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はっちゃんさんの発言一覧(評価・コメント) - 時系列順 101-200

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はっちゃんさんの発言一覧(評価・コメント) - 時系列順 101-200

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すかんち - OPERA - MR.タンブリンマン ★★★ (2013-12-29 22:24:34)

タイトルはボブ・ディランだけど、中身はTHE WHO。
コーラスワークには定評のあるすかんちだけど、この曲のコーラスは絶品。
ノスタルジックなメロディとキース・ムーン的な暴れ太鼓が意外なほどマッチしてます。


すかんち - OPERA - THANK YOU ★★★ (2013-12-29 22:15:58)

まるでQUEEN+さだまさし。

ローリーの従兄弟である槇原敬之は
♪もう恋なんてしないなんて言わないよぜったいぃ~♪と歌ったけど
これはすかんち流の失恋ソング。女々しさ、未練が大爆発!!

それにしてもブライアン・メイだ。


すかんち - OPERA - 仮面の接吻(くちつ゛け) ★★★ (2013-12-29 21:58:18)

タンゴ・ビートからどんどん怪しく展開してドラマチックに盛り上がるロック・オペラ。
白黒の無声映画を見ているような感覚にローリーのストーリー・テラーとしての才を感じます。

これだけ重厚かつ劇的な内容にも関わらず、けっしてロック魂を忘れないローリー。
この路線でもう1枚くらいアルバムを出してほしかったなあ。


TOTO - Turn Back - Goodbye Elenore ★★★ (2013-12-02 02:25:52)

脳内麻薬といわれるエンドルフィン。
おそらくデヴィッド・ハンゲイトを除く全員このエンドルフィンが分泌されていることでしょう。
特にジェフ・ポーカロ。エンドルフィンがダダ漏れしてます。

昨今のメロスピなどで頻繁に聴かれる尋常じゃないBPMの2バス連打に音楽を感じることはできないけど、ジェフのプレイは超絶技巧でありながらもそこには音楽があるのです。
だから各ジャンルのドラマーからのリスペクトが絶えない。

本当に惜しい人を亡くしましたね。残念です。


THIN LIZZY - One Night Only ★★ (2013-12-02 00:42:59)

THIN LIZZYの曲が聴けるのであれば、それはそれで嬉しいことだ。

YOU TUBEなんかを見ていると、THIN LIZZYのコピーバンドが世界中で頑張っていることがわかる。
ここ日本においてもLIZZY BOYSというバンドが相当なハイレベルでプレイしていて、実際に当地で
行われるフィルのトリビュート・ライヴにも参戦していて海外での認知度も高い。
こうしたことからも国を問わず、年齢を性別を優劣を問わず、21世紀の今もTHIN LIZZYは愛されて
いるということを実感できる。

しかし、それが当事者ということであれば話は別だ。
そもそもTHIN LIZZYという名義を使用するには法的な条件が必要になってくる。
オリジナル・メンバーのブライアン・ダウニーと黄金期を支えたスコット・ゴーハムそしてフィルの
妻であったキャロラインの3者の許可が無ければTHIN LIZZYを名乗ることはできない。
ぶっちゃけジョン・サイクスは当事者でありながら部外者なのだ。
その彼がこの問題をクリアすべく奔走した情熱には本当に頭が下がる思いがする。サイクスのLIZZY愛は
原カントクのジャイアンツ愛よりも深く熱いということなのだろう。

このメンツがLIZZYナンバーを演奏するとどんな風に聴こえるのか、ある程度の予測はできた。
ウワモノ3人は元LIZZYだから違和感は無い。リズム隊の2人に関しては「…まあ、こうなるよね」と
ガッカリ方向で納得。2人が悪いわけじゃない。彼らには彼らのプレイ・スタイルがある。
だが、ファンの耳は厳しい。比較される相手はフィリップ・ライノット率いる『真・LIZZY』なのだ。

比較さえしなければ、コピーバンドとしてこれほどハイクォリティなものは無いと言える。
収録された曲も過去のライヴでは定番のナンバーばかりで意外性は無いがおおむね楽しめるものだ。
コアなマニアからは気持ちいいほど真っ向から否定されるこの『THIN SYKES』だが、もともとジョンは
僕らと同じくただのLIZZY好きの兄ちゃんだったはずだ。LIZZYへの愛と敬意はビッグファンの僕らと
なんら変わらない。ゴリ押し感が少々メディアに拾われすぎなのは気の毒だ。

残念に思うのは、ジョン・サイクスの大ファンは「THUNDER AND LIGHTNING」は聴くけれどLIZZYの
他の作品はちょっと…という人が割りと多いのが少し寂しい。ま、嗜好の問題は仕方ないけど。


WHITE WIZZARD - Over the Top ★★★ (2013-08-13 20:37:58)

時代は21世紀だというのに、何をやっとるんだねチミたちは?(笑

もう、ホントにこの潔さはなんだ?気が付けば終始泣き笑いでアルバム1枚聴き終わっていたよ。
コレって僕が中・高生の頃に大好きだった『へヴィ・メタル』だ。
つまりNWOBHM期および84年頃のイギリスのバンドの音だ。こういうの大好きだ。

彼らについて何の予備知識も無く、たまたま入ったCD屋でNWOTHMの新星ってことで推されていた
から、「NWOTHMってなんなの?」という感じで後学の為に購入してみたんですが、大当たり!

↑帰ってきたクーカイさんが仰っているように初期MAIDENをガッツリ意識してはいますが
いかんせん曲作りのツメが甘いというか紙一重でダサい。こちらとしてはソコが嬉しいのです。
「Strike of the Viper 」のサビで連呼する『666!』のコーラスの恥ずかしさといったら!

いやあ、良いバンドを見つけたなあ。


MINISTRY - Houses of the Molé ★★★ (2013-08-13 19:37:48)

うひー、炸裂しとるなあ。

僕、スラッシュ・バンドは四天王の初期以外はまったく聴かないのですが、このMINISTRYは
大好きなバンドのひとつです。もともとはインダストリアルの部分に惹かれて聴いていたんですが
インダストリアル感の薄まった本作、文句なしにカッコイイ。
ここまで反ブッシュを貫くということはメンタル的にはもうハードコア・パンクだな、こりゃ。
インダストリアル・サウンドとスラッシーな部分のバランスで言えば「詩篇69」が最高峰だと
思うけど、アグレッションではヘタすりゃこっちの方が上かも。
でも「World」のサビにおける意外なキャッチーさなんかも嫌いじゃないですよ。

90年代って真性のメタル・ヘッドにとってはニガニガしい時代だったのかもしれないけど
様々なへヴィ・ミュージックが花開いたと考えるとなかなか良い時代だったのでは。
今ではインダストリアルだからってことで極端に騒がれる事はないけど、ジャンルとしては
定着してるからコアなファン層は確実に広がってる。反面、新鮮さはなくなってるというか
みんな慣れちゃったんだね、あのサウンドに。


IT BITES - Once Around the World ★★★ (2013-08-13 18:29:00)

センスと才能そして実力がありながらも不遇に泣いたバンド。

このアルバムが発表された88年といえば全米を中心にキャッチーなHM/HRが頂点に達し、GUNSに
代表されるバッドボーイズロックが新勢力として脚光を浴び始めた頃で、IT BITESのような
音楽性のグループは苦戦を強いられるわけなんですが、聴いて分かるとおり彼らはプログレの
影響を前面に出してはいるけど決して難解な事をやってるわけではない。
むしろポップで非常にわかりやすいんだけど、時代の激流はIT BITESをはねつけてしまうのです。

本作が正当に評価されてIT BITESがブレイクしていたなら、DTの登場以前に新しいジャンルが
誕生していたかもしれません。それほどまでに彼らのミュージシャンシップは高く、作品は
ハイクォリティ。皆さんが仰られるようにGENESISとトレヴァー・ラビン主導のYESの雰囲気は
ありますね。それと同時にPOLICEやLEVEL42を彷彿とさせるパートもあったりしてアルバム全編を
聴いてるとその都度新しい発見があって本当におもしろいのです。
個人的に90年代に活躍したJellyfishなんかは密かにIT BITESの影響を受けてるんじゃないかと
考えてますが、まあ、周りは誰一人として賛同してくれませんね。それ以前に彼らの存在さえ
知らないロックファンがどんどん増えている!!これはいかん!!

少しでも彼らの知名度を上げるため、どなたかにフックするようなワードをあげておこう。

・変拍子や頻繁なテンポチェンジ予想外の展開

・Vo/gのフランシス・ダナリーの技巧。ホールズワースばりのレガートは強力!!

・Keyのジョン・ベックが紡ぎだすドリーミーなフレーズが素敵

・へヴィではないがポップでどこか浮遊感のある楽曲。まったく長さを感じない

上記のどれかが引っ掛かった方、ぜひ聴いてみてくださいませ。


すき家 ★★★ (2013-08-13 16:10:18)

主軸の牛丼を柱に、そこから派生した多種多様なサブジャンルで構成されたメニューにHM/HRが
オーバーラップして目眩がしますが、僕がオーダーするのは一貫して「牛丼大盛りと玉子ひとつ」。
豊富で細分化されたメニューには目もくれません。

牛肉の質は吉野家に比べると柔らかく、ツユもよく染みている印象がありますね。
ワンコインでオツリがくるうえにお腹いっぱいになれる素晴らしい庶民の味方、牛丼チェーン。
まだまだ快進撃は止まらないようです。


来来亭 ★★★ (2013-08-13 15:26:46)

北海道生まれ北海道育ちの生粋の道産子にとって西日本のラーメンはカルチャーショックです。
決定的に違うのは麺なんですが、この細麺が旨い!圧倒的な小麦粉感でノドにつまるような
感覚はある意味ものすごい愉悦をもたらしてくれます。

博多系の本格的な豚骨は正直苦手なのですが、ここのスープはフツーにスタンダードな
ラインナップ。背油がゴロゴロしてるけど。
僕は絶対にスープも飲み干す派なんですが、若干塩分多めなので完食後にものすごい勢いで
お冷を飲むはめに。おかげでお腹がチャプチャプです。
でも何故かクセになり結構な頻度で通ってます。ああ、成人病の危機…

おススメは九条ネギたっぷりの限定ネギラーメン。


KING CRIMSON - In the Court of the Crimson King ★★★ (2013-08-13 14:14:03)

