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ハルディンさんの発言一覧(評価・コメント) - 時系列順 1-100

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SOLAR FAKE - Frontiers - Under the Skies ★★ (2018-07-03 00:24:20)

初っ端からノリ良くメランコリックに聴かせるOP曲で、所々入るピアノが美味しい。スヴェンの低音声で歌われる滑らかに流れるような美メロに酔いしれる。


SOLAR FAKE - Frontiers ★★★ (2018-07-03 00:13:23)

3年ほどのスパンを置いて制作された2作目。前作と同様にスヴェンが自らプロデュース/アレンジ/エンジニア関係の全てをこなしている。

デビュー作と同じく前2バンドとは全く方向性の異なるエレクトロ/フューチャーポップ路線を展開しており、ミッドテンポの②や⑩のようにやや実験的な印象のダークでダウナーな雰囲気を一部引き継ぎつつも、VNV NATIONとのツアー経験に触発されたのかサウンドの厚みが増してEBM色の濃い曲を主軸にアッパーなノリのハイテンポの曲が増え、全体的にノリの良いキャッチーさが増強。前作からのフォローアップとして申し分のない仕上がり。

躍動感溢れるドラムビートによる肉体的なノリとキャッチーさが耳に叩き込まれるポップチューンの③、折り重なるトランシーなシンセの美メロと物憂げなVoラインのドリーミーな聴き心地が中毒になる極上フューチャーポップ曲の④、一際歪みがかった攻撃的なサウンド&ハーシュVoで攻めの姿勢を見せるインダストリアル/ダークエレクトロの⑤、ピアノの旋律や甘く切ないスヴェンの歌声からZERAPHINE時代の香りを芬々と匂わせるゴスくてメロウなムードに酔いしれる⑦等と一層個性が立った曲の完成度は相当のもので、重厚なビートの踊れるドライヴ感と相まってリピートを誘発。前作での課題だった後半の流れも改善されていてGOOD!


SOLAR FAKE - Broken Grid ★★ (2018-07-02 23:58:18)

ZERAPHINEでの活動の傍らで2006年頃に発足しバンド活動がやや一段楽した所で満を持してデビューを果たすジャーマン・ゴシック業界を代表するイケメン・フロントマン、スヴェン・フリードリッヒによるサイド・プロジェクトSOLAR FAKEの1stアルバム。

メインバンドのZERAPHINEやその前のDREADFUL SHADOWSと音楽性のベクトルこそ若干異なれども一貫して質の高いゴシック・メタル/ロックサウンドを作り上げてきたスヴェンが新たに手がけるのは、COVENANTや初期VNV NATION等を思わせる薄暗く憂いを湛えたEBM/フューチャーポップと上記バンドとは全く異なるスタイル。EBM特有の厚みのあるダンサブル&キャッチーなグルーヴとDREADFUL SHADOWS時代から脈々と受け継がれる耽美メロが融合し、美しくメランコリックに酔わせつつも時には②や⑥のようにダーク・エレクトロ/アグロテック系ばりにアグレッシヴに攻める要素もアリ。

テンションが落ち着く後半がやや失速気味なのが玉に瑕だが、ルーツであるダークウェーヴ/ゴスをバンドサウンドを排した純粋たるエレクトロ・ミュージックという形で魅力的に聴かせる良盤。


VNV NATION - Matter+Form - Chrome ★★★ (2018-05-13 23:47:40)

インダストリアルなサウンドに埋もれることなく主張するメロディの小刻みよいキャッチーさ、よりアタックを強めてグルーヴィーに揺らすDsと進歩したVNVサウンドを見せ付けるOPナンバー。問答無用にテンションがあがりまくりで最高。


VNV NATION - Empires - Fragments ★★ (2018-05-13 23:24:24)

緊迫した空気に満ちたダークで硬派なEBMナンバー。メロディアスな曲がメインの本作の中では異色だが、バンドのルーツを垣間見える。


VNV NATION - Empires - Standing ★★★ (2018-05-13 23:21:31)

リードシンセのスペーシーなメロディを主軸に4つ打ちDsの踊れるグルーヴ、控えめながらも哀愁に満ちたVoライン。これぞフューチャー・ポップの王道というべき曲。


VNV NATION - Empires - Saviour ★★★ (2018-05-13 23:16:07)

本作中最長の7分ほどに及ぶトランシーなインストナンバー。中ほどに差し掛かってきた辺りからぐっと音数が増えて盛り上がってくる所がポイント。ちなみにボーカル入りバージョンもあり。


VNV NATION - Automatic - Space & Time ★★ (2018-05-13 23:08:38)

Pad音の煌びやかなリードメロディに導かれ、ひたすらポジティブなムードに浄化される極上のオープニングトラック。これを聴くと元気が湧いてくる。


SOLAR FAKE - Reasons to Kill - Face Me ★★ (2018-04-24 01:52:17)

抜けが良く低音の利いた4つ打ちのグルーヴが心地よいテクノ/ハウス寄りの曲。淡々とクールな面持ちのヴァースから一転ハーシュVoで荒々しく攻撃的に攻めるコーラスのわかりやすい対比でダイナミックに聴かせるのもいい。


SOLAR FAKE - Frontiers - Such a Shame ★★ (2018-04-24 01:22:06)

UKニューロマ/シンセポップグループのTALK TALKのカヴァー曲。原曲に忠実だがこのバンドらしくEBMやトランス的なアレンジを施して現代的でノリノリな仕上がり。


