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はっちゃんさんの発言一覧(評価・コメント) - 時系列順 401-500

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はっちゃんさんの発言一覧(評価・コメント) - 時系列順 401-500

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DEMON - The Plague ★★ (2009-09-05 03:57:00)

前回のたけぴーさん↑の書き込みから6年間も書き込みナシ××
確かに邦題の「悪魔主義」に惑わされるかも。中身はキレイめのハードポップ。
NWOBHMムーヴメントの中から出てきたバンドですが、あまりというか
ほとんど人気がありませんでした。
が、本作は美しいコーラスが印象的なタイトル・チューンを筆頭に、悪魔とは無縁な
爽やかなハード・ポップが堪能できます。
レコード会社の担当は、如何なる理由で邦題を考えたのか理解に苦しみますが
タイトルがセールスに影響したのだとすれば、とんでもなく無能な会社員でしょう。


METALLICA - Death Magnetic ★★ (2009-09-05 03:10:00)

全盛期とはいかないまでも、かなり戻ってきましたねえ。
ギターのハーモニー・パートが増えているのが個人的には嬉しいです。
普遍的なHMバンドとして、やはりこのような作風のアルバムは作られて然るべき。
1曲が長いとおっしゃる方もおられるようですが、僕はあっという間に聴けて
しまいました。この方向性、嫌いじゃないです。
今更、スラッシュを期待してはいませんが、それを彷彿させるパートが多数あるのが
次作への布石になってくれればと思います。
ただ、メタリカは現在を生きるバンド。過去には執着しすぎないでほしいという思いも
あるんですけどね。


STEVE VAI - Alive in an Ultra World ★★ (2009-07-24 04:12:00)

この人の発想は常人のものではない。
超絶技巧ばかりが取り上げられがちな人だけど、クリエイターとしてのヴァイは
やはりザッパ・チルドレンの名に恥じない創造力だ。
訪れた国の固有の音階を理解していなければ、こんなものは作れない。勿論、事前に
リサーチはしたのだろうが、数回のリハでいきなりライヴ、しかも録音するとは
とんでもない事なのだ。
その国のことは分からなくても、聴いただけで納得してしまうような説得力がある。
G3ツアーから参加している、同じくザッパ門下のマイク・ケネリーも技巧ではヴァイに
勝るとも劣らないほどのスゴ腕だけど、ここでは好サポートを見せる。
HR/HMというよりは、師匠フランク・ザッパの作品に近いのかもしれないが、ギターが
好きな人もしくは音楽的な刺激が欲しい人は聴いてほしい。


UFO - Walk on Water ★★ (2009-07-24 03:35:00)

まさしく どおでもいいですよ さんのおっしゃるとおり。
ジャケットで堂々とセンターに位置するマイケルですが、フィル・モグあってのUFO。
セールスを考慮しての事とは思いますが、本来センターはフィルでしょう。
僕もマイケルの信奉者ですが、このアルバムはフィルが主役です。
誤解を恐れずに申しますと、楽曲の出来はフツー。突出したものはありません。
これは同時期の復活MSGについても同じことが言えます。
しかしフィルの存在がこの作品のクォリティを並以上のものにしているのです。
リメイクの2曲を超えるまでには至らなかったのは痛し痒しですが、奇跡の復活という
だけでファンには涙モノなのです。


LED ZEPPELIN - Led Zeppelin Ⅳ ★★★ (2009-07-24 02:49:00)

この作品はリトマス試験紙です。
アナログでいうA面は誰でも問題なく聴けると思います。分かりやすいカッコよさが
楽曲にあるから。しかも「Stairway To Heaven」という名曲を擁しているから、その
インパクトは小さなものではありません。
B面こそが、次なる彼らのアルバムに進んで行けるかどうかの分水嶺です。
このB面を聴かないで「Stairway To Heaven」で終わってしまう人のなんと多いことか。
何度も何度もチャレンジしてみてください。豪快なだけが彼らの魅力ではありません。
そうやって幾度もアルバムを噛みしめる事がZEPを楽しむことのひとつなのです。


AEROSMITH - Draw the Line ★★ (2009-07-24 01:26:00)

ダメ人間時代の名作。しかし意外と低評価。
『ロック名盤100選』のようなカタログ本を見ると、前作「ROCKS」はチョイスされるが
本作が紹介されることは案外少ない。紹介されていたとしてもネガティヴなコメントを
されていたりと、不当な扱いを受けているような気がする。ここでのランクの低さは、
意外と、こんなことが理由ではないのか?
復活後エアロが好きな人にもフックしにくいだろう。とてもクリアとはいい難い音像は
セパレーションが悪い故、聴きづらいのかもしれない。古城でレコーディングしたとは
いっても過剰なアンビエント感は逆効果。
しかし、楽曲は強力。とてもジャンキーとは思えない。いまだにライヴの定番に
なっている曲も多く収録されていて、個人的には前作よりコッチの方が好み。
ドーピングのおかげでギラギラ感がアップしているから。


PAUL MCCARTNEY(WINGS) - Wingspan - No More Lonely Night ★★★ (2009-07-20 10:02:48)

やはりギルモアのギター・ソロとオブリですね。
これがないと曲が成立しません。
それにしてもイイ音だ。


OLIVIA NEWTON JOHN - Come On Over - Jolene ★★ (2009-07-20 09:57:31)

JOJO第六部 空条徐倫 はこの曲からいただいてます。


CARPENTERS - Now & Then - Yesterday Once More ★★★ (2009-07-20 09:48:22)

5月の日曜の昼下がりに紅茶を飲みながら聴きたい曲。


CARPENTERS - Close to You - (They Long to Be) Close to You ★★★ (2009-07-20 09:45:17)

なんといってもバカラックのメロディなのです。
アレンジの仕方がラウンジーで良い。


CARPENTERS - Carpenters - Superstar ★★★ (2009-07-20 09:42:47)

泣ける。大号泣だ。


UGLY KID JOE - As Ugly As They Wanna Be ★★ (2009-07-20 05:20:00)

ラストの「HEAVY METAL」はメタルがどんな音楽であるかを端的に表した、いわば
コロンブスの卵。メタルってこういうイメージなのね。
メジャー争奪戦が繰り広げられたという彼らの、鳴り物入りのデビュー・ミニ・
アルバム。
ファンキーなんだけどへヴィ。サバスの「SWEET LEAF」もハマってる。
馬鹿ばかしさ満載の歌詞やジャケットとは違ってサウンド的には割とまっとうな感じ。
ミニ・アルバムということもあってスッキリと聴きやすいです。
次のフルレンスではコケてしまうんだけど、一連のミクスチャーやエクストリーム
といったファンクを前面に出したバンドより重いのは、立派な彼らの個性。


JEFF BECK - Truth ★★ (2009-07-20 04:50:00)

レスポールをここまでオーヴァー・ドライヴさせるには、音量を上げざるを得ない。
当時のアンプリファイアでは現代とは違い、音を歪ませることなど設計思想には
無いのだ。
音量のデカさ=ハード・ロックという図式が考えられるわけだが、この作品で聴ける
ハード・ロック的な要素は、そのラウドな音量だけで、音楽的に言うならブルースの
新解釈ということになる。これ自体はベックの発明ではないが、このテのロックを
満天下に知らしめたのは讃えるべき功績だと思う。
このアルバムを語るとき必ず引き合いに出されるZEPの1stだけども、互いに似たような
ルーツを持ち、ヤードバーズで同じ釜の飯を食った二人だからこそ両者のアルバムは
類似してしまったのではないのか。
よく聴くと、案外似ているようでそうでない部分は沢山ある。
ZEPの1stはロックだが、ホワイト・ブルースを堪能できるのはこちらの方に軍配。


CREAM - Disraeli Gears ★★ (2009-07-20 03:51:00)

まだ社会人としてぺーぺーだった頃、社長から直の業務命令を受けてタワーレコードへ
このアルバムを買いにパシらされた。
当時、僕の勤め先には社長の所有物の立派なオーディオ・システムが鎮座していて
社員は自由に音楽を聴くことができた。時代はレコードからCDへと移行し始めていた
頃で、社長が新たにCDプレイヤーをシステムに投入したばかりだったので、テスト
として本作が選ばれたわけだ。
CDの音質よりも、サイケデリックな雰囲気に驚いた。
「Sunshine Of Your Love」だけは知っていたけど、アルバム全体を覆う妖しい空気は
時代を反映しているんだろう。アメリカのヒッピー・ムーヴメントとは違う、イギリス
ならではのひねくれた感じもしっかり感じられる。「Tales Of Brave Ulysses」での
ワウ・プレイは、結構な衝撃だった。
先輩社員からの、つまらなーい というクレームがあったので社長はこのアルバムを
かけてくれなくなったが、社長に賛同していた僕だけは舌打ちをしたのであった。