この作品を聴くと条件反射的にイヤ~な汗をかく。

20年以上前、ぺーぺーの社会人だった僕の職場で頻繁に「21st Century~」が流れていた。
僕の仕事は、期限というか時間にものすごくシビアで〆切りを守れないと関係各位、各方面に
甚大なる迷惑をかけることになる。場合によってはギャランティのカットというペナルティを
科せられる事もある。デッド・ラインから逆算してタイムスケジュールを立ててはいるが
社長を含めスタッフ全員がいつもギリギリの仕事をしていた。明らかに各人のキャパを超えた
複数の案件を抱えていたのが主な原因なのだが…

〆切り当日、社長が朝イチから「21st Century~」をパワー・プレイし始めた。
「みんな、この緊張感で仕事のスピードがあがるぞ!頑張って〆切りを乗り切ろう!!」
と言って社長は僕らを鼓舞したが、社員全員が「ああ、この人バカなんだ」と納得。
無事に〆切りに間に合ったのだが、以降〆切り前のヤバイ時間帯に必ず「21st Century~」が
流れ出すというハタから見ると異常な会社となった。

上記の理由で僕はこの作品を聴くと心拍数が上がりイヤ~な汗をかくようになった。
僕の話はともかく「21st Century~」のスリリングな展開と常軌を逸したテンションは恐ろしい。

その後もしばらくはクリムゾンの音楽に依存して〆切りを乗り切っていたのだが、先輩たちが
過労のために破竹の勢いでブッ倒れていく。
さすがに猛省した社長はスケジュールに余裕をもたせるようにした。そして〆切り前に流す曲も
いつもの「21st Century~」から「8時だヨ全員集合!のコントと歌の場面転換にかかる曲」に
変更された。社員全員が「ああ、この人バカなんだ」と再確認。

僕はこのハートウォーミングな社長が大好きだったんだけどね。


BEGGARS OPERA - Pathfinder ★★★ (2013-05-03 12:57:58)

みんなでサルベージしないと歴史に埋もれてしまうよ!

これほどの完成度を持つ作品に当たることはホントに稀だと思います。中でも2曲目の
「MACARTHUR PARK」の隙のない構成に圧倒されます。チェンバロが印象的なクラシカルな
ナンバーなんですが、勇壮な導入部からEL&Pを彷彿とさせるオルガン・パートを経てチェンバロの
リリカルなメロディにのせて美しい歌メロが展開されるという文句なしの作品のハイライト。
ちなみに僕はドナ・サマーがカヴァーしたバージョンの方を先に聴いたので、このバンドも
この曲を演っているとは知りませんでした。

クラシックを取り込む手法を取るバンドは数え切れないほど存在するけど、このバンドほど
自然に聴かせることが出来るバンドは数が限られるんじゃないかなあ。
まだこのアルバムしか持ってないけど他の作品もぜひ聴いてみたいなあ。

鍵盤楽器各種をメインに据えたブリティッシュロックが好きなら間違いなく買いです。


AFFINITY - Affinity ★★★ (2013-05-03 12:13:11)

BLACKSABATHとの仕事があまりにも有名なマーカス・キーフ氏。

サバスの1stも素晴らしかったけど、本作のジャケット・アートも見事です。
イギリスってロケハンなんかしなくても素晴らしい情景がゴロゴロしてる。うらやましいッス。

外見も素晴らしければ中身も素晴らしいのがこのアルバム。基本はジャズが根底に流れるロック。
ブラスやストリングスも登場するんだけどこのバンドの核はハモンドオルガンB3です。
巧みに音色をチェンジさせバッキングにソロにと大活躍!クールなのに熱いプレイはカッコいい。
ギターも地味ながら頑張っています。トーンベンダーを効かせたプレイはまさに70年代。
作品中でも圧巻なのが長尺アレンジの「ALL ALONG THE WATCHTOWER」。言わずと知れた
ディランのカヴァーなんですがこの解釈は出色ですね。ジミヘンを筆頭にU2、XTCなどさまざまな
ジャンルの人たちが演ってますが色んなアレンジが聴けるので面白い。それだけ自由度の高い
曲なんでしょうね。

バンドはこの1枚を残して消滅してしまうのですが、あと2~3枚は頑張ってほしかったなあ。


WISHBONE ASH - Argus - Leaf and Stream ★★★ (2013-05-03 10:48:00)

これほどに一曲を通してビジュアルイメージが浮かぶバンドも珍しい。
この曲もイントロを聴いただけで簡単に画が見える。
昔、バイクを運転しながらウォークマンでこの曲を聴いていたら(よいこはマネしないでね)
涙腺が崩壊して前方が見えなくなり、やむなく路肩でしばらくメソメソした思い出がある。


WISHBONE ASH - Argus - Warrior ★★★ (2013-05-03 10:34:08)

力強いイントロが終わり、どこか仄暗いところで佇んでいる鎧を身に纏った中世の戦士の
映像が容易に浮かんでくる。シンフォニック・メタルに登場する戦士とは明らかに違う。
ドラゴンと戦ったり、伝説の剣を探す旅をする戦士とは一線を画す、なにか抗うことの出来ない
悲壮な宿命を背負った戦士。
歌詞の世界観、圧倒的にドラマティックな曲構成ゆえ、こんな想いに駆られるのかもしれない。


WISHBONE ASH - Argus - The King Will Come ★★★ (2013-05-03 10:17:40)

イントロからグイグイ引き込まれる。
マーティンとアンディのハーモニー・ヴォーカルも格調高く楽曲にさらなる荘厳さを与えている。
テッドのクライベイビーをかましたソロも聴き所。


WISHBONE ASH - Argus - Sometime World ★★★ (2013-05-03 09:55:40)

幽玄な前半から一変してエンディングに向かってイッキに駆け抜ける構成が素晴らしい。
そしてなんといってもアンディ・パウエルのギターソロ。独自のタイム感を伴って弾きまくる
メロディ・ラインは、確実にシェンカー家の次男に影響を与えていることが如実に解かる。


WISHBONE ASH - Argus - Throw Down the Sword ★★★ (2013-05-03 09:42:06)

この世に素晴らしく魅力的なギターソロ数あれど、この曲のエンディングのツインソロと比肩しうる
ギターソロにはなかなかお目にかかれない。
楽曲そのものの力、歌詞の素晴らしさ、そしてこのリード・パートが三位一体となって
とてつもない感動を呼ぶ。


U.K. - U.K. ★★★ (2013-05-02 02:48:02)

賛否あわせて、概ね皆様と同意見です。

僕が英国プログレに求めるのは、梅雨の時期に万年床の敷き布団をひっくり返す時のような
ヤバイ緊張感や、多忙にかまけてもはや樹海と化した自分の部屋から半年前の探し物が現れた
時のようなドラマチックさなので、どうもその辺の要素が薄い本作はヘビーローテーションの
一角に名を連ねるのはなかなか厳しいという現状です。

しかし過剰な叙情を排除しているせいか、アメリカン・プログレの名作であるUTOPIAの
1st、2ndあたりに近いものを最近になって感じています。
この調子でいけばヘビーローテーション入りも近いかもしれません。


TEMPEST - Tempest ★★★ (2013-05-02 02:06:55)

どちらかというとHRよりジャズ・ロックもしくはプログレに分類される事の方が多いバンド。

この時期のホールズワース、プレイは彼のスタイルの核となるレガートを多用してはいるが、
アタックを効かせたガリガリのフル・ピッキングも併用しているのが近年と違って面白い。
ギターサウンドも彼のキャリアの中でも最もエッジィなサウンド・メイクなんじゃなかろうか?
楽曲の方も唯一無二のオリジナリティ。変拍子を多用していながらもグルーヴ感を損なわないのは
さすが職人集団。
で、意外なのが歌メロ。妙ちくりん由来のキャッチーさといいましょうか。奇妙ゆえに無意識に
刷り込まれてしまうという恐ろしさ。これはクセになります。

初めて聴いた20代の頃は理解し難かったんですが、最近はこればっかり聴いてますよ。


STONE THE CROWS - Ode to John Law ★★★ (2013-05-02 01:16:48)

このテの女性ヴォーカルには必ずジャニス・ジョプリンが引き合いに出されます。

というわけで「イギリスのジャニス・ジョプリン」ことマギー・ベルが在籍していたこのバンド、
本作ではジャニスのようにブラック・ミュージックに影響された音楽性ではなく、どことなく
スペイシーで実験的な、プログレにも通じるような如何にもグレイト・ブリテンな音楽を
展開しております。各曲インスト・パートがかなり長尺なため、マギーの歌唱を楽しみたい向きには
おススメしませんが、当時の英国ロックの雰囲気を堪能したいリスナーには間違いなく
お楽しみいただけると思います。
とはいえ、やはりマギーのソウルフルな歌唱には耳を奪われてしまうんですけどね。

余談ですが、このアルバムと一緒にEXTREMEの2ndとバカラックのシングル集を購入したんですが
お店の人に「キミの趣味がわからない」と言われました。初めて入った店だったのに…


BAKER GURVITZ ARMY - The Baker Gurvitz Army ★★ (2013-05-02 00:39:32)

邪教に傾倒し、マジで呪いをかけられてしまう破天荒なドラマー、ジンジャー・ベイカー。

そんな彼がGUNのガーヴィッツ兄弟に合流したのがこのバンドなんだけど、個人的には
CREAMの方がスリリングに感じるし、GUNのキ●ガイ風味には遠く及ばず。良く言えば洗練されて
上記2バンドと比べると良い意味で灰汁が抜けたとも言えます。
が、これが僕にとっては面白くない。この作品が発表された74年にもなると、ロックも難解な
モノより解りやすいモノの方がビジネスになる時代。そうしたマーケットのニーズを意識したのかは
分らないけど狂気が感じられないのはなんとも物足りない。唯一ジンジャーのスティックワークに
ルナティックなものが垣間見えるのがちょっとだけ嬉しいけども。

後年、ジンジャーは呪い返しに成功するまで隠遁生活を余儀なくされたとさ。


MOUNTAIN - Climbing! - To My Friend ★★★ (2013-05-01 23:45:09)

僕の中のマウンテン像には草原や森林などは一切出てこない。
タンブルウィードが転がる荒野がピッタリくる。

そんなアーシーな雰囲気のアコギによるインストだが、意外とテクニカルだよこの曲。


MOUNTAIN - Climbing! - Sittin' on a Rainbow ★★★ (2013-05-01 23:36:27)

この時代に2バス連打をすでに披露していた事にビックリ!
メイン・リフはレニー・クラヴィッツのアノ曲にソックリ!


