正直インスト曲の推薦文を書くのはとても難しい。それもこんな複雑で難解なインスト曲のレビューを、皆さんのように上手く書くのは至難の業です。私には文才も何もないので…。 曲名のWhen The Water Breaksというのは、「水が壊れる場合」ではなく、「破水するとき」という意味らしいです。その名の通り、この曲は、John Petrucciの奥さんが「破水」したことが、そのまま曲名になったらしいです。だからイントロや中盤で、赤ちゃんの声が聞こえるのですね。 本アルバム中で一番長く、一番難解なこの曲。バラバラのメロディアスなフレーズを、通して聴いたときに違和感を微塵も感じさせないようにつなげた…という印象をうけた。それはもちろん、テクニカル演奏により、緊張感も途中で途切れることはない。常にリスナーに各フレーズの印象を与えて続けているのだ。それが正にカンペキに近い形で完成されたのがこの曲。そしてドラマティックに曲を終わらせてくれる。 この曲を聴き終えたとき、きっと不思議な気持ちになっている…はず。
失礼ながら、ローランド・グラポウは、HELLOWEENに在籍していたときから、どうしても好きになれなかったギタリストの一人だった。 ウリ・カッシュは好きなドラマーだが、グラポウのどんなプレイを見ても、聴いても好きにはなれなかった。 しかし、本アルバムの"Black In The Burn"の聴いたとき、まるで大好きなギタリストと同じように好きになれた。一発で。 過去に、彼がこれほど自由に暴れた曲があっただろうか。1stでは感じられなかったが、彼にはこのバンドで、ずっと頑張って欲しいと思った。 楽曲面でも、個人的に1stよりもずっとクオリティの高い曲の揃ったアルバムだと思う。初めて心の底からこのMASTERPLANを応援しようと思えた。 Best Tune "Black In The Burn" 買い度…80%
偉大なアルバムである。 METALLICAの過去のどんなアルバムより、そしてこの先のどんなアルバムよりも素晴らしい。これでもかというくらいにMETALLICAの魅力、そしてクリフの魂が注がれている名盤です。 このアルバムが発売された1986年はSLAYERのREIGN IN BLOODなど名作がたくさん発売された年だが、BURRN!誌ではやっぱり「GROUP OF THE YEAR」はMETALLICA。ALBUM OF THE YEARはこのメタルマスターだった。 ちなみにオレが生まれた年も1986年。同じ年です。 Best Tune "Batter" 買い度…90%