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ヤング・ラジオさんの発言一覧(評価・コメント) - 時系列順 301-400

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ヤング・ラジオさんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順
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ヤング・ラジオさんの発言一覧(評価・コメント) - 時系列順 301-400

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VAN HALEN - The Best of Both Worlds ★★ (2004-08-31 08:32:00)

ライブは好調である。このベストもビルボードのアルバムチャート現在26位である。まあまあといった所である。新曲3曲の出来は、それほどでもない。しかしどういう形であれ、シーンに復帰してくれたのは単純に嬉しい。今でもアメリカの媒体で彼らの曲はかかる回数が多い。ベストだけ作ってツアーと言えば、集金ツアーという嫌な言葉が思い浮かぶが、ファンの後押しがあれば新作も早めに登場する可能性もある。いつまでも大御所に期待せざるを得ない現状は何か歯がゆいが、彼らの影響力は日本で思うより大きい。


TESTAMENT - First Strike Still Deadly ★★ (2004-08-31 07:36:00)

はい、はい、はい。これはいいね。こういう企画物は、歴史をバンドと共に歩んできたものにすれば、オリジナルより劣ることが多いが、これはいい。音質が良くなったこともあるが、躍動感が生まれオリジナルを超える楽曲も存在する。アレンジもあまり変わっていないし、これは名盤。初期ナンバーはやっぱりいい!


BRIDES OF DESTRUCTION - Here Come the Brides ★★ (2004-08-25 21:32:00)

VELVET REVOLVERとの比較で言えば、個人的にはこちらに軍配が上がる。それは楽曲のキャッチー感と、サウンドに漲るアグレッションが、個人的には上と感じるからである。モトリークルー路線ではないけど、なんか勢いもあるし僕は結構今でも聴いている作品である。期待以上の出来だし、ずっと続けていけば、ブレイクも決して遠くないはずである。楽曲にツボがあるし、もう少し磨けば、絶対に上手くいくと思うけど、、、、、。


MEGADETH - Countdown to Extinction ★★ (2004-08-25 21:16:00)

このアルバムの凄さは、ズバリ曲の配列と整合感にある。①は特別好きではないが、楽曲が進むにつれグイグイとアルバムに引き込まれるのである。中盤までくるともう完全にはまってしまい、もっと聞きたいという感覚に陥り、最後まで聞いてしまうという完成度の高いコンセプト・アルバムなのである。とにかく楽曲の配列の勝利である。考えに考え抜かれた曲構成である。メガデスといえば、やはりこの作品である。


TIME REQUIEM - The Inner Circle of Reality ★★ (2004-08-21 00:00:00)

確かにイングヴェイっぽいし、シンフォニーXっぽい。でも残念であるが、どちらにも及ばない。スタイルは似ててもいいが、肝心の楽曲の輪郭がはっきりしない。焦点ボケと言えば言葉が適切ではないかも知れないが、このバンドのこれが聞きたくて......のこれが見つけにくいのである。この手のバンドもたくさん聞いてきたが、どのバンドにもこういった課題があるが、サビのメロディーをもっと強力にするとか展開にひねりを加える等の、工夫が不可欠である。悪くない程度の出来なら、輸入盤市場にはこの手のバンドは腐るほどいる.....。


OZZY OSBOURNE - Down to Earth ★★ (2004-08-20 22:50:00)

この作品もそうだが、90年代以降のオジーワールドが好きであれば○であろうし、初期のサウンドが好きであれば×の作品である。オジーには有能なソングライターが必要であると思っている僕にとっては、外注の楽曲であろうがなんであろうが、オジーが歌えばそれでいい。だから出来もそんなに悪くない気がする。この声、この独特な世界がある限り、オジーは健在である。前作とどこが変わったの?と聞きたくなるくらい前作の路線を引き継いでいる。楽曲はいい!


SILENT FORCE - Infatuator ★★ (2004-08-20 22:37:00)

久々に聞いてみた........。なんとなく聞いてると、ありがちだなといえるサウンドだけど、確かに楽曲の出来は前作をはるかに凌ぐ出来である。スピード感あり、いい意味でのポップ感ありと、全体としてもなかなかの出来である。⑤はもろプリースト感丸出しだが、これもなかなかの緊張感である。もう少し煮詰めれば、かなりの作品になったのではないか?僕は合格点の出来だと思う。


BRAINSTORM - Metus Mortis ★★ (2004-08-20 22:21:00)

正直に言えば、決め手に欠けるこういったジャーマン系サウンドは、一枚通して聞くのが少々辛い。所々にいいフレーズもあるし演奏は安定しているが、印象に残るナンバーが無いのは大きなマイナスポイントである。僕はこの手のサウンドが大好きであるが、このバンドには楽曲のレベルアップが絶対に必要である。平均的すぎるバンドというのは、ある意味一番やっかいである。


QUEENSRYCHE - Promised Land ★★ (2004-08-06 21:10:00)

音楽的な方向性はほとんど変わらないが、その質感は作品によって微妙に異なるというのが、僕が考える一流の定義である。つまり、より良い作品を創ろうとすれば前作と全く同じになるはずが無いのである。しかし、だからといって前作を100%否定するような作品にも、なるはずが無いのである。だから結果として、前に述べたような作品に仕上がるのである。この作品は確かに地味ではあるが、楽曲には実に彼ららしいきめ細やかさが多数存在している。当時は大人しくなった彼らのサウンドに物足りなさを訴えるファンも多かったが、僕は結構いい出来だと当時も思っていた。自分の歴史を否定しないのも一流の条件であるが、最近の彼らはなんとなくらしくないと僕には感じてしまう。


AEROSMITH - Just Push Play ★★ (2004-08-05 20:56:00)

なにかまとまりという点では、イマイチという感じがする。楽曲を個々に見ればいつものエアロ節なのだが、いろいろ詰め込み過ぎたためか焦点が絞りきれていない気がする。前作が徹頭徹尾らしさ満開の作品だっただけに、この方向性もある意味納得は出来る。完成度が異常に高かった次の作品というのは案外こうなるのである。でも相変わらずのクオリティーは維持している。③はキャッチーだが、個人的にはあまり好きではない。


MR. BIG ★★ (2004-08-03 22:50:00)

2ndアルバムの爽快感は、やはりバンドとしてのまとまりがなせる業であった事に、後で気づかされるのである。このバンドのサウンドを聞いてると、たまに息苦しくなる時がある。人間関係というキーワードは、どこの世界にも存在し大きな影を落としている。正義が必ず勝つのであれば、問題解決は案外早い気がする。しかし、この問題は想像以上に根が深い。プライドを簡単に捨てれる人間なんて、そんなに存在しない。何が民主主義なのか?閉鎖的な空間で、この問題に明確な答えを出せる者なんているのだろうか?再結成は、不可能ではないと僕は思う。でもそこには、個人の損得無しで本気で動いてくれる第三者の存在が必要不可欠である。


BOSTON - Don't Look Back ★★ (2004-08-02 20:31:00)

まあ1st~3rdぐらいまでは、作風はほどんど変わらない。ポップでありロックである高品質な楽曲がずらりと並ぶ。HR/HMファンにとってはある意味もの足りないかも知れないが、ポップな完成度が高い楽曲が好きであればボストンは外せない存在である。徹底的に楽曲に磨きをかけるタイプのバンドらしく、いい曲のオンパレードである。1st、2nd、3rdとどれも名盤である。


ANTHRAX - Sound of White Noise ★★ (2004-07-18 22:26:00)

最初に聞いたとき、これ本当にアンスラックスかと思った。個人的には他人にはお薦めしたくないが、このモダンでもない不思議なサウンドは今聞いても摩訶不思議なサウンドである。ジョン・ブッシュの声は当時聞いた時、確かにインパクトがあった。しかし今でも通して聞くのは少々きつい..。楽曲も勿論わかりにくいナンバーが多い。


BULLET BOYS - Bulletboys ★★ (2004-07-16 23:42:00)

当時はアメリカでも、スマッシュヒットを記録した作品である。このサウンドはまさしく80年代の、ビッグ・プロダクションによるハード・ポップなロックンロールである。このバンドの作品の中では、これが一番だから、よほど興味がある人は中古屋さんで探してみてもいいかも。でもこれといった決め手がないので、一般のファンにはあまりお薦めできないのも事実である。ホントに久々に聞きました....。


