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鉄鉢さんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 201-300

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鉄鉢さんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 201-300
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PANTERA - Vulgar Display of Power ★★ (2005-05-24 11:00:00)

残念なコトに・・・不意なダレルの逝去により、本当に「伝説」になってしまった最強進化型HM !!
いつか再結成してくれると思ってたのに・・・。
音が個性的ですよね。聴いたら一発で「ダレル」って解る、ギターうねり捲くりのリフ・サウンド。そしてフィルの怒号の様な激烈ボイス。
獰猛でコントロール不能の野獣のように強烈な存在感がこのバンドにはありました。「無敵」という言葉がまさに相応しい。
後進のモダン・ヘヴィネス・バンドに与えた影響は計り知れないでしょう。そんなPANTERAの至高の一枚。文句無しの名盤です。
強力無比・怒濤のインパクト & グルーヴ感。


PANTERA - Vulgar Display of Power - Fucking Hostile ★★★ (2005-09-25 08:48:56)

モダンヘヴィネスを代表する名曲。
荒々しい。でも、聴くととてもスカッとする。
ファッキン !!


PARADISE LOST - Draconian Times ★★ (2005-07-17 10:26:00)

心地良く、且つ程好い「暗さ」。スピリチュアルでキャッチーな音・・・というイメージかなぁ。
このバンドは運が無かったというか、この音楽性を世に出すタイミングが早かったんでしょうね。
(当時少し話題にはなりましたが)日本での知名度はやはり低いと思います。
現在バンドはまだ存続してるとは思いますが、音楽の方向性が変わってしまいました。非常に残念。
今もてはやされているゴシック・メタル・バンドにも決して負けない、魅力溢れるサウンド。「マニア向け」を軽く超えるレベルのクオリティです。
このアルバムは特に充実度・完成度が抜群。
バンドの最高傑作、そして“ ゴシック "の名作の一枚。


PARADISE LOST - One Second ★★ (2005-05-12 19:57:00)

このバンドの「ゴシック・メタル」としての経歴を鑑みれば・・・
最高傑作は前作で間違いないとは思うのですが、聴き易さ・・・或いは「癒しの効能」で言えばコレはとてもイ~イ感じのアルバムです。
ヘッドフォンで聴くとその素晴らしさは更に際立つのですが、とにかく僕には清涼感・高揚感すら感じられる程にナイスな内容なのです。
ピアノを使ったさり気無い「味付け」もGOOD。
以前は寝る前によく愛聴しておりました。コレでグッスリ・・・ zzz
(↑ 勿論コレはつまらないという意味じゃないですよ)


PINK CREAM 69 - One Size Fits All ★★ (2005-05-13 16:56:00)

ドイツのバンドにしては珍しく、ポップで適度に湿り気のあるHRをやってますよね。
日本では 「ジャーマン」 と言えばHELLOWEENみたいな疾走系パワーメタル・メロスピみたいなのがイメージ的に定着してるから・・・
知らない人が初めて聴けば、「あのアンディが昔はこんな曲(イイ意味で)唄ってたんだ」 とビックリするんじゃないかと思います。
(勿論その非凡な才能は十二分に今のHELLOWEENに影響してますよね)
1stもイイんですけど、3rd以後は僕的にはあまり魅力は・・・
やっぱりコレがこのバンドの最高傑作です。HRファンなら誰が聴いても結構気に入ると思いますよ。


PRAYING MANTIS - A Cry for the New World ★★ (2005-05-24 10:37:00)

このバンドの持ち味「哀愁」「泣きのメロ」が最大限に発揮された、高原の岩清水のように清らか・煌びやかなサウンドのHRアルバム。
発売当時、初めて聴いた時はあまりの素晴らしさに悶絶。
有名な1stも後追いで聴いたのですが・・・、ぶっちゃけコッチのが断然オススメです。何度も繰り返し聴きました。
美しい叙情系HRの1つの完成型。まるで北欧メタルの様な抜群の透明感。
ホント、日本人好みの音ですね。


PRETTY MAIDS - Future World ★★ (2010-05-07 02:16:00)

「オリジナリティー」という意味で、このバンドはずば抜けたモノを持っていました。
当時(80年代)、「北欧」出身且つ煌びやかな「キーボード」サウンドを身上としながらノリも勢いもある骨太な音作りは、なかなか稀有な存在感をも醸し出していました。
この2ndアルバムは、(SFじみたジャケ絵共々)1stから更に進んだ洗練度・メジャーへの志向性を窺わせるPRETTY MAIDSの意欲作です。
彼らは今もなお活動を続ける老舗バンド。その若き頃の輝きが満ち溢れたこの作品を聴くと、これからもずっと息永く頑張ってほしいと思います。


PRETTY MAIDS - Red, Hot and Heavy ★★ (2006-05-07 21:57:00)

北欧(デンマーク)出身だけど、音像に透明感はあまりないです。
メロディアスながらも、骨太でパワフルなサウンド。「タイトル名」がまさにピッタリな印象のPRETTY MAIDSの1st。
初っ端のイントロダクション「Fortuna」から必殺チューン「Back To Back」への流れで、もう感服。ストレート且つダイナミックなカッコ良さです。
息の長~いバンド(ポップ・バラード志向への模索や、アンプラグドに走ったりと紆余曲折もありましたが)なので、最早この作品が最高傑作とは言えないかな・・・
でも僕にとって、このアルバムはやはり今でも魅力的です。
80年代・北欧メタルの歴史的名作。


PRETTY MAIDS - Sin-Decade ★★ (2006-09-11 23:10:00)

ソフトに洗練されたポップ感を帯びていた前々作・前作に比べて ~
明らかにアグレッシブさを前面に出してハードにドライヴしている(ある意味1stの音楽性に回帰をした)印象の、痛快にして渾身の4thアルバム。
スリリング且つ軽快なヘヴィ・チューン(1、4、6曲目)やクールに聴かせるミドル・テンポの曲等、緩急のバラエティに富む内容の力作です。
ジョン・サイクスの名バラードのカヴァー「Please Don't Leave Me」ばかりに何かと脚光を浴びがち(確かにホントに素晴らしい)ですが、それに全く引けをとらない(楽曲の)充実ぶり・ボリュームを感じます。
PRETTY MAIDSの代表作の1枚、と言えるでしょう。


QUEEN - Innuendo ★★ (2005-05-13 09:02:00)

余命幾許も無いヴォーカリスト。正に燃え尽きようとする魂の最後の咆哮。
フレディ存命時ラストのアルバムにして、原点回帰のドラマティックで絢爛なハードロック !!
ある意味、本来のQUEENの姿が再び甦ったかのようなサウンド。
このバンドには他にも数ある歴史的名盤があるのですが ~
それにしてもこのアルバムを聴いた後に溢れ出す、心揺さ振る感動と余韻の凄まじさと言ったらもぉ~。
・・・Show must go on !!!(涙)


QUEEN - Innuendo - The Show Must Go On ★★★ (2006-08-27 23:46:22)

フレディの、真正面に「死」と向かい合った覚悟・挑戦と「生」への渇望を象徴しているかのよう。
(存命時の)ラスト・アルバムの最後を締め括るに相応しい名曲。
まるで断末魔の咆哮のような凄まじいヴォーカル。でも切なく物悲しいのです。
魂を揺さ振られます。泣ける。


QUEENSRYCHE - Empire ★★ (2005-08-21 00:01:00)

高密度・高濃度なメタル作品。
でもこのバンドを知ってる人なら解ってるコトだけど、それは「クドい」とか「難解」とかそういうのでなく、ある意味「深淵」とでもゆーか。
僕的には身心共に委ねて聴くべき高尚なHM。
HM/HR界の「至宝」である前作「OPERATION~」と比べると曲は幾分キャッチー。
実際売れたんですよね、コッチは(日和ってるとかそういうコトじゃないです)。
このアルバムも完全無欠のクオリティ。「Best I Can」「Silent Lucidity」・・・もぉ最高です。
しみじみ聴かせるメロディアス & ドラマティック・サウンド。ヘッドホン使用をオススメ。


QUEENSRYCHE - Operation: Mindcrime ★★ (2005-05-15 00:24:00)

今更、もうこれ以上褒め言葉が見つからない完全無比の存在。
HM/HRというジャンルに囚われる事無く、全てのロックファンが 「 聴くべき 」 一大巨編 !
個人的には 「 何か 」 をしながら聴くBGMには決してなりえないと思います。
コレを聴く時には、他に何もしないコトとヘッドフォン装着を推奨。
そしてリラックス出来る姿勢で目を瞑る(もしくは歌詞カードと睨めっこ)。
コンセプトアルバムであるが故の緻密な構成。リアリティ溢れる臨場感。それを支える説得力・テクニック豊かな演奏とボーカル。
ホントに目の前に 「 映像 」 が見えてきそうな音楽です。
・・・言ってるコトほとんど全部 ↑ 上のみなさんと重複してますネ。
この類(テクニカル&プログレ?・メタル)の最高基準指標となる作品。


RACER X - Second Heat ★★ (2006-01-14 23:01:00)

