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はっちゃんさんの発言一覧(評価・コメント) - 時系列順 501-600

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はっちゃんさんの発言一覧(評価・コメント) - 時系列順 501-600

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すかんち - 恋のウルトラ大作戦 ★★ (2009-06-27 22:23:00)

これが出たときは、かなり笑撃的でした。
ここまで確信犯的に様々なアーティストの美味しいところを頂いてしまうとは。
どの曲がどんなアーティストの曲のパクリなのかは、ここでは申しませんが、
爆笑してしまうくらいに、豪快な引用には清々しさすら感じます。
グラムというより、ローリーのサウンドはかなりHRなのですが、これがまた
いいプレイをしてるんですよ。当時はまだプレイヤー志向が残っていたのか、
後期に比べるとメロディアスなフレーズを流暢に弾きまくっています。
次作では、そのオマージュにさらに拍車がかかるのですが、1stということもあって
このアルバムではローリー本来の音楽性が楽しめるのではないでしょうか。


THE SZUTERS - American Pop ★★ (2009-06-27 20:44:00)

右から読んでもズーターズ。左から読んでもズーターズ。
ポール・ギルバートの肝煎りでデビューを果たしたパワー・ポップバンド。
インタビューで「ビートルズやトッド・ラングレンに影響を受けた」と語っているのを
読んで、トッドが大好きな僕は早速購入。
これは気持ちいい。
中にはビートルズまんまの曲もあるんだけど、ハードなギターとポップな曲が
違和感無く同居して、こりゃチープ・トリック以来の逸材かも。
いい意味で童謡のような分かりやすさが彼らの持ち味なのでしょう、そのスタイルは
ハード・ロックではなくあくまでハード・ポップ。
ENUFF'ZNUFF同様に天気の良い日に野外で聴いたらかなり良さげです。


MR. BIG(UK) - Photographic Smile ★★ (2009-06-27 20:19:00)

ツインドラムが魅力的な"英国"のデッカイ男。
1stではわりとストレートなHRを演っていたのですが、この2ndでは幾分ポップな曲が
増えてますね。「ROMEO」なんかは日本の歌謡曲といっても通用しそうな感じですが、
やはりローリー寺西率いるすかんちがパクってます。
バンドには二人のドラマーがいるわけですが、どういうわけか本作ではメンバーでは
なく、ジム・ケルトナー(上手い)とサイモン・フィリップス(さらに上手い)という超一流セッション・ドラマーに叩いてもらってます。
確かに1stでは二人で叩く意味の無い曲も存在したのですが…
ツインドラムだけじゃなく美しいコーラスや、多国籍メロディがこのバンドの
魅力だったわけですが、ご多分に漏れずレコード会社との摩擦のすえに惜しくも
解散の運びとなります。
クイーンが好きな人ならハマるんじゃないかなぁ。メロディアスでいいアルバムです。


BACKYARD BABIES - Total 13 ★★ (2009-06-27 19:41:00)

つんのめりR&R炸裂。
ハノイが確立した北欧ロケンローを継承する、愛すべき馬鹿者たち。
こんなロックをずっと待っていたよ。健一さんの気持ちはよーくわかる。うん。
爆走しながらも、どうしようもなく滲み出てくるその哀愁はやっぱりお国柄だよねぇ。
アメリカのバンドからは絶対に出てこない湿気です。
ただ、個人的にはボーナス・トラックは収録しないでほしかったな。
こういうバンドのアルバムはできるだけコンパクトな方が効くんだから。
とはいえ、彼らの沢山の曲を聴きたいって気持ちも無くはないんだけども。


JOHN SYKES - Loveland ★★ (2009-06-27 19:07:00)

愛の国…
ちょっと寒いタイトルだけど、どっこい中身は暖かな情感を湛えるバラード集。
彼のコンポーザーとしての力量を示した、なかなかの作品ですね。
こういった一人のミュージシャンの多面的な部分を垣間見ることができる企画は
個人的には大歓迎。サイクスが影響を受けた音楽のカヴァー集も2枚組で作って欲しい
ところです(案外ゲイリーおよびリジィ作品だらけになったりして)。
メロディを作るということにかけては、高い評価をされている彼ですが、ここでも
グッド・メロディが満載で、あらためてこの人はメロディ志向なんだなぁ、と
思った次第。既成のバラードのセオリーに当てはまらない「Wuthering Heights」は
例の「嵐が丘」の事を歌っているんですが、ケイト・ブッシュの「Wuthering Heights」
に迫るほどのクォリティだと個人的には思います。
ジョン・レノン10周忌のために書かれた「Don't Say Goodbye」には
「Imagine」「Ob-La-Di, Ob-La-Da」「Get Back」などが歌詞として登場するのですが
オイオイそりゃポールの曲だろ というツッコミは無しでお願いします(笑)。


UFO - Obsession ★★ (2009-06-27 18:28:00)

強迫観念というタイトルがなんとも意味深。
アルバム製作中、マイケルは現実逃避の真っ最中だったので作品中、彼のペンによる
楽曲は半分だけ。
しかしその分ギタープレイは入魂のフレーズが目白押しですね。やはり皆様のご意見と
同様に「only you can rock me」「Born To Lose」でのプレイが白眉だと思います。
それにしても、作曲者が違うとかなり除湿が効いた曲になるんですね。
マイケル脱退後のアルバムを愛聴できるかどうかの分水嶺的な作品でもあります。


HUGHES / THRALL - Hughes/Thrall ★★ (2009-06-27 18:04:00)

パット・トラヴァース作品でのパット・スロールのプレイが気に入っていたので
当時、死ぬほど聴いてみたかったけど入手困難で半ばあきらめかけていましたが
CDで再発されたときはソッコーでGETしました。
期待を裏切らない内容に狂喜したものです。
パット・スロールの、歌い手を支える堅実だけど個性を主張するバッキングは
ゲイリー・ムーアも思わずパクってしまうほどのクォリティ。
エフェクティヴなリフは当時は斬新だったはず。
ソロ・プレイはコンパクトでいながら十分な切れ味を誇ってます。
なんでこの人が浮上してこないのか、不思議でなりませんよ。
楽曲の出来も良く、当時に於いてこのアプローチは非常に珍しかったのでは?
「I Got Your Number」のイントロを聴くだけでもう昇天は確実。
みなさんグレン・ヒューズばかり取り上げるけど、パットがいなかったら
ここで聴ける世界は成立していませんよ。
洗練されたメロディアスな方向性は、後のLAメタルに先んじた先見性で、あと5年後に
リリースされていたなら大ヒットしていたでしょう。


VIXEN - Vixen ★★ (2009-06-27 17:14:00)

俺はギャルバンが好きなのだ。
ギャルバンと言うと少々趣が異なってくるのだが、彼女等は大人の雰囲気をまとった
キャッチーなHRをプレイしていた。
男勝りではなく、どこか女性らしさを漂わせた楽曲は聴きやすさとともに
ヒット・ポテンシャルも高く、実際「Edge Of A Broken Heart」「Cryin'」は
かなり売れた。
見た目のことを言うのは自分でもどうかと思うが、彼女たちの大きな魅力となった
その見目麗しいルックスは、過去あまた登場してきた女性ロックバンドのそれを
大きく引き離すクォリティだった(故にお人形さんと揶揄されることも)。
確かに70年代の女性HRバンドは "実録!女工哀史"を地でいくようなのが
多かった(失礼)。しかし、全員がグッド・ルッキングというのは確かに武器になる。
俺もそのルックスに惹かれてアルバムを購入したクチだからね。


JUDAS PRIEST - Defenders of the Faith ★★★ (2009-06-27 15:41:00)

前作に引き続き、非常にクォリティの高いアルバム。
前半の怒涛の勢いは、まさにMASTER OF ALL METAL。凄まじいテンションが圧巻。
それに対して後半はややダレる感じもあるけど、駄曲ではない。
前半がすご過ぎるから、どうしても地味に聴こえてしまうのは事実。
ランニング・オーダーをいじれば、もっと凄いアルバムになったような気がする。
前作で自身をメタル・ゴッドとして確信したのだろう、曲作りにもそれは窺える。
が、トム・アロムのプロデュースには前作同様、煮え切らないものがある。
時代といえば時代だが、今聴くとやはりエッジが足りない気がする。


QUEEN - Greatest Hits ★★ (2009-06-27 15:13:00)

かつてグラハム"やっさん"ボネットは言った。
「気分が落ち込んでる時にはどんな音楽も聴きたくない。だがビートルズは別だ」と。
僕にとってこのアルバムは、気分が落ち込んでる時に聴くと、たちまち落ち込んだ
気分など何処かへ吹き飛んでしまう、ヒーリングに近い存在なのだ。
あまた存在するロックのグレイテスト・ヒッツの中でも、この盤こそ真の
グレイテスト・ヒット・オブ・グレイテスト・ヒッツ。
クイーンというバンドの偉大さが、イヤというほどわかる問答無用の超強力盤だ。
その昔イギリスを旅行したとき、現地のタクシーの運ちゃんがおもむろに
カーステレオにブチ込んだのがこのアルバムで、「ああ、英国に来たのだ」と
感慨に耽ったという思い出がある。
イタリアに行った時も、今度はバスの運ちゃんが大勢の客を乗せているにも関わらず
大音量でこのアルバムを流したのだ。おまけに一緒になって歌いだす始末。
「クイーンってすげェな」 まさにワールド・ワイドな彼らの人気にニンマリだ。
ポップだと侮るなかれ、メタラー諸君よ。
本作を聴いてその偉大さを噛みしめてほしい。