FOO FIGHTERS - One by One ★★ (2004-07-16 23:29:00)

オルタナティブはHR/HMではないの?という、あやふやな境界線に属するバンドは予想以上に多い。ニルヴァーナはオルタナでしょ、ならフー・ファイターズもオルタナでしょ、でも.......この線引きは今ではあまり意味が無い。あまりにもクロスオーヴァーするバンドが多すぎるのである。しかもロック・チャートにもオルタナ・チャートにも登場するバンドが、ほとんとである。サビは比較的キャッチーだし、楽曲も悪くないし、僕はこの作品結構好きである。シングル・ヒットも数多く生まれたし、ある意味VELVET REVOLVERとサウンド的に共通する部分が多いこの作品は、結構お薦めである。


LYNCH PILSON - Wicked Underground ★★ (2004-07-16 21:47:00)

リーダートラックを聞いたとき、これ誰?と耳を疑った。なつかしさを感じさせる80年代のハードポップサウンドに、おいおい誰だよこれ?と個人的には夢中になった。やがてこれが、このアルバムだとわかり早速聞いてみたが、全体を通して聞くといまいちという結果に終わった。まあドッケンだと言えばそれっぽいサウンドだが、厳しく言えば全盛期の本家には全く及ばない完成度である。最近こういったサウンドを作るバンドが少ないからといっても、僕の評価は変わらない。うーん、楽曲が弱いなあ....。


ELEGY - Manifestation of Fear ★★ (2004-07-12 22:57:00)

流れていくような疾走メロディーを得意とするバンドもいいけど、こうしたちょっとクセのある変則リズムが持ち味のエレジーも大好きである。こういう言い方はよくないかも知れないが、この手のサウンドを作らせたら軽く平均点はクリアするところはさすがである。1stが今でも一番好きだけど、この作品も結構好きである。3rdまで続いた路線から少しマイナーチェンジをしたために、これを良しとしないファンもいるだろうが、まあインディー系のバンドに触手を伸ばすぐらいだったら、先ずはこのバンドを聞いて頂きたい。案外個性のあるサウンドで、安定性もなかなかありますこのバンド。


STRATOVARIUS - Elements, Part 1 ★★ (2004-07-11 12:08:00)

こんなバンドだったかな?と、正直思った....。全作品聞いてきたが、このアルバムはオヤッという感想しか出てこなかった。いつもの彼らと言えば、何も変わってないともいえるが、楽曲の出来があまり良くないという気がしてならない。いつもの突き抜けるような感覚が、少ないのである。作品毎に多少バラツキはあったが、全作品の中でいえば下の方にランクされる作品ではないか?何かが足りない気がしてならない......。


ARTHEMIS - The Damned Ship ★★ (2004-07-11 10:19:00)

この手のメロディック・スピードメタルバンドの中では、僕は結構好きである。楽曲にはフックがあり、押しと引きもある。でもこれだ!といえる楽曲が無い分、一般のファンの心を掴むほどの決定打が無い。こういうバンドは、キャッチーな楽曲を書けるソングライターと組むのも一つの方法論ではある。楽曲に磨きがかかれば、化ける可能性はかなり高い。安定感はある。


DEATH ANGEL - The Art of Dying ★★ (2004-07-11 09:07:00)

エクソダスといいこのデス・エンジェルといい、なんか嬉しい音ですね。確かにモダン的な要素もあるため手放しでは喜べないけど、まあでも合格点はあげたい出来です。やっぱりどうしても昔のサウンドに近い楽曲に耳がいきがちだけど、こうして長いインターバルがあったことを考えると、復活して新作が聞けたことだけでもかなり嬉しいです。それにしてもいい意味でこの安っぽいサウンドは、今のバンドには作れないだろうね。


THE HAUNTED - One Kill Wonder ★★ (2004-07-11 08:51:00)

バンドの特徴的なものには欠けるけど、出来は結構いいのではないだろうか。特別に思い入れのあるバンドではないけど、こういったバンドの中ではトップ・クラスの仕上がりである。日本での認知度はまだまだ低く、一部のファンに支持されているバンドという感じだが、探せばこういうめっけものアルバムに出くわすという典型的な例ではないだろうか。


BURNING IN HELL - Burning in Hell ★★ (2004-07-09 23:40:00)

僕はこの作品を友人に借りて試聴したので、あまり強くは言えないけど.....。きびしい言い方をすれば、楽曲の魅力に少し欠ける気がする。確かにドラゴン・フォースファンには、いいのかも知れないけど、僕なんかはあくまで楽曲至上主義だから、少し物足りない。この手のサウンドはマイナーにもたくさんいるから、それらのバンドと比較した時何か突出した部分がないと正直辛い。日本ではこういったサウンドが今流行っているのかも知れないけど、こういったサウンドを演奏するバンドでも昔聞いたバンドの方が、より個性はあった気がする。でも、4名も発言者がいたことに、少し驚いた。


DIONYSUS - Anima Mundi ★★ (2004-07-08 21:31:00)

決定的な何かには欠ける......。でも、楽曲の平均的な出来は悪くない。ああ、聞いたことあるね、といった展開の曲も多いが、それが逆にこの手のサウンドが好きな人にはたまらないだろう。ネイションと共通する点もあるが、それは忘れていい。これを掘り出し物と思える人もいるだろうから、ネイション好きな人は一聴の価値ありと、言っておく。個人的には83点。結構ドラマティックである。


ACCEPT - Metal Heart ★★ (2004-07-06 20:56:00)

これぞメタル!といえるサウンドである。客観的に聞いても、この完成度は彼らの最高傑作であろう。でもAC/DCの良さがわからないと、この作品の良さもわからないかも....。1曲目からノリノリでキラーチューン連発の前半なんて、文句のつけようが無い。こういったサウンドもやはりメタルである。


DREAM THEATER - Master of Puppets ★★ (2004-07-05 23:52:00)

確かに観客の反応も凄い。しかし、ここまで完璧な形でコピーできる実力も凄い。結局こういうカバーは、そのバンドに対する敬意の程がうかがえる訳で、そこら辺のバンドのコピーよりは何か説得力がある。ドリーム・シアターファンなら聞いておいた方がいいであろう。それにしても、実力あるねドリーム・シアターは....。ライブは、やっぱりいい。


YNGWIE MALMSTEEN ★★ (2004-07-01 22:50:00)

僕にとっては、イングヴェイはある意味精神安定剤である。とにかくある時、突然聞きたくなるアーティストである。周囲の意見に全く耳を傾けない彼の姿勢も、音楽性にも増して徹底してて大好きである。やはり彼は、記録?にも記憶にも残るアーティストである。全部同じで、何が悪い!!孤独なところも好きです。


NOCTURNAL RITES - New World Messiah ★★ (2004-07-01 22:27:00)

確かに頭の3曲のB級くさい展開は、名作「SACRED TARISMAN」とはまた違った良さがある。②なんかは、これイングヴェイ?と思ったし、④はこれシンフォニー・X?と思ったぐらいである。しかし③から④への流れは唐突だし、なんかどこかで聞いたことがあるような展開の曲も多く、手放しには喜べないのも事実である。僕は個性を重要視するので3rdのようなインパクトが欲しかった気もするが、全体的な出来は悪くない。少なくとも、4thや5thよりは好きである。楽曲にもう少し磨きをかければ、大化けしそうな可能性も十分にある。


GUNS N' ROSES - Use Your Illusion II ★★ (2004-06-30 23:12:00)

Ⅰとの比較で言えば、好きな曲の数はこちらの方が圧倒的に多い。一時期、ⅠとⅡの好きな曲だけを集めてMDで聞いていたが、いつの間にかやっぱりCDをひっぱりだして聞いていた。嫌いな曲もあるにはあるが、それを削るとこの作品はこの作品でなくなる.......。僕はアルバムをランダムで聞く事が少ないし、飛ばして好きな曲だけを聞くというのもまず無い。だから、好きな曲も嫌いな曲も全てまとめて、この作品という気がする。中盤が特に好きである。


EUROPE - Wings of Tomorrow ★★ (2004-06-29 22:20:00)

「アウト・オブ・ジス・ワールド」は僕も結構好きだけど........、この作品の評価は低すぎはしないだろうか?これは名盤である。誰がなんと言おうが、名盤である。例えば最近のありふれた北欧サウンドの新人バンドなんかを聞くぐらいだったら、この作品を繰り返し聴いてた方がよっぽど精神的にも良い。この作品は名盤である。くどいが、この作品を聞かずにヨーロッパは語れない。何故評価が低いのか、不思議である。名曲のオンパレードである。