SOLAR FAKE - Another Manic Episode - All the Things You Say ★★★ (2018-04-24 01:12:54)

重厚なエレクトロサウンドが織り成す徹頭徹尾メランコリックな美メロの洪水ぶりに悶絶する、スヴェンの魅力を存分に引き出した必殺ナンバー。


SCREAM SILENCE - Aphelia - My Tenebrous Illusion ★★ (2018-04-24 00:58:37)

シンセは少し控えめにしてGサウンドをいくぶん強調したゴシックロックナンバー。HIMとTHE CUREの中間みたいな雰囲気かも。


SCREAM SILENCE - Saviourine - Beloved Sweet Curse ★★★ (2018-04-24 00:37:09)

これもCreedと同じくキャッチーでアップテンポ目の曲調で、アルバム後半で光るキラー曲。煌びやかなシンセで彩るイントロから引き込まれる。


DREADFUL SHADOWS - Beyond the Maze - Fall ★★ (2018-04-24 00:30:17)

音が軽めなのが気になるが、翳りを帯びたメロディの滑らかさと躍動感溢れるノリで聴かせるアップテンポ曲。所々ヴァイオリンが絡んでくるのもいいスパイス。


DREADFUL SHADOWS - Buried Again - Everlasting Words ★★★ (2018-04-24 00:27:01)

荒涼としたバッキングに乗せる妖しげにうねるエキゾチックなリフ使いが印象的なミドルナンバー。淡々としつつも時には荒々しく吼え、悲壮感たっぷりに歌い上げるスヴェンのエモーショナルなVoがダイナミックに盛り上げてくれる点がGOOD!


DARKANE - Insanity - Third ★★★ (2018-04-24 00:19:17)

ピーターの超絶ドラム捌きが存分に堪能できるキレッキレの突進力がとにかく気持ち良い、スラッシーなスピードナンバー。たまらん!


DARKANE - Insanity - Calamitas ★★ (2018-04-24 00:15:28)

Calamitas(Calamity=災厄)というタイトルの如く美しくも不穏な空気に満ちた、シンフォニックなイントロダクション。期待を煽るに十分。


RICK ASTLEY - Whenever You Need Somebody - Together Forever ★★★ (2018-01-20 20:41:07)

癖のない爽やかなポップさといい感じに踊れるディスコビートが中毒的なリピートを誘発。やたらソウルフルなリックのVoも結構ツボる。


SCREAM SILENCE - Elegy - The Sign ★★ (2018-01-19 23:56:23)

前作のOP曲とほぼ同様のパターンながらも、クラシカルな美麗さを増強してメロウな味わいを強化した仕上がり。妖しくねちっこく歌い上げるVoも相変わらずお耽美でよろしい。


PARADISE LOST - Shades of God - As I Die ★★★ (2018-01-19 23:41:28)

妖しく揺らめくアルペジオの耽美さが印象的な、ゴシック/デス期の名曲。鬱々とした空気に木霊するニックの悲痛な叫びが強烈。


SOLAR FAKE - Broken Grid - Here I Stand ★★★ (2017-12-29 22:41:26)

「Empires」の頃のVNV NATIONを彷彿させる、哀愁エレクトロニック・ポップナンバー。ほんのり心地よい倦怠美メロに酔いしれながら踊りたくなる良曲。


SOLAR FAKE - Frontiers - Why Did I Raise the Fire ★★ (2017-12-29 22:34:27)

COVENANTを思わせるマシーナリーかつ退廃的なムードが支配する、インダストリアル色強めのミドルナンバ-。荒々しく歪んだスクリームが轟くコーラスが激しい怒りを剥き出す。


SOLAR FAKE - Another Manic Episode - I Don't Want You in Here ★★★ (2017-06-10 23:23:13)

アッパーなノリが続いたところでクールダウンを誘う曲で、ダブステップ調の重厚なグルーヴとメランコリックな浮遊感が見事に調和している。仄暗いメロディを淡々と歌うスヴェンの美声が心地よく響く。


SOLAR FAKE - Frontiers - Where Are You ★★ (2017-06-10 23:07:57)

ZERAPHINE時代の名残を強く感じさせるメランコリック・ナンバー。ピアノの主旋律や切々と歌いあげるメロディから哀愁ダダ漏れ。


SOLAR FAKE - Frontiers - More Than This ★★★ (2017-06-10 23:01:05)

淡く覆うトランシーな美メロと湿っぽく退廃的なVoの対比がとにかく癖になり、耳から離れなくなるキャッチーなリードトラック。派手な音色で盛り上げる所でも必要以上にやかましくすることなく、情緒を大事にしている点が好印象。


CAMOUFLAGE - Voices & Images - The Great Commandment ★★★ (2017-06-10 03:07:05)

80年代中期のDEPECHE MODEが好きな人におすすめ。ほんのりゴスな哀愁メロ満載の王道エレポップナンバー。


HIM - Deep Shadows and Brilliant Highlights - Heartache Every Moment ★★ (2017-02-28 23:20:45)

十八番というべきメランコリックなムード炸裂。頭から終わりまでとめどなく流れ込むメロディの切なさに胸が締め付けられる。


HIM - Deep Shadows and Brilliant Highlights - Salt in Our Wounds ★★★ (2017-02-28 23:17:27)

ポロロンと鳴るカンテレやパーカッションが入り混じる洒落たイントロが印象的なOP曲。メロディのキャッチーさだけでなくGソロの流麗さもポイント高し。


END OF YOU - Mimesis - GoldenEye ★★ (2017-02-28 21:36:14)

