別バンドとわかっていても、どうしてもFAIR WARNINGの影を求めてしまうが、その期待を裏切らない出来栄え。 あのバンドの哀愁のあるメロディはヘルゲ・エンゲルゲが見事に引き継いでいる。 「WHAT YOU BELIEVE IN」や「COME WITH ME」なんてモロにFAIR WARNINGを想起させるし、キャッチーな「YOUR LIFE」、トラディショナルな雰囲気の「SUNDANCE」、弦楽四重奏の導入が見事な「PROMISED LAND」もいい。 圧巻は映画のエンド・ロールで流れてきそうな「DREAMERS」と感動のメロディの詰まった「I TAKE THE WEIGHT OFF YOUR SHOULDERS」。 新ヴォーカルも頑張っていると思う。
これ凄いアルバムじゃありません!? 80年代を想起させるキャッチーで洗練されたサウンドですが、北欧のバンドならではの透明感も兼ね備えています。 曲も完成度の高いものばかりで、疾走感のあるハード・ポップ・チューンの「DON'T WAN'T TO KNOW」やプログレッシヴ的展開の「BOYS LAST NIGHT OUT」、風変わりなメロディを持った「THE BOOK OF HOW TO MAKE IT」等は必聴モノ!! このアルバムに出会えてよかった!! 透き通るようなハイトーンを聴かせるヴォーカルも素晴らしい。
↑飯さん同様、北欧爆走ロックンロール系バンドに似た雰囲気を持っている。 ただ、個人的には曲の完成度が今ひとつと感じるところもあった。 「SLIT MY WLIST」や「TWIST MY SISTER」等、疾走感は十分なのだけれど、もうひとひねりフックが欲しい感じ。 ヴォーカルも個人的にはちょっと苦手なタイプかな。 キャッチーで80年代的な「LOVE AT FIRST FRIGHT」、ヘヴィなギター・リフと「DIE!」の掛け声がかっこいい「DIE MY BRIDE」は特に気に入った曲。
PERMANENT VACATION以降の作品は楽曲の持つ方向性に大きな変化は見られなかったが、本作ではループやサンプリング等の現代的テクノロジーを多用しているのが特徴。 当初はこのビッグなプロダクションに戸惑ったものの、やはり曲の完成度の高さに脱帽。 1曲目が疾走感のあるロック・ナンバーでなかったことに違和感を覚えたが、「BEYOND BEAUTIFUL」は聞き込むほどに味の出る曲。現代版「WALK THIS WAY」ともいうべき「JUST PUSH PLAY」、非常に覚えやすくキャッチーな「JADED」、スティーヴンが歌わなければ普通のバラードだったのでは?とも思えてしまう、美しい「FLY AWAY FROM HERE」等もいいが、「TRIP HOPPIN'」や「UNDER MY SKIN」、「OUTTA YOUR HEAD」といったゴージャスな作りの曲も見逃せない。 最高傑作とは思わないが、大物らしい高品質のアルバムであることは間違いない。 既発の「I DON'T WANT TO MISS A THING」の収録も蛇足には感じなかった。
アコースティック・サウンドを中心とした曲が多いのが本作の特徴。 だからといって軽いと感じることは無く、むしろ、爽やかな曲をよくぞこれだけ揃えてくれたというのが個人的な感想。 「EVERYTHING CAN CHANGE」でのっけから爽やかさが爆発、ニュー・ロマンティックっぽいと思ったらアンディ・テイラーの曲だった「TAKE IT EASY」、BON JOVI風の「LIGHT IN YOUR EYES」、お得意の極甘バラード「HEAVEN」、メランコリックなギターが印象的な「EAGLE」、スティーヴの慟哭のような歌い方が劇的な名バラード「SAY GOODBYE」、小気味良いテンポで流れる「COME ALONG」等捨て曲の見当たらない好作品。 スティーヴ・リーのヴォーカルはここでも白眉モノ。
前作「MAGICA」は往年のサウンドを取り戻しつつはあったものの、まだどこか中途半端な作風だったが、本作は正に期待どおりの往年の伝統的HM路線である。 しかし、最初に聴いた時点では名盤では?と思ったものの、やはり過去の名曲群と比べると曲の完成度は劣る。 「ALONG COMES A SPIDER」や「BETTER IN THE DARK」、「PUSH」などはいい曲だと思うが、良くも悪くも普通のハード・ロックであり、若干の古臭さも感じてしまう。 また、ロニーの歌唱だけが際立っているのは気のせいだろうか。 ダグは決して悪いギタリストではないのだが、ここでのプレイは物足りない印象を与えている。 こんなことを言っても仕方がないのだが、もしヴィビアンあたりが激しいギターを弾いていたら曲の印象も違っていたように思う。