FRANK ZAPPA - The Making of Freak Out! Project/Object ★★ (2009-07-20 02:07:00)

むかし勤めていた会社の社長が、事務所でガンガン流してた(笑)。
と、いうことで仕事なんか当然手につかず納期に支障をきたしたという、個人的には
なかなか思い入れの深い作品です。
ザッパというとアヴァンギャルドなイメージがあるかもしれないけど、この1stには
そんなアーティスティックな面と、普遍性を持つポップスという一面もあるのです。
このアルバムが登場した背景にはビートルズの「Revolver」やビーチボーイズの名盤
「Pet Sounds」の存在なんかも挙げられると思うのですが、ロックやポップスという
音楽のフォーマットに、実験的なアートというボキャブラリーを追加したこの2枚に対し
ザッパならではの前衛的アプローチを試みた本作は、明らかに別の次元を向いてます。
当時の日本では『アート・ロック』なんて呼称されていたそうですが、ここで聴ける
音楽は作品自体が何かのジャンルに収まることを強烈に拒否しているかのよう。
時代を考えるととんでもない鬼っ子だったのでは?
前述の社長は、その後もタワーレコードに僕をパシらせては奇天烈なロックを事務所で
流す という荒行を経験させてくれました。おかげで音楽の守備範囲がものすごーく
広くなりましたよ。ありがとうT社長。


ERIC CLAPTON - Behind the Sun ★★ (2009-07-20 01:21:00)

それまでの、そして現在のクラプトンを考えるとどうにも不憫な作品。
しかし、見事なまでに'80sサウンドですな。フィル・コリンズのプロデュースなので
同時期のジェネシスのアルバムに通じるサウンドです。特にドラム。
派手なサウンド・プロダクションはこの時代のお約束だったんですね。当時は別に
違和感を感じることなく聴いていたけど、今聴くと少しやりすぎ感も無きにしも非ず。
時代はもうレイドバックうんぬんを求めてなくて、クラプトンも音楽メディアの寵児、
MTVに参戦すべく、このアルバムを製作したわけです。
クリーム時代からのファンや、南部音楽に傾倒していた頃のファンからは黙殺されて
いるこの作品、新規のファンを開拓したということでは、決して過小評価されるべき
アルバムではないと思います。「Forever Man」のクールで熱い質感はそれまでの彼には
なかったタイプの曲だし、「Just Like A Prisoner」は本人もお気に入りのナンバー。
エンディングのジャムは演奏が終わらないので無理やりエンディングを迎えます。
ポップで聴きやすいのが本作の良さではないでしょうか。


STEVE STEVENS - Atomic Playboys ★★ (2009-07-17 04:38:00)

レーザー・ガンを持たせたら右に出るもの無しのスゴ腕ガンマン。
ビリー・アイドルの軍師だった頃から、彼の裏番としての存在と多彩なプレイは大好き
だったのでソッコーGET。素晴らしいアルバムです。この人の場合、幅広い音楽性と
それを表現できるだけの技巧を持っているのがポイントなんですが、本作の聴き所は
曲作りの妙 と言い切ります。きっと色んな音楽を聴いてきたんだろうなぁ。
ビリーのアルバムでは切れのあるコンパクトなソロを聴かせてくれていたけど、
リーダー・アルバムである本作で、その本性があきらかになった感じ。
テクニック一辺倒になってないのも逆に凄みを感じます。
フラメンコもいいけど、この音楽性でまたアルバムを作ってほしいものです。


STEVE MORSE - Southern Steel ★★ (2009-07-17 04:05:00)

このアルバムを聴いている時点では後にDPへ加入するとは微塵も思ってなかった。
インストをメインにやっているギタリストの特徴として、いかに聴き手を飽きさせない
ようにするかという点に心を砕いている気がします。
それは、バラエティだったり、サウンド自体だったりと様々ですが、スティーヴの
ソロ名義による本作も、かなりのバラエティ。
もともと色んな演奏スタイルを持つ彼だからこそ、この振幅になるのは当然の結果。
しかも日本人が苦手とするカントリーが得意な人だけに、かつてその扱いはマニアック
なものでした。
でもこのアルバムではそのカントリーのみならず、ガット・ギターを使った美しい
曲や、ナイトレンジャーのジェフワトソンを迎えて8フィンガーを演らせてみたりと
かなり楽しめます。もちろんテクニックは凄いのですが、それを感じさせないほど
楽曲の充実度が素晴らしい。
DPに参加してからもなお、ソロ作品でグッド・ミュージックを聴かせてくれてます。


JAMES BYRD - Son of Man ★★ (2009-07-17 03:32:00)

皆様のおっしゃるとおり。ウリです、完璧に。
クラシカルというよりはオリエンタルな方向性ですね。このアルバム。
しかし、リスペクトの方向が間違っている気もします。これじゃぁただの物真似。
アーティストの本道は己を表現することにあり。
あの世界観はウリが長年かけて到達した境地で、上っ面だけパクっても響いてくる
ものは無いのでは?
とはいうものの、そのウリもかつてはジミ・ヘンドリックスの物真似で有名だった
からして、類は友を呼ぶということなのか。う~む。
彼のフリークには申し訳ないけど、ジェイムス・バードを聴くならFIFTH ANGELの
アルバムを聴くし、このアルバムを聴くんだったら本家ウリの方を聴きます。
ごめんねジェイムス。


GARY HOEY - Animal Instinct ★★ (2009-07-17 03:03:00)

オジーのオーディションにも参加していたという。
このアルバム、例えるならパーティー・アソート。いろんなタイプの曲をてんこ盛りに
して聴く人を飽きさせないような仕上がりになってます。
フュージョンタイプだったり、バラードだったり、ブギーだったりと兎に角バラエティ
に富んだアルバムです。しかもテクニックも楽しめるというバリュー感。
でも一番の聴き所は、ネザーランドの至宝フォーカスのカヴァー「Hocus Pocus」。
さすがにヨーデル・パートをインストで表現するのは厳しいらしく、ワウをかました
ギターで誤魔化してますが、この難曲にチャレンジしたということには最大限の賛辞を
送ります。ま、フォーカスのオリジナルは雑多な要素がハイセンスな表現で演奏される
奇天烈ナンバーだからね。
ジョー・サトリアーニには及ばないながらも、かなりの売り上げだった本作。
ゲイリー自身にしばらく話題が無いのはさびしい限りですが、このアルバムは
ギターマニアのみならず、一般リスナーも楽しめると思います。


JENNIFER BATTEN - Above Below and Beyond ★★ (2009-07-17 02:39:00)

先日亡くなった、マイケル・ジャクソンのツアー・ギタリストだった彼女。
そこでのプレイを買われてジェフ・ベックのアルバム、ツアーに参加するほどの腕前。
この人、何を考えているのでしょうか。とてもギターとは思えないようなプレイは
驚くよりほかありません。スティーヴ・ヴァイ同様、もはやタッピングをフツーに
スタンダードなテクニックだと認識しているのでしょう。そこにギミックは皆無です。
かと思えば非常にメロディアスな部分もあったり、アバンギャルドな部分もあったりで
飽きさせないアルバムのバランスはホントに心地いいのです。
女性だ、と侮るなかれ。男も脱帽ですよ。彼女のギター・プレイは。


JOHN NORUM - Face the Truth ★★ (2009-07-17 02:20:00)

ハード・ロック大好き。激しいギター・プレイが大好きのジョン。
1stでは「FINAL COUNT DOWN」の恨みを晴らすかのように弾きまくってましたが、
楽曲のクォリティよりギターを優先した、とは本人の弁。
本作では楽曲のクォリティも格段に上がり、グレン・ヒューズ、ジョーイ・テンペスト
との共作もなかなかの出来。でも個人的にはジョンのフェイヴァリットでもある
シン・リジィのカヴァー「Opium Trail」が好きかな。
この頃になると、ヨーロッパ時代に顕著だった師匠ゲイリー・ムーア臭さは抜けて
ジョンの個性がハッキリと出てきて、パクリから消化へと変化してますね。
しかし残念ながらこのラインナップは長く続かず、数々のセッションに呼ばれれば
必ず参加し、スケジュールが把握できないグレンに業を煮やし決別してしまいます。
(グレンの尋常じゃない食欲も原因のひとつだったとか 笑)
確かに強力なナンバーと、そうでない楽曲との開きがありすぎるような気もしますが
彼のソロ作品の中では満足感が高いアルバムです。


