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k.s.m.2さんの発言一覧(評価・コメント) - 時系列順 201-300

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k.s.m.2さんの発言一覧(評価・コメント) - 時系列順 201-300

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WUTHERING HEIGHTS - The Shadow Cabinet ★★ (2007-08-09 01:16:00)

テンポや拍子のチェンジ、民謡調のノリの良さ、ロニーさんばりの熱い歌、という組み合わせが
楽しいバンドの4th。
……歌メロが普通? リフの組み合わせの必然がどうも薄い? ついでに歌詞のネタ切れてきた?
というわけで、そろそろこのバンドもネタ切れかと疑い出しました。DRAGONFORCEも3枚目になっていまいちになったし、新世代バンドの再世代交代を待つとしますか。


陰陽座 - 魔王戴天 ★★ (2007-08-09 01:12:00)

生温いのは音と周囲の評価ではないかと思う。
『陰陽珠玉』での昔の曲のように潰れような音でリフを鳴らすのは、まぁ良しとして。
「序曲」はゲームのムービーに付けたBGMみたい、
「魔王」は演れる曲のスタイルを色々詰め込んだせいで迫力不足(Bメロでリフが消えるのはSONATA ARCTICAやSTRATOVARIUSですかと。声の質だけでパワーメタルと言えるほどの力は無いんだから)、
「不倶戴天」は「化外忍法帖」の二番煎じ、
「大頚」はいきなりのロックンロール、
……と、ここまで救われないと売却検討のトップに入る。
本来「このアルバムを聴け」で書くような内容ではなくなってしまったが、定価出した上で
これだと痛すぎる……試聴に入っていたら良かったのになぁ。


陰陽座 - 魔王戴天 - 魔王 (2007-08-09 00:41:05)

第六天魔王じゃなかったら見送っていたアルバム、の冒頭。
メロスピ、スラッシュ、ポップ、ドゥーム風味、ストーリー仕立て、と
多芸なバンドなのは先刻承知。しかし、それら全てを一曲に押し込むの
は無理があると思える。
結果、ただの「期待は出来る和風メロパワバンドのデビューアルバムの
ハイライト」になり兼ねない出来。gソロや黒猫のAメロは良いのに。
歌謡曲のステージで記念碑を立てる、という覚悟があるならともかく、
この迷走ぶりでユニオンのメタルコーナーのトップに並ぶのはそろそろ
止めて貰いたい。


SYMPHONY X - Twilight in Olympus - Through the Looking Glass, Parts I-III ★★★ (2007-08-06 03:43:53)

「無名」は皮肉で。この累積点数は低すぎる……。
一曲がストーリー仕立てな歌には大抵そそられますが、サビメロを
ちゃんと反復させつつ場面を展開していて(このメロが「ポップ」。
らしい旋律ではあるのだが)、更にPart1,2,3がバラバラになって
いない。
DREAM THEATERの「Metropolis pt.1」と並ぶと思う。故に「正統」。


SYMPHONY X - Twilight in Olympus - Smoke and Mirrors ★★★ (2007-08-06 03:36:19)

この曲調で「米国」。(上の書き込み参照)
……えーと、この曲が無かったら自分から買ってメタルを聴いていないので。
今でも大好きですが。


ANIMETAL - アニメタルのベスト ★★ (2007-08-01 03:03:00)

LADYを含めて8枚のシングルと岸和田博士、勇気の証をセットにしたシングルズ。
一枚ずつ集める気にはならないが、こうして連続して聞くとそれなりのボリュームになるため
楽しみ易い印象。詳細はこのHPの各曲のコーナーで判るだろうので省略。
それにしても、こんなものを置いておく江戸川区図書館万歳。


ALI PROJECT - Romance - ビアンカ ★★ (2007-06-19 21:44:36)

可愛らしい、の一言に尽きる。
おばちゃんが少女気取って演るには最高の一曲(褒め言葉)
跳ね気味で明るい歌メロ、自分の人形に語る歌詞、女の子が「少女」と
して持つ、「現実の時間軸の隣に常にある原風景」なのではないで
しょうか。
……珍しく全面肯定したコメント?


ALI PROJECT - 跪いて足をお嘗め - 跪いて足をお嘗め ★★ (2007-06-19 21:39:33)

「薔薇獄乙女」の二番煎じをして、そこに(普通に)SMちっくな歌詞を
乗せた印象。これが黒い系の危険風味なゲームの曲として提供された
(別に天野某氏が扉絵を描いた「花と蛇」でもいいか)のなら絶賛もの
ですが、今更アリプロにやられてもなぁ……。
というわけで、この星は↑この基準で見てのもの。個人的な視点で
言うなら0.5くらい。


ALI PROJECT - 月光嗜好症 - 紅い睡蓮の午後 ★★★ (2007-06-19 21:32:43)

たまには3ポイント入れるのも良いでしょう。
綺麗でとっつきやすい、「クラシック音楽に安直に期待される
柔らかさ」をちゃんと持ってしまった曲。
打ち込みでこういう味は少々出し辛いのではないかと思う。


ALI PROJECT - Deja Vu~the Original Best 1992-1995~ - エスカルゴ嬉遊曲 ★★ (2007-06-19 21:28:55)

こ可愛らしい曲。たまにはこういう曲もいいですね。


ALI PROJECT - 月光嗜好症 ★★ (2007-03-13 21:56:00)

後に「エトワール」「神々の黄昏」「ロマンス」と続くことになる、ストリングス・アレンジ・
アルバムの1枚目……のはず。
「コッペリアの柩」「ナルシス・ノワール」のストリングスver.が入っている、というのが
売りと言えば売りかと。この二曲は、原曲よりもこちらが雰囲気に合っている気がして
ならない。(ただの電子音嫌いだろうか?)
「コッペリア」「桜の花は狂い咲き」以外は全般に静かめで美しい印象です。「コッペリア」の
前までの(レコードなら)A面は完璧。


ALI PROJECT - 聖少女領域 - 聖少女領域 ★★★ (2007-03-13 21:35:15)

柔らかで流麗な歌メロと、ボコボコ入る打ち込みリフと、サイコ
入った割に可愛らしい歌詞のセット。
本人たちの思惑がどこにあるかはともかく、タイアップの御蔭で
「アリプロに求められるイメージ」を体現できてしまった、ある
意味皮肉な曲だと私見。
☆0.5個はお布施相当分で。


ALI PROJECT - 薔薇獄乙女 - 薔薇獄乙女 ★★ (2007-03-13 21:25:03)

ようやく電子音とストリングスを喧嘩させずに同居させられたか、
という印象。
コーラス前半での体感スピードアップ(大したものではないですが)が
無いと盛り上がらないだろうので、これは好感触。
しかし歌メロがどこかで聴いた気がするのは何故なのか。


PAIN OF SALVATION - Scarsick ★★ (2007-02-23 22:07:00)

ライナーでは「冒頭2曲がラップ調で面食らう」とか書いてありますが、これまでの作でも
歌のバックに速い語りが入ることは多々有ったわけで、何を勘違いしているのやら、です。
『Be』のように本当に「語りだけ」に近いトラックがあるわけではなく、『RL』の構造と
『One~』のころの単色さや直接的な社会性を合わせて、全体に静かにしたような、言って
みればいつものPoS。相変わらず、ハードカバーの本を通して読むような作品。
固有名詞ちっくな言葉を組み合わせて出来た曲もありますが、DREAM THEATERが「Just Let
Me Breath」でやった程あからさまではないので、作詞者本人の愚痴には聞こえずに済んで
いますし。
ポップな「America」とリズム楽器が見事に電子音な「Disco Queen」が、違和感なくアルバム
の流れに入ってしまっているのは、ダニエルの能力にキャリアが加わった故か。
ただ、確かにGソロは全然目立ちませんね。Baのクリスが抜けたせいでダニエルが疲れちゃった
んでしょうか。
ブックレット冒頭に、解説無しで「part II」とあることからTPE2と考えてよさそうです
(「King of Loss」に対応していそうな「Kingdom of Loss」もあるし)。しかし、
主人公に程近い視点でのオムニバスの物語を語っていくことでストーリーを作るような
『Entropia』~『RL』までの4作に、『Be』の手法を混ぜたような作りなので、QUEENSRYCHE
の『Operation~II』のような位置付けとは異なりますね。
『TPEI』と『RL』のような血塗れの作品ばかり続いても怖いので、こういう展開もありかと。
欲を言えば、歌メロ作るのも巧いんだから、もう少しそっちで酔える曲を増やしてほしいか。
-----------------------------------------------------------
相当時間が経ってから追記。
今でも「バンド(=ダニエル)としてのPoS作品」としての価値は十分だと思いますが、
「これまで(特にTPE1~RL)のPoSリスナーのための作品」かというと、もうはっきりと
「No」が出てしまったように思う。
『Be』の20年くらい前のNHKの教養ドキュメンタリー的な構成からして違和感はあったが、
今回はそれが顕在化(もしくは固定化)した印象。
このバンドに対しては、激しい音かつゴシカル、ついでに楽器隊が頑張った上で描かれる
ドラマが見たいんであって、TV評論家っぽい記事ものは期待していない。
「現代のメタル」⇒「現代のロック」なのかもしれませんが、この変化は受け付けられなかったので、
フォローはやめることにしました。


RENAISSANCE - Novella ★★ (2007-02-19 02:38:00)

私の所持は日本版です。
中性的ではないのですが、異常なまでの透明感の御蔭で人間味のない(無機質な
わけではない)voが売り?なバンドの有名作。
前半はかなりアトモスフェリックな曲が3曲連続です。こう言えば幻想的ですが、
ノリとしては、同じフレーズ(歌メロ含む)が延々と繰り返すので、薄曇りの浜辺で
温い温度の海水に浸かって延々揺られている雰囲気です。
なので、①(イントロは恰好良い)の長さは少々辛い。時々鳴る音量の大きい管弦や
目立つB&Drの存在意義に疑義も挟まります。PfやGは細かいところで良い仕事をして
いるのですが。
②はメロも弦も綺麗なのに、被さる男声voが少々目障り。慣れればどうということは
ないですが、これが無ければもっと浮世離れできたろうに。
小品で歌メロ重視な④、①と同系統ながら展開(インストの強いプログレ系とは
ニュアンスが異なりますが)とそれなりの激しさを備えた⑤(やはりB,Drと、
後半頑張るサックスの存在意義は微妙かと。妙に目立っているので)ではそれまで
とは異色な雰囲気で盛り上げてくれます。
クラシックの声楽曲の現世離れっぷりや協奏曲の長さにはついていけないが、
繰り返す主題と管弦の音に浸かりたい方向けかと。独特の雰囲気も曲の出来も
一級品ですが、万人に喜ばれるかといえば、私見では否定的。
苦い珈琲と併せるべきマニアの名盤。


T.M REVOLUTION - triple joker - WHITE BREATH -MORE FREEZE MIX- (2007-01-23 19:19:45)

電子音とメロがグラディウス(むしろサンダーフォース?)ちっく。
なのに歌が無い部分のギターが変にろけんろーで、voや歌詞が往年の
J-POP(この場合は賛辞。歌謡曲的というか)風味。
結果楽しい。ある種ミスマッチの妙?