EUROPE - Europe ★★ (2004-06-28 00:25:00)

ジョンがいた3rdまでが好きか、それ以降が好きかと問われれば、僕は迷わず3rdまでと答える。イモ臭かろうがチープであろうが、楽曲はやはり初期の方が好きである。ただ4th以降の作品も嫌いではない。僕は後追いでこの作品を聞いたが、インパクトは強かった。この湿った泣きがたまらない......。ポップでありながらも、楽曲は良いという彼らの魅力は、この作品で既に開花している。わかりやすさも手伝いヨーロッパの作品は、今でもよく聞いている。


DREAM EVIL - The Book of Heavy Metal ★★ (2004-06-26 21:12:00)

前作から音楽的な変化はあまり見られないが、楽曲の質感は随分変わったような気がする。1stで示したHR/HMのお手本のような作品ではなく、いい意味でバンドの音としての個性が前面に出てきたような気がする。こういった作品は気合を入れて聞かないと、案外さらっと流れてしまう。僕も1回目ではまあまあぐらいにしか思わなかったけど、これが今では結構好きな作品になっている。貫禄というか存在感というか、大物の匂いをプンプン匂わせている。これはいい。


BONFIRE - Point Blank ★★ (2004-06-25 22:38:00)

個人的に言えば、これはハード・ポップ・ロックの名盤である。BONFIREは、こういった路線が得意でこれ以外にも名盤はあるが、聞きやすさから言えばこの作品が一番であろう。一時期、勘違いして乾いたアメリカン・ロックに走ったこともあったが、このバンドの持ち味はこういった湿ったポップなロックにこそある。ベスト盤から聞くのも良いが、この作品は是非アルバム単位で聞いて頂きたい....。


MORTAL SIN - Mayhemic Destruction ★★ (2004-06-22 22:59:00)

確かに名盤とは言いにくい.....。雑誌等で、たまにスラッシュの名盤として扱われていることがあるが、高価なお金を出してまで聴く必要は、よほどのファンでない限り無い。でも当時は、この作品かなり好きだった。大胆なリズムチェンジはないし、これだといえる楽曲も少ないが、80年代のスラッシュが好きで好きで.....という人には一聴の価値のある作品である。最近の作品よりは、はるかに良い。


JUDAS PRIEST - Painkiller ★★ (2004-06-20 22:35:00)

いつ何処で聞いても、緊張感で胸が苦しくなるアルバムである。例えば、寝ころがりながら又は本を読みながらこの作品を聞くのは難しい....。理屈抜きで聞き手を圧倒する作品の代表格である。このアルバムが発売された年、僕は死ぬほどこの作品を聞きまくった....。他のアーティストの作品にはない、なんともいえない湿った闇の世界観の中に、鋼鉄のごとく太く真っ直ぐで重いサウンド.....本当にはじめて聴いたときはショックで言葉が出なかった.......。90年代という10年の歴史の中でもトップ5に入る、ブリテュッシュ・ヘヴィメタルの傑作である。これを聞かずに、HMは語れない....。


HELLOWEEN - The Time of the Oath ★★ (2004-06-15 23:01:00)

楽曲うんぬんよりも、居場所がなくなってピンククリーム69を脱退したアンディ・デリスの反骨精神と、方向性を見失いもう一度バンドを立て直そうとしたメンバーの気迫が上手くミックスし、それが楽曲の躍動感に表われている。ミックスダウンの関係もあるだろうが、隙間の無い間髪いれずの怒涛の展開に先ず圧倒される。これでもかと言わんばかりの力強いナンバーの数々は、まさに気合のたまものである。彼らの歴史上、最も力の入ったアルバムであり、メンバーが認めようが認めまいが、最もやる気がストレートに表現された作品である.....。


RIOT V ★★ (2004-06-15 21:39:00)

アルバムの出来には、確かにバラツキがある。またいい曲と、そうでない曲のレベルもかなり違う。しかし.....。RIOTは、本当についていないバンドである。B級といえば聞こえは悪いかもしれないが、彼らのB級度は超一流?である。日本人受けする泣きを伴なったナンバーも数多く、名曲と呼べる楽曲も多い。疾走するナンバーに泣きの要素が加わると、その魅力は悶絶ものである。再評価してもいいバンドである。


THE CALLING - Two ★★ (2004-06-10 21:36:00)

これは少し渋い普通のアメリカン・ロックであり、HR/HMと呼ぶには少し苦しい。まあ広義的にロックという音楽が好きであれば、かなりの力作だろうし、ハードさやヘヴィさを求めるファンにはおとなしすぎるロックと、一言で片付けられそうなサウンドである。確かに洗練されすぎかも知れないが、1stを気に入ったファンなら買っても損はしないだろう。しかし、前作の①や③にあった泣きの要素が後退している分、それに納得できないファンも多数存在するであろう。平均的クオリティーは新作の方が上だが、泣きの要素は残しておいて欲しかった。


SHADOWS FALL - The Art of Balance ★★ (2004-06-09 23:26:00)

スラッシュ・メタルが好きな人は、絶対にこの作品は聞いておくべきだろう。ハードコアでも最近流行りのアメリカン・メタルでもない、比較的ノーマルなスラッシュ・メタルである。突然変異ではないが、この作品でかなり劇的に変貌を遂げている。これはいい。新作ももうすぐだと思うが、この作品聞かなきゃ損である。


STONE TEMPLE PILOTS - Purple ★★ (2004-06-04 22:27:00)

日本のHR/HMファンからは、全く支持が無いバンド......ストーン・テンプル・パイロッツのヒット作である。このけだるい雰囲気は、駄目な人は全く駄目という典型的グランジ作品でもある。でもこのバンド、結構器用なバンドである。メロディーにはツボがあるし、はまるとはまるタイプのサウンドである。興味がある人は「シャングリラ~」の方から聞いた方がいいかもしれない。いきなりこの作品では、少々重過ぎるかもしれない。


ARTILLERY - By Inheritance ★★ (2004-06-04 22:09:00)

隠れた名盤ではないだろうか。僕はこの作品結構好きである。高いお金を出してまで聞いたほうがいいとは言わないけど、スラッシュメタルが好きで好きでたまらないという人は、一聴の価値がある作品である。一般的に知名度は高くはないが、知る人ぞ知る隠れた名盤....かもしれない...。


HOOBASTANK ★★ (2004-06-04 22:00:00)

なんと3rdシングルが最も彼ららしい「セイム・ディレクション」ということで、アルバムのセールスは結構このまま好調をキープしそうです。「ザ・リーズン」の予想以上の大ヒットによりアルバム・セールスも絶好調だし、一体何がきっかけになるかわからないですね。つまりは、こういったことは他のバンドにも言えることで、アメリカではシングルがやっぱり重要ですね。でも僕は1stの方が好きだけど....。


SCORPIONS - Pure Instinct ★★ (2004-05-30 22:28:00)

後期スコーピオンズの作品の中では、圧倒的に好きである。彼らの作品は全作品聞いているが、楽曲の充実度はかなり高い方だと思う。確かに地味だし、セールスもいまいちだったが僕は結構聞いた作品である。バラードが多いので、80年代のドライブ感あふれるポップなHRを期待すると一見オヤッと思うかも知れないが、メロディーは泣いてるしその充実度は想像以上のはずである。新作の前半は、この作品の質感に近い...。


QUEENSRYCHE - Tribe ★★ (2004-05-28 08:39:00)

物事の背景を考えてみると、わかりやすい事がある。今のアメリカのロック・シーンで売れているものは、本来彼らが得意とするタイプの音楽ではない。80年代とは全く違った意味合いでのコアか売れ線かの選択をバンドとしては決断をしなければ、セールス的に未来は無い。その時半々の割り合いでと考えると、結構焦点ボケの作品に仕上がってしまう。アメリカの市場を無視しろよと言いたいけど、それは傍から見るほど簡単な事ではない。売れないとさまざまな問題が生じてくるのが、通例である。彼らは一度成功を掴んでいる。そういったバンドがもう一度、復活するのは簡単なことではない。内容についてはあまり触れないが、80年代のあのサウンドを期待するのは酷である.....。


