この曲を聴け!
鉄鉢さんの発言一覧(評価・コメント) - 時系列順 1-100

MyPage

鉄鉢さんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順
0 | 1 | 2
モバイル向きページ 
鉄鉢さんの発言一覧(評価・コメント) - 時系列順 1-100

0 | 1 | 2


NUCLEAR ASSAULT - Handle With Care ★★ (2010-06-11 22:13:00)

ハードコア・パンク出自の激烈サウンドを臆面も無く曝け出し、(80年代における)「時代の急先鋒」的存在と言っても過言ではなかったクロスオーヴァーHMバンド、NUCLEAR ASSAULTの3rdフルレンスにして傑作。
スピーディ&パンキッシュでありながら、我武者羅に突っ走る「粗暴」さだけでなく如何にも正統HM的な「構築美」をも感じさせるキレのあるリフ廻し&曲展開。さり気なくも計算高い巧みな作り込みは心憎くすら思えます。
スラッシャーに超お薦め。分かりやすいカッコ良さが光ってます。


ARCH ENEMY - Wages of Sin ★★ (2010-06-05 19:32:00)

驚異の超絶デス・ヴォイス女性シンガー、アンジェラ姐さん加入で話題となった新編成ARCH ENEMYの4th。
名作3rd「BURNING BRIDGES」との曲の優劣等の比較はまぁ措きまして、とても“ ヘヴィメタル然 "とした内容の充実作であることに一片の疑いの余地も無いと思います。
元々デスメタルにメロディアスな要素を取り込み、その認知度の向上に多大なる貢献を果たした彼らでありますが・・・
本作では更にそれが突き詰められて、「良い意味」での普遍性というか取っ付き易さが存分に発揮されているような。
その魅力で、新たなファン層の獲得(特に女性とか)に成功したことは想像に難くありません。
今となっては、この後の「DOOMSDAY MACHINE」・「RISE OF THE TYRANT」 ( 「ANTHEMS OF REBELLION」は、う~ん・・・まぁ、措いといて ) へと至る過渡的な位置付け扱いの作品になるのかもですが、コレも間違いなく彼らの代表作。


RATT - Infestation ★★ (2010-05-29 22:48:00)

ジャンルは全然違うのですが、個人的な感触はココ最近で云うとMEGADETHの「ENDGAME」に匹敵する衝撃度。
(80年代に全盛を極めた老舗バンドの、華々しい凱旋復帰みたいな印象)
それくらいに抜群の・・・「瓢箪から駒(失礼かな?)」的ハイクオリティ作品です。
特に僕と同じアラフォー世代のメタラーの方々には、「懐古主義」なんてネガティブな思考や「まさか今更~」なんて疑心に囚われずに是非とも聴いてほしい快作。
グラマラスでありながら、現代的ヘヴィネスをもそつ無く上手にその血肉に漲らせたかのような絶妙のバランス感覚。1曲目の「Eat Me Up Alive」から鳥肌モノ(ギターソロなんて涙チョチョ切れるくらいカッコイイ)です。
凄いぜRATTの底力 !


DANGER DANGER - Revolve ★★ (2010-05-29 21:55:00)

テッド・ポーリー(Vo.)復帰も相俟って、往年のファンにとっては感涙モノの復活作。
「進化」は無いけれど、勿論「劣化」なども無し。
1st・2ndのような『カラッ』とした底抜けの明るさはまぁ減退してるけど、逆に温もりと少し湿った情感に包まれた印象の『聴かせる』メロディアスHRに。
メンバーの経年変化(加齢)に合わせて、ややムーディ指向にシフトしている・・・という表現が適切でしょうか?
(もちろんハードにドライヴしてる曲もありますよ)
バラード⑤「Fugitive」・⑦「Rocket to Your Heart」とか、ちょっとDEF LEPPARDチック?な⑧「F.U.$」などの惹き込まれるメロディ・センスには、ただただウットリ。


ACCEPT - Balls to the Wall ★★ (2010-05-29 09:25:00)

次作「METAL HEART」で一皮剥けたACCEPT。大袈裟に言うと煌びやかな印象。
それに比して本作はそこに至る道程の集大成的位置付けで、重くて渋い何とも屈強な音像がセールスポイントです。
疾走曲は無いけど、男性フェロモンに塗れたカッコ良さがプンプン。
僕は、メロディアスな⑥Love Childが大のお気に入り。


SHARK ISLAND - Law of the Order ★★ (2010-05-07 16:53:00)

HM/HRシーンが盛り上がった80年代。その頃活動していた幾多のバンドの中で・・・
実力があって曲もイイのに「鳴かず飛ばず(ある意味泣いた?)」で売れなかった、という存在のアメリカにおける代表格がこの人達。
当時ギラギラしたLAメタル主流の時勢に、何ともライトで落ち着いた味わい深いロックサウンドを聞かせてくれた彼ら。
力まず気取らずと云うか、確かな演奏&歌唱力からくる余裕と優しさみたいなものが、この作品からは感じられるのです。
個人的には②Shake for Me、④Bad for Each Other、⑧Why Should I Believe、⑨Ready or Notなんか特に聞き惚れてしまいます。
この頃のアメリカンHR系が好きな人なら「必携」と言っても過言ではない・・・んじゃないですかね? コレ。
今聴いたら「地味」って言う人もいるかもしれませんが。


ZENO - Runway To The Gods ★★ (2010-05-07 13:40:00)

誤解を恐れず云えば、疑い無しに・文句無しにZENO作品中で一番万人ウケしそうなアルバム。
既存の神性が減退した代わりに、ロック特有のダイナミックな熱さが前面に。
弾きまくりのジーノのギターには只々悶絶。ボーマンの声質・歌唱は曲調にマッチしてるし旨いです。
まるで約束されたかのように高いクオリティ。旋律の心揺り動かす即効力は相変らず。
全体の雰囲気の(それとヴォーカル交代による)変化が、この作品最大の争点。
根っからの(拘りのある)ファンにとっては、これを我慢出来るかどうかが好き嫌いの分かれ目。
でも普遍的に(例えば一見さんにも)アピールし得る魅力は、過去最大級と言えるのでは。
1stから好きな僕も、メチャメチャ楽しめます。


NICKELBACK - All the Right Reasons ★★ (2010-05-07 12:36:00)

男臭くも、爽やかなフィール。
そんな直球勝負のロック・サウンドが魅力のNICKELBACKの傑作5th。
ある意味2000年代ハードロックのスタンダード的な存在とも云える程に、普遍性の高い持ち味を相変らず醸しながらも・・・
ヘヴィなタッチ、もしくは逆にソフトなアピール等を随所に散りばめたバラエティ豊かに練り込んだ作風。
北米圏で既にモンスター級のビッグ・ネームである、彼らならではの貫禄と風格が漂います。
この手の音が好きな人には、ドライブBGMの定番にもなり得るのでは?
ジャケ写の疾走する車を見るにつけ、コレ聴きながら運転したい気分に。


GRIM REAPER - Rock You to Hell ★★ (2010-05-07 11:25:00)

スティーヴ・グリメット(Vo.)の伸びやかな歌唱が好き! というだけで個人的に無条件にお気に入りのバンド。
そんなGRIM REAPERのラストを締め括った87年発表の名作3rd。(1stも有名。ビルボード入りしました)
仮にスティーヴ贔屓の色眼鏡を外したとしても見えてくる粗は、①強烈にイカしてない、惨いジャケ絵 ②同じく強烈に怖い、スティーヴの面構え ③流石に今聴くと、やや古臭い?サウンド(しょうがない) ・・・ぐらいなモンでしょうか。
正統派メタルサウンドをバックに繰り出される、「これがプロの仕事」と言わんばかりに完全無欠な歌声。
この後ONSLAUGHTにスティーヴが移らなければ(← コレで解散)どうなってたのかなぁ、このバンド。
80年代の隠れ名盤と言える1枚です。


HIBRIA - Defying the Rules ★★ (2010-05-07 10:41:00)

聴けばアラフォーのオッサンの○○も反り繰り返るくらいに元気になりそうな、勢い溢れ捲くるブラジリアン・HMバンドHIBRIA衝撃のデビュー作。
「時代錯誤」・・・というと度を越した言い方になりますが、これ程までにコッテコテの正統派メタル魂を標榜する新人が2000年代に出現した事には、熱い滾りと喜びの身震いを禁じえませんでした。
確かな実力に裏打ちされた、時にメロスピチックに・ネオクラシカルに・プログレッシブにと多彩な表情で魅せる目まぐるしいサウンドは圧巻。(ヴォーカルも激ウマ。素晴らしい)
力強い。


ANTHRAX - Among the Living ★★ (2010-05-07 00:37:00)

跳ねるような躍動感に満ち溢れた、極上スラッシュ作品。
前半部の縦ノリな「勢い」は特筆モノ(②Caught In A Moshはスバらしい名曲)で、中盤の勇壮でカッコいい⑥Indiansや⑦One Worldにも痺れさせられる。
正にANTHRAXの「何たる」かを体現したアルバム。楽しくて聴き心地の良い親しみやすさがあります。


MEGADETH - Endgame ★★ (2009-09-23 19:17:00)

攻撃性(そしてスピード)とメロディの抜群さが、随所から溢れ出してる感満載のとても「判りやすい」作品。
「判りやすい」・・・それは曲がキャッチー、というコトだけでなく何と云うか ~
一聴して全体の完成度の高さが感触として容易に窺い知れる、単純明快にして圧倒的なインパクト。本作にはソレがぶっちぎりに具わっています。
理屈抜きに・聴くほどに、ただシンプルに「カッコイイ」の一言。
80年代の黎明期から活躍する、“ スラッシュメタル "勢のそれこそ「最古参」の部類に位置づけられるMEGADETH。
そういったバンドの代表作・名盤と讃えられるアルバムは、たいていがその(活動の)初期に集中するもんですが・・・
今作は再結成以降のデイヴの、愚直に地道なアイデンティティーの研鑽によって成し得た、“ 00年代 "における傑作だと思います。