ティナ・ターナーのカヴァー曲で、原曲は映画007シリーズの「ゴールデンアイ」の主題歌としても有名。エレクトロニックな味付けをふんだんに塗して原曲とは一味違うクールなムードに。選曲&アレンジのセンスが渋い点がGOOD。


DREAMSCAPE - Very ★★ (2017-02-28 19:40:39)

VANDEN PLASと並ぶ活動暦の長いドイツのプログレッシヴ・メタルのベテランの2ndで、かつては日本盤もリリースされた。Awake期のDREAM THEATERからドライなグランジ色をいくらか差し引いた、ひねくれたメロディラインや少々モダンなエッジのサウンド。Gサウンドはゴリゴリと野太く結構ダーク目な雰囲気がメインだが、VANDEN PLASと同様に欧州産ならではの叙情メロディが映える湿り気を帯びた暗さになっている点がよい。VoはDTのラブリエよりはRUSHのゲディ・リーに似たタイプで、甘口ながらも幾らかクセのあるハイトーンヴォイスを操る。

Dsの手数の多さ故に微妙に落ち着きのないサウンドが耳に障るなど難点もあるが、ベテランならではの安定感とサウンドの品質はなかなか良好。キャッチーさがもう少し加わればなおランクが上がりそう。


ZERAPHINE - Traumaworld - Be My Rain ★★★ (2017-02-28 19:17:15)

ちょっとだけDREADFUL SHADOWS時代を思い出させるシブいバリトン声がかっこいい。テクノ調のシンセが目立つPV版のアレンジの方が好み。


SCREAM SILENCE - Elegy - Curious Changes ★★★ (2017-02-28 18:48:50)

バンドサウンドは最低限に抑えてドリーミーなシンセサイザーを中心に据えゆったりと漂うスローテンポ曲。この上なくナルシスティックに甘く歌い上げるハーディのディープなVoと相まって耳がとろけそうになる。


SCREAM SILENCE - Elegy - Living in the Rose ★★ (2017-02-28 18:40:04)

UKニューウェーヴ/ポストパンクの大御所、NEW MODEL ARMYのカヴァー曲。原曲の気だるいムードはそのままにバンドの持ち味である甘くロマンティックな味わいがプラスされた美味しい仕上がり。


TEARS FOR FEARS - Songs From the Big Chair - Shout ★★★ (2017-02-28 18:18:58)

ポップス離れした重厚なサウンドと雄大なスケール感に圧倒される名曲。終盤のGソロもなかなか盛り上がる。


NOCTURNAL RITES - The Sacred Talisman - The Journey Through Time ★★ (2017-02-28 17:10:23)

何となくMANOWAR風味な感じのヒロイックなメロディで聴かせる、日本盤ボートラのどっしりミドルナンバー。疾走系の曲ではないものの、本編に負けず劣らずのクサメロ満載。


SCREAM SILENCE - Elegy ★★ (2017-02-28 03:10:39)

4作目。前作のシンセポップ路線を引き続き展開していて、アップテンポのハードな曲調が減ったのとサウンドの質感がより軽めな感触になった他に繊細なアルペジオを奏でるGメロディの増加や煌びやかなシンセサイザーのピコピコサウンド、そしてゲストミュージシャンによる生ストリングスの導入とますますメロウ化に拍車の掛かった仕上がり。ここまでくるとロック色すら薄く感じるほどではあるが、まさに耽美ゴスの極地を行くかの如くトロけそうになる程に甘~いVoの妖艶な魅力、丁寧に紡ぎだされる哀愁のメロディの澄みきった美しさが以前よりも際立っており、聴けば聴くほど底なし沼にハマるが如くその虜になってしまう。

良くも悪くも路線の変化が少ないのとメロディ作りが割りとシンプルでアレンジがあっさりめな点は変わらずなのだが、それでもなお病み付きリピートを誘うサウンドである。欲を言えばAPOCALYPTICAを思わせるクラシカルなチェロの幕引きが美しい10をラストの〆にしても良かったかも。


ZERAPHINE - Still - Still ★★ (2017-02-28 02:41:13)

OPのツカミとしては上々の軽快なメロディックロックナンバーで、さらに垢抜けた音作りからも進歩が見える。中性的な顔立ちが美しいスヴェンのお耽美ゴス・ルック(髪型が個性的だけどそれも含めて良いw)を存分に堪能できるPVもなかなかよろしい。


ZERAPHINE - Kalte Sonne ★★ (2017-02-28 02:02:04)

解散したDREADFUL SHADOWSの元メンバーであるスヴェン・フリードリヒ(Vo, programming)とノーマン・セルビグ(G)の二人によって新たに結成されたバンド、ZERAPHINEのデビュー作で2002年リリース。音楽性そのものはDS時代からはあまりかけ離れないがこちらはゴスがかったオルタナティブロックといった印象で、デジタリーな打ち込みシンセによるほんのりサイバー的な味付けやクセのない都会的なメロディアスさと相まって元々さほど強くなかったメタル色はより薄まっている。とは言ってもDSの最終作「The Cycle」の時点でこういったサウンド傾向が強かったしその路線の延長上という感じで聴けば自然な変化として馴染める。