VANDENBERG - Alibi ★★ (2009-06-27 14:39:00)

ここ日本においてヴァンデンバーグは、なかなかの人気を維持していたと思います。
1stではブルージーで渋めの中に、煌くようなメロディをちりばめて彼らの名前を
世界に知らしめました。
2ndではポップで軽快な中に、クラシカル・フレイバーを織り込んで
ギター・キッズをノックアウトしました。
そしてこの3rd、どう評価してよいものか…
僕はこのアルバム、ヴァンデンバーグというバンドのことは大好きなんですが
正直な感想を申し上げると、"中途半端"という印象を拭いきれません。
その大きな要因として、レーベルの介入によって徹底的に売れる音にしろとの指示が
あった、というのがやはり大きく、当時ビッグヒットを飛ばしていたミュージシャンの
音作り、曲作りをあからさまに模倣しているのには首を傾げざるをえません。
デフレパード、ポリス、ブライアン・アダムス等のフレーズ、コーラスを
巧みなアレンジの中にパッケージしたのは捉え様によっては見事なものですが、
エイドリアンというあたら才能のある人間が何故?との疑問がつきまとうのです。
パクリを非難しているわけじゃなく、彼のように稀有なミュージシャンがここまで
しなくてはならなかった背景は、マーケティングを考えると理解できなくも
ないのですが、悲しいことに結果は惨敗。
しかしここには、成長したバンドの足跡が確実に刻み込まれているのです。
エイドリアンのギターもよりソリッドに、よりクラシカルに変貌を遂げています。
楽曲も、過去には無かった普遍性をも獲得したといっていいでしょう。
前述したように、僕はこのアルバムが好きなのです。
だからなおのこと、本作をもって解散してしまった事実に口惜しさがつのるのです。
ホップ・ステップ・肉離れ そして戦線離脱…
もしも、大手であるアトランティックの介入が無ければ、エイドリアンの好きなように
アルバム製作ができていたなら、ホワイト・スネイクなんかには加入していなかった
ように思います。
返す返すも残念なアルバムです。


YNGWIE MALMSTEEN - Odyssey ★★ (2009-06-25 22:08:00)

ジョー・リン・ターナーの獅子奮迅の活躍で充実した歌メロが並びます。
この人ならではのポップセンスは、今までイングヴェイを敬遠してきたリスナーを
多く獲得したのではないでしょうか。(僕もその一人です)
最初は「どこまでブラックモアの敷いたレールに乗っかっちゃってるんだよ」って
思ったのですが、ジョーの起用はどうやら吉と出たようです。
ソロ・プレイは確かに荒いのですが、ジミヘンちっくなフレーズは
彼のプレイに於いては新鮮な驚きでしたね。
イングヴェイ・フリークには美しいフレーズが無いのが痛し痒しなのでしょうが
僕はヴォーカリストとのバランスが良いこの作品が気に入ってます。


JERUSALEM SLIM - Jerusalem Slim ★★ (2009-06-25 21:21:00)

マイケル・モンロー、スティーヴ・スティーヴンス二人とも大好きな
ミュージシャンなんだけど、相性がいいとは思えない。
楽曲は、これぞマイケル・モンローって感じなんだけど、必要以上にメタリックな
スティーヴのギターが曲の持ち味を殺している気がする。
ビリー・アイドルのバックの時は名参謀としての存在とその多彩なプレイが、すごく
かっこよかったんだけどなぁ。
思うにマイケルの声にピッキング・ハーモニクスは正直トゥー・マッチだと思う。
いろんな意味で残念なグループだった。期待値が高かっただけに。
マイケルは「二度とアイツとはやらない」って言ってたけど、
スティーヴには執行猶予を与えてもいいと思うな。アルバム1枚作ったことで
マイケルのパーソナリティも理解できたと思うし、今度は傑作を作れると思うよ。


JOURNEY - Escape ★★ (2009-06-25 20:44:00)

これは必ずクルマの中にあります。
タイトル・トラックのほどよいドライヴ感が心地いいですね。
スティーヴ・スミスのオカズは自分的にヒット。
しかし一番好きなのは「Who's Crying Now」と「Mother,Father」。
二ール・ショーンのメロディアスなフレーズは、シェンカー顔負けです。
充実の楽曲群は、ダブル・プラチナムも納得の出来で、非常に高品質。
産業ロックと侮るなかれ。素晴らしいアルバムです。


RIOT V - Thundersteel ★★ (2009-06-25 20:22:00)

徹頭徹尾パワーメタル。凄いエネルギーがアルバム全体に漲っている。
この突然変異は如何なる理由があったのだろう。
とにかく以前とは違うベクトルを放射する強力な楽曲群は、聴いていて爽快だ。
マーク・リアリのプレイも、"こんなに上手かったの?"と驚くことしきり。
タイトルチューンだけのために本作を購入しても確実に納得するはず。
「へヴィメタルとは何か?」と問われたなら、僕は迷わずこの曲を聴かせる。


TYGERS OF PAN TANG - Spellbound ★★ (2009-06-25 20:01:00)

イキオイあるなぁ、このアルバム。
バンドのテコ入れとして、サイクスとデヴァリルを迎えたわけだけどもこれが大正解。
若さに任せてつんのめるようにソロをキメるサイクス。
声帯も裂けんばかりに叫ぶシャウト王子デヴァリル。
でも当時はメイデンやサクソン、ガールなんかが人気をさらっていて、タイガーズは
それほどでもなかったように記憶してます。
僕は少数派のファンだったけど、友達には必ず「MIRROR」を聴かせておいて、
聴かず嫌いを切り崩してゆくという布教活動を実践してました。


THUNDER - Laughing on Judgement Day ★★ (2009-06-25 19:42:00)

黒いDNAを受け継ぐ英国らしいバンド。英国らしいアルバム。
故に、もうちょっとコンパクトにしてくれていたらリスナーの理解度も格段に
深いものになっていたんだろうに。うーむ、惜しい。
とはいえ「EMPTY CITY」の深遠な展開は長さを感じさせないし、ダニーのヴォーカルも
いっそう深みを増したと思う。ルークの曲作りも次作より充実してる。
自分たちのやりたいことと世間が求めることとのギャップが、このバンドの評価を
邪魔しているんじゃないのかなぁ。


ULI JON ROTH - Earthquake ★★ (2009-06-25 19:20:00)

うはは!シダッタ・ゴータマ!!恐れ多くもお釈迦様を名乗るとはいい度胸です。
ウリの歌唱については皆さん同様の感想を抱いたのですが、何度も何度も聴いていると
彼の敬愛するジミ・ヘンドリックスの影響が感じられる箇所があったり、
ギター・プレイと同様に独自のタイム感が面白かったりと、意外な発見があるので
近年は楽しんで聴けるようになりました。
観点を変えると聴き方も変わるものです。ぜひお試しを。
ここでのウリのギターは当時のシーンを考えると画期的。蠍団の時にはその片鱗が
表に出かかっていたけど、本作で表出したという感じ。
でも、まだ仙人じゃないんだな。仙人の門をくぐったところ。


BLUE OYSTER CULT - Some Enchanted Evening ★★★ (2009-06-25 17:53:00)

「GODZILLA」でのエリック・ブルームのナレーションが、スタジオ盤とは違って、
一文字ひと文字に濁点が付くぐらい力んでますが、これがまたかっこいい。
皆様のご意見同様「ASTRONOMY」が倒れるほどにイカシてます。
なるほど、こりゃメタリカがカヴァーしたくなるのも分かるってもんです。
ヴォリュームが足りないのは難点だけど、中期のスタジオ盤では味わえない暴虐性が
堪能できます。
イカレたライヴでは前ライヴ盤に軍配が上がりますが、洗練されたと評価される
この時期のライヴとは、こんなにも凄かったのか と納得の1枚。


BLUE OYSTER CULT - Club Ninja ★★★ (2009-06-25 17:29:00)

コアなファンからは、無かった事になってる不憫なアルバムです。
初期のイカツイ感じは無くなりましたが、外部ライターを導入したハード・ポップな
味わいは、これはこれで美味しいと思うのですが…
「White Flags」のPVはリリース当時、MTVでも頻繁にオンエアされていて、緊張感を
煽るマイナーメロディと映像のかっこよさに惹かれこのアルバムの購入に踏み切った
という過去もあり、今も名曲だと思っています。
僕も「PERFECT WATER」は大好きで、ギターソロはバックダーマの名演のひとつに
挙げてもいいほどの出来だと思います。
ジャケットはblue Öyster cultのシンボル・マークが宇宙船になってデカデカと
フィーチャーされたもので、かなり大味。
今まではどこにあるのか分からなくて、マークを探すのも楽しみのひとつだったのに。
しかし…タイトルはなんとかしてほしかった(笑)。


