この曲を聴け!
ハルディンさんの発言一覧(評価・コメント) - 時系列順 401-500

MyPage

ハルディンさんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順
0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17
モバイル向きページ 
ハルディンさんの発言一覧(評価・コメント) - 時系列順 401-500

0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17


IRON MAIDEN - Brave New World - Blood Brothers ★★★ (2015-05-12 01:21:57)

哀愁に満ちた重厚なワルツナンバー。「Rock In Rio」でのパフォーマンスはオーディエンスのリアクションも相まってアルバム版を凌駕する凄まじさとなっており、ただひたすら感涙。


IRON MAIDEN - Virtual XI - The Angel and the Gambler (2015-05-12 01:14:08)

70年代チックな風情を醸すところが個人的に好みだが、コーラスのリフレインがやたら多く無駄に長すぎるのが残念。4分ほどで纏まったPV版の方が絶対よいと思うのだが。


IRON MAIDEN - Virtual XI - The Clansman ★★★ (2015-05-12 01:03:45)

ケルト民俗の要素を大々的に取り入れた郷愁的なメロディが異色だが、それが非常に味わい深い仕上がり。拳を突き上げながら「フリーダァーム!」と叫びたくなる。


IRON MAIDEN - Virtual XI ★★ (2015-05-12 01:00:13)

ブレイズ加入後の第二弾となる11th。Voがあまりにもミスマッチすぎた前作が大バッシングの嵐だったことを踏まえて(なのかどうかは定かではないが)、全体的に重苦しい雰囲気が大幅後退して1や3のようなVoスタイルにある程度合わせたストレートでキャッチーな曲調が増えている。UFOを思わせる70年代HRの2やケルティックなメロディを導入した4や哀愁バラードの8となかなかカラフルな作風なのも好ポイント。

ブレイズのVoに関しては相変わらずで進歩の跡はあまり見えないものの作風を変えたことであからさまなコレジャナイ感は減っており、完全にではないがVoの違和感に関してはいくらか改善されたと思われる。少なくても前作よりはいいのでは?


ENSLAVED - In Times - Daylight ★★★ (2015-05-12 00:33:59)

ラストを飾るエピック大作で、勇壮でありながら終焉を思わせるムードはさながら北欧神話の神々の黄昏「ラグナロク」をも想起させる。中間部のPINK FLOYD的なアトモスフェリックな憂鬱空間におけるGソロが感動のクライマックス。


ENSLAVED - In Times - In Times ★★★ (2015-05-12 00:26:24)

酩酊を誘うイントロ部から早速引き込まれる10分台に及ぶタイトルトラック。楽曲の構成は意外とストレートでシンプルだが、黄昏時を思わせるメランコリックさとヴァイキング風の勇ましいムードが一体化した雰囲気が見事で、長さを感じさせることなく最後まで聴かせる。

エルブランのクリーンVoパートも明確な聴かせどころとなっていていい。コーラスでは芯の通った声で高揚を誘うかのごとく力強く歌い、そして哀愁度を高める場面では滑らかな美声で聴かせたりと眩しい活躍ぶり。


ENSLAVED - In Times - Nauthir Bleeding ★★ (2015-05-12 00:11:12)

暗く湿ったアルペジオから始まる後半戦第一幕で、ささくれたGの質感や荘厳なシンセサイザーからRuunを思わせる冷やかでスピリチュアルな空気が感じ取れる大曲。エピックなGソロから気が狂ったような暴走気味の疾駆パートが強烈。


ENTWINE - Fatal Design - Chameleon Halo ★★★ (2015-05-12 00:02:08)

強烈なウネリを伴うグルーヴィなリフの重量感からモダンな趣が強く感じ取れるが、それでもなおENTWINEならではの悲哀を帯びたメロディが刻印されているのがGOOD。ミカの気だるくナヨいVoも浮くことなくフィットしている。


ARCH ENEMY - Anthems of Rebellion - Silent Wars ★★ (2015-05-11 23:39:53)

メロディよりもアグレッシヴさに特化した突進力と破壊力。TESTAMENTのようなスラッシュ的な趣を感じさせる作りだがこれはこれでカッコいい。


BRAINSTORM - Downburst - End in Sorrow ★★★ (2015-05-09 23:55:08)

男泣きを誘うメロディに熱いものが込み上げてくるパワーバラード曲。薄っすらと覆いかぶさるようなシンフォニックなストリングスが絶妙で、より哀愁度合いを強めていて効果的。


MY DYING BRIDE - Like Gods of the Sun - For My Fallen Angel ★★★ (2015-05-09 23:33:35)

バンドサウンドを一切排除し、ほぼ全編ヴァイオリンとシンセサイザーで鳴らされるアンビエントな趣の幕引き曲。異色ではあるが、その優雅さと耽美の極致を追求したような荘厳極まる音像は吸い込まれてしまいそうな美しさ。


MY DYING BRIDE - The Angel and the Dark River - From Darkest Skies ★★ (2015-05-09 23:27:30)

艶やかなヴァイオリンの美旋律を大々的にフィーチャーしたメランコリック・ドゥーム曲で、時折ヘヴィな展開になったりもするが基本は静けさ中心の雰囲気重視。泣き濡れながら歌っているようなアーロンの苦悩Voが虚無感を振り撒く様子もなかなか壮絶。


IMPELLITTERI - Pedal to the Metal - The Fall of Titus (American Metal vs. Swedish Metal) (2015-05-09 22:51:58)