GUNS N' ROSES - Chinese Democracy ★★ (2009-01-11 22:31:00)

『GUNS N' ROSES』名義でのリリースは、諸々の「大人の事情」ってコトで。
オリジナル・メンバー復帰が叶わないことも、10年以上前から確定済み。
まんまアクセルの「ソロ・アルバム」的な内容であっても、こればかりは致し方ありません。
↑ この「現実」に折り合いの出来るファン(もしくはGUNS未体験者)なら充分に楽しめる、クオリティの高いHR作品です。
歌唱力に関しては全く衰え知らず。相変らずカラフルに変化する声色・歌いまわしに聴き惚れるばかり。
バラードタイプの曲が多めだけど、コレこそ正にアクセルの「真骨頂」。彼の魅力・実力が十二分に発揮されています。
イジー、スラッシュ、ダフらとの化学反応で輝いていた「あの頃」の音に執着が強い人は・・・ 聴かないほうが・・・。


MAGNUM - On a Storyteller's Night ★★ (2009-01-10 22:26:00)

本格派「ブリティッシュ・ハード」特有の湿っぽさと、ある意味産業ロックのように洗練されたポップ感&煌びやかさ。
それらが絶妙に攪拌された感の、「80年代」MAGNUM(全盛期)の傑作(5th)。
特にボブ・カトレイの「激情」型ヴォーカルの迫力は素晴らしく、メロディアスでキャッチーな②Just Like An Arrowや劇的に盛り上がるバラード⑩The Last Dance等、どんな曲を歌っても天下一品です。
「 」内のキーワードに、強くそそられるモノを感じる方にオススメ。


CIRCUS MAXIMUS - Isolate ★★ (2009-01-06 22:39:00)

ノルウェーからの新たなる刺客が放つ、驚愕の日本デビュー盤(2nd)。
巷に溢れかえるプログレHMバンドの中で、ココ最近では断トツに抜きん出たNewcomerではないでしょうか。
DTからの影響丸出し感は否めないのですが、そんなコトなど瑣末に思えるくらいに素晴らしい内容。
楽曲から迸る情感が尋常ではなく、この手のジャンルに付き物のリズム・メロディの「捏ね繰り廻し」も全く鼻に付かない程。
ヴォーカルは特筆に値する実力の持ち主で、ジェームス・ラブリエとトニー・ハーネルを足して2で割ったような声質は、狂おしくそこはかとない愁いをも帯びて聴き手を惹きつけます。
次作も期待せずにはいられません。


METALLICA - Death Magnetic ★★ (2008-09-14 20:58:00)

個人的に一度聴いた段階で最初に感じたのは、『気持ち「METALLICA」(ブラック・アルバム)に近いかな~』という印象。
10曲中7曲が7分以上。でも冗長・饒舌とは微塵にも感じさせないトコロは正に貫禄のなせる業。
やや複雑難解な曲展開には、確かに正直とっつき難い印象も・・・
言い換えればサラッとしたBGM的要素は一切皆無で、聴き手に一定の根気を要求するタフな内容です。
前作「St.Anger」の音を “乾" と喩えるとすると、本作の音は “潤" でしょうか。非常に艶めかしいです。
(まぁ、それだけ「St.~」サウンドが異質とゆーか・・・ 平たく云えば、元に戻った?)
往年の「スラッシュ節」を随所で炸裂させつつも、それのみに偏らずモダンに巧く纏める手際は流石。
名作を予感させる完成度。彼らの『集大成』という言葉が相応しい、良質のメタル・アルバムだと思います。
今後聴けば聴く程に味が滲み出そうな、今年のスルメ盤No.1候補。


METAL CHURCH - The Human Factor ★★ (2007-10-08 21:09:00)

バンド初期の「顔」的存在だったデイヴィッド・ウェイン(Vo)脱退後の、METAL CHURCHの名作(4th)。
スラッシーなフレーバーは影を潜め、正統派パワーメタル・サウンド全開の内容に。キャッチーさに関してはMETAL CHURCH全作品中でも群を抜いています。
後任Voマイク・ハウ(3rdから参加)の歌唱が非常にエネルギッシュで、勢いのある楽曲を更にパワフルにアグレッシブに盛り上げています。
このバンドはアルバム毎にカラーが変わるのですが、個人的にはコレが一番お気に入りです。良質のHM作品。


ANTHRAX - The Greater of Two Evils ★★ (2007-10-05 23:12:00)

個人的には、非常にお気に入りのアルバムです。(ファン投票による、ある意味「パーフェクト」選曲のベスト&セルフ・カヴァー作品。)
現代風アレンジで甦る怒涛の如きスラッシュの名曲の数々。
まぁ確かに原曲に概ね忠実なものもあれば、正直「もうちょっとココは・・・」なんてのも在ったりもするんですが。
熱烈ファンにとってはジョン・ブッシュのヴォーカルも・・・マイナス要因になってしまうのでしょうか?
でもANTHRAXというバンドの「本質」というか理屈を超越したカッコ良さは、十二分に作品全体から溢れ出ています。(1st~3rdの曲なんかでも全然古臭く感じないからスゴイ。むしろクオリティ・アップしてます。)
初心者のお試しには格好の一枚です。コレを聴いてハマったなら、過去のオリジナル・アルバムも是非。


CELTIC FROST - To Mega Therion ★★ (2007-10-01 23:35:00)

アンダーグラウンド・シーンの「魔王」&「先駆者」的存在として尊敬・畏怖の念とともに語り継がれ、また昨年の衝撃的な新作発表で奇跡の復活を果たした伝説的バンドです。
(80年代)初期ブラック・メタルのイメージというと、その「粗さ」と「荒さ」が災いして一種イロモノ的扱いをされかねない向きも無きにしも非ずでしたが・・・
彼らに関しては、その徹底したグロテスク(?)な前衛的先進性で以って、このジャンルの新たな可能性を開拓・追求した立役者的存在と言えるでしょう。
このバンドはアルバム毎に微妙に作風が変わるのですが、その中でもこの作品は彼らの代表作と断言出来る(ある意味「アート」の域に達した)一枚です。
スピードを抑えつつもスラッシーに刻まれるリフと唸り搾り出すようなヴォーカルとが織り成す、まるで中世魔導書のように如何わしくも深淵な、ケイオスティックに広がる独特の音世界。
間口が狭いというか聴き手を選ぶ(とても万人受けする代物じゃないです)濃い口な灰汁の強さはありますが、ソコいらの凡百のバンドでは太刀打ち出来ない凄味・迫力とカリスマ性に満ち溢れています。
もしもこの魅力にドップリ嵌まってしまったなら・・・ 抜け出せないです、ホント。


NEW ENGLAND - Explorer Suite ★★ (2007-01-26 21:41:00)

“ ある意味 "あのALCATRAZZの「母体」とも言えるのかもしれないバンド。(メンバー3名が参加)
表看板がグラハム・ボネット & イングウェイとすると、このNEW ENGLANDが屋台骨のような感じでしょうか。
哀愁感を散りばめた煌びやかで何処か儚いサウンドがこのバンドの身上。
ALCATRAZZの面影はほとんど感じられませんが、そんなコト関係無しに素晴らしいと思える美旋律作品です。
タイトル・チューン「Explorer Suite」は彼らの代表的な名曲です。
産業ロック系の音が好物な人は是非。(ALCATRAZZ以前の作品なので・・・ 勿論古いっス)


NELSON - After the Rain ★★ (2007-01-22 23:07:00)

美麗ハード・ポップの極み。(HM/HRの範疇に入る・入らないの問題は措いといて)正しく『名盤』と呼ぶに相応しい傑作です。
これ程までに素晴らしいメロディを創れる・聴かせる才能。ネルソン兄弟はホントに天才です。
「(Can't Live Without Your) Love And Affection」、「After The Rain」、「Only Time Will Tell」、「Too Many Dreams」等、多数の名曲を収録。
アメリカン・ロックの『良心』の塊のようなアルバムです。


TRIVIUM - The Crusade ★★ (2007-01-19 22:30:00)

前作も良かったけど、また更に「化けた」印象のTRIVIUM怒涛の最新3rdアルバム。
一皮剥けた・・・ いや、二皮ぐらい「ズル剥け」ているように思います。
↑ 上の皆さんも書かれていますが、演ってる内容はより正統派メタルに回帰・肉迫するスタイルで、アグレッシブながら非常にキャッチーな仕上がり。
進化・成長の度合い著しく、正に「今この瞬間が絶頂期」と言わんばかりの勢い溢れるエネルギッシュな迫力が作品全体に漲っています。
バンドの桁違いなモチベーションの高さが伝わってくるようです。
「若い」ってコトはホントに素晴らしい。・・・やはり物凄い逸材だ。
傑作 !!