NIGHT HAWKS - THE WHOOZE 37 KARAT -MEDLEY OF ROCK CLASSICS- ★★ (2009-06-23 21:21:00)

実はTHE WHOOZEというのは彼らの変名バンドのことなのです。
この作品は、彼らが影響を受けたHM/HRバンドのカヴァー・アルバムなのですが、
単なるカヴァーではなくて、全曲メドレーで繋がっているのです。
なので、突然サビが出てきたり、リフだけ演って次の曲に移ったりといろんな仕掛けが
あって楽しませてくれます。(アレンジの都合もあったんでしょうけど)
中でも一番面白かったのは、なんとホワイト・スネイクの「Fool For Your Loving」の
リフにマイケル・ジャクソンの「Billie Jean」を乗っけちゃったのなんかは、
かなり面白い。「Walk This Way」と「Immigrant Song」も違和感なく繋がってるし
軒並み、そのアレンジには感心することしきり。
メドレーっていう発想は、他のトリビュート作品には見られないので
ドライブのお供なんかにもいいんじゃないでしょうか。


SHE-JA - Stand Proud! All for Heavy Metal ★★ (2009-06-23 20:49:00)

世代的に、どストライクです。
原曲も素晴らしい曲ばかりですがSHE-JAのプレイが、それらを一段高いものに
仕上げているのはさすがです。
参加しているミュージシャンも意外な顔ぶれ、順当な顔ぶれと、楽しませてくれます。
まさか小野正利を「BLACK OUT」に起用するとは!!
しかもギターソロでは「荒城の月」を挿入してニヤリとさせてくれます。
個人的なおすすめは「EXCITER」と「THIS IS WAR」、「THUNDER AND LIGHTNING」かな。
あと、おいしいとこ取りのメドレーもいいですね。
これ、ホントに楽しめます。


BAD MOON RISING - Bad Moon Rising ★★ (2009-06-23 19:14:00)

【判官びいき】(はてなキーワードより)
弱いものに、弱いからと言う理由で、えこひいきしてしまうこと。
ここで「判官」とは九郎判官義経のこと。
はんがんびいきともいう。はんかんびいき、ではない。
H・W さんは決してBMRをけなしていないと思われる。『反感』ではない。


RATT - Out of the Cellar ★★ (2009-06-22 07:35:00)

ミッドテンポの曲が彼ららしいんだと思う。
ミニ・アルバムは勢いがあってHMらしいが、本来の彼らの良さは独自のグルーヴが
心地よいミッドテンポにあると思う。
それとツイン・ギターの絡み方も独特で、バッキングの振り分け方は画期的だった。
最大のセールス・ポイントはこのツイン・ギターの絡み方だ。
「ROUND AND ROUND」はそのバッキングが顕著に現れた好サンプル。
しかし「LAメタル」というと、ブリティッシュHMとは対極のどこか健康的で爽やかな
スポーティーなイメージが付きまとうのは、彼らの楽曲やパフォーマンスから来る所が
あったのではなかろうか。エンターテインメントの国、アメリカらしいといえば
らしいけど、個人的にはちょっと引いてしまう。(好みの問題です)


GARY MOORE - Back to the Blues ★★ (2009-06-22 06:36:00)

ブルース・ロックに戻ってきたゲイリー。
以前より生々しいサウンドが心地よいアルバムです。空間系の処理をやめて
デッドな音像に仕上げたのは大正解。いいなぁ、この質感。
これを聴いたら、「HRに戻らなくてもイイじゃん」って思っちゃったよ。
本人にもその気は無いみたいだし。
しかし「PICTUR OF THE MOON」とか「THE PROPHET」のような哀愁ナンバーは
安っぽく乱発しないでほしいなぁ。ブルースというキーワードがあるなら尚のこと。
骨格が透けて見えるだけに、チープになってしまう可能性があると思うよ。
「THE LONER」や「PARISIENNE WALKWAYS」という名曲に今一歩、届いてないし。
哀愁ナンバーは、ここぞ!! って時だけ収録してほしいものです。


GARY MOORE - Still Got the Blues ★★ (2009-06-22 06:09:00)

これをブルースと呼ぶには少しロックしすぎな感もあるけども。
御大アルバート・キング参加の「Oh Pretty Woman」がいいなぁ。
ゲイリー本人より説得力のあるプレイをされちゃ、本人もひれ伏すしかないでしょう。
思うに、ゲイリーはやっぱりロックの人だ。
ブルースマンはドラムン・ベースには手を出さないもの(笑)。
ブルースを継承していくという点では、その意義をもっとも期待できる人でもある。
個人的には路線変更は正解だと思うな。
途中寄り道はあったけど、今もホワイト・ブルースがベースとなったロックを
作り続けている。
いずれ、もっと黒人に近づいてゆくんだろう。
アイリッシュだからこそ、それは可能だと思う。


HEAR'N AID - HEAR' N AID ★★ (2009-06-22 05:21:00)

当時12inchシングルの方を購入。
俺はドナルド・ローザーが大好きなので、彼のプレイはすぐに判別できた。
早弾きギタリストではなく、いい意味で変な個性のあるギタリストが好きなもんで。
そういった部分ではブラッドが最優秀賞だね。丸虫もすごいプレイをしてるけど
早いのは他にもいるからね。
ヴォーカルではポール・ショーティノがソウルフルでかっこいいよ。
ハイトーン、スクリーム系の人が多く参加しているけど、ブラック・フィーリングを
持ってる人にもっと参加してほしかったな。
何年か前にCDでも購入したんだけど、こっちのはひょっとしてショートバージョン?
現在アナログ機材を手放したために、レコードと聴き比べができないので確証は
ないんだけども。
12inchシングルにもショートバージョンは収録されていたけど、なんだかCDの方は
フル・バージョンではないような気が…。気のせい?


MEGADETH - Countdown to Extinction ★★ (2009-06-22 04:39:00)

聴きやすくなったなぁ。
それ以前の彼らの楽曲はギア・チェンジが多すぎて、ものすごく忙しい印象しか
なかったから、この路線変更は大歓迎です。
でも十分にエッジの立ったサウンドは相変わらずで、非常にきもちいい。
余計な贅肉は皆無のタイトな楽曲群は、ムスティンのコンポーザーとしての
ポテンシャルの高さを見せ付けられました。
僕はこの路線を断固支持します。


OZZY OSBOURNE - Diary of a Madman ★★★ (2009-06-22 04:24:00)

イントロのバタバタしたドラムのかっこよさったら!!
もちろん「OVER THE MOUNTAIN」の素晴らしさはそれだけじゃありません。
ノコギリのようなリフは、もはやオジーの定番である低音弦刻み。
ランディのインタビューでは、このアルバムではツアーのスケジュールの都合上、
ギターソロは本チャンじゃなくて、ガイド・ソロがそのまま使われているそうな。
うーむ。言われてみると「BELIEVER」のソロは確かにランディらしくないな。
しかし本作の最大の目玉「DIARY OF A MADMAN」が、そんな些細な事をすべて
帳消しにしてくれます。見事なまでにオジーの世界観を増幅させた稀代の名曲です。
聴き手を不安にさせる怪しいアルペジオにはじまり、狂いながらも壮大な男声コーラス
で終わるこの曲はランディの作曲能力の高さ、アレンジの巧みさをそれまで以上に
見せ付けたHM/HR史上に輝く名曲です。
本当に早すぎる死が惜しまれます。


OZZY OSBOURNE - Bark at the Moon ★★★ (2009-06-22 03:16:00)

何かで読んだんだけど、このアルバム、スケジュールの都合によりラフ・ミックスの
ままリリースされてしまったそうな。
確かにマックス・ノーマンにしては締りのない音像に、当時から不満を持っていたので
妙に納得。
表題曲で聴けるジェイクのプレイはインパクトのあるものでした。
と同時にサウンドの方も、なんとも不思議なトーンが出ている瞬間があって
いまだにナゾだったりします。が、ソロ部分ではモジュレーションが掛かっていて
ちょっとイライラします。これもラフ・ミックス故なのか。
リマスター盤ではどんな風になってんだろ?


