたもんだ。
特にグラミー賞会場でも演奏したというポップに弾む①や、ドラマ性と大衆性を高いレベルで両立させた大ヒット・バラード③、Keyを有用した中間部の鮮烈なアレンジが技ありな⑥、メロディの甘さとコーラス・ワークの美しさに聴き惚れる⑨といった楽曲は、如何にも新人バンド的な「脇の甘さ」がまるで感じられない見事な出来栄えを誇ります。
少々軽過ぎる&甘過ぎる音に思える向きもありましょうが、メロディ愛好家にとっちゃこれからの季節、寝苦しい熱帯夜を快適に過ごすためのお供に打ってつけの、実に爽やかな1枚。ちょいと前まで中古盤にアホみたいに高値が付けられていましたが、輸入盤も再発された近年は価格も落ち着いて来たようなので、買うには丁度いいタイミングではないでしょうか。その際は2nd『BACK IN BUSINESS』も併せて是非どうぞ。


George Murasaki Project - George Murasaki Project ★★★ (2017-06-01 23:59:53)

元紫のジョージ紫(Key)が自主制作、GMP(GEORGE MURASAKI PROJECT)名義にて、'88年にひっそりと(?)リリースしたフル・アルバムが、いつ間にやらシレッとリイシューされていて驚きましたよ。但し、折角のリマスター再発なのに解説文はおろか歌詞カードもなし。ジャケットがペラ紙1枚というMAUSOLEUM CLASSIXばりにソリッド過ぎる仕様はもう少し何とかならんかったのでしょうか。いや再発してくれただけで有難いことではあるんですけども。
音楽性の方は、ハモンド・オルガン大活躍の①や、音数多めのリズム隊のタイトな存在感が映える②、KeyとGが火花を散らす疾走ナンバー⑦といった楽曲が物語る通り、紫時代からのパープル・エッセンスを濃厚に受け継ぐHRスタイルを披露。一方で80年代作品らしく、メロディ重視の楽曲志向も鮮明に打ち出されていて、ねちっこいVoと情感豊かなGが咽び泣く哀愁のバラード⑤⑧があったかと思えば、近未来的雰囲気漂わすインスト④あり、EUROPEの“THE FINAL COUNTDOWN”を思わすポップ&キャッチーな⑥あり、沖縄民謡(島唄?)のメロディを取り入れたプログレッシブな大作ナンバー③あり…といった具合に、硬軟のバランスに優れた収録曲は捨て曲なしの充実っぷり。その上、それらを再現するメンバーも腕利き揃いと来た日にゃ、最早何も言うことはありませんて。
自主制作盤につきものの垢抜けなさとは全く無縁の、寧ろメジャー流通に乗らなかったのが不思議で仕方なくなる1枚。この勢いに駆って是非次は、ジョージ紫&マリナーのカタログ再発に取り組んで頂きたいところであります。


George Murasaki Project (2017-06-01 23:58:29)

‘87年にジョージ紫が立ち上げたプロジェクト(というかバンド)。恥ずかしながら、インターネット環境が普及するまでその存在すら知りませなんだ。
ジョージ紫自ら設立した音楽事務所、有限会社・紫から自主制作という形でセルフ・タイトルのデビュー・アルバムを発表(’88年)。メンバーはジョージ紫(Key)以下、仲門ウィリー(Vo、B)、厚志ユタカ(G)、CONDITION GREENのエツ(Ds)というラインナップ。
当時、CDが2000枚程度がプレスされたらしく、その後は長らく入手困難な状態が続いていた。
'17年になって、現紫のCHRIS(B)がリマスタリングを手掛ける形で再発が実現。基本的に沖縄限定リリースの模様なれど、専門店でなら入手が可能。


SHELL SHOCK - Beyond Resurrection ★★★ (2017-05-31 00:12:49)

活動後期の実験精神剥き出しな音楽性にはイマイチ馴染めず、また復活作『肆-SHI』にしても、タイトルからしてそっち系の匂いが感じられたため購入を躊躇していたSHELL SHOCKの最新作は、何と初期スラッシュ・メタル時代の楽曲をリ・レコーディングした6曲入りEPとのこと。なら買うしかねえだろ!と。
選曲は、それぞれ1st『MORTAL DAYS』から3曲、2nd『PROTEST AND RESISTENCE』から1曲、3rd『FIEL LARM』から1曲、そしてX、DOOM、JURASSIC JADE、GROUND ZERO、ROSE ROSEと共に参加したオムニバス盤『SKULL THRASH ZONE Vol. 1』から1曲というチョイス。正直「新たな解釈」の名の下に、それらが前衛的な変貌を遂げているのでは…との不安は直前まで拭いきれませんでしたが、しかし実際は、例えば構築美すら感じさせる③のGソロもしっかり再現していることからも明らかな通り、変にアレンジを弄ったり崩したりはしていない。寧ろインディーズ制作ゆえの音質の粗さが改善され、更に切れ味鋭い演奏も得て、ストレートにビルドアップして蘇った往年の名曲の数々を前に、思わず安堵の溜息を洩らすと共にガッツポーズを決めた次第。
Voのエフェクト処理に関しては好悪が分かれそうですが、「SHELL SHOCKがスタジオ盤でここまで直球勝負のスラッシュ・メタルを演ってくれたのは一体いつ以来だ?」という喜びの前には「細けぇことはいいんだよ!」と。雑誌等ではかなり厳しいジャッジを下されていましたけれども、本作単品で評価すれば十二分に楽しめる1枚ではないでしょうか?個人的にはこの路線でフル・アルバムを是非。