BRAD GILLIS - Gilrock Ranch ★★ (2009-07-17 01:44:00)

ナイト・レンジャー解散後の初ソロ。
歌ものも収録されているけど、メインはインスト。彼のトレード・マークである
フロイド・ローズを駆使したアーミングが随所で聴けるのが嬉しいですね。
彼にしては珍しく、クラシカルなラインもちょこっとだけ聴けるのですが、
オジー時代にランディのプレイをコピーしていた彼にとっては簡単な事だったのかも。
ジョー・サトリアーニがインスト・アルバムで異例のヒットを打ち立てた後だったので
どこかそれに倣った感も無くはないのですが、プレイのほうはブラッド印の
オンパレード。適度にテクニカル、適度にメロディアス。
昨今、どこかで聴いたことのあるようなクラシカル・フレーズしか弾けない
メタル・ギタリストと違い、しっかりとプレイにパーソナリティが反映されていて
一聴しただけで彼とわかるプレイは、非常に個性的です。


STEVE VAI - Fire Garden ★★ (2009-07-17 01:10:00)

この人の音楽を聴くと、「陰だなぁ」って思う。
泣きとか哀愁とかではなく、サウンド・ディテイルでもなく、人間としての核の部分が
「陰」なのだろう。それが音楽に現われるんじゃないかな。勿論、友達でもないし
会ったこともないけど、この人の創作活動は『個』に焦点が当たってるんだと思う。
ステージ・パフォーマンスでは、エンターテインメントの国であるアメリカ人らしく
様々な工夫とサービス精神でオーディエンスを楽しませてくれるけど、彼の作品から
感じ取れるのは内へ内へとダイブしていくような感覚だ。それは決してHMとは
同調しない、強いて言うならUKオルタナとかUKニュー・ウェーヴに近い感覚。
この作品からもその「陰」はもちろん感じられます。
装い的にはプログレのような手触りもあるけど、実験的なサウンド・コラージュや
彼にしては珍しくメロディアスな曲もあったりと、一聴するとバラエティに富んだ
作品に聴こえますが、「Fire Garden Suite」で聴かれる深淵な世界が本作の
最大の聴き所でしょう。
彼のテクニカルなギターにしか興味がない人は、何度も聴かないとこのアルバムの
すごさが分からないかもしれません。


MANIC STREET PREACHERS - Send Away the Tigers - Autumnsong ★★★ (2009-07-15 04:27:07)

Born to destroy and born to create という歌詞に震える。
初期を思わせるサウンドも良し。


QUEEN - Jazz ★★ (2009-07-15 03:36:00)

うーむ、意外と低いランクだなぁ。
やっぱりロイ・トーマス・ベイカーにプロデュースを依頼すると、彼らの魅力が
引き立つような気がする。
またしてもフレディの変態性が炸裂する、前代未聞のアラビアンHRの「Mustapha」。
こんなこと考え付くなんて尋常じゃないです。シャンシャンと鳴る鈴の音に合わせて
踊りたくなりますよ。
「Bicycle Race」の構成なんかは、ロックしか聴かないミュージシャンには絶対に
作れないシロモノ。自転車のベルの音が笑えます。(女王様の直訳も大爆笑でしたね)
かと思えばベン・フォールズのはるか先を行く「Don't Stop Me Now」のような
普遍的な曲もあったりして、ほんとにフレディの頭の中はどうなっているのか?
「A Night~」や「QUEEN II」にスポットが当たるのは勿論だけど、このアルバムも
負けないぐらいハイ・クォリティなんだけどなぁ。


DIO - Sacred Heart ★★ (2009-07-15 01:54:00)

1stが「風雪流れ旅」2ndが「兄弟仁義」とするならば、本作はさしずめ「函館の女」。
(解かりにくいですか?)
それまでの重厚なスケール感が幾分減退してキャッチーさが前面に出てきてますね。
キーボードを正式メンバーとして迎えたこともポップ化した要因のひとつ。
「Hungry For Heaven」はポップなんだけどサビは実にディオらしい佳曲。
本作を携えての来日公演は、札幌でのライヴも含まれていた。
ロニーは、あの札幌での最悪の悲劇をちゃんと覚えていたんだ。
あの惨事以来、札幌公演をする来日アーティストはほとんどいなくなってしまった。
ステージ上でお詫びの言葉を述べるロニー。僕の拙いヒアリング能力では断片的にしか
把握できなかったけど、確かに「迎えてくれてありがとう、札幌のキッズ」と
言った。僕の前の席の年季の入ったファンは泣いていたっけ。
もちろんライヴは尋常じゃない盛り上がりを見せた。
人間性っていうのは必ず表現に表れる。ロニーの歌唱は彼の人間性があふれている。


LOUDNESS - THUNDER IN THE EAST ★★ (2009-07-14 05:30:00)

へぇ、意外。てっきりこのアルバムがトップに来るもんだと思ってたよ。
ビルボード・チャートにランクインしたこのアルバム、例えるなら
それまで哀愁と暗さが売りだったスコーピオンズが、マティアスを迎えてドライに
なったような感じ。
ラウドネスも、それまでの湿度をかなりの数値で除湿に成功。こりゃアメリカ人に
受けるわ。でも曲調の湿度は減っても音像はリヴァーヴとコンプレスで適度な湿気を
感じます。(当時の流行だね、この音像は。)
「CRAZY NIGHT」は、思わず体が揺れだすグルーヴィなナンバー。強力です。
(途中のM・Z・Aの意味は何なのでしょうか?)
ジャパニーズHMの金字塔です。未聴の方は是非。


JOURNEY - Frontiers ★★ (2009-07-14 05:08:00)

先日のWBCの中継で頻繁に「SEPARATE WAYS」が流れていたので懐かしくなりCDで
購入しなおしました。
ホントにこの曲の持つ破壊力といったら、ウルトラマンで言えば変身直後にいきなり
スペシウム光線を放たれたぐらいの威力がありますね。
イントロからゾクゾクするような曲ってなかなかお目にかかれないんだけど、この曲は
まさにそのゾクゾクが味わえます。
二ールのギターも、Aメロはワン・コードにハーモニクスを絡めたシンプルなもの
なんだけど、これがエラく重い。ソロも 哀愁フレーズで涙腺直撃です。
作品全体の出来は前作の方が上ですが、ロック度はこちらが上でしょう。


IMPELLITTERI - Stand in Line ★★ (2009-07-14 04:48:00)

「世界最速の男」というキャッチ・フレーズに「じゃ、聴いてみるか」と本作を購入。
速い。ソロのラインが分からないほどに。確かに弾きまくってはいるけど、ソロ自体は
イングヴェイとは違いコンパクト。ま、これだけ音符を詰め込むとコンパクトとは
言っても十分にお腹いっぱいなんだけどね。
みなさんおっしゃるとおりイングヴェイっぽい部分も確かにあるんだけど、クリスの
プレイはちゃんと彼らしいプレイになっていると思いますよ。
同じストラト・キャスターを使ってはいても、クリスの方がややヘヴィ。
しかし、ムッチーさんのおっしゃるとおりグラハムの熱いヴォーカルの存在感が
このアルバムのクォリティを底上げしてますね。「Since You've Been Gone」での
激唱は、オリジナルより好きだったりします。


ANTHRAX - Spreading the Disease ★★ (2009-07-14 04:23:00)

脱領域の先駆者とも言える彼らの音楽性は、ダン・リルカの存在が大きかったと
思うんだけど、この2ndでは前作以上にN.Y.H.Cを昇華させた痛快なスラッシュ・メタル
が楽しめますね。しっかりとメロディを歌えるべラドナの実力はメタリカやメガデス
とは、また違う魅力を聴かせてくれました。ファニーな面も四天王の中では異色の
パーソナリティ。
スコットのギターはさらにタイトさを増してるし、このサウンドは例のベイ・エリア・
クランチのお手本になったんじゃないのかなぁ。
多くのメタル・ファンにカタルシスを提供してくれるアルバムです。


YES - 90125 ★★ (2009-07-14 03:48:00)

「Owner Of A Lonley Heart」
この曲で初めてオーケストラ・ヒットを聴いてドギモを抜かれたのを思い出しました。
その後オケ・ヒットは日本の歌謡曲でも頻繁に聴けるようになるのですが、当時は
そうとう驚きました。(中森明菜の楽曲サザン・ウインドではストリングスが一生懸命
オケ・ヒットを人力で再現しているのが可笑しい)
二人のトレヴァーがこのアルバムの支配者です。トレヴァー・ラヴィンはソロ時代には
ストレートなHRを演ってたりするんですが、それは次作で聴けますね。
トレヴァー・ホーンは言わずと知れた"ラジオ・スターの悲劇"の人。
適度なポップさと斬新なサウンド・メイクで、それまで難解だったイエスを大衆が
受け入れた意義は大きいと思います。


