ZERO THE HEROーッ ! ZERO THE HEROーーッ !! ZERO THE HEROーーーッ !!! ・・・(笑) これ一曲のためだけに本作を買う値打ちは充分あります! 確かに音はひどいですが、それも邪悪なムードの演出に一役買っていて、ある意味昨今の北欧ブラック・メタル勢に通じる音世界です。 イアン・ギランのヴォーカルもやりたい邦題 (なんとラップまでやってます 笑)、歌メロがてきとーなのはご愛嬌 (笑)。
「HEAVEN AND HELL」は勿論好きですが、楽器陣が歌の伴奏に徹しすぎて存在感が希薄になってしまっているのが玉に疵でした。本作ではビル・ワードは脱退してしまったもののアイオミとギーザーのプレイがロニーに負けてたまるかとばかりに存在を主張していてSABBATHらしさやバンドとしてのまとまりという点では前作よりも上です。 サウンドも滅茶苦茶ヘヴィだし、最初は「前作ほどメロディアスじゃないな」と感じたりしましたが、聴き込めば前作に劣らず充分メロディアスなのが分かります。
感動的なまでにドラマチックな超名曲!!! 特にラスト付近で天に駆け上がっていくかのようなヴォーカルラインを聴くとたまらなく気分が高揚してきます!!! ♪They Will Know The Power Of My Sword~ 「血沸き肉踊る」 とはまさにこの曲を聴いたときの状態のことでしょう!!! 個人的には "HAIL AND KILL" に匹敵する曲です。
LAメタルのムーブメントがメイン・ストリームを席捲し始めたちょうどその頃、同じ地で発表された1stフル・アルバム、LA勢のグラマラスな華やかさから思いっ切り背を向けたくそったれ!的アティチュードが満載です。 デビュー作にして既に強烈な個性が確立されていて楽曲も強力、SLAYERの作品の中では最もNWOBHM/正統派HM色が強いですね、 "Final Command" なんかはハード・ロックと言っても良いような曲だと思います。
オフィシャル・ライヴ盤、ドラム&ヴォーカルは勿論ダン・ビーラー。 驚いたことに実際にライヴでも両方同時にこなしてます。それもスタジオ盤を上回るテンションで。 スタジオ盤でも気づいてましたが、この人かなりドラム上手いですね。そしてMCも例のシャウト調でカッコイイ! 収録曲は 「STAND UP THE FIGHT」 「HEAVY METAL MANIAC」 「VICTIM OF SACRIFICE」 「UNDER ATTACK」 「SUDDEN IMPACT」 「DELIVERRING TO THE MASTER」 「I AM THE BEAST」 「BLACKWITCH」 「LONG LIVE THE LOUD」「RISING OF THE DEAD」 「CRY OF THE BANSHEE」 「POUNDING METAL」 「VIOLENCE AND FORCE」 以上全13曲。 ベスト盤としても聴けるのでオススメの一枚です。 それにしても 「BLACKWITCH」 カッコイイなぁ。