EUROPE - Europe ★★ (2009-06-22 02:49:00)

安っぽいサウンド・プロダクションは置いといて、魅力的な楽曲が収録された盤です。
テンペストの歌唱も、脱力するほど音程をはずしたりしてますが、特に
「IN THE FUTURE TO COME」での、本来ならハイトーンでシャウトすべきところを
♪はぁぁぁぁ~♪とファルセットになってしまう所などは、あまりの微笑ましさに
何度もリピートしたくなっちゃいますよ。
あくまで個人的な意見ですが、このバンドのメロディっていうのは、テンペストが
すべてピアノを使って書いていると思うのです。だから必然メロディアスになる。
それを、ギター大好きジョン・ノーラムがギター・アレンジを施す…
と、ヨーロッパらしい楽曲の完成となるわけです。
みなさんのおっしゃるとおり完成度はお世辞にも高くはありませんが、
言葉で表現できない、えもいわれぬ魅力が満載のアルバムです。


MICHAEL SCHENKER GROUP - The Michael Schenker Group ★★★ (2009-06-22 00:32:00)

社会復帰後、第1弾。
よくぞ更生してくれた!!と思わせるに十分すぎる内容に拍手。
皆様のおっしゃるとおりHRの金字塔です。
心も身体もクリーンになったからなのか、マイケルのプレイは鬼神のごとし。
このアルバムでのリフ・ワークは、もはやHRのスタンダードとして、様々な
ミュージシャンのネタ元になってます。
本人が語るところによると、彼の作曲の方法というのは、テレコをずーっと
回しっぱなしにして、リフやフレーズを思いつくまま弾きまくりそれを録音。
そうしてストックされたリフ・テープの中から、良いと思われるものだけを
幾つかパズルのように組み合わせて1曲に仕上げるんだとか。
そうしたリフの資産運用がバッチリとハマった楽曲は、見事というほかありません。
しかし本作以降、マネージメントの介入とか金銭トラブルとかメンバー間の
トラブルとかの諸問題で、のびのびとアルバム製作ができなかったのはホントに
気の毒と言うか…。
このアルバムでのマイケルは、どの作品よりも気持ちよさそうに弾いていて
後の艱難辛苦を考えると、涙で前が見えないッ。


PAVLOV'S DOG - Pampered Menial ★★ (2009-06-19 19:30:00)

ジャケ買いしたので、自分もゲディ・リーだと思ってました。
米国バンドのくせになかなかの哀愁度です。
後で調べると、どうやらプログレ・ハード(このジャンル定着しませんでしたね)
なんだそうですが、ストリングスがメンバー中に在籍している事から、カンサス
なんかと比べると面白いかも。


IZZY STRADLIN - Izzy Stradlin and the Ju Ju Hounds ★★ (2009-06-19 19:02:00)

アーシーなR&Rが好きだったんだね。ホントは。
ジョージア・サテライツのリックリチャーズを雇ったという事実も
GNRのR&Rサイドを担ってた人だもの、当然っちゃあ当然の作品です。
クラッシュのカヴァー「Presure Drop」にもルーツの一端が見えるんだけど、
全編に漂うユル目なグルーヴがGNRフリークにはどう響いているんだろう。
このテのロックはもはやスタンダードだから、決して古臭くはないよ。


PINK CREAM 69 - One Size Fits All ★★ (2009-06-19 18:44:00)

メロハーっていうククリもよく分からんが。
普通にいいアルバムだと思います。
1曲目「LIVIN' MY LIFE FOR YOU」のリフなんかメチャクチャかっこいいし、
ハロウィンに代表される、いわゆる『ジャーマン』の既成概念にとらわれちゃってる人なんかは、この曲が持つエッジィな部分を見落としがちですね。
PCならではのフックも満載。快作です。


CHICAGO - Chicago (Chicago II) - 25 or 6 to 4 ★★★ (2009-06-19 16:19:30)

これ、ハードロックでしょう。
ロシアン・ルーレットであの世へ逝っちゃったギタリストの
テリー・キャスのプレイは鬼神のようです。
すごいテンション。


CHASE - Chase ★★ (2009-06-19 16:11:00)

いまだにテレビ、ラジオのジングルなどで耳にすることの多い「GET IT ON」収録。
このバンド、なんといっても目玉はTP4人編成のブラスセクション。
血管も切れよ!!とばかりにブロウするそのアンサンブルは、シカゴやBS&Tとは、
違った魅力があるのです。特に全員が難度の高いハイノート・ヒッターというのは
ブラバン経験者ならそのすごさが分かりますよね。
日本でも公演があったり、歌謡曲にさんざんパクられたりと人気は高かったのですが、
ツアーで乗った飛行機が墜落。メンバーの大半が死亡する大事故が発生。
バンドは消滅してしまうのですが、どっこいバス移動組が生き残っていた!
で、あのロッキー2で有名な『サヴァイヴァー』を結成するのだった。


CACTUS - Cactus ★★ (2009-06-19 15:42:00)

高校時代の友人の角田(かくた)くんが「カクタス」を結成しようと暗躍していたが
誰もがベースとドラムをコピーできずに、こころざし半ばで無念の涙を飲んだという。
ま、…いい。
かなり豪快なロックだ。獣肉を喰らってなけりゃできんよ、これは。
ヤンキーパワーここに極まれり。
のちにベックの盟友となるリズム隊の二人は鉄壁のコンビネーションで
言わば、このアルバムの主役でしょう。
ここで聴ける野蛮な音は、現代のHM/HRには絶対真似のできないオリジナリティだ。


BAUHAUS - In the Flat Field ★★ (2009-06-19 14:02:00)

一連のゴシック・メタルより、よっぽど暗黒なゴスの始祖たるバンド。
ポジティヴ・パンクとかポスト・パンク、ゴシック・パンク的な呼び方をされてたけど
個人的には『暗黒ロック』と呼びたい。
凶暴な攻撃性と繊細な耽美性が多重人格的に表出する楽曲群は、耳障りでノイジーな
ギターが神経をヒリヒリ逆撫でしてくるようで、まるで冷たい有刺鉄線のような質感。
最近は、この類のロックにお目にかかれなくなって久しいが裏をかえせば
それだけ彼らの音楽が異形のものなのだろう。


HEART - Little Queen - Barracuda ★★★ (2009-06-17 19:00:10)

お姉ちゃんの、脳天に突き刺さるようなシャウトにトリハダ。
女ロバート・プラントと評されているのも納得の凄まじさ。
この声、生で聴いたらスゲェんだろうね。


HEART - Little Queen ★★ (2009-06-17 17:18:00)

バッキバキのリフ全開の「BARRACUDA」は、80年代のゴージャスな彼女たちしか
知らないファンには卒倒モンのへヴィなHRチューン。ドえらいかっこよさです。
女だてらにZEPライクな質感の楽曲がイカシてますよ。
ウィルソン姉妹のお姉ちゃんのアンは、このころはまだまだスレンダーボディ。
後に大変なことになるのですが…
気合の入ったシャウトは女性ロッカーの指針にもなったようです。
サウンドは今聴くと、リリース当時でも古臭い部類に入っていたかのような音ですが
それがかえって楽曲の魅力を増幅させているような気がします。
好盤です。


CHEAP TRICK - At Budokan the Complete Concert ★★ (2009-06-17 16:36:00)

ジャニーズのコンサートかと耳を疑うほどの真っ黄色の声援が飛び交うのには
恐ろしくなってしまうけど、ホントにライヴ盤らしいライヴ盤です。
聴いていて思うのは、チープ・トリックってレコーディングバンドじゃなくて
ライヴバンドだなぁってつくづく感じます。ライヴならではのアレンジや演出、
オーディエンスとの掛け合いなんかは頼もしささえ漂ってます。
本作での聴き所のひとつにファンの声援があると思うんですが、
喉も裂けよ!とばかりに絶叫するそのイエローボイスは、こいつらが北●鮮にむかって
一斉にシャウトすればテ●ドンぐらいは軽く迎撃できるのではないかと思わせるに
充分な破壊力。特に「I WANT YOU TO WANT ME」では、おのれらが勝手に考えた
合いの手で♪くら~いんくら~いんくら~いん♪とバンドをくすぐります。
恐るべし倭の国の女子たちよ。
でもバンドの演奏力、楽曲のクオリティは本物。後世に残るライヴ盤です。


THE LOST - The Lost ★★ (2009-06-17 16:02:00)

こんなバンドまで登録されていようとは…
バッドボーイでもないが能天気でもなく、かといって疾走するわけでもないし
キャッチーでもない。
こんな風に書くとショボいバンドだと思われるでしょうが、さにあらず。
イナタいイブシ銀のロックです。ブギーな感じが実に気持ちいいです。
若干ホコリっぽい感じもありますが、若さがそれを邪魔しているというか。
この作品以降、まったく話に上らなかったんですが、今どうしているんでしょう。


AC/DC - Powerage ★★ (2009-06-17 15:31:00)

けっこう評価されてないアルバムですが、ボン時代の作品では個人的にNo.1。
前作が割とメタリックすぎるギターサウンドだったのに対し、本作はもっと
引き締まったギターサウンドになっているのがポイント。
「RIFF RAFF」でのヤング・ブラザースの絡みはトリハダもんです。
疾走系の曲が少ないのが過小評価の原因なのかも。
じっくり聴き込めば強力なグルーヴがヤミツキになりますよ。
ちなみにジャケットも気持ち悪くて好きです。


RED HOT CHILI PEPPERS - Mother's Milk ★★ (2009-06-17 14:46:00)