ポール・ギルバートの「古巣」、RACER X。
本作は疾走パワー・メタルに速弾きツイン・リード・ギターが乗っかった、非常にアグレッシブで・・・しかも聴きドコロ満載の2nd。
「若気の至り」(失礼)と言うには凄まじ過ぎる、高速ギターの暴れっぷり。
テクニックもソング・ライティング能力も・・・とにかく全てのセンスが突出しています。
確かポールは1st発表時19歳だったから、この時でもせいぜい21・2歳。才能が迸り捲くりですよ。「G.I.T.講師」の肩書きは伊達じゃない。
ちょっとヴォーカルは粗いけど、これはコレでなかなか味があります。
80年代の「速弾きギター」ブームの中の1バンド・・・という一言では片付けられない、衝撃の内容 & クオリティ。


RAINBOW - Difficult to Cure ★★ (2005-07-01 15:57:00)

初期の大作志向・徹底した様式美が好きなRAINBOWファン(実際このファン層が一番多いんじゃないかな ? )には、今作のようなコンパクトでコマーシャルな曲調(ぶっちゃけ売れ線狙い)にはあまりイイ印象を感じないのかも。
でも逆に、だからこそコレは誰にでも安心してオススメ出来る一枚とも言えるでしょう。
ずば抜けて個性的、というか方向性がやや限定的なロニーやグラハム(勿論、ヴォーカリストとしての力量が二人とも極めて高いコトは言うまでもありませんが)の頃と比べて・・・
オールマイティに歌いこなすジョーの加入は、RAINBOWの楽曲にバラエティの幅をもたらしました。
アメリカナイズな作風ながら、結構イイ感じで纏まってると思います。
ホントに曲が魅力的。「I Surrender」「Spotlight Kid」なんか今聴いても素直に素晴らしいと思います。
ジャケットのアートワークもここら辺から「遊び心」が出て来ましたね。


RATT - Detonator ★★ (2006-10-16 13:34:00)

まるでバンドの円熟度・貫禄が窺えるかの様に、音像にゆとりと「丸み」が感じられる5th。
本作は、彼らにしては結構いろんなタイプの楽曲が揃った意欲作です。
内容に関しては文句無しの出来映えだと思うのですが、何故かそれ程セールスの方は振るいませんでした。(個人的には、特にマイナス印象を与えるような粗は見当たらないのですが)
チョット色気を出したのが裏目に出たのか、既に時代がRATTを見限っていたのか・・・ (発表が90年。LAメタル・ブームはとっくに終焉していました)
浮かばれない隠れ名作です。
「Shame Shame Shame」なんか、今聴いても痺れます。


RATT - Infestation ★★ (2010-05-29 22:48:00)

ジャンルは全然違うのですが、個人的な感触はココ最近で云うとMEGADETHの「ENDGAME」に匹敵する衝撃度。
(80年代に全盛を極めた老舗バンドの、華々しい凱旋復帰みたいな印象)
それくらいに抜群の・・・「瓢箪から駒(失礼かな?)」的ハイクオリティ作品です。
特に僕と同じアラフォー世代のメタラーの方々には、「懐古主義」なんてネガティブな思考や「まさか今更~」なんて疑心に囚われずに是非とも聴いてほしい快作。
グラマラスでありながら、現代的ヘヴィネスをもそつ無く上手にその血肉に漲らせたかのような絶妙のバランス感覚。1曲目の「Eat Me Up Alive」から鳥肌モノ(ギターソロなんて涙チョチョ切れるくらいカッコイイ)です。
凄いぜRATTの底力 !


RATT - Out of the Cellar ★★ (2006-09-12 22:26:00)

80年代・アメリカのHM/HRシーンにおいて、(バブル的)黄金期を築いたLAメタル。
その短くも華やかに輝いていた一大ムーブメントの中核・代表的存在だったバンド、RATT。
この1st(フルレンス)アルバムは、(メジャー)デビュー作にして彼らの魅力が余すコトなく凝縮された歴史的名作と呼べる一枚です。
スティーブン・パーシーの妖しく生々しいヴォーカルと、ウォーレン&ロビンのテクニカルなツイン・ギターが織り成す、明るくキャッチーで個性溢れるHR。
正直特別速い曲は無いんですが、勢いの中にも緻密に計算されたサウンド・アレンジの妙が光っています。
これぞ正に世に言うトコロの・・・ 『 Ratt'n Roll 』 !!
今となっては「CDの音のみ」では(というか多分「映像」をともなわないと)、なかなか当時の雰囲気を感じるコトは難しいのでしょうが・・・
このアルバムが、後に続くLAメタル勢の繁栄の先駆け・礎(の一端)となったコトは間違いありません。
日本でも確実に「流行った」時期がありました。
学生時代、バイト先のOLのお姉さんもRATT持ってましたよ。


RAVEN - Wiped Out ★★ (2006-04-01 23:04:00)

RAVEN最速、そして「最狂」の2nd。 もぉ1曲目からヤバいです。
最近のバンドと比べちゃったら、そりゃ確かに特別「速く」はないですが ~
この荒々しく鬼気迫る・・・ スピード感溢れ捲くりのスタイルを、80年代初めに既にヤってたコトが凄い。
正に彼らのサウンドが「アスレチック・ロック」と謳われる所以を、如実に体現しているアルバムです。
個人的に、6曲目「Battle Zone」最後の「デェーンジャアァァ~~ッ !! 」って叫んでるトコの「壊れ」っぷりが大好き。
聴いてるほうも理性のリミッターが外れそう。楽しいHM !


RHAPSODY OF FIRE - Power of the Dragonflame ★★ (2006-12-12 21:57:00)

現在のメタル・シーンにおいて、『クラシカル』 『シンフォニック』 『メロスピ』というキーワードから真っ先に思い浮かべるバンド。
このスタイルは決して斬新な表現方法ではないけれど、大仰なまでに徹底した「クサさ」(勿論褒め言葉です)と怒濤の如き迫力に満ち溢れる作風は、他の同系バンドと比べても相当に頭抜けた存在と言えるでしょう。
この4thは、「エメラルド・ソード・サーガ」4部作の最終章にしてRHAPSODYの最高傑作です。
②「Knightrider Of Doom」③「Power Of The Dragonflame」⑥「Agony Is My Name」⑨「The Pride Of The Tyrant」等、このジャンルが大好物なメタル・ファンには涎と涙が止まらない名曲・佳曲を収録。
此処最近のRHAPSODY作品については・・・ 特に何とも言えませんが ~
出来ることならまた「本作のような」、そして「本作を超える」名盤を是非創ってほしいものです。


RIOT - Thundersteel - Thundersteel ★★★ (2005-09-25 16:39:29)

疾走系パワーメタルのお手本的な曲。
爽快。


RIOT V - Fire Down Under ★★ (2006-11-12 19:28:00)

初代ヴォーカリスト、ガイ・スペランザが参加した最後の作品にして(初期)RIOTの隠れた名作です。(81年発表なのでかなり古いですが)
ヨーロピアン・テイスト溢れる正統HMサウンドと、それに乗っかるツイン・リード・ギターが醸し出す(アメリカのバンドなのに)潤った情感漂うムードがグー。
同時期のNWOBHMを意識したのか影響を受けたのか、(1st・2ndより更に)楽曲にスピード感とパワーが感じられる充実の内容だと思います。
特に①「Swords And Tequila」は、漲る力強さが感じられる佳曲です。


RIOT V - The Brethren of the Long House ★★ (2005-05-24 20:13:00)

『ラスト・オブ・モヒカン』(コレいい映画です)にインスパイアされて作られたコンセプト・アルバム。
(ズバリ同じタイトルの曲があります)
アイデアがイイし、バラードとか楽曲・内容のバラエティも豊富です。RIOTらしい哀愁感漂うパワーメタル。
元々息の長いバンドだけど、コレはそんな彼らの作品中の隠れた良作でしょう。
これで音質さえバッチリだったら、ホントに「名盤」になってただろうに・・・
傑作「THUNDERSTEEL」とはまた全く別の存在感。


RIOT V - Thundersteel ★★ (2005-06-19 23:43:00)

RIOT・・・と言えばこのアルバム、と僕も思います。(日本では名曲「Warrior」収録の1stも超有名だけど、やっぱりまずコレ)
疾走感と叙情性を伴うメロディの素晴らしさが光る、パワー・メタルのお手本的存在。
アメリカのバンドなのに、欧州風味なテイストも感じられる音楽性。はっきり言って日本人好みのサウンドですね。
マーク・リアリのセンスとギター、最高です。
・・・ジャケ絵のダサさも天下一品。
タイトル曲「Thundersteel」は、全てのメタルファン必聴モノの名曲。


RIOT V - Thundersteel - Thundersteel ★★★ (2005-09-25 16:39:29)

疾走系パワーメタルのお手本的な曲。
爽快。


ROYAL HUNT - Moving Target ★★ (2005-08-21 22:15:00)

僕的には、このバンドの最高傑作はやっぱり次作の「PARADOX」かなぁ ?
でも、ROYAL HUNT未体験者に最初にオススメするとしたら、迷わずコレを選びます。
確かに次作はコンセプト・アルバムなので、アルバム「全体」の出来で高評価をしちゃうんですが。
↑ 上でみなさんが書かれてるとおり、楽曲はコッチのがコンパクトで取っ付き易い(勿論クオリティも高い)です。
キラーチューンもあるし。のっけから「Last Goodbye」、鳥肌モンです。
キーボードをフィーチャーした美旋律メタル(D.C.のヴォーカルも最高)。メロディアス & クラシカル系HMが好きな人は必聴。