IN FLAMESのPinball Mapを普通のVoでアレンジしてそのまま拝借しちゃったような曲。あまりのクリソツぶりに思わずひっくり返りそうになったがw、インタビューでもクリス本人が認めていたのである種のジョークなのかも。


IMPELLITTERI - Pedal to the Metal - The Writing's on the Wall ★★ (2015-05-09 22:41:38)

弾きまくりGが炸裂する3連符のクラシカル・パワーメタル曲・・・というかモロにラプソのRain of the Thousand Flamesまんまなのは吹いたw。


IMPELLITTERI - Pedal to the Metal (2015-05-09 22:33:00)

ジャケが絶望的にダサい(と個人的には思うw)8th。いつも通りかと思いきや今回はいくぶんモダンなメロデス~ニューメタルのエッセンスを投下しており、変化球を加えた作風。サウンドはより硬質で引き締まった感触でモダンさに拍車をかけている。またどこかで聴いたことのあるメロディやリフ等も散見され、曲によってはモロに元ネタまんまなアレだったりもw。

新加入のVoは悪くないもののグラハムやロブといった個性的な前任者と比較してイマイチパッとしない、可もなく不可もなしという印象。


EDGUY - Tinnitus Sanctus - Dragonfly ★★ (2015-05-09 22:15:49)

これまでの作品でも見られたDIOっぽい趣のヘヴィなミドル曲。コーラスパートでは一転して重厚なクワイアでクラシカルな色合いを見せてくるのが特徴。


EDGUY - Tinnitus Sanctus - The Pride of Creation ★★ (2015-05-09 22:12:57)

本作で唯一のパワーメタリックな疾走曲。色々とヒネりを加えたいのは分かるが、かえって回りくどくなっているような印象も。


EDGUY - Tinnitus Sanctus - Ministry of Saints ★★ (2015-05-09 22:08:59)

ずっしりと響く重低音と荒々しい歪みの利かせたGリフで押し捲るミドル曲。若干メロディ面が地味で惜しい部分もあるが、OPとしてはなかなかのカッコよさ。


MY DYING BRIDE - A Line of Deathless Kings ★★★ (2015-05-06 01:05:30)

9th。暗く退廃的な世界を描くドゥームサウンドは、4th以降のヴァイオリンレスの作品になってからも不変。デスメタリックな激しさは最小限程度に抑え、その代わり嘆かわしく直に突き刺さるような感触の沈痛なメロウさが雰囲気やヴォーカル面において特に強調されており、重苦しいながらも時にはロマンチックな甘美さで心地よく落ち込ませてくれる。以前よりも洗練されて聴きやすさが上がっているにもかかわらず、その徹底した絶望的な暗鬱さは色あせることなく健在なのが素晴らしい。

そこまで出番は多くないがヴァイオリン不在の穴を埋めるような鍵盤ワーク、澱んでいながらも叙情性をたっぷり湛えながら奏でるウェットなGフレーズ、そしてアクが薄れて温かくエモーショナルな歌声を聴かせるようになったアーロンのVoとアレンジの円熟味は以前よりも格段に上がっており、その完成度は決して初期の名作群に劣らない。


EDGUY - Space Police - Defenders of the Crown - Defenders of the Crown ★★ (2015-05-06 00:31:52)

1曲目と同様にパワーメタリックな色合い濃いめな3連符のアップテンポ曲で、リードGの扇情的なメロディも高揚を誘う。ワウワウ唸るリフも印象的。

余談だが日本盤の対訳(具体的に言えば後半のソロセクション後のアレ)がエラいことになっているw。そこは無理に訳さなくてもよかったのではと思うw。


EDGUY - Space Police - Defenders of the Crown - Sabre & Torch ★★★ (2015-05-06 00:26:42)

合唱を誘うアンセミックなコーラスで盛り上がり、ゴリゴリのヘヴィリフと共に畳み掛ける熱血メタルチューン。ここ最近の作品はちょっとヤワかなぁ・・・と敬遠していたファンを唸らせるには十分かと。


EDGUY - Tinnitus Sanctus (2015-05-06 00:23:40)

8th。肩の力が抜けたメロハー路線だった前作からヘヴィネスが増し、音作りだけなら若干メタル方面へと揺り戻した印象。しかしながらクラシカルさを強めた6やシンプルなロックンロールのヴァイブを感じさせる2、10などメタルに限らないアレンジの拡散志向が前作以上に増しており、ここを引き出しが多彩でバラエティ豊かな作風なのか、逆にとっちらかっていて何をやりたいのかわからないと取るかによって賛否が割れそうな予感。

個人的には疾走パワーメタル度合いが薄いことよりも必要以上にラフさが強調されていることによる味気ない淡白さが気になった。1とかはいい曲なのだが。


MY DYING BRIDE - A Line of Deathless Kings - L'Amour détruit ★★★ (2015-05-04 00:51:32)

最も長い9分台のメランコリック大曲。冒頭からかき鳴らされるリフのフレーズも重苦しすぎず軽妙すぎずのサジ加減がいいし、そして何といっても中盤からのワルツパートがシアトリカルな暗さに満ちていてたまらない。退廃的なロマンスを歌う歌詞もポエティックで想像を掻き立てる。


MY DYING BRIDE - A Line of Deathless Kings - The Blood, the Wine, the Roses ★★ (2015-05-04 00:44:28)

薄気味悪さを感じさせる妖しげなリフやアーロンの幽霊ヴォイスが何ともねちっこい、感情を抑えながら淡々と進行していくラス曲。最後はフェードアウト気味に幕引きかと思いきや突如狂ったように憎悪を撒き散らす爆走パートが炸裂し、何度聴いてもビビるw。


