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ヤング・ラジオさんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 401-500

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ヤング・ラジオさんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 401-500
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KORN - Take a Look in the Mirror ★★ (2004-03-01 22:02:00)

前作との単純比較なら、この作品の方が好きである。僕も一応1stから聞いているが、確かに路線や作風は昔と随分変わった気がする。前作のゴリゴリ感や威圧さは消え失せ、サウンドプロダクションのソフトさがあいまって、誤解を恐れずに言えば普通のバンドのサウンドになった気がする。しかし、らしさには何の変化も無いと僕は思う。楽曲そのものは、万人に受け入れられる程の仕上がりだし、昔と変わらない熱さが楽曲には漲っている。結局、一聴すれば彼らと判るらしさが存在している以上、彼らを応援し続けたいと思う。


KREATOR - Enemy of God ★★ (2005-03-09 22:34:00)

いい意味で、時代錯誤的なスラッシュメタルである。変に装飾することもなく時代性も全く無視した、真っ向正面にこういう路線の新作を出してくれた事が先ず嬉しい。楽曲もなかなか良く、彼らの作品の中でも、かなりいい出来ではないだろうか。アメリカでのエアプレイも絶好調だし、なんか久々の新作だと思うけど、こういうストレートなスラッシュメタルもかなりいいかも。


LAMB OF GOD ★★ (2004-09-16 06:35:00)

新作からの数曲を聴いたが、これがなかなか良い。メジャー志向にサウンドが変化したのか、随分楽曲は聴きやすくなった。ビッグ・イン・アメリカという汚名は返上できそうである。マイナー系バンドのマジャー路線化をあまり歓迎しないファンも多いが、これは化けそうな予感がする。後はプロモーション次第かな...。


LAMB OF GOD - As the Palaces Burn ★★ (2004-09-03 23:59:00)

今アメリカでメタルといえば、こういうサウンドをいうのだろうなあ~といえるサウンドである。これをどう例えて言えばいいのか?悩んでしまうけど、昨年このアルバムはアメリカのメタルチャートで大健闘した。モダンなグルービー・デスラッシュとでも言おうか.....。この手のサウンドの中では確かに1曲1曲はよく出来ているし、オヤッと思うような捨て曲も無い。モダンなHR/HMが好きであればOK!だし、ハードコア系が好きな人にもアピールできる作品である。


LAMB OF GOD - Ashes of the Wake ★★ (2004-10-18 00:31:00)

前作、前々作と比較すると、ずいぶんすっきりしたサウンドになった気がする。確かに凄みという点ではやや迫力に欠けるかなという気もするが、これがいわゆるメジャー化なのである。サウンド・プロダクションは格段に向上し、押しと引きのバランスも明確になり、一皮剥けたという表現が最適かもしれない。しかし、である。何かが足りないのである。それは説得力かもしれない。優等生になって面白みに欠ける気がしてならない。意図した変化か自然な成長か、聞き込んで評価したいと思う。


LAST AUTUMN'S DREAM ★★ (2003-11-23 23:23:00)

元フェア・ウォーニングのギタリスト、アンディー・マレツェクによるプロジェクト・バンドのデビュー作である。「これは、良い!」。時代性を感じさせない壮快なロック・ナンバーが数多く収録され、フックのある良質なメロディーの楽曲がアルバムの中で躍動している...。音楽に対する純粋な気持ちが上手く作品に反映されていて、聞いてるとすごく心が癒される...。ソウル・ドクターやドリームタイドよりも、個人的にはこちらの方が好きである。ミカエルもいい仕事してるし、バックを努める人達もさすがに上手いし、本格的にバンドとして活動して欲しいな...とすごく思う。それにしても、このバランス感覚が絶妙でいいんだよね。聞いたら分かると思うけど....。


LEATHERWOLF - World Asylum ★★ (2006-07-13 23:36:00)

ホントに久々の新作である。当時の彼らを知るファンがどれくらい存在しているのかわからないが、この新作所々にらしさは存在しているものの、別のバンドと考えた方が良さそうである。
楽曲はオリジナルメンバーが書いているので、それなりに当時の雰囲気も感じられる。ただ昔の作品にあった、物悲しい泣きの要素は後退してしまっている。これが凄く残念である。
でも当時の彼らに思い入れがない人にとっては、まあまあの作品ではないだろうか。
Vo.が当時のままだったら、印象はより昔に近かったのかもしれない。③~の中盤は、いい出来である。


LETTER X - Born into Darkness ★★ (2007-09-15 18:59:00)

この作品は、知る人ぞ知る隠れた名盤である。世間ではノーマークに近いが、自分だけの名盤、僕の場合は数多く存在する。この作品も、そんな一枚である。
僕はマイケル・ボーマンが好きで、彼の参加している作品は結構聞いているが、その中でもこの作品は1、2位を争う位好きである。確かに楽曲はミドルテンポが中心で変化には乏しいが、逆にそこがセールスポイントになる。この作品はコンセプトアルバムであり、統一感が一番の魅力である。適度に泣きもあり、湿った感覚がなんともいい。
でも正直この作品以外は、彼らの場合お勧めできないので、その点は注意である。


LILLIAN AXE ★★ (2007-06-25 18:35:00)

新作がもうすぐ発売されるが、少し複雑である。前作も過去の音源集によるものだったが、新作も楽曲のタイトルを見る限り、そのようである。タイトルトラックもイマイチだし、ウーン複雑である。
Vo.もロンに似ているが、それなら..........と考えてしまう。新曲もっと書けばいいのになあ~........。


LILLIAN AXE - Fields of Yesterday ★★ (2004-02-22 07:39:00)

サウンド・プロダクションはお世辞にも良いとは言えない。過去の未発表ナンバーも焼き直しされ収録され、パーツをつなぎ合わせた楽曲もあり音源にはバラツキがある。でも相変わらず、メロディーは抜群に良い。とてもアメリカのバンドとは思えない、ファンの期待するリリアン流の泣きが存在している。でもこのバンド、どこか悲しい泣きの世界を作るのが本当に上手い。しかも、サビは何故か明るくなるという楽曲もあり、ソングライターとしての実力が相当高いバンドである。もし完璧に仕上げていたら、名作「ポエティック・ジャスティス」をも超えた可能性がある。ボン・ジョヴィなんかもそうだけど、ソングライターとしての実力の高いアーティストには、未発表ナンバーにも数多くの名曲が存在する事を証明したような作品である。


LILLIAN AXE - Love + War ★★ (2004-02-15 07:19:00)

リリアン・アクスは報われなかった事が幸いしてか、今でも一部のファンの間では根強い支持があるバンドである。実はこの作品のセールス不振で大手との契約を失ってしまう訳であるが、出来そのものはかなり良い。次作「ポエティック・ジャスティス」は、インディー・レーベルからの発売になったが、これがまた更に良かったりする。彼らは実に報われない星の下に、存在している。でも作品の出来は、それに半比例するかのように良いのである。サウンド・プロダクションの良さも手伝い、この作品も実に彼ららしい泣きが満載の作品である。個人的には後半が特に好きである。


LILLIAN AXE - Poetic Justice ★★ (2003-10-28 22:55:00)

リリアン・アクスを語る時の自分は熱い。ファンの方ならご存知だとは思うが、このアルバムはインディ・レーベルのグランド・スラムから発売されている。メジャーをドロップされた彼らは、この「ポエティック・ジャスティス」で見事によみがえるのである。メジャーをドロップされると、正直言って腐っていくバンドが多い。というより、ほとんどのバンドがそうなってしまうのが現状である。これだけでも十分ドラマであるが、またこの作品がすごく良いのである。メジャーをドロップされたバンドとは、とても思えない爽快感に満ちた楽曲に、当時僕は何度も涙したのを覚えている.........。それにしても⑨といい⑩といい、なんでここまでせつない曲が書けるのだろうと、当時僕はバンドに応援の手紙を書いたのを今でも覚えている..。そして、返事もちゃんと返ってきたのである。だから、僕にとっては特別なバンドである。


LILLIAN AXE - Psychoschizophrenia ★★ (2003-07-20 23:33:00)

リリアン・アクスを語る時、このアルバムは必ず時流に迎合したアルバムとして過小評価されるので、あえて選んでみた。確かにグランジ・オルタナブーム時代に発売された事もあり、その要素が所々に見え隠れする。前作「ポエティック・ジャスティス」が気に入ったファンにとっては、リリアン・アクスよお前もかと思ったはずである。しかし、哀愁のあるツボを抑えた心を惹きつけるメロディーは健在で、バンドとしての実力を十分アピールする力作に仕上がっている。本当にこのバンド、曲作りが上手い。残念ながら、あまり注目されることが無かったが、本当にいいバンドである。隠れたファンが多いバンドでもある。


LILLIAN AXE - Waters Rising ★★ (2007-07-17 15:35:00)