ROYAL HUNT - Paradox ★★ (2005-05-26 21:57:00)

D.C.クーパーの声、僕も好きです。
前作も素晴らしいけど、本作は更にイイと思います。
「コンセプト・アルバム」ということで全体の構成・曲展開とか少し複雑緻密かもしれないけど、それ程「難解」ってワケでもないですよ。
元々ドラマティック且つネオ・クラシカルな美旋律が“ 売り "のバンドですから、メロディはお墨付きの素晴らしさ。
それでボーカルも巧いんだから「言うことなし」です。
ROYAL HUNT初心者の人には取っ付き難いかな? ・・・でも超お薦めです。
歌詞カードを読みながら、作品のテーマ・世界観に浸りつつ聴いてみましょう。


RUSH - Grace Under Pressure ★★ (2005-05-13 09:29:00)

キャリアの長~~~いバンドですね。
確かにRUSHの傑作は 「PARMANENT WAVES」 や 「MOVING PICTURES」 「2112」 あたりで間違いないと思うのですが、・・・やっぱり少し難しいんです。
でもコレはとても聴き易いアルバムですよ。売れ線を狙ったのかな ? と勘繰ってしまったりもするんですが。
(・・・もっとも日本と比べて、元々海外ではRUSHはバカ売れしてますが)
暗いけれどポップ。深いけれど柔らかい。何とも抽象的ですが僕にとってはそんな印象のアルバムです。


S.O.D.(STORMTROOPERS OF DEATH) - Speak English or Die ★★ (2005-05-30 16:24:00)

「 速っ ! 」 (・・・そしてスピードだけじゃなくて曲も) 「 短っ !! 」
遊びで作ったのに、当時このアルバムがミュージシャンに与えた影響は凄かったでしょう。
毒も効いてるけど、爽快感すら感じさせられる激しさ。
そしてジャンルの垣根を取っ払って融合した音楽の先進性 & 存在意義(メタル meets ハードコア)。
問題作にして快作。プロジェクトだからこそ、こんなカッコいい音が作れたのかな?


SAVATAGE - Edge of Thorns ★★ (2005-06-27 21:35:00)

このバンドの代表作は、おそらくは「GUTTER BALLET」と「STREETS A ROCK OPERA」の2枚なのかな?
彼らの音楽性・オリジナリティはこの2作で完全に確立したと言えるでしょう。
でも、全体的に(ヴォーカルに ? )クセが無くてすんなり聴き易いのは、多分この作品だと思います。
持ち味のドラマティック & ダイナミックさと叙情性の融合も、全く損なわれていません。
個人的にタイトル・チューン「Edge Of Thorns」は、珠玉の名曲「Gutter Ballet」に匹敵する素晴らしさ。
初めてSAVATAGEを聴くなら、僕はまずコレをオススメします。
・・・こんなにハイレベルな音楽やってたのに、ホント知名度低くなってるなぁ。


SAVATAGE - Gutter Ballet ★★ (2006-12-21 23:38:00)

・・・昔(僕のHM/HRの師匠だった)CD屋のお兄さんが、
「もし “この1曲のためにこのCDを買え ! " という薦め方をしてもイイのなら、そのうちの1枚がコレだよ。」
と教えてくれたアルバム。
その『1曲』は、タイトル・チューンの②「Gutter Ballet」。初めて聴いた時の衝撃は忘れられません。
89年発表の作品というコトで今聴くと少々古臭いし、ヴォーカルもややクセがあるのですが・・・ 重厚且つ荘厳な名曲です。
目まぐるしく劇的な曲展開がこの作品の売りで、④「When The Crowds Are Gone」⑦「Hounds」なんかも巧みに“聴かせる"イイ曲。
これぞ正に、正統派・ドラマティックHM。大好きです。


SAVATAGE - Streets: A Rock Opera ★★ (2005-12-04 16:16:00)

今となっては少々マニアックながら、彼らの最高傑作に推す人も多い作品。
内容はタイトルの「 ~ ROCK OPERA」が示すとおり、ドラマティックさと一連の曲構成を身上としたコンセプト・アルバム。
大仰で「クセ」のあるヴォーカル・スタイルは、正直好みの激しく分かれる要素ではありますが(でも、これぞ正しくSAVATAGE・・・とも言えるのかも) ~
全体のクオリティはHM/HRアルバムの“コンセプトもの"では、かなり上位のランクに食い込む出来と言える一枚です。
クリス・オリヴァのテクニカル & エモーショナル(バラード曲は特に素晴らしい)なギターも◎ !!


SAXON - Denim and Leather ★★ (2006-04-05 23:36:00)

1曲目だけの為に、このアルバムを買ってもイイ ??
・・・と思ってしまうくらいに「Princess Of The Night」は、NWOBHMにおける必殺の名曲ですね。
その勢いに乗って繰り出される2曲目のファスト・チューン「Never Surrender」も大好き。
どこか哀愁感の漂うブリティッシュ・ロックの湿った「香り」と、硬派で武骨な男らしい雰囲気プンプンの「匂い」が入り混じった、渋くてパワフルなサウンド。
この4thは、SAXONの有名な代表作です。


SAXON - Wheels of Steel ★★ (2005-05-30 10:25:00)

「男臭さ」「バイク」をイメージさせるサウンド。
コテコテ・コワモテのNWOBHMバンド、SAXONの2nd。
1曲目なんてモロ、バイカーな「Motorcycle Man」。その後も全体的に曲調はファスト & ラウドな感じ。
それでいて、ブリティッシュらしさ & 渋い雰囲気も損なわれていないバランスが流石。
・・・うーん、カッコいい。
4th「DENIM AND LEATHER」も傑作だけど、コレもオススメの名盤です。


SCORPIONS - Blackout ★★ (2005-10-03 11:42:00)

ジャーマンHRの代名詞的な存在のバンド。
本作は、彼ら特有の「如何にも欧州」チックなウェットさ・哀愁感・「泣き」の雰囲気漂う持ち味を残しつつも・・・
アメリカナイズしたサウンドに方向転換をした革新的野心作。そして大ヒットアルバム。
曲がキャッチーで覚えやすく(聴きやすく ? )、前作までと比べてもよりアグレッションが増している感じ。
初期(ウリの頃)のファンからは反論されるかもしれないけど・・・
SCORPIONS初心者には、非常に取っ付き易い入門盤としてオススメだと思いますよ。


SCORPIONS - Love at First Sting ★★ (2005-10-13 22:13:00)

↑ 前作「BLACK OUT」の次に聞くべきという御意見には僕も賛成です。
HRアルバムとしての全体的なクオリティは・・・僕的にはコッチのが少し上・・・かな ?
ロックとしてのハード感とメロディアス感、渋さ・叙情性等の絶妙なバランス感覚・・・彼らの全作品の中でも抜群の完成度を誇ると言えるでしょう(80年代ではトップクラス ! )。
このバンドの曲、特にバラードなんかはホント、日本人の心を惹きつけてやまない不思議な魅力がありますね。


SENTENCED - The Cold White Light ★★ (2006-09-04 22:44:00)

透明感溢れるメロディアスな楽曲。哀愁と悲壮感漂うメランコリック・ゴシック。
それでいてまた時として、いきなり「それら」を全て覆すかのように発揮される・・・ 漲るように力溢れる、いかにもHM的なダイナミズム。
冷やかに美しく、尚且つ熱く激しいという相反する要素を見事に両立・体現した、奇跡のメタル・サウンド。
SENTENCEDが紡ぎ出す音の構築美は、正に唯一無二。
そして・・・ おそらくこのアルバムは、彼らが創造し得た孤高の音世界の「最高到達点」的な作品と言えるでしょう。
今は無き一つの名バンドが、HM/HR史に遺していった「紛れも無い」名盤。
儚いです。


SEPULTURA - Arise ★★ (2005-06-21 23:30:00)

個人的な嗜好ですが・・・
SEPULTURAはモダン・ヘヴィネス化した現在のサウンドより、昔のスラッシュ・サウンドの方が好きです。
↑ まったくみなさんの書かれているとおりですね。このアルバムは “ スラッシュ・メタル " としての、最高にクールな「リフ」のカッコ良さが売りです。
独創的、且つインパクト抜群なセンス・個性が十二分に感じられます。
・・・こういう激しくも洗練された音は、やっぱり「一流」のバンドじゃなきゃ出せません。
2枚後の「ROOTS」で大ブレイクしたけど・・・僕には今でもコッチのが断然魅力的です。


SEX MACHINEGUNS - SEX MACHINEGUN ★★ (2005-05-15 01:12:00)