T.M REVOLUTION - 1000000000000 - Web of Night (English Version) (2007-01-23 19:15:18)

英詩なのでロック調のノリが出ています。しかし。
SEちっくなイントロといい、いかにも電子音なgのリフといい、
どうも『ロックマン』な雰囲気が……(笑)


DIR EN GREY - MACABRE ★★ (2007-01-23 06:23:00)

妙に凝ったケース(あの玉はメンバー一人ずつ?)のアルバム。
確かに、バンドとしてのカラーの確立……ヴィジュアル系に属する音の色からの脱却を果たし、
歌詞の面でも「女性の子宮に何か怨みでもある?」という粘性たっぷりな方向や、引篭りに
なりかけたような自殺系の雰囲気がしっかり出てきた感があります。
ただ、「脈」のサビがリフ無しでいかにもV系(でもハイトーンが弱くなっている)なvo.で
構成されていて力が抜けたり、「Berry」や「羅刹国」がスタスタと気持ち良く走るのはいいが
それだけで、1st(『GAUZE+』)の曲のように展開で笑えなかったりと、インパクトの面で弱い部分が少なくない。
まだまだスタイル模索中と考えれば、この出来も特に不満があるわけでもないのですが。
一番耳を引いたのが、「白死の桜」ちっくな、見事にヘヴィな音のV系曲「理由」のメロという
のはどうなのか……。ま、非HM分類にあるアーティストだし、仕方は無いか。


T.M REVOLUTION - vertical infinity - ignited -イグナイテッド- (2007-01-20 21:54:42)

プコプコした刻みがメイン(普通のリフもありますが)で軽めのノリ
なのに恰好良く聴こえるのは何故なのか。
これはこれで良い声だし、どうでもいいか。
知ったのはゲームで。アニメの方は全ガンダム合わせて3分くらいしか
見てないので、当然付いてた映像その他の知識は無し……。


T.M REVOLUTION - coordinate - INVOKE -インヴォーク- (2007-01-20 21:49:07)

たまたまMステを見た時に演っていた曲。
こういうのも偶には良いですね。
異様に疾走感があると思って調べたらアニソンだったというオチ付き。
あぁなるほどと思ったのは内緒。


美郷あき - くちびる白昼夢 - くちびる白昼夢 ★★ (2007-01-20 21:43:21)

作詞は「少女迷路~」と同じ人ながら、作曲者が変わったせいか
幾分普通になったような。ベスト盤にまとめて入りましたね。
スルメ風味なので☆半分サービス。
貴方を見つめる目から一滴 零れる情熱は涙のせいにして
誓いましょう 二人は何度も回り逢うのDream
……そんな感じ。
しかし出典元で付いた映像はどうかと思う、某所で試聴した時固まった。


美郷あき - 少女迷路でつかまえて - 少女迷路でつかまえて ★★ (2007-01-20 21:38:10)

作詞が畑亜貴でしたっけ?
胸のチョコレート 媚薬になって
落ちる雫で 唇Panic
……そんな感じ。


DISSECTION ★★ (2007-01-18 07:30:00)

メロデスとの比較云々……と言うよりも、邪悪であること・冷たくあることが
美しさ・聴き易さと直結できることを示したバンド(というか人)であった、
と言う方が正しいと思われるバンド。
3枚並べて聴いてみると、逝ってしまったのが納得できてしまうのは流石。
3rdなんて完全に体温無くして、冷たさすら何処かに行ってますし。
これほど「Rest in peace.」が似合わないアーティストも少ないのでは。
ま、そこらの虚空で待っていてくださいな、こちらも何十年かしたら訪問
する予定なので。なんちゃって。


DISSECTION - Reinkaos ★★ (2007-01-18 07:09:00)

個人的には↑のJa.さんに近い意見です。
音はスラッシュに近い雰囲気。IN FLAMESよりもDEATHやEDGE OF SANITY、もっと言うと
voの声質が正統ブラックなICED EARTHではないかと。やり過ぎに近いくらい、曲を無骨に
した感。
「The Somberlain」(曲の方)のイントロのような美旋律が見られない、以前と比べれば
スピード曲が無い。歌詞からアンチ・クライストな直接性や血やドラキュラを連想させる
冷たさが消えた。そういう意味では以前の作品とは明確に違います。
ジャケットにしても、以前は青黒い色調で冷たい情景を描いていたのが、今回は真っ黒で
円の紋様だけ。ブックレット内の絵柄も、終末や混沌を象徴するものもののペン画です。
ただ、呪文を引用した歌詞といい、以前と同じ色合いのまま迫力を増したvoやgといい、
『彼』が創った音楽が纏うオーラは変わっちゃいません。流行も時代も関係なく、辿り
着くべき音に辿り着いたのでしょう。本人も行くとこ行ってしまったわけですが……。
「Soulreaper」と「Beyond the Horizon」が喚起するエキサイトメントは同質です、
頭は振り易くなりましたが(笑)
というわけで、真正ブラック・メタルと分類して問題無いと思います。ズウェッツロット
の在籍によるアコースティックな感性や、ブラストを絡めた暴虐性も懐かしくはありますが、
そういうのは後続に任せればいいですし。


DIR EN GREY - 鬼葬 ★★ (2007-01-15 21:03:00)

英詞と本ブックレットのケース裏収納、という仕様はなくなった
んですね。余程クレームが多かったんだろうか。

信者の多そうなバンドにこういうことを書くのは怖いのですが。
BURRN!のコラムに登場したこともあったから、ファン以外も聴く
んだよ、ということでお許しを。
音色について。Drと電子音ちっくなG(?)が目立つ割にvo(見事に
ヴィジュアル系な歌声やシャウトの怖さが無くなったせいで、
パワー不足に感じられるが。歌メロが時に手抜きに聴こえるし)は
引っ込み気味、と、X-JAPANの『DAHLIA』のような煮え切らなさが
あるように思います。
歌詞にしても、CARCASS辺りに慣れていれば、日本人の猟奇的
風景はこういうものか、という味はあるものの、特段激しくは
感じられない。別にエロくないですし(下ネタ多いですが)。
見事にV系の形式にのっとった(「残」がそうかはともかく)
『GAUZE+』や、ヘヴィ系としての形を定めた『VULGAR』と
比べると、過渡期故の独特のカラーを見ることはできるもの
の、アピールすべき点の少ないコレクターズ・アイテムかと。


ALI PROJECT ★★ (2006-12-23 11:40:00)

好きな曲をいくつも持っているアーティストに言うのも何ですが。
少女貴族名乗るなら、もう少しジャケにしろ音にしろ、各個のCD内での統一感や
一貫性の醸成に腐心するべきなのではないかと思います(正直、お●ちゃんにしか
見えないモデルさん使って綺麗に飾られても、ネガティヴな意味で怖くて見れない
ので)。
昭和演劇の一派みたく、“その時代の情景を(ある意味臆面も無く)再現する意趣"で楽しまないとダメなのでしょうかねぇ?


ANIMETAL - The Animetal Re-birth Heroes ★★ (2006-12-02 22:47:00)

ファースト・シングルの再録音版だそうです。ラインナップは『マラソンV』当時。
その時期のライブ音源(フルverが9曲、メドレー2セット、MC7つ)を収録、
CDタイムが約70分。それで値段が\2000なので、お得な印象です。
選曲も、ペガサス・マジンガー・タッチ・ムーンライト伝説・ヤマト・L-GAIMと
美味しい処を集めた様子。演奏の良し悪しは判らないですが、歌詞の掲載が無い
ので所々謎なこと以外、音質などに特に欠点は無いかと。
ベスト盤として扱うのに良いかもしれません。屍忌蛇g主義の方以外には。


ANIMETAL - The Animetal Re-birth Heroes - ムーンライト伝説 ★★ (2006-12-02 22:39:44)

メロディ自体はもともと様式美系だったので、納得できる
仕上がり。しかし、こんなのに出てくるタキシード仮面
(直前のMC参照)は白黒メイクしていそうです。逆十字
のネックレスとか。
ちなみにフルverです。


KOTOKO - 不明 - らずべりー ★★ (2006-10-04 22:59:56)

冒頭の「ちょっとだけだよ 覗かせたげる
制服の透き間 こぼれた木苺~」に耐え切れない人が
多いのでは?楽しいですけど。
ZEPの「Lemon Song」だと思えばどうにか……ならないか。


ANIMETAL - DECADE OF BRAVEHEARTS ★★ (2006-10-04 01:22:00)

活動封印の記念作だそうな、発売間も無い「一曲毎の単体アレンジ集」アルバムです。
ライブDVD(歌詞カードには記載無し、詳細は裏ジャケを参照)付きの二枚組なので、
価格としてはお得かもしれません。(各作品を通すと原曲の判る曲が2%程の私には
『サイコ・マラソン』は高いので)
選曲としては、このサイトの上位が大体入っている感じです。ファン投票を経て
選んだとか伝え聞いたので、納得と言えばその通り。
メンバーは最近(『マラソンV』以降?)と同じですが、初収録の二曲(6,10かと)で
はConcerto Moon⇒Galneryusの佐藤がDr.担当です。

ライナーに、「初期に本作を作らなくて良かった」という言葉がありますが、
もしかすると「ANIMETALにとって本作は鬼門」が正しいかもしれません。いや、
相変わらず恰好良くはあるのですが。
坂本英三がハイ・トーンを出せなくなったのか、キーの下がった感のあるアレンジ
に変わっている曲が多く。それに合わせてなのか、gリフだけがやたらと太い音で
入るので、メロディを楽しむのにマイナスなミックスになっている印象が……。
もともと有名曲をパクっているだけに、一曲全体で演奏すると、どうしても(メタル
の方の)原曲の展開やフレーズを耳が期待してしまうのも、聴いていて少々辛い所。
いつものメドレー形式なら勢いや繋ぎの見事さで、欠点になっていない要素だと思う
のですが。