その童顔からは想像付かぬほどの渋い低音ヴォイスで淡々と歌うスヴェンのVoも健在で、DS時代よりもメロディがほんの少し明るめではあるもののゴス特有の妖しげな耽美さと倦怠感を依然強く匂わせており、仄かな暗さとクールな聴き心地のよさがナイス。本作における歌詞はすべてドイツ語で統一されており、一層冷たく退廃的な空気を醸す。個人的には切々とした哀愁メロディがじわりと沁み入るパワーバラード曲10がイチオシ。THE CUREやU2、HIMあたりが好きなオルタナ/ゴス愛好家におすすめ。


DREADFUL SHADOWS - The Cycle - New Day ★★ (2017-02-28 01:29:12)

元気のいい軽快でアップテンポなノリにぐいぐい引っ張られるが、それでも明快な盛り上がりのないメロディの暗さのおかげで浮いた雰囲気になっていない。こっちの方がOP向きかと思う。


DREADFUL SHADOWS - The Cycle - Futility (2017-02-28 01:26:07)

硬質なDsの跳ねるグルーブとヘヴィなGリフによるリズミックな曲調が特徴のスローテンポ曲。アルバムのOP&シングルカットにしてはちょっと地味かも。


DREADFUL SHADOWS - Beyond the Maze - The Drowning Sun ★★★ (2017-02-28 01:16:46)

ヴァイオリンの儚げなメロディがゆらゆらとたゆたうアップテンポ目の曲。悲しみを背負うような男の哀愁ヴォイスで聴かせるコーラスメロも美しい。


DREADFUL SHADOWS - Beyond the Maze - The Soil ★★★ (2017-02-28 01:12:15)

物凄い勢いで生気を持っていかれそうな、MY DYING BRIDEに匹敵せんばかりの葬式ムードな鬱曲。こういうのは勿論好きだ。


DREADFUL SHADOWS - Buried Again ★★ (2017-02-28 01:03:14)

ドイツはベルリン産ゴシック・メタルバンドの2nd。荒々しくノイジーなGサウンドをかき鳴らしつつオーケストレーション系のシンセやクリーントーンのアルペジオのメロウなフレーズを散りばめ、スローテンポ中心ながらも2や6、7といった比較的躍動感のある曲調を配したゴシックサウンドを展開。比較対象はPARADISE LOSTやTIAMATあたりかと思われるが、ドゥームというよりはむしろダークウェーヴ系に通ずる感触の冷たくダウナーなメロディ使い、デヴィッド・ボウイやアンドリュー・エルドリッチを思わせるアンニュイな雰囲気の低音ヴォイスを操るスヴェン・フリードリヒのVoスタイルと、音の質感はしっかりメタルでありながらも古きよき80'sニューウェーヴ/ゴスロックに強く根ざしたスタイルなのが特徴的。パラロス等のメタル勢がいわばゴス寄りのメタルならこちらはメタル寄りのゴスといった感じで、むしろ似たようなルーツを持つLACRIMOSAに近いかも(音楽性自体は勿論異なるが)。

もう少し音に厚みがあればゴシックのキモである湿り気や翳りの表現に深みが出てくると思うが、それでも徹頭徹尾嘆かわしくメランコリックな色彩に染まったムードで落ち込ませてくれる点はよい。


SCREAM SILENCE - Saviourine - Creed ★★ (2017-02-23 02:25:19)

妖しさとキャッチーさの絶妙なバランスで聴かせるシングルカット曲。どことなくDEPECHE MODEのEnjoy The Silenceを思い出させる曲調がツボ。


SCREAM SILENCE - The 2nd - Suppressed Again ★★ (2017-02-23 02:14:00)

力強くドラマティックなオーケストレーションで彩るOPナンバーで、前作からチープさを薄めて厚みを増した音像で再構築したような印象を与える。二段構え型コーラスパートの只ならぬ悲壮感に心を掴まれる。


SCREAM SILENCE - Seven Tears - Timid Try ★★★ (2017-02-21 21:31:06)

哀愁ダダ漏れなピアノの躍動感溢れる響きが心を射抜くロックナンバー。切々と歌い上げるメロディも湿度高めでジワジワと染み入る。


SCREAM SILENCE - Seven Tears ★★ (2017-02-21 21:26:03)

3rd。本作も前作とさほど大差のないズブズブと沈みこむ耽美でメロウなゴシックサウンドだが、変化した点を挙げるならば繊細なピアノやピコピコのエレクトロニクスを多く取り入れた全面に押し出した結果Gサウンドを始めヘヴィさがぐっと減退。前2作まであった中世的なムードの重厚なメタル色が消えて全盛期のHIMにDEPECHE MODEを足したようなイメージのニューウェーヴ/シンセポップ志向強めの哀愁ゴスロック路線へと本格的に鞍替えしている。しかしよりストレートに耽美ゴス色を映し出したシンプルな音作りに徹した分、もの悲しくも甘いメロディの魅力がより浮き彫りになっているので個人的には歓迎すべき変化。

前作では所々暗すぎるかなと思っていたメロディラインが気持ち明るめになって全体的に風通しの良い感触になったのも良い点で、力みが抜けてより自然体のディープヴォイスで甘く歌い上げるハーディ氏のVoの繊細な魅力がばっちりと決まる。軽快でキャッチーな曲調も増えており、特に2や6あたりはキラー候補。


SCREAM SILENCE - Aphelia - Kerosene ★★★ (2017-02-21 20:57:34)

エレクトロニックなサウンドを大胆に投下してインダストリアル寄りに接近した、ダークで妖艶なミドル曲。吐息混じりでネットリと歌い上げるハーディの低音Voが最高にエロチックで濡れる。