SAVATAGE - Gutter Ballet ★★ (2006-12-21 23:38:00)

・・・昔(僕のHM/HRの師匠だった)CD屋のお兄さんが、
「もし “この1曲のためにこのCDを買え ! " という薦め方をしてもイイのなら、そのうちの1枚がコレだよ。」
と教えてくれたアルバム。
その『1曲』は、タイトル・チューンの②「Gutter Ballet」。初めて聴いた時の衝撃は忘れられません。
89年発表の作品というコトで今聴くと少々古臭いし、ヴォーカルもややクセがあるのですが・・・ 重厚且つ荘厳な名曲です。
目まぐるしく劇的な曲展開がこの作品の売りで、④「When The Crowds Are Gone」⑦「Hounds」なんかも巧みに“聴かせる"イイ曲。
これぞ正に、正統派・ドラマティックHM。大好きです。


BLACK SABBATH - Headless Cross ★★ (2006-12-18 19:31:00)

トニー・マーティン参加期の『様式美BLACK SABBATH』の名作。
次作「TYR」と比肩する程の完成度を誇る(と僕は思っています)素晴らしいHM作品です。
(例えば「TYR」の2曲目「The Law Maker」のような)疾走系チューンは無いけれど、アルバム全体を覆うミドルテンポの厳かな雰囲気が何とも絶品です。
本作から参加のコージー・パウエルのドラミングは正に「出色」モノで、そのタフなタッチがサウンドを更に重々しくパワフルに引き締めている感じがします。
③「Devil & Daughter」~④「When Death Calls」はアルバム最大の山場にして、抜群の名曲。
このサイトでの「TYR」の発言数(評価)はサバス作品中2位なのに、本作はその半分程度・・・。
何だかちょっと不思議です。


RHAPSODY OF FIRE - Power of the Dragonflame ★★ (2006-12-12 21:57:00)

現在のメタル・シーンにおいて、『クラシカル』 『シンフォニック』 『メロスピ』というキーワードから真っ先に思い浮かべるバンド。
このスタイルは決して斬新な表現方法ではないけれど、大仰なまでに徹底した「クサさ」(勿論褒め言葉です)と怒濤の如き迫力に満ち溢れる作風は、他の同系バンドと比べても相当に頭抜けた存在と言えるでしょう。
この4thは、「エメラルド・ソード・サーガ」4部作の最終章にしてRHAPSODYの最高傑作です。
②「Knightrider Of Doom」③「Power Of The Dragonflame」⑥「Agony Is My Name」⑨「The Pride Of The Tyrant」等、このジャンルが大好物なメタル・ファンには涎と涙が止まらない名曲・佳曲を収録。
此処最近のRHAPSODY作品については・・・ 特に何とも言えませんが ~
出来ることならまた「本作のような」、そして「本作を超える」名盤を是非創ってほしいものです。


LILLIAN AXE - Poetic Justice ★★ (2006-11-28 01:30:00)

“ 極上の "B級HRバンド、LILLIAN AXEの傑作3rdアルバム。
心揺さ振られるほどに壮快且つキャッチーな楽曲が売り。彼らは決して「成功した」とは言えませんが、アメリカン・メロディアス・ハードの『真の』醍醐味を堪能させてくれる素晴らしいバンドです。
特に・・・ 微妙な愁いの情感と弾けたリズム・テンポの調和が絶妙な③「True Believer」と、狂おしく強烈な哀メロ・バラード⑤「See You Someday」・⑩「The Promised Land」は掛け値無しの名曲で、いつ聴いても僕を感動の渦に引きずり込んでくれます。
↑ みなさんが仰られているとおりジャケ・デザインは確かに「惨い」ものですが(まぁユーモアは感じられるのですが)、中身はホントに「美しい」とさえ形容したくなるくらい抜群のクオリティです。
(HM/HR界の)影に埋もれた名作。


220VOLT - Eye to Eye ★★ (2006-11-25 23:38:00)

マックス・ノーマンのプロデュースによる垢抜けたサウンド・メイクと、持ち前の北欧的流麗メロディ・センス & 美麗コーラスとが相俟って何ともゴージャスな音楽性に「化けた」印象の、220VOLT渾身の勝負作(4th)。
正に「高品質」の一言で、一つの作品として改善の余地の見当たらない「会心」の出来映えと言える内容だと思います。
ダイナミズム且つキャッチーさ溢れるアップテンポ・ナンバーも在れば、シットリした哀愁と透明感に満ちたポップ若しくはバラード・ナンバーも在ったりと、楽曲のバラエティも多彩。
特に「Love Is All You Need」の促す高揚感は特筆モノで、個人的にも涙がチョチョ切れるほどにウットリ聴き惚れてしまう珠玉の名曲です。
80年代北欧メタルの名作の一枚。


LION - Dangerous Attraction ★★ (2006-11-25 22:28:00)

87年に発表されたWHITESNAKEの「WHITESNAKE(SERPENS ALBUS)」と、このLIONのデビュー・アルバム。
同じブリティッシュHRスタイルを基調とする音楽性なのに、結果的に前者が大ブレイクして後者が「泣かず飛ばず」に終わってしまったのは、未だに何だか不思議な気がします。
(まぁ知名度が天と地ほど違いますし、比較するコト自体酷だとは思うのですが)
カル・スワン(Vo)、ダグ・アルドリッジ(G)、マーク・エドワーズ(Dr)という(今考えると)錚々たる面子の集まりだったのに、(彼らの実力はともかく)内容のイマイチ「華やかさ」に欠ける雰囲気が災いしたのでしょうか。
でもカルの熱唱(それこそデイヴィッド・カヴァーディルに匹敵し得る迫力)もダグの情感溢れるプレイも、非の打ち所が無いほどに輝いています。
楽曲も決して地味じゃ~ありません。非常に高品質且つ粒揃い。特に「Never Surrender」のカッコ良さには心底痺れます。(それと個人的に「In The Name Of Love」のギター・ソロは鳥肌モノ)
忘れたくない隠れた名バンドです。


RIOT V - Fire Down Under ★★ (2006-11-12 19:28:00)

初代ヴォーカリスト、ガイ・スペランザが参加した最後の作品にして(初期)RIOTの隠れた名作です。(81年発表なのでかなり古いですが)
ヨーロピアン・テイスト溢れる正統HMサウンドと、それに乗っかるツイン・リード・ギターが醸し出す(アメリカのバンドなのに)潤った情感漂うムードがグー。
同時期のNWOBHMを意識したのか影響を受けたのか、(1st・2ndより更に)楽曲にスピード感とパワーが感じられる充実の内容だと思います。
特に①「Swords And Tequila」は、漲る力強さが感じられる佳曲です。


SONATA ARCTICA - Ecliptica ★★ (2006-11-12 16:19:00)

抜群の「様式美」と「疾走感」、そして北欧(フィンランド)出身バンド特有の「煌びやかさ・透明感」が満ち溢れるサウンド。
極上の旋律美で聴き手をグイグイと魅了する、メロスピ界のニュー・ジェネレーションSONATA ARCTICAの衝撃のデビュー・アルバム。
1stにしてこの完成度の高さは、正に「驚異」の一言です。
特に①「Blank File」 ~ ⑥「Fullmoon」までの流れは絶品 & 完璧。素晴らし過ぎて溜め息出ちゃいます。
7年前の作品だけど、今聴いても・・・ 心が昂るぅぅぅぁぁアア~~~ !
名盤です。


TEN - Ten ★★ (2006-11-07 00:03:00)

ブリティッシュ・ロックの薫り高い、ドラマティックな美旋律が売り。
哀愁漂うメロディアス・ハード・ポップです。
(例えばFWのトミー・ハートみたいな絶唱系の)「熱さ」「激しさ」はあまり感じられないかもしれないけど、落ち着いた(醒めた ?)雰囲気で甘くムーディに歌い上げるゲイリー・ヒューズのヴォーカルは秀逸です。
(こういう風に「しっとり」聴かせる歌唱法も味があるし、実際結構テクが必要というか難しいんじゃあないでしょうか)
ヴィニー・バーンズのギターも、適度なハードさと「泣き」の情感のバランスが絶妙で◎。さり気無く聴き手の心のツボを押さえるイイ仕事してます。
この手のジャンルが好きな人にはオススメの一品。
華美な派手さは抑え目だけど、カタルシス的癒しの効用抜群(特にバラードが)の優れたHR作品です。


FIREHOUSE - Good Acoustics ★★ (2006-11-01 22:52:00)

全否定というワケでもないですが、元来僕はHRバンドのアコースティック・アルバムにはあまり興味の無いタチです。
・・・でも、コレだけは『 別格 』 !!
ファンには正に感涙モノの超絶感動作品です。
新曲もイイのですが、やはり1st~3rdからの(ベスト選出的)リメイク曲が素晴らし過ぎ。
「Love Of A Life Time」「All She Wrote」「When I Look Into Your Eyes」「Don't Treat Me Bad」「Here For You」」「I Live My Life For You」 ・・・全部◎
彼らのメロディメーカーとしてのズバ抜けて卓越した才能と、魅力溢れる楽曲の遍く普遍性の高さを、改めて痛感させられる内容です。
本作の出来が良過ぎたせいか、このイメージを引き摺り過ぎて次作以後同じ手法を踏襲。マンネリ & バンドの低迷を招いた感も正直否めませんが・・・
FIREHOUSEを語る上で絶対外すコトの出来ない傑作です。


DEATH ANGEL - Act III ★★ (2006-11-01 21:51:00)

これは味わい豊かな「聴かせるスラッシュ・メタル」です。
カラフルというか、表情豊かなサウンド・アレンジの妙が光るDEATH ANGELの挑戦的意欲作。
「ファンク的要素の融合」とよく言われるアルバムですが・・・味付け程度のモノで(勿論コレを実際に実践するのは生易しいコトではないと思います)、HM本来のアグレッションやダイナミズムは全く損なわれておらず、聴いて安心の優れた内容を誇っています。
フックが効いてるけど耳に心地良く響く流麗なメロディと、巧みで滑らかなヴォーカル&コーラス・ワーク。
軽妙且つ重厚な、“ベイエリア・クランチ"(厳密に言うとコレは少し「変り種」的な音ですが)の絶品アルバムです。


ONSLAUGHT - In Search of Sanity ★★ (2006-10-29 19:13:00)

スティーブ・グリメット参加作品・・・というだけで無条件に大好きな一枚です(前任者サイ・キーラーのヴォーカルも味がありましたが)。
スティーブの歌唱力を活かす為か(ホントに巧いんだ、コレが)、音楽性は2ndまでの「コテコテ」のスラッシュ・メタルから幾分かパワー・メタル寄りに変化しています。
疾走感を損なわずに(攻撃性・鋭さはやや減退してるかな ?)、イイ意味でキャッチーで聴きやすい内容になった印象です。
そこはかとなく耳を過る、メロディ中のさり気ないブリティッシュ風味がこれまた絶妙。
高品質なHMアルバム。コレは名作でしょう。


FIREHOUSE - Firehouse 3 ★★ (2006-10-29 12:53:00)

