北欧はフェロー諸島出身、鍵盤奏者を含む6人組のドゥーム/デスメタルバンドの1stフルレンス。歌詞は英詩ではなく全編フェロー語で統一。寒々しい冷気と寂寥感を煽り立てるシンセサイザーやトラッド調のフレーズを散りばめるGメロを所々配し、破壊的なGリフを唸らせて重々しく沈み込む暗鬱ドゥームを展開。ずばり初期KATATONIAやSWALLOW THE SUNあたりのファンに強くアピールする音像。
IN FLAMESの中では今のところこの作品が最も好きですね。より正統派HM然とした整合的なソリッドなサウンドで叙情メロディを聴かせるメロデスとしての作風はここで頂点を極めています。名曲1を筆頭に粒揃いの楽曲がずらりと勢ぞろいで、さらには日本盤では13というこれまた強力なインスト曲があり聴き応えは充分です。