92年発表。ジャケットのどこを見ても「THE LOVE SYMBOL」などというタイトルはないのですが、便宜上そういうことになっています。 基本的には前作「DIAMONDS AND PEARLS」の延長線上なんですが、前作が若干あっさりしていたのと対照的に、 本作ではプリンス印のねちっこく濃密なファンクを展開。 グルーヴィーな「MY NAME IS PRINCE」、ファンキーでクールな「SEXY M.F.」、軽快でメロウな「LOVE 2 THE '9S」、 名バラード「THE MORNING PAPERS」、恍惚とさせられる「DAMN U」、シングルにもなったゴージャスな「7」… …などなど曲のタイプはさまざまながらクオリティの高い曲がズラリと並びます。
腕にはめられた手錠をひきちぎるジャケット、「EMANCIPATION=解放」というタイトル…などなどプリンスにとって精神的充実期にリリースされた3枚組。 実際、人生のパートナーにめぐり合えたりと、とても良好な時期だったらしい。マスコミ向けの新作披露パーティーなんかもやってました。 1枚60分が3枚で計180分ジャスト(本当に「ジャスト」)。しかもクオリティは総じて高い… …と改めて天才っぷりを発揮。(あまり「天才」「天才」と言うべきじゃないけど、この人は本当に「天才」…) 大雑把に分類すると、1枚目は「ファンキー」、2枚目は「スウィート」、3枚目は「実験的(?)」。2枚目が好きと言う人は多い。 プリンスにしては珍しいカヴァーも3曲収録。「BETCHA BY GOLLY WOW」「I CAN'T MAKE YOU LOVE ME」「ONE OF US」、どれも秀逸だけど、 なかでも「BETCHA…」は美しい。シングルにもなり、当時ラジオで頻繁にかかってました。 それら以外で、個人的に強いて5曲挙げるとしたら、「JAM OF THE YEAR」「GET YO GROOVE ON」「SEX IN THE SUMMER」「THE HOLY RIVER」 「LET'S HAVE A BABY」あたりかな…HARRYさんのおっしゃる通り、中古で意外と簡単に手に入るので機会があれば是非。
プリンスの代表作。アメリカだけで1000万枚以上の売り上げを記録している大ベストセラー。本人主演の同名映画のサントラ。 曲は全部ポップなのにプリンスワールド全開。代表曲も多数収録。「LET'S GO CRAZY」と「WHEN DOVES CRY」は全米1位。 彼のヴォーカル、ギターを心行くまで味わえる感動の大作「PURPLE RAIN」は圧巻。ほかにもちょっと風変わりな「TAKE ME WITH U」、 激情のバラード「THE BEAUTIFUL ONES」、ポップな「I WOULD DIE 4 U」、ちょっと時代を感じるけどノリノリな「BABY I'M A STAR」、 …などなど名曲目白押し。興味がある人は是非聴いてみてください。
これだけの人気もうなずけるメロディアスな名曲です… 上の方もおっしゃってる通り、高音がキツいのであまりライヴでやらないらしいのですが、 数年前の来日公演でこの「IN THESE ARMS」と「WILD IN THE WIND」を生で聴けた時は感動しました… 「BLAZE OF GLORY」までのフワフワ髪はどこへやらの、見事90年代仕様に生まれ変わったPVも なんか洗練されていてカッコ良かった。
92年発表。キャリアのピーク期に出したカヴァー盤。結構ヒットしました。プロデューサーはDAVID FOSTERとウォルター・アファナシェフ。 作風は、保守的-ブルーアイドソウル-AOR-MORポップスアルバム。 「92年の音」といえばそうだけど、優雅でゴージャスな雰囲気(?)を味わいたいなら、中古で無茶苦茶安く買えるので聴いてみては?? 選曲はすごく有名な曲ばかりなので。「YESTERDAY」「WHITE CHRISMAS」といった曲をはじめ、スタンダードの「SINCE I FELL FOR YOU」、 ビージーズの「TO LOVE SOMEBODY」、サム・クックの「YOU SEND ME」「BRING IT ON HOME TO ME」などの必殺バラードはやっぱりゴージャス。 やっぱりロックシンガー上がりだからか、ソウルフルなんだけど「太い」声。「YESTERDAY」「WHITE CHRISMAN」は結構感動モノ。
スチールギターとピアノというプリンスにしては珍しいバックで奏でる静かなバラード。 独特の雰囲気を持ったメロディーですが、とても美しい!! 夜に聴いても浸れますが、むしろのどかな休日の午後みたいなイメージがします。 SOMETIMES IT SNOWS IN APRILというタイトルも何とも。最近のライヴでも演奏されたみたいですね。
95年発表のセカンド・フル。洋楽聴き始めの頃に聴いていたバンドにもかかわらず、ここ数年はしばらくCDラックの奥に眠ってました。 で、ついこの前それを取り出してかけてみると…やっぱりイイものはイイ!!「I WANNA GO WHERE THE PEOPLE GO」のイントロの高揚感といったらないです… 超がつくほどポップなメロディー、轟音/スラッシーなリフ、テンポチェンジなど一筋縄ではいかない展開、抜群のリズム感…と、 ともかく「快感指数100%」な音。この突き抜けたメロディアスさはアメリカのメロコアバンドとも比べられるけど、彼らはやはり一味も二味も違う。 ブラウンストーンさんのおっしゃるように、彼らの音はあくまで「リズム」で曲を引っ張っていきます。ストレートなようでストレートじゃないんですよね… 必殺の「I WANNA GO…」以外にも名曲目白押し。…それにしても「EARTH VS WILDHEARTS」~「P.H.U.Q.」~「FISHING FOR LUCKIES」 に至るまでのジンジャーのソングライターとしての打点の高さは圧倒的。 でも、良くBURRNで取り上げられていたからこそ、このバンドを聴き始めたんだけど、今聴いてみるとジャンル分けが難しいバンドだったのかも。 (これはワイルドハーツに限った話ではないけど…)
95年リリースの傑作ライヴ盤。シリーズ2作目。1作目も素晴らしいので是非。 94年に行われたライヴで録音された音源。1曲ごとにフェイドアウトしていくので、それぞれ別々のところで録られたライヴなのですが、 ともかく演奏が素晴らしいです!!ウォーレン・ヘインズとデッキー・ベッツによるギターは全編にわたって、ともかく圧巻。 あと、録音レベルが非常に優れているので、思う存分彼らのギターを堪能できます。 全8曲収録。大半は94年リリースのスタジオ・アルバム「BACK WHERE IT ALL BEGINS」(力作!!)収録曲ですが、 「YOU DON'T LOVE ME」「IN MEMORY OF ELIZABETH REED」「JESSICA」といった曲も演奏されています。 「ELIZABETH REED」はアコースティックによる演奏。フィルモアでのこの曲が素晴らしいのは勿論ですが、ヘインズ-ベッツによるこのヴァージョンも魅力的。 個人的にはバラードの「SOUL SHINE」が好きです。心臓を鷲づかみするようなエモーショナルなギタープレイ。 …ともかく傑作ライヴ盤だと思うので是非聴いてみてください。