まあ予想通り、ほとんどが過去の音源の焼き直しではあるけど、個人的にはこのバンドが大好きだから、悪くないという結論に結びつく。
前作「FIELDS~」と楽曲の質感は同じで、前作を気に入った人なら買って損は無いと僕は思う。前作よりは作り込んでいるので、個々の楽曲の完成度はこの新作の方が、若干は高いと思う。
でも、もっと新曲聞きたいねえ~。正直言えば.......。才能あるんだけどなあ~.....。でも、ファンとしては、新作聞けて嬉しいというのも本音かな。


LILLIAN AXE - Waters Rising ★★ (2007-08-12 12:06:00)

昔このバンドが、CDは出したがレコード会社からはほとんどプロモーションされず、ある意味飼い殺し状態の中、苦悩していたのをふと思い出した。
実はこんな例は、世の中にはたくさんあって、その不条理さに僕は憤りを感じていた。アルバムは完成していても、諸事情により発売されなかった例もたくさんある。実は、その諸事情の中身は理不尽な事が多かったりする。
メディアでプッシュされるバンドは、底々の内容でも売れる可能性はある。では、逆はどうなのか.......ここが、重要である。
彼らの音楽を聴いてると、いろいろな思いがシンクロしてくる......。たった1枚のCDでも、購入するという行為がそのバンドを立派に応援することになる........大切なことである。


LINKIN PARK ★★ (2007-03-15 21:29:00)

待望の新作からの新曲を2曲程聴いたけど、正直新作の出来が少々不安かなという気がする。でも、2ndと違って攻めてきた感じがするので、その点はかなり楽しみである。
1stや2ndと同じ路線はないと僕は予想はしてたけど、かなりロック的なアプローチになっている所は、個人的には大きなプラスポイントかも。勝負作の3rdアルバム、非常に楽しみである。


LINKIN PARK - Hybrid Theory ★★ (2003-09-08 23:10:00)

リンキン・パークと言えば、絶対にこの1stがお薦めである。はっきり言うが、俗にいうミクスチャー・ロックとは一線を画す。音楽理論を学んだ連中が、パズルを組み立てていくように作りあげた作品だけに、ただのミクスチャー・ロック的作品ではない。装飾部分をただの装飾ではなく、楽曲のメインにトータル的に組み込んでいくという方法論は、ある意味プログレ的でもある。初めて聞いた時から、これ以上の作品を作るのは難しいなと思うくらい1stにして完成した作品である。2ndは、守りに入ったような安定路線で少しガッカリしたが、この1stは歴史的名作と断言できる程の完璧な仕上がりである。(彼らがこれ以上の作品を作るのは、おそらく無理であろう。それくらいこの作品の完成度は、ケタ違いにすごい!)


LINKIN PARK - Meteora ★★ (2003-04-02 22:15:00)

前作との比較論で言えば、音楽性はほとんど変化していない。ある意味予想通りのサウンドで前作を気にいった人であれば、満足できる完成度であると思う。しかし個人的にはもう少し冒険してもらいたかったというのが、正直な意見である。セールス的に言っても前作を超えることは難しい気がする。このバンドの凄さは予想を超える部分にある。サウンドの整合感を違った角度から見せて欲しかった。変に守りに入ったわけではないと思うが、予定調和に走らなければならない程、バンドの実力は低くないはずである。1stで見せ付けたあの衝撃が、絶対に欲しかった気がする。


LINKIN PARK - Minutes To Midnight ★★ (2007-05-21 22:23:00)

1stは僕にとって、かなり衝撃的な作品だった。そして2ndは、1stをよりメロディアスにしたような内容であった。客観的に見れば、2ndもなかなかであったように思う。
ただ僕は、2ndは守りに入ったような作品に感じられて、個人的には少々物足りなかった......。
そして、この3rdである。僕の予想をはるかに上回るフルモデルチェンジの内容である。この変化をどう考えるのか........。確かに、この変化の大きさについていけないファンの気持ちもよく分かる.......。ただ僕は、このバンドの本質を考えた場合、こうならざるを得なかったのではないかと考えてしまうのである。
個人的な考えだけど、1stはねらってあの作風になったのではなかったハズである。完成型というより、結果的にああなったと考えた方がいいと思う。そして2ndは、メロディックにはなったが、あまり作風は変えなかった.....。これは、ある意味意図的でもあるが、この路線でもまだ良い楽曲が書けたのではないか........。
そして3rdは、確信犯的に作風を大幅に変えたのである。膨大なデモの中には、恐らく多くのファンが望んでいる1stや2nd路線の楽曲もかなりあったハズである。でも恐らく、楽曲的には、1stや2ndを超えるモノがあまり出来なかったのではないか.......。
だから、収録しなかった........。また、多少あっても意図的にハズしたのではないか。
だから結果的に残ったのは、今までとは違うタイプの楽曲であった........。
これはあくまで仮定だけど、どちらにせよ、モデルチェンジは避けて通れないタイプの音楽だから、彼らの努力をファンの方には理解して欲しい気がする。彼らがアーティストである以上、逆にこうなるのである。変化し続けるというのが、このバンドの本質かなと、僕は思う。


LION - Trouble in Angel City ★★ (2004-09-20 00:37:00)

この泣きが、なつかしい。結局報われなかったバンドだが、このなんともいえない湿った泣きが久々に聞いてもいい。哀愁たっぷりで、彼らの歴史を知る人達にはたまんないだろうね。HR/HM歴が浅い人が聞いたとき、どう感じるか聞いてみたいが、少なくとも僕は彼らの歴史を多少なりとも知っているので、涙がでる思いである......。バッド・ムーン・ライジングの1stも好きだが、泣きという点ではこちらが上かなという気がする。


LITTLE ANGELS - Young Gods ★★ (2004-01-16 22:56:00)

なんか懐かしいね。リトル・エンジェルスの2ndである。確かにサウンド・プロダクションはすごくいいね。クレジットみると、なるほどねと思うハズ。②が好きで、当時はこのアルバムよく聞いていた。英国の香りがサウンドにはあって、メロディーはキャッチーだし、文句ない出来である。案外短命に終わったけどサンダーといい、この手のバンドは日本でもアメリカでも苦戦するね。英国サウンドが好きであれば、この良さがわかるハズ。久々に聞いたけど、なんかホッとするね。いいバンドだったなあ~......。④なんか名曲だと思うけど.....。


LOST HORIZON - A Flame to the Ground Beneath ★★ (2004-05-28 14:17:00)

全く個人的な意見ではあるが、最後まで聞くのが少々辛かった。楽曲は悪くないけど、装飾部分が多すぎて輪郭がはっきりしない。もっとコンパクトに仕上げるべきだし、メロディーにももっと起伏が欲しかった。何が言いたいのか、何を伝えたいのかが見えにくい作品である。もう少し個性が欲しい。この程度なら、大量に入荷される輸入盤のみリリースのバンドと、あまり差がない。期待感はあるので、次作が勝負である。


LOSTPROPHETS - Liberation Transmission ★★ (2006-07-10 22:50:00)

なるほどね.....大きく路線は変わっていない彼らの新作である。ただ1stシングルが僕は非常に気に入っていたので、これはもしかするともしかする..........と感じていたが結果は.....。
結論から言えば、1stシングルを超える楽曲は残念ながら無かった。でも悪い出来ではない。幾分楽曲がキャッチーにはなっているが、ポップというキーワードは決して悪い方向に進んではいない。でも1stシングルっぽい楽曲が、あと2曲ぐらいあればなあ~というのが、僕の正直な感想である。前作にあった、これだといえる楽曲がもう少し欲しかった.....。う~ん、82点かな。


LOSTPROPHETS - Liberation Transmission - Rooftops (A Liberation Broadcast) ★★★ (2006-07-19 23:11:28)

このような楽曲は比較的普通のタイプの楽曲でありながら、実はすごく作るのが難しかったりする。曲作りは大雑把に言えば、誰にでも出来る。ただ万人にウケる楽曲となると、ハードルは俄然高くなる。こういう楽曲はなかなか作るのは難しいんだろうなと感じるけど、頑張って新作にはもう少し入れて欲しかった。ポップな楽曲というのは、誰までは作れないのである。


LOSTPROPHETS - Start Something ★★ (2004-02-24 00:20:00)

1stは本国イギリスで大絶賛され注目して聞いたが、何故かあまり記憶に残っていない。ルックスのよさも手伝い、ケラング!なんかでもかなり高い評価を得ていたように思う。確かに1stよりもメロディーの質は今風のロック寄りになり、個人的にはこの新作の方が好きである。サウンドはパンキッシュなロックなので、好き嫌いがはっきりわかれそうだが、僕はこの手も今は結構聞いているので、この手では聞きやすい方だと思う。ただ最近のイギリスのバンドのサウンドが嫌いなら、先ず無理なタイプのブリティッシュ・ポップ・ロックである。所々にヘヴィ・ロック的なアプローチが出てくるので、アメリカでのエアプレイもなかなか好調である。


LOVERBOY - Big Ones ★★ (2005-08-24 22:52:00)

個人的には大好きなバンドである。新曲3曲の出来がいいので、代表曲もバランスよく収録されているし、お薦めである。僕はもちろんHR/HMが一番好きだが、約2割ぐらいはそれ以外の音楽を聞いている。曲作りの上手さや構成力には、かなりのセンスを感じるバンドである。HR/HM以外にも、いい音楽をやっているバンドはたくさんいるのである。