SLIPKNOT - Vol. 3: (The Subliminal Verses) ★★ (2004-05-27 21:29:00)

1stにしてHR/HMサイドから見たハードコアの限界点的な作品を作ったために、2ndは違った角度からのヘヴィさを追求した作品になった。そして、1stとも2ndとも違った作品を目指したが為に、新作は結果的に消化不良的な作品になったというのが、僕の感想である。成長の質について考えた上での結果だから、これはこれで仕方ない気がする。僕は1stが好きである。でもこの作品で彼らが成長について、真剣に考えていることがわかってなんだか嬉しかった。正直、楽曲はいまいちである。でも、嫌いではない....。


VAN HALEN - 5150 ★★ (2004-05-23 22:51:00)

当時実力はあったけど、知名度は全国区でなかったサミー・ヘイガーを大抜擢した新生ヴァン・ヘイレンの第一弾。「1984」の大ヒットのプレッシャーもなんのその、なかなかの力作に仕上がっている。ただ当時、サミーがヴァン・ヘイレンにここまで合うと思っていた人は、ほとんどいなかったと記憶している。つまり大抜擢という言葉が、当時はピッタリだった。産業ロックっぽいツボを刺激するナンバーが多く、楽曲はいい意味でコマーシャルである。この堂々としたサミーのVo.は、セールス面の今後の大成功をこの時点で約束していたような気が、今になってする...。個人的にはデイヴのVo.も大好きである。


ROYAL HUNT - Eyewitness ★★ (2004-05-20 22:52:00)

僕にとってロイヤル・ハントの最大の魅力は、アルバム全体を通しての緊張感の持続であった。このアルバムの違和感は、ずばりそこにある。デビュー以来守り続けたその鉄則が、前作あたりから後退し始めたが、この作品個人的には楽曲もいまいちなような気がする。これを成長と捉えるのは、ちょっと難しい。実はこの作品まだ3回しか聞いていない。でも僕個人の評価は、変わりそうにない。


AEROSMITH - Honkin' on Bobo ★★ (2004-05-19 22:11:00)

いつかは出ると言われいた内容なので、免疫が出来ていたせいかすごく心地良かった。楽曲も悪くない。でも僕は、純粋な新作が聞きたい。こんな時代だからこそ、ガツン!とくる後期エアロワールド全開の新作が聞きたかった。今年はジューダス・プリーストによる純度100%HMの復活と、ヴァン・ヘイレンとエアロスミスによる王道アメリカン・ロックの復活を期待していただけに、純粋な新作でない点にちょっとガッカリしたのも事実である。


HAREM SCAREM - Higher ★★ (2004-05-19 21:59:00)

厳しい言い方をすれば、アルバムのなかで印象に残るのは比較的メロディーに起伏がある⑦や⑧だったりする。つまりは、どうしても「ムード・スウィングス」の影を追ってしまうのである。前作同様、確かに初期の頃のサウンドに戻っている。しかし、これだと言える楽曲が数曲ないと正直辛い。軽く平均点はクリアしているし、すくなくともRUBBERのような消化不良的な要素もない。でも、繰り返し聴きたくなる何かが足りない.....。ファンならこれで満足できると思うが、一般のHRファンの心を捉えるのは難しい気がする。このままでは、なにかもったいないような.....感じがする....。


WHITE LION - Mane Attraction ★★ (2004-05-18 01:48:00)

当時この作品で、彼らはセールス面においての復活を願っていた。プロデューサーもリッチー・ジトーに変更し、かなりの力の入れようであった。しかし時代背景の悪さも手伝い、結果的に撃沈した。でも待てよ....。いい作品が必ず売れる訳ではない。その逆もまた然りである。曲作りのセンスに関しては、このバンド個人的には完璧に近いと思う。①も大好きだし、⑥もまた名曲である。売れようが売れまいが、評論家の評価なんて気にしない。この作品もまた名作である、と僕は思う....。


IRON MAIDEN - Live After Death ★★ (2004-05-14 22:53:00)

メイデンのライブ・アルバムといえば、僕は間違いなくこの作品である。マイナーというか、あまりライブ盤に入っていない貴重な楽曲も数多く収録され、演奏や迫力も申し分ない。個人的には今でもよく聞く作品である。勢いが最もあった頃の作品であり、メタリカの絶頂期のライブ同様、オリジナルよりも楽曲は輝きを増している。


GUNS N' ROSES - Live Era '87-'93 ★★ (2004-05-13 23:15:00)

この作品が出たことで、本当にガンズの第一章は幕を閉じた。今のガンズのメンバーを見て、アクセルがこのバンド名を使用する事に僕は怒りすら覚える。VELVET REVOLVERの快進撃は始まっている。真っ向勝負で新作を出す勇気が、アクセルに残っているだろうか。この作品、音質もいいし数あるブートものよりもバランスがいい。よほどのファンはブートものも聞いてみた方がいいと思うが、一般のファンはこれで十分といった内容である。ガンズは何故完成している新作を、出さないのだろうか。


FINGER ELEVEN - Finger Eleven ★★ (2004-04-19 23:01:00)

これをヌーメタルと言うんだろうなあ~.....。確かに、サウンドは地味かもしれない。でも所々にカットインしてくる泣きの要素が、結構魅力的である。今風のモダン・ロックで特徴も少ないが、微妙なこのバランス感覚は結構好きである。日本では名前を知っている人も少ないだろうなあ~....。


STONE TEMPLE PILOTS - Shangri‐La Dee Da ★★ (2004-04-14 22:06:00)

出だしの3曲だけでもいいから、聞いて頂きたい。このバンド、ここ日本では知名度が低いどころか、あまりいいイメージをもたれていない。どこかのバンドのパクリだとか、オリジナリティーが無いとか、その評価はすこぶる低い。しかし楽曲はサビがキャッチーだし、そこら辺のグランジものよりは、遥かに良い。すなわち正当な評価を得られていないのである。その音楽がグランジだろうが、正統派HRだろうが良いものは良いし、悪いものは悪いのである。僕は彼らの作る楽曲は大好きである。偏見は捨てて、聞いてみて頂きたいバンドである。


HOOBASTANK - Hoobastank ★★ (2004-04-11 03:33:00)

もう1曲目を聞いたときから、僕は彼らのファンになった。とにかく①~③の3曲の為にアルバムを買っても、損はないであろう。とにかくサビが強力で、一度聞いたらハマルこと間違いない。元気になったハーレム・スキャーレムとでも言おうか.....。とにかく楽曲がいい。④、⑤なんかもいいし、これは結構名盤である。この手のサウンドが苦手な人でも、メロディーの良さとサウンドの適度なドライブ感に、納得の1枚になるはずである。僕は2ndよりもこの1stの方が、圧倒的に好きである。


HELLOWEEN - Metal Jukebox ★★ (2004-04-01 22:32:00)

まあ単なる企画物として捉えれば、楽しめる内容だったかな?と思ったけど、やはり楽しめなかった。買って以来ほとんど聞く事がなかったのは、選曲のバランスとセンスによる結果ではないだろうか。ハロウィンに合うジャーマンらしいバンドは他にもたくさん居ただろうに....。個人的に気に入ったのは⑨かな....。繰り返し聴くには、辛い内容かな.....。


IN FLAMES ★★ (2004-03-27 00:42:00)

新作「サウンドトラック・トゥ・ユア・エスケイプ」の出来は、最高ですね。とにかく楽曲がいいし、バランス感覚に対する考え方がこれまたいい。こういう頑固なバンドが存在する限り、HR/HMシーンは安泰だなといつも思ってしまう。自分達らしさが何処にあるのかを冷静に分析しながらも、サウンドはすこぶる熱い!という一種の理想型がここに展開されている。それにしても、いい。もう毎日、何回も聞いている.....。


IN FLAMES - Soundtrack to Your Escape - In Search for I ★★★ (2004-03-27 00:25:40)

新作の中では、現在一番好き。途中のリズムチェンジなんかは、もう背筋がゾクゾクっとする。1分以降の展開は、完璧!


