この曲を聴け!
ヤング・ラジオさんの発言一覧(評価・コメント) - 時系列順 501-530
MyPage

ヤング・ラジオさんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順
0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5
モバイル向きページ 
ヤング・ラジオさんの発言一覧(評価・コメント) - 時系列順 501-530

0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5


HAREM SCAREM - Mood Swings ★★ (2003-08-28 22:31:00)

この手のハード・ポップな音楽を得意とするHRバンドの中でも、間違いなくトップ・クラスに存在するハーレム・スキャーレムの最高傑作である。作品に漲る初々しさは決して計算では作れないだろうし、サウンドにはとにかく一点の曇りもない快晴的作品である。実は次作「ヴォイス・オブ・リーズン」で一転ダークな姿を見せるのであるが、そこでもメロディーの質は全く衰えていない。個人的にはこの2作が気に入っているが、ポイズン・ウォレント・TNTあたりのハード・ポップ路線が好きな人には、必聴の作品である。


MOTLEY CRUE - Mötley Crüe ★★ (2003-08-27 22:31:00)

久々に聴いたけど、やっぱりいいねこのアルバムは。結局ヴィンスが戻っても駄目だったという一つの結論が出た「ニュー・タトゥー」と比較しても、この作品の方がはるかにいい。サウンド・プロダクションが良いし、曲も結構練られていて、隠れた名盤のような気がする。結局「ニュー・タトゥー」は、何が大事かという事を深く考えずに、安易に路線だけを昔に戻そうとするから失敗したのである。一度ピークを迎えたバンドが蘇生するには、いくつかの条件が必要になるが、バンドとしての意気込みも全然感じられなかったし、「ニュー・タトゥー」では完全に裏切られた思いでいっぱいである。でも、ジョン・コラビはいい仕事してるね。いい曲多いよ、このアルバム。


E・Z・O - Fire Fire ★★ (2003-08-18 21:29:00)

このアルバム発売当時、この手のサウンドを信条とするバンドがアメリカにはたくさんいた。しかし、それらのバンドと比較しても全くひけをとらない完成度である。アメリカの市場をターゲットに作られているため、1stとは路線が少し違う。ポップであり、グルーヴィーな楽曲が数多く収録されている。この手のサウンドは、最近のバンドではまずいないから、ある意味時代を感じさせる貴重な作品である。個人的には、タイトル・ナンバーが一番好きで、たまに聞く作品である。


SCORPIONS - World Wide Live ★★ (2003-08-18 21:16:00)

彼らは数多くのベスト盤が発売されているが、ほぼベストな選曲で構成されているこのライブ・アルバムを聞かずには、スコーピオンズファンどころか、HR/HMファンは名のれないはずである。バンドとして最も勢いがあった頃のライブゆえに、とにかく熱い、熱い、熱い。どこか湿り気のあるメロディーの曲が多いゆえ、日本のファンが嫌いなわけが無い。個人的には、彼らの作品の中で一番好きである。HR/HMバンドの強さはライブにある。それを証明する作品である。オリジナル・アルバム収録よりも各々の楽曲は、より躍動感を帯びていてイキイキしている。もっと評価されても、いいバンドである。


HELLOWEEN ★★ (2003-08-17 05:56:00)

正直に言わせてもらえれば、僕の中でのハロウィンは「タイム・オブ・ジ・オウス」で完全に終わっている。昔のように新作に過剰と思える期待も抱かなくなったし、予定調和の世界で繰り広げられるマンネリズムの世界に少々ガッカリしている。企画物ではあるが、「ベスト・レスト・レア」なんかを今でもよく聴いているのが現状である。新作がいいと思える人達というのは、やはり最近のファンが多いのではないか?彼らの実力がこんなものではないことは、過去の作品が証明している。僕が15年程前にキーパー~を初めて聴いたとき、腰が抜けるくらいの衝撃があった。毎日、何度も繰り返し聴いていた頃がすごく懐かしい。僕は彼らの大ファンである。ファンの正直な意見が聞きたい。ラビット~を聞いていて、本当に心が熱くなれるのでろうか?ファンがアーティストを育てる時代は、終わったのであろうか?