MY DYING BRIDE - A Line of Deathless Kings - Thy Raven Wings ★★★ (2015-05-04 00:34:00)

暗黒耽美なピアノ旋律のイントロが印象的な、起伏やヘヴィさは抑え目でひたすら物憂げに綴る哀歌。嘆きに満ちた喪失感が胸を締め付ける。


ANEKDOTEN - Vemod - Sad Rain ★★★ (2015-05-03 23:55:25)

キング・クリムゾンの「宮殿」に勝るとも劣らない、悲壮感と壮麗さを湛えたメロトロンの洪水ぶりがプログレッシャーの心をガッチリつかむ。ボートラの域を超えた名曲。


TYPE O NEGATIVE - Bloody Kisses - Black No. 1 (Little Miss Scare-All) ★★★ (2015-04-30 22:27:17)

曲が始まった途端に辺りが闇夜に包まれていくような、雰囲気の徹底振りがすごい。妖艶かつキャッチーなVoメロディも病み付きになる。


TYPE O NEGATIVE - October Rust - My Girlfriend's Girlfriend ★★★ (2015-04-30 22:21:17)

長尺&陰鬱な曲が多い中でこれだけ一際キャッチーでコマーシャルな印象。相変わらずドンヨリした雰囲気が渦巻くも、何故かとても耳に残るメロディ。


JUDAS PRIEST - Killing Machine (Hell Bent for Leather) - Hell Bent for Leather ★★★ (2015-04-29 02:13:40)

Exciterと同様にライヴ版が最高に熱い。フラッシーなタッピング(だよね?)ソロが切り込んでくるところでテンションが一層高まる。


JUDAS PRIEST - Sin After Sin - Sinner ★★ (2015-04-29 02:09:01)

例の空耳で腹がよじれるほどに笑い転げてしまったがw、ドラマチックな英国HRといった独特の雰囲気がカッコいい曲。


BARREN EARTH - On Lonely Towers - The Vault ★★★ (2015-04-29 01:09:22)

序盤だけを聴けばどこかトラッド・フォーク的なムードに満ちた趣のメロウなバラードかと思うが、これまた5曲目と同様に落差のある展開が待ち受けている。ちょっと強引な展開と言えばまあそれなのだがw、さながらEL&Pのような鍵盤ソロの畳み掛けによる躍動感が何とも強烈な印象を与える。


BARREN EARTH - On Lonely Towers - On Lonely Towers ★★★ (2015-04-29 01:02:35)

アルバム最長の12分近くにも及ぶ大作曲で、自ずと脳裏に浮かんでくるような心寂しい情景と共にじっくりと繰り広げられる寂寥叙情詩が心に沁みる。溜めに溜めて爆発させるかのようにむせび泣くエモーショナルなGソロが感動を呼ぶ。


BARREN EARTH - On Lonely Towers - Set Alight ★★ (2015-04-29 00:50:10)

アナログ的な音作りが活きるしめやかで情緒溢れる雰囲気が心地よいが、そこに突如切り込んでくるかようなアグレッシヴパートが熱い。鍵盤ソロもやたらノリがよすぎて聴いていると思わず体が前後してしまうw。


BARREN EARTH - On Lonely Towers - Howl ★★★ (2015-04-29 00:43:56)

メランコリックな空気を湛えて突き進む3連符のミドルナンバーで、曇りのないトーンで歌い上げるクリーンボイスの美しさは一級品。冷たいKeyと共に暗黒面を剥き出す場面もあり、従来の美点と新たな魅力がブレンドされた美味しい仕上がり。


PRIMAL FEAR - New Religion - Psycho ★★★ (2015-04-26 00:35:08)

ACCEPT直系のヘヴィなグルーヴに揺れるミドル曲だが、絶妙なキャッチーさがナイス。「Psychooooooo~!!」のスクリームが脳天にガッツリきますw。


PRIMAL FEAR - New Religion - Face the Emptiness ★★ (2015-04-26 00:31:51)

本作におけるメロディアス化を象徴するような曲で、高揚感を煽るコーラスが印象付けられる。前作と同様にストリングスが塗されるも、ゴージャス過ぎない適度な味付け程度なので武骨さが保たれている。


MASTODON - Blood Mountain - Bladecatcher ★★ (2015-04-25 22:41:21)

暴走気味の疾走感にまるで宇宙人と交信をしているかのような(?)SEが乗っかる様子がカオスすぎるw。洒落たイントロの雰囲気から想像のつかない展開。


MASTODON - Blood Mountain - Crystal Skull ★★★ (2015-04-25 22:33:55)

異国の部族を思わせる呪術的なパーカッションが鳴り響くイントロ部、そして導かれるようにヘヴィなサウンドが雪崩れ込むところでテンションが上がる。多彩なリフや小刻みのいいDsで否応なしに引き込まれていく。


GAMMA RAY - Heading for Tomorrow - Space Eater ★★ (2015-04-14 19:18:25)

少々地味な曲調だが超絶ハイトーンVoが脳天を貫く様子が強烈で、ラルフのVoだからこその曲だと思う。ライヴ盤「Alive 95」でもプレイされているが、やはり無理があったのかカイが苦しそうw。


GAMMA RAY - Heading for Tomorrow - Heaven Can Wait ★★ (2015-04-14 19:11:38)

これでもかというくらいにハッピーで明るいメロディに満ちたミドルナンバー。カイがVoのバージョンも違和感無く、若干哀愁がプラスされた仕上がりでおすすめ。


GAMMA RAY - Heading for Tomorrow - Lust for Life ★★★ (2015-04-14 19:06:07)