LYNCH PILSON - Wicked Underground ★★ (2004-07-16 21:47:00)

リーダートラックを聞いたとき、これ誰?と耳を疑った。なつかしさを感じさせる80年代のハードポップサウンドに、おいおい誰だよこれ?と個人的には夢中になった。やがてこれが、このアルバムだとわかり早速聞いてみたが、全体を通して聞くといまいちという結果に終わった。まあドッケンだと言えばそれっぽいサウンドだが、厳しく言えば全盛期の本家には全く及ばない完成度である。最近こういったサウンドを作るバンドが少ないからといっても、僕の評価は変わらない。うーん、楽曲が弱いなあ....。


MACHINE HEAD - Burn My Eyes ★★ (2005-04-04 00:23:00)

恐らくマシーンヘッドなんかは、こういったジャンルが好きな人は聞くけど、それ以外の人は?といったバンドなのだろう。この作品は、確かに後にこの手のフォロワーをたくさん輩出したという意味においても、意義深い作品である。やっぱり僕もこの作品が一番好きである。モダンヘヴィネスと言えばこういった音楽を指すのだろうが、その中でも整合感のある作品である。


MAGNITUDE 9 - Reality in Focus ★★ (2005-05-03 23:07:00)

実はこういったテクニカルでプログレっぽいサウンドを信条としているバンドは数こそ多い。その中でも僕が聴いた中では、レベルは高いほうである。ドリーム・シアターやシンフォニー・X等のファンの方には、この良さがきっと理解できると思う。
例えば日本のレコード会社の人達が上手くプロモーションすれば、ブレイクも期待できる完成度である。ポップであり楽曲のスタイルは本家には及ばないが、案外これがなかなかいいのである。こういったバンドも、もっと注目されていいと僕は思う。


MASTERPLAN - Aeronautics ★★ (2005-02-22 10:05:00)

点数を付ければ、82点ぐらいかな。1stよりもバンドとしての特徴的な部分は、出てきていると思う。だけどミディアムナンバーが多く、変化に乏しい曲展開なので、さて繰り返し聞きたくなるかと言えば、少々辛いかなと言うのも正直な感想である。
まとまりすぎているから刺激に乏しい感じがするが、そこらへんのメロスピバンドよりは、遥かに良い。ハロウィン路線の曲を、逆に数曲入れてもいいかもしれない。


MASTODON - Leviathan ★★ (2004-12-07 20:42:00)

一聴しただけでは、理解するのが難しいタイプのサウンドである。例えていうならばの例えが、なかなか思いつかない。変則なリズムによって構築されているサウンドは、スピリチュアル・ベガースとは少し違うが、全体的な感触は近いかも知れない。このタイプのサウンドは欧米や欧州と違い、日本ではなかなか理解されにくいが、個性は確かにある。ただ一般のHRファンにアピールするわかり易さが皆無に等しいので、マニア向けという言葉がどうしても適当に思えてしまう......。


MCAULEY SCHENKER GROUP - M.S.G. ★★ (2004-02-03 00:30:00)

僕は結構好きなアルバムだったりする。確かにサウンド・プロダクションから、ソフトな印象が先行してしまって、当時は正当に評価されなかったのかもしれない。しかし楽曲重視の前作の流れを汲むいい曲のオンパレードの作品である。ヨーロッパの「アウト・オブ・ジス・ワールド」の違和感と同じで、感触は異質だけど楽曲自体は良いという内容である。とにかく判りやすい泣きの楽曲が多く、晴れでも雨でもない空間に身を委ねて聞いてみると、案外気に入るファンも多いはず....。ロビン・マッコリー.....僕は結構好きだけどなあ~....。


MCAULEY SCHENKER GROUP - Perfect Timing ★★ (2005-04-02 21:54:00)

多少中盤に中ダルミを感じるため、彼らの作品の中でも比較的地味な位置に存在する作品である。頭の2曲や⑦⑧あたりは好きだが、全体的にはこれだという決定力に欠ける内容である。マイケルのギターの泣きは少ないし、ハードポップというにはメロディーにツボが少ない。でも、今聞くとまあまあかなという気がしないわけでもない。「タイム」はいい曲だけどそういうのを聞きたければ、次の次の作品の方がよっぽどいい。複雑である....。


MCAULEY SCHENKER GROUP - Save Yourself ★★ (2003-10-18 23:19:00)

楽曲重視の姿勢から見れば、この作品結構いい出来である。ファンにはそれぞれ思い入れがあるから、この作品を認めないファンもきっと多いに違いない。確かに初期の作品には、この作品には無い泣きの要素が散りばめられていて、全く違う良さがあるのも事実である。でも僕はこの作品が、彼らの作品の中で一番好きだったりする。適度にポップでハードで、楽曲はすごく練られている気がする。それになんといっても哀愁を帯びたアメリカン・ロックがいい。良い意味で80年代の香りがプンプンで、なんかすごく懐かしさを感じさせる作品である。


MD.45 - The Craving ★★ (2005-02-17 20:53:00)

メガデスに近くないからという理由ではなく、楽曲がイマイチ弱いのであまり個人的には好きではない。久々に聞いたけど、やはり繰り返して聞きたくなる程の魅力は感じなかった。このサウンドは例えるのが難しい......。


MEGADETH ★★ (2004-08-09 21:16:00)

ここ数作よりは、間違いなく出来が良さそうです。だからといって、方向性は全く変わっていないと思うので、今までの集大成的作品になりそうですが.....。でも思ったよりも早い復帰と新作の登場は、個人的にすごく嬉しいです。有望な新人バンドが全くと言っていいほど登場しない今のHR/HM界において、デイヴの存在感は確かに大きいです。やっぱりいい!


MEGADETH ★★ (2007-02-14 18:26:00)

演奏技術が凄いとか好きな楽曲が多いとか..........そんな理由抜きで、彼らのライブには何か惹きつけられるモノがある。
ニックやマーティーがいた頃のラインナップは確かに魅力的で、当時のライブ映像は今でもよく観たりするが、HR/HMバンドの何処でその器の大きさを図るかといえば、やっぱりライブである。少々音がずれていても、そんなことは大したことではない。大物と呼ばれるバンドは、ライブでその魅力をいかんなく発揮する。
僕がHR/HMを聴きはじめた80年代のバンドと今のバンドとの最大の違いは、やはりライブにおけるその魅力なのかもしれない。
テクニックだけでは図れないのが、ライブである。全く関係無いが、バズ抜きのスキッド・ロウなんて僕には何の魅力もない。僕は昔のライブを観てるから.....。


MEGADETH - Countdown to Extinction ★★ (2003-11-20 22:01:00)

これはメガデスの最高傑作である。確かにこのアルバムで、彼らは見えやすい形で少し変化している。元々持っていたダークな要素には更に磨きがかかり、今までにはなかった要素として引きの美学が、このアルバムでは最大に効果的に効力を発揮している。空間が多いわりには、緊張感が最後まで持続する。今までとは違うサウンドに、おやっ?と思ったファンは、少なくなかったに違いない....。でも、それをアルバム全体の完成度が帳消しに、いやそれ以上にプラスの効果を生んでいる。とにかく流れがいい!ランダムで聞いたり、曲を飛ばして聴く事を、絶対にお薦めしない。「ユースアネイジア」までの彼らの作品は、すごく好きである。しかし、それ以降の作品には、正直感動しなかった。曲から何も伝わってこない....。守りにはいると、ロクな事がない....。攻めの気持ちは重要である。例え、失敗してでも...である。


MEGADETH - Countdown to Extinction ★★ (2004-08-25 21:16:00)

このアルバムの凄さは、ズバリ曲の配列と整合感にある。①は特別好きではないが、楽曲が進むにつれグイグイとアルバムに引き込まれるのである。中盤までくるともう完全にはまってしまい、もっと聞きたいという感覚に陥り、最後まで聞いてしまうという完成度の高いコンセプト・アルバムなのである。とにかく楽曲の配列の勝利である。考えに考え抜かれた曲構成である。メガデスといえば、やはりこの作品である。


MEGADETH - Cryptic Writings ★★ (2004-12-12 20:07:00)

当時を振り返ってみると、楽曲は悪くないと思ったし聴いた回数も多かった。それはあの時代だから......だったのかもしれない。誰もが方向性を見失っていた時代に、この作品はメガデスらしさもあったし、彼らが頼もしく思えた。しかし、である。作品にはコンセプトが存在しないし、カラーがないのである。嫌な予感はこの頃から、すでに感じていた。楽曲は決して悪くないが、何かがおかしい......。妙に大人しくなったと、何かすごく違和感を感じたのを覚えている。楽曲は悪くない........この心配は、次作で形に表れる......。


MEGADETH - Cryptic Writings ★★ (2006-05-24 04:16:00)

アルバムの出来の平均点を個人的な感覚で出したとき、最も高かったのがこのメガデスである。アイアン・メイデンよりもメタリカよりも........である。これが、このバンドの強みである。


MEGADETH - Hidden Treasures ★★ (2006-06-06 03:37:00)