歌詞だけで語るならホント「色物」の塊・・・
コレばかりは「しょうがない」です。このバンド。
HMファンがアーティストの思想・信念・アティテュードに拘るのは、とてもイイ事(健全?)だと思います。
そして、それを理解するのに一番手っ取り早いのは歌詞が「何を言ってるか」聴くコトなんですが・・・
熱心なHMファン程、このバンドに困惑させられるのは当然でしょう。
でも、もしこのCDを日本語全く解らない外国人のHMファンが聴いたらどうなんでしょう ?
極上の音楽に聴こえるのは・・・間違いない・・・と思います。
楽曲もテクニックもハイレベルであるコトは疑い無し。特にこの1stは抜群の完成度です。
日本が誇れるHMバンドの1つだと信じています。
(・・・でも外国人も歌詞を訳したらヤッパリ閉口するんでしょうネ。ガッカリするのかな ? )


SHADOWS FALL - The War Within ★★ (2006-09-20 21:57:00)

個人的には~ SHADOWS FALLの(このアルバムの)音は、スラッシュ・メタルとして全く違和感無く聴けてしまうほどに分かりやすいと思います。
(↑ 逆に「分かってないヤツ」と言われてしまうかもしれませんが・・・)
一番の魅力は、やはりギター・サウンド。
正統メタルの芳香が匂い立つ流麗なギターソロに、グイグイと惹きこまれてしまいます。
「MAメタル」とか「NWOAHM」といった括りで語られる、アメリカで今特に勢いのある旬のスタイル。
でもジャンルとか流行り廃りとか関係無しに、素直にカッコイイと思えるバンドです。


SHARK ISLAND - Law of the Order ★★ (2010-05-07 16:53:00)

HM/HRシーンが盛り上がった80年代。その頃活動していた幾多のバンドの中で・・・
実力があって曲もイイのに「鳴かず飛ばず(ある意味泣いた?)」で売れなかった、という存在のアメリカにおける代表格がこの人達。
当時ギラギラしたLAメタル主流の時勢に、何ともライトで落ち着いた味わい深いロックサウンドを聞かせてくれた彼ら。
力まず気取らずと云うか、確かな演奏&歌唱力からくる余裕と優しさみたいなものが、この作品からは感じられるのです。
個人的には②Shake for Me、④Bad for Each Other、⑧Why Should I Believe、⑨Ready or Notなんか特に聞き惚れてしまいます。
この頃のアメリカンHR系が好きな人なら「必携」と言っても過言ではない・・・んじゃないですかね? コレ。
今聴いたら「地味」って言う人もいるかもしれませんが。


SHY - Excess All Areas ★★ (2005-05-24 19:43:00)

極上の哀愁感を発揮する、ハードポップ・サウンド。
「如何にもブリティッシュ」なウェットさと、アメリカ的メロディ・センスを融合した音楽性が彼らの持ち味。
コレ(3rdだったカナ?)は音が更に「煌びやかな」雰囲気になって、かなりイイ感じです。
トニー・ミルズの声はホントに素晴らしい。この声 = SHYでしょう。
マニアック(あまり売れなかった)だけど、忘れ去られるのは非常に勿体無いバンドです。
80's HRの隠れた名作。


SHY - Misspent Youth ★★ (2005-07-11 17:08:00)

SHYの4th。
前3作と比べて軌道変更の・・・ 垢抜けてやや激しいタッチのサウンド(アメリカのバンドみたい)。落胆したファンも少なからずいたのかな ?
とは言っても、曲によっては元々の持ち味の「ウエットな」耳触りも感じられます。(5、7、9曲目とか)
「メジャー志向」なフィールがポジティブな感触としてプラスされていて、実は結構イイ感じ ? ・・・個人的に、お気に入りの一枚です。
このアルバム収録の「Broken Heart」。コレは名曲です。
HM/HRバンドの音楽性に変化は付き物・・・ と言ってしまうと怒られてしまいそうですが。
僕的にはコレは許容範囲内です。あえて「彼らの違った魅力」と評してみたくなるアルバム。


SILVERTIDE - Show and Tell ★★ (2005-08-03 22:32:00)

若い人達なのに「渋い」のやってるなぁ~、というのが第一印象。
・・・買う前は「華やか」「妖しい」系の音のイメージを勝手に想像してたんですが。
でも、これはコレで“ あり "ですねぇ。やっぱり今時貴重ですよ、こういう音楽性。
直球勝負の土臭~い(普遍的)アメリカン・ロックです。
ファスト・チューンは無いけれど、すこぶる魅力に富んだサウンド。「S.F.C」「Mary Jayne」とかイイ!
個人的に期待大。2ndも是非この方向で。 ・・・ホントにブレイクしてほしいなぁ。


SKID ROW - Skid Row ★★ (2005-12-28 23:26:00)

1stにして「名盤」と謳われる傑作ハード・ロックンロール・アルバム。
若干初々しさが匂いつつも、若々しさと荒々しさで押して押し捲る魅力溢れる音楽性。哀愁感漂うバラードもGOOD !
バカ売れしたのは必然のクオリティ。
この時点で既にバズの声・個性は突出してますねぇ。やはり彼の存在は不可欠です、SKID ROWには・・・。
「この時代のアメリカンHM/HRってホントに良かったなぁ~」と、しみじみ心から思わされる一枚。
オリジナル・メンバーでの再結成は・・・ 無理かぁ・・・。


SKID ROW - Slave to the Grind ★★ (2005-05-13 09:57:00)

ハード・「ロックンロール」な1stと比べて曲調がメタル寄りになった2nd。どちらかというと僕はコッチのが好きです。
それにしてもタイトル・チューン「SLAVE TO THE GRIND」はカッコ良過ぎ。
前作も勿論素晴らしいのですが、どうしても「華やか」なルックスが先行するイメージが少なからずあったので・・・
コレはそれを見事に拭い去った、躍動&グルーヴ感溢れるアングリーなヘヴィ・サウンドだと思います。(バラードもありますが)
グレイトなバズの唄いっぷり。 「コッチが本性だったのか」 と心底納得・平身低頭。
文句無しの傑作HMアルバム。


SKID ROW - Slave to the Grind - Slave to the Grind ★★★ (2006-08-26 23:08:28)

1stアルバムとは打って変わって、「ヘヴィ」さをアピールした2ndを代表する名チューン。
抜群のアグレッションとグルーヴ感がクール。
バズのシャウトが痺れる。


SLAUGHTER - Stick It to Ya ★★ (2006-03-01 19:29:00)

(昨年)知らぬ間にリマスター再発されてたのをCD屋さんでたまたま見つけて、久しぶりに聴きました。
1stにしてこのメジャー感・・・ってゆーか、さり気なく醸し出す風格・貫禄はなんだ !? と改めて聴き惚れるばかり。
(まぁ、VINNIE VINCENT INVASIONでのキャリアもありますし)
確かにマーク・スローターは、ちと「一癖ある」声かもしれませんが・・・
このアルバムのクオリティを考えれば、特に気にするような粗なんかではないでしょう。
華やかで妖しげで、何処か懐かしい感じのアメリカン・ハード・ロックンロール。
ジャケ写のお姉さんが・・・これまたGOOD !


SLAYER - Christ Illusion ★★ (2010-06-11 23:06:00)

基本的には7th「DIABOLUS IN MUSICA」~8th「GOD HATES US ALL」の延長上・同じ方法論(モダン・ヘヴィネスの取り込み)で創られた9thアルバム、と思うのですが。
オリジナル・メンバーのデイヴ(Dr.)が復帰するだけで、どーしてコレほどまでに『如何にもSLAYER』的スラッシュ・サウンドに回帰・変貌して聴こえてしまうのでしょーか(ホント凄い人です)。最高に走ってるぅ~。
イカス。


SLAYER - God Hates Us All ★★ (2005-12-04 18:24:00)

この人達のアグレッション・・・ていうか「殺意」に限りなく近い衝動は、メタル界屈指。正に至高の存在。
「歳を取ってマルくなる」なんていう言葉は彼らには全く無縁・意味無しです。
・・・むしろ歳を取っても“ 悪く "なっています。
皆さんの仰るとおり音像に関しては「純然たる」スラッシュとは最早言えない部分もあるけど、深い根っこのトコロの音楽性・アティテュードは全く変化無しと言えるでしょう。
巷に溢れるラウド系、モダン・ヘヴィネスといった類のバンドを軽く凌駕し得る、抜群の破壊力を備えたアルバムです。
最初から最後まで一気に聴かせる曲構成・説得力・クオリティの高さは正に、真の「正統派HM」継承者の証し !