BLIND GUARDIAN - Tales From the Twilight World ★★ (2003-08-15 01:03:00)

今まで聴いたHR/HMの作品の中でも、5本の指に入る歴史的名盤。熱い、とにかく熱い。説明は必要ないね。


AT VANCE - The Evil in You ★★ (2003-07-26 22:57:00)

個人的には、結構好きなバンドである。でもこの新作も、あと一歩かなという印象を拭えない。サウンド・プロダクションの向上やVoチェンジによって、さまざまな点でスケール・アップをしているが、70点ぐらいの楽曲が多すぎて、相変わらず楽曲がいまいち弱いのが欠点である。こうなったら外部のソングライターを大々的に起用するとか、なんらかの変化が必要な気がする。あと一歩良くなれば、一流になれる存在能力はあるのだから、徹底的に楽曲に磨きをかけるべきである。底々の楽曲では、ファンは納得しない。


EDWIN DARE - Cantbreakme ★★ (2003-07-26 22:31:00)

変則なリズムで、尚且つポップでファンクなHRが好きな人は、一度は聴いてみて頂きたい。このバンド、どれくらいの人が知っているのか分からないが、この作品だけは間違いなくおすすめできる好盤である。タイケットやエクストリームが好きな人は、聞いてみてもいいかも。まあ、HR/HMのすごさは、無名でもインディーでもいいバンドがたくさんいる所である。懐が深いね。だからファンを止められないのであ~る。


METALLICA - …and Justice for All ★★ (2003-07-26 22:00:00)

この作品は、ミュージシャンからも評価が高いことで知られている。時代背景を思い出していただきたい。この作品はポップなHR/HMが流行っていた時代に発売されている。なのに、音楽性はコア路線まっしぐらで、楽曲は複雑であり、ある意味プログレッシブでもある。まさに時代に逆行するメタリカが、ここに存在する。決して時代に流されることなく、あくまでも自我を貫いていたアンダーグランドの帝王と呼ばれていた、バンドの凄みがここにある。楽曲はコマーシャルではない。しかし、元々持っていた楽曲の作り方の上手さが手伝って、案外聴きやすい作品に仕上がっている。通称「ブラックアルバム」よりも、この作品の方が今後のミュージシャンの方向性に刺激を与えたのではないかと、個人的には思っている。これを聴かずに、彼らは語れない。彼らの歴史の上でも、重要な作品である。


BLUE MURDER - Blue Murder ★★ (2003-07-21 22:21:00)

この作品は、ジョン・サイクスという男が意地で作ったような作品である。発売当時も時流に反したような内容にコアなファンが喜んだが、アルバムにはりめぐらされた緊張感は、楽な気持ちでこのアルバムに接する事を頑なに拒絶している。それにしても、この緊張感は只者ではない。個人的には⑤~⑥の流れが好きだが、特に⑥のパワーバラードなんか聴いていると自然に涙が出てくる。泣きの要素が随所に散りばめられ、アメリカンではなくあくまでもブリティッシュ的な泣きの要素が、楽曲をドラマティックに盛り上げている。意地の一発!商業主義に真っ向から対抗する、ジョンらしい挑戦的な作品である。


LILLIAN AXE - Psychoschizophrenia ★★ (2003-07-20 23:33:00)

リリアン・アクスを語る時、このアルバムは必ず時流に迎合したアルバムとして過小評価されるので、あえて選んでみた。確かにグランジ・オルタナブーム時代に発売された事もあり、その要素が所々に見え隠れする。前作「ポエティック・ジャスティス」が気に入ったファンにとっては、リリアン・アクスよお前もかと思ったはずである。しかし、哀愁のあるツボを抑えた心を惹きつけるメロディーは健在で、バンドとしての実力を十分アピールする力作に仕上がっている。本当にこのバンド、曲作りが上手い。残念ながら、あまり注目されることが無かったが、本当にいいバンドである。隠れたファンが多いバンドでもある。


STRATOVARIUS ★★ (2003-07-20 23:08:00)

ここまで音楽性が変化しないバンドも珍しい。いい意味で、頑固なバンドである。企画物ではあるが、「インターミッション」収録の①なんか、ほんと彼ららしいパワーバラードで、いいバンドだなあと改めて彼らの存在を見直した。正直、パッとしない時期もあったが、やっぱり頑固なバンドには心惹かれるものある。北欧系のバンドは過大評価や過小評価される事が多いが、個人的には大好きである。