SCREAM SILENCE - The 2nd ★★ (2017-02-21 20:00:00)

ドイツはベルリン出身のゴシックロック/メタルバンドの2作目。メディーバルな情緒を湛えた荘厳なオーケストレーションやエレクトロニックなシンセに彩られた、同郷のDREADFUL SHADOWSにも似たダークウェーヴ系のゴシックを前作と同様に展開。サウンド志向がエレクトロ・ポップ寄りになっていく本作以降の作品と比較してそこそこヘヴィ目な音作りなのでメタル耳でも十分対応できる。ミドル~スローテンポの曲調をメインに徹頭徹尾悲しくも甘美なロマンスに満ちたサウンドはメランコリック・ゴス好きの心にクリーンヒットすること間違いなしで、個人的にはなかなかの掘り出し物な逸品。

ヴィレ(HIM)を思わせるややクセの強めなお耽美ナルシストなVoに好き嫌い分かれそうだが、いかにもゴスのイメージに合っていてよいと思う。官能的なベルベットヴォイスでとことん心地よく酔わせてくれるのがたまらない。


LACRIMOSA - Fassade - Liebesspiel ★★ (2017-02-21 18:45:35)

シンフォ度はかなり控えめで荒々しくヘヴィなGサウンドが中心だが、純粋にかっこいい。ヒラヒラと舞うようなオーボエのか細い音色が何だか癖になる。


ZERAPHINE - Blind Camera - Die Macht in Dir ★★★ (2017-02-13 01:31:31)

独語メインで歌われる本作随一のキラーチューン。適度にヘヴィなサウンドでほんのりメランコリックなメロディアス・ハードといった感触で、個人的にはZERAPHINEの曲の中ではHR好きにアピールできる曲調だと思う。


RUSH - Counterparts - Animate ★★★ (2017-02-13 00:23:17)

カウントから迫力のフィルインという流れだけで最高にテンションがアガる、パワフルでヘヴィなOPナンバー。スピーカー越しに生々しくオーガニックな演奏が直に伝わってきそうな音作りがまた最高だ。


RUSH - Counterparts - Stick It Out ★★ (2017-02-13 00:19:28)

メロディラインが埋もれそうになるほどの荒々しく歪んだGリフが醸すやや澱んだ空気と、当時のグランジブームの影響が強く感じられる曲。それでもRUSHならではの変幻自在なロックの一種のスパイスとなって活きている点が凄いところ。


IRON MAIDEN - A Matter of Life and Death - Different World ★★ (2017-02-13 00:04:38)

OPとしては上々のキャッチーかつ軽快なHRナンバー。まあ大作志向極まる本作では浮いている印象が拭えないが、かっこいいリフやエイドリアンの流麗なGソロと決め所がしっかりしていい感じ。


SCREAM SILENCE - Aphelia - My Eyes ★★ (2017-01-31 19:44:26)

浮遊感を醸す幻想的なシンセ等をバックにゆったりと聴かせるOP曲で、7分台とやや長め。悲壮感に満ちたコーラスの澱みない純粋な響きがとことん染み入る。


PARADISE LOST - In Requiem - Unreachable ★★ (2017-01-31 19:06:38)

重厚なゴシック/ドゥーム路線への回帰が強まる本作のなかではOne SecondやSymbol of lifeあたりに近いタイプの歌モノ路線の曲。それでもGサウンドはかなり厚みがあって聴き応えがある。


PARADISE LOST - Symbol of Life - Erased ★★ (2017-01-31 19:02:47)

ピアノや女性コーラスで華やかに彩る、フィンランド・ゴス勢を思わせるキャッチーなシングル曲。初期のそれとは使い方が異質だがこれはこれでいい。


PARADISE LOST - Symbol of Life - Isolate ★★★ (2017-01-31 18:57:41)

まるで黒アルバム以降のMETALLICAがゴスロックをやっているみたいな雰囲気がいい。メランコリックかつ力強いメロディやノリノリなグルーヴとつかみとしては申し分なし。


PARADISE LOST - Symbol of Life ★★ (2017-01-31 18:53:53)

日本盤リリースが途切れてしまった9th。脱メタル傾向が出たOne Second路線を引き継いだ点では前作と同様なのだが、ヘヴィさと歌メロが中途半端でなんとなく煮詰めきれていなかった前作に比べ本作はよりシャープでヘヴィな音質にバージョンアップした他メロディ面がかなり洗練されており、路線はそのままに完成度が純粋に向上している。引き続きDraconian~やIcon時代の叙情性溢れるリードGは殆ど鳴りを潜めているものの、やや気だるくもキャッチーに聴かせるVoラインや嫌味なく挿入されるシンセの都会的な聴き心地などで上手くカバーしていて良い。ゴシックメタルというよりはオルタナ系ゴスロックとして聴けば良作かと思う。


SCREAM SILENCE - Aphelia - Harvest ★★★ (2017-01-22 00:34:37)

叙情的なアルペジオとオルガンを乗せて軽快にドライヴする、アップテンポなゴスロック曲。まるで北欧のバンドのような透明感溢れる美メロディとそれを高らかに歌い上げるVoの瑞々しさが魅力的だ。


DREADFUL SHADOWS - The Cycle - Twist in My Sobriety ★★★ (2017-01-22 00:03:28)

本作のボーナストラックとして収録されているタニタ・ティカラムのカヴァー曲。元々が暗くアンニュイな曲調なのもあってか相性は抜群で、原曲を留めながらバンド特有の退廃的かつ耽美なゴス色が見事なまでに映える仕上がり。