結構な文句を書いてしまいましたが、(アニメの方の)原曲を知らない身にはフル・
コーラス聴けるのは有難いし、ベスト盤として楽しむには手頃なので、そうそう外れ
ではないです、多分。
-------------------------
以下 '08.5
長く聞いていると、この英三氏もありかな、と思えはする。お歳ではあるわけだし。
ベル薔薇のフル(最後の方のg.ソロはもっと大きい音にしろー。ラスト前の台詞(?)とかパイロはナイス)、
タッチのフル(Batteryどころかほんの少しDamage Inc.まで入る)、ゴーダンナー、
ペガサス、アイアンリーガー、ヤマト、と並べてみると豪華。
……ゲッターやテッカマン、ダンバインにシャイダーやスカイライダーはどうしたとも思うが。
そして私は「君をのせて」は原曲派(ナウシカではなくてラピュタ)なのでした……
疾走させるならハーロックとかさぁ……いや封印したバンドに鞭打っても仕方ないですが。


GALNERYUS - Beyond the End of Despair… ★★ (2006-07-29 22:18:00)

大概のことは上で書かれているので。
私見での変化は、歌メロの多様さと深みが増したこと。
暗め(哀しい系……?)で走る曲が後半にも入るように
なったこととの相互作用もありそうですが、「厚み」や
「堅牢さ」によって「明るさ」と「単調さ」に陥ること
を避けてきたこれまでの作より、飽きずに聴ける印象。
お薦め曲を挙げるなら、イントロはともかくとして
「相変わらず」な③「Raid again」と、少々変態的ながら
楽しめる⑤「Point of no return」でしょうか。
⑧「Vanishing hope」は、プログレ風味な展開を消化し
きれていない感じ。悪くはないのですが。


HIGHLORD - Breath of Eternity ★★ (2006-07-17 23:43:00)

所謂メロディック・ハード・タイプでしょうか。とは言え、STRATOVARIUS~SONATA ARCTICA系列の“キラキラ"ではなく、ハープシコードやオルガンの音色をメインにした
keyはイタリアン・バンド故?
似ているといえばAT VANCEやHAMMERFALL、NOCTURNAL RITESの名は挙がりそうです。
スピードよりも、単純な(けっこう密度の薄い)リフの上に乗る歌メロと、殆どの場面で
自己主張しているkeyが楽曲を決める造り。走るのは⑦「Follow Me」のイントロ位ですか。
Gとkeyのソロでの頑張り方がSYMPHONY Xちっくなのと、思い出したようにリフを繰り
出すシーンとがある御陰で、一応メタル・バンドの域には居るようです。(実質1曲目の
「Atlantis Part2」はリフがメインの曲ですが)
そこそこ印象に残る(聴いていて気持ちの良い)歌を持ってはいますが、結局目玉は
⑪「Pegasus~」ですね(笑)原曲を知らない身でも楽しいです。いきなり“Burning
Cosmo down"とか歌われるからなぁ……。


BLIND GUARDIAN - A Night at the Opera ★★ (2006-06-19 18:09:00)

書き込み忘れてました。その間に論争が凄いことになっていますね(^^;
その経過時間の御陰で、とりあえず「クワイアきいてますね」(ここの「らくがき」より)
以外の感想を言えるようになりましたが。

音としては、4th『Somewhere~』に始まった変化の路線上にあるので、特段驚くものでも
ない様子。少なくとも、それ以降3枚の音を「リフ中心の、ギターで作られた音楽」として
容認できるのなら、今回もギターが刻みをさぼっているようには思えないのではないかと。
そもそも「Theatre of Pain」も、4thの雰囲気から結構浮いた曲でしたし(むしろアタマ
2曲のスピード・ソングの音が硬過ぎたのか?)。
まぁ、クランチ・リフを求めるバンドではないのは今更なので……。
「Lost in the Twilight Hall」「Somewhwre Far Beyond」の、「1パターンのリフで
出来ているのに展開があるように感じられて飽きないメタル」に対する愛着はありますが、
カレ・トラップ路線から外れた時点でこうなるのは見えていたので、せっかくだから今の
分野を極めて欲しいところです。
あとは、歌メロが合唱として恰好良いかが、評価の焦点になりそうです。曲展開がややこし
過ぎて耳に残らない(クラシックの主題みたいだ)という障害をクリアできるか。その上で
メタル由来のダークさを保てるか……となると、①か⑩が良いですね。この点から、今度は
指輪本編のコンセプト作でも作ってくれたら、面白くはなったかもしれません(スメアゴル
の意地汚さとかフロドの精神的な暗さばっかり強調されると、気持ち悪くて嫌ですが)。
いっそ、「ローマ帝国興亡記」でいきましょう次は(誰に言ってる)。
クラシックと言えば、(音色として)柔らかめの音がやたら数多く重なっている故に、重さ・
硬さ・激しさを(一聴して)感じない、という特徴も、交響曲系なんかに似ているような。

さてこの作品、ワーキング・タイトルの『The Soulforged』のままだったらどういう音に
なっていたんでしょう?……実現が無理なのをアートワークのせいにしてゴマカしたか!?(笑)
オタクと呼ばれるメロスピ派と偉そうな自称(ハード)ロック派の確執も、ここまでクドい
作品には及ばないだろうし、どうでもいいですか、ですね。


FATES WARNING - Parallels ★★ (2006-06-19 12:56:00)

データ的な面を補足。
『No Exit』『Perfect Symmetry』に続く、レイ・アルダー参加の3枚目、
バンドとしては6thのはずです。
『Awake』以降のケヴィン・ムーアの指向性がこちらに集束すればよかった
と思うのですが。F.WARNINGの面々も迷走してるからなぁ……。


SHAKRA - Moving Force ★★ (2006-06-02 14:57:00)

『Power Ride』の前作にあたるらしい2nd。日本版では1st『Shakra』収録の
「The Devil in Me」のアコースティック・バージョンがボーナス収録です。
印象としては、渋いSOUL DOCTOR。
voはトミー・ハートを少し骨太にした感じで、特にアクの無いGに、ツボを押さえた
リズム・セクション。そしてゴツい割に哀愁漂うメロ。

……確かに、ここまで直球では売れないかもしれません。
GOTTHARDはもう少しポップ、というか耳に残り易いので。
SHAKRAにはどこか、前トリオ期のRAGEのエッセンスのようなものが混じっている
為にこう感じるのでしょうか。
余談ですが、『Power~』は「B!」誌で藤木88点。普段“ハードロック"言うしか
能の無いセー●クはこういうバンドの後押しはしないのね……。


RAINBOW - Live in Germany 1976 ★★ (2006-05-29 00:02:00)

一覧のアルバム数が増えすぎて見難いので、ここに書き込みます。
コージーのソロがある(個人的には、Drの音だけで4分続くのは
楽しむのに邪魔。「1812」入りのバージョンなら良かったのに)、
音源が同じ筈なのに「Kill the King」のロニーの声がイマイチ
綺麗に聴こえない、と『On Stage』に比べて不満点もあるアルバム
でしたが(選曲ではこちらに軍配)。
……出ましたね完全版。VAPの『Deutschland Tournee 1976』の
ことですが。リマスターもされていて有難い。
各曲については、ライヴならではの即興と迫力が増した(やたらと
クドくなったとも言う:笑)、と書けば十分ですね、リストは少し
上でSTPさんが書いて下さっていますし。


RAINBOW - Stranger in Us All ★★ (2006-05-28 23:37:00)

少し上(4/21)のanthemさんが全て書かれているので、私として
は、内容について何も言えなくなってしまいましたが(笑)
最近のBLACKMORE'S NIGHTの傾向を見ていると、このアルバム
の路線に戻ってきてくれるのではないか、と淡い期待が生まれる
のも事実。
年齢や時代のテンションの影響もあるので、比較するのは間抜け
ですが、『Long Live Rock'n'Roll(バビロンの城門)』から
こういう方向に来ていてくれたら……私としては嬉しいのですが、
セールスがかなり落ちたかな(爆)


RAINBOW - Ritchie Blackmore's Rainbow ★★ (2006-05-28 23:24:00)

『Bent Out of Shape(ストリート・オブ・ドリームス)』と比べて
書き込みが1/3とは……。
「Smoke on the Water」のイントロが深紫の定番なら「16世紀」の
リフはファンタジーHRの定番だろうし、「Pictures of Home」と
「Temple of the King」の対照も楽しめると思うのですが。
全体に湿っぽい雰囲気なのが許せれば、名盤ではないかと。
「Black Sheep of the Family」が若干浮いているとか、「Still
I'm Sad」がインストだ(『Stranger in Us All』のドゥギー・
ホワイトvo.版の方が印象が強い)とか、文句はありますが。


TOOL - 10,000 Days ★★ (2006-05-23 16:05:00)

癒し系な音ですねぇ……。ベンベンとヘヴィロックな音を鳴らしてはいますが。
①「Vicarious」のvoは『Test for Echo』の頃のRUSHに似ている気もします。
歌詞はネットで検索した限りでは、いかにもアメリカで受けそうな雰囲気ですし、
予想よりも随分聴き易い音(というか、BGMにして寛ぐのに妙に向いた印象)なので、
ただの「本来の(=現代で要求されうる)一貫性を備えたKING CRIMSON」といった
風情。
かなり崇められているらしいので、NINE INCH NAILSを悪趣味にしたような歌詞
でMESHUGGAH『Catch 33』みたいな音だったらどうしようと思っていたのですが、
普通に「かっちり」した音楽で安心しました(……どうやら、この新作からの傾向
のようですが)。ただ、ちゃんと聴こうとすると、インスト曲が長いので、どうも
飽きが来るのが難点。

上の皆さんが「前作との比較」中心のレビューなので、初心者のコメントを書いて
みました。


KOTOKO - Short Circuit Ⅱ - Princess Brave! ★★ (2006-05-15 05:02:27)

珍しく打ち込みではない(ように聴こえる)曲。
GとDrは生でしょうか?
歌詞は見事にRPG(姫様が剣ブン回して竜とか
魔女とか倒してます)。
曲調も含めて、HIGHLORDがカヴァーしても
違和感ゼロです。というか、ロリータ風味な
声出せるvo呼んで演ってほしい。Gソロの追加
してくれると尚良し。
個人的には、2番のヴァース前半の単音リフが
好みです。Baも一応ちゃんと仕事してるみたい
だし。


KOTOKO - Love a Riddle - Love a Riddle ★★★ (2006-05-15 04:20:25)

曲が長いですが。
コンピレーションの曲と違い、提供先の余計な暗さに
影響されなくて済んだからか、平和に恰好良いので、
好きです。
今思うと「地に還る」と組にしても良い曲?