彼ら「らしさ」と断言出来る甘い美旋律はそのままに、1st・2ndに比べてややレイドバックというかイイ意味で肩の力が少~し抜けた感じの、ゆとりある作風の3rd。
それでも充分ハードだし、情感たっぷりにうっとり聴かせるアルバムの出来映えは本作も秀逸。流石はFIREHOUSEです。
サウンドは何気に「生」々しい仕上がりで、醸し出す雰囲気にバンドの進歩が窺える充実の内容だと思います。(大人しく・・・ というか、「大人らしい」音になった ?)
バラード「I Live My Life For You」がお気に入り。発表当時は、猿のように毎日聴いてました。


DRIVER - M.a.r.s. ★★ (2006-10-28 19:32:00)

デビュー・ソロ・(インスト)アルバムではネオ・クラシカル・サウンドを炸裂させていた速弾きギタリスト、トニー・マカパイン。
その彼が、同じ年にプロジェクト的バンドとして参加して作られたのがこのアルバムです。
ルディ・サーゾ(B)とトミー・アルドリッジ(Ds)という盤石のリズム隊とのコラボレーションで繰り広げられる正統HMサウンドは、正に「アグレッシブ」の一言。
此処でのトニーのギターはギラギラしたロック・スタイルで、彼のソロ・アルバムで聴けるものとは多少毛色の違うプレイではありますが、ハード且つエモーショナルで聴き応え抜群です。(こういうタイプの楽曲を弾かせてもホントに巧い。やはり主役はトニーと言っていいでしょう)
ヴォーカルは、IMPELLITERIでの活動で有名なロブ・ロック。当時は新人だったけど既にその力量は一線級で、素晴らしい歌唱を披露しています。
80年代HM/HRの裏名盤的作品だと思います。


DIAMOND HEAD - Borrowed Time ★★ (2006-10-16 15:11:00)

ミディアム・テンポのブリティッシュ・ハード・サウンドから滲み出る「渋味」。
そして繰り出される多彩なリフから感じる「妙味」と、緊張感溢れるプレイから伝わる「凄味」。
如何にもなファスト・チューンは無いのに、これだけ聴き手をゾクゾクさせるスタイルは珍しいです。シャープな迫力が絶品。
今聴くと確かに古臭いし(NWOBHM期のバンドです)、ややマニアックな「B級」っぽさは否めませんが・・・
渋好みのHM/HRファンにはDIAMOND HEAD、オススメです。
METALLICAがカヴァーした「Am I Evil?」収録。 目まぐるしい曲展開が秀逸です。


RATT - Detonator ★★ (2006-10-16 13:34:00)

まるでバンドの円熟度・貫禄が窺えるかの様に、音像にゆとりと「丸み」が感じられる5th。
本作は、彼らにしては結構いろんなタイプの楽曲が揃った意欲作です。
内容に関しては文句無しの出来映えだと思うのですが、何故かそれ程セールスの方は振るいませんでした。(個人的には、特にマイナス印象を与えるような粗は見当たらないのですが)
チョット色気を出したのが裏目に出たのか、既に時代がRATTを見限っていたのか・・・ (発表が90年。LAメタル・ブームはとっくに終焉していました)
浮かばれない隠れ名作です。
「Shame Shame Shame」なんか、今聴いても痺れます。


BONFIRE - Fire Works ★★ (2006-10-15 19:44:00)

ドイツ出身のHRバンドなんだけど、その音楽性(特にこのアルバム)はというと・・・
現在の「ジャーマン・メタル」というキーワードからステレオ・タイプに連想される雰囲気とは、随分と懸け離れた印象の垢抜けたスタイル。
(当時)80年代後期HM/HRシーンの主戦場たるアメリカの匂いが感じられる、洗練されたメロディアス・ハードです。
「Ready 4 Reaction」「Champion」等パワフルな楽曲が並ぶ充実の内容。
BONFIREの最高傑作だと思います。


MCAULEY SCHENKER GROUP - Save Yourself ★★ (2006-10-15 13:48:00)

ロビンが加入してからのM.S.G.(マッコーリー・シェンカー・グループ期)は、ポップ・歌モノに成り下がったとか、マイケルの神性が薄れたとか、「往年の」ファンからは何かとネガティブな反応も少なくなかったのですが。
個人的には、「垢抜けた(乾いた)M.S.G.もそんなに悪くない」、そんな印象です。
ロビン参加のアルバムではコレが一番好きです。
マイケルらしくない奏法云々・・・ と不評を買いがちですが、1曲目のタイトル・チューン「Save Yourself」を筆頭に結構ハードな内容の作品です。素直に「カッコいい」と思います。
そして「Anytime」は、彼のヴォーカルがあってこその名バラードと言えるでしょう。
デジタル・リマスター盤に買い直して愛聴してます。


THE RASMUS - Dead Letters ★★ (2006-10-14 15:24:00)

小気味好いんだけど何処か明るくなり切れない、愁いの情をプンプン匂わせる絶妙なポップ感がGOOD。
北欧特有の澄んだ雰囲気と、適度に歪んでハードなギター・サウンド & ヴォーカル・スタイルとが混在する魅力溢れるバンドです。
小細工無しのストレート且つシンプルなロックなのに、これ程に聴いて魅せられ惹かれるのはやはり ~ 単純にメロディと、音に宿るエモーションが抜群だからでしょう。
純然たるHM/HRではない・・・と僕も思いますが、逆に言えば普遍性が高いというか万人の心の琴線に触れ得るというか、とにかく世界中で売れてるのが素直に納得の素晴らしい音楽性です。
ツボ突かれまくり。


AC/DC - Back in Black ★★ (2006-10-12 22:27:00)

強烈にメリハリの効いたタテノリHRを聴かせる、オーストラリアを代表する老舗バンド。
このアルバムは彼らの代表作にして、尚且つ最大の『モンスター級』ヒット作品です。
シンプル & ソリッドな切り口のサウンドと、当時新加入したブライアン・ジョンソンのシャープな金切り声との相乗効果によって発揮される「緊張感」は強力無比。
初代ヴォーカリスト、ボン・スコットの突然の死による悲壮な雰囲気は微塵も無いように感じられます。(勿論ショックや影響は有ったに決まっていますが)
むしろそれを乗り越えたメンバーの強靭な精神が、よりハードなベクトルと抜群に高い完成度を生み出した歴史的名盤です。
「Hells Bells」「Shoot To Thrill」「Back In Black」「You Shook Me All Night Long」等の名曲を収録。
・・・ これからAC/DCを初めて聴く人へ。
多分、正直あまりピンとこないというか~ 「地味にしか聴こえない」・「クラシックな印象しか感じられない」という方もいるかと思います。
でも間違いなくロックの『マスターピース』と言えるバンド、そして価値ある名盤の中の1枚ですよ。


YNGWIE MALMSTEEN - Eclipse ★★ (2006-10-11 23:14:00)

心機一転、(当時)新しいバンドメンバー全員にスウェーデン出身者を起用したコトが功を奏し、(それまで以上に)清涼感・透明感が巧みに面に表れた「如何にも北欧的」ネオ・クラシカル・サウンドを聴かせる「美しい」作品。
(まぁ贅沢を言ってしまうと・・・ 前作「ODYSSEY」のメンツで、もっとアルバム作って欲しかった気もするのですが・・・)
特にヨラン・エドマンの声質は、雰囲気にぴったりマッチしていて○
ターゲットとするアメリカでは(こういう音へのウケが悪いのか)あまり売れなかったみたいだけど、なかなかどうしてコマーシャルな内容の好盤だと思います。
僕は「Motherless Child」「Judas」「Demon Driver」「Eclipse」なんかがお気に入りです。
(そんな中「Bedroom Eyes」はかなり変り種な曲ですが、コレもいいアクセント)
侮れない完成度の良質HRアルバム。


THIN LIZZY - Thunder and Lightning - Cold Sweat ★★★ (2006-10-03 22:20:26)

THIN LIZZYそしてジョン・サイクスのプレイにおいて、最も「カッコイイ」曲の一つ。
今聴いたって鳥肌が立っちゃいます。


STEELHEART - Steelheart ★★ (2006-10-03 21:48:00)

80年代後半~90年代初頭にかけて栄華を極めたアメリカン・メロディアス・ハード。
STEELHEARTもその中の1バンドなのですが、このデビュー・アルバムは ~
(LAメタル全盛期の頃と同じく) 「それらしい」サウンドなら売れる・・・ という当時の一種バブル的な飽和状態のシーンの中で、確かなポテンシャルと将来性を感じさせる説得力・存在感を発揮していた1枚だと思います。
珠玉のバラード「She's Gone」ばかりに注目されがちですが、他にも「Love Ain't Easy」「I'll Never Let You Go」等エモーショナルに聴かせる佳曲の詰まった良質のHR作品です。(それだけにこの後のバンドの失速が非常に残念)
地味・・・と言えば地味な音なのかもしれないのですが、たまに無性~に聴きたくなります。


EVANESCENCE - The Open Door ★★ (2006-10-01 22:20:00)

『 コレが純然たるHM/HRか? というと正直微妙に思うのですが 』 ~
なんて発言を前作「FALLEN」で書き込みしてしまった僕。
掌を返すようでホントに申し訳ないのですが・・・ う~ん、ゴシック・メタル・バンドですね。コレは。
今回のアルバムも相変らずメロディの美しさは健在。脱退によるメンバー・チェンジはあったけれど、音楽的方向性の変化は皆無です。
ピアノを効果的に使った研ぎ澄ましたように冷ややかな哀愁感を主軸に、それとは相反するヘヴィなギターとのコントラストでもって織り成される耽美的ゴス・サウンド。
勿論エイミー嬢のヴォーカルも抜群です。
彼らの(エイミーの ? )個性・流儀は貫徹されているので、前作を気に入った人なら安心して聴ける内容と言えるでしょう。
・・・ただ、「Bring Me To Life」のような『超絶』級のキラーチューンが無いのが、少しだけ残念。


