この曲を聴け!
はっちゃんさんの発言一覧(評価・コメント) - 時系列順 1-100

MyPage

はっちゃんさんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順
0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7
モバイル向きページ 
はっちゃんさんの発言一覧(評価・コメント) - 時系列順 1-100

0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7


QUEEN - Queen II - The March of the Black Queen ★★★ (2018-08-11 01:15:47)

すべてはこの曲のための序曲とさえ思える。
スぺクタキュラーな展開につぐ展開、邪悪な世界観に「これがRADIO GAGAをやってる人達の曲か!?」と
瞬時には理解できない。この曲も含めてアルバム「QUEENⅡ」は凄いことになっている。

学生の時先輩にこう言われた。「QUEENⅡって疲れるのよね」
当時、まだこの作品を未聴だった僕は「へー。そうですか」ぐらいの感じだったのだが、後年この作品を
聴いてみて先輩の言った言葉の意味がわかった。とにかく気が抜けないのだ。それまで培ってきた自分の
音楽耳、音楽脳を全力で駆使しないと飲み込まれてしまうのだ。故にあの先輩の言葉となる。


QUEEN - Queen II - Nevermore ★★★ (2018-08-11 00:37:08)

こちらは2分にも満たない。
しかしこの美しさはなんと表現すればよいのか。儚いカゲロウのような曲。
この曲はこの位置でなければならない。だからこそ意味がある。


QUEEN - Queen II - The Fairy Feller’s Master-Stroke ★★★ (2018-08-11 00:21:24)

3分にも満たないコンパクトな曲なんだけど、侮ってはいけない。
その密度たるや尋常ではない。一気に駆け抜ける構成のなかに含まれる情報量の多さに
脳ミソが追い付かない。気持ちわるい。初めて聴いた時は何が起こっているのか
わからなかった。大げさじゃなく、今こんな曲を書ける人はいない。異形の名曲。


QUEEN - Queen II - Ogre Battle ★★★ (2018-08-11 00:06:53)

黒面はこの曲からスタート。
驚いたことに、この印象的なギターリフ、フレディが考えてブライアンに聴かせたそう。マジか!
漂う緊張感、ほとばしる狂気、みなぎる殺気、そして華麗なメロディに茫然自失となるのみ。
この曲、単体で聴いてもいいけど、やっぱりブラックサイド(レコードでいうB面)通して
聴くのがいい。彼らのポップな面しか知らない人たちに是非聴いてほしい。


GEMINI FIVE - Babylon Rockets ★★★ (2018-07-27 04:45:03)

貸してたCDが10年ぶりに戻ってきた‼

久しぶりに聴いたけど、めちゃめちゃカッコイイぞ、これ。L.A.メタルみたいなショウビズ感は皆無。
nanase7さんのおっしゃるようにHANOI ROCKSやWILDHEARTSみたいなセンスのあるチンピラR&Rです。
サウンド自体はエッヂが立っててヘヴィなんだけど、キャッチーでセンチメンタルなメロディは北欧ならでは。
ディテイルを聴き込むと、現代的な要素がテンコ盛りでモダンでありながらロケンローの本質を貫いていると。

やはり皆様が異口同音におっしゃるとおり、英国の独眼竜ことピート・バーンズ率いるDEAD OR ALIVEの
「YOU SPIN ME ROUND(Like A Record)」に意表を突かれましたね。おお、ちゃんとR&Rになってるぞ!

彼らの作品はこれしか知らないけど、その後どうしてるんでしょうね?


THE COMPANY OF SNAKES - Burst the Bubble ★★★ (2018-07-27 03:26:44)

こっちの方がホンモノのような気がしてきた。

当事者が3人もいるんだから当然WHITESNAKEにはなるよね。しかもより味わい深くなってるという。
それでいてタイト。音像もクリアでエアー感もあるプロダクションだから当時のWSの音と比べると、
通気性が全然ちがうんだよなあ。マーティン・バーチの下を離れるとこんなにも変わるものなのか。
もちろん当時と2000年代のレコーディング・テクノロジーを比較することは無意味とは思うけど、
楽曲もサウンドも気持ちいいのは圧倒的にこっちの方。

当時ソングライティングの一翼を担っていたバーニー・マースデンとミッキー・ムーディ。やっぱり
いい曲創るなあ。ギターサウンドも素晴らしいしバッキングの振り分けも気持ちいい。
テクニック的な意味ではなく巧いギターを弾く人達ですな。
ヴォーカルにもう少しブラック・フィーリングがあれば良かったんだけど。そこが唯一惜しいトコロ。

現在のWSは積極的に聴こうとは思わないけど。コッチは積極的に聴いてみたい。


DEMOLITION TRAIN - Unleash the Hordes ★★★ (2018-01-02 16:34:17)

うわー!ご馳走がきたー!!

まるでトーマスが悪事に手を染めてしまったかのようなアートワークに聴く前からテンションが上がります。
バンド名も音楽性とリンクしていて思わずニヤリ。この辺のセンス、好きだなぁ。
みなさんのおっしゃるとおり、モーターヘッドの影響は大きいようで、鋼鉄の線路をノー・ブレーキで爆走!
しかし勢いだけではなく、それをより活かすためのリズムチェンジや少々の展開など派手ではないけど効果的な
手法で仕上げてくるあたりはメタリカ的でもあります。

ギターソロもこういうバンドにありがちな、ただやみくもに勢いでアドリブを弾き倒すでもなく、かといって技巧を
ひけらかすタイプでもなく、しっかり着地地点を見据えてフレーズを連ねていくクレヴァーな感じがしますね。
でもちゃんと炸裂感があるという、ちょっと面白いギターです。雄々しくデカい譜割りのハーモニーリードも
かなりカッコいい!JPの影響があるのかな。

聴き終わった後のスカっとした爽快感はこの手のバンド特有のものでしょうね。コレ、相当気持イイっスよ。


VOIVOD - The Outer Limits ★★★ (2018-01-02 10:30:30)

聴き手の小学生マインドをザクザク掘り起こしてくれる素敵な作品。

まずはオマケの3Dメガネ。笑いが止まんねー。小学館©の学年誌かっつーの。子供の頃からコレをかけて立体に見えた事など一度も無いんだが。何度ダマされてもワクワクしながら装着してしまう逸品だ。みんなもそうでしょ?
そしてインチキSFというかレトロ・フューチャー的なアルバムコンセプト。もう、買わない理由がありません。

さて中身はというと、ガレージ/パンク的なロックンロールを核としながらプログレッシヴな味付けが施されたVOIVODにしか
できない音世界。彼らを形容するワード「サイバー」にふさわしいアルバムです。奥行きのあるサウンドプロダクションが
宇宙感を演出してますが、なぜか生々しいサウンドにも聴こえるという不思議な感じ。これは新鮮。
もはやスラッシュではありませんが、激烈ディストーションからクランチ、クリーンと様々なギターサウンドが聴けるので
ギタリスト諸氏はサウンドメイクの参考になるかも。

一つの音楽性に固執しない柔軟な姿勢は、異端とか孤高と評される一因となってはいるけど、それって表現者として大事なこと
なんじゃないかなぁ。「Jack Luminous」を聴いてそんなことを考えてしまった。


DEREK AND THE DOMINOS - Layla and Other Assorted Love Songs - Layla ★★★ (2017-08-14 23:12:22)

狂おしいほどの恋慕の情。これは単純なラブソングではないのだ。

親友、ジョージ・ハリスンの奥方パティ・ボイドを好きになってしまったクラプトンの煩悶がストレートに歌われる
ある意味少し恥ずかしい曲。実際クラプトンは当事者パティにリリース前のこの曲を聴かせたそうだ。

ク「パティちょっとこれ聴いてくれるか」
パ「うわ、アカン!これウチの事やってみんなにバレてまうやん!!」

このままの状況を続ける訳にはいかないと思ったクラプトンは、意を決してジョージに自分の気持ちを打ち明ける。

ク「なぁジョージ、ちょっと話があんねんけど…」
ジ「なんやエリック、あらたまって」
ク「実はな、君の嫁はんのパティの事が好きになってしもたんや…」
ジ「………」
ク「何度もあきらめようとしたんや。でも、でも…やっぱ好きやねん!!悲しい色やねん!!!」

実際のところジョージの度重なるゲス不倫でパティは心身ともに疲弊しており、もはや婚姻関係は破綻していた。
そんなパティを優しく慰めてくれたのがクラプトンだった。そんなことが続くと互いに惹かれ合うのは自明の理。
親友の妻を愛してしまった事に対する自責の念を抱きながらの決死の告白にジョージは何と答えるのか。

ジ「好きにしたらええがな」

晴れて二人は夫婦となるのだが、クラプトンもまた恋多き男。ゲス不倫を繰り返した挙句に敢え無く離婚する。
不思議なのは、こんな大変な事がありながらもジョージが他界するまで二人の友情は続いていたということ。
自分にゃ到底無理な話だ。

「LAYLA」という世界中に公開されたラブレター。その情熱は確かに聴く者の胸を打つ。


LED ZEPPELIN - Led Zeppelin Ⅳ - Stairway to Heaven ★★★ (2017-08-13 02:31:37)

この曲を前にして、何を語れというのか。美辞麗句を羅列しても「本物の名曲」の前では陳腐なフレーズに成り下がる。

高校生のころ、昼休みに放送部に頼み込んでこの曲をかけてもらったことがある。モチロン自前のLPレコード持参でだ。
校内に響き渡る「Stairway to Heaven」。仲の良いグループで談笑しながらお弁当を食べる女子、ギャーギャーとバカ騒ぎする男子。
ザワザワした教室が徐々に静かになりだしたのは、あのイントロからロバートの歌に入る前あたりからだった。
その時教室にいた生徒全員とは言わないが明らかに耳を傾けているのは明白で、ギターソロから大団円に向かい進行するに至っては誰も
言葉を発していない。楽曲の持つパワーに圧倒されているのだ。

曲が終わりみんなが茫然自失となっていると、吹奏楽部のK子が目をキラッキラに輝かせて「はっちゃん、今の誰の何ていう曲??」と
ものすごいイキオイで訊いてきた。K子はブラスバンドでは飽き足らず、町内のオーケストラにも参加し尚且つ園児のころからピアノを
習い続けている音楽女子だ。僕とは割と仲が良かったがK子がクラシックは聴いてもロックを聴くなんて話は聞いたことがない。
その彼女がZEPに興味深々になっているのだ。放送室から戻ってきたレコードをK子に貸したのは言うまでもない。