MOUNTAIN - Climbing! - Theme for an Imaginary Western ★★★ (2013-05-01 23:30:46)

とにかくレスリーのギターソロが素晴らしい。

なんかね、画が見えるわけですよ。でっかい太陽が荒野の向こうに沈んでいくのが。


MOUNTAIN - Climbing! - Mississippi Queen ★★★ (2013-05-01 23:22:21)

歌も演奏も炸裂感がハンパないっス。
このリフ、様々なバンドに引用され尽くしてもはや誰がオリジナルなのかボヤ~ンとしてますが
本家は、このマウンテンですよ!!!


MOUNTAIN - Climbing! - Boys in the Band ★★★ (2013-05-01 23:11:14)

邦題「バンドの少年」。 なんというイマジネーションの欠如。

しかしこの曲、ハンバーガーとホットドッグが主食の人たちが演奏してるわけですよ。
予備知識の無いロックファンが聴くと、100パー欧州のバンドだと勘違いしそうです。


MOUNTAIN - Climbing! - Never in My Life ★★★ (2013-05-01 23:03:17)

この時代のスネアの音ってイイなあ。
トラディショナル・グリップがイカすぜコーキー!

レスリーのシャウトってリトル・リチャードに影響されてるんじゃないかと思うのは
僕だけなのでしょうか?


MOUNTAIN - Climbing! - For Yasgur's Farm ★★★ (2013-05-01 22:53:56)

伝説の巨大フェス、ウッドストック・ミュージック・フェスティバルが開催されたのが
このヤスガーさんの農場だったわけですが、当然彼らも出演していました。

この曲にその時のエピソードが反映されているかどうかは分かりませんが、尋常じゃなく
メランコリックなコード進行と恐ろしく太いトーンでメロディを歌い上げるギターソロに
落涙を禁じ得ないのであります。


COVERDALE・PAGE - Coverdale・page ★★ (2012-10-23 21:47:20)

過度な期待はしてはいけませんね。

勿論よい作品なのですが、なんだか釈然としないものがあります。
ZEP解散後のペイジ先生をフォローしてきましたが、ソロ作もTHE FIRMも100%満足できる内容では
なかったし、この先はうまく資産を運用して悠々自適に余生をすごすんだろうなあ…
なんて思っていた矢先のCOVERDALE・PAGE結成のニュース。期待するなと言う方が無理です。

解散後は、そのZEP的方法論を意識的に封印してきたペイジ先生。ここにきてキラー・コンテンツ
とも言うべきペイジ節を炸裂させてきました。これをやっちゃうと後が無いと分かっていながら。
一聴すると確かにかっこいいし往時を彷彿とさせるものがある。が、なんだろうこの違和感。
ZEPを聴く時に感じられる4人のマジック、魔性が全くもって感じられないのには困惑しました。
違うメンツだから当然と言えば当然なんですが期待が大きすぎたんでしょうね。

先入観や過度な期待、比較論を抜きにして本作を評価するならば、非常によくできた作品です。
ブルース臭を嗅ぎ取った方もいらっしゃるようですが、僕はそれほどこの作品はブルージーでは
無いと思っています。それよりペイジ先生のレトロ・モダンなリフ・ワークと元祖の意地を
見せつけるギター・オーケストレーションが本作のポイントだと思います。
カヴァデールのファンには申し訳ないのですが、彼のヴォーカルについてはちょっと分不相応
なんじゃないの?といった感想以外何の印象もありません。

”スーパーグループは短命”の格言どおり、あっさり散ったカバペー。
いまやあまり語られなくなってしまいましたね。


SUZI QUATRO - The Suzi Quatro Story ★★★ (2012-10-23 20:23:30)

元祖女性ロックンローラー。

彼女の登場がなければ、女性のロック界への進出は大幅に遅れていたかもしれません。
ボディラインがばっちり出たピッタピタのブラック・レザーのジャンプ・スーツはセクシーで
ロッカーの魅力も満点。おそらく当時はかなりの衝撃だったんでしょうね。

そんな彼女のベスト盤のひとつである本作、デビューから少し下り坂になってきたころまでの曲を
収録してあるんですが、聴きどころはやっぱり全盛期のR&Rナンバー。
「Can The Can」「Devil Gate Drive」「The Wild One」「48 Crash」「Glycerine Queen」
などなど、トンデモなくかっこいいロケンローは今聴いても充分な破壊力です。
特に、「夏のお嬢さん」の元ネタとして有名な「The Wild One」のイントロでのスージーの
早口でまくしたてる絶叫は悶絶モノのかっこよさ。ゾクゾクしますよ、コレ。

彼女をプロデュースしてたのは、THE ANIMALSやTHE YARDBIRDSで有名なミッキー・モスト。
ジェフ・ベックの悪名高い一連のシングル曲もこの人のプロデュース。
で、スージーは彼の立ち上げたRAKというレーベルからガンガンヒット曲を出すんだけど、
このRAKレーベルのサウンドは非常に特徴的で、カラカラどころかパサパサに乾いた音像がまず
耳につきますね。特にスネアの音は猛烈にドライです。これが妙に気持ちイイ。
スージーはおろか、RAK所属の人たちは漏れなく100%同じサウンドというのが面白い。

余談ですが、かなり子供の頃に彼女が出演するお酒のCMを見た記憶があるんですが
はて、キザクラだったかオーゼキだったか…?


すかんち - GOLD ★★★ (2012-10-18 23:30:14)

メンバーチェンジ発生。

ドクター田中が脱退したことで、僕の”すかんち熱”はちょっと下がってしまって、本作を
購入したのはリリースから数カ月後。
すかんちでドクター田中の担っていた部分はかなり大きくて、超音波コーラスやプログレテイスト、
音色のチョイスも絶妙なキーボードプレイ、そしてなによりすかんち定番の学園シリーズなんかは
ドクターなしでは成立しない世界観でした。
これらが聴くことのできないこの作品、当初は違和感からあまり聴く気になりませんでしたが、
作品的に見ると新機軸が結構盛り込まれていて、違和感は払拭されました。

中でもシングル「恋は最後のフェアリー・テール」。これまるごとMr.BIG(UK)のパクリ。
豪快なパクリがある意味彼らの真骨頂なんだけど、以前のように曲の一部分で意外な使い方を
するんじゃなくて、1曲まるごとパクってます。原曲も好きだから別にイイんだけど
なにがあったんだ?ローリー!?

それぞれのナンバーはどれをシングルにしてもおかしくない程のクオリティなので
安心してすかんちワールドを楽しめますが、ロック・オペラと学園シリーズを期待してる向きには
お勧めできないかもしれません。


LULLACRY - Crucify My Heart - Don't Touch the Flame ★★★ (2012-10-18 22:54:38)

アルバムのハイライトとなるナンバー。
メタルファン以外にも受ける要素があって普通のロック、ポップスを聴く人にも
違和感なく受け入れられそう。
キャッチーな哀愁が溢れ出すメロディが素晴らしい。


CRUCIFIED BARBARA - In Distortion We Trust ★★★ (2012-09-29 21:46:27)

君たちをGIRL SCHOOLの後継者として認めよう。

久しく無かった、北欧へヴィR&Rの本格派が女子だったとは!
これはかなりのカッコよさです。本作がデビューアルバムなんですが、おそらくデビュー前は
ライヴをガンガンやってたんでしょうね。怒涛の爆走チューンを聴くと叩き上げの実力がよく判る。
演奏自体は女性ということを感じさせないほどにタイトに引き締まってます。
ギターソロなんかもテクニシャンではないけれどスリリングなフレーズが目白押しでシビレますね。
リズム隊も派手ではないけど、抜群の安定感でボトムを支えてます。

楽曲そのものにはもちろんR&Rが根底にあるんだけど、モダンな音使い、例えばクロマチックを
多用したリフとか現代的な要素もうまくミックスされていて、かなり刺激的。

個人的にLULLACRYに引き続きコンプリートする気マンマンです。
それにしても北欧の底力は計り知れないなぁ。どんだけ良いバンドが出て来るんだか…


CRUCIFIED BARBARA ★★★ (2012-09-29 21:02:39)

こういうの待ってました!!

根底にR&R魂を持つスウェーデン発のへヴィな4人組女性バンドCRUCIFIED BARBARA!
メタリックなサウンドながらも楽曲から感じられるR&RフィールはMOTORHEADのよう。
女だてらにブラック・デニムにレザーで威嚇するようにこちらを睨みつけてくるバンド・ショットは
まるで全盛期のGIRL SCHOOL!!いいぞ、このスケ番テイスト!!

それにしても僕はどうしてこんなにもガールズバンドが好きなんだろう?


LULLACRY - Vol. 4 - Stranger in You ★★★ (2012-09-29 20:18:55)

この曲でのターニャの歌い方、どことなくテリー・ボジオの元の奥さんの
歌い方に似てるなぁ。向こうの方がエキセントリックだけどね。

地味に男声コーラスが効果を上げてます。


LULLACRY - Vol. 4 - Fire Within ★★★ (2012-09-29 20:14:58)

スネアの音が生々しい。

LULLACRYにしては珍しく、ギターソロらしいギターソロが聴けます。
これがコンパクトだけどなかなかカッコいいフレーズで聴かせてくれます。


LULLACRY - Vol. 4 - Perfect Tonight ★★★ (2012-09-29 20:10:57)

リフがかっこいい!!