HELLOWEEN時代から変わらぬポジティブなメロディと爽快な疾走感。これぞジャーマン・パワーメタルの名曲。じっくり長めに聴かせるGソロもナイスなハイライト。


BARREN EARTH - On Lonely Towers - Frozen Processions ★★ (2015-04-14 17:08:55)

民俗調のメロディをふんだんに塗したAMORPHISスタイルのメランコリックナンバー。艶っぽい声質で朗々と歌い上げるVoは若干癖があるが、前任者とは異なった味わいがあっていい。


BARREN EARTH - On Lonely Towers - A Shapeless Derelict ★★★ (2015-04-14 17:00:53)

まるでANEKDOTENとOPETHを掛け合わせたような趣を感じさせる、古めかしくも禍々しい北欧プログレ・デス大曲。獰猛な唸りをあげる中盤からの展開が焦燥感を煽る。


BARREN EARTH - On Lonely Towers ★★★ (2015-04-14 00:40:52)

およそ2年半ぶりとなる3作目で、Voのミッコが自身のメインバンドであるSWALLOW THE SUNの活動に専念するために離脱というアクシデントに見舞われたが、後任にフェロー諸島出身のヨン・アルダラを迎え入れて再出発を図る。気になる新加入のヨンのVoだがこれが思わぬ収穫で、獰猛さ剥き出しのグロウルと独特の気品と色気を醸すオペラティックなクリーン歌唱を自在に操り、ミッコの後釜という大きな壁を難なくクリアしてしまうほどの実力者。

基本路線は今までどおりだが幻惑的な鍵盤をフルに活かした空間作りに現れる北欧の寂寥感を湛えた情景描写、5や9に顕著なDREAM THEATER的な印象を与えるほどのダイナミックな躍動感とソロセクションを交えながらヒートアップするスリリングなインストセクションを組み込んだ落差の大きい楽曲展開や大作志向強めな作風と以前にも増してプログレ方面への深化が強まっているのが特徴。どの曲もよく練られていて印象的だが、中でも美と退廃の極地を描く空間に陶酔してしまう壮大な6が一際すばらしい。

ジャケのような心寂しい風景を思い起こさせる美しくも混沌とした世界観に浸りながら聴き入りたくなる力作。


DARKSEED - Diving Into Darkness ★★ (2015-04-11 22:56:10)

4th。ゴシックへの傾倒が見られるのは前作「Give Me Light」と同じだが、エレクトロニクスのさらなる導入やより徹底した暗いムード、若干控えめだったメランコリックなGフレーズの増加など前作で実現しかかっていたゴス要素をぐっと煮詰めていった結果、まるでヘヴィメタル成分が大増量したPARADISE LOSTの「One Second」のような趣の陰鬱ダーク・メタルが全編に渡って炸裂。ますますメロデスからは遠ざかっているが、このゴス路線のほうがバンドのイメージに合っていると思う。

機械的なヘヴィネスを利かせるバッキングや歪んだ濁声と感情を抑えたニヒリスティックな普通声を使うステファンのVoの冷やかな感触、倦怠感を誘うアルペジオのフレージングと徹底振りは前作とは比にならないほど強烈で、重く圧し掛かるような絶望感に沈んでしまいそう。


OPETH - Deliverance - Master’s Apprentices ★★ (2015-04-06 17:42:11)

あのドロドロした空気と粘着質のヘヴィネスは確かにMORBID ANGELを彷彿させるほどで、穏やかになる中盤とのギャップがすごい。後半というか締めの部分がやや間延びしている印象なのが勿ちょっと残念なところ。


OPETH - Deliverance - By the Pain I See in Others ★★ (2015-04-06 17:32:30)

アルバムを締める長編暗黒大作。複雑な緩急だが全体的に性急さに重きを置いた流れになっているので間延び感がなく、なかなかスリル溢れるものになっている。確かにワルツパートのふわふわしたバッキングが洒落ていていい感じ。


RUSSKAJA - Energia! - Barada ★★ (2015-04-03 22:21:16)

アルバムでは数少ないゆったりしたテンポの曲。ノリ一辺倒でない大らかな余裕を感じさせるアンサンブルが不思議と心地よい。

曲のタイトルはロシア語で「髭」という意味で、その曲名にちなんでなのか歌詞には俳優のチャック・ノリスやZZ TOP、ルチアーノ・パヴァロッティ等と髭に縁のある人物が登場したりする。


ENSLAVED - In Times ★★★ (2015-04-03 20:34:22)

13作目。大傑作だった前作から3年ほどのインターヴァルを経ての待望の新作だが、長く待った甲斐のある濃密作に仕上がっている。前作と同じ制作陣ということもあり今回もプログレ路線の延長上で、全6曲だが殆どが8~10分台というボリューミーな大作主義ぶりなので食い足りない印象は一切ナシ。

誤解を恐れずに言えばLED ZEPPELINやRUSH等のクラシック・ロック的なヴァイブが漲るアンサンブル、70'sプログ・ロック由来の意識の深くまで入り込んでいくスピリチュアルなサウンドスケープといった前作・前々作の要素に加え、1や3に顕著なトラッド要素や北欧ブラックのどす黒く渦巻くブルータリティや疾走感が復活することで一層アルバム流れにメリハリがついた。アルバム前半は禍々しさに満ちたアグレッシヴな曲、後半はヴァイキングならではの勇壮さと哀愁に満ちたエピック曲と明確に色合いを変えてくるのも特徴。