EUROPE - The Final Countdown ★★ (2003-07-17 22:24:00)

なんか今聞いても、元気がでるアルバムである。タイトルナンバーである①が、逆に浮いた存在に僕には映る。またヨーロッパは再結成が期待されながら、諸問題によりなかなか再結成されないバンドでもある。個人的には、とにかく何度聞いたかわからないくらい聞きまくった作品でもある。ギターソロを上手くさりげなく楽曲に組み込んでいるために、楽曲はいい意味でキャッチーである。とにかく曲作りが上手い。ほんといい曲が多いので、この作品以外も全部お薦めである。


SKID ROW - Subhuman Race ★★ (2003-07-03 22:47:00)

時流への迎合であったと思うが、個人的には結構好きである。ヘヴィーさを意識しすぎた為か、曲には大衆性が無い。しかし、バンドとしての底力をまざまざと見せ付けたと言う意味でも、このアルバムの意味するところは大きい。代表作とはいえないが、決して駄作では無い。ある意味彼らの集大成的な作品で、これを聞かずに彼らは語れない。


METALLICA ★★ (2003-06-11 00:10:00)

「メタリカは変わった」というのが、90年代以降のメタリカ・ファンの合言葉であった気がする。「時流との格闘」が90年代の彼らの、最大のテーマであった気がする。新作が何故ここまで出なかったのか?それこそが、彼らの苦悩を表している。「戦略放棄」した新作がセールス的に成功するのか?の予想は、大変難しい。しかし一つだけ言えるのは、もはや彼らは完全にセールスや時流に背を向けたということである。待ちに待ったアンダーグランドの帝王の復活である。シングル向きの楽曲もなければ、妙に計算された所も無い。それにしても、圧倒的な威圧感である。凄すぎて、頭が割れそうである。


STAIND - 14 Shades of Grey ★★ (2003-06-02 22:54:00)

衝撃的な変化である。明るいステインドなんて想像もしていなかった。それにしてもメロディーの洪水である。ソイルワークの新作も良かったし、ハロウィンの新作もなかなかであったが、やはり格が違うと言わざるを得ない。正直1STシングルの①を初めて聞いたとき、不安がよぎった。いまいちだと思った。しかし、である。最近のアメリカのロック・シーンを否定するファンは多い。いつまでも80年代を振り返っていて、一向に新しいバンドを認めようとしないファンも多い。評論家の意見を鵜呑みにし、音楽に深くのめり込むファンは少ない。この作品を聞いて何も感じないなら、HR/HMファンどころかロックファンをなのる資格は無い。深い。そして熱い。ステインドはやはり、格が違う。8割がシングル向きという驚異の完成度である。


SOILWORK - Figure Number Five ★★ (2003-05-18 21:58:00)

音楽的な方向性、そしてサウンドは前作とほとんど変わっていない。バンドが前作同様、デヴィン・タウンゼンドをプロデューサーに起用したかった気持ちがよくわかる。「ナチュラル・ボーン・ケイオス」との違いは、サウンドにみなぎる緊張感の後退と、Vo.の躍動感の増大に表れている。個人的な嗜好で言えば、前作の方が好きである。機械的な冷たさが後退した分、サウンドによりグルーヴ感が生まれたわけであるが、前作でバンドの新しい個性をせっかく確立したのにいとも簡単に手放すのはもったいない。確かに完成度は高い。しかし、もしデヴィンがプロデュースしていたら.....と考えると、非常に悔しい気がする。機械的な冷たさを、もっと追求して欲しかった。でも、バンドのポテンシャルは相当高い。


STAIND - Break the Cycle ★★ (2003-04-27 23:22:00)

新作がもうすぐ発売になる、ステインドの3rdアルバムである。アメリカにおける、ここ数年のヘヴィ・ロック全盛シーンの立役者であるステインドが放った渾身の一枚である。確かに今アメリカで流行っているロックは、自分の好きな典型的なHR/HMとは違う。80年代にHR/HMを聞き始めた僕にとって今のロックシーンにはどこか寂しさも感じるが、一流のバンドは例えどのジャンルであっても一味違う事を印象づけた作品が、この「ブレイク・ザ・サイクル」であった。とにかく曲がいい。作品に華やかさは無いが、HR/HMファンを魅了するメロディーがこの作品には存在する。新作の方向性が、これからのアクティブ・ロックシーンの流れを決めそうな気がする。


