余命幾許も無いヴォーカリスト。正に燃え尽きようとする魂の最後の咆哮。 フレディ存命時ラストのアルバムにして、原点回帰のドラマティックで絢爛なハードロック !! ある意味、本来のQUEENの姿が再び甦ったかのようなサウンド。 このバンドには他にも数ある歴史的名盤があるのですが ~ それにしてもこのアルバムを聴いた後に溢れ出す、心揺さ振る感動と余韻の凄まじさと言ったらもぉ~。 ・・・Show must go on !!!(涙)
ジャンルは全然違うのですが、個人的な感触はココ最近で云うとMEGADETHの「ENDGAME」に匹敵する衝撃度。 (80年代に全盛を極めた老舗バンドの、華々しい凱旋復帰みたいな印象) それくらいに抜群の・・・「瓢箪から駒(失礼かな?)」的ハイクオリティ作品です。 特に僕と同じアラフォー世代のメタラーの方々には、「懐古主義」なんてネガティブな思考や「まさか今更~」なんて疑心に囚われずに是非とも聴いてほしい快作。 グラマラスでありながら、現代的ヘヴィネスをもそつ無く上手にその血肉に漲らせたかのような絶妙のバランス感覚。1曲目の「Eat Me Up Alive」から鳥肌モノ(ギターソロなんて涙チョチョ切れるくらいカッコイイ)です。 凄いぜRATTの底力 !
現在のメタル・シーンにおいて、『クラシカル』 『シンフォニック』 『メロスピ』というキーワードから真っ先に思い浮かべるバンド。 このスタイルは決して斬新な表現方法ではないけれど、大仰なまでに徹底した「クサさ」(勿論褒め言葉です)と怒濤の如き迫力に満ち溢れる作風は、他の同系バンドと比べても相当に頭抜けた存在と言えるでしょう。 この4thは、「エメラルド・ソード・サーガ」4部作の最終章にしてRHAPSODYの最高傑作です。 ②「Knightrider Of Doom」③「Power Of The Dragonflame」⑥「Agony Is My Name」⑨「The Pride Of The Tyrant」等、このジャンルが大好物なメタル・ファンには涎と涙が止まらない名曲・佳曲を収録。 此処最近のRHAPSODY作品については・・・ 特に何とも言えませんが ~ 出来ることならまた「本作のような」、そして「本作を超える」名盤を是非創ってほしいものです。
1曲目だけの為に、このアルバムを買ってもイイ ?? ・・・と思ってしまうくらいに「Princess Of The Night」は、NWOBHMにおける必殺の名曲ですね。 その勢いに乗って繰り出される2曲目のファスト・チューン「Never Surrender」も大好き。 どこか哀愁感の漂うブリティッシュ・ロックの湿った「香り」と、硬派で武骨な男らしい雰囲気プンプンの「匂い」が入り混じった、渋くてパワフルなサウンド。 この4thは、SAXONの有名な代表作です。
HM/HRシーンが盛り上がった80年代。その頃活動していた幾多のバンドの中で・・・ 実力があって曲もイイのに「鳴かず飛ばず(ある意味泣いた?)」で売れなかった、という存在のアメリカにおける代表格がこの人達。 当時ギラギラしたLAメタル主流の時勢に、何ともライトで落ち着いた味わい深いロックサウンドを聞かせてくれた彼ら。 力まず気取らずと云うか、確かな演奏&歌唱力からくる余裕と優しさみたいなものが、この作品からは感じられるのです。 個人的には②Shake for Me、④Bad for Each Other、⑧Why Should I Believe、⑨Ready or Notなんか特に聞き惚れてしまいます。 この頃のアメリカンHR系が好きな人なら「必携」と言っても過言ではない・・・んじゃないですかね? コレ。 今聴いたら「地味」って言う人もいるかもしれませんが。
基本的には7th「DIABOLUS IN MUSICA」~8th「GOD HATES US ALL」の延長上・同じ方法論(モダン・ヘヴィネスの取り込み)で創られた9thアルバム、と思うのですが。 オリジナル・メンバーのデイヴ(Dr.)が復帰するだけで、どーしてコレほどまでに『如何にもSLAYER』的スラッシュ・サウンドに回帰・変貌して聴こえてしまうのでしょーか(ホント凄い人です)。最高に走ってるぅ~。 イカス。
究極の「破壊衝動」が高密度・高純度にCD( or レコード)の形に結晶化したモノ。 同時期のMETALLICAの「MASTER OF PUPPETS」とはまた違う方向性・方法論で昇華されたスラッシュ・メタル。 そして、HM界の不滅の名盤・傑作(の一枚)です ! ハードコアのテイスト・スピード感、背徳・猟奇的なアティテュードがごった煮に詰め込まれた音の「暴力」。暗黒と狂気(凶器)の旋律。 パワー、っていうかバイタリティが圧倒的。そこらの凡庸なバンドとは別格、別次元の存在感です。禍々しさ抜群(褒め言葉です)。 コレが無ければ、今のデスメタルの隆盛も有り得なかったと思います。ルーツ(の一要素)ですね。 名曲「Angel Of Death」・・・凄過ぎです。 テンションは最後まで持続します。あっと言う間の30分。
80年代後半~90年代初頭にかけて栄華を極めたアメリカン・メロディアス・ハード。 STEELHEARTもその中の1バンドなのですが、このデビュー・アルバムは ~ (LAメタル全盛期の頃と同じく) 「それらしい」サウンドなら売れる・・・ という当時の一種バブル的な飽和状態のシーンの中で、確かなポテンシャルと将来性を感じさせる説得力・存在感を発揮していた1枚だと思います。 珠玉のバラード「She's Gone」ばかりに注目されがちですが、他にも「Love Ain't Easy」「I'll Never Let You Go」等エモーショナルに聴かせる佳曲の詰まった良質のHR作品です。(それだけにこの後のバンドの失速が非常に残念) 地味・・・と言えば地味な音なのかもしれないのですが、たまに無性~に聴きたくなります。
3rd。そしてコレもTNTの代表作。 北欧チックな透明感はともかく、このアルバムの頃から明確な「メジャー」感が前面に出てきている。 僕的には名作「INTUITION」と比較して、コッチのは少し“ アメリカ寄り "な音だと思う。仰々しさよりも単純明快なポップさがこのアルバムの売り・・・じゃないかなと。 「10,000 Lovers」とか「Listen To Your Heart」とかホントそんな曲。ハード・ドライヴィング & 美旋律な「As Far As The Eye~」も素晴らしいです。 ↑ 上でみなさんが仰っているとおり。TNTはコレと「INTUITION」両方をまず必ずおさえましょう。聴かなきゃ損。
此処最近の(若手)アメリカン・メタル中、お気に入りのバンドです。 何処がイイのか? と問われると実は正直困ってしまうのですが、三十路親父メタラーの僕が聴いても一番「取っ付き易い」「分かり易い」スタイル・・・とでも言いましょうか。 単純にメロディに惹かれるのです。(そこはかとなく哀愁感の漂う⑧「Dying In Your Arms」が特に好き) こういう音が今アメリカでブレイクしているという事実は喜ばしいです。 でも「流行りモノ」の範疇を更に超越する魅力・可能性が、このアルバムからは滲み出ている気がします。 限定盤収録のカヴァー曲「Master Of Puppets」が、これまた良かった。 イイ意味で「そのまんま」なところが微笑ましくて、好感度大。