そして作品を重ねるごとに進化していくエルブラン・ラーセン(Vo,Key)の活躍ぶりが過去最高レベル。登場頻度を増した鍵盤ワークは必然的に情景作りにおける重要性を高め、さらに彼のクリーン歌唱に繊細な表現力とかつてないほどの力強さが増している。古の風情溢れるメロトロン捌きに加え、神秘的な詠唱を思わせるコーラスワークの数々や甘くしなやかな美声で高らかに歌い上げるその存在感は強力で、現在のENSLAVEDの魅力の一角を担っている。

聴き手のイマジネーションを喚起させる幻想性と原始的な野蛮さが幾重にも重なる、果てしない深みに満ちた暗黒プログレ世界へと誘う傑作。もっと評価されるべきだと思う。


DARK TRANQUILLITY - Construct - Photon Dreams ★★ (2015-03-27 22:56:54)

ボーナストラック。クリーンなアルペジオが奏でる不協和音じみたメロディにホラーチックな不気味さが滲み、終始ダークな雰囲気で沈んでいく陰鬱なインスト曲。


ENSLAVED - In Times - One Thousand Years of Rain ★★★ (2015-03-26 00:13:51)

畳み掛けるような疾走感と獰猛な攻撃性、エレガントなメロディが絡み合って凄まじい緊迫感を生み出す、前作でいう「Roots of The Mountain」ポジションに当たるであろう本作屈指のキラー曲。アイスランド語による詠唱パートや一部リフのフレージングから染み出す土着性も特徴的。


ENSLAVED - In Times - Building With Fire ★★★ (2015-03-26 00:08:51)

シンプルなロックンロールのヴァイブを感じさせるノリがちょっと新鮮。ひたすら攻めの姿勢を見せる前のめりなテンポと柔と剛の表情を使い分ける淀み無い展開が合わさることでスリル溢れるものになっており、8分があっという間に感じる。


ENSLAVED - Axioma Ethica Odini - Raidho ★★ (2015-03-25 23:58:43)

宇宙的なスケールを感じさせる鍵盤の使い方がナイスすぎる。ミドル寄りのテンポながらも躍動感のあるリズムワークが自ずとタテノリを誘う。


ENSLAVED - Isa - Secrets of the Flesh ★★ (2015-03-25 23:44:16)

刺々しく粗暴なリフを撒き散らしながら駆け抜けるインスト曲。鼓膜に響くほどのヘヴィなヒットをたたき出すドラミングが痛快。


ENSLAVED - Isa - Ascension ★★ (2015-03-25 23:40:07)

怪しい空気が充満する地下世界へと沈み込むスローテンポ曲。フヨフヨと漂うミステリアスな鍵盤サウンドが何とも寒々しい。


ENSLAVED - In Times - Thurisaz Dreaming ★★★ (2015-03-24 23:03:37)

熾烈なブラストビートとグラトル氏の邪悪な叫びが轟くイントロにブラックメタルの禍々しさが垣間見えるOP曲。その後はミドルテンポに切り替えるも、サイケデリックなリフ捌きとシャーマニックな妖しさが充満するグルーヴが酩酊を誘い、ENSLAVED流のプログレ・ブラックの完成系を見せ付ける。

また中盤の呪術的なセクションにて高らかに歌い上げるクリーンヴォーカルは神懸かったような美しさで、とても印象深いものになっている。


PINK FLOYD - The Dark Side of the Moon - On the Run (2015-03-23 22:38:40)

異空間に吸い込まれていくようなサウンドエフェクトが印象的。聴いていると意識が飛んでいきそうになる。


GRAND MAGUS - Iron Will - The Shadow Knows ★★★ (2015-03-19 22:25:37)

ロニー期のSABBATH(Heaven and Hell)を彷彿させる疾走曲。リフのフレージングのかっこよさが異常。


GRAND MAGUS - Iron Will - Iron Will ★★ (2015-03-19 22:15:14)

腹に響く超ヘヴィなリフとリズムの一体感が自ずとヘドバンを誘うタイトルトラック。爆音で聴くと余計にテンションが上がる。


GRAND MAGUS - Iron Will - Like the Oar Strikes the Water ★★★ (2015-03-19 22:12:02)

どこか牧歌的でメランコリックなメロディを湛えて展開する、剛直なヘヴィさで引っ張っていくミドルナンバー。つかみとしては最高だし、加速するGソロの流れもたまらないところ。


GRAND MAGUS - Iron Will ★★ (2015-03-19 22:09:31)

元SPIRITUAL BEGGARSのJB率いる3ピース編成のバンドの4th。初期はもっと泥臭いドゥーム/ストーナーメタルだったがそうした側面は大分控えめになっており、主軸を担うのはDIOやSABBATHにも通ずる王道を行くヘヴィ・メタル。トラッド風味を塗した1やタイトルトラックの4を始め少々くすんだ音像で重量級のリズムを打ち鳴らし、豪快に振るう剛健なヘヴィリフやJBの漢くさいVoがリードしていく作風はただひたすらカッコいいの一言だ。アルバム後半では禍々しく陰鬱な空気が強まり、暗黒面を覗かせているのも印象深い。


OPETH - Ghost Reveries - Hours of Wealth ★★★ (2015-03-19 21:11:42)

Damnationの作風をさらにレトロ方面へと持っていったような趣が美味しい、寂寥バラード曲。ミカエルの美声に泣きのGソロ等を聴くと、「侘び寂び」のイメージを喚起させるものがある。


OPETH - Ghost Reveries - Beneath the Mire ★★ (2015-03-19 21:03:21)

どこか不気味さを感じさせるメロトロンが暗く湿った空気を強めている。前作と前々作のいい所を上手くブレンドさせた折衷具合がグッド。


TEN - Ten - Eyes of a Child ★★ (2015-03-14 22:32:05)

初期ASIAにありそうな煌びやかなKeyが印象的。ゆったりとした聴き心地でいいです。


TEN - The Name of the Rose - Don't Cry ★★★ (2015-03-14 22:24:51)

ポップではあるけど甘すぎない程度の絶妙なさじ加減を利かせたミドルチューン。これでもかと撒き散らす英国的な哀愁メロディがたまらん!


