中盤でのExpecting~とその後のOn and on and~は好印象。 インストバトルは「もうちょっとコンパクトにまとめた方が良かったんじゃないかな」と思ってしまいました。 曲とは関係ないけれど、歌詞カードのアートワーク(木男と体育座りしている裸の女性)が凄く好き。 このアートワークこそプログレッシヴw
この曲を聴いていると、ベースが一番目立っているように感じてしまうのですw 縦横無尽に叩かれるドラム、言わずもがなクラプトンのギター、そしてベースのせめぎあう間奏はとてもカッコいいです。 『WHEELS OF FIRE』収録のスタジオ曲中、「White room」「Deserted cities of the heart」に次いで好きな曲。
書き込む前に予告しておきます。 「コメントがとんでもなく長くなりそうです。」 前作MP2がストーリーアルバムとして問題を抱えていたなら、それは楽曲の質ではなく「テーマ」にあったと自分は思う。楽曲に関しては彼ららしい高レベルで一筋縄でいかないながらも、テーマを焦点にアルバムを聴いてみると、インストバトルがどうしても必要なものに感じられない展開があるわけだし、何より「輪廻転生」というテーマが消化しきれていないんじゃないかな、と。 で、今回は精神的障害。テーマが現実的かつ現代的になり、歌詞も事象を的確に捉えようとしているのが感じられる。「なぜ精神障害が起こるのか」の分析よりも「現代に何が起こっているのか」だけを取り出そうとしているように思えるのだが、いささか焦点ぼけしてしまう章があるのが難点か。しかし身近なテーマを据えたことによりこの楽曲の持つ説得力は増している。 楽曲(☆の個数は単曲での独断的採点です) Overture:イントロダクション的役割のインストゥルメンタル。いささか大仰な気がしないでもない。前作の方がしっくり来たので、☆。 About to crash:テーマは躁鬱症だと思う。頑張る人ほど鬱症にかかりやすい。曲はすごくいいです。☆☆☆ War inside my head:精神的内面での葛藤(かな?)。いささかはっきりしないが緊張感は曲が表現している。☆ The test that stumped them all:テーマは妄想症だと思う。緊張感の張り詰める演奏がテーマと噛み合っている。☆☆ Goodnight kiss:娘を虐待してしまう母親の苦悩。娘と引き離されてしまった母親の悲痛な叫びで次の曲へ。☆☆☆ Solitary shell:ポップな曲だがテーマは重い。統合失調症だと思う。☆☆☆ About to crash(reprise):歌詞は焦点ボケしてしまうが、曲はいい。☆☆ Losing time/Grand finale:現代の抱える精神的地獄を提示しながらフィナーレ。余韻に浸りましょう。☆☆ ※歌詞のテーマは歌詞を読んだ限りで推測される症状・状況なので、もしかしたら違うかもしれません・汗
Angry words won't stop the fight/Two wrongs won't make it right 口論じゃ戦いを止められやしない/結局、間違っていることに変わりはないんだ (ふぁうすと訳・変な訳でごめんなさい) 単純明快なのに、とても深く突き刺さってくる言葉じゃないかな、なんて思います。 自分が感じたのは「戦いは戦いしか生まない」みたいな感じですね。 曲はこのくらいのスピード感が自分にとっては一番気持ちいいです。