時代は80年代半ば。当時の高校生が聴く音楽といえば男子はおニャン子クラブや聖子、明菜で、女子はチェッカーズや吉川晃司なんかが
クラスの主流を占めていた。ロックを聴く人間は段々増えつつあったがHM/HRを聴く奴は完全にマイノリティーだった。
ましてや70年代の音楽を聴いている者は完全に変態扱いされたものだ。

だが「Stairway to Heaven」は響いた。マスコミがデッチあげた”新人類”世代の高校生に突き刺さったのだ。
この印象深いエピソードで『音楽には得体のしれない力が宿っている』という事を確信した。


KISS - Love Gun ★★★ (2017-06-09 19:48:07)

初めて聴いたのは小学生のとき。

冒頭の「I Stole Your Love」が凄まじくカッコいい。オープニング・ナンバーとしては100点です。この曲はポールの作なんですが
よくこんなリフ考え付くなぁ。もうロックのカッコよさがあふれ返ってます。で、タイトル曲の「Love Gun」に至ってはHRを代表する
名作のひとつとして色んなバンドがカヴァーしてるグレート・チューン。破壊力はハンパじゃありません。
前々作「DESTROYER」は緻密にプロデュースされた完成度の高い作品だったけど、本作のようなサウンドの方がこの時代のKISSには
合っているような気がします。息苦しくないと言うか肩が凝らないと言うか。

何年か前に初めて対バンするバンドと挨拶もかねてジャムセッションしたんですが、休憩中に誰かが何気なく弾きだした「Love Gun」の
イントロに反応して、休憩してた全員が乗っかってきたときはビックリしたなぁ。しかもみんな本来の自分の担当楽器じゃない楽器を
弾いてるじゃないか! 聞くと、皆一様に擦り切れるほどレコード(!)を聴きまくっていたから、やれると思ったとのこと。
なんだ。僕と一緒じゃないですか!この時、両バンドのメンバー、ニッコニコの超笑顔。ロックっていう共通言語を持つことは、
こんなにも楽しい事なんだと再認識した、印象深い出来事でしたね。


THE WALKER BROTHERS - Introducing the Walker Brothers - Land of 1000 Dances ★★★ (2017-06-07 23:23:44)

驚異のワン・コード!!

この曲に出てくるコードはたった1個だけ。昔のブルースには頻出したパターンだけど、グルーヴがすごい。
こういうのが売れたという事実もまたすごい。


NIGHT RANGER - 7 Wishes ★★★ (2017-06-07 21:36:11)

お見事!!素直に拍手を贈ります。

皆さんおっしゃるとおり曲のクオリティが非常に高い。ジャック・ブレイズという人はベースプレイは全然聴こえないけど
作曲の才能は非凡なものがありますね。転調を上手く使ってメロディに印象を持たせるのがすごく巧みだと思います。
特に「Faces」「Four in the Morning」ではそれが顕著ですね。聴いていて気持ちいい。
確かに少し地味に感じられるナンバーもありますが、トータルで見ると押し並べて佳曲が詰まった聴き応えのある作品です。
いいソングライターがいるバンドはそれだけで、テクニシャンが在籍している事よりもアドバンテージがあるんですよ。

先行シングルにもなった「Sentimental Street」。この曲におけるギターソロは非の打ちどころのないパーフェクトな
プレイですよ。ブラッド・ギルスはフロイド・ローズを駆使したトリッキーなテクニシャンだと思われがちなんだけど
この人の場合、アームプレイはチョーキングやビブラートと同義。自身のエモーションが頂点に達しアーム・アップ!!
そこにはギミックもトリックもありません。ケリーが歌う♪~to you♪にクロスフェイドで入ってくる部分は鳥肌もの。

1st、2ndはHRを楽しめますが、本作は質の高いメロディアスなロックを堪能できる良作となっております。
産業ロックと侮るなかれ!(個人的には産業ロックとは思わないんだけど)先鋭的なHMに疲れたらこんなのもありますよ。

余談ですが、本作で速弾きが控えめのジェフ・ワトソン。インタビューでそれを指摘されると
「いやー、次のアルバムはイングヴェイもビビッてウンコ漏らすほどの速弾きを披露するよ」と豪語してました。
(↑本当にこう書いてあった)


LED ZEPPELIN - Led Zeppelin Ⅱ - Living Loving Maid (She's Just a Woman) ★★★ (2016-09-14 00:44:40)

リフはウェス・モンゴメリーでお馴染みのオクターヴ奏法。
「りび(ターン!)らび(ターン!)」の部分がすこぶる気持ちいい。


LED ZEPPELIN - Led Zeppelin Ⅱ - Heartbreaker ★★★ (2016-09-14 00:39:07)

こういうリフって、作ろうと思ってもなかなか難しい。
オーバーダブされたもう1本のギターが素晴らしい。


LED ZEPPELIN - Led Zeppelin Ⅱ - Thank You ★★★ (2016-09-14 00:30:49)

荘厳なムードの中、パーシーのエモーションが炸裂する名曲。
ペイジ先生はエレキの時よりアコギの時の方が丁寧で繊細なプレイをする。
「綺麗」とかそんな形容詞では到底表現しきれないナンバー。


LED ZEPPELIN - Led Zeppelin Ⅱ - The Lemon Song ★★★ (2016-09-14 00:21:02)

ジョンジーとボンゾの超人リズム隊が素晴らしい。
加えてペイジ先生のトーンとオブリも素晴らしい。
パーシーのキレっぷりももちろん素晴らしい。
総じてすべてが素晴らしい。


LED ZEPPELIN - Led Zeppelin Ⅱ - What Is and What Should Never Be ★★★ (2016-09-14 00:13:38)

すごいオリジナリティー。シンプルに聴こえるけど、情報量は多い。
生半可なバンドじゃ真似はできない。
ボンゾの銅鑼をよくぞあそこにはめ込んだなぁ。


LED ZEPPELIN - Led Zeppelin Ⅱ - Whole Lotta Love ★★★ (2016-09-14 00:06:29)

突出した魔性。ZEPPを聴く時いつも感じるのは、この『魔性』。
フツーに考えたらこのタイプの曲が売れる事は無い。
が、ヒットした。恐ろしい事だ。中毒性のある曲。


IRON MAIDEN - Best of the Beast ★★★ (2016-09-13 00:31:50)

腹の立つことに、確かコレって廃盤なんスよね。

これからMAIDENを聴いてみようって思ってる人には、これ以上ない最強のベスト盤です。中古で見つけたら即GETですよ!
皆様がおっしゃっているように選曲、ボリューム、ランニングオーダー等々にこだわりを感じます。そして未発表テイクや
幻のTHE SOUND HOUSE TAPESの音源などが収録されている事で、その資料的価値を考えると決して廃盤になるような
内容のベスト盤ではありません。

溢れんばかりのファンへの感謝の気持ち。それがストレートに表れているのがバンドのヒストリーや数々のアートワークを
掲載した豪華ブックレット。これってバンド側が制作側に積極的に協力しないと不可能な作業のはず。この事を考えても
大変な労力が投入された、まさに入魂のベストアルバムと言っても過言ではありません。

「EDWARD THE GREAT」も良いかもしれないけど、おススメするならば断然コチラです。


子門真人 - 子門真人ヴォーカル・コンピレーション「SONGS FOR HEROES」(緑盤) - ゴジラとジェットジャガーでパンチ・パンチ・パンチ(「ゴジラ対メガロ」) ★★★ (2016-09-11 22:41:44)

伊福部作品とは別の魅力あり。
「ジェッジャガー ジェッジャガー やったぜジャガアァ~」の部分と
「ゴジラとジャガーでパンチ パンチ パアアァァ~ンチ!」の部分がたまらなく好き。


LIVING LOUD - Living Loud ★★★ (2016-09-11 18:56:57)

実は根に持つ人たちだったのね。

ギャランティ未払いとかなんとかでシャロン・オズボーンの逆鱗に触れてしまい、オジー作品の
リマスター盤のリリースに際してオリジナルメンバーとして参加しているにも関わらず、
居なかった事にされてしまった可哀想なリズム隊の2人ボブ・デイズリーとリー・カースレイク。
自分たちのプレイを何の縁も無い別人のテイクに差し替えられた事が相当悔しかったんでしょうね。
バンドのメンツも同じ釜の飯を食った盟友ドン・エイリーが参戦。そしてVoに遅れてきた実力派
ジミー・バーンズ!この人マジで上手い。で、ギターはなんとスティーヴ・モーズを召喚!!
なんでも弾けるテクニシャンとして現在DEEP PURPLEで活躍中。

作品中の半分はオジーのカヴァー。しかしながらそのアレンジが意外性満載で「成る程そうきたか」
と感心してしまう様な出来。オリジナルをなぞるだけなら只のコピーだし、滅茶苦茶に壊されても
ガッカリするだけなんでここで聴けるアレンジのセンスには高いスキルと意地みたいなものを感じます。
バンドのオリジナル曲も派手ではないけどブルージーで良質なHRあり、オリエンタル風で若干へヴィな
ナンバーあり、アダルトなバラードありと総じて高品質なハードロックを聴かせてくれます。
そんなに期待していなかっただけに、良い買い物をしましたよマジで。


CHEAP TRICK - Next Position Please ★★★ (2016-09-10 23:28:33)

今回のサウンドプロデューサーは、あのトッド・ラングレンが初登板。

プロデューサーにはザックリ分けて2通りのタイプがあって、一方はエンジニアリングに力を注ぎ、基本的に作品の方向性には
うるさく口出しをしないタイプ。そしてもう一方はコンセプトワークから曲作り、サウンドメイクにまで介入してくるタイプ。
トッド・ラングレンは典型的な後者で、彼のプロデュースした作品は一聴しただけでトッドのプロデュースだってわかっちゃう。
なので本作でのコラボはすごく楽しみだったのだ。