BESEECH - Drama ★★ (2015-03-08 23:21:08)

今までメインソングライターを務めていたクラス・ボーリン(G)が抜けて6人編成となっての4th。清楚な歌声で聴かせるロッタ嬢と色気ムンムンのエロヴォイスで悩殺するエリクのツインヴォーカルが描くメランコリックな官能ゴシック・ロックを展開するのは同様だが、クラスの代わりにGのロバート・ヴィンターヴィンドが殆どの作曲を手がけている。前作と比較して音作り面において重厚さが薄れ、打ち込みビートを用いた6やラウドな重低音の聴いたGサウンドとEVANESCENCEを思わせるようなモダンな感触が強くなった。

全8曲と微妙に食い足りない感じは否めないし個人的には前作のほうが好みだったが、よりロマンティックで甘美な雰囲気が強調されているのはいいと思う。タイトルトラックは好き。


GHOST BRIGADE - Until Fear No Longer Defines Us - Breakwater ★★ (2015-03-03 23:11:00)

まるで都会的に洗練されたINSOMNIUMといった印象さえ与える、グルーミーな暗さと雄大なメロディアスさを持ち合わせる8分台の大曲。歪みGが鳴りを潜め、アコG&ブルージーな泣きを奏でるGをバックに従える冷たくアトモスフェリックな空間の聴き心地がたまらない。


GHOST BRIGADE - Until Fear No Longer Defines Us - Cult of Decay ★★★ (2015-03-03 22:59:08)

もしKATATONIAがライトなオルタナ・ロック方面ではなくメタル路線のまま現代的に進化していたらこうなるんじゃないかと思いたくなる、寒々しい空気を纏いながら変拍子や独特のリフ刻みでテクニカルに聴かせる曲。アルバム後半で光っている。


GHOST BRIGADE - Until Fear No Longer Defines Us - Clawmaster ★★★ (2015-03-03 22:50:50)

怒気を湛えた激しい咆哮と共に分厚いリフで沈み込み、虚無的なクリーンヴォイスでゆったり浮遊するコントラストを繰り出すドゥームナンバー。雰囲気はなかなか重苦しいが、終盤に差し掛かってきたあたりで解き放たれるように炸裂する哀愁Gメロディにグッと来る。


SINERGY - Suicide by My Side - Suicide by My Side ★★ (2015-02-26 22:54:15)

ミドルテンポながらもパワフルなヴォーカルに圧倒されるタイトルトラック。他の曲と比べて歌メロの求心力が一際強力だと思う。


SINERGY - Suicide by My Side - I Spit on Your Grave ★★★ (2015-02-26 22:51:54)

冒頭の下品な痰吐きがやたらとインパクトありな、OPを飾るハイテンションな3連符スピードナンバー。クラシカルな流麗さを早速ぶちかますGからアツいし、キンちゃんの男勝りなVoも迫力満点。


BESEECH - Souls Highway - Souls Highway ★★ (2015-02-26 22:43:25)

程よいヘヴィさと妖しげなメロディと共にドライヴするタイトルトラック。やたら力の入った超低音ヴォイスが正直アレな印象だが、ノリのよさはなかなか。


BESEECH - Souls Highway ★★ (2015-02-18 01:07:16)

2006年に解散してしまった(しかし2014年の上旬ごろに再結成した模様)、スウェーデンはボロース出身の7人編成ゴシックメタルバンドの3rd。男女ツインヴォーカル体制のTHEATRE OF TRAGEDYタイプのゴシックだが、サウンドのモダンさや浮遊感を醸すアレンジ等ではLACUNA COILあたりにも近い感じ。前作ではゲスト扱いだったロッタ嬢がリードVo役に抜擢され、新たに男性Voポジションとしてエリク・モラリン氏が加入。

程よくモダンで引き締まった音作りにスペーシーなシンセを絡ませた雰囲気作り、あそこまで激ウマではないが時折THE GATHERINGのアネクを思わせるロッタと、TYPE O NEGATIVEやTHE 69 EYESにも通ずる妖艶な低音ヴォイスを持つエリクの妖しい二本立てVoで送るロマンティシズム溢れる耽美サウンドはなかなかに上質。ゆったりした流れの中で2や7といった決め手の曲も引き締め効果をもたらしている。デジパック盤のボートラとして収録されているABBAのドンヨリ淀みまくったカバーも聴き所。


PARADISE LOST - Icon - True Belief ★★★ (2015-02-18 00:29:05)

重い・暗い・遅いと三拍子そろったひたすら虚しく、鬱屈とした闇へ誘うスローナンバー。流れに赴くままに沈んでしまいたくなる。


PARADISE LOST - Icon ★★★ (2015-02-18 00:19:55)

中期の傑作「Draconian Times」と同様に名盤として評価されることも多い4th。Gリフにドゥーミーな重さや淀みをやや残しつつも以前のようなデスメタルサウンドの面影はほぼ消え、女性Voや荘厳なシンセサイザーといった耽美な要素を導入して初期型ゴシック・メタルとしての完成度を高めた。