WIG WAM - Wig Wamania ★★ (2006-10-01 01:27:00)

思わず笑ってしまうバンド。
メンバーのルックスやセンスが滑稽とか、そういう理由じゃありません。
あまりにも演ってる音楽が素晴らしすぎて、喜びの嬉し笑いが込み上げてくるのです。
80年代のHM/HRシーン華やかりし頃を彷彿とさせる、大仰にゴージャスなサウンド。兎にも角にも抜群に心地イイです。
・・・ある意味、時代錯誤的な(失礼)このスタイル。三十路の僕のハートをガッチリ鷲掴みです。(好みのストライク・ゾーン、ド真ん中)
こんなバンドがこのご時世に出現するという奇跡も凄いけど、本国ノルウェーでも大人気というからこれまた嬉しい。


KIX - Blow My Fuse ★★ (2006-09-19 21:32:00)

骨の通った豪快なタテノリ系HR。
ひたすら元気なんだけど、浮ついた軽さは微塵にも感じさせないストレートなサウンドがKIXの売りです。
元々キャリアのあるバンドでしたが、この4thでヒット。
(このアルバムはトム・ワーマンのプロデュース効果なのか、やや煌びやかな音ではありますが)
全体的にエネルギッシュな雰囲気が支配していながらも・・・
(彼らとしては異色の)名バラード「Don't Close Your Eyes」(グッとくるイ~イ曲です)でしっとり聴かせる部分もあったりして、適度にアクセントの効いた内容です。
もっとブレイクするかな~、っと思っていたら・・・ 知らぬ間に一線を退いてしまいました。
こういう音楽性のバンドは貴重なのに、非常に残念です。


JOURNEY - Escape - Don't Stop Believin' ★★★ (2006-09-18 22:45:30)

時代を超越する、文句無しの超名曲。
聴く度に衝き抜けるような高揚感が溢れてきます。


IN FLAMES - Colony - Embody the Invisible ★★★ (2006-09-18 22:29:18)

「メロデスとは何ぞや ?」
・・・という問いへの答えとなり得る1曲(勿論、コレだけじゃないですが)。
カッコイイの一言ですね。


TESLA - The Great Radio Controversy ★★ (2006-09-18 21:40:00)

ブルース色に彩られた土臭いアメリカン・ロック。
でも、レイドバックした感じのサウンド一辺倒なのかというとそうでもなく ~
オープニングの「Hang Tough」のようにハードなタッチの曲もちゃんとあったりして、旨ぁく聴かせるところがニクいです。
バラード「Love Song」なんか名曲ですね。
ジェフ・キースのハスキー・ヴォイスが、かなりイイ味を出してます。
派手さは無いけれど、程好い渋さとキャッチーさが混ざり合った絶妙なHRアルバム。
ジャケットのセピア調のモノクロ写真が、中身の雰囲気とマッチしていますね。


TWISTED SISTER - Stay Hungry ★★ (2006-09-17 16:23:00)

「勢い」とか「ノリ」の良さは、そのままHM/HRとしての魅力にダイレクトに影響する重要なファクターです。
TWISTED SISTERは、(ルックスやらテクニックやらは措いといて)それがブッチギリに傑出したバンドの一つでした。
ホントにエネルギッシュなロック・サウンドです。「理屈抜きの単純明快さ」、これが彼らの全てと言ってもイイでしょう。
どの曲もライブ映えしそうなキャッチーさと躍動感に溢れています。
「We're Not Gonna Take It」「I Wanna Rock」は、PVの強烈さも相俟って特に有名でした。
80年代アメリカンHRの名作。


Y & T - Black Tiger ★★ (2006-09-17 15:49:00)

エモーショナルなアメリカンHR。
正直、今聴くと「地味~」な印象は完全に払拭出来ないかもしれませんが。
「Forever」という超名曲が収録されてるコトで、結構有名だったアルバムです。
その1曲のみの名声が独り歩きしている感もありましたが、バラード「Wind Of Change」とか他にもイイ曲あるんです。
哀愁漂う仄かにブルージーな耳障りが魅力のメロディアス・サウンド。
デイヴ・メニケッティのギターも最高です !!


RATT - Out of the Cellar ★★ (2006-09-12 22:26:00)

80年代・アメリカのHM/HRシーンにおいて、(バブル的)黄金期を築いたLAメタル。
その短くも華やかに輝いていた一大ムーブメントの中核・代表的存在だったバンド、RATT。
この1st(フルレンス)アルバムは、(メジャー)デビュー作にして彼らの魅力が余すコトなく凝縮された歴史的名作と呼べる一枚です。
スティーブン・パーシーの妖しく生々しいヴォーカルと、ウォーレン&ロビンのテクニカルなツイン・ギターが織り成す、明るくキャッチーで個性溢れるHR。
正直特別速い曲は無いんですが、勢いの中にも緻密に計算されたサウンド・アレンジの妙が光っています。
これぞ正に世に言うトコロの・・・ 『 Ratt'n Roll 』 !!
今となっては「CDの音のみ」では(というか多分「映像」をともなわないと)、なかなか当時の雰囲気を感じるコトは難しいのでしょうが・・・
このアルバムが、後に続くLAメタル勢の繁栄の先駆け・礎(の一端)となったコトは間違いありません。
日本でも確実に「流行った」時期がありました。
学生時代、バイト先のOLのお姉さんもRATT持ってましたよ。


PRETTY MAIDS - Sin-Decade ★★ (2006-09-11 23:10:00)

ソフトに洗練されたポップ感を帯びていた前々作・前作に比べて ~
明らかにアグレッシブさを前面に出してハードにドライヴしている(ある意味1stの音楽性に回帰をした)印象の、痛快にして渾身の4thアルバム。
スリリング且つ軽快なヘヴィ・チューン(1、4、6曲目)やクールに聴かせるミドル・テンポの曲等、緩急のバラエティに富む内容の力作です。
ジョン・サイクスの名バラードのカヴァー「Please Don't Leave Me」ばかりに何かと脚光を浴びがち(確かにホントに素晴らしい)ですが、それに全く引けをとらない(楽曲の)充実ぶり・ボリュームを感じます。
PRETTY MAIDSの代表作の1枚、と言えるでしょう。


CINDERELLA - Night Songs ★★ (2006-09-11 22:00:00)

BON JOVIのプッシュで世に出たアメリカンHRバンド、CINDERELLA。
ジョンが肩入れするだけあって、その実力は本物。
コレはそんな彼らの、花も実もあるデビュー・アルバムです。(ジャケ写のド派手さと、中身の熱いサウンドのギャップがGOOD)
御機嫌なチューン「Shake Me」、哀愁のバラード「Nobody's Fool」、サビが印象的な「Somebody Save Me」等佳曲の揃った充実の内容。
時としてタテノリ的躍動感をも発揮する、起伏に富んだ骨太ロックン・ロールです。
2nd以後の味わい深~いブルーズ・ロック路線もイイんですけど・・・
彼らの魅力が一番輝いているのは(ストレートに分かりやすいという意味で)、やっぱりこの作品でしょう。


CRIMSON GLORY - Transcendence ★★ (2006-09-07 22:41:00)

仮面の貴公子(奇行師 ? )集団、CRIMSON GLORYの2nd。
内容は、嬉しくなってしまうくらいにコテコテの正統派HMサウンドです。
PRIESTや初期のQUEENSRYCHEを彷彿とさせる、ハイトーン・ヴォーカル(しかも巧い)を主軸に激しいギターで押して押し捲る「攻め」の音楽性。
ミッドナイトの声・歌いっぷりは圧巻。パワーというか貫禄というか、一流ヴォーカリストのオーラみたいなものが感じられます。
1stもイイですが、コッチがやっぱり好きですね。
隙が見当たらない、高品質のメタル作品。
・・・全くの余談ですが、このアルバムのジャケ絵って「スペースバンパイア」っていう映画のビデオ・パッケージ等と同じイラストなんですよねぇ。
何か関係あるのかな?


SENTENCED - The Cold White Light ★★ (2006-09-04 22:44:00)

透明感溢れるメロディアスな楽曲。哀愁と悲壮感漂うメランコリック・ゴシック。
それでいてまた時として、いきなり「それら」を全て覆すかのように発揮される・・・ 漲るように力溢れる、いかにもHM的なダイナミズム。
冷やかに美しく、尚且つ熱く激しいという相反する要素を見事に両立・体現した、奇跡のメタル・サウンド。
SENTENCEDが紡ぎ出す音の構築美は、正に唯一無二。
そして・・・ おそらくこのアルバムは、彼らが創造し得た孤高の音世界の「最高到達点」的な作品と言えるでしょう。
今は無き一つの名バンドが、HM/HR史に遺していった「紛れも無い」名盤。
儚いです。


WHITESNAKE - Whitesnake - Here I Go Again '87 ★★★ (2006-08-27 23:57:29)

WHITESNAKEの全盛期を象徴する超名曲。
煌びやかなサウンドに乗っかる、エモーショナルで艶のあるヴォーカル。
抜群です。


QUEEN - Innuendo - The Show Must Go On ★★★ (2006-08-27 23:46:22)

フレディの、真正面に「死」と向かい合った覚悟・挑戦と「生」への渇望を象徴しているかのよう。
(存命時の)ラスト・アルバムの最後を締め括るに相応しい名曲。
まるで断末魔の咆哮のような凄まじいヴォーカル。でも切なく物悲しいのです。
魂を揺さ振られます。泣ける。


EXTREME - Extreme II: Pornograffitti - Decadence Dance ★★★ (2006-08-27 23:28:10)

弾けるように明るいノリが売り。
アルバムの1曲目から、いきなり強烈なインパクト。
ヌーノのギターも素晴らしい。
EXTREMEの名チューンです。


SKID ROW - Slave to the Grind - Slave to the Grind ★★★ (2006-08-26 23:08:28)