結果は、まあ予想通りで見事なまでにトッド・ラングレンの音。1曲目からあからさまなトッド節で笑っちゃうなぁ。
たとえ作曲者がリックやロビンだとしてもクセのあるコードやクセのあるコーラスを指示することでCHEAP TRICKのカラーは
どんどん薄くなっていく。がCHEAP TRICKも濃ゆいパーソナリティの集団だからして体裁的には均衡を保っているんだけど
過去の作品と比べると異質なのは明らか。「Don't Make Our Love a Crime」に至ってはトッドの曲だし(笑

ネガティヴに受け取れる文章を書いてしまったけど、やはりトッド・ラングレンという人は敏腕プロデューサーなわけですよ。
アルバム自体は高品質です。つまらない曲は1曲たりともございません。むしろ、なんでコレが売れねぇのか…と彼らの低迷ぶりに
口惜しさがつのるばかり。個人的にトッドのファンでもあるから、僕自身はすごく楽しめたしホント良い作品だと思ってるけど、
2nd、3rd、4thあたりが好きなリスナーはこのアルバムをどう感じてるんだろう。


THE HELLACOPTERS - By the Grace of God ★★★ (2016-09-10 21:13:20)

やっぱりココに着地したか。

前作までのアルバムにあったパンキッシュな勢いや攻撃的なサウンドは控えめになり、哀感が際立つ
メロディーをプッシュした作風にまずは軽く驚いたんだけど、想定内というかお国柄を考えると
ありえない話ではないので、すぐに受け入れる事ができますね。
↑あきらどんさんのおっしゃるとおりHANOI ROCKSにかなり似ています。さらに言うと
アンディ・マッコイの曲作りに相当近いですね。
ポップと言うと語弊がありますが、非常に解りやすくてしかも嗚咽を誘うせつないメロディは
日本人には受けること間違いなし。キャッチーなのに猛禽類ばりの威嚇も忘れないという、優秀な
アルバムとなっております。サウンドの方はもはやガレージ的なサウンドメイクではなく、もっと
引き締まったメジャー感のあるプロダクションになってます。

しかしメロディメーカーとしての片鱗は感じていたけど、ここまで徹底してメランコリーな楽曲で
固めてくるとは…少し意地悪な言い方をすると、北欧爆走ロケンローのテンプレートに上手にはまった
作品とも言えるんだけど、個人的には本作のようなスタイルは大好物のご馳走なんでありがたく
いただいてます。


NASHVILLE PUSSY - Say Something Nasty ★★★ (2016-09-09 20:11:14)

夫婦漫才ならぬ、夫婦ロッカー率いるロケンローバンド。

1stは、もろにMOTORHEADリスペクトだったけど3rdになるこのアルバムでは緩急の変化を織り交ぜつつもAC/DCを意識した
グルーヴィなロケンローを披露。基本路線は前作から大きく変わるものではないけどベースに新加入のケイティを迎えた事で
リズムがよりタイトになった。しかもルックスもいい!前任者のコーリーはルックスは100点だったけどベーシストとしては
若干弱いかな。半裸で火を吹くステージパフォーマンスがそれを補ってはいたけど。

ここまで体脂肪率の低いロックは聴いていて本当に気持ちが良いね。相変わらずの馬鹿フィーリングも残ってるし。
カヴァーの選曲も抜群だ。「Rock 'n Roll Hoochie Coo」はこのバンドに文句なしでハマりすぎでしょ。
個人的にはいまだにリピート率が異常に高い超愛聴盤です。


IRON MAIDEN - Killers - Purgatory ★★★ (2016-09-06 22:49:00)

この作品の中では一番好き。ディアノの魅力満載。
初期2枚にこだわるファンが多数存在するのも理解できる。


IRON MAIDEN - Killers - Prodigal Son ★★★ (2016-09-06 22:42:23)

濃厚なブリティッシュの出汁が溢れまくるスティーヴらしいナンバー。
なんとなくWISHBONE ASHの雰囲気がある。


IRON MAIDEN - Killers - Killers ★★★ (2016-09-06 22:37:59)

初期に顕著な性急なリズムが、聴く者に有無を言わせぬほどNWOBHMを主張してくる。
「カッコイイ」とはこの曲のための形容詞である。


IRON MAIDEN - Killers - Innocent Exile ★★★ (2016-09-06 22:30:39)

個人的にディアノ時代では上位に入る曲。歌メロにどこかブルージーなフィーリングがあるのが良い。
リズムチェンジが実にMAIDENらしい。


IRON MAIDEN - Killers - Genghis Khan ★★★ (2016-09-06 22:21:14)

一聴すると奇天烈な感じも受けるが、展開がドラマチックなMAIDENならではのインスト。
終盤におけるギターのハーモニーパートが美しい。


IRON MAIDEN - Killers - Another Life ★★★ (2016-09-06 22:15:17)

中盤に出てくるベタベタのロケンローの常套フレーズが印象的なナンバー。
こちらはギターにパンクを感じる。


IRON MAIDEN - Killers - Murders in the Rue Morgue ★★★ (2016-09-06 22:09:40)

ディアノの歌唱スタイルもさることながら、この曲をパンキッシュにしているのは
クライヴ・バーのドラミングだったりする。


IRON MAIDEN - Killers - Wrathchild ★★★ (2016-09-06 22:05:36)

IRON MAIDENにしか出せないグルーヴ。彼らの楽曲の中でもちょっと珍しいタイプの曲。
どこか70年代っぽさも匂わせながらも、世界観は正調MAIDEN節。文句なしにシビレる。


IRON MAIDEN - Killers - The Ides of March ★★★ (2016-09-06 21:23:30)

この曲を聴くと、初期の彼らにとってクライヴ・バーの存在がいかに重要だったかが解るような気がする。
というか、やはりディアノにはクライヴ・バーが合ってるし、ブルースにはニコが合っている。


天下一品 ★★★ (2016-08-31 23:37:52)

こってりのスープを全部飲み干したら、友人が驚いてたぞ。
僕はどんなラーメンでもスープはすべて飲み干すので、ここのこってりスープも例外ではない。
え?あれってみなさん残すんですかね?


おしん ★★★ (2016-08-31 23:12:25)

国内ドラマでは未だ破られる事のない平均視聴率52.6%、最高視聴率62.9%という驚異の数字を記録したモンスター番組。

たまたまYOUTUBEで見つけたので、懐かしさから少女編だけ見てみたんだけど、まあこれが泣けて泣けてしょうがない。
ぶっちゃけ、しゃくりあげちまったよ。いわゆる号泣ってやつだ。いや、慟哭に近いな。涙が制御できないのよ。
リアルタイムで見てた時は、ハマってはいたけどここまで泣くことはなかったから自分でもビックリ。

貧しい小作の娘おしんが、口減らしのため奉公に出されるんだけど、次々と襲ってくる艱難辛苦と理不尽な日々に耐えながらも
盗難の濡れ衣を着せられたことで遂に心が折れ、奉公先から逃走を図る。ここからのストーリーが少女編の白眉だ。
とにかく目が離せないし感情移入のボルテージもアップしていく。ぜひ見てほしい。
誇張でもなんでもなく、日本人なら必ず見なければいけないと思う。


EMERSON, LAKE & PALMER - Tarkus - Are You Ready Eddy? ★★★ (2016-08-31 21:53:15)

ふつうの8ビートからスタートするんだけど、いつの間にかシャッフルで終わっているぞ?
いつの間に変わったんだろう?


EMERSON, LAKE & PALMER - Tarkus - Jeremy Bender ★★★ (2016-08-31 21:48:43)

アナログでいうB面はこの曲からスタート。超大作の後にこれですよ。まさに緊張と緩和の典型。


EMERSON, LAKE & PALMER - Tarkus - Tarkus ★★★ (2016-08-31 21:38:20)

コンセプト、楽曲、サウンド、プレイが怒涛の如く押し寄せてくる。この衝撃は半端なものではない。
↑ 豚千代さんの意見にもうなずける。


マクドナルド (2016-08-28 22:24:08)

現在僕の体重は63キロだが、一時期マックばかり食べて20キロばかり増量したことがある。

毎週末の金曜から日曜の三日間は全食マック。だって家から歩いて3分もかからない所にあるんだもの。
普通は毎日違うものが食べたくなるはずなんだが、当時は仕事で連日徹夜で家に帰れるのがその三日間だったわけだ。
まともな思考じゃなかったんだろうね。
まず内容だが、ビッグマックのセット、ポテトはL。でフィレオフィッシュ×2 ダブルチーズバーガー×1
チキンタツタ×1 アップルパイ×1 こんなところだ。これが1食分×3。もちろん1日にこれしか食べない。
あとはひたすら寝ているだけ。というか起きない。全然。まさに力士のライフスタイルそのもの。
ちゃんこ鍋は健康面、栄養面に優れた素晴らしい食事だが、こっちが喰らってんのは「アメリカの毒」だからね。
今考えると、とんでもないエンゲル係数だけど遊ぶ暇がないから当然金は食費にまわっても生活費に支障はないという。

マイケル・ムーアに先んじたセルフ人体実験を経てわかったことは、自分はストレスを食で昇華させるタイプだということだ。
その後食事を日本食に変更したらあっという間に元通り。はい~(エスパー伊東風に)


餃子の王将 ★★★ (2016-08-28 21:32:58)

焼き飯と餃子は男のメニュー。女の人ってあんまりコテコテの中華って食べないっスよね。

MK-OVERDRIVEさんのおっしゃるとおり、店舗によって味が違うから自分好みの店を探すのが大変。
結局いつものように近場の店になってしまう。なんだかんだで王将が好きなんで。


PAT BOONE - In a Metal Mood: No More Mr. Nice Guy - Enter Sandman ★★★ (2016-08-28 21:05:15)

例の印象的なアルペジオからの導入部はオリジナルどおり。
歌メロからのスイング・ビートを聴いたらとてもMETALICAがオリジナルだとは思わんでしょう。
ラーズには叩けそうもないフレーズやフィルインなんかも容赦なく飛び出してくる。
やっぱジャズの人は怖いわ。


PAT BOONE - In a Metal Mood: No More Mr. Nice Guy - Holy Diver ★★★ (2016-08-28 20:56:23)

このアレンジはなかなか面白い。ビッグバンドが憎いほどはまっていてパット・ブーンを盛り立てる。
これは物凄く考えられてるアレンジだ。もちろんロニーのお約束もクオリティアップに一役買っている。


