2003年にリリースされたベスト(輸入盤のみ)。 値段的にもかなり安い(HMVでは1000円ちょい)し、SACD仕様なので音質も良い。 手っ取り早く彼等の音楽を知りたい人にはやさしい1枚だと思う。 ちなみに、Ghost In Your HeartがGhosts In Your Heartと誤植されているので注意。
THE BEATLESとCARPENTERS。そして彼等のソロや周辺のアーティストをルーツに持つ僕としては、 BADFINGERは非常に懐かしく、思い出深いバンドです。 レコード会社とのトラブルやメンバー2人の自殺と言うゴタゴタの挙句に、 消えてしまったという悲劇のバンドが残した音楽は、決して色褪せることはありません。 今手元に残っているのは、アップル時代のベスト盤と「WISH YOU WERE HERE」だけですが、 どちらもビートルズの陰で確実に成長してきた彼等の良さが詰まった作品です。
バンド名をタイトルに掲げ、再スタートをきったワーナー移籍第1弾(5th)。 「I Miss You」や「Lonely You」といったマイナー調の曲から、「Why Don't We Talk」のようなロックンロールまで、 「これだ!」と言えるようなずば抜けた曲はないものの、佳曲揃いのなかなか良いアルバムです。
1995年発表のベストアルバム。 彼等には、他にもワーナー時代の曲のみで構成された、本作の続編的ベスト盤「THE BEST OF BADFINGER VOL.2」や アップル~ワーナーのレーベルの枠を超えたベスト「THE VERY BEST OF BADFINGER」 といったベストアルバムがありますが、 「Come And Get It」「No Matter What」「Without You」といった代表曲が揃っているので、 初めてBADFINGERに触れる人にはオススメです。21曲という収録曲が多いのも良し。
1974年発表の6th。 殆どヒットもせず、レコード会社とのトラブルもあってレコード回収という事態に陥ってしまった本作。 最後にして本作は最高傑作と言える出来だと思う(「In The Meantime/Some Other Time」は名曲!)。 ピート・ハム(Vo/G)とトム・エヴァンズ(Vo/B)存命中の最後の作品となってしまったのが残念。