「分かり易い」ポップなテイストは、既にこのアルバムから顕在。 甘い歌メロの中にもハードなエッジ(特にギター)が効いた、正にアメリカンHRの王道的サウンドです。(コレがこのアルバムの売りですね) この人達もボン・ジョヴィのサポートでデビュー。でもこのバンド、模倣ではないしっかりした個性が十二分に感じられます。 実際、この1stは売れました。「Love Of A Lifetime」「All She Wrote」「Don't Treat Me Bad」等、佳曲も目白押し。 CJスネアのハイトーン & スウィートなヴォーカルが、耳に心地よく冴え渡ります。高揚感抜群 !
彼ら「らしさ」と断言出来る甘い美旋律はそのままに、1st・2ndに比べてややレイドバックというかイイ意味で肩の力が少~し抜けた感じの、ゆとりある作風の3rd。 それでも充分ハードだし、情感たっぷりにうっとり聴かせるアルバムの出来映えは本作も秀逸。流石はFIREHOUSEです。 サウンドは何気に「生」々しい仕上がりで、醸し出す雰囲気にバンドの進歩が窺える充実の内容だと思います。(大人しく・・・ というか、「大人らしい」音になった ?) バラード「I Live My Life For You」がお気に入り。発表当時は、猿のように毎日聴いてました。
全否定というワケでもないですが、元来僕はHRバンドのアコースティック・アルバムにはあまり興味の無いタチです。 ・・・でも、コレだけは『 別格 』 !! ファンには正に感涙モノの超絶感動作品です。 新曲もイイのですが、やはり1st~3rdからの(ベスト選出的)リメイク曲が素晴らし過ぎ。 「Love Of A Life Time」「All She Wrote」「When I Look Into Your Eyes」「Don't Treat Me Bad」「Here For You」」「I Live My Life For You」 ・・・全部◎ 彼らのメロディメーカーとしてのズバ抜けて卓越した才能と、魅力溢れる楽曲の遍く普遍性の高さを、改めて痛感させられる内容です。 本作の出来が良過ぎたせいか、このイメージを引き摺り過ぎて次作以後同じ手法を踏襲。マンネリ & バンドの低迷を招いた感も正直否めませんが・・・ FIREHOUSEを語る上で絶対外すコトの出来ない傑作です。
スウィート & ハートフル。 みんながこのバンドに望んでるのはヤッパリこの路線じゃないでしょうか。 FIREHOUSEと言えばコレ!! 大好きです。(「GOOD ACOUSTICS」も捨てがたいですが) しかし、つくづく運が悪いというか本国では過小評価に過ぎるバンドです。 せめてあと3年デビューが早ければ・・・アメリカン・ロックの歴史に名を残すスーパー・バンドになってただろうに。 「When I Look Into Your Eyes」は僕にとって、バラードのベスト10に入る涙腺刺激チューンです。
ダン・ハフって、いろんな仕事してますね。 最近はアルバム・プロデュースとかしてませんでしたっけ・・・? (メガデスとか) 昔は、こんなに素晴らしいエモーショナル & テクニカルなギターをプレイしてました。 確かな実力に裏打ちされた、メロディアスで適度にアダルト、且つアメリカンなハード・サウンド。 ・・・でも、↑ 上でみなさんが書かれているとおり物凄くクオリティは高いのに、知名度の方は全く低かった。 「知る人ぞ知る」という言葉で片付けるには勿体無さ過ぎる、珠玉のハイ・クオリティHRアルバム。もっと日の目を見ても良いはずなのに。 「I'll See You In My Dreams」は、感動の名曲です。 そういえば、WS「1987VERSION」の“Here I Go Again"のギターもダン・ハフ。 コレもイイ~仕事してるなぁ。
音楽性の回帰と(新Vo.加入による)新生HELLOWEENの可能性をアピールした前作。 そして、ファンの大きな期待へのアンサーとなったのがこのアルバム。 求められるモノを見据えた曲作りが「功を奏した」という印象の優れた内容(アンディの加入は、やはり凄まじい効果。貢献度大)。 ただ、「MASTER OF THE RINGS」を凌駕しているかというと、僕的にはチョット微妙な印象。(個人的に、前作のインパクトが物凄かったので) 勿論、HMとしてのクオリティの高さは文句無し。 ・・・音があまり良くないのが「玉にキズ」。 「Power」は、メロ・スピの名曲と呼ぶに相応しい出来です。