メタラーにはヒットするんじゃないでしょうか。このアルバム。
ジョン・フルシアンテのギターが一番メタリックで派手だったのもこの作品です。
以降、内省的もしくは哲学的になってしまう彼のギタープレイですが、びっくり
するほどテクニカル。早弾き云々のレベルじゃなくてグルーヴ・マスターとしての
恐ろしいほどの技の冴えは、とんでもない技術に裏打ちされたものでしょう。
本作から日本でも知名度がアップするのですが、それでもまだまだマニアック感は
漂っていて、「スキモノが聴くバンド」っていうイメージ。
もちろん僕もそのスキモノだったわけですが。
ヘンドリックスといいスティーヴィー・ワンダーといい、このバンドの当時の嗜好を
端的に理解できるカヴァーが気持ちいいですね。
(FIREではジョンは弾いてないけど)


KISS - Dynasty ★★ (2009-06-17 13:37:00)

小学校の家庭科の時間、突然友人のM君が♪る~る~る~る る~るる~る~る~♪と
鼻歌を鼻ずさんだ。
キャッチーなメロディラインに興味津々の僕はM君に訊ねた。「それ誰の曲?」と。
M君は小声で「キッスの新曲でラヴィン・ユー・ベイビーだよ」と、その印象的な
メロディのタイトルを自慢げに教えてくれた。
調理実習で作った目玉焼きを飲み込みながらM君の腕を掴み、是非聴かせてくれと
頼み込んだ。その日の放課後にM君の家で彼のお姉さんが所有するドーナツ盤を
こっそり聴かせてもらう。これが「I WAS MADE FOR LOVIN' YOU」との出会い。
僕の通う小学校では、キッスをめぐり万引きなど様々な問題が表面化していて
恐ろしいことにキッス禁止令が発布されていたのだ。
禁忌を冒すことのスリルと快感を味あわせてくれた「I WAS MADE FOR LOVIN' YOU」を
聴くと、いまだにちょっとだけコゲた目玉焼きの味が口に広がるのであった。


NIRVANA - Nevermind ★★ (2009-06-17 12:00:00)

病んでるロック(褒め言葉です)。
確かに肥大化して贅肉だらけのミュージックシーンに爆弾を投下したことでは
ロンドンパンクと重なる部分はあるけれど、音楽的にはパンクというより、
60年代後半のUSガレージに通じるものがあると個人的には思うんだけど。
このアルバムが評価されていなかったら、後にメジャーからリリースされる1stも
知る人ぞ知る的な扱いだったかもしれない。
この1stこそが彼らの本性だと思っている僕は、このアルバムに感謝です。


THE FIRM - The Firm ★★ (2009-06-13 03:23:00)

この時期のペイジ先生はいろんなものに幻惑されていたので、ぶっちゃけ期待は
していなかったんだけど、結構好きです。このアルバム。
思うに、リズム隊のおかげで空間にさえ重さを感じますね。
先にラジオで「Radioactive」を聴いた時は、うーむ と購入を躊躇したのですが
ポール・ロジャースが聴きたかったから意を決して購入。
全曲聴き終え「これは高品質のブリティッシュロックだなぁ」が率直な感想。
変な先入観が無ければ素直に楽しめる作品です。


THE DONNAS - Get Skintight ★★ (2009-06-13 02:42:00)

ドナA、ドナR、ドナF、ドナCと、メンバー全員ファーストネームがドナを名乗る
ラモーンジーなガールズ。(ラモーンズはファミリーネームだけど)
腰の入ったR&Rをやってるんだけど、こういうバンドって日本じゃウケないんだよなぁ。
この盤はインディーズ配給で、荒々しくもタイトなプレイはとても10代とは思えない
ほどの痛快さ。メジャーに移籍してからは気持ち荒々しさは減るんだけど、それでも
日本のヴィジュアル系より断然こっちのが漢っぽい。
ガレージ臭とアリーナ臭が同居するシビレルR&Rです。


YARDBIRDS - Having a Rave Up - Heart Full of Soul ★★★ (2009-06-13 01:58:35)

イントロがベックの歪みギターVerとインド人奏者のシタールが
聴けるVerとがありますが、どちらもかっこいい。
キースの二人分ボーカルも素敵です。


YARDBIRDS - The Yardbirds ★★ (2009-06-13 01:40:00)

アルバムタイトルは通称「Roger The Engineer」の方がしっくり来るなぁ。
今までのシングル寄せ集めとかライヴじゃなくて、オリジナル・スタジオ・アルバム。
彼らにHM/HRの原点を見出す人もいるんだろうけど、本作ではそんな要素は微塵も
感じることはできません。
まあ、ブルースがHRのベースになったという事実だけを見れば、それも分からないでも
ないけど、このアルバムはきわめてブルース臭が薄いのです。
ここで聴けるのはブリティッシュ・ビート・ポップです。それをジェフ・ベックという
料理人が、少々ストレンジな味付けをしているといったふう。
それをバンドの頭脳であるベースのポール・サミュエル・スミスが、お客様に出せる様
仕上げた感じがします。
個人的には、このベック時代がヤードバーズのイメージを決定したと言ってもいいと
思いますね。一般的にもそういう見方をされてるのも同意です。
でもシングル曲は、当時の慣例に倣い非常にポップでキャッチーなモノです。
実はそっちの方が好きだったりしますね。
歴史を求めるような聴き方をするリスナーや、ベック・フリークたちにとっては
避けて通れないアルバムです。


ANIMETAL - Animetal Marathon - 宇宙戦艦ヤマト ★★★ (2009-06-13 00:50:08)

だってオリジナルでドラム叩いてたのは
村上"PONTA"秀一だもん。(意外な事実)


ANIMETAL - Animetal Marathon V - ペガサス幻想 ★★★ (2009-06-13 00:24:29)

だって、オリジナルを作ったMAKE-UP自体がHRバンドなんだもん
メタルアレンジがハマるのも当然。


PAT TRAVERS - Putting It Straight ★★ (2009-06-13 00:02:00)

ロニー・モントローズと並んで、凄腕なのに性格が災いして評価されないギタリストの
上位にランクされる不憫な人、パット・トラヴァース。
この3rdはゲストも面白いです。まずはシン・リジィのスコット・ゴーハム。
「Speakeasy」でのパットとの掛け合いバトルは聴き所のひとつ。
そしてインスト曲の「Off Beat Ride」では元レインボーのトニー・カレイが参加。
取り立てて語るほどでもないソロを聴かせてくれます。
おまけにバンドメンバーにメイデンのニコ・マクブレインとなれば
聴いてみたくなるでしょ?
本作の一番の聴き所は大作「Dedication」。テンポを落としたクールなシャッフル
セクションと、朗々と歌い上げるギターが聴けるバラードセクションの2部構成となる
力作です。実は、中学生のころこの曲をエア・チェックしていてかなり
気に入っていたのです。で、ずーっと探していたんで中古盤を見つけたときは
嬉しかったですね。
CD化されてるんなら買い直そうかなぁ。


MOTT THE HOOPLE - Mott ★★ (2009-06-12 23:05:00)

『素敵』という形容詞がぴったりのアルバム。
何が素敵かと申しますと、邦題がとっても素敵なのです。例を挙げると
「野郎どもの讃歌」「暴力」「走れ!女」「俺はキャディラック/苦難の道」
ね、クラクラするでしょう?
でも内容はカッコよくてせつないロケンロー!!
特にザ・イエロー・モンキーも日本語でカヴァーした「Honaloochie Boogie」は
珠玉のメロディが泣けます。このバンドもっと日本でも評価されてもいいと
思うのは僕だけではないはず。


MOTT THE HOOPLE - All the Young Dudes - All the Young Dudes ★★★ (2009-06-12 22:32:04)

MOTTというより、強烈なBOWIE節を感じます。
歌詞の一節にT-REXが出てくるのもいいですね。


MISSING PERSONS - Spring Session M ★★ (2009-06-12 22:25:00)

ボジオの奥さんを主役(表面的には)に据えた、奇天烈バンドMISSING PERSONS。
ザッパ塾で鍛えられたメンバーの腕はハンパじゃないのですが、それをこれ見よがしに
ひけらかす事はしません。ただ曲のキメ部分のおいしいところで、その技を
繰り出すのです。バース部分だけを聴くと普通のポップスに聴こえるのがポイント。
サウンド的にはメタル者はあまり好まないような柔らかい感触で、キーボードが
割と前面にでてます。
楽曲はポップですが、意外な仕掛けのあるアレンジはプレイヤーサイドから見ると
結構面白いのではないでしょうか。
ザッパ・チルドレンをフォローしているマニアからは軽視されがちなアルバムです。


ELVIS COSTELLO - This Year's Model ★★ (2009-06-12 21:48:00)

きっちりネクタイを締めて暴れる、怒れる英国人コステロ。
2ndの本作はアッパーチューン満載の軽快なアルバムです。この頃はパンクに
分類されてはいるけど、バックのアトラクションズの演奏は達者。というか
かなり職人的な上手さ。ミュージシャンからの評価も高く、さまざまなセッションに
参加するほどの腕前です。(佐野元春もそのうちのひとり)
思わず一緒に歌ってしまうようなキャッチーなメロディの煌めきは、もう
嫉妬するような才能です。