ここ何作かでのインギーのアルバムは曲の出来が悪く、繰り返し聴くようなことが殆どなかったのだが、今度のアルバムは曲がなかなか充実していて良いと思う。 どの曲をとってみても過去の焼き直しのようにも聴こえるが、全16曲を長いと感じることなく聴くことができた。 頭3曲は抑揚のない並みの出来栄えの曲だが、続く「SHIP OF FOOLS」、「ATTACK!!」、「BAROQUE & ROLL」のたたみかけは素晴らしいし、ストレートなハード・ロック「MAD DOG」や「IN THE NAME OF GOD」もかっこいい(前者ではデレクのキーボードが最後でちょこっとだけ主張している)。 「VALHALLA」は7分近くある比較的長めの曲だがだれることはない。 「TOUCH THE SKY」は「YOU DON'T REMEMBER~」に、「IRON CLAD」の出だしの歌メロは「RISING FORCE」に似ている気もするが悪くない。 でもボーナストラックの「NOBODY'S FOOL」は「ALL NIGHT LONG」しすぎ(笑)
既に何枚かのLIVEアルバムがリリースされており、「またか?」と思ったのも事実だが、 実力は折り紙つきなので安心して聴ける1枚。 現時点での最新スタジオ作「WEIGHT OF THE WORLD」からのナンバーが多数聴けるのが本作の売りの1つだが、他の名曲群にも決して引けをとっておらず、つくづく最新スタジオ作がよいアルバムなのだと再認識させられた。
売れ線になったとも言われ、実際、大ヒットを記録したアルバムだが、「TOOTH AND NAIL」、「REACTION TO ACTION」、「STRANGER IN MY OWN HOUSE」、「SHE'S TOO TOUGH」といったガッツのきいたロック・ナンバーもしっかり収録されている。 ポップな音作りの「THAT WAS YESTERDAY」や全米1位を記録した感動のバラード「I WANT TO KNOW WHAT LOVE IS」の印象が強いためにそのような印象を与えるのかもしれないが、この2曲はロックという分野を超えた素晴らしい名曲であると信じて疑わない。
一聴して気に入った前作と違い、本作の良さに気づくまでに時間がかかった。 前作が青空の似合う明るい爽やかさなら、本作は冷たく透明感のあるサウンドという印象でした。 1曲目の「I REFUSE」が緊張感あふれる曲だからかもしれない。 その後は、美しいバラードの「BETWEEN DARK AND DAWN」やあまりにも爽やかな「BLINDED」等、佳曲が目白押し。 個人的にはハイトーンが強烈な「THE PROPHECY OF THE RETURNING SON」が気に入ってます。
THE WiLDHEARTSとか好きな人にはオススメです。 全編ポップでキャッチー,それでいてヘヴィなパーティー・ソング満載のアルバム。 しかし実は緻密に作られていて、どの曲にもフックとなるメロディが散りばめられている。 同じテンションが続くので途中食傷気味にもなるが、1曲1曲の完成度は非常に高い。 一気に勢い良く駆け抜ける「IT'S TIME TO PARTY」、タイトルが示すとおり、ハードなパーティ・ロックの名曲「PARTY HARD」はイギリスでもヒット。「ヘイ!ヘイ!」や「ナナナナ~」といったかけ声とギター・リフが印象的な「GIRLS OWN LOVE」、鼓笛隊のサウンドを激しくしたような「READY TO DIE」、LIVEで間違いなくのれる縦ノリナンバーの「I LOVE NYC」,メロディがポップで綺麗な「GOT TO DO IT」などが特におすすめ。 これは未来に語り継がれるであろう名盤です。
最初にとおして聴いたときは「飛びぬけていい曲がないなあ」と感じた。 しかし聴き込むにつれ、評価が変わっていった。 これまでのアルバムと違って捨て曲のようなものは存在しない。 激烈スピードロックの「STORMY IN THE NORTH,KARMA IN THE SOUTH」、ポップな「PUTTING IT ON」(イントロは秋田音頭かと思った)、サビのコーラスが美しい「LOOKING FOR THE ONE」、ギターリフがえらいカッコイイ名曲「VANILLA RADIO」、ライヴで掛け声を一緒に叫びたくなる「O.C.D」、パンキッシュな「BETTER THAN CABLE」、エンディングにふさわしい「LET'S GO」。 こういう曲はやっぱこいつらにしかできんわ。