PAT BOONE - In a Metal Mood: No More Mr. Nice Guy - Smoke on the Water ★★ (2016-08-28 20:48:02)

ゴージャスなSANTANAみたいだ。
で、ブラックモア大権現も参加しているらしいんだけど、この「らしくない」ギターソロは
そうなのかなぁ?自分より先輩の作品に参加してるって事でナーバスになってんのかなぁ。
まさか、そんなタマじゃないよね。


LED ZEPPELIN - Led Zeppelin - Good Times Bad Times ★★★ (2016-07-30 02:59:14)

リズム隊がヤバすぎ。

かのベートーヴェンは「運命」の冒頭のジャジャジャジャーンは「運命の扉を叩く音」と言った。
この曲の冒頭のダンダンッ!!は「ハードロックの誕生を高らかに宣言した音」である。


LED ZEPPELIN - Led Zeppelin - Communication Breakdown ★★★ (2016-07-30 02:46:14)

リフの破壊力が尋常じゃない。これだけでもう勝ちは決定。
4人が4人とも凄まじいパフォーマンスをしてる。コレ、もはやパンク。


FIREBIRD - Firebird ★★★ (2016-02-21 23:52:30)

70’s愛が炸裂しております。

マイケル・アモットといい、極端にエクストリームな方向に行っちゃった人達って先鋭的であることに
疲れちゃったんでしょうか。70年代の原始的なHRは疲れた彼らをつつむ癒しのスポットなのでしょうか。

このFIREBIRDの雰囲気は紛れもなく70年代。よくぞここまで当時のムードをパッケージしたなぁ。
プレイ、サウンド処理、楽曲、そしておそらく機材なんかも相当こだわったんだと思います。
当然、比較の対象としてマイケル・アモットのSPILITUAL BEGGARSが挙りますが、そもそも両者は
コンセプトが違うバンド。70年代をキーワードとしながらもやっていることは全然違うので、聴く側の
好みも分かれるでしょうね。僕はどちらも大好物ですけども。
とはいえ、70年代のあの雰囲気により近いのは圧倒的にこちらです。このテのバンドの多くがドゥーム、
サイケデリックの方向から70年代をリスペクトしているのに対し、FIREBIRDはもっと大きく70年代を
捉えているんじゃないかなぁ。ビル・スティアーは鋭い感覚とセンスの持ち主だと言う事がよくわかる。

とは言いながらCARCASSは怖いから未だに聴けずにいるんです。 ←チキン野郎


ふり向くな君は美しい(高校サッカーのテーマ) ★★★ (2016-02-21 02:21:48)

作詞は昭和歌謡の巨星、阿久悠。


うつ向くなよ ふり向くなよ

君は美しい 闘いにやぶれても 君は美しい

今ここに青春を刻んだと グラウンドの土を手に取れば

だれも涙を笑わないだろう だれも拍手を惜しまないだろう

また会おう いつの日か  また会おう いつの日か

君のその顔を わすれない


すばらしい歌詞です。スポーツニュースで高校サッカーのダイジェストシーンでこの曲がかかると
僕は涙をこらえる事ができません。


MANITOBA'S WILD KINGDOM - ...And You? ★★★ (2016-02-19 23:15:28)

プチ同窓会みたいなアルバムです。

元MANOWARのロス・ザ・ボスと、このバンドのリーダーである”ハンサム・ディック”・マニトバさんは
N.Y.パンク出身のDICTATORSで同じ釜の飯を食ったという間柄なので、アルバムの出来もなるほど納得。

確かにR&Rではありますが、根底にあるのはガレージです。ラフでルーズでスリーズィといった印象より
性急なビートが炸裂する、あたかもDICTATORS時代に戻ったかのようなガレージ・サウンドがこの
バンドのパーソナリティなんでしょうね。もちろんアメリカのバンドらしい典型的なR&Rナンバーも
演ってるんですが、個人的にどうしても「Fired Up」や「Speedball」のようなガレージナンバーに
注目してしまいます。ロス・ザ・ボスのギターもMANOWARの時とは違いパンク・フィーリングたっぷり。
それでもギターソロではメタリックな部分も顔を覗かせてマニアはニヤリとするはず。
あまりに世界観が違うからMANOWARファンがどういう感想を持つか非常に興味深いところですね。

ちなみに”ハンサム・ディック”・マニトバの”ハンサム・ディック”を訳すと”イケメン・チンコ”という
ことになります。なんというお下劣なステージネーム!!


HELLTRAIN - Rock 'n' Roll Devil ★★★ (2016-02-19 00:47:08)

ぶっちゃけメロデスについては門外漢なのでよくわかりませんが

ROCK 'N' ROLLというワードに惹かれて、ジャケ買いです。バンド名のセンスもカッコよかったしね。
たったそれだけの理由で思わず”地獄列車”に乗車しちまったというワケです。

実際聴いてみて、そのサウンドのカッコよさにビックリ!冒頭にも書いたとおり、メロデスに関しては
初心者以下の知識しかないけど、こういうスタイルってメロデスというカテゴリーの中ではかなり異端
なんじゃないのかなぁ。確かに北欧の爆走R&Rをベースにしているというのは一聴しただけで分るけど
楽曲の構造はメタルというより完全にロックのそれ。しかもR&Rのマナーを踏まえたフレーズなんかも
随所で聴けるので、そっち系のロックが好きな僕としては相当聴きやすいですね。
デス声がクリアできればBACKYARD BABYSやHANOI ROCKSが好きな人でも大丈夫じゃないでしょうか。
ただ、楽曲のバリエーション的にはもっともっと熟考した方がいいと思うし、様々なパターンを試して
みるべきとも思います。それが、飽和していくジャンルの中で生き残るヒントになるかもしれないから。


それにしてもメランコリーだわ~。叙情だわ~。またチェックすべきバンドが増えてしまったわ~。


CATHEDRAL - The Carnival Bizarre ★★★ (2016-02-18 01:28:43)

とても70年代っぽいアルバムですね。

ここまでくるとドゥームとかストーナーなどという曖昧なカテゴライズは邪魔なだけという気がします。
個人的には70年代のHRグループが持っていた要素を現代的なサウンドで再構築したのがCATHEDRALという
認識なので、70年代の音楽が主食の僕にとっては非常に旨味のあるご馳走ですね。

1stの音楽性は確かにドゥームでしたが、3rdである今作はドゥームの最大の特長であるスロー・テンポは
かなり控え目で、そのかわりに多様なリズムによる楽曲が収録されています。ハネたリズムや三連などの
どちらかというと黒人音楽に顕著なリズムがこの作品のカラーを決定付けたのではないでしょうか。
そう、今作のキーワードは『グルーヴィー』です。皆様のご指摘のとおりですね。実はサバスもかなり
実験的に様々なリズムを取り入れたりしてるんですが、そういう部分にもインスパイアされてるのかも。
とは言いながらも、ドゥーム・マニアのニーズにお応えすべく「Night of the Seagulls」のような
ナンバーもしっかりとご用意されているのでご心配無きよう。「Inertias' Cave」では遊び感覚で
ZEPの「Mobby Dick」のリフが引用されたりしていてなかなか楽しいですよ。

前作、次作ともにドゥームという枠にに囚われない素晴らしい作品だけど、僕はこの作品が好きですね。


矢沢 永吉 - ザ・スター・イン・ヒビヤ - トラベリン・バス ★★★ (2016-02-14 12:23:53)

キツい旅だぜ おまえに分かるかい?

ジャパニーズR&Rの金字塔。


中島みゆき - 生きていてもいいですか - エレーン ★★★ (2016-02-14 11:35:26)

この曲、今ならば担当ディレクターにデモを提出した時点でソッコーでボツだろうなぁ。
寂し過ぎるもの。悲し過ぎるもの。無情過ぎるもの。残酷過ぎるもの。


中島みゆき - 愛していると云ってくれ - わかれうた ★★★ (2016-02-14 11:05:51)

会いたくて会いたくて震える女と、途に倒れて誰かの名を呼び続ける女
どちらも怖いが、ある種客観性を持った後者の女の方が失恋の痛手からは早期回復できるでしょう。

しかし、どエライ歌い出しだなぁ。好きだけど。


WISHBONE ASH - Pilgrimage - Valediction ★★★ (2016-02-13 03:03:18)

自分が知る限り、世界一美しくて世界一悲しい曲。

ここまで来るともはや哀愁を通り越して悲愴です。SADです。終盤に多少悲壮感は薄れますが
それでも何故か心にポッカリ穴が開いたような気持ちになってしまいます。


TOTO - Hydra ★★★ (2016-02-13 02:22:53)

なんと、この作品一発録りだというから驚くほかナシ!

ビートルズの時代から、各パート別に録音していくマルチレコーディングは普通に行われてきたけども
TOTOはスタジオ技術に精通していながら、バンドによる「せーの!」で録音することを選んだ。
しかも楽曲はプログレ的な展開で構成される「Hydra」「St. George and the Dragon」なんかも
あったりして、彼らのミュージシャンとしての底力に改めて驚かされた。TOTOはスタジオ集団という
イメージがあったから尚更だ。

そんな事を踏まえてこの作品を聴いてみると「99」のような大人のバラードさえものすごい緊張感が
みなぎって聴こえるし、アルバム全体に神経を張りつめたような雰囲気がうかがえる。
と同時に一発録りならではの勢いもしっかりある。そして当然押し並べて楽曲のクォリティは高い。
彼らほどのレベルになると多重録音だろうが一発録りだろうがあまり関係ないのかもしれない。

1stも凄かったし大好きなアルバムだけど、この2ndはあまり耳にすることのない彼らのダークサイドが
少しだけ垣間見えてリスニング頻度はこちらに軍配。


CROWN OF THORNS - Crown of Thorns - Dying for Love ★★★ (2015-06-08 17:34:05)

ベタだろうがクサかろうが、こういうのが好きなんスよ。

いまどき流行らないクサいメロディと哀愁のコード進行。脳内リピート率が異常に高いサビ。
黒人バンドながら、なんという潔さなんだろう。しかしモータウンのヒット曲やフィリー・ソウルの
分かりやすさなんかを思い返すと、こういうのもブラック・フィーリングのひとつなんだろうか。


MICHAEL SCHENKER GROUP - The Michael Schenker Group - Into the Arena ★★★ (2015-05-23 20:36:40)

テーマとなるメイン・リフがものすごい緊張感をあおってきますね。この時点でゾクゾクします。
リズム・パートのみの中間部を経て怒涛のメロディ・セクションに突入。この人のギターは、
本当によく歌ってる。そしてみなさんの大好きな超ドラマチックなクライマックス!
例えるなら、真っ黒い雲がとつぜん晴れてその切れ間から無数の光が放たれた様なイメージ。
静と動、緩急の対比という要素はマイケルの得意とするところですが、この曲ほど構成が見事な
インスト・ナンバーは聴いた事がありませんね。
初めて聴いた日から今に至るまで、どんだけの涙を絞り取られたことか。


BLACK STAR RIDERS - The Killer Instinct ★★★ (2015-04-04 19:50:09)

スゲー!スゲー!スゲー!メンツが違うのにLIZZY節満載!!