ELVIS COSTELLO - Painted from Memory ★★ (2009-06-12 21:31:00)

おおぉ、同志発見↑
僕の大好きな2大メロディ・メーカーが共演するとあっては、これはもう
黙ってはいられません。
だってバカラックの「雨にぬれても (Raindrops Keep fallin' On My Head) 」は
幼稚園の時、お友だちと一緒に合唱した時から好きだったんだもん。
近年では椎名林檎に楽曲提供したことがマニアの間で話題になったけど、
個人的なトドメは映画「明日に向って撃て!」のサウンドトラックですね。
メロウでラウンジーな音楽ですが、ノスタルジーをかき立てられるおセンチな音楽は
僕の中ではロックと平行に流れるメインストリームなのです。
あらら、コステロの事に触れてないや。ま、いっか。


ELVIS COSTELLO - Armed Forces ★★ (2009-06-12 21:06:00)

1曲目の「Accidents Will Happen」は、何年か前にフジテレビの情報番組の
オープニング曲になっていてびっくり。(「Veronica」もフジで使われてた)
フジテレビにはコステロ好きがいるんだね。
しかしこの曲、いい曲だなぁ。サビで転調するんだけど普通のロックミュージシャン
にはこの展開は思いつかないでしょう。
他の曲も印象的なナンバーばかり。カヴァーで取り上げられる事の多い作品です。
怒れる英国人のコステロ、このアルバムでも辛辣な歌詞は絶好調。
まさか後年、日本のテレビドラマに主題歌を提供するとは思ってもないでしょう。


LENNY KRAVITZ - Circus ★★ (2009-06-12 20:14:00)

このアルバムも外せないと思われるんだけど…
ZEPばりのファンキーな「Rock And Roll Is Dead」でまず納得…って辛辣な曲だなぁ。
プリンスの曲に「Rock & Roll Is Alive」ってのがあるけど、レニー本人の意図は
果たして…
アルバム全体になんとなくドンヨリとした空気が漂ってます。
なので前作に比べるとセールスはイマイチだったんですよね。
余談ですが、当時付き合っていた娘とこの時の札幌公演を見に行ったんですが、
レニーさん、勢い余って衣装のズボンが裂けてしまうというハプニングが!!
公演後、あまりにもそのネタを笑う僕に、熱狂的レニー信者の彼女が大激怒!!
あわれ破局に追い込まれたとさ。


LENNY KRAVITZ - Are You Gonna Go My Way ★★ (2009-06-12 19:33:00)

↑その通り!外せないっス!!
今でもテレビ、ラジオで頻繁に聴くことのできるタイトル曲のイントロは
ドえらい破壊力です。ZEPやジョン・レノンが引き合いに出されることの多い
レニーですが、この曲は明らかに僕の大好きなマウンテンからの影響がチラリ。
彼のバンドってとんでもなくグルーヴィで大好きです。
60~70年代のヴィンテージ機材を使ってレコーディングしたのか、当時のような
サウンド・ディテイルにニヤリですね。


人間椅子 - 二十世紀葬送曲 ★★★ (2009-06-12 18:07:00)

「幽霊列車」のラストで列車の走るさまを、絶妙のアンサンブルで表現しているのに
驚きました。不器用に見えて実はかなり器用なバンドです。
「蟲」のおぞましさ「暁の断頭台」のダークさは文学的な歌詞と相まって
一度足を踏み入れたら最後、癖になること請け合いです。
「サバス・スラッシュ・サバス」の♪事故で車と体当たり 昔の思い出走馬灯~
そんなときに叫ぶ言葉は ブラックサバス!!♪ がサイコーです。


VOW WOW - III ★★ (2009-06-12 17:40:00)

つくづく『すごい盤をつくったなぁ』って思います。
↑の失恋船長さん同様、リアルタイマーでありながら全盛期のジャパメタを意識的に
スルーしてきた僕にとってはまさに衝撃でした。
楽曲のクォリティは確かに世界レヴェル。デヴィン・タウンゼントを筆頭に
彼らにリスペクトを表するミュージシャンがいるのも頷けますね。
しかし柔らかな音像はあきらかに個々の楽曲の良さをスポイルするもので、
デジタル・リバーブに埋もれてしまったサウンドは、時代を象徴してはいても
ロックのダイナミズムを刻み込むには至りません。
(当時はこんなミックスの作品が多かったのです)
ちなみに本作発表前に山本恭司さんは教育TVでバンド講座みたいなのに出演していて
懇切丁寧にバンドに於けるギターの在り方を、実演を交えて講義していました。
(NHK教育がHRを取り上げたのも時代の趨勢なんでしょうね)
必殺のスピードチューン「SHOT IN THE DARK」は有無を言わせぬカッコよさです。


ACCEPT - Metal Heart ★★ (2009-06-12 16:09:00)

独陸軍機甲師団によるシーンへの電撃作戦を遂行したアルバム。もちろん勝利。
ゲルマン民族らしい大仰なタイトルだけど、彼らの作品中で最も聴きやすいアルバム。
「BREAKER」アルバムでは疾走曲も多数含む硬派な作品だったが、この本作は
適度なキャッチーさを加えたミドル・テンポ中心。
時代を顧みると、このアルバムでのこのサウンドは『アリ』なんだろうが、
今聴き返すと、確かに物足りなさを感じる音像ではある。
しかし、文字通り金属感は味わえる。
次作にともなうツアー終了後、マネージメントやメンバー間でのゴタゴタで
ここでの方向性はあっさりと覆されてしまうんだけど、つくづく口惜しい。
せめてあと3~4作品は同方向でアルバムをリリースしてほしかった。


STEVE VAI - Alien Love Secrets ★★ (2009-06-12 15:17:00)

変態要素が薄れて、彼の作品群の中では比較的ストレートな作風。
「Tender Surrender」1曲だけのために購入しても損はしない。
エモーショナルという表現だけでは表しきれない感情を投影した、入魂の1曲。
もちろん彼らしい技巧も盛り込まれてはいるが、それを感じさせない溢れ出る情感。
『泣き』とは無縁だと思っていたVAIの嗚咽に、彼の奥深さを見た。
と同時に、当時赤ん坊であった愛息の会話(?)を執念で編集して曲へと昇華させた
「YA-YO-GAKK(ヤー・ヨー・ガー 愛しのばぶ・ばぶ・ファイヤー)」のバカバカしさは
やはり多面的なVAIらしい。
彼の宗教的な部分が苦手という人も、これなら楽しめるのでは?


UFO - Phenomenon ★★ (2009-06-12 14:49:00)

これは相当聴きこんだ。クリサリス移籍第1弾。
「DOCTOR DOCTOR」も「ROCK BOTTOM」ももちろん素晴らしいが、個人的な好みでは
「TIME ON MY HANDS」と「LIPSTICK TRACES」が、純粋で心優しき青年マイケルを
映し出している鏡のような曲に思えてならない。
(故にお酒とお薬に逃げてしまったのではなかろうか)
特に後者はマイケル本人もお気に入りだと語る、自身初インスト。
この時期はまだトレードマークのクライ・ベイビーを使用しておらず、フライングVの
ストレートなサウンドが聴ける。


METALLICA - Ride the Lightning ★★ (2009-06-12 13:12:00)

ギターサウンドは気持ちいいのですが、ラーズのドラムの音に納得できません。
曲もクォリティが高いのに、ドラムだけが引っ込んだ音像は完全にプロデューサーの
失態でしょう。
このミックスにダメ出しできなかったということは、彼らの発言権がまだまだ弱かった
のでしょう。
…と思っていたら、なんとセルフ・プロデュースだった。
何故こんなドラムサウンドにしちゃったんだろう。
ギターソロの時なんか、はるか遠くの方でパタパタしてるのが気に入らないです。
楽曲が良いだけに残念至極。


DREAD ZEPPELIN - Un-Led-Ed ★★ (2009-06-09 19:54:00)

今でも時々、聴いてます(笑)。
AC/DCのニセモノ「AB/CD」とともに結構頻繁にCDトレイに乗るのです。
ロックには馬鹿ばかしさが必要だと思う僕は、このテのバンドは嫌いじゃありません。
確かに「BLACK DOG」の歌い出しを聴いたときは唖然としましたが。
GEORGEさんの言うとおり意外なほどハマるアレンジもありますね。


QUEENADREENA - The Butcher and the Butterfly ★★ (2009-06-09 17:35:00)

個人的にはDAISY CHAINSAW時代よりキレっぷりが大好き。
ケイティの表現って、一体どこから来たんだろう?
本作では抑えて歌うケースの方が多かったりするんだけど、時折聴かせる絶叫は
やっぱりかっこいい。
2ndに比べて余裕みたいなものが感じられるね。


KATE BUSH - The Dreaming ★★ (2009-06-09 17:18:00)

常軌を逸した作品。これこそ「狂気」でしょう。
セレブな小悪魔から、モノホンの魔女へとメタモルフォーゼしたヤバイ芸術。
ねじれたピュアネスは、ミュージシャンとしては珍しい、資産家の令嬢という
生い立ちが育んだものなのかも。