SLAYER - Reign in Blood ★★ (2005-07-05 14:07:00)

究極の「破壊衝動」が高密度・高純度にCD( or レコード)の形に結晶化したモノ。
同時期のMETALLICAの「MASTER OF PUPPETS」とはまた違う方向性・方法論で昇華されたスラッシュ・メタル。
そして、HM界の不滅の名盤・傑作(の一枚)です !
ハードコアのテイスト・スピード感、背徳・猟奇的なアティテュードがごった煮に詰め込まれた音の「暴力」。暗黒と狂気(凶器)の旋律。
パワー、っていうかバイタリティが圧倒的。そこらの凡庸なバンドとは別格、別次元の存在感です。禍々しさ抜群(褒め言葉です)。
コレが無ければ、今のデスメタルの隆盛も有り得なかったと思います。ルーツ(の一要素)ですね。
名曲「Angel Of Death」・・・凄過ぎです。 テンションは最後まで持続します。あっと言う間の30分。


SLAYER - Reign in Blood - Angel of Death ★★★ (2005-09-25 16:51:44)

コレを初めて聴いた時のショックと言ったら・・・
スラッシュ(デス ? )メタル系の「好き嫌い」を分かつ踏み絵的な曲じゃないでしょうか。
勿論僕は大好きです。


SLAYER - Seasons in the Abyss ★★ (2005-10-17 15:14:00)

スピード一辺倒 ~ そして殺傷力抜群の ( しかし、非常に意義深い ) 有名な3rdと比較すると・・・
バンドの作風が「より聴かせる」方向性に変わっていく、更なる貫禄が具わっていく、その過渡期ともいえる頃の作品。
適度な速さと4thで提示された「重さ・暗さ」がバランス良くブレンドされた、練られた内容の名作。全体の整合感が抜群。
・・・なんてコトを言いつつも、アルバム・オープニングのスピード・チューン「War Ensemble」を聴いちゃうと、やっぱり「これこそ、SLAYER !!」・・・って思っちゃうんだなぁ。


SLIPKNOT - Iowa ★★ (2005-05-22 22:16:00)

激しく・狂おしく闇で脈打つ破壊衝動。連綿と受け継がれる暗黒・悪魔的音楽の遺伝子。
このバンドこそ、その最強の「進化形態」。
・・・この音は、「メロディ」なのか「ノイズ」なのか ?
勿論、世の大半の人にはこのアルバムの良さなんて理解できないのでしょう(笑)。
これ程の「轟音」をCD一枚に詰め込むなんて、ホントに物凄いバイタリティだと思います。聴く方も体力が必要です。
個人的には、SLAYERの「REIGN IN BLOOD」にも匹敵する程の衝撃度。
「この手」の音が好きな人には外せない一枚。


SOILWORK - Figure Number Five ★★ (2006-10-29 22:57:00)

「メロディック・デス」とラウド系「ヘヴィ・ロック」のそれぞれのオイシイ旨味を、高純度で抽出して合成凝縮したような音楽性。( ← 自分で言ってて「何だコレ ?」って感じですが)
強烈なグルーヴ感・スピード感溢れる楽曲に、インダストリアル・ミュージックに通じる人工的・電子的なサウンド・アレンジを塗した、如何にもアメリカのマーケットを意識したかのようなスタイルです。
・・・勿論ソレが悪いと言ってるワケじゃ~ありません。
ここまで無敵に高水準な内容を誇るHMアルバムを創造し得る、凄まじいポテンシャルとモチベーションを見せ付ける(魅せ付ける)SOILWORKには、自然と畏敬の念が込み上げてきます。
初期の頃と比べると目まぐるしい程の音の「変化」ですが、コレこそがバンドにとっては至極正当な「進化」なのでしょう。
「カッコイイ」&「素晴らしい」としか言えない傑作。


SONATA ARCTICA - Ecliptica ★★ (2006-11-12 16:19:00)

抜群の「様式美」と「疾走感」、そして北欧(フィンランド)出身バンド特有の「煌びやかさ・透明感」が満ち溢れるサウンド。
極上の旋律美で聴き手をグイグイと魅了する、メロスピ界のニュー・ジェネレーションSONATA ARCTICAの衝撃のデビュー・アルバム。
1stにしてこの完成度の高さは、正に「驚異」の一言です。
特に①「Blank File」 ~ ⑥「Fullmoon」までの流れは絶品 & 完璧。素晴らし過ぎて溜め息出ちゃいます。
7年前の作品だけど、今聴いても・・・ 心が昂るぅぅぅぁぁアア~~~ !
名盤です。


SPIRITUAL BEGGARS - Demons ★★ (2005-07-31 22:49:00)

相変わらずのドライヴ感。若干、前作より音が派手 ( イイ意味で ) 。
マイケルのギターも情熱的に「ヴルン、ヴルン」とうねっとります。ハード・グルーヴィン !
JBのヴォーカルも官能的。男臭さの中にも益々「艶」の感じられるイイ声です。
プレイボタンを押して1曲目のイントロから「ガツン!」と来ますねぇ。
このバンドを知ってる人には解りきったコトですが、こういうトラディショナル ( 古典的 ? ) なロック好きにはもう「辛抱堪らん」魅惑のサウンドです。眩暈がしちゃうような。しっかりヘヴィだし。
今作もキャッチーで素晴らしい内容だと思います。
最高傑作か ? と言うとチョット難しいトコですが。 ( 正直比較が難しいです )
蛇足ながら、ジャケ絵もカッコいいですね。


SPIRITUAL BEGGARS - On Fire ★★ (2005-05-22 21:39:00)

70年代の古き良きロックへのオマージュ・・・
確かにそういうのを意識した (狙った) 音なんだけど、それを措いてもまったくもって素晴らしいバンド (プロジェクト ? )。
最近の若い世代の人が聴いたってカッコいいと思うでしょう。
・・・マイケル、やっぱりあんた凄いよ。
現代的オーバー・プロデュースな音作りは感じられません。
「渋い」というより「生々しい」フィーリング。「男クサい」というより、どこか「艶めかしい」サウンド。
本作からヴォーカルが交代したけど、イ~イ声だと思います(これからもっと旨くなると思う)。
楽曲が一辺倒とか緩急に乏しいとか(一枚通すとダラダラに聴こえるってコトなのかな ? )、僕にはそんな印象は感じられませんでした。
匂うように魅力的で高品質なHRアルバム。


STEELHEART - Steelheart ★★ (2006-10-03 21:48:00)

80年代後半~90年代初頭にかけて栄華を極めたアメリカン・メロディアス・ハード。
STEELHEARTもその中の1バンドなのですが、このデビュー・アルバムは ~
(LAメタル全盛期の頃と同じく) 「それらしい」サウンドなら売れる・・・ という当時の一種バブル的な飽和状態のシーンの中で、確かなポテンシャルと将来性を感じさせる説得力・存在感を発揮していた1枚だと思います。
珠玉のバラード「She's Gone」ばかりに注目されがちですが、他にも「Love Ain't Easy」「I'll Never Let You Go」等エモーショナルに聴かせる佳曲の詰まった良質のHR作品です。(それだけにこの後のバンドの失速が非常に残念)
地味・・・と言えば地味な音なのかもしれないのですが、たまに無性~に聴きたくなります。


STEVE VAI - Passion & Warfare ★★ (2005-06-22 00:04:00)

超絶に「個性的」で「テクニカル」なのに、気持ちよくイージー・リスニング出来る・・・という稀に見る存在のギター・インスト・アルバム。
ヴァイが演りたいコトを思いのままに無制限にバラエティ豊かに弾きまくってる印象。
けれど、聴き手を置いてきぼりにすることなく魅了する素晴らしい楽曲。そして抜群の清涼感。
ホントに「イイ意味」で天才 = 変態だと思います。この人は。
ヴァイの「インスト」のアルバムではコレを一番にオススメします。(っていうか無難 ?)
TV番組のBGMにも、たま~に使われたりしてますよ。スポーツ系とか。


STEVE VAI - Sex & Religion ★★ (2005-12-04 17:11:00)

“VAI"名義の「バンド」スタイルという、スティーヴのソロ・キャリア作品中では珍しい歌モノのアルバム。
超絶ヴォーカリスト(パフォーマー ?)、デヴィン・タウンゼントのデビュー作でもあり、後の彼の活躍を鑑みれば非常に意義深い作品とも言えるでしょう。
バックのリズム隊(テリーとTM、何気にモノ凄いキャリアの2人)のテクニックは勿論のこと、スティーヴの超絶技巧「変態」ギターも圧巻。それに“ あの声 "が乗っかるワケですから・・・聴き応えは「保証付き」です。(まぁ、ぶっちゃけ好みは分かれると思いますが)
昔「In My Dreams With You」のPVを観たコトがあるのですが・・・
一目見てフィルムの逆回転(カラダに付いたペンキが元に戻っていくヤツ)と解るのに、ギターを奏でる指の動きやヴォーカルの口パクまで全て完璧に曲とシンクロしていたのが強烈に印象に残っています。
(スティーヴはレコーディングでも、ギターをワザと曲の前後さかさまに弾いた後にテープを逆回転して元に戻す・・・という奇行をよくやるようですが)
う~ん、変態・・・いや天才 !!