DREADFUL SHADOWS - The Cycle - The Vortex ★★ (2017-01-21 23:46:29)

サイケデリックなシンセとDsループ、そしてGリフの執拗なリフレインが酩酊を誘う曲。だらだらしたダウナー感覚を一層引き立てるようなスヴェンの倦怠ヴォイスに色気があっていい。


JUDAS PRIEST - Turbo - Turbo Lover ★★ (2017-01-15 01:11:22)

Defenders~の頃の硬派なメタルのイメージを期待すると肩透かしを喰らうが、これはこれで案外悪くない。そこはかとなく漂うUKニューウェーヴの気だるげな雰囲気が結構好き。


IRON MAIDEN - The Book of Souls - If Eternity Should Fail (2016-05-11 17:15:21)

イントロのあのメロディ、どこかで聴いたことがあるような・・・と思ったら「必殺仕事人」かw。派手さはないが力強く踏みしめていくようなミドルテンポと勇ましいメロディでじっくり進み、中盤から少しギアをあげて駆け抜けていったりとMAIDENらしい感じが出ていていい。


PARADISE LOST - The Plague Within - Cry Out ★★ (2016-05-03 23:24:06)

3連符のガツガツしたロッキンなノリとドロっと纏わり付くヘヴィネス。まるで「Gothic」をモダンなサウンドで蘇らせたかのような感じで、初期ファンならばかなり刺さるのでは。


THE CURE - Wish - Friday I’m in Love ★★★ (2016-04-23 23:49:21)

賑やかで楽しいPVの雰囲気そのものを映し出したかのような、元気に弾けるキュートでポップなメロディが気持ちよすぎる。明るい中でもほんのりと哀愁が混じっているのもたまらなくツボ。


THE CURE - Disintegration - Lullaby ★★ (2016-04-23 23:38:47)

タイトルに反して何だか薄気味悪くて暗いムードだが、妙に癖になってくる。同時にじわじわと落ち込んできそうになるけどw。


POISONBLACK - A Dead Heavy Day - Bear the Cross ★★★ (2016-04-23 23:32:19)

分厚いヘヴィネスの強靭さに乗るノリノリ&キャッチーなメロディが頭から離れなくなる。メランコリック度は薄いが、これはこれでかなりの良曲かと。


POISONBLACK - A Dead Heavy Day - Diane ★★ (2016-04-23 23:28:48)

2バス連打のエネルギッシュな立ち上がりからふてぶてしくダーティーなR&R調のノリと極悪なヘヴィネスの応酬でガツガツ攻め立てるOP曲。モダン路線のENTWINEを男臭くマッチョ化したような感じでカッコいい。


POISONBLACK - A Dead Heavy Day - Introuder (2016-04-23 23:24:24)

ブルージーにかき鳴らすGが激シブい短めのイントロ曲。つかの間の余韻をぶった切る次曲との落差が強烈。


MY DYING BRIDE - The Dreadful Hours - The Raven and the Rose ★★ (2016-04-23 23:21:24)

ずっしりと響く澱んだリフが粘っこくウネり、怨念のごとく執念深く纏わりついてくる。ひたすら陰鬱極まるグルーヴを作り出すヘヴィなミドル曲だが、途中からブラストビートまで飛び出す展開も。


MY DYING BRIDE - Bring Me Victory - Scarborough Fair ★★★ (2016-04-23 23:14:59)

サイモン&ガーファンクルのバージョンでも有名な、英国の民謡曲「スカボロー・フェア」のカバー。深い悲しみを湛えたアーロンの気品溢れるジェントルな朗唱、ドゥーミィーなGサウンドや優雅に鳴り響くヴァイオリンなどMDBならではの個性が貫かれていてGOOD。


MY DYING BRIDE - The Light at the End of the World - Christliar ★★ (2016-04-23 23:02:00)

徹底してダークな色合いに染め上げ、そしてゆっくり沈み込むような雰囲気がいかにもMDBらしさ満点。静けさが訪れる中盤における幽霊の囁きのような「Go...」の掛け声が印象的で、生気のなさや冷たさに背筋がゾッとする。


SIMON & GARFUNKEL - The Graduate - Scarborough Fair ★★★ (2016-04-04 23:19:13)

元は英国の古い民謡曲で数々のアーティスト達にカヴァーされているが、やはりこのS&Gのバージョンが最高。コーラスのハーモニーの美しさに溜息がもれる。


SIMON & GARFUNKEL - Bridge Over Troubled Water - El Condor Pasa (If I Could) ★★ (2016-04-04 20:33:45)

ペルーの有名な民謡「コンドルは飛んでいく」のカヴァーで、笛の奏でる素朴な哀愁メロディが染み入る。そういえばこれ、学生の時に音楽の授業でやったことがある。


POISONBLACK - Drive - A Good Day for the Crows ★★ (2016-02-22 20:13:30)

ずっしりと響く重量感満点のヘヴィ・グルーヴに揺れるミドル曲。男泣きを誘うブルージーでメランコリックなGソロセクションが美味。


POISONBLACK - Drive - Piston Head ★★★ (2016-02-22 20:02:54)

アクセル全開に踏み込んで突っ走る疾走感が痛快なアップテンポ曲。ちょっと抑えたブリッジからガツンとブチかますコーラスという流れもいい感じにテンションアップを誘う。


LIQUID TENSION EXPERIMENT - Liquid Tension Experiment 2 - Biaxident ★★ (2016-02-22 19:27:28)