AMERICA - Your Move ★★ (2009-06-09 17:04:00)

1983年発表。
このアルバム、大半の曲があのラス・バラードの作曲なんです。
ハーモニーを売りにしたAOR路線は前作の成功に倣ったもので、シングル曲の
「Border」は哀愁ナンバーで♪ちゅるるっちゅるっ♪ていうコーラスがたまりません。
自分でもいつ何処で購入したのか、まったく思い出せない盤ではありますが
時々無性に聴きたくなるのです。
CD化されてるんなら買いなおしてみようかなぁ。


EXTREME - Extreme II: Pornograffitti ★★ (2009-06-09 16:17:00)

ヌーノはそのテクニックばかりが取り沙汰されるが、実はこの人バッキングが凄い。
ソロプレイはリズムがジャストすぎてつまらない部分もあるけど、
リフ作りの面白さは、同時期によく比較されていたポール・ギルバートよりも
断然発想力が豊かでそそられる。
手数の多い印象もあるが、それと同様に空間の使い方も見事。


BON JOVI - Bon Jovi ★★ (2009-06-09 16:03:00)

デビュー直後、伊藤●則のものすごいプッシュに負けて購入。
「うーむ、演歌だな。こりゃ。」
もちろん貶めているわけじゃなく、解かりやすいメロディラインと構成、その湿り気に
なぜか演歌を感じた。案の定、日本人は彼らに飛びつくわけだが。
キャッチーで解かりやすいBON JOVIはクラスどころか学年中に火が点き、校内を
タライ回しにされた俺のレコードは数ヵ月後に無残な姿となって主の下へ帰ってきたとさ。


ACE FREHLEY - Frehley's Comet ★★ (2009-06-09 15:42:00)

KISS在籍時の1stと違って多少時代を意識した作風。
前作収録のヒットシングル「NEWYORK GROOVE」同様、またもラス・バラードの作品を
取り上げているが、こちらは憂いのあるハードポップのような味わい。
本人のプレイは相変わらずマイナーペンタ主体のコンパクトなものだが
アーミングなんかも取り入れて進化の跡が聴ける。
名盤ではないが、全体的にエースのダークサイド的な部分を楽しめる佳作。


WHITESNAKE - Whitesnake - Still of the Night (2009-06-09 15:28:25)

最初の歌い出しの部分は本気で和田アキ子に歌わせたい。
絶対かっこいいと思うんだけどなぁ。
想像してみてよ。麻婆春雨たべてる場合じゃないよ。
全部じゃなくていい。冒頭部分だけアッコにおまかせ!!


AEROSMITH - Draw the Line - Kings and Queens ★★★ (2009-06-09 15:19:58)

彼らの楽曲の中では異色のナンバーだけど、
儚くもヘヴィで、ドラマティックな曲。泣けます。
「DREAM ON」より好き。


AEROSMITH - Toys in the Attic ★★ (2009-06-09 14:42:00)

お酒とおクスリにやられたエアロが好きなので。
「SWEET EMOTION」のドラッギーな感じが大好物です。
このアルバム、彼らが低迷していた時期に中古バーゲンにありえない値段で
しこたま並んでました。で、エアロについての予備知識も無いくせに迷わず購入。
あっという間に聴き終わってしまう魅力を持った好盤です。


KATE BUSH - The Kick Inside - Wuthering Heights ★★★ (2009-06-07 06:01:02)

恋のから騒ぎ?
実はとんでもなくトリハダもんの曲。
畏敬の念を覚えずにいられない彼女の才能に震えるのみ。


LOVE PSYCHEDELICO - The Greatest Hits ★★ (2009-06-07 05:50:00)

60~70年代のロックに並々ならぬ愛を宣言する人たち。
シェリル・クロウのパクリと揶揄する諸兄も、この英語と日本語のクロスブリードには
驚くだろう。最初に聴いた時は完全に洋楽だと信じて疑わなかったから。
一時期TVCMでも頻繁に彼らの曲が使用されていたが、物珍しさが先行していたと思う。
本来彼らのやっているような音楽は、日本人にはとっつきにくい。
しかし、デビュー作にしてこのタイトルとは、いいセンスだ。
これ以降も彼らは良質なグッド・ミュージックを創り続けている。


LOU REED - Transformer - Perfect Day ★★★ (2009-06-07 05:27:50)

なぜか朝焼けをイメージしてしまう。
初めて聴いたときのシチュエーションが刷り込まれているのか。
TRANSFORMERの中では一番わかりやすいと思う。


MANIC STREET PREACHERS - Generation Terrorists ★★ (2009-06-07 04:53:00)

奇跡のアルバム。曰く「デビュー作でNo.1を獲って解散」も、あながち大法螺では
なかったような気にさせる。
残念ながら、No.1も獲れなかったし解散もしていないが、無垢な攻撃性と
儚げな美しさがこのデビュー作には詰まっている。
サウンドのディテイルはハードロックの感触もあるが、ソリッドなR&Rである。
(社会批判はパンクの専売特許ではなく、ロックのテーゼなのだ)
しかし例の「4REAL」の事件でも明確なように、彼らは基本スタンスがパンクなのだ。
自虐的という部分ではイギー・ポップに通じるものもある。
もしもリッチーが失踪していなかったなら、ここでの音楽性は現在も継続されて
いたのだろうか。


MANIC STREET PREACHERS - Forever Delayed - Suicide is Painless ★★★ (2009-06-07 04:21:36)

映画「MASH(全員集合)」のテーマのカヴァー。
憂いを持った前半と激しく疾走する後半の対比が見事な
ナンバー。まだまだ尖がってた時代の代表作。
なんか、泣けてくるんだよね、これ聴くと。


PAT BOONE - In a Metal Mood: No More Mr. Nice Guy ★★ (2009-06-07 03:40:00)

そう!!クオリティの低いメタルバンドのトリビュートアルバムを聴くぐらいなら
こっちを聴きますね。個人的には凄く楽しめました。
ビッグ・バンドを率いてのスウィング・アレンジは、おそらく原曲を知らなくても
バッチリ楽しめます。
メタルしか聴かない人にはお勧めしませんが、洒落のわかる人もしくは
雑多に音楽を聴いている人には問題ないと思います。
Vol.2、Vol.3も是非実現してもらいたいなぁ。


SHEENA & THE ROKKETS - (ha! Ha! Ha! ) Hard Drug ★★ (2009-06-07 03:05:00)

冒頭の「FREEDOM CHAIN<自由が欲しい>」から飛ばしてます。
シーナの"アバズレ・ボイス"も絶好調。ラストのキレっぷりは尋常じゃないです。
全体に80年代の作品に比べてサウンドが荒々しくなってますね。
このあと、どんどん荒々しくなっていくんですが、それがかっこいい。


SHEENA & THE ROKKETS - Pin up Baby Blues ★★ (2009-06-07 02:50:00)

男性化粧品のCMでタイトル曲が使用されてましたね。(作詞は糸井重里)
1曲目の「PROPOSE」は男の想いをぶっちゃけたR&Rで、♪友達のままじゃいられない
ひとつのベッドで眠りたい 眠れなくてもかまわない♪が泣かせます。
タイトル曲の「PIN UP BABY BLUES」は夏の終わりを唄った哀愁チューン。
鮎川誠のレスポール・サウンドが絶品です。
今のROKKETSに比べるとおとなしい音像ですが80年代という時代でしょう。


STEELY DAN - Can’t Buy a Thrill - Do It Again ★★★ (2009-06-07 02:33:46)

メタル者は間違いなくSTEELY DANを聴くことは無いでしょう。
この曲、昔BAHOも取り上げてましたね。
クールな中に緊張感の漲る名曲です。


T-REX - The Slider ★★ (2009-06-07 01:48:00)

ボラン・ブギー炸裂。めくるめく妖しくも怪しい世界。
一聴するとなにやら能天気な感じもするが、そこはやはり英国人。
明るいナンバーの中にさえ、鉛を飲み込んだかのような重さが感じられる。
この人の楽曲タイトルは単語を無理やりくっつけた造語が多い。
「TELEGRAM SAM」「METAL GURU」なんかはタイトルだけで
イマジネーションを刺激してくる。
おそらく真性のメタラーは素通りしてしまうであろうアルバムだけども
時折聴けるそのサウンドはメタルよりメタリックだったりする。


OZZY OSBOURNE - No Rest for the Wicked ★★★ (2009-06-07 00:33:00)

ザックと俺は同い年。干支はヒツジなのだ。
前作の派手で華麗なLA路線から一転してへヴィな世界へ先祖帰りした快作。
それまでフラッシーなギタリストを起用してきたオジーが、今度はどんなすごい
ギタリストを発掘したのか?期待は膨らむ一方。
聴いて驚いた。へヴィなリフとそのサウンドは、それまでのジェイクやランディが
持ち得ないものだった。後の暴挙王としての片鱗が垣間見える。
ソロよりもバッキングが光るアルバム。
オジーの、凄腕ギタリスト・デヴェロッパーとしての嗅覚に脱帽。


