BABYSのTURN AND WALK AWAY に似たイントロに始まり、ドラマティックな展開を見せる。 アルバムRUN WITH THE PACK自体、ゼップを意識したかのような非常に硬質なサウンドだが、 ヴァースは多少ファンキーであるものの、この曲はBAD COMPANYの中でもかなりハードロック色が強い。
Robert Masonは、どんなに単調なリフであっても、そこに印象深い メロディをのせることに関しては、もはや天才を超えて、神である。 LYNCH MOBのDREAM UNTIL TOMORROW、 SILENT WITNESSのDON'T LET A GOOD THING SLIP AWAY辺りは、 彼の力量が、これでもか、というくらい発揮されている。 まさに珠玉の名曲である。 その彼が編み出すマジックは、本作でも存分に堪能できる。 曲間を短くし、全編2分台の極上のハードロックが次から次へと 飛び出してくる。 ここまで贅肉をそぎ落としながら、かつ純粋なハードロックとして 強烈なメロディを放つ作品は、過去を遡っても思い出せない。 ここまでの作品を作り上げられては、さすがのAC/DCもかなわないだろう。 2006年リリース
アメリカの良質なハードロックは、本当に少なくなった。 というか、2006年、まともに聴けるアメリカのハードロックバンドは、 このBLACK STONE CHERRYとRose Hill Driveぐらいしか、今のところ 思いつかない。 2006年は欧州系のがんばりがすさまじい。 そういう中にあって、このBLACK STONE CHERRYはアメリカの厳しい状況下 で光るものを持っている。 私も将来ビッグになる可能性を秘めていると思う。