ICON - Night of the Crime - Hungry for Love ★★★ (2017-05-29 23:29:29)

HRバンドとしてのエッジや重量感は十全に保ちつつ、
ICONというバンドのメロディ・センスの良さが
如何なく発揮された哀愁のメロハー。
特にコーラスの美しさに蕩けますね。
このサビメロをぶち壊すことなくパワフルに歌い上げる
シンガーの確かな成長ぶりに拍手。


ICON - Night of the Crime - Out for Blood ★★★ (2017-05-29 23:26:50)

スペーシーなシンセとテクニカルなGが映える
抒情的なインスト・パートと、テンポアップして
ハードに盛り上がる歌入りパートの二部構成からなる、
ドラマティックなアルバムのハイライト・ナンバー。
前作に収録されていてもおかしくない曲調ですが
Voの歌唱力やアレンジ力の向上もあって
より安定感が増しています。


ICON - Night of the Crime ★★★ (2017-05-29 00:35:16)

見た目も出す音も華やかなバンドが揃っていたLAメタル・シーンにおいて、ウェット且つ重厚な欧州風味の正統派HMサウンドが異彩を放ったICON、’85年発表の2ndアルバム。
クオリティは高かったものの、デビュー作がセールス的には伸び悩んだ結果を踏まえ、バンドはここで大きく音楽性を転換。曲作りにおいては外部ライターのボブ・ハリガンJr(JUDAS PRIESTとの仕事で知られる)の助力を仰ぎ、シンセサイザーやボーカル・ハーモニーを大幅増量。ポップ&メロディアス化が推進された本編は、プロデュースをエディ・クレイマー、ミックスをロン・ネヴィソンという大物が手掛けたことで一気に抜けが良くなった音作りと併せて、グッと大人びて洗練された風格を身に纏うようになりました。
“聖なる咆哮”とか“美しき聖像破壊者達”とか、大仰な邦題が似合うメタリックな雰囲気は大きく後退するも、派手さを抑えてミディアム・テンポ主体で攻めて来るリズム、テクニカルなだけでなく仕事ぶりも的確なツインG、そして前作最大の弱点とも言えた「雑さ」が解消され、丁寧且つ伸びやかに哀愁のメロディを歌い上げる飛躍的成長っぷりが頼もしいVoがフィーチュアされた収録曲は、ロマンティックな哀メロがキュンと胸を締め付ける⑨を始め、キャッチーな秀曲が揃っていてクオリティ面において盤石。特にスペーシーなシンセのイントロからスタートする重厚な⑤は、物悲しいメロディと、HMバンドとしてのエッジの鋭さを併せ持つICON屈指の名曲ではないかと。
ことほど左様に、これをバンドの最高傑作に推す声が多いのも確かに納得がいく1枚。にも関わらず本作がセールス的には惨敗だったという現実の方が納得いかんのですよ。


ROXANNE - Burning Through the Night - Burning Through the Night ★★★ (2017-05-27 09:33:30)

THIN LIZZYにも影響を受けたというバンドのルーツを伺わせる
印象的なツインGのハーモニーが散りばめられた
威勢よくキャッチーなアルバム表題曲。
映画「孔雀王」主題歌。(シングル買ったっけなぁ)
昔はよくテレビ放映されていたのに、最近はすっかり
見かけなくなってしまって残念な限りですよ。マカロシャダ。
どうやら権利関係が複雑なせいらしく、この曲に関しても
オリジナル盤が再発された際にも収録はされていませんでした。


ROXANNE - Burning Through the Night ★★★ (2017-05-25 23:33:42)