ターニャのキャット・ヴォイスがなんとも悩ましい、オープニングを飾るにふさわしい
勢いのあるドライヴィング・チューン。


QUEEN ★★★ (2012-09-29 19:08:25)

実は僕が一番音源を所有しているバンド。

オリジナル・アルバムはアナログ、デジタルともに「A KIND OF MAGIC」まで所有。
ついでに米ハリウッド盤は「HOT SPACE」まで所有。
「GREATEST HITS」に至ってはアナログで国内盤、デジタルで英・米盤、Mテープでカナダ盤と
なぜかどんどん購入してしまう。

好きなバンドだというのは間違い無いのだけど、コレクションしているつもりは全く無いので
自分でも不思議。


JUDAS PRIEST - Ram It Down ★★★ (2012-09-29 17:06:01)

すべてはHIGASHIさんの意見に集約されると思います。

当時のJPを取り巻く背景を考えると、否定派の意見も理解できるし、肯定派の意見にも納得します。
このアルバムに対する僕の個人的な評価は『チャラ男が紛れ込んだ自衛隊の演習』となります。
いつもどおりの硬派な楽曲の中に、人見知りをしないコミュニケーション能力の高いキャッチーな
メロディを挿し込んだ手法は、前作の残り香とともに次作の為の習作であることを感じてしまう為、
上記のような表現になってしまいましたが、自分でも何を言ってるんだろうと思います。

賛否両論の「JOHNNY B. GOODE」のような古典はどんどんカヴァーするべきだと思うのですが、
昨今のHMバンドは全くこの辺りのカヴァーをやらないので少し寂しい気がするなぁ。

まあ、このアルバムだけを単体で聴いても充分カッコいいので皆様もぜひ。


HANOI ROCKS - All Those Wasted Years...... ★★★ (2012-09-27 00:05:27)

ロンドン在住の友人が帰国の際にお土産にくれたのがこのビデオテープ。

しかも日本国内の規格VHSではなくPAL方式だったため視聴することができませんでした。
友人に文句を言うと、「ああ、そういやぁそうだった」だと。オマエわざとだろ。
見れないとなるとどうしても見たくなるのが人情。大枚はたいて買いましたよ。このアルバムを。

僕はリアルタイムでハノイの活動を追っていたからスタジオ作品はコンプリート済みだったんだけど
このライヴ作品だけは解散後に入手。
内容はとにかく素晴らしいの一言!本物のライヴ・バンド。ロックのカッコ良さをもれなく提供して
くれます。もう体内のあらゆる数値が上昇するし、あらゆるものが分泌されそうなくらいに
エキサイティング!!自分もこのマーキーでのライヴに参戦したかった!!
選曲も代表曲はもとより、知る人ぞ知る的なカヴァーも取り上げていてコレがまた素晴らしいです。

あらためてこの作品を聴いてみると、マイケルとアンディが暴走できたのも、意外なほどに安定感を
見せ付けるラズルのドラムがあったが故なんだなぁって感じますね。本当に彼の死は惜しまれる。
今ものうのうと生きているヴィンス・二-ルは未だに許すつもりはありません。


LULLACRY - Vol. 4 ★★★ (2012-09-26 22:32:02)

タイトルのとおり4枚目。

前作、今作と聴いてみてなんとなく思ったんだけどこのLULLACRY、アルバムを製作するに当たって
まず、しっかりとした方向性を打ち立ててからコンポージングを開始しているんじゃなかろうか。
前作はキャッチーでメロディアスという基本的な方針に沿って製作されたとするなら、この作品は
ダイレクトでソリッドなロックを目指しているような感じを受けます。
もちろん彼らの最強の個性であるメランコリックなメロディは活かしつつ。
「FIRE WITHIN」「PERFECT TONIGHT」のドライヴ感は悶絶モノのかっこよさです。

楽曲の構造はHRですがサウンド自体はモダンなHMです。しかもアンプのサチュレーションを活かした
歪みではなく、エフェクトによる人工的な歪みも頻繁に登場します。微細な部分を解析する耳で
聴いてみると、ここのギタリスト2人は多種多様な歪みを楽曲、フレーズによって使い分けてますね。
一般的なHMよりも圧倒的に歪みのバリエーションは豊富。うーん、こだわりを感じるなぁ。

バンドの看板ターニャ嬢、表現力が格段に上がってますね。
国内盤ボーナストラック、KISSの名曲「I STOLE YOUR LOVE」のカヴァーがとりわけ凄い!
冒頭の『おぉうらぁいいぃひッ』の凄まじさに一回逝きそうになりました。なんとか正気を保って
いたのですが、ギターソロ直前の『ぎぃったあぁぁぁはンッ』で敢え無く昇天。
もう床をゴロゴロと転げ回らんばかりのイキオイで悩ましい。なんなのコレ?

あとビックリするほどクリアで音圧のあるサウンド・プロダクションも凄いです。バンドの一体感が
ありながらも各パートのセパレーションが良く、なお且つ耳が疲れない。
僕にとっては、すべてにおいて完璧に近い作品です。


ANIMETAL USA - Animetal Usa ★★★ (2012-09-26 20:57:43)

バカバカしい事に対して真面目に取り組む姿勢が素晴らしい。

僕らオッサンから見ると、アニソンというよりも「テレビまんがの主題歌」って言った方が
ピンとくるなぁ。
とにかく70年代に少年時代をすごした男子のアタマの中は「変身」「魔球」「ロボ」「必殺技」に
支配されているから、この選曲は脳髄直撃!

今にして思うんだけど、僕がHM/HRを好きなのは、原体験としてこのアニソンを聴いて育ったから
なんじゃないかと思うわけです。正義のために戦うヒーローを鼓舞するかのような雄々しい曲調は
HM/HRに通じるものがあると思います。

この楽曲郡、素晴らしいのはそのアレンジ。やはり本家アニメタルとの明確な違いは編曲スキル。
力押しのパワーメタル及びメロスピの方法論に倣ったアレンジを施した本家とは逆に、HMという
ジャンルの多岐に渡るスタイルを取り込んだUSA、サスガです。「キン肉マン GO FIGHT!」は
LAメタルを彷彿とさせるテーマ・メロが爽やかで冒頭の『ごーっごーっまっそゥ!』が素敵です。

このような”イロモノ”に嫌悪を感じるメタラーの皆様もおいででしょうが、エンターテインメント
としての企画ものは、我が愛する阪神タイガースのようにうす目で見てあげないといけません。
楽しんだもん勝ちですよ。


SAVATAGE - Dead Winter Dead ★★★ (2012-08-18 15:30:20)

正座して対訳を読みながら聴くべし。

ライナーノーツで本作のプロデューサーであるポール・オニールがストーリーを解説しているのだが
それを読んだだけで涙が止まらなくなってしまった。まだ音を聴いていないにも関わらず。
音を聴く前にどんどん映像が浮かんできてしまうのだ。

多くは語らない。ただただ沢山の人に聴いてほしい。そして問題意識を持ってほしい。

僕は反戦運動をする活動家ではないが、平和ボケしていることに気づかされた。


IRON MAIDEN - Seventh Son of a Seventh Son - The Clairvoyant ★★★ (2012-08-18 15:15:50)

スリリングなテンションが圧巻。雄々しく疾走するパートが良い。
メジャー・キーとマイナー・キーが入り乱れ、めまぐるしく展開するのも
MAIDENの真骨頂。


IRON MAIDEN - Seventh Son of a Seventh Son - The Prophecy ★★★ (2012-08-18 15:10:45)

大きなメロディを朗々と歌うギターのイントロがいい。
激しく展開しながらも叙情を湛えた素晴らしい曲


IRON MAIDEN - Seventh Son of a Seventh Son - Infinite Dreams ★★★ (2012-08-18 14:59:48)

もの凄い哀愁。

メリハリの聴いたバッキングに鳥肌が立ちます。
メロディーの質では、アルバム随一かも。


IRON MAIDEN - Seventh Son of a Seventh Son - The Evil That Men Do ★★★ (2012-08-18 14:56:01)

僕も「Aces high」より好き。

弾きまくらないソロも渋くてカッコいい。
完成度の高いナンバー。


IRON MAIDEN - Seventh Son of a Seventh Son - Moonchild ★★★ (2012-08-18 14:51:33)

アコギに続いてギターシンセが紡ぎだすイントロ
一転して疾走する、怪しくてカッコいい曲。
印象的なサビが脳内で何度もリピートします。


IRON MAIDEN - No Prayer for the Dying - Mother Russia ★★★ (2012-08-18 14:46:15)

アルバム中では長い部類に入るけど、彼らにしてはコンパクト。

壮大でドラマチックなのに、よくコンパクトにまとめたなぁ。
まるで外見は大きいが中身は小柄なマトリョーシカのようです。


IRON MAIDEN - No Prayer for the Dying - Public Enema Number One ★★★ (2012-08-18 14:40:30)

有無を言わせぬカッコよさ。

こんなにカッコいいのに評価されない名曲。
コンパクトなMAIDENもいい。


IRON MAIDEN - No Prayer for the Dying - Hooks in You ★★★ (2012-08-18 14:36:24)

確かにMSGの某曲にそっくりですね。

しかしサビは爽快感たっぷり。炭酸飲料のようです。
アルバム中でも異彩を放ってますね。


IRON MAIDEN - No Prayer for the Dying ★★★ (2012-08-18 14:29:43)

失敗作でもなければ駄作でもありません。

リリース当初から賛否両論あったので、ここでの評価も頷けるものがありますが、個人的には
MAIDENらしい佳作だと思います。擁護する訳ではありませんが、前作、前々作が構築美にあふれる
作り込まれたアルバムだったのに対し、本作はシンプルな勢いを活かしライヴ感をプッシュした
ということで、ファンは裏切られたと思ったのでしょう。

しかし、聴きようによっては初期の荒々しさに通じるものがあると思います。もちろん往時の
殺気立ったエネルギーはありませんが、プリミティヴなパワーは感じられます。
このような作風も彼らのパーソナリティのひとつと考えると、懐の深いバンドだなぁって思います。

ヤニックのプレイに関しては、ちょっとデイヴのプレイに酷似していて、この時点ではあまり
彼の個性が見えませんでしたが、ヤニックの真骨頂はライヴで発揮されると気づいたのは、まだ
先のお話。

MAIDENの作品を聴いていて思うのは、プロデューサーであるマーティン・バーチによる
なんとも歯がゆいサウンド・プロダクション。このアルバムでもせっかく勢いのある楽曲群なのに
ギターを奥に引っ込めた音像は作品の良さをスポイルするものでしかないし、どうもこの人
バランス感覚が優れているとはとても思えません。
まぁ、このミックスにGOサインを出してしまうスティーヴもスティーヴなんだけど。

と、ファンにとってはネガティヴな要素もありますが、決して否定するような作品ではないし
「PUBLIC ENEMA NUMBER ONE」や「HOOKS IN YOU」のような超ストレートなナンバーを
楽しめるのは後にも先にもこの1枚だけですからね。


IRON MAIDEN - Seventh Son of a Seventh Son ★★★ (2012-08-18 13:47:37)

ドラマティックな構成のコンセプトアルバム。

エッジィなサウンドは控え目ながらもコンセプトに沿ったストーリーの出来、構築美はMAIDENの
作品のなかでもトップクラス。展開に次ぐ展開の激しさはよくプログレ的だと形容されますが、
個人的には、演劇的に感じましたね。
6人編成になった現在の彼らの方向性は、すでにここに結実していたように思います。

ディアノ時代の2枚こそがMAIDEN 、というのも解かりますが、このプログレッシヴな要素を
前面に押し出した本作のような方向もまたMAIDENなのです。
多重人格的にこれらの要素が入り乱れるのが彼らの素晴らしいところですね。