EDGUY - Hellfire Club ★★ (2004-03-25 22:41:00)

①~④を聞いたとき、いつものエドガイじゃないかと思った。(嫌いではないが、特別好きな存在でもないというのが、僕の彼らに対する感想だった。)さて問題は⑤~の展開だな、と思った。要するに作品の中に、中だるみを感じる事が彼らの弱点かなといつも感じていた。つまりは、似たような楽曲が多かったのである。
しかし、この新作かなりの完成度である。もはやジャーマンという域は脱出し、サウンドそして楽曲はメジャー級の仕上がりである。バリエーションも増し、いい意味でスケールアップしている。メロディーにはらしいと感じる臭さもあり、正統派ナンバーもありと、とにかく楽曲が格段に良い。ひと昔前には、この手のサウンドを信条とするバンドも多かったが、その中でもトップクラスの仕上がりである。僕は全作品聴いているが、間違いなく最高傑作であると断言する。


EXODUS - Tempo of the Damned ★★ (2004-03-23 21:56:00)

1stシングルである②をラジオかなんかで初めて聞いたとき、昔のエクソダスっぽいな~と思いながら聞いていた。その時はタイトルもアーティスト名もわからず、なんとなく聞いていた。やがて、それがエクソダスの楽曲だったと知り、尚も新作からの1stシングルであることを知りかなり驚いた。何が驚いたのかと言えば、まさかそれが最近の曲とは思わなかったのである...。この新作、徹頭徹尾昔のエクソダスのままである。サウンドはクリアでプロダクションも良いが、まんま昔のままである。これは、タイムスリップしたとしか言いようがない。典型的なスラッシュメタルが、炸裂している。昨年のアンスラックスといい、このエクソダスといいなんか嬉しい誤算?である。これはいい。単純にいい!


IN FLAMES - Soundtrack to Your Escape ★★ (2004-03-16 23:27:00)

雑誌のレヴューでも書かれていたが、確かに初期のブルータリティー溢れるサウンドが復活している。3rdから進めてきたメジャー路線から一歩敢えて退いたのは、このままメジャー路線を突き進んでもいいのか?というバンド自身の判断の結果のような気がする。僕は、前作が好きだった。確かに初期の典型的なメロデス路線も悪くないが、らしさを失わず進化していくサウンドこそが彼らの最大の魅力のような気がする。楽曲そのものは正直言えば、少々弱いかなという気もするが、バンドとしての高い次元での意気込みはすごく感じる。前作とこの新作はある意味、対極に位置するアルバムではないだろうか。ゴシック的な要素が、想像以上に多かった。


GODSMACK - The Other Side ★★ (2004-03-12 23:55:00)

新曲3曲を含む、全編アコースティックなアルバムである。誤解されてもいいが、ファン以外の方はわざわざ購入する必要は無いかもしれない。まあ新曲3曲も、アルバムのアウトトラックの匂いがプンプンである。もともとこういったアレンジが似合っている楽曲なので、こういう形でファンの人に披露するのが妥当かも知れない....。新曲がメインだと思うが、その出来はあまり良いとは言えない。極端に悪いというわけでもないが、よほどのファンの方でない限りこの作品の価値は高くないかも知れない。「フェイスレス」は、今でもアメリカではセールスが好調である。それで発売のタイミングが遅れたと思うが、ファンにとっては貴重な作品かもしれない...。


TESLA - Into the Now ★★ (2004-03-12 23:39:00)

本当に久々の新作である。1stシングルである⑥がアメリカでも、エアプレイがなかなか好調である。でもこの曲の印象で新作を期待すると、完全に肩透かしを喰らうであろう。再結成第一弾のオリジナル作品は、最も攻撃的だった「サイコティック・サパー」とダークだった「バスト・ア・ナット」を足して2で割ったような内容である。ある意味、時代のブランクを感じさせない所は流石だし、何より彼らの歴史上最もヘヴィな作品である。8割の楽曲が、ハードなナンバーで固められている。僕は③のサビが出てくるまで、テスラどうしてしまったんだ....と真剣に思ったぐらいである。肝心の楽曲は、なかなかの出来である。確かに「グレイト~」のような作品を期待すると少々期待はずれではあると思うが、少なくともらしさは充分楽曲に詰まっている。モダンになっても、今アメリカで流行っているロックとは一味違う.....。僕は、この作品好きである。ファンの方はどう評価するのだろうか....?飛びぬけた楽曲が2~3曲あれば、もっと良かったかも知れない....。


HALFORD - Resurrection ★★ (2004-03-07 07:33:00)

このアルバムによって、ロブは本当に帰ってきたと感じた。サウンドがもろに「ペインキラー」路線であるこの作品に、感動できない人はいないであろう。これを聞いたとき、やっぱりジューダスにはロブしかいないと痛感した。そして、ロブはとうとうジューダス・プリーストに復帰したのである。人間関係は、意外なところから崩壊することがある。お互いが憎みあっていたわけではない。一流になれば、当然エゴも出てくる。でもこの10年で感じたことは、代わりは居ないということである。それはどのバンドにも言えるが、例えどんなに上手いVo.が入ったとしても、バンドの顔が変わればそのバンドはある意味別のバンドになってしまうのである。メンバーチェンジを否定しているわけではないが、マジックはそう簡単に生まれるものではない。


FREAK OF NATURE ★★ (2004-03-06 22:12:00)

この泣きはいい。誰も認めなくても、僕は推薦する。ホワイト・ライオンよりもダークで、泥臭いロックが炸裂している。ホワイト・ライオンにあった甘味なポップさは後退し、より力強い怒りのサウンドへ転化している。特に2ndは時流への迎合ともとれるが、楽曲はすこぶる良い。1st、2nd共に名盤であると、僕は断言する。メジャーなアーティストもいいが、自分だけの名盤を探すのも面白い。このフリーク・オブ・ネイチャー、僕は大好きである。


KORN - Take a Look in the Mirror ★★ (2004-03-01 22:02:00)

前作との単純比較なら、この作品の方が好きである。僕も一応1stから聞いているが、確かに路線や作風は昔と随分変わった気がする。前作のゴリゴリ感や威圧さは消え失せ、サウンドプロダクションのソフトさがあいまって、誤解を恐れずに言えば普通のバンドのサウンドになった気がする。しかし、らしさには何の変化も無いと僕は思う。楽曲そのものは、万人に受け入れられる程の仕上がりだし、昔と変わらない熱さが楽曲には漲っている。結局、一聴すれば彼らと判るらしさが存在している以上、彼らを応援し続けたいと思う。


DISTURBED - Music As a Weapon Ⅱ ★★ (2004-02-23 21:33:00)

待ちに待ったリリースである。昨年の春シカゴで行われたライブを、収録したものである。「THE RED」のシングル・ヒットによって一躍人気者になったシェヴェル、吠えまくるヴォーカリストのステファン擁するタップルート、ルックスはいまいちだけど実力はあるアンロコ、今や人気も超一流の本家本元ディスターブドと、4つのバンドの音源を収録している。収録曲が代表曲というわけではないが、それぞれバンドの特徴はよく出ていると思う。実はDVD付きのものと2種類があるが、少々高いがDVD付きの方がお薦めである。今アメリカの若者に、どんなロックが受けているのか知りたければ、このアルバムを買えばいい。どのバンドもアメリカでは結構人気がある。その中でもやはりディスターブドは、楽曲そのものが一番しっかりしている。サウンドの質はいいから、結構お薦めである。高いけどね。


LILLIAN AXE - Fields of Yesterday ★★ (2004-02-22 07:39:00)

サウンド・プロダクションはお世辞にも良いとは言えない。過去の未発表ナンバーも焼き直しされ収録され、パーツをつなぎ合わせた楽曲もあり音源にはバラツキがある。でも相変わらず、メロディーは抜群に良い。とてもアメリカのバンドとは思えない、ファンの期待するリリアン流の泣きが存在している。でもこのバンド、どこか悲しい泣きの世界を作るのが本当に上手い。しかも、サビは何故か明るくなるという楽曲もあり、ソングライターとしての実力が相当高いバンドである。もし完璧に仕上げていたら、名作「ポエティック・ジャスティス」をも超えた可能性がある。ボン・ジョヴィなんかもそうだけど、ソングライターとしての実力の高いアーティストには、未発表ナンバーにも数多くの名曲が存在する事を証明したような作品である。


TNT - Taste ★★ (2004-02-21 23:38:00)