基本的にはスローテンポで時々ミドル~アップテンポといった曲調で、今時のシンフォニック系のような派手さとかは殆どないため聴く人によっては古臭く地味に感じるかもしれないが、重厚かつメランコリックな雰囲気を始め悲しみを撒き散らすようなグレッグの慟哭リードG、いわゆるデスヴォイスのそれとは異なる荒々しい濁声(METALLICAのジェイムズ・ヘットフィールド似)でエモーショナルに歌い叫ぶニックのVoと、徹底して負の感情に満ちた世界観は英国ならではの翳りや風情を醸しており、20数年経った今聴いてもなお魅力的に感じる。


RUSSKAJA - Energia! - Ajajaj ★★ (2015-02-17 23:27:09)

カッチリとしたバンドサウンドが気持ち良いダンサブルなブラスロック。「アイヤイヤーィ♪」が頭から離れなくなるw。


RUSSKAJA - Energia! - Autodrom ★★★ (2015-02-17 23:24:14)

超高速の刻みリフ&軽快なトランペットを乗せて爆走するスカ/パンク的な疾走曲。殺気だった攻撃性は全く無く、羽目を外してひたすら馬鹿騒ぎみたいなファニーさが支配的なのもあって聴いていて楽しい。


RUSSKAJA - Energia! - Istanbul ★★★ (2015-02-17 23:12:48)

ずばりそのものなタイトルが表すとおり、中近東フレーバーを塗した独特のメロディが印象的(一部でゲストシンガーがトルコ語で歌っている)。こういう変化球でもしっかり違和感なくまとめているのがいい。


RUSSKAJA - Energia! - Energia ★★★ (2015-02-17 23:07:37)

OPにして超強烈なインパクトを与えるノリノリR&Rナンバー。PVもかなりコミカルで、シュール極まるコサックダンスのシーンは何度見ても笑ってしまうw。


RUSSKAJA - Energia! ★★ (2015-02-12 01:11:13)

オーストリアはウィーン出身、ヴァイオリンや管楽器奏者を含む7人組による3rd。自ら"ロシアン・ターボ・ポルカ"と標榜している通り、ロシア民謡的なメロディを派手に鳴らし軽快な裏打ちビートでノリまくるハイエナジー全開のポルカメタルを展開。G以上の存在感を放ちながら陽気に吹き荒れるブラス隊、愛嬌のあるおっさんヴォイスで歌われる賑やかな多言語(ロシア語/ドイツ語/英語のチャンポン状態w)のヴォーカルセクション、そして思わず体が動き出してしまいそうなグルーヴは絶大なインパクト&中毒性アリ。

曲のバリエーションはそこまで広いわけではないが、ある程度限られた中で楽曲ごとの個性を持たせている点はなかなか。殆どが3分台とコンパクトな纏まりなのでダレずに聴きとおせる。コルピやFINNTROLL等が好きならば意外とイケるのではないかと思う。


THERION - Lemuria - An Arrow From the Sun ★★ (2015-02-11 23:00:04)

不思議な浮遊感をもたらすリフ刻みが印象的なミドル曲。男女各々によるオペラティックな独唱は厳かな響き。


THERION - Lemuria - Typhon ★★ (2015-02-11 22:53:09)

フランジャーを掛けたリフから重々しく始まり、醜悪なデスヴォイスも登場するOPナンバー。淀みのないGソロの流麗さも耳を惹く。


THERION - Sirius B - The Voyage of Gurdjieff(the Fourth Way) ★★★ (2015-02-11 22:48:44)

まるでRHAPSODY OF FIREばりのシンフォニックなクサメロ搭載の疾走感が高揚を誘う、エピカルなスピード曲。ソロセクション~最後のコーラスで興奮が頂点に。


THERION - Sirius B - Call of Dagon ★★ (2015-02-11 22:44:52)

「ダゴンの呼び声」という魅惑的なタイトルに反して(?)意外と地味目な曲だが、混成クワイアで一層神秘性を増すコーラスパートが美しい。


TIAMAT - Prey - The Garden of Heathen (2015-02-03 00:56:40)

次曲へのイントロダクションの役割を果たす、光のように降り注ぐ美しいメロディが印象的なインタールード曲。どん底一直線の重苦しさのある前曲からこれに切り替わると安堵を覚える。


TIAMAT - Prey - Prey ★★ (2015-02-03 00:47:00)

淀みきったアルペジオのリフレインが精神的にずっしりくるタイトルトラック。3分ほどと短いが、極端に濃縮された暗さと憂鬱な空気に息が詰まりそうになる。


MASTODON - Blood Mountain - The Wolf Is Loose ★★★ (2015-02-02 22:42:06)

MOTORHEADを思わせる爆走感が気持ち良いアグレッシヴナンバー。ブラン・デイラーの自己主張強めなドラミングが所狭しと暴れまわる様子は圧巻の一言。


HELLOWEEN - Gambling With the Devil - Fallen to Pieces ★★ (2015-01-28 22:53:26)

組曲の第2部となるミドルテンポのドラマティック曲で、ヒートアップしていく中盤から切り込んでいくサシャの流麗なGソロが最大の見せ所(ややトリッキーなフレージングがスティーヴ・ヴァイを彷彿させるものあり)。折角スケールの大きい雰囲気ながらも上手く活かせていない平坦な音作りが惜しまれるところ。


HELLOWEEN - Gambling With the Devil - The Saints ★★★ (2015-01-28 22:46:05)