GENESIS - Foxtrot ★★ (2009-07-14 03:17:00)

ガリヴァー旅行記やマザー・グースなんかのイギリスの寓話を彷彿とさせる世界観は、
いわゆる「四天王」には見られない要素ですね。
「Get'en Out By Friday」は現代または未来を予見しているようで鳥肌が立ちますが、
ガブリエル独特のストーリー展開はバンドのサウンドだけじゃなく、ジェネシスの
大きな魅力になってますね。
個人的には、四天王より英国臭が濃厚なジェネシスがプログレ・バンドの中では
好みです。しかもガブリエル時代に限定されるのですが。
テクニックではイエス、キング・クリムゾン、EL&Pに、売り上げではピンク・フロイド
に圧倒的に差をつけられていた彼らですが、大英帝国特有の翳りを感じさせるという
点ではジェネシスに軍配が上がるのではないでしょうか。


BLUE OYSTER CULT - Cult Classic ★★★ (2009-07-10 06:45:00)

94年発表のベスト盤。
しかし、収録されている14曲すべてが、オリジナルアルバムからの抜粋ではなく
あらたに録音し直したという、変わったアルバム。
なんでも、フツーにベスト盤を編纂すると、すでにドロップしていた古巣コロンビアへ
お金は入るけど自分らに見入りは無いってことで、すべて新録でリリースしたらしい。
内容は、おなじみのナンバーばかりだけど、忌まわしき後期のアルバムからの曲は
オミットされています。(彼らにも自覚はあるんだね)
かなり忠実にオリジナルを再現してるんだけど、中には「ASTRONOMY」のように
ライヴ・アレンジを施した曲もあって面白いです。
ファンとしては2枚組でもよかったと思うけど、如何せんインディ・レーベルだから…
国内未発表だけど、輸入盤で手に入ると思うので興味のある方は是非。


TRIBE OF GYPSIES - Standing on the Shoulders of Giants ★★ (2009-07-10 05:57:00)

濃厚なラテン風味が若干減退してはいますが、哀愁度はあいかわらず。
メンバーチェンジがあったようでヴォーカルが代わってます。今回の人事は
まずまず。吉と言っていいんじゃないかな。前任者も良かったけどね。
楽曲の質は1stにもヒケをとらないとは思うけど、サウンドの方は少しメロウに
なったかな。ドラム・ループなんかも取り入れて実験的なことをやってます。
ハードさでは「EN MI BARRIO」のような曲も収録の1stに軍配が上がるかも。
しかし今回は「RAYS OF THE SUN」のようなヒット・チャートに登場してもおかしくない
ほどの佳曲もあり、ロイ・Zのコンポーザーとしてのスキルを再確認。
今回のカヴァーはゲイリー・ムーアの名曲「PARISIENNE WALKWAYS」。
やっぱり、いいギター弾くなぁ。ロイ・Zは。


THE CULT - Love ★★ (2009-07-10 05:29:00)

ポジティヴ・パンク。
「SONIC TEMPLE」ではアメリカに日和ったHRで、古くからのファンから失笑をかった
彼らも、この時代はあきれるぐらいにカッコよかった。
グレッチのホワイト・ファルコンをかき鳴らすビリーはギタリストとしての佇まいが
イカシてたし、イアンもジム・モリスンばりの雰囲気があって独自の哲学的な歌詞が
ファンを惹きつけてた。
サウンド的には、広がりのあるニュー・ウェイヴ色とオールド・スクール的なロックの
同居するような感じで、この時点では次作での突然変異は予測不可能。
ハードロックの要素も感じられなくもないが、ほんのわずか。
ハードロックを期待して聴かない方がいいと思う。
しかしここで聴けるロックは紛れもないブリティッシュ・ロックだ。
英国ロックが好きな人は楽しめるはず。


DISCHARGE - Hear Nothing See Nothing Say Nothing ★★ (2009-07-10 04:43:00)

ハードコア・パンク、かくあるべし。
ハードコアじゃなくて『ハードコア・パンク』だ。ディスチャージは。
現代では軽々しくハードコアとかコア系とか○○コアとか細分化が進んじゃってるけど
ディスチャージ、エクスプロイテッド、GBHなんかは、おいそれと足を踏み入れちゃ
いけない雰囲気があった。
それは、資本主義社会を断罪するかのような強烈なアジテーションを、憤った演奏で
主張する彼らに対し、われわれノンポリの日本人は同調できなかったからだ。
しかし、サウンドにはシンクロできた。トラウマやコンプレックス、憤怒を抱えた
10代の僕らにこういう音は必要だった。演奏は上手くはないが、逆にそれが
リアリティを増幅させていた。
スラッシュ以前に、彼らがいたということを若い世代にも知ってもらいたい。
こんな世の中だからこそ、彼らのフォロワーが現れてもいいと思う。


SCORPIONS - In Trance ★★ (2009-07-10 04:03:00)

暗い。絶望的に。
この暗さがRCA時代の特徴でもあるんですが、倭民族の琴線に触れまくるんですな。
もう、どうしようもないパトスをてんこ盛りにした楽曲の数々は蠍団の特徴ですが、
70年代~現在にかけて、過去もっとも暗い作品じゃないでしょうか。
ここまで暗黒だと、潔さすら感じますね。好きです。
ルドルフのリズム・ギターは「TOP OF THE BILL」や「ROBOT MAN」のようにリフが
前面に出て楽曲をリードしていくタイプと、「IN TRANCE」や「LIVING AND DYING」
のように訥々とアルペジオで楽曲を紡いでいくタイプとで、スコーピオンズの
楽曲フォーマットを決定づけたと言ってもいいでしょう。
でもミックスのせいで、ルドルフのバッキングよりウリのオブリの方がなぜかしら
目立っているのは、ルドルフ・マニアの僕的には納得できないんですけどね。


RUSH - A Show of Hands ★★ (2009-07-10 03:27:00)

ライヴでもスタジオ作品とのギャップがほとんど無い、完璧にコントロールされた
演奏には、ただただ驚くのみ。
「ライヴはラフさが魅力」という意見には賛成だけど、ここまで凄い演奏をされたら
もう畏敬の念を抱くしかないでしょう。
内容的にはテクノロジー路線の80年代を総括した、楽曲が並ぶライトな作風です。
アクセントにもなっている二ール・パートのパーカッション的ドラムソロが
いいですね。ゲディ・リーのマルチ・プレイヤーっぷりは人間業じゃないし。
アレックスがおとなしいのは残念だけど、この時期のラッシュはシンセ主体だったから
しょうがないと言えばしょうがないんだけども。
過去2作のライヴ盤とは違って、洗練されてスマートなラッシュのライヴを聴くなら
何はさておき、この作品でしょう。


JUDAS PRIEST - Stained Class ★★★ (2009-07-10 02:26:00)

ジューダス節が確立されつつありますね。
これをHMと呼ぶかHRと呼ぶかは世代の問題も絡んできそうですが、個人的に本作は
間違いなくHMだと思います。「EXCITER」を聴くと「FREEWHEEL BURNING」の雛形に
なっていることは明白だし、「PAINKILLER」へと続く楽曲の展開例が、この時点で
カタチになってますね。
初期の彼らの作品は総じてプロダクションが貧弱なんですが、アナログ盤ではそんなに
気にならなかった音質が、CDだと確かにペラペラですね。時代を味わうと考えると
これはこれでアリなんじゃないでしょうか。
作品的には多少散漫な印象もありますが、後の彼らを形作ったアルバムとして
重要な作品であることは間違いないでしょう。


DEEP PURPLE - The Royal Philharmonic Orchestra ★★ (2009-07-05 03:03:00)

単純に面白い作品です。穿った見方をしなければ素直に楽しめると思いますね。
一般的にはロックとクラシックの融合って事になってますが、融合というより
共演かな。ジョン・ロードの曲をオーケストラが演奏して、バンド・セクションが
絶妙に配置されているような印象をうけました。
ディープ・パープルというと、バロック的な音楽を想像してしまいそうですが
ここで聴けるのは主題が長調(メジャー・キー)となる、どこかほのぼのとした
感じがありますね。
ブラックモアのギターが苦手な僕ではありますが、この作品はけっこう頻繁に
聴きますね。レコードからCDで買い直したぐらいだから、かなり好きなのでしょう。
ちなみに本作でブラックモアがプレイしているギターは、ストラトではないような
気がするのですが、やはりES-335なのでしょうか。