新作が発売されたので、先ずはこの作品から.....。確かに、雰囲気は昔のあの頃に近い。しかし、サウンドそのものは少し違う。ボーナストラックである⑥は昔の曲なので例外として、全体的に見れば最近の彼らと昔の彼らを足して2で割ったような作風である。新作までのブランクを埋めるのにはこれで良いのかもしれないが、例えば②のような壮快な楽曲がもう少しあっても良かったような気がする。これこそが、ファンの求めるTNTの姿ではないか......。サウンドの質から言っても、ウエストワールドとダブる部分が多いが、点数で言えば79点くらいかなという気がする。でもTNTと聞いただけで僕の心は熱くなる.....。最近の2作品よりは、はるかに良い。②が一番好きである。


DANGEROUS TOYS - Dangerous Toys ★★ (2004-02-21 00:34:00)

僕も結構好きですよ。たぶん全作品持っていると思う。この独特なリズム感、少しひねくれたVo.スタイルなんか、結構個性があって楽しいロックンロールだと僕は思う。先ずはこの作品を聞いて気に入れば、次に進んでいくといいと思う。この手のロックは、日本ではイマイチ受けが良くないけど、音楽を幅広く聞く人にはこの良さがきっと判るはず。最近この手のロックは全く聞く機会がないから、久々に全部聞いてみようかな......。


HEAVENS GATE - Hell for Sale! ★★ (2004-02-21 00:20:00)

せっかく、せっかく、せっかく「リヴィン・イン・ヒステリア」という超名盤を作ったのに、あまりにもアメリカナイズされた作風に、当時はファンからも総スカンを喰らった作品である。何故路線を変えたのか、当時も理解に苦しんだのを覚えている。でも、待てよ......。今になって思えば、この時代は誰しもがアメリカに市場を求めて、路線を変えた時期であった。当時は腹立たしくて繰り返し聴く気分になれなかったが、冷静に聞いてみるとこれが案外良かったりする。でも......やはり中だるみがかなりある....。というわけで僕は、①~③と⑪だけをよく聞いている。最近の作品よりは、はるかにいいと僕は思う。このコメントもファンの方なら分かってもらえるハズ.....?


AEROSMITH - Pump ★★ (2004-02-21 00:05:00)

売れっ子ソングライター、売れっ子プロデューサーの大々的な起用によって、エアロスミスは見事に復活した。単なる復活に終わらなかった背景には、完璧なシナリオが存在していたのである。これを肯定しても否定しても構わないが、この作品なんかプロダクションや構成を見ても分かるようにほぼ完璧に近い完成度である。まさに、豪華なスタッフとアーティスト自身の徹底的なこだわりが生んだ傑作である。当時僕は、完璧すぎる完成度に面白みを感じられず、あまり好きになれなかった。まだ「パーマネント~」の方が、らしい作品だと思っていたくらいである。今改めて聞いてみても、やはり完璧という言葉が頭に浮かぶ。でも、この作品の後も彼らはある意味プライドを捨てて、作品の質に徹底的に拘ってきた。結局彼らは、90年代という空白の時代を埋めた貴重な存在になった。この事実からしても、橋渡し的な役割を果たした、この作品の意味するところは大きい。エアロスミスは初期と後期で全く別のバンドになったが、どちらも彼ららしいと僕には思える。


BLIND GUARDIAN - Battalions of Fear ★★ (2004-02-16 23:21:00)

確かに1stや2ndには荒削りな部分も多いけど、少なくとも最近の「ナイトフォール~」や「ア・ナイト~」よりは、遥かに聞き応えのある楽曲が多いと思う。黄金期でもある中期の頃のメロディー程楽曲はクサクなく、どちらかと言えば疾走するサウンドこそが魅力である。特にこの1stはVo.抜きだと、ブラガと答えれる人は少ないかも知れない。僕は初期~中期の彼らが好きなので、この作品も何回聞いたかわからないが、一般のファンの方には敢えてお薦めしない。それはやはり3rd~5thの出来が、圧倒的に良いからである。少なくとも最近の作品よりは、いいと思うけど....。


LILLIAN AXE - Love + War ★★ (2004-02-15 07:19:00)

リリアン・アクスは報われなかった事が幸いしてか、今でも一部のファンの間では根強い支持があるバンドである。実はこの作品のセールス不振で大手との契約を失ってしまう訳であるが、出来そのものはかなり良い。次作「ポエティック・ジャスティス」は、インディー・レーベルからの発売になったが、これがまた更に良かったりする。彼らは実に報われない星の下に、存在している。でも作品の出来は、それに半比例するかのように良いのである。サウンド・プロダクションの良さも手伝い、この作品も実に彼ららしい泣きが満載の作品である。個人的には後半が特に好きである。


TNT - Tell No Tales ★★ (2004-02-07 00:50:00)

この作品も結構いい作品である。この作品があったから、名盤「INTUITION」が生まれたのである。ファンならチェックすべき作品である。待ちに待った新作はもうすぐである。衰えを知らないトニーのハイトーンVo.で、今までの経験を踏まえたサウンドでどこまで昔に戻すのかが、非常に楽しみである。まあ実力のあるバンドなんだから、平均点はあたりまえとして、プラスαがどれくらいあるのかで、個人的には新作を評価したいと思う。なんか久々に、わくわくしている。


IRON MAIDEN - Somewhere in Time ★★ (2004-02-07 00:25:00)

確かに当時は高い評価はされていなかったが、特別悪い評価もなかったという時代に埋もれた作品ではある。比較的地味な位置に存在するが、まとまりもよく楽曲もコンパクトでこれが好きという人の気持ちもよくわかる。個人的には前半の展開が好きである。彼らの場合、なんだかんだ言っても名盤が多いから、どれを聞いても何らかの説得力がある。モダンさは感じられるが、それは表面のサウンドの質感だけで、根本はいつもの彼らそのものである。どの作品を聞いても安心して聞けるという、彼らの強さをこの作品でも感じることが出来る。最高傑作の票が分かれるのは、各作品のレベルが高いから仕方のないことである。


MCAULEY SCHENKER GROUP - M.S.G. ★★ (2004-02-03 00:30:00)

僕は結構好きなアルバムだったりする。確かにサウンド・プロダクションから、ソフトな印象が先行してしまって、当時は正当に評価されなかったのかもしれない。しかし楽曲重視の前作の流れを汲むいい曲のオンパレードの作品である。ヨーロッパの「アウト・オブ・ジス・ワールド」の違和感と同じで、感触は異質だけど楽曲自体は良いという内容である。とにかく判りやすい泣きの楽曲が多く、晴れでも雨でもない空間に身を委ねて聞いてみると、案外気に入るファンも多いはず....。ロビン・マッコリー.....僕は結構好きだけどなあ~....。


WHITE LION - Pride ★★ (2004-02-02 20:53:00)

客観的に聞いても彼らの最高傑作だろう。サウンドには何故か、悲壮感さえ感じる熱い作品である。プロデューサーのマイケル・ワグナーが作るサウンドが、僕は大好きである。①から哀愁の泣きのナンバーが続き前半のハイライトである⑤に繋がる展開等は、心憎い演出としか言いようが無い。個人的には⑤⑨等のポップ・バンドらしからぬ、玄人受けするナンバーが好きである。⑩の大ヒットにより、アルバムも好セールスを記録したが、今のシーンではとても考えられない現象である。名曲の宝庫であり、聞いて損は無い作品だと僕は思う。


VICIOUS RUMORS - Welcome to the Ball ★★ (2004-01-31 23:57:00)

彼らは歴史の中で考えればマイナーな存在ではあるが、正統派HM/HRの代名詞的なサウンドを信条としていたバンドであった。この作品なんか①~から、怒涛の展開が続く。ポップでもなくゴリゴリでもないこういった正統派バンドは、どちらかと言えば軽視されがちであるが、この真面目さが僕は大好きである。当時も結構評価の高い作品だっただけに、今聞いても古さはあまり感じない。とにかく正統派である。シーンの空洞化を埋める、貴重な存在だった.....。


TESLA - The Great Radio Controversy ★★ (2004-01-30 22:46:00)

テスラ復活おめでとう!!TESLAと言えば、先ず間違いなくこの作品である。バラード⑪⑫の出来は勿論の事、全体的なレベルが相当高い作品である。ミックスも最高級に良い。思い起こせば、東京ドームのファイナルカウントダウンのイベントで、ある意味メタリカ以上に観たかったのが、なにを隠そうこのテスラである。このファイナルカウントダウンのメインはメタリカであり、彼らの演奏中はあまり盛りあがっていなかったが、僕は密かに集中して観ていた。彼らのライブはこの一回しか観ていないが、演奏は抜群に上手かった。イモくささも感じられたが、それもまた逆に好感がもてた気がする。新作からの先行シングルは地味な楽曲だが、それもまた彼ららしいと僕は思う。彼らの音楽には、時代性に左右されない良さがある。