YARDBIRDS - For Your Love - Good Morning Little Schoolgirl ★★ (2009-06-06 23:59:56)

初のYARDBIRDS体験はこの曲。ラジオからエア・チェック。
軽快なノリのR&R。クラプトンのソロが若いねー。


JAKE E LEE - Retraced ★★ (2009-06-06 22:48:00)

なんと自身初のカヴァー集。
取り上げられたバンドは70年代に活躍した、知る人ぞ知る的なチョイス。
彼がロビン・トロワーを聴いていたとは以外でした。
では、ざっと紹介しましょうか。
01. Whiskey Train (PROCOL HARUM)
02. Evil (CACTUS)
03. Way Back To The Bone (TRAPEZE)
04. I' ll Be Creepin' (FREE)
05. Guess I'll Go Away (Johnny Winter)
06. Love Is Worth The Blues (WEST,BRUCE & LAING)
07. I Come Tumblin' (GRAND FUNK RAILROAD)
08. Woman (THE JAMES GANG)
09. A Hard Way To Go (SABOY BROWN)
10. I Can't Stand It (Robin Trower)
11. Rock Candy (MONTROSE)
渋い、渋すぎる…
おまけにバックを固めるのはエインズレー・ダンバーにティム・ボガート!!
各々の曲自体は突飛なアレンジがされる訳でもオリジナルを凌駕してる訳でも
ない原曲に忠実な感じ。ただ、BAD LANDSで聴かれたようなジェイクのプレイは健在。
この人のフレーズ構成力はやっぱり凄い。
早く第一線に復帰してほしいものだ。


GIRLSCHOOL - Live ★★★ (2009-06-06 21:31:00)

当時、これCD屋で発見したときは驚いたなぁ。
インフォメーションらしきものも全然なかったから、こんな音源が存在すること自体、
まったく知らなかった。一も二も無くレジへ直行!!
もし俺が犬だったら、ちぎれるほど尻尾を振っていただろう。
内容は彼女らが生粋のライヴバンドであることを証明してくれる実況録音盤。
演奏はもともと荒いのが彼女たち。さらに荒々しくなってます。
で、彼女らの煽るMCに対するオーディエンスのレスポンスが最高にイイ。
親切な事に、ブックレットには歌詞の和訳のみならず、MCの和訳までされているのだ!
数年前G/Voのケリー・ジョンソンが他界したとき、このアルバムを聴いてみた。
ライヴの素晴らしさも手伝って、本気で泣けた。
思春期の頃に聴いた音楽って言うのは殊更ヒトをおセンチにさせるのか。


ERIC JOHNSON - Ah Via Musicom ★★ (2009-06-06 20:50:00)

テクニックは超人的だがそんなことは些細なことにすぎない。
至高のトーン、究極のメロディ。ただただ、それに耳を委ねれば良い。
分析的な聴き方をしてると何かを見失う。
エリック・ジョンソン自身もそれは本意ではないだろう。


THIN LIZZY - Johnny the Fox ★★★ (2009-06-06 20:21:00)

バンドのクリエイティヴィティが止まらない時期に作られた作品。
ブライアン・ダウニーがその実力を見せ付けた作品でもあります。
彼のバックボーンのひとつにジャズが挙げられますが、そこはかとなく感じる
スウィング感と絶妙なシンコペーションは、彼らの曲を唯一無二のものにしています。
LIZZYの楽曲に於けるリズムの多彩さは、同時代のHRバンドには決して見られない
彼らならではのパーソナリティでしょう。
アグレッシヴなナンバーと温かなスローナンバーの対比も聴き所のひとつ。
もちろん「やるせない系」もしっかり収録されていて、徹頭徹尾THIN LIZZYたる
ファクターを余すところ無く網羅した素晴らしいアルバムです。


THIN LIZZY - Chinatown ★★★ (2009-06-06 19:51:00)

HM/HRのレヴューで、しばしば「哀愁」「泣き」のような常套句が踊っているのを
よく目にするが、THIN LIZZYのアルバムを聴いて感じるのは、同じ哀愁は哀愁でも
アタマに「男の」が付く。同じ泣きは泣きでもアタマに「むせび」が付く。
おまけに「やるせない」を付けてもいいだろう。
北欧HMやネオクラの「哀愁」「泣き」とは異質の情感を呼び起こさせるTHIN LIZZYの
それは、フィルが担っていると言ってもいいかも知れない。幾多の修羅場を乗り越え
辛酸を舐めてきた男だけが創り得る世界。自身のアイリッシュであり、しかも混血児
というバックグラウンドも無関係ではないのだろう。
メロディック・デスに代表されるような、冠に「メロディック」を掲げている
音楽を聴くと、なるほど哀愁を湛えたメロディがふんだんに使われている。
しかし、その哀愁は押しの強い「どうだ!!泣いてるぞ!!これでもか!!」的な
ものを感じてしまう。(感受性の違いはご容赦願います)
本作も、メンバーチェンジしたにもかかわらず「哀愁」「泣き」は健在だ。むしろ
濃厚になっている。「LIVE AND DANGEROUS」がバンドの最高傑作というのを大前提と
踏まえた上で、この「CHINATOWN」、彼らの本道的に最後の傑作である。
(「THUNDER AND LIGHTNING」は本道ではない)
どうしても言っておきたいのが、このアルバムは優れた「レスポール・アルバム」だと
いう事。初代ギタリストであるエリック・ベルを除く歴代のLIZZYのギタリストは代々
レスポールを使用してきたが、本作で聴く事のできるサウンドは実に味わい深い。
ホワイトスネイクの初期の作品同様に珠玉のレスポール・サウンドが堪能できる。
アルバム1曲目「WE WILL BE STRONG」を聴くだけで、上記の内容に
納得してもらえると思う。


THIN LIZZY - Live and Dangerous - Suicide ★★★ (2009-06-04 06:51:16)

LIZZYお得意の三連チューン。
ハードボイルドなリフが緊張感を高めてます。
後半のギターの掛け合いは鳥肌モノ。
こんな曲フィルじゃないと作れないよなぁ。
例によってスタジオバージョンより数倍ワイルドになってます。


THIN LIZZY - Fighting ★★★ (2009-06-04 05:36:00)

こちらは6年ぶり2人目の書き込み。こんなに書き込みが少ないと悲しくなってくる。
知名度が低いとは思わないんだけど、みんなTHIN LIZZY にまで手が回らんのか…
ライヴでも必ず取り上げられる定番曲「Rosalie」「Suicide」収録です。
特に後者のクールさと緊張感はハンパじゃありません。前者は米国進出を
狙ったボブ・シーガーのカヴァーですがアルバム1曲目らしい明るいナンバー。
しかし上記2曲以外の曲ももちろん素晴らしい。
聴いてみて損はありませんよ。「Wild One」は名曲です。


THIN LIZZY - Jailbreak ★★★ (2009-06-04 05:08:00)

うーむ、4年ぶり4人目の書き込みらしい…
みんなはTHIN MOOREとかTHIN SYKES が好きなのか。
確かにサウンド的にはハードロックと呼ぶにはおとなしいのかもしれないです。
しかし前作、前々作から積み上げてきたLIZZY節が確立されたのが本作なのです。
フィルにしか表現できない男の哀愁、それとは真逆の荒ぶる漢、そして母国への郷愁。
それをツインリード、ハーモニーリードで劇的に唄い上げる。
これぞTHIN LIZZYという魅力に富んだ好盤なのです。
「COWBOY SONG」が、身も心も震わせます。名曲です。


THIN LIZZY - Black Rose ★★ (2009-06-04 04:31:00)

LIZZYの最高峰アルバムと言えば「LIVE AND DANGEROUS」に相違ないけど
この「Black Rose/A Rock Legend」はちょっと評価に困ってしまう作品。
もちろんアルバムとしては大好きなんだけど、THIN LIZZYの作品として見た場合
明らかに異質なのは何人かのみなさんがおっしゃるとおり。
バンドの本質は基本的には変わらないんだけど、もともと小さじ1杯のケルト感を
大さじ1杯分タイトル曲に投入したような…
ゲイリーのプレイも文句なしに素晴らしいです。しかしスーパープレイヤーは
THIN LIZZYにはそぐわない気もします。
バンドのヒストリー的には浮いた存在の本作ですが、内容は各曲ハイクオリティ。
名盤の誉れ高いアルバムと言っていいと思います。


THIN LIZZY - Live and Dangerous ★★★ (2009-06-04 03:55:00)

問答無用の説得力があるなぁ、こりゃ。
スタジオ盤では味わえなかったパワフルな面が強調されるのは彼らに限った
事じゃないけど、それにしても見事なまでにライヴ・バンドですね。
確かにブライアン・ダウニーがアンサンブルの鍵を握っている気がします。
シャッフルナンバーは彼の独壇場。ハイハットの音がイカシてる。
彼らの黄金期を味わいたいのなら、時系列でアルバムを追って本作で
終わってほしいものです。
いや、本作以降も素晴らしい作品を発表してますが、やはり別物感は払拭
できないんですよ、僕は。