どこまでいっても弾き足りない、とゲイリーが訴えているかのような、徹底的にHMスタイルを貫いたゲイリー唯一のアルバム。 チャーリー・ハーンのトレブリーなシャウトがさらにそのHM性に拍車をかけている。 攻撃的な「HIROSHIMA」、ブルーズチューンのカバー"Don't Let Me Be Misunderstood"、"Nuclear Attack"など、ゲイリーの名演がテンコ盛り。
リッチー・コッツェンとジョイントした超テクニカルフュージョンアルバムで炸裂させたテクニックを様式美の世界で炸裂させたアルバム。ヴィタリ・クープリの全面参加で、クラシカルフレイヴァーに殺気だったテクニックの応酬作品になっています。 ただクラシカル、テクニカルオンリーなだけでなく、"Kiss my Axe"の頃のアル・ディメオラのようなラテン・フュージョン流の泣きのメロディもあったりで、この手のギターアルバム好きにたまらんものがあります。
"Use Your Illusion"を発売日に買ってからというもの、この長い曲を聴いてる途中で止めた記憶がない。歌詞・演奏とも強く訴えかけられた一曲。 ダルなグルーブを最後まで(10分間!)徹底し、その中で心音だとか時計の音だとかいろいろなギミックが盛り込まれ、歌詞を見てもこれまたラリラリ感が強く漂っていてたまりません。 最後のアクセルが畳み掛けるところ、"It's so easy to be social It's so easy to be cool ..."となる部分、歌詞がニクいし、歌い方もニクい。
イントロのツインGハーモニーだけで十分インパクトのある名曲。 ジョーイ・テンペストの声の特質が張りのよさなら、透明感で勝負のヨラン・エドマンの声がとてもぴったりハマッていて心地よい。 もちろん、"The Final Countdown"で聴くことの出来なかった長尺サイズのギターソロも聴きモノ。掻き毟るようなソロはジョン・ノーラムらしい。