企画物ではあるけど、ファンなら必ず聞くべき作品である。前にも書いたけど、このメガデスの強みは、作品による出来のバラツキが少ない所にある。企画物ではあるけど、貴重な音源ありと侮っては損をする作品である。
彼らはあの90年代を乗り越えたのである。ホントに過小評価されすぎのバンドだと僕は思う。その時の感情が作品にそのまま反映されてしまうという、やはり貴重な存在でもある。ライブに強みを持つ80年代生き残り組である。


MEGADETH - Peace Sells... But Who's Buying? ★★ (2003-12-12 23:01:00)

スラッシュからよりメロディックな路線に彼らは変化を遂げるのだが、この頃のメガデスファンは一種異様な雰囲気があった。僕の周りにもたくさんいたが、当時彼らのファンはかなり熱狂的であった。まさに彼らは、ファンにとって神であった......。昔のファンがこの頃のサウンドが大好きな気持ちがわかる。このサウンドは、やはり彼らにしか出せないものである。①と②だけでもいいから、聞いた事が無い人は是非聞いていただきたい。後期の彼らとは、また違った良さがあるはずである。僕も初めてこのアルバムを聞いたときは、かなりショックを受けた。なんなんだ、これは......と。メガデスファンなら、避けて通れない作品である。


MEGADETH - Rude Awakening ★★ (2005-09-11 22:54:00)

この作品を聞いて感じる事は、メガデスというバンドのソングライティングにおけるレベルの高さである。作品によるバラツキが少なく、常に安定したレベルの楽曲を作り続けたバンドの強みを凄く感じる。デイヴのメタリカをも上回るソングライターとしての実力を、もっと評価して欲しい。
メガデスはやはり偉大である。デイヴがいる限り、メガデス健在である。


MEGADETH - Rust in Peace ★★ (2004-12-03 22:35:00)

もう①からノックアウトである。この作品でメガデスに、はまった人はきっと多いであろう。リフの格好よさや、切れ味鋭い演奏能力といい、当時僕はメガデスはいい意味で別のバンドに生まれ変わったのだと思った。完成度も高く楽曲もよく出来ているし、メロディーもいいし初心者はこの作品から聞くといいかも知れない。それにしても今聞いても全然格好いい!新作の雰囲気は、実はこの作品のテンションの高さに近いかも知れない.....。


MEGADETH - The System Has Failed ★★ (2004-09-27 23:36:00)

内容的には、「ユースアネイジア」の次に来るべきアルバムだったのでは.....というのが僕の感想である。この新作が単純に再出発の意味合いで完成されたものではないという事実を、どう解釈すればいいのか気持ちは複雑である......。民主主義は重要である....が、そのバランス感覚を一定に保つことは容易ではない。僕はデイヴ・ムステインの気持ちがよく判る。苦悩はサウンドに投影されている.......。楽曲は作りこんだというより、作りっぱなし的な色合いが強い。それでもクオリティーは、全く落ちてないどころか、逆に鋭角的に心に突き刺さってくる.....。少なくともここ2作よりは、はるかによい。恐ろしい程、サウンドには怒りと寂しさが漂っている....。


MEGADETH - The System Has Failed ★★ (2004-11-07 22:28:00)

80年代中期という時代にHR/HMを聞き始めて、20年という月日が流れた。僕はCDショップによく顔を出す。もちろん中古CD店も同様である。ショップの方から今の若いHR/HMファンは、とにかく昔を遡らないという話をよく聞く......。アングラの新譜は確かに良かった。しかし、そう言ってる若いファンの半分は彼らの作品でさえ全部聞いてなかったりするのである.....。そんなことは別に関係ないだろ!という考えも理解できない訳ではないが、やはり個人的には大きな疑問を感じずにはいられない....。
このメガデスの新作は、久々に背筋がゾクゾクっとする衝撃があった....。ここ数作の煮え切らない作品の原因がどこにあるかぐらいは、20年もHR/HMを聞いていれば自然にわかる。デイブ・ムステインという男の性格や考え方........まずこれがわからないと、この新作の濃さにたどり着けない........。この作品は、非常に冷酷である。この冷たさ、言い換えれば苦悩が理解できるかが、この新作のポイントである。今後メガデスという名義が使われようが使われまいが、再出発という言葉にふさわしい力作である。と同時に、寂しさもサウンドのあちこちに見え隠れしている......。やはりデイブには、ソロよりもバンドとして今後もがんばってもらいたい......。


MEGADETH - The System Has Failed ★★ (2004-11-24 22:26:00)

デイヴ・ムステインは実は冷静な男である。感情的な部分もあるが、冷静である.....。メタリカの「セイント・アンガー」に対しては賛否分かれたが、内容はともかく彼らの意気込みを否定するファンは案外少なかった気がする.......。
ファンがメガデスに期待するもの..............、デイヴは間違いなくこんな事は一切考えていなっかたはずである。サウンドに漲る異様な緊張感.......全てを威圧する孤独感..........これを計算して作る事は絶対に出来ない.....。この新作、やはり訴えかけるものが今までとは明らかに違う。サウンドに潜む鋭角的な感覚が、心にグサッときて僕は胸が苦しくなる........。僕は間違いなくこの作品を、今年のベスト・アルバムに選ぶであろう。深すぎて苦しい....。


MEGADETH - The World Needs a Hero ★★ (2006-05-31 08:20:00)

実は、最近この作品をよく聞いている。彼らの作品にハズレなしである。この作品はデイブがこれまでのイライラを解消するかの如く、らしさに磨きをかけた楽曲がズラリと並でいる。
何故メンバーチェンジが起こるのか.......デイヴは寂しい人間なのである。メガデスはデビューから、音楽性はほとんど変わっていない。なのに、生き残った。世間がグランジだろうが、オルタナだろうが、ミクスチャーだろうが、メタルコアだろうが、全く関係ない。
頑固一徹である。この作品世間では、低評価だが楽曲はいい。後半にこそポイントがある。デイヴは、男の美学である。


MEGADETH - United Abominations ★★ (2007-05-10 17:10:00)

僕はHR/HMを聞く前に、ポップス等のいわゆるトップ40モノをよく聞いていた時期があった。それらを聴き始めて3~4年が経過すると、新作を聞く場合は前作をいかに上回るかという視点で聴くようになっていった。
80年代の後期から実は、トップ40モノの作品は、クオリティーが落ちていった.....。音楽的な方向性はあまり変わっていないにも関わらず、楽曲の出来が落ちていったのである。
HR/HMシーンの停滞は90年代の初期~中期なので、それよりも先にその現象は起きていた。好きなアーティストが総崩れ状態になっていく中で、僕は自然にHR/HMに流れていったのである.....。
この新作、楽曲的には前作と大して変わりはないように思う。前作も集大成的な内容であったが、今作も集大成的な内容になっている。まあ最大の違いは、鋭角的な要素が減ったという部分だけである。言い換えれば、前作は作りっぱなし的な感覚が強かったが、新作は作りこんだという印象が強いという事である。
メガデスというバンドは、不器用なバンドである。そこがファンにはたまらない。例えば、やりたくない事をしてまで売ろうという感覚が、このバンドには無い。時流への迎合等、皆無である..........。
僕は今さら、彼らに劇的な変化を求めていない。確かに、どこかで聞いたようなフレーズもあるにはある。しかし、彼らも歴史が長いのである。どんなに有能なソングライターでも、過去の楽曲と全く違う楽曲を書くのは、不可能に近い......。それを意識しすぎると、らしさを失うというリスクを伴うのである。
僕は正直、良い出来だと思う。音楽的方向性を変えずに、こんなにコンスタントにいい作品を作り続ける彼らを僕は評価したい。楽曲のレベルの高さは、さすが!の一言である。


MEGADETH - Youthanasia ★★ (2003-08-20 23:34:00)

メタリカ同様、個人的にはすごく好きなバンドである。また、語りたくなる男気あふれるバンドである。確かにトータル・バランスから言えば、「カウントダウン~」が最高傑作かも知れないが、個人的にはこの「ユースアネイジア」である。メロディーに拘る人ほど、結構この作品にハマル気がする。メタリカが新作によって再評価されるなら、メガデスもこの際再評価すべきではないだろうか?90年代に限って言えば、メタリカよりもこのメガデスの方が、日本のHR/HMファンを引っ張ってきたはずである。僕はこの作品の流れがすごく好きである。やっぱり、いいよメガデスも.....。下手にくだらないバンドの新作聴くよりも、よっぽどいいね。


METALLICA ★★ (2003-06-11 00:10:00)

「メタリカは変わった」というのが、90年代以降のメタリカ・ファンの合言葉であった気がする。「時流との格闘」が90年代の彼らの、最大のテーマであった気がする。新作が何故ここまで出なかったのか?それこそが、彼らの苦悩を表している。「戦略放棄」した新作がセールス的に成功するのか?の予想は、大変難しい。しかし一つだけ言えるのは、もはや彼らは完全にセールスや時流に背を向けたということである。待ちに待ったアンダーグランドの帝王の復活である。シングル向きの楽曲もなければ、妙に計算された所も無い。それにしても、圧倒的な威圧感である。凄すぎて、頭が割れそうである。


