91年発表、彼らの最高傑作とされるばかりか、1991年という年を代表する1枚ともされているアルバム。間違ってもHR/HMじゃないのでご注意を。 このあたりの音楽を掘り下げて聴いているわけではないので上滑りなことしかいえませんが、「ダンサブル」「トリップ感」「肉体的な躍動感」 といった言葉が浮かびます。…「COME TOGETHER」と「LOADED」は彼らを代表する名曲でしょう。黒い女声コーラス、跳ねるようなピアノ、 けだるいボーカル、のレイドバックしたロックンロールがダンスフロアに頭ごと突っ込んだ、という。大音量で聴いてると思わず身体を突き動かしますね。 むちゃくちゃカッコいい。「HIGHER THAN THE SUN」の何ともいえないトリップ感も聴いててゾクゾクしてきます。 本作の「MOVIN' ON UP」や「DAMAGED」みたいなレイドバックな曲が好きな人は94年の次作も間違いなくハマるでしょう。
多少土臭い方向性になる次作以降も良い曲を書いていますが、やっぱりアメリカの土臭さに加え、哀愁をすごく感じさせるこのアルバムが 一番好きです。(「SHOT IN THE DARK」はいまだに聴いたことがないんですよね…) 何人の方も書かれてますけど、このアルバムからは「夜」をイメージさせます。なんか「大人」っぽい空気のあるアルバムです。 この時代にヒットしていた他のバンドたちとはやっぱり一線を画す雰囲気がありますよね??なんというか「引きの美学」というか… 「ROCK ME」と「SAVE YOUR LOVE」は皆さんがおっしゃってるように珠玉の超名曲だと思います。ジャックの歌唱が素晴らしすぎます。 でも他の曲も粒揃い。特に「LADY RED LIGHT」は白眉。この哀愁を含んだ渋いギターソロがたまりません。
このライヴってそんなに音悪かったんでしたっけ??リアルタイムでこのアルバムを聴いたときはそんな印象はなかったんだけど… まあウチにあったボロいラジカセじゃ音質なんか関係なかっただけかもしれないんだけど(笑)… ともかく、アンディ加入以降の2枚のアルバムが好きな自分にとってこのライヴはベスト選曲でした。 当時はこのライヴのビデオも買って何度も見てました…キスクの方が好きな方にとっては、アンディのボーカルがやっぱり 満足のいかないものなのかもしれませんが、キスクよりもむしろアンディ好きな自分にとっては問題無しです。 まあそもそも声質もまったく違うし、そういう不満がファンから出るのは当たり前かもしれないですけど。 演奏の内容は良いです。「MR.EGO」とか「TIME OF THE OATH」といったローランドの曲はこのライヴビデオのパフォーマンスを見て 好きになったんでした…良い曲だと思うんだけどなぁ。 個人的な聴きドコロはキスク時代の「THE CHANCE」とかアンディが弾き語る「IN THE MIDDLE OF HEARTBEAT」とかかな…
SINNERのCDはこのアルバムしか持っていなかったのですが、NOISE時代の代表曲が19曲もギッシリとつまったこのベストは良く聴いてました。 基本は何のてらいもない正統派ヘヴィメタルだけど、メロディーがいいですね。 「KNIFE IN MY HEART」(良い曲です)みたいなポップな曲もあったり。ツインギターも絶妙。…「DESPERATE HEART」で終わる構成もいい。
それ以降も名曲を出し続けたけど、「VITAL SIGNS」とこの「WHEN SECONDS COUNT」はアルバムとしての完成度が高いですね。 清廉なピアノの音が印象的な必殺バラード「MAN AGAINST THE WORLD」は前作の「THE SEARCH IS OVER」に決してヒケをとらないバラードだと思うし、 「HOW MUCH LOVE」やら「IS THIS LOVE」やら名曲の宝庫。 タイトルトラックの「WHEN SECONDS COUNT」にしろ、超名曲「REBEL SON」にしろ、このアルバムは聴いているとポジティヴな気分にさせてくれます。 なにしろ、「REBEL SON」は大学受験に臨む日の朝にこれを聴いて会場に向かった、という思い出深い一曲だし… この曲はVAN HALENの「DREAMS」とともに聴き手を一瞬にしてポジティヴな気持ちにさせてしまう珠玉の名曲だと思います。名盤。
メロディアス・ハードの傑作ですね。上にも書かれてますけど、オランダのバンドなんですが、 アメリカのBON JOVIやFIREHOUSEみたいなメロディアス・ハードを思わせる曲が多いかもしれません。 ライナーにも確か書いてありましたが、間に小さいインストを入れてみたりとBOSTONを思わせるような手法もあったりして… ともかくこれらのバンドが好きな人なら間違いなく気に入る内容じゃないでしょうか??特にラストの「LOVE OF MY LIFE」は本当に素晴らしかった… フレッド(デビュー当時から若いのか老けてるのか分からないルックスでした)のボーカルはまだまだ貫禄があるわけではないけど、 温かい声質でこのテの音楽に良く合ってます。セカンドも良かった。
「REO SPEEDWAGON」って本当にそういう車種があるらしいですね。「アールイーオー」スピードワゴンですね?? いえいえまだいいですよ。自分なんかZZTOPをずっと「ズーズートップ」と読んでましたから(笑)…(いや、笑うに笑えない…) …ともかく名曲ばかりの素晴らしいアルバムです。なんか70年代と80年代の中間ぐらいの音、という感じがします。 ポップだけどポップすぎず所々骨太でホコリっぽい。洗練されてそうでなかなかそうでもない、という。そこがいい。 リアルタイマーでもないのに、「TAKE IT ON THE RUN」とか「IN YOUR LETTER」みたいな曲に妙に懐かしさを感じてしまいます。 「KEEP ON LOVING YOU」とかラストの「I WISH YOU WERE THERE」もいいです。結構このアルバムの曲ってラジオで流れますね。