バンド名はアレだけど、久々にイントロだけで鳥肌が立ったよ。リッキー・ウォリックが良い仕事
してるなぁ。あざといと感じるリスナーもいるかもしれないけど、アイリッシュ・メロディがこの
人たちのキモというか魅力のひとつなので当然「EMERALD」パート2みたいなナンバーも収録されますね。
それにしてものっけからリッキー・ウォリックのフィルっぷりがハンパじゃないぞ。

ツイン体制になってからの「NIGHT LIFE」から、おそらく「CHINATOWN」あたりまでの楽曲の
おいしい部分を徹底的に分析してアルバム制作に臨んだのではなかろうか。
ツイン初期はアルバムの音質がおとなしい故にLIZZYを敬遠してきたリスナーもこの作品なら大丈夫!
しっかり現代的なサウンドになってるので聴きやすいです。(僕は昔の音も好きだけど)

あと発見というか気がついた事があって、それはスコットが往年のLIZZYで果たしてきた役割について。
コード進行に対するコードの当て方やオブリなんかはLIZZYの楽曲の対外的なイメージに結構な割合で
貢献しているなぁと。さりげない音に印象をもたせるのが非常にうまい。これがもしロボだったなら
このアルバムは違うものになるし、もはやサイクスは問題外。やはり影でLIZZYを支えてきたのは
スコットなんだということが改めて理解できた気がするなぁ。

しかしフィルという稀代のフロントマン、ソングライターを失っているというのに漲るLIZZY節。
つまるところ、フィルを失ってしまってそのうえLIZZYの音楽まで失うわけにはいかないという使命で
このアルバムは成り立っていると思う。

何度でもいう。バンド名はアレだけど中身はお宝だ。


THE ANIMALS - MOST OF THE ANIMALS - DON'T LET ME BE MISUNDERSTOOD ★★★ (2015-04-04 18:30:31)

♪だ~れのせ~でもありゃしない~みんなオイラが悪いのさぁ~♪

ウチの母親がなぜか尾藤Verのシングルを持っていたので、元ネタのTHE ANIMALSにたどりつきました。
この曲、ユーロビートとかC&Wとかジャンル問わずにカヴァーされてるのがすごいッス。
僕はエルヴィス・コステロのやつがしっとりしてて好きですね。


THE ANIMALS - MOST OF THE ANIMALS - THE HOUSE OF THE RISING SUN ★★★ (2015-04-04 18:18:16)

20代半ばのころ、業界ではその存在を知らぬ者はいないってほどの実力者の下で働くことになった。
実力者であると同時に大変な人格者でもあったその人は、ヒヨッ子の僕に対して上から目線ではなく
親身になって様々なノウハウを叩き込んでくれた。今でもものすごく感謝している。

ある日の会社の飲み会で僕ら若いスタッフが、なかば強引にカラオケボックスにその人を連行した。
その人は1曲も歌うことなく終始僕らのひどい歌をニコニコしながら聴いていたのだが、終了時間
間際、隣に座っている僕に「これを歌ってくれないか?」と歌本を指差した。それがこの
「THE HOUSE OF THE RISING SUN (朝日のあたる家)」だった。
もちろん歌い上げた。僕なりのソウルを振り絞って。その人はクシャッとした笑顔でとても喜んでくれた。

あれから20数年。今でもこの曲を聴くとあの人の笑顔を思い出す。


MAINHORSE - Mainhorse ★★★ (2015-04-04 01:29:40)

暴れだしそうな狂気を懸命に洗練で覆い隠した音楽ですな。

70年代のロックの面白さはなんといってもキチ●イっぽいところ。それもルールやセオリーが確立されて
いない73年ぐらいまでが強烈に面白い。たとえどんなに先鋭的なエクストリーム・メタルでさえ縛りが
存在するというのに、この時代のHRの無法ぶりはたまらなく痛快です。

ということで彼等MAINHORSEも奇天烈なHRを展開しております。さらにこのバンド、キーボードが
後にYESに参加するパトリック・モラーツなのでなおさら一筋縄ではいきません。
しかし同時にメランコリックで美しいメロディを繰り出してくるので本当に油断はできません。
この奇天烈で甘美な音楽性、強引に引き合いに出すならオランダのFOCUSでしょうか。
まあFOCUSほどプログレッシヴでもジャジィでもクラシカルでもないんだけど、他に例えようの無い
オリジナリティなので、スタンスがわりと近いと思われるFOCUSを引っ張り出してみたけど、
こればっかりは聴いて判断してほしいなあ。


MAGGIE BELL - Suicide Sal ★★★ (2015-04-04 00:45:00)

「英国のジャニス・ジョプリン」ことマギー・ベルの1stソロ。

文句なしに黒いです。これ。ポール・ロジャース同様、とても白人とは思えない卓越した歌唱力と
ダダ漏れのソウル。確かにビターでスモーキーな声質はジャニスと比較されるのも仕方のない事と
思いますが、この人の場合はジャニスより抑制が効いているというか、シンガーとしてのスキルは
間違いなくマギーの方が上。

アルバム冒頭を飾るFREEの名曲「WISHING WELL」ですがゲイリー・ムーアをはじめ、様々な人達が
カヴァーしていますが、本家のFREEの3倍は黒い仕上がり。これがドえらいかっこよさ。
作品自体、ソウル、ブルース、R&Bといったブラックミュージックが根底に息衝く英国ブルースロック
なんですが、アレサ・フランクリンなんかと一緒に聴いてもなんら違和感がないというか。

今現在、米国メインストリームR&Bの人達はこんなリスキーな歌い方なんかしないし、ビヨンセが
シャウトしてるところなんか想像できないけどね。


MIKE OLDFIELD - Tubular Bells ★★★ (2015-02-14 18:16:57)

みなさんは恐怖のあまり失禁したことがありますか?僕はあります。

幼稚園に通っていた時分、当時公開のエクソシストの宣伝番組をたまたま見てしまい
悪霊にとりつかれた少女リーガンの首が180度ぐりんって回転するシーンで痛恨のおもらし。
この曲を聴くたびに「ちびってしまった俺」があらわれて何ともいえない気持ちになります。

もちろんこの曲が素晴らしいということは充分理解していますが、結果としてトラウマを
反芻するハメになってしまいます。


MIKE OLDFIELD - Crises - Moonlight Shadow ★★★ (2015-02-14 17:54:59)

お月さんを見ながら意味不明の涙を流して聴くのがベストシチュエーション。

KOKIAがカヴァーしたヤツも勿論すてきなんですが、やはりこのオリジナルが素晴らしい。
この曲を知ってから20年以上経つけど、何度聴いても胸が締めつけられるというか、何かが
込み上げてくるというか ものすごく感情に訴えてくる。


MIKE OLDFIELD - Heaven's Open - Heaven's Open ★★★ (2015-02-14 17:44:13)

これぞHeavenly music。

この人にはエクソシストのイメージしか持っていなかったから意外性と衝撃を感じました。
あたかも天国へ誘ってくれそうな優しいメロディと、ガンガン盛り上げるゴスペルクワイアに絡みつく
バグパイプのようなギターがここちよいのです。


BATTLE BEAST - Steel ★★★ (2014-08-14 02:47:13)

うわぁぁ、こりゃスゲぇのが出てきたなオイ。

その名も「BATTLE BEAST」!!フィンランド人のネーミングセンスは本当に恐ろしい。
WHITE WIZZARDがIRON MAIDENリスペクトならばコチラはJUDAS PRIESTを筆頭とするすべての
正統派HMにリスペクトを捧げているような印象を受けます。ファストナンバーだけじゃなくミドルテンポ
でも凄い聴き応え。押し並べて楽曲のクォリティは新人とは思えないほどの完成度を誇りますね。
躊躇することなくバックドロップを12連発されたような気分です。

そして、ここに触れない訳にはいかないでしょう。Voニッテ・ヴァロの圧倒的な実力は、今現在の
HMシーンの中でもトップレベルとも言えます。まぁ、それなりのキャリアを経てきたんだとは思うけど
ホントに新人か?この人。すでに女帝の貫禄さえ漂ってますよ。まるで天を貫くようなシャウトに
トリハダが止まりません。個人的にここ近年で一番衝撃を受けたシンガーです。
それだけに彼女の脱退はすごく悲しい。

もう、賞賛するしかないバンドとアルバムですが、個人的に文句はあります。
それはギターソロ。もうそろそろイングヴェイ・フレーズはやめませんか?今や手垢がつきまくって
ウンザリです。せっかくツイン体制なんだからJPやMAIDENのようなハーモニー・パートを増やして
みたらどうでしょう?無意味な垂れ流しの速弾きよりフレーズに印象を持たせる事が思うんだけどなぁ。


NICK LOWE - Labour of Lust ★★★ (2014-08-14 01:02:22)

グッド・ミュージック。

「CRUEL TO BE KIND」は非の打ち所の無い完璧なポップソングだ。何かを足すことも引くことも不要。
僕は若い頃この曲を沢山の人に聴かせた。カセットテープにダビングしたものを無理やり押し付けていた。
反応がすこぶる良かったから今でもこの行いは正しかったと思えるが、もし逆の立場で自分が要求してない
ものを無理やり押し付けられたら、あまりイイ気分はしないだろうな、多分。若気の至りは恐ろしい。

パンク/ニューウェーブ界隈ではプロデューサーとしての認知度と高い評価で知られるニック・ロウ、
本職はミュージシャンだという事を知らない人も多い。まぁ僕自身もDAMNEDのプロデューサーとして
初めてニック・ロウを知ったんだけども。

SSWとしての彼はルーツにトラッドがあり、非常に明快なポップさがブレンドされたR&Rをプレイしても
そこには必ずトラディショナルなルーツが垣間見れる。強いて言うならエルヴィス・コステロに近い。
(実際ニックは、初期のコステロのプロデューサーでもあった)良いメロディを作るという点においても
二人は似ている。だから良いメロディを聴きたい僕はニックもコステロも大好きだ。

このアルバムもシンプルで飾らない曲が満載だ。多少ニューウェーブ感をもあるけど、基本線はいつもの
ニック・ロウなので安心して聴ける。


REVEREND HORTON HEAT - Space Heater ★★★ (2014-08-13 23:52:46)

これもまた純然としたアメリカン・ミュージック。

サイコビリーというとライヴで繰り広げられるサイコス達の強烈なレッキング(誰彼構わず殴りあう)が
印象的だけど、このREVEREND HORTON HEATはそんなバイオレンスとは無縁に思えるほどユーモラスな
イメージがある。アルバム一連を見渡しても皮肉を交えたユーモアが必ずそこにある。
このアルバムもまず、タイトルとアートワークが素敵だ。宇宙から大編隊で飛来するファンヒーターが
温風でうら若き乙女を襲う。怖いぞSPASE HEATER!!

