STICK IT TO YAの中でもっともヘヴィなナンバー。 KISSのデトロイトロックシティを思わせるハードチューン。 SLAUGHTERはメロディック系リスナー主体であるため、 こういったナンバーは、隠れた名曲になりがち。 LAメタル系アーティストができなったハードロックの 理想系を体現している。イントロがとりわけ痺れる。
本作の最大のウィークポイントは、そのビートのなさである。 ドラムがあまりに軽い。 同時期にリリースされたTHE COMPANY OF SNAKESはホワイトブルース一色だが、 こちらは北欧系メロハーの要素も盛り込まれている。 ステファンのボーカルは確かに素晴らしい。 しかしバック陣がそれを支えきっていない。 THE COMPANY OF SNAKESの閃光に比すると、かなり見劣りしてしまうが、 メロディの質の高さと、ボーカルの素晴らしさは特筆に値する。 いいものがあるだけに、惜しい作品である。 2002年リリース
LAメタル陣は、1曲目のインパクトに全てが凝縮されているが、本作も例外 ではない。 STONE FURY の良さは、メロディが秀逸であるうえに、更にそのVAN HALEN的な ギターワークにある。 その顕著なものが、2曲目に現れている。 本作に収められた9曲全てが完璧であるが、メジャー調のナンバーも明るく なりきれず、深みを感じさせてくれる。 特にラストに収められた、切ないShannon You Loseは涙なくしては聴けない。 3曲目のLife Is Too Lonelyも一級品の出来。