STRYPER - In God We Trust ★★ (2006-02-20 22:05:00)

「クリスチャン・メタル」・・・今聞いても少々 ? なジャンル。
そして、色物スレスレのド派手コスチューム。
「パッと見」の第1印象だけで判断されてしまうと・・・やっぱりツラいかなぁ。
でも、中身は正しく「聴いて安心」の煌びやかな爽快HRです。
メロディ、コーラス、ギター、全部GOODです。適度にポップ、すこぶるキャッチー。
マイケル・スウィートの中性的ハイ・トーン・ヴォイスが冴え渡ります。
チョット軽めな(そして古めな)音かもしれないけど、ホントに気持ちの良いアルバムですよ。
2nd~4thはどれも甲乙つけ難いのですが・・・個人的にまずコレをオススメ。


SUICIDAL TENDENCIES - How Will I Laugh Tomorrow When I Can't Even Smile Today ★★ (2005-12-11 21:32:00)

今、改めてこのアルバムを聴くと「何だ、コレは!?」っていうくらいにカッコいい。(押入れから久しぶりに引っ張り出してみたんです。)
↑ 上の方も仰られているとおり、やっぱりこのスタイルを世に出すのが早過ぎだったのでしょうね。
「メタルとハード・コアの融合」なんて音楽性、今では普通にありますから。
ギターの音もハード・コアのそれではなく、テクニックも充分で重さと歪みの効いた正しくメタル・サウンド。(ヴォーカル・スタイルの方はコア寄り)
コレはなかなか・・・ 突っ走り過ぎるコト無く、イイ感じの疾走感。


SURVIVOR - Vital Signs ★★ (2005-12-17 22:52:00)

高い歌声とキーボードを前面に出したハード・ポップ・サウンド。“古き良き"80年代の名バンド。(スタローンの映画「ロッキー」シリーズの主題歌は特に有名)
コレは、彼らの最高傑作とよく評されるアルバムです。(ヴォーカルは交代してます)
爽やかで心地の良いメロディが彼らの持ち味。まぁ如何にも「産業ロック」というか、 正直コレを聴いて「軽い」と思ってしまう人もいるのでしょうが・・・
とにかくホントにキャッチーで素晴らしい音楽。イイ曲づくし。
僕もコレを聴くと、しんみり心に沁みて癒されます。三十路のオッサンにはホント堪らんです、この時代の音楽は・・・


SYSTEM OF A DOWN - Mezmerize ★★ (2005-06-14 00:10:00)

恥ずかしながら “S.O.A.D." をコレで初めて聴きました。
(ヘヴィロックのスレの書き込みで評判が良かったので思わず買ってみました)
・・・ホントに「素晴らしい」の一言ですね。
一曲一曲はそれほど長くないから展開が早いです。瞬発性もラウドさも充分。
でも想像とは逆で、結構メロディアスなことにも驚かされました。
ヴォーカルの声質・歌唱はかなり個性的だけど味があってカッコいいです。一発で好きになりました。
これはコアなメタルフリークにも、「ヘヴィロック」とかの線引きに囚われずに安心して聴けるアルバムだと思います。
2部作の次作品、僕も楽しみです。


TALISMAN - Talisman ★★ (2006-05-07 12:12:00)

如何にも「北欧的」な煌びやかで透明感溢れる美旋律と、ある意味「産業ロック的」な洗練されたポップ感。
そして、HRのダイナミズムを併せ持った素晴らしい内容の1stアルバム。
このバンドは、アルバムを発表するたびに音楽性がどんどんヘヴィになってしまったけれど、個人的には・・・ 清涼で爽やかなこのサウンドが一番好きです。
ジェフ・スコット・ソートの歌声も冴えてます。「I'll Be Waiting」は名曲。


TANK - Honour & Blood ★★ (2005-08-21 21:39:00)

↑ 「男の哀愁」って言葉、イメージにぴったりだと僕も思います。このアルバム。
確かに、もろ「MOTORHEAD系」ってトコ(曲調とかヴォーカルとか)も在りますが・・・
とにかく疾走感とギターの奏でる「泣き」の旋律が、もぉ~堪らんのです。カッコ良過ぎ。
センチメンタルに漂う男臭さ。
84年発表。さすがに多少の古臭さは否めませんが・・・。
ダイナミックで硬派なHM。


TEN - Ten ★★ (2006-11-07 00:03:00)

ブリティッシュ・ロックの薫り高い、ドラマティックな美旋律が売り。
哀愁漂うメロディアス・ハード・ポップです。
(例えばFWのトミー・ハートみたいな絶唱系の)「熱さ」「激しさ」はあまり感じられないかもしれないけど、落ち着いた(醒めた ?)雰囲気で甘くムーディに歌い上げるゲイリー・ヒューズのヴォーカルは秀逸です。
(こういう風に「しっとり」聴かせる歌唱法も味があるし、実際結構テクが必要というか難しいんじゃあないでしょうか)
ヴィニー・バーンズのギターも、適度なハードさと「泣き」の情感のバランスが絶妙で◎。さり気無く聴き手の心のツボを押さえるイイ仕事してます。
この手のジャンルが好きな人にはオススメの一品。
華美な派手さは抑え目だけど、カタルシス的癒しの効用抜群(特にバラードが)の優れたHR作品です。


TEN - The Name of the Rose ★★ (2006-04-04 22:19:00)

傑作ハード・ポップの1stのスグ後に発表された、TENの2nd。
メロディの美しさ・ドラマティックさは変わらず顕在ながら、エッジの効いたギター・サウンドを前面に出して、よりヘヴィなタッチに仕上がったアルバム。
ゲイリー・ヒューズのヴォーカルは「気張って」歌うタイプではないけれど、叙情性豊かな楽曲にぴったりとマッチしています。
アダルトなイイ雰囲気を醸し出す声だと僕は思います。巧い。
当時本国では知名度低過ぎで不遇だったみたいだけど・・・
シーンに流されず自分達のやりたい音楽をプレイするという信念・姿勢が、そのまま作品の高いクオリティに帰結している印象。
心を揺さ振る、高潔にして孤高の哀愁ブリティッシュ・ハード。


TESLA - The Great Radio Controversy ★★ (2006-09-18 21:40:00)

ブルース色に彩られた土臭いアメリカン・ロック。
でも、レイドバックした感じのサウンド一辺倒なのかというとそうでもなく ~
オープニングの「Hang Tough」のようにハードなタッチの曲もちゃんとあったりして、旨ぁく聴かせるところがニクいです。
バラード「Love Song」なんか名曲ですね。
ジェフ・キースのハスキー・ヴォイスが、かなりイイ味を出してます。
派手さは無いけれど、程好い渋さとキャッチーさが混ざり合った絶妙なHRアルバム。
ジャケットのセピア調のモノクロ写真が、中身の雰囲気とマッチしていますね。


TESTAMENT - First Strike Still Deadly ★★ (2005-08-20 23:13:00)

抜群の疾走感。
1st、2nd収録曲(初期作品の日本盤は現在ほぼ絶滅)のセルフカバーというアイデアも素晴らしいケド、その最新のリメイクで改めて思い知らされたTESTAMENTというバンドの凄味。
「スラッシュ」メタルとしてここ最近(2000年以後)発表されたHM作品では、最高レベルの出来でしょう。カッコ良過ぎ。
(持ってない2nd、コレ聴いて無性に欲しくなってしまいました・・・)


TESTAMENT - Practice What You Preach ★★ (2005-05-12 18:31:00)

個人的に「四天王」の次にメジャーなスラッシュ・バンドは、TESTAMENTと思ってたのですが・・・
今はもうそんなに有名じゃないのかな?
この3rdアルバムはお薦めです。バンドの(1st・2ndで培った)オリジナリティを保ちながら、当時大ブレイクしたMETALLICAを「イイ意味」で模倣したようなサウンド(あくまで雰囲気です。曲じゃないですよ)を醸し出しているように感じます。
彼ら特有の・・・起伏に富んだフックが利きつつも、情感を内包するメロディとキャッチーな肌触りが相俟ってとても聴き易いです。
アレックスのギターもすこぶるカッコいい。
・・・TESTAMENTのジャケ絵って、変なの多いですねぇ。


THE RASMUS - Dead Letters ★★ (2006-10-14 15:24:00)

小気味好いんだけど何処か明るくなり切れない、愁いの情をプンプン匂わせる絶妙なポップ感がGOOD。
北欧特有の澄んだ雰囲気と、適度に歪んでハードなギター・サウンド & ヴォーカル・スタイルとが混在する魅力溢れるバンドです。
小細工無しのストレート且つシンプルなロックなのに、これ程に聴いて魅せられ惹かれるのはやはり ~ 単純にメロディと、音に宿るエモーションが抜群だからでしょう。
純然たるHM/HRではない・・・と僕も思いますが、逆に言えば普遍性が高いというか万人の心の琴線に触れ得るというか、とにかく世界中で売れてるのが素直に納得の素晴らしい音楽性です。
ツボ突かれまくり。


THIN LIZZY - Thunder and Lightning ★★ (2005-05-12 17:26:00)

限りなく「メタル」に近づいた作風。当時はやはり異端にして問題作だったんでしょうか?
しかし、THIN LIZZYの作品で僕が最も聴き込んでいるのはコレです。・・・単純に一番「カッコいい」からです。
初心者に薦めるならまずはコレ!・・・と僕は思います。でも最高傑作と言ったらやっぱり怒られるのかな?
最近HMを聞き出したという人にとっては一番取っ付き易いモダンでヘヴィな音です。
「Cold Sweat」最高! サイクシーのギター最高!!