KOTOKO ★★ (2006-05-15 03:51:00)

KANSASを探していて偶然発見。何故にこの人が……?
ライヴ版だと、原曲に比べて打ち込み色の減退(バンド
色の増強)があるので、そういう方向で一枚くらいリリ
ースしてくれないものでしょうかねぇ。
それ以前に『SHORT CIRCUIT』系の曲は通常リリースの
気配が薄いので、そちらの方が問題ですが。


SEX MACHINEGUNS - MADE IN USA ★★ (2006-05-11 23:31:00)

音質に関しては、前作との比較ではともかく、ジャケ
のように埃っぽい印象で、絶賛する気にはならない処。
元ネタ楽曲が結構古そう('80年代なのでは?)なので、
合ってはいると思いますが。
内容は、偉大なるオマージュ。
……としか言えません(笑)
これはこれで、もう芸風として納得できます。

METALLICA風味というより、一曲ずつに明確な元ネタ
楽曲がある感触です。②「JUNK FOOD」は『St.Anger』
のMETALLICAを、歌いまわしまで含めて再現、とか。
……それで【カップ・ラーメン喰いてぇ】とか歌われる
方の腹筋の心配もしてください安藤さん。
歌詞にしても、(特にサビで)言葉の響きまで含めて
お題バンド(の英語詞)に似て聞こえるように作って
ある雰囲気です。いつか聴いた曲がどうしようもない
歌詞で歌われるので、脱力度において過去最高(褒め
言葉)なのではないかと。
この意味で、私としては新機軸として楽しめました。
④「ZERO」の【残高ゼロ~】最高。

ここまでやると、懐古趣味に響かないか、が心配ですが。
1at『SEX MACHINEGUN』もそういう路線ではあったので、
大丈夫ですかね。


ELVENKING - The Winter Wake ★★ (2006-02-25 18:47:00)

この3rdで日本デビューだそうで。ジャケ買いしました。
走る替わりにリールらしき舞曲のリズムを多用したWUTHERING
HEIGHTSというイメージです。舞曲とはいっても、私好みの三拍
子ではないのですが、これはこれで味があります。
コンセプトのせいかKORPIKLAANIよりは物語調で、「Bard's Song」
辺りのBLIND GUARDIANが進歩の方向を間違えて(笑)いたら、
こんな曲を書くようになっていたのかもしれませんね。

それにしても、ULTIMATIUMの『New Dawn』並に怪しいvoは、
もう少し力量を上げた方が良いのでは……?これでマイケル・
キスク系が歌ったら完璧な“クサメタル"になってしまうので
しょうが、声質(は合っていそう)とは別にパワー不足の感。
囁く部分では、声が掠れていてイマイチ締まらないし。
曲作りのテンションを下げずに演奏力を練っていければ次回
に期待できるバンド、という印象でした。


TIME REQUIEM - Optical Illusion ★★ (2006-02-23 22:44:00)

初書き込みとは。とうとうリスナーが居なくなってしまったのでしょうか(笑)
「BURRN!」レビューの通り、以前の“メイン・メロディがどれか悩む程には
近年のDREAM THATER的に複雑な、key版イングヴェイ"というカラーが一気に
薄まり、“SYMPHONY XにかぶれたKAMELOT"の様な音になりました。もしか
すると“疲れずに聞けるWUTHERING HEIGHTS"?
たま~に登場する疾走部分の歌メロだけがイングヴェイちっくなままなので、
そういうパートに違和感が生じてしまいましたね。かと言って、他の部分で
キラー・リフや印象深いコーラスがある訳でもないので、どうにも中途半端
な印象です。悪いアルバムではないと思いますが、これをわざわざ国内版で
出す意味は、少々疑問かもしれません。
以前のカラーのままな⑥「Creater in Time」と⑧「Sphere of Fantasy」、
不思議な展開なのに滑らかに纏まった(keyソロが浮いてますが)タイトル・
トラック③、は良い出来なのですが。
SPACE ODYSSEYの(セルフ?)カヴァー⑨(日本ボーナス)「Despair and
Pain」は普通。安心して聞けます。
そして、ぼやけた(環境音楽ちっくな?)印象を更に増しているだろうのが、
新任voのヨラン・エドマン。ライナーノーツではかなり褒められていますが、
もう少し安定感のあるメロディのなぞり方は出来ないものでしょうか。前任
のアポロの柔らかボイスが好きだった身には、今作の最大の不満点に感じら
れます。
これなら(インギー人脈でなら)マッツ・レヴィンを呼んだ方がましだった
のでは?


SLAYER - God Hates Us All ★★ (2006-01-21 03:12:00)

……これが日本版の状態良で、中古\500だった理由が知りたい。です。
3rd『Reign in Blood』が「Angel~」以外飽きて通しでは聴けず、
6th『Diabolus~』が遅すぎて嫌(アートワークに引いたのも一因)、
というファンの風上にも置いて貰えなさそうな身で聴いて、一聴でやられ
ました。
(ちなみに、ヘヴィロック系は大抵苦手です。参考までに)
この位のテンポや構成の方が、スピード感や邪悪さが良く出て素敵なのでは。
歌詞も(今回ばかりは)見事に気に入りましたし。
ただ、折角だからアートワークの釘の穴、左ページは反転させた方が(笑)
ただ、今作で(色々な意味での)バランスを奇跡的に実現してしまった感が
あるので、バンドとしてフォローするかというと、結構微妙。


PAIN OF SALVATION - The Perfect Element, Part I ★★ (2005-12-19 14:11:00)

リリースは知っていて、当時は見送ったアルバム。今だから書けますが、4th『RL』が
無かったら、本格的に触れることはなかったのではないかと。
具体的なことは上の書き込みの数々に譲るとして。
コンセプトの選び方やアートワークの陳腐さ(あくまで「幾分」のレベルですが)、
若干インダストリアル寄りの音質、など、“生々しさに寄った円やかさ"を含み始めた
バンドのカラーが初めて出た故の、試行錯誤の産物に感じます。
美しさと痛々しさの界面をどう加工するか、という好みの問題で片付くことなのです
が、敢えて酷評。ちなみに、一番耳馴染みが良かったのは「In the Flesh」でした。


PAIN OF SALVATION - 12:5 ★★ (2005-12-19 13:57:00)

タイトルの意味が分からないのが唯弐の難点。もう一つは「This Heart of Mine」で、
私の好きな“I believe this heart of mine~"の部分が割愛されていること。
お気に入りは「Oblivion Ocean」。上で美雪さんも書かれていますね。これのお陰で
1st『Entropia』を買う気になりました。
「Ashes」が長調にアレンジされていたり、それまでの曲に異なった繋がりを与えたり
と、ライヴ盤ならではの調理の仕方が見事。
音作りにおいて(時に過剰な感のある)尖った感触が無いので、1stや3rd『Perfect Element pt.1』の楽曲が聞き易くなったのも好感触。
まぁ、このバンドですし。……毎度ながら凄い。


SINNER - There Will Be Execution ★★ (2005-10-06 00:25:00)

ACCEPTはベスト盤(だと思います。『No Substitutes』)で知っていますが、ANTHEMが事実上未体験なので、その立場で。
「正統派」と書かれる音に何を期待していいか、よく悩む性分なのですが、この作品はなかなか良いと感じました。voメロが普通に歌っていてテンポが爆走しない「オールド・スラッシュ」なのかな……という印象です。作品を掻き集めるバンドかどうかは分かりませんが、一家にどれか一枚くらいはあってもいいのかも。
ただ、冒頭3曲はともかく、以降が冴えない曲の連続ではありますね。⑤「Finalizer」、⑦「God Raises the Dead」は時々聴きたくなりますが、通して聴くのはBGM用の時だけです。
METALLICAカヴァーは無難な出来ということで。もう少し雰囲気を出してほしかった気もしますが、曲が『“Black Album"』からですし、相手が悪かったということで。


CARDIANT - Midday Moon ★★ (2005-09-16 00:12:00)

入ってましたか、このバンド。
ジャケ&タイトル買いしました。こういう綺麗なジャケットで買うと痛い目を
見るとは分かっていたのですが、今度はそうでもなく。メロ・パワってこういう
音だったなぁ、と感じました。
“インスト~疾走"でもなく、G抜きの自然体の刻みで始まる冒頭からして好印象。
voが控えめな声質だからか、Gが特に旋律で自己主張するわけでもない(作詞/曲
者なのに)からか、一聴して耳に残るのは歌メロでした。
全体にスピード・メタルよりもロック調のリズムですが、それをあくまで冷涼な
雰囲気で聴かせるのは、音色を使い分けながら常に鳴っているkeyの仕事の良さ、
でしょうか。
これといって人気が出そうにはないけれど、聴いていて落ち着く若者作のメタル。
……ULTIMATIUMみたい。あそこまで音程が怪しくないですが。
それにしても、タイトル・トラックの歌詞は“take a shot"とあるせいか、自覚
的に麻薬を打って精神療法を受けてるイメージなのですが(汗)
DREAM THEATER『~Pt.2』の冒頭ライク?


