セカンド「RECOVERING THE SATELLITES」リリース後に収録されたテレビ番組でのアンプラグド・ライヴ(部分的に「プラグド」)と アメリカンツアーでの通常ライヴの2本立て。…なのですが、このCDのハイライトは何といっても「DISC2」の通常のライヴです!! …というかハードロックを普段聴いている人にとってはこのDISC2が一番とっつきやすいと思う。 スタジオアルバムを聴いていると、「なんかジジくさくておとなしい音楽だなー」という感想かもしれないけど、この爆発力!! 「ANGELS OF SILENCES」とか「A MURDER OF ONE」とか「HAVE YOU SEEN ME LATELY」なんかもはや「ハードロック」といってもいいぐらいの凄いエナジーだし、 「ROUND HERE」はスタジオヴァージョンの数倍ダイナミックでドラマチック!!そして「A LONG DECEMBER」では「聴かせて」くれます。 彼らの本分はライヴというだけあって演奏も最高だし、アダムのヴォーカルも熱が入っています。 それにここに収録されいるライヴはアメリカツアーの最終公演、気合入りまくりのライヴです。 是非ハードロックを聴いている人にも聴いてほしいライヴCD。2枚組なのですが、悲しいことに彼らは日本では知名度がイマイチのため、 かなり安く叩き売られたりしているので…
デビュー作の大ヒットのあと、追い風の中で96年に発表されたセカンド・アルバム。 音楽性は基本的には前作の延長線上ですけど、こちらの方がロック/ハードで聞きやすいかもしれません。 何といってもヒットした13曲目のバラード「A LONG DECEMBER」が出色の出来。ピアノで始まるこの曲は切なさと懐かしさを感じさせる郷愁の名曲。 ファーストシングルになった2曲目の「ANGELS OF SILENCES」や「HAVE YOU SEEN ME LATELY」はエネルギッシュなロック。 疾走感と安定した演奏力が楽しめる曲であり、取っつきやすいと思います。 大ヒットしたのはデビューアルバムだし、サードアルバム以降はそれまでより比較的取っ付きやすい音になっていくんですけど、 スタジオ盤で初めて彼らを聴く人にはこのセカンドがオススメ。楽曲の充実具合や彼ら特有の哀愁さ加減からいっても。
U2のアルバムを本作から聴き始めてしまったために、アタマ3曲を聴いた時点で「もう二度とこのバンドを聴くことはないだろうな」、 と早速売り飛ばしてしまった、自分にとってはいわくつきのアルバム。 実際あまりこのアルバムの評判は高くないみたいです。当時のコンサートも動員数が減ってしまったみたいだし。 でも、本作は「ZOOROPA」よりよっぽどとっつきやすいと思います。アタマ3曲だけがこのアルバムの新機軸でそれ以降はそれ以前のU2とそれほど変わらない。 「GONE」はベスト盤のリミックスの方がカッコいいと思うし、「IF GOD WILL SEND HIS ANGELS」「MIAMI」「PLAYBOY MANSION」あたりは 印象が弱いんですけど、でもいい曲が多いです。
前作とともに「グランジ」を代表するアルバム。少々荒削りな感じもあった前作までのアルバムと比べて、音がかなり整理された感じがします。 一番ヒットしたアルバムだし、聴きやすいアルバムといえるんじゃないでしょうか? サイケ風味が前作より減って、ますます王道ハードロックな音楽性。クリス・コーネルの絶叫シャウトもHR/HMリスナーにとっては馴染みやすい。 ヒットした「BLACK HOLE SUN」「SPOONMAN」をはじめ、「FELL ON BLACK DAYS」「THE DAY I TRIED TO LIVE」がこのアルバムからの代表曲。 また他にも「LET ME DROWN」「MY WAVE」「SUPERUNKNOWN」など名曲多し。
90年代初期を席巻したアメリカのポップメタルバンドで片付けるのは非常に惜しいメロディーセンス。 このアコースティック・セルフ・カヴァーは装飾がない分、楽曲の良さを素直に味わえるので好きです。 ファイアーハウスはアルバムごとに「LOVE OF A LIFETIME」「WHEN I LOOK INTO YOUR EYES」「I LIVE MY LIFE FOR YOU」… …と良質のバラードをヒットさせてきているし、このような企画に適していると思います。 この作品は時代が変わってもいつまでも愛聴できるアルバム。新曲も良いと思います。
レコード会社とのゴタゴタで変則的なカタチでリリースされたアルバム。過去の楽曲の新ヴァージョンも含まれています。 でも、リズム感覚抜群のザクザクとした変態スラッシーリフと、超ポップなのに一筋縄ではいかない曲展開はこのアルバムでも健在。 「INGLORIOUS」「SICK OF DRUGS」「RED LIGHT GREEN LIGHT」…と続く怒涛のオープニングはやはり圧倒的だし、 リメイク版「WEEKEND'96」、そして超名曲「29 THE PAIN」…と名曲がズラリ。
ドッケンの最後の最後に出した傑作だと思います。 本当に「カミソリギター」ですね、これは。ザクザクッという切れ味鋭い音が耳にとても気持ちいいです。 ドッケンが80年代に出したアルバムの中でも一番ヘヴィメタリックなアルバムだし、 Burning Like A Flame, Kiss Of The Deathみたいなアメリカンな乾いた感じって今までのドッケンにはなかったんじゃないんでしょうか。 でも仲の悪さが緊張感になってアルバムの音にまで反映してしまう…ってホントにそんなコト有り得るんでしょうか? ライナーノーツにもそんなことが書いてあったんですけど、こればかりはファンの単なる想像なのでは?