自らを「Rock 'n Sad」と標榜する独逸出身の元ドゥーム・デスメタラーによる7th。フィンランドのその手のバンドを思わせる耽美なノリノリ・ゴスロックを展開しており、特に目新しいものではないがこのバンドの場合は元々ドゥームをやっていただけあって軽快なノリの中でドンヨリと垂れ込むような暗さが特徴で、メロディが埋もれる分キャッチーさには欠けるもののゴシックならではの退廃的なムードを醸すところがいい。
ラテン語で「新たな始まり」を意味するタイトルの5th。ここ数年の間に色々とあったのかメンツがガラリと変わっており、VoにはAT VANCEなどで知られるリック・アルツィ、Bは元STRATOVARIUSのヤリ・カイヌライネン、Dsは現CRADLE OF FILTHのマーティン・スカロウプカとなっている。