肩の力が程よく抜けた開放感のあるムードは、確かにSix Degrees~のそれみたいだ(こっちが先だけど)。ルーデスの華麗なピアノ捌きが耳を惹く。


LIQUID TENSION EXPERIMENT - Liquid Tension Experiment 2 - Acid Rain ★★★ (2016-02-22 19:23:31)

7弦Gの重量感のあるリフ、直線的にガツガツと突き進むマイキーのドラミングを軸に容赦なく攻めるOP曲にしてキラーチューン。ヘヴィメタルのかっこよさとスリル溢れるインタープレイが見事に噛み合う終始ハイテンションなノリに燃える。


MYRATH - Legacy - Believer ★★★ (2016-02-22 17:56:17)

アルバムのOPを飾る、豪華絢爛なストリングスに彩られたエキゾチック・アラビアンメタルナンバー。一層増したスケール感と郷土愛に満ちたサウンドはORPHANED LANDの「All is One」ばりの絶大なインパクトで迫る。


MY DYING BRIDE - 34.788%... Complete - Heroin Chic (2016-02-22 17:22:53)

まるで脱メタル&エレクトロ路線まっしぐらなTIAMATやTHE GATHERINGのような、打ち込み主体のオルタナ・トリップホップ曲。アーロンのVoは殆ど語りのような感じで鬱々と呟き、所々にセンサー音が挿入されるダーティな表現多めな歌詞も含めMDBとは思えないほどの異様なムード。


MY DYING BRIDE - 34.788%... Complete - The Whore, the Cook and the Mother ★★ (2016-02-22 17:12:05)

重厚で威厳のある曲調はMDBらしいが、常にエフェクトで曇らせたVoがサイバーチックな冷徹さを醸す。静寂空間の中を彷徨う中盤のパートは若干冗長な印象もあるが、そのトリップ感覚に意識が朦朧しそうになる。


MY DYING BRIDE - 34.788%... Complete ★★ (2016-02-22 17:04:53)

5th。ヴァイオリン&鍵盤奏者のマーティンが離脱した影響なのかクラシカルな壮麗さが大幅に減衰し、その代わりに随所に音声サンプリングやサイケデリック調の歪みエフェクト等を張り巡らせ当時のPARADISE LOSTらと似たアプローチというか実験的な要素が見受けられ、アルバムを通じて変化の少ないMDBとしては異色のモダン寄りの作風。以前のような絶望感やメランコリーといったニュアンスは控えめな分、聴いているうちに意識が段々遠ざかって脳内がじわじわと蝕まれていくような、ある種の酩酊感と突き放すような冷たさに支配されたムードが貫かれているのも特徴。

4に到っては脱メタル路線のTIAMATやTHE GATHERINGにも通ずる曲調といくらか戸惑いを覚える場面もあるが、それ以外の曲は若干モダンなタッチがプラスされたぐらいで根幹を成すドゥームサウンドから大きく離れていないので案外そこまでイメージが変わるほどの変化でもなかったりする。


MY DYING BRIDE - Songs of Darkness, Words of Light - The Scarlet Garden ★★ (2016-02-10 21:11:58)

押しつぶされそうなほどに重苦しく陰鬱なリフが圧し掛かるイントロを聴いただけで一気にダウナーな気分にさせてくれる。4th以来久々にフィーチャーされたヴァイオリン(クレジットがないのでサンプリングかも)の音色に初期の壮麗さを少し覗かせるところがいい。


MY DYING BRIDE - Songs of Darkness, Words of Light - My Wine in Silence ★★★ (2016-02-10 21:04:10)

孤独で虚しい空間の中を宛てもなく彷徨っているような、独特の浮遊感に支配されたメランコリックゴシック曲。穏やかな雰囲気だが、不穏なアルペジオと共に悲痛な叫びが木霊するパートが強烈。


MY DYING BRIDE - Feel the Misery - A Thorn of Wisdom ★★ (2016-02-08 23:21:49)

前作にはなかったメランコリックなKeyをふんだんに使ったミドル曲。劇的な盛り上がりはなくヘヴィさは控えめだが、冷たく突き放すような淡々としたムードが精神的に重く圧し掛かってくる。


HAMFERð - Evst - Sinnisloysi ★★★ (2016-02-08 22:57:45)

デスヴォイス一本で通すが故にアルバム中最もダークでヘヴィな色合いが強い曲。ゲストとして母国の著名な女性シンガーソングライターであるEivør Pálsdóttirが参加しており、アトモスフェリックに揺らめく歌声で深遠な神秘性を添えている。


HAMFERð - Evst - Deyðir varðar ★★★ (2016-02-08 22:50:00)

叙情的なアルペジオをバックに朗々たるオペラ歌唱を響かせ、後半は禍々しい邪悪さが唸りを上げる大曲。特にコーラスの圧倒的なスケール感は思わず溜息が漏れてしまうほど。

↑の野外ライヴヴィデオは幻想的な日食の中で撮影されており、楽曲の持つ神秘的で心寂しいムードと相まって非常に美しい映像となっている。


SOILWORK - The Living Infinite - The Windswept Mercy ★★ (2016-02-05 00:32:39)

ヘヴィなサウンドの中で何とも涼しげな雰囲気のクリーンVoが登場し、どこかUKニューウェーヴ的な趣を覗かせるところが好き。


SOILWORK - The Living Infinite - This Momentary Bliss ★★★ (2016-02-05 00:27:03)