QUEENS OF THE STONE AGE - Songs for the Deaf ★★ (2009-07-05 02:27:00)

うん、僕もストーナーうんぬんは関係ないと思いますよ。
メディアが便宜的にでっち上げたストーナーってククリも泡沫的だと思うし。
ゲンコツで殴ってくるようなロックです。
このアルバムがリリースされた時期って、ロックシーンはある意味飽和状態の末期で
HMは細分化、多様化されてますます閉塞感を強めていくし、個人的にはロック離れを
起こしかけていたんだけど、QOTSAが救ってくれました。
プリミティヴな楽曲は、暴力的ながら鬱なギターと相まってすこぶる刺激的です。
静と動の対比も見事。久々にロックに震えましたね。


BADLANDS - Voodoo Highway ★★ (2009-07-05 01:17:00)

前作よりさらに自身のルーツをさらけ出した内容。
ジェイクってフラッシーでトリッキーなイメージがあるけど、この人の本性は、本作で
聴かれるようなブルージーな音にある思う。オジー時代のプレイは時代の趨勢も
あったとは思うけど、本来のジェイクの音楽スタイルはブルース・ベースだ。
冒頭の「THE LAST TIME」は王道の音使いのリフに、ベック的なオブリを入れていて
個人的に痒いところに手が届く仕上がり。ソロもコンパクトだが、その切れ味は充分。
「Joe's Blues」では珍しくドブロでスライドを弾いていて、このアルバムの方向性を
象徴しているようだ。(ちなみにタイトルのJoeとは、一時期オジーのバンドにいた
ギタリスト、ジョー・ホームズのこと)
後にお蔵入りになった3枚目が発表されるが、実質的にはこれがラスト・アルバム。
彼の早急なメジャー・リーグ復帰を願う。


DREAM THEATER - Images and Words ★★ (2009-07-05 00:12:00)

すごい書き込みの数だなぁ。
ラッシュが好きだからこのバンドにも手を出したんだけど、イイですね。
「PULL ME UNDER」だけは先にPVを見ていたので、なんとなくこのバンドのイメージを
勝手に思い描いていたのですが、期待以上に良かったです。
プログレといえばプログレっぽいけど、スラッシュ・メタルを通過したそのサウンドは
変拍子を多用し、展開を複雑にしたヘヴィ・ロックって感じかな。
メディアはすぐに細かいカテゴリーに振り分けたがるけど、この種のロックにジャンル
分けは必要なんだろうかね?


SCORPIONS - Lonesome Crow ★★★ (2009-07-04 23:51:00)

どんよりしたアルバム。ここから蠍団は始まった。
ジャンル無用の重たいロックだなぁ。プログレっぽくもあるんだけどプログレとは
違うし、ハードロックでもない。
思うにまだまだ方向性が定まっていないんだな、きっと。
しかし弟のギターは将来を感じさせるプレイがちょっとだけ聴ける。
兄のプレイは、よくわからない(笑)。
この方向性で突っ走ってくれなくてホントによかったよ。


WHITE ZOMBIE - Astro-Creep: 2000: Songs of Love, Destruction and Other Synthetic Delusions of the Electric Head ★★ (2009-07-04 23:22:00)

インダストリアルに手をだすのはアインシュテュルツェンデ・ノイバウテン以来だ。
しかし、同じインダストリアルという冠がついているのに、両者の音楽はまったく
違うものだ。ミニストリーが割といけるクチだったので、どうかと思い購入。
ハマってしまった。ジャンクなマシン・ノイズのサンプリングが驚くほど気持ちイイ。
加えてショーン姐御のド低音ベースがグイグイとグルーヴを牽引する。
デジタルな質感がヘヴィ・ロックにマッチするのはナイン・インチ・ネイルズが
証明してみせたけど、ホワイト・ゾンビは馬鹿馬鹿しさを持って、楽しささえ感じる。
インダストリアル・ロックというニッチなカテゴリーを娯楽に持っていった功績は
もっと評価されていいと思う。


JUDAS PRIEST - Jugulator ★★ (2009-07-04 22:40:00)

これがリリースされた時、TVのCDランキング紹介番組で1位になってるのを見て
笑ってしまった。
それほどに、当時HMが露出することなど珍しかったし、同時に多くのメタルファンが
彼らの作品を渇望していたかが如実にわかる出来事だった。
さっそく購入したはいいが、ちょっと困ってしまったのは事実。
前作はあの「PAINKILLER」だからタイム・ラグはあるものの上昇するばかりの期待値が
これを聴いた途端、どんどん左へ傾いてしまった。それ以来ラックの肥やしと化した。
しかし、最近になって思い直し久々にトレイに乗せてみた。
面白い。確かに往年の彼らのサウンドとは趣を異にするが、まさにプリーストの音だ。
K.Kとグレンの音だ。ブリティッシュ臭は激減したもののこれもまた純然とした
彼らの作品なのだ。過去彼らは失敗作、駄作と酷評される作品を発表してきたが、
それらは必ず次の作品への布石となってきた。
変化することがバンドのコーナー・ストーンとするならば、このような作品が
カタログ上に並んでいてもなんら不思議ではない。


GARY MOORE - Back on the Streets ★★ (2009-07-04 22:08:00)

"クレイジー"の異名をとっていた頃の名残が聴ける作品。
作品としてはまとまりが無いのですが、あれもやりたい、これもやりたい という
ゲイリーの貪欲な姿勢が詰まったアルバムです。
コロシアムⅡを彷彿とさせるジャズロックではまさに"クレイジー"の名にふさわしい
見事な弾きまくり。ここで聴けるのは洗練されたフュージョンではありません。
あくまでクールだけど熱いジャズロックです。
シン・リジィのカヴァー「DON'T BELIEVE A WORD」はオリジナルより、かなりテンポを
落とした渋いアレンジで、近年のライヴでも演奏されてますね。ドラムはそのリジィの
ブライアン・ダウニーが叩いてます。フィル・ライノットとゲイリーのツインでの
歌が聴けるのですが、ゲイリーがフィルに引っ張られて非常に粘っこくなっているのが
面白いですね。
同時期リリースのゲイリー参加のシン・リジィ作品「BLACK ROSE」と比べてみても
面白いと思います。


OZZY OSBOURNE - Live & Loud ★★★ (2009-07-04 21:34:00)

のっけから「Paranoid」だなんて、ただのキャッチボールのはずが全力で消える魔球を投げ込まれたような破壊力だぞ。
しかもカッティング・レベルが高いから音が割れるギリギリだ。相乗効果で非常に
熱い内容になってます。実際ライヴの質も熱いです。
ザックのギターは、ライヴでもスタジオでも変わらないシグネイチャー・トーンで、
サバス・ナンバーでは、水を得た魚のように重厚なサウンドを聴かせてくれます。
まさか「CHANGES」を演るとは!多分ザックのリクエストだな。
他もランディ時代、ジェイク時代、ザック時代と、オジーの定番チューンが網羅されて
いて、選曲的には文句のつけようがありませんね。
唯一の文句は、初回盤の金網ケースで隣に並ぶCDのケースが傷ついちゃうって事かな。


MICHAEL SCHENKER GROUP - The Michael Schenker Story Live ★★ (2009-07-04 20:49:00)

これは便利。
マイケル・シェンカーの歴史を手っ取り早く知るには、このライヴ盤が一番でしょう。
ライヴならではのテンションというよりは、おなじみの曲を余裕でこなしてますね。
なのでライヴらしい緊張感は、過去のライヴ盤に軍配が上がります。
しかし、それらの作品には収録されていないナンバー、これまで取り上げられなかった
曲がピックアップされていて、そういう意味では買いです。
スコーピオンズの1stからのナンバーなんて、この作品じゃないと聴けないもんね。
UFO、初期MSG、後期MSG、復活MSGの代表曲が網羅されてるのも嬉しいですね。
個人的に一番の聴き所は、ドラムのシェーンもギターで参加した「Bijou Pleasurette」
で、シェーンのギタープレイが驚くほど上手くてびっくり!!
他にも、過去のライヴでは再現できなかった「Assault Attack」は、グラハムの血管
ブチ切れヴォーカルを再現できるのか? と心配になったけど、このライヴの為だけに
雇われたデヴィッド・ヴァン・ランディングは見事に歌いこなしてます。
(彼のヴォーカルには賛否あるとは思いますが…)
まぁ、なんであの曲を演らないんだよ~的な意見もあるとは思いますが、
これだけのヴォリュームなんですから。しかもいい曲ばかりだなんてホントに贅沢な
内容です。