1stアルバムとは打って変わって、「ヘヴィ」さをアピールした2ndを代表する名チューン。
抜群のアグレッションとグルーヴ感がクール。
バズのシャウトが痺れる。


OZZY OSBOURNE - Blizzard of Ozz - Goodbye to Romance ★★★ (2006-08-26 22:59:25)

ランディのギターは勿論、オジーの歌声までも「美しい・・・」と感じるバラード。
孤独感に没入しながら聞き惚れてしまいます。


CHILDREN OF BODOM - Hate Crew Deathroll - Needled 24/7 ★★★ (2006-08-26 22:45:51)

CHILDREN OF BODOMのみならずメロ・デスを代表する名曲。
凶暴性の中に光る、絶品の旋律美。
洗脳度が抜群に高いですね。


EUROPE - The Final Countdown - The Final Countdown ★★★ (2006-08-26 22:30:50)

超有名な曲。
印象に残るこのイントロを聴いただけで、みんなが「あ~~っ、アレ !!」って言いそうな。(30代の人なんか、ほとんど全員知ってそうな勢い)
彼らの(この曲と3rdアルバムの)「世界的」ブレイクが、後進の北欧メタル・バンドに与えた影響・恩恵は著しいモノがあったでしょう。


DAMN YANKEES - Damn Yankees - High Enough ★★★ (2006-08-26 22:17:36)

コーラスのハーモニーというかアンサンブルというか・・・
とにかく歌声が最高に素晴らしいバラードです。
感動的かつ力強い響き。


BON JOVI - Slippery When Wet - Livin' on a Prayer ★★★ (2006-08-26 22:07:10)

僕が高校生の頃に、日本でも大ブレイクしていました。
やっぱり彼らの曲はメロディが親しみやすい & 覚えやすいし。
(ルックス抜きで考えたって)流行るのは当然だなぁ~と思います。
ロック史に残る名バンドの、超名曲。


FIREHOUSE - Hold Your Fire - When I Look Into Your Eyes ★★★ (2006-08-26 21:57:06)

個人的にはHM/HRで10本の指に入る、大好きな名バラード。
ついつい何回もリピートして聴き入ってしまいます。


TNT - Intuition - Tonight I'm Falling ★★★ (2006-08-26 21:49:13)

抜群の透明感と高揚感。
彼らの真骨頂にして、北欧メタルを代表する名曲と言えるでしょう。
爽やか、そして煌びやか。


GUNS N' ROSES - Appetite for Destruction - Sweet Child o' Mine ★★★ (2006-08-26 21:41:36)

イントロが始まった途端、吸い込まれるように惹かれてしまいます。彼らの曲で一番好き。


MICHAEL SCHENKER GROUP - MSG ★★ (2006-08-26 20:52:00)

このアルバムをマイケル・シェンカーの代表作に挙げる人も多いですね。
M.S.G.入魂の傑作2ndアルバム。
この作品最大のセールス・ポイントは、やはり・・・ 「ロック界の渡り鳥」コージー・パウエルの参加。コレに尽きるでしょう。
彷徨う名ギタリストと流離う名ドラマーの鬼気迫るコラボレーション。
サウンドからも如実に感じられる2人の「オーラ」が、他メンバーのモチベーション・充実した演奏・アルバムの完成度等、色々な面に相乗効果としてプラスに働いているように思います。
(コレ1枚でコージーが脱退してしまったのは、マイケルにとっても残念だったことでしょう)
掴みの「Are You Ready To Rock」~「Attack Of The Mad Axeman」はなかなかの佳曲だし、哀愁漂う「On And On」や「Looking For Love」、バラードの「Never Trust A Stranger」なんかホントに“ 泣き "が素晴らしい。
1stに負けず劣らない抜群の内容です。
・・・太鼓の音、やっぱり目立ってるなぁ~。


MICHAEL SCHENKER GROUP - The Michael Schenker Group ★★ (2006-08-24 22:29:00)

『 A Great (Missing) Guitarist 』、マイケル・シェンカーの記念すべき1stソロ。
豪快・流麗な楽曲をテクニカル(且つクラシカル)なギター・サウンドが彩り、そして激しさの中にも少し暗い雰囲気が漂う傑作HRアルバムです。
(流石に、古めなサウンドであることは否めませんが)
印象的に刻まれるギター・リフが魅力の「Armed And Ready」、渋さと泣きの情感が溢れる「Cry For The Nations」、ひたすら美しいインスト「Bijou Pleasurette」、必殺の「Into The Arena」等、名曲は多いです。
アルバム収録曲のギター・ソロ部分は、「全て」聴き所と言えるでしょう。名演奏とは正にこのこと。
メロディアスに、エモーショナルに、メランコリックに。そして時としてデリケートに、スレンダーに、ヒステリックに。
・・・圧巻です、彼のプレイは。(既にギタリストとしての名声を不動のモノにしていたUFO時代と比較しても、更に一皮剥けているのではないでしょうか)
毎度お約束の言葉ではありますが。 ・・・『名盤中の名盤』です。HM/HR史に永久に。


FAIR WARNING - Brother's Keeper ★★ (2006-08-23 19:32:00)

帰ってきた !!
彼らのアルバムがまた聴ける。(個人的には、もうそれだけでも満足)
心の底から自然に・素直に、喜びと幸福感が込み上げて来ます。
ブランクの影響だとか、マンネリ感だとか、ソングライティング能力の衰え・枯渇だとか ~
そんなネガティブな印象は、僕は微塵にも感じません。
( 逆に言えば、復帰作ゆえの過剰な気負いだとか余計な力みみたいなモノも感じません。イイ意味で解散前と同じ。
自然体というか素のままというか、そんな雰囲気がサウンドから覗えるところが流石。聴いていて安心感があります。 )
天まで衝き抜ける様な高揚感・爽快感、極限まで昇華された美麗メロディは相変わらず。
如何にもFWな①「Don't Keep Me Waiting」、彼らの真骨頂的佳曲②「Tell Me Lies」、やや新感触のバラード④「Wasted Time」、ギターがダイナミズムを更に惹き立てる⑥「Generation Jedi」、哀愁満ち溢れる⑧「All Of My Love」 ・・・
文句無しのハイ・クオリティ。これは彼らにしか創造し得ない音楽です。
正直なところ、過去の彼らの作品との比較云々とか僕にはまだチョット出来ないかなぁ・・・
当分の間、このアルバムが僕にパワーを与えてくれることでしょう。
もっともっと聴きこみますよ。


ANTHRAX - Sound of White Noise ★★ (2006-08-21 22:58:00)

91年のMETALLICA「METALLICA(ブラック・アルバム)」・92年のMEGADETH「COUNTDOWN TO EXTINCTION」に続いて、スラッシュ四天王の一翼を担ってきたANTHRAXが脱スラッシュ・メタルを図った(謀った?)6thアルバム。
↑ 上のみなさんの書き込みの中には、かなり否定的な御意見も見受けられますが・・・
確かにコアなスラッシュ信者の人には、持ち味を自らスポイルしてしまった「問題作・駄作」と捉えられても仕方がないのかもしれない変貌ぶり。
当時台頭しつつあったモダン・ヘヴィネスへの接近というか、脈打つようにグルーヴィで躍動感のあるサウンドに仕上がっています。
彼らの個性の要であったスラッシュ特有のスピード感が抑えられた代わりに、重いうねりが作品を支配している印象。
「彼らがあえてこの音楽性を追求する必要があったのか ?」と疑問に思う・批判をしたくなるファンの気持ちも、解る気はします。
・・・かと言って時流に迎合した・日和っただけの惨い内容かというと、決してそんなシロモノではないと僕は思います。
このアルバムから新加入した確かな実力の持ち主であるヴォーカリスト、ジョン・ブッシュの歌唱がANTHRAXの新たな魅力を演出。
侮れない完成度・聴きやすさとともに抜群の説得力が楽曲から滲み出しているかのよう。(初っ端の「Potter's Field」から ~ 「Only」 ~ 「Room For One More」の流れは完璧)
個人的には・・・ バンドの“ 新境地 "という評価に値すると思える「名作」です。


JOHN NORUM - Face the Truth ★★ (2006-08-20 01:05:00)

情熱的に掻き鳴らすジョン・ノーラムの激しいギターに乗っかる、巧みで艶のあるグレン・ヒューズの熱いヴォーカル。
・・・辛抱堪らんです。燃え滾るようなカッコ良さ。
恐らくジョンのソロ・キャリア中、最高傑作と言えるでしょう。(2作目)
必殺チューンのタイトル曲「Face The Truth」他、「We Will Be Strong」「Time Will Find The Answer」「Distant Voices」など緩急とバラエティに富んだ佳曲が並ぶ充実の内容。
聴き応え抜群の隠れた名作的HRアルバムです。(ギタリストのソロ・アルバムとしては、もぉ出来過ぎ)
お盆に帰省した実家で、久しぶりに引っ張り出して聞いたのですが・・・
こんなに暑いのに鳥肌出ちゃいました。


IN FLAMES - Colony ★★ (2006-08-19 23:30:00)

う~ん、彼らの持ち味というか・・・
『インフレイムス節』というモノがあるとしたら、それが確立・完成されたのは前作「WHORACLE」とこの4thの頃なのかなぁ~と。
当時の彼らには新作を発表する度に変化というか「進化」の度合いが如実に窺い知れる感がありました。
(勿論現在も変わり続けていますが。今ではヘヴィ・ロック路線へと「変貌」していますね)
バンドは今やアメリカでも広く認知されて、飛ぶ鳥を落とす勢いで活躍をしていますが・・・
やっぱりこのアルバムの頃の音楽性が僕は好きです。
メロ・デス → 普遍的な(それでいてモダンな)HMに移行していく過渡期の、この何とも絶妙なサウンドが。
1曲目「Embody The Invisible」からヤバ過ぎですね。名曲。


GRAND PRIX - Samurai ★★ (2006-08-18 21:26:00)

