ものすごく売れたアルバムだし、楽曲が良いのは間違いないんだけど、 JZX100さんと同じく、1stがFavoriteな僕としては物足りない部分がある。 ただし、「You Give Love A Bad Name」と「I'd Die For You」は文句無しの出来。 これ以降、彼等が「HM/HRバンド」ではなく「いちロックバンド」になってしまったのはちょっと残念。
1972年発表の4th。邦題「トップ・オブ・ザ・ワールド」。 A Song For YouやTop Of The World、Goodbye To Loveといった有名曲を数多く収録。 他にも、It's Going To Take Some Time、Bless The Beasts And Childrenのような高品質の曲が並ぶ。 終盤のRoad Odeも、地味ながら個人的には捨て難い1曲。 初心者は、これか3rdから聴き始めるのがいいと思う。 「ベスト盤に入っている曲だけが全てではない」ということを知って欲しい。
1971年発表の3rd。邦題「スーパースター」。 代表曲「Rainy Days And Mondays」「For All We Know」「Superstar」を収録。 他にも、ブラスを用いたドラマティックな「Let Me Be The One」や、 温かみのあるストリングスが印象的なバラード「One Love」、 バート・バカラックの曲をメドレー形式にした「David/Bacharach Medley」、 ピアノとヴォーカルだけのシンプルな「Sometimes」などを収録。 初期CARPENTERSを代表するであろう名作。
1981年発表の9th。 リチャードの薬物中毒やカレンの拒食障害などのトラブルを経ての、 前作「PASSAGE」より4年振りのリリースとなった本作。 基本的なサウンドは「PASSAGE」から変わりないが、より普遍的なメロディーに磨きがかかっている。 軽やかなシンセが印象的な「(Want You) Back In My Life Again」、 隠れた名バラード「I Believe You」、 結婚するカレンに捧げられた「Because We Are In Love(The Wedding Song)」などを収録。 しかしながら、本作発表から2年後の1983年2月4日にカレンは拒食症により32歳で他界。 本作で再出発を迎えただけに残念。
1977年発表の8th。 どう見ても、過小評価されているアルバムとしか思えない。 まぁ、「愛のプレリュード」や「青春の輝き」といった、幅広く知られている曲が入ってないせいかもしれませんが、 キャッチーなバラード「All You Get From Love Is A Love Song」、 徐々にスケールアップするバラード「I Just Fall In Love Again」、 エビータのテーマ曲「Don't Cry For Me Argentina」など、 今までのアルバムで見せた「ポップス」のフィールドから、一歩踏み出した意欲作。
1983年発表の10th。 同年のカレンの急逝により、結果的に彼女の遺作となった作品。 サックスが幾分ジャジーな雰囲気を漂わせる逸品「Now」から始まり、 後に出るカレンのソロ作でも披露された「Make Believe It's Your First Time」を挟み、 ラストのピアノソロが胸を打つバラード「Look To Your Dreams」まで全10曲。 かつての作品からのアウトテイクも含まれてはいますが、無駄な要素はどこにもない。 人気に陰りが見えていた時期の作品だけに、なかなか表立った評価は得られていないですが、 カーペンターズを聴く上で避けては通れない名作だと思います。
邦題「愛は永遠(とわ)に」 この曲はとても美しく、同時に何とも言えない気分になるバラードです。 そんなこの曲の歌詞の最後の部分を抜粋させていただきます。 "夢を追いかけてみよう 明日はきっといいことがある あなたも私も 何も見えずにいた昨日は夢もなくしていたけど 夢を追いかけてみよう きっとそれ以上のものが見えるはず" カーペンターズの歴史に幕を閉じるには、あまりにも切ない1曲です。 作った人の心が込められた、「真」のバラードだと思います。 ここでは「I Need To Be In Love」が最も人気のようですが、 皆さんには是非ともこの曲も聴いていただきたいですね。