STRYPER - To Hell With the Devil ★★ (2004-01-29 23:06:00)

本当に久々に、この作品を聞いた。やはり良いものは良い。バンドの最大の特徴でもある、ポップで派手なコーラスワークが冴える作品である。とにかく僕は⑤が大好きだった。シングルチャートでも健闘したが、この曲を当時は繰り返し聴いていた。個人的には4thあたりも好きだが、一番聞いたのはやはりこの作品である。こういうポップなアルバムは最近めっきり少なくなったので、逆に価値が上がっているのかなという気もする。この80年代型サウンドが、いいね。相当前の作品だけどね。


QUEENSRYCHE - Q2K ★★ (2004-01-28 22:39:00)

音楽的な方向性を変えるのは、別に悪いことではない。重要なのは楽曲であり、アーティストがファンに媚びる必要は無いし、他人から見る自分にとらわれる必要も無い。個人的には大好きなバンドであるために、この作品に対するコメントは逆に控えてきた.........。アルバムの評価は聞いた本人がすべきであって、他人の意見に惑わされる必要は無い。この作品を聞いた人が、実際にはどれくらいいるだろうか?最近の傾向として、誰かが褒めてれば興味があり聞くが、評価が悪いと例えファンであっても聞かないという傾向が強い。レヴューを見ていても、似たような意見ばかりである。このアルバム、個人的にはやっぱりきつい。でも、自分と違う意見があっても全然構わない。逆にそれの方が、自然である。このアルバム、サウンドの違和感は勿論なこと、印象に残りにくい楽曲が多すぎる。でも⑪なんかは、いい曲だなあと正直思う。でもそれは、「HEAR IN THE~」までの彼らの姿に、近いからなのかもしれない........。


FIGHT ★★ (2004-01-27 22:55:00)

本当に「WAR OF WORDS」を聞いてると、胸が苦しくなる。当時のロブがどんな思いで、この作品を創っていったのかを考えただけでも、今でも胸が苦しくなる。僕にとってはジューダス・プリーストの新作こそが、2004年の最大の楽しみである。それにしても、前半の展開は圧巻である。ある意味「ペインキラー」よりも、はるかにヘヴィな作品である。何故ロブはジューダス・プリーストを脱退しなければならなかったのか?この作品は、怒りと悲しみに満ち溢れている。その度合いが、半端でない。


YNGWIE MALMSTEEN - Magnum Opus ★★ (2004-01-27 22:28:00)

音楽を聴いていて、思わず時間を忘れてしまう事がある。最近は歳を取ったせいか、それとも音楽に対する情熱が薄らいだせいかめっきり少なくなったが、インギーの作品を聞いてると本当に自然に音楽に集中してしまっている自分がいる。僕はアーティストのインタビュー記事の内容や他人のレヴューをあまり参考にしない。よって一度気に入れば、よほどの理由で裏切られない限り、そのアーティストを応援し続けることになる。僕にとってインギーの作品は、極端に言えばどれも同じである。でも新作が出れば、楽しみで楽しみで仕方ない.....。確かに出来はイマイチかなという気がするが、ファンなら絶対に聞くべきである。全作品聞かないと、相対的な評価はできないはずである。


YNGWIE MALMSTEEN - The Seventh Sign ★★ (2004-01-26 22:35:00)

①も結構好きだが、なんといっても③のイントロだけで完全にノックアウトである。個々の楽曲はコンパクトにまとまっており、1曲1曲がそれぞれ独立した輝きをもった作品である。ここまでくれば、ファンの一人としては文句のつけようが無い。速い曲をバランスよく配列し、イングヴェイらしからぬトータル的に言ってもバランスがいい作品である。判りにくいが、まちがいなく前作からの流れを引き継いでいる作品だと思う。ファンがインギーに期待する作品のお手本のような内容である。1枚のアルバムとしては、客観的に聞いても完成度が高い。ある意味、らしくないかも知れない。


VAN HALEN - For Unlawful Carnal Knowledge ★★ (2004-01-25 18:02:00)

楽曲的には、結構好きである。のっぺりしたサウンド・プロダクションが奥行きを無くし、それがかなりマイナスイメージではあるが、収録されているナンバーは1曲1曲がきちんとまとまっていてシングル向きな楽曲も多い。僕の中では、アメリカンロックといえば、ずっとVAN HALENだった。今でもよく聞くし、彼らの音楽は聴いていて全く時代を感じさせない良さがある。王者という言葉がよく似合うバンドである。サミーの声は、やっぱりこの手のスケールのでかいサウンドに良く似合う。


NIGHT RANGER - 7 Wishes ★★ (2004-01-25 11:09:00)

こんな名盤の評価が低いとは、個人的には信じられない。彼らの作品の中で最も売れたし、全曲メロディーがキャッチーでお薦めできる作品である。確かに後期は、ミディアム路線の楽曲が多くなり、ポップなアレンジ同様何か釈然としない感覚はあった。「ポップなHR/HMは、HR/HMと認めない」という何か勘違いしているファンが90年代以降多いが、これもHR/HMというフィールドの中でも充分名盤である。こういうポップなHR/HMを認めない人ほど視野が狭く、狭い視野の中で評価を下しがちである。自分の好きなジャンルのHR/HMしか聞かないという人の評価ほど、信頼できないものはない。


BRUCE DICKINSON - The Chemical Wedding ★★ (2004-01-23 20:59:00)

当時この作品を聞いた時、ブルースはもうメイデンに戻る必要は無いと思った。発売当時はメイデンよりも明らかに、この作品の方に勢いがあった。前作「アクシデント~」を更にパワーアップし、メイデンとはまた違った世界を見せ付けたブルースが、完全勝利したと感じた。僕はこの年のベスト・アルバムに、この作品を選んでいる。それくらい気に入っている。メイデンに戻ると聞いた時、正直複雑だった。「バーチャル・イレヴン」のような作品を作ったメイデンに、戻る必要はあるのか?でも同時にメイデンを救えるのは、ブルースしかいないと思ったのも事実である。歌が上手いからといった単純な問題ではなく、説得力が全く違うのである。ブルースの意地が炸裂している。歴史的名盤だと僕は思う。


BON JOVI - 7800° Fahrenheit ★★ (2004-01-23 20:38:00)

1st、そしてこの2ndはマイナーな楽曲が多い。でもマイナー=楽曲が悪いという意味では決してない。1stから最新作まで順番に聞いていけば、彼らが成長と共に音楽性が変化している事実に気がつくはずである。一般的には彼らの歴史の中で最もマイナーな作品かも知れないが、この時代だからこその勢いや良い意味での若さが全編に漲っている。勿論捨て曲等ないし、
楽曲も1stよりはかなり練られている。僕は結構好きな作品である。ヒット曲は無いしセールスもイマイチだったが、1stよりは着実に成長している。


METALLICA - Garage Inc. ★★ (2004-01-21 22:31:00)

当時の段階で、既発のカヴァーと新録のカヴァーを収めた超豪華2枚組である。メタリカの場合カヴァーの仕方が独特なので、メタルファンならオリジナルよりメタリカ・ヴァージョンの方が圧倒的に気に入るはずである。オリジナルよりアレンジは当然ヘヴィではあるが、楽曲そのものは案外忠実にコピーされているから凄いとしか言いようが無い。オリジナルに対するリスペクトの気持ちが楽曲の隅々に感じる事ができ、オリジナルを知ってようがいまいが力むことなく楽しむ事が出来る好盤である。それにしても、特筆すべきはその選曲のセンスである。思わずニンマリするような選曲に、他のアーティストの曲数埋め合わせの為のカヴァー等とは全く違う、音楽に対する敬意の気持ちを感じることが出来る。カヴァーがカヴァーに聞こえない選曲のセンスにこそ、メタリカというバンドの意地と誇りを感じる事が出来る。


WARRANT - Dog Eat Dog ★★ (2004-01-20 23:04:00)