サウンドにもう少しエッジがあればもっと評価が高くなっていたかもしれません。
そこが惜しまれます。とはいえMAIDENの作品中、5指には間違い無く入るでしょう。


MAY BLITZ - May Blitz ★★★ (2012-08-13 22:48:57)

ゴリラ女のジャケで有名。

不気味で摩訶不思議、しかもヘヴィ。70年という時代がこのサウンドをもたらしたのでしょう。
HRはHRですが、何者にも似ていないという驚異のオリジナリティです。ホント例えようが無い。
なんだか真綿でじわじわ締めつけられるような、呼吸しづらいような、そんなイメージといえば
伝わるでしょうか。

ジャズをバックボーンにしたトニー・ニューマンのプレイは超絶テクニカルです。多分この人
ジャズ・ドラムの巨人、バディ・リッチに影響されてるんじゃないかなぁ。
尋常じゃない手ワザはJBG在籍時には披露できなかったんでしょうね。

これは僕の見解なんですが、ギターの歪みに関しては歪まないアンプを使用していた可能性が
高いような気がします。当時すでにマーシャルの1959という100Wのスタック・アンプが存在して
いましたが、これはヴォリュームが6~7でようやく歪み出します。しかし当時の現行品では
個体差が激しく上記の限りではありません。
思うに、ここのギタリストはハイワット社のアンプを使っているのではないでしょうか。
ハイワットは100Wでもヴォリューム10にしてようやくクランチ程度。憶測でしかありませんが
このアルバムでのギターサウンドは機材によるもののような気がします。
それを無加工で録音してしまう乱暴さも本作の魅力なんでしょうね。


BUFFALO - Volcanic Rock ★★★ (2012-08-13 21:22:59)

うおぉ野蛮だぞ!

AC/DC以前にこのBUFFALOがオーストラリアにはいたんです。
73年にリリースされた2ndアルバムが本作なんですが、とにかく荒々しい事この上ない音。
ブリティッシュHRに思いっきり影響されたサウンドは、名は態を表すの格言どおり猪突猛進タイプ。
「SUNRISE (COME MY WAY)」は文字どおり唸りをあげて突進するバッファローの如きナンバー。
サバスばりにヘヴィな「FREEDOM」なんかはまるでアルバムタイトルのようにドロドロの溶岩の
ような熱さまで孕んだ”漢”ドゥームとでもいうべきでしょうね。
ここまで品の無いハード・ロックをブチかまされると脱帽を通り越して脱毛しそうな勢いですよ。
当時のメインストリームに乗れなかったこういうHRは今こそ再評価されるべきだと思いますね。

しかし、なんだろうこの無駄にエネルギッシュな感じは。
アートワークからして噴火口の頂にスッポンポンで立ち巨大男根を掲げる金ピカの男ですからね。
これで中身が爽やかなポップスだったらCDを叩き割るところです。


LULLACRY - Crucify My Heart ★★★ (2012-08-13 19:49:36)

うひゃー!久々のホームランだ!!

何でも、昨今は「嬢メタル」ブームに乗って女性フロントマンを売りにしたバンドがぞくぞくと
登場しているみたいだけど、その多くはゴスかシンフォかってところに偏っているような気が
しないでもない。

しかし、このLULLACRYの音楽性は超メロディアスHR。これでもかっ!てくらいメロディアス。
北欧らしく時には荒涼感や透明感を感じさせてくれるのも非常にヨイ。
どの曲もメランコリックなメロディが素晴らしく、サビに至るまでに何度も泣き笑いだ。
ちょっとジャンルは違うが同じフィンランド出身の大先輩であるHANOI ROCKSの方法論に
近いものを感じてしまった。メランコリックなメロディに同質のテイストがあると思うなぁ。
HRだからといって決して軽くソフトなサウンドではなく、時代に呼応したロー・レンジはヘヴィ。
ギター・サウンドもディストーション成分はザックリ粗くてカッコいい。

そして何といってもVoのTanja嬢!声楽を基礎から学んだ美しいオペラ・ヴォイスでもなく
死人でもそうそうは出せないであろうデス・ヴォイスでもない。
彼女の声は地声。キュートな女性らしい声だ。今のHM/HRシーンの中では逆に際立つ個性と
なっている。僕はこの可愛らしい声が滅法好きだ。

まだこのアルバムしか聴いてないけど、コンプリートする気満々だ。


CATHEDRAL - Supernatural Birth Machine ★★★ (2012-08-09 20:22:11)

♪わおわおわぁぁ~お♪ ベタなシャウトにシビれます。

僕はCATHEDRALにドゥーミーさを求めている訳ではないので、この方向性を支持しますね。
むしろ僕が彼らに求める「プリミティヴな初期HR」からの影響が色濃いこのアルバム、いまだに
飽きません。ドゥーミーな曲もモチロン好きですが、それだけではないのがこのバンドの凄い所。
なんかジャンルとしてのサイケデリックではなくバンドのセンスがサイケデリックに限りなく
近いような気がします。

ストーナーとかスラッジ・コアってカテゴリーはなんかメディアのデッチ上げっぽくて
どうもイマイチ信用ならないのですが(マニアの方ゴメンナサイ)、個人的にCATHEDRALは
ハードロックバンドだと思うのです。それも、ツェッペリンやパープルが敷いたレールから
わざわざ脱線して裏街道をひっそり疾駆するハードロック。

ここで聴ける楽曲も、そんな裏街道を驀進し地図もコンパスも無しに”何処か”を目指します。
その”何処か”というのはリスナー自身の受け止め方によって様々なカタチに姿を変えます。
聴き手のイマジネーションを喚起させるということでは、前述のサイケデリックという話に
繋がってくるのですが、これがCATHEDRAL随一の個性だと僕は思います。

僕は2nd、3rd、そしてこの4th。これらをひとつのセットとして聴いてます。


IRON MAIDEN - Rock in Rio - The Trooper ★★★ (2012-08-09 19:22:58)

僕がMAIDENの楽曲の中で一番好きな曲。

ユニオンジャックを振りまくるブルースがカッコ良すぎます。
ロンドン・オリンピックの中継の度にユニオンジャックが映りこむので
必然的に脳内でこの曲のイントロがスタートするのです。


IRON MAIDEN - Rock in Rio - Hallowed Be Thy Name ★★★ (2012-08-09 19:16:01)

ライヴ・ヴァージョンとしては過去最高の出来ではないでしょうか。

復帰後のブルースってフェィクに逃げることなく、しっかり歌いきるようになった事で
以前より凄みを増してますね。冒頭のロング・トーンに脱帽です。


IRON MAIDEN - A Real Live One ★★★ (2012-08-09 18:54:42)

ビミョーな位置にあることは確かです。

ブルースが脱退直前の時期のパフォーマンスなので、全盛期に較べるとどうしても文句を言いたく
なってしまいますね。まず、ドニントンより声が出ていないし、フェイクが多すぎる。
本気を出した時のブルースの凄まじさを知っているだけに、この作品での彼のヴォーカルは
なんとも歯がゆい。

セットリストが被ってるのは、あまり気になりません。ライヴ作品って多少なりとも重複が
あるのがまた楽しめる要素のひとつだと思うから。概ね良い選曲だと思います。
ブルースはちょっとアレですが彼以外のメンバーのプレイはアグレッシヴでエキサイティングです。
この頃って、結構ヤニックに引っ張られてる感があるんだよなぁ。

音質が良くないのは、「ROCK IN RIO」を除いて、もはやMAIDENのライヴ作品ではお約束だから
これも気になりませんね。むしろタイトルどおりリアルな生々しさを感じます。

悪い作品ではありませんが、性質上どうしても避けられてしまうのはちょっと不憫ですね。


IRON MAIDEN - The History of Iron Maiden, Part 1: The Early Days ★★★ (2012-08-09 18:10:33)

ハジける若さ大爆発!!

今でこそ、デスメタルやブラックメタルで「ブルータル」という形容がフツーに使われますが
IRON MAIDENの存在が全てのブルータルなHMバンドに対しヒント与えたのは間違いありません。
初期の彼らは、伝統と良識を重んじる英国民にとってはバンド名を聞いただけで眉をしかめてしまう
ほど忌まわしいインパクトに満ちていたことでしょう。

そんなMAIDENのバンド結成からメンバー交代の変遷、当事者による貴重なエピソードなど、
ファンならば興味深い内容に釘付けになること受け合いです。
数ある目玉のひとつである未発表映像で、動くディアノを初めてみました。感動しましたね。

あと皆さんがおっしゃるとおりハマースミスでのパフォーマンスは素晴らしい!
コイツを聴いたら悶絶者が続出でしょうね。

現在は押しも押されぬHM界の重鎮となった彼らですが、初期のMAIDENは尋常じゃなくギラギラ
していて危ない雰囲気、邪悪なオーラを出しっぱなし!

信者はモチロン、若いビギナーにも見てほしい素晴らしいドキュメンタリー&ライヴです。


IRON MAIDEN - Rock in Rio ★★★ (2012-08-09 17:09:41)

フェンシング仕込みのブルースのフィジカルの高さに驚けッ!

激しく動きまくるパフォーマーとして有名なブルース。この時期、40代だというのに
飛んだり跳ねたり走ったりと、夏休みの子供のような元気よさ。アンタはスーパーボールか!?
しかもこれだけ動き回っても圧倒的にブレない歌唱力は凄まじいとしか言えません。
そして何よりスゴイのが25万人ものオーディエンスを完璧にコントロールする「客あしらい」。
フロントマンとして要求される全てのファクターを兼ね備えた「鬼シンガー」それがブルース。

バンドのプレイ、パフォーマンスもオフィシャルのライヴ作品の中ではダントツに素晴らしいです。
やはり観客からのレスポンスがバンドをノセるというのは事実で、このインターアクションが
ライヴの出来を左右する大きな鍵となりますがMAIDENの場合、どこの国でも熱いファンばかり
なので質の高いライヴ作品が多いんでしょうね。

見どころは、もちろん全編です。
中でも個人的な見どころは、ニコの走りっぷり。いくらデイヴが適正なリズムに戻そうとしても
どんどん突っ走る。それをまたデイヴが引き戻す。イタチごっこがツボでした。

結構な数のライヴ作品を見聴きしてきましたが、本作は間違いなく三指に入りますね。


JOHNNY THUNDERS ★★★ (2012-08-09 14:41:01)

彼が生前に来日した際ライヴを見に行ったんだけど、酔っていたのかキマっていたのか
なんとも覇気も生気も感じられないステージに、友人と共に憤慨した思い出がある。
それからしばらくして突然飛び込んできた訃報。