その昔、日本と香港で合作した伝奇アクション・ホラー『孔雀王』という映画がありましてね。CG全盛の今見ると、コマ撮りモンスターとか、ラスボスがハゲたパンイチのオッサンだったりとか、色々チープに感じる部分もあるかもですが、それでも劇場公開当時やテレビ放映の翌日は、休み時間の学校の廊下が「臨兵闘者皆陣烈在前…ショウ!」と九字護身法の印を切るジャリどもで溢れ返るぐらい人気を博したんですよ、これが。マカロシャダ!
そんな個人的にも思い出の1本である映画(ジャッキー・チェンの洗礼を受けた世代的にはユン・ピョウが出演している点も魅力だった)に、主題歌“BURNING THROUH THE NIGHT”を提供していたのが、このLA出身の4人組ROXANNE。本作は彼らがSCOTTI Bros. RECORDSに残した唯一のアルバムです(オリジナル盤は’86年発表)。'88年にリリースされた日本盤は前述の映画主題歌①と、サントラ提供の疾走ナンバー②を追加収録する独自編集が施されていたため、現在では中古盤が結構な高値で取引されている模様。
アルバム全体の方向性としてはごく普通のアメリカンHRであり、ストライクゾーンど真ん中とは言い難いサウンドではありますが、やはり思い出補正の後押しを得た、威勢よくキャッチーな曲調がアクション映画の主題歌に打ってつけな①の存在だけでもそれなりに満足できてしまうという。あと久々に聴き直してみたら、ドラマティックな④と和やかな⑩というタイプの異なる2曲のバラードや、緊張感を湛えた⑧、ドラムがリード楽器として曲展開を牽引する⑨辺りは「お、結構いいじゃんね」と、認識を新たにさせられた次第。
アメリカンHR好きなら十分満足できる高品質な1枚ではないでしょうか?と。


ROXANNE (2017-05-25 23:31:07)

幼馴染のメンバーらによって結成され、LAベースに活動していたツインG編成の4人組。’86年にSCOTTI Bros. RECORDSからセルフ・タイトルの1stアルバムを発表してデビュー(プロデューサーは売れっ子ジェフ・ワーマン)。WILD CHERRYのカヴァーでもあるシングル“PLAY THAT FUNKY MUSIC”は米ビルボード・チャート63位にランクインを果たした。
日・香合作映画『孔雀王』に楽曲提供が決まったことから、“NOT THE SAME”と“PLAY THAT FUNKY MUSIC”の2曲を本編からカットした代わりに、映画主題歌“BURNING THRUGH THE NIGHT”と、サントラ曲“MY WAY”を新たに収録、アルバム・タイトルも『BURNING THROUH THE NIGHT』に変更した特別仕様で'88年に日本デビューを飾る。ちなみに“BURNING~”と“MY WAY”の楽曲権利は日本側にあるようで、’07年にオリジナル盤がリマスター再発された際にも、この2曲は収録されていない。
バンドは日本デビューからまもなく、全くサポートのない所属レーベルに失望し解散を選択した。


NUCLEAR VALDEZ - Dream Another Dream ★★ (2017-05-24 23:33:41)

中南米から移民としてアメリカへ渡って来たメンバーにより結成され、名曲“涙のサマー”を始めとする、強烈な哀メロを携えたラテン風味薫る楽曲の数々が、ここ日本では高く評価されたNUCLEAR VALDEZ、’91年発表の2ndアルバム。(本当は1st『I AM I』(’90年)について書こうと思ったのですが、棚を漁ってもCDが発見できませんでした)
ちなみにアルバムについての評価は、リリース当時の雑誌レビューや、当サイトにおける皆様の投票数(まさかの0票)が物語る通り。個人的にも初聴時は、メンバーの「今度はルーツに立ち返った作品になるよ!」との発言に「じゃあ更にラテン風味の哀愁が強化されるのか?!」と事前の期待値が跳ね上がっていただけに、果たして実際に提示されたコンテンポラリー/ワールド・ミュージック色を増した代わりに、ロックのエッジと熱量が著しく低下してしまったサウンドに、結構落胆した覚えがあります。
そんなわけで長らくCD棚で放置プレイの刑に処されていた本作ですが、この感想を書くにあたって引っ張り出して聴き直してみたら、あれ?案外悪くないよ?…というか結構良いんじゃないかコレ?と評価が反転したという。爽やかに吹き抜ける②、気怠げな哀愁に浸れる④、80年代だったらトレンディ・ドラマの主題歌に起用されそうな⑦なんて、このバンドならではの哀メロ・センスを楽しむ分には何の文句もない出来栄え。ボートラ収録の“涙のサマー”のアコギ・バージョン⑪の名曲ぶりにもウットリと聴き惚れますし。
「1stに匹敵する完成度!」とは口が裂けても言えませんが、一度聴いてみても損はないのではないでしょうか。中古盤が格安で買えますんで。


DEPRESSIVE AGE - Lying in Wait - Psycho Circle Game ★★★ (2017-05-23 22:00:39)