外国人が使う(使いたがる)『サムライ』という言葉 & イメージ。
これほどに危うくて陳腐で、日本人を腰砕けにさせるNGなワードもなかなかないのですが・・・(実像と彼らの想像・思い込みとの落差やら勘違いやらで)
でも、このアルバムに関しては(違う意味で)まったく別。
中身は文句無しに極上品質のメロディアス・ハードなのです。
ブリティッシュなフィール漂うウェットな耳障りと産業ロックばりに洗練されたポップ感。
後にマイケル・シェンカーと組んだロビン・マッコーリーが在籍したことでチョット有名なバンドですが、もうそんなコト関係無しにGOODな内容です。
・・・なんでこんなに日本贔屓なのか不思議な歌詞も○


ALCATRAZZ - No Parole From Rock'n'Roll ★★ (2006-08-17 23:46:00)

(まぁグラハム・ボネットのバンドなんですが ~ )
HR界に「ある意味」新機軸のギター表現方法をいきなり提示・確立した(リッチー等先達者からの影響も多分にありますが)、イングウェイ・マルムスティーン衝撃のメジャー・デビュー作。
彼の早弾きプレイが、当時のHRファン(そしてミュージシャン)に与えたインパクトは計り知れないモノがあったでしょう。
今でこそ「ネオ・クラシカル」の始祖・第1人者と崇められるインギーですが、この作品はなかなかバラエティに富むというかポップなチューンもあったりして、(音像は古いけれど)かなり聴かせる濃ゆ~い内容。(勿論、曲は全て彼がつくっています)
当たり前かもしれませんが、ギターに関しては「全部」聴き所です。耳が離せません。
20年以上前の作品だけど、今も燦然と輝き続ける名盤中の名盤。
正に “ ギター・ヒーロー " !!


WHITE SISTER - White Sister ★★ (2006-08-17 22:38:00)

グレッグ・ジェフリア絡みのバンドということで、キーボード(と煌びやかさ)が目立っているのですが ~
当時ブレイクしたLA(出身)メタル勢の一角を担っていただけあり、程好く攻撃性のあるギターとともになかなかハードにドライヴしたサウンドを聴かせてくれるWHITE SISTERのデビュー作にして充実の1stアルバム。
アメリカン特有の「衝き抜ける様な」明るさはあまり感じられないけれど、曲によっては「疾走感」すらも漂わせる小気味良いテンポがGOODです。
80年代のHRバンドって本当にメロディが素晴らしい。
・・・何故かあまり売れなかったのがとても不思議。


TOOL - Lateralus ★★ (2006-07-28 22:37:00)

コレを聞く前に言っておくッ !
おれはこのCDをほんのちょっぴり前からだが体験した
い、いや・・・ 体験したというよりはまったく理解を超えていたのだが・・・
あ、ありのまま感じた事を話すぜ !
「 おれはこのアルバムを最初は難解すぎると思っていたのに、いつのまにか何度も聞いていた 」
な、何を言ってるのか わからねーと思うが
おれも何をされたのかわからなかった・・・
頭がどうにかなりそうだった・・・
ありふれたヘヴィ・ロックだとか単なる流行りモノだとか そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ
もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ・・・


EUROPE - Out of This World ★★ (2006-05-30 22:46:00)

美旋律系北欧メタルの先駆的存在だった1st・2nd。
洗練されたロック・サウンドでワールドワイドな成功を収めた3rd。
そして、発表当時の評判はいまひとつながら・・・
抜群に爽やか & 流麗なポップ・フィーリングを醸し出す、この4th。
このバンド、枚数を重ねる毎に音楽性が変化しているのに、そのどれもクオリティが高いってことが単純に凄いです。
まるで無名だった芸術家の作品が、後世になってから評価されるのと同じように ~ (勿論EUROPEは無名じゃありませんが)
拘りや変な先入観無しで聴けば、昔の不当な扱いが信じられないくらいこのアルバムも素晴らしい内容です。
たとえジョン・ノーラムがいなくても、音楽性がソフトになっても・・・ これは最高に美しい、メロディアス・ハード・ポップの傑作と言える一枚です。


KINGDOM COME - Kingdom Come ★★ (2006-05-29 23:37:00)

ここまでコピってしまうと、逆に清々しく感じてしまいます。
コレは只の「猿マネ」どころか(失礼)、間違いなく80年代後期HRの最高基準に「進化した」ZEP(のような)サウンドです。
レニー・ウルフの艶のあるヴォーカル(ハッキリ言って巧い)といい、楽曲そのものの良さ(抜群のブリティッシュ・フィーリング)といい、「内容」に関しては文句無しの素晴らしさ。
実際当時はこのクローン・サウンドへの批判が凄かったケド、それでも結構売れたみたいです。
『 どんな手をつかおうが・・・
最終的に・・・
勝てばよかろうなのだァァァァッ !! 』
っと、バンドが思っていたかどうかは分かりませんが ~
とにかくホントに渋くてカッコイイHRアルバムです。


HARDLINE - Double Eclipse ★★ (2006-05-28 23:10:00)

痛快・極上のメロディアス・サウンド。個人的に捨て曲無しです。全部好き。
JOURNEYよりもBAD ENGLISHよりも荒々しくハードに弾き捲くる、凄味の効いたニール・ショーンのギターをたっぷり堪能出来ます。
初夏の「これから暑くなる」時期とかに、カラッと晴れた空の下でクルマを運転してると ~
こんなアメリカンHRを僕は無性に聴きたくなります。
・・・サイド・プロジェクトでもいいから、ニールにはまたこんな「熱い」アルバムを創ってほしいと思います。


DREAMTIDE - Here Comes the Flood ★★ (2006-05-27 23:20:00)

『 こいつはくせえッー ! FW以上の匂いがプンプンするぜッーーーーッ !!
こんなメロディには出会ったことがねえほどになァーーーーッ。
スカイギターで臭(くさ)メロになっただと ?
ちがうね !! コイツは生まれついての臭メロだッ ! 』 ( ← ジョジョの某キャラのノリで )
・・・ と思わず叫んでしまいそうな、高濃度・高純度の臭メロディアス・ハード(勿論これは褒め言葉です)。
あのヘルゲ・エンゲルケのバンドなんだから、当然ですね。
スカイギター弾き捲くり。哀愁の情感溢れる美旋律満載。(4曲目「Dreamers」なんか、ホントにファンには感涙モノです)
今年FAIR WARNINGが再結成されるそうで非常に楽しみなんですが ~
その後も勿論、DREAMTIDEを僕はずっと聴き続けていくことでしょう。
・・・っていうかコッチはどうなっちゃうのかな ?


FIFTH ANGEL - Time Will Tell ★★ (2006-05-12 00:08:00)

↑ みなさんがおっしゃるとおり、メロディは何処か愁いを帯びた哀愁の雰囲気漂う叙情感を醸し出しながらも・・・
如何にもアメリカンHR然とした(特にギター・サウンド。カッコイイ ! )フィールをも併せ持つ、絶妙なバランス感覚の「聴かせる」メロディアス・ハード。
このジャンルが好きな人は惹き込まれること請けあいの、抜群に素晴らしい内容だと思います。
知名度の低さとクオリティの高さの差が著しい、文字通りの「隠れた」名作。


PRETTY MAIDS - Red, Hot and Heavy ★★ (2006-05-07 21:57:00)

北欧(デンマーク)出身だけど、音像に透明感はあまりないです。
メロディアスながらも、骨太でパワフルなサウンド。「タイトル名」がまさにピッタリな印象のPRETTY MAIDSの1st。
初っ端のイントロダクション「Fortuna」から必殺チューン「Back To Back」への流れで、もう感服。ストレート且つダイナミックなカッコ良さです。
息の長~いバンド(ポップ・バラード志向への模索や、アンプラグドに走ったりと紆余曲折もありましたが)なので、最早この作品が最高傑作とは言えないかな・・・
でも僕にとって、このアルバムはやはり今でも魅力的です。
80年代・北欧メタルの歴史的名作。


TALISMAN - Talisman ★★ (2006-05-07 12:12:00)

如何にも「北欧的」な煌びやかで透明感溢れる美旋律と、ある意味「産業ロック的」な洗練されたポップ感。
そして、HRのダイナミズムを併せ持った素晴らしい内容の1stアルバム。
このバンドは、アルバムを発表するたびに音楽性がどんどんヘヴィになってしまったけれど、個人的には・・・ 清涼で爽やかなこのサウンドが一番好きです。
ジェフ・スコット・ソートの歌声も冴えてます。「I'll Be Waiting」は名曲。


VICIOUS RUMORS - Welcome to the Ball ★★ (2006-04-06 22:46:00)

初っ端の「Abandoned」から、イキナリ「これでもかっ ! 」と言わんばかりのパワフル・ヘヴィ・サウンドで圧倒。
そして2曲目のスピード・チューン「You Only Live Twice」に雪崩れ込み、リスナーは完全に捻じ伏せられる。
(他にも「Savior From Anger」「Dust To Dust」「Six Stepsisters」等、この手の激しい佳曲が目白押し)
そんな印象の、VICIOUS RUMORS快心の4th。
単純明快 & 理屈じゃない「リアルな」カッコよさ。このアルバムにはそれを確実に感じます。
超強力な正統派HM作品です。
故カール・アルバートのヴォーカルは「素晴らしい」の一言。持ち味のハイ・トーンを生かした巧みで表現力溢れる歌いまわし。
この声が永遠に失われてしまったのはホントに残念ですね・・・。


MADISON - Diamond Mistress ★★ (2006-04-06 21:40:00)