THIN LIZZY - Thunder and Lightning - Cold Sweat ★★★ (2006-10-03 22:20:26)

THIN LIZZYそしてジョン・サイクスのプレイにおいて、最も「カッコイイ」曲の一つ。
今聴いたって鳥肌が立っちゃいます。


TNT - Intuition ★★ (2005-05-12 19:36:00)

EUROPEとともに北欧メタルを代表するバンド、TNTの傑作アルバム。
空高く舞い上がるような高揚感 & 曇り一つ無い水晶の輝きのような透明感。
・・・間違いなく名盤です。
誰が聞いても心洗われるであろうキャッチーな美旋律。HM/HR好きが一生に一度も聴かなかったらホントもったいない?
トニーのハイトーン・ヴォーカルは最高に素晴らしいの一言です。
・・・でも、ロニーの奇天烈奔放ギターソロで最初はみんな「 ??? 」ってなるんだろな。


TNT - Intuition - Tonight I'm Falling ★★★ (2006-08-26 21:49:13)

抜群の透明感と高揚感。
彼らの真骨頂にして、北欧メタルを代表する名曲と言えるでしょう。
爽やか、そして煌びやか。


TNT - Tell No Tales ★★ (2005-07-15 10:50:00)

3rd。そしてコレもTNTの代表作。
北欧チックな透明感はともかく、このアルバムの頃から明確な「メジャー」感が前面に出てきている。
僕的には名作「INTUITION」と比較して、コッチのは少し“ アメリカ寄り "な音だと思う。仰々しさよりも単純明快なポップさがこのアルバムの売り・・・じゃないかなと。
「10,000 Lovers」とか「Listen To Your Heart」とかホントそんな曲。ハード・ドライヴィング & 美旋律な「As Far As The Eye~」も素晴らしいです。
↑ 上でみなさんが仰っているとおり。TNTはコレと「INTUITION」両方をまず必ずおさえましょう。聴かなきゃ損。


TONY MACALPINE - Edge of Insanity ★★ (2005-07-08 00:27:00)

イングウェイが登場した後、競うように「早弾き」を売りにするギタリスト達が多くデビューした時期がありました。(有名ドコロでクリス・インペリテリとか。ポール・ギルバートも元々コッチの畑出身でした)
そんな中の一人、トニー・マカぴーの1st。
全編ギター・インスト(そして早弾き)なんですが最後まで全く隙が無い、って言うか聴き手を飽きさせないアルバムです。
トニーは実は黒人サンなんですがクラシック音楽をみっちり勉強してるんです。その素養に裏打ちされたセンスでもって創造・演奏される楽曲は、抜群の持続性・スリルと様式美を発揮しています。聴き応え充分ですよ。
この辺りがこの人、当時から他の凡百の早弾きギタリスト達(ホントに飽きれるホド沢山いたんです)より一歩も二歩も抜きん出ていました。
↑ 上でみなさん書かれてますが「The Raven」・・・名曲です。
ギター弾けない人(僕もです)でも、聴けば必ず凄さが理解出来ると思います。魅力溢れる作品です。
・・・コレを気に入った人には、2nd「MAXIMUM SECURITY」(ジョージ・リンチがゲスト参加)もオススメ。


TOOL - 10,000 Days ★★ (2006-05-23 23:39:00)

確かにみなさんが仰るとおり前作「LATERALUS」と比べても、サウンドに関しては更に「聴きやすく」なったと思います。
この表現が適切かどうかは解りませんが・・・、このアルバムは「敷居」が低め。
何ていうか、音の「動」(ヘヴィさ)の部分と「静」(暗さ)の部分のコントラストが、よりハッキリと際立っている印象です。
歌メロ・歌い回しは、エモーショナルなフィールが増してる感じ。
(曲によっては)ちょっと明るいイメージもあったりして、(彼らにしては)キャッチーな雰囲気の作品です。
でも、それでいて今までどおりに芸術家肌( ? )な部分もしっかりあって、前衛的・内省的な要素も損なわれていません。
(アクの強さみたいなのは、減退したかも)
非常に凝ったCDジャケット(「ステレオグラフ」っていうヤツですか ? )の意匠のインパクトも含めて、これから試しにTOOLの「アート」に触れてみようという人には・・・
取っ付きやすく初体験出来る、打って付けの入門盤になると思います。


TOOL - Lateralus ★★ (2006-07-28 22:37:00)

コレを聞く前に言っておくッ !
おれはこのCDをほんのちょっぴり前からだが体験した
い、いや・・・ 体験したというよりはまったく理解を超えていたのだが・・・
あ、ありのまま感じた事を話すぜ !
「 おれはこのアルバムを最初は難解すぎると思っていたのに、いつのまにか何度も聞いていた 」
な、何を言ってるのか わからねーと思うが
おれも何をされたのかわからなかった・・・
頭がどうにかなりそうだった・・・
ありふれたヘヴィ・ロックだとか単なる流行りモノだとか そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ
もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ・・・


TRIUMPH - Never Surrender ★★ (2006-03-07 22:34:00)

70~80年代のカナダを代表するロック・バンド。(しかも、何故かRUSHと同じ3人編成)
このバンドは、作品によって微妙に音楽性が変わるんですが(そこら辺が器用とゆーか)・・・
おそらく、その中で一番「ハード」なアルバム。
聴かせるサウンドは、正にシンプルで豪快なHR。彼らの代表作の一枚です。
ジャケ絵もカッコ良くて好き。


TRIVIUM - Ascendancy ★★ (2007-01-18 23:05:00)

此処最近の(若手)アメリカン・メタル中、お気に入りのバンドです。
何処がイイのか? と問われると実は正直困ってしまうのですが、三十路親父メタラーの僕が聴いても一番「取っ付き易い」「分かり易い」スタイル・・・とでも言いましょうか。
単純にメロディに惹かれるのです。(そこはかとなく哀愁感の漂う⑧「Dying In Your Arms」が特に好き)
こういう音が今アメリカでブレイクしているという事実は喜ばしいです。
でも「流行りモノ」の範疇を更に超越する魅力・可能性が、このアルバムからは滲み出ている気がします。
限定盤収録のカヴァー曲「Master Of Puppets」が、これまた良かった。
イイ意味で「そのまんま」なところが微笑ましくて、好感度大。


TRIVIUM - The Crusade ★★ (2007-01-19 22:30:00)

前作も良かったけど、また更に「化けた」印象のTRIVIUM怒涛の最新3rdアルバム。
一皮剥けた・・・ いや、二皮ぐらい「ズル剥け」ているように思います。
↑ 上の皆さんも書かれていますが、演ってる内容はより正統派メタルに回帰・肉迫するスタイルで、アグレッシブながら非常にキャッチーな仕上がり。
進化・成長の度合い著しく、正に「今この瞬間が絶頂期」と言わんばかりの勢い溢れるエネルギッシュな迫力が作品全体に漲っています。
バンドの桁違いなモチベーションの高さが伝わってくるようです。
「若い」ってコトはホントに素晴らしい。・・・やはり物凄い逸材だ。
傑作 !!


TWISTED SISTER - Stay Hungry ★★ (2006-09-17 16:23:00)

「勢い」とか「ノリ」の良さは、そのままHM/HRとしての魅力にダイレクトに影響する重要なファクターです。
TWISTED SISTERは、(ルックスやらテクニックやらは措いといて)それがブッチギリに傑出したバンドの一つでした。
ホントにエネルギッシュなロック・サウンドです。「理屈抜きの単純明快さ」、これが彼らの全てと言ってもイイでしょう。
どの曲もライブ映えしそうなキャッチーさと躍動感に溢れています。
「We're Not Gonna Take It」「I Wanna Rock」は、PVの強烈さも相俟って特に有名でした。
80年代アメリカンHRの名作。


TYGERS OF PAN TANG - Spellbound ★★ (2005-05-30 09:48:00)

僕は昔、このアルバムをWSの「サーペンス・アルバス」の後に手に入れたのですが・・・
聴いてから改めて「ジョン・サイクスは凄い・・・」と思いました。
この頃から並じゃないギターセンス。弾き捲くり。若さも迸っています。
「そりゃ、フィル・ライノットからお声がかかるわ・・・」という感じです。
勿論アルバム全体の出来も抜群。音は古臭いかもしれませんが、これぞ正にブリティッシュ・ハード! 1曲目(「Gangland」)からガツンと来ますよっ。
伝説の時代“NWOBHM"を創った一バンドの最高傑作です。
サイクス・フリークじゃなくても聴いてほしい名盤。


VAIN - No Respect ★★ (2005-12-16 23:15:00)

正直「少しイっちゃってる」というか・・・「爬虫類的」とも形容しうる、個性派ヴォーカリストの名を冠するバンド。
声も歌唱もホント何か変です。(でも下手じゃないです)
悪ぶってるんだけど、どこか何気にモノ悲しさも漂うナントモ奇妙で味わい深いロックンロール。
一発目のノリの良いチューン「Secrets」もカッコいいけど・・・
バラード曲「Without You」、コレは隠れた名曲です。グッと来ます。


VAN HALEN - 1984 ★★ (2005-05-24 09:01:00)

前作で、ゴリゴリのHRから → バラエティ豊かな方向性に転換しつつあったVAN HALEN。
そして本作は、大胆なシンセの導入で更にメジャー感が増した超名盤。
やっぱり反対意見も多かったのかな ? ・・・結果は抜群のクオリティ & 大成功。
「Jump」だの「Panama」だの名曲づくし。
・・・確かエディってコレまではシンセを「触った」コトも無かったんですよね ?
それなのにあのメロディといい、ホントに呆れるほど物凄い音楽センスです。
必聴 !! の定番アルバム。