メタルを代表するバンド。 当時、新ヴォーカリストの加入で表現力とブレイクの可能性が更に飛躍した3rd。 前任者を上回る実力(声質も歌唱力も)のブルースのおかげで、楽曲のバラエティの幅が広がっていると思う。 (1st・2ndも有名だけど、個人的にはコレほどインパクト感じられなかったです) タイトル・チューン「The Number Of The Beast」等の名曲あり。 多少音像は古いですが、必聴の一枚。 っていうか・・・ HMの定番アルバムでしょう。
情熱的に掻き鳴らすジョン・ノーラムの激しいギターに乗っかる、巧みで艶のあるグレン・ヒューズの熱いヴォーカル。 ・・・辛抱堪らんです。燃え滾るようなカッコ良さ。 恐らくジョンのソロ・キャリア中、最高傑作と言えるでしょう。(2作目) 必殺チューンのタイトル曲「Face The Truth」他、「We Will Be Strong」「Time Will Find The Answer」「Distant Voices」など緩急とバラエティに富んだ佳曲が並ぶ充実の内容。 聴き応え抜群の隠れた名作的HRアルバムです。(ギタリストのソロ・アルバムとしては、もぉ出来過ぎ) お盆に帰省した実家で、久しぶりに引っ張り出して聞いたのですが・・・ こんなに暑いのに鳥肌出ちゃいました。
「速弾き」ギターで有名なんだけど(確かにカッコいい)、非常に情感豊かな曲を聴かせてくれます。爽快なメロディアス・ハード・ポップ。 ↑ 上でみなさんが仰られているように、アメリカンな中にも欧州的風味が漂う音楽性。 バラード「November Is Going Away」はやはり超名曲だと思います。 「A Song For Lisa」のギター・ソロ、カッコいいっス !
確固たる “メジャー"な地位を既に獲得した、メタルコア・バンドLAMB OF GODの怒涛の5thアルバム。 グルーヴィーな肌触りと縦ノリ的なセンスを併せ持ち、更にメタル特有の重さとイイ意味での極悪さをも兼ね備えた強烈なサウンドに仕上がっています。 特に②In Your Words ~ ④Contractorあたりの疾走感には目を瞠るモノが。 アコースティックギターで幕を開けるオープニングの①The Passingには、往年のメタルファンも思わずニヤリ・・・?
87年に発表されたWHITESNAKEの「WHITESNAKE(SERPENS ALBUS)」と、このLIONのデビュー・アルバム。 同じブリティッシュHRスタイルを基調とする音楽性なのに、結果的に前者が大ブレイクして後者が「泣かず飛ばず」に終わってしまったのは、未だに何だか不思議な気がします。 (まぁ知名度が天と地ほど違いますし、比較するコト自体酷だとは思うのですが) カル・スワン(Vo)、ダグ・アルドリッジ(G)、マーク・エドワーズ(Dr)という(今考えると)錚々たる面子の集まりだったのに、(彼らの実力はともかく)内容のイマイチ「華やかさ」に欠ける雰囲気が災いしたのでしょうか。 でもカルの熱唱(それこそデイヴィッド・カヴァーディルに匹敵し得る迫力)もダグの情感溢れるプレイも、非の打ち所が無いほどに輝いています。 楽曲も決して地味じゃ~ありません。非常に高品質且つ粒揃い。特に「Never Surrender」のカッコ良さには心底痺れます。(それと個人的に「In The Name Of Love」のギター・ソロは鳥肌モノ) 忘れたくない隠れた名バンドです。
オープニングを飾る「Lay Down Your Arms」は、北欧メタルの歴史に残る名曲と言えるでしょう。 ↑ 上でみなさんも仰られていますが、今のメロスピ系にも通じる抜群の疾走感とインパクトを発揮しています。 (6曲目のタイトル曲「Diamond Mistress」、10曲目「Turn Me Loose」なんかもカッコイイ) ツイン・ギターが紡ぎ出す流れるように美しく激しいメロディと、ヨラン・エドマンの透き通るハスキー・ヴォイスがバンドの持ち味。 北欧的美旋律と正統HMが融合した、流麗且つ力溢れるサウンド。バラード曲も素晴らしいです。 2ndも悪くはないのですが・・・ 音楽性のアピール度がやや弱いというか、このアルバムにあった「ダイナミズム」のようなモノが減退してる印象。 やっぱり、コッチの1stをまずはオススメ。
