自らを「Rock 'n Sad」と標榜する独逸出身の元ドゥーム・デスメタラーによる7th。フィンランドのその手のバンドを思わせる耽美なノリノリ・ゴスロックを展開しており、特に目新しいものではないがこのバンドの場合は元々ドゥームをやっていただけあって軽快なノリの中でドンヨリと垂れ込むような暗さが特徴で、メロディが埋もれる分キャッチーさには欠けるもののゴシックならではの退廃的なムードを醸すところがいい。
北欧はフェロー諸島出身、鍵盤奏者を含む6人組のドゥーム/デスメタルバンドの1stフルレンス。歌詞は英詩ではなく全編フェロー語で統一。寒々しい冷気と寂寥感を煽り立てるシンセサイザーやトラッド調のフレーズを散りばめるGメロを所々配し、破壊的なGリフを唸らせて重々しく沈み込む暗鬱ドゥームを展開。ずばり初期KATATONIAやSWALLOW THE SUNあたりのファンに強くアピールする音像。