METALLICA ★★ (2003-07-23 22:44:00)

発売から約1ヶ月半が経過したが、今でも当然ヘヴィ・ローテーションである。このアルバム、やはりすごい存在感である。「ロード」が発売された時、ファンの多くは「メタリカは変わった」と言った。それは音楽評論家も然りである。彼らの新作が今後のシーンの流れを変えると、「ロード」発売当時は彼らに対しては相当注目度が高かった。この新作「セイント・アンガー」は、それに比べると注目度は低かった気がする。もはや多くのファンの間では、終わったバンドとして認知されていた気がする.........。1stシングルである②を初めて聴いたとき、不安だった。いまいちかな?と思った。しかし、まさかの裏切りであった。それは、勿論いい意味での裏切りである。個人的には、名作「マスター・オブ・パペッツ」をもしのぐ出来であると思う。ファンの方に勘違いしてもらいたくないのは、完璧である必要は絶対にないという事である。この作品に妙な計算は無い。過去を振り返った場合、名作と呼ばれる作品には絶対に妙な計算が無いという事に気がつく。少々音質が悪かろうが、似たような楽曲ばかりであろうが、そんなことはあまり重要ではない。心に響くのは、アーティストの音楽に対する情熱が伝わったときである。単純に昔に戻らない所も、非常に彼ららしいと僕は思う。


METALLICA ★★ (2004-02-08 00:23:00)

僕は昨年のベスト・アルバムに、メタリカとドリーム・シアターとアイアン・メイデンを選んだ。この3作品には、「自分らしさを徹底的に貫いた」という一つの共通点がある。時代や時流をものの見事に無視し、セールスなんてどうでもいいと開き直り、ファンがどう思おうと関係なく自分達がやりたいようにやるという、強い信念のもとに、この3作品は完成されている。方法論は微妙に異なるが、その意欲や意気込みは他のバンドの追随を全く許していない。理屈ではない世界が、そこに展開しているのである......。
僕は、こういった作品をずっと待っていたのである。特にメタリカの場合は、今のアメリカのロック界でモダン・ロック勢と、対等もしくはそれ以上に戦える唯一のHR/HMバンドである。バック・ナンバーは今でも好調に売れている。その影響力が、小さいわけがない。だからメタリカには、今後もシーンを引っ張っていってもらわないといけないのである。「セイント・アンガー」は、ある意味原点に戻った作品である。この作品が好きでも嫌いでも、別に構わない。でも、この熱さだけは聞いた全ての人に伝わっていると、僕は確信している。


METALLICA ★★ (2006-05-07 08:33:00)

今のHR/HMシーンで、やはり頂点に立つのは彼らだろう。逆に言えば、未だに彼らに頼らざるを得ないのはなんとも歯がゆいが、これだけの実績はそう簡単に作れるものではないから、当然といえば当然なのかもしれない........。
同じ作風は続けないという一種の拘りからなのか、それとも自然にそうなるのか、新作の作風を予想するのは難しい.....。新作の作風を当てられる人を見てみたい。彼等ほど、予想するのが難しいバンドはいない........。実はここも、彼らの魅力なのである......。


METALLICA - Garage Inc. ★★ (2004-01-21 22:31:00)

当時の段階で、既発のカヴァーと新録のカヴァーを収めた超豪華2枚組である。メタリカの場合カヴァーの仕方が独特なので、メタルファンならオリジナルよりメタリカ・ヴァージョンの方が圧倒的に気に入るはずである。オリジナルよりアレンジは当然ヘヴィではあるが、楽曲そのものは案外忠実にコピーされているから凄いとしか言いようが無い。オリジナルに対するリスペクトの気持ちが楽曲の隅々に感じる事ができ、オリジナルを知ってようがいまいが力むことなく楽しむ事が出来る好盤である。それにしても、特筆すべきはその選曲のセンスである。思わずニンマリするような選曲に、他のアーティストの曲数埋め合わせの為のカヴァー等とは全く違う、音楽に対する敬意の気持ちを感じることが出来る。カヴァーがカヴァーに聞こえない選曲のセンスにこそ、メタリカというバンドの意地と誇りを感じる事が出来る。


METALLICA - Kill 'em All ★★ (2003-12-05 22:27:00)

彼らの原点は、ここにありである。演奏は荒いし音もチープだけど、そんなことはどうでもいいと、この作品を聞けば思うはずである。この作品も、もう数え切れないくらいは聞いている。「ロード」「リロード」だって軽く100回以上は聞いているわけだから、本当に何回聴いたかわからない.....。1曲目が終わったらあのイントロで.....というように、流れは完璧に頭に入っている。今のメタリカでは考えられない、勢いまかせの部分が逆に僕は大好きである。実は後追いでこの作品を聞いたわけであるが、それでも充分すぎるインパクトがあった。各楽曲の詰めは甘い部分が多いけど、それもまた良しである.....。


METALLICA - Live Shit: Binge & Purge ★★ (2003-11-07 23:24:00)

メタリカが何故アンダーグランドの帝王と呼ばれていたのかが、これを見れば一発でわかるはずである。とにかく鳥肌を超えて、全身がどうにかなりそうである。再発記念でコメントしようと思ったが、彼らの凄さはライブにありである。ブート物もたくさん出ているが、一般のファンならこれ一枚で十分すぎるぐらいに凄さは認識できるはずである。とにかく彼らのライブは、学校や会社を休んでもいいから、一回は生で見るべきである。昔見たときは、とにかくライブ会場が一種異様な雰囲気で、こう言ったら他のバンドには失礼であるが、全然迫力が違っていた。その違いを確認するためにも、一度は足を運んでもらいたい。勢いが最もあった頃のライブである。想像して頂きたい......凄すぎて内容はコメントできない.....。


METALLICA - Load ★★ (2003-11-17 23:07:00)

若い世代のファンにとっては、このアルバムによって初めてメタリカに出会ったという人も少なくないであろう。また、昔からのコアなファンにとっては、このアルバムで完全にメタリカは終わってしまったという感想を抱いた人が少なくないであろう......。このアルバムは一つの分岐点として、とらえれがちである。しかし、このアルバムは決して突然変異で生まれたわけではなく、彼らの歴史の流れから考えて避けて通れない位置に存在したアルバムである事に、後になってファンは思い知らされるのである......。確かに「マスター・オブ~」までのファンにとっては、この内容は少々きつい....。賛否両論出て、当たり前である...。でもいずれにせよ、彼らは新しいファン層を常に開拓してきたのである......。メタリカの凄みは、やはりこの点に集約されている...。アメリカでは、いまだにバック・ナンバーが好調に売れている。結局ファンは、アーティストに振り回される運命にあるのである。それを、ファンは覚悟しなければならない....。ファンが期待しているからといって、やりたくない事を平気な顔でやる商業主義的思考が強すぎるバンドは、結局は破局の運命を辿るのである。。。。


METALLICA - Master of Puppets ★★ (2004-01-09 21:05:00)

アルバムの発売時期が、この作品の凄みを表している。誰もがポップな時流に乗ったビッグ・プロダクションなサウンドを目指していた時代に、まるでそれに反抗するかのようにコアなサウンドに突き進んでいった彼らに、男の美学を感じたファンも少なくないはずである。ライブにおいて、その凄みを増すナンバーが数多く収録され、アンダーグランドの帝王が時代に逆らう形で完成させた作品でもある。それにしても緩急のバランスが最高で、欧州的な泣きがそれに拍車をかけ最終的に作品全体をドラマティックに盛り上げる構成は、圧巻の一言に尽きる。しかし、このアルバムをベストに挙げとけば、メタリカの真のファンのような風潮には少し苦言を呈したい。


METALLICA - Master of Puppets ★★ (2005-03-13 22:53:00)

個人的な感覚で言えば、アルバムの前半よりも後半にこそ、この作品の凄さが表れている。僕は有名なナンバーが続く①~④よりも、⑤~の展開の方が圧倒的に好きである。ファンが抱く理想のメタリカが、ここに存在している。
それにしても楽曲は抜群に良く、演奏も非常に良い。この作品が出た頃は、まだ誰もメタリカに注目していなかった。僕の記憶では、ノーマークに近かったと思う。まさかここまでの存在になるとは、誰も予想していなかっただろう。
バックナンバーが好調に売れ続けるメタリカ......。アメリカにおいては、HR/HMバンドとしては最後の砦である。まだまだいい意味で、驚かせてもらいたい。


METALLICA - Metallica ★★ (2003-12-18 23:01:00)

この作品が発売された時、おそらく誰もセールス面でここまで成功するとは思わなかったであろう。時代性の要素は含んでいるが、この作品が発売された時は決してこのサウンドは、売れ線ではなかった。結果として、その後フォロワーがたくさん出てきたために誤解を受けているが、結局彼らが音楽シーンの流れを変えたのである。希望的観測も含んではいるが、「セイント・アンガー」はこれからのシーンの流れを占う重要な作品である。どう変わるのか予想は難しいが、若いバンドがメタリカを見て単純に格好良いと思ってくれれば、かなり劇的な変化も期待できる。実はアメリカでもアルバム全体のセールスは、下降線をたどっている。特にHR/HMバンドにとっては、逆風である。しかし、力のあるバンドは地味ながらも検討している。実力のないバンドは淘汰されているのが現状である。これからが、ある意味見ものである。若いバンド対ベテランバンドの、意地の対決である。