THE KINKS - The Kinks Are the Village Green Preservation Society ★★ (2009-07-04 15:32:00)

ヴァンへイレンで有名な彼らの看板曲「You Really Got Me」などとは少々趣の異なる
ノスタルジックな作風。
当時の流行とは対極を行く、ひねくれ者レイ・デイヴィスらしい。
しかし、単純にノスタルジックなだけではない、何かアンチテーゼを感じさせるのも
いかにもキンクス(レイ・デイヴィス)だ。
「Village Green」は、なんというか、こう映像が脳裏に浮かんでくるストーリー。
なんだか泣けてくるのだ。
成功を夢見てガールフレンドを捨て都会に出て行った男が、生まれ故郷の村に帰る事を
切望する内容だが、観光開発化された村には、もはや男の好きだった場所は無い。
ガールフレンドも他の男と結婚していた…というせつない話なんだけど、その裏には
米国資本への皮肉ともとれる要素もあり、まさに面目躍如といったところか。
このアルバム自体がそういったメッセージを含んだコンセプト・アルバムだという事を
差し引いても、ブリティッシュ・ビートの傑作として評価できるほどの作品。
THE KINKSほど大英帝国を感じさせるバンドはいない。


STRAY CATS - Gonna Ball ★★ (2009-07-04 14:35:00)

i-podやMacでおなじみのアップル社の創始者スティーヴ・ウォズニアック。
彼が私財を投じて開催した巨大ロック・フェス『USフェスティバル』は
画期的なイベントだった。
第2回の二日目、Heavy Metal Sundayと銘打って豪華なラインナップが出演していた。
オジー・オズボーン、スコーピオンズ、ジューダス・プリースト、ヴァンへイレンなど
錚々たるメンツに当時のHMの勢いを感じた。
しかも、ここ日本でもゴールデンタイムにTVで放送されるとはすごい時代だった。
当然TVにかぶりついて見ていたのだが、HMアーティストより目が釘付けに
なってしまうアーティストがいた。
彼らの1stはすでに聴いていたのだが、圧倒的なパフォーマンスと卓越した演奏力は
ライヴならではの迫力で、HMにも勝るとも劣らないクォリティに度肝を抜かれた。
翌日さっそく2作目であるこの「Gonna Ball」を購入。
前作より引き締まった楽曲が並ぶ。
"ゴキゲン"と言うと、なにやら脳天気な感じもするが、まさしくゴキゲンなR&Rが
炸裂する。方向性はもはや揺らぐことは無いのだろう。確信に満ちた作品だ。
が、R&Bテイストを内包する「You Don't Believe Me」など新機軸も見せ、
懐の深さも味わえる内容になっている。


STRAY CATS - Stray Cats ★★ (2009-07-04 13:37:00)

問答無用のロカビリー。
ロックとは何か? ということを端的に教えてくれるバンド、ストレイ・キャッツ。
小難しい思想とか理論とか、なにかと理屈がついて回るロックが横行する中、
パンク・ムーヴメントの余波から浮上してきた彼らの登場は新鮮だった。
この1stは、デイヴ・エドモンズ(リッチー・ブラックモアのいとこ)のプロデュース。
50年代のロカビリー・マナーを踏襲しつつも、パンクを通過したそのサウンドは
モダンなもので、本国アメリカよりもイギリスで火がついた。
Vo/g のブライアン・セッツァーは、アマチュア時代はキング・クリムゾン等も
カヴァーしていたらしく、ギタープレイは多様な影響を感じさせるが、乱暴者の
イメージとは異なり、かなりアカデミックにギターに取り組んだのだろう。
おそらくメタル・ソロを弾けと言われれば、簡単に弾いてしまうものと思われる。
それほどにセッツァーの演奏能力は高い。
そのスリリングなギター・プレイがストレイ・キャッツの魅力のひとつだろう。


OCEAN COLOUR SCENE - Moseley Shoals - The Riverboat Song ★★★ (2009-07-01 08:44:00)

3拍子だけど、すごいグルーヴ。
このバンド只者じゃないな。かっこいいです。
スティーヴ・クラドックのギターがイカシてる。
この曲、ポルノグラフィティもパクってた。


HAWAIIAN6 - Souls ★★ (2009-07-01 05:33:00)

70年代昭和歌謡パンク・ロック。
このバンド、ここまで認知されるとは1stである本作リリース時点ではまったく
思ってなかった。ハイ・スタンダードのPIZZA OF DEATHレーベルからの発表という
ことからも、明るいメロコアかと思いきや、さにあらず。
マイナー・メロディ満載の泣きのパンクだ。あまつさえスタンダード・ナンバーの
「枯葉」なんかもカヴァーしちゃったりして、どっぷりと哀愁を味わえる。
リズムは2ビートで、まさしくハードコアなんだけどこれは画期的だ。
G/Voのクラッチは70年代の歌謡曲が好きなようで、とりわけ山口百恵のファンらしい。
70年代のリアル・タイマーは是非聴いてみてほしい。
確実にニヤリとするはずだ。


椎名林檎 - 無罪モラトリアム - 歌舞伎町の女王 ★★★ (2009-07-01 05:15:09)

彼女、そうとう音楽を知ってると見た。
表現者とはかくあるべし。


高中正義 - Saudade - Saudade ★★★ (2009-07-01 05:07:06)

マツダの車のCMで流れてたっけ。
哀愁を湛えた美しい曲。スティール・ドラムのイントロから
Aメロに入った瞬間にもう泣けます。


クリスタルキング - THE BEST - 大都会 ★★★ (2009-07-01 04:48:40)

~こんな俺でも いつかは光を浴びながら きっと笑える日が来るさ♪
この曲、歌詞が泣けるのです。大号泣です。


THE TOY DOLLS - Dig That Groove Baby ★★ (2009-07-01 04:00:00)

痛快疾走パンク THE TOY DOLLS 登場!!
高校時代にこのアルバムはリリースされたんだけど、当時、僕の通う高校では
ロックのメインストリームはパンクで、HM/HRはマイノリティだった。
各クラスに必ず、シド・ヴィシャスとジョニー・ロットンは当たり前にいた。
そんな学校だからしてTHE TOY DOLLS は軟弱扱いされていて、あまり聞いてる人間は
いなかった。でも僕は彼らのポップさと、ハードコア並みのスピードに惹かれて
このアルバムは随分聴いた。
「Nellie the Elephant」の楽しい展開とか、カール・パーキンスのカヴァーである
「Blue Suede Shoes」の漫才風のやりとりとか、もう聴いてて愉快なのだ。
加えてオルガは目茶苦茶ギターが上手い。
メタルしか聴かないギタリストも多分驚くと思うよ。


THE TOY DOLLS - A Far Out Disc ★★ (2009-07-01 03:40:00)

2枚目。基本路線は変わらず。
スピーディーなのに御陽気なこのバンド、OI!PUNKにカテゴライズされていたにも
かかわらず、僕のまわりの武闘派パンクスはアナーキーでデストロイなバンドしか
受け付けないらしく、THE TOY DOLLS のことを小馬鹿にするヤツが多かった。
確かに子供番組で使われそうな、童謡をハイスピードにしたかのような彼らの曲は
真性のパンクスには物足りなかったんだろうなぁ。
この2枚目も、そんな彼らのハイパー御陽気パンクは炸裂。今回のお得意のカヴァーは
サーフ・ロックの定番「Wipe Out!」(電撃ネットワークのアレ)だ。
今でこそメロコアの元祖的に紹介されることもあるけど、当時そんなジャンルなんか
なかったし、ハイスタの下手くそな真似してるバンドを聴くんだったら、
断然こっちを聴くね。


THE TOY DOLLS - Dig That Groove Baby - Nellie the Elephant ★★ (2009-07-01 03:04:57)

NHK教育で流れていても不思議と違和感はないでしょう。


松山千春 - 君のために作った歌 - 大空と大地の中で ★★★ (2009-07-01 01:32:48)

TV番組の企画で、北海道から上京してきたキャバ嬢数十人に
むかってこの曲を熱唱した"ちー様"。
キャバ嬢は全員号泣していた。


八神純子 - シングル - 想い出のスクリーン ★★★ (2009-07-01 01:25:19)

この曲のAメロ、実は「MR.CROWLEY」のエンディング・ソロの
コード進行と同じなのです。
だからかっこよくて泣けるのです。


八神純子 - シングル - みずいろの雨 ★★★ (2009-07-01 01:18:30)