唖然とした。ついこの前に本人を見たばかり。薬物のオーバードーズ。信じられなかった。
あの生命力の感じられないパフォーマンスを振り返ると合点がいく…のだが、早すぎるよジョニー。


THE MAMAS & THE PAPAS - If You Can Believe Your Eyes and Ears - California Dreamin' ★★★ (2012-07-25 14:34:46)

僕は子供のころからテレビやラジオで流れた曲で気に入ったものがあればその特徴やわずかな
情報をメモっていた。我ながら変な子供だと思うが、この曲もバッチリとメモに残っている。
思い出して引用してみる。

「コダック・フィルムのコマーシャル。外人」

この15秒たらずのナノ・レベルの情報をもとに音源にたどり着くまで10年以上かかった。
そりゃそうだろう。こんなもの情報とは言えないぞ。

いい曲にめぐり合うために労を惜しんではいけない。とネット社会の今だから自戒の意味で
書き込んでみた。


BILLY JOEL ★★★ (2012-07-25 14:16:49)

確か、ATTILAってHRバンドでキ○ガイみたいに奇天烈なオルガンを弾いてます。
MOUNTAINのレスリー・ウエストともバンドやってたみたいだし、わりとロックな人です、ビリー。


KAJA GOO GOO - WHITE FEATHERS - TOO SHY ★★ (2012-07-25 14:05:19)

当時、東京の高校へ進学した友達が夏休みに帰省してきた。「WHITE FEATHERS」を携えて。
これが都会のヤングが聴く音楽なのかと感心しつつも、軟派なニュー・ロマンティクスには
軽く反発していた。

僕は女子の関心を引くためだけに「TOO SHY」だけをダビングした。

………情けない。


CREEDENCE CLEARWATER REVIVAL - Pendulum - Have You Ever Seen the Rain? ★★★ (2012-07-25 13:41:48)

サザンの桑田圭佑がKUWATA BANDでカヴァーしてたのが印象的でした。

邦題「雨を見たかい」の「雨」とはヴェトナム戦争での米軍の焼夷弾がバラバラと
空から降ってくる様を表しているらしいです。

そんなこととは知らず、僕は能天気にカラオケで歌ったりしてました……罪深い。


ORCHID ★★★ (2012-07-25 12:46:20)

米国はサンフランシスコ出身のドゥーミーなハード・ロックバンド。

一言で表すならば、強烈な時代錯誤。
このテのサウンドのマニアが世界中に存在していることは理解していますが、まさか彼らが
昨年デビューしたばかりの新人だとはにわかには理解できませんでしたよ。
それほどまでに、60年代末期から70年代初頭にかけてのプレ・ハード・ロック期のサウンド。
怪しさと衝動が満載です。

当時を知り尚且つ現役のヴェテラン・リスナーの方々にとっては垂涎のロックだと思います。
モチロン10代、20代の若いリスナーもドゥーム、ストーナー、サイケとして楽しめる。
僕のようなその中間にいるような人間でもおおいに魅了されました。

しばらくは、このバンドのチェックに精を出すことになりそうです。


ORCHID - Capricorn ★★★ (2012-07-25 12:21:23)

見事なサバスっぷり!!

しかも徹底した’70sHRへのオマージュは、彼らの素性を知らないで聴くと間違いなく当時の
バンドと勘違いするはず。洗練とは程遠い下品で汚いHRは、厳密に言うと68~73年あたりの
まだまだルール無用がまかり通っていた時代のHRを思い起こさせます。
この天然の粗暴な感じはFIRE BIRDやSPIRITUAL BEGGARSなんかの猛者でも敵わないのでは?
ドゥームやストーナーとして分類される事もあるようですが、コレ間違いなくハード・ロック。
拒んでもじわじわと鼓膜に侵入してくるかのような不穏で陰鬱なサウンドは強引に例えるならば
勿論BLACK SABBATH。そして無軌道さはATOMIC ROOSTERとかBUFFALO、BUDGIEなんかの雰囲気に
近いような感じがしますね。

薄くトレモロをかけたギターサウンド、トリル多用のプレイは確実にアイオミ・マニアでしょう。
ドラムのツイン・ペダルはちょっと現代的ですが銅鑼がボンゾを想起させます。
ヴォーカルのダブル処理はオジーを意識してますね、絶対。違うとは言わせませんよ。
この人たち若いのに、こんなにニッチな方向へひた走ってしまって将来が心配になります。

しかし、アメリカからこんなバンドが出てくるとは!


SCORPIONS ★★ (2012-07-24 23:18:26)

80年代の未発表曲ですか!!!
僕は70年代のウリ在籍時より、マティアス在籍時の80年代の方が好きなので、これは楽しみです。
できれば「LOVE AT FIRST STING」のようなサウンドでやってくれたら尚嬉しいんですけどね。
プロデューサーもディーター・ダークスだったらもっと良かったんだけど、聴いたことのない
音源が聴けるというだけでも贅沢な話ですね。


RAMMSTEIN - Herzeleid ★★★ (2012-07-24 22:26:53)

この1stの時点でバンドのパーソナリティが確立されているっていうのは凄い。

さほどインダストリアルな感じはないけど、飛び道具のサンプリングサウンドはガンガンきてます。
90年代半ばにオーケストラ・ヒットを使うことはある意味恥ずかしい音になってしまうのですが、
彼らの場合、逆に新鮮に響きますね。やはりヘヴィなバックがあってこそのウワモノ効果。
しかも強烈にグルーヴィ。気持ちいいですよ。コレは。

後にどんどん濃くなる重厚で大仰な要素もここではまだ聴くことはできませんが、ある意味
スッキリとして聴きやすいのがこのアルバム。ドイツ語の耳慣れない響きがかなり面白くて
NHK教育のドイツ語講座を毎週見てしまいました。


MOTLEY CRUE - Shout at the Devil ★★ (2012-07-24 21:54:26)

「LAメタル」を代表する「ブリティッシュメタル」。

ものすごく変な言い回しだけど、このアルバムは明るくポップなイメージである「LAメタル」の
代表格である彼らが作った最高の「ブリティッシュメタル」。
次作では思いっきり能天気なアメリカンになってしまうんだけど、本作はJUDAS PRIESTに影響を
受けたかのようなダークでメタリックな作風。オリジナル盤のジャケットは黒地に逆ペンタグラムを
デザインしたもので、メンバーのルックスも含めてサタニックであることを押し出してました。
(歌詞の内容はそんなに悪魔っぽくはないのですが)

個人的にはLAメタルは苦手な部類なのですが、このアルバムだけはよく聴きますね。


BRUCE DICKINSON - The Chemical Wedding ★★★ (2012-07-24 20:49:52)

テーマ、その世界観、楽曲、演奏…作品としてパーフェクト。

錬金術というのはアーティストにとって非常に魅力的な題材らしく、古くはTHIRD EAR BANDや、
BÖCなんかが取り上げてました。ブルースもこの作品を作るにあたって相当勉強したらしいです。
このストイックな姿勢がパイロットの資格をも取得させてしまうんでしょうね。

まずサウンドのへヴィなことにビックリ。純度の極めて高い鉄球を背負わされているような重さが
コンセプトに非常にマッチしているのですが、ブルースの声がダウン・チューニングにも意外なほど
相性の良さを披露していることが確認できます。
そして、アルバム全体を覆う黒い霧のようなダークネス。これは錬金術の持つ怪しさ、胡散臭さを
表現するにはダークにならざるを得ないという事の証明でもあります。
神秘的ではありますが、白の神秘ではなく黒の神秘。なにしろ「人間と神との融合」というまさに
神をも恐れぬ所業が錬金術の目指す究極ですからね。

ロイ・Z、エディ・カシラス、デヴィッド・イングラムのTribe of Gypsies組は素晴らしい仕事を
してますね。彼らの参加のおかげでメイデンっぽさはそれはどありません。エイドリアン・スミスが
唯一それっぽいプレイをしていますが、それはエイドリアンの個性であって、メイデンの個性では
ありません。このメンツでソロ活動を継続してほしかったけど、予想通り元サヤに納まっちゃう。
残念というか複雑な気持ちでしたね。当時は。

余談ですが、錬金術というのはアンチ・クライスト的な側面もあったらしく「ロックだな」って
思いました。


UTOPIA - Adventures in Utopia - Set Me Free ★★★ (2012-07-15 00:51:25)

ベースのカシムが歌う超ポップ・ソング。

この人、「新時代のポール・マッカートニー」なんて呼ばれてたんだよなぁ。

この曲もコーラスがとにかく印象的。大好きな曲です。


UTOPIA - Adventures in Utopia - The Road to Utopia ★★★ (2012-07-15 00:46:24)

アルバムのハイライト・ナンバー。

緊張感みなぎるイントロから一転してポップになるトッドらしい展開にニヤリ。
トッドの歌唱もスティーヴィー・ワンダー丸出しのフェイクがいかしてます。


UTOPIA - Adventures in Utopia - Caravan ★★★ (2012-07-15 00:41:06)

キーボードのロジャーがVoを務めるクールなナンバー。

コーラスがいかにもトッド・ラングレンで嬉しくなりますね。


UTOPIA - Adventures in Utopia - Last of the New Wave Riders ★★★ (2012-07-15 00:36:37)

トッドとカシムのツイン・ヴォーカル。

アルバム中、もっともへヴィな曲。若干のUKテイストも感じられます。
トッドのギターもカッコイイ。


UTOPIA - Adventures in Utopia ★★★ (2012-07-15 00:26:18)

ユートピアの中でも一番好きなアルバム。

これを聴けばユートピアというバンドが80%解かります。
(残り20%は少々難解なアヴァンギャルド性)

とにかくロックでポップ。カッコよくて楽しい。これが新機軸を打ち出したユートピアの新たな
方向性。前作「Oops! Wrong Planet」から始まったこの路線、さらにブラッシュアップされて
トッドを含めたメンバー全員が八面六臂の大活躍。
このバンド、メンバー全員がリード・ヴォーカルを執れるのが最大の強みで、特にベースの
カシム・サルトンは歌の上手さではトッドと同等と言ってもいいでしょう。
シングル「Set Me Free」でもVoはカシム。

とにかく楽曲が一番充実しているのがこのアルバムなのです。この見事なバランス感覚は、やはり
トッドの敏腕プロデューサーとしての視点が成せる業なのでしょう。


ANDROMEDA (1969) - Andromeda ★★★ (2012-07-14 21:12:45)