アルバム自体は、サイコビリーにしては大人しいほうだがロカビリー・マナーを踏まえつつさまざまな
音楽ジャンルをさりげなく取り込んでいるのは何度聴いても面白い。GUANA BATZなんかに比べると
ネオロカ成分は若干多いかも。プレイ面でも、ギャロッピングを多用したトゥワングからHMそこのけの
パワーコードを駆使するギターがカッコいい。

ジャンルの項目にロカビリーおよびそのサブジャンルが無いからココに登録したけど
はたして後に続く人は現れるのでしょうか!?


TELEVISION - Marquee Moon ★★★ (2014-08-13 22:20:18)

《ロック裏名盤》筆頭の1枚。

「アメリカン・ロック」と言う固有名詞から何をイメージするか。偏見で言わせてもらうなら、おそらく
一般の大多数はカリフォルニアの青い空、南部のほこりっぽさ、豪放磊落で底抜けの明るさ、大陸的な
開放感などなど、そのイメージはきわめて健全な部分へと着地する。NIRVANAが登場するまでは。

NYパンクはムーヴメントとは無縁のところでひっそりと咲いたロックの徒花だ。
NYパンクというカテゴリーに括られているバンドたちは各々がムーヴメントを起こそうなんて考えは
その音楽性、精神性を考えれば毛頭無かったと容易に想像がつく。

TELEVISIONも自分たちの表現したいことを追求していただけで、その結果評価は高いものになるが
ポピュラリティということで考えると現在に至るまで不当と思えるほど低い。しかし、この1stは
意外なほどポップだ。同時にTELEVISIONならではのアート・フォームがこの時点で完成、確立されて
いる。ポップだと書いたが万人を受け入れるほど彼らの音楽はぬるくはない。むしろ入り口のドアには
ガッチリと施錠されている印象さえある。が、その鍵穴から中を覗くと言葉では表現し難い摩訶不思議な
世界が展開されている。

神経質でありながら妙な浮遊感。淡く儚げに見えてその奥で渦巻く情念。
音楽は芸術だというけど、もはや本作は立派なアートだと思う。品格の話ではないし、もちろん高尚だと
いうつもりも無い。ロックは芸術たり得るという事をこの1枚で証明してみせたTELEVISIONの功績は
もっと評価されていい。


RIOT V - Fire Down Under ★★★ (2014-08-13 19:34:41)

オホーツク海沿岸にはアザラシがしこたま泳いでいる。

元祖ゆるキャラ、ゴマちゃんを前面にフィーチャーしたアートワークが目をひく彼らの3枚目。
小僧のころから聴きたくて聴きたくてしょうがなかったんだけど、僕がRIOTに興味を持った時期って
ちょうど彼らのドン底時代で、どこのレコード屋にいっても本作はおろか全くと言っていいほどRIOTの
作品にお目にかかる事はできなかった。リイシューされた時はホントにうれしかったなぁ。

この完成度は目を見張るものがありますね。1st、2ndにあったアメリカ人特有の感覚がこの作品では
かなりのパーセンテージで削減されていて、あたかもNWOBHMのバンドのようです。
TYGERS OF PANTANGなんかを連想させるリフもあったりして完全にHMに照準を合わせてますね。
「Swords and Tequila」のエッジとドライヴ感はまさにNWOBHM。文句なしです。

ようやくHM街道まっしぐらかと思いきや、RIOTを取り巻く状況はどんどん悪化して前述の「どん底」
時代に突入していくんですが、もし彼らのマネージメントが大手もしくはマトモなところだったなら
もっと多くの名作を残していたんじゃないかなぁ。


TRIVIUM - The Crusade ★★★ (2014-08-13 02:45:10)

スラッシュがスラッシュの固有名詞を獲得するまでの短期間、メタルコアと呼ぶメディアもあった。

僕がこのアルバムを購入したのは「ANTHEM (We Are the Fire)」のPVを見てカッコいいと思ったから
です。それまではバンド名ぐらいしか知らなかったので結構な衝撃でしたよ。ホントにカッコいい。
一聴してまず思ったのはVoがMETALLICAのジェイムズっぽいなぁと。しかしジェイムズよりクリーンを
多用するしおまけにグロウルもやる。てか、もともとグロウルの人なのか。

テクニックに寄りかからないギターもすごくイイ。もちろん上手い。上手いけどそれを誇示するような
事は決して無く、メロディを大事にした心憎いプレイは軽くジェラシーを覚えます。

なんといってもこのアルバム最大の魅力は、楽曲の良さ。これに尽きると思いますね。
正統派HMを消化してスラッシュを血肉とし、メロデスのエッセンスをふりかけた楽曲は、幅広く多くの
メタルファンに聴かれて然るべき。NWOBHMマニアもベイエリア好きも北欧メロデス信者も間違いなく
楽しめるのではないでしょうか。


VICIOUS RUMORS - Plug in and Hang On: Live in Tokyo ★★★ (2014-08-13 01:33:15)

パワーメタルはUS産に限る。

個人的な嗜好だけど欧州産のパワーメタルより圧倒的にUS産のパワーメタルの方が好ましく思える。
というのもジャーマンに顕著な類型的な曲作りとサウンドメイクそして必要以上の泣きメロがどうしても
僕をハマらせてくれない。けど、パワーメタル自体は好きだ。
そんな僕のわがままにお応えしてくれるのがVICIOUS RUMORSを含むUS産のパワーメタルなのだ。

確かに収録曲が8曲というのは寂しいし到底満足できるものではない。が、それを補って余りある
熱いパフォーマンスに潔ささえ感じる。フルサイズのライヴ盤というのは必ずとは言わないがダレ場が
ある。しかしこのボリュームだと一気に聴ける爽快感がまず先に来る。だから物足りなく感じるのだ。
満足できないからからこそ何度も何度もリピートしてアルバムを噛み締める。
こうやって楽しめるアルバムって実はアナログ12inchミニが消滅してから皆無だったんじゃないかな。


ERIC JOHNSON ★★★ (2014-08-13 00:50:21)

この人は変態です。

ヴァイやバケット・ヘッドとは違うベクトルを持つ職人的な変態ですね。
H・Wさんがおっしゃっているように自分の機材に対しては並々ならぬこだわりのある人です。
ギターやアンプ、エフェクターはもとよりそれらを繋ぐケーブル類、果てはエフェクターに使う電池まで
こだわっている人です。コンセントにプラグを挿して電力を得るパワーサプライなぞ使いません。
なぜなら外来ノイズが流れ込んで来るし、昼と夜では電力の差があるかららしいです。
なので9V電池に全幅の信頼を寄せる彼ですが、その電池も新品を使わず、わざわざディレイなどの
電力消費の激しいエフェクターを通して6Vぐらいになった9V電池を使ってます。

僕も経験があるんですが消耗した電池使用のODなんかはすごく鳴ってくれるんですよ。
ライヴでは新品の電池とパワーサプライを使うんだけどレコーディングでは消耗電池を使いますね。
これらは全てエリックから学んだ事です。


吉野家 (2014-08-12 03:04:38)

牛丼チェーンの中では味的に好きなのはこの吉野家。

だけど、皆様の意見と同様に具の少なさに辟易としてからは足を運ぶ回数は極端に減ってしまいました。
もう、どこの店舗に入っても適正なバランスで盛られたためしがなく、憤慨しながら食事をしても
楽しくないので今では半年に一度ぐらいのペースになってます。

あの値段であの内容ではキビシイよ吉野家さん。


GIRLSCHOOL - Play Dirty ★★★ (2014-08-12 02:04:59)

時、折りしもLAメタルが隆盛を極めんと勢力を拡大させていた時代。

MOTORHEAD直系の乱暴で荒々しいへヴィR&Rが彼女たちの真骨頂だったんだけど、時代の趨勢なのか
レコード会社の圧力なのかはわからないけど、キャッチーな楽曲が増えて明らかに売らんかなの思惑が
一聴しただけで解かります。曲によってはキーボードやシンセベースがフィーチャーされていたりして
ものすごい違和感に「これは俺の知っているGIRL SCHOOLじゃない」と、しばらくはターンテーブルに
乗ることは無かったのです。僕はいまだにロックバンドに対し変化は認めるが洗練は求めていないので
このときの落胆ぶりは相当だったなぁ。

が、ファンとして「こんなダサいアルバムを作ったのも何か深い意味があるはずだ」などと常軌を逸した
ポジティヴシンキングで再び本作をきいてみたところ、初期の彼女たちとはまた違う魅力を発見。

このアルバム以前は投げやりなコーラスワークがカッコよかったんだけど、今回は整然としたアレンジに
よるキレイなコーラス。意外と悪くない。てか、やれば出来る子だったのね。
ツーバスによるドコドコの疾走曲は無くなってしまったけど、「20th Century Boy」のカヴァーで
グレイト・ブリテンらしいブギー感はしっかりと継承。そしてアルバムの白眉はなんと、あのSLADEの
ノディ・ホルダーとジム・リーが提供した「Burning in the Heat」と「Running for Cover」!
GIRL SCHOOLらしくはないけどドエラいカッコよさ。これらを軸としてアルバムを聴いてみると
これはこれでなかなか楽しめる。悪くはないよ、悪くはないけど…