この人の歌唱力はハンパじゃない。
実は岩崎宏美をイメージして作られたというのは本人の弁。
現在、彼女に肉迫する歌い手は未だ現れない。


大瀧詠一 - Niagara Calendar ★★ (2009-07-01 01:12:00)

1月から12月まで、それぞれの月に合わせた楽曲を並べた快作。
これは画期的なアルバム・コンセプトだ。
例えば1月。「Rock'n'Roll お年玉」4月「Baseball-Crazy」7月「泳げカナヅチ君」
といった風にその月の風物詩をテーマにした曲がラストの「クリスマス音頭~お正月」
まで続く。
大瀧詠一らしいお遊びと端正なポップ・ソングが同時に楽しめる。
「A LONG VACATION」しか知らない人にも聴いてほしいなぁ。


大瀧詠一 - A Long Vacation - 恋するカレン ★★★ (2009-07-01 00:54:30)

「カレン」も「僕」も悲しすぎます。
せつな過ぎるシチュエーションに涙…


大瀧詠一 - A Long Vacation - さらばシベリア鉄道 ★★★ (2009-07-01 00:51:10)

誰かメタル・アレンジでカヴァーしてくれないかな。
カッコいいと思うよ。


佐野元春 - Back to the Street - アンジェリーナ ★★★ (2009-07-01 00:44:26)

彼の登場で、日本のポップスの歌詞世界は大きく変わりましたね。
名曲です。


佐野元春 - Heart Beat - ガラスのジェネレーション ★★ (2009-07-01 00:36:44)

ニック・ロウの「Cruel To Be Kind」まんまのコード進行。
黄金の循環コードというヤツですな。
初期の佐野元春もまたパクリ王なのだ。でも好きだ。


佐野元春 - Someday - SOMEDAY ★★★ (2009-07-01 00:31:48)

まさに、若すぎてなんだか分からなかったことが
リアルに感じてしまいますね。


松任谷由実 - Da・di・da - 青春のリグレット ★★★ (2009-07-01 00:23:25)

曲中の「私」の目線で聴くと、もうわんわん泣けます。
俺は女々しいのか??


松任谷由実 - ユーミンブランド/パート1 - あの日にかえりたい ★★★ (2009-07-01 00:19:29)

お願いだからこれ以上泣かせないでくれ。
10代だった昔も、歳をとった今もこれを聴くと涙がとまらん。


松任谷由実 - Delight Slight Light KISS - リフレインが叫んでる ★★★ (2009-07-01 00:15:15)

この曲に自分の恋愛をオーバーラップさせる男女が続出。
あ、この曲に限ったことじゃないな、彼女の楽曲は。
うーむ、またしても泣けてしまう。


ELTON JOHN - Goodbye Yellow Brick Road - Goodbye Yellow Brick Road ★★★ (2009-06-30 23:08:20)

ドラマチックです。
コーラスが美しい。ストリングスが盛り上げる。
これを聴くと夕暮れをイメージしてしまう。タイトルのせい?


ELTON JOHN - Don't Shoot Me I'm Only the Piano Player ★★ (2009-06-30 23:04:00)

今や、チビ・ハゲ・デブおまけにゲイという凄まじいキャラクター。
しかしそんなエルトン、ピアノで美しいメロディを書かせると天下一品なのだ!!
6枚目の本作でも冒頭の「Daniel」や「Have Mercy On The Criminal」では繊細で
ドラマティックなメロディを聴かせてくれている。ポール・バックマスターによる
ストリングスアレンジも美しい。
が、このアルバムはポップでハジケるような要素も強い。それを感じさせるR&R
「Crocodile Rock」はジェリー・リー・ルイスのようなプレイが印象的だ。
メタルファンにはフレディ・マーキュリー追悼ライヴで、アクセル・ローズと
デュエットしていたオッサンとして有名だろう。


DONNY HATHAWAY - Live ★★ (2009-06-30 22:42:00)

タイトル通りのライヴ盤。
これは凄い。小さなハコでのライヴなんだけど、オーディエンスとの距離が近いため
親密な空気がスピーカーを通して伝わってくる。そして、そのオーディエンスの反応が
すこぶる情熱的だ。これほどのレスポンスがあるのなら演奏している側はさぞかし
楽しいだろう。ミュージシャンなら誰しもが、この作品のようなライヴをやってみたい
と思うに違いない。
特に観客の男女が自然発生的にわかれてコーラスをつけていく様は鳥肌が立つ。
ジョン・レノン、キャロル・キング、マーヴィン・ゲイなどのカヴァーも
ダニー色に仕上げられていて白眉の出来。イントロでの歓声、会場が一体になっての
大合唱。間違いなく熱いものがこみ上げてくる。
後半に参加しているコーネル・デュプリーのギターがクールなのに、なんとも
粘るグルーヴを発揮していて非常に心地よい。この人はサイドマンとしての分を
わきまえているのに、一聴して彼だとわかるプレイをする職人中の職人だ。
非業の死を遂げたダニー・ハザウェイ。マーヴィン・ゲイといい、才能ある新しい
ソウルの担い手が、やりきれない最期を迎えているのは何かの因縁なのか。


THE ZOMBIES - Odessey and Oracle ★★ (2009-06-30 21:10:00)

ホリーズとゾンビーズを聴くとなんだか甘酸っぱい気持ちになる。
近年、某自動車メーカーのCMで使われて初めて知った人も多いはず。
この作品、一般的な知名度は低いけど、胸を締め付けるようなせつないメロディーとか
爽やかなコーラスが楽しめる佳作なのは確か。
しかし本作が凄いのは、↑の尻さんもおっしゃるように、ブライアン・ウィルソンの
狂気を継承した、ある意味病気のサウンドにある。
メタル・ファンにはフックする要素は皆無と思われる彼らだけど、
このバンドの中心人物であるロッド・アージェントが、ゾンビーズ解散後に結成した
その名もアージェントには、レインボーへの楽曲提供でおなじみ、あの
ラス・バラードが在籍していた。


木村 カエラ - シングル - Tree Crimbers ★★ (2009-06-30 20:37:38)

うわぁ、カッコいい曲だな。ロックだよ。
彼女に偏見のあるメタラーも、多いと思うけど聴いてみてよ。


LED ZEPPELIN - Coda ★★★ (2009-06-30 19:08:00)

「Walter's Walk」「Wearing And Tearing」のドライヴ・チューンは
「IN THROUGH THE OUT DOOR」録音時のアウト・テイク。
なるほど、確かにあのアルバムをトータル的に考えると、これらの曲はボツだろう。
しかし、あきれるほどの破壊力を含んだ楽曲に迷わずダメ出しをするペイジの
プロデューサーとしての視点には拍手だろう。
過去のオリジナル・スタジオ・アルバムと比べても、なんら聴き劣りのしない
仕上がりは、編集盤という事実さえ忘れさせる。
チョッパーさんの意見にも大きく頷いてしまった。


MOTLEY CRUE - Shout at the Devil - Red Hot ★★ (2009-06-30 18:01:33)

彼ららしからぬスピード・チューン。
トミーのドラムが素敵すぎ。


MOTLEY CRUE - Shout at the Devil - Too Young to Fall in Love ★★★ (2009-06-30 17:54:03)

LAらしからぬマイナー・コード進行。
PVが芝居仕立てでかっこよかったですね。


MOTLEY CRUE - Shout at the Devil - Looks That Kill ★★★ (2009-06-30 17:49:32)

無条件で身体が前後に揺れてしまうリフ。


すかんち - ダブルダブルチョコレート - レターマン ★★★ (2009-06-30 17:36:53)

楽しさと明るさを隠れ蓑にした
人種差別へのメッセージなのでは?


