オーケストラが加わったことによって、もともとあったメロディや叙情性が強調されてよくなった曲もあることは確かですけど、 正直言って、バンドサウンドとオーケストラの融合がアルバム全部の曲で成功しているとはいいがたいと思います。 Battery, Enter Sandman, Sad But True, Devil's Dance… とか大半の曲は音がゴチャゴチャしすぎてて何がなんだか分かりません。 その代わりNothing Else Matters, Untill It Sleeps, Bleeding Me, Hero Of The Day… といった「ブラックアルバム」以降のメロディが強調されている楽曲や、 One, For Whom The Bell Tollsみたいなドラマチックな構成の曲ではオーケストラサウンドが劇的さを増していて良いと思います。 とはいえ、全体的に過剰装飾でウルサすぎるかな…
92年発表。キャリアのピーク期に出したカヴァー盤。結構ヒットしました。プロデューサーはDAVID FOSTERとウォルター・アファナシェフ。 作風は、保守的-ブルーアイドソウル-AOR-MORポップスアルバム。 「92年の音」といえばそうだけど、優雅でゴージャスな雰囲気(?)を味わいたいなら、中古で無茶苦茶安く買えるので聴いてみては?? 選曲はすごく有名な曲ばかりなので。「YESTERDAY」「WHITE CHRISMAS」といった曲をはじめ、スタンダードの「SINCE I FELL FOR YOU」、 ビージーズの「TO LOVE SOMEBODY」、サム・クックの「YOU SEND ME」「BRING IT ON HOME TO ME」などの必殺バラードはやっぱりゴージャス。 やっぱりロックシンガー上がりだからか、ソウルフルなんだけど「太い」声。「YESTERDAY」「WHITE CHRISMAN」は結構感動モノ。
いや、一時期の日本のミスタービッグ熱は本当にスゴかった!! ドリカムか、ビーズかというぐらいの怒涛の日本ツアー。オラが町にもやってきました。 タイトルからして「I LOVE YOU JAPAN」。シャレ一発かと思いきや、結構マトモな曲になっております。 それにしても、曲の最後のところでエリックの言ってることが聴き取れない…「ジャーネー、????」 ミスタービッグよ、永遠に。彼らは最高だった!!
ポールは70年代のウィングス時代に「WINGS OVER AMERICA」という名ライヴ盤を発表していますが、1990年発表のこのライヴ盤も素晴らしい内容。 ウィングス~ソロ時代の数々のヒット曲に加え、何よりも膨大なビートルズ・ナンバーがあるのだから、充実したライヴ盤になるのは当たり前かもしれません。 この2枚組ライヴ盤でもビートルズ・ナンバー満載で実にハイライトが多い。「LET IT BE」はもちろん、「YESTERDAY」「HEY JUDE」 「THE LONG AND WINDING ROAD」「ST.PEPPERS…」「GET BACK」などといったビートルズの代表曲を惜しげもなく演奏しています。 当時の新作「FLOWERS IN THE DIRT」からの曲も良いです。…にしてもポールの声は全然衰えを見せない。。 02年だったかにリリースされた同じく2枚組ライヴ盤「BACK IN THE US」ではたぶん60歳に突入していたと思うのですが、 全然衰えているフシはなく、若々しくツヤのあるヴォーカルを聴かせてくれていました。 リンダが死んでしまったと思ったら、すぐに再婚したし。とても60とは思えない。あとはコンサートのチケットをもっと安くしてもらえれば…