レコード会社とのゴタゴタで変則的なカタチでリリースされたアルバム。過去の楽曲の新ヴァージョンも含まれています。 でも、リズム感覚抜群のザクザクとした変態スラッシーリフと、超ポップなのに一筋縄ではいかない曲展開はこのアルバムでも健在。 「INGLORIOUS」「SICK OF DRUGS」「RED LIGHT GREEN LIGHT」…と続く怒涛のオープニングはやはり圧倒的だし、 リメイク版「WEEKEND'96」、そして超名曲「29 THE PAIN」…と名曲がズラリ。
95年発表のセカンド・フル。洋楽聴き始めの頃に聴いていたバンドにもかかわらず、ここ数年はしばらくCDラックの奥に眠ってました。 で、ついこの前それを取り出してかけてみると…やっぱりイイものはイイ!!「I WANNA GO WHERE THE PEOPLE GO」のイントロの高揚感といったらないです… 超がつくほどポップなメロディー、轟音/スラッシーなリフ、テンポチェンジなど一筋縄ではいかない展開、抜群のリズム感…と、 ともかく「快感指数100%」な音。この突き抜けたメロディアスさはアメリカのメロコアバンドとも比べられるけど、彼らはやはり一味も二味も違う。 ブラウンストーンさんのおっしゃるように、彼らの音はあくまで「リズム」で曲を引っ張っていきます。ストレートなようでストレートじゃないんですよね… 必殺の「I WANNA GO…」以外にも名曲目白押し。…それにしても「EARTH VS WILDHEARTS」~「P.H.U.Q.」~「FISHING FOR LUCKIES」 に至るまでのジンジャーのソングライターとしての打点の高さは圧倒的。 でも、良くBURRNで取り上げられていたからこそ、このバンドを聴き始めたんだけど、今聴いてみるとジャンル分けが難しいバンドだったのかも。 (これはワイルドハーツに限った話ではないけど…)
ルーク・モーリーもそうインタビューに答えているけど、実際彼らの曲の中で一番ヘヴィな印象を 与える曲だと思います。 エッジのきいたギターが前面に出た作風はこのアルバム全体を象徴しているかもしれません。 Bメロ部分のメロディはどこかインド風(?)だけどメランコリック。 ルークの泣きのギターソロもいい。 歌詞は現実逃避を繰り返して、パーティーライフに興じる男を描いたもの。 そんな彼の姿は「飛んで火に入る虫」(Moth to the Flame)と。
アルバム収録時間が70分以上と、1枚通して聴くにはちょっと長すぎる感もあるけど、いいアルバムです。 キャッチーさということでいえば前作に軍配があがるかもしれませんが、今作はさらにブリティッシュ・ロックの真髄(?)に近づいたともいうべきな味わい深さがある。 特に大作だけど、ダニーのエモーショナルな歌が光る「EMPTY CITY」などはブリティッシュ・ロックの歴史に残る名曲といってもいいと思います。 他にも、ダニーの力強くソウルフルなヴォーカルがいい「DOES IT FEEL LIKE LOVE ?」、 ホーンの入った、ポップで躍動感のある「EVERYBODY WANTS HER」、郷愁のバラード「A BETTER MAN」、 力強く躍動感のある「LIKE A SATELLITE」、物悲しい旋律の「TODAY WORLD STOPPED TURNING」などなど名曲多し。 日本盤に収録されているビートルズ、というよりジョー・コッカーのカヴァー「WITH A LITTLE HELP FROM MY FRIENDS」も良い。 それにしてもダニーのソウルフルな力強いヴォーカルが素晴らしい。曲も華やかさはないですが、とても味わい深いものばかり。 特に好きなのは「LOW LIFE IN HIGH PLACES」で、特に後半、ギターソロの直前から爆発的に盛り上がっていくところ。
96年発表。クオリティは勿論高いんだけど、いまいち地味な存在のアルバム。 ベスト盤「THEIR FINEST HOUR」をリリース後、EMIからドロップアウトを食らい、本作はインディーズでのリリースを 余儀なくされてしまいました。「BEHIND CLOSED DOORS」があれだけの傑作だったのに(しかも全英4位)… なので彼らにとっては起死回生のアルバムになるはずだったのですが、残念ながらそれは叶いませんでした。 もう英国ロックシーンに彼らの居場所はなかった…と。 でもインパクトこそ前3作に譲りますが、曲はどれもサンダー節全開でダニーのボーカルは相変わらず素晴らしい。 ちょっとベタだけど美しいバラード「LOVE WORTH DYING FOR」、シングルにもなったクールでメロディアスでブリティッシュな「DON'T WAIT UP」、 ライヴのオープニングの定番になった「WELCOME TO THE PARTY」をはじめ、「PILOT OF MY DREAMS」「LIVING FOR TODAY」 「THRILL OF IT ALL」「YOU CAN'T LIVE YOUR LIFE IN A DAY」…などなど、楽曲は粒ぞろい。
U2のアルバムを本作から聴き始めてしまったために、アタマ3曲を聴いた時点で「もう二度とこのバンドを聴くことはないだろうな」、 と早速売り飛ばしてしまった、自分にとってはいわくつきのアルバム。 実際あまりこのアルバムの評判は高くないみたいです。当時のコンサートも動員数が減ってしまったみたいだし。 でも、本作は「ZOOROPA」よりよっぽどとっつきやすいと思います。アタマ3曲だけがこのアルバムの新機軸でそれ以降はそれ以前のU2とそれほど変わらない。 「GONE」はベスト盤のリミックスの方がカッコいいと思うし、「IF GOD WILL SEND HIS ANGELS」「MIAMI」「PLAYBOY MANSION」あたりは 印象が弱いんですけど、でもいい曲が多いです。
もしこれからU2を聴かれようとされる方はこの「ヨシュア・トゥリー」や80年代のベスト、あるいは2000年の「ALL THAT YOU CAN'T LEAVE BEHIND」 から聴かれてはいかがでしょうか?? …本作は87年発表、U2の大ベストセラーです。後半は結構地味な曲が多かったりするんですが、代表曲/名曲がいっぱい入っています。 「I STILL HAVEN'T WHAT I'M LOOKING FOR(終わりなき旅)」と「WITH OR WITHOUT YOU」は全米1位。 「WHERE THE STREETS HAVE NO NAME(約束の地)」と「IN GOD'S COUNTRY(神の国)」もヒット。 「約束の地」はベスト盤だとオープニングがかなり割愛されているのでこのオリジナルの方が魅力的です。 ヘヴィなギターサウンドでレーガン政権のアメリカを非難した「BULLET THE BLUE SKY」はカッコよすぎ。今でもライヴの定番です。 ボノの歌唱は力強いし、サウンドの要を握るエッジのクールなギターは全編冴えわたりです。 …自分は良く分からないのですが、アイリッシュミュージックとアメリカの音楽というのはつながってるんですかね…
素晴らしい高揚感!!サミーのボーカル、キーボード、果てはエディーのギターソロまで突き抜ける ようにハッピー!!確か「WHY CAN'T THIS BE LOVE」のほうが遥かにヒットしてるんですよね?? 「逆じゃん!!」と昔思いました。それにしてもこの曲はサミーにしか歌えないだろうなぁ… ギターソロも最高にカッコいい!!ワザを使いながらも、あくまで曲に沿うようにメロディアス。名演。