僕はこれ以降GIRL SCHOOLから離れてしまう。ケリーの訃報を聞くまでは。


HALESTORM - Halestorm ★★★ (2014-08-12 00:23:51)

トラに吠えられたら、多分こんな感じ。

それほどにリジー・ヘイルのヴォーカルは激唱なのです。HMでは声帯も裂けそうなほどのハイトーン・
スクリームとか、死者も甦りそうなほどのデス・ヴォイスなんかの極端な表現方法が主流ですが
このリジー嬢のディストーション・ヴォイスはナチュラル・ボーンなわけですよ。ズルいなぁ。
PHANTOM BLUEのVoギギ・ハンガックのヤクザヴォイスも凄かったけど、リジー嬢はそれに加えて
ワイドレンジな声域と激唱だけではない表現力が魅力。

楽曲、サウンドに関しては↑火薬バカ一代さんがすべておっしゃってくれていますが、個人的には
もっと軸足をHM/HRに寄せてほしいとは思います。しかし、総じてハイクォリティなアルバムの出来は
非常に満足のいくものでした。


THE DONNAS - Bitchin' ★★★ (2014-08-11 23:41:16)

21世紀に甦れ!LAメタル!!!

とでも叫びたくなるような彼女たちの7枚目のアルバム。初期から比べるとメタル成分が増量してます。
以前はKISSに代表されるような解放的なR&Rを得意としていたんですが今作は往年のLAメタルを
若干意識していて、それ風のキャッチーなメロディが満載です。それと同時に今までに無かったマイナー
コード進行を多用した曲作りも新鮮ですね。うん、これはかっこいい。

ルーズ気味のプレイながら、タッピングを織り交ぜたギターソロも作風にマッチしていて魅力的。
決してテクニカルなバンドではないけど、バンド・グルーヴということでは、その辺の男性バンドが
束になっても敵わないぐらい素晴らしい。やっぱり根っこはガレージR&Rなんだね、この子らは。

そして、なんといってもこの作品のハイライトはLEPSのパク…いやリスペクト「SAVE ME」でしょう。
もうまんま「PHOTOGRAPH」なもんだから大爆笑は必至です。

まあLAメタルとは言いながらも、サウンド自体はダイレクト感をプッシュした生々しい音像で80年代の
ような加工臭さは皆無ってところが、THE DONNASらしいですね。


THIN LIZZY - The Peel Sessions ★★★ (2014-05-01 13:34:11)

なんだか不思議な作品。

タイトルに「Sessions」とあるからスタジオライヴかと思うでしょ?ところがよく聴いてみると
ギターとヴォーカルにオーバーダブがかなり施されているのです。だから実況録音ではない。
レコーディング・セッションという意味での「Sessions」なのかなぁ。よくわからんなぁ。

と、そんな謎も含めかなりのレア音源であることは確か。「BLACK ROSE」以前のゲイリー在籍時の
ナンバーなんか相当レア。初期の代表曲「Whiskey in the Jar」でアコギを弾くフィルもレア。
収録された年代がバラバラだから当然サウンドも変化があると思いきや、ラジオ放送に耐えられるように
コンプレッサーがかかっているというのもレコーディング・セッションっぽいです。

彼らの作品を数多く所有している人達にとっていろんな発見があるという事でこれはマニア向けですね。
ファンならばマストで所有したいところです。


THIN LIZZY - The Japanese Compilation Album ★★★ (2014-05-01 12:53:17)

初めて買ったLIZZYの音源がコレ。

FMで「Do Anything You Want to」を聴いて気に入っていたので、この曲が収録されている
このアルバムを購入。というか、当時僕の住んでいる町のレコード屋さんにたまたま置いてあったから。

このベストアルバムは数あるLIZZYのベスト盤とは違い、日本向けに発売された作品です。
そしてフィル・ライノットが全ての曲を選曲し、スリーヴに使用する写真もフィル自らピックアップした
というスペシャルなベスト盤なのです。
アナログでいうB面はほとんど「LIVE AND DANGEROUS」からのセレクトで、フィルの想いが強烈に
伝わってきますね。「日本のファンの皆、俺たちはエキサイティングなライヴアクトなんだぜ!」と。
フィルの思惑どおり完全にやられた僕は熱心なLIZZYフリークになってしまいました。

このアルバムの魅力のひとつとして、どうしても挙げておかねばならない事がありまして、
それは裏ジャケの楽曲のタイトル表記の部分に正規の邦題とは違う謎の邦題がつけられているってこと。
例を挙げると…

●Do Anything You Want To  正)ヤツらはデンジャラス  謎)思いのままに

●Dancing In The Moonlight  正)邦題なし  謎)ムーンライトでダンス

●Waiting For An Alibi  正)邦題なし  謎)アリバイを待って

●Don't Believe A Word  正)甘い言葉に気をつけろ  謎)一言も信じちゃいけない

●Still In Love With You  正)それでも君を  謎)今でも君が好き

うーむ…これはフィルの指示なのか、レコード会社が勝手にやったのか、知ってる人いませんかね。
こうやって実際に文字表記にしてみると「Still In Love With You」には「それでも君を」の方が
ピッタリきますね。ほぼ直訳だとマヌケな感じになっちゃうんだなぁ。


ロッテリア ★★★ (2014-04-30 00:09:41)

僕の住んでいる近辺にもありません。なので見つけた時にはソッコーで入店するよう心がけています。
もちろんエビバーガーを食べるために。こ~いちさん同様、エビバーガーはロッテリアが一番です。
あとシェイクじゃなくてシェーキも好きです。オーダーするときシェーキって言いたくて仕方ない。


COCO壱番屋 (2014-04-29 23:44:07)

ココイチ、おおむね好評のようですね。

しかし個人的にはどうも好きになれないんだよなぁ。味はチェーン店にしてはまぁまぁなんだけど、
システムがいただけない。トッピングで利益を稼ぐのは経営的にはアリだが消費者的にはノーだ。
トッピングが無いと「素カレー」ですよ、あんなもん。殺伐とした画ヅラにイッキに食欲が無くなります。

やっぱり僕は、外国のバスタブみたいな形のステンレスの器に盛られて具材が程よく混ざっている方が
圧倒的に好きですね。


ニペソツ山 ★★★ (2014-04-29 01:29:36)

高校生のときに陸上部の定例登山トレーニングで登りました。

通常、心肺機能を高めるための高地トレーニングというのは長距離の選手が行うのですが、
僕がエントリーしてた競技はハイジャンプ。なぜか強制連行されてひーひー言いながら登ってきました。
なので純粋な登山ではありません。超ハイペースです。確か5月ぐらいだったと記憶してますが、
5月といえどもココは北海道。雪がガンガン残ってました。でユルくなった残雪に隠れてクレバスとかが
あるわけですよ。そんなに深いわけではないけど何度も腰の辺りまで埋まりました。
思いっきり山をナメきったジャージとランニングシューズ(陸上部だから当然)という格好だから
下半身はもうベチャベチャ。「俺は二度と登山なんかしない」と固く誓ったのは言うまでもありませんが
頂上から見る絶景とコーチが淹れてくれたコーヒーの美味しさに「登山って結構いいかも」と
光の速さで前言を撤回したのでした。


STEVIE WONDER - Songs in the Key of Life - Isn't She Lovely ★★★ (2014-04-29 00:21:28)

天才の名に恥じない名曲。なんだか泣けてくる。


MARVIN GAYE - What's Going On - Mercy Mercy Me (The Ecology) ★★★ (2014-04-29 00:12:24)

エゴイスティックな主張ではなく、切なる願い。
静かなるメッセージは充分に響く。これは名曲。


MARVIN GAYE - What's Going On - What's Going On ★★★ (2014-04-29 00:05:10)

あふれ出す優しさ。そしてちょっとだけ切ない。ヒューマンなナンバー。

マーヴィンの歌唱はもとより、バッキングトラックにも耳を傾けてほしい。


MARVIN GAYE - Diana & Marvin ★★★ (2014-04-28 23:40:20)

このアルバムとは付き合いが長い。

本作を聴いているときはネガティヴな感情はいっさい出て来ない。それどころか怒りを除くすべての
感情が複雑に現れては消えを繰り返す。ダイアナ・ロスとマーヴィン・ゲイのコラボレートには
言葉で表現出来ないような不思議な力がある。

『SOUL』とはよく言ったものだ。アーティストのソウルはリスナーのソウルも震わせるのだ。


MARVIN GAYE - Diana & Marvin - You Are Everything ★★★ (2014-04-28 23:22:02)

心を鷲掴みされて、淡い感情が込み上げてきて、鼻の奥の方がツーンとして、
何処かへ連れて行かれそうになって…

僕の中の「何か」をかき回す曲。


CHIC - C'est Chic - Le Freak ★★★ (2014-04-28 23:11:02)

正確無比なカッティングにあこがれてこの曲はかなり練習しました。
ナイル・ロジャースって世間的にはヒット・プロデューサーとしての認知度は高いけど
ギタリストだってことを知らない人も多いんだよなぁ。


DELAIN - We Are the Others ★★★ (2014-04-28 00:07:03)

シンフォとかゴスとかを雄弁に語れるほど聴いてはいないけど、コレはなかなか素晴らしいです。

オーケストラ・パートとメタル・パートのバランスがどちらかに偏ることなく、均整のとれたアレンジは
非常に好感が持てますね。そして隠し味としてインダストリアル風味のサンプリングやノイズが
随所に登場してDELAINというバンドが今を生きるバンドだということを主張してきます。

楽曲そのものは一般層にも簡単に受け入れられそうなほど超キャッチーです。メタルのエッジがほどよく
効いているので甘ったるさはありません。サビでタイトルをリフレインするのは常套手段ですが、
メロディラインがキャッチーなのでもの凄く印象に残るんですね。タイトル曲「We Are the Others」
「Generation Me」なんかはそれがよく分かると思います。

若き歌姫シャルロット嬢も表現力は充分ですが、この人まだまだ伸びしろがあるんじゃないかなぁ。
未完成の魅力と可能性をものすごく感じるので期待したいところです。


THIN LIZZY ★★ (2014-04-27 18:36:08)

22で「もはやTHIN LIZZYを名乗ってはいけない。このバンドは。」と発言しましたが、どうやら
スコットの発案によりバンド名を変更した模様です。気になる新バンド名は

【BLACK STAR RIDERS】

もともとLIZZY名義の使用には否定的だった僕ですが、これはビミョーだなあ。
長年愛して付き合っている女性「エリカ」が「梅代」に名変登録するような軽い衝撃です。
新名称がお気に召さなかったのかダーレンもダウニーも辞めちゃったみたいだし。

はたしてこのバンド、長続きするのでしょうか?