VAN HALEN - 5150 ★★ (2005-05-13 10:35:00)

サミー・ヘイガーの加入で、このアルバムから歌メロの幅や起伏にボリュームが増しました。
単純に歌唱力が「物凄い」ヴォーカリストなんですから。当然ですよね。
1st 、「1984」 なども掛け値無しの名盤ですが、VAN HALENの曲を聴いて魂を揺さぶられたのは・・・ コレが初めてだったと思います。(確かに 「Eruption」 や 「Jump」 でも感動はしましたが。)
超名盤 !!
「Dreams」未聴の人、聴いたら絶対「HM/HR好きで本当に良かった」 って思うんじゃないのかな。
(勿論HM/HR聴かない人でも必ず感動するでしょう)


VAN HALEN - 5150 - Dreams ★★★ (2005-09-25 16:58:05)

もぅこの曲に関しては・・・サミーが加入したからこそ創り得たVAN HALEN屈指の超名曲でしょう。
ロック界の至宝。


VAN HALEN - For Unlawful Carnal Knowledge ★★ (2005-05-30 08:58:00)

前作「OU812」は僕の耳には「大人しい(アダルトな?)」雰囲気だったけど、コッチはハードなエッジが効いていて初期のアグレッションが戻ったみたいなサウンド。
エディのギターが攻めてます。
「Poundcake」なんかホント凄い(同時期に某バンドもやってたドリル・ピッキングとか)。次の「Judgement Day」も好きです。
そして名曲「Right Now」。こういう曲はサミーの真骨頂ですね。
超一級品のアメリカンHRアルバム。


VAN HALEN - The Best of Both Worlds ★★ (2005-08-20 22:21:00)

エアロの「ULTIMATE AEROSMITH HITS」に匹敵する、VAN HALENによる超最強ベスト・アルバム。
・・・オイシ過ぎる内容です、コレは。
2枚組というコトでもぅ納得のボリューム感。選曲に関しても彼らの代表曲は「概ね」網羅していると言えるでしょう(2枚組といえど収録の限界はありますからね)。
音も良くなってるし新曲もナカナカだし、もぉ~文句無し !!
VAN HALEN未体験者には、「手っ取り早い」正に打って付けのアルバム。


VANDENBERG - Heading for a Storm ★★ (2005-05-25 18:42:00)

オランダ産HRバンド、VANDENBERGの最高傑作。
1stは少し地味(でも名作)だったケド、この2ndは「イイ意味」で音がアメリカナイズされて、よりメジャー感のある作風に。
それなのにエイドリアンのギターは猛烈に「泣いて」います。そのバランスが絶妙。
このバンドの肝は正にその辺りにあると思います。勿論曲も粒ぞろい。
少し古いけど、このまま忘れ去られるには勿体無さ過ぎる存在感です。
確かベスト盤もあったけれど、迷わずにまずはコレ !!


VELVET REVOLVER - Contraband ★★ (2005-08-20 00:36:00)

既に ↑ 上で皆さんに書き尽くされているコトなんですが、僕が初めて聴いた時の印象もやはり、
① GUNSのカラーは “ さほど " 感じられない (まったく皆無でもない ?)
② STONE TEMPLE PILOTSの時の様なVo.のケダルさは無い
・・・の2点を感じさせられました。
元GUNS3人組の完全に吹っ切れたスリリング & ハード・ドライヴィングなプレイは、ゾクゾクするほどにCOOL !!
(まぁ、それでも一聴すればスラッシュと解るギターの音にはホッとしましたが)
そして、随分昔に一枚だけ聴いた時のS.T.P.のグランジチックなイメージとは全く逆(ファンの方、スミマセン)の、パッと聴き無機質な様で・・・実はエモーショナル、時として艶すら感じられるスコットの歌声。素晴らしいです。
GUNSテイストの内容を期待する人は、やっぱり肩透かしを喰らわされるのかなぁ。
でも、彼らがこのアルバムで最高品質の “ ロック " の姿を提示しているコトに、全く疑いの余地は在りません。
メンバー同士の間で物凄い化学反応が発生してますよ、コレは。
・・・今のアクセルにこんなの作れるのかな ?
僕的には、もぉ~諸手を挙げて大歓迎の極上ロック・エンターテイメント。
次はライブが見たくなる、躍動感溢れる魅惑のサウンド。


VENGEANCE - Take It or Leave It ★★ (2005-07-11 14:29:00)

VANDENBERGと同じオランダ出身のHRバンド。
活動も「ほぼ」同時期だったけど、コッチはあまりブレイクしなかった( ? )。
パーティ・ロックじみた味付けだけど、基本はいかにも「欧州」な雰囲気のサウンド。
今となってはこのバンド、知名度はかなり低いですが、確か・・・元メンバーの一人が現在「AYREON」に一枚噛んでませんでしたっけ?
ちと存在はマニアックかもしれませんが、やってるコトは聴いて安心の洗練されたHR。充分に普遍的 & 王道。


VICIOUS RUMORS - Welcome to the Ball ★★ (2006-04-06 22:46:00)

初っ端の「Abandoned」から、イキナリ「これでもかっ ! 」と言わんばかりのパワフル・ヘヴィ・サウンドで圧倒。
そして2曲目のスピード・チューン「You Only Live Twice」に雪崩れ込み、リスナーは完全に捻じ伏せられる。
(他にも「Savior From Anger」「Dust To Dust」「Six Stepsisters」等、この手の激しい佳曲が目白押し)
そんな印象の、VICIOUS RUMORS快心の4th。
単純明快 & 理屈じゃない「リアルな」カッコよさ。このアルバムにはそれを確実に感じます。
超強力な正統派HM作品です。
故カール・アルバートのヴォーカルは「素晴らしい」の一言。持ち味のハイ・トーンを生かした巧みで表現力溢れる歌いまわし。
この声が永遠に失われてしまったのはホントに残念ですね・・・。


VINCE NEIL - Exposed ★★ (2005-06-12 12:30:00)

「Sister Of Pain」には往年のMOTLEYファンも思わずニヤリ。
当時、ヴィンスのMOTLEY脱退騒動にはホントにがっかりしたしムカついたけれど、このアルバムで充分に溜飲を下げさせてもらった記憶があります。
(この後に出たジョン・コラビ版MOTREYはやっぱり好きになれませんでした。声も楽曲も)
ヴォーカルは勿論ですが、スティーヴのギターも素晴らしいです。(おもちゃの光線銃でギター弾いてる曲もあったりして)
アメリカンHR好きなら迷わず買いの一枚。ノリの良さ・キャッチーさは天下一品。流石はヴィンス。


WARRANT - Dirty Rotten Filthy Stinking Rich ★★ (2005-07-27 21:54:00)

ヘアメタル ( ? ) ・・・というジャンルでよく括られるバンド。
この「ヘアメタル」って言葉( 皮肉 or 揶揄 ? )に到底イイ印象は感じられないけれど、実際の世間の評価はやっぱりココいらが妥当なんでしょうか?
( 当時はこういう音楽性がアメリカでは「普通」っていうか主流だったと思うんですが。 )
1stにして充実した内容だと思います、このアルバム。
ポップと言いつつも曲によってはしっかり骨太な音も聴かせてくれます。そしてバラード( 「Sometimes She Cries」 「Heaven」 )がまた秀逸。
アメリカンHRのオイシイ定番パターンを踏襲した力作・・・いや、名作。
聴いてて気持ちが良く親しみやすい曲を創れるこの素晴らしい才能、もっと素直に評価をされるべきでしょう。


WHITE LION - Pride ★★ (2005-05-30 08:28:00)

当時このバンドが日本人に好まれたのは、アメリカンHRの「分かり易さ」に程好く「湿り気」をブレンドしたその音楽性がウケたからでしょう。
最初は通好みの少しマイナーなバンドだったけど、本作はアメリカでも結構売れたんじゃなかったかな? 楽曲・内容のクオリティは非常に高いです。
・・・そんなにヴォーカル下手ですか? 僕的にはイイ味出してる声って感じですよ。(しわがれたようなハスキー・ヴォイス)
ギターも何気にテクニカル。でも曲との変な違和感とか全く無しです。聴き応えは超抜群。
次作もイイんだけど、両方とも日本盤は廃盤。輸入盤は生きてるのかな?
80年代HRの隠れた名作です。


WHITE SISTER - White Sister ★★ (2006-08-17 22:38:00)

グレッグ・ジェフリア絡みのバンドということで、キーボード(と煌びやかさ)が目立っているのですが ~
当時ブレイクしたLA(出身)メタル勢の一角を担っていただけあり、程好く攻撃性のあるギターとともになかなかハードにドライヴしたサウンドを聴かせてくれるWHITE SISTERのデビュー作にして充実の1stアルバム。
アメリカン特有の「衝き抜ける様な」明るさはあまり感じられないけれど、曲によっては「疾走感」すらも漂わせる小気味良いテンポがGOODです。
80年代のHRバンドって本当にメロディが素晴らしい。
・・・何故かあまり売れなかったのがとても不思議。