その名も「アンドロメダ」。大風呂敷を広げましたね。

アトミック・ルースターつながりであまり期待せずに購入したんですが、なかなか凄いです。コレ。
なんと言っても時代は69年ですからね。お手本になるようなバンドなんぞ皆無。しいて言えば
ZEPやジミヘンといったライバルたちがすでに存在していましたが、どちらにも似ていません。

↑BUBBLE GUM さんがおっしゃるとおりガンの1stに近い雰囲気はありますが、プログレとも言える
組曲風の大作がこのアンドロメダの個性なんだと思います。
リフやキメのフレーズにアイアンメイデンっぽいニュアンスがあって、凄くカッコイイんだけども
ビミョーにダサい。これは重要です。
あとベースが動きまくりです。これもメイデンぽいですが、こっちの方が左手が忙しい。
ガンの1stを聴いた時も当時の英国ロック・シーンの、噴火直前のドロドロとしたマグマの如き脈動を
感じたのですが、このアンドロメダにも同質のモノを感じましたね。

しかしこの時代にブレイクできなかったバンドの音楽性やサウンドは、2010年代のまさに今
リリースされたとしてもウケるんじゃないかと思うんですけどね。


ARCH ENEMY (2012-07-14 13:53:21)

SPIRITUAL BEGGARSが割と気に入っているので、未聴のコッチも聴いてみようかなと思うのですが
アンジェラはそんなにダメなのでしょうか?
客観的にその辺を語れる方、現行ラインナップのお勧めを教えてください。


PATTI SMITH ★★★ (2012-07-14 04:38:29)

オリジナル・パンクの一人に数えられる彼女。

デビュー前はN.Yアンダーグラウンド・シーンでポエトリー・リーディングを行っていたという。
平行してドローイングもパフォーマンスとして表現していたというから、このヒト相当に
アーティスティックな側面を持ち合わせている。

N.Yパンクにはロンドン・パンクのように「アナーキー&デストロイ」なスローガンこそ無いが、
ヴェルヴェッツから続くアートを含んだカウンター・カルチャーとしての存在が先鋭的な人たちの
間で面白がられてたんだと思う。

今の彼女はN.Yパンクという枠の中で語られる事は稀になったが、考える女性、行動する女性として
フェミニストにとってはグウの音も出ない存在になっているのが痛快だ。


PATTI SMITH - Easter ★★★ (2012-07-14 04:07:14)

女王、三たび降臨。

3rdである本作の目玉は何と言っても、ブルース・スプリングスティーンとの共作ナンバー
「because the night」。物悲しいピアノの旋律でスタートするこの曲、一変してどんどん
力強くドラマティックに盛り上がってゆくのだけど、胸を抉り取らんばかりの哀切は、決して
N.Yパンクのカテゴリーに収まりきるものではない。
スプリングスティーン自身もライヴで取り上げているが、正直言って歌声から伝わってくる情念、
そして力強さでは圧倒的にパティに軍配。

”ゴッド・マザー・オブ・パンク”の面目躍如たる「Rock 'N' Roll Nigger」での激唱は
スノビズム漂うアート志向のバンドが多い一連のN.Yパンクの中でもとりわけ凄まじい。
そりゃ「ナチュラル・ボーン・キラー」のサントラに、いの一番で指名されるのも無理は無い。

個人的に、サウンドを含めこれほど伝わって来る作品は滅多に無い。メッセージ、文学性、人間性、
もはや僕の中では音楽という娯楽を超越したところに位置する作品だ。


OZZY OSBOURNE - Blizzard of Ozz (2012-07-13 23:17:56)

オリジナル盤は書き込み済みなので、リマスターの方を。

僕も↑の夢想家・I さん同様、差し替えには納得できませんね。楽曲自体は素晴らしいけど
この騒動の背景にあるものを考えるとなんだか悲しくなります。
そして、もっと納得できないのがリマスターというふれこみにも拘らず明らかにリミックスが
施された「MR. CROWLEY」には愕然としました。ランディのソロ・パートにどう考えても
やりすぎのリヴァーブがかかっていて、素晴らしいランディのプレイが台無し!!

さらに腹立たしいのがボーナス・トラックとして「YOU LOOKIN' AT ME LOOKIN' AT YOU」を
収録したこと。なんで佳曲を小出しにするかなぁ。「THE OTHER SIDE OF OZZ」をCD化すれば
ランディ在籍時の未発表曲がほぼ全て聴けるのに。

しかし、最初からこのリマスター盤の方を聴いたリスナーにはピンとこない話かもしれませんね。
でも僕はやっぱりオリジナル盤に愛着があるので、モチロン聴くのはオリジナルです。


ASIA - Alpha ★★★ (2012-07-13 18:04:43)

このアルバムに出会えて本当によかった。

何人かの皆さんが綴ってらっしゃるように、この作品は人生の大切な時期、多感な10代のライフ・
ステージのBGMとして色褪せることなく輝いている。
正直、冷静なレヴューなどは出来ない。僕にとってもコレは「青春」のアルバムだからだ。
書いていて恥ずかしくなってきたが、事実だからしょうがない。

1st「ASIA」は、楽曲にある意味メンバーの履歴書が見え隠れしている部分があった。
この作品は、そうした要素を徹底的に排除し、クリエイティヴ面、演奏面でも高い技術を持った
職人たちが、持てる全ての能力を『ポップ』へと注いだ傑作である。
聴き飛ばしてしまうような曲は1曲たりとも、無い。
エンジニアリングも兼ねるマイク・ストーンのプロデュース・ワークも見事で、このキラキラした
サウンド・テクスチャーは本当に素晴らしい。
誤解を恐れずぶっちゃけると、ハウのギターを引っ込めてジェフのプレイを押し出しているのも
個人的には大正解だと思う。ハウのギターはこのバンドにおいてはフックに富みすぎていて
少しデコボコに聴こえるきらいがあった。1stではそれが顕著だった。
それも含めてトリートメントされた本作は、トータルバランスの面で見ても1stを凌駕する出来。

「ALPHA」をBGMに色んな事を体験し、学んだ高校時代。
初めてのデート、初めての殴り合い、初めての停学、初めてのライヴ。
よく怒り、よく笑い、よく泣いた。

ノスタルジーといわれても構わない。
恥ずかしさMAXだが、僕の「青春のBGMライブラリー」筆頭の1枚がコレなのだ。


UTOPIA - Deface the Music - Always Late ★★★ (2012-07-05 04:53:56)

邦題「マックスウェルズ・シルバー・ハンマー・イズ・オールウェイズ・レイト」

ポップで楽しいナンバー。大好き!


UTOPIA - Deface the Music - I Just Want to Touch You ★★★ (2012-07-05 04:48:17)

邦題「抱きしめたいぜ」

見事なビートルっぷり!!本家に専任キーボードプレイヤーはいないけどね。


UTOPIA - Deface the Music ★★★ (2012-07-05 04:30:02)

ぎゃははー!大爆笑です、この作品。

邦題「ミート・ザ・ユートピア」!!
そうです。このアルバムはあたかもビートルズが使いそうなコード、メロディ、アレンジを駆使し
作り上げられた遊び心満載の作品なのです。格曲の邦題にもそれが表れてますね。
「抱きしめたいぜ」とか「ホワイル・マイ・ロンリネス・ジェントリー・ウィープ」やら
「ドライヴ・マイ・カー・トゥ・ホーム」挙句に「エヴリバディ・フィールズ・フォーエヴァー」!

メロディやコード進行を巧みに入れ替えたりして、違う旋律なのにビートルズに聴こえるという
面白さ。これ、製作中はきっと楽しかったんだろうなぁ。
ビートルズの事をあまり聴いたことのない人でも楽しめると思います。ビートルズのファンは
それ以上に楽しめると思います。


UTOPIA ★★★ (2012-07-05 04:00:08)

トッド・ラングレンがソロ名義とは違う音楽性をやる為のバンド。

初期2作品は大作主義を貫いたプログレッシヴな作風。しかしアメリカンなので叙情はありません。
いわゆる「プログレ」とは違い、アヴァンギャルド風味が強いかも。この作風は2作品で終わり、
次作からはポップ・フィールたっぷりの分かりやすいロックになります。

僕はこの分かりやすいロック路線のユートピアが大好きです。ややもするとトッドの個人名義の
作品より好きかもしれません。かなり前に札幌公演がありチケットを取っていたにもかかわらず
仕事の都合で行くことが出来ませんでした。今でも悔やまれます。


CAROLE KING - Tapestry ★★★ (2012-07-05 03:41:05)

名曲目白押し!

このアルバムからカヴァーされる曲のなんと多いことか。
メロディの良さに加えて歌詞も素晴らしい。ソングライターとしてのキャロルが頂点に達した
作品です。冒頭を飾る「I feel the earth move」のジャジィでブルージーな雰囲気、そして
「You've got a friend 」の優しくもせつない感じ。ピアノをメイン楽器とするSSWの中でも
レオン・ラッセル、ランディ・ニューマン等とは違い、洗練された音使いは入り込みやすいです。

なんとなく疲れている時にはこのアルバムを手に取っていることが多いのです。


THE CRANBERRIES - Bury the Hatchet - Animal Instinct ★★★ (2012-07-05 02:58:10)

PVが涙を誘う。

母親になったドロレスの思いが反映されているんだろうか。


THE CRANBERRIES - Bury the Hatchet ★★★ (2012-07-05 02:52:30)

4作目のアルバム。

アイルランドのバンドってロックの中でもとりわけ深みを感じさせるバンドが多いと思う。
そして何かしらの主張が込められている。考えさせられるロック。
アルバム・リリースを重ねてもそのイデオロギーが揺らぐことのないクランベリーズ。

ロック色の濃い作品となった本作でも静かなる主張は聴こえてくる。「Zombie」ほど激しい主張を
持った曲は今回は無いが、人としての力強さはひしひしと感じる。
「Promises」や「Delilah」を聴くと「Loud And Clear」や「Just My Imagination」との
振り幅の大きさに、ドロレスの一聴してソレと判るヴォーカルが無ければ同じバンドの曲とは
思えないかもしれない。

新たな方向性を見出した「Animal Instinct」はキャッチーなパトス全開で泣きそうになる。


THE CRANBERRIES ★★★ (2012-07-05 01:57:41)

11年振りに新作「Roses」発表!!

まだゲットしてないけど楽しみ!!