METALLICA - Ride the Lightning ★★ (2003-11-08 00:08:00)

楽曲の充実度から言えば、彼らの作品の中でもトップクラスであることは間違いない。僕はこのアルバムで初めてメタリカに出会ったが、僕は当時ポップなHRが好きであったのでこの頃は大して好きではなかった。彼らの凄さは、後の4thアルバム「...アンド・ジャスティス~」が発売された後、あらためて彼らの歴史を振り返った時に初めて気がついたのである。2ndにして、この完成度は並ではない.....。確かに3rdも大好きではあるが、衝撃度はこちらの方が上だと、個人的には思う。内容は今更触れないが、2ndにしてこの完成度は....何度も言うが並ではない....。


METALLICA - St. Anger ★★ (2003-06-09 20:46:00)

単なるバンドとしての原点回帰であるのだが、ようやく本来の彼らが戻ってきたというのが僕の意見である。思い返せば「ロード」「リロード」の彼らは、時流を意識しすぎていたように思う。でも、それは仕方がなかった。通称「ブラック・アルバム」の予想を超える大ヒットは、明らかにバンドに悪影響を与えていた。「時代とどう向かいあうのか」だけに力点が置かれ、自分達がやりたい事をとても表現しているようには思えなかった。劇的と言えば、かなりの変貌である。でもコアなファンには、嬉しすぎる内容ではないだろうか?攻めまくるメタリカ。待ちに待ったメタリカではないか?しかし、凄い。リフの嵐である。時流を無視したメタリカ。アンダーグランドの帝王の復活である。


METALLICA - St. Anger ★★ (2003-06-26 22:30:00)

やはりというか、良くも悪くも大反響である。僕なんか他のアルバムなんて聞く暇ないから、ほとんど毎日このアルバムを聞いている。それにしても、これは単純に凄い。体が自然に動いてしまうし、一度聞き始めると完全に引き込まれるし、曲の長さなんて全く気にならない。完璧である必要がどこにあるのか???「完璧じゃないから、この作品は良いのである。」僕は、音のバランスなんか全く気にならない。そんな所に着眼できる人は、きっと単純に音楽が好きでないんだろうね。こんなに本能剥き出しの作品は、ほんと久々である。やっぱり、すごいねメタリカは。


METALLICA - St. Anger ★★ (2003-06-30 21:53:00)

人にはそれぞれ感性があり、だから....誰の意見が正解なんて、たぶん答えは無いと思う。しかし、音楽にはそれぞれ背景があって、ミュージシャンにも生きてきた過程がある。このアルバムの素晴らしさが、何処にあるのか....。それは、たぶん音楽以外の部分にもかなりあると思う。僕は「ロード」「リロード」が出た時も、どちらかというと彼らを支持してきた。それは常に進化し続ける姿勢と、妥協無き精神性に心を打たれたからである。口で言うのは簡単である。実行するのはその何倍も難しい。彼らはここ10年ずっと時代や時流を横目で見てきた。しかし、今回はそれを全く無視している。ここが重要である。絶対に、彼らが生きてきた過程を見て欲しい.....。80年代から本当の意味で生き残っているのは、彼らぐらいである。このサウンドは、計算しては作れない.....僕は断言する。


METALLICA - St. Anger ★★ (2003-08-26 22:25:00)

もう何度目だろうか、書き込むの・・・・。やっぱりこのアルバム、他のアルバムと存在感が全く違うんだな。しかも圧倒的に.....。発売から約3ヶ月が経ちながら、今でも自分の中ではエアプレイ率No.1を誇っている。間違いなく今年のベスト・アルバムである。何度も繰り返し聴いてみて曲の展開を覚えてくると、また良さが増してくるというモンスター的作品である。それにしても、これは歴史を変える作品だね。時代の節目に必ず登場する、シーンの流れを変えるターニング・ポイントとなる作品である。「守りに入るなら、攻めるしかない。」逆説的だけど、当たり前の理論でもある。


METALLICA - St. Anger ★★ (2003-10-01 00:16:00)

メタリカには、さまざまな選択肢があったはずである。つまりは、ファンの間で人気が高い「マスター・オブ・パペッツ」の頃のサウンドに戻すとか、よりハード・コア路線に突き進むとか、いっぱい選択肢があったはずである。僕はメタリカは、ある意味ひねくれたバンドだと思っている。新作の方向性をいつも予想しているが、「リロード」以外は当たった事がない。勿論、この新作も大ハズレである。でも予想を裏切り続けるメタリカに、何故かいつも納得させらている。実はここが、彼らの最大の強みでもある。この作品を初めて聴いたとき、過去のどの作品とも違うなと思った.......。でも、これはいつも新作を聞く度に感じたことでもある。彼らは常に進化し続ける姿勢を忘れてはいない。だから、同じ路線が2度続くことがない。妥協なき精神性........。彼らは、常に自分達の我を貫いている。決してファンや市場に媚びるバンドではない。やっぱり、今年のベスト・アルバムである。


METALLICA - St. Anger ★★ (2003-11-27 22:12:00)

もう何度目なんだろうか、書き込むの・・・・・。メタリカも年を取った.....そして、僕も歳を取ったのである....。正直に告白すれば、全盛期の彼らを見ているファンにとって、このアルバムにもの足りなさを感じるのも、ある意味正直な意見かもしれない....。でも、自分も年を取った事を考えてみて欲しい、、、、、そうすると、いかに彼らが凄いのかが再認識できるはずである。実にメタリカらしい方法論で、また逆にらしくない方法論で「セイント・アンガー」は完成されている....。難しい表現であるが、端的に言えば何をしても彼ららしいという結論に結びつくから不思議である。ライブをみてライブを聞いて、レコードよりもいいと思ったのは、メタリカが初めてだったかもしれない....。ライブで度肝を抜かれたのも、彼らが初めてだった気がする.....。それくらい、彼らのライブは強烈に印象に残っている。今でも存在感は、別格である。アメリカでHR/HMが地盤沈下していった時、絶対にHR/HMは死なないぞと一人意気込んでいた、彼らの勇姿を絶対に忘れてはならない.......。


METALLICA - St. Anger ★★ (2003-12-11 21:50:00)

ベスト・アルバムにも投票したけど、正直に言えばこの作品が今年のベスト・アルバムです。


METALLICA - St. Anger ★★ (2003-12-15 22:39:00)

「セイント・アンガー」は、歴史を変えたアルバムである。音楽に対する既存の価値観を崩壊させてくれただけでも凄いことだが、本当に久々に聞き手をねじ伏せるアルバムに出会った気がする。時としてアーティストは、自分の殻に閉じこもってしまいがちになる。そして、知らず知らずのうちに、出口の見えない迷宮に迷い込むのである....。
このアルバムを聞いて時流に迎合したとか、モダンになったと思う人がいたら、僕は真っ向その意見を否定する。僕は今アメリカで流行っているモダン・ロック勢の作品は、メジャーなバンドならほとんど聞いている。またメタル専門のラジオ局で上位にくるアーティストも同様である。しかし、こんな音を出しているバンドはいないし、似たような楽曲さえはっきり言って聞いたことが無い。
CDよりDVDの方が良いと言っている人がほとんどだが、あたりまえである。本来は、こうでないとHR/HMバンドとは呼べないのである。僕はブート物もたくさん見ているが、彼らはライブにおいて絶対に手抜きをしない。だからファンは、メタリカに絶対の信頼感を寄せている。そして彼らは誰よりも、自分達のファンであるはずである。だから、決して妥協を許さないのである....。ついてこれない奴は、ついてこなくてもいいぜ!という、彼らの強気の姿勢にもただただ脱帽である....。


METALLICA - St. Anger ★★ (2003-12-24 23:19:00)

政則氏がよくキーワードとして、メタリカの名前を挙げる。何故メタリカなのか?何故メタリカでなければならないのか?メタリカがキーワードとなって、もう何年経つであろう.....。その本当の意味が、最近になってようやく少し判った気がする......。何故メタリカなのか?こう言ったらオーバーに聞こえるかも知れないが....でも、そう聞こえてもいい。彼らに歴史を変える意識なんて、はっきり言ってないと思う。そんな打算は、彼らには無い。しかし、結果として「セイント・アンガー」は、僕の音楽に対する接し方を根底から覆す歴史的作品となった。僕は90年代中期以降、ずっと80年代を追い求めていた。あの時代、あのサウンドを心のどこかでずっと追い求めていたのである。「歴史は繰り返す」というキーワードのもと、ある意味見果てぬ夢をずっと見続けていたのである。歴史は繰り返すが、決して同じ場所には戻らないのである....。何度もHR/HMを卒業しようと思った。でも、こういうバンドがいるからこそ、今まで卒業できなかったのである.......。未来は自分達が作るのである。メタリカだから重みがある。メタリカだから、その意味合いが重いのである。何故メタリカなのか.....?その答えが、「セイント・アンガー」に詰まっている。歴史的作品になる。僕は、断言する。