当時聞いたときは、はっきり言ってウォレントも終わったなと思った。あまりにも変わっていたために、ついていけなかった。でもあまり知れていないが、彼らのライブを見ればわかる事だが、彼らはアルバムとは違い結構ハードなバンドなのである。楽曲もライブで聞いた方が、エッジがあって良かったりする。1stで見せたポップなイメージばかりが先行して、それを払拭するように彼らは2nd、そしてこの3rdとハードに変身していった。時代の流れもあって、このダークな変貌にガッカリしたファンも多いと思うが、結構メロディーはキャッチーだったりする。代表作とは言いたくないが、味がある作品でファンなら再評価してもいいかも。


TESTAMENT - The Legacy ★★ (2004-01-20 21:54:00)

結局、今日まで彼らは大ブレイクを果たしているとは言えないが、4thあたりまでの作品は結構好きだった。日本での人気のピークも3rd~4thあたりだと思うが、彼らのマイナー臭さが抜けないB級っぽい所とマイナーコード連発の楽曲が、非常に心地良かった。決してストレートには展開しないが、逆に複雑でもないという楽曲の魅力に惹きつけられたファンも少なくないはずである。後期のゴリゴリ感剥き出しのサウンドよりも、やはり初期の方が聞きやすいし、単純に楽曲もいい。テスタメントは今、中途半端な位置に存在している。それは全てにおいてである。でもそれも彼ららしいと、僕は思う。この作品は、ファンなら必聴の作品である。


VICTORY - Culture Killed the Native ★★ (2004-01-19 22:42:00)

ヴィクトリーと言えば、この作品でしょ。次作あたりからアメリカンな要素をかなり含んでくるけど、この作品までは欧州的な泣きや哀愁のあるナンバーが中心で、聞いてると心が熱くなるね。ホント、この作品当時はかなり聞き込んだなあ~。ポップ、あくまでもポップだけど、最近この手の音楽を演奏するバンドは居ないから、なんか寂しいね。騙されたと思って、聞いてみてもいいかもよ。結構テンション高いし、案外名盤だと思うけど.....。この頃はジャーマンに、いいバンドが多かったなあ~。


BON JOVI - Keep the Faith ★★ (2004-01-19 22:23:00)

正直、この作品に対しての感想は複雑である。当時の彼らの苦悩や葛藤を加味すれば名作と表現できるだろうし、単純に楽曲のみで判断すれば好き嫌いがはっきり分かれるバラツキが多い作品という事になる。個人的には④⑤⑥⑦⑩あたりが好きだが、もしこの5曲のみで構成されていたら最高傑作に挙げてもいい。彼らの歴史の中でこの作品は異質である。最も実験的であるという事実より、方向性が全く定まっていないのはオリジナル作品で言えば、後にも先にもこの作品だけのような気がする。彼らの音楽は、生き方そのものである。だからこの作品には、当時の感情がストレートに反映されている。彼らは............不器用なのである。だから、彼らは今のアメリカの市場で売れないのである。彼らは、自分自身をごまかせないはずである。だから、ボン・ジョヴィ..........なのである。


BAD ENGLISH - Backlash ★★ (2004-01-19 20:35:00)

僕は個人的にジョン・ウェイトの大ファンなので、この作品も当時は聞き込んだ作品である。1stの延長線上の作品ではあるが、個々の楽曲はシングル向きではないので、どちらかと言わないまでも大人しい作品である。ハードロックというより、産業ロック的な普通のアメリカン・ロックである。でもこのメンバーを見れば判るように、楽曲はよく出来ている。ロン・ネビソンのプロデュースが鋭角的な要素を消してしまっていてもったいない気がするが、楽曲は平均的にクオリティーが高い。新人バンドには出せない渋さと、ツボを押さえまくった楽曲にひれ伏すがいい。このバンドに刺激的なサウンドは似合わない。いい意味でよく出来たアメリカン・産業ロックである。


LITTLE ANGELS - Young Gods ★★ (2004-01-16 22:56:00)

なんか懐かしいね。リトル・エンジェルスの2ndである。確かにサウンド・プロダクションはすごくいいね。クレジットみると、なるほどねと思うハズ。②が好きで、当時はこのアルバムよく聞いていた。英国の香りがサウンドにはあって、メロディーはキャッチーだし、文句ない出来である。案外短命に終わったけどサンダーといい、この手のバンドは日本でもアメリカでも苦戦するね。英国サウンドが好きであれば、この良さがわかるハズ。久々に聞いたけど、なんかホッとするね。いいバンドだったなあ~......。④なんか名曲だと思うけど.....。


NIGHT RANGER - Dawn Patrol ★★ (2004-01-16 18:02:00)

デビュー当時の彼らの人気は、ここ日本では凄いものがあった。僕は先輩からナイト・レンジャーを薦められたくらいである。もう1曲目だけでも、心は熱くなる。本当に曲作りが上手い。僕は約20年HR/HMバンドの作品を聞いてきたが、こういったポップなナンバーを作れるバンドは、案外数が少なかった。そういった意味でも、最近のバンドでは聞く事ができないポップなHRを堪能できる彼らのサウンドは、すごく貴重である。後期の彼らはバラード・バンドみたいな扱いをされていたが、初期の姿こそバンドの本質であると僕は思う。人間的にも、彼らはいい奴だった。


QUEENSRYCHE - Rage for Order ★★ (2004-01-15 23:18:00)

「オペレーション~」がエモーショナルな緊張感がある作品であったのに対し、この作品はそれと対をなす機械的な冷たさが支配する緊張感に満ちた作品に仕上がっている。この作品を初めて聞いたとき、かなりの違和感があった。それは他のバンドの動向なんかに見向きもしない姿勢が先ず異質であり、サウンドに対するコンセプトの仕方も当時から他のバンドと全く違っていたからである。この湿った圧迫感のある世界が僕は大好きであるが、まだ完璧でないからこの作品は味があると僕は分析する。この作品があったから、「オペレーション~」はあそこまでの完成度に仕上がったのである。結局「オペレーション~」もこの作品もセールス的に大成功は収めていないが、一流バンドのテンションは逆風にこそ強い事を彼らは証明している。HR/HMバンドは、精神性が何より重要である。


EVANESCENCE - Fallen ★★ (2004-01-15 21:59:00)

②の「ブリング・ミー・トゥ・ライフ」1曲のみでアルバム購入を決意したファンは多いと思う。勿論僕も例外ではない。初めて聞いたのは、アメリカでヒットの兆しを見せ始めた頃で、確かプロモーション・ビデオを見た時だった。すごくかっこいいPVだった。PVのドラマ性が加わり、楽曲はよりドラマティックになっていた。女性版リンキン・パークという言葉も、②のような曲が多ければ的を得ているかも知れない。しかし、アルバム全体を通して聞くと、その言葉は少しピントがずれていることに気がつくはずである。でもこういった新しいジャンルを確立したことは評価できるし、先駆者は何においても評価すべきである。でも......これはロックなの?ポップスなの?一体何がオルタナティブで、何が正統派なの?音楽ジャンルのミクスチャー化は、相変わらず進んでいる気がする.....。


ROYAL HUNT - Land of Broken Hearts ★★ (2004-01-14 22:34:00)

僕にとっては、この1stと2ndこそが名盤である。ヘンリックの切ないVo.が冴える泣きが満載の作品である。最近の彼らの作品はあまり好きではない。それは明らかに、作品から熱さが伝わらないからである。結局は楽曲の出来が重要ではあるが、Vo.に必要なのは歌の上手さだけではない事を過去の歴史が証明しているが、この作品も同様である。ロイヤル・ハントには後に上手いVo.ばかりが加入したが、僕はダントツにヘンリックが好きである。この甘く透明な泣きは、数多くの北欧のバンドの作品を聞いたが、ロイヤル・ハントぐらいである。絶対に名盤、最近の作品より遥かにいい。


DEF LEPPARD - Vault: Def Leppard Greatest Hits (1980–1995) ★★ (2004-01-13 23:06:00)

ベスト盤支持者ではないけど、このベストは「POUR SOME SUGAR ON ME」から始まる流れが良いのでお薦めである。やっぱりデフ・レパードは、ビッグ・プロダクションがよく似合うね。収録曲数には限界があるし、ヒット曲の多いバンドであるから、あれもこれも入れて欲しかったという希望はそれぞれあるだろうが、さすが完璧主義者らしく一枚のアルバムとしてもバランスがすごくいい。それにしても、いい曲多いね。こんな楽曲書けるバンド、他にはいないよホントに。今だからこそ聴いて欲しい一枚!この時期にピッタリだね。