私はこのアルバムを当地オーストラリアで買いました。CDケースを見て「ブートかなぁ」と思いながらレジに持って行くと、店員が裏の棚から、まるでレンタルCDのように2枚の銀盤をひょいと取り出し、ケースをぱかっと開けてポンポンッとセットしてくれました。 内容といえば"Abandon"発表後ということもあり、Steveが大分バンドに馴染んでいる風に感じられ伸びやかにプレイする姿が印象的。特に同内容のDVDを見ても分かりますが、ステージ上の自然なインタープレイが伝わってきます。オリジナルに勝るとも劣らない叙情たっぷりのギターが鳴りひびく"Sometimes I feel like Screamin'"、このために買っても惜しくないアルバムかと思います。
85年発売だから、すでに20年近く前のアルバムになるが、未だによく聴くアルバム。 The Police活動停止後、NYのジャズ/フュージョンのトップミュージシャンをメンバーに起用し、ソフィスティケイティッドされた音作りと社会派メッセージを中心に据えた感のあるStingの1stソロ。間違いなくこのアルバムでロックと呼ばれる音楽は一歩進歩したと思う。 5年も経たないうちの冷戦の終焉を未だ知らないだけに、社会的メッセージは米ソ対立に集約されていることに時代の流れを感じますね。 それにしてもケニー・カークランドのKeyとブランフォード・マーサリスのSaxは何度聴いてもよい…。
"Use Your Illusion"を発売日に買ってからというもの、この長い曲を聴いてる途中で止めた記憶がない。歌詞・演奏とも強く訴えかけられた一曲。 ダルなグルーブを最後まで(10分間!)徹底し、その中で心音だとか時計の音だとかいろいろなギミックが盛り込まれ、歌詞を見てもこれまたラリラリ感が強く漂っていてたまりません。 最後のアクセルが畳み掛けるところ、"It's so easy to be social It's so easy to be cool ..."となる部分、歌詞がニクいし、歌い方もニクい。