METALLICA - St. Anger ★★ (2004-03-04 01:12:00)

ばい(by)さんの意見は、なかなか参考になりました。メタリカというバンドは、確かに歴史があるから重みがあるのは事実だし、でも「セイント・アンガー」で彼らが提示してきた音楽は、ある意味自分達の過去を無視した形で完成されたものであるから、その捉え方が非常に難しいと思います。僕なんかは、インタビューの内容なんてあまり参考にしないし、人の意見で購入の是非を決めるようなことも先ずありません。信じるのは自分の耳だけです。だから、お金をドブに捨てるような行為も正直多いです。でもこれがあったからこそ、自分なりの感性が出来たと思っています。今アメリカで流行っているロックは、HR/HMではないのだろうか......?新しいロックを一向に認めようとしない、日本のファンは視野が狭すぎはしないだろうか..?この答えだって、自分なりの意見があるし、人の意見もあまり参考にしません。「マスター・オブ・パペッツ」こそ、メタリカだという意見も多いけど、僕的には2ndの方が圧倒的に印象に残っていたりします。むしろ4thがあったから、彼らの凄さに気づいたのかも知れません.。自分なりの感性があって当然だと思います。僕の場合、ファンだからといって甘い評価は絶対にしません。メタリカの凄さを理解したければ、決して彼らのアルバムだけを聞いていても駄目だと思います。いろいろなバンドを聞いてこそ、彼らの凄さがわかるはずです。


METALLICA - St. Anger ★★ (2004-12-07 22:49:00)

僕は今でも定期的に聴いている。何故か聞きたくなるのである。結局は、くだらないバンドの作品を100作品聞くよりも、メタリカのようなバンドの作品を100回聞いた方が精神的にも心地良い事を今年、強く痛感した......。


METALLICA - …and Justice for All ★★ (2003-07-26 22:00:00)

この作品は、ミュージシャンからも評価が高いことで知られている。時代背景を思い出していただきたい。この作品はポップなHR/HMが流行っていた時代に発売されている。なのに、音楽性はコア路線まっしぐらで、楽曲は複雑であり、ある意味プログレッシブでもある。まさに時代に逆行するメタリカが、ここに存在する。決して時代に流されることなく、あくまでも自我を貫いていたアンダーグランドの帝王と呼ばれていた、バンドの凄みがここにある。楽曲はコマーシャルではない。しかし、元々持っていた楽曲の作り方の上手さが手伝って、案外聴きやすい作品に仕上がっている。通称「ブラックアルバム」よりも、この作品の方が今後のミュージシャンの方向性に刺激を与えたのではないかと、個人的には思っている。これを聴かずに、彼らは語れない。彼らの歴史の上でも、重要な作品である。


METALLICA - …and Justice for All ★★ (2005-02-08 22:43:00)

僕はこのアルバムで、彼らのファンになった、2nd、3rdともオンタイムで聞いてはいたが、凄さに気づいたのはこの作品をきっかけにしている。楽曲は複雑である。コマーシャル性もほとんどない。しかし聞き手を威圧する空気には、満ちあふれている。前作で成功のきっかけや手ごたえはあったにもかかわらず、作風はコア路線まっしぐらで守りの姿勢なんてこれっぽっちもない。世間で何が売れようが、そんなことは全く関係ないという姿勢は、今になって思えば自信の表れだったのかもしれない。それにしても、この攻撃的な姿勢が大好きである。楽曲もすごくいい。


METALLICA - …and Justice for All - Dyers Eve ★★★ (2005-02-08 23:06:22)

比較的地味な存在の曲だが、個人的はかなり好きですね。ラストをしめくくる必殺チェーンです。


MIKE TRAMP - Capricorn ★★ (2007-06-16 18:40:00)

ソロ作を何枚か出しているけど、その中では一番ポップでありお勧めである。アレンジもシンプルだし、ホワイト・ライオンのように、メロディーがキャッチーではないが、そのセンスは健在である。優秀なメロディーメイカーである彼の実力は、かなり高い。さわやかですよ。


MIND ODDYSEY - KEEP IT ALL TURNING ★★ (2003-11-09 08:01:00)

当時マニアの間ではポストハロウィンにも成りえるぐらい期待感の高かった、グレシャス・バイオレンスが母体となっているバンドのデビュー盤である。デモの段階では、かなり僕も期待していた。しかし何時まで経ってもアルバムが発売されず、忘れた頃にバンド名が変わりこの作品が発売されたのを覚えている。正直、ガッカリした。ギターは後退しプロダクションもポップな感じになり、彼らの良さが半減していたのである。デモ段階の曲も収録されているが、それ以外の曲の質が悪すぎる。ジャーマン系は先が読めない......。突然変異のように名作を作ったかと思えば、こういうガッカリ感を感じる事があまりにも多すぎる。マニアの方は覚えていると思うが、本当に期待感が大きかっただけに残念で仕方がない....。⑤に関しても、デモの方がはるかにいい....。


MORTAL SIN - Mayhemic Destruction ★★ (2004-06-22 22:59:00)

確かに名盤とは言いにくい.....。雑誌等で、たまにスラッシュの名盤として扱われていることがあるが、高価なお金を出してまで聴く必要は、よほどのファンでない限り無い。でも当時は、この作品かなり好きだった。大胆なリズムチェンジはないし、これだといえる楽曲も少ないが、80年代のスラッシュが好きで好きで.....という人には一聴の価値のある作品である。最近の作品よりは、はるかに良い。


MOTLEY CRUE ★★ (2005-01-03 13:26:00)

ベスト盤からの先行シングル「If I Die Tomorrow」を聴きながら、なにか考えさせられた。確かにこの楽曲は、100%オリジナルの新曲ではないが、やればできるじゃないかというモトリーらしさもあるモダンな楽曲なのである。この路線でよかったのに.......。現在の彼らに期待するものは、はっきり言ってない。あのまま進んでくれたら......今やこの言葉にも、なんの説得力も無い。オリジナルの再結成は、嬉しい。でも、だからこそ悔しい......。アメリカでのオンエアも絶好調である。この路線で良かったのに........。


MOTLEY CRUE ★★ (2005-02-13 21:36:00)

ベスト盤収録の新曲3曲を聴いたが、「If I Die Tomorrow」以外はいまいちピンとこなかった。この際ヒットメーカーの力を借りてでも、売れっ子ソングライターの力を借りてでも、強力な楽曲にして欲しかった。「Sick Love Song」なんかは、もう少しサビを練って欲しかった.....。ビルボード初登場6位というのは、なかなかの出だしではあるが、あっという間に圏外に落ちていかないか心配である。「If I Die Tomorrow」がチャートの上位にいる内に、次のシングルをカットするという戦略を実現する為にも、強力な楽曲にして欲しかった。


MOTLEY CRUE - Carnival of Sins ★★ (2006-11-20 18:25:00)

特に「ドクター~」までのモトリークルーの楽曲は、格段に良い。だから何度聞いても飽きない。4人の個性がここまで均等に強いバンドというのは、なかなか存在しないが、やっぱりこの4人だよなと、このDVDなんか見てるとそう思う。
早く新作が聞きたい。外部のソングライターと組むのも良しだし、とにかく良い新曲が聞きたい。ほんとに盛り上がるいい曲が多いのが、最大の強みかも。


MOTLEY CRUE - Decade of Decadence '81-'91 ★★ (2003-12-04 23:49:00)

ベスト盤はあまり好きではないが、この作品は今でもよく聞いている。ファンの方には申し訳ないが、僕の中でのモトリーは「DR.FEELGOOD」までである。収録曲数には当然限界があるから、選曲については多少不満はあるが、モトリー・クルーというバンドを手っ取り早く知るためにはお薦めの一枚である。またいろいろなベスト盤が発売されているが、個人的に大好きな「プライマル・スクリーム」が収録されていてバランスもいい、このベストがベストの中でもお薦めである。とにかく良い物は何年経ってもいいね.....。とにかくモトリー・クルーは自分にとって、かっこよくて仕方なかった存在である。曲もいいし、本当に大好きなバンドだった。最近の彼らにはファンの一人として苦言を呈したい....。もう企画物はうんざりである。いつまで昔の遺産で食っていくつもりなんだろうか?ファンの方の意見が聞きたい...。


MOTLEY CRUE - Dr. Feelgood ★★ (2003-12-05 00:09:00)

僕はこの作品を発売日の一日前に買ったが、もう一発で好きになった作品である。「ガールズ~」もなかなかの出来だったが、それをはるかに上回る完成度に当時は軽く100回以上は聞いた記憶はある。とにかくこの作品で、ボブ・ロックは有名になった....。そして彼らも、一回り大きな存在になった....。当時が懐かしい...。この作品までの彼らの作品は、とにかく全部大好きである。最高のサウンド・プロダクションである。コメントは必要がない、超名盤である。


