彼ら本来の魅力である歪んだ美しさ、緊張感を煽る怪しさ等はもはや絶滅寸前ですが、歌詞を含めて らしさを内包した「TAKE ME AWAY」「FEEL THE THUNDER」や、どうしようもない哀感が胸を裂く 「EYES ON FIRE」など聴きどころはあります。決して無視されるような駄作ではありません。
マイケルの天敵、ポール・チャップマン在籍時のライヴ。個人的には「STRENGERS IN THE HIGHT」 より、こちらの方が好きです。おそらく、まだドーピングに手を染める前のマイケルのプレイが 聴ける74年の音源は、スタジオ・ライヴとコンサート録音、両方収録されているんだけど、 両者共にホントに素晴らしい。ポールとの火花を散らすせめぎ合いは相当スリリングです。 マイケルがゴネたおかげでこのラインナップが長く続かなかったのは少々残念。
75年の音源は、これまた貴重な「NO HEAVY PETTING」時のラインナップによるライヴです。 そう、マイケルの天敵Part2 ダニー・ペイロネルが在籍していた時の布陣です。 アルバム発売に伴うプロモーションの一環だったんでしょうね。バンドのプレイはなかなか 熱いものを感じます。ダニーがなんとなく浮いてるような気もしますが。
77年の音源の方はスタジオ・ライヴ。余裕が感じられる堂々としたパフォーマンスで、 「STRENGERS IN THE HIGHT」に近い感じかな。安心して楽しめますね。 個人的には「TOO HOT TO HANDLE」がいい出来だと思います。この曲はUFO、MSGと様々な バージョンがありますが、このテイクが一番好きですね。
「(DON'T FEAR) THE REAPER」は名曲です。 ギターでコピーしたぐらいだから相当好きですね。「TATOO VAMPIRE」も同様に好き。 「SINFUL LOVE」の演歌っぽい感じも好き。「MORNING FINAL」の儚い感じも好き。 概ね安心して彼らの新たなる世界を聴ける作品です。
が、僕は「THIS AIN'T THE SUMMER OF LOVE」との相性が悪くコイツがあるためにBOCの作品の 中で一番リスニング頻度の低い作品になってしまいました。 へヴィ路線からハード・ポップ路線へとシフトした快作 ということは重々わかってはいるんですが どうも、こう及び腰になっちゃうんですよねぇ。
ギターのタニヘイの脱退でトリオになってリ・スタート。 前作ではメタルとギター・キッズを意識した作風だったんだけど、今作では彼らの 本来の持ち味であるハード・ロックンロール方向へと着地。ちょっとコミカルな部分や はじけるようなパワーは相変わらずなんですが、スリー・ピースになった事で よりソリッドになりましたね。 「Come Back Baby」「Fallin' Rain」といった泣きの入ったナンバーとZEPを彷彿させる 「I'm A Hungry Boy」なんかが今回の新機軸。それから、マイケル・シェンカーの「Captain nemo」ばりのインスト「Let's Go Animal(To The Zoo)」がかっこいい。 トリオで製作されたアルバムはこの作品のみなので、うじき氏のギターを堪能したいなら 本作をお勧めします。
この作品もかなり聴きやすいです。 確か、全編リズム・トラックは打ち込みだと記憶してますが、後で確認してみよう。 冒頭の「HIDEAWAY」ポップで聴きやすいんだけど複雑なコード・チェンジが随所に あってマニアには嬉しいでしょうね。 オペラ歌唱のパロディ「EMPEROR OF THE HIGHWAY」はトッドのお茶目な部分がわかる 曲です。「THERE GOES YOUR BAYBAY」は追っかけコーラスがカッコいい。 この人、テクノロジーにも精通してるから、早くからマシーン・ビートに目を つけていたらしく、後の高野寛の作品では当時としてはかなりハイ・クォリティな ドラム・サウンドが聴けます。
かなりポップです。 ビギナーはこの作品から入るのがいいかもしれません。相当聴きやすいです。 すべての楽器、コーラス、ミキシング、プロデュースは本人一人でやってます。 ♪僕らは友達のままいられるかい♪と唄う「CAN WE STILL BE FRIENDS」は泣けますよ。 途中のギターソロがブライアン・メイみたいな「LUCKY GUY」も同様です。 しかしこのアルバムの目玉は「ALL THE CHILDREN SING」でしょう。この曲、とにかく コーラス・ワークが素晴らしい。 実は僕自身が初めて買ったトッドの作品がコレで、ライノからリイシューされてから 毎月1枚づつゲットしていきました。
かつての上司、ジェフ・ベック参加。 サウンド的には当時のテクノロジーを前面に押し出した作風なんだけど、ちょっと ピコピコしすぎ。トッド・ラングレンのカヴァー「CAN WE STILL BE FRIENDS」が 意外といい出来です。他にもFREEの「ALL RIGHT NOW」も取り上げているのですが ロッドと似たようなルーツを持つポール・ロジャースの歌いまわしとは違う仕上がりに なってます。アレンジ自体もダンサブルでやはりピコピコしてます。 しかし、ジェフのプレイは凄まじいものがありますね。同時期にリリースされた 彼の「FLASH」より本作でのプレイの方が鬼気迫るものがあります。 この頃にはすでにフィンガー・ピッキングに移行してたと思うのですが、結構な 早弾きなんかも披露してますね。 この作品、かつてのようにアーシーでもR&Rでもないんですが、コンパクトで バランスの取れた作品です。僕は結構好きですね。
おおおっ!!このサイトでジュリアーノ・ジェンマの名前が出てくるとは!! 確かにイタリア西部劇の雰囲気がプンプンですね。同時にやさぐれたチンピラ感も。 アメリカ産のバッド・ボーイズとは雰囲気を異にしたカッコいいバンドです。 僕がよく通っていた札幌のタワー・レコードの店内で1日中「SLEEPING MY DAY AWAY」が かかっていて、アルバム購入のきっかけになりました。 今だからこういうバンドが多く現れてほしいものです。