感情移入過多というか、
過剰にエモーショナルなシンガーの歌唱は
好き嫌いが分かれそうですが、全編を覆う
絶望的なまでに暗く物悲しいメロディと組み合わさると、
その味わいがクセになります。


DEPRESSIVE AGE - Lying in Wait ★★ (2017-05-23 21:55:28)

90年代当時、DRAKKARプロモーションのボスだったボギー・コペックの猛プッシュを受けて1st『FIRST DEPRESSIN』で日本デビューを飾った5人組が、’93年にGUN RECORDSから発表した2ndアルバム。
テクニカルな演奏を下敷きに、変則的なリフ/リズム/曲展開で畳み掛けるプログレ掛かったスラッシュ・メタル…という、例えばスイスのCORONER辺りに通じる基本スタイルは今回もそのまま。代わりにスピードはグッと抑え気味にされ、本作ではその分メロディが増量されています。そうした作風を後押しするのが、ぬめっとした声質で、どこかデカダンな浮遊感を湛えたメロディを朗々と熱唱するVoの存在。また、好き嫌いはともかくバンドの個性確立に大きく貢献しているこのシンガーが歌うメロディが、東欧然とした(彼らは東ベルリン出身)寒々しく暗鬱な質感を纏っているのも大きな特徴で、中でも全編を覆う悲壮なメロディに思わず胸を掻き毟りたくなる⑤は、初バラードにしてアルバムのハイライトを飾る名曲。そこからスラッシュ/パワー・メタリックなスピード・ナンバー⑥、起伏の激しい⑦…と、DEPRESSIVE AGEの個性が際立つ「メランコリー・スラッシュ」(命名:キャプテン和田)ナンバーを、間を空けずに次々展開させていくスリリングな構成もお見事です。
3rd『蒼き悲壮』(良い邦題だなぁ)以降は、時代に即してゴシック・ロックやデジタリィなアレンジといったモダンなエッセンスも取り込んだ音楽性へと更にプログレスしていく彼らゆえ、メタル者が入門盤にするなら1stか本作辺りが適当ではないかと。


VARDIS - Quo Vardis ★★ (2017-05-21 23:24:08)

これまで以上にHM色が薄まっていることは容易に想像がついたため購入を躊躇していたVARDISの3rdアルバム(’81年)。「国内盤初CD化」のニュースに覚悟を決め、漸くゲットしたので実際に聴いてみたら、案の定メタル色は益々薄まっていたという。
最早HRとすら若干の距離を感じなくもないリラックス具合で繰り出されるロックンロール・サウンドは、オールディーズ風の楽曲が収録されていたり、曲に応じてピアノ、サックス、ハーモニカが気持ち良さげに鳴らされてたりなんかして、VARDIS=NWOBHMバンドという図式が頭に叩き込まれていた若い時分に聴いた日にゃ「全然NWOBHMの音と違うじゃねえか!」と、盤をブン投げていたであろうことは想像に難くありません。
尤も、VARDIS(と首魁スティーヴ・ゾディアック)は本質的にロックンロール野郎であり、その基本姿勢はデビュー当時から一貫して全くブレていない。要はロックンロールを基軸に据え、その上でパラメーターの数値をスピードに偏らせたのが1stで、より聴き易く、洗練やメロディといった要素にもバランス良く数値を割り振ったのが本作であると。
そんなわけで、ゴキゲンに躍動するOPナンバー①、ピアノが粋に踊る②、グルーヴィな横ノリに体が勝手に動き出す④…と、楽曲のノリは1st『100 M.P.H.』の頃から随分と変化しましたが、いずれも紛うかたなきVARDIS印が刻まれていて違和感はなし。勿論⑧のような豪快なカッ飛ばすスピード・ナンバーだって本編にはしっかりと健在です。
入門盤にゃお薦めしかねますけども、聴けば聴くほど好きになれる1枚ではないかと。


SUICIDAL TENDENCIES - Join the Army - I Feel Your Pain... And I Survive ★★★ (2017-05-21 01:30:43)

高速で刻み倒される冒頭のGリフにテンションの上がらぬ
スラッシャーはおらんでしょう、と。
尤も、スラッシュ・メタルとして聴いた場合
Vo含めて「音の軽さ」には如何ともし難いものはありますけども
逆にだからこそこの俊敏なフットワークの疾走感を
生み出せているとも言えるわけで。


SUICIDAL TENDENCIES - Join the Army - Join the Army ★★★ (2017-05-21 01:26:52)

上擦り気味のVoが醸し出す切迫感、
ロッキー・ジョージの弾きまくりのGとを伴って
アップダウンを効かせながらテンション高く突っ走る様は
「カッコイイ」の一言に尽きますよ。