デビューEPの「クロニック・タウン」から87年の「ドキュメント」までのインディーズ時代のベスト盤。80年代のアルバムのことを全部書くわけにもいかないので。 このあと88年の「グリーン」でメジャーへと飛び立っていき、サウンドの方もどちらかといえばメインストリームのロックに近づく。 ベスト盤とはいっても12曲でトータルタイムも43分、ボリュームとしては少し物足りない感もあるが、どの曲も素晴らしい。 「THE ONE I LOVE」「世界の終わる日」は後々までライヴの重要なレパートリーとなるナンバーだ。 90年代以降の彼らと比べると、幾分フォーキー&シンプル。でも何よりもメロディが良いし、ピーター・バックの豊潤ながらもシャープなギターも良い。 なかでも個人的に好きなのが「FALL ON ME」という楽曲で、「これぞREM!」という綺麗なメロディにフォーキーなサウンドがただただ気持ち良い。
前作とはうって変わって、ザラザラとしたノイジーなギターサウンドが印象的なロックンロール・アルバム。 前作2枚のリリースにともなうツアーをいずれも見送ったり、前作「AUTOMATIC FOR THE PEOPLE」が陰鬱で内省的な作品だったことが 今作をヘヴィでギラギラとしたギター・ロック・アルバムにしたようです。オープニング曲のイントロがなによりも印象的ですが、 どの曲もヘヴィでノイジーだけでなく、80年代の彼らみたいな「風変わりさ」さというか、なんか「間の抜けた」「スカした」 メロディもうかがわれます。…ところでこの作品がリリースされた1994年はあのカート・コバーンが自殺した年なのですが、 「LET ME IN」はカート・コバーンのことを歌っています。「WHAT'S THE FREQUENCY, KENNETH?」以外にも、パンク風味の「STAR 69」、 REM王道バラッド「STRANGE CURRECIES」など良曲が多いです。何よりもヘヴィなギターが前面に出ているのでHMリスナーの自分にとってはとても好きなアルバムです。
91年発表。彼らの最高傑作と評されるアルバムなんですが、89年の「母乳」以降のアルバムの中では、普段HR/HMを主に聴いている 人にとっては逆に一番とっつきにくいアルバムなんじゃないかなぁと思います。疾走曲はこれといってないし、 この隙間開けまくりなスカスカの空間と重心の低いグルーヴというのはなかなか馴染みにくいと思うので。 でも彼らの代表曲は何曲も入っているし、あくまでフリーのベースがグルーヴを引っ張っていく、実にカッコいい曲が多い。 「SUCK MY KISS」とか「GIVE IT AWAY」とか重心の低いグルーヴとアンソニーのラップが絡む名曲/代表曲や、 「BREAKING THE GIRL」「UNDER THE BLIDGE」といった寂寥感のある名バラードも。 でもデイヴ・ナヴァロが入った次作とか「カリフォルニケイション」以降のメロウな作品の方がむしろオススメかな…リック・ルービンがプロデュース。
「REO SPEEDWAGON」って本当にそういう車種があるらしいですね。「アールイーオー」スピードワゴンですね?? いえいえまだいいですよ。自分なんかZZTOPをずっと「ズーズートップ」と読んでましたから(笑)…(いや、笑うに笑えない…) …ともかく名曲ばかりの素晴らしいアルバムです。なんか70年代と80年代の中間ぐらいの音、という感じがします。 ポップだけどポップすぎず所々骨太でホコリっぽい。洗練されてそうでなかなかそうでもない、という。そこがいい。 リアルタイマーでもないのに、「TAKE IT ON THE RUN」とか「IN YOUR LETTER」みたいな曲に妙に懐かしさを感じてしまいます。 「KEEP ON LOVING YOU」とかラストの「I WISH YOU WERE THERE」もいいです。結構このアルバムの曲ってラジオで流れますね。
SINNERのCDはこのアルバムしか持っていなかったのですが、NOISE時代の代表曲が19曲もギッシリとつまったこのベストは良く聴いてました。 基本は何のてらいもない正統派ヘヴィメタルだけど、メロディーがいいですね。 「KNIFE IN MY HEART」(良い曲です)みたいなポップな曲もあったり。ツインギターも絶妙。…「DESPERATE HEART」で終わる構成もいい。