LINKIN PARK - Meteora ★★ (2003-04-02 22:15:00)

前作との比較論で言えば、音楽性はほとんど変化していない。ある意味予想通りのサウンドで前作を気にいった人であれば、満足できる完成度であると思う。しかし個人的にはもう少し冒険してもらいたかったというのが、正直な意見である。セールス的に言っても前作を超えることは難しい気がする。このバンドの凄さは予想を超える部分にある。サウンドの整合感を違った角度から見せて欲しかった。変に守りに入ったわけではないと思うが、予定調和に走らなければならない程、バンドの実力は低くないはずである。1stで見せ付けたあの衝撃が、絶対に欲しかった気がする。


IN FLAMES - Colony ★★ (2003-02-13 00:27:00)

イン・フレイムスの凄さは、メロディック・デスというジャンルだけでは語りたくない懐の広さにある。とにかくドラマティックなHR/HMが好きな人は、是非聞いてみるべきである。初めて聞いた人には、なにかしらの衝撃があるはずである。彼らの作品の中でもトップ・クラスの楽曲の充実度を誇るこの作品は、聞いて損する事は絶対に無いと断言できる。メロディーがとにかくいいから、デス???という人にも絶対にお勧めできる好盤である。


TESLA - Bust a Nut ★★ (2003-02-08 21:09:00)

世の中で過小評価されているアルバムは少なくない。この作品もその一つである。テスラと言えば2ndにあたる「グレイト・レイディオ~」が有名であるが、この作品は、当時の評価では時流に迎合したアルバムと認識され、ファンからも敬遠されていたように思う。しかし、アルバム全体には統一感があり、前作での失敗を上手くカバーした意気込みが伝わる作品に仕上がっている。楽曲にはシングル向きの曲が無く確かに地味だが、逆に味がある渋い作品に仕上がっている。過小評価...この言葉がよく似合うバンドであった。


PRETTY MAIDS - Spooked ★★ (2003-02-08 01:24:00)

個人的には、29さんと同じく彼らの最高傑作である。確かに過小評価されている気はするが、正統派HMナンバーがてんこ盛りで、彼らの最大の弱点である楽曲のバラツキがほとんど無い力作である。しかし、この作品が何故ここまでの完成度を誇るのかには理由がある。興味のある人は過去を遡っていただきたい。彼らは、デビュー以来ほとんど音楽性を変えていない。にも関わらず、日本ではまだまだ人気がある。それは何故か?彼らの強みは、そこに集約されている。


FIREHOUSE - Firehouse ★★ (2002-11-17 22:00:00)

この1stの出来は半端ではない。とにかく聴いて絶対に損はしないと断言する。タイプは少し違うが、ハーレム・スキャーレムが好きな人は必聴である。サウンド・プロダクションもよく、正直今まで何度聞いたか分からない。今のHR/HMシーンにこの手の質の高いポップなHRをやっているバンドはいない。捨て曲なんてない。名盤。


DISTURBED - Believe ★★ (2002-09-15 20:58:00)

待ちに待ったディスターブドの新作である。1stを聴いていない人は、先ず1stを聴いていただきたい。方向性は前作と全く変わっていないが、より正統派HR/HMに近づいたとの印象を受ける。パパローチが、新作で見せた変化とよく似ている。意識的な変化というよりも、自然な変化に近いと思う。さて1stは全米で200万枚以上のセールスを記録したが、この作品がそれを上回るかと言えば?である。しかし、それは作品の質が落ちたわけではなく、今売れるタイプのサウンドでないということである。シーンの流れは、予想以上に速い。ただ、ファンの期待は絶対に裏切っていないと断言できる。もうすこし、サウンドをソリッドにして欲しかったと思うのは贅沢なのかも知れないが、彼ららしさにいささかの変化もない。


HEAVENS GATE - Livin' in Hysteria ★★ (2002-09-01 12:54:00)