CARCASS - Heartwork ★★ (2005-09-15 21:49:00)

>ローランDEATHさん、ドラゴン先生さん
お二方とも同感です。
音については上の方々のコメントを読めばよいとして。
結局これも、歴史的意義が幾分かを占める名盤、なのだと思います。
瞬間風速でしか作れない名作、というか。結局は、“そうした作品"を
産めたこと自体が、CARCASSというバンドの非凡性の現れなのでしょう。
初期の方向性を続けていれば、違う歴史もあったのかもしれないと思う
と、少し淋しくはありますが、あのゴア路線にシーンが席捲されたら
それはそれで嫌なので……。
歌詞が現世的になる直前で踏み止まっていることを含め、ぎりぎり一般人
の領域に出てきた作品ですね。


CARCASS - Best of Carcass ★★ (2005-09-15 21:32:00)

日本版の方ですよね?(『Wake~』も所持)
『Heartwork』からの曲も押さえるところは押さえていますし(タイトル
曲が無い『Wake~』は謎。歌詞も良いのに)、初期の曲もそれなりの量
聴けるので、私には有難かったです。
それで、何に驚くかと言えば、普通に聴ける初期の曲の質。
意外と構成がしっかりしているように感じたのは、私の耳の粗末さ故でしょうか?
歌詞を読むと物凄いですが、どうせ辞書が無いとさっぱり分からないので、
対訳を見なければ大丈夫かと。
ついでに、邦題のセンスに脱帽。邦題だの対訳だのは大抵ネタ以上のものには
ならないものですが、CARCASSの場合は何故かぴったり。……翻訳者が変態さん
だったのだろうか?


CHILDREN OF BODOM - Are You Dead Yet? ★★ (2005-09-15 21:19:00)

爆走しなくなりましたねぇ(前作『Hate~』の冒頭「~24/7」で、
良い意味で笑ったので)。
鈍色の金属トーン。SHADOWS FALLやKILLSWITCH ENDAGEの感触に
近づいた感があります。それが嫌かと言うとそうでもなく、2ndの
ネオクラ混じりのチープな躁加減(←褒めてます)が苦手な私には、
かなり聴き易くなりました。ただ、バランスが良い分パンチ力不足
と言われる可能性も孕んできたんだろうなぁ……。
ボーナスのカヴァー曲に関しては「反逆のアイドル(Rebel Yell)」が
強烈過ぎて、今回は結構普通に思えます。邦題が強烈ではないから?
……いっそ「ウマグマ」とかどうでしょう。もしくは「悪夢の最終兵器」。
流石にCARCASSの1stから、というのは怖いので。


DARK TRANQUILLITY - The Gallery ★★ (2005-09-14 17:44:00)

“メロデス"のメロディが“そのまま民族音楽色"だった頃の名盤、だと思います。歌詞やアートワークの雰囲気も北の風景ですし。
ベタな旋律だと言えばその通りなのでしょうが、必然としてこの時代にしか作り得なかった作風であり、それ故の(遺産としての)名作としてしまってもよい作品でしょう。
IN FLAMESの『Jester~』(『Whoracle』も?)と同様のアプローチなので、後はデス声の好みと曲展開の趣味で選べばよいのではないでしょうか。
蛇足。先駆者だからなのか、同系統(狭義)の現存バンドよりも、voの使い方が飽きのこないものになっている気がします。曲も展開含みで、テンポやメイン・メロディの変化を追うのが楽しく、個人的には近年の作より彩り多い作品に感じます。
……これで、今の彼等がメジャー感全開の作品を作っていれば、この頃の作品が好きな私としては文句が言い易いのですが。しっかりこの頃の味を残しているんだからタチが悪い(むしろ良い?)。


MORBID ANGEL - Formulas Fatal to the Flesh ★★ (2005-09-14 17:11:00)

音については上の方々が述べているので、歌詞のことについて追加します。
vo不在で製作されたからなのか、どうやら詞もトレイが手掛けたようで(クレジットにもTreyの名しか書いてない)、『H』までの6枚の中で唯一、呪文だらけでクトゥルフ一色の世界が繰り広げられています。裏ジャケにも(歌詞で御馴染みの?)「偉大なる3竦み」というやつが出ていますし。
異界に棲むバンドだけに、こういう部分での自己主張が過剰なのは、私の目には好ましく映ります。
それにしても、ブックレットの「Great Incantation of the Living Continuum」と「The Living Continuum」は楽曲化されないのでしょうか。前者は大変な長さになりそうですが、是非聴いてみたいものです。
こもったスティーブの声は、非人間的で、これで良いのではないかと。楽器陣の篭もりの方が(多少なりとも)気になります。
最後のインストの連続も、流して聴いていると「これでいい」と思えてくるから不思議。曲単位で聴いていくには疑問符の残るトラックなのですが(特に最後の「Trooper」)。


MARDUK - Plague Angel ★★ (2005-09-13 23:21:00)

名声を知ったのが前作『World~』発売時なので、完全な後追いで購入しました。
飛ばしてるなー、とは思います。これはこれで恰好良い。
ただ、若干GやDrの音が軽い、というかパタパタして聴こえるのに不満が残りました。予算に問題があるバンドではないのだろうから、これはメンバーもしくはプロデューサーの好みなのでしょうか?
CRYPTOPSYの様に何を演奏しているのか付いて行くだけでも大変、というわけでもなく、EMPERORやMORBID ANGELの様にまともに聴いていると何処かに連れて行かれるわけでもないので、さらっと聴くには最適です。とはいえ、激しさ故にBGMにするには向かず、かといってミドル・テンポの曲は(私には)単調に聴こえて飽きるので、どうも楽しみ方が判然としない印象があるのも本音です。30分間飛ばして終わってくれるアルバムだったら、こうした感想は持たなかったと思いますが。

最後に。ライナーを読んだ方なら判ると思いますが、自身の名と創る曲のイメージがずれているバンドって、違和感を感じませんか?私の場合は最近のC月がその最右翼(不名誉……)だったりしますが、MARDUKも少々。


MORBID ANGEL - Gateways to Annihilation ★★ (2005-09-13 13:15:00)

中古屋ではよく束になっていますね。その割に高いけど。
速い曲は「To the Victor the Spoils」「God of the Forsaken」だけですが、あのモコモコしたGの音で速くされると何を弾いているのかわからなくなるので、むしろこの位のバランスで良いのかもしれません。
ただ、ピートのDrはクリアに響いているので、この点は大きく評価できます。
全体に遅い分、瘴気めいた雰囲気がアルバム全体に漂い、聴いてきて気持ち悪くなってきました。善からぬ呪(まじな)いをかけられているような気分になれます。
……これでいいのか。M.ANGELの作品だし。
始めの2トラックの間、延々と続く蛙の声(なのかよ本当に)だけでも、それは実感できるかと。
歌詞やメンバー・ショットに異教(クトゥルフ?)な雰囲気が出ているのも、神秘的で良いですね。露骨な悪魔崇拝をするより、彼等に似合うと思います。


CHILDREN OF BODOM - Hatebreeder ★★ (2005-09-12 22:32:00)

>http://www.xametal.net/2ch/hatebreeder.swf
無駄ということはないですよ。私はこれの御陰で、2nd以降がとりあえず聞けるようになりました。
と個人的には冷淡ですが、知人へのメタル布教のトドメになったのがこのアルバムでした。
SONATA ARCTICAやNIGHTWISHが好きな人、元ネタのクラシック曲のタイトル等がすぐ思い出せる人には、薦めてみるのが良い作品かもしれません。メロディの質は近年の作とは異質なので、既にバンドの代表作ではなくなりつつある?


CHILDREN OF BODOM - Something Wild ★★ (2005-09-12 22:15:00)

このバンドが何とかデス・メタルに留まっている唯一のアルバムだと思います(そのせいか、後の作品は早々に飽きが)。「Deadnight~」の途中のパートで笑いを堪えられなくなったり、「Red~pt.2」のアレンジ・センスに驚いたりと、聴き所は色々。
ただ、アレキシの技巧に関しては、未だによく分かっていません。プレイヤーとしてどう弾いているかを聴きとることが基本的に出来ないリスナー故なのかもしれませんが、Gのフレーズが耳に残らないんです。
初期SINERGYの様に顔ぶれの話題性だけで保っていた普通のバンドだ、とは思わないですが、かといって以降の作を自分で購入する気には、ついぞならず……。ブラックメタルという呼称も、MAYHEMやBURZUM、INCANTATIONといったバンドのカテゴライズからして疑問が残ります。


SYMPHONY X - Prelude to the Millennium: Essentials of Symphony ★★ (2005-09-12 20:20:00)

ZEROコーポが消えた今でも売っているのでしょうか?なベスト盤。
以前は1st『Symphony X』収録の「Masquerade」のリテイク(ラッセルvo)版が聴ける、という旨みがありましたが、『The Odyssey』にボーナス収録されてしまったので、完全に初心者向けの作品かもしれません。
人気のあるスピード曲、長い組曲、バラードとして際立つ曲、とバンドの歴史の一応の俯瞰ができるので、興味はあるけれど音を知らない方は是非。そうじゃない方は、全部集める方向で(何)


DISMEMBER - Death Metal ★★ (2005-09-12 19:32:00)

単純なデスで、ブルータル系ではなくスラッシュ(若干ベイエリア寄り?)系なアルバム。貸されたものなので、他の作品は未聴なのですが。
……アホっぽいです。歌詞もリフも(まぁ、感情移入してしまう方もあるかもしれませんが、そういう方は外人部隊へどうぞ、ということで……)。故にか忘れられない作品で、中古で見かけて保護してしまいました。
のめり込むには(私にとっては)色々と足りないので、軽快なリズムで爽快さを求める向きにお薦め、でしょうか。


ARCH ENEMY - Black Earth ★★ (2005-09-12 19:07:00)

>Kamikoさん
いえ、このアルバムは確かに聴き易いですよ(笑)リマスターではない(筈。日本盤)ので、音はゴリゴリしていますが、悪い音ではないと思いますし。系統としては、NEVERMOREの『Enemies of Reality』(オリジナル、つまりケリー・グレイによる版)の音に近い気がします。

ライナーにしろリスナーの評価にしろ"メロデスではなく、デスとメロディアスなギターの融合"とよく言われますが、十分メロデスの範疇に入るのではないかと思います。この作品ではヨハンは完全なデス声ではなく(これも良い。完全デスだと、曲展開と相俟って飽きそう)、ギターもリードより曲中のメロディが目立つように感じるからでしょうか。もっと弾いてくれていいのに。
むしろ推すべき点は、2nd『Stigmata』よりもアルバム全体の流れが綺麗(日本ボーナス含む)なこと、3rd『~Bridges』よりデス・メタルに近いこと(⑨「Field~」は、個人的にこの点でかなり不満)、の二点を併せ持つことでしょう。

それにしても、「Bury~」のイントロ・リフは、見事にSEX MACHINEGUNSにパクられたんですねぇ。あちらも好き(サビで体感スピードがダウンしないし)なので、悪く言う気にはなりませんが(「愛こそすべて」)。……あちらを聴いてからだとデスに聴こえる……うーむ。