これぞヴァイキー節炸裂!ほのかに哀愁を帯びたメロディを振りまく疾走曲。長めのGソロパートがこれまた殺傷力高しのフレーズを奏でており、本格的に殺しにかかってくる。


FOR MY PAIN - Fallen - Rapture of Lust ★★★ (2015-01-25 01:08:54)

リードGが奏でるキャッチーなメロディや自然と体が動いてしまう軽快なアップテンポのノリ等と、ツボの押さえどころがしっかりしている良曲。


BESEECH - Drama - Drama ★★★ (2015-01-25 00:28:58)

悩ましいまでに甘くエロいVoと濃厚なメランコリーに酔いしれるOPトラック。雰囲気的にはどちらかというとエンディング向きのような気がするけど。


DARKSEED - Poison Awaits - Incinerate ★★★ (2015-01-25 00:24:10)

近未来的なシンセサイザーのメロディがリードしていくノリノリ・ゴシック曲。ダークさよりもクールでアンニュイな雰囲気を強調した滑らかなメロディが印象的。


MY DYING BRIDE - Like Gods of the Sun - A Kiss to Remember ★★★ (2015-01-22 22:34:47)

相変わらず暗く陰鬱な空気に包まれるも、暗雲を突き抜けるかのごときエピックなメロディが印象的。ピアノ中心の静寂パートを経てからの流れは不思議と高揚を煽られる。

またライブ版でのアーロンのパフォーマンスは必見。体を張ってのシアトリカルな演技を交えた様子は、ルックスのよさも相まって釘付けになる。


MY DYING BRIDE - Like Gods of the Sun - For You ★★ (2015-01-22 22:20:29)

以前にも増してわかりやすく静と動のコントラストで展開していく曲。静パートにおけるゆったりと漂う繊細なメロウさが心に染み入る。


MY DYING BRIDE - The Angel and the Dark River - Two Winters Only ★★ (2015-01-15 20:27:16)

静かな雰囲気やアコGが多めに使われている為か、他の曲と比べソフトでメロウな感触強め。とはいえ油断しているとヘヴィなパートで叩き落される。


MY DYING BRIDE - The Angel and the Dark River - Your Shameful Heaven ★★★ (2015-01-15 20:16:05)

ヴァイオリンの悲痛な音色が胸を掻き毟る、アルバムを〆る陰鬱大曲。珍しく疾走する場面があるが、もちろんそこにポジティヴさなどなく破滅へと一直線に向かっていくようなイメージ。


SAHG - III ★★ (2015-01-13 00:46:11)

AUDREY HORNEのツインGコンビの片割れであるトーマス・トフトハゲンが在籍する、ノルウェー発ドゥーム・ストーナーメタルバンドの3rd。似たサウンド志向を持つ北欧勢のGRAND MAGUSやGHOST B.Cらと同様にサバス影響下の怪しげな暗さとのたうつような粘着ヘヴィリフで基本的にはミドル中心、時にはアップテンポなノリで豪快にドライヴする泥臭い70'sハードロックを展開しており、やや線の細めなVoが歌う明快なメロディはポップ過ぎず程よい聴きやすさをもたらす(上にあげた2バンドの中間と言った感じかも)。

ドゥームな陰鬱さをある程度維持しつつも時代に逆行するようなレトロ調にくすんだ音作りやオルガン等のオールドファッションな装い&湿り気が強く印象付けられ、何となく同時期のAUDREY HORNEと似ている所があるなぁと思ったら本作のプロデュースに"アイス・デイル"ことアルヴェ・イスダル、エルブラン・ラーセンといったAUDREY HORNE(&ENSLAVED)関係者が全面的に関わっているとの事。納得。


MY DYING BRIDE - Like Gods of the Sun - Like Gods of the Sun ★★★ (2015-01-12 23:11:27)

重々しく引きずるグルーミーなGリフのインパクトが強烈にくるOPトラック。チャーチオルガンをバックに2バス連打と澱んだリフがどす黒く渦巻くコーラスパートが凄まじく、呪詛のごときVoと相まって闇へと引きずり込まれるような感覚に陥る。


MY DYING BRIDE - For Lies I Sire - My Body, a Funeral ★★ (2015-01-12 23:01:15)

アーロンの語り調Voと共に流れる静かな導入部を経て、ヴァイオリンが優雅に鳴り響く壮大な葬式会場へ招待といったOP曲。粘着質のドロドロと淀んだGの歪みサウンドは重苦しく、精神をかき乱す響き。


MY DYING BRIDE - For Lies I Sire ★★★ (2015-01-12 22:44:08)

メンバーが数名交代したものの、ひたすら陰鬱なゴシック・ドゥーム暗黒道を行く英国のヴェテランによる10th。基本的な音楽性にブレはなくいつもどおりなのだが、今作における最大のトピックは実に4th以来となるヴァイオリン(女性Key奏者が兼任している模様)が導入されたところ。重厚なドゥームサウンドと共に今にも力が尽き果てそうなVoが沈痛な感情をこめて嘆き、ヴァイオリンの芳醇な響きがシアトリカルな彩を添える様子は初期を大いに彷彿させる作風ですばらしい。

平均で5~6分、短いものだと4分台と全体的に尺度が短めなのと全体を覆うグルーミーな浮遊感から3rdや4thを思い起こさせるもそれらをいくぶん洗練させたような印象。中でも激しく怨念を撒き散らすデスメタル曲の8、死の大団円を迎えるかの如き後半部の展開が印象的なラス曲9の流れが強烈。