本格派「ブリティッシュ・ハード」特有の湿っぽさと、ある意味産業ロックのように洗練されたポップ感&煌びやかさ。 それらが絶妙に攪拌された感の、「80年代」MAGNUM(全盛期)の傑作(5th)。 特にボブ・カトレイの「激情」型ヴォーカルの迫力は素晴らしく、メロディアスでキャッチーな②Just Like An Arrowや劇的に盛り上がるバラード⑩The Last Dance等、どんな曲を歌っても天下一品です。 「 」内のキーワードに、強くそそられるモノを感じる方にオススメ。
このアルバムをマイケル・シェンカーの代表作に挙げる人も多いですね。 M.S.G.入魂の傑作2ndアルバム。 この作品最大のセールス・ポイントは、やはり・・・ 「ロック界の渡り鳥」コージー・パウエルの参加。コレに尽きるでしょう。 彷徨う名ギタリストと流離う名ドラマーの鬼気迫るコラボレーション。 サウンドからも如実に感じられる2人の「オーラ」が、他メンバーのモチベーション・充実した演奏・アルバムの完成度等、色々な面に相乗効果としてプラスに働いているように思います。 (コレ1枚でコージーが脱退してしまったのは、マイケルにとっても残念だったことでしょう) 掴みの「Are You Ready To Rock」~「Attack Of The Mad Axeman」はなかなかの佳曲だし、哀愁漂う「On And On」や「Looking For Love」、バラードの「Never Trust A Stranger」なんかホントに“ 泣き "が素晴らしい。 1stに負けず劣らない抜群の内容です。 ・・・太鼓の音、やっぱり目立ってるなぁ~。
『 A Great (Missing) Guitarist 』、マイケル・シェンカーの記念すべき1stソロ。 豪快・流麗な楽曲をテクニカル(且つクラシカル)なギター・サウンドが彩り、そして激しさの中にも少し暗い雰囲気が漂う傑作HRアルバムです。 (流石に、古めなサウンドであることは否めませんが) 印象的に刻まれるギター・リフが魅力の「Armed And Ready」、渋さと泣きの情感が溢れる「Cry For The Nations」、ひたすら美しいインスト「Bijou Pleasurette」、必殺の「Into The Arena」等、名曲は多いです。 アルバム収録曲のギター・ソロ部分は、「全て」聴き所と言えるでしょう。名演奏とは正にこのこと。 メロディアスに、エモーショナルに、メランコリックに。そして時としてデリケートに、スレンダーに、ヒステリックに。 ・・・圧巻です、彼のプレイは。(既にギタリストとしての名声を不動のモノにしていたUFO時代と比較しても、更に一皮剥けているのではないでしょうか) 毎度お約束の言葉ではありますが。 ・・・『名盤中の名盤』です。HM/HR史に永久に。
美麗ハード・ポップの極み。(HM/HRの範疇に入る・入らないの問題は措いといて)正しく『名盤』と呼ぶに相応しい傑作です。 これ程までに素晴らしいメロディを創れる・聴かせる才能。ネルソン兄弟はホントに天才です。 「(Can't Live Without Your) Love And Affection」、「After The Rain」、「Only Time Will Tell」、「Too Many Dreams」等、多数の名曲を収録。 アメリカン・ロックの『良心』の塊のようなアルバムです。
80年代のアメリカンHRで「ツイン・リード・ギター」・・・と言えばこの人達。ブラッド・ギルスとジェフ・ワトソン。 素人が聴いても解るくらい、ハンパじゃないギターテク。キャッチーで明るい音楽性。 このバンドがやってるのは、何だか健康的なロック(ドラッグとかアルコールのイメージとは無縁)です。 一曲目の「(You Can Still)Rock In America」なんかホントそんな感じ。(イントロが「ぐるナイ」で使われてますね) バラードの「Sister Christian」は有名だけど、このバンドの本質はやっぱりソコじゃないです。 でも、3rd以後徐々にハードな部分が減ってしまったように思います。 NIGHT RANGERの名作。(1stもオススメ)