すかんち - OPERA - GRAVE DIGGER ★★ (2009-06-30 17:30:42)

ZEP愛、炸裂。
なりきりプラントが気持ちいいですね。


すかんち - GOLD - 恋は最後のフェアリー・テール ★★ (2009-06-30 17:28:07)

と言うか、完全なるパクリ。
だが、それが彼ららしくて好き。
作詞は森雪之丞。


DON DOKKEN - Up From the Ashes ★★ (2009-06-28 04:36:00)

ガツンとしたインパクトのある曲は無いんですが、ドンらしいメロディが満載。
憂いを持った楽曲の数々は、ある意味ドッケン時代を踏襲している感もあるのですが、
バックが違うと、その質感も違ってくるのは当然と言えば当然。
具体的に言うと透明感が増したというのが大きいのではないでしょうか。
やはりジョン・ノーラムの参加がキー・ポイントですね。
このメンツをキープできなかったドンの性格には確かに問題ありそうですが、
どんなに性格が悪くても素晴らしい音楽を生み出せてしまうというのは、まさに
音楽がもつ魔性というべきものなのでしょう。


THE ALMIGHTY - Just Add Life ★★ (2009-06-28 04:09:00)

パンクというキーワードに思わず反応。
かっこいいです。このアルバム。スティッフ・リトル・フィンガーズをヒーローに
挙げるリッキーらしいアルバムだと思うのですが、彼の本性はこっちの方向性に
あるのではないでしょうか。
これを聴いちゃうと、むしろ過去のアルバムの方が無理してたっぽい。
「CRANK」も勿論いいアルバムだったけど、僕はこの路線が好きですね。
このアルバムが作られたのは必然です。


RICHIE KOTZEN - Wave Of Emotion ★★ (2009-06-28 03:53:00)

これはイイ。
ジョン・サイクスがその歌声を披露した時と同様の衝撃を受けましたね。
ヴォーカリスト単体でも十分やっていけそうな卓越した歌唱力です。
やはり、ブラック・フィーリングたっぷりのソウルフルな歌いっぷりは、R&Bを
ルーツに持った者の共通の意識なんでしょうね。
タイトルトラックのかっこよさは悶絶モノのクールネス。
やっぱりこの人はファンキーなカッティングが抜群に上手いなぁ。
フュージョン・テイストを織り交ぜたソロも、このうえなくスリリング。
こんなかっこいいミュージシャンを見落としてたなんて、ずいぶん損してたよ。
うーむ、偏見とは恐ろしいことだ。


PRETTY MAIDS - Offside - Please Don't Leave Me ★★★ (2009-06-28 03:34:48)

アコースティックアレンジされた、言わずと知れた名曲。
昔、アコギを背負って路上でこのヴァージョンを演ったら、
けっこうな人たちが聴いてくれて嬉しかったな。


松任谷由実 ★★ (2009-06-28 03:12:00)

「松任谷由実」と「納豆やウニ」は似ているが、
僕はこの人の音楽を聴くと泣けてしょうがない。
Klahadollさんの言うとおり。歳をかさねた今、なおさら泣ける。


松任谷由実 - 流線形'80 - キャサリン ★★★ (2009-06-28 03:02:41)

個人的にドッシリとしたメタル・アレンジで
誰かにカヴァーしてほしいなぁ。ハマると思うよ。
歌詞も暗くてかっこいいし。
やはり泣ける。うん。


松任谷由実 - Voyager - 時をかける少女 ★★★ (2009-06-28 02:58:08)

初デートは、この映画を観に行ったっけ。
ノスタルジックになって泣いてしまいます。


松任谷由実 - まちぶせ (single) - まちぶせ ★★★ (2009-06-28 02:54:29)

うわーん。
まちぶせてる人の気持ちを考えると泣いちゃうよ。


松任谷由実 - 流線形'80 - 埠頭を渡る風 ★★★ (2009-06-28 02:52:33)

ストリングスやホーンを配した、ダンナのアレンジが
バッチリとハマってます。
これを聴くと僕は号泣してしまうのです。


松任谷由実 - 流線形'80 ★★ (2009-06-28 02:45:00)

これ中学生のとき、友達のお姉ちゃんが持っていて
すごく「いい音楽だなぁ」って思ったのを思い出します。
↑のお二方のおっしゃるとおり名曲が詰まってるんだよなぁ。
センチメンタルな曲も多く収録されていて、泣けるのです。
もっとも、中坊のときは深く理解はできていなかったのですが。
このアルバムを聴きながら高校受験の勉強をしてたから、
ものすごい思い入れが強いのです。


マキシマムザホルモン - ぶっ生き返す ★★ (2009-06-28 02:25:00)

好きです。亮君の変態性が炸裂してて。
前作はパンキッシュだったけど(基本このひとたちはパンク)、このアルバムでは
へヴィなこと演ってますね。ミクスチャー風味が強いかな?
亮君の敬愛する、ローリー寺西率いるすかんちへのオマージュが見え隠れする
「糞ブレイキン脳ブレイキン・リリィー」は不覚にも涙が…。
「ぶっ生き返す!!」の歌詞、~脳味噌 常に震わせて 荒々と 運命にそむく♪には
鳥肌が立ちました。お姉ちゃんの声もいいですね。(歌、上手くなってませんか?)
個人的には4ツ打ちディスコの「ビキニ・スポーツ・ポンチン」のファンキーさが
好き。「ブラック\パワー G メンスパイ」のワケのわからんかっこよさも好き。


BLACKMORE'S NIGHT ★★ (2009-06-28 01:51:00)

ここの書き込みでは、BU●RN!誌の影響なのか、キャンディス嬢の歌の力量を
コキおろすのがどうやらクールなのだ。
と受け止めたが、いったい誰と比べて成長が無いとか、無表情だとか言って
いるのか。
この期に及んでまだそんなことを言っているとは、あきれるばかりだ。
このユニットはHRバンドではないのだ。
未だにロニー、グラハム、ジョーではないのだ。
HRが聴きたければレインボーのアルバムを聴けばいい。
俺はブラックモアの信者ではないが、ヤツのコンポーズ能力と
ヴォーカリストを選ぶリクルート能力は認めている。
俺自身はもちろん、楽曲の世界観を表現するのに彼女のノーブルな
歌唱はマッチしていると思っている。
技巧ばかりにとらわれていると大事な部分を見失う。
まさに"木を見て森を見ず"の例えそのままだろう。


すかんち - OPERA ★★ (2009-06-28 00:02:00)

`70sロック、歌謡曲、ZEP、QUEEN のクロスブリードここに極まれり。
ただのパクリバンドじゃないぞ、すかんちは。ドえらいアルバムが完成してしまった。
1曲目からZEP丸出しのファンクチューンは、プラントのリヴァーブ感まで再現。
嬉しくて笑ってしまうよ。
このアルバムは全曲素晴らしい出来なんだけど、なんといっても彼ら随一の個性
禍々しいロック・オペラ「仮面の接吻」でローリーは前人未踏の領域に踏み込んだね。
タンゴとか、欧州のフェスティバル風の音楽になんか凡百のロックバンドは
手を出したりしないもの。これはプログレッシヴだなぁ。
国産のロックではまず聴くことはない展開には拍手です。
ホントに全曲、過去最高の仕上がり。個人的には彼らの作品ではNo1の品質です。


すかんち - 恋の薔薇薔薇殺人事件 ★★ (2009-06-27 23:27:00)

ロンドンレコーディング(ミックスだったかな?)の3枚目。
ダウンタウンの『ごっつA感じ』のOP曲にもなった「恋のマジックポーション」は
あのベイ・シティ・ローラーズのメロディの引用が新鮮でした。
楽しいだけじゃなく、いよいよ猟奇的な部分も見え始めた次作への布石的な作品です。
前作で多くのファンを獲得した彼らですが、実はかなり業界で評価されているのです。
音楽業界が感心するその音楽性って言うのは、実は諸刃の剣で、すかんちも後に
それに泣かされることになるのですが、本作ではまだまだ上り調子。
次作ではさらなる高みへと挑むことになるのです。


すかんち - 恋のロマンティック大爆撃 ★★ (2009-06-27 23:04:00)

楽しいバンドなぁ、すかんちは。
前作は一般のファンからはそこそこのリアクションを受けたんだけど、この2ndでは
相当リスナーをつかんだと思います。
前作のツアーと本作のツアーでは客の入りが全然違ってたもの。
1stではまだ抑え気味だったZEP愛やQUEEN愛が堰を切ったように溢れ出してます。
やっぱり爆笑しちゃいましたね。ここでこう来るかぁ、みたいな。
もう聴いたその日に耳コピ開始しましたよ。
中でも、すかんち流ロック・オペラとも言える「好き好きダーリン」が素敵過ぎます。
面白おかしい歌詞なのに、せつないラヴ・ストーリーには目頭が熱くなりますよ。
メンバー全員が、劇中キャラクターを演じていてSHIMA-CHANGの可愛らしいセリフには
グッと来ます。このロック・オペラはその後のアルバムで定番化するのですが、
ローリーの創作力はやっぱり只者ではありませんね。
同時にドクター田中の独壇場とも言える定番の学園シリーズも聴き所のひとつ。
これも胸が締めつけられるようなせつないナンバーで、コーラスワークが絶品です。
メディア露出の多いローリーに偏見を持っている方々、聴かず嫌いをしてると
いい音楽を見過ごしてしまいますよ。