オープニングを飾る「Lay Down Your Arms」は、北欧メタルの歴史に残る名曲と言えるでしょう。
↑ 上でみなさんも仰られていますが、今のメロスピ系にも通じる抜群の疾走感とインパクトを発揮しています。
(6曲目のタイトル曲「Diamond Mistress」、10曲目「Turn Me Loose」なんかもカッコイイ)
ツイン・ギターが紡ぎ出す流れるように美しく激しいメロディと、ヨラン・エドマンの透き通るハスキー・ヴォイスがバンドの持ち味。
北欧的美旋律と正統HMが融合した、流麗且つ力溢れるサウンド。バラード曲も素晴らしいです。
2ndも悪くはないのですが・・・
音楽性のアピール度がやや弱いというか、このアルバムにあった「ダイナミズム」のようなモノが減退してる印象。
やっぱり、コッチの1stをまずはオススメ。


SAXON - Denim and Leather ★★ (2006-04-05 23:36:00)

1曲目だけの為に、このアルバムを買ってもイイ ??
・・・と思ってしまうくらいに「Princess Of The Night」は、NWOBHMにおける必殺の名曲ですね。
その勢いに乗って繰り出される2曲目のファスト・チューン「Never Surrender」も大好き。
どこか哀愁感の漂うブリティッシュ・ロックの湿った「香り」と、硬派で武骨な男らしい雰囲気プンプンの「匂い」が入り混じった、渋くてパワフルなサウンド。
この4thは、SAXONの有名な代表作です。


GAMMA RAY - Land of the Free ★★ (2006-04-04 23:25:00)

GAMMA RAYの代表作にして、(メロスピ系)ジャーマン・メタルの傑作。
カイ・ハンセンは、この4thで自分自身の確固たるスタイル(GAMMA RAY節)を「完全」に確立したと言えるでしょう。(2ndなんか如何にも迷ってたし)
このバンドのメロディが素晴らしいのは言うまでも無いコトですが、特に本作の出来はズバ抜けて秀逸です。
コンセプト・アルバム仕立てのドラマティックな大作志向が、更に完成度を高めている印象。
長短いろいろなタイプの楽曲がありながらも、全編を通して散漫な雰囲気に陥るコトはなく、テーマの焦点とツボを得た抜群の整合性を発揮していると思います。
(マイケル・キスクのゲスト参加も、絶妙なスパイスとして一味プラスに働いて作品に貢献をしています)
これで更に「もしも」カイじゃなくて、別のヴォーカリストが歌っていたとしたら ~
『 ・・・ウフフッ。 それは言わない約束でしょっ。 』 (声 : 増山江威子)


TEN - The Name of the Rose ★★ (2006-04-04 22:19:00)

傑作ハード・ポップの1stのスグ後に発表された、TENの2nd。
メロディの美しさ・ドラマティックさは変わらず顕在ながら、エッジの効いたギター・サウンドを前面に出して、よりヘヴィなタッチに仕上がったアルバム。
ゲイリー・ヒューズのヴォーカルは「気張って」歌うタイプではないけれど、叙情性豊かな楽曲にぴったりとマッチしています。
アダルトなイイ雰囲気を醸し出す声だと僕は思います。巧い。
当時本国では知名度低過ぎで不遇だったみたいだけど・・・
シーンに流されず自分達のやりたい音楽をプレイするという信念・姿勢が、そのまま作品の高いクオリティに帰結している印象。
心を揺さ振る、高潔にして孤高の哀愁ブリティッシュ・ハード。


DEATH ANGEL - The Ultra-Violence ★★ (2006-04-02 11:51:00)

アルバム製作当時のメンバーの平均年齢が、20歳に満たなかったというだけあって・・・
その若さを武器に、荒々しく無軌道に思いの丈をブチ撒けたかのような激しいスピード & アグレッションを発揮しているDEATH ANGELのデビュー・アルバム。
スラッシュ・メタルとしての完成度は、この時点で既に間違いなく一線級のレベルに達しています。
練られた楽曲のセンス、テクニックも凄い。たどたどしさなんて微塵にも感じません。
早熟というか・・・ 10代、そして1stにして聴き手を圧倒的に捻じ伏せるこの説得力は何だ ? と思ってしまいます。
タイトル名に恥じない暴力性。 ・・・感服。


MORTAL SIN - Face of Despair ★★ (2006-04-02 00:20:00)

METALLICA(当時)のフォロワー的スラッシュ・サウンドを身上としたオーストラリア産メタル・バンド。
この2ndアルバムはスピードは若干押さえ気味ながらも、楽曲の中身がよく練られていて「なかなか聴かせる」といった印象。
80年代スラッシュ・ムーブメントの「オイシイ所」というかツボを押さえていて、チョットした貫禄すら感じさせる良質の一品です。リフもギター・ソロも本当にカッコイイ。
ちょっとマイナー & 古いかもしれないけど、この手の音が大好物な人には是非オススメ。


RAVEN - Wiped Out ★★ (2006-04-01 23:04:00)

RAVEN最速、そして「最狂」の2nd。 もぉ1曲目からヤバいです。
最近のバンドと比べちゃったら、そりゃ確かに特別「速く」はないですが ~
この荒々しく鬼気迫る・・・ スピード感溢れ捲くりのスタイルを、80年代初めに既にヤってたコトが凄い。
正に彼らのサウンドが「アスレチック・ロック」と謳われる所以を、如実に体現しているアルバムです。
個人的に、6曲目「Battle Zone」最後の「デェーンジャアァァ~~ッ !! 」って叫んでるトコの「壊れ」っぷりが大好き。
聴いてるほうも理性のリミッターが外れそう。楽しいHM !


EXODUS - Shovel Headed Kill Machine ★★ (2006-03-31 23:30:00)

「殺戮機械」
・・・確かにそのタイトルどおりの、凄まじい殺傷力。
メンバーはギタリスト以外、ほとんど(80年代全盛期の頃と)入れ替わってしまったけれど(ドラムは「あの」ポール・ボスタフ !! ) ・・・
EXODUSという看板の下、信念とクランチーなスラッシュ・サウンドという「血と肉」を継承した現在のバンドは、新たなスタイル(デスメタルっぽいヴォーカルとか)とともに過去「最凶」レベルのアグレッションを手に入れました。
コレはそんな彼らが創り上げた、奇跡の傑作アルバムです。
(確かに最早全く「別の」バンドとも言えるのかもしれないケド、個人的にはやっぱり「同じ」EXODUSというトコロに拘りたいです。「生まれ変わった」とも言えましょうか)
昔から何かとトラブルだらけのバンドだけど・・・
「今後も是非バンド活動を継続して欲しい !! 」と心から願ってしまうほど、ホントに素晴らしい内容と完成度です。


HELLOWEEN - The Time of the Oath ★★ (2006-03-13 22:12:00)

音楽性の回帰と(新Vo.加入による)新生HELLOWEENの可能性をアピールした前作。
そして、ファンの大きな期待へのアンサーとなったのがこのアルバム。
求められるモノを見据えた曲作りが「功を奏した」という印象の優れた内容(アンディの加入は、やはり凄まじい効果。貢献度大)。
ただ、「MASTER OF THE RINGS」を凌駕しているかというと、僕的にはチョット微妙な印象。(個人的に、前作のインパクトが物凄かったので)
勿論、HMとしてのクオリティの高さは文句無し。 ・・・音があまり良くないのが「玉にキズ」。
「Power」は、メロ・スピの名曲と呼ぶに相応しい出来です。


CHILDREN OF BODOM - Hatebreeder ★★ (2006-03-13 20:29:00)

傑作「HATE CREW DEATHROLL」や最新作「ARE YOU DEAD YET?」の(モダン)ヘヴィネス・サウンドを、「進化」と捉えるか「鈍化」と捉えるか・・・
そんなふうに考えてしまうのは、この2ndの頃の音楽性がこれまた凄まじく魅力的な輝きを放っているから。
吐き搾り出すデス・ヴォイス & 疾風怒濤の爆走系「轟音」と、ネオクラシカルな様式美の薫りと北欧的透明感の煌きに溢れた流麗な「美旋律」が、見事に一つに融合・調和されて~ 奇跡的にカッコいいメタル・サウンドを形創っています。
HM(メロ・デス)作品として魅惑的ではあっても、不快感を掻き立てる要素はほとんど無いように思います。(音像やヴォーカルの荒さ・青さは確かにあるかもしれませんが)
リスナーの心を揺り動かす「訴求力」というか圧倒的扇動感はやはり尋常ではありません。
「4thより前のC.O.B.が良かった」というファンがいるのも何だか解る気がする、そんな素晴らしいアルバム。


DEF LEPPARD - Euphoria ★★ (2006-03-13 18:26:00)

前作を聴いて正直「・・・。」(表現し難いモヤっと感)だった僕にとって ~
このアルバムは諸手を挙げて大歓迎の(爽快なスッキリ感の)内容でした。
1曲目のポジティブな曲調の「Demolition Man」から、もぉ「コレコレ !! 」ってな感じで。
バラード「Goodbye」なんかもホント、しみじみと聴き惚れてしまいます。
抜群にキャッチーなメロディ。安心のクオリティ。ドコを切っても「あの」LEPS。
(「SLANG」を全否定したくはないのですが・・・ コレを聴いちゃうと、ウ~~~ン・・・)
もしかしたら、酷なコトなのかもしれないけれども・・・
たとえ、今のロック・シーンに求められてはいない音楽だとしても・・・
それでもDEF LEPPARDには、このサウンドをずっと貫き続けてほしいなぁ。


DOKKEN - Tooth and Nail ★★ (2006-03-12 00:27:00)

栄光の80年代、HM/HR黄金期(バブル期)中・屈指の「攻撃的」サウンドのメタル・バンド、DOKKENの2nd。
インスト「Without Warning」からタイトル・ナンバー「Tooth and Nail」へと繋がっていく、HM定石の「オイシイ」お約束的オープニング展開。
そのインパクトといったら・・・ 「摑みはOK、聴き手はKO」といった感じ。
バンドの2作目にして恐ろしく高い完成度を誇っていると思います。歌は巧いし、ギターも超人的に物凄いし。
今聴くと、やや軽いというか「ピロピロ」した音ではありますが(ワザとなんですかね) ~
それを全くマイナスに感じさせない魅力・凄味があります。このアルバムには。