CATHEDRAL - The Serpent's Gold ★★ (2005-09-09 09:51:00)

買いましたよー。ドゥームはどうも合わないだろう(音の埃っぽさが。妙に歌詞が現代的だとつまらないし(プログレ系もか))と思ってSLEEPしか持っていなかった初心者ですが。
代表曲が一気に俯瞰できるので有難かったです。
その前に買った『Endtyme』はほとんどラックで眠っていますが、こちらでは気に入ったのが1st収録の曲ばかり。同じ"ドゥームの真髄"と呼ばれるアルバムでも、受ける印象はかなり違うものですね。


WUTHERING HEIGHTS - Far From the Madding Crowd ★★ (2005-09-08 19:44:00)

日本デビュー自体は知っていたのにスルーしていたバンドですが、ここでの評価が高いので購入してみました。
ASTRAL DOORSで声は知っていましたが、本当にロニー様ですねぇ。二種類の声色の両方が、若干パワーに欠ける感があるのは、キャリアの浅さ故でしょうか?
それにしても、これをプログレ風というのは、個人的には違和感が大きいです。思いついたフレーズを何でも繋げていった結果、テンポとリズムのチェンジが異様に頻繁な長い曲が出来た、といった風情なので。別にKeepersの系譜の末端であるから嫌だ、というつもりはありませんが。
同じ拍が1分続かない構成は、もはや組曲とも言えないフラグメントぶり……落ち着かないのは確かです。まぁ、昔のプログレ・ロックのアルバムだと、一曲が2分以内のものをインストを挟んで繋げていってアルバム一枚、みたいな作品も多いですが。
それで嫌いな作品かと言えば、そうでもない。ここまでやってしまえば、個性だとも味だとも思えます。でも、未熟だったり外した出来だったりする作品を作った日には、目も当てられないだろうなぁ……(苦笑)そういう意味で、次も買い足すバンドには成り難いと思います。


OPETH - Ghost Reveries ★★ (2005-09-07 23:31:00)

美しく、そして禍々しい。若干メジャーな色合いを過剰に身に付けた感はありますが(「Ghost of Perdition」どうしてこのオープニングで、ラストがこれですか(^^;)、これまでの素直な延長線に乗った作品ですね。
ジャケ買いの線もありだと思いますが、内ジャケ等は『Still Life』の表に死の埃を掛けたような内容なので、EMPERORの2nd(『Anthems~』)や同3rd(『IX~』)の雰囲気です。SENTENCEDの『Cold~』のような絵柄を期待する向きは、すこしだけご注意。


MORBID ANGEL - Domination ★★ (2005-09-07 23:02:00)

懐かしのデス・メタル初体験アルバム。今となっては輸入盤中古で1000円切りましたか……。
「Dominate」は当時(EXODUSとANTHRAXでメタルに入門した頃)からキャッチーだと感じていましたが、改めて聴くと、全編かなり聴きやすい部類に入るように感じます。篭った音とデヴィッドのvoのせいか、そこはかとない瘴気は常に出ていますが。
サンクス・リストの最後を見ないとラヴクラフト風味に気付けない(歌詞に呪文が無いですし)せいもあるのでしょうか?知って聴けば別ですが(ジャケットの雰囲気も良いので……夢劇『I&W』、SYMPHONY X『Olympus』の人だしなぁ)。
それにしても、このバンドを起用したアニメーション……出来たら見てみたい。恐いですが。


FATES WARNING - Parallels - Life in Still Water ★★ (2005-09-05 11:00:40)

どうしてこれが無いかなぁ(笑)
2曲目です。ちょっとだけ有る変(偏?)拍子といい、疎外感のある歌詞といい、良い曲だと思うのですが。
意外とRADIONHEAD好きに受けたりして……?


FATES WARNING - Awaken the Guardian ★★ (2005-09-05 10:50:00)

目が回ります。……褒め言葉に聞こえませんねぇ。
タイトルからしてそうですが、ファンタジーと言うべきか、何とも不可思議な世界に連れて行ってくれます。歌詞も、普通の辞書で見つからない単語が並んだりしますし。
ここまでの3作(『On the Night of Brocken』『Spectre Within』)はvoが違うこともあって、Q~と並べるのは(毎度ながら)違和感があります。
この路線で10年続けたら、命運が違った、かもしれませんね。別に今のFWも嫌いではないですが。


SHADOW GALLERY - Legacy ★★ (2005-09-05 10:37:00)

リリースからやたら経って、珍しく中古で見かけたので入手。ついでに2nd『Carved~』も聴き直してみました。
このバンド、意外とメタルしてたんですね。どうもセピア色の甘さ(ポップス寄り?)を感じてしまうので気付いていませんでしたが、「Cliffhanger」シリーズ(まだ1と2しか無いですが)を筆頭に、派手に楽器が鳴っているタイプの曲としても楽しめる作品。
セルフ・カバーと言えば言えそうですね。
でも、同じシリーズの楽曲を違うカラーのアルバムに立て続けに入れられると姑息な続編主義に思えて仕方が無いので(RUSHのように、あまりに大量に作品がある場合はともかく)、続編を入れる以上それなりに似通った作風にして欲しい。ので、この2ndと4thの関係は吉かと。
それにしても、結尾の曲はまた長いですね。「The Ivory Gate of Dreams」ですか(笑)


SHADOW GALLERY - Room V ★★ (2005-09-05 10:11:00)

頭2曲の時点で「何か拾って食べた?」とCDに訊いてしまった最新作。
どことなく焦点のぼやけた、淡色の絵画のような音作りをしてこそのバンドだと思うので、いかにもHR/HM的な音の重さやガチッとした構成を狙われると、どうも私の好みにはフィットしてくれません。
ゴチャゴチャ詰め込んで呑み込み難い作品を作るようになってしまった夢劇と比べると、すっきりしてはいるのですが……贅沢なコメントでしょうか。


LAST TRIBE - The Ritual ★★ (2005-09-05 10:00:00)

妙に評価が高いですね……。驚きました。
いや、悪い作品だとは思いませんが。いかにジャケットと帯の文句が謎でも。
「Spellbound」「Blood on Your Hands」「Black Widow」以外は、飽きさせなくなったVISION DIVINEという印象で、取り立てて言うべきこともないかと。これを単なる興味以外でわざわざ選んで買うべきリスナー層があるのか疑問でしたが、上の書き込みからすると、そうでもないようですね。
曲単体の評価も高い「BW」について少し。
構成が凄いです。違う曲を3つ繋げたような強引さながら、それで成立している辺りが。リリース当時のメタル仲間に聴かせたら、一様に笑いは取れましたが……。これを"正統派"と銘打って良いのでしょうか?


NEVERMORE - This Godless Endeavor ★★ (2005-09-01 05:40:00)

アマ●ンで調べて来ましたが、ジャケット綺麗ですねぇ……
日本盤はキングから10/6に出るらしいので、それ待ちです。同系統のCOMMUNICというバンドが国内発売されていたのと、以前にも冷遇されつつ国内発売されたのを理由に粘ってみた甲斐があた?
>コカワさん
あ、同意見の方が。スニープよりカーノンの音の方が、私も合っていると思います。
それにしても、純粋な音であるが故に人気が無いのだとしたらCONCERTO MOONかと愚痴を言いたく(以下略)


DOUBLE-DEALER - Fate & Destiny ★★ (2005-09-01 05:14:00)

CONCERTO MOONもそうですが、人によって随分評価が違いますね。私は好きな立場からのコメントで。ちなみに、SIXRIDEは未聴です。島のG目当てで手を出したバンドなので。
メンバーが抜け易いとかSABER TIGERの分裂の余波を喰らった(?)とか島がモー●ング娘。のファンだとか、言い立てると埃の出そうな事情はあるにせよ、纏まった良い作品だと思います。1stはCRYSTAL CLEARのリメイク曲とボーナスのインスト以外は聴き所に悩む作品で、2nd『Deride~』は音質の悪さがあまりに酷かったので、それらを解消しただけとも言えそうですが。
所謂様式系の走る曲が(少なく一聴の印象では)無くなったのと、2ndに比べて曲調が一本調子(というか王道だけ)になったのを吉と見るかどうかが、評価の一応の分かれ目になるのでしょうか。
島のGソロに関しては、『Gate~』までのC.MOONと違って曲にシームレスに組み込まれるようになったためか、ちゃんと耳を向けていないと知らない間に終わっていたりします。
……こうして書いてみると、C.MOON『After~』と同じような内容なんだなぁ。
広瀬の褒め方は過熱感が強いですが、あの出版社には某セー●ク氏がいるし、何とか笑って済む範囲ではないかと……。
昔のANTHEMなどを未聴故の偏見かもしれませんが、C.MOONにせよ陰陽座にしろSEX MACHINEGUNSにせよ、妙に風当たりの強い批評が多い気がします。熱狂的な臨時ファンが少ないからなのか、そもそも聴いている層が薄いからなのか、不思議。


SENTENCED - The Funeral Album ★★ (2005-07-19 02:00:00)

輸入盤の三面開き(でいいのかな)パッケージを中古で見つけたので、日本盤を待てずに買ってしまいました。ボートラは『Ever-flost』のc/wだと勝手に予想して無視です(笑)。
これで散るのは美しいですね。凄絶さでは"Lay thorns on my grave!"で散ったEMPERORには劣りますが。
内容から見ると、"当たり前のロック・バンドに"なるギリギリ手前で踏みとどまった感があるので、その意味でも引き際を心得た作品(と解散)ではないかと。
ただし、年月や経験による洗練を除けば、『Crimson』には何とか並べるとしても『Cold White Light』を越えるとは言い難いように感じます。元より本人達にそんな気が無かったのではないかとも思いますが……。散漫さを無くせた分だけ即効性が消えた『Frozen』といった感触。
それにしても、良いと思える曲はちゃんとアルバム毎に有って(ヴィレ時代のみですが。『Amok』は好みの問題なのか、ほとんどラックの肥やし)、アートワークの雰囲気も好きなのに、終始贔屓バンドとは言えない中途半端な存在でした。不思議。


MIND ODDYSEY - KEEP IT ALL TURNING ★★ (2005-06-26 03:03:00)

↑そういう意見もあるんですね。発売からかなり経ってから、メタル入門の一枚として聴いたせいかもしれませんが、いまだに良いアルバムだと思います。
HELLOWEENとの共通点は出身国くらいで、色としては四人編成時代までのRAGEにむしろ近いのでは?その後の動向は首を傾げるものではありますが。あまり"ジャーマン"の名称に拘って期待を持つのもどうかと……。
「Fire in the Sky」はB級の垢抜けなさを感じるので、本当に"初心者向けの疾走曲"だと思いますが、冒頭の二曲の暗いポップさや、「Stranger in the City」の若干アメリカ寄りな曲調は捨てがたく、これはこれで(世に言うレベルの)名盤には含められると思います。
名声なども加味して考えると、中古で安ければお薦め、といったところでしょうか。実際、よく中古で見かけますし(笑)


MAJESTIC - Trinity Overture ★★ (2005-06-26 02:53:00)

所謂メロスピ好みの方にとっては名曲の多いバンドだと思うのですが、書き込み少ないですねぇ。
TIME REQUIEMでの長編展開主義も好きですが、MAJESTICでのコンパクトな仕上がりも捨てがたいので、このスタイルをやめてしまったのは勿体無い気がします。インギーのパクリとよく言われますが、インギーと違って終始アメリカンにならないで済んでいるので、ネオクラな曲の純粋培養が聴けるという特色は重要ではないでしょうか。それ以外にも、こうしたメロディをKeyの音でお腹一杯聴けるバンドは(私の知る限り)他に無いので、その意味でも好みです。
vo.が同じ、歌詞などの雰囲気も同じ(つまりリチャードの独裁が確立した作品)なので、TIME REQUIEMのファンの方は是非。……何か違う?