このアルバムを聞かずして、ジャーマン・メタルは語れない。アルバムから発散されるエネルギーは、半端ではない。結局この雰囲気は計算して作れないわけで、ジャーマン勢の底力を当時実感したのを今でも覚えている。多くを語りたくない。彼らの作品の中でも群を抜く完成度に、ひれ伏すがいい。この作品を聞かずして、ジャーマン・メタルは語れない。98点


HALFORD - Crucible ★★ (2002-06-23 11:28:00)

正直言うと、前作の延長線上のサウンドの方が良かった。しかし、モダンになったからと言って作品の質が落ちたわけではない。1曲1曲にもう少しメリハリを付け、もっとダイナミックなサウンド・プロダクションにすれば、恐らく前作に勝る作品に仕上がったに違いない。成長し続ける姿勢は大いに評価できるし、なんといっても本家は迫力が違う。そこら辺のB級メタルを聴くぐらいだったら、この作品を聴くべし!86点かな。


PRETTY MAIDS ★★ (2002-05-22 23:37:00)

精神性から語りたくなるバンドは、意外に少ない。アメリカでの成功やアルバムのセールスが、バンドのステータスを決める訳では決してない。勿論、評論家やメディアの評価を鵜呑みにするのも、はっきり言っておかしい。最新作「プラネット・パニック」を聴きながら、彼らの過小評価に再度苦言を呈したくなった。隠れた名盤である「スプークト」に匹敵するダークな正統派メタルに思わず僕は目頭が熱くなった。彼らは、時に凄いアルバムを作り出す。デビュー以来、彼らはほとんど音楽的方向性を変えていない。不器用ではあるが、男としての美学がそこにはある。昔の作品ばかりが注目されがちだが、各アルバムの平均的クオリティーはすこぶる高い。最近の作品も結構いいものが多い。


SOILWORK - The Chainheart Machine ★★ (2002-05-15 23:35:00)

アーク・エネミーの異常人気には少し苦言を呈したいが、逆に言えばソイルワークの過小評価に苦言を呈したい。ソイルワークにはメロディック・デスラッシュ路線を好きでない人をも惹きつける魅力がある。アーク・エネミーと比較してもイン・フレイムスと比較しても全く弾けひけを取らない楽曲の構成力にはただただ脱帽。今でも愛聴盤である事実からして、やはりこの作品は名盤であると断言できる。聴かなきゃ損よ。


BRUCE DICKINSON - The Best of Bruce Dickinson ★★ (2001-09-30 22:03:00)

90年代のHR/HMシーンを裏で支えていたのは、80年代の数少ない生き残り組みであった。90年代はとっくに過ぎ去ったが、なかなか次世代を担う有望な新人が出現しない。個人的にベスト・アルバムは好きではない。なぜかと言うと、そこにリアリティーさが全く感じられないからである。その時代だからこそ、感動できたというアルバムが存在する。だからこそ、個人個人に名盤といえる作品が存在するのである。例えば、新曲①、⑧の為だけに僕はこのアルバムを買った。この2曲が特別いい曲だとは思わない。しかし、予定調和の中で生まれた作品とか、単なる時流に迎合した作品を聴くぐらいだったら、このベスト盤を聴いていたほうがよっぽど精神的には心地よい。今HR/HMシーンは大きな転換期を迎えている。それは、HR/HMシーンが誕生してから最大の規模である。コアがコアでない今のシーンは、あまりにもバランスが悪すぎる。このアルバムを聴きながら、HR/HMとは何かを自問自答している。これこそが僕の愛するヘヴィ・メタルである。


GAMMA RAY - Sigh No More ★★ (2001-09-26 23:12:00)

捨て曲がないと言えば嘘になるが、問題作といわれるのはおかしい。僕は断言するが、これは名作である。彼らの歴史を振り返った場合、確かに浮いたアルバムではある。しかし、個々の楽曲の出来は決して悪くない。典型的なジャーマン・メタルを期待すると肩透かしを食らうが、冷静に聴いてみると、正統派なHRナンバーがてんこ盛りで決して買って損はしない名盤である。いい意味でのアメリカナイズ。このキーワードを頭に入れながら聴くと、このアルバムは決して問題作ではない事が分かるはずである。特にお薦めは④と⑥。