COMUS - First Utterance ★★★ (2014-01-02 23:07:10)

うわぁぁぁ狂ってる。これ…狂ってるよ。

基本はブリティッシュトラッドで、アコギを基本に金管や擦弦などの生楽器がアンサンブルを
形成していますが、隠し味にテルミンも使用されているようです。RUSHのゲディ・リーに似た
ハイトーンの男性Voとソプラノの女性VoのツインVo体制ですが、なにはさておきインストパートが
とてつもなく怖い。で、平気で10分以上もある長尺曲を放り込んでくるので、聴く側は相応の
覚悟を持って臨まなくてはいけません。
この時代のメジャーではない英国産のバンドは、総じてルナティックな部分を持ち合わせている
ようですが、このCOMUSというグループの持つそれは突出してますね。

でもこの作品を聴いて色々考えを巡らせると、原初のトラッド・フォークってこんな風に
スポンテニアスだったのかもしれないなぁ。
ジャム的な要素がトランシーで、おクスリが無くてもとべそうです。


VINCE NEIL - Exposed ★★ (2014-01-02 20:14:16)

スティーヴ、ハッスルしすぎ。

これがスティーヴ・スティーヴンスなんです。生半可なヴォーカリストだとスティーヴに
あっさり喰われてしまうでしょう。このアルバムも二人のパワーバランスは五分五分ですが、
気を抜くと飲み込まれそうなところをヴィンスがかろうじて踏ん張っている印象。
JERUSAREM SLIMのときも思ったんですが、スティーヴはあんまり出しゃばらない方が
バックアップされる側が輝くのではないでしょうか。ビリー・アイドルのバンド在籍時は
一歩下がったポジションでビリーを盛り立てていたのがめちゃめちゃクールだったんだけど。

この人はガッチャマンで言えば「コンドルのジョー」ゴレンジャーで言えば「アオレンジャー」
ルパンⅢ世で言えば「次元大介」といったシブくてクールなポジションが似合うので、
そないにハッスルなさらんでもええやないですか といった感じです。

でも光線銃は絶対に聴きたいから(玩具の光線銃をエレキギターのピックアップに向けて撃つと
キュルルルとかピニピニピニとかの銃声?がアンプから出てくる)Look in Her Eyesで
カマしてくれているので大変満足です。

基本的にヴィンスのことが好きではない僕にとってこのアルバムを購入するのは相当な
チャレンジだったんですが、スティーヴのおかげでちょっとだけヴィンスのことを見直しました。


ARC - ...AT THIS ★★★ (2013-12-31 20:11:07)

だから発掘作業はやめられないんだよな。

コレ凄い作品です。クサヤにも匹敵する濃厚な英国臭にクラクラします。
このアルバムがリリースされた71年といえばHRバンドが玉石混交、百花繚乱の時代で、プログレも
いわゆる四天王も含め、あまたのグループが精力的に活動していたいわばカンブリア紀。
レコード会社も規模の大小を問わず多くのレーベルがロックバンドを託っていました。
しかしどんな世界でも需要の見込めないものは淘汰されてしまう。悲しく厳しい現実。
このARCもひょっとしたらそんな現実にぶつかって砕け散ったのかもしれません。

↑野崎さんもおっしゃってますが、このバンドはアレンジと展開そして楽曲単位での構成が見事です。
メロディももちろん魅力的なんだけど、特にアレンジ能力がすごい。プログレ的ではない展開も
意表を突かれます。なんとなくメンバーの中にアカデミックに音楽を学んだ人間がいそう。
コーラスワークもハリの無いYESみたいで随所で主張していてホント面白い。

こういう出会いがあるから発掘作業はやめられないんだよな。


ALL ABOUT EVE - All About Eve ★★★ (2013-12-31 16:12:48)

僕のこの作品の購入のきっかけはぶっちゃけジュリアンヌさんです(爆

というのも純然とした事実ですが、当時僕はゴスにハマっていて(当然ゴシック・パンクです。
ゴシックメタルが確立されるのはたっぷり遅れて10年後)THE SISTERS OF MERCYとかBAUHAUSとか
の暗黒ロックを好んで聴いていたんだけど、新興勢力のTHE MISSIONやらTHE CULTと一緒に、この
ALL ABOUT EVEもトラッドの方向ではなくゴスのルートで興味を持ったというのが本当のところ。

確かにエレクトリック・ギターの機能のさせ方はゴスに近いものがあるしダイナミックなバンド・
アンサンブルにTHE MISSIONををオーバーラップさせてしまいますが、バンド本来のパーソナリティ
はブリティシュ・トラッドを基盤にした幽玄で繊細な、あえて言うならあのRENAISSANCEの音楽性に
遠からずのものだと思います。

母性に触れるがごとく温かく優しく、生まれ故郷の山河に包まれるがごとく郷愁をかきたてられ、
月光に照らし出されるがごとく凛とした極上の音楽。
年月を経るごとにこの作品、このバンドラインナップの凄みがわかってきます。


AUDIOSLAVE - Audioslave ★★ (2013-12-31 14:19:45)

70年代っぽいというのはよく分かるし、ZEPの様だというのも分からないでもない。

ただサウンドのディテイルはかなりモダンな印象を受ける。トム・モレロの弾くリフの構造は確かにジミーペイジ直系でRATM時代から著しい変化はない。が、細かいギミック満載のギターサウンドと
現代的なトーンが懐古趣味に走るのを無意識のうちに拒んでいるのだろう。
そしてそれに輪をかけるようにクリス・コーネルがロバート・プラントを髣髴とさせるものだから
70年代っぽいとかZEPの様だという話になる。

これがハード・ロックか否かは各人の感性にもよると思うが、個人的には普遍的なロックだと思う。
内容はデビュー作ということを踏まえると平均点はクリアしているとは思うが、何かが足りない。
面子を考えるともっと凄いものができるような気がする。

少々こちら側の期待値が上がりすぎていたのかもしれない。


週刊少年ジャンプ (2013-12-30 22:35:20)

毎週ジャンプを読んでいる読者には申し訳ないけど、ビジネス臭、お金の匂いがキツ過ぎて
正直まともに読めない。純粋な少年読者には関係のない話だが。

コンビニで棚に陳列されているジャンプの表紙を見ると、達者な作画力に感心すると同時に
画一化というかもはや記号化されたキャラクターにあきれたりする。
どうやら作品がヒットするためには必要なことなんだろう。作家サイドも嬉々として
それを受け入れているようなフシもある。

ジャンプで連載されている漫画がアニメ化されるたび僕は鬱々とした気持ちになる。


TRIBE OF GYPSIES - Dweller on the Threshold ★★★ (2013-12-30 19:10:41)

荒ぶるラティーノ降臨。

スピリチュアルでセクシー、プリミティヴでセンチメンタル。何故か相反する要素がナチュラルに
同居する唯一無二のバンドの4thアルバム。(ミニアルバムは除く)

前作はバンドの売りであるラテンフレーバーを若干抑えた仕上がりだったけど、今回は1stにも
引けをを取らないほどの特濃ラテンフィールが煮えたぎってますね。
パーカッションが生み出す超強力グルーヴと嗚咽を誘発する哀愁のメロディ。まさかコレは
踊りながら号泣しろということなのだろうか。

僕は伊藤某ではないので簡単に断言なぞしたくはないんですが、あえて断言しましょう。

「このアルバムは現時点でTRIBE OF GYPSIESの最高傑作である」

HM的なアプローチという新機軸を盛り込みながらもブレないのは確たるバックボーンがズドーンと
屹立しているが故。だからこそVAN HALENのカヴァー「Ain't Talkin' 'Bout Love」も自分達の
表現方法で演ることができる。このカヴァーはかつてないほど斬新だし感動的ですらある。

↑モブルールズさんのおっしゃるとおりロイ・Zにはこのバンド1本でやっていってほしいなぁ。


CRUCIFIED BARBARA - The Midnight Chase ★★★ (2013-12-30 15:21:01)

どんどんGIRL SCHOOLに似てくるなあ、このバンド。

前作と比較するとHMを絶対的な核としながらも格段にR&R感が増量しているんだけど、
それに比例するようにBITCH感も増量。特にVoを除くブロンドのメンバーたちのBITCH感は
目を見張るものがあります。(これも新機軸なのか?)

しかし演っている音楽は紛れもない硬派なへヴィ・ロックンロール。
ルーズさを排除して徹底的にタイトにグルーヴィにビルドアップしたGIRL SCHOOLです。コレは。
今、こういう音楽性で勝負しているバンドって元祖のMOTOR HEADぐらいしか思い浮かばないなぁ。
日本国内に至っては彼女たちのようなバンドは僕の知る限り皆無だし。
昨今のメタルシーンの流れの中では「ROLL」を内包したバンドは切捨てられてしまうのだろうか?
タテのグルーヴとヨコのグルーヴを絶妙に使い分けるCRUCIFIED BARBARA。
こういうバンドがもっと活躍してくれるとシーンの画一化を防ぐことができると思うんだけどなぁ。

ロックンローラーが絶滅危惧種に指定される前に一石を投じてくれCRUCIFIED BARBARA!!


すかんち - OPERA - ROLLY HORROR SHOW ★★★ (2013-12-29 22:31:51)

SWEET+フィンガー5。

ロック・シンガーとしてのローリーは相当カッコイイ部類に入ると思うのは僕だけなのでしょうか?本気を出したときのローリーは一般的な彼のイメージを覆すほどロックです。

この曲ではそんなローリーのカッコよさ満載です。