ある雑誌で「正統派スラッシュ/パワーメタル」と説明されていたので、 バリバリのサウンドを期待していた最初はちょっと期待ハズレでしたが、聴きこんでいくうちにサウンドの奥の深さが分かります。 IRON MAIDENのカヴァー「Transylvania」も原曲以上にパワーアップしているし、 ラストの「The Phantom Opera Ghost」での女性Voとの掛け合いもなかなか素晴らしい。 正統派HMよりもアグレッシヴな正統派HM(分かりにくいかな?)を聴きたい人にはオススメ。
バンド名をタイトルに掲げ、再スタートをきったワーナー移籍第1弾(5th)。 「I Miss You」や「Lonely You」といったマイナー調の曲から、「Why Don't We Talk」のようなロックンロールまで、 「これだ!」と言えるようなずば抜けた曲はないものの、佳曲揃いのなかなか良いアルバムです。
1995年発表のベストアルバム。 彼等には、他にもワーナー時代の曲のみで構成された、本作の続編的ベスト盤「THE BEST OF BADFINGER VOL.2」や アップル~ワーナーのレーベルの枠を超えたベスト「THE VERY BEST OF BADFINGER」 といったベストアルバムがありますが、 「Come And Get It」「No Matter What」「Without You」といった代表曲が揃っているので、 初めてBADFINGERに触れる人にはオススメです。21曲という収録曲が多いのも良し。
↑Blazing Blastの頃のコメント訂正 「統一感に欠ける」「まとまりがない」という部分は訂正で、正確には「物足りない」という印象が強いですね。 良いアルバムには違いないのですが、サウンドがシンプルすぎるというか、 9曲しか入っていないのでヴォリューム感に欠けると言うか。 決して「駄作」だとは思っていないのですが、上手く言葉に出来ません。 ですが、A面(Band On The Run~Let Me Roll It)はどれも優れた曲揃いだと思います。
皆さんご存知のように、本作発表後THE BEATLESは解散するわけですが、 最後の最後に彼等は素晴らしいアルバムを作ってくれました。 「MAGICAL MYSTERY TOUR」の"Flying"と並ぶ、へヴィな異色の曲"I Want You(She's So Heavy)"。 浮遊感のあるKeyと分厚いコーラスだけというシンプルな構成の"Because"。 "You Never Give Me Your Money"から"She Came In Through The Bathroom Window"までのメドレー。 ストリングスに彩られた"Golden Slamber"・"Carry That Weight"。 リンゴが最初で最後のドラムソロを披露した"The End"と、1曲1曲に深みがあって聴き手の耳を離さない。 そして、"Her Majesty"(最後、何故か曲が途中で切れてますが・・・)でこのアルバムを締めくくる。 ジョン・ポール・ジョージ・リンゴ。この4人だからこそ出来た彼等の底力を感じさせる1枚。 このアルバムは、確実にロック史上に残りこれからも語り継がれていくことでしょう。
THE BEATLESとCARPENTERS。そして彼等のソロや周辺のアーティストをルーツに持つ僕としては、 BADFINGERは非常に懐かしく、思い出深いバンドです。 レコード会社とのトラブルやメンバー2人の自殺と言うゴタゴタの挙句に、 消えてしまったという悲劇のバンドが残した音楽は、決して色褪せることはありません。 今手元に残っているのは、アップル時代のベスト盤と「WISH YOU WERE HERE」だけですが、 どちらもビートルズの陰で確実に成長してきた彼等の良さが詰まった作品です。
オランダ産デスラッシュバンドの1st。 GとDrはOCCULTというブラックメタルバンドのメンバーらしく、その影響かどこか邪悪でおどろおどろしい雰囲気が漂う楽曲が並ぶ。 サウンドの方は、SODOMの突撃感とSLAYERのへヴィさを足して2で割ったような、押せ押せムード濃厚なスラッシュサウンド。 しかし、どこか型にはまったようなタイトなサウンドで統一されており、なんとなく日本のKING'S-EVILに通じるものがある。 「これだ!」という曲は見当たらないものの(強いて言えば"Legion Of The Damned")、新人にしてはなかなかの出来。