WITHIN TEMPTATION - Mother Earth ★★ (2005-06-26 02:44:00)

以前からよく話題にはなるバンドだったので、輸入盤のくせに(しかもコピー・コントロールCD)高いのを我慢して、ようやく購入しました(GUNからの再発版です)。Timoのソロ・アルバム『Hymn to Life』にシャロンがゲスト参加していたので、そこで声を知ったのもきっかけですが。
KING DIAMOND女性版。……じゃないですか?曲はあちらは暗黒様式美、こちらはシンフォニック歌物で、全く毛色の異なるものですが。
ハイトーンで様々な色を見せ、かつ一種おどろおどろしい怖さを発散するvo.のせいで、そう思えてなりません。買ってみて後悔はしないですね。
曲調に関しては、NIGHTWISHよりも、初期THEATRE OF TRAGEDYに似た感じを受けます。誰にでもウケる音ではないから日本盤が出ない、のかもしれません。
余談:四曲のボーナストラックについて。
元祖(?)の方とは二曲異なるようですが、「Restless」の別バージョンと「World of Make Believe」はどんな曲なのでしょうか?
こちらの2nd『Mother Earth』以前の曲のライブ版は、vo.パートの半分近くを占める潰れたデス声が邪魔な印象ですが。


DREAM THEATER - Octavarium ★★ (2005-06-26 02:27:00)

"何をやろうが聴き手がついて行かなければいけないバンド"の風格が、ようやく作品と交わったアルバム。(武道館ライヴDVDはその印象がありましたが、スタジオ盤とは自ずからフィールドが違うので)
歌詞がひがみっぽくなくなった、同じく時事問題への言及が直接的には見えなくなった、職人芸なインスト・パートの比率が下がった、と語るべきことは色々ありそうですが、それらは置いておくとして(夢劇についてなら誰でも考えるでしょうし)。
今作の最大の目玉は、音楽作品として大切な"流れてくる音が心地好いのに流されていたら、いつの間にかCDが終わっていた"感覚がちゃんとあること、ですね。この快感は『Awake』以降ほとんど消えていた感があるので、まず満足です。
(熟考したという)曲順や、曲の中での部分が"こうであるべき"な滑らかな流れと共に繰り出されてくるのも、個人的には評価が高いです。
味付けの濃さを要求するのは、次回作への課題ということで。LTEならぬ夢劇本隊で、この作品の時点でそれを盛り込んだら、せっかくの(作品上で感じられるだけなのかもしれませんが)"バンドの作品らしさ"や整合性が見事に破綻しそうですから。
余談で、④「I Walk Beside You」について。
たまにはヒット・シングル狙いも見過ごしてあげましょう(笑)私自身からは「嫌いではないが不要な曲」です。ラブリエの歌(というより声?)の好みで曲についての評価が分かれる気もします。


NILE - Annihilation of the Wicked ★★ (2005-06-19 22:40:00)

良いですねぇNILE。私にとってはMORBID ANGELよりCANNIBAL CORPSEよりNAPALM DEATHよりブル・デスの象徴なので、今作の予想以上の出来に満足です。
幾分雰囲気作りに寄った感のある2nd『Black~』、デスメタルとしての直情性を重んじた曲調の為か叙事詩的な部分が多少遊離していた3rd『~Shrines』と比して、独特のメロディが曲と分かちがたく噛み合った作品になりました。
以前の作品で登場した旋律らしきパートが数箇所あるように思いましたが、アルバム一枚を通して一気に聴かせる力の下では些細な問題。組曲形式のトラックは事実上無くなりましたが、7分を越える長編が3曲あり、ボリューム面でも不足はありません。
歌詞は相変わらずエジプトの歴史書(の宗教統治や残酷さを象徴する場面)やラヴクラフトの著作を元にしたもので、毎度の本人解説もしっかり付いています。ジャケットも含めて、幾分分りやすくなったように感じますが。
バンド名と曲(音および詞)のイメージがこれ程一致するバンドも珍しい。
この音をキャッチーと呼んでいいものか迷いますが、少なくとも三枚聴いた中ではそうではないかと。これを機会にファンが増えてほしいものです。


MESHUGGAH - Catch Thirtythree ★★ (2005-05-12 15:09:00)

ライナーノーツ辺りにも書いてあることですが、前作『I』の路線を更に進めた大作。その影響なのか、いきなり静かなパートを挿入するような展開も無理がなくなり、全体は長くなったのに聴きやすさが増したように感じます。
音質の影響なのか『Nothing』に似た印象も弱くなく、2nd『Destroy~』当時の直接的なスラッシュ・メタル的色彩は成りを潜めましたね。
トーマス・ハーケの歌詞は相変わらずで、2ndから聴き続けてきた身としてはそろそろ飽きてきたようにも思います(笑)が、抽象的で、また"チャプター"と言いながら3行ずつしか無いような短いものなので、言葉のみから組み立てられるイメージを楽しむには良い作品でしょうか。


DISSECTION - The Somberlain ★★ (2005-04-16 01:46:00)

言うべきことは言い尽くされていますね。
私見では、曲の長さはむしろプラスです。というより、これは長いと感じません(笑:あくまで好みの問題でしょうが)。アコースティックな音や単音で扇情的なメロディを奏でるギター、デスメタルという名前そのものの邪悪さを発散する楽曲、と、良い素材が揃っています。個人的には、各曲の完成度の面で2nd『Storm~』に軍配が上がってしまうのですが、だからといってこの作品の価値が下がるわけでもなく。
最近のメロデスは"冬"の感触が無い、とお嘆きの方に、バンドごとでお薦めです。……私だけですか?


CONCERTO MOON - Destruction and Creation ★★ (2005-04-16 01:39:00)

初聴きには最適かと。ただし、「Unstill~」のギターソロの味が変わってしまっていたり、元々あった雰囲気が無くなっていたりするところも少なくないので、私自身は尾崎時代のベストも自分で作って聴いています。
選曲も名義もベスト盤なのに、バンドの歴史の問題で全然本当のベストではない、という不思議な作品かもしれません。声の好み、曲調の好み、雰囲気の好みをどう組み合わせるかによって聴くべき作品がころころ変わるバンドなので、買う際は慎重にどうぞ……。


CONCERTO MOON - Fragments of the Moon ★★ (2005-04-16 01:34:00)

↑確かに……ただ、雇われ感(感じます)を別にすると、尾崎がいてこそ、という要因以外の変化が大きい気もします。リメイクについては、そのCDのコーナーで。
歌詞も含めてですが、物語的なドラマチックさ(例として「End of the Century」……タイトルうろ覚え、このアルバムの長編曲です)はこのアルバムでしか味わえないものだと思います。お金に余裕があってC.Moonの曲が好きならば買いましょう。再発版のボーナスのライブテイクも美味しいですし。イングウェイはいまいち雰囲気が合わない、という方にもお薦めできます。
それにしても、どう間違えばこの作品に"宗教音楽"というジャンル名を付けられるのかが、少し知りたいです(笑)。オリジナル版の中古品にそういう札がついていたのですが。メタル専門店ではないのですが、店としても街としてもメタルに馴染みは深いところなのに……。


CONCERTO MOON - From Father to Son ★★ (2005-04-16 01:26:00)

ジャケットの馬鹿野郎~!(外盤の差し替えジャケの綺麗さに驚いての感想)
としか文句が出ません。『Fragment~』が不完全作とは単純には思えないので語弊がありますが、普通に聴くには今作の方が聴きやすいアルバムではないかと。ラスト3曲の落とし込み方は、バンド史上最大の流れの良さを誇ります。尾崎のvo.も(このアルバムまでは)よく合っていますし。
あぁ、あと一つ文句がありました。タイトル曲のサビ、ラストの歌詞が(泣)。「Concerto Moon」でも気になる個所がありましたが、英語の品詞の勉強しようよ島!尾崎の声だとそんなに鮮明に聴こえないのがまだ救いですが……。
余談ですが、メタル経験者への布教では効果はなかなかのものでした。王道だからかな?