MOTLEY CRUE - Mötley Crüe ★★ (2003-08-27 22:31:00)

久々に聴いたけど、やっぱりいいねこのアルバムは。結局ヴィンスが戻っても駄目だったという一つの結論が出た「ニュー・タトゥー」と比較しても、この作品の方がはるかにいい。サウンド・プロダクションが良いし、曲も結構練られていて、隠れた名盤のような気がする。結局「ニュー・タトゥー」は、何が大事かという事を深く考えずに、安易に路線だけを昔に戻そうとするから失敗したのである。一度ピークを迎えたバンドが蘇生するには、いくつかの条件が必要になるが、バンドとしての意気込みも全然感じられなかったし、「ニュー・タトゥー」では完全に裏切られた思いでいっぱいである。でも、ジョン・コラビはいい仕事してるね。いい曲多いよ、このアルバム。


MOTLEY CRUE - New Tattoo ★★ (2005-01-18 00:08:00)

デフ・レパードが問題作である「スラング」から、従来路線の「ユーフォリア」に路線を戻した時と、実は状況がよく似ている。やっぱり自分達らしさは、こうなんだと完全に開き直れなかった分、デフレパードとは少し結果が異なった。らしさとは一体何なのか.......。もし前作「ジェネレーション~」がセールス的に成功していたならば........このような内容にはならなかったはずである。路線だけ戻しても.....楽曲が悪ければ何にもならない。市場を考える事は重要ではあるが、アーティスト自身がビジネスマン化しすぎるのも問題である。僕はこの作品から、何も感じなかった。単に楽曲が弱いという問題ではない....。


MOTLEY CRUE - Red, White & Crüe ★★ (2005-07-18 23:36:00)

こういった金もうけの企画物(勿論、ベスト盤も含む)には、はっきり言ってうんざりである。適度にマイナーなバージョンを入れるやりかたにも、うんざりである。収録曲はいつもの感じだし、単に3~4曲入りのミニ・アルバムでよかったのではないだろうか?
友人に借りて視聴したが、それは購入するほどの価値が無いと判断したからである。ホントの復活ならば、オリジナル・アルバムですべきである。何故「ニュータトゥー」が失敗したのかも、全く考えていないようだし.......先は決して明るくないね。ファンだから、苦言も言いたくなる.....。


MOTLEY CRUE - Shout at the Devil ★★ (2005-08-15 21:50:00)

ある意味一番モトリーらしいアルバムではないだろうか?楽曲は、非常に硬派である。装飾もあまり無いが、楽曲のセンスはピカイチである。「ドクター~」までの作品はどれもが名盤である。この作品には、いい意味での若さがあふれている。


MOTLEY CRUE - Supersonic and Demonic Relics ★★ (2004-06-25 22:50:00)

アウトトラックやミニ・アルバム収録の楽曲をかき集めた企画物だけど、案外これはいい。やっぱり昔に作った曲の方がいい.....という事は、最近の作品の出来が悪いという事である。「ニュー・タトゥー」の最大の失敗は、自分達らしさを安易に取り戻そうとした所にある。ファンの為といえば聞こえは良いが、中身の薄い内容にはたとえファンであっても納得できない。やはり的確な助言ができる人が、こういったバンドには必要不可欠である。


MOTLEY CRUE - Theatre of Pain ★★ (2005-01-19 23:36:00)

当時も今も評価は決して高くないが、僕はこの作品好きである。「ジェネレーション~」や「ニュータトゥー」と比較すれば分かりやすいが、サウンドに妙な計算が存在しない。過去を否定せず時代を意識しすぎていないという点では、前作からの流れや次作への流れが明確である。実はこれが重要である。突然変異の裏には、必ず何かが存在する。一流には、突然変異が存在しない.....。楽曲も悪くないし、この作品は過小評価されている気がする。


MR. BIG ★★ (2004-08-03 22:50:00)

2ndアルバムの爽快感は、やはりバンドとしてのまとまりがなせる業であった事に、後で気づかされるのである。このバンドのサウンドを聞いてると、たまに息苦しくなる時がある。人間関係というキーワードは、どこの世界にも存在し大きな影を落としている。正義が必ず勝つのであれば、問題解決は案外早い気がする。しかし、この問題は想像以上に根が深い。プライドを簡単に捨てれる人間なんて、そんなに存在しない。何が民主主義なのか?閉鎖的な空間で、この問題に明確な答えを出せる者なんているのだろうか?再結成は、不可能ではないと僕は思う。でもそこには、個人の損得無しで本気で動いてくれる第三者の存在が必要不可欠である。


MR. BIG - Actual Size ★★ (2007-08-23 17:05:00)

このアルバムに関してはハッキリ覚えているけど、初めて聞いたときバンドの末期的症状だなと正直思った。楽曲単位でみれば、悪くない。けど、方向性が見えない.....。バンドが何処に向かっているのか見えないのである。結局、こういうのが末期的な症状なのである。
楽曲は悪くないのに、繰り返し聞きたくなる魅力に乏しい作品というのは、ある意味一番やっかいである.......。


MR. BIG - Get Over It ★★ (2007-08-23 16:53:00)

僕はポールがいてこその、ミスター・ビッグだと思っている。その考え方はずっと変わらない。楽曲うんぬんよりも違和感がありすぎる内容で、客観的に聞いても楽曲の魅力はあまり感じない。
ポール抜きのミスター・ビッグ........個人的には、認めたくない....。


MR. BIG - Lean Into It ★★ (2003-12-12 22:13:00)

このアルバムの完成度は半端ではない。ポップで甘味な要素と玄人集団のテクニカルな面がさりげなく上手くミックスされた作品である。もう1曲目でノックアウトされ、3曲目でメロメロになり7曲目で癒され11曲目で幸せな気分になるという、展開もほぼ完璧な作品である。これだけのメンツが揃い、これだけの楽曲が揃えば文句のつけようが無いのではないか。全作品がお薦めとは言わないが、この2ndそして一般的にはベストあたりが無難かなという気がする。これだけのメンツはそうそう揃わないから、もう少し長く続けて欲しかったなあとも思うが、人間関係はすごく重要だからこれも仕方のない事ではある。


MUDVAYNE - Lost and Found ★★ (2005-04-26 22:29:00)

日本でも徐々に人気を拡大しつつある彼らの新作である。路線は前作と全く同じである。楽曲もサビがすごくキャッチーであったりと、抜け目は無い。シングルカットできるナンバーも数多く、前作が気に入った人なら買っても絶対に損は無いであろう。ビルボードでも出だしは絶好調である。とにかく完成度は高い。今のアメリカの売れ線といえば聞こえはよくないが、それくらい完成度は高い力作である。


MUDVAYNE - The End of All Things to Come ★★ (2005-02-03 21:15:00)

もう少し先に発売される新作からの1stシングルのPVは、かなり格好良かった。ラウドロックバンドの中でも、僕は結構好きな方である。確かこの作品アメリカでのセールスはイマイチだったと思うが、完成度は予想以上に高い。③をはじめ、なかなかメロディーはキャッチーである。個性という点では、少しインパクトには欠けるが、楽曲はなかなかいい。こういうバンドは、もっと日本でも人気が出てもいいと思う。ヘヴィロックだからとか、HR/HMじゃないからとか、そういう先入観だけで敬遠するのはもったいない。


NATION - Without Remorse ★★ (2003-12-16 23:59:00)

①を初めて聞いたとき、これは久々にヒットだなと思った。当時からマニアの間ではかなり高い評価を得ていたネイションの2ndである。典型的な展開でマニアの心をくすぐる①を始め、ツボをこれでもかと言わんばかりに刺激する③と、なかなかの佳曲が並ぶ。新作がなかなか発売されなかったので、忘れた人も多いかも知れないが、この2ndは隠れた名盤と呼ぶにふさわしい力作である。哀愁と泣きがメロディーに散りばめられていて、これを嫌いな日本人はいないと断言できるサウンドである。ミディアムナンバーが多いが、決して中ダルミなんかは感じさせない名曲がズラリと並ぶ。まあ①で勝負はついている気がする。


NEGATIVE - Sweet & Deceitful ★★ (2005-02-19 22:27:00)

決して悪い意味ではなく、どこかで聞いたような......くさいメロディーが炸裂している。THE RASMUSと近い印象でジャンルでいえば、どちらかと言えばHR/HMというよりも、ポップシーンに近いのではないか。楽曲はなかなか良いと思うが、決定的な何かには欠ける気がする。80年代のロック・バンドのサウンドにも近く、あの時代のサウンドが好きならばOK!であろう。HR/HMという側面で捉えれば、ちょっと物足りなさは感じてしまうが、楽曲はなかなかである。


NEVERMORE - Dead Heart in a Dead World ★★ (2005-11-09 18:25:00)

まあこういったサウンドは、日本では難しいだろうなあ~と思う。でも先入観なしで聞けば、案外気にいる人もいるのではないか。表現は的確でないが、ゴシックが日本でうけないのだから、このバンドが日本で評価されるのは難しいかも。
でも作品の平均レベルは常に高いバンドなので、興味のある方は聞いてみていただきたい。