Bôa - The Race of a Thousand Camels ★★★ (2012-07-05 01:14:46)

ロック史に名を残す偉大な父親を持つ兄妹。

いわゆる二世バンドではあるけど、やっている音楽は父親であるポール・ロジャースの嗜好とは
まったく無関係。でもアルバム全体の雰囲気は紛れもない英国。
この作品を聴いていてなんだか何処かで聴いたことがあるような気がしていたんだけど、あれだ!
クランベリーズのサウンドに似ているんだ!ジャスミンのヴォーカルと浮遊感のある楽曲の感じは
クランベリーズの雰囲気にそっくりだ。パクリとか物真似の類じゃなくて雰囲気が近いんだ。

ということは僕の好みの音楽である。それが判ってからヘビーローテーションになった。

寝る前に聴いてもいいし、晴天の野外で聴いてもいい。シチュエーションを選ばない、と言うか
あたかもシチュエーションに合わせてくれるような、そんなアルバム。
一度ライヴを体験してみたいバンドです。


DAMNED - Machine Gun Etiquette ★★★ (2012-07-04 23:00:26)

ロンドン・パンクと言えば僕はこのDAMNEDを真っ先に思い浮かべる。

3rdアルバムである本作は、どことなくHMの香りがするのだ。「LOVE SONG」やタイトルチューンの
「MACHINEGUN ETIQUETTE」などにはNWOBHM的な疾走感がある。ベースにはあのアルジー・ワード
が参加しているのも無関係ではなさそうだ。このメタリックでスピーディーな音楽性は後の
ハードコア・パンクの誕生に深く関わっている。演奏のほうは上手いとは言えないが、ロックの
カッコよさはビシビシ伝わる。

いわゆる「パンク」としてのメッセージ性、反社会性は薄いが楽曲から感じられるデストロイな
雰囲気は立派なパンクだ。しかし、デイヴ・ヴィニアンのフル・メイクは如何なるコンセプトが
あってああなったのか?グレイヴ・ディガーとして生計を立てていたというのもパンクというより
むしろHM方面な過去だし。

高校生のころ、イライラしたりムシャクシャしたりすると、決まってこのアルバムを聴いていた。
理由は分からないけど、自分の憤りをロックの力を借りて昇華させようとしてたのかもしれない。
この行為はHM/HRではなくパンクの方が効果的だった。

歳をとった今ではこんな聴き方はしないけどね。


MICHAEL SCHENKER GROUP - Super Rock '84 in Japan ★★★ (2012-07-04 20:21:16)

バンド編成はこの際無かった事にしましょう。

これがDVD化されていないのは、ファンにとっては喜んでいいのか悲しんでいいのか…

数あるMSGのライヴ作品の中でも、マイケルの鬼神のようなプレイが炸裂する本作、圧倒されます。
とにかくヴォーカルが信用ならないんでしょう。いつも以上にギターに寄せるウェイトが大きい。
そしておなじみの曲におけるアドリブ・フレーズのメロディアスなことといったら、ほかのライヴ
作品はおろか、スタジオ盤以上のキレと叙情を誇りますね。

特に入魂のインスト・メドレーはこの作品ならでは。
「LIPSTICK TRACES」と「BIJOU PLEASURETTE」の間に聴いたことがない曲を披露するんですが
クラシカル全開で猛烈な泣きを孕んだ勇壮なこの曲、なんというタイトルなんでしょうか?
全スタジオ作品には未収録なので機会があればレコーディングしてほしいです。

ヴォーカルを除くと、マイケルのキャリアの中でも尋常じゃないギターのクォリティです。
開いた口が塞がらない経験を初めて体験しましたよ。脱帽です。

それにしてもこの時期のマイケル、フレーズの引き出しが4次元ポケット並みです。


MICHAEL SCHENKER GROUP ★★★ (2012-07-04 19:24:32)

ガラスのハートを持つギター・ヒーロー、マイケル・シェンカー。

UFO在籍時、バンドメンバーや自身の問題に耐え切れずに幾度となく現実逃避を繰り返す。
そう、世に名高い失踪という名の「飛翔伝説」の始まりだ。オフィシャルでは3度ほど飛翔していると
いうが、おそらくもっと常習的だったに違いないと僕は踏んでいる。

ライヴに於ける途中退場も彼の得意とするところだ。いい歳をした大人のやることではない、この
職場放棄。これが違った意味でファンをドキドキさせるのだ。来日公演でも様々な理由で早退を
やってのける。そうロック史に残るありえない行動。これが「神話」だ。

弱い人間と言えばそれまでだが、僕はマイケルを頭ごなしに責めることは出来ない。

昔の話になるが、僕はツアーで来日していた彼と札幌市内の街中でバッタリ出会ったことがある。
僕の真正面にドンドン近づいてくる彼を見てフリーズする。口をパクパクさせている僕に気づき
あろうことかマイケルが声をかけてきた!中学生だった僕は何を喋っているのかサッパリだったが
なんとか「地下鉄に乗りたい」ということが判ったので、ちょうど数メートル先にある入り口を
身振り手振りで教えてあげた。日本語で「アリガト」と言った声は未だに忘れられない。
そして僕が拙い英語でファンだということを伝えると、自ら通りにあった電話ボックスの電話帳を
ひっちゃぶいて彼のガールフレンドらしき人からペンを受け取るとサインを書いてくれたのだ。
別れ際、僕の尻をポンと叩いて「keep on rockin'」って言った。確かに言ったのだ。

僕はフツーのマイケルのファンから大ファンへと進化した。

あの時の気さくで優しい印象が鮮明に残っているものだから、どうしても非難する気にはなれない。
実社会に於いては許されざる行為の数々も僕の場合「あぁ壊れちゃったのね」で済む。
ひょっとしたら彼が現役でプレイし続ける限り、「飛翔伝説」と「神話」は繰り返されるのかも
しれないが、それをも納得させてしまうマイケル・シェンカーとは得なキャラクターではある。


ELECTRIC EEL SHOCK - Sugoi Indeed ★★★ (2012-07-04 17:25:34)

コイツは愉快、痛快!!

日本人バンドだけど国内での知名度はものすごく低い。しかし欧米、アジア諸国での知名度は
ものすごい!という変わったバンドです。
このアルバムもオランダの音楽サイトでアルバム制作費を出資してくれるファンを募ったところ、
あっというまに33ヶ国のファンから5万ドル集まってしまったという驚きの製作背景が素敵です。

サウンドは相変わらずHMをベースにしたパンクでガレージな強烈ロック。
整合感、構築感を追い求めるあまりに現代のHMが失ってしまったロックが本来持ち得なくては
いけない初期衝動。EESを聴くたびに僕は僕の初期衝動を胸に宿すのです。特に「METAL MAN」を
聴くとその思いは強固になってゆく気がします。無意味に暴れたくなる曲の数々はダットサンズが
好きな人ならEESも気に入るハズ。って書いてて、豪州のバンドに似ているなぁって思いました。
一貫してサバス的な面もあるし、プレ・ハードロック時代を彷彿とさせる無軌道さもある。

サウンドもさることながら、ここのドラマーはすごいです。あ、技術的なことじゃないですよ。
ステージングがもう馬鹿丸出し。基本的に全裸。マッパなんです。
衣装はチ●ポに履いているクツ下のみ。そう、レッチリで有名なあのスタイルです。
しかも超ロングサイズのソックスなので、3本目の足が生えているよう。しかもそのソックスを
縦横無尽に振り回してシンバルを叩いたりとお下劣なパフォーマンス。
サムソンの檻に入った覆面ドラマー、サンダー・スティック氏も奥歯を噛み締める事でしょう。
それだけじゃありません。彼、なんと左右に2本づつ計4本のスティックでプレイするのです。
ギミックなのか、聴感上の意味があってのことなのかは判りませんが、とにかくインパクト大。

活動の拠点が日本ではないので滅多にライヴは見られそうもありませんが、ヴァッケンや
ロスキルデなんかのフェスのステージにも立った実績があってもなお知名度の低さは寂しいですね。


SCORPIONS - Savage Amusement ★★★ (2012-07-04 15:03:19)

ルドルフ/クラウス体制が崩れる前の傑作。

この作品を最後に、今まで作曲面を一人で担っていたルドルフからクラウスそして外部ライターへと
コンポーズ面の多様化がはじまるのですが、個人的にはスコーピオンズ・サウンドー=ルドルフだと
思っています。この作品でもその魅力が満載!マイナーコード進行を多用し憂いを湛える楽曲は、
ウリ時代から変わらず非常に高品質です。

皆様、地味だと感じていらっしゃるようですが、本作は過去の蠍団のアルバムの中でも文句なく
派手なサウンド・プロダクションです。6人目のメンバーとも言われるディーター・ダークスの
最後の仕事なのですが、なんとなくジョン”マット”ラングを意識しているような、いないような。
サンプリングを導入したり、ちょっとHMとはかけ離れたアプローチはすでにこの頃から試みてます。
そして評価を賛と否に分ける、ギターを奥に引っ込めヴォーカルを全面的にプッシュした音像は
メタル・スコーピオンズを期待した向きにはなんとも物足りなかったのでしょう。

しかし、HMの醍醐味であるスピード・チューンもしっかり収録されているし、ライヴ盤をはさんで
前作の延長線上にある作品だと思うのは僕だけなんでしょうか。確かに破壊力の高い強力なリフが
少ない事が地味だという感想に繋がるのかもしれませんが、70年代から貫き続けるキャッチーで
ありながら強烈にロックな楽曲群は、決して無視されるべきものではないし、バラードバンドなどと
揶揄される類のものでもない。

「LOVE ON THE RUN」や「WE LET IT ROCK…YOU LET IT ROLL」を聴いてみれば、それは
一聴瞭然なんだけどなぁ。


SILVER STARS - 銀星団 ★★★ (2012-06-30 05:49:11)

正体不明の覆面バンドSILVER STARS 登場。

とは言うものの一般的にはBOW WOW&小室哲哉という面子がその正体らしいのですが、本人たちも
周辺の人間も一際このバンドについて語らないので、謎につつまれたまま。

僕も友達のお兄さんのレコードからカセットテープにダビングしたものしか持ってないので
詳細は全然分かりません。CD化されてるんだろうか?

サウンドの方はといえば、なんとも奇天烈なテクノ・ハードロックです。
プログレ的だったりニューウェイヴ的だったりフュージョン的だったりとかなり実験的。
他に類を見ないサウンド・スタイルは例えようがありません。
全て英詞なのにタイトルは全て漢字のみというのもフザケていて面白い。
全編に亘って小室哲哉らしき人のヘンテコリンなキーボードが妙な味を醸し出していて
変な世界を構築。しかも山本恭司らしき人のヴォーカル・トラックはピッチを高くしているので
まるで志村けんが歌っているように聴こえます。

どなたか詳しい方がいらっしゃったら詳細を教えてほしいなぁ。