個人的には一番聴いているアルバムだし、一番好きなアルバム。 一般的には「RAIN IN BLOOD」と「SOUTH OF HEAVEN」の中間ぐらいの位置づけにあるアルバムと評価されているはず。 「WAR ENSEMBLE」とか「HALLOWED POINT」もいいけど、ともかくタイトルトラック「SEASONS IN THE ABYSS」が素晴らしきすぎ。 緩急自在というか、楽曲に幅があって何度も何度も聴いても飽きることがありません。勿論プロデューサーはリック・ルービン。
94年発表。「ROCKS」のシングルヒットとともに、イギリスではベストセラーに。 アルバムごとにスタイルをまるごと変えてしまうことで有名なバンドですが、傑作とされる前作「スクリーマデリカ」のアシッドハウスから、 今作ではアメリカ南部音楽に彼ら独自のテイストをふりかけた、素晴らしくカッコいいルーズなロックンロールをやっている。 この時期にボビーらメンバーがドラッグにおぼれていたりとバンド内部の状態がかんばしくなかったこともって、 このアルバムはPSのアルバムの中でも良い評価をされていない。でも、楽曲は「JAILBIRD」や先述の「ROCKS」を筆頭にどれも強力。 中盤にちょっと地味な曲が続くのをさっぴいてもとてもいいアルバムだ。 「CRY MYSELF BLIND」「I'LL BE THERE FOR YOU」といった力の抜けたエモーショナルなバラードではとても泣かせてくれる。 70年代ストーンズだったりアメリカ南部ロックが好きな人にはオススメ。あとクワイアボーイズみたいなロックンロールが好きな人にも是非。
世界的な大ベストセラーになったようにワールド・ミュージックへのアプローチなど、ピーターガブリエルの前衛的な一面が 影を潜めているからなのか、最初聴いたときはあまり印象の濃い「音」ではないと個人的には感じました。 そんな自分がレビューするのもおこがましいんだけど…でも、ともかくこの「SO」は、純粋に印象深い楽曲がズラリと並ぶベストセラー・アルバム。 あの大ヒットシングル「スレッジハマー」やケイト・ブッシュとの名デュエット「DON'T GIVE UP」(名曲!!)が収録されているアルバム。 ほかにも「RED RAIN」やら「IN YOUR EYES」やら「BIG TIME」やら純粋に良い曲がいっぱい入っている。 「DON'T GIVE UP」はこのポジティヴなメッセージからかいまだにイギリス国民に愛され続けているらしいですね。
確かにボン・ジョヴィには他にもたくさん名曲があるけど、自分はこれも大好きです。 簡潔にしてインパクト大。2000年という節目の年に「IT'S MY LIFE!!」と。 …これは勝負ありました。誰か(たぶんマックス・マーティンだったと思う)に 「LIVIN' ON A PRAYER」みたいなインパクトのある曲を書いたほうが良いと忠告されたのがきっかけとか… トーキングモジュレーターだしね。PVも良かった。
いや、一時期の日本のミスタービッグ熱は本当にスゴかった!! ドリカムか、ビーズかというぐらいの怒涛の日本ツアー。オラが町にもやってきました。 タイトルからして「I LOVE YOU JAPAN」。シャレ一発かと思いきや、結構マトモな曲になっております。 それにしても、曲の最後のところでエリックの言ってることが聴き取れない…「ジャーネー、????」 ミスタービッグよ、永遠に。彼らは最高だった!!
96年発表。クオリティは勿論高いんだけど、いまいち地味な存在のアルバム。 ベスト盤「THEIR FINEST HOUR」をリリース後、EMIからドロップアウトを食らい、本作はインディーズでのリリースを 余儀なくされてしまいました。「BEHIND CLOSED DOORS」があれだけの傑作だったのに(しかも全英4位)… なので彼らにとっては起死回生のアルバムになるはずだったのですが、残念ながらそれは叶いませんでした。 もう英国ロックシーンに彼らの居場所はなかった…と。 でもインパクトこそ前3作に譲りますが、曲はどれもサンダー節全開でダニーのボーカルは相変わらず素晴らしい。 ちょっとベタだけど美しいバラード「LOVE WORTH DYING FOR」、シングルにもなったクールでメロディアスでブリティッシュな「DON'T WAIT UP」、 ライヴのオープニングの定番になった「WELCOME TO THE PARTY」をはじめ、「PILOT OF MY DREAMS」「LIVING FOR TODAY」 「THRILL OF IT ALL」「YOU CAN'T LIVE YOUR LIFE IN A DAY」…などなど、楽曲は粒ぞろい。
この曲、どういうわけかマーク・ボールズよりジョー・リン・ターナーのボーカルの方が印象が強いのですが、 上の方のおっしゃる通り正統派ヘヴィメタル調。そしてギターソロの導入部分のスウィープは練習したなぁ… このスウィープだってアルカトラスの「TOO YOUNG TO DIE…」でもうすでにやってるわけだし… 考えてみればこの時期でイングヴェイ奏法の主たるものは出尽くしてますねぇ。 自分は90年代以降のイングヴェイも違和感なく聴けますが、この時期のイングヴェイは芸が細かいと思う。