初期を彷彿させるメロいGが炸裂するリフ、スクリーム&クリーン共にキレキレなビヨーンのVoとバンドの旨みをぐっと凝縮したかのような仕上がり。


SOILWORK - The Living Infinite - Spectrum of Eternity ★★★ (2016-02-05 00:23:51)

チェロによる導入部から激しく雪崩れ込むサウンドを聴いて、完全復活を確信。一時期の停滞感は何だったのかと思いたくなるほどの鋭くアグレッシヴな突進デスラッシュぶりにテンションが上がりっぱなし。


LACRIMAS PROFUNDERE - Filthy Notes for Frozen Hearts ★★ (2016-02-03 22:51:01)

自らを「Rock 'n Sad」と標榜する独逸出身の元ドゥーム・デスメタラーによる7th。フィンランドのその手のバンドを思わせる耽美なノリノリ・ゴスロックを展開しており、特に目新しいものではないがこのバンドの場合は元々ドゥームをやっていただけあって軽快なノリの中でドンヨリと垂れ込むような暗さが特徴で、メロディが埋もれる分キャッチーさには欠けるもののゴシックならではの退廃的なムードを醸すところがいい。

写真写りがナルっぽいがそこそこ男前なルックスのクリストファー・シュミットのVoはユルキィ(THE 69 EYES)とヴィレ・ヴァロ(HIM)の中間といった印象で、アンニュイな色気を振りまく低音ヴォイスが魅力的。本作を最後に脱退してしまったのが惜しいところ(後に加入したVoは悪くはないのだが、ちょっと見劣りする)。

良くも悪くもダークな雰囲気に統一されているので曲ごとの変化が乏しいのが難点。KeyやGソロをもう少し取り入れてくれたらメリハリがついて良くなると思うが。


HAMFERð - Evst ★★★ (2016-02-03 18:58:37)

北欧はフェロー諸島出身、鍵盤奏者を含む6人組のドゥーム/デスメタルバンドの1stフルレンス。歌詞は英詩ではなく全編フェロー語で統一。寒々しい冷気と寂寥感を煽り立てるシンセサイザーやトラッド調のフレーズを散りばめるGメロを所々配し、破壊的なGリフを唸らせて重々しく沈み込む暗鬱ドゥームを展開。ずばり初期KATATONIAやSWALLOW THE SUNあたりのファンに強くアピールする音像。

憤怒と絶望を剥き出しに大地を揺るがすような咆哮を轟かせ、一方で妖艶なテノールヴォイスで深い悲しみを歌い上げる見事な美醜対比を操るヨン・アルダラのVoがとにかく圧巻の一言で、後にBARREN EARTHの後任Voとして抜擢されたのも納得の素晴らしいパフォーマンスに聞き惚れてしまう。クリーンVoはオペラそのものの歌唱法でかなりクセが強いので好き嫌いが分かれそうだが、鬱屈とした暗さの中で格調高い雰囲気を際立たせている。

全6曲だが4を除き殆どが長尺曲なのでボリュームは十分あり、長すぎず短すぎずの良バランスに纏まっている。ブラック系のトレモロGでエピックなスケール感を強める1や一際メランコリックな2、女性Voを絡めて妖しげな神秘性を帯びた5等としっかり個性を持たせた曲作りの上手さ、そして良質なサウンドプロダクションとデビューとは思えぬ高い完成度を誇る逸品。


FOR MY PAIN - Fallen - Dear Carniwhore (2016-01-20 00:14:13)

他と比べてかなりヘヴィ目な感触。ユハ君の歌い方もなかなか荒々しいが、線の細さがちょっと気になるかも。


ENSLAVED - Axioma Ethica Odini - Lightening ★★★ (2016-01-20 00:05:00)

重々しいスラッジーなGリフとソフトなクリーンVo歌唱を交えたミドル調だが、途中からギアを切り替えて疾走パートに突入。エピックなムードを湛えて荒々しく突き進む様子はまさにヴァイキングの勇猛さをイメージするかのようだ。


MY DYING BRIDE - A Line of Deathless Kings - Deeper Down ★★ (2016-01-19 23:36:45)

のっけから2バス連打のヘヴィさと鬱々としたVoでとことん沈ませてくる。曲名の通り深みへと落ちていくような感覚。


ARCH ENEMY - Rise of the Tyrant - Night Falls Fast ★★ (2016-01-19 23:29:26)

他と比べてえらく地味な曲だなと思っていると、転調を交えたソロセクション部での派手なGソロ合戦におおっとなる。


BLIND GUARDIAN - Follow the Blind - Valhalla ★★★ (2016-01-19 23:13:32)

1stのMajestyと並び初期を代表する疾走ナンバー。ヴァルハ~ラ~♪とシンガロングを誘うコーラスはライヴでの盛り上がりポイントのひとつ。


RHAPSODY OF FIRE - Power of the Dragonflame - Power of the Dragonflame ★★★ (2016-01-19 23:03:34)

ブリッジパートでの矢継ぎ早に畳み掛けるようなVoがスリリングで、同時に裏打ち疾走になる所もさりげなくツボ。


PARADISE LOST - Icon - Christendom ★★ (2016-01-19 18:07:36)

幻想的なアルペジオとシンセをバックに、神秘的な女性ヴォーカルをフィーチャーして耽美な側面を覗かせるゴシック曲。いつもの濁声だけでなく鬱屈とした呟きや悲痛な叫び(最後の所だけだが)を駆使するニックのVoもさりげない聴き所。