CONCERTO MOON - After the Double Cross ★★ (2005-04-16 01:17:00)

初期のファンタジックなカラーはジャケにしか残っていませんね。音の方も、充実はしていますが、このバンドの単調さ(イングウェイ云々でなく)を楽しめる人にしか向かない、言い方によってはマニア向けで間口の狭い作品に思えます。
ただ、それで嫌いかと言えば、vo.交代後の作品では(『Destruction~』はベストなので別にして)一番馴染み易さとハードな感触が合わさった良作、と捉えています。ギターのメロディも初期とは結構変わったので、以前と同じ感覚で楽しむことはできませんが、相変わらず気持ち良いソロをかましているので問題無しです(笑)。
……ダメだ、結局好きな視点からしか語れない……インギー型と言われながら類似バンドが(私の知識のあるメジャーな範囲で)思いつかないことだけでも、誉める価値はあると思います。はい。


CONCERTO MOON - Rain Forest ★★ (2005-04-16 01:09:00)

贔屓バンドなのに書き込むのを忘れていました……。
このアルバムは、酷い話「Half~」と「Unstill Night」を聴く為にある気がしてなりません。通して聴くとそれぞれの曲が楽しめるのですが、尾崎のvo.が合わない曲(「Time to Die」が好(?)例)もあり、またアルバム後半でダレる感は拭えません。先行ミニ『Time~』の収録曲が美味しいのもあって、正直入れ替えて欲しいです。
外盤(フランスの?)では↑の先行が"2 in 1"になっていてお得なので、輸入盤店が近くにある方はそちらを探すのも良いかと。ジャケはRHAPSODYの『Power~』みたいなものに差し替えられていますが。


SEX MACHINEGUNS - IGNITION ★★ (2005-04-05 03:28:00)

勢いが無い……なるほど、言われてみればそうですね。
尤も私としては、好きな曲の存在がある故のお気に入りだったこれまでの三枚と違い、アルバムの流れが充実しているので、この作品に文句はありません。1stはメタルと言えばメタル一色ですが、"この曲がここに無くても……"と思う曲があったので、独自性を頭から見せたことによるインパクトの高さ以外では凡庸、とも言えますし。
それに、「暴走ロック」を聴いて"とうとう「Highway Star」まで戻ったか"と笑えるのも、これはこれでメタルの原点なのでは?古すぎますが(笑)


SHADOW GALLERY - Carved in Stone ★★ (2005-04-05 03:16:00)

所謂プログレ・メタル好きしか読まないだろうことを見越して(笑)コメントすれば、メタリックさが無くなり、スピードを出さないARTENSIONの要素を加味した、SYMPHONY X『V』、という形容はどうでしょう?
歌詞の世界観は『Tales~』『Somewhere~』でのBLIND GUARDIANの雰囲気も感じますが。夢劇と並べて語れない最大の点は、このファンタジックさではないかと思います。輪郭を掴み難い音像で構成されたアルバムなので、じわじわ染み込んでくるまでローテーションさせる作品にしか成り得ないでしょうが、逆にCAIRO辺りと比べるとポップな感触もあり、バランス感覚は大したもの。夕焼けカラーの物語を楽しみたい方はどうぞ。


MERCYFUL FATE - Don't Break the Oath ★★ (2005-04-05 03:07:00)

正当にお耽美になった感じが強いです。"I deny Jesus Christ"なんて歌っている時点で本格的に悪魔なんですが、かと言ってKING DIAMOND名義での作品ほど物語に引き込まれる印象は無く、良く言えば何処でも通る名作、悪く言えばいまいち怖くなく纏まり過ぎた作風、かと。
ちなみに、購入したのはリマスター版の日本盤です。KING DIAMONDの方は、最近輸入店で外盤のリマスター版を見た記憶がありますが……M.F.の方は出ていないのでしょうか?
vo.の個性は、要は慣れかもしれませんね。気分が作品に合う時に初聴きすれば一発でいけますし(笑)。考えてみると、彼に限らず、味で鳴らしたヴォーカリストは多かれ少なかれ異常な要素を技にしている気がします。


MERCYFUL FATE - Return of the Vampire: The Rare and Unreleased ★★ (2005-04-05 02:57:00)

初発見がこのCDで、迷わず購入。
音は多少悪いですが、耳につく程ではなく、King Diamond氏の叫びが後に買ったアルバム以上に荒っぽく強烈で、こちらの方が好きです。オリジナル作にしても、そんなに音が良いわけでもないですし。
ただ、デモだけに歌詞のついていない曲が多く、あっても合っているのか怪しいのが残念。「On a Night of Full Moon」(「Desecration of Souls」の原曲)などこちらの方が好きなのですが……どなたか、歌詞情報をお持ちでしたら、知りたいです。


KAMELOT - The Black Halo ★★ (2005-03-27 15:59:00)

シャグラットが居る曲を始め、平均的には歌メロが中途半端な印象ですが、劇において全場面で涙腺緩むわけもないのと同じこと、必然的なものなので、欠点ではないですね。
ただ、KAMELOTに求められるものを出し切ったアルバムか、という点での不満感だけは拭えません。コンセプト・アルバムが非常によく似合うバンドなので、匙加減は微妙なのでしょうが……。それもあって『Karma』がいまいち、『Epica』で一流のフックを持つようになった、という意見を持っているので、今度はファンを増やす方向に働ける作品ではないかと思います。夢劇場のファンとか。
次はこのアルバムでのインパクトを「Moonlight」のような美しい情景だけに向けた作品が聴いてみたいです。とはいえ、一連の作品での歌詞の書き方からして、そう上手くはいかないかもしれませんが……。どうせなら、中世風でこてこてのラブストーリーを書いてみる、とか?


RAGE - Soundchaser ★★ (2005-03-27 15:37:00)

このサイトのレビューで熱く扱われているので買いました。……文句無かったです。「Secrets~」「Human Metal」の歌メロで初めは飽きる、というのが欠点に感じましたが、「Defenders~」「Flesh~」があるのでそれで帳消しです(笑)。
リフ・オリエンテッドでありながら深い曲が並んでいる感触で、良質なクラシック音楽的フィーリングがあるように思います。メタルの耳に馴染み易く、更に聴き込みが楽しめる作品を作るようになったという意味で、現編成はバンド史上最強でしょう。
大学生さん:
「Human Metal」の歌詞は、主を失ったSoundchaserが現生人類の手で甦らされたシーンの歌ではないかと。まぁ、ヘヴィメタル万歳、というダブル・ミーニングもあるのかもしれませんが、アホみたいというのはちょっと。折角のストーリー・アルバムなら、物語の意味を考える楽しみもあるので……。それを考えないと、「Soundchaser」の冒頭の変な声(笑)も、何処の妖怪だこいつ、と思ってしまいますし。


RAGE - Reflections of a Shadow ★★ (2005-03-27 15:22:00)

『Trapped!』の評価の割に、こちらは書き込みが少ないですね。タイトル曲はRAGEのフェイバリットの一つで、またこのマンニ時代の作としては『Missing Link』と並んで曲が粒揃い(質や傾向は違いますが)なので、不思議な気がします。安く見かけたら入手するのが吉かと。ただ結局、スピードとハイトーンvoをメインに求めることをしない限り、入門者には現編成の三枚で十分、と思ってしまいますが……。


RAGE - Thirteen ★★ (2005-03-27 15:17:00)

『Black in Mind』以降の歌メロ路線の終着点。そんな印象です。幽霊が見えるようになったら世界がこう見えるのだろう、という情景に、ピーヴィーの声が表現力不足でついていけていない気もするのですが。良い作品だと思いますが、少々早く出しすぎた異端作だったのかもしれません。そう言いつつ、RAGEのアルバムとしては『Welcome~』に次ぐ冒頭展開の妙を感じます。この路線はもう出ないでしょうから、折角なのでファンの方は聴きましょう。


RAGE - Welcome to the Other Side ★★ (2005-03-27 15:11:00)

本当に評価が低いですね。私もここのサイトで『Soundchaser』のレビューを見てから最近の作品を集めだした口なので豪そうなことは言えませんが……。
発売直後に試聴した時はフックが無いように感じましたが、この地味さとキャッチーさのバランスが絶妙だったのですね。現時点での新メンバー三作の中で、一番ゴシカルな作品なので、『Black in Mind』『Ghost』路線の完成形として、もっと評価されても良いのではないかと。「Sent by the Devil」「Waiting for the Moon」の歌詞が好きな方も是非。


PRAYING MANTIS - Forever in Time ★★ (2005-03-27 15:05:00)

ライブを見てから買うことになった唯一のバンドだからか、トニー・オホーラのvoの印象が強く、その点で他の作品より頭一つ抜けていると感じます。分かりやすくありがちそうなメロディや歌詞も、歳のせいか渋みを増しているようで、私好みですし。
あまり青春に幸せな思い出の無い方は『A Cry~』よりこちらからどうぞ、というのはダメですか?


IN FLAMES - Lunar Strain ★★ (2005-03-27 14:59:00)

私はIN FLAMES自体は苦手なのですが、ミカエル目当てで聴いてみました。リマスター前の盤なので16曲通して聴くことになりましたが、どうやら楽曲の色に関しても、『Subterranean』とでは結構異なりますね。
『Lunar~』本編は疾走の無いDTの『Of Chaos & Eternal Night』といった印象を受けました。その意味では私にとって当たり作。音の悪さも、NAGLFARの1st『Vittra』あたりで慣れていたので、特に気にはなりませんでしたし。
『Sub~』は異様に暗いIFで驚きました。こんな時代もあったのですね。リフ以外でのギターの自己主張も最近に比べて強い気がしますし、これはこれで好きです。ただ、メジャー感を増したIFから入ったファンにとってはどうなんでしょうか……。


IRON SAVIOR - Condition Red ★★ (2005-03-27 14:54:00)

試聴してみてドライ過ぎる印象が強かったので随分長いこと買わずにいたのですが、やはりカイが抜けていましたね。
いかにも金属な曲・音が揃っているので魅力的ではある作品ですが、2nd『Unification』にあったような「映画作っちゃったぜ」という感じの何処とない明るさが消えてしまったため、いまいちはまり切れないです。voに関してはピート一色で正解だと思うのですが、もう少し柔らかなところも欲しかった、かな。


IRON SAVIOR - Unification ★★ (2005-03-27 14:46:00)

1stはアマチュアっぽさが抜けていない感が強く、3rd以降は鉄っぽさを増しすぎた感があるので、このアルバムが一番好きです。ボーナストラックだったと思いますが、ベタな選曲のBLACK SABBATH「Neon Night」も良いですし。
とっつき易いし曲の質も平均的に高いし、所謂"ジャーマン・メタル"の教科書的作品ではないでしょうか?


GALNERYUS - Advance to the Fall ★★ (2005-03-27 01:38:00)

1stより複雑になっていますか?何やら分かり難い……それが欠点には思えないですが。
同色で違うトーンの二枚が並んだ、というか、変わらないのに同じに聴こえない、違う筈なのに安心して聴ける、というか。このまま段々メジャーになってくれれば本望です。
ただ、音色の影響か、やや重なり過ぎた音像に感じられますし、voが弱く聴こえる感もあります。些末事に過ぎないにせよ、印象としては言及すべきでしょうから、ここは敢えて。