TAD MOROSEやMORGANA LEFAYなどの影響を受けたと思われるややダークがかった正統派メロディック・メタルで、スピードに頼らずにミッド~スロー中心の曲調で時にゴシック風味のメランコリックな味付けも。鼻に掛かった少年っぽいあどけなさのあるVoは少々クセがあるものの、パワフルに歌う姿勢に好感。いかにも北欧らしい哀感を匂わせるメロディはじわじわと染み入る味わいがアリ。
6人体制になっての初のライヴ作品で、CDとDVDの両フォーマットあり。ライヴバンドならではの熱気と勢いがそのまま伝わるような録音状況は良質で、Brave New Worldからの曲も含め楽曲の魅力の増し方がスタジオ版がしばらく聴けなくなるほどのレベル。やや落ち着いた作風のBrave~の曲も過去の名曲に負けず劣らず盛り